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機能劣化したビルの再生事例
EG OOMIYA BUILDING
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計画の与件(1) 既存建物概要
●所在地 :埼玉県さいたま市
●建築面積 :(改修・増築後)1,038㎡
●用 途 :(改修前) 事務所・時間貸駐車場(改修・増築後)事務所・店舗・駐車場
●竣工年 :1990年(平成2年)
1992年(平成4年)一部増築
●改修年 :2008年(平成20年)築後18年
●延床面積 :(改修・増築後)7,042㎡
●設 計 :(企画デザイン・CM)
フュージョンマネジメントプラッツ㈱
(実施設計・監理)
ケーアンドイー㈱
●施 工 :ケーアンドイー㈱改修前 外観
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計画の与件(2) 改修の概要
ビルの視認性の向上
発注者与件
余剰容積を活用し、既存建物
屋上テラスに事務室の増築
大型乗用車の収容性を高め、
時間貸駐車場の稼働率アップ
陳腐化した共用部デザイン・
機能を一新
余剰容積を活用し、前面道路側に増築し、ビ
ルの新たなファサードを構築。
改修結果
2008年の法改正により、既存遡及が多大のた
め、断念。
製作メーカーが存在せず、大幅な改修を行う
と駐車場法に抵触するため、断念。
テナント専用駐車場として再生。
陳腐化した共用部デザイン・機能を一新
事務室のOA化対応等の機能アップ
同時に、外壁大規模修繕工事の実施と
既存不適格部分の是正改修
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計画の背景(1) 立地環境
前面道路の状況
●周辺環境
計画地
JR大宮駅に至近の位置に立地し、
周辺は商業施設が集積する。
●ビルの視認性
本建物は、ビルファサードが前面道
路より約16mほどセットバックして
おり、ビルの視認性は極めて悪い。
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計画の背景(2) 既存建物の外観
ビルの外観
●敷地間口
間口は6mしか無く、しかも時間貸
駐車場のアプローチとして専有して
いた。
●奥行き
前面道路からビルファサードまで、
約16mほどある。
ビルゲートや照明ポール、植栽など
でアプローチを演出していたが、隣
地ビル側面が圧倒的に存在感があり、
魅力に乏しいビルファサードであっ
た。
敷地間口は、6m
隣地ビル側面が露出
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増築部分の外観(1)
既存建物は、旧中仙道から約16m後退。
増築により、ビルイメージを一新し、視認性を高めた。
改修前 改修後
13
事務所アプローチ(1)
アプローチは幅1,500だが、天井を高くし、開放感を確保。
アプローチに沿って、店舗カーテンウォールを巻き込む。
改修前 改修後
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事務所エントランスホール(1)
事務所エントランスには、オートドアを設置
天井高は2,500しか確保できないが、天井の折上により広々感を確保。
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事務所エントランスホール(2)
EV扉・かご内装を改装。サイン表示を一新。
改修前
改修後
事務所エントランス CH=2,500(折上部)下部は、2,200
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基準階エレベーターホール
EV扉に遮煙シャッターを設置。さらに、EV扉廻りのデザインを一新。
改修前
改修後
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水廻りの改装
極力、廃材を出さないように、既存仕上に新たな仕上材を上貼して、水
廻りを改装。住設機器、洗面カウンターを一新。
改修前
改修後
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最後に 増改築計画の留意点
検討項目
Ⅱ.建物の劣化状況の確認
Ⅲ.工事の予算
●既存不適格部位の抽出→増築申請では、すべてに遡及
●違法部分の確認と是正●既存不適格建物に増築する場合の与件整理
→増築面積によっては、既存建物に構造の適格化が遡及
●用途変更する場合は、既存荷重設定の確認
●用途変更する場合は、消防設備の全館遡及か否か
の整理
●工事中の仮使用の事前確認
留意点
●改装部位の劣化状況を確認し、修繕項目をリスト
アップ
●上記、Ⅰ、Ⅱの予算化
●改修面積と工事費が連動するので、工事範囲を綿
密に検討
Ⅰ.建築基準法・消防法
条例駐車場付置義務・緑化・
福祉対応・雨水流出抑制
EG OOMIYA BUILDING
ご静聴、
ありがとうございました。