10
加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの取り組み 2015Copyright © Mizuho Corporate Bank,Ltd. グローバル・フードバリューチェーン推進官民協議会 1回インド部会 2015515みずほ銀行 産業調査部 流通・食品チーム/戦略プロジェクト室

加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

加工食品メーカーのインド参入に関する考察

及びみずほの取り組み

2015Copyright © Mizuho Corporate Bank,Ltd.

グローバル・フードバリューチェーン推進官民協議会

第1回インド部会

2015年5月15日

みずほ銀行

産業調査部

流通・食品チーム/戦略プロジェクト室

Page 2: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

1

目次

1.日本企業のインド進出状況

2.食品メーカーから見た、インド市場の魅力と課題

3.みずほの取り組み

APPENDIX

①インドにおける主な加工食品メーカー

②インドにおける主な食品小売チェーン

③インドにおける主な工業団地

④総合工業団地「ワンハブ・チェンナイ」 概要

Page 3: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

2

日系企業の有望事業展開先 重要性が増すインド市場

長期的(10年以上)に有望な事業展開先では前々年、前年と変わらずインドが1位

中期的(3年程度)においては前年1位のインドネシアに変わり、インドが1位

長期的(10年以上)に有望な事業展開先 中期的(3年程度)に有望な事業展開先

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

中国 中国 インドネシア

インドネシア インドネシア 中国

2012 2013 2014

インド インド インド

タイ ベトナム ブラジル

ロシア ミャンマー ミャンマー

ブラジル ブラジル ベトナム

ベトナム タイ タイ

アメリカ アメリカ アメリカ

ミャンマー ロシア ロシア

メキシコ メキシコ メキシコ

0

20

40

60

80

100

'04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14

中国 インド ベトナム タイ

インドネシア アメリカ ロシア ブラジル

(%)

出所:JBIC資料より、みずほ銀行直投支援部作成

1.日本企業のインド進出状況

Page 4: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

3

日系企業のインド進出状況①

毎年約100社新規進出、2拠点目以降を設立する動きが見られる

2014年の拠点数大幅増は、保険等の業種でインド企業との合弁が行なわれたことにより、インド企業が既に有している拠点数が加算されたことによる

インド進出日系企業業種別内訳 インドへの日系企業進出件数

231 276 298 328 475

838

1,049

1,236

1,422

1,804

2,542

3,961

181 183 248 267 362

550 627

725 812

926 1,072

1,209

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

2003/8

2004/7

2005/4

2006/1

2007/2

2008/1

0

2009/1

0

2010/1

0

2011/1

0

2012/1

0

2013/1

0

2014/1

0

拠点数

進出社数

電気機械器具

9.6% 輸送機械器具

9.1%

化学・医薬

3.3%

鉄・非鉄金属

2.5%

一般機械器具

1.8%

その他製造業

7.5% 金融・保険

37.5%

卸売・小売業

9.7%

通信業 3.7%

その他非製造業

15.3%

3,961拠点 (2014/10現在)

電気機械器

具 14.7%

輸送機械器

具 13.8%

化学・医薬

3.9%

鉄・非鉄金

属 3.4% 一般機械器

具 2.7% その他製造

業 11.4%

金融・保険

15.8%

卸売・小売

業 10.5%

通信業

4.0%

その他非製

造業

19.9%

2,542拠点 (2013/10現在)

(出所)在インド日本大使館データ

1.日本企業のインド進出状況

Page 5: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

4

日系企業のインド進出状況②

2009/10 2014/10

拠点数 : 1,049拠点 3,961拠点(278%増)

企業数 : 627社 1,209社 (93%増)

グルガオン(97拠点→301拠点) スズキ、ホンダ(二輪)、旭硝子、JFEスチール、JFE商事、富士通、キヤノン、YKK、東芝 等

ムンバイ(150拠点→324拠点) 東洋製罐、コクヨ、エーザイ、住友化学、 川崎汽船、TOTO、興和 等

プネ(56拠点→141拠点) 荏原製作所、矢崎総業、シャープ 等

デリー首都圏(NCR)(※)で全体の約 2割

ニムラナ(11拠点→44拠点) 大日精化工業、三井化学プライムポリマー、豊田合成、ダイキン工業、

ユニチャーム等

バンガロール(121拠点→331拠点) トヨタ、ホンダ(二輪)、セイコーエプソン、東海理化、セイコーウオッチ、

安川電機 等

アーメダバード・近郊(31拠点→78拠点) DIC、カシオ計算機、キヤノン、ダイキン工業、日立製作所、東京海上日動等

デリー(142拠点→272拠点) ヤクルト、三井化学、古河産業、日立製作所、川崎重工、 横浜ゴム、新日鐵住金等

ノイダ(38拠点→35拠点) ホンダ、ヤマハ発動機、ヤンマー、コベルコ建機、日亜化学工業、 日新電機 等

コルカタ・近郊(46拠点→122拠点) DIC、三菱化学、クボタ、神戸製鋼所、日立建機、黒崎播磨等

チェンナイ(149拠点→374拠点) 日産自動車、ヤマハ発動機、コマツ、味の素、東芝、クボタ、テルモ、パナソニック、フマキラー 等

ハイデラバード(28拠点→104拠点) 西松建設、東芝プラントシステム 等

バンガロール、チェンナイで全体の約 2割

(出所)在インド日本国大使館資料より作成

※デリー首都圏の範囲はデリー準州、ハリヤナ州、ウッタル・プラデシュ州、ラジャスタン州 NCRはNational Capital Regionの略

1.日本企業のインド進出状況

Page 6: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

5

日本の食品メーカーの海外展開状況

Asia: 542

North America: 138

Latin America: 35

Oceania: 34

Europe: 64

Africa: 5

(China, Hongkong, Taiwan, 295)

100 companies

10 companies

1 company

凡例

India: 10

China, Hongkong, Taiwan: 295

Thailand: 74

Singapore: 46

Vietnam: 22

Indonesia: 32

(出所)日本食糧新聞社「食品トレンド2013-2014」よりみずほ銀行産業調査部作成

(注)出資比率20%以上で、日本からの直接出資会社が対象

日本の食品関連企業の海外現地法人

食品関連企業の海外拠点は、中国が圧倒的に多く、続いて米国、東南アジア各国が続く

インドは東南アジア各国に比べても進出数が少ない状況

1.日本企業のインド進出状況

Page 7: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

6

インド進出済みの主な加工食品メーカー①

進出年 日本側出資者 現地企業名 所在地 事業内容

1979 新田ゼラチン Nitta Gelatin India Ltd. ケララ州 ゼラチンおよび関連商品の製造

1986 日清食品HD Accelerated Freeze Drying Co., Ltd. ケララ州 フリーズドライ製品の製造・販売

1988 日清食品HD Indo Nissin Foods Ltd. バンガロール 即席麺の製造・販売

1991 ゼライス Pioneer Miyagi Chemicals Pvt. Ltd. タミルナド州 オセインの製造

2003 味の素 Ajinomoto India Pvt. Ltd. チェンナイ 調味料の輸入、再包装販売

2004 太陽化学 Taiyo Lucid Pvt. Ltd. ムンバイ 水溶性食物繊維の製造・販売

2005 ヤクルト本社 Yakult Danone India Pvt. Ltd. ニューデリー ヤクルトの製造・販売

2007 ADEKA ADEKA India Pvt. Ltd. ムンバイ 化学品、食品販売・輸出入

2011 明治HD Meiji India Private Limited ムンバイ 菓子事業

2012 サントリー食品インターナショナル Suntory Narang Private Limited ムンバイ 食品・飲料の製造・輸入・販売

2013 理研ビタミン Rikevita (India) private Limited ムンバイ 乳化剤等の販売

2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

2013 J-オイルミルズ Ruchi J-Oil Private Limited ムンバイ 高付加価値植物油脂の製造・マーケティング

2013 東洋水産、味の素 Maruchan Ajinomoto India Private Limited チェンナイ 即席麺の製造・販売

2013 不二製油 3F Fuji Foods Private Limited ハイデラバード 製菓・製パン素材用クリームおよびその他油脂 加工食品の製造・販売

(出所)日本食糧新聞社「食品トレンド2013-2014」及び各種公開資料よりみずほ銀行産業調査部作成

(注)情報ソース、抽出条件が異なるため、P5とは一致しない

1.日本企業のインド進出状況

Page 8: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

7

食品メーカーから見たインドの「魅力」

0 10 20 30 40 50 60 70

010203040506070

0-4 歳

5-9 歳

10-14 歳

15-19 歳

20-24 歳

25-29 歳

30-34 歳

35-39 歳

40-44 歳

45-49 歳

50-54 歳

55-59 歳

60-64 歳

65-69 歳

70-74 歳

75-79 歳

80歳以上

男性 女性(百万人)

(百万人)

0 10 20 30 40 50 60 70

010203040506070

0-4 歳

5-9 歳

10-14 歳

15-19 歳

20-24 歳

25-29 歳

30-34 歳

35-39 歳

40-44 歳

45-49 歳

50-54 歳

55-59 歳

60-64 歳

65-69 歳

70-74 歳

75-79 歳

80歳以上

男性 女性(百万人)

(百万人)

0 10 20 30 40 50 60 70

010203040506070

0-4 歳

5-9 歳

10-14 歳

15-19 歳

20-24 歳

25-29 歳

30-34 歳

35-39 歳

40-44 歳

45-49 歳

50-54 歳

55-59 歳

60-64 歳

65-69 歳

70-74 歳

75-79 歳

80歳以上

男性 女性(百万人)

(百万人)

61%

39%

①マーケットポテンシャル ③豊富な一次産品 ④地理的優位性 ②健康志向の高まり

人口ボーナスの恩恵はこれから

加工食品の拡大ポテンシャル大

(スナック)LowFat、トランスファット0% 、コレステロール0%

(スナック)ノンフライ製法を強調

(豆腐)ダイエット食品としての位置づけ

(乳製品)Low Fat を強調

健康志向の高まりを背景に

高付加価値な食品に対する需要に期待

【売り場には数多くの健康志向食品】 【加工食品の普及率は高くない】

11%

20%

6.5%

2.0%4.2%

0.9%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

全体 都市部 農村部

過体重うち肥満

【都市部では生活習慣病が深刻な課題】 【長期間に亘り安定した人口構成】

-60

-40

-20

0

20

40

60

80

100

120

Brazil United

States of

America

Thailand Indonesia India Japan China

輸出額 輸入額

純輸出

(bn $)

【主要な一次産品の生産大国】

【インドは食品純輸出国】

小麦 コメトウモロ

コシ大豆

ジャガイモ

砂糖 牛

1位 中国 中国 米国 米国 中国 ブラジルインド

2位インド インド

中国 ブラジルインド インド

ブラジル

3位 米国インドネシア

ブラジルアルゼンチンロシア 中国 中国

4位 フランスバングラディシュ

アルゼンチン

中国ウクライナ

タイ 米国

5位 ロシア ベトナムインド インド

米国 米国パキ

スタン

原料調達の観点からも

有望な市場

インドからの農産品・食品輸出先(2012)

インドからの 食品輸出先

食品輸出額(USD million)

シェア

ヨーロッパ 3,459 13%アフリカ 4,186 16%中東・西アジア 5,754 21%米国 1,688 6%アジア 11,200 42% うち東南アジア 5,275 20% うち南アジア 3,817 14% うち東アジア 1,781 7%その他の国・地域 538 2%食品輸出合計 26,825 100%

【中東・アフリカへのリーチ】

USA225万人

東南アジア333万人

カナダ100万人

中東

591万人

アフリカ244万人

EU27316万人

Overseas Indians Total= 2,190万人

日本2万人

【世界に広がる印僑ネットワーク】

インドをゲートウェイとし

中東・アフリカ展開を展望

(出所)Euromonitor International 、National Family Health Survey(インド保健・家族福祉省 NFHS-3, 2005-2006)、FAO STAT、Production, Supply and Distribution (USDA: アメリカ合衆国農務省)、Comtrade(国連)、Ministry of Overseas Indian Affairsよりみずほ銀行産業調査部作成

2.食品メーカーから見た、インド市場の魅力と課題

10% 14% 20%

26%50%

76%

90% 86% 80% 74%

50%

24%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

India Indonesia Thailand China Japan United Kingdom

生鮮食品

加工食品

1,555 3,513 5,680 38,467 39,459

高い

6,993

一人当たりGDP(USD)低い

Page 9: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

インド インドネシア 中国

乳製品 油脂 ベーカリー 菓子 調味料・麺パスタ・スープ

その他

インドは、加工度が低く、価格が安い加工食品の構成比が大

8

食品メーカーから見たインドの「課題」

①「安い」市場 ③通用しない日本ブランド ④食文化の壁 ②未発達な流通網

ローコスト対応は必須。安く作るための製造ノウハウが求められる

【全土で1300万店舗のキラナショップ】 【付加価値の低いカテゴリーが太宗】

(加工食品構成比)

【近代小売(MT)が発達していない】 【商品価格が安い】

【現地企業の声】

【日本食に対する興味は低い】

(東南アジアと異なり)

日本食に対する「憧れ」には期待できず

【東南アジアとは異なる食文化圏】

【国内でもエリアごとに異なる食文化】

(ex.ベジタリアン比率)

味の現地化の難易度は高く、

エリアごとの対応も必要

炭酸飲料

(円換算/500ml)

スナック

(円換算/60g)

即席麺

(円換算/85g)

チョコレート

菓子

(円換算/185g)

インド ¥35 ¥33 ¥18 ¥164

中国 ¥48 ¥75 ¥27 ¥503

インドネシア ¥45 ¥57 ¥15 ¥289

タイ ¥53 ¥44 ¥24 ¥332

日本 ¥110 ¥98 ¥60 ¥238

1.8% 16%

44%

64%79%

98.2%84%

56%

36%21%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

インド インドネシア タイ 中国 日本

TT

MT

2013

TT(トラディショナル・トレード)

MT(モダン・トレード)

78 77 76 75 7369 68 68

6157 56 55 54 53 53

47%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

タイ香港台湾ロシア

シンガポール

上海オーストラリア

カナダ

マレーシア

韓国イギリス

アメリカ

北京フランス

ドイツ

インド

インドでは、FMCG分野において日本ブランドは非常に弱い。欧米文化には親和性があるが・・・。

乳製品メーカー

日本のイメージは「テクノロジーの国」。インドの消費者はトヨタ・パナソニックは知っていても、日本の食品ブランドについてはほとんど知らない

菓子メーカー

流通事業者

まずは外食から日本食文化を根付かせる必要がある。中国やタイは数十年かけてレストランを拡大し、食文化を普及させてきたから加工食品も一定程度のプレゼンスがある。

地図の色分け インド全土(州別)■ 10%未満■ 10-19%

■ 20-49%

■ 50%以上

エリアごとに有力なディストリビューター

を確保する必要

(出所)Euromonitor International 、電通「ジャパン・ブランド調査」2012 年、ミツカン 水の文化センターWeb サイト、National Family Health Survey(インド保健・家族福祉省 NFHS-3, 2005-2006)、現地企業へのヒアリング等よりみずほ銀行産業調査部作成

2.食品メーカーから見た、インド市場の魅力と課題

「うま味」の文化圏の外にあるインド

東アジアは穀醤卓越地帯、東南アジアは魚醤卓越地帯に位置づけられ、いずれも「うま味」の文化圏にあるのに対し、インドはカレーに代表されるスパイス・ミックスの文化圏

美味しさを感じる温度が低いインド

Page 10: 加工食品メーカーのインド参入に関する考察 及びみずほの ......2013 カゴメ Ruchi Kagome Foods Pvt. Ltd. ムンバイ トマト加工品の製造・販売

For Discussion Purpose Only

Copyright (c) Mizuho Bank, Ltd. All Rights Reserved.

9

食品メーカーから見たインドの魅力と課題

インド進出を検討している/検討したことのある多くの食品メーカーにとって、参入障壁が魅力を上回る状況か

参入を阻む種々の障壁が緩和されるのを待っていては参入時期を逸してしまう虞も

流通未整備

通用しない「日本ブランド」

「安い」市場

食文化の壁

アゲインスト フォロー

(文化的背景) 女性の社会進出の遅れ

&保守的な食文化

加工食品の

市場規模が小さく 成長速度も遅い

圧倒的なマーケットポテンシャル (人口、経済成長)

豊富な一次産品

地理的優位性 (中東・アフリカへのリーチ)

健康問題が社会問題化 (生活習慣病、栄養不足)

2.食品メーカーから見た、インド市場の魅力と課題