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健康長寿支援ロボットセンター Center of Assistive Robotics and Rehabilitation
for Longevity and Good Health
健康長寿支援ロボットセンター
設立趣意・背景
高齢化社会の急速な伸展により、介護および生活支援へのロボットの導入の必要性が高まっ
ております。高齢者の生活を支え、その地域での「いきいきとした活動」を実現するための
健康長寿支援ロボットが求められています。
ロボットの開発、実証さらに普及を図るためには・・・
• 現在、国内で考案されつつある様々な健康長寿支援のためのロボットに関する情報の集積
と発信を通じて、開発のシーズと、地域における高齢者の生活上のニーズを結びつける
• ロボット技術の完成度・適合度を高めるための実証の場を設ける
• 高齢者の心と体の自立促進のための長寿医療工学研究の推進
• 安全基準への適合と迅速な普及を図るための諸制度の整備や高齢者の生活活動支援にロ
ボットを導入することへの国民のコンセンサスの形成に向けた政策提言を行うなどが必要
であり、これらがセンターの主要な業務となります。
健康長寿支援ロボットセンター
シーズ・ニーズ
マッチング
実証の場の設定
長寿医療工学研究の推進
國や関係機関への政策提言
関係省庁 政府関係機関
県関係機関 厚生労働省
ものづくり産業の集積地愛知県との協働
業務
健康長寿支援ロボットセンターには、愛知県の「あいちサービスロボット実用化支援センター」が併設されます。両センターの機能の相乗により一層の活動の強化を図ることとしております。
健康長寿支援ロボットセンター
あいちサービスロボット実用化支援センター
国立長寿医療研究センター 愛 知 県
あいちロボット産業クラスター推進協議会 会長:愛知県知事 医療・介護等分野ロボット実用化WG座長:長寿理事長
医療・福祉施設等 ロボット研究者 ロボット開発企業
ものづくり企業支援施策 老化に関する研究・診療実績や臨床評価機能
1. 情報集積と発信を通じシーズと高齢者のニーズをマッチング
• シーズおよびニーズの収集とデータベースを作成し、愛知県の「あいちサービスロボット実用化支援センター」と共同運用する。
• 「あいちサービスロボット実用化支援センター」と協力して、研究会・情報交換会等を通じ開発に関わる情報発信を行う。
2. 長寿医療の立場からのロボット開発に係る実証の場の提供
• センター内外で開発中の健康長寿支援ロボットの効果の実証を行う(併設の病院、連携する介護施設での実証)
• 受託・共同研究に関するコーディネートと実施
3. 長寿工学研究の推進
• 神経情報画像、診療関連機器開発技術の強みを活かして、センター独自の開発拠点を形成する。
• 神経工学的な知識を活かして、シーズのマッチングを行い、実証段階への伸展を早める。
4. 政策提言
• 特に認知症の高齢者とその家族のニーズの把握に力点をおき、地域包括ケアシステムの中での有機的運用を検討する。
• ロボットの生活実装を行うためのロードマップを作成、提言する。
健康長寿支援ロボットセンターは、長寿医療に関する診療と研究機能を有するナショナルセンターとしての立場から、以下の業務を行います。
研究事例-ロボット技術を用いたリハビリ
バランス練習
転倒は,高齢者の骨折の原因となるだけでなく、「また転ぶのではないか?」という転倒恐怖から活動性が落ち身体機能の低下を引き起こします。この解決案として、移動支援ロボットを用いたバランス練習を行っています。体が弱った虚弱の方や、大腿骨頚部骨折後の方にロボット練習を行い、従来のリハビリテーションよりも楽しく、筋力やバランス能力が改善したとの結果が出ています。
上肢機能訓練
脳卒中などで半身麻痺となった方の訓練としてロボット技術が使われるようになっています.当センターでも上肢訓練ロボットの効果を検証しています.
上肢訓練ロボットInMotin ArmTM
実際の訓練風景
訓練効果
従来のリハビリ練習よりもバランス能力が改善しています
研究事例-ロボットの本質的安全性の評価
ロボット本体が安全であることの他に、使用者や環境が変化した場合でも安全であることが求められます。ロボットの特徴から、活躍が期待される環境下(ユースケース)を再現し、潜在的な危険や不安要素を顕在化します。種々の危険因子に基づく傷害データを取得するとともにコンピュータシミュレーションを用いて傷害事故時の損傷レベルを評価します
ユースケース実証試験
実際に使用する施設にロボットを持ち込み、ロボット本体もしくは施設に起因する危険状態を評価
load in direction of gravity
Load from outside of greater trochanter
コンピュータシミュレーション
骨折状態など傷害事故を再現し、事故による重篤度を評価
傷害データ評価
種々の危険因子に基づく傷害データの取得および評価
研究事例-高齢者の皮膚・骨強度特性
サービスロボットは高齢者の日常生活をサポートしますが、作業を支援するためにロボットは皮膚と接触します。また、作業支援の力は、皮膚や骨を伝搬して伝えられます。このとき皮膚や骨の強度が低い場合には、損傷の危険性が高まります。皮膚や骨の強度特性(形状や機械的性質)の評価と幅広いデータの蓄積を行い、ロボットの適用条件や安全性評価に貢献します。
CTデータ モデリング
高齢者のCT画像から皮膚や骨の形状・強度分布などの特性を内包したモデルを作成
機械的性質などの 材料特性を追加
CTデータモデルに高齢者の皮膚や骨などの材料特性を追加した高齢者モデルを作成
生活支援作業と力の状態
生活支援作業時の力の計測と高齢者モデルを重ね合わせることにより、皮膚の脆弱性や骨突出などの危険な部位が明らかとな.
組織図・研究体制
認知行動科学研究室
ロボット臨床評価研究室
診療関連機器開発研究室
神経情報画像開発研究室
健康長寿支援ロボットセンター
その他の活動・研究体制
公開シンポジウム 内部ワーキング委員会
展 示 コーナー
(県運営) 事務室
相談室
連絡先 〒474-8511 愛知県大府市森岡町7丁目430番地 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 健康長寿ロボットセンター Tel:0562-46-2311(代表) Fax:0562-44-8518 E-mail: [email protected]
あいちサービスロボット実用化支援センター
健康長寿支援ロボットセンター
案内図
駐車場
2F
教育研修棟
健康長寿支援ロボットセンター 南病棟・2F
バス停