11
金属シースMIヒーターケーブル 施工要領書

金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

  • Upload
    others

  • View
    26

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

金属シースMIヒーターケーブル施工要領書

Page 2: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

金属シースMIヒーターケーブルMIQ ヒーター型番(タグ情報)

ヒーターセットタイプ MIQヒーターケーブル構造

D / MIQ-50E3H-2S / 200 / 1404 / 120 / 4 / 12 / 6 / 1端末加工(A,B,D,E)

長さ(ft. メートルには数字の後にM)

出力

電圧

コールドリードの長さ(ft. メートルには数字の後にM)

コールドリードのサイズ(AWG)

コールドリード定格電圧

危険区域*4

MIQ型番

リードワイヤー

グランドコネクター

MIQコールドリード

ホット/コールド接続部

ホットエンド(終端部)

注① 表示抵抗値は20℃時の値です。注② 基準抵抗値±10%が製品の製造基準です。

MIヒーターケーブル

A

B

D

E

シームレスアロイ825シース

MIQ1S(1芯) MIQ2S(2芯)

発熱線

酸化マグネシウム絶縁層

600Vac Cable 1芯適合ヒーターセットタイプA または BMIQ 型番 抵抗値 外径 Ω/ft Ω/m mm

20E1H-1S 2.00 6.56 4.32

16E1H-1S 1.60 5.25 4.32

13E1H-1S 1.30 4.26 4.32

10E1H-1S 1.00 3.28 4.32

85E2H-1S 0.85 2.79 4.32

70E2H-1S 0.70 2.30 4.32

50E2H-1S 0.50 1.64 4.32

38E2H-1S 0.38 1.25 4.32

30E2H-1S 0.30 0.98 4.32

25E2H-1S 0.25 0.82 4.32

20E2H-1S 0.20 0.66 4.45

17E2H-1S 0.17 0.56 4.57

15E2H-1S 0.15 0.49 4.32

10E2H-1S 0.10 0.33 4.32

80E3H-1S 0.080 0.26 4.32

70E3H-1S 0.070 0.23 4.32

60E3H-1S 0.060 0.20 4.32

40E3H-1S 0.040 0.13 4.45

30E3H-1S 0.030 0.098 4.7

20E3H-1S 0.020 0.066 5.08

10E3H-1S 0.010 0.03395 4.32

65E4H-1S 0.00651 0.02135 4.57

40E4H-1S 0.00409 0.01342 4.83

25E4H-1S 0.00258 0.00846 5.33

16E4H-1S 0.00162 0.00531 5.72

300Vac Cable 2芯適合ヒーターセットタイプD または E

MIQ 型番 抵抗値 外径 Ω/ft Ω/m mm

11E0L-2S 11.00 36.1 4.06

90E1L-2S 9.00 29.5 4.06

75E1L-2S 7.50 24.6 4.06

60E1L-2S 6.00 19.7 4.06

50E1L-2S 5.00 16.4 4.06

40E1L-2S 4.00 13.1 4.06

32E1L-2S 3.20 10.5 4.06

27E1L-2S 2.75 9.02 4.06

25E1L-2S 2.50 8.20 4.06

20E1L-2S 2.00 6.56 4.06

17E1L-2S 1.70 5.58 4.06

14E1L-2S 1.40 4.59 4.06

10E1L-2S 1.00 3.28 4.19

70E2L-2S 0.70 2.30 4.57

50E2L-2S 0.50 1.64 4.82

30E2L-2S 0.30 0.98 4.32

25E2L-2S 0.25 0.82 4.32

20E2L-2S 0.20 0.66 4.32

15E2L-2S 0.15 0.49 4.45

10E2L-2S 0.10 0.33 4.82

70E3L-2S 0.070 0.23 5.20

50E3L-2S 0.050 0.16 5.72

600Vac Cable 2芯適合ヒーターセットタイプD または E

MIQ 型番 抵抗値 外径 Ω/ft Ω/m mm

11E0H-2S 11.00 36.1 5,59

90E1H-2S 9.00 29.5 5,72

60E1H-2S 6.00 19.7 5,84

40E1H-2S 4.00 13.1 6,10

20E1H-2S 2.00 6.56 6,48

10E1H-2S 1.00 3.28 6,48

70E2H-2S 0.70 2.30 6,73

50E2H-2S 0.50 1.64 7,11

30E2H-2S 0.30 0.98 7,62

20E2H-2S 0.20 0.66 6,48

15E2H-2S 0.15 0.49 6,73

10E2H-2S 0.10 0.33 7,11

70E3H-2S 0.070 0.23 7,49

50E3H-2S 0.050 0.16 7,87

40E3H-2S 0.040 0.13 8,26

30E3H-2S 0.030 0.098 8,76

20E3H-2S 0.020 0.066 6,86

16E3H-2S 0.016 0.052 7,11

13E3H-2S 0.013 0.043 7,37

10E3H-2S 0.0104 0.0341 7,62

1

Page 3: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

施工要領書ヒーターケーブルの施工上の注意MIヒーターケーブルは、与えられた特定の条件に基き個別設計して製作されたヒーターケーブルです。異なる条件での代用は出来ません。施工および安全管理は国内法規、電気規格または電気設備基準に従って下さい。施工前に、全ての電源が切れている事を確認して下さい。防爆エリアには、個別のシステム認定が必要です。1. 受け取ったヒーターケーブルの種類と数量が正し

いことを確認します。工場で製作された直列回路には、関連するデータが記載されたIDタグが刻印されています。ヒーターケーブルに記載されている情報を梱包票と発注書に照らし合わせ、正しい製品を受領したことを確認します。

2. 輸送中に損傷を受けていないか、資材を目視確認します。

3. 乾燥した清潔な場所に保管してください。MIケーブルセットのコールドリードの端末部は、施工前、施工中、施工後を通して乾燥した状態にしておく必要があります。

4. ヒーターケーブルが輸送用カートンに入っている状態、あるいは配管/ベッセルに施工される前は電源に接続しないでください。

5. ヒーターケーブルセットを受け取ったとき、配管が保温されていない状態で施工されたとき、保温材が施工された後に絶縁抵抗値をテストしてください。500 Vdcメガーを使用した場合、ヒーター導体と金属シースの間の最小許容値は20MΩです。IEEE 515およびEN-IEC 60079-30では、1000 Vdcメガーの使用を推奨しています。保温材を適用した後の測定値が、5MΩ以上になるようにしてください。

6. ヒーターケーブル自体が接触したり、交差したり、重なったりしないように施工してください。

7. ケーブルセットのサポートに使用する、あるいはケーブルセットを取り付ける金属構造や資材は、適用される法令にしたがって接地してください。

8. 最低施工温度は-60°Cです。9. ヒーターケーブルの長さは変えないでください。 10. ヒーターケーブルから金属タグを取り外さないで

ください。

11. システムのT-レイティングがシース温度を制限するための制限設計に依存している場合、サーモスタットまたは固体温度制御装置を使用してください。

12. ヒーターケーブルが保温材に埋まらないように注意してください。

13. ヒーターケーブルは、可燃性の物から少なくとも13mm以上離してください。

14. MIケーブルセットのコールドリードの端末部は、施工前、施工中、施工後を通して乾燥した状態に保ってください。

15. ヒーターケーブルが損傷するため、同じ場所で曲げ延ばしを繰り返さないでください。

16. ホット/コールド接続部、終端部、スプライスから15cm以内の場所でケーブルを曲げないでください。

17. 複数のループを設置したり、ケーブルを複数本施工したりする場合、ヒーターケーブルの間隔は最短25mmとします。

18. 電気ヒートトレース向けの感電回避に必要な安全対策については、サーモンのフォーム『TMP0066J』をご覧ください。

19. MIケーブルを溶接スラグ、飛沫などから保護するための対策を施してください。

20. すべての電源と分岐接続ボックスは蓋を被せておいてください。使用しないものには栓をしておきます。

21. 配管内のT分岐、特に分岐管が主管より小さい場合、小さい方の管をメインのヒーターユニットで二重トレースすることで、配管温度に不均衡が生じることがあります。慎重にスケジュールを確認し、許容できるかどうかを確認してください。

22. 余分なヒーターケーブルがある場合は管および装置に均等に配分してください。

23. 接続ボックス内への湿気の侵入を防止してください。可能であれば、接続ボックスにつながる電線管には適切な定格ドレインを設け、湿気の侵入を防いでください。

2

Page 4: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

金属シースMIヒーターケーブル

コールドリードワイヤ

グランドコネクター

コールドリード

フランジバルブ

MIヒーターケーブル

ステンレス製 固定用ワイヤ またはバンド

パイプサポートシュー

ケーブルセット 張力逃がし

フィッティング

ケーブルセット ホット/ コールド フィッティング

中間接続ヒートシンクの ケーブル余長(標準)

図A:仮施工

ケーブル施工前の注意1. ヒートトレースするすべての配管と装置が、完全に施工

済み、圧力試験済みであることを確認してください。

2. ヒートトレースを施工する表面部分は、適度に清潔にしてください。汚れ、錆び、削り屑をワイヤーブラシで取り除き、適当な溶剤で油膜やグリース膜を取り除きます。

3. 施工を始める前に、適用される地域の法令や規格を確認します。

4. ヒートトレースのアイソメトリック図面を参照し、電源の位置、装置の許容値などを特定します。MIセットを直列接続にするかどうかを確認します。

5. 施工を始める前に、中間接続機器を含む配管の長さを確認します。

6. ヒーターケーブルセットを受け取った後、500 Vdcメガーを使用して絶縁抵抗値を測定してください。ヒーター導体と金属シースの間の許容絶縁抵抗値は20MΩです。IEEE 515およびEN-IEC 60079-30では、1000 Vdcメガーの使用を推奨しています。(記録1、9ページのチェックリスト)

初期施工1. 配管上のヒーターケーブルの位置を決定します。外部か

らヒーターケーブルへの機械的損傷を避けるため、管の上側90°への施工は避けてください。また、保温材の継ぎ目の位置であるパイプの側面への施工も避けてください。一般的なヒーターケーブルの向きについては、図Bを参照してください。

2. ホット/コールド接続部(電源側)位置より仮施工を開始し、管の側面に沿ってヒーター回路を配置します。仮施工については図Aを参照してください。

3. これらの施工要領の4ページ~6ページの該当する図面および表にしたがって、バルブ、フランジ、エルボ、サポートのためのヒーターケーブル余長を確保してください。

4. ステンレス製固定用ワイヤまたはバンドを使用して、ホット/コールド接続部の両端を15 cmの位置で固定します。最小曲げ半径よりも小さくなる小径管に這わせないでください。コールドリードはループ状にして処理します。

5. ケーブルに緩やかな波を持たせながら配管上に施工していきます。ステンレス製固定用ワイヤまたはバンドを使用して、ケーブルを配管に固定します。

6. 必要に応じてケーブルを調整します。

図B:一般的なヒーターケーブルおよびセンサー位置

45º

45º 45º45º

90º

2本施工 3本施工

45º

45º

温度センサー (標準)

ヒーター ケーブル(標準)

管壁

3

Page 5: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

施工要領書エルボ、サポート、フランジへの施工1. 下の図C~Eに従い、ヒーターケーブルを施工します。

ステンレス製固定用ワイヤまたはバンドを使用して、ヒーターケーブルを配管に固定します。

2. エルボ:追加の配管材を補う十分な熱を供給するため、ケーブルはエルボの外側に這わせます。ステンレス製固定用ワイヤまたはバンドを使用してエルボの両側の管にケーブルを固定します。

3. 管サポート:保温された管サポートには、ヒーターケーブルを追加する必要はありません。保温されていないサポートについては、パイプサポート長の2倍プラス40 cmのヒーターケーブル長が必要です。

MI ヒーターケーブル

最大30cm

ボルトを避ける

図C:管エルボ

MIヒーターケーブル

図D:管サポート

ケーブルは管の 外径周りに這わせる

注: 管エルボの外側半径部にケーブルを這わせることで、ケーブルの緩みを解消できます。管エルボの内側半径部にケーブルを這わせると、ケーブルに緩みが生じます。

MIヒーターケーブル

図E:フランジ

ステンレス製固定用ワイヤ またはバンド

ステンレス製 固定用ワイヤ またはバンド

ステンレス製 固定用ワイヤ またはバンド

4. フランジ:ヒーターケーブルを配管フランジの周りに這わせる場合、熱損失を補うため、フランジと接触している状態を維持するようにしてください。爆発の危険がある場所では、MIケーブルをフランジやその他不規則な形状の装置に固定する際、ステンレスバンドを使用することをお勧めします。

5. 最小曲げ半径はケーブルODの6倍です。施工完了時に、曲げ半径を超えないようにしてください。

8 cm サポート長 8 cm

管サイズ mm 12 19 25 32 40 50 80 100 150 200 250 300 350 400 450 500 600 750

フランジ余長 mm 150 180 180 180 205 205 255 280 305 330 356 406 457 483 508 533 610 660

表1:フランジ余長(対)

注 . . .1. 50mm以上の管にのみ適用されます。2. パイプシューサポートの両側を8cm過

ぎたところまでケーブルをループさせてください。

4

Page 6: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

金属シースMIヒーターケーブルバルブおよびポンプへの施工1. 下の図FおよびGに従って、ヒーターケーブルを施工し

ます。ステンレス製固定用ワイヤまたはバンドを使用して、ヒーターケーブルを配管に固定します。

2. バルブ、ポンプ、その他の装置およびパイプサポートによる熱損失の増加を補うため、これらの場所に余分な熱を提供するヒーターケーブルを追加する必要があります。一般的なバルブおよびポンプへの施工長については、表2を参照してください。

3. ループ手法(必要に応じてバルブやポンプを取り外せるよう取り付ける方法)を使用し、バルブとポンプにヒーターケーブルを施工します。ケーブルを交差させないでください。

4. 最小曲げ半径はケーブル O.D.の6倍です。施工完了時に、曲げ半径を超えないようにしてください。

5. 爆発の危険がある場所では、MIケーブルをフランジやバルブ、その他不規則な形状の装置に固定する際、ステンレスバンドを使用することをお勧めします。

表2:バルブおよびポンプの余長

図G:一般的なポンプの詳細

バルブに蛇状に取り付けた ヒーターケーブル

ポンプに蛇状に取り付けたヒーターケーブル

MIヒーターケーブル

MI ヒーターケーブル

ステンレス製固定用 ワイヤまたはバンド

注 . . .1. 表示されているバルブ余長は、バルブに施工する追加ケーブルの合計長で

す。複数のトレーサーが使用されている場合は、バルブの合計余長を個々のトレーサーに割り当てることができます。合計バルブ余長は、ヒートトレース回路の複数バルブに対し、トレーサー間で交互に変更することができます。

2. 余長は150ポンドのバルブ用です。定格が高いバルブにはより長いケーブルが必要となります。

3. プロジェクト固有の余長については、ヒートトレースアイソメトリック図面を参照してください。

図F:一般的なバルブの詳細 . . .

ステンレス製固定用 ワイヤまたはバンド

管サイズ mm

バルブの種類 ポンプの種類

ネジ または溶接

m

フランジ m

バタフライ m

ネジ m

フランジ m

12 .15 .30 0 .30 .61

19 .23 .46 0 .46 .91

25 .30 .61 .30 .61 1.22

32 .46 .61 .30 .91 1.37

40 .46 .76 .46 .91 1.52

50 .61 .76 .61 1.22 1.68

80 .76 1.07 .76 1.52 2.13

100 1.22 1.52 .91 2.44 3.05

150 2.13 2.44 1.07 4.27 4.88

200 2.90 3.35 1.22 5.79 6.71

250 3.81 4.27 1.22 7.62 8.53

300 4.57 5.03 1.52 9.14 10.06

350 5.49 5.94 1.68 10.97 11.89

400 6.55 7.01 1.83 13.11 14.02

450 7.77 8.23 1.98 15.54 16.46

500 8.69 9.14 2.13 17.37 18.29

600 10.36 10.97 2.44 20.73 21.95

750 12.19 12.80 3.05 24.38 25.60

注: ポンプには個別のMIケーブル セットをお勧めします。

5

Page 7: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

施工要領書図H:パイプハンガー

ヒヒヒヒヒヒヒヒ

ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ

図I:ソケット溶接バルブ

パイプハンガー

MIヒーターケーブル

ステンレス製固定用ワイヤ またはバンド

注 . . .1. 小型のバルブ(50mm以下) で、バルブ本体に適切なケーブル余長を施工す

ることが困難な場合は、上の図で示したように、管の片側でバルブ全体に均等にケーブルを這わせるようにします。

2. 分岐管が二重トレースで、主管が1本トレースのT分岐(50 mm以下)では、バルブにケーブル余長を追加する必要はありません。

ステンレス製固定用ワイヤ またはバンド

MIヒーターケーブル

タンクおよびベッセルへの施工

タンクまたはベッセルの表面にMIケーブルを施工する際は、必ず垂直方向に取り付けます。タンクやベッセルの周りに螺旋状に巻き付けないでください。

6

Page 8: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

金属シースMIヒーターケーブル施工の完了1. ケーブルの固定は、回路の終端部から始め、電源側に向

かって行います。

• 金属シース MI ヒーターケーブルは通常、固定用ワイヤやステンレスバンドを使用して30 cm間隔で取り付けます。サーモン認定のバンドのみを使用してください。バンドや固定用ワイヤを締めすぎないようにしてください。これらのケーブルは、熱伝セメントや金属チャンネルと一緒に施工することもできます。

• 直列抵抗型ヒーターケーブルを交差することは避けてください。

• 該当する場合は、プロジェクト図面にある施工詳細を参照してください。または施工に関する追加情報についてはサーモンまでお問い合わせください。

2. 電源部処理を行う前に、ヒーター導体と金属シースとの間で少なくとも500 Vdcメガーで検査し、MIケーブルの電気的整合性を確認してください。IEEE 515およびEN-IEC 60079-30では、金属シースMIヒーターケーブルに対して1000 Vdcのテスト電圧の使用を推奨しています。許容絶縁抵抗値は20MΩ以上です。

ホット/コールド接続部

MIヒーターケーブル

コールドリードグランドコネクター

ステンレス製固定用ワイヤまたはバンド(一般的)

3. MI直列抵抗ヒーター回路は、通常、工場で事前に製作されています。一般的なMI回路を電源へと繋ぐ接続ボックスは、システムの一部として供給されない場合があります。Ex dセットにはEx d接続フィッティングのみを使用してください。Ex deセットにはEx de接続フィッティングのみを使用してください。電源/スプライス筐体に含まれる施工要領書を参照してください。あるいは追加情報についてサーモンまでお問い合わせください。

4. MIケーブルセットのコールドリードを接続ボックスハブへと通します。フェルールがコールドリードスリーブと確実に接触し始め、コールドリードを手で動かすことができなくなるまで、グランドコネクターをレンチを使用してゆっくりと締め、その後フィッティングをさらに8分の1周分締めます。

5. ステンレスバンドを使用して温度センサー(必要な場合)を配管に固定します。図Bで示すとおりに温度センサーを配置してください。

図J:一般的な施工

15 cm 15 cm

7

Page 9: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

施工要領書

回路保護の要件 1. 過電流保護(通常はブレーカー) は各分岐回路に必要

です。この保護は、すべての電源導体を電源から絶縁する必要があります。

2. TTおよびTN接地システムを使用した一般的な施工では、各分岐回路に対する保護装置を含む地絡保護対策が必要となります。固定レベル地絡保護回路遮断器(GFCIブレーカーなど)の場合、最小30 mAのトリップレベルが推奨されます。

3. IT接地システムでは、電気抵抗が定格電圧の50 Ω/ボルト以下の場合に電源を切断する電気絶縁監視装置を含む地絡保護対策が必要となります。

保温工事

1. 正しく施工され、適切に保守された保温材の必要性は非常に重要です。保温材がなければ、従来のヒートトレースシステムでは補うことのできないレベルの熱損失が発生します。

2. 配管、ポンプやバルブなどの中間接続機器に加え、すべてのヒートシンクも正しく保温施工する必要があります。これには、管サポート、ハンガー、フランジ、そしてほとんどの場合はバルブボンネットも含まれます。

3. 使用する保温材の種類や厚さにかかわらず、ヒートトレースシステムが正しく機能するよう、湿気の侵入や物理的な損傷から保温材を保護する耐候バリアを施工する必要があります。保温材のすべての貫通部は密閉します。

4. 保温材および耐候バリアを施工した後、ヒーター回路に通電する前に、メガーテストを繰り返し行い、測定値が5MΩ以上になるようにしてください。これにより、保温材の施工中にヒーターケーブルが損傷を受けていないかどうかを確認できます。

5. 配管に沿って必要な間隔で保温防湿バリアに注意ラベルを貼ります。

最終検査および文書 . . .

1. 回路に通電し、電圧、電流、配管温度、周囲温度を記録しておくことをお勧めします。これは重要な情報として今後参照することができるため、過去の運転データログとして保管してください。

2. 過去運転データログのサンプルが、電気ヒートトレースのメンテナンス & トラブルシューティングガイド、サーモンのフォームTEP0066に記載されています。

3. 制限装置の付いていないMIヒーターケーブルに安定化設計を使用すると、サーモンCompuTraceソフトウェアまたはサーモンエンジニアリングを使ってT-クラスを測定することができます。

4. サーモンのCompuTraceソフトウェアおよびサーモンのエンジニアリングによって提供される最高温度は、EN-IEC 60079-30に記載された方法と基準に基いています。

5. 安定化設計が使用されている場合、エンドユーザーはシステムパラメータおよびエリアT-クラスを記録し、ヒーターケーブルを稼動するときのためにこの記録を保管しておきます。

6. 最低でも年1回は定期的にシステムを検査してください。テストを実施した後、すべての情報を記録します。システムがテストに失敗した場合は、サーモンの電気ヒートトレースのメンテナンス & トラブルシューティングガイドを参照してください。影響を受けた回路の電源を切り、すぐに必要な修理を行います。

7. EN-IEC 60079-30-1の4.4.3節に適合するように最大表面温度を制限するため、回路設計のT-レイティングを制限するために最大コントロールデバイスが提供される場合はその設定を確認します。

メンテナンスおよび修理

1. フォームTEP0066-電気ヒートトレースのメンテナンス & トラブルシューティングガイドを参照してください。

製品への破損や不適切な使用、施工、あるいはメンテナンスが原因の電気ショック、アーク放電、および火災のリスクがあるため、すべてのヒートトレース回路には地絡保護機器が必要です。ヒートトレースケーブルの金属シースを適切な接地端子に接合してください。

8

Page 10: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

MIQ

ヒー

ター

ケー

ブル

試運

転検

査報

告書

No.

MI

Qヒ

ータ

ーケ

ーブ

ル情

報ケ

ーブ

ル施

工前

ケー

ブル

施工

後保

温工

事後

備考

ヒー

ター

ケー

ブル

タグ

NO

.ヒ

ータ

ーケ

ーブ

ル型

番日

付担

当者

外観

検査

"絶縁

抵抗

値(

MΩ

)日

付担

当者

外観

検査

"絶縁

抵抗

値(

MΩ

)日

付担

当者

外観

検査

"絶縁

抵抗

値(

MΩ

1 2

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

施工

会社

氏名

確認

印 

また

は 

サイ

ン日

客先

名:

案件

名:

工事

契約

者:

絶縁

抵抗

計:

電圧

 D

CV

Page 11: 金属シースMIヒーターケーブル - Thermon...金属シースMIヒーターケーブル MIQ ヒーター型番(タグ情報) ヒーターセットタイプ MIQ ヒーターケーブル構造

MIQヒーターケーブル 試運転検査報告書

仕様および情報は予告なしに変更されることがあります。 PN50273-0215

サーモン. . .The Heat Tracing Specialists®

www.thermon.com

株式会社 サ-モンファ-イ-スト横浜市神奈川区金港町6-3 TEL 045-461-0373 FAX 045-461-0377www.thermon.com/jp

お近くのサーモン支店については 当社ウェブサイトをご覧下さい . . .

www.thermon.com

No.

回路情報 施工業者記載欄

パネルNO.

ブレーカー NO.

ヒーターNO. ラインNO. 電圧 (V) 担当者 日付 絶縁抵抗値

(MΩ)電流値(A) 備考

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

施工会社 氏名 確認印 または サイン 日付

客先名:

案件名:

工事契約者:

絶縁抵抗計: 電圧 DC V