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EMC ジャパン株式会社 東京都渋谷区代々木 2-1-1 新宿マインズタワー 151-0053 お問い合わせは フリーダイヤル 0120-588543 受付時間:月~金 9:00 17:30(祝日を除く) URLhttp://japan.emc.com EMC NetWorker リリース 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド P/N 300-011-884 リビジョン A01 ® ®

EMC NetWorker NetWorker 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド 3 はじめに EMC では、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と

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Page 1: EMC NetWorker NetWorker 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド 3 はじめに EMC では、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と

EMCジャパン株式会社東京都渋谷区代々木 2-1-1

新宿マインズタワー〒 151-0053

お問い合わせはフリーダイヤル 0120-588543

受付時間:月~金 9:00 ~ 17:30(祝日を除く)URL:http://japan.emc.com

EMC NetWorkerリリース 7.6 Service Pack 1

コマンド リファレンス ガイド

P/N 300-011-884リビジョン A01

® ®

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EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド2

Copyright © 1990 - 2011 EMC Corporation. All rights reserved.

発効日 2011年 3月

EMC Corporationは、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。 この情報は予告なく変更されることがあります。

このドキュメントの情報は「現状のまま」提供されます。EMC Corporationは、この資料に記載される情報に関する、どのような内容についても表明保証条項を設けず、特に、商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたしません。

この資料に記載される、いかなる EMCソフトウェアの使用、複製、頒布も、当該ソフトウェア ライセンスが必要です。

EMC製品名の最新のリストについては、 の「EMC Corporation Trademarks」を参照してください。

記載されている他のすべての商標は、各社の所有物です。

japan.emc.com

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はじめに

EMCでは、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と拡張の一環として、ハードウェアおよびソフトウェアの改訂版を随時リリースしています。 したがって、このドキュメントに記載された機能が、現在使用されているソフトウェアまたはハードウェアのすべてのバージョンでサポートされるとは限りません。 製品の機能に関する最新情報については、ご使用になっている製品のリリース ノートを参照してください。

製品が正しく機能しないか、本書で説明されるとおりに機能しない場合は、EMC担当者までお問い合わせください。

対象読者 このドキュメントは、NetWorker 7.6 Service Pack 1マニュアル セットの一部です。対象読者は、オペレーティング システムのコマンド ? ラインでコマンドを実行するシステム管理者です。

コマンドのオンラインヘルプ

コマンドのヘルプは、コマンド ラインから参照することもできます。

◆ このドキュメントに記載されている詳細なコマンドの情報は、Windowsを除くすべてのプラットフォームで、コマンド ラインから参照することもできます。コマンド ラインからこのヘルプにアクセスするには、man command_nameと入力します。たとえば、次のようになります。

man recover

注 : manコマンドを使用してヘルプにアクセスするには、オプション パッケージLGTOmanをインストールする必要があります。オペレーティング システムのパス環境変数には、マニュアル ページの場所も含める必要があります。場所を含めない場合は、マニュアル ページのインストール場所からmanコマンドを実行することが必要になります。

◆ どのプラットフォームにおいても、任意の NetWorkerコマンドの基本ヘルプにアクセスするには、コマンド ラインから command_name -helpと入力します。たとえば、次のようになります。

recover -help

注 : 基本ヘルプは、コマンドの引数、オプション、およびパラメータの一覧に限られています。より詳細な情報はこのドキュメントに記載されています。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 3

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はじめに

問い合わせ先 EMCのサポート、製品、ライセンスに関する情報は、次のサイトで入手できます。

製品情報 —マニュアル、リリース ノート、ソフトウェアのアップデート、またはEMCの製品、ライセンス、サービスに関する情報については、次の EMC PowerlinkのWebサイト(登録が必要)を参照してください。http://Powerlink.EMC.com

テクニカル サポート —テクニカル サポートについては、Powerlinkの EMCカスタマー サービスにお問い合わせください。 Powerlinkを通じてサービス リクエストを開くには、サポート契約が結ばれている必要があります。 サポート契約の締結または契約(登録)内容に関するご質問については、EMC担当営業までお問い合わせください。

お客様のご意見 ソフトウェアの機能、インストール手順、製品マニュアルに関するご意見またはご提案がございましたら、 以下までご送付ください。[email protected]

特定の情報または手順に関して、問題、ご意見、ご質問がある場合は、タイトル、パーツ番号(わかる場合)、リビジョン(A01など)、ページ番号など、内容の特定に役立つ情報を併せてご提供ください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド4

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ansrd(8)

Maintenance Procedures ansrd(8)

製品名(A-Z)nsrd - NetWorkerサービスを提供するデーモン

形式nsrd [ -k virtual-service-name ]

ansrd [コメント ]

DESCRIPTIONnsrdデーモンは、RPCベースの保存サービスおよびリカバリサービスを提供します。このサービスにより、ユーザはネットワーク上でファイルを保存、検索、リカバリできます。RPCプログラム番号として nsrdによって提供される番号は 390103です。

通常、nsrdは、起動時にシェルのスタートアップスクリプト (rc.local、r.boot)など )によって呼び出され、ユーザが直接起動する必要はありません。起動されると、nsrdは、NetWorkerサービスを提供するのに必要な他のデーモンを起動します。

nsrdコマンドは、適切なリソースのあるマシン上で実行される必要があります。このリソースには、メディアマルチプレクシングソフトウェア (nsrmmd(8)を参照 )によって制御されるデバイス (テープドライブなど )と、保存されたユーザファイルおよびファイルを含むボリュームのインデックスをインデックスデーモンが保持するための十分なディスク領域 (nsrindexd(8)および nsrmmdbd(8)を参照 )が含まれます。

バックアップ、リカバリ、または他のセッションが開始するたびに、nsrdはプログラム ansrdを起動して、要求されたセッションを処理します。ansrdプログラムはエージェントと呼ばれます。エージェントは、バックアップ、リカバリ、または他のセッションを監視する役割を担い、セッションが完了すると自動的に終了します。ps(1)または他のプロセス監視ツールを使用すると、ansrdの後続のパラメータを検査して、監視しているセッションの種類を確認できます。必要な場合は、エージェントを強制的に終了してバックアップまたはリカバリセッションを中断できます。エージェントを直接実行することはできません。エージェントを起動できるのは nsrdだけです。

nsrdを -kオプションを指定して起動すると、nsrdは、クラスタサービスとしてインストールされたかどうか、および /nsr/resを所有する仮想ホストが virtual-service-nameと一致するかどうかを確認します。この確認手順のいずれかが失敗すると、nsrdはすぐに終了します。(NetWorkerがクラスタサービスとしてインストールされたかどうかをチェックするために、nsrdは NetWorker.clustersvrというファイルをチェックします。ファイルは、nsrdバイナリがあるディレクトリ内にあります。/nsr/resが virtual-service-nameによって所有されているかどうかをチェックするために、nsrdはクラスタ管理ソフトウェアに問い合わせます。)

-kオプションを使用せずに NetWorkerをクラスタで起動した場合、サーバは /nsr/resを所有する仮想ホストのIDを適用します。/nsr/resを所有する仮想ホストがない場合、nsrdは起動しません。

オプション-k virtual-service-name

ホスト名 /IDとして nsrdに対して、virtual-service-nameを使用してクラスタフェイルオーバモードで起動するように指示します。このオプションは、NetWorkerを起動する NetWorkerクラスタ制御スクリプトによって使用されます。

ファイル/nsr/logs/daemon.raw

nsrdおよび他の NetWorkerデーモンが、NetWorkerのイベントメカニズムでは記録できないさまざまなエラー状態に関する情報を送信するファイル。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 5

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ansrd(8)

/nsr/res/nsrdbNetWorkerサービスとそのリソースを記述する情報 (nsr_service(5)を参照 )。

NetWorker.clustersvrNetWorkerのデーモンが含まれているディレクトリにこのファイルが存在する場合、NetWorkerサーバがクラスタサービスとしてインストールされたことを示します。

参照先nsr(8)、 nsr_service(5)、 nsr_render_log(8)、 nsrmmd(8)、nsrmmdbd(8)、 nsrindexd(8)、 ps(1)、 rc(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド6

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ascdcode(8)

Maintenance Procedures ascdcode(8)

製品名(A-Z)ascdcode - ASC/ASCQエラーコード用のエラーメッセージを出力する

形式ascdcode [ -oベンダー ID [ -p製品 ID ] ] ASC ASCQ

機能説明ascdcode プログラムは、Additional Sense Code (ASC)と Addi-tional Sense Code Qualifier (ASCQ)データを解釈し、適切なエラーメッセージを返します。ascdcodeプログラムは、-oおよび -pオプションで指定されたベンダおよび製品 ID、SCSI-3仕様 (http://www.ncits.org)で定義されたすべてのライブラリまたはデバイス、または個々のベンダに関して、解釈された ASC/ASCQデータを返します。実装されていないASC/ASCQコードでは、ascdcodeプログラムは、以下のメッセージを返します。実装されていません

オプション-o vendor id

ベンダが OEMかどうかを確認し、ライブラリまたはデバイス用の元のベンダが定義した ASC/ASCQエラーコードを検索します。-p オプションが指定されていない場合、ascdcodeはこのオプションで指定された vendor idのベンダ固有の情報を返します。vendor id は、inquireプログラムの実行時に報告されるベンダ文字列と同じであることが必要です。ベンダ ID割り当ての完全なリストについては、http://www.t10.org/lists/vid-alph.htmを参照してください。このオプションは、ベンダ固有のASC/ASCQコードで、0x7fより大きい値に対してのみ適用されます。

-p product id-oと使用して、OEMベンダとライブラリまたはデバイスタイプを提供します。product idは、inquireプログラムの実行時に報告されるベンダ文字列と同じでなければなりません。

ASC 引数は、ライブラリまたはデバイスが報告する ASC/ASCQエラーコードのペアの前者でなければなりません。値は 0x.の値で始まる 16進形式の数値で指定できます。デフォルトの値は、10進数であると仮定されています。

ASCQ 引数は、ライブラリまたはデバイスが報告する ASC/ASCQエラーコードのペアの後者でなければなりません。値は 0x.の値で始まる 16進形式の数値で指定できます。デフォルトの値は、10進数であると仮定されています。

ファイル/INSTALL_PATH/lgtovendors

ベンダ固有のファイルをインストールしたディレクトリ。

/INSTALL_PATH/lgtovendors/OEM_MAPOEMベンダおよびそれに対応する製品を元のベンダにマップするファイル。新規 OEMベンダと製品のエントリの追加方法については、ファイルを参照してください。

参照先libscsi(8)

制限ascdcodeプログラムは、必ずインストールされたベンダ固有ファイルを使用してベンダ固有のエラーメッセージを検索します。ASC/ASCQエラーコードおよびそれに対応するエラーテキストの表記の規則は、次のとおりです。

0x[ASC], 0x[ASCQ], [エラーメッセージ ]

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 7

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ascdcode(8)

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cdi_block_limits(8)

Maintenance Procedures cdi_block_limits(8)

製品名(A-Z)cdi_block_limits - テープデバイスのブロックサイズ制限を照会する

形式cdi_block_limits -fデバイス [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_block_limitsプログラムは、テープデバイスのブロックサイズ制限を検索します。cdi_block_limitsプログラムは、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のブロックサイズ制限を返します。デバイスブロックサイズ制限は、オペレーティングシステムの制限より大きい場合があることに注意してください。このプログラムでは、特にデバイスブロックサイズ制限を返します。

オペランド-fデバイス

ブロックサイズ情報を取得するデバイスを指定します。

オプション-t -tオプションを使用すると、ブロックサイズ制限の検索に使用するテープ機能の方式を指定できます。-t

オプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)マンページを参照して、cdi_block_limitsプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_block_limits -f /dev/rmt/2cbn

/dev/rmt/2cbnからアクセスされたデバイスブロックサイズ制限許される最大ブロックサイズは 16776128です。許される最小ブロックサイズは 61301です。

cdi_info.drivestat:ステータス = 1, DRIVE_STATUS_NO_ERRORメッセージ =ドライブレポートにエラーはありません -ただし状態は不明です

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 9

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cdi_block_limits(8)

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cdi_bsf(8)

Maintenance Procedures cdi_bsf(8)

製品名(A-Z)cdi_bsf - backward space file SCSIコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_bsf -fデバイス -nカウント [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_bsf プログラムは、backward space file (bsf) SCSIコマンドをテープデバイスに対して発行します。cdi_bsfプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-f デバイス

bsf SCSIコマンドを送信するデバイスを指定します。

-nカウントbsf SCSIコマンドのファイルカウント。"-n count"パラメータが必要です。

OPTIONS-t -tオプションを使用すると、bsf SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定できま

す。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)マンページを参照して、cdi_bsfプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_bsf -f /dev/rmt/2cbn -n 2

CDI_BSF 2は成功しました。コマンドの経過時間は 0秒です

cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ =テープドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 11

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cdi_bsf(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド12

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cdi_bsr(8)

Maintenance Procedures cdi_bsr(8)

製品名(A-Z)cdi_bsr - backward space recordコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_bsr -fデバイス -nカウント [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_bsrプログラムは、backward space record (bsr) SCSIコマンドをテープデバイスに発行します。cdi_bsrプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-fデバイス

bsr SCSIコマンドを送信するデバイスを指定します。

-nカウントbsr SCSIコマンドのレコードカウント

オプション-t -tオプションを使用すると、bsr SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定できま

す。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)マンページを参照して、cdi_bsrプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_bsr -f /dev/rmt/2cbn -n 2 -v

CDI_GET_VERSIONは 1を返しますCDI_BSR 2は成功しました。コマンドの経過時間は 0秒ですcdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ =テープドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 13

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cdi_bsr(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド14

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cdi_eod(8)

Maintenance Procedures cdi_eod(8)

製品名(A-Z)cdi_eod - end of data SCSIコマンドをテープデバイスに送信する

形式cdi_eod -fデバイス [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_eodプログラムは、end of data (eod) SCSIコマンドをテープデバイスに送信します。cdi_eodプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-fデバイス

eod SCSIコマンドを送信するデバイスを指定します。-fオプションは必須オプションです。

オプション-t -tオプションを使用すると、eod SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定できま

す。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_eodプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_eod -f /dev/rmt/2cbn

CDI_EODを完了しました。コマンドの経過時間は 0秒ですcdi_info.drivestat:

ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ =テープドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 15

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cdi_eod(8)

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cdi_filemark(8)

Maintenance Procedures cdi_filemark(8)

製品名(A-Z)cdi_filemark - write filemark/setmarkコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_filemark -fデバイス [ -a ] [ -nカウント ] [ -s ] [ -v ]

[ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_filemarkプログラムは、write filemark/setmark SCSIコマンドを指定したデバイスに発行します。cdi_filemarkプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定 )のステータスを返します。デフォルトでは、指定されたデバイスに単一のファイルマークを書き込みます。

オペランド-fデバイス

write filemark SCSIコマンドを送信するデバイスを指定します。

オプション-a 操作に対して非同期 I/Oを使用します。このプログラムは、完了するまでブロックすることはなく、すぐ

に返ります。デフォルトでは同期 I/Oです。

-nカウントwrite filemark SCSIコマンドのファイルマークのカウント。デフォルトのカウントは 1です。

-s ファイルマークではなく、セットマークを書き込みます。

-t -tオプションを使用すると、write filemark SCSIコマンドで使用するテープ機能の方式を指定できます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_filemarkプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_filemark -f /dev/rmt/2cbn -n 2 -v

CDI_GET_VERSIONは 1を返しますCDI_WRITE_FILEMARKS 2は成功しました。コマンドの経過時間は 0秒です

cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ =テープドライブの準備ができまし

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 17

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cdi_filemark(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド18

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cdi_fsf(8)

Maintenance Procedures cdi_fsf(8)

製品名(A-Z)cdi_fsf - forward space file SCSIコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_fsf -fデバイス -nカウント [ -v ][ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_fsfプログラムは、forward space file (fsf) SCSIコマンドをテープデバイスに発行します。cdi_fsfプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-fデバイス

fsf SCSIコマンドを送信するデバイスを指定します。-fオプションは必須オプションです。

-nカウントfsf SCSIコマンドのファイルカウント。

オプション-t -tオプションを使用すると、fsf SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定できま

す。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_fsfプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_fsf -f /dev/rmt/2cbn -n 2

CDI_FSF 2 は成功しました。コマンドの経過時間は 0秒ですcdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ =テープドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 19

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cdi_fsf(8)

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cdi_fsr(8)

Maintenance Procedures cdi_fsr(8)

製品名(A-Z)cdi_fsr - forward space recordコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_fsr -fデバイス -nカウント [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_fsrプログラムは、forward space record (fsr) SCSIコマンドをテープデバイスに発行します。cdi_fsrプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-fデバイス

fsr SCSIコマンドを送信するデバイスを指定します。

-nカウントfsr SCSIコマンドのレコードカウント。

オプション-t -tオプションを使用すると、fsr SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定できま

す。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_fsrプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_fsr -f /dev/rmt/2cbn -n 2 -v

CDI_GET_VERSIONは 1を返しますCDI_FSR 2は成功しました。コマンドの経過時間は 0秒ですcdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ =テープドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

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cdi_fsr(8)

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cdi_get_config(8)

Maintenance Procedures cdi_get_config(8)

製品名(A-Z)cdi_get_config -テープデバイスの設定情報を取得する

形式cdi_get_config -fデバイス [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_get_configプログラムは、テープデバイスの設定情報を取得します。このコマンドの出力データは、SCSI Mode Senseディスコネクト /リコネクト、データ圧縮、およびデバイスの設定ページから集められます。

オペランド-fデバイス

設定情報を取得するデバイスを指定します。

オプション-t -tオプションを使用すると、設定情報のデバイス検索で使用するテープ機能の方式を指定できます。-t

オプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_get_configプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_get_config -f /dev/rmt/2cbn -v

CDI_GET_VERSIONは 1を返します/dev/rmt/2cbnの SCSI構成情報 :

active_format 000dactive_partition 00b8write_full_ratio 0000read_empty_ratio 007ewrite_delay_time c950flags 000000009cef2080

保存可能なパラメータアクティブな形式の変更データバッファのリカバリサポートされているブロック IDセットマーカー報告通算ファイルマークの停止 : 3通算ファイルマークで停止バッファの順序をリカバリ

早期警告報告EOD定義:予約済 (4)EOD生成が有効早期警告の同期ソフトの書き込み保護

buffer_size_early_warning 00b80000data_compress_algorithm 0000discon_buffer_full 00ad

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 23

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cdi_get_config(8)

discon_buffer_empty 00b8discon_bus_inactive 007ediscon_time_limit c950discon_connect_time_limit ef75discon_max_burst_time 9eb8compression_algorithm 007ec950decompression_algorithm ef759eb8

cdi_info.drivestat:ステータス = 1, DRIVE_STATUS_NO_ERRORメッセージ =ドライブレポートにエラーはありません -ただし状態は不明です

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド24

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cdi_get_status(8)

Maintenance Procedures cdi_get_status(8)

製品名(A-Z)cdi_get_status-ステータス情報をテープデバイスから取得する

形式cdi_get_status -fデバイス [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_get_statusプログラムは、ステータス情報をテープデバイスから取得します。テープ密度とブロックポジションを含むデータが返されます。

オペランド-fデバイス

ステータス情報を取得するデバイスを指定します。

オプション-t -tオプションを使用すると、ステータス情報のデバイス検索で使用するテープ機能の方式を指定できま

す。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_get_statusプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例cdi_get_statusからのサンプル出力 :

% cdi_get_status -f /dev/rmt/2cbn

CDI_GET_STATUSの返り値 :DRIVE_STATUS_READY現在の密度コード = 00ポジションは絶対ブロック番号 0

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 25

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cdi_get_status(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド26

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cdi_inq(8)

Maintenance Procedures cdi_inq(8)

製品名(A-Z)cdi_inq -インクワイアリ情報をテープデバイスから取得する

形式cdi_inq -fデバイス [ -v ] [ -t{ s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_inqプログラムは、インクワイアリ情報をテープデバイスから取得します。重要な製品データ (VPD)ページを含むデータが返されます。inquire (8)コマンドは、シリアル番号 IDの総合的な出力に使用されることに注意してください。

オペランド-fデバイス

インクワイアリ情報を取得するデバイスを指定します。

オプション-t -tオプションを使用すると、インクワイアリ情報のデバイス検索で使用するテープ機能の方式を指定でき

ます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープ ドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_inqプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例cdi_inqからのサンプル出力 :

% cdi_inq -f /dev/rmt/2cbn

標準インクワイアリ データ :ベンダ :製品 :Rev:

サポートされる VPDページ :ページ

cdi_info.drivestat:ステータス = 1, DRIVE_STATUS_NO_ERRORメッセージ = ドライブ レポートにエラーはありません - ただし状態は不明です

% cdi_inq -f /dev/rmt/0cbn

標準インクワイアリ データ :ベンダ : QUANTUM製品 : DLT8000Rev: 0232サポートされる VPDページ :

6ページ 00 80 83 c0 c1シリアル番号ページ (80)

CX940P2410デバイス IDページ (83)

IENN:00E09E600006A114

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 27

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cdi_inq(8)

-vパラメータでのみ表示される非標準ページcdi_info.drivestat:ステータス = 1, DRIVE_STATUS_NO_ERRORメッセージ = ドライブ レポートにエラーはありません - ただし状態は不明です

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド28

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cdi_load_unload(8)

Maintenance Procedures cdi_load_unload(8)

製品名(A-Z)cdi_load_unload - テープデバイスをロードまたはアンロードする

形式cdi_load_unload -fデバイス { -l | -u } [ -a ] [ -e ] [ -r ][ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_load_unloadプログラムは、テープデバイスへまたはテープデバイスからメディアをロードまたはアンロードします。

オペランド-f デバイス

ロード /アンロード操作を行うデバイスを指定します。

{ -l | -u }ロード (-l)またはアンロード (-u)メディア操作を行います。

オプション-a 操作に対して非同期 I/Oを使用します。このプログラムは、完了するまでブロックすることはなく、すぐ

に返ります。このフラグが設定されており、ロード /アンロード操作で CHECK CONDITIONステータスが返される場合、ロードまたはアンロード操作は行われません。デフォルトでは同期 I/O です。

-e メディアをアンロードする前にメディアの終わりに位置付けます。このフラグが -lフラグ(メディアのロード)とともに指定されている場合、SCSIデバイスは CHECK CONDITIONステータスを返し、センスキーにはセンスデータの ILLEGAL REQUESTが設定されます。

-r メディアに正しいテンションを適用します。すべてのデバイスにメディアをリテンションする機能があるわけではありません。それぞれのデバイスマニュアルを参照して、リテンション機能がデバイスで利用できるかどうかを確認してください。

-t -tオプションを使用すると、メディアのロードまたはアンロードに使用するテープ機能の方式を指定できます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_load_unloadプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例cdi_load_unloadからのサンプル出力 :

% cdi_load_unload -l -f /dev/rmt/2cbn

/dev/rmt/2cbnで CDIのロードまたはアンロードに成功しました :コマンドの経過時間は 0秒ですcdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープ ドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 29

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cdi_load_unload(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド30

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cdi_locate(8)

Maintenance Procedures cdi_locate(8)

製品名(A-Z)cdi_locate -テープデバイスにマウントしたテープの、指定されたブロックに位置付ける

形式cdi_locate -fデバイス -n block [ -a ] [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_locateプログラムは、テープデバイスにマウントしたテープの指定されたブロックに位置付けます。

オペランド-fデバイス

位置づけるデバイスを指定します。

-nブロック マウントされたテープの位置づけるブロックを指定します。

オプション-a 操作に対して非同期 I/Oを使用します。このプログラムは、完了するまでブロックすることはなく、すぐ

に返ります。デフォルトでは同期 I/Oです。

-t -tオプションを使用すると、テープ上の指定されたブロックへの位置付けで使用するテープ機能の方式を指定できます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバのSCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_locateプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例cdi_locateからのサンプル出力 :

% cdi_locate -f /dev/rmt/2cbn -n 300

CDI_GET_STATUSの返り値 :場所の特定に成功 :ブロック 300への位置付けに 0秒かかりましたcdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープ ドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 31

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cdi_locate(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド32

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cdi_offline(8)

Maintenance Procedures cdi_offline(8)

製品名(A-Z)cdi_offline - offline SCSIコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_offline -fデバイス [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_offlineプログラムは、offline SCSIコマンドをテープデバイスに発行します。cdi_offlineプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。この操作は、リテンションなしでのロード発行と同じで、テープの先頭まで巻き戻します。

オペランド-fデバイス

オフライン要求を送信するデバイスを指定します。-fオプションは必須オプションです。

オプション-t -tオプションを使用すると、offline SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定で

きます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_offlineプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_offline -f /dev/rmt/2cbn

CDI_OFFLINEを完了しました。コマンドの経過時間は 11秒ですcdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = null

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 33

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cdi_offline(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド34

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cdi_pr(8)

Maintenance Procedures cdi_pr(8)

製品名(A-Z)cdi_pr - persistent reservation SCSIコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_pr -f デバイス [ -v ]

以下のいずれかを追加 :

-r { k | r }

-c以下のいずれかを追加 :

r -k key [ -A ]

i -k key [ -A ]

c -k key

p -k new -K old -t { e | E | A | w | W | a }

a -k key -K old -t { e | E | A | w | W | a }

-E -k key

-R -k key -t { e | E | A | w | W | a }

-Q

機能説明cdi_prプログラムは、各種 Persistent Reservation SCSIコマンドをテープデバイスに発行します。このコマンドは主に Persistent Reserve(永続的な予約)の動作の調査ツールとしての使用を目的としているため、通常は、日常の操作には使用しないでください。

永続的予約キーを指定することもできます。このキーは、テープドライブ上で実行されているホストの識別に使用され、8文字の文字列(NetWorkrなど)または 64ビットの 16進数(0x123456789abcdef0など)で指定できます。デフォルトの予約キーは NetWorkrです。このユーティリティは常に、"exclusive access"(排他的アクセス)タイプの永続的予約を使用します。

cdi_prプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-f デバイス

予約リクエストを送信するデバイスを指定します。

サブコマンド :-r {r|k}

ドライブの現在の予約( r )またはキー( k ) を Per-sistent Reserve In SCSIコマンドを使用して読み取ります。

-c r -k key [-A]Persistent Reserve Out registerコマンドを、オプションの APTPLビットを使用して送信します。

-c i -k key [-A]Persistent Reserve Out registerコマンドを、オプションの APTPLビットを使用して、確認メッセージを表示せずに送信します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 35

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cdi_pr(8)

-c c -k keyPersistent Reserve Outをクリアするキーコマンドを送信します。

-c p -k key -K oldkey -t { e | E | a | w | W | A } Persistent Reserve Out preemptコマンドを送信して、「 oldkey 」によって保持されている予約を無効化し、tで指定されたタイプの「key」の予約で置き換えます。

-a p -k key -K oldkey -t { e | E | a | w | W | A } Persistent Reserve Out preemptコマンドを送信して、キー oldkeyによって保持されている予約を先行して行うコマンドを中断し、keyに対する予約でこれを置き換えます。このキーのタイプは tで指定し、現在実行されているテープコマンドを中断します。

-c r -k key [-A] keyに対して、Persistent Reserve Out Regis-terコマンドを、オプションの APTPLビットを使用して送信します。

-E -k key指定されたキーを使用した Persistent Reserve Out Releaseコマンド。

-R -k key -t { e | E | A | w | W | a }指定されたキーと予約タイプを使用した Persistent Reserve Out Reserveコマンド。

-Q デバイスの Persistent Reserve機能を照会します。(ただし、既存の予約やキーがクリアされるので注意が必要です)

パラメータ :-k persistent reserve key

永続的予約に使用するキーを指定します。

-K persistent reserve key to preemptこの永続的予約に先行するキーを指定します。

永続的予約キーは 64ビット値です。この値には、8文字の文字列または 64ビットの数値を使用できます。このパラメータには前述のどちらでも指定できます。入力した「key」の先頭が 0x(ゼロ x)の場合は、64ビットの数値とみなされます。それ以外の場合は、8文字の文字列として処理されます。キーが指定されない場合のデフォルト値は、NetWorkrです

-t reservation type実行する予約のタイプを指定します。以下の値を使用できます。

a排他的書き込み - すべての登録者

A排他的アクセス - すべての登録者

e排他的アクセス - 登録者のみ

E排他的アクセス

w排他的書き込み - 登録者のみ

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド36

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cdi_pr(8)

W排他的書き込み

これらのパラメータに指定できる値については、SCSI-3仕様(ANSI NCITS 351-2001(SPC-2)または SPC-3 working draft T10/1416-Dなど)を参照してください。

オプション

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

異なる複数のドライブに対してその永続的予約機能を照会

cdi_pr -f /dev/rmt/1cbn -Q

Device /dev/rmt/1cbn (HP Ultrium 2-SCSI ):Persistent Reserveをサポートしますが、Activate Persist Through Power Lossビットはサポートしません。

cdi_pr -f /dev/rmt/0cbn -Q

Device /dev/rmt/0cbn (HP Ultrium 1-SCSI ):Persistent Reserveをサポートしません。

キー "Solaris"を使用してこのホストから登録 cdi_pr -c r -k Solaris -f /dev/rmt/1cbn

CDI_PRコマンド Registerが正常に実行されました。キー "Solaris "は正常に登録されました。

cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープ ドライブの準備ができました

このドライブからキーを読み取りcdi_pr -f /dev/rmt/1cbn -r k

CDI_PRコマンド読み取りキーの登録に成功しました。読み取りキーの返り値 :

generation = 12data length = 16Keys:

"Solaris ""Windows "

cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープドライブの準備ができました

以前に登録されたキー「Solaris」を使用して予約タイプ Exclusiveでこのドライブを予約

cdi_pr -f /dev/rmt/1cbn -R -k Solaris -t E

CDI_PRコマンド Reserveが正常に実行されました。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 37

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cdi_pr(8)

キー "Solaris "を使用したタイプ Exclusive Res only (3)の予約に成功しました。 cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープ ドライブの準備ができました

このドライブから予約を読み取りcdi_pr -f /dev/rmt/1cbn -r r

CDI_PRコマンドの読み取り予約に成功しました。読み取り予約の返り値 :

generation = 12data length = 16Reservations:キー :"Solaris ",タイプ :Exclusive Res only (3),

範囲 :LU,範囲のアドレス :0cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープ ドライブの準備ができました

タイプ Exclusiveのキー "Solaris"を使用して実行されたこのドライブの予約を解放cdi_pr -f /dev/rmt/1cbn -E -k Solaris -t E

CDI_PRコマンド Releaseが正常に実行されました。キー "Solaris "による解放に成功しました。

cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープ ドライブの準備ができました

ドライブが別のホストによって予約されている場合は、以下のようなメッセージが表示されます :cdi_pr -f /dev/rmt/1cbn -r r

CDI_PRコマンドの読み取り予約に成功しました。読み取り予約の返り値 :

generation = 12data length = 16Reservations:キー :"Windows ",タイプ :Exclusive Res only (3),

範囲 :LU,範囲のアドレス :0

cdi_info.drivestat: ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READY メッセージ = テープ ドライブの準備ができましたcdi_pr -f /dev/rmt/1cbn -R -k Solaris -t E

CDI_PRコマンドの予約に失敗しました。cdi_info.stステータス = CDI_RESERVATION_ERROR (c) cdi_info.drivestat: ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READY メッセージ = テープ ドライブの準備ができました

参照先libcdi(8), cdi_release(8), cdi_reserve(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド38

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cdi_release(8)

Maintenance Procedures cdi_release(8)

製品名(A-Z)cdi_release - release SCSIコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_release -fデバイス [ -T { s | p } ] [ -k永続的予約キー ]

[ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_releaseプログラムは、release SCSIコマンドをテープデバイスに発行します。これは、「シンプル」なSCSIの解放(デフォルトまたは -T s s)か、永続的予約の解放のいずれかとなります(-T p pを指定した場合)。

Persistentを指定する場合は、永続的予約キーも指定できます。このキーは、テープドライブに対する操作を実行しているホストの識別に使用され、8文字の文字列(NetWorkrなど)または 64ビットの 16進数(0x123456789abcdef0など)を指定できます。デフォルトの予約キーは NetWorkrです。

使用するキー(コマンドラインまたはデフォルトのいずれで指定する場合でも)は必ず予約の作成に使用したキーと一致している必要があります。特定のドライブに対するキーと永続的予約は、cdi_prユーティリティを使用して確認できます。このユーティリティは、常に「exclusive access」(排他的アクセス)タイプの永続的予約を使用します。

cdi_releaseプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-f デバイス

解放リクエストを送信するデバイスを指定します。

-T タイプ発行する releaseコマンドのタイプを指定します。Simple reserve(単純な予約)の場合は 's'または 'S'を使用し、per-sistent reservation(永続的予約)の解放の場合は 'p'または 'P'を使用します。このオペランドを指定しない場合のデフォルトは、単純な予約用の 's'(または 'S')となります。

-k 永続的予約キー永続的予約の解放に使用するキーを指定します。永続的予約キーは 64ビット値です。この値には、8文字の文字列または 64ビットの数値を使用できます。このパラメータには前述のどちらでも指定できます。入力した「key」の先頭が 0x(ゼロ x)の場合は、64ビットの数値とみなされます。それ以外の場合は、8文字の文字列として処理されます。キーが指定されない場合のデフォルト値は、NetWorkrです。

オプション-t -tオプションを使用すると、release SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定で

きます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。cdi_releaseプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストについては、libcdi (8)マニュアルページを参照してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 39

Page 40: EMC NetWorker NetWorker 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド 3 はじめに EMC では、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と

cdi_release(8)

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

CDI_RELEASEを完了しました。cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープ ドライブの準備ができました

ドライブが別のホストによって予約されている場合は、以下のようなメッセージが表示されます :

CDI_RELEASEに失敗しました。cdi_info.stステータス = CDI_RESERVATION_ERROR (c)cdi_info.drivestat:ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READYメッセージ = テープドライブの準備ができました

参照先libcdi(8), cdi_reserve(8), cdi_pr(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド40

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cdi_reserve(8)

Maintenance Procedures cdi_reserve(8)

製品名(A-Z)cdi_reserve - reservation SCSIコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_reserve -fデバイス [ -T { s | p } ] [ -k永続的予約キー ]

[ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_reserveプログラムは、reservation SCSIコマンドをテープデバイスに発行します。これは、"simple"な SCSIの解放(デフォルトまたは -T s)か、永続的予約のいずれかとなります(-T pを指定した場合)。Persistentを指定する場合は、永続的予約キーも指定できます。このキーは、テープドライブ上で実行されているホストの識別に使用され、8文字の文字列(NetWorkrなど)または 64ビットの 16進数(0x123456789abcdef0など)で指定できます。デフォルトの予約キーは NetWorkrです。このユーティリティは常に、"exclusive access"(排他的アクセス)タイプの永続的予約を使用します。

cdi_reserveプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-fデバイス

予約リクエストを送信するデバイスを指定します。

-Tタイプ発行する reservationコマンドのタイプを指定します。simple reserve(単純な予約)の場合は「s」または「S」を使用し、persistent reservation(永続的予約)の場合は「p」または「P」を使用します。このオペランドを指定しない場合のデフォルトは、単純な予約用の「s」(または「S」)となります。

-k persistent reserve key永続的予約に使用するキーを指定します。persistent reservationコマンドは 64ビット値です。この値には、8文字の文字列または 64ビットの数値を使用できます。このパラメータには前述のどちらでも指定できます。入力したキーの先頭が 0x(ゼロ x)の場合は、64ビットの数値とみなされます。それ以外の場合は、8文字の文字列として処理されます。キーが指定されない場合のデフォルト値は、NetWorkrです。

オプション-t -tオプションを使用すると、reserve SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定で

きます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)マンページを参照して、cdi_reserveプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

CDI_RESERVEを完了しました。 cdi_info.drivestat: ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READY メッセージ = テープドライブの準備ができました

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 41

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cdi_reserve(8)

ドライブが別のホストによって予約されている場合は、以下のようなメッセージが表示されます :

CDI_RESERVEに失敗しました。 cdi_info.stステータス = CDI_RESERVATION_ERROR (c) cdi_info.drivestat: ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READY メッセージ = テープドライブの準備ができました

参照先libcdi(8), cdi_release(8), cdi_pr(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド42

Page 43: EMC NetWorker NetWorker 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド 3 はじめに EMC では、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と

cdi_rewind(8)

Maintenance Procedures cdi_rewind(8)

製品名(A-Z)cdi_rewind - rewind SCSIコマンドをテープデバイスに発行する

形式cdi_rewind -fデバイス [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_rewindプログラムは、rewind SCSIコマンドをテープデバイスに発行します。cdi_rewindプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-fデバイス

巻き戻し要求を送信するデバイスを指定します。

オプション-t -tオプションを使用すると、rewind SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定でき

ます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)ページを参照して、cdi_rewind(8)プログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_rewind -f /dev/rmt/2cbn

CDI_REWINDを完了しました。 コマンドの経過時間は 2秒です cdi_info.drivestat: ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READY メッセージ = テープドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 43

Page 44: EMC NetWorker NetWorker 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド 3 はじめに EMC では、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と

cdi_rewind(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド44

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cdi_set_359x_eod(8)

Maintenance Procedures cdi_set_359x_eod(8)

製品名(A-Z)cdi_set_359x_eod - IBM 3590、3592および TS1120のテープドライブの「Disable Crossing EOD」ビットの設定またはクリア

形式cdi_set_359x_eod -fデバイス [ -r ][ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_set_359x_eodプログラムは、モードセンスコマンドおよびモード選択コマンドを使用して、IBM 3590、3592、および TS1120のテープドライブにベンダー固有のビットを設定します。これらのドライブでは通常、プログラムが過去の典型的な end of dataマークを読み取ることができ、上書きされたデータをリカバリできる可能性があります。ただし、この動作により NetWorkerの scannerユーティリティに混乱が生じます。それにより、一部のプラットフォームではテープデバイスがロックされ、通常のオペレーションをリストアするために再起動または電源のオフ /オンが必要になる場合があります。

IBM 3590、3592、または TS1120のテープドライブで scannerを使用する場合は、先に cdi_set_359x_eodを実行して、テープドライブが過去の end of dataを読み取らないように設定する必要があります。

テープドライブをデフォルトの状態にリストアするには、-rフラグを指定して cdi_set_359x_eodを実行することで、'Disable Crossing EOD'ビットがリセット(クリア)されます。このビットを設定またはクリアすることにより、通常の NetWorkerのオペレーションが影響を受けることはないと思われるため、特定のテープドライブでscannerを使用した後でこのビットをリセットする必要は実際にはありません。

オペランド-f デバイスモードセンスコマンドおよびモード選択コマンドを実行するデバイスを指定します。

cdi_set_359x_eodは、デバイスの照会データが IBM 3590、3592、または TS1120のテープドライブに存在するかチェックします。存在しない場合は、コマンドが終了し、指定されたデバイスから取得された照会データを含むメッセージが表示されます。

オプション-r cdi_set_359x_eodに、'Disable Crossing EOD'ビットをデフォルトの(クリアされた)状態に戻

すように指定します。

-t -tオプションを使用すると、SCSIモードセンスコマンドおよびモード選択コマンドの発行に使用するためのテープ機能の方式を指定できます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式としてOSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。cdi_mode_senseプログラムによって現在サポートされているアクセス方式の完全なリストについては、libcdi (8) manpageを参照してください。

使用例% cdi_set_359x_eod -f /dev/rmt/47cbn

359x Mode Page 0x25 Disable Crossing EODビットは正常にセットされました

% cdi_set_359x_eod -f /dev/rmt/47cbn -r 359x Mode Page 0x25 Disable Crossing EODビットは正常にデフォルト値にリセットされました

% cdi_set_359x_eod -f /dev/rmt/11cbn(EXABYTE Mammoth2で)使用中のドライブは IBM 3590、3592、または TS1120ではありません。

参照先libcdi(8), cdi_mode_sense(8),cdi_mode_select(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 45

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cdi_set_359x_eod(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド46

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cdi_set_compression(8)

Maintenance Procedures cdi_set_compression(8)

製品名(A-Z)cdi_set_compression -テープデバイスに対して圧縮の設定または設定解除を行う

形式cdi_set_compression -fデバイス [ -v ] [ -c {Yes | y | 1 | No | n | 0} ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_set_compressionプログラムは、テープデバイスに圧縮を設定または解除します。このプログラムは NT上でのみ機能します。その他すべての OSプラットフォームの場合、このプログラムは SUC-CESSを返すだけです。

オペランド-fデバイス

SCSIコマンド操作を行うデバイスを指定します。-fオプションは必須オプションです。

オプション-c [Yes | y | 1 | No | n | 0]

テープデバイスに圧縮を設定するか解除するかを指定します。テープデバイスに圧縮を設定するには、Yes、y、または 1を使用します。テープデバイスの圧縮を解除するには、No、n、または 0を使用します。デフォルトではテープデバイスの圧縮は設定されていません。

-t -tオプションを使用すると、デバイス圧縮の設定 /解除に使用するテープ機能の方式を指定できます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープ ドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)ページを参照して、cdi_set_compressionプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例cdi_set_compressionプログラムのサンプル出力

% cdi_set_compression -f /dev/rmt/2cbn -c 1

CDI_SET_COMPRESSION 0は成功しました。

% cdi_set_compression -f /dev/rmt/0cbn -c No

CDI_SET_COMPRESSION 0は成功しました。

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 47

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cdi_set_compression(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド48

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cdi_space(8)

Maintenance Procedures cdi_space(8)

製品名(A-Z)cdi_space - さまざまなテープ位置づけ機能を提供する

形式cdi_space -fデバイス -T { b | f | sf | eod | sm | ssm } –nカウント [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_spaceプログラムは、ユーザにさまざまなテープ位置付け操作を提供します。cdi_spaceプログラムは、ブロック、ファイルマーク、セットマークを有効なテープ位置付け単位として使用します。cdi_spaceプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-fデバイス

テープの配置操作を行うデバイスを指定します。

-nカウントspace SCSIコマンドのユニットカウント。カウントに 0が指定された場合は、テープ位置に変更がありません。カウントの値が 0より大きい場合、テープの位置が前方に移動します。カウントフラグの値が負数の場合は、テープの位置が後方に移動します。テープ位置付け単位のタイプが eod(データの終わり)の場合は、このフラグとその値は無視されます。

オプション-T { b | f | sf | eod | sm | ssm }

使用する space位置付け単位のタイプを指定します。有効な単位タイプは次のようになります。

記号 単位のタイプb ブロックf ファイルマークsf シーケンシャル ファイル マークeod データの終わりsm セットマークssm シーケンシャル セットマーク

デフォルトのタイプはブロックです。

-t -tオプションを使用すると、space SCSIコマンド発行に使用するためのテープ機能の方式を指定できます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi (8)マンページを参照して、cdi_spaceプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 49

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cdi_space(8)

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_space -f /dev/rmt/2cbn -T b -n 2

CDI_SPACE 2は成功しました。 コマンドの経過時間は 0秒です cdi_info.drivestat: ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READY メッセージ = テープ ドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド50

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cdi_ta(8)

Maintenance Procedures cdi_ta(8)

製品名(A-Z)cdi_ta - TapeAlert情報をテープデバイスから取得するか、またはテープデバイスに TapeAlertを設定する

形式cdi_ta -fデバイス [ -d ] [ -i interval ] [ -l ] [ -m MRIE ]

[ -n testflag ] [ -s ] [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_taプログラムは、テープデバイスの TapeAlert情報を取得または設定します。cdi_taプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。すべてのデバイスが TapeAlert機能をサポートしてはいないことに注意してください。デバイスが TapeAlert機能をサポートしてないか、デバイスから返された TapeAlertデータが無効な場合、cdi_taはステータス CDI_IOCTL_ERROR (11)を返します。TapeAlert設定操作は、現在では機能していません。

オペランド-fデバイス

ta SCSIコマンドを送信するデバイスを指定します。

オプション-d DExceptフィールドに 1を設定します。1を設定した場合は、すべての情報の例外操作が無効となり、

MRIEフィールドが無視されます。ソフトウェアは TapeAlertログページをポーリングする必要があります。DExceptフィールドのデフォルト値は 0です。

-i interval例外条件の報告のために間隔タイマを設定します。intervalに 0を設定した場合、情報例外条件の報告は一度だけ行われます。間隔タイマのデフォルト値は 0です。

-l 記録する例外条件のタイプを設定します。0を設定した場合(デフォルト値)は、ベンダ固有の例外条件だけを記録します。このフラグはログエラー状態に 1を設定します。デフォルト値は 1です。現在サポートされている値は、0と 1だけです。

-m MRIE情報の例外条件を報告するために使用する方法を定義します。MRIEの 0x0から 0x5の値は次のように定義されます。

VALUE METHOD0x0 報告なし0x1 非同期イベントの報告0x3 条件付きでリカバリされたエラーを生成0x4 無条件にリカバリされたエラーを生成0x5 生成センスなし0x6 要求された情報の例外条件だけを報告

現在サポートされている値は、0x0だけです。MRIEフィールドのデフォルト値は 0です。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 51

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cdi_ta(8)

-n testflagログページの TapeAlertテストフラグを設定または解除します。testflagが値 1から 64の間である場合、ログページの TapeAlertフラグを testflagの値に設定します。testflagが -1から -64までの値の場合、ログページの TapeAlertフラグを testflagの値に解除します。"testflagが32727(0x7FFF)の場合、ログページのすべての TapeAlertフラグを設定します。testflagのデフォルト値は 0です。

-s TapeAlertデータを設定します。このフラグが指定されていない場合、このプログラムは TapeAlertデータを取得します。

-t -tオプションを使用すると、get/set TapeAlert SCSIコマンドで使用するテープ機能の方式を指定できます。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバのSCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)ページを参照して、cdi_taプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_ta -f /dev/rmt/2cbn

CDI Get_TapeAlertが返す値(設定されたフラグだけが表示されます):

テープの致命的フラグ :

テープの警告フラグ :

テープの情報フラグ :

チェンジャの致命的フラグ :

チェンジャの警告フラグ :

チェンジャの情報フラグ :

_info.drivestat: ステータス = 1, DRIVE_STATUS_NO_ERROR メッセージ = ドライブレポートにエラーはありません -ただし状態は不明です

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド52

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cdi_tapesize(8)

Maintenance Procedures cdi_tapesize(8)

製品名(A-Z)cdi_tapesize -テープデバイスのテープ容量をレポートする

形式cdi_tapesize -fデバイス [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | I } ]

機能説明cdi_tapesizeプログラムは、テープデバイスのテープ容量をレポートします。cdi_tapesizeプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。テープデバイスによっては、テープ容量のレポート機能を備えていません。それぞれのデバイスマニュアルを参照して、テープ容量報告がデバイスで利用できるかどうかを確認してください。

オペランド-fデバイス

テープ容量情報を取得するデバイスを指定します。

オプション-t -tオプションを使用すると、テープ容量情報を取得するために使用するテープ機能の方式を指定できま

す。-tオプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)ページを参照して、cdi_tapesizeプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_tapesize -f /dev/rmt/2cbncdi_cmd failed - cdi_info.ステータス = CDI_UNSUPPORTED_CMD (5)エラーメッセージ = 選択されたターゲットでは、コマンドがサポートされていません cdi_info.drivestat: ステータス = 1, DRIVE_STATUS_NO_ERROR メッセージ = ドライブ レポートにエラーはありません -ただし状態は不明です

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 53

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cdi_tapesize(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド54

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cdi_tur(8)

Maintenance Procedures cdi_tur(8)

製品名(A-Z)cdi_tur -テープデバイスに test unit ready SCSIコマンドを送信する

形式cdi_tur -fデバイス [ -v ] [ -t { s | t | g | n | m | i } ]

機能説明cdi_turプログラムは、test unit ready SCSIコマンドをテープデバイスに送信します。cdi_turプログラムはまた、指定された SCSIデバイス(-fオプションで指定)のステータスを返します。

オペランド-fデバイス

SCSIコマンドを送信するデバイスを指定します。

オプション-t -tオプションを使用すると、このオペレーションを実行するためのテープ機能の方式を指定できます。-t

オプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。libcdi(8)ページを参照して、cdi_turプログラムで現在サポートされているアクセス方式の完全なリストを確認してください。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% cdi_tur -f /dev/rmt/2cbnCDI_TURを完了しました。 cdi_info.drivestat: ステータス = 0, DRIVE_STATUS_READY メッセージ = テープ ドライブの準備ができました

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 55

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cdi_tur(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド56

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changers(8)

Maintenance Procedures changers(8)

製品名(A-Z)changers -システムに接続された SCSIオートチェンジャを一覧表示する

形式changers [-dpv] [-a b.t.l | -f filename] [-l]

機能説明changersプログラムは、現在のシステムに接続されているすべての SCSIオートチェンジャ(ジュークボックス)を一覧表示します。

オプション-a b.t.l

特定の SCSIアドレス番号を選択します。ここで、bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、lはそのターゲットの SCSI論理ユニット番号(LUN)です。libscsi(8)を参照してください。

-f filenameジュークボックスのデバイスファイル名の直接使用をサポートしているプラットフォーム上で changersが使用する、明示的なデバイスファイル名を指定します。現時点で直接使用をサポートしているプラットフォームは、Solaris 10以上、AIX、Linuxです。

-d オートチェンジャのメディアエレメント(テープドライブなど)の名前とアドレスを決定します。

-l システムにあるすべての SCSIアダプタについて LUNを完全に検索します。この引数はすべてのシステムで使用できますが、HP-UXシステムでは無効です。HP-UXシステム上で使用可能なデバイスをスキャンする場合、アクセス可能なデバイスが常にすべて表示されるので、-lオプションは無効になります。他のすべてのプラットフォームでは、通常 SCSIデバイスに対して LUN 0で検査を開始します。空の LUNが検出されると、指定したターゲット IDの検索は終了します。-lオプションを使用すると、システム内にあるすべての SCSIバスのターゲット IDの LUNがすべてデバイスに対して検査されます。この処理には非常に長い時間がかかる場合があるので、必要なときにのみ使用してください。たとえば、Fibre Channelアダプタは 126個のターゲット IDをサポートすることができ、各ターゲット IDには 80以上の LUNがあります。この単一アダプタの LUNをすべて検査するには 10分以上かかることがあります。

-p 永続名がサポートされているプラットフォーム上で、ジューク ボックスに永続デバイス名を使用するよう、チェンジャに指示します。現在これは Linuxだけでサポートされています。

-v 各オートチェンジャに関する詳細情報を一覧表示します。この詳細情報には、オートチェンジャに含まれるメディアトランスポート(MT、ロボットアームなど)、ストレージトランスポート(ST、スロットなど)、インポート /エクスポートエレメント(IE、メールスロットなど)、およびデータトランスポート(DT)エレメントの数が示されます。-vオプションで、オートチェンジャでサポートされるエレメントムーブメントマトリクスに関する情報も提供されます。

使用例出力例は次のとおりです。hal$ changers -dv -a 0.2.0

[email protected]:ベンダー <SPECTRA>,製品 <4000>

アドレス 80のデータ転送エレメントは [email protected]デバイス :ベンダー <HP>,製品 <C1533A> タイプ :テープ

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 57

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changers(8)

システム名 : /dev/rmt2.1アドレス 81のデータ転送エレメントは [email protected]

デバイス :ベンダー <HP>,製品 <C1533A> タイプ :テープ

システム名 : /dev/rmt3.1

1 MTエレメント開始アドレス 7960 STエレメント開始アドレス 11 IEエレメント開始アドレス 02 DTエレメント開始アドレス 80

エレメント移動マトリックス

->DT, ->IE, ->ST, ->MT MT->DT,MT->IE,MT->ST,______ ST->DT,ST->IE,ST->ST,ST->MT IE->DT,______,IE->ST,IE->MT DT->DT,DT->IE,DT->ST,DT->MT ______,______,______,______ ______,______,______,______ ______,______,______,______ ______,______,______,______

参照先libscsi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド58

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dasadmin(8)

Maintenance Procedures dasadmin(8)

製品名(A-Z)dasadmin - ADIC/EMASS/Grauサイロ管理ユーティリティlibstlemass - 16 ADIC/EMASS/Grauサイロとの通信に使用する共有ライブラリ

形式dasadmin コマンド [オプション ] [パラメータ ]dasadmin.exe コマンド[オプション][パラメータ] (NTのみ)libstlemass.so (Solaris)libstlemass.so.a(AIX)libstlemass.sl (HP-UX)libstlemass.so.1(SGI)libstlemass.so (DECAXP)libstlemass.dll (NT i386)

機能説明 dasadminこのリストは実行可能なすべての dasadminコマンドではありませんが、NetWorkerで使用するコマンドは含まれています。詳細については、ADIC、EMASS、Grauの「DASのインストールと管理」ガイドを参照してください。

mo[unt] [ -tタイプ ] volser [ドライブ名 ]バーコードラベルが volserのテープを、最初に利用可能なドライブ(drive-nameが指定されていない場合)、または drive-nameで指定されたドライブ内にあるテープのどちらかをアンマウントします。テープが DAS_MEDIUMまたは ACI_MEDIA_TYPE,で定義されているタイプでない場合は、-t typeオプションを使用してテープをマウントできます。テープのタイプとドライブに定義されたタイプとが一致しない場合、サイロはテープをロードしません。使用するドライブは、テープをマウントまたはアンマウントする前に、割り当てる必要があることに注意してください。参照先 listdおよび allocd(後述)

dism[ount] [ -tタイプ ] volser | -dドライブ名volserで指定されたテープか、drive-nameで指定されたドライブ内にあるテープのどちらかをアンマウントします。テープまたはドライブがデフォルトと異なるタイプの場合は、-t typeパラメータを使用します。mountと同様に、このコマンドを使用するにはドライブを割り当てる必要があります。

ej[ect] [ -c ] [ -tタイプ ] volser範囲エリア名指定した排出エリアに 1つ以上のテープを排出します。他のコマンドと同様に、排出するテープのタイプが DAS_MEDIUMまたは ACI_MEDIA_TYPE,で定義されたものと違う場合は、-t typeオプションが必要となります。-cは、指定した volserの「完全な」排出を示します。完全な排出は、サイロコントローラの内部データベースから、その volserのエントリを削除します。不完全な排出では、テープは排出されますが、データベースに volserエントリが残り、volser状態は「排出完了」に設定されます。サイロのテープをすぐに取り替えることが予想される場合は、便利です。

in[sert] area-name指定された挿入 area-nameにあるすべてのテープを、挿入エリアから通常のテープの格納場所に移動します。

inventoryサイロのインベントリを完全に起動します。注意事項この種類のインベントリは非常に長時間を要する場合があります。180スロットを持つサイロのインベントリは 20分以上かかります。

view [ -tタイプ ] volservolserの現在のステータス(volser、タイプ、属性、座標など)を表示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 59

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dasadmin(8)

all[ocd] drive-name UP|DOWN clientnameallocdコマンドは、異なるクライアントでのドライブの割り当てまたはその解除に使用されます。テープドライブを使用するには、ドライブがシステムに allocd'ed UPする必要があります。現在、別のクライアント用に allocd'ed UPされている場合は、まずそのクライアントから allocd'ed DOWNしてから、システムに allocd'edUPする必要があります。テープが入ったドライブを allocd DOWNすることはできません。テープをまずアンマウントする必要があります。

l[ist]dlistdまたは ldは、サイロで定義されたすべてのテープドライブの現在の状態を示します。表示される情報には、drive-name、amuドライブ(サイロ内の場所)、ステータス(UPまたは DOWN)、タイプ、ドライブが割り当てられたクライアント、ロードされたすべてのテープの volserが含まれます。

show -op | -ac client-name指定された client-nameの操作可能なパラメータまたはアクセスパラメータを示します。-ac(アクセスパラメータを表示する場合)、または、-op(client-nameの操作可能なパラメータを表示する場合)を含める必要があります。アクセスパラメータには、client-nameが使用できる volser範囲とドライブ範囲が含まれます。操作可能なパラメータには、client-nameに、その client-name.用に入力されたIPアドレス、完全なアクセス権限、およびアンマウント権限があるかどうかが含まれます。

list client-nameclient-nameによって生成された未完了のリクエストすべてを一覧表示します。複数ある場合は、リクエスト番号およびタイプと一緒に表示されます。

can[cel] request-id未完了のリクエストをキャンセルできます(権限が必要)。request-idには、listコマンドで表示されるリクエスト IDを指定します。

qversion接続している DASサーバのバージョンと、DASとの通信に使用している ACIプロトコルのバージョンを表示します。

qvolsrange開始 volser終了 volserカウント [ クライアント名 ]qvolsrangeは、サイロで利用できる volserのリストを取得する方法です。beginvolserとendvolserは、"123456"形式の volserです。最初または最後に使用可能なものを使用するには、""を使用します。countは、表示する volserの最大数を指定します。

環境変数以下の環境変数は、サイロの操作に影響を与えます。また、環境変数を使用する処理には、ユーザが入力するコマンドと nsrd,から発生する処理の両方が含まれるため、環境変数は、nsrdの起動時に適切な場所に設定されている必要があります。3つの DAS変数は、libstlemassによって使用されます。一方、dasadminはACI_MEDIA_TYPEを DAS_MEDIUMの代わりに使用します。

Solarisの場合、その定義は /etc/rc.2/S95networkerになければなりません。

AIXの場合、その定義は /etc/rc.nsrになければなりません。

HPUXの場合、その定義は /sbin/rc2.d/S900networkerになければなりません。

DAS_SERVERこれは、DASが実行されているシステムのネットワーク名または IPアドレスです。単一のサイロの場合、通常これはサイロコントローラシステムです。大規模なインストールの場合、DASサーバはネットワーク全体で 1つしかない可能性があります。これには、大文字と小文字の区別があります。

DAS_CLIENTNetWorkerが実行されているシステムのネットワーク名です。これには、大文字と小文字の区別があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド60

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dasadmin(8)

DAS_MEDIUMこの変数は、libstlemassによって使用されます。ACI_MEDIA_TYPEと同じでなければなりません。接続しているテープドライブのタイプです。指定されていない場合、DLTのデフォルト値が使用されます。

ACI_MEDIA_TYPEこの変数は、dasadminによって使用されます。DAS_MEDIUMに一覧表示されている値と同じです。接続しているテープドライブのタイプです。指定されていない場合、DLTのデフォルト値が使用されます。使用できる値は、DAS_MEDIUMに一覧表示されている値と同じです。

使用例範囲についての注意:

dasadminユーティリティは、いくつかのコマンドで volser範囲を使用します。これらの範囲で使用できるものは、3種類あります。単一の volser: "000635"multiple volsers: "000635,000789,098732"正しい範囲 : "000610 - 000745"

area-nameと drive-nameについての注意:area-namesは通常、1つの文字と 2桁の数字からなります。文字は、挿入エリア("I")または排出エリア("E")のいずれかです。使用前に、サイロ管理者から正しい値を取得する必要があります。drive-namesは、サイロをインストールした人が作成する原則として自由な形式のラベルです。実際のドライブに関連があるかどうかはわからないため、サイロの adminを参照して正しい名前を取得する必要があります。サイロの adminが使用できない場合は、dasadmin listd、dasadmin show -op client-nameの次に dasadmin show -ac client-nameコマンドを使用して、同様の情報を入手できます。

サイロ操作に必要な環境変数を設定するには、次を使用します。setenv DAS_SERVER emasksetenv DAS_CLIENT aurorasetenv DAS_MEDIUM DLTsetenv ACI_MEDIA_TYPE DECDLT

サイロで使用できる volserすべてのリストを表示するには、次を使用します。dasadmin qvolsrange "" "" 10000

サイロの現在のドライブステータスを表示するには、次を使用します。dasadmin listd

クライアント a4からクライアント auroraにドライブの割り当てを変更するには、次を使用します。dasadmin allocd DLT1 DOWN a4 dasadmin allocd DLT1 UP aurora

参照先nsrjb(8), jbconfig(8), libstlstk(8), mini_el(8), ssi(8), libstlibm(8)

診断診断に利用できる情報は、通常の操作時に dasadminと libstlemassから出力されるエラーメッセージのみです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 61

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dasadmin(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド62

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ddmgr(8)

Maintenance Procedures ddmgr(8)

製品名(A-Z)ddmgr -ローカルおよびリモートストレージノードで自動検出を管理するデバイス検出マネージャ

形式ddmgr [ -S ] [ -M ] [ -i ] [ -d ] [ -q ] [ -v ]

機能説明ddmgrは、NetWorkerサーバマシンで実行される自動検出用のメインデーモンです。デバイスが検出される各ストレージノードに(dvdetectの)子プロセスを生成します。

usrmon(8)プロセスと協力して子プロセスを起動し、nsrmonに基づいてリモートの dvdetectプロセスの成功または失敗をレポートします。

ストレージノードの dvdetectがデバイスの自動検出作業を終了すると、ddmgrは、これらの検出されたデバイスのリソースを作成するタスクを開始します。ジュークボックスが検出された場合は、別のプロセスの dtbindを生成して、デバイスのマッピング(デバイスパスへのエレメント ID)を検索しようとします。dtbindは、検出されたジュークボックスに各ドライブをロードし、正しいマッピングが検索されるまで、さまざまなデバイスパスを通してアクセスしようとすることで、デバイスのマッピングを決定します。ジュークボックスのタイプによっては、長い時間がかかる場合があります。

ddmgrは、nsrdプロセスによって呼び出され、コマンド ラインでは呼び出せません。

オプション-d ddmgrに対して、デバイスリソースを検出および作成するように通知しますが、それらを有効にしないよ

うに通知します。

-i このオプションは、サイロを探すように ddmgrに通知します。

-M ddmgrがサーバによって呼び出されており、デーモンログにメッセージを転送するよう ddmgrに通知します。

-q メッセージを何も出力せずに、サイレントモードで実行するよう ddmgrに通知します。

-v デバッグメッセージをさらに表示するために、冗長モードで ddmgrを実行します。

終了ステータス成功した場合は 0、エラーの場合は 1で終了します。エラーの詳細については、エラーメッセージを参照してください。

参照先nsrmon(8), nsr_render_log(8)

診断ほとんどの ddmgrエラーレポートは、「ホスト Xの検出プロセスが~を検出しました」という文で始まり、その後に実際のエラーメッセージが続きます。このエラーメッセージは、dvdetctプロセスまたは nsrmon自体を開始できない場合は nsrmonプロセスを監視する nsrmonプロセスによって報告されたレポートに基づいています。次は、ddmgrによって生成される可能性のあるエラーメッセージとエラーによる影響と解決策です。

リモート dvdetect execエラー Errno 76リモートストレージノードは、リモートストレージノードで dvdetectプロセスを開始できませんでした。このエラーの原因はさまざまです。dvdetectバイナリが実行パーミッションを所有していない場合や、より一般的な原因としてはリモートストレージノードがこのサーバからリクエストを提供するように設定されていない場合などがあります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 63

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ddmgr(8)

リモート自動検出機能はサポートされていません。自動検出がこの機能をサポートしていないホストで実行されています。クライアント /ストレージノードは、6.x以降である必要があります。

dvdetectプロセスがシグナルによって失敗しました。リモート dvdetectプロセスがシグナルによって中断されました。これは、プロセスがメモリ障害に遭遇した場合にも発生する可能性があります。nsr/coresディレクトリ内のコアファイルを確認してください。

タイムアウトによって dvdetectが終了しました。dvdetectプロセスが特定の時間インアクティビティになったため終了されました。タイムアウトは、デフォルトで 15分に設定されます。これはユーザが設定できません。dvdetectプロセスがシグナルによって終了しましたローカル dvdetectプロセスがシグナルによって中断されました。これは、プロセスがメモリ障害に遭遇した場合にも発生する可能性があります。nsr/coresディレクトリ内のコアファイルを確認してください。

dvdetect execエラーddmgrプロセスがサーバで dvdetectプロセスを開始できませんでした。dvdetectバイナリの実行パーミッションを確認してください。

nsrmon execエラーddmgrプロセスがサーバで nsrmonプロセスを開始できませんでした。nsrmonバイナリの実行パーミッションを確認してください。

nsrmonプロセスがシグナルによって終了しました。nsrmonプロセスがシグナルによって中断されました。これは、プロセスがメモリ障害に遭遇した場合にも発生する可能性があります。コアファイルの nsr/coresディレクトリを確認してください。

dvdetectが不明なエラーによって失敗しました。ddmgrが dvdetectプロセスのエラーの原因を特定できませんでした。

nsrmonが失敗しました。resdbには情報がありませんnsrmonプロセスがリモート dvdetectプロセスまたは nsrmonプロセス自体のいずれかの情報のログを作成せずに終了しました。Ddmgrは、両方のステータスをベリファイできません。

nsrmonが失敗しました。無効なリクエストまたはホスト名nsrmonプロセスが無効なオプションまたはホスト名で開始されました。サーバからリモートストレージノードに到達可能かどうかを確認してください。

nsrmonが失敗しました。認証に失敗しました。nsrmonプロセスがリモートストレージノードと対話するための認証を NetWorkerサーバから取得できませんでした。

nsrmonが resdbアクセスエラーによって終了しました。nsrmonプロセスで NetWorker RAPデータベースの読み込みエラーが発生しました。

nsrmonがメモリエラーによって終了しました。nsrmonプロセスは、処理中に物理メモリを使い果たしました。メモリを追加してください。

nsrmonが失敗しました。無効なリクエスト値です。nsrmonプロセスが知らないリクエストを実行するように要求されました。

プロセスがエラーのため終了しました検出プロセスに問題がありましたが、ddmgrはエラーの正確な原因を特定できませんでした。

RPCエラーリモートシステムnsrmonプロセスがリモートホストに接続できませんでした。これは、ネットワークに問題があるか、リモートシステムに NetWorkerプロセスがインストールされていない可能性があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド64

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EMASS_silo(8)

Maintenance Procedures EMASS_silo(8)

製品名(A-Z)dasadmin - ADIC/EMASS/Grauサイロ管理ユーティリティlibstlemass - 16 ADIC/EMASS/Grauサイロとの通信に使用する共有ライブラリ

形式dasadminコマンド [オプション ] [パラメータ ]dasadmin.exeコマンド[オプション][パラメータ] (NTのみ)libstlemass.so (Solaris)libstlemass.so.a(AIX)libstlemass.sl (HP-UX)libstlemass.so.1(SGI)libstlemass.so (DECAXP)libstlemass.dll (NT i386)

機能説明 dasadminこのリストは実行可能なすべての dasadminコマンドではありませんが、NetWorkerで使用するコマンドは含まれています。詳細については、ADIC、EMASS、Grauの「DASのインストールと管理」ガイドを参照してください。

mo[unt] [ -tタイプ ] volser [ドライブ名 ]バーコードラベルが volserのテープを、最初に利用可能なドライブ(drive-nameが指定されていない場合)、または drive-nameで指定されたドライブ内にあるテープのどちらかをアンマウントします。テープが DAS_MEDIUMまたは ACI_MEDIA_TYPE,で定義されているタイプでない場合は、-t typeオプションを使用してテープをマウントできます。テープのタイプとドライブに定義されたタイプとが一致しない場合、サイロはテープをロードしません。使用するドライブは、テープをマウントまたはアンマウントする前に、割り当てる必要があることに注意してください。参照先 listdおよび allocd(後述)

dism[ount] [ -tタイプ ] volser | -dドライブ名volserで指定されたテープか、drive-nameで指定されたドライブ内にあるテープのどちらかをアンマウントします。テープまたはドライブがデフォルトと異なるタイプの場合は、-t typeパラメータを使用します。mountと同様に、このコマンドを使用するにはドライブを割り当てる必要があります。

ej[ect] [ -c ] [ -tタイプ ] volser範囲 エリア名指定した排出エリアに 1つ以上のテープを排出します。他のコマンドと同様に、排出するテープのタイプが DAS_MEDIUMまたは ACI_MEDIA_TYPE,で定義されたものと違う場合は、-t typeオプションが必要となります。-cは、指定した volserの「完全な」排出を示します。完全な排出は、サイロコントローラの内部データベースから、その volserのエントリを削除します。不完全な排出では、テープは排出されますが、データベースに volserエントリが残り、volser状態は「排出完了」に設定されます。サイロのテープをすぐに取り替えることが予想される場合は、便利です。

in[sert] area-name指定された挿入 area-nameにあるすべてのテープを、挿入エリアから通常のテープの格納場所に移動します。

inventoryサイロのインベントリを完全に起動します。注意事項この種類のインベントリは非常に長時間を要する場合があります。180スロットを持つサイロのインベントリは 20分以上かかります。

view [ -tタイプ ] volservolserの現在のステータス(volser、タイプ、属性、座標など)を表示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 65

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EMASS_silo(8)

all[ocd] drive-name UP|DOWN clientnameallocdコマンドは、異なるクライアントでのドライブの割り当てまたはその解除に使用されます。テープドライブを使用するには、ドライブがシステムに allocd'ed UPする必要があります。現在、別のクライアント用に allocd'ed UPされている場合は、まずそのクライアントから allocd'ed DOWNしてから、システムに allocd'ed UPする必要があります。テープが入ったドライブを allocd DOWNすることはできません。テープをまずアンマウントする必要があります。

l[ist]dlistdまたは ldは、サイロで定義されたすべてのテープドライブの現在の状態を示します。表示される情報には、drive-name、amuドライブ(サイロ内の場所)、ステータス(UPまたは DOWN)、タイプ、ドライブが割り当てられたクライアント、ロードされたすべてのテープの volserが含まれます。

show -op | -acクライアント名指定された client-nameの操作可能なパラメータまたはアクセスパラメータを示します。 -ac(アクセスパラメータを表示する場合)、または、-op(client-nameの操作可能なパラメータを表示する場合)を含める必要があります。アクセスパラメータには、client-nameが使用できる volser範囲とドライブ範囲が含まれます。操作可能なパラメータには、client-nameに、その client-name.用に入力されたIPアドレス、完全なアクセス権限、およびアンマウント権限があるかどうかが含まれます。

list client-nameclient-nameによって生成された未完了のリクエストすべてを一覧表示します。複数ある場合は、リクエスト番号およびタイプと一緒に表示されます。

can[cel] request-id未完了のリクエストをキャンセルできます(権限が必要)。request-idには、listコマンドで表示されるリクエスト IDを指定します。

qversion接続している DAS サーバのバージョンと、DASとの通信に使用している ACIプロトコルのバージョンを表示します。

qvolsrange開始 volser終了 volserカウント [ クライアント名 ]qvolsrangeは、サイロで利用できる volserのリストを取得する方法です。beginvolserとendvolserは、"123456"形式の volserです。最初または最後に使用可能なものを使用するには、""を使用します。countは、表示する volserの最大数を指定します。

環境変数以下の環境変数は、サイロの操作に影響を与えます。また、環境変数を使用する処理には、ユーザが入力するコマンドと nsrd,から発生する処理の両方が含まれるため、環境変数は、nsrdの起動時に適切な場所に設定されている必要があります。3つの DAS変数は、libstlemassによって使用されます。一方、dasadminはACI_MEDIA_TYPEを DAS_MEDIUMの代わりに使用します。

Solarisの場合、その定義は /etc/rc.2/S95networkerになければなりません。

AIXの場合、その定義は /etc/rc.nsrになければなりません。

HPUXの場合、その定義は /sbin/rc2.d/S900networkerになければなりません。

DAS_SERVERこれは、DASが実行されているシステムのネットワーク名または IPアドレスです。単一のサイロの場合、通常これはサイロコントローラシステムです。大規模なインストールの場合、DASサーバはネットワーク全体で 1つしかない可能性があります。これには、大文字と小文字の区別があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド66

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EMASS_silo(8)

DAS_CLIENTNetWorkerが実行されているシステムのネットワーク名です。これには、大文字と小文字の区別があります。

DAS_MEDIUMこの変数は、libstlemassによって使用されます。ACI_MEDIA_TYPEと同じでなければなりません。接続しているテープドライブのタイプです。指定されていない場合、DLTのデフォルト値が使用されます。

ACI_MEDIA_TYPEこの変数は、dasadminによって使用されます。DAS_MEDIUMに一覧表示されている値と同じです。接続しているテープドライブのタイプです。指定されていない場合、DLTのデフォルト値が使用されます。使用できる値は、DAS_MEDIUMに一覧表示されている値と同じです。

使用例範囲についての注意:

dasadminユーティリティは、いくつかのコマンドで volser範囲を使用します。これらの範囲で使用できるものは、3種類あります。単一の volser: "000635"multiple volsers: "000635,000789,098732"正しい範囲 : "000610 - 000745"

area-nameと drive-nameについての注意:area-namesは通常、1つの文字と 2桁の数字からなります。文字は、挿入エリア("I")または排出エリア("E")のいずれかです。使用前に、サイロ管理者から正しい値を取得する必要があります。drive-namesは、サイロをインストールした人が作成する原則として自由な形式のラベルです。実際のドライブに関連があるかどうかはわからないため、サイロの adminを参照して正しい名前を取得する必要があります。サイロの adminが使用できない場合は、dasadmin listd、dasadmin show -op client-nameの次に dasadmin show -ac client-nameコマンドを使用して、同様の情報を入手できます。

サイロ操作に必要な環境変数を設定するには、次を使用します。setenv DAS_SERVER emasksetenv DAS_CLIENT aurorasetenv DAS_MEDIUM DLTsetenv ACI_MEDIA_TYPE DECDLT

サイロで使用できる volserすべてのリストを表示するには、次を使用します。dasadmin qvolsrange "" "" 10000

サイロの現在のドライブステータスを表示するには、次を使用します。dasadmin listd

クライアント a4からクライアント auroraにドライブの割り当てを変更するには、次を使用します。dasadmin allocd DLT1 DOWN a4 dasadmin allocd DLT1 UP aurora

参照先nsrjb(8), jbconfig(8), libstlstk(8), mini_el(8), ssi(8), libstlibm(8)

診断診断に利用できる情報は、通常の操作時に dasadminと libstlemassから出力されるエラーメッセージのみです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 67

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EMASS_silo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド68

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erase(8)

Maintenance Procedures erase(8)

製品名(A-Z)erase -テープを消去する

形式erase [ -sr ] -a b.t.l

機能説明eraseプログラムは、オプションの -s 引数を指定しない限り LONGeraseオプションを使用して、指定されたデバイスに SCSI ERASEコマンドを送信します。

オプション-s LONGオプションではなく、SHORT eraseオプションを使用します。デフォルトでは LONGが使用されます。

-r eraseコマンドを発行する前に、指定されたデバイスに REWINDコマンドを送信します。

-a これは引数(必須)で、テープのあるデバイスの特定の SCSIアドレス(libscsi(8)を参照)を選択するために使用する必要があります。

警告注意してください。このコマンドはデータを破壊します。このコマンドを実行するかどうかを確認するメッセージは表示されません。

参照先libscsi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 69

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erase(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド70

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generate_test_tape(8)

Maintenance Procedures generate_test_tape(8)

製品名(A-Z)generate_test_tape -診断用のテストテープの生成

形式generate_test_tape -fデバイス [ -zブロックサイズ ] [ -sファイルサイズ ] [ -b最大ブロック数 ] [ -m最大ファイル数 ] [ -v ]

機能説明generate_test_tapeプログラムは、デバイスにマウントされた診断用のテストテープを生成します。デバイスにマウントされたテープには、最初に 32KBのブロックが書き込まれ、ユーザが指定したブロック総数またはテープの最後に到達するまで、書き込みが終了した Nブロックごとにファイルマークが付加されます。

オペランド-fデバイス

テストテープの生成先のデバイスを指定します。

オプション-b最大ブロック数

-bオプションには、テープに書き込むブロックの最大数を指定します。最大ブロック数は、0より大きい値にする必要があります。-bおよび -mオプションが指定されていない場合、テープの最後に到達するか、書き込みエラーが発生するまで、プログラムによるテープ書き込みが続行されます。

-m最大ファイル数-mオプションには、テープに書き込むファイルの最大数を指定します。値 maxfilesは 0より大きくなければなりません。-bおよび -mオプションが指定されていない場合、テープの最後に到達するか、書き込みエラーが発生するまで、プログラムによるテープ書き込みが続行されます。

-sファイルサイズ-sオプションには、テープに書き込むファイルのサイズ(ブロック数)を指定します。値 filesizeは 0より大きくなければなりません。デフォルトのファイルサイズは 1000 32KBブロックです。

-szブロックサイズ-sオプションにはテープに書き込むブロックサイズ(1 KB単位)を指定します。値 blocksizeは 0より大きくなければなりません。デフォルトのブロックサイズは 1000 32KBです。

-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリのバージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% generate_test_tape -f /dev/rmt/3cbn -b 20 -s 2 -vQUANTUMのテープに書き込む準備ができました

DLT7000 デバイスファイル /dev/rmt/2cbnを使用します各テープレコードは 32768バイトになります2レコードごとにファイルマークが書き込まれますテープに合計 20レコードが書き込まれると、プロセスは終了します

block = 1. Buffer = 1 1 1 1|FM|block = 2. Buffer = 2 2 2 2block = 3. Buffer = 3 3 3 3

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 71

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generate_test_tape(8)

|FM|block = 4. Buffer = 4 4 4 4block = 5. Buffer = 5 5 5 5|FM|block = 6. Buffer = 6 6 6 6block = 7. Buffer = 7 7 7 7|FM|block = 8. Buffer = 8 8 8 8block = 9. Buffer = 9 9 9 9|FM|block = 10. Buffer = a a a ablock = 11. Buffer = b b b b|FM|block = 12. Buffer = c c c cblock = 13. Buffer = d d d d|FM|block = 14. Buffer = e e e eblock = 15. Buffer = f f f f|FM|block = 16. Buffer = 10 10 10 10block = 17. Buffer = 11 11 11 11|FM|block = 18. Buffer = 12 12 12 12block = 19. Buffer = 13 13 13 13|FM|

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド72

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gstclreport(8)

Maintenance Procedures gstclreport(8)

製品名(A-Z)gstclreport - NetWorker管理コンソールのコマンドラインレポートユーティリティ

形式gstclreport -rレポート名 -uユーザ名 [ -Pパスワード ]

[ -aチャートセレクタ ] [ -cチャートタイプ ] [ -fファイル名 ][ -nフォントファミリ ] [ -o方向 ] [ -vビュータイプ ] [ -xエクスポートタイプ ] [ -C parameter_name parameter_value ]

機能説明gstclreportは、レポート実行用のコマンドラインインターフェイスを提供します。必須オプション -uにはNetWorker管理コンソールの有効なユーザ名を指定します。レポートはこのユーザの資格証明を使って実行され、このユーザに対するアクセス許可制限に従います。省略可能な -Pオプションには、このユーザのパスワードを指定できます。-Pオプションを省略した場合は、gstclreportから、コマンドラインにパスワードを入力するよう要求されます。

NetWorker管理コンソールに付属する構成済みレポートはキャンドレポートと呼ばれます。これらのレポートは削除できません。ユーザはコンソール UIを使用してこれらのレポートのカスタムバージョンを作成できます。ユーザが作成したレポートはカスタムレポートと呼ばれ、作成元となったキャンドレポートの下に表示されます。カスタムレポートは作成したユーザに所有され、UIの共有コマンドにより他のユーザとも共有できます。実行するレポートは、-rオプションに指定します。

実行した gstclreportの最終結果は、レポート出力としてエクスポートされます。出力は、さまざまなコマンドラインオプションを使って構成できます。オプションに指定する引数に空白が含まれる場合は、その引数を引用符で囲む必要があります。たとえば、チャートレポート内のチャートの種類を指定するには、-cオプションを使用します。積み重ね棒グラフを生成するには、-c "stacking bar"と指定してください。

キャンドレポートの実行時に省略可能なオプションを省くと、デフォルト値が適用されます。たとえば、-vオプションの viewtypeのデフォルト値は tableです。カスタムレポートの実行時には、値はカスタムレポートから取得されます。

オプション-r reportname

この必須オプションには実行するレポートの名前を指定します。キャンドレポートか、ユーザー作成のカスタムレポートのどちらかを指定してください。どちらの種類についても、ドリルダウンレポートはgstclreportからは実行できません。カスタムレポートの場合は、-uオプションに指定するユーザーにそのレポートを実行する権限が必要です。権限はレポートの所有者に与えられるほか、共有マークが付加されたレポートは他のユーザーも使用できます。

レポート名には、UI内のレポート階層からそのレポートまでの完全なパスを指定してください。例 :

"/Reports/Users/User Audit/West Coast Admins".

レポート名への完全なパスを指定する代わりに、レポート名だけを指定することも可能です。システム内に同名のレポートが複数存在する場合は、最初に検出されたレポートが使用されます。たとえば、"West Coast Admins"のように指定します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 73

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gstclreport(8)

-uユーザー名この必須オプションには、NetWorker Management Consoleユーザーの名前を指定します。レポートはこのユーザとして実行され、このユーザに対するアクセス許可制限に従います。ユーザは、自分が所有しているレポート、または共有マークが付加されたレポートのみ実行可能です。

レポート実行時には、そのユーザに対するホストアクセス権の制約も受けます。そのため、複数のユーザが同一レポートを実行した場合に、各自のアクセス権の違いによって、レポートの実行結果が異なる可能性があります。

-P passwordこのオプションには、-uオプションに指定したユーザのパスワードを指定します。-Pオプションを省略した場合は、gstclreportからコマンドラインにパスワードを入力するよう要求されます。

-a chartselectorこのオプションには、チャートレポートに表示する Y軸のリストをカンマで区切って指定します。このリストに指定する値は、実行するレポートに関して、UI内のチャートレポートの[Chart Selector]入力に含まれている値でなければなりません。これらの値はレポートの内容によって異なります。

-c charttypeこのオプションにはチャートレポートに表示するチャー トのタイプを指定します。有効な値は、bar、pie、plot、および "stacking bar"です。デフォルトのチャートタイプは barです。このオプションを指定し、-vオプションを指定しなければ、デフォルトでチャートビューが表示されます。

-fファイル名このオプションには、エクスポートされるレポート出力のファイル名を指定します。ファイル名は完全パス、または現在のディレクトリを起点とする相対パスで指定できます。このオプションを省略した場合は、-rオプションに指定したレポート名に基づいてファイル名が生成され、すべての空白は下線に置き換えられます。ファイル名の拡張子を省略した場合は、適切なファイルタイプ拡張子が自動的に付加されます。

チャートレポートを html形式でエクスポートする場合は、htmlファイルのほかに、チャート画像ファイルを格納するディレクトリも生成されます。このディレクトリ名は、ファイル名から拡張子を除き、末尾に「_images」を付加したものになります。

-n fontfamilyこのオプションには、このレポート内でデフォルトフォントに優先するフォントファミリの名前を指定します。指定するフォント名は UI内の [View]->[Font]- >[Font Name]セレクタ内の名前と一致しなければなりません。

-o orientationこのオプションには、レポートをエクスポートするときのページ方向を指定します。有効なオプションはportraitと landscapeです。デフォルトの方向は por-traitです。

-v viewtypeこのオプションには、このレポートのビュータイプを指定します。有効なオプションは tableおよびchartです。デフォルトのビュータイプは tableです。

-x exporttypeこのオプションには、レポートのエクスポート形式を指定します。有効なオプションは、pdf、postscript、html、csv、および printです。デフォルトのエクスポートタイプは pdfです。

-C parameter_nameparameter_valueレポートは、構成パラメータオプションのセットと関連づけることもできます。これらのオプションはレポートの[Configure]タブ上の[Parameters]と一致します。各レポートが持つ構成パラメータのセットはそれぞれ異なるため、構成パラメータオプションのセットもレポートごとに異なります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド74

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gstclreport(8)

-Cオプションは次の 2つの部分で構成されます。parameter_nameには、レポートの[configure]タブ上にある構成パラメータの名前を指定します。parameter_valueには、パラメータオプションに入力する値を指定します。parameter_valueの形式は、UI内で使用されるコントロールのタイプによって異なります。-hオプションを付加してコマンドを実行すると、使用可能な -Cオプションとその入力タイプの詳細を確認できます。

入力値の形式には、単一の値、カンマ区切りの値リスト、または日付範囲の 3種類があります。日付範囲には 1つまたは 2つの日付が含まれます。1つの日付だけを指定した場合は、開始日とみなされます。2つの日付を指定した場合は、最初の日付が開始日、2番目の日付が終了日になります。最初の日付には特殊な文字列「epoch」を指定でき、これは開始日を空白のままにすることを意味します。

日付解析は現在のロケール内で、最適な形で実施されます。日付は、日付部分と時刻部分で構成され、時刻部分は省略可能です。USロケールでは、次の日付形式が常にサポートされます。

形式 例 ------------------------------------------------- MM/DD/YY 07/25/04 MMM D, YYYY Jul 25, 2004 MMMM D, YYYY July 25, 2004 EEEE, MMMM D, YYYY Sunday, July 25, 2004

サポートされる形式は、ロケールごとに異なります。各ロケールにおける MM/DD/YY形式のバリエーションも適切にサポートされています。一部のロケールでは、この形式で、月フィールドの前に日フィールドが来ることがあります。また、フィールドセパレータとして「-」が使用される場合もあります。

時刻部分は、ロケールによって、24時間形式または 12時間形式で指定します。USロケールでは、次の時刻形式がサポートされています。

形式 例--------------------------------------------h:mm a 11:27 AMh:mm:ss a 11:27:03 AMh:mm:ss a Z 11:27:03 AM PST

サポートされる形式は、ロケールごとに異なります。

開始日または終了日には、絶対日付の代わりに相対日付も使用できます。相対日付で指定する場合は、0以上の数字の後に、次の文字列 hours、days、weeks、months、yearsのいずれかを指定してください。実際の日付は、現在の日付から指定された相対時間を減算することにより求められます。

-h このオプションを指定した場合は、レポート出力は生成されません。その代わりに、コマンドの使用方法がコマンドラインに表示されます。このオプションをオプション -uおよび -rとともに使用し、さらに -Pオプションを指定するか、またはコマンドプロンプトで有効なパスワードを入力した場合は、このレポートの -Cオプションで使用可能な構成パラメータオプションのセットも出力されます。

使用例次の例は、gstclreportを使用して、パラメータオプションを含めたレポートの完全な使用方法を、コマンドラインに出力する方法を示したものです。

% gstclreport -u username -P password -r "Server Summary" -h使用方法 : gstclreport [-h] -r reportname -u username[-P password ] [-a chartselector] [-c chartype] [-f filename] [-n fontfamily] [-o orientation] [-v viewtype] [-x exporttype] [-C "Backup Type" argument]

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 75

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gstclreport(8)

[-C Level argument] [-C "Save Time" argument] [-C "Server Name" argument]各項目の内容は次のとおりです :-h このヘルプメッセージを出力する-r reportnamem 実行するレポートの完全パス。例を以下に示します。 "/Reports/Users/User List"-u username 指定された名前で GSTサーバにログインする-P password 指定されたパスワードを使ってサーバにログインする-a chartselector チャートで表示する Y軸のリストのセット-c chartype チャートタイプ[bar | pie | plot | "stacking bar"]-f filename エクスポートファイル名-n fontfamily デフォルトを変更するフォントファミリ-o orientation 方向 [portrait | landscape]-v viewtype ビュータイプ [table | chart]-x exporttype エクスポートタイプ [ pdf | postscript | html | csv | print]-C "Backup Type" argument 引数はコンマ区切りバックアップタイプのリスト-C Level argument 引数はコンマ区切りレベルのリスト-C "Save Time" argument 引数は開始日および終了日-C "Server Name" argument 引数はコンマ区切りサーバ名のリスト

次の例は、gstclreportを使用してキャンドレポートを実行する方法を示したものです。Client Summaryレポートは表形式で出力されます。レポートは、一連のグループに対して指定した日付から実行されるように構成されています。出力ファイル名は、レポート名に基づいて生成されます。

% gstclreport -u username -P password-r "/Reports/NetWorker Backup Statistics/Client Summary"-C "Group Name" "Default, Nightly, Marketing, Building A,Building B"-C "Save Time" "01/01/2003 01:00 AM"Generated Report "/Reports/NetWorker Backup Statistics/ClientSummary" as file Client_Summary.pdf

次の例は、gstclreportを使用してカスタムレポートを実行する方法を示したものです。Save Timeオプションの入力には相対日付形式を使用している点にも注目してください。つまり、このレポートは 1日前の時点から現在時刻までの日付範囲に対して実行されることになります。レポート出力は円グラフで、htmlファイルにエクスポートされます。出力される htmlファイルの名前は DailyGroups.htmlで、チャート画像は DailyGroups_imagesディレクトリに格納されます。

% gstclreport -u username -P password-r "/Reports/NetWorker Backup Statistics/Group Summary/Daily Group Report"-v chart -c pie -x html -f "DailyGroups" -C "Save Time" "1 day"Generated Report "/Reports/NetWorker Backup Statistics/GroupSummary/Daily Group Report" as file DailyGroups.html

コマンドラインオプションは、値が適正かどうかがチェックされます。チェック対象には、-Cオプションに渡される値も含まれます。この例は、-C "Group Name"オプションの使い方を示したものです。gstclreportプログラムは、指定されたグループ名の存在チェックだけでなく、それらのグループが存在する NetWorkerサーバに対するアクセス権を現在のユーザが持っているかどうかもチェックします。レポート生成時には不正な値はすべて無視され、それらの値は情報メッセージ内に出力されます。この例では、Marketingグループが存在するNetWorkerサーバ上のデータを見る権限をユーザが持っておらず、さらに Blahグループは存在していません。

% gstclreport -uユーザー名 -Pパスワード -r "Group Summary"-C "Group Name" "Default, Nightly, Marketing, Blah"These configuration values were ignored:Group Name : Marketing, BlahGenerated Report "Group Summary" as file Group_Summary.pdf

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド76

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gstclreport(8)

カスタムレポートの構成パラメータは、実行ユーザのアクセス権による制約を受けます。各カスタムレポートには、レポート保存時に [Configuration]タブに指定されていたパラメータが含まれる可能性があります。これらのパラメータ値についても、現在のレポートを実行しているユーザの権限がチェックされます。これらのパラメータ値の中に、現在のユーザが権限を持たない NetWorkerサーバ上のデータが含まれていた場合、レポートは生成されますが、それらのデータはレポート生成時に使用されません。この場合は、次に示すような情報メッセージがコマンドラインに出力されます。

% gstclreport -u username -P password -r "Other Group Summary"Some report results were not displayed due to user restrictionsGenerated Report "Other Group Summary" as file Other_Group_Summary.pdf

終了ステータス致命的エラーが発生した場合、終了ステータスは 0以外の値になります。致命的エラーが発生しなければ、終了ステータスは 0になります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 77

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gstclreport(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド78

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gstd(8)

Maintenance Procedures gstd(8)

製品名(A-Z)gstd - GSTサーバデーモン

形式gstd [ -mモジュールパス ] [ -n ]

機能説明gstdは、GST(Generic Services Toolkit)サーバプログラムです。このプログラムは、NetWorker管理コンソールと関連アプリケーション向けの RPCベースのメッセージサーバとして機能します。RPCプログラム番号として、gstdにより提供される番号は 390402です。

通常、gstdは起動時にスタートアップシェルスクリプト(たとえば、/etc/init.d/gstなど)から呼び出され、ユーザが直接開始する必要はありません。

gstdは、適切なリソースを持つマシン上で実行しなければなりません。NetWorker管理コンソールに関しては、このプログラムにより、ネットワーク上の NetWorkerサーバに対する接続が確立されます。任意の数のサーバのレポートデータを管理および収集するプロセスでは、適正なレベルのネットワーク帯域幅、CPU時間、およびディスク領域が必要になります。

オプション-m module_path

セミコロン(;)で区切られた、GSTロード可能モジュールを格納するディレクトリのリストをmodule_pathに指定します。

-n 制御端末に接続された状態でフォアグラウンドに残されます。このオプションを指定しなければ、デフォルトの動作として制御端末から切り離され、デーモンプロセスとしてバックグラウンドで実行されます。

ファイル<製品インストールディレクトリ >/etc/gstd.conf

マスター GST構成ファイル。

終了ステータス0 正常に終了。

>0 エラーが発生。

参照先recoverpsm(8), savepsm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 79

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gstd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド80

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gstmodconf(8)

Maintenance Procedures gstmodconf(8)

製品名(A-Z)gstmodconf -管理対象ノードを追加または削除するための Net-Worker管理コンソールコマンド

形式gstmodconf - i file - l login[ -P password ] [ - f function ][ - s server ][ -k ]

[ -p port ]

機能説明gstmodconfは、入力ファイル内のホスト名リストに管理対象ノードを追加または削除するためのコマンドラインインターフェイスを提供します。このファイルは -iオプションに指定します。ファイル内の各行には、1つのホスト名だけを記述してください。ホストはエンタープライズ階層の基本レベルで追加または削除され、Net-Worker管理対象ノードのすべての機能が有効化されます(ManagedEventsおよび Reporting Data)。

エンタープライズ階層のどこかにノードがすでに存在している場合は、このコマンドでノードは追加されません。削除の場合は、コピーが存在しているかどうかにかかわらず、基本レベルのノードが削除されます。つまり、このコマンドを使ってノードのコピーを追加することはできませんが、コピーの削除は可能です。

新しく作成したノードをエンタープライズ階層のフォルダ内に配置したい場合は、ブラウザから NetWorker管理コンソールにログインした後で、エンタープライズタスク内からノードを移動できます。

入力ファイル内の空白行、およびポンド記号(#)で始まる行は、コメントと判断されて無視されます。ファイル内のホスト名は改行で区切る必要があります。つまり、コメント以外の行に空白またはタブで区切って複数のホスト名を指定するとエラーとみなされます。

デフォルトでは、gstmodconfはエラーが発生した時点で停止します。エラーが発生した場合もホスト名リストの処理を続行させるには、-kオプションを使用してください。

オプション-i file

このオプションには、ホスト名のリストを含んでいるファイルを指定します。これは必須のオプションです。

-l loginサーバへのログインに使用する NetWorker Management Console ユーザーの名前を指定します。このオプション が必要です。

-P password-lオプションに指定したログイン名のパスワードを指定します。

-f functionこのオプションには、コマンドで実行する機能のタイプを指定します。有効な値は "add"または"delete"です。このオプションを指定しなければ、"add"を指定したものとみなされます。

-s serverこのオプションには、NetWorker管理コンソール サーバとして gstmodconfの接続先となるものを指定します。このオプションを指定しなければ、サーバはコマンドを実行しているのと同じホスト上にあるとみなされます。

-k 入力ファイルからホスト名を読み取って処理を行っている最中に、定義済みの管理対象ノードを定義しようとしてエラーが発生した場合は、エラーを無視して処理を続行します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 81

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gstmodconf(8)

-p portこのオプションには、NetWorker管理サーバがリスンしている代替ポートを指定できます。デフォルトポートは 9001です。このオプションを指定せず、さらにサーバがデフォルト以外のポートを使用している場合は、コマンドにより適正なポートの自動検出が試みられます。コマンドによる検出が成功しなければ、このオプションを使用してください。

使用例次の例は、gstmodconfを使用して、host_listファイル内のホストリストから管理対象ノードを作成する方法を示したものです。この例では、NetWorker管理コンソールサーバ名は gstserverで、host_listの内容は次のとおりです。

host1 host2

% gstmodconf -s gstserver -i host_list -l administrator Password:Trying 137.69.1.111... connected.processing file ‘host_list’

adding host ‘host1’successfully added host ‘host1’

adding host ‘host2’successfully added host ‘host2’

// Closing connection...

次の例は、管理対象ノードとして定義済みのホストに対して gstmodconfを使用した場合に発生するエラーを示したものです。

% gstmodconf -s gstserver -i host_list -l administrator Password:Trying 137.69.1.111... connected.processing file ‘host_list’

adding host ‘host1’// Error!{

string object_type = "gterror";int severity = 16;int reason = 23;list msg = {

int level = 1; string text = "Host name already exists";

};}failed to add host ‘host1’

// Closing connection...

終了ステータス致命的エラーが発生した場合、終了ステータスは 0以外の値になります。致命的エラーが発生しなければ、終了ステータスは 0になります。-kオプションを指定した場合は、最後に処理された非コメント行の結果が終了ステータスに反映されています。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド82

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gst_ha.cluster(8)

Maintenance Procedures gst_ha.cluster(8)

名前gst_ha.cluster - NetWorker管理コンソールを高可用性として構成

形式gst_ha.cluster [ -r ]

説明この gst_ha.clusterは、NetWorker管理コンソールサーバをクラスタ内の高可用性アプリケーションとして構成するための対話式スクリプトです。NetWorker管理コンソールのインストール後に、このスクリプトをクラスタ内の全ノード上で実行して、フェイルオーバーとクラスタアウェア機能をアクティブにする必要があります。

この構成作業により、高可用性コンソールサーバで使用されるグローバルコンソールデータベースが生成されます。グローバルコンソールデータベースは共有ストレージメディア上に配置され、フェイルオーバー時には高可用性(仮想 )コンソールサーバに従います。

このスクリプトを使ってコンソールサーバを構成する際は、コンソールサーバをクラスタソフトウェアに登録するのに必要な、クラスタプラットフォーム固有の情報の入力を求められます。固有のインストールについては、使用するクラスタプラットフォームの NetWorkerインストールガイドを参照してください。

構成作業中に誤りがあった場合は、gst_ha.clusterを -rオプションとともに実行することで変更を取り消せます。

オプション-r コンソールサーバのクラスタ構成を削除します。

関連項目gstd(1)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 83

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gst_ha.cluster(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド84

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IBM_silo(8)

Maintenance Procedures IBM_silo(8)

製品名(A-Z)libstlibm - IBM 3494サイロとの通信用共有ライブラリ

形式libstlibm.so(Solaris)libstlibm.so.a(AIX)

機能説明libstlibm.xxxは nsrjbと IBMサイロのドライバ(AIX上)またはデーモン(Solaris上)の間の通信を処理する共有ライブラリです。IBMドライバ /デーモンは、ネットワークとサイロの間の通信を処理します。libstlibmの動作に影響するオプション、パラメータまたは環境変数はありません。このファイルの正しいパスは、IBMサイロが jbconfigを使用して設定されている際に、入力する必要があります。jbconfigで指定されているデフォルト値は、インストールプログラムに選択されているデフォルトロケーションに一致していて、通常は、そのまま受け入れることができます。

NetWorkerが 3494で動作するには、最初に IBMの Automated Tape Libraryサポートをインストールする必要があります。

AIXには、atldd(Automated Tape Library Device Driver)というドライバをインストールする必要があります。また、IBMtapeドライバ(Enhanced Tape and Medium Changer Device Driver)が必要な場合もあります(3590ドライブを 3494に使用している場合)。

Solarisには、lmcpdパッケージ(IBM Automated Tape Library Daemon)をインストールする必要があります(サイロを使用する場合)。AIX と同様、3590ドライブを使用している場合は、IBMtapeドライバをインストールする必要もあります。IBMtapeを使用している際は、特定のテープドライブにアクセスするデバイスファイルが 2タイプあります。Solaris標準形式の /dev/rmt/Xmbnタイプと IBMtapeサポートファイルの /dev/rmt/Xstbnタイプです。テープドライブが正しく動作するには、IBMサポートのデバイスファイルを使用する必要があります。

注記:EMCでは、この IBMドライバを提供していません。この IBMドライバは IBMデバイスドライバ FTPサイト(208.200.29.244)で入手できますが、このサイトは必ずしも長期間有効な IBM認定サイトとは限りません。

参照先nsrjb(8), jbconfig(8), dasadmin(8), libstlemass(8), ssi(8), mini_el(8), libstlstk(8)

診断NetWorkerサーバと IBM 3494サイロの間の通信エラーは、診断が困難です。最も良い診断方法は、IBM提供のユーティリティ mtlibを使用して、3494とホストの間の通信が正しく設定されているか、および lmcpドライバ(AIX上)または lmcpdデーモン(Solaris上)からのパス全体が正しく機能しているかを確認することです。mtlibが機能しないと、NetWorkerは機能しません。

ホストと 3494の間の接続について質問がある場合は、IBMにお問い合わせください。IBMでは、ホストとサイロの間の接続をサポートしています。IBMでは、ネットワークとシリアルケーブルの両方からのサイロへの接続をサポートしています。接続の種類はドライバ /デーモンによって NetWorkerから隠されているため、Net-Workerにとってはネットワークからの接続とシリアルケーブルからの接続は同じです。ユーザは両方を正常に使用できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 85

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IBM_silo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド86

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ielem(8)

Maintenance Procedures ielem(8)

製品名(A-Z)ielem -エレメントステータスの初期化

形式ielem [ -a b.t.l ] [ -r eladdr.nel ]

機能説明ielemプログラムでは、INITIALIZE ELEMENT STATUSコマンドが指定されたデバイスに送信されます。

チェンジャには、複数のエレメントのエレメントステータスを初期化する機能をサポートするものがあります。この初期化に使用されるコマンドは、以下のように、ベンダ固有の EXABYTEチェンジャコマンドです。

INITIALIZE ELEMENT STATUS(範囲)(command opcode 0xE7).

オプション-a b.t.l

特定の序数の SCSIアドレスを選択します。bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、また、lはターゲット上の SCSI論理装置番号(LUN)です。libscsi(8)を参照してください。これは必須のオプションです。

-r eladdr.nelエレメントの範囲を指定します。eladdrはエレメントが開始する 10進の開始アドレス(オートチェンジャの採番)で、nelはエレメントが読み取るステータスの数です。このオプションは、オートチェンジャでベンダ固有の EXABYTEオートチェンジャ INITALIZE ELEMENT STATUSコマンドがサポートされている場合に、使用できます。

参照先libscsi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 87

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ielem(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド88

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inquire(8)

Maintenance Procedures inquire(8)

製品名(A-Z)inquire - 使用可能なデバイスの表示

形式inquire [ -a b.t.l ] [ -clp ] [ -N NDMPホスト ] [ -s ] [ -T [ -t ] ]

機能説明inquireプログラムでは、使用可能な SCSIデバイスが表示されます。inquireプログラムでは、指定されたSCSIデバイス(-aオプション付き)またはシステムに接続されているすべての SCSIデバイスの照会データが戻されます。inquireでは、標準的な SCSI照会データ以外に、照会されるデバイスによってサポートされる、重要な製品データ(VPD)ページから取得されるシリアル番号情報も返されるようになりました。各デバイスには、0~ 8の異なる IDのいずれかが割り当てられます。

NetWorker 7.2.1以降、Solaris 10以上における LUSのサポートは終了しました。NetWorker 7.2.1以降、Solaris 10以上における LUSのサポートは終了しました。つまりインストール後、「inquire」では、NetWorkerで使用されるデバイスが必ずしも表示されるとは限らないということです。この場合、Solarisサーバは正しく構成されていない可能性があります。

迅速に確認するには、「cfgadm -lav」を実行して、表示される内容を確認します。このパスは NetWorkerの優先パスで、Solaris「st」ドライバによって自動的に作成されます。デバイスが表示されない場合は、「NetWorker管理者ガイド」、「SUN管理者ガイド」、および「メーカーマニュアル」を参照してください。

シリアル番号情報などのサンプル出力は以下のとおりです。

[email protected]:SEAGATE ST34371W SUN4.2G7462|Disk, /dev/rdsk/c0t0d0s2 S/N: [email protected]:QUANTUM ATLAS IV 36 SCA 0B0B|Disk, /dev/rdsk/c0t1d0s2 S/N: 363009430963 ATNN:QUANTUM [email protected]:TOSHIBA XM5701TASUN12XCD2395|CD-ROM, /dev/rdsk/[email protected]:SONY TSL-11000 L1 |Tape, /dev/rmt/0cbn S/N: 0001100158 ATNN:SONY TSL-11000 [email protected]:SONY TSL-11000 L1 |Autochanger (Jukebox) S/N: 3761633968 ATNN:SONY TSL-11000 [email protected]:IBM ULTRIUM-TD1 0CE0|Tape S/N: 6811004028 ATNN:IBM ULTRIUM-TD1 [email protected]:HP Ultrium 1-SCSI N16D|Tape, /dev/rmt/1cbn S/N: GB81A00316 ATNN:HP Ultrium 1-SCSI [email protected]:IBM ULTRIUM-TD1 0CE0|Tape S/N: 6811003960 ATNN:IBM ULTRIUM-TD1 [email protected]:EXABYTE Exabyte 221L 2.4 |Autochanger (Jukebox) S/N: 99999999

"S/N:"で開始する行は、VPDページ "80 hex"によって返されたデバイスのシリアル番号を表します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 89

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inquire(8)

4文字のプレフィックスと ":"で開始する行は、VPDページ "83hex" 上の SCSI-3形式で返されたシリアル番号です。4文字のプレフィックスは、さまざまな SCSI-3形式のデバイス IDのいずれかを表します。

ATNN: 不特定の形式の ASCIIテキスト IDで、デバイス自体を表します(通常は、ベンダ、製品、シリアル番号)。

ATPN: 不特定の形式の ASCIIテキスト IDで、デバイスへの接続に使用するポートを表します(通常は、使用しない)。

VENN: 不明な一意性の ASCIIベンダ固有の IDで、デバイス自体を表します。

VEPN: 不明な一意性の ASCIIベンダ固有の IDで、接続に使用するポートを表します。

VBNN: 不明な一意性のバイナリ形式のベンダ固有の IDで、デバイス自体を表します。

VBPN: 不明な一意性のバイナリ形式のベンダ固有の IDで、接続に使用するポートを表します。

IENN: IEEE 64ビット ID (EUI-64)で、デバイス自体を表します(16進数形式)。

IEPN: IEEE 64ビット ID (EUI-64)で、接続に使用するポートを表します(16進数形式)。

WWNN: ファイバチャネル ID(ワールドワイドノード名)で、デバイス自体を表します(16進数形式)。

WWPN: ファイバチャネル ID(ワールドワイドノード名)で、接続に使用するポートを表します(16進数形式)。

PORT: 接続に使用する相対ポート番号です。 through.ポート "A"では値 1、ポート "B"では値 2、...というように、値が戻されます。

RESV: デバイスによって、このコードが記述された際に予約された関連タイプと IDタイプのビットの組み合わせが、 戻されました。

UNKN: デバイスによって、このプログラムで読み取ることができない情報が、戻されました。

OPTIONS-a b.t.l

特定の序数の SCSIアドレスを選択します。 bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、lはそのターゲットの SCSI LUN(論理ユニット番号)です。このオプションは、-Nとは併用できません。libscsi(8)を参照してください。

-c (注:使用注意)このフラグでは、SCSI inquiryコマンドがデバイスに直接送信されます。バス上に他のアクティビティがある場合は、予期しないエラーが発生する可能性があります。

-l システムにあるすべての SCSIアダプタについて LUNを完全に検索します。この引数はすべてのシステムで使用できますが、HP-UXシステムでは無効です。HP-UXシステムで使用できるデバイスの確認に使用される方法では、常にすべてのアクセス可能なデバイスが表示されるためです。HP-UX以外のシステムの場合、通常は、LUN 0で SCSIデバイスのチェックが開始します。空の LUNが検出されると、指定したターゲット IDの検索は終了します。-lオプションを使用すると、システム内にあるすべて SCSIバスについて、すべてのターゲット IDの全 LUNでデバイスが検索されます。この処理には非常に長い時間がかかる場合があるので、必要なときにのみ使用してください。たとえば、Fibre Channelアダプタは 126個のターゲット IDをサポートすることができ、各ターゲット IDには 80以上の LUNがあります。この 1つのアダプタの LUNをすべてチェックするには 10分以上かかる場合があります。このオプションは、-Nが指定されている場合は、無効です。

-p 永続的な名前がサポートされているプラットフォームでデバイスのに永続的なデバイス名を表示するように inquireに指示します。特定のデバイスに永続的な名前が存在していない場合には、通常のデバイス名が表示されます。現在、永続名がサポートされているのは Linuxのみです。NetWorkerの認識する永続名がないプラットフォームで -pを指定しても、効果はありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド90

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inquire(8)

-NNDMPhostNDMPテープサーバ NDMPhost上でデバイス検出を実行します。NDMPホストユーザーは NDMPのユーザー名およびパスワードの入力を求められます。NDMPプロトコルでは、ジュークボックスとテープデバイスだけがエクスポートされます。他のデバイスタイプは検出されません。NDMPテープサーバがバージョン 3以上で実行されていて、NDMP_CONFIG_GET_SCSI_INFOおよび NDMP_CONFIG_GET_TAPE_INFOのインターフェースがサポートされている場合、inquireでは、すべての使用可能なジュークボックスおよびテープデバイスの照会データが表示されます。それ以外の場合、inquireでは、すべてジュークボックスハンドルの入力が求められ、ジュークボックスの照会データが取得されます。このオプションは -aと併用できません。詳細については、-Tを参照してください。

V3で実行されていて、SCSIおよび TAPE CONFIGのインターフェースがサポートされている NDMPテープサーバを使用したサンプル出力は以下のとおりです。

# inquire -N server-2NDMPユーザー名を入力してください : ? ndmp「ndmp」パスワードを NDMPホスト「サーバ 2」に入力する(文字はエコーされません):

Communicating to devices on NDMP Server 'server-2', this may take a while...

[email protected]:QUALSTARTLS-6110 2.09|Autochanger (Jukebox), c178t0l0S/N: 44B43014

[email protected]:QUANTUM DLT8000 0119|Tape, c178t0l1S/N: CX938P2489IENN:0000000000000000

V2で実行されている NDMPテープサーバを使用したサンプル出力は以下のとおりです。

# inquire -N molokaiNDMPユーザー名を入力してください : ? root「root」パスワードを NDMPホスト「molokai」に入力する(文字はエコーされません):

Communicating to devices on NDMP Server 'molokai', this may take a while...

NDMPテープサーバ「molokai」は SCSIとテープデバイスの自動検出をサポートしません。Will perform the operation on a single Jukebox in which you are interested.

NDMP Jukebox ハンドル入力してください : ? mc1

[email protected]:EXABYTE Exabyte 215 2.3 |オートチェンジャ(ジュークボックス) S/N: 71000073

-s シリアル番号情報の追加前と同じ出力が戻されるように、inquireによるシリアル番号情報の収集を抑制します。このオプションは主に、inquireの以前の出力動作に依存するスクリプトにわずかな変更だけを加えて使用する場合に、追加されます。

-T このオプションは -Nが指定されている場合のみに有効です。それ以外の場合は、無効です。このオプションでは、NDMPテープデバイスが非標準の形式で表示されます。デバイスモデルとデバイスハンドルが表示されます。このオプションは、テープデバイスで NDMP_SCSI_OPENインターフェースがサポートされていない NDMPテープサーバ(NetAppなど)上で便利です。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 91

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inquire(8)

NetAppファイラ上で -Tオプションを使用したサンプル出力は以下のとおりです。

# inquire -N molokai -TNDMPユーザー名を入力してください : ? root「root」パスワードを NDMPホスト「molokai」に入力する(文字はエコーされません):

Communicating to devices on NDMP Server 'molokai', this may take a while...

[email protected]:EXABYTE Exabyte 215 2.3 |Autochanger (Jukebox),mc1 S/N: 71000073

[email protected]:QUANTUM Powerstor L200 0022|Autochanger (Jukebox),mc0 S/N: JF83801878

モデル デバイスハンドル--------- ------------------

Quantum DLT7000 nrst0l nrst0m nrst0h nrst0aExabyte Mammoth-2 8mm nrst2l nrst2m nrst2h nrst2a

-t このオプションは -Tがある場合にのみ有効です。-Tがない場合は無視されます。このオプションでは、ベンダー固有の NDMPテープデバイス属性が、オプション -Tで表示されるテープデバイスハンドルごとに表示されます。

NetAppファイラ上で -tオプションを使用したサンプル出力は以下のとおりです。

# inquire -N rainbow -T -tNDMPユーザー名を入力してください : ? root「root」パスワードを NDMPホスト「molokai」に入力する(文字はエコーされません):

Communicating to devices on NDMP Server 'molokai',this may take a while...

[email protected]:QUANTUM Powerstor L200 0022|Autochanger (Jukebox),mc0 S/N: JF83801878

モデル デバイス ハンドル属性-------- ----------- --------------

Quantum DLT7000 nrst0l DENSITY -- 81633 bpi 40 GB (w/comp) ELECTRICAL_NAME -- 0b.4 SERIAL_NUMBER -- CX902S0678 WORLD_WIDE_NAME -- ALIAS 0 -- st0

nrst0m DENSITY -- 85937 bpi 35 GB ELECTRICAL_NAME -- 0b.4 SERIAL_NUMBER -- CX902S0678 WORLD_WIDE_NAME -- ALIAS 0 -- st0

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド92

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inquire(8)

nrst0h DENSITY -- 85937 bpi 50 GB (w/comp) ELECTRICAL_NAME -- 0b.4 SERIAL_NUMBER -- CX902S0678 WORLD_WIDE_NAME -- ALIAS 0 -- st0

nrst0a DENSITY -- 85937 bpi 70 GB (w/comp) ELECTRICAL_NAME -- 0b.4 SERIAL_NUMBER -- CX902S0678 WORLD_WIDE_NAME -- ALIAS 0 -- st0

参照先libscsi(8)

警告このコマンドを使用する場合は注意してください。inquireコマンドは、すべての SCSIバスで検出されるすべてのデバイスに SCSI inquiryコマンドを送信します。通常のデバイスのオペレーション中に inquireを実行すると、予期しないエラーが発生する可能性があります。データを損失します。

制限inquireプログラムでは、常に、内蔵システムドライバが SCSIデバイスのテストに使用されます。inquireプログラムで出力されるデバイスタイプまたはパス名は、特殊なサードパーティのドライバが必要なデバイスの場合、正しくない可能性があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 93

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inquire(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド94

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jbconfig(8)

Maintenance Procedures jbconfig(8)

製品名(A-Z)jbconfig -ジュークボックスリソース構成ツール

形式jbconfig [ -sサーバ ] [ -lp ]

機能説明jbconfigプログラムは、ジュークボックス(メディアオートチェンジャデバイス)を構成して NetWorkerサーバで使用できるようにするための、対話式スクリプトを提供します。プロンプトへの応答を入力するために、スクリプトは定期的に休止します。中かっこに表示されたデフォルト選択を受け入れる場合には、RETURNキーまたはENTERキーを押してください。

NetWorker 7.2.1以降、Solaris 10以上には、LUSのサポートが中断されました。jbconfigで、インストール後にオートチェンジャが見つからないと表示される場合は、inquireを実行して、デバイスを表示できるかどうかを確認してください。詳細については、inquire(8)マニュアルページを参照してください。構成が正しくないサーバでは、オートチェンジャは表示されても、ドライブが /dev/rmtパスにマップされない場合があります。ただし、/dev/scsi/sequentialパスだけには、マップされます。jbconfigでは、このパスでオートチェンジャが構成されます。この場合の問題は、'/dev/scsi/sequential'パスを使用したドライブが、スタンドアロンドライブと見なされることです。つまり、オートチェンジャが正しく機能しません。

ジュークボックスの構成後は、nsrcap(8)コマンドまたは[登録]ウィンドウを使用して、オートチェンジャソフトウェアモジュールのイネーブラコードを入力します。NetWorkerで使用する各ジュークボックスごとに個別のイネーブラコードを入力する必要があります。

オプション-s server

jbconfigをストレージノードから使用する際に、制御側サーバを指定します。ストレージノード内のジュークボックスを定義するには、jbconfigコマンドをストレージノード上で実行する必要があります。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

-l 自動検出の実行時に、システム内のすべての SCSIアダプタに対して LUNの完全検索が実行されます。この引数は、すべてのシステム上で使用できますが、HP-UXシステムでは無効です。HP-UX システムで使用できるデバイスの確認に使用される方法では、常にすべてのアクセス可能なデバイスが表示されるため、-lオプションは無効です。他のすべてのプラットフォームでは、通常 SCSIデバイスに対して LUN0でチェックを開始します。空の LUNが検出されると、指定したターゲット IDの検索は終了します。-lオプションを使用すると、システム内にあるすべての SCSIバスのターゲット ID上にある LUNがすべて、ジュークボックスに対してチェックされます。このチェックには非常に長い時間がかかる場合があるため、必要なときにのみ使用してください。たとえば、ファイバチャネルアダプタは 126個のターゲット IDをサポートでき、各ターゲット IDには 80以上の LUNがあります。この 1つのアダプタの LUNをすべてチェックするには 10分以上かかる場合があります。

-p 使用可能な場合に、自動検出されたすべてのデバイスに対して永続名を使用します。この設定は、自動検出された SCSIジュークボックスに使用される制御ポートと、jbconfigで自動的に検出して構成することのできるテープドライブのデバイスファイル名に影響します。特定のデバイスに永続デバイス名が付けられていない場合、jbconfigでは、そのデバイスに対して通常のデバイス名を使用します。

現在、NetWorkerによって自動的に検出されて使用されるのは、Linuxの永続デバイス名のみです。他のプラットフォームでこのフラグを指定しても効力はありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 95

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jbconfig(8)

構成ダイアログjbconfigでは、最初に、インストールするジュークボックスのタイプを選択するよう求められます。

1) AlphaStorライブラリの構成2) 自動検出 SCSIジュークボックスの構成3) 自動検出 NDMP SCSIジュークボックスの構成4) SJIジュークボックスの構成5) STLサイロの構成

どの種類のジュークボックスを構成しますか ? [1]

インストールするジュークボックスのタイプに対応する番号を入力します。デフォルトの選択は 1です。

AlphaStorライブラリとは、EMC AlphaStorで制御されているすべてのジュークボックスのことです。AlphaStorライブラリは、NetWorkerに論理ジュークボックスとして構成されます。また、実際のジュークボックスの動作は、AlphaStorで実行されます。

自動検出 SCSIジュークボックスとは、システムに接続していて、NetWorkerで自動的に検出できる、すべての SCSI(Small Computer System Interface)ベースのジュークボックスのことです。

自動検出 NDMP SCSIジュークボックスとは、ネットワークデータ管理プロトコル(NDMP)サーバに直接接続していて、NetWorkerで自動的に検出できる、NDMPホスト名、ユーザ ID、ユーザパスワード、およびジュークボックスハンドルが設定された、すべての SCSI(Small Computer System Interface)ベースのジュークボックスのことです(「使用例」を参照)。SJIジュークボックスとは、標準ジュークボックスインターフェースに準拠したジュークボックスです。このジュークボックスは、よく知られている SCSIベースのジュークボックス、およびユーザがシステムに追加でき、このプロトコルに従うすべての追加サードパーティジュークボックスデバイスのリストです。

2つ目の選択肢(自動検出 SCSIジュークボックスのインストール)を選択すると、jbconfigによって、システム上で検出されるジュークボックスが一覧表示されます。

例 :現在システムに接続されている SCSIジュークボックスは次のとおりです。

1) [email protected]: その他、ベンダ <AIWA>、製品 <AL-17D>2) [email protected]: DLI Libra シリーズ3) [email protected]: ARC-DiamondBackインストールするジュークボックスを指定してください。

このメッセージが表示されたら、構成するジュークボックスに対応する番号を入力します。jbconfigによってシステム上で検出できた SCSIジュークボックスが 1つだけの場合は、ユーザが選択することなく、そのジュークボックスが構成対象として選択されることに注意してください。SCSIジュークボックスがシステム上に複数あり、1つを除いてすべてが既に NetWorkerに構成されている場合も同様です。この場合でも、jbconfigでは、ユーザが選択することなく、未構成のジュークボックスが自動的に選択されます。

SJI準拠のジュークボックスのインストールを選択すると、jbconfigでは、既知の SJIジュークボックスが一覧表示され、構成するジュークボックスに該当するタイプの入力を求められます。

例 :インストールするジュークボックスのタイプに対応する番号を入力してください。1) ADIC-1200c/ADIC-1200d2) ADIC-VLS3) ARC-DiamondBack4) Breece Hill5) DLI Libra Series6) Quantum DLT/Digital DLT7) EXB-10e/EXB-10h

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド96

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jbconfig(8)

8) EXB-10i9) EXB-6010) EXB-12011) EXB-21012) EXB-21813) EXB-400 Series14) HP-C1553A/Surestore 12000e15) Metrum (SCSI)16) Qualstar17) Spectralogic18) STK-9704/Lago 34019) STK-9708/Lago 380 (SCSI) Datawheel20) IBM 7331/IBM 942721) ATL/Odetics SCSI22) HP-Optical 630MB/1.3GB23) other選択してください。

このメッセージが表示されたら、該当のモデルに対応する番号を入力してください。たとえば、HPオプティカルジュークボックスをインストールする場合は、"22"番を選択します。

すべてのジュークボックスタイプについて、jbconfigでは、ジュークボックスに付ける名前の入力が求められます。これは、ユーザ自身および NetWorkerがジュークボックスを識別する際に役立ちます。たとえば、「Engineering Autochanger」などの名前を付けます。NetWorkerは、この名前を NetWorkerリソースとして保存します(nsr_resource(5)を参照)。ストレージノードに接続されたジュークボックスを定義する場合、 jbconfigは、 リモートデバイス構文を使用して、名前の前にストレージノードのホスト名を付けます("rd=hostname:")。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

すべてのジュークボックスタイプについて、jbconfigでは、ジュークボックスに関する説明の入力が求められます。これは、ユーザのジュークボックスを識別するもう 1つの便利な方法です。たとえば、「Rack #2の Engineering 4 Drive DLT Auto-changer」のように入力します。

SJIタイプのジュークボックスの場合、jbconfigでは、構成するジュークボックスに関連づけられている制御ポートの名前の入力が求められます。サイロの場合、この名前は、サイロソフトウェアを実行しているホストの名前(ACSLSおよび DASの場合)、または 3494の名前になります。どちらの名前かはサイロのタイプによって異なります。自動検出された SCSIジュークボックスの場合は、jbconfigは正しい名前を検出し、次の構成手順に進みます。この名前は、libscsiデバイスの形式になっています(libscsi(8)を参照)。SJI対応のジュークボックスについては、このような検出は行われません。入力する名前は、インストールされているサードパーティ製 SJI準拠ドライバで記述されているジュークボックスのデバイス名、または自動検出されたジュークボックスで使用されている形式のいずれかである必要があります。changers(8)コマンドを実行すると、接続されているオートチェンジャが一覧表示されます。

コントロールポートを入力すると、jbconfigでは、選択したモデルが SCSIベースまたは SJIベースのジュークボックスであるかどうかが確認されます。ジュークボックスモデルが SCSIベースまたは SJIベースのジュークボックスの場合、jbconfigでは、各種の内部パラメータに関する照会がジュークボックスに対して実行されます(スロット数、ドライブ数など)。この照会が正常に実行されない場合は、デバイスドライバのインストールまたはハードウェアに問題がある可能性があります。

次に、ジュークボックスにテープデバイスが含まれている場合、ジュークボックスでデバイスの自動クリーニングをオンにするかどうかの確認を求められます。自動クリーニングを有効にすると、ジュークボックスとジュークボックスにあるすべてのデバイスに自動クリーニングが構成されます。正常にインストールされると、ジュークボックスおよびジュークボックスのすべてのデバイスのデバイスクリーニングに関する情報が表示されます。共通デバイスインターフェースの導入に伴い、NetWorkerには、現在、自動クリーニングを発生させるイベントが 2つあります。つまり、一定時間(設定可能)が経過するとデバイスがクリーニングされるスケジュールクリーニングと、デバイスから TapeAlertの警告が出されるとクリーニングが開始されるオンデマンドクリーニングです。スケジュールクリーニングは、自動クリーニングを有効にした場合、常にアクティブになります。オンデマンドクリーニングは、デバイスリソースでテープデバイスの CDI属性が「Not Used」以外の値に設定されている場合、使用されます。オンデマンドクリーニングが使用されている場合は、デバイス自体のクリーニング間隔を大きく設定し(たとえば 6か月)、NetWorkerが必要以上にデバイスをクリーニングしないようにする必要があります。CDI、TapeAlert、クリーニング間隔の詳細については、nsr_device.5を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 97

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jbconfig(8)

この時点でユーザーは、検出された情報とデフォルトの選択をすべて正しいものとして受け入れてジュークボックスの自動構成を続行するか、構成の一部または全部をカスタマイズするかを選択できます。カスタム構成では、デバイスを NDMPデバイスまたは共有デバイスとして構成したり、jbconfigによって検出されなかったドライブを構成したり、検出されたデバイスのモデルタイプを変更したりすることができます。カスタム構成を行うには、次の質問に「yes」と答えます。

モデルを変更するか、共有または NDMPドライブとして構成しますか。(yes / no) [no]

カスタム構成オプションを選択すると、ドライブを NDMPドライブまたは共有ドライブとして構成するための選択肢が表示されます。プロンプトのいずれかに「yes」と答えると、NDMPまたは共有ドライブ構成に関する質問がさらに表示されます。

NDMPデバイスの構成を選択した場合、jbconfigでは、この質問に対して情報の入力が求められます。NDMPデバイスについては、各デバイスごとにユーザ名とパスワードを入力する必要があります。入力するユーザ名とパスワードは、NDMPサーバのエントリセットに対応します。

共有ドライブの構成を選択した場合は、ジュークボックス内の各物理ドライブについて複数のデバイスパスを入力するように求められます。それらのデバイスパスは、通常、1つのデータゾーンのさまざまなストレージノードに設定され、単一の NetWorkerサーバが管理します。リモートノード上のドライブまたはデバイスパスは、"host:<デバイスパス >" の形式で入力します。ジュークボックス内のすべてのドライブが共有ドライブである必要はありません。ドライブの追加のデバイスパスの入力を求めるプロンプトで nullの応答を入力すると、そのドライブをスキップし、構成の次のステップに進みます。一意のハードウェア IDが「<ジュークボックス名 >-<ドライブ番号 >」の形式でドライブの共有インスタンスに自動的に割り当てられます。NetWorkerは、ハードウェア IDを使用して、共有デバイスを追跡できます。ハードウェア ID属性については、nsr_device(5)を参照してください。

次に、jbconfigは、構成するドライブのモデルの指定をユーザに求めます。モデルタイプを検出できている場合は、jbconfigはその情報を表示し、確認を求めます。検出できていない場合、ユーザはドライブごとにモデルを構成するように指示されます。

Autodetected SCSIジュークボックスを選択した場合は、NetWorkerがジュークボックスに情報の照会を送信して、それぞれのメディアデバイス名を決定します。すべてのジュークボックスがこの機能をサポートしているわけではありませんが、ほとんどはサポートしています(たとえば、Exabyte 210など)。所有しているホストがjbconfigが実行されているものと異なる場合、この照会は実行されません。

リモートストレージノード上でデバイスを構成する場合、jbconfigは、デバイスの構成を行っているノードを専用ストレージノード(DSN)として構成するかどうかを確認します。DSNとは、ローカルホストからのデータのみ、デバイスへのバックアップを許可するノードです。DSNの詳細については、nsr_device(5)を参照してください。質問は、次の形式で行われます。

専用ストレージノードは、そのデバイスのローカルデータしかバックアップできません。heliumを専用ストレージノードとして構成しますか。(yes / no) [no]

jbconfigの初期のバージョンでは、ユーザーは、ジュークボックスのバーコードリーダーに関する情報、およびボリューム名をバーコードラベルと一致させるかどうかの確認を求められました。Net-Worker 7.0以降では、jbconfigは、ジュークボックスに情報を問い合わせるか、インテリジェントな推測を行って、これらの属性の設定を試行します。サイロの場合、ジュークボックスリソース内の「bar code reader」および「match bar code labels」属性は、デフォルトで「yes」に設定されています。ジュークボックスの場合、jbconfigは、この情報をジュークボックスに問い合わせます。ジュークボックスが両方の機能をサポートしている場合、両方のフィールドが「yes」に設定されます。いずれかがサポートされていない場合、両方のフィールドが「no」に設定されます。ただし、ジュークボックスからの報告が、ボリュームタグは処理できるが、バーコードリーダーがないというものであった場合、jbconfigは両方のフィールドを「yes」に設定します。これは、バーコードリーダーを持つ一部のジュークボックスが、このような報告を行う傾向があるためです。インストールの最後に、jbconfigはこの情報を出力します。ユーザーは NetWorker管理コンソールを使用してジュークボックスリソースを編集し、必要に応じてフィールドに「No」を設定できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド98

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jbconfig(8)

上記の 2つのフィールドが設定されている場合、ジュークボックスはラベルテンプレートを使用しません。また、それぞれのメディアボリュームに読み取り可能なバーコードラベルが付いている必要があります。一部の小さなジュークボックス(HP 1557A、SONYTSL_A500Cなど)では、「bar code reader」に「yes」を設定すると、ラベル付けで問題が発生する可能性があります。問題を解決するには、上記の該当の属性に「No」を設定します。

ジュークボックスが正常に構成されると、次のメッセージが表示されます。

ジュークボックスが正常に追加されました。

次の構成オプションが設定されました。

このメッセージに続いて、デフォルトで設定されているオプションが一覧表示されます。

JBCONFIG ファイルファイル /nsr/jbconfigは、ジュークボックスモデルの構成ファイルです。このファイルは、ジュークボックスモデルの標準外リストを構成するために使用することができます。VECTOR-TYPE MODEL-NAME<NEWLINE>,ここで、VECTOR-TYPEは SJI(標準ジュークボックスインターフェース)または ATL(IGM-ATLシリアル通信プロトコルを採用している RS232ベースのデバイス)のどちらかになります。MODEL-NAMEには、任意の文字列を指定できます。

使用例(ユーザによる入力は斜体で表示されます。)

例 1)

# jbconfig1) AlphaStorライブラリの構成2) 自動検出 SCSIジュークボックスの構成3) 自動検出 NDMP SCSIジュークボックスの構成4) SJIジュークボックスの構成5) STLサイロの構成

構成するジュークボックスのタイプを指定してください。[1] 2 <RETURN>現在システムに接続されている SCSIジュークボックスは次のとおりです。 1) [email protected]: EXB-210 2) [email protected]: ADICインストールするジュークボックスを指定してください。1<RETURN>EXB-210ジュークボックス - [email protected]をインストールします。

このジュークボックスデバイスに割り当てる名前を入力してください。Engineering<RETURN>

NetWorkerの自動クリーニングをオンにしますか。(yes/no) [yes] yes<RETURN>

このオートチェンジャで次のドライブが検出されました。 1> 8mm @ 1.1.0 ==> \\.\Tape0 2> 8mm @ 1.2.0 ==> \\.\Tape1これらは、このオートチェンジャにあるすべてのドライブです。

モデルを変更するか、共有または NDMPドライブとして構成しますか。(yes / no) [no] yes <RETURN>

任意のドライブ (の任意のパス )を NDMPに使用しますか。(yes / no) [no] yes <RETURN>

任意のドライブに複数のパスを定義しますか。(yes / no) [no] yes <RETURN>各ドライブに対して複数のパスを入力するように要求されます。デフォルトの NULLに対して Enterキーを押すと、次のドライブに移ります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 99

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jbconfig(8)

次のいずれかの形式でデバイスパス情報を入力してください。

\\.\Tape0 -- ローカルパス用、またはhost:device-path -- リモートノード用、またはhost:drive-letter:directory path -- Windowsディスクファイル用

ドライブ 1,エレメント 82,システム名 = \\.\Tape0, ローカルバス /ターゲット / LUN値 = 1/1/0, モデル 8mmデバイスパス 1 ? [\\.\Tape0] ホスト happyの NDMPユーザ名を入力してください。[] user1 <RETURN> NDMPパスワードを入力してください(文字はエコーされません)。<RETURN>デバイスパス 2 ? [] helium:/dev/rmt/1cbn ホスト helium の NDMPユーザ名を入力してください。[] user3 <RETURN> NDMPパスワードを入力してください(文字はエコーされません)。<RETURN>デバイスパス 3 ? [] <RETURN>

ドライブ 2,エレメント 83,システム名 = \\.\Tape1, ローカルバス /ターゲット / LUN値 = 1/2/0, モデル 8mmデバイスパス 1? [\\.\Tape1] ホスト ableix.emc.comの NDMPユーザ名を入力してください。[] <RETURN>デバイスパス 2? [] <RETURN>

モデル 8mmのドライブだけが検出されました。このジュークボックスのドライブはすべて同じモデルですか。(yes / no) [yes] yes <RETURN>

専用ストレージノードでは、ローカルデータしかデバイスにバックアップできません。heliumを専用ストレージノードとして構成しますか。(yes / no) [no] no <RETURN>ジュークボックスが正常に追加されました

次の構成オプションが設定されました。

> ジュークボックスの制御ポートとモデルの説明。> オートチェンジャが検出されたポートに対するオートチェンジャの制御ポート。> NetWorkerで管理されるテープの自動クリーニングをオンにします。> 少なくとも 1台のドライブが複数のパスで定義されました。該当するすべてのドライブは、パスの値の他にハー ドウェア IDによって定義することで一意にドライブを識別し、混同されるのを防止します。ハードウェア IDを持つすべてのドライブでは、ハードウェア IDは、常に「autochanger_name - Drive #」になります。ここで、"autochanger_name"は、定義したばかりの、オートチェンジャに付けた名前、#記号はドライブ番号です。

> バーコードの読み取りをオンにします。> ボリュームラベルはバーコードに一致しています。> クリーニングカートリッジを装着するスロットを 1に設定します。クリーニングカートリッジがそのスロットにあることを確認してください。

> 新しいクリーニングカートリッジの使用回数を 12に設定します。> テープドライブのクリーニング間隔を 6か月に設定します。

オートチェンジャおよび関連するデバイスの特性は、Networker管理コンソールを使用して確認および変更できます。

別のジュークボックスを構成しますか。(yes / no) [no] no <RETURN>

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド100

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jbconfig(8)

例 2)

以下は、ストレージノード上で NDMPデバイスを使用して構成した AlphaStorライブラリの例です。

# jbconfig -s serverストレージノードでは、ホスト名がジュークボックス名のプレフィックスです。プレフィックスとして使用するホスト名を入力してください。[brown.emc.com] <RETURN>brown.emc.comをホスト名のプレフィックスとして使用します。

1) AlphaStorライブラリの構成 2) 自動検出 SCSIジュークボックスの構成 3) 自動検出 NDMP SCSIジュークボックスの構成 4) SJIジュークボックスの構成 5) STLサイロの構成

構成するジュークボックスのタイプを指定してください。[1] <RETURN>AlphaStorジュークボックスをインストールします。AlphaStorライブラリに割り当てる名前を入力してください。myautoloader<RETURN>

AlphaStorサーバのホストマシン名を入力してください。[brown.emc.com] <RETURN>AlphaStorサーバのポート番号を入力してください。[44475] <RETURN>

構成するデバイスの数を入力してください (1 ~ 64)。? [4] 2 <RETURN>論理デバイス 1があるホストの名前を入力してください。? [brown.emc.com] <RETURN>

論理デバイス 1の名前を入力してください。? stk1<RETURN>ドライブを NDMPデバイスとして構成しますか。(yes/no) y<RETURN>NDMPユーザ名を入力してください。? root<RETURN>NDMPパスワードを入力してください(文字はエコーされません)。password<RETURN>論理デバイス 2があるホストの名前を入力してください。? [brown.emc.com] <RETURN>論理デバイス 2の名前を入力してください。? stk2<RETURN>ドライブを NDMP デバイスとして構成しますか。(yes/no)y<RETURN>NDMPユーザー名を入力してください。? ルート <RETURN>NDMPパスワードを入力してください(文字はエコーされません)。パスワード <RETURN>

NetWorkerの AlphaStor/SmartMediaに定義されているアプリケーション名を入力してください。[NetWorker@server] <RETURN> NetWorkerの AlphaStor/SmartMediaに定義されているアプリケーションキーを入力してください。[<none>] <RETURN>

バーコードリーダが有効になり、ボリュームラベルがバーコードラベルに一致するように設定されました。

ジュークボックスが正常に追加されました別のジュークボックスを構成しますか。(yes/no) no<RETURN>

例 3)

以下は、NDMPテープサーバに接続されているジュークボックスの構成例です。

# jbconfig

1) AlphaStorライブラリの構成 2) 自動検出 SCSIジュークボックスの構成 3) 自動検出 NDMP SCSIジュークボックスの構成 4) SJIジュークボックスの構成 5) STLサイロの構成

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 101

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jbconfig(8)

構成するジュークボックスのタイプを指定してください。[1]3<RETURN>NDMPテープサーバ名を入力してください。? molokai<RETURN>NDMPユーザ名を入力してください。? root<RETURN>NDMPパスワードを入力してください(文字はエコーされません)。password<RETURN>NDMPサーバ molokai上のデバイスに通信しています。しばらくお待ちください ...

現在システムに接続されている SCSIジュークボックスは次のとおりです。1) [email protected]: エクサバイトジュークボックス

2) [email protected]: 標準 SCSIジュークボックス、QUANTUM / Powerstor L200

インストールするジュークボックスを指定してください。1<RETURN>

エクサバイトジュークボックス - scsidev1027.2.0をインストールします。

このジュークボックスデバイスに割り当てる名前を入力してください。netapp_jb<RETURN>NetWorkerの自動クリーニングをオンにしますか (yes/no) [yes]? yes<RETURN>

このジュークボックスのドライブは、入手可能な情報では自動構成できません。ドライブのパスを指定する必要があります。

任意のドライブ(の任意のパス)を NDMPに使用しますか。(yes / no) [no]yes<RETURN>複数のパスを定義する予定のドライブがありますか ? (yes/no) [no] no<RETURN>

次のいずれかの形式でデバイスパス情報を入力してください。

\.Tape0 --ローカル パス用host:device-path --リモート ノード用host:drive-letter:directory path --Windowsディスク ファイル用

デバイスのパスを入力すると、そのパスのホストについて NDMPユーザー名を入力するように要求されます。このデバイス パスが NDMPデバイスでない場合は、Enterキーを押して次のデバイス パスに移ります。NDMPデバイスの場合は、最初にその NDMPホストにアクセスした際に、ユーザ名とパスワードを入力する必要があります。同じホスト上の次のデバイス パスの NDMPユーザ名で Enterキーを押すと、最初に定義したユーザ名およびパスワードが設定されます。この場合、パスワードの入力は求められません。

ドライブ 1,エレメント 82ドライブ パス ?molokai;nrst2l<RETURN>ホスト 'molokai'の NDMPユーザ名を入力してください。[] root<RETURN>NDMPパスワードを入力してください(文字はエコーされません)。password<RETURN>

Please select the appropriate drive type number: 1) 3480 18) 9840 34) optical 2) 3570 19) 9840b 35) qic 3) 3590 20) 9940 36) SD3 4) 4890 21) adv_file 37) sdlt 5) 4mm 22) dlt 38) sdlt320

6) 4mm 12GB 23) dlt1 39) SLR 7) 4mm 20GB 24) dlt7000 40) tkz90 8) 4mm 4GB 25) dlt8000 41) travan10 9) 4mm 8GB 26) dst (NT) 42) tz8510) 8mm 27) dtf 43) tz86

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド102

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jbconfig(8)

11) 8mm 20GB 28) dtf2 44) tz8712) 8mm 5GB 29) file 45) tz8813) 8mm AIT 30) himt 46) tz8914) 8mm AIT-2 31) logical 47) tz9015) 8mm AIT-3 32) LTO Ultrium 48) tzs2016) 8mm Mammoth-2 33) LTO Ultrium-2 49) VXA17) 9490

ドライブ 1のドライブ タイプを入力してください。16<RETURN>

ジュークボックスが正常に追加されました。

次の構成オプションが設定されました。> ジュークボックスの制御ポートとモデルの説明。> オートチェンジャ制御ポートを検出されたポートに設定します。> NetWorkerはテープの自動クリーニングをオンに設定しました。> バーコードの読み取りをオンにします。ジュークボックスからのレポートでは、バーコードリーダはありませんが、ボリュームタグの処理は可能です。バーコードリーダを持つジュークボックスのなかにはこのようなレポートを行うものがあります。

> バーコードに一致するボリューム ラベルを指定します。> クリーニングカートリッジを装着するスロットを 1にします。クリーニングカートリッジがそのスロットにあるか確認してください。

> 新しいクリーニングカートリッジの使用回数を 5にします。> テープドライブのクリーニング間隔を 6か月にします。

オートチェンジャおよび関連するデバイスの特性は、NetWorker Management Consoleを使用して確認および変更できます。

他のジュークボックスを構成しますか ? (yes/no) [no] no<RETURN>

参照先jbexercise(8)、 nsr_device(5)、 nsr_jukebox(5)、 nsr_storage_node(5)、 nsr(5)、 nsrcap(8)

診断unknown modelを model (35022)に選択できません。

問題 :選択したモデルが NetWorkerシステムで認識されません。デーモンを起動した後で /nsr/jbconfig*ファイルを追加した場合に、このエラーが表示されます。解決策 : Net-Workerを再起動します。

root on computer host is not on type: NSR'sの管理者リストにありません。

問題 :ストレージノード「host」上のユーザ「root」が、NetWorkerサーバの管理者リストにありません。解決策 :このエントリを NetWorkerサーバの管理者リストに追加します。このコマンドが完了した後はエントリを削除できることに注意してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 103

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jbconfig(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド104

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jbedit(8)

Maintenance Procedures jbedit(8)

製品名(A-Z)jbedit - NetWorkerジュークボックスに対するデバイス定義の追加と削除

形式jbedit -a -f <デバイスパス > -E <エレメントアドレス > [ -sサーバ ]

[ -j <ジュークボックス 名前 > ] [ -v ]

jbedit -a -f <デバイスパス > -S <サイロデバイス ID> [ -sサーバ ] [ -j <ジュークボックス名前 > ] [ -v ] [ -F ]

jbedit -a -f <デバイス名前 > -l [ -sサーバ ] [ -j <ジュークボックス名前 > ] [ -v ]

jbedit -d -f <デバイスパス > [ -sサーバ ] [ -j < ジュークボックス名前 > ] [ -v ]

jbedit -h

機能説明jbeditを使用すると、"Configure NetWorker"権限を持った Net-Workerユーザーが、NetWorkerデータベース内の既存のジュークボックス定義に対して、ドライブおよびデバイスの定義の追加や削除を実行できます。NetWorkerでは、ドライブは "テープドライブ、ディスク、ファイルなどの物理的なバックアップオブジェクト "と定義されており、デバイスは "物理的ドライブへのアクセスパス "と定義されています。そのため、すべてのドライブには、それに関連したデバイスが 1つ以上あり、すべてのデバイスには、関連づけることのできるドライブが 1つだけ存在します。デバイスを追加するには、既存のストレージノードに追加する場合でも、DDS(動的ドライブ共有)ライセンスを変更する必要がある可能性があります。

jbeditは、Networker管理コンソールを介して使用できるライブラリ再構成機能を補完します。jbeditは、何らかの理由でライブラリ再構成プログラムが制限されている場合(ライブラリがドライブのシリアル番号を返さない場合など)に、ライブラリ構成の編集の代替手段として使用できます。

jbeditでは、サイロのほか、直接接続された SCSI/SJI、SAN、NDMP、および AlphaStorの各種ライブラリがすべてサポートされています。

NSR_JUKEBOX環境変数を設定している場合、jbeditでは、この変数の値が編集するジュークボックスの名前として使用されます。この動作は、-jオプションでオーバーライドできます。NSR_JUKEBOXと -jのどちらも指定されていない場合、jbeditでは、サーバ上の使用可能な全ジュークボックスのリストの取得を試行します。使用可能なジュークボックスが複数ある場合は、ジュークボックスの選択を求められます。ライブラリ構成を編集するには、ジュークボックスの状態が、使用可能および準備完了である必要があります(nsr_jukebox(5)を参照)。jbeditは、どのストレージノードからも実行できます。ただし、実行には、"NetWorkerの構成 "権限が必要です。

オプション以下のオプションがサポートされています。

-a ドライブ /デバイスを追加します。

-d ドライブ /デバイスを削除します。

-h jbeditのオプションおよび使い方を表示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 105

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jbedit(8)

-E ドライブのエレメントアドレスです。

このアドレスは、デバイスが関連づけられているドライブのデータエレメントアドレスです。ドライブまたはデバイスをジュークボックスに新規追加する場合、jbeditには、ジュークボックス内のドライブ /デバイスのデータエレメントアドレスを渡す必要があります。このデータエレメントアドレスは、ジュークボックスによってジュークボックス内の各ドライブに割り当てられる "10進数 "です。ドライブに関する情報、データエレメントアドレス、およびジュークボックスに関連するその他の情報については、relem(8)、changers(8)、sn(8)、および sjisn(8)を参照してください。

-S ドライブのサイロデバイス識別子です。これは、サイロコントローラによって使用される識別子であり、デバイスが関連づけられているドライブを識別します。一般的なサイロデバイス識別子は次のとおりです。

ACSLSサイロ : 0,0,2,4IBM 3494: 00004040DAS silos: drive1、sdlt_3、など (DAS管理者が定義したテキスト(最大数百文字))

"missing new drive information"などのエラーが返された場合は、入力したサイロデバイス IDが、サイロが実際に認識している情報と一致していない可能性があります。サイロ管理者による値の再チェックを実行する必要があります。

jbeditでは、入力されたサイロデバイス IDが、入力されたデバイスパスと実際に対応するかどうかは検証せず、入力されたサイロデバイス IDがそのサイロに存在するかどうかだけを検証するという点に注意してください。

-F サイロにデバイスを追加する際に使用できる強制フラグであり、jbeditを使用して、指定したデバイスパスに Net-Workerデバイスを強制的に作成することができます。

ただし、このオプションではなく、デバイスのスキャン機能を使用することをお勧めします。これは、スキャンを実行することにより、ダイナミックドライブ共有の適切な構成に必要となるすべての情報が収集されるためです。

強制フラグが機能するのは、追加するデバイスが、jbeditを実行しているシステム上に存在する場合のみです。

-l 追加されるデバイスは論理デバイスです。論理デバイスは、AlphaStorライブラリだけに追加できます。

-j 編集対象のジュークボックスの名前です。

-f 追加対象または削除対象のデバイスパスです。

デバイス /ドライブのインスタンスは、デバイスが論理デバイス(-lオプションを参照)である場合か、NSR Storage Nodeリソース内の未構成デバイスとして自動検出され使用できる場合か、またはスタンドアロンの NSRデバイスとして使用できる場合にのみ、ライブラリに新規追加できます。ストレージノード上のデバイスを検出する方法の詳細については、ddmgr(8)および nsr_storage_node_resource(5)を参照してください。

デバイス /ドライブをジュークボックスに新規追加する方法については、「使用例」を参照してください。また、NDMPデバイスパスを追加する場合は、特定の形式の制限も参照してください。

-s NetWorkerサーバの名前です。指定しない場合は、ローカルストレージノードが NetWorkerサーバと見なされます。

-v 冗長モードで実行します。複数の -vオプションを指定すると、冗長性のレベルを高めることができます。レベルが高ければ高いほど、出力は冗長になります。現在指定できるレベルは、最大で 5です。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド106

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jbedit(8)

終了ステータスjbeditは、正常時には 0、エラー時には 0以外の値で終了します。

使用例ドライブ /デバイスの追加 :

デバイス /dev/rmt/0cbnをこのストレージノードから新規追加するには、次のように実行します。

jbedit -sサーバ -jジュークボックス名 -a -f /dev/rmt/0cbn -E 82

ACSLSサイロデバイス /dev/rmt/13cbnをこのストレージノードから新規追加するには、以下のように実行します。

jbedit -s server -j siloname -a -f /dev/rmt/13cbn -S 0,0,2,3

デバイス /dev/rmt/0cbnをストレージノード "sn"から新規追加するには、以下のように実行します。

jbedit -sサーバ -jジュークボックス名 -a -f sn:/dev/rmt/0cbn -E 82

NDMPデバイス nrst0lをストレージノード "ndmpsn"から追加するには、以下のように実行します。

jbedit -sサーバ -jジュークボックス名 -a -f "ndmpsn:nrst0l (NDMP)" -E 82

デバイスパスが "(NDMP)"で終了することを確認してください。

論理デバイス ldev01をストレージノード "sn"から AlphaStorライブラリに追加するには、以下のように実行します。

jbedit -sサーバ -jジュークボックス名 -a -f sn:ldev01 -l

ドライブ /デバイスの削除 :

デバイス /dev/rmt/0cbn をこのストレージノードから削除するには、次のように実行します。

jbedit -s サーバ -jジュークボックス名 -d -f /dev/rmt/0cbn

サイロデバイス /dev/rmt/13cbnをこのストレージノードから削除するには、以下のように実行します。

jbedit -s server -j siloname -d -f /dev/rmt/13cbn

デバイス \\.\tape0をストレージノード "sn"から削除するには、以下のように実行します。

jbedit -sサーバ -jジュークボックス名 -d -f sn:\\.\tape0

NDMPデバイス nrst0lをストレージノード "ndmpsn"から削除するには、以下のように実行します。

jbedit -sサーバ -jジュークボックス名 -d -f "ndmpsn:nrst0l (NDMP)"

ファイル/nsr/res/nsrdb NetWorkerリソースデータベースです。

参照先ddmgr(8), changers(8), jbconfig(8), nsrjb(8), relem(8), sjisn(8), sn(8), nsr_device(5), nsr_jukebox(5), nsr_storage_node(5), nsr_storage_node_resource(5),EMASS_silo(8), IBM_silo(8), STK_silo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 107

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jbedit(8)

診断以下に、jbeditで出力される可能性があるメッセージの一部を示します。併せて、メッセージの意味と可能な解決策について説明します。

<サーバ名前 >上の NSRサービスに接続できません。

jbeditが指定したホスト上の NetWorkerサーバに接続できません。NetWorkerサーバがサーバホスト上で稼働しているかどうか、また、NetWorkerサーバが jbeditが実行されているサーバホストから接続できるかどうかを確認し、再度試みてください。

<ストレージノード >上のユーザー <ユーザー名前 >には、<サーバ名前 >に対する NetWorkerの構成権限がありません。

ユーザには、デバイスを追加 /削除する権限がありません。

現在、使用可能なジュークボックスはありません。

サーバ上に構成されたジュークボックスがありません。または、状態が 使用可能および準備完了となっている構成済みのジュークボックスがありません。"使用可能 "状態および "準備完了 "状態の詳細については、nsr_jukebox(5)を参照してください。

ジュークボックス <ジュークボックス名前 >がサーバ <サーバ名前 >に見つかりません。

-jオプションで指定したジュークボックス名が無効です。ジュークボックス名がサーバに定義されているかどうかを確認してください。

サーバ <サーバ名前 >に、<デバイス名前 >という名前のデバイスがあるジュークボックスが見つかりません。

-dオプションでデバイスを削除する際、-jオプションで指定したジュークボックス名が無効か、または-fオプションで指定したデバイス名が無効です。

<ストレージノード >の NSR Storage Nodeリソース情報を取得できませんでした。

デバイスが作成される nsr_storage_node_resource(5)がサーバ上にありません。<ストレージノード >のストレージノードを新規作成し、デバイスを <ストレージノード >から新規追加する前に、'デバイスのスキャン 'を実行してください。

デバイス <device name>は既にジュークボックス <jukebox name>の一部です。

-fオプションで指定したデバイス名は、すでに <ジュークボックス名前 >に属しています。

デバイス <デバイス名前 >が「未設定のデバイス名」リソースに見つかりません。

-fオプションで指定したデバイス名を、nsr_storage_node_resource(5)から取得できません。ストレージノード上で 'Scan for devices'を実行して、デバイスの検出を試みてください。jbeditを使用してサイロにデバイスを追加している場合、-Fフラグを使用して、このエラーを取り消し、基本的なNetWorkerデバイスを作成することも可能です。ただしこの方法ではなく、「スキャン」を実行することをお勧めします。これは、スキャンを実行することにより、ダイナミックドライブ共有を適切に構成するのに必要なすべての情報が収集されるためです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド108

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jbexercise(8)

Maintenance Procedures jbexercise(8)

製品名(A-Z)jbexercise - NetWorkerジュークボックスエクササイザ

形式jbexercise -m model -c control_port [ -Vベンダータイプ ]

[ -CdsIv ] [ -Dドライブ番号 ] [ -Sスロット ]

機能説明jbexerciseコマンドは、ジュークボックスの機能をテストします。コマンドの実行前に、最初と最後のスロットにロードされているメディアを除いて、ジュークボックスの内容をすべて空にする必要があります。この複数のメディアは、jbexerciseによって実行されるさまざまなテストの一部としてジュークボックスで動作します。

ドライブとスロットという、2つの主要な機能テストがあります。通常は、ドライブとスロットの両方のテストが実行されます。-d(ドライブの場合)オプションおよび -s(スロットの場合)オプションを使用すると、コンポーネントの種類別にテストできます。また、-Dオプションおよび -Sオプションを使用すると、特定のコンポーネントだけをテストできます。この 2つのオプションを指定した場合は、その特定のコンポーネント上だけでテストが実行されます。つまり、特定のスロットを指定した場合は、ドライブテストが実行されません。ドライブテストの場合は、コンポーネントの論理アドレスを指定する必要があります。スロットテストの場合は、物理アドレスを指定する必要があります。

起動時に、ドライブがジュークボックスの構成内に見つかった場合は、プログラムによって、そのドライブの巻き戻さないデバイスのパス名が、ユーザに問い合わせられます。ユーザがメディアをデバイスから排出する必要がないジュークボックスを使用している場合、つまり、デバイスに自動排出機能がある場合、この問い合わせは実行されません。

最初のテストでは、メディアが最初のスロットから各ドライブに移動します。途中、オペレータによる操作は必要ありません。

2度目のテストでは、メディアがさまざまなスロットから最初のドライブにロードされます。デフォルトでは、ジュークボックスの最初および最後のスロットで、メディアをテストします。特定のスロットをテストする場合、オペレータは、まず、そのスロットにメディアをロードする必要があります。

オプション-C jbexerciseで、ジュークボックスの構成が戻されます。テストは実行されません。

-c ジュークボックスとのインターフェースに使用される制御ポートを指定します(たとえば、inquire(8)コマンドを発行して、[email protected]が見つかった場合は 1.5.0を指定します)。

-d ドライブだけをテストします。

-D 指定した drive_numberのドライブだけをテストします。論理 drive_numberは、ジュークボックスの物理ドライブ 1の場合、0から開始します。

-I ジュークボックスのインベントリだけを戻します。テストは実行されません。

-m ジュークボックスのモデルを指定します。ほとんどのジューク ボックスの場合、モデル「標準 SCSIジュークボックス」は「-m」オプションを指定して使用する必要があることに注意してください。ただし、特別の取り扱いが必要なジュークボックスもあります。その場合は、「-m」オプションで特定のモデル名を指定する必要があります。現在サポートされているジュークボックスモデルを一覧表示するには、引数を指定せずに、このコマンドを実行します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 109

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jbexercise(8)

-s スロットだけをテストします。

-s 指定したスロットだけをテストします。

-v 冗長モードです。詳細を出力します。

-V 特定のベンダ IDを指定します。そうすることで、ベンダは同じドライバを複数のジュークボックスモデルに使用できます。

参照先nsrjb(8)、 nsr_jukebox(5)

診断ほとんどの診断メッセージは、ジュークボックスの各タイプに固有です。以下に、一般的なメッセージを示します。

無効な <コンポーネント >が指定されました。

<コンポーネント >に無効な IDが指定されました。IDは、ジュークボックス構成の有効範囲内にある必要があります。<コンポーネント >は、ドライブ、ポート、またはスロットです。

メディアはありますが、ステータスが不正です。

メディアはコンポーネントにロードされていますが、コンポーネントステータスオペレーションがそのステータスを表していません。

スロット位置が無効です。ステータスが不正です。

コンポーネントステータスオペレーションがロードされたメディアのソーススロット位置が不正であることを表しています。

ドライブが見つかりません。

ドライブが構成に表示されませんでした。

スロットが見つかりません。

スロットが構成に表示されませんでした。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド110

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jbverify(8)

Maintenance Procedures jbverify(8)

製品名(A-Z)jbverify - NetWorker内のジュークボックス /デバイスの構成の確認

形式jbverify [ -a ] [ -d { -i|-u } ] [ -Dデバイス名 ]...[ -fファイル名 ] [ -F ] [ -h ] [ -Hホスト名 ]...[ -I Invoker ] [ -j ] [ -Jジュークボックス名 ]... [ -l ] [ -M ] [ -n ][ -N ] [ -Pポート ] [ -q ] [ -Q ] [ -r再試行回数 ][ -R ] [ -Sスロット ] [ -s サーバ ] [ -t ] [ -U ] [ -v ]...[ -Z ]

機能説明jbverifyでは、NetWorkerデータベースに定義されているデバイスが検証され、デバイスのアクセシビリティおよび有用性のチェックによって、各デバイスが正しく構成されていることが確認されます。そのために、jbverifyでは、NetWorkerプロセスが使用されます。また、NetWorkerサーバ(nsrd)がサーバマシン上で実行されていること、NetWorkerクライアント(nsrexecd)がクライアントマシン上で実行されていることが必要です。

デフォルトでは、jbverifyは、NetWorkerデータベース内のすべてのデバイスをチェックしますが、-j、-d、-lオプションを使用すると、それぞれジュークボックスだけ、スタンドアロンドライブだけ、ローカルデバイスだけをチェックするように指定できます。また、-Jまたは -Dオプションを使用すると、ジュークボックスまたはドライブを個別にチェックすることもできます。特定のホストに属しているデバイスは、-Hオプションを使用してチェックできます。

ジュークボックスの場合、jbverifyでは、テープに書き込み操作をまったく行うことなく、テープを各ドライブにロードし、次にテープをアンロードすることにより、構成が適切であることを確認します。この唯一の例外は、以下で説明する -tを使用した場合です。テストに使用するスロットは、-Sオプションを使用して指定できます。スロットが指定されていない場合、jbverifyは、Net-Workerで使用可能なすべてのスロットを調べ、その最初のスロットにロードします。

アクセシビリティおよび有用性のチェックの他に、jbverifyは、-tオプションを使用して、NetWorkerのtapeexerプログラム(tapeexercise (1m)を参照)を呼び出すことで、テスト中のドライブにロードされたテープに対して一連のテストを実行できます。

tapeexerciseが実行されると、テープドライブの有用性を判断するためにテープへの書き込みが行われます。そのため、-tを指定すると、NetWorkerのラベルが付いたボリュームはすべて、直ちに使用できないボリュームとして拒否され、次のスロットが試されます。スロットのいずれにも NetWorker以外のテープがない場合、jbverifyはテストをまったく行うことなく終了します。

jbverifyは、すべてのストレージノード上で実行できます。また、ストレージノード上のデバイスは、NetWorkerに構成されたデバイスであればすべて、jbverifyを使用してテストできます。jbverifyを NetWorkerサーバ上で実行すると、NetWorkerに構成されたネットワーク上のデバイスをすべてテストできます。Net-Workerサーバ以外のストレージノードで、そのノード以外のデバイスをテストするには、ターゲットマシン上で、呼び出し元のストレージノードを引数として指定した -sオプションを使用して nsrexecdを起動する必要があります。あるいは、呼び出し元のストレージノードがターゲットマシンの「servers」ファイルに記載されている必要があります。

たとえば、NetWorkerサーバがノード NSで、Sto1と Sto2という 2つのストレージノードがある場合、Sto1がSto2上にあるデバイスをテストするには、nsrexecdを Sto2上で "nsrexecd –s NS-s Sto1"と指定して起動する必要があります。または、Sto2上の servers/rserversファイルに Sto1が有効なサーバの 1つとして記載されている必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 111

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jbverify(8)

SmartMediaデバイスは、jbverifyでテストされません。

jbverifyには、多数の冗長メッセージが組み込まれています。操作中のエラーまたは不可解な動作が発生した場合は、-vオプションを使用すると、動作の診断に役立ちます。

オプション-a jbverifyに、使用できないデバイスも含めてすべてのデバイスをチェックするように指定します。デフォ

ルトでは、使用できないデバイスはテストされません。現在、このオプションはサポートされていません。

-d jbverifyに、スタンドアロンドライブだけをチェックするように指定します。ジュークボックスデバイスはテストされません。

-D このオプションは、特定のドライブのテストに使用します。ドライブ名は、NetWorkerドライブリソースに指定されている名前に正確に一致している必要があります。-Dオプションを複数回使用すると、複数のドライブを指定できます。このオプションを使用してジュークボックスドライブを指定すると、そのドライブはスタンドアロンドライブと見なされます。

-f jbverifyの出力結果をファイルにリダイレクトする場合に使用します。引数は、出力結果のリダイレクト先のファイル名です。

-F 予約オプションです。このオプションは、jbverify内部で使用され、この jbverifyがリモートでフォークされることを表します。

-h ヘルプオプションを表示します。

-H 指定したホスト名上にあるデバイスをテストします。このオプションを複数回使用すると、複数のホストをテストできます。-Dおよび -Jオプションを除くオプションはすべて、-Hとともにコマンドラインで指定すると、テスト中のリモートホストに反映されます。-Hを使用すると、そのホストに属するデバイスだけがテストされるため、そのホストに属するデバイスを指定する -Dおよび -Jオプションだけが反映されます。

-i 対話モードに入ります。スタンドアロンデバイスの場合は、-dとともに使用します。このオプションは、ローカルマシン上のスタンドアロンデバイスをテストする場合に便利です。特定のスタンドアロンデバイスにテープがロードされていない場合、-iオプションでは、テープをロードするか、または次のドライブにスキップできるように操作をキャンセルすることを求められます。-iオプションとともに -lオプションを指定する必要があります。ジュークボックスには使用できません。

-I 予約オプションです。jbverify内部で使用され、呼び出し元のホストマシンの名前を、リモートのjbverifyに指定します。

-j ジュークボックスデバイスだけをチェックします。jbverifyでは、NetWorkerデータベースに定義されているジュークボックスデバイスだけがチェックされます。他のすべてのデバイスは無視されます。

-J このオプションは、特定のジュークボックスのテストに使用します。ジュークボックス名は、NetWorkerジュークボックスリソースに指定されている名前に正確に一致している必要があります。-Jオプションを複数回使用すると、複数のジュークボックスを指定できます。

-l ローカルデバイスだけをチェックします。

-M 予約オプションです。jbverify内部で使用され、jbverifyが NetWorkerプロセスによって呼び出されていることを表します。メッセージは、stdoutに戻されるのではなく、NetWorkerサーバに送信されます。

-n テストを no-opモードで実行します。jbverifyでは、指定したオプションがすべて正しく処理された後でデバイスがテストされているように見えますが、実際は、テストは実行されません。

-N リモートの jbverifyの場合に、nsrexecを jbverifyと同じ冗長モードにします。通常は不要ですが、デバッグ時に役立ちます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド112

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jbverify(8)

-P 予約オプションです。jbverifyプロセス内部で使用され、サーバがリスンしているポートの番号をリモートの jbverifyに伝えます。

-q ローカルとリモートの両方の jbverifyをクワイエットモードで実行します。

-Q リモートの jbverifyだけをクワイエットモードで実行します。リモートの jbverifyの操作の結果は、ローカルの jbverifyによって出力される最終ステータスレポートに表示できます。-vをコマンドラインで -Qとともに使用すると、ローカルの jbverifyは冗長モードで実行され、一方、リモートのjbverifyはクワイエットモードで実行されます。-qと -vの両方は指定できません。両方を指定すると、jbverifyはレベル 1の冗長モードで実行されます。

-r エラー時の再実行の回数です。主にロードおよびアンロードのエラー時に使用します。jbverifyは、操作でエラーが発生すると、指定した回数、再実行されます。

-S ジュークボックスデバイス用に使用されるスロットです。テスト時、指定したスロットを使用して、テープがジュークボックスデバイスにロードされます。複数のジュークボックスをテストする場合は、テストする各ジュークボックスの同じスロットに有効なテープがあることを確認してください。-tを指定する場合、スロット内のテープは NetWorker以外のテープである必要があります。NetWorkerのテープの場合、jbverifyはエラーで終了します。

-s テストする NetWorkerサーバの名前です。

-t テープに対して tapeexerciseを実行します。詳細については、tapeexercise(1m)を参照してください。-tを指定する場合は、動作確認を行うスロットの 1つに NetWorker以外のテープがある必要があります。-Sを指定する場合は、指定したスロットに NetWorker以外のテープがある必要があります。

-u 無人モードで実行します。-iオプションに類似していて、スタンドアロンデバイスに対してのみ使用します。デバイスにテープがロードされていない場合、-uオプションでは、そのデバイスがスキップされ、リストの次のデバイスに処理が進みます。-uまたは -iオプションでは、-dオプションを併せて指定する必要があります。

-U UTF-8でエンコードされたファイルを出力します。-fオプションと併用すると、出力ファイルは UTF-8でエンコードされます。

-v 冗長モードで実行します。複数の -vオプションを指定すると、冗長性のレベルを高めることができます。レベルが高ければ高いほど、出力は冗長になります。現在のレベルは最大で 5です。

-Z 予約オプションです。

終了ステータス次に、jbverifyの終了時に表示される可能性があるエラー番号を示します。

ENWTAPE (51) : tapeexerciseの実行時に NetWorkerテープが見つかりました。ELOADDETECT (52) : デバイスのロード状況を検出できません。EMEMORY (53) : メモリ不足です。ESRCEMPTY (54) : ソーススロットが空です。EDSTFULL (55) : デスティネーションドライブがいっぱいです。EUNLOAD (56) : アンロード中にエラーが発生しました。EUNKNOWN (57) : 予期しないエラーが発生しました。ERDLABEL (58) : ラベル読み取り操作中にエラーが発生しました。ESPAWN (59) : 起動操作中にエラーが発生しました。EREAP (60) : tapeexerciseプログラムの取得中にエラーが発生しました。ELOADED (61) :ドライブがロード済みです。ECONNECT (62) : 接続操作中にエラーが発生しました。ETAPE(40) : tapeexercise中にテープデバイスでエラーが発生しました。EBASICTEST(41) : tapeexercise中に基本テストでエラーが発生しました。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 113

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jbverify(8)

EEOTTEST(42) : tapeexercise中に EOTテストでエラーが発生しました。EFSFTEST(43) : tapeexercise中に FSFテストでエラーが発生しました。

使用例

すべてのデバイスを tapeexerciseなしでテストする :

すべてのスタンドアロンデバイスおよびジュークボックスデバイスをテストするには、以下のように、オプションを何も指定せずに、jbverifyを実行します。

jbverify

すべてのデバイスを冗長メッセージ付きでテストするには、次のように、 -v オプションを必要な回数使用します。

jbverify -v -v -v

スタンドアロンデバイスだけを対話モードでテストするモード :

スタンドアロンデバイスだけをテストするには、以下のように、-dオプションを使用します。-iで対話モードを設定します。

jbverify -d -i -l

-iオプションを使用する場合は、-lオプションを指定する必要があります。リモートデバイスでは、対話モードがサポートされていないためです。

ジュークボックスデバイスだけをテストする

ジュークボックスデバイスだけをテストするには、以下のように、-jオプションを使用します。

jbverify -j -v -v

出力結果をファイルにリダイレクトする

jbverifyの出力結果をファイルにリダイレクトするには、以下のように、-fオプションを使用します。

jbverify -j -f output.jbv -v -v -v

リモートホストをテストする

ホスト Aおよび B上にあるすべてのジュークボックスデバイスをテストするには、以下のように、-Hオプションを使用します。

jbverify -H A -H B -j -f outputfile

上記のコマンドでは、ホスト Aと Bの両方にあるジュークボックスデバイスだけがテストされ、出力結果が outputfileにリダイレクトされます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド114

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jbverify(8)

クワイエットモードで実行する

jbverifyをクワイエットモードで実行するには、以下のように、-qオプションを使用します。

jbverify -q

上記のコマンドでは、最終ステータスレポートが出力されるだけです。ローカルの jbverifyを冗長モードで実行し、すべてのリモート操作をクワイエットモードで実行するには、以下のように、-Qオプションを使用します。

jbverify -v -v -v -Q

上記のコマンドでは、すべてのローカル操作について冗長出力が行われますが、リモート操作については何も出力されません。リモート操作のステータスは、最終ステータスレポートに表示できます。

ロード /アンロード操作時の再実行回数を指定する

エラー発生時の再実行回数を指定するには、以下のように、-rオプションを使用します。

jbverify -j -r 10 -S 12 -v

上記のコマンドでは、ジュークボックスのスロット 12がロードおよびアンロード操作に使用され、エラー発生時に 10回再実行されます。

テープに対して tapeexerciseを実行する

デバイスにロードされたテープに対して tapeexerciseを実行するには、以下のように、-tオプションを使用します。

jbverify -j -S 12 -t -v

ファイル/nsr/res/nsr.res NetWorkerリソースデータベースです。

参照先jbconfig(8), jbexercise(8), nsrjb(8), nsr_device(8), nsr_jukebox(5), nsr_storage_node(5), tapeexercise(8)

診断

以下に、jbverifyで表示される可能性があるエラーメッセージ、メッセージの意味、および可能な解決策を示します。

無効なリソースデータベースファイルです。jbverifyでデバイスに関するリソース情報を NetWorker RAPデータベースから取得できませんでした。NetWorkerサーバが稼働しているかどうか、また、現在のホストから接続できるかどうかをチェックしてください。

テープ動作確認の基本テストが失敗しました。ロードされたテープ上で、tapeexerciseの基本テストが失敗しました。詳細については、tapeexercise (1m)を参照してください。

-iと -uの両方を同時に指定することはできません。-iおよび -uオプションを同時に指定することはできません。どちらかを選択し、操作を再実行してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 115

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jbverify(8)

スロットをスタンドアロンデバイスに使用できません。無視します ... -Sオプションは、ジュークボックスに対してのみ有効です。このメッセージは、オプションが無視されていることを警告するだけです。

リモートデバイスの対話モードでは、実行できません。-- -lを使用してください。-iオプションは、現在、ローカルデバイスでのみサポートされています。ローカルデバイスだけをテストするには、-lを指定します。

サーバに接続できませんでした。終了します ...リモートの jbverify が何らかの理由でメインの jbverifyに接続できませんでした。他のエラーメッセージを確認して原因を究明してください。

サーバソケットを確立できませんでした。終了します ...jbverifyがソケットを開いてリモートの jbverifyからのリクエストを受信できませんでした。以前のエラーメッセージを確認して問題の原因を究明してください。

制御ポート情報を抽出できませんでした。jbverifyは、RAPデータベースから取得したジュークボックスのリソース情報を解析できませんでした。NetWorkerの RAPデータベースが破損している可能性があります。Net-Worker管理コンソールでジュークボックスリソースの内容を表示できるかどうかをチェックしてください。操作を再実行してください。

ジュークボックス定義内の制御ポートが見つかりませんでした。jbverifyは、RAPデータベースから取得したジュークボックスのリソース情報を解析できませんでした。NetWorkerの RAPデータベースが破損している可能性があります。Net-Worker管理コンソールでジュークボックスリソースの内容を表示できるかどうかをチェックしてください。操作を再実行してください。

有効なドライブ <name>がデータベースに見つかりませんでした。テスト対象のデバイスは指定されましたが、そのデバイスが NetWorkerのリソースデータベースに見つかりませんでした。デバイス名を間違って指定していることがよくあります。デバイス名は、プレフィックスの "rd=..."が付いている場合はそれも含めて、NetWorkerデバイスリソースに指定されている名前に正確に一致している必要があります。

ジュークボックス <name>がデータベースに見つかりませんでした。テスト対象のジュークボックスは指定されましたが、そのジュークボックスが NetWorkerのリソースデータベースに見つかりませんでした。ジュークボックス名を間違って指定していることがよくあります。名前は、プレフィックスの "rd=..."が付いている場合はそれも含めて、NetWorkerジュークボックスリソースに指定されている名前に正確に一致している必要があります。

このテープのブロックサイズを取得できませんでした。このテープに定義されたブロックサイズが見つかりませんでした。通常は、デフォルト値の 32Kが使用されます。

テープ動作確認の EOTテストが失敗しました。ロードされたテープ上で、tapeexerciseの EOTテストが失敗しました。詳細については、tapeexercise(1m)を参照してください。

ホスト <name>上で checkmedia処理中にエラーが発生しました。リモートの jbverifyによって、デバイスのステータスのチェック中にエラーが出力されました。詳細については、以前のエラーメッセージを参照してください。

エラーが発生しました。ディレクトリ <name> が存在しません。このメッセージは、ディスクファイルドライブの処理時、指定したディレクトリがない場合に、出力されます。

ドライブ <name>からのテープの排出中にエラーが発生しました。スキップします ...指定したドライブでテープの排出中に問題が発生しました。jbverifyでは、このデバイスのテストがスキップされ、行の次のデバイスで処理が続行されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド116

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jbverify(8)

ラベル読み取り処理中にエラーが発生しました。テストを続行できません。ロードされたテープからのデータの読み取り中に問題が発生しました。以前のエラーメッセージをチェックして原因を究明してください。

resdb_queryでデバイス情報の取得中にエラーが発生しました。jbverifyでデバイスに関するリソース情報を NetWorker RAPデータベースから取得できませんでした。NetWorkerサーバが稼働しているかどうか、また、現在のホストから接続できるかどうかをチェックしてください。

resdb_queryでジュークボックス情報の取得中にエラーが発生しました。jbverifyでジュークボックスに関するリソース情報を NetWorker RAPデータベースから取得できませんでした。NetWorkerサーバが稼働しているかどうか、また、現在のホストから接続できるかどうかをチェックしてください。

アンロード中にエラーが発生しました。ドライブ <num> (<name>)、スロット <num>です。指定したドライブのアンロード処理中にエラーが発生しました。以前のエラーメッセージをチェックして考えられる原因とエラー番号を確認してください。冗長モードのレベルを高めて操作を再実行してください。

ジュークボックスドライブ <name>のアンロード中にエラーが発生しました。指定したドライブのアンロード中にエラーが発生しました。他のエラーメッセージをチェックして原因を確認してください。

ドライブ <name>からのテープ排出中にエラーが発生しました。デバイスがオフラインです。排出処理中に NetWorkerプロセスによってエラーが出力されましたが、テープは排出されたように見えます。jbverifyによって、スロットへのテープのアンロードが続行されます。

テープ動作確認の FSFテストが失敗しました。ロードされたテープ上で、tapeexerciseの FSFテストが失敗しました。詳細については、tapeexercise (1m)を参照してください。

xdrストリームを作成できませんでした。通常、このメッセージはシステムに十分な物理メモリがないことを表します。詳細については、以前のエラーメッセージをチェックしてください。

ドライブ <名前 >にロードされたボリュームが、<num>回試行しても検出できませんでした。中止します ...テープをドライブに挿入後、ロードされたテープドライブを検出できませんでした。このエラーは、ドライブが遅く、遅延時間が少なすぎる場合に、発生する可能性があります。-rオプションの引数の値を大きくするか、ジュークボックスリソースのロードスリープ属性を大きくして、再実行してください。

リモートの jbverifyからの接続リクエストを取得できませんでした。errno: <num>jbverifyは、リモートの jbverifyを起動し、リモートの jbverifyによる jbverifyへの接続を待っていましたが、接続リクエストを取得することなくタイムアウトしました。他のエラーメッセージを確認して原因を究明してください。よくある原因の 1つは、jbverifyを実行しているマシンに、リモートマシン上で実行をリクエストする権限がないことです。権限を取得するには、リモートマシン上でnsrexecdを "-s <local machine name>"を指定して起動する必要があります。詳細については、このマニュアルページのメインセクションの例を参照してください。

メディアのチェックに対する応答をリモートホスト <name>から取得できませんでした。jbverifyは、デバイスのステータスのチェックに対するリクエスト時に、リモートの jbverifyからの応答を取得できませんでした。原因として、リモートの jbverifyが強制終了または異常終了したか、リモートマシンがダウンしたか、ネットワーク上の問題が発生したかのいずれかが考えられます。マシンにpingを実行できるかどうかをチェックし、再実行してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 117

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jbverify(8)

statパケットを取得できませんでした。jbverifyは、期待されたステータスパケットをリモートの jbverifyから取得できませんでした。原因として、リモートの jbverifyが強制終了または異常終了したか、リモートマシンがダウンしたか、ネットワーク上の問題が発生したかのいずれかが考えられます。マシンに pingを実行できるかどうかをチェックし、再実行してください。

リクエストパケットをサーバから読み取ることができませんでした。リモートの jbverifyは、リクエストパケットをメインの jbverifyから取得できませんでした。原因として、メインの jbverifyが強制終了または異常終了したか、マシンがダウンしたか、ネットワーク上の問題が発生したかのいずれかが考えられます。マシンに pingを実行できるかどうかをチェックし、再実行してください。

出力結果を <name>にリダイレクトできませんでした (エラー番号 <num>)。システムコールが失敗しました。冗長モードで実行し、エラー番号とメッセージをサポートに連絡してください。

FMEDIAをソケット <num>で送信できませんでした (エラー番号 <num>)。jbverifyは、デバイスステータスのチェックリクエストをリモートの送信できませんでした。原因として、リモートの jbverifyが強制終了または異常終了したか、リモートマシンがダウンしたか、ネットワーク上の問題が発生したかのいずれかが考えられます。マシンに pingを実行できるかどうかをチェックし、再実行してください。

tapeexerを起動できませんでした。NetWorkerバイナリ tapeexerを実行できませんでした。バイナリが存在しているかどうか、またバイナリに適切な権限が設定されているかどうかを確認してください。他のエラーメッセージをチェックして原因を確認してください。

nsrexecを開始できませんでした (エラー番号 <num>)。jbverifyは、ローカルマシン上で nsrexecプロセスの起動に失敗しました。以前のエラーメッセージを調べて原因を確認してください。原因として、nsrexecバイナリが見つからない、実行パーミッションがない、ファイルが破損している、などが考えられます。

<host>に対するリモート jbverifyの開始に失敗しました (エラー番号 <num>)。jbverifyは、リモートマシン上で jbverifyついては、これ以前のメッセージを確認してください。原因として、nsrexecdがリモートマシン上で動作していない、nsrexecdが 6.1より前のバージョンである、サーバではなく、リモートマシン上でリクエストの実行を許可されていないマシンで jbverifyを実行している、などが考えられます。最後に挙げた原因は、リモート nsrexecdを「-s<server> -s <machine>」オプションを指定して実行することによって解決できます。このオプションの指定で、<server>は NetWorkerサーバマシン、<machine>は、jbverifyを実行しているマシンです。詳細については、このマニュアルページのメインセクションにある説明と例を参照してください。

-dオプションを指定する場合は、-iと -uのどちらかを指定する必要があります。-dオプションは、-iオプション (対話モード )、または -uいずれかと一緒に指定する必要があります。どちらか 1つを選択して操作を再試行してください。

無効なオプション <option> が指定されました。無効なオプションが指定されました。-hオプションを使用して有効なオプションのリストを取得してください。

mallocのエラーです。システムが物理メモリ不足です。jbverifyは、操作に必要なメモリを割り当てるのに失敗しました。一部のアプリケーションを終了して、操作を再試行するか、マシンのメモリ容量を増やしてください。

NetWorkerテープ (<ラベル >)がドライブにあります。テストを続行できません。ドライブに、指定された NetWorkerラベルが付いたテープがあります。-tオプションを指定してjbverifyを実行する場合、tapeexerciseプログラムを正常に実行するには、Net-Workerラベルが付いていないテープが必要です。NetWorker以外のテープがどのスロットにもない場合、スロットの 1つにテープを挿入し、操作を再試行してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド118

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jbverify(8)

このデバイス <name>のブロックサイズが見つかりません。jbverifyは、このデバイス用に定義されたブロックサイズを NetWorkerデータ ベースで見つけることができませんでした。このメッセージは、通常、デフォルト値の 32Kがこのデバイス用に使用されることを意味します。

有効なスタンドアロンデバイスが見つかりません。現在の構成には、スタンドアロンデバイスが定義されていません。このメッセージは、ただ情報を通知するだけです。

有効なジュークボックスがデータベースに見つかりません。現在の構成には、ジュークボックスが定義されていません。このメッセージは、ただ情報を通知するだけです。

スロット <num>にテープがありません。終了します ...-Sが指定されており、指定されたスロットにテープがない場合、jbverifyはこのメッセージを通知し、終了します。スロットにテープを入れるか、テープが入っている別のスロットを指定して、操作を再試行してください。

resdbの問い合わせが失敗しました (エラー :<errmsg>)。NetWorkerデータベースに対する RAP問い合わせが失敗しました。NetWorkerサーバが起動して実行しているかどうか、また、NetWorkerサーバに現在のホストから到達可能かどうかをチェックしてください。

選択するスロットがなくなりました。終了します ...テープをジュークボックスデバイスにロードするのに使用するスロットを見つけようとしましたが、使用できるスロットがありませんでした。-tオプションを指定して実行する場合、jbverifyは、NetWorkerラベルが付いていないテープがあるスロットを見つける必要があります。これは、テープがメディアデータベースにない場合でも、NetWorkerテープを上書きしないようにするためです。

無効なリクエストをサーバから受信しました (タイプ : %d)。jbverifyは、メイン jbverifyから予期しないリクエストを受け取りました。これは、関係する 2つのマシンが異なるバージョンの jbverifyを実行している場合に起こることがあります。2つのマシンが実行する jbverifyのバージョンを確認し、同じバージョンの jbverifyを実行するようにしてください。また、このメッセージがメモリ破損を意味する場合もあります。冗長レベル 5で操作を再試行し、エラーがまだ発生する場合は、ログを Legatoカスタマサポートに送信してください。

リモートホスト <name>から不明なパケットを受信しました。jbverifyは、リモート jbverifyから予期しないパケットを受け取りました。このメッセージがメモリ破損を意味する場合もあります。冗長レベル 5で操作を再試行し、エラーがまだ発生する場合は、ログをLegatoカスタマサポートに送信してください。

テープの動作確認で SCO位置テストが失敗しました。ロードされたテープ上で、tapeexerciseの SCO位置テストが失敗しました。詳細については、tapeexercise (1m)を参照してください。

無効なドライブ <name>をスキップします。jbverifyは、現在、NetWorkerで使用不可になっているドライブはテストしません。今後、-aオプションを有効にすると、使用不可のドライブをテストできます。

リスト上の次のドライブにスキップします ...ロード /アンロードエラーが発生すると、jbverifyは、ドライブのテストを中止し、リストにある次のドライブに移動してテストを続けます。

スロット <slot num>には NetWorkerテープがあります。-tオプションが使用されていますが、ドライブのロード元であるスロットに NetWorkerテープが含まれていました。-Sオプションが使用されている場合、これは致命的エラーになります。使用されていない場合は、jbverifyは、他のスロットを試し、NetWorker以外のテープが見つかるかどうかを調べます。

スロットは有効な番号である必要があります。-Sオプションで指定されるスロットは実数である必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 119

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jbverify(8)

ソーススロット <slot num>は空です。-Sオプションが使用されていますが、指定されたスロットにテープがありませんでした。テープが入っているスロットを指定してください。-tオプションも使用している場合は、NetWorker以外のテープが入っているスロットを指定してください。

tapeexer実行ファイルが見つかりませんでした。tapeexer実行ファイルが見つかりませんでした。存在するかどうかを確認してください。

tapeexerはシグナル <num>で終了しました。tapeexerプロセスは、表示されたシグナルで強制終了されました。

tapeexerは終了コード <num>で異常終了しました。tapeexerプロセスは、表示された終了コードで異常終了しました。

<name>の tapeexerciseが終了ステータスなしで終了しました。jbverifyは、tapeexerプロセスの終了ステータスを取得できませんでした。これはまれなケースで、OSにバグがない限り決して発生しません。

リモートプロセスを認証できません。jbverify は、リモートプロセスからの接続リクエストを認証できませんでした。

ジュークボックス名を取得できません。次にスキップします ...jbverifyは、指定されたジュークボックスの名前をジュークボックスリソースで見つけることができませんでした。ジュークボックスリソースが破損していないかチェックし、必要な場合は、NetWorkerリソースディレクトリを復元してください。

デバイスがジュークボックスに見つかりません。jbverifyは、ジュークボックス用に構成されたデバイスを見つけられませんでした。NetWorkerの使用可能なジュークボックスにデバイスが定義されていないということは、通常ありえないため、これはエラー状態です。NetWorker構成をチェックし、再度 jbverifyを実行してください。

<name>のデバイス情報を取得できません。jbverifyは、このデバイスの情報を NetWorkerデータ ベースで見つけることができませんでした。デバイス名が Net-Workerリソースで定義されている名前と正確に一致しているかどうかを、リモートデバイス /ジュークボックスの場合はプレフィックスの 'rd=...'も含めてチェックしてください。

ジュークボックス名を取得できません。次にスキップします ...jbverifyは、RAPデータベースから取得したジュークボックスのリソース情報を解析できませんでした。NetWorkerの RAPデータベースが破損している可能性があります。Net-Worker管理コンソールでジュークボックスリソースの内容を表示できるかどうかをチェックしてください。再実行してください。

テープは、ロード済みと思われるため、ドライブ <num> (<name>)にロードできません。jbverifyはロードを試す前にテープをアンロードしたはずですが、指定されたドライブにテープが含まれています。これは、ドライブがジュークボックス内で正しい順番で構成されていない場合に、起こる場合があります。ドライブの順番が NetWorker内で正しく構成されているかチェックしてください。

connlstに対して mallocを実行できません (エラー番号 :<num>)。システムが物理メモリ不足です。操作に必要なメモリを割り当てることができませんでした。一部のアプリケーションを終了し、操作を再実行するか、またはマシンのメモリ容量を増加してください。

<name>を開くことができません (エラー番号 :<num>)。-fオプションで指定したファイルを開くことができません。権限があるかどうかを確認してください。

デバイスがまだロードされているため、ドライブ <番号 >(<名前 >)のテストをジュークボックス <名前 >で続行できません。

指定したドライブが、アクセス前にアンロードされたにもかかわらず、ロードされていることがわかりました。他のアプリケーションがこのジュークボックスを使用しているかどうかをチェックしてください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド120

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jbverify(8)

また、エラーメッセージを参照するか、より高いレベルの冗長モードで実行することにより、jbverifyによる以前のアンロード処理が失敗しているかどうかも確認してください。

ドライブ <番号 >(<名前 >)をアンロードできません。正しく構成されていない可能性があります指定したドライブをアンロードできません。このエラーは、ドライブがジュークボックスに正しい順番で構成されていない場合に、発生する可能性があります。ドライブの順番が NetWorkerで正しく構成されているかどうかをチェックしてください。

状態が不明です。終了します ...ロードのステータスを特定できません。このエラーは、メモリが破損している場合に、発生する可能性があります。再実行し、失敗する場合は、サポートに連絡してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 121

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jbverify(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド122

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JOBKILL(8)

Maintenance Procedures JOBKILL(8)

製品名(A-Z)jobkill - NetWorkerジョブ終了プログラム

形式jobkill [ - s server ] [ - c <client> ] [ - t <job type> ] [ - f <output_file> ]

[ -T <timeout> ]

jobkill [ - s server ] [ - f <output?file> ] [ -T <timeout> ] - j <jobid>

jobkill [ - s server ] [ - c <client> ] [ - t <job type> ] [ - f <output_file> ][ -T <timeout> ] - i <input_file>

機能説明jobkillユーティリティを使用すると、管理者は jobidを指定することによって個々のジョブを強制終了したり、所定のタイプや所定のクライアントで実行されているジョブのジョブ データベースをクエリーして、管理者が対話式プロンプトから強制終了できるようにします。引数を指定しないと、jobkillは実行中のすべてのジョブをクエリーします。基準を満たしている実行中のジョブがない場合、jobkillは通知せずに終了します。

すべてのモードで、jobkillは「-s <server>」オプションを使って、nsrjobdが実行されているサーバを指定し、「-f <file>」を使って、出力の送信先となるファイルを指定します。「-i <input file>」モードでは、「-」が stdinから読み取れる入力にサポートされます。引数を指定せずに「-w」を使用すると、リモート ジョブがすべてのリクエストに従うまで jobkillが nsrjobdのステータスをポーリングします。

jobkillを実行するには、rootである必要があります。ジョブを終了するには、NetWorkerオペレーション権限が必要です。

デフォルト動作の jobkillは、nsrjobdが終了リクエストを確認すると、成功したことを報告します。通常、jobkillは、終了処理の非同期的な特性、および jobkillと強制終了されるジョブ間の親子関係の欠如から、終了リスエストが完了するまで待機しません。-wは、ジョブのステータスをポーリングして、実際の終了オペレーションの成功または失敗を検出しますが、ジョブがリクエストに従うまで数分かかることがあることに注意してください。このオプションは非インタラクティブ モード(特に、入力ファイルに指定された jobidのリスト)で使用することを意図しています。インタラクティブ モードでは、jobkillのプロンプトで「r」(更新)コマンドを使用して、ジョブが正常に終了したかを簡単に確認できます。

jobkillは、nsrjobdとの間のチャネルをリスンするすべてのものを終了できます。これは、savegrp全体または任意のワーカー ジョブのいずれかが nsrjobdで生成されることを意味します。savegrpのようなクリエータ ジョブを除いて、手動で開始したジョブを強制終了できません。jobkillによって終了したジョブには、「Reason job was terminated:」の属性が付きます。「Kill request from jobkill utility」と入力します。

オプション- s server 通信する NetWorkerサーバの名前です。適切な権限レベル(NetWorkerオペレーション権限)が強制的

に適用されます。

- c client インタラクティブ モードでは、指定されたクライアントで実行されているジョブのみにクエリーを限定し

ます。より狭い範囲に結果のリストを絞る場合、-tと合わせて使用できます。

- j job id終了するジョブの単一ジョブ ID

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 123

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JOBKILL(8)

- t job type インタラクティブ モードでは、指定されたタイプで実行されているジョブのみにクエリーを限定します。より狭い範囲に結果のリストを絞る場合、-c と合わせて使用できます。

-T timeout強制的なシャットダウン シグナル(kill -9と同じ)を発行するまで待機する秒単位のタイムアウト

- i input file終了するジョブ IDが含まれる入力ファイル。「-」は、stdinを指定します。

- f output file出力の送信先のファイル

-W 終了する前にジョブが終了するまで待機します。nsrjobdとのやり取りにおける非同期的な特性から、通常、エラーなしでシグナルがチャネルに送信されたことを nsrjobdが示すと、jobkillは成功したものとみなします。ジョブが実際に終了するまでにはさらに時間がかかる場合があります。インタラクティブ モードでは、r(更新)を使用して、ジョブがまだアクティブな状態であるかを確認できます。-wを使用すると、すべての終了リクエストが従われるまで、jobkillが nsrjobdのステータスをポーリングします。このオプションは、オペレーションの非インタラクティブ モードで実行します。

使用例

1)個々のジョブを強制終了する場合jobkill -j jobid

2)nsrjobdをクエリーして、プロンプトで jobidを指定する場合jobkill [ -c <client> ] [ -t <type> ]

3)入力ファイルを使用して、複数のジョブを一度で強制終了する場合jobkill -i <input_file>

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド124

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JOBQUERY(8)

Maintenance Procedures JOBQUERY(8)

製品名(A-Z)jobquery - NetWorkerジョブデータベースクエリープログラム

形式jobquery [ -sサーバ ] [ -iファイル ]

jobquery [ -sサーバ ] [クエリ ]

機能説明jobqueryコマンドは、NetWorkerサーバのジョブデータベースへのクエリーに使用するコマンドラインベースのプログラムです。このインタフェースは、nsradminプログラムのインタフェースに類似しています。

オプション-i file

入力コマンドは、標準入力からではなく fileから取得します。このモードでは、対話式プロンプトは出力されません。

-s server指定された NetWorkerサーバへの接続を開始します。

レコード各ジョブデータベースエントリーは、指定された属性リストで構成されています。各属性には、ゼロ以上の値を指定できます。属性の名前と値は、すべて印刷可能な文字列として表されます。大文字と小文字は区別されません。また、名前と値を除き、スペースは無視されます。

属性と属性リストを指定する形式は、次のとおりです。

attribute ::= name [ :value [ , value ]* ]属性は、コロンの後にゼロ個以上の値が後に続き、各値はコンマで分離します。行の終わりにあるコンマは、次の行への継続を表します。

attribute list ::= attribute [ ; attribute ]*属性リストは、セミコロンで分離された 1つ以上の属性から構成されます。行の終わりにあるセミコロンは、次の行への継続を表します。改行の前にコンマまたはセミコロンがないと、そのリストは終了します。

以下は、属性リストの例です。

name: "nyx.lss.emc.com:Probe";type: savefs job;jobid: 480435;

属性と属性リストの詳細については、resource(5)および nsr_resource(5)のマニュアルページを参照してください。

コマンド各入力プロンプトで、jobqueryに、コマンド名とオプション引数を指定する必要があります。コマンド名は、最も短い固有の文字(たとえば printを p)に短縮できます。コマンド引数は常に、属性リストの形式で指定します。

allジョブデータベースにあるすべてのエントリーが表示されます。

help 使用可能なすべてのコマンドの使用方法を出力します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 125

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JOBQUERY(8)

print [query]現在のクエリと一致するリソースを出力します。queryが指定されている場合は、それが現在のクエリになります。名前が、現在の表示リスト用に指定されている場合、指定された名前の属性だけが表示されます。

exitjobquery を終了します。

show [name; ...]名前リスト(実際には値のない属性リスト)が指定されている場合は、表示リストにそれらの名前を追加します。これらの属性だけが後続の printコマンドで表示されます。名前リストがない場合は、表示リストがクリアされ、その結果すべての属性が表示されます。

typesすべての既知のタイプのリストを出力します。

. [query]このコマンドは、queryが指定されていないと、クエリの結果を表示せずに現在のクエリを設定します。指定されている場合は、現在のクエリ、表示リスト、サーバのバインド、およびオプションを表示します。

使用例print type:savefs job

savefs jobタイプのエントリーをすべて出力し、それを現在のクエリーにします。

show type; name表示リストに、属性 typeおよび nameだけを表示します。

参照先nsr_resource(5)、 resource(5)、 nsradmin(8)

診断以下に、重要な終了ステータス値を示します。

0 プログラムは正常に終了しました。

1 使用方法のエラー、またはクエリー以外のエラーが発生しました。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド126

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lcmap(8)

Maintenance Procedures lcmap(8)

製品名(A-Z)lcmap -クラスタ内のパス所有権の設定

形式lcmap

機能説明クラスタ環境内の NetWorkerソフトウェアで、適切な物理的または仮想的なクラスタクライアントへの保存パス(ファイルシステムまたは rawデバイス)のマッピングを設定する必要があります。これによって、確実にデータが適切な NetWorkerクライアント名に保存され、現在の物理ホストに関係なく、仮想 NetWorkerクライアントのリカバリが容易になります。パス所有権解決によって、Net-Workerサーバは、構成ディレクトリが含まれたクラスタ内の仮想サービスと同一にみなすことができます。また、クラスタソフトウェアに制御されている場合、可用性の高いアプリケーションになることができます。

プラットフォームおよびクラスタに固有の lcmapスクリプトは、NetWorkerソフトウェアを可用性の高い構成にする場合に、networker.cluster(8)スクリプトを実行すると、インストールされます。lcmapスクリプトでは、クラスタソフトウェアに照会が実行され、パス所有権情報が、クラスタにもプラットフォームにも依存しないEMCリソース管理プラットフォーム (RAP)形式で、stdoutに出力されます。lcmapスクリプトは、パス所有権情報の設定または更新が必要な場合、NetWorkerソフトウェアによって呼び出されます。出力の形式は、NetWorkerで内部的に設定されていて、リリース間で変化する可能性があります。lcmapスクリプトは、手動で変更しないでください。

使用例以下に、lcmapスクリプトからの出力例を示します。type: NSR_CLU_TYPE;clu_type: NSR_LC_TYPE;interface version: 1.0;

type: NSR_CLU_VIRTHOST;hostname: chase;owned paths: /global/chase/nsr;

type: NSR_CLU_VIRTHOST;hostname: hunt;owned paths: /global/hunt/data1, /global/hunt/data2;

参照先save(8)、 savegrp(8)、 pathownerignore(5)、networker.cluster(8)NetWorker管理者ガイド

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lcmap(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド128

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ldunld(8)

Maintenance Procedures ldunld(8)

製品名(A-Z)ldunld -テープデバイスのロードまたはアンロード

形式ldunld { -u | -l } [ -a b.t.l ]

機能説明ldunldプログラムでは、loadコマンドまたは unloadコマンドが指定のデバイスに送信されます。

オプション-a b.t.l

特定の序数の SCSIアドレスを選択します。bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、lはターゲット上の SCSI論理ユニット番号(LUN)です(libscsi(8)を参照)。これは必須のオプションです。

-u メディアを指定のデバイスからアンロードします。

-l メディアを指定のデバイスにロードします。

参照先libscsi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 129

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ldunld(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド130

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lgtolic(8)

Maintenance Procedures lgtolic(8)

製品名(A-Z)lgtolic - EMCライセンスユーティリティコマンド

形式lgtolic [ -sサーバ ] -cイネーブラコードlgtolic -i [ -mホストファイルディレクトリ ]lgtolic [ -sサーバ ] -llgtolic [ -sサーバ ] -uイネーブラコード -a認証コードlgtolic [ -sサーバ ] -vイネーブラコード

機能説明lgtolicコマンドは、ライセンスリソースデータベースに保存されている EMCライセンスを操作するために使用します。ライセンスリソースデータベースは、EMCライセンスデーモンによって管理されます。ライセンスデーモンの説明については、lgtolmd(8)を参照してください。

オプション-a authorization_code

指定された認証コードでライセンスを認証し、恒久的に有効にします。以下のオプションを使用して、認証するライセンスを指定します。-uおよび -a。本製品の認証コ―ドをネット上で入手するには、Webブラウザで customernet.emc.comのページを開き、必要な各認証コ―ドのイネーブラコードを入力します。認証コードの別の取得方法など、ライセンスに関する詳細については、本製品の「インストールと管理ガイド」、および最新版の「リリースサプリメント」を参照してください。

-c enabler_code指定したイネーブラコードのライセンスを作成します。イネーブラコードは、本製品を購入する際にお客様に付与されるイネーブラ証明書に記載されます。各ライセンスを恒久的に有効にするには認証コードが必要です。

-i このコマンドが実行されているマシンのホスト IDを出力します。

-l ライセンス リソース データベースに現在保存されているすべての EMC製品ライセンスのリストを表示します。これはデフォルト設定です。

-m hostfile_dirホスト IDファイルがあるディレクトリを指定します。このオプションを指定すると、このディレクトリにあるホスト IDファイルのホスト IDのリストに基づいて、複合ホスト IDが生成されます。このオプションは、ライセンスマネージャがクラスタマシンにインストールされている場合、または NTマシン上でホスト IDをセキュリティ IDベースではなく IPアドレスベースにする場合に役立ちます。NetWorkerの場合、ホストIDファイルの一般的なディレクトリは /nsr/resです。Net-Workerサーバがインストールされていないマシンで実行されているスタンドアロンのライセンスマネージャの場合、一般的なパスは /nsr/lic/resです。ホスト IDファイルにおけるホスト IDリストの形式は次のとおりです。hostid1:hostid2:hostid3ここで、ホスト IDは 16進文字列です。ホスト IDファイルを指定するには、このオプションを使用する必要があります。

-s server対象データベースを管理するライセンスデーモンのホスト名、RPCプログラム番号、およびバージョンを指定します。ライセンスデーモン情報は次のようなフォーマットで表示されます。

< hostname >:< rpc_number >:< version >

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 131

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lgtolic(8)

注:「-sサーバ」オプションを指定しない場合、lgtolicは出荷時の状態の製品が使用するデーモンに対応付けられているデフォルト値を使用します。ホスト名の現在のデフォルトは localhost、RPCプログラム番号のデフォルトは 390115、RPCバージョン番号のデフォルトは 2です。環境変数を使用してこれら3つのデフォルト値を変更することもできます。LMD_HOSTNAMEでは、ライセンスデーモンが実行されているマシンのデフォルトのホスト名を変更します。LMD_PROGNUMでは、ライセンスデーモンに接続するためのデフォルトの RPCプログラム番号を変更します。この環境変数は使用しないでください。LMD_VERSIONでは、ライセンスデーモンに接続するためのデフォルトの RPCバージョン番号を変更します。次の例では、デフォルトのホスト名と RPCプログラム番号を使用しますが、RPCバージョン番号 1を使用してすべてのライセンスのリストを表示します。

例:lgtolic -s "::1" -l代替マシン上のライセンスデーモンを指定するには、-s <hostname>オプションを使用します。

-u enabler_codeインストールされているライセンスを、コマンドラインで -aオプションを使用して指定された認証コードで更新します。

-v enabler_code指定されたイネーブラコードを解読します。生成される出力には、ライセンス名、タイプ、シリアル番号、およびカウントに関する情報が含まれます。

注記-sオプションで指定されたデーモン情報は、次の環境変数を使用して取得することもできます。

LMD_HOSTNAMEは、ライセンスデーモンのホストの名前です。

LMD_PROGNUMは、ライセンスデーモンのプログラム番号です。

LMD_VERSIONは、ライセンスデーモンのバージョン番号です。

診断プログラムが登録されていません

lgtolmdが実行されていません。

不明なホストデフォルトのホスト名が無効であるか、または -sオプションで指定されたホスト名が無効です。

参照先lgtolmd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド132

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lgtolmd(8)

Maintenance Procedures lgtolmd(8)

製品名(A-Z)lgtolmd - Legatoライセンスデーモン

形式lgtolmd -p製品 -nバージョン

機能説明lgtolmdデーモンは、RPCベースのライセンスサービスです。このサービスにより、アプリケーションがライセンスデータを保存、操作できるようになります。lgtolmdによって提供される RPCプログラム番号は 390115です。プロトコルの複数のインスタンスをサポートする場合、バージョン番号は各アプリケーションに固有となります。必要なパラメータは、各製品のインストールスクリプトで決定されます。

オプション-p product

ライセンスデーモンに接続する製品を指定します。現在サポートされている製品は、UNIXプラットフォームで、gems(GEMSデフォルトインストールディレクトリ /gemsの場合 )および opt/SmartMedia (SmartMediaデフォルトインストールディレクトリ /opt/SmartMediaの場合 )です。NetWorkerの場合は、UNIXプラットフォームで、nsr/lic (NetWorkerデフォルトインストールディレクトリ /nsrの場合 )です。

-n versionバージョン番号を指定します。製品によって、固有のバージョン番号を使用します。現在、SmartMediaはバージョン 2、GEMS Storage Reporterはバージョン 3を使用します。GEMSと NetWorkerはいずれもバージョン 1を使用します。将来的には、すべての EMC製品が同じライセンスマネージャ、バージョン番号 1を使用する予定です。

ファイル/[product]/res/lgtolm.res

ライセンスデーモンのライセンスリソースを記述する属性です。このファイルは、絶対に手動で削除または変更しないでください。

/[product]/res/lictype.res内部でのみ使用します。このファイルは、絶対に手動で削除または変更しないでください。

/[product]/logs/lgtolmd.logライセンスデーモンの診断メッセージや情報メッセージのログファイルです。たとえば、ライセンスの期限が切れた場合、その情報がこのログとコンソールに出力されます。

参照先lgtolic(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 133

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lgtolmd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド134

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libcdi(8)

Maintenance Procedures libcdi(8)

製品名(A-Z)libcdi - EMC共通デバイスインタフェースライブラリ

形式libcdi

機能説明libcdiライブラリは、EMC共通デバイスインターフェイスライブラリです。

アクセス方法次に、libcdiライブラリが現在サポートしているアクセス方法を示します。すべての CDIテストコマンドにおいて、オプションが指定されていない場合は、デフォルトの方式として OSテープドライバの SCSIパススルー機能が使用されます。

オプション引数 アクセス方法g 古いスタイルの MTIOプラットフォームの汎用機能を使用i iSCSI機能を使用m NDMPパススルー機能を使用n NDMPテープ機能を使用s OSテープドライバの SCSIパススルー機能を使用t OSテープドライバの IOCTL機能を使用

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 135

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libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド136

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libscsi(8)

Maintenance Procedures libscsi(8)

製品名(A-Z)libscsi - SCSIデバイスライブラリ

機能説明SCSIデバイスライブラリは、NetWorkerが SCSIデバイスとの通信に使用するインターフェイスのプライベートセットです。重要:SCSIデバイスの名前は、プラットフォームとは関係なく付けられます。

このライブラリには、いくつかの機能があります。SCSIデバイスの名前は、バス、ターゲット、論理ユニット番号(LUN)の組み合わせ(b.t.l)で特定されます。ここで、bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、lは、ターゲット上での SCSIの LUNです。論理 SCSIバス番号が特定のプラットフォームやハードウェアのバス番号と関係があるとは考えないでください。より正確に言うと、論理 SCSIバス番号は正の整数の稠密なアドレス空間であって、システムのハードウェア構成が同じである限り整合性が保たれます。ターゲットと LUNの情報は、接続されたSCSI周辺機器デバイスとその設定に基づきます。プラットフォームによっては、SCSIデバイスをダイナミックに追加したり取り外したりできますが、キャッシュされたデバイス情報のフラッシュが必要になる場合があります(lres-can(8)を参照)。

アクセス許可一般に、デバイスにシステムドライバがない場合は、ユーザがコマンドをそのデバイスに送信するのにシステム権限は必要ありません。デバイスにシステムドライバがある場合は (テープドライブなど )、コマンドをデバイスに送信するのにシステム権限が必要です。

参照先lrescan(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 137

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libscsi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド138

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libsji(8)

Maintenance Procedures libsji(8)

製品名(A-Z)libsji - 標準ジュークボックスインタフェース(SJI)ライブラリ

機能説明標準ジュークボックスインターフェイス (SJI)は、NetWorkerがジュークボックスとの通信に使用するインターフェイスのパブリックセットです。一般に、このライブラリの機能は、NetWorkerが生成するような SJIコマンドを適切な SCSIコマンドに変換することです (ほとんどのオートチェンジャは SCSIベースのため )。ただし、ジュークボックスへの基本的な接続は、このインターフェイスの機能とは無関係です。

このライブラリには、3つのエントリポイントがあります。

void * sji_open ( char * devname )devnameで指定された SJI準拠のジュークボックスへのチャネルを開きます。チャネルを開くのに成功した場合は、void *型のチャネルトークンが返ります。失敗した場合は、NULL型のチャネルトークンが返ります。デバイス名 devameは、順番に並んだ SCSIアドレスで表します。たとえば、[email protected]となります。ここで、bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、lは、ターゲット上での SCSIの論理ユニット番号 (LUN)です。EMCデバイスドライバを使用しないプラットフォームの場合は、デバイス名はプラットフォーム固有のスタイルのデバイス名でもかまいません。たとえば、/dev/sjid1u1のようになります。

int sji_cmd ( void *token, int cmd, void *arg )SJIコマンドを sji_openコマンドで開いたデバイスに送信します。

void sji_close ( void *token )sji_openコマンドの呼び出しによって開いたデバイスへのチャネルを閉じます。

ファイルSJIライブラリの場所は、プラットフォームによって異なります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 139

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libsji(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド140

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libstlemass(8)

Maintenance Procedures libstlemass(8)

製品名(A-Z)dasadmin - ADIC/EMASS/Grauサイロ管理ユーティリティlibstlemass - 通信に使用する共有ライブラリ ADIC/EMASS/Grauサイロ

形式dasadminコマンド [オプション ] [パラメータ ]dasadmin.exeコマンド [オプション ] [パラメータ ](NTのみ)libstlemass.so (Solaris)libstlemass.so.a (AIX)libstlemass.sl (HP-UX)libstlemass.so.1 (SGI)libstlemass.so (DECAXP)libstlemass.dll (NT i386)

機能説明 dasadminについて:このリストは実行可能なすべての dasadminコマンドではありませんが、NetWorkerで使用するコマンドが含まれています。詳細については、ADIC、EMASS、Grauの「DASのインストールと管理」ガイドを参照してください。

5 mo[unt] [ -tタイプ ] volser [ ドライブ名 ] バーコードラベルが volserのテープを、最初の利用可能なドライブ(ドライブ名が指定されていない場合)またはドライブ名で指定されたドライブのいずれかにマウントします。テープが DAS_MEDIUMまたはACI_MEDIA_TYPEで定義されているタイプではない場合は、-tタイプオプションを使用してテープをマウントできます。テープのタイプとドライブに定義されたタイプとが一致しない場合、サイロはテープをロードしません。使用するドライブは、テープをマウントまたはアンマウントする前に、割り当てる必要があることに注意してください。参照先 listdおよび allocd(後述)

dism[ount] [ -t type ] volser | -d drive-namevolserで指定されたテープか、ドライブ名で指定されたドライブ内にあるテープのいずれかをアンマウントします。テープまたはドライブがデフォルトとは異なるタイプの場合は、-tタイプパラメータを使用します。mountと同様に、このコマンドを使用するにはドライブを割り当てる必要があります。

ej[ect] [ -c ] [ -t type ] volser-range area-name指定した排出エリアに 1つ以上のテープを排出します。他のコマンドと同様に、排出するテープのタイプが DAS_MEDIUMまたは ACI_MEDIA_TYPE,で定義されたものと違う場合は、-t typeオプションが必要となります。-cは、指定した volserの「完全な」排出を示します。完全な排出は、サイロコントローラの内部データベースから、その volserのエントリを削除します。不完全な排出では、テープは排出されますが、データベースに volserエントリが残り、volser状態は「排出完了」に設定されます。サイロのテープをすぐに取り替えることが予想される場合は、便利です。

in[sert] area-name指定された挿入 area-nameにあるすべてのテープを、挿入エリアから通常のテープの格納場所に移動します。

inventoryサイロのインベントリを完全に起動します。注意事項この種類のインベントリは非常に長時間を要する場合があります。180スロットを持つサイロのインベントリは 20分以上かかります。

view [ -t type ] volservolserの現在のステータス (volser、タイプ、属性、座標など )を表示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 141

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libstlemass(8)

all[ocd] drive-name UP|DOWN clientnameallocdコマンドは、異なるクライアントでのドライブの割り当てまたはその解除に使用されます。テープドライブを使用するには、ドライブがシステムに allocd'ed UPする必要があります。現在、別のクライアント用に allocd'edUPされている場合は、まずそのクライアントから allocd'ed DOWNしてから、システムに allocd'edUPする必要があります。テープが入ったドライブを allocd DOWNすることはできません。テープをまずアンマウントする必要があります。

l[ist]dlistdまたは ldは、サイロで定義されたすべてのテープドライブの現在の状態を示します。表示される情報には、drive-name、amuドライブ (サイロ内の場所 )、ステータス (UPまたは DOWN)、タイプ、ドライブが割り当てられたクライアント、ロードされたすべてのテープの volserが含まれます。

show -op | -ac client-name指定された client-nameの操作可能なパラメータまたはアクセスパラメータを示します。-ac (アクセスパラメータを表示する場合 )、または、-op ( client-nameの操作可能なパラメータを表示する場合 )を含める必要があります。アクセスパラメータには、client-nameが使用できる volser範囲とドライブ範囲が含まれます。操作可能なパラメータには、client-nameに、その client-name.用に入力された IPアドレス、完全なアクセス権限、およびアンマウント権限があるかどうかが含まれます。

list client-nameclient-name によって生成された未完了のリクエストすべてを一覧表示します。複数ある場合は、リクエスト番号およびタイプと一緒に表示されます。

can[cel] request-id未完了のリクエストをキャンセルできます (権限が必要 )。request-idには、listコマンドで表示されるリクエスト IDを指定します。

qversion接続している DASサーバのバージョンと、DASとの通信に使用している ACIプロトコルのバージョンを表示します。

qvolsrange beginvolser endvolser count [ clientname ]qvolsrangeは、サイロで利用できる volserのリストを取得する方法です。beginvolserと endvolserは、"123456"形式の volserです。最初または最後に使用可能なものを使用するには、""を使用します。countは、表示する volserの最大数を指定します。

環境変数以下の環境変数は、サイロの操作に影響を与えます。また、環境変数を使用する処理には、ユーザが入力するコマンドと nsrd,から発生する処理の両方が含まれるため、環境変数は、nsrdの起動時に適切な場所に設定されている必要があります。3つの DAS変数は、libstlemassによって使用されます。一方、dasadminはACI_MEDIA_TYPEを DAS_MEDIUMの代わりに使用します。

Solarisの場合、その定義は /etc/rc.2/S95networkerになければなりません。

AIXの場合、その定義は /etc/rc.nsrになければなりません。

HPUXの場合、その定義は /sbin/rc2.d/S900networkerになければなりません。

DASSERVERこれは、DASが実行されているシステムのネットワーク名または IPアドレスです。単一のサイロの場合、通常これはサイロコントローラシステムです。大規模なインストールの場合、DASサーバはネットワーク全体で 1つしかない可能性があります。これには、大文字と小文字の区別があります。

DASCLIENT大文字と小文字の区別があります。NetWorkerが実行されているシステムのネットワーク名です。これには、大文字と小文字の区別があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド142

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libstlemass(8)

DAS_MEDIUMこの変数は、libstlemassによって使用されます。ACI_MEDIA_TYPEと同じでなければなりません。接続しているテープドライブのタイプです。指定されていない場合、DLT のデフォルト値が使用されます。

AACI_MEDIA_TYPEこの変数は、dasadminによって使用されます。DAS_MEDIUMと同じでなければなりません。接続しているテープドライブのタイプです。指定されていない場合、DLTのデフォルト値が使用されます。使用できる値は、DAS_MEDIUMに一覧表示されている値と同じです。

使用例範囲についての注意:

dasadminユーティリティは、いくつかのコマンドで volser範囲を使用します。これらの範囲で使用できるものは、3種類あります。単一の volser: "000635"multiple volsers: "000635, 000789, 098732"正しい範囲 : "000610 - 000745"

area-nameと drive-nameについての注意:area-namesは通常、1つの文字と 2桁の数字からなります。文字は、挿入エリア ("I")または排出エリア ("E")のいずれかです。使用前に、サイロ管理者から正しい値を取得する必要があります。drive-namesは、サイロをインストールした人が作成する原則として自由な形式のラベルです。実際のドライブに関連があるかどうかはわからないため、サイロの adminを参照して正しい名前を取得する必要があります。サイロの adminが使用できない場合は、dasadmin listd、dasadmin show -op client-nameの次に dasadmin show -ac client-nameコマンドを使用して、同様の情報を入手できます。

サイロ操作に必要な環境変数を設定するには、次を使用します。setenv DAS_SERVER emasksetenv DAS_CLIENT aurorasetenv DAS_MEDIUM DLTsetenv ACI_MEDIA_TYPE DECDLT

サイロで使用できる volser すべてのリストを表示するには、次を使用します。dasadmin qvolsrange "" "" 10000

サイロの現在のドライブステータスを表示するには、次を使用します。 dasadmin listd

クライアント a4からクライアント auroraにドライブの割り当てを変更するには、次を使用します。dasadmin allocd DLT1 DOWN a4 dasadmin allocd DLT1 UP aurora

参照先nsrjb(8), jbconfig(8), libstlstk(8), mini_el(8), ssi(8), libstlibm(8)

診断診断に利用できる情報は、通常の操作時に dasadminと lib-stlemassから出力されるエラーメッセージのみです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 143

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libstlemass(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド144

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libstlibm(8)

Maintenance Procedures libstlibm(8)

製品名(A-Z)libstlibm - IBM 3494サイロとの通信用共有ライブラリ

形式libstlibm.so(Solaris)libstlibm.so.a(AIX)

機能説明libstlibm.xxxは nsrjbと IBMサイロのドライバ(AIX上)またはデーモン(Solaris上)の間の通信を処理する共有ライブラリです。IBMドライバ /デーモンは、ネットワークとサイロの間の通信を処理します。libstlibmの動作に影響するオプション、パラメータまたは環境変数はありません。このファイルの正しいパスは、IBMサイロが jbconfigを使用して設定されている際に、入力する必要があります。jbconfigで指定されているデフォルト値は、インストールプログラムに選択されているデフォルトロケーションに一致していて、通常は、そのまま受け入れることができます。

NetWorkerが 3494で動作するには、最初に IBMの AutomatedTape Libraryサポートをインストールする必要があります。

AIXには、atldd (Automated Tape Library Device Driver)というドライバをインストールする必要があります。また、IBMtapeドライバ (Enhanced Tape and Medium Changer Device Driver)が必要な場合もあります (3590ドライブを 3494に使用している場合 )。

Solarisには、lmcpdパッケージ (IBM Automated Tape LibraryDaemon)をインストールする必要があります (サイロを使用する場合 )。AIXと同様、3590ドライブを使用している場合は、IBMtapeドライバをインストールする必要もあります。IBMtapeを使用している際は、特定のテープドライブにアクセスするデバイスファイルが 2タイプあります。Solaris標準形式の /dev/rmt/Xmbnタイプと IBMtapeサポートファイルの /dev/rmt/Xstbnタイプです。テープドライブが正しく動作するには、IBMサポートのデバイスファイルを使用する必要があります。

注記:EMCでは、この IBMドライバを提供していません。この IBMドライバは IBMデバイスドライバ FTPサイト(208.200.29.244)で入手できますが、このサイトは必ずしも長期間有効な IBM認定サイトとは限りません。

参照先nsrjb(8), jbconfig(8), dasadmin(8), libstlemass(8), ssi(8), mini_el(8), libstlstk(8)

DIAGNOSTICSNetWorkerサーバと IBM 3494サイロの間の通信エラーは、診断が困難です。最良の方法は、IBM提供のユーティリティ mtlibを使用して、3494においてホストとの通信が適切に構成されているか、および lmcpドライバ(AIX上)または lmcpdデーモン(Solaris上)からのパス全体が正しく機能しているかを確認することです。mtlibが機能しないと、NetWorkerは機能しません。

ホストと 3494の間の接続について質問がある場合は、IBMにお問い合わせください。IBMでは、ホストとサイロの間の接続をサポートしています。IBMでは、ネットワークとシリアルケーブルの両方からのサイロへの接続をサポートしています。接続の種類はドライバ /デーモンによって NetWorkerからは非表示のため、NetWorkerにとってはネットワークからの接続とシリアルケーブルからの接続は同じです。ユーザーは両方を正常に使用できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 145

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libstlibm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド146

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libstlstk(8)

Maintenance Procedures libstlstk(8)

製品名(A-Z)ssi - StorageTekサイロインタフェースモジュール(UNIXのみ)mini_el - ssiとともに使用するイベント記録プログラム(UNIXのみ)libstlstk - ssiとの通信に使用する共有ライブラリ

形式ssi [ -A ACSLSサーバ ] [ -a ACSLSポート番号 ] [ -S SSIポート番号 ] [ -Pポート番号 ] [ -r再試行回数 ] &mini_el [ -lログファイル ] [ -d ] [ -h ] &libstlstk.so (Solaris)libstlstk.so.a (AIX)libstlstk.sl (HP-UX)libstlstk.so.1 (SGI)libstlstk.so.1 (DYNIX/ptx)libstlstk.so (DECAXP)libstlstk.dll (NT i386)

機能説明注記:このドキュメントでは、「ACSLSサーバ」という用語は、StorageTekのライブラリマネージャプログラムを実行しているシステムの名前のことです。つまり、Solarisや AIXのホストでの ACSLS、MVSホストでの Library Station、Windows NTや Windows2000を実行しているシステムでの Horizon Library Managerなどです。

(UNIXのみ)

ssiコマンドは、間接的に nsrjbが ACSLSサーバとの通信に使用します。nsrjbは、libstlstkをロードし、ssiとの TCPコールを処理します。その後、ssiは ACSLSサーバとの通信をすべて処理します。ACSLSのバージョン 5.3以降では、ACSLSを実行する同じホストで NetWorker(サーバあるいはストレージノード )を実行できます。

ssiと mini_elは、ジュークボックスリソースを作成した際に jbconfigを実行したシステムで実行する必要があります。ssiと mini_elは、ほぼ常時、バックグランドで実行されています。また、通常はシステムが自動起動します。

また、ssiと mini_elの他に、共有ライブラリファイル、libstlstk.xxx (xxxはオペレーティングシステムに応じた拡張子 )も必要です。このライブラリの中から適切なバージョンが、NetWorkerの一部としてインストールされます。

ssiバージョン 2.00の新機能 ssi:

ssiは、指定のポート番号上での ACSLSサーバとの通信をサポートするようになりました。使用するのは、-aコマンドラインオプションです。この機能は、STKファイアウォールの機能拡張の一部です。この機能を使用するには、ACSLSサーバはバージョン 7.1を実行している必要があります。

ssiは以前と同様に起動できますが (接続先 ACSLSサーバの選択に、環境変数 CSI_HOSTNAMEを使用 )、コマンドラインで -Aオプションを使用して、ACSLSサーバのホスト名を指定して起動することができます。-aオプションを使用すると、ssiプロセスが ACSLSサーバへの接続に使用するポート番号を指定できます。ACSLSサーバがこのポートをリスンするように設定されている必要があります。-Sオプションを使用すると、ssiプロセスが特定の応答メッセージに対してリスンするように設定できます。また、-Pオプションを使用すると、NetWorkerと ssiの特定のインスタンスとの通信に使用するポート番号も指定できます。ポート番号に使用できる値は、50004(最初のインスタンス用)、

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 147

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libstlstk(8)

50011から 50019、50021から 50099です。ssiのインスタンスがすでに使用しているポート番号を指定した場合、指定されたポートは使用できないので、,許容範囲内で利用できる次のポートが選択されます。ポート番号を指定しない場合、ssiの連続インスタンスは、50004以降で次に有効なポートを使用します。範囲内に使用可能なポートがない場合は、ssiはロードに失敗してエラーメッセージが表示されます。通常の操作では、ポート番号を指定する必要はありませんので、ご留意ください。また、所定の ACSLSサーバが常に所定のポートで接続されていることを確認する必要はありません。NetWorkerと ssiは、ACSLSサーバ名を使用してオンザフライ接続を構築します。

-Aオプションを使用して ssiコマンドラインでホスト名を指定しない場合は、環境変数 CSI_HOSTNAMEをライブラリサーバ名に設定してから、ssiプロセスを起動する必要があります。この環境変数が見つからない場合は、ssiはエラーメッセージを表示して終了します。

mini_elは、ssiによって使用されるイベントロガーで、特定のイベントのログを管理します。これは、ssiより先に起動する必要があります。ssiの複数のインスタンスは、mini_elの単一のインスタンスを共有します。ヘッダは、ACSLSサーバ名、および ssiがリスンする TCPポートで構成されており、どのメッセージでも先頭に置かれます。それらのメッセージは、ssiインスタンスによって、ログに記録されています。

(NTのみ )

NTでは、ssiと mini_elに相当するソフトウェアを StorageTek社の製品 "Library Attach for NT"から入手する必要があります。このパッケージをインストールしてから、NetWorkerにサイロを構成します。

注記:Library Attachのバージョン 1.1にはポートマッパ関数が含まれており、適切なインストールができるのは、NetWorkerサービスを実行していない場合だけです。Library Attachをインストールする前に、コントロールパネルを使用して "NetWorker Backup and Recover Server"および "NetWorkerRemote Exec Service"を停止します。Library Attachのインストール後、コントロールパネルで "NetWorker Remote Exec Service"および "NetWorker Backup and Recover Server"を起動します。

注記:EMC社は "Library Attach for NT"を提供していないため、同社の NetWorker NT版に ACSLSホストの機能性を複数、追加することはできません。

注記:ssiと mini_elのプロセスに追加されたファイアウォールの機能拡張は Windowsのシステムでは利用できません。

(すべてのプラットフォーム )

libstlstk.xxxは、共有ライブラリであり、nsrjbおよび ssi(または Library Attach)間で行われる通信を管理します。ssi(または Library Attach)は、ネットワーク上でライブラリサーバ (ACSLS、Library Station、または Horizon Library Manager)との通信を管理します。libstlstkの操作に影響を与えるオプション、パラメータ、または環境変数はありません。このファイルへの正しいパスは、jbconfigを使用して STKサイロを構成するときに入力する必要があります。jbconfigによって指定されるデフォルト値は、インストールプログラムで選択されたデフォルトの場所と一致し、ほとんどの場合受け入れられます。

オプション

mini_el:

-l ログファイル mini_elによって作成されるログファイルのファイル名を指定します。デフォルト値は /nsr/logs/ssi_event.logです。このファイルが存在する場合は、ログファイルへのフルパスをログファイルに指定する必要があります。ファイルが存在しない場合は、ファイルが作成されます。ファイルが存在する場合は、そこに追加されます。-lパラメータが存在しない場合は、デフォルトのログファイル/nsr/logs/ssi_event.logが使用されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド148

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libstlstk(8)

-d デバッグフラグをセットします。mini_elによって、デバッグ情報が出力されます。

-h mini_elの使用情報を表示します。

ssi:-A ACSLS serverが必要となるのは、ACSLS、LibraryStationあるいは Horizonを実行するシステム名

に、CSI_HOSTNAME環境変数が設定されていない場合です。

-a ACSLS port numberが必要となるのは、ssiプロセスと ACSLSサーバ間の通信に使用するポート番号を指定する必要がある場合だけです。ACSLSサーバが特定のポートをリスンするように設定されている場合は、この値をそのポート番号に設定する必要があります。

-S SSI port numberは、ssiプロセスが特定のポート番号をリスンするようにします。このポートは、ACSLSサーバとの通信で使用されます。

-P port numberが必要となるのは、NetWorkerと ssiプロセス間の通信に使用するポートを指定する必要がある場合だけです。ポート番号に使用できる値は、50004(最初のインスタンス用 )、50011から50019、50021から 50099です。ssiのインスタンスがすでに使用しているポート番号を指定した場合、指定されたポートは使用できないので、許容範囲内で利用できる次のポートが選択されます。

-r retry countが必要になるのは、ネットワークの障害のために ssiおよび ACSLSサーバ間の通信での再試行カウントを増やす必要がある場合だけです。

これらのパラメータの位置には制限がありません。コマンドラインオプションは、ssiプロセス内で適宜解析されます。

環境変数

ssi:CSI_HOSTNAME(最大 256文字までのテキスト、デフォルトなし)

ACSLSサーバ名がコマンドラインで見つからない場合は、ssiはこの変数によって指定されるホスト名を使用します。この変数は最大 256文字に制限されており、接続対象となるホスト (ライブラリサーバプログラムを実行中のホスト )のホスト名でなければなりません。コマンドラインのホスト名あるいはこの環境変数でも、使用する ssiのホスト名を指定していない場合、ssiはエラーメッセージを出して終了します。

SSI_HOSTNAME(最大 256文字のテキスト、デフォルトなし)この変数は、マルチホームシステムでの使用を対象としています。通常、ssiは、gethostbynameシステム関数を使用して、ACSLSサーバへの接続でマルチホームシステム側に使用する名前を決定します。ネットワークインターフェイスをいくつか持つシステムでは、この関数で提供される名前を、ACSLSサーバとの通信に必要なネットワークインターフェイスに使用できない場合があります。これらのシステムでは、ssiが ACSLSサーバの接続に使用するネットワークインターフェイス名を明示的かつ正確に指定できます。この変数は、ssiを起動する前に設定する必要があり、ssiのインスタンスによっては異なる場合があります。どの場合も、メッセージはイベントログに記録され、この環境変数が見つかったかどうか記述します。見つからない場合は、ssiは、gethostbynameによって返されるホスト名を使用します。これはエラーメッセージではありません。

SSI_BASE_SOCKET(数値 , 0 < x < 64k,デフォルトなし )ssiが通信に使用するソケット値を制限する必要がある場合は、この変数で開始値を指定します。するとssiは、ACSLSサーバとの対話用ソケットを開く必要がある場合に、この開始値を使用します。この変数が指定されていると ssiは 2つのソケットのみ開きます。1番目の SSI_BASE_SOCKETは、ホストへの接続に使用されます。2番目の SSI_BASE_SOCKET + 1は、ACSLSサーバとの直接通信に使用されます。この場合も、50001および 50004には、mini_elと ssiの通信に使用されるデフォルトのソケットが存在します。しかし、このホストと ACSLSサーバの間で行われるすべての通信には、SSI_BASE_SOCKETから開始される 2つのソケットを使用する必要があります。

注記:この環境変数は、-aオプションを有効なポート番号とともに使用した場合は、無視されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 149

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libstlstk(8)

TIME_FORMAT(時刻形式の文字列、デフォルト = "%m-%d-%y %H:%M:%S")時刻の値をデフォルト (月 -日 -年時 :分 :秒 )以外の形式で印刷する必要がある場合は、この変数を使用します。

%mは現在の月で置換されます%dは現在の日で置換されます%yは現在の年で置換されます%Hは現在の時間で置換されます%Mは現在の分で置換されます%Sは現在の秒で置換されます

CSI_CONNECT_AGETIME (秒、0 < x < 31536000、デフォルト = 600)これによって、ネットワーク接続の計時目的で使用する秒数が設定されます。

CSI_RETRY_TIMEOUT (秒、 0 < x < 4,294,967,295,デフォルト = 4)これによって、ssiがネットワーク要求を再試行するまでに待機する秒数が設定されます。

CSI_RETRY_TRIES (数値、 0 < x < 100, デフォルト = 5)これによって、ssiがエラーを報告するまでの、ネットワークメッセージの送信の再試行回数が設定されます。

CSI_TCP_RPCSERVICE (ブール、デフォルトは TRUE)これによって、ssiがライブラリサーバと接続する際に、TCPソケットを使用するかどうかが設定されます。

CSI_UDP_RPCSERVICE (ブール、 デフォルトは FALSE)

これによって ssiがライブラリサーバと接続する際に、UDPソケットを使用するかどうかが設定されます。CSI_UDP_RPCSERVICEを TRUEに設定すると、ssiは同一システム上で実行中の csiと通信できるようになります。

使用例標準 STKサイロの設定 : mini_el & ssi acsls1 & - または - mini_el & setenv CSI_HOSTNAME acsls1 ssi &

3種類の ACSLSサーバに接続 : mini_el & ssi -A acsls1 & ssi -A acsls2 & ssi -A acsls3 & - または - mini_el & setenv CSI_HOSTNAME acsls1 ssi & setenv CSI_HOSTNAME acsls2 ssi & setenv CSI_HOSTNAME acsls3 ssi &

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド150

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libstlstk(8)

3種類のネットワークインターフェイスを介して 3種類の ACSLSサーバに接続 : mini_el & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net1 ssi -A acsls1 & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net2 ssi -A acsls2 & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net3 ssi -A acsls3 &

ポート 30031での接続を許可するように設定された ACSLSサーバに接続 mini_el & ssi -A acsls1 -a 30031 & - または - setenv CSI_HOSTNAME acsls1 mini_el & ssi -a 30031 &

mini_elで /nsr/logs/ssi.log.todayをログファイルとして使用 mini_el -l /nsr/logs/ssi.log.today & ssi -A acsls1 &

ファイル/nsr/logs/ssi_event.logデフォルトのログファイルは、mini_elによって作成 /追加されます。

参照先nsrjb(8), jbconfig(8), dasadmin(8), libstlemass(8), libstlibm(8)

診断NetWorkerサーバと ACSLSサーバの通信におけるエラーを伴う開始メッセージ、および停止メッセージは、ログファイル /nsr/logs/ssi_event.log(または mini_elコマンドラインで指定した他のログファイル)に記録されます。ssiインスタンスが通信する ACSLSサーバ名、および NetWorkerと ssi間で使用されるローカル TCPポート番号の後に、インスタンスからのメッセージが記述されます。

例 : 10-12-00 12:31:44 SSI[0]: [devlab-acsls/50004] ONC RPC: csi_init(): Initiation Started source csi_init.c; line 165

10-12-00 12:33:20 SSI[0]: [acsls2/50011] ONC RPC: csi_init(): Initiation Completed ONC RPC: csi_init(): ACSLS server acsls2 accessed through port 50011

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 151

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libstlstk(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド152

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lrescan(8)

Maintenance Procedures lrescan(8)

製品名(A-Z)lrescan -デバイスの再スキャン

形式lrescan

機能説明lrescanプログラムは、基本の SCSIライブラリに、キャッシュされた情報を破棄して、新しいデバイスを再度スキャンするように通知します (libscsi(8)を参照 )。

参照先libscsi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 153

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lrescan(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド154

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lreset(8)

Maintenance Procedures lreset(8)

製品名(A-Z)lreset - SCSIバスのリセット

形式lreset busnumber

機能説明lresetプログラムは、基本の SCSIライブラリ(libscsi(8)を参照)に、指定された論理 SCSIバスをリセットするように通知します。このコマンドを実行するには、システム権限が必要です。

警告このコマンドは、SCSIバスをリセットするので、重要なデータを破壊する恐れがあります。また、システムがクラッシュすることもあります。ハングしたコマンドを中断する手段が他にない場合に限り使用してください。

参照先libscsi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 155

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lreset(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド156

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lusbinfo(8)

Maintenance Procedures lusbinfo(8)

製品名(A-Z)lusbinfo - SCSI情報の印刷

形式lusbinfo [ -v ]

機能説明lusbinfoプログラムは、コンピュータに装備されている SCSIバスについて一定量の情報を出力します。

オプションの -v引数を使用した場合、装備されている SCSIバスに接続されているデバイスに関する追加情報も出力されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 157

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lusbinfo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド158

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lusdebug(8)

Maintenance Procedures lusdebug(8)

製品名(A-Z)lusdebug - ライブラリのデバッグレベルの設定

形式lusdebug debug-level

機能説明lusdebugコマンドは、基本の NetWorker SCSIデバイスドライバのデバッグレベルを設定します。

デバッグレベル 0 (ゼロ )はデバッグをオフにします。数値を大きくすると、デバッグのレベルが上がります。

lusdebugのレベルは、ビットマスクとして指定できるようになりました。ビット Xを設定すると、デバッグレベル X+1で表示されるように設定されたメッセージが表示されます。たとえば、ビット 0を設定すると、デバッグレベル 1のメッセージが表示されます。メッセージのレベルは、メッセージの最後の括弧内に表示されます。たとえば、デバッグレベル 8で表示されるメッセージであれば、(8)と表示されます。

ビットマスクを使用すると、一部またはすべてのレベルのデバッグ情報を表示できます。以前の方法では、表示するレベルの最高値を設定することしかできなかったため、確認するかどうかに関係なく、選択したレベルより下のレベルがすべて表示されました。

old1~ old9の値を使用して以前の方法でデバッグレベルを指定することもできます。結果は、新しいビットマスク形式を使用して表示されます。

入力できる値は、10進数 (0~ 65535)、16進数 (0x0~ 0xffff)、または 2進数 (0b0~ 0b1111111111111111)です。2進数または 16進数の値では、プレフィックス 0xまたは 0bの後のゼロは必要ありません。

次に、以前のデバッグレベルとの値の対応表を示します。

新しい 新しい 新しい old decimal hex 2進数 1 1 0x0001 0x0000000000000001 2 3 0x0003 0x0000000000000011 3 7 0x0007 0x0000000000000111 4 15 0x000f 0x0000000000001111 5 31 0x001f 0x0000000000011111 6 63 0x003f 0x0000000000111111 7 127 0x007f 0x0000000001111111 8 255 0x00ff 0x0000000011111111 9 511 0x01ff 0x0000000111111111 10 1023 0x03ff 0x0000001111111111 11 2047 0x07ff 0x0000011111111111 12 4095 0x0fff 0x0000111111111111 13 8191 0x1fff 0x0001111111111111 14 16383 0x3fff 0x0011111111111111 15 32767 0x7fff 0x0111111111111111 16 65535 0xffff 0x1111111111111111

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 159

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lusdebug(8)

次に、特定のデバッグレベルを表示する場合の値の対応表を示します。

新しい 新しい 新しい old decimal hex 2進数 1 1 0x0001 0x0000000000000001 2 2 0x0002 0x0000000000000010 3 4 0x0004 0x0000000000000100 4 8 0x0008 0x0000000000001000 5 16 0x0010 0x0000000000010000 6 32 0x0020 0x0000000000100000 7 64 0x0040 0x0000000001000000 8 128 0x0080 0x0000000010000000 9 256 0x0100 0x0000000100000000 10 512 0x0200 0x0000001000000000 11 1024 0x0400 0x0000010000000000 12 2048 0x0800 0x0000100000000000 13 4096 0x1000 0x0001000000000000 14 8192 0x2000 0x0010000000000000 15 16384 0x4000 0x0100000000000000 16 32768 0x8000 0x1000000000000000

制限無効なデバッグレベルは、デバッグレベル 0として扱われます。

65535(0xffff、2進数では 0x1111111111111111)より大きいデバッグレベル値は、65535(0xffffなど )として扱われます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド160

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lus_add_fp_devs(8)

Maintenance Procedures lus_add_fp_devs(8)

製品名(A-Z)lus_add_fp_devs - NetWorker USCSIドライバ(lus)構成ファイルを更新するための Solaris専用スクリプト

形式lus_add_fp_devs [ -v ]

機能説明lus_add_fp_devsスクリプトは、Solaris専用のスクリプトで、EMC LUSドライバ構成ファイル (/usr/kernel/drv/lus.conf)を Sun StorEdge(TM) Fibrechannel HBAに接続されているデバイスで更新します。Sun StorEdge(TM) Fibrechannel HBAに接続されているデバイスが見つかると、lus_add_fp_devsはLUSドライバを再ロードしようとします。LUSドライバが現在使用中の場合、再ロードの試みは失敗します。その場合、ユーザは、更新を有効にするために LUSドライバを手動で再ロードするかどうか尋ねられます。

lus_add_fp_devsスクリプトは、Solaris luxadm(1M)管理コマンドの有無に依存します。

オプション-v 冗長モードです。

使用例# lus_add_fp_devs

/usr/kernel/drv/lus.confの更新

luxadm -eポートに接続された Sun StorEdge(TM) HBAポートが見つかりませんでした。このスクリプトは、Sun StorEdge(TM) Fibrechannel HBAに接続されたデバイスにアクセスできるように LUSを構成する目的でのみ使用されます。

ファイル/usr/kernel/drv/lus.conf

EMC LUSドライバ構成ファイル。

参照先luxadm(1M)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 161

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lus_add_fp_devs(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド162

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mini_el(8)

Maintenance Procedures mini_el(8)

製品名(A-Z)ssi - StorageTekサイロインタフェースモジュール(UNIXのみ)mini_el - ssiとともに使用するイベント記録プログラム(UNIXのみ)libstlstk - ssiとの通信に使用する共有ライブラリ

形式ssi [ -A ACSLSサーバ ] [ -a ACSLSポート番号 ] [ -S SSIポート番号 ] [ -Pポート番号 ] [ -r再試行回数 ] &mini_el [ -lログファイル ] [ -d ] [ -h ] &libstlstk.so (Solaris)libstlstk.so.a (AIX)libstlstk.sl (HP-UX)libstlstk.so.1 (SGI)libstlstk.so.1 (DYNIX/ptx)libstlstk.so (DECAXP)libstlstk.dll (NT i386)

機能説明注記:このドキュメントでは、"ACSLSサーバ "という用語は、StorageTekのライブラリマネージャプログラムを実行しているシステムの名前のことです。つまり、Solarisや AIXのホストでの ACSLS、MVSホストでの Library Station、Windows NTや Windows 2000を実行しているシステムでの Horizon Library Managerなどです。

(UNIXのみ)

ssiコマンドは、間接的に nsrjbが ACSLSサーバとの通信に使用します。nsrjbは、libstlstkをロードし、ssiとの TCPコールを処理します。その後、ssiは ACSLSサーバとの通信をすべて処理します。ACSLSのバージョン5.3以降では、ACSLSを実行する同じホストで NetWorker(サーバあるいはストレージノード)を実行できます。

ssiと mini_elは、ジュークボックスリソースを作成した際に jbconfigを実行したシステムで実行する必要があります。ssiと mini_elは、ほぼ常時、バックグランドで実行されています。また、通常はシステムが自動起動します。

また、ssiと mini_elの他に、共有ライブラリファイル、libstlstk.xxx (xxxはオペレーティングシステムに応じた拡張子 )も必要です。このライブラリの中から適切なバージョンが、NetWorkerの一部としてインストールされます。

ssiバージョン 2.00の新機能 ssi:

ssiは、指定のポート番号上での ACSLSサーバとの通信をサポートするようになりました。使用するのは、-aコマンドラインオプションです。この機能は、STKファイアウォールの機能拡張の一部です。この機能を使用するには、ACSLSサーバはバージョン 7.1を実行している必要があります。

ssiは以前と同様に起動できますが (接続先の ACSLSサーバを選ぶのに、環境変数 CSI_HOSTNAMEを使用 )、コマンドラインで -Aオプションを使用して、ACSLSサーバのホスト名を指定して起動することができます。-aオプションを使用すると、ssiプロセスが ACSLSサーバに接続するのに使用するポート番号を指定できます。ACSLSサーバがこのポートをリスンするように設定されている必要があります。-Sオプションを使用すると、ssiプロセスが特定の応答メッセージに対してリスンするように設定できます。また、-Pオプションを使用すると、NetWorkerと ssiの特定のインスタンスとの通信に使用するポート番号も指定できます。ポート番号に使用できる値は、50004(最初のインスタンス用)、50011から 50019、50021から 50099です。ssiのインスタンスがすでに使用しているポート番号を指定した場合、指定されたポートは使用できないので、許容範囲内で利用できる次のポー

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 163

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mini_el(8)

トが選択されます。ポート番号を指定しない場合、ssiの連続インスタンスは、50004以降で次に有効なポートを使用します。範囲内に使用可能なポートがない場合は、ssiはロードに失敗してエラーメッセージが表示されます。通常の操作では、ポート番号を指定する必要はありませんので、ご留意ください。また、所定の ACSLSサーバが常に所定のポートで接続されていることを確認する必要はありません。NetWorkerと ssiは、ACSLSサーバ名を使用してオンザフライ接続を構築します。

mini_elは、ssiによって使用されるイベントロガーで、特定のイベントのログを管理します。これは、ssiより先に起動する必要があります。ssiの複数のインスタンスは、mini_elの単一のインスタンスを共有します。ヘッダは、ACSLSサーバ名、および ssiがリスンする TCPポートから構成されており、どのメッセージでも先頭に置かれます。それらのメッセージは、ssiインスタンスによって、ログに記録されています。

(NT のみ )

NTでは、ssiと mini_elに相当するソフトウェアを StorageTek社の製品 "Library Attach for NT"から入手する必要があります。このパッケージをインストールしてから、NetWorkerにサイロを構成します。

注記:Library Attachのバージョン 1.1にはポートマッパ関数が含まれており、適切なインストールができるのは、NetWorkerサービスを実行していない場合だけです。Library Attachをインストールする前に、コントロールパネルを使用して "NetWorker Backup and Recover Server"および "NetWorkerRemote Exec Service"を停止します。Library Attach のインストール後、コントロールパネルで "NetWorker Remote Exec Service"および "NetWorker Backup and Recover Server"を起動します。

注記:EMC社は "Library Attach for NT"を提供していないため、同社の NetWorker NT版に ACSLSホストの機能性を複数、追加することはできません。

注記:ssiと mini_elのプロセスに追加されたファイアウォールの機能拡張は Windowsのシステムでは利用できません。

(すべてのプラットフォーム )

libstlstk.xxxは、共有ライブラリであり、nsrjbおよび ssi (または Library Attach)間で行われる通信を管理します。ssi (または Library Attach)は、ネットワーク上でライブラリサーバ (ACSLS、Library Station、または Horizon Library Manager)との通信を管理します。libstlstkの操作に影響を与えるオプション、パラメータ、または環境変数はありません。このファイルへの正しいパスは、jbconfigを使用して STKサイロを構成するときに入力する必要があります。jbconfigによって指定されるデフォルト値は、インストールプログラムで選択されたデフォルトの場所と一致し、ほとんどの場合受け付けられます。

オプション

mini_el:

-l ログファイル mini_elによって作成されるログファイルのファイル名を指定します。デフォルト値は /nsr/logs/ssi_event.logです。このファイルが存在する場合は、ログファイルへのフルパスをログファイルに指定する必要があります。ファイルが存在しない場合は、ファイルが作成されます。ファイルが存在する場合は、そこに追加されます。-lパラメータが存在しない場合は、デフォルトのログファイル/nsr/logs/ssi_event.logが使用されます。

-d デバッグフラグをセットします。mini_elによって、デバッグ情報が出力されます。

-h mini_elの使用情報を表示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド164

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mini_el(8)

ssi:

-A ACSLS serverが必要となるのは、ACSLS、LibraryStationあるいは Horizonを実行するシステム名に、CSI_HOSTNAME環境変数が設定されていない場合です。

-a ACSLS port numberが必要となるのは、ssiプロセスと ACSLSサーバ間の通信に使用するポート番号を指定する必要がある場合だけです。ACSLSサーバが特定のポートをリスンするように設定されている場合は、この値をそのポート番号に設定する必要があります。

-S SSI port numberは、ssiプロセスが特定のポート番号をリスンするようにします。このポートは、ACSLSサーバとの通信で使用されます。

-P port numberが必要となるのは、NetWorkerと ssiプロセス間の通信に使用するポートを指定する必要がある場合だけです。ポート番号に使用できる値は、50004(最初のインスタンス用 )、50011から50019、50021から 50099です。ssiのインスタンスがすでに使用しているポート番号を指定した場合、指定されたポートは使用できないので、許容範囲内で利用できる次のポートが選択されます。

-r retry countが必要になるのは、ネットワークの障害のために ssiおよび ACSLSサーバ間の通信での再試行カウントを増やす必要がある場合だけです。

これらのパラメータの位置には制限がありません。コマンドラインオプションは、ssiプロセス内で適宜解析されます。

環境変数

ssi:

CSI_HOSTNAME(最大 256文字のテキスト、デフォルトなし)ACSLSサーバ名がコマンドラインで見つからない場合は、ssiはこの変数によって指定されるホスト名を使用します。この変数は最大 256文字に制限されており、接続対象となるホスト (ライブラリサーバプログラムを実行中のホスト )のホスト名でなければなりません。コマンドラインのホスト名あるいはこの環境変数でも、使用する ssiのホスト名を指定していない場合、ssiはエラーメッセージを出して終了します。

SSI_HOSTNAME(最大 256文字のテキスト、デフォルトなし)この変数は、マルチホームシステムでの使用を対象としています。通常、ssiは、gethostbynameシステム関数を使用して、ACSLSサーバへの接続でマルチホームシステム側に使用する名前を決定します。ネットワークインターフェイスをいくつか持つシステムでは、この関数で提供される名前を、ACSLSサーバとの通信に必要なネットワークインターフェイスに使用できない場合があります。これらのシステムでは、ssiが ACSLSサーバの接続に使用するネットワークインターフェイス名を明示的かつ正確に指定できます。この変数は、ssiを起動する前に設定する必要があり、ssiのインスタンスによっては異なる場合があります。どの場合も、メッセージはイベントログに記録され、この環境変数が見つかったかどうか記述します。見つからない場合は、ssiは、gethostbynameによって返されるホスト名を使用します。これはエラーメッセージではありません。

SSI_BASE_SOCKET(数値、0 < x < 64k、デフォルトなし)ssiが通信に使用するソケット値を制限する必要がある場合は、この変数で開始値を指定します。するとssiは、ACSLSサーバとの対話用ソケットを開く必要がある場合に、この開始値を使用します。この変数が指定されていると ssiは 2つのソケットのみ開きます。1番目の SSI_BASE_SOCKETは、ホストへの接続に使用されます。2番目の SSI_BASE_SOCKET +1は、ACSLSサーバとの直接通信に使用されます。この場合も、50001および 50004には、mini_elと ssiの通信に使用されるデフォルトのソケットが存在します。しかし、このホストと ACSLSサーバの間で行われるすべての通信には、SSI_BASE_SOCKETから開始される 2つのソケットを使用する必要があります。

注記:この環境変数は、-aオプションを有効なポート番号とともに使用した場合は、無視されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 165

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mini_el(8)

TIME_FORMAT(時刻形式の文字列、デフォルト = "%m-%d-%y %H:%M:%S")時刻の値をデフォルト (月 -日 -年時 :分 :秒 )以外の形式で印刷する必要がある場合は、この変数を使用します。

%mは現在の月で置換されます%dは現在の日で置換されます%yは現在の年で置換されます%Hは現在の時間で置換されます%Mは現在の分で置換されます%Sは現在の秒で置換されます

CSI_CONNECT_AGETIME (秒、0 < x < 31536000、デフォルト = 600)これによって、ネットワーク接続の計時目的で使用する秒数が設定されます。

CSI_RETRY_TIMEOUT (秒、 0 < x < 4,294,967,295,デフォルト = 4)これによって、ssiがネットワーク要求を再試行するまでに待機する秒数が設定されます。

CSI_RETRY_TRIES (数値、 0 < x < 100,デフォルト = 5)これによって、ssiがエラーを報告するまでの、ネットワークメッセージの送信の再試行回数が設定されます。

CSI_TCP_RPCSERVICE (ブール、デフォルトは TRUE)これによって、ssiがライブラリサーバと接続する際に、TCPソケットを使用するかどうかが設定されます。

CSI_UDP_RPCSERVICE (ブール、デフォルトは FALSE)これによって ssiがライブラリサーバと接続する際に、UDPソケットを使用するかどうかが設定されます。CSI_UDP_RPCSERVICEを TRUEに設定すると、ssiは同一のシステム上で実行中の csiと通信できるようになります。

使用例標準 STKサイロの設定 : mini_el & ssi acsls1 & - または - mini_el & setenv CSI_HOSTNAME acsls1 ssi &

3種類の ACSLSサーバに接続 : mini_el & ssi -A acsls1 & ssi -A acsls2 & ssi -A acsls3 & - または - mini_el & setenv CSI_HOSTNAME acsls1 ssi & setenv CSI_HOSTNAME acsls2 ssi & setenv CSI_HOSTNAME acsls3 ssi &

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド166

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mini_el(8)

3種類のネットワークインターフェイスを介して 3種類の ACSLSサーバに接続 : mini_el & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net1 ssi -A acsls1 & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net2 ssi -A acsls2 & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net3 ssi -A acsls3 &

ポート 30031での接続を許可するように設定された ACSLSサーバに接続 mini_el & ssi -A acsls1 -a 30031 & - または - setenv CSI_HOSTNAME acsls1 mini_el & ssi -a 30031 &

mini_elで /nsr/logs/ssi.log.todayをログファイルとして使用 mini_el -l /nsr/logs/ssi.log.today & ssi -A acsls1 &

ファイル/nsr/logs/ssi_event.logデフォルトのログファイルは、mini_elによって作成 /追加されます。

参照先nsrjb(8), jbconfig(8), dasadmin(8), libstlemass(8), libstlibm(8)

診断NetWorkerサーバと ACSLSサーバの通信におけるエラーを伴う開始メッセージ、および停止メッセージは、ログファイル /nsr/logs/ssi_event.log(または mini_elコマンドラインで指定した他のログファイル)に記録されます。ssiインスタンスが通信する ACSLSサーバ名、および NetWorkerと ssi間で使用されるローカル TCPポート番号の後に、インスタンスからのメッセージが記述されます。

例 : 10-12-00 12:31:44 SSI[0]: [devlab-acsls/50004] ONC RPC: csi_init(): Initiation Started source csi_init.c; line 165

10-12-00 12:33:20 SSI[0]: [acsls2/50011] ONC RPC: csi_init(): Initiation Completed ONC RPC: csi_init(): ACSLS server acsls2 accessed through port 50011

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 167

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mini_el(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド168

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mminfo(8)

Maintenance Procedures mminfo(8)

製品名(A-Z)mminfo - NetWorkerメディアデータベースレポートコマンド

形式mminfo [ -avV ] [ -o順序 ] [ -sサーバ ] [ -xエクスポート形式 ] [ レポート ] [ クエリ ] [ volname... ]

< レポート >: [ -m | -p | -B | -S | -X | -rレポート形式 ]< クエリ >: [ -cクライアント ] [ -l ] [ -N名前 ] [ -t時間 ] [ -qクエリー形式 ]

機能説明mminfoコマンドは、NetWorkerメディアとセーブセットの情報をレポートします。mminfoコマンドでは、指定されたフラグに応じてさまざまな形式のレポートを生成できます。いくつかの組み込みレポートについては、簡単なフラグを使用して指定できます。カスタムレポートも指定できます。以下では、まずデフォルトのレポートと -v、 -V、 -m、 -p、 -S、 -B、および -Xフラグを使用して出力される組み込みのレポートについて説明します。-qクエリー形式および -rレポート形式オプションで生成されるカスタムクエリとレポートについては、「カスタムクエリとカスタムレポート」セクションで説明します。それ以外のオプションについては、「オプション」セクションで説明します。

オプションを指定しない場合、mminfoでは、前日の夜 12時以降に正常に完了し、オンラインファイルインデックスにまだ記録されているセーブセット (ブラウズ可能なセーブセット )に関する情報を表示します。それぞれのセーブセットについて、保存されているボリュームの名前、クライアント名、作成日、ボリュームに保存されているサイズ、セーブセットのレベル、セーブセット名などの情報が出力されます。サイズフィールドは、バイト (B)、キロバイト (KB)、メガバイト (MB)、ギガバイト (GB)、テラバイト (TB)、ペタバイト (PB)、またはエクサバイト(EB)単位で表示されます。セーブセットレベルには、フルであれば「full」、インクリメンタルであれば「incr」、マイグレーションであれば「migration」、レベル 1~ 9であれば 1~ 9の値がそれぞれ表示されます。レベルは、スケジュールされた保存とファイルのマイグレーションでのみ保持されます。save(8)コマンドを明示的に実行して生成されたセーブセット (Ad Hoc 保存といいます )には、関連するレベルはありません。

デフォルトでは、完了したブラウズ可能なセーブセットが出力されますが、-vフラグを使用すると、この他に、処理が中断して削除された不完全かつリカバリ可能なセーブセットも出力されます。また、-vフラグを指定すると、この他に作成時刻、セーブセットの内部 ID(ssid)、および 2つのフラグ用の 3つのフィールドが追加で表示されます。1つのフラグに 1文字が使用されます。

最初のフラグは、ボリューム上にあるセーブセットの部分を表します。セーブセット全体がそのボリュームに含まれている場合には、cが表示されます。セーブセットが複数のボリュームにわたって保存されており、そのボリュームにヘッドがある場合は、hが表示されます。残りのセクションは他のボリュームになります。セーブセットが複数のボリュームにわたって保存されており、そのボリュームに中間セクションが含まれている場合は、mが表示されます。ヘッドとテールセクションは異なるボリュームになります。中間セクションは複数存在する可能性があります。セーブセットが複数のボリュームにわたって保存されており、そのボリュームにテールセクションがある場合は、tが表示されます。残りのセクションは他のボリュームにあります。

2つ目のフラグは、セーブセットのステータスを示します。オンラインインデックスにセーブセットがあり、recover(8)コマンドでブラウズ可能になっている場合には、bが表示されます。セーブセットがオンラインインデックスになく、scanner(8)コマンドでリカバリ可能になっている場合には、rが表示されます。セーブセットがリサイクル可能とマークされており、いつでも上書きできる場合には、Eが表示されます。aは、保存が完了する前に処理が中断されたことを示します。中断されたセーブセットは nsrck(8)によりオンラインファイルインデックスから除去されます。保存が進行中の場合は、iが表示されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 169

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mminfo(8)

オプションの 3番目のフラグはセーブセットのタイプを示しています。NDMPセーブセットのときは、Nが表示されます。未フォーマットパーティション (例 : Oracle、Sybase、その他の Networkerがサポートする Networkerモジュール )の場合、Rが表示されます。これは、rawasmディレクティブを使用するファイルを含むセーブセットを指しません。スナップショットセーブセットのときは、Pが表示されます。

オプションの 4つめのフラグ sは、NDMPセーブセットが nsrdsa_saveによって NetWorkerストレージノードにバックアップされたかどうかを示します。

-Vフラグを使用すると、-vフラグよりも詳しい情報が表示されます。また、この形式で表示された情報 (メディアファイル番号やレコード番号 )を使用すると、scanner(8)コマンドの処理速度を向上できます。-vフラグを使用するとボリュームごとに各セーブセットが 1行で表示されます。-Vフラグを使用すると、ボリュームのファイル内にあるセーブセットの各セクションが 3行で表示されます。セーブセットの先頭と最後が別のボリュームになっていると、1つのセーブセットに複数のインデックスエントリが生成されます。このレポートには、-vフラグで生成されるすべての情報が表示されます。詳細を表示するために、この情報の一部は順序が変更されています。最初の行にはボリュームの名前、クライアント名、そのセクションに保存されているサイズ、セーブセットのレベル、セーブセット名などの情報が出力されます。サイズフィールドには、そのボリュームのセーブセットの総量ではなく、セクションのバイト数が表示されます。2行目には、セーブセットの内部 ID(ssid)、グリニッジ標準時の 1970年 1月 1日午前 0時 0分 0秒から保存時刻までの経過秒数、作成日時、セーブセットの内部 ID (ssid)、セーブセットブラウズ時刻、クローンインスタンスのリテンション時間が表示されます。3行目には、セクション内のセーブセットの最初と最後のバイトまでのオフセット、メディアのファイル番号、そのセーブセットのデータがあるメディアファイルの最初のレコード、内部ボリューム ID (volid)、セーブセットの総サイズ、前述の -vの項で説明したフラグが表示されます。このフラグは、このメディアファイルにあるセーブセットの部分 (c、h、m、または t)とセーブセットのステータス (b、r、a、または i)を表します。

-pフラグを使用すると、mminfoは、セーブセットのブラウズ時刻とリテンション時間をレポートに表示します。レポートの各行にはセーブセットの作成日、保存されたブラウズ日とリテンション日 (downrevサーバに接続しているときには 'undef'が表示されます )、セーブセットの ID、クライアントの名前、サーバの名前が表示されます。このレポートに含まれる列には、-vと -Vオプションは無効です。

-mフラグを使用すると、mminfoは、メディアデータベース内の各ボリューム名、ボリュームに書き込まれたバイト数、スペースの使用率 (「full」はすべてのスペースが使用されていることを示します )、リテンション (有効期限 )時間、読み込まれたバイト数、ボリューム上で実行されたラベルの読み取り回数 (明示的なマウント数ではありません )、ボリュームの容量を表示します。リサイクル可能なボリューム (nsrim(8)を参照 )には、最初の列に Eというフラグが設定されます (リサイクル可能であることを示します )。手操作でのリサイクルが可能というマークがボリュームに付いている場合には、Eではなく、Mが表示されます。ボリュームがリサイクル可能であり、また手操作でのリサイクルも可能である場合には、X が表示されます。アーカイブボリュームとマイグレーションボリュームの場合には、最初の列に Aというフラグが設定されます。ボリュームがアーカイブボリュームでもマイグレーションボリュームでもなく、リサイクルも可能ではない場合には、フラグは表示されません。

-vフラグを -mフラグとともに指定すると、内部ボリューム ID (volid)、次に書き込まれるファイルの番号、メディアタイプの 3つのフィールドが追加で表示されます。

-Vフラグと -mを使用すると、フラグの列が出力に追加されます。現在では、2つのフラグが表示されます。ボリュームが書き込み中 (ダーティー )の場合には、dフラグが設定されます。ボリュームに読み取り専用というマークが付いている場合には、rフラグが設定されます。どの条件も満たしていない場合には、フラグの列は空になります。

-Sフラグを使用すると、長形式で複数行から構成されるセーブセットレポートが生成されます。これは、デバッグで使用します。行数はセーブセットによって異なります。長さのため、列のヘッダーはありません。クライアントとセーブセットの名前を除いて、セーブセットの各属性が 'name=value'の形式で表示されます。これらの名前は'client:name'の形式で表示されます。また、拡張属性も表示されます。複数行グループの先頭行は左マージンから始まり、セーブセットの ID(ssid)、保存時間 (日付と時刻、1970年 1月 1日午前 0時 0分 0秒からの経過秒数の両方の形式 )、クライアントとセーブセットの名前が表示されます。このセーブセットの 2行以降はインデントされます。セーブセットが一連のセーブセット (「継続セーブセット」)の一部分で、その最初のセーブセットでなければ、前のセーブセットの IDが 2行目に表示されます。次の行には、レベル、セーブセットのフラグ ('ssflags'の形式については、カスタムクエリとカスタムレポートセクションの表を参照 )、セーブセットのサイズ (バイト単位 )、セーブセット内のファイル数、セーブセットのインサート日が表示されます。次の行には、セーブセット

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド170

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mminfo(8)

の作成、完了、ブラウズ、保存 (有効期限 )の日付が表示されます。この 2行の値に 'undef'という文字列が表示された場合には、これらの値を保存しない古いサーバが問い合わされていることを意味します。クライアント IDが設定されている場合には、この次の行に表示されます。セーブセットに拡張属性 (セーブセットの所属するグループやアーカイブ注釈 )がある場合には、以降に 1つの属性が 1行に表示されます。拡張属性の形式は "name: values;"です。最後に、セーブセットのクローンまたはインスタンスが表示されます (各セーブセットには 1つ以上のインスタンスがあります )。各クローンの最初の行には、クローン ID、インスタンスの作成日時、クローンリテンション日付、クローンごとのフラグ ('clflags'の形式で表示されます。詳細については、カスタムクエリとカスタムレポートの表を参照してください。)インスタンスごとに、そのインスタンスのセクションが、フラグメント化されて表示されます。フラグメント化された行には、セーブセットの先頭からそのフラグメントまでのオフセット、そのフラグメントのあるボリューム ID (volid)、開始フラグメントのメディアファイルとレコード番号、絶対位置決め ID(既存のサーバでは未使用 )、フラグメントの最終アクセス日が表示されます。このレポートでは、-vと -Vオプションは無効です。-Sを指定すると、-oソート順序のオプション oと mは無視されます。

-Xフラグを使用すると、行単位にセーブセットが表示されるのではなく、セーブセットの要約レポートが準備されます。このクエリを解決するには、メディアデータベース全体を調べる必要がありますが、これは非常に時間とコストのかかる処理です。このフラグを aオプションと一緒に使用すると、すべてのボリュームのクエリが実行され、それらのボリュームのセーブセットが確認されます。aオプションを指定しないで使用した場合は、24時間以内のセーブセット情報だけが確認されます。要約には、セーブセットの総数と、セーブセットのタイプによるカテゴリごとの総数が示されます。クエリで必要であれば、セーブセットの最新の使用率も出力されます。カテゴリには、フルの数、インクリメンタルの数、フルでなく、インクリメンタルでもないセーブセットの数、Ad Hocなアーカイブ、マイグレーション、空で削除されたセーブセットの数、インデックスセーブセットの数、最終的に、不完全なセーブセットの数があります。最新の使用率では、1 週間前から 1日単位でセーブセットの数が表示され、その週のセーブセットの要約が示されます。また、可能であれば、その月のセーブセットの要約も表示されます。各行には、ファイル数 (指定された時間間隔で保存されたファイル )、セーブセットの数、総サイズ、セーブセットの平均サイズ、ファイルの平均サイズが表示されます。可能であれば、インクリメンタルとフルの比率や、ブラウズ可能なファイルの比率も出力されます。要約レポートでは、-vと -Vオプションは無効です。

-Bフラグを使用すると、事前に用意されたクエリが実行され、過去 5週間で生成されたブートストラップのリストが適切な形式で出力されます。この形式では、各セーブセットが行単位に表示されます。各行には、保存日時、保存レベル、セーブセット ID (ssid)、開始ファイル番号、開始レコード番号、ボリュームが表示されます。同等のクエリについて、以下の使用例セクションで説明します。ブートストラップの表示では、-vと -V オプションは無効です。

オプション-a 24時間以内のセーブセットだけではなく、完了してブラウズ可能なすべてのセーブセットにクエリが適用

されます。このオプションは、後述の -c、 -N、 -q、 -m、および -oオプションを使用した場合に暗黙的に適用されます。メディアのみのレポート (-mまたはメディア情報のみを表示するカスタムレポート )と組み合わせると、-aは、完了してブラウズ可能なセーブセットだけではなく、すべてのボリュームに適用されます。

-cクライアント指定されたクライアントに関するメディアやセーブセットの情報だけをレポートします。(Reg.)これは、クエリー形式 (-qオプションを参照 )名を使用してクライアント名を指定することに類似しています。いずれの場合も、大文字と小文字を区別しない文字列比較によって名前の照合が行われます。reportspec(-rオプションを参照)が volumeを含む場合、レポートされる情報にはクライアントの aliasesに関する情報が含まれます。クライアントのエイリアスに関する情報を出力する必要がない場合に、reportspecが volumeを含むときは、-c clientとともに、-lオプションを使用する必要があります。

-l このオプションを -c clientとともに、volumeを含む reportspec (-rオプションを参照 )に加えて使用すると、出力に指定されたクライアントの aliasesに関する情報はすべて含まれなくなります。

-m デフォルトのセーブセットレポートではなく、メディアレポートを表示します。つまり、セーブセットではなく、セーブセットを含むメディアに関するレポートが表示されます。

-N name指定された nameに関するメディアやセーブセットの情報だけをレポートします。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 171

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mminfo(8)

-o順序指定された順序で出力をソートします。セーブセットは、さまざまなフィールドでソートされてから表示されます。数値フィールドは最小値から最大値へ、他のフィールドはアルファベット順にソートされます。順序には celmnotRの各文字を任意に組み合わせて指定できます。cはクライアント、eは有効期限、lは長さ、mはメディア名、nはセーブセット名、oはメディア (ファイルとレコード番号 )のオフセット、tは時刻、Rは逆順をそれぞれ表します。セーブセットレポートのデフォルトのソート順序は mocntlです。オフセットフィールド (ファイルとレコード )は、-Vオプションが選択されている場合に、セーブセットセクション (フラグメント )情報を示すカスタムレポートでのみ考慮されます。メディアのみのレポート (-m)に適用する場合は、長さはボリュームでの使用量、時刻はメディアの最終アクセス時刻となり、他の順序フラグは無視されます。

-p 上記のように、セーブセットのブラウズおよびリテンション時間についてのレポートを表示します。

-q queryspec指定されたクエリ制約を現在のクエリの制約リストに追加します。複数の -qオプションが指定できます。queryspecの構文については、以下のカスタムクエリとカスタムレポートセクションを参照してください。

-r reportspecで属性のリストを表示するようレポート情報を付加します。複数の -rオプションが指定できます。reportspecの構文については、以下の カスタムクエリとカスタムレポートセクションを参照してください。

-s serverserverの NetWorkerシステムから取得したボリュームおよびセーブセット情報を表示します。サーバの選択については、nsr(8)を参照してください。デフォルトはカレントシステムです。

-t時刻時刻以降に作成されたセーブセットに関するメディアやセーブセットの情報のみをレポートします。有効な時刻形式については、nsr_getdate(3)を参照してください。-a、-B、-c、-N、-m、-o、および -qのスイッチを使用している場合を除き、デフォルトは「yesterday」です。これらのスイッチを使用している場合は、時刻のデフォルト値はありません。前日以降のバックアップのみを表示する場合は、明示的に「-t yesterday」を指定する必要があります。

-v 上記のように冗長表示レポートをオンにします。

-x exportspecデフォルトの人間が読める出力形式の代わりに、exportspecは、2種類のプログラムが読める出力形式を提供します。exportspec「m」は、XML出力を表示します。また、exportspec「c<separator>」は、任意の単一文字または文字列で区切られた値を表示します。たとえば、‘mminfo -xc,’はコンマ区切りの値を生成します。

-B 事前に用意されたクエリを実行して、上記のように過去 5週間に生成されたブートストラップをレポートします。このオプションは、サーバのインデックスとブートストラップを保存するときに、savegrp(8)が使用します。

-S 上記のような長形式で複数行から構成されるセーブセットレポートを表示します。

-V 上記のような追加の冗長レポートを表示します。

-X 上記のような要約レポートを準備します。

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mminfo(8)

カスタムクエリとカスタムレポートmminfoのカスタムクエリとレポートオプションを使用すると、パイプラインやスクリプトでソートし直さずに、複雑な制約に一致するメディアおよびセーブセットレポートが生成できます。このセクションでは、カスタムクエリの構文、レポートの仕様について例を挙げながら説明します。詳しいサンプルについては、使用例セクションを参照してください。

カスタムクエリオプションの -q queryspecは、-c clientなどの簡単なクエリの拡張です。これにより、データベース内のメディアやセーブセットの属性をベースにしたクエリを作成でき、簡単なオプションで実行できる簡単な等号比較以外に、複雑な比較演算が実行できます。queryspecの形式は、

[!] 名前 [ comp value ] [ , ... ]

ここで、nameは、以下の表にあるデータベース属性の名前、compは、'>'、'>='、'='、'<='、'<'、など属性に有効な比較演算子です。valueは、比較される値です。先頭と末尾に空白を開けて、指定したコンポーネントを分離できます。比較演算子と値は、ほとんどのフラグ属性に指定しなければなりません。一般に、数値属性には 5つの比較演算子が使用できますが、文字列属性には等式しか使用できません。値が通常 'true'か 'false'になるフラグを比較するときには、'[ ! ] name'構文が使用できます。!nameは、name=falseと同等で、nameは、それ自身が name=trueと同等です。比較演算子は、コンマで区切って指定します。時刻または文字列にコンマがある場合には、その値を単一引用符または二重引用符で囲む必要があります。引用符自体を指定するときには、文字列内で連続して指定します。次の例は、有効な文字列比較を表しています。

name="Joe's daily, ""hot"" Save Set"

コマンドラインシェルでも引用符は解釈されます。したがって、クエリ全体を引用符で囲み、クエリ内の単一値に引用符を付ける必要があります。使用する引用符のタイプは、シェルによって異なります。上記のように、複数の文字列値を除いて、指定された制約のすべてと一致するセーブセットとメディアボリュームがレポートに出力されます。複数の -qオプションを指定したり、 -c、 -N、 -tなどの簡単なクエリ制約と組み合わせることも可能です。上記のクエリ制約の順序は重要ではありません。

ボリューム、セーブセット、クローンなどの IDを除いて、数値制約では範囲を指定できます。また、文字列制約では、可能な値をいくつか指定できます。時刻とレベルは、文字列ではなく、数値として処理されます。数値範囲の上限と下限は、別の制約として指定します。例 :

%used>20,%used<80

は、使用率が 20%より大きく 80%より小さいボリュームと一致します。また、すべての文字列は '属性とボリューム属性 'を除いたリストです。文字列で可能な値を指定する場合には、別の等式制約として指定します。例 :

client=pegasus,client=avalon

は、クライアント 'pegasus'またはクライアント avalonのセーブセットと一致します。

文字列属性「group」を複数回使用する場合、「mminfo」クエリは次のようになります。

mminfo -av -q ‘group=Default, group=Test’

これにより、「Default」グループおよび「Test」グループのセーブセットがレポートされます。

カスタムレポートオプション -r reportspecを指定すると、レポートに表示されるメディアおよびセーブセットの属性、列の順序、列幅、改行の位置を正確に指定できます。reportspecの形式は、

name [ (width) ] [ , name [ (width) ] ... ]

ここで、名前は以下で説明するデータベースの属性名です。括弧で囲まれた 幅はオプションで、列の幅を指定します。先頭と末尾にある空白は無視されます。デフォルトの列幅は、属性によって異なります。デフォルトの幅についても、以下の表で説明します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 173

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mminfo(8)

一部の列見出しには、短いバージョンと長いバージョン (表示内容が詳細 )のテキストがあります。十分な列幅がある場合は長い列見出しが表示され、列幅があまりない場合は短い列見出しが表示されます。非米国ロケールの見出しでは、デフォルトの列幅が狭すぎる場合や広すぎる場合に、列見出しとデータが正しくそろわないことがあります。列見出しとデータをそろえるには、属性名とともに幅を指定します。

たとえば、一部のロケールの場合、「mminfo -p –q group=default」 コマンドでは列見出しとデータが正しくそろわない可能性があります。これらの位置をそろえるには、属性名とともに列幅を指定してコマンドを実行します。指定された列幅のサイズによっては、長い見出しが表示される可能性があります。例 :

mminfo -avot -q group=Default -r"保存時刻 (17), ssbrwowse(17), ssretent(17), ssid,クライアント ,名前 "

複数の -rオプションを指定できます。レポートの列は左から右の順になり、指定された属性名の順序に対応します。出力の各行には要求されたすべてのデータが表示されます(newline属性名を使用して論理行内に改行を挿入できます)。要求された列幅に値が収まらない場合には、その行の後続の値は右にシフトします(値は、256文字目以降で切り捨てられます)。

以下の表に、有効な属性名、クエリ値の有効範囲 (または、レポートの指定にのみ有効なアトリビュートとして NA)、簡単な説明を示します。

表の有効な範囲にある列で数字 として表示されている [数値 ]属性は、上記にリストされている比較演算子を使用して指定できます。また、範囲の比較に使用することもできます。

=id属性は、さまざまな ID(ボリューム ID、セーブセット IDなど )に使用され、等号比較のみが実行できます。ほとんどの場合、列幅が狭いため (50文字未満 )、短縮形式の IDしか表示されません。これは、downrevサーバで使用される IDに対応します。列幅に十分な長さがある場合には、完全な IDが示されます。クライアント IDは常に完全な IDで示されます。クローン IDは、短縮形式の IDとして表示されます。

flag属性は 'true'か 'false'の値をとります。これは、クエリ制約としてのみ適用され、レポート仕様で対応するフラグ要約文字列があります。

time属性は、nsr_getdate(3)形式で指定します。そうでないと、数値属性として扱われます (コンマを含む時刻を指定する必要があります )。'forever'という特別な時間を有効期限として使用すると、そのセーブセットまたは有効期限は 'forever'になります。時間が定義されていないと、'undef' という特別な時間が表示されます。出力では、時刻は MM/DD/YY HH:MM:SSと表示されます。これらは、それぞれ月 (数値 )、日、年 (下 2桁 )、時間、分、秒を表します。それぞれ、英語 (米国 )ロケールです。列幅が非常に狭い場合 (17文字未満 )には、日付だけが表示されます。列幅を 22文字にすると、通常、日付と時刻が完全に出力されます。これは、オペレーティングシステムが生成する日付と時刻の形式によって変わります。返された日付と時刻が指定された列に収まらない場合は、日付だけが表示されます。

非米国ロケールでは、time属性はローカルの日付 /時刻形式で表示されます。このため一般に、より大きな列幅の指定が必要です。

列幅が属性のローカルの日付 /時刻の値を完全に表示するのに十分でない場合は、<locale_date HH:MM> (24時間 )形式が試されます。それでも、列幅が十分でない場合は、日付 /時刻の列には <locale_date>だけが表示されます。

たとえば、特定のロケールで savetime属性のローカルの日付 /時刻を表示するには、以下のように適切な幅を指定します。

mminfo -avot -r"volume, client, savetime(40), sumsize, level, ssid, name, sumflags"

サイズと kbサイズ属性には、単位を付加できます。キロバイトは「KB」、メガバイトは「MB」、ギガバイトは「GB」、テラバイトは「TB」、ペタバイトは「PB」、エクサバイトは「EB」です。クエリ制約におけるデフォルトの単位 (単位を明示的に指定しなかった場合 )は、属性の場合はバイト、kbサイズ属性の場合はキロバイトになります。レポートの単位は、実際の値に応じて変わります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド174

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mminfo(8)

string属性は、任意の文字列から構成されます。クエリ構文で説明したように、これらの文字列は必要に応じて引用符で囲みます。

属性名 値範囲 幅 説明space NA 1 次の列の前に空白。newline NA 1 論理行内の改行。幅には実際に必要な改行の数を指定。volume 文字列 15 ボリューム名。volid =id 11 固有のボリューム ID。barcode 文字列 15 ボリュームのバーコード(設定されている場合)。family 文字列 4 メディアファミリ(テープ、ディスクなど)。type 文字列 7 メディアタイプ(8mm、光ディスクなど)。volflags NA 5 ボリューム要約フラグ。dと rがあり、それぞれ、ダーティー(使用中) および読み取り専用を表す。state NA 7 ボリューム状態の要約。E、M、X、および A。それぞれ、リサイクル 可能、手動リサイクル可能、その両方、アーカイブボリュームまたは マイグレーションボリュームを表す。full フラグ NA フルのボリュームに一致。inuse フラグ NA 使用中の(ダーティー)ボリュームに一致。volrecycle フラグ NA リサイクル可能なボリュームに一致。readonly フラグ NA 読み取り専用ボリュームに一致。manual フラグ NA 手動リサイクル可能なボリュームに一致。scan フラグ NA スキャンする必要があるボリュームに一致。pool 文字列 15 ボリュームのあるプール。location 文字列 15 ボリュームのロケーション。capacity サイズ 8 ボリュームの推定容量。written kbサイズ 7 ボリュームに書き込まれた量(KB単位)。%used 数値 5 推定使用率、fullとマークされたボリュームの場合は ‘full’ または ‘full’read kbsize 8 ボリュームから読み取られた(リカバリされた)量(KB単位)。next 数値 5 次に書き込むメディアファイル。nrec 数値 5 次に書き込むメディアレコード。volaccess 時刻 9 保存またはリカバリのオペレーションで、ボリュームに最後にアクセス した時間。アクセス時刻の更新は、マウント オペレーションによって 必ずしも発生しない。古いサーバはこの値を正確に提供しない。volretent 時刻 9 このボリュームの最後のセーブセットが期限切れになる日時。olabel 時刻 9 ボリュームにラベルが作成された最初の時間。labeled 時刻 9 メディアボリュームにラベルが作成された最新時刻。mounts 数値 6 ラベル読み取りオペレーションがボリューム上で実行された回数(明示 的なマウント数ではない)。recycled 数値 4 ボリュームラベルが変更された回数。avail NA 3 ボリュームの可用性、現在の有効値、nはニアライン(つまりジューク ボックス内)、ovは SmartMediaが管理しているボリュームを表す。near フラグ NA ニアラインボリュームに一致する。smartmedia フラグ NA SmartMedia管理ボリュームに一致する。metric 数値 6 ボリューム速度と性能メトリック(既存のサーバでは使用されていない)。savesets NA 6 ボリューム上のセーブセットの数。volattrs NA 31 拡張ボリューム属性。

name 文字列 31 セーブセット名。savetime 時刻 9 保存時刻(クライアント側)。nsavetime NA 11 保存時刻。グリニッジ標準時の 1970年 1月 1日午前 0時 0分 0秒か

らの経過時刻を秒数で表示。sscreate 時刻 9 作成時刻(サーバ側)。クライアントとサーバのクロックの同期が取れ

ていない場合、この時刻は保存時刻と異なる場合がある。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 175

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mminfo(8)

SSID =id 10 デフォルトでは、ssidの短い形式。この形式ではあいまいになる可能性がある。

SSID =id 53 長い形式の ssidは、特定のセーブセットに対して一意であることが保証される。

snap フラグ NA スナップショット バックアップのみを表示する。cover フラグ NA カバー セーブセットを表示。ssflagには「K」が設定される。level 0~ 9、 5 バックアップ レベル。手動バックアップは、「manual」値としてレ

full、incr、 ポートに印刷される。migration、または manual

クライアント 文字列 11 このセーブセットでバックアップされたホストに関連づけられているクライアントリソース名。

attrs NA 31 拡張セーブセット属性。pssid =id 11 直前のセーブセット ID。最初のセーブセット、またはセーブセットが

1つしかない場合には 0。ssflags NA 7 セーブセットのフラグ要約。CvrENiRPKIFkのうちの 1つ以上の文字

で構成される。これらの各文字はそれぞれ、継続、有効、削除(リカバリ可能)、リサイクル可能、生成 NDMP、不完全、ロー(rawasmを使用してバックアップしたセーブセットではない)、スナップショット、カバー実行中、完了(終了)、チェックポイント再開が有効を表す。

continued フラグ NA 継続セーブセットに一致。recoverable フラグ NA リカバリ可能(削除された)セーブセットに一致。ssrecycle フラグ NA リサイクル可能セーブセットに一致。incomplete フラグ NA 不完全なセーブセットに一致。rolledin フラグ NA ロールインセーブセットに一致。ndmp フラグ NA NDMPセーブセットに一致。checkpoint フラグ NA チェックポイント再開が有効にされたセーブセットに一致。-restartdsa フラグ NA バックアップされた NDMPセーブセットを表示。セーブセットのフラグ

には 'N'および 's'が設定される。

raw フラグ NA rawセーブセットに一致。NetWorkerモジュールによって保存されたパーティションを含む。

valid フラグ NA 有効なセーブセットに一致。現在のサーバによって、すべてのセーブセットに ‘valid’というマークが付けられる。

sumflags NA 3 ボリューム単位のセーブセット要約フラグ。-vレポートの説明を参照。fragflags NA 3 セクション単位のセーブセット要約フラグ。-Vレポートの説明を参照。totalsize 数値 11 セーブセットの総サイズ。nfiles 数値 5 セーブセットに含められるクライアントのファイルの数。ssbrowse 時刻 9 セーブセットのブラウズ時刻。この時刻まではセーブセットをブラウズ

可能。downrevサーバに接続しているときには ‘undef’が表示される。ssretent 時刻 9 セーブセットの保存時刻(期限切れ時刻)。セーブセットはこの時間ま

で保持される。ssinsert 時刻 9 セーブセットの挿入時刻。セーブセットが最後にデータベースに導入

された時刻(たとえば、バックアップや scanner(8)の実行によって導入された時刻)。

sscomp 時刻 9 セーブセットの完了時刻。セーブセットのバックアップが完了した時刻。clientid =id 9 このセーブセットでバックアップされたホストの、グローバルに一意

なクライアント ID。copies 数値 6 セーブセットのコピー(インスタンスまたはクローン)の数。すべて

に同じ保存時刻とセーブセット IDが付いている。validcopies 数値 11 セーブセットの正常にコピーされた数(インスタンスまたはクロー

ン)。すべてに同じ保存時刻とセーブセット IDが付いている。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド176

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mminfo(8)

cloneid =id 11 1つのコピーのクローン ID。clonetime 時刻 9 コピーの作成時刻。clretent 時刻 9 クローンの保存時間。この時間を過ぎると、メディアデータベース内の

クローンインスタンスがリカバリ可能でなくなる。clflags NA 5 クローンのフラグ要約。aiosのうちの 1つまたは複数の文字で構成さ

れ、それぞれの文字は処理中断(abort)、不完全(incomplete)、不透明(opaque(通常の NetWorker要注意(suspect(読み取りエラー))を表す。この要約は、セーブセットのインスタンスのステータスを反映している。

suspect フラグ NA 要注意のセーブセットコピーに一致する。これは、ファイル リカバリでエラーの発生したセーブセットのコピーを指す。

annotation 文字列 31 (アーカイブ)セーブセットの注釈。クエリー形式では、文字列はgrep(1)で使用される形式の正規表現。

group 文字列 12 このセーブセットのグループ。このセーブセットをバックアップするグループ。

ssbundle 文字列 15 このセーブセットにバンドルされるセーブセット。複数のセーブセットを一緒にステージングするために使用される。

first 数値 11 セクション内に含まれるセーブセットの先頭バイトのオフセット。last NA 11 カレント セクションに含まれているセーブセットの最終バイトまでの

オフセット。fragsize NA 7 セーブセットのカレントセクションのサイズ。sumsize NA 7 このボリューム上にあるセーブセットのすべてのセクションの合計サイズ。mediafile 数値 5 セーブセットのカレントセクションがあるメディアファイル番号。mediarec 数値 5 カレントメディアファイル内でセーブセットの先頭バイトが検出され

たメディア レコード番号。mediamark 数値 5 カレントセクションの絶対位置決めデータ(既存のサーバでは使用さ

れない)。checkpoint_id 文字列 10 セーブセットのチェックポイント ID。checkpoint_seq文字列 10 セーブセットのチェックポイント シーケンス番号。

使用例一部のレポートまたはクエリには簡単なオプションが用意されています。次の例では、このようなオプションについて、簡単なレポートとカスタムレポートの両方を示します。

ボリューム上のセーブセットの情報を、セーブセット ID(長い形式の ssid(53桁 ))付きで表示します。 mminfo -av -r 'volume, name, savetime, ssflags, clflags, ssid(53)'

過去 5週間に生成されたすべてのブートストラップを表示します。これは、savegrp(8)でレポートされます。 mminfo -B mminfo -N bootstrap -t '5 weeks ago' -avot -r 'savetime(17),space,level(6),ssid' -r 'mediafile(6),mediarec(7),space(3),volume'

すべてのボリュームに関する情報を表示します。 mminfo -m mminfo -a -r 'state,volume,written,%used,volretent,read,space' -r 'mounts(5),space(2),capacity'

ボリューム mars.001と mars.002のメディア情報を表示します。 mminfo -m mars.001 mars.002 mminfo -m -q 'volume=mars.001,volume=mars.002'

/usrという名前のすべてのブラウズ可能なセーブセットを表示します。 mminfo -N /usr mminfo -q name=/usr

先週 /usrという名前でクライアント venusによって生成されたブラウズ可能なセーブセットを表示します。 mminfo -N /usr -c venus

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 177

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mminfo(8)

mminfo -q 'name=/usr,client=venus'

ボリューム mars.001に /usrという名前でクライアント venusによって生成されたブラウズ可能なセーブセットを表示します。 mminfo -N /usr -c venus mars.001 mminfo -q mminfo -q 'name=/usr,client=venus,volume=mars.001'

先週書き込まれたすべてのボリュームに関するメディアレポートを表示します。 mminfo -m -t 'last week' mminfo -m -q 'savetime>=last week'

フルでないボリュームについて、その使用率、プール、各ボリュームのロケーションを示すメディアレポートを表示します。 mminfo -a -r 'volume,%used,pool,location' -q '!full'

-mレポートと類似したメディアレポートを表示します。ただし、ボリュームラベルではなく、バーコードを表示します。 mminfo -a -r 'state,barcode,written,%used,read,space' -r 'mounts(5),space(2),capacity'

複数のコピーがあるすべてのセーブセットのインスタンス冗長リストを、保存時刻とクライアント名でソートして表示します。 mminfo -otc -v -q 'copies>1'

完了したすべてのボリュームのセーブセット(たとえば、nmsun118.001)に対して、少なくとも 1つのクローンが他のボリュームに存在するかどうかを確認するために使用する必要があるクエリー。 mminfo -q 'volume=nmsun118.001,validcopies>1'

4か月以内に作成され、"project data"という注釈が付いているすべてのアーカイブセーブセットを表示します。 mminfo -q'annotation=project data' -r"volume,client,savetime,sumsize,ssid,name,annotation" -t'four months ago'

クライアント cyborgのスナップショットーブセットをすべて表示します。 mminfo -q'client=cyborg, snap' -r"volume,client,savetime,sumsize,ssid,name,annotation" -t'four months ago' 注記:このオプションは EMC PowerSnapモジュールでしか使用できません。

クライアント cyborgの、スナップショットハンドルの付いたすべてのスナップショットセーブセットを表示します。このスナップショットハンドルは、属性 '*snapid'に保存されます。 mminfo -a -S -q'client=cyborg, snap' -t'four months ago' 注記:このオプションは EMC PowerSnapモジュールでしか使用できません。

クライアント cyborgに対してチェックポイントが有効にされたすべてのセーブセットを表示します。 mminfo - q'client=cyborg, checkpoint-restart' -r"checkpoint_id,checkpoint_seq,volume,client,ssid,name"

チェックポイント再開シーケンス「1265299738」から 3番目の部分的なセーブセットを表示します。 mminfo - q'checkpoint_id=1265299738,checkpoint_seq=3' -r"checkpoint_id,checkpoint_seq,volume,client,ssid,name"

権限要件「ローカルデータリカバリ」権限を持つユーザーは、セーブセット情報のメディアデータベースに、mminfoコマンドが呼び出されているクライアントについてのみクエリを実行できます。

「リモートアクセス」権限を持つユーザは、セーブセット情報のメディアデータベースに、任意のクライアントについて問い合わせることができます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド178

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mminfo(8)

「デバイスおよびジュークボックス使用」権限を持つユーザは、メディアデータベースに、詳細なボリューム情報を問い合わせることができます。ユーザがセーブセット情報にアクセスできるためには、「ローカルデータリカバリ」権限または「リモートアクセス」権限のいずれかを持っている必要があります。「リモートアクセス」権限は、「全クライアントへのリモートアクセス」権限またはクライアントリソースの「リモートアクセス」属性によって付与されます。

「NetWorkerモニタ」権限を持つユーザは、メディアデータベースに、任意のクライアントのボリュームとセーブセット情報を問い合わせることができます。これは、「デバイスおよびジュークボックス使用」権限と「リモートアクセス」権限の両方を持っているのと同じです。

ファイル/nsr/mm/mmvolume6セーブセットとメディアボリュームのデータベース (実際に nsrmmdbd(8)によってアクセスされるデータベース )

参照先grep(1), nsr_getdate(3), nsr_layout(5), nsradmin(8), nsrmmdbd(8), recover(8), savegrp(8), scanner(8).

診断クエリに一致するものがありません

データベースに、クエリのすべての制約を満たすセーブ セットまたはボリュームが見つかりませんでした。

無効なボリューム名 'volname'指定されたボリューム名は有効な形式ではありません。ボリューム名はダッシュで始まる必要があります。一致するボリュームがない場合、クエリーで「no matches found for the query」というエラーが返されます。

-m、-B、-S、-Xまたは -rの中の 1つだけを指定してください1回に 1つのレポートしか生成できません。複数のレポートを取得するには、mminfoを個別に実行してください。

ソート順が無効です。‘celmnotR’のいずれかを選択してくださいcelmnotRの文字だけが -oオプションで使用できます。

指定できる -oは 1つだけです複数のソート順は指定できません。

指定できる -sは 1つだけです同時に複数のサーバにクエリを実行できません。複数のサーバからレポートを取得するには、mminfoを個別に実行します。

メモリ不足ですクエリの実行中に、メモリが不足しました。ソート順を -omにして再度実行するか、制約の多いクエリ (たとえば、特定のボリューム、クライアント、セーブセット名を表示する )を実行する必要があります。

‘属性 ’のために指定された値が無効です指定された値が範囲外(たとえば、正の数しか受け入れられない個所に負の数が指定されている)、タイプが異なる(数値属性にアルファベットの文字列を指定している)、または形式が正しくない(たとえば、閉じ引用符と次のコンマの間に空白文字がないか、閉じ引用符がない)のいずれかです。

値 ‘属性 ’は長すぎます属性に指定した値が、最大許容値を超えています。クエリ属性は 65文字より少ない値にしなければなりません。

‘属性 ’に指定された範囲に重複部分がありません属性に重複部分のない数値範囲が指定されたた め、データベースのセーブセットまたはボリュームに一致しません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 179

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mminfo(8)

不明なクエリ制約 :有効な属性名については、「カスタムクエリとカスタムレポート」の表を参照してください。

クエリ制約 ‘属性 ’に値が必要です属性はフラグではありません。これは、‘名前コンパレータ値 ’形式で指定する必要があります。

クエリ制約 ‘属性 ’に値が必要です属性はフラグではありません。これは、‘名前コンパレータ値 ’形式で指定する必要があります。計算値、フラグ要約、セーブセットの拡張属性、フォーマット ツール (spaceと newlineFp)はクエリでは使用できません。

クエリの制約 ‘属性 ’には無効なコンパレータです使用された演算子は、この属性には無効です。属性に有効な演算子については、「カスタムクエリとカスタムレポート」セクションを参照してください。

クエリの制約 ‘属性 ’が 2度以上指定されました同じ演算子を使用して、この属性が複数回指定されていますが、これは文字列属性ではありません。文字列属性は、特定の複数の値のいずれかと一致します。

不明なクエリ制約 :属性指定されたレポート属性は無効です。有効な属性名については、「カスタムクエリとカスタムレポート」の表を参照してください。

制約 ‘属性 ’はクエリだけで有効ですレポートに指定された属性は、フラグ一致属性ですが、これは、クエリ (-q)の指定でしか使用できません。指定したフラグを使用したレポートで有効なフラグ要約属性については、「カスタムクエリとカスタムレポート」の表を参照してください。

カラムの幅 ‘属性 ’は無効です属性に指定された幅は範囲外です。列幅は、255文字以下の正数でなければなりません。

「レポートの制約の後の閉じ括弧がありません」‘attribute’attribute属性の幅が指定されていますが、閉じ括弧がありません。

レポートの制約 ‘属性 ’の後のコンマがありません属性の幅指定の後に空白以外の文字がありますが、これらの前にコンマがありません。

要求されたデータはありません、レポートは生成されていませんこのレポート仕様には、フォーマット情報しか入りません。データ属性名は記憶されません。

制限セーブセットの拡張属性はクエリ制約として指定できません。数値には複数の等式一致を使用できません。これは文字列に対してのみ有効です。

多くの結果が選択されるようなクエリ (クエリ制約が少ない )で、ボリューム名がソートの主キーになっていないソートを実行する場合には、mminfoを使用して、データベース全体をリトリーブしてからでないと、何も出力されません。このようなクエリでは、mminfoで多くのメモリを使用しますが、古いバージョンの nsrmmdbdほどではありません。

mminfoを少なくとも 2回実行しないと、セーブセットまたはメディアインスタンスと要約を示すレポートは作成できません。

データベース属性どうしを比較するクエリ制約は指定できません。

-Bフラグと -cフラグを同時に使用して、レポートは作成できません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド180

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mmlocate(8)

Maintenance Procedures mmlocate(8)

製品名(A-Z)mmlocate - NetWorkerメディア位置レポートコマンド

形式mmlocate [ -sサーバ ] [ -l { -nボリューム名 | -iボリューム ID | 位置 }] [ -L ] [ -d位置 ] [ -c { -n volname | -iボリューム ID }] [ -u { -nボリューム名 | -iボリューム ID| 位置 }]

機能説明mmlocateコマンドは、メディアデータベースに格納されているボリュームの位置情報にアクセスし、その情報を管理するために使用します。ユーザーはボリュームの位置フィールドに含まれる情報を元に、ボリュームの物理的な場所を特定できます。その他の Net-Workerコマンドは、ボリューム名とともに位置を表示します(サブコマンド recover(8)の versionsを参照)。すべてのユーザーがこのコマンドとともに -lオプション(デフォルト)または -Lオプションを使用できます。-c、-dおよび -uオプションは、NetWorker管理者だけが使用できます(nsr(8)を参照)。mmlocateで、-L、-c、-d、-uオプションが指定されない場合は、-lが指定されます。

引数なしで実行された mmlocateは、指定されたサーバのすべてのボリュームとその位置の一覧を表示します(サーバを指定しない場合は、現在のホストが使用されます )。

nsrjb(8)がメディアをジュークボックスに移動するごとに、ボリュームの場所にジュークボックスの名前が設定されることに注意してください。ストレージノードを使用している場合、ジュークボックスの名前はどのノードでボリュームがマウント可能であるかを示すために使用されます。したがって、ジュークボックスの名前があるこのフィールドの最初の部分は変更されません。ジュークボックスに含まれないストレージノードにあるボリュームを使用する場合、このフィールドは、そのノードの任意のリモートデバイスの値を示すことで、ボリュームがどのノードにマウントされるかを示します。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

オプション-c 指定されたボリュームの位置フィールドをクリアします。

-d location指定された位置に関係するすべてのボリュームを削除します。それぞれのボリュームの削除の前に確認のプロンプトが表示されます。

-i volidmmlocateの動作を指定されたボリューム ID (volid)に限定します。

-l エントリの一覧を表示します。指定された volumename、volume ID、または locationを使用してデータベースクエリを実行します。ボリューム名またはボリューム IDが与えられた場合、ボリュームの位置の情報だけが表示されます。位置が与えられた場合は、その場所にあるボリュームだけが表示されます。他のオプション (ボリューム名、ボリューム ID、または位置 )を指定することなく -lオプションが使用された場合、位置なしでボリュームが表示されます。

-L データベースにあるすべての locationsが表示されます。

-n volname動作を指定されたボリューム名 (volname)に限定します。

-s serverserverのメディアデータベースにアクセスします。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 181

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mmlocate(8)

-u ボリュームの位置を更新します。位置の最大長は 64文字です。-n volnameまたは -i volidおよびlocationオプションは、-uオプションとともに使用する必要があります。

使用例ボリューム Offsite.011が位置「Media Vault」にあることを示すように、メディアデータベースを更新します。

mmlocate -u -n Offsite.011 'Media Vault'

位置「Media Shelf 6」にあるボリュームを削除します。mmlocate -d 'Media Shelf 6'

ボリューム NonFull.001の位置情報を削除します。mmlocate -c -n NonFull.001

ボリューム NonFull.001の位置を表示します。mmlocate -n NonFull.001

位置「Media Vault」に保存されているすべてのボリュームを表示します。mmlocate 'Media Vault'

ファイル/nsr/mm/mmvolume メディアデータベース

参照先nsrmm(8), mminfo(8), nsr(8), nsrjb(8), recover(8) nsr_storage_node(5)

診断Server serverはリモートの更新をサポートしません操作 ...古いサーバに対して mmlocateを実行している場合、-uまたは -cオプションは使用できません。該当サーバにログインして、そのサーバで mmlocateを実行する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド182

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mmpool(8)

Maintenance Procedures mmpool(8)

製品名(A-Z)mmpool - NetWorkerメディアプールレポートコマンド

形式mmpool [ -sサーバ ] [ ボリューム ... ] [ -dプール ] [ -lプール ] [ -L ]

機能説明mmpoolコマンドは、NetWorkerサーバのメディアデータベースに保存されたプール情報にアクセスするために使用されます。このコマンドは、特定のプールにあるすべてのボリュームを削除するためにも使用されます。mmpoolとともに、1個以上のボリューム名を指定した場合、レポートには指定されたボリュームが属するプールが表示されます。デフォルトでは、すべてのボリュームとそのプールが表示されます。

ボリュームに再びラベル付けすることなくボリュームが属するプールを変更することはできません。再びラベル付けすることによって、ボリュームに保存されるすべてのデータが破棄されます。プールは、NetWorker管理コンソールまたは nsradmin(8)などの Net-Worker管理ツールによって設定されます。これらのツールを使用して、一意なプール (nsr_pool(5)を参照 )リソースを作成、および修正します。

オプション-d pool

指定されたプールのすべてのボリュームを削除します。ユーザは各ボリュームの削除ごとに、入力を求められます。

-l poolすべてのボリュームとそれが属するプールが表示されます。プールが指定された場合、 mmpoolは、そのプールに属するボリュームだけを表示します。

-L サーバで設定されているすべてのプールリソースの名前を表示します。

-s server作業を行う NetWorkerサーバを指定します。サーバの選択については、nsr(8)を参照してください。

ファイル/nsr/mm/mmvolume (UNIX)サーバのメディアデータベース

参照先nsr(8)、 nsr_device(5)、 nsr_pool(5)、 nsradmin(8)、 nsrjb(8)、 nsrmm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 183

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mmpool(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド184

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mmrecov(8)

Maintenance Procedures mmrecov(8)

製品名(A-Z)mmrecov - NetWorkerメディアインデックスをリカバリする

形式mmrecov [ -q | -v ] [ -N [ -F ] ]

機能説明mmrecovコマンドは、NetWorkerサーバの重要なファイルの障害を復旧するために使用します。mmrecovは、メディアインデックスおよびサーバのリソースファイルをリストアします。こうした障害を引き起こす代表的な原因は、ユーザーの誤操作によるファイルの削除か、または NetWorkerサーバ上でのディスククラッシュです。NetWorkerが UNIXで稼動している場合の NetWorkerクライアントおよびサーバのクラッシュリカバリに関する一般的問題と手順の詳細については、nsr_crash(8)を参照してください。

mmrecovは、メディアデータベースやリソーフスファイルが損失または損傷した場合に、NetWorkerサーバのメディアデータベースおよびリソースファイルをメディア (バックアップテープまたはバックアップディスク )からリカバリするために使用されます。このコマンドは、サーバの既存のメディアインデックスを上書きすることに注意してください。mmrecovコマンドは、NetWorkerクライアントのオンラインインデックスのリカバリには使用しません。この目的の場合は、nsrck(8)を使用する必要があります。

このコマンドを利用する前に、NetWorkerシステムを完全にインストールし、適切に構成する必要があります。NetWorkerソフトウェアの一部が損失した場合は、mmrecovの実行前に、配布ファイルから NetWorkerを再インストールします。NetWorkerの同一のリリースを使用し、ソフトウェアが損失する前にインストールしていた場所と同一の場所にインストールします。

mmrecovプログラムは、メディアインデックスおよびリソースファイルを含むブートストラップセーブセットの内容を抽出します。mmrecovの実行が完了した後は、NetWorkerサーバをシャットダウンし、リカバリされたリソースファイルを所定の場所に移動し、サーバを再スタートする必要があります。この時点で、サーバとクライアントのファイルインデックスは nsrckを使用してリストアされています。

mmrecovを起動すると、ブートストラップセーブセットから抽出するデバイスを指定するよう求められます。次に、ブートストラップの IDを指定するよう求められます。この番号は、savegrpおよび mminfo -B,によって出力されるブートストラップ情報シートの最後の行の 4列目 (ラベル : ssid)に表示されます。以下に例を示します。

Jun 17 22:21 1992 mars's NetWorker bootstrap information Page 1

date time level ssid file record volume6/14/92 23:46:13 full 17826163 48 0 mars.16/15/92 22:45:15 9 17836325 87 0 mars.26/16/92 22:50:34 9 17846505 134 0 mars.2 mars.36/17/92 22:20:25 9 17851237 52 0 mars.3

上の例では、最新のブートストラップセーブセットの ssidは、「17851237」です。セーブセットのクローンを作成している場合、ブートストラップセーブセットのクローンも作成されています。したがって最新のセーブセットに secondを使用する必要があります。クローンセーブセットのブートストラップ情報の例については、「クローンメディアからのリカバリ」セクションを参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 185

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mmrecov(8)

次に mmrecovから、ブートストラップセーブセットのファイルとレコードの指定するよう求められます。どちらの値も、不明の場合のデフォルトは 0です。ただし、正しいファイル番号とレコード番号を指定することで、NetWorkerがより高速にブートストラップセーブセットを見つけられるようになります。ファイル位置およびレコード位置は、ブートストラップ情報シートの 5番目と 6番目の列です。上の例では、ファイル位置とレコード位置の値は、それぞれ 52 と 0です。最後に、mmrecovにより、選択されたブートストラップセーブセットを含み、指定されたデバイスに挿入されているボリューム(上の例では、「mars.3」)を指定するよう求められます。mmrecovには、ssid、ファイル位置、レコード位置、物理ボリュームを決定する方法がないため、ユーザーが出力シートから決定する必要があります。一方、ブートストラップを含むボリュームが不明の場合は、scanner(8)の -Bオプションを使用して、ファイル位置とレコード位置を決定します。

ブートストラップセーブセットが 2個以上のボリュームにまたがっている場合は、複数のボリューム名が印刷されます。印刷の順序は、mmrecovが要求した順序です。上の例では、3番目のセーブセットは、92年 6月 16日にボリュームに作成され、「mars.2」で始まり、ボリューム「mars.3」へ拡張されています。ブートストラップセーブセットが複数のボリュームにまたがる場合、mmrecovにより、ボリュームの終了が発生したときに次のボリュームがロードされているデバイス名を指定するよう求められます。そのボリュームがスキャンされ、ブートストラップセーブセットが抽出されます。

ボリュームのスキャンが終了すると、mmrecovは終了します。この時点で、元のサーバリソースファイルが失われていた場合は、NetWorkerサーバをシャットダウンし、新しいリソースファイルを所定の場所に移動し、NetWorkerサーバを再び開始する必要があります。次にインデックスがリカバリされます。

ブートストラップのリカバリの終了時に、メディアデータベースの内容が、ブートストラップセーブセットのデータで置き換えられます。リカバリされたデータベース内のいずれかのボリュームに対して、ブートストラップセーブセットの作成以降に書き込みが行われていた場合、それらのセーブセットはメディアデータベース内に含まれないため、ボリュームレコードは誤ったテープ位置を持つことになります。NetWorkerはこの誤ったテープ位置を使用して新規データの書き込みを行うため、ブートストラップのバックアップ後に書き込まれたデータは上書きされることになります。ファイルタイプデバイスまたは高度なファイルタイプデバイスの場合は、領域リカバリオペレーションによって、ブートストラップセーブセットの作成時より後に作成されたすべてのセーブセットが削除されます。

次の状況を例に検討してみます。今日の時点の NetWorkerデータベースをリカバリする必要があり、利用可能な最新のブートストラップセーブセットが 1日前のものであったとします。このブートストラップセーブセットを使用してデータベースをリカバリした後、メディアデータベースには、昨日の時点のボリュームとセーブセットレコードが含まれることになります。このブートストラップセーブセットを作成した時点よりも後に作成されたセーブセットはすべて、メディアデータベース内には存在しないものの、物理メディア内には実際に存在するという状態になります。NetWorkerはボリュームレコードに含まれている古い位置情報を使用して、新しいデータの書き込みを行います。このため、メディアデータベースに含まれていないセーブセットが上書きされる可能性があります。

こうした事態の発生を回避するには、オプション -Nを使用して、すべてのボリュームに「scan」フラグのマークを付けます。このフラグは nsrmmdに対してテープの実際の終端を検索するよう指示します。これにより、データの損失が回避されます。ブートストラップのリカバリ後に作成されたこれらのセーブセットをリカバリするためには、管理者がボリュームをスキャンする必要があります。ファイルタイプデバイスまたは高度なファイルタイプデバイスの場合、領域リカバリオペレーションは、「scan」フラグがオフに変更されるまで中断されます。

サーバとクライアントのインデックスのリカバリには、nsrck -L7を実行する必要があります。このコマンドは、サーバが保存したスケジュールによって生成されたセーブセットから完全なインデックスを再構築します。セーブセットが複数のボリュームにまたがっている場合は、NetWorker管理コンソールまたは nsrwatch(8)を起動することが必要です。また、要求されるとおりにボリュームがマウントされていることも必要です。

nsrckが終了したとき、メッセージ「クライアント「<client-name>」のインデックスリカバリが完了しました」が表示されます。NetWorkerクライアントのインデックスがリカバリされると、そのクライアントは、recoverを使用してクライアントファイルのリカバリを開始できます。クライアントインデックスがリストアされる前にサーバのインデックスがリストアされる必要はないことに注意してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド186

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mmrecov(8)

前述のとおり、NetWorkerリソースファイルはブートストラップセーブセットの一部として保存されます。リソースファイルも削除された場合は、直ちに /nsr/res.Rから /nsr/resにファイルをコピーまたは移動して置き換えます。リソースファイルを /nsr/resにリストアする前に、デーモンがシャットダウンされる必要があります(nsr_shutdown(8)を参照 )。

重大なハードウェア障害の後など、NetWorkerサーバを新しいマシンにリカバリする必要があることがあります。このような場合は、NetWorker Licensingソフトウェアは移動を検出します。いったん、新しいマシンにNetWorkerを移動すると、15日以内にカスタマサポートに移動を再登録をする必要があります。そうしなければ、サーバ自体が無効になります。サーバが無効になると、ファイルのリカバリだけが可能になり、サーバが再登録されるまで新しいバックアップは実行できません。NSR登録通知によって、製品再登録の必要性に対する警告の通知が送信されます。

クローンメディアからのリカバリたとえば、リモートサイトでなど、クローン メディアとだけ mmrecovを実行している場合は、多少異なる手法でリカバリを実行する必要があります。ブートストラップ IDを選択する場合、必ずクローンセーブセット、つまりブートストラップ出力の一覧の最後のセーブセットに関連する情報を使用します。以下のセーブセットのリストで検討します。

Jun 17 22:21 1992 mars’s NetWorker bootstrap information Page 1

date time level ssid file record volume6/14/96 23:46:13 full 17826163 48 0 mars.16/14/96 23:46:13 full 17826163 12 0 mars_c.16/15/96 22:45:15 9 17836325 87 0 mars.26/15/96 22:45:15 9 17836325 24 0 mars_c.26/17/96 22:20:25 9 17851237 52 0 mars.36/17/96 22:20:25 9 17851237 6 0 mars_c.3

上の例では、最新のブートストラップセーブセットの ssidは、‘17851237’です。クローンセーブセットは、mars_c.3にあり、ファイル位置とレコード位置の値は、それぞれ 6と 0です。

リソースファイルが失われ、mmrecovからリストアしたリソースファイルを使用する必要がある場合は、インストレーションリソースファイルをリカバリされたファイルと入れ替えるために、Net-Workerをシャットダウンする必要があります。

元のリソースファイルが置いた後に、NetWorkerサーバをリスタートする必要があります。リスタートした後で、サーバとクライアントのインデックスファイルを nsrck -L7コマンドを実行してリカバリできます。このコマンドはメディアデータベースにインデックスバックアップを問い合わせサーバと各クライアントのインデックスをリストアします。インデックスリカバリが実行されたときに必要なすべてのクローンボリュームがオンラインである場合、nsrckは、独自に終了します。

オンラインでないボリュームがある場合、nsrckはバックアップ元のボリュームからインデックスをリカバリするために、元のメディアを要求します。上記のブートストラップの出力例では、marsc.1と marsc.3がオンラインである必要があります。ボリューム marsc.3のみがオンラインの場合、nsrckは mars.1も要求します。この例の場合、サーバのインデックスのリカバリを完了するには、以下の手順を実行する必要があります。

1. リカバリに必要なボリュームをメモし、それらのボリュームをメディアデータベースから削除します。NetWorker Management Consoleまたは nsrwatch(8)は、リカバリに必要なボリュームをペンディングメッセージパネルにリストします。メディアデータベースからボリュームを削除するには、NetWorker Management Consoleまたは nsrmm(8)を使用します。

上の例のように mars_c.3だけがマウントされているシナリオでは、たとえば、nsrmm -d mars.1のように、メディアデータベースから mars.1を削除する必要があります。

2. サーバを再起動して、進行中のインデックスリカバリを終了します。nsr_shutdown(8)を使用してサーバをダウンさせます。nsrd(8)を実行してサーバを再度開始します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 187

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mmrecov(8)

3. サーバのインデックスを nsrck -L7サーバ名を使用してリカバリします。

nsrckが終了すると、メッセージ「これで、インデックスは完全にリカバリされました」が表示されます。

オプション-q サイレントモードです。エラーメッセージのみ表示します。

-v 冗長モードです。デバッグ情報を生成します。

-N ボリュームのスキャンを要求します。メディアデータベースのリカバリ後に、メディアデータベース内のすべてのボリュームに lineマークをつけて、それらのボリュームのスキャンが必要であることを示します。

-F ファイルタイプおよび高度なファイルタイプボリュームに対してのみ「scan」フラグを設定します。このオプションは、-Nオプションとともに使用する必要があります。このオプションを指定した場合、「scan」フラグはテープメディア上のボリュームに対しては設定されません。

ファイル/nsr ブートストラップセーブセットが作成されたときのシンボリックリンクである場合、mmrecovの実行の前

に手動による再作成が必要です。

/nsr/resこのディレクトリおよびその内容はブートストラップセーブセットの一部として保存されます。mmrecovは、このディレクトリをリストアし、さらに /nsr/res.Rに名称変更します。ブートストラップセーブセットがリカバリされている間は、元のディレクトリは一時的に /nsr/res.orgに名称変更されます。

/nsr/mm/mmvolumeNetWorkerサーバのメディアインデックスは、ブートセーブセットの一部として保存され、無条件にmmrecovによってリカバリされます。

診断「ボリュームボリューム名に「scan」フラグを設定できませんでした」

示されたボリュームに対して「scan」フラグが設定されなかったことを示すエラーメッセージです。実際のエラーメッセージが、このメッセージの後に続きます。

バグmmrecovという名前は誤解を招きやすいため、mmrecovは、必要のない場合に使用されることがよくあります。このコマンドの名前は、具体的には「recover_server_media_database_or_resource_files_when_missing(サーバのメディアデータベースまたはリソースファイルが欠落した場合のリカバリツール )」という内容を表しています。サーバのオンラインインデックス、リソースファイル、およびメディアインデックスが無傷の場合は、通常のリカバリ手順を使用してブートストラップセーブセットの内容の任意の部分をリカバリできます。

オンラインファイルインデックスにないファイルをリカバリするには、(たとえば、ファイルが savegrpを最後に実行した後に保存された場合 )scannerを使用して、最後に savegrpを実行したときから元のインデックスが失われたときまでの間に生成されたボリュームから、メディアとオンラインファイルインデックスを再構築する必要があります。

参照先mminfo(8), nsr_crash(8), nsr(8), nsrck(8), nsrd(8), nsr_client(5), nsr_schedule(5), nsr_shutdown(8), recover(8), save(8), savefs(8), savegrp(8), scanner(8), nsrindexasm(8), nsrmm(8), nsrmmdbdasm(8), nsrwatch(8), nsr_getdate(3)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド188

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mm_data(5)

Maintenance Procedures mm_data(5)

名前mm_data - NetWorkerメディアマルチプレクシングデータ(テープおよびディスク)形式

機能説明このドキュメントは、NetWorkerメディアマルチプレクサデーモン nsrmmd(8)が、テープや光ディスクなどの長期ストレージメディアに書き込む場合のデータ形式について説明します。サポートされるデバイスのファミリやタイプの詳細については、nsr_device(5)および nsrmm(8)を参照してください。ここで説明する形式は、未フォーマットのディスクなどの任意の固定レコードデバイス、または、ファイルマーク付きの固定レコードテープデバイスに適用されます。NetWorkerは、XDR(eXternal Data Representation)を使用して、多様なマシン間で入れ替え可能なメディアに書き込みます。このドキュメントでは、セーブセットストリームをストレージメディアにマルチプレクシングするために使用されるメカニズムについてのみ説明します。セーブセットストリームの形式は NetWorkerクライアントの種類によって異なっており、nsr_data(5)で説明されます。

ボリュームとは、テープリールやディスクカートリッジなど、1つの物理的な実体を持つメディアを表します。テープボリュームは複数のメディア ファイルからなり、各メディアファイルは複数のメディアレコードを含むことができます。メディアファイルおよびメディアレコードを、クライアント(UNIXや DOSなど)のユーザファイルまたはユーザレコードと混同しないでください。この 2つは必ずしも対応していません。たとえば、所定のメディアファイルや、メディアレコード 1個に、小さなクライアントユーザファイルが多数含まれることがあります。一方、1個の大きなクライアントファイルが、複数のメディアファイルまたは複数のボリュームに分割されることもあります。メディアファイルはボリューム境界をまたぎません。セーブセットは、メディアファイル、およびメディアボリュームにさえ、またがることができます。

大多数のテープでは、メディアファイルはデバイスのハードウェアや付属のデバイスドライバソフトウェアによって非常に高速にスキップされ、エンドオブファイルに到達したときにはハードウェアがそれを検知します。一部のテープでは、レコードも高速で前方向にスキップできるものもあります。それ以外の場合、メディアへのアクセスはシーケンシャルです。

メディアレコードは mrecord構造によって記述されます。ラベルレコードの大きさは MINMRECSIZEバイトに固定されています。他のレコードのサイズは、ボリュームの残りに対して一定であり、より大きいサイズとなる可能性があります。NetWorkerは常に、フルサイズのメディアレコードの単位でデータの書き込み、読み取り、スキップを行います。各 mrecordは、0または 1個以上の mchunksを含みます。これらの mrecordsは、1個以上のクライアントセーブセッションの保存に使用されるか、または NetWorkerの同期およびラベル付けに使用されます。メディアファイルの mrecordおよび mchunkの XDR形式は次のとおりです。

const MINMRECSIZE = 32768; /* minimum media record size */const MMAXCHK = 2048; /* maximum number of chunks in record */const MHNDLEN = 120; /* private area length for handlers */

enum mrec_version { /* mrecord version */ MREC_VER5 = 0, /* older format mrecord */ MREC_VER6 = 6 /* current format mrecord */ };

/* * For media record format version 5, the data types lgui_t, lg_off64_t, * and lg_time64_t are defined as: */typedef struct lgui_t unsigned long;typedef struct lg_off64_t unsigned long;typedef struct lg_time64_t unsigned long;

/* * For media record format version 6, the data types lgui_t, lg_off64_t, * and lg_time64_t are defined as:

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 189

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mm_data(5)

*/typedef struct lgui_t { /* XDR encoded Unique Id. */ char _bytes[20]; } lgui_t;typedef struct lg_off64_t unsigned long long;typedef struct lg_time64_t unsigned long long;

typedef lgui_t ssid_t; /* save set id */typedef lgui_t volid_t; /* key for the volume database */

struct mchunk { ssid_t mc_ssid; /* owning save set id */ lg_off64_t mc_low; /* 1st byte, relative to save stream */ opaque mc_data<MINMRECSIZE>;/* chunk's data */ };

struct mrecord { opaque mr_handler[MHNDLEN]; /* private to media handler */ mrec_version mr_version; /* Media record version number */ u_long mr_orec; /* record size */ volid_t mr_volid; /* encompassing volume's id */ u_long mr_fn; /* encompassing file number */ u_long mr_rn; /* record number within the file */ u_long mr_len; /* record byte length */ mchunk mr_chunk<MMAXCHK>; /* chunks of save streams */ };

mrecordの最初のフィールド、mr_handlerは、メディア固有のデータのために予約されています(現在の実装では使用されません)。mr_versionフィールドは、メディアレコードフォーマットのバージョン番号です。メディアレコードの残りのフィールドのサイズはバージョン番号によって異なります。mr_orecフィールドは現在のレコードのサイズです。メディアレコードのヘッダフィールド、mr_volid、mr_fn、および mr_rnは、テープの現在の位置およびレコードから読み込まれたデータのチェックに使用されます。ファイル番号およびレコード番号は 0から始まり、連続的に増加します。レコード番号は、ファイル番号が増加するごとにリセットされます。ディスクでは、ファイル番号は常に 0です。mr_lenフィールドは、このレコードの実際に有効なバイト数です(デバイスの読み込みまたは書き込み要求のサイズとは区別されます)。

ファイルスキップまたはレコードスキップが信頼できない場合、NetWorkerは最悪でもテープを巻き戻し、最初から読み込むことで単独で発生するエラーから復帰できます。メディア管理デーモンに通知することなくボリュームが物理的にアンマウントされたりマウントされたりした場合は、各レコードのボリューム IDを使用することで問題が発生したタイミングをすばやく確認することができ、多くの場合、完全な巻き戻しとラベルの読み込みは必要ありません。

mrecord内の mchunkは、1個以上のセーブセッションからのクライアントデータを含んでいます。mc_ssidおよび mc_low値は、レコード内のチャンクからのセーブストリームの再構築に使用されます。mc_dataフィールドには、各チャンクの実際のデータを格納します。所定のセーブセットで、mc_lowと mc_dataを合わせた長さは、後続のチャンクの mc_lowの値に等しくなります。セーブセットは、メディアレコード内で任意に混じり合うことがあります。

ボリュームの 1番目のメディアファイルの、1番目のレコードの 1番目のチャンクは、ボリュームラベル情報をカプセル化します。また、一部のメディアでは、2番目のチャンクに、追加のボリューム(たとえば、ボリュームが属するメディアプール)の情報が含まれます。1番目のファイルの後続のデータは、将来の拡張のために予約されています。最初のラベルのコピーが偶然上書きされた場合に、冗長性を持たせるために、ラベルが 2番目のファイルに複製されることがあります。ボリュームラベルのフォーマットおよび追加のラベル情報は、次の XDRデータ構造によって記述されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド190

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mm_data(5)

const MVOLMAGIC = 0x070460; /* volume magic number */const NSR_LENGTH = 64; /* length of several strings */const RAP_MAXNAMELEN = 64; /* maximum length of attribute name */

struct mvollabel { u_long mvl_magic; /* medium volume verification number */ lg_time64_t mvl_createtime; /* time at which volume labeled */ lg_time64_t mvl_expiretime; /* time for volume to expire */ u_long mvl_recsize; /* expected size of mrecords */ volid_t mvl_volid; /* medium volume id */ string mvl_volname<NSR_LENGTH>;/* medium volume name */};

struct vallist { vallist *next;

string value<>; /* attribute value */ };

struct attrlist { attrlist *next; string name<RAP_MAXNAMELEN>;/* attribute name */ vallist *values; /* attribute values */ };/* * Additional information may includes the following attributes * (listed by the name they are stored with): * "volume pool" : the media pool */struct mvolinfo { struct attrlist *mvi_attributes;/* any other information */ };

チャンクが有効なボリュームラベルを表すために、mvl_magicフィールドは MVOLMAGICと同じである必要があります。将来ボリュームラベルが変更された場合は、新しいフォーマットに別の ‘‘magic’’番号が保持されるでしょうが、ここで説明するフォーマットではまだ認められています。mvl_volidは、メディアマネージャが割り当ておよび管理を行う内部 IDです。mvl_volnameは、メディアが最初にラベル付けされるときに割り当てられるボリューム名です。timeフィールドは、USTフォーマット、つまり -1970年 1月 1日 00:00 (GMT)からの経過時間の秒数です。mvl_recsizeは、テープ上で検出される、連続するすべてのメディアレコードのサイズです。

mvp_poolは、メディアが最初にラベル付けされるときに割り当てられるプール名です。異なるメディアプールを使用することで、管理者はボリュームのセットにデータを分離することができます。あるメディアプールから別のメディアプールに、メディアを再割り当てすることはできません。プール名は最長 NSR_LENGTH文字です。

同期化マーク (schunkと呼ばれる)は、各セーブセットのメディアに定期的に書き込まれます。同期化チャンクは、ボリュームから直接ベリファイまたは抽出するときに scanner(8)によって使用されます。また、ファイルリカバリ中のメディアエラーからリカバリを試みる場合に nsrmmdによっても使用されます。以下の XDRデータ構造は、同期化チャンクを記述します。

typedef lgui_t clientid_t;

struct ssclone_t { lg_time64_t ssc_cloneid; /* unique UST stamp wrt ss_ssid */ u_long ssc_flag; /* lots of status buried here*/ u_long ssc_frag; /* not used, always 0 */};

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 191

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mm_data(5)

/* * Synchronization chunk of the newer MREC_VER6 media format. */struct schunk { u_long ssi_gen; /* Not used. */ ssid_t ssi_ssid; /* save set identifier */ ssid_t ssi_prev; /* non-zero iff continuation */ u_long ssi_level; /* backup level*/ lg_time64_t ssi_time; /* save time on client */ lg_time64_t ssi_create; /* creation time on server */ lg_time64_t ssi_insert; /* insertion time on server */ lg_time64_t ssi_complete; /* completion time on server */ clientid_t ssi_clientid; /* client name identifier */ u_long ssi_flags; /* more details about this ss */ string ssi_host<>; /* client name - save set owner */ string ssi_name<>; /* symbolic name, for example "/usr" */ uint64_t ssi_size; /* actual number of bytes saved */ uint64_t ssi_nfiles; /* number of client files saved */ u_long ssi_browse; /* browse time offset */ u_long ssi_recycle; /* recycle time offset */ struct attrlist *ssi_al; /* generic RAP attribute list */ ssclone_t ssi_clones<>; /* information about this clone */};

/* * Synchronization chunk of the older MREC_VER5 media format. */struct old_schunk { opaque ssi_host[NSR_LENGTH]; /* save set host */ opaque ssi_name[NSR_LENGTH]; /* symbolic name */ u_long ssi_time; /* save time */ u_long ssi_expiry; /* expiration date */ u_long ssi_size; /* actual size saved */ u_long ssi_nfiles; /* number of files */ ssid_t ssi_ssid; /* ssid for this save set */ u_long ssi_flag; /* various flags, see below */ u_long ssi_info; /* volid or ssid, see below */};

#define SSI_START 1 /* start of a save set */#define SSI_SYNC 2 /* synchronization point */#define SSI_CONT 3 /* continued from another volume */#define SSI_END 4 /* end of this save set */#define SSI_SSMASK 0x0000000f /* save set sync chunk type */#define SSI_LBIAS 0x10000000 /* the level is included in the flags */#define SSI_LMASK 0xff000000 /* mask to cover bits for level */#define SSI_LSHIFT 24 /* shift amount for the level */#define SSI_INCOMPLETE 0x00010000 /* not finished (aborted) */#define SSI_CONTINUED 0x00800000 /* continued save set series */

ssi_ssidは、このセーブセットのセーブセット IDです。ssi_timeフィールドは、クライアントの時計に基づく USTベースのセーブセットの作成時刻です ssi_createフィールドは、サーバの時計に基づく USTベースのセーブセットの作成時刻を含んでいます。ssi_insertフィールドは、サーバの時計に基づく USTベースのセーブセットがメディアデータベースに挿入された時刻を含んでいます。ssi_completeフィールドは、サーバの時計に基づく USTベースのセーブセットの完了時刻を含んでいます。ssi_clientidと ssi_hostは、クライアント IDとこのセーブセットを含むインデックスの名前です。従来から、このフィールドはクライアント IDとセーブセットの生成元のクライアントの名前です。ssi_nameは、ユーザに示されるセーブセット名です。古いバージョンのメディアレコードで、固定長である場合も、この 2つのフィールドは Null終端文字列です。ssi_sizeおよびssi_nfilesは、このセーブセットに保存されたバイト数とファイル数です。ssi_browseは、セーブセットの挿

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド192

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mm_data(5)

入時から、セーブセットがブラウズ可能でなくなる時点までのタイムオフセット (秒 )です。ssi_recycleは、セーブセットの挿入時から、セーブセットが再利用可能になる時点までのタイムオフセット (秒 )です。ssi_alは、一般的なセーブセットの属性です。

ssi_flagは、この同期化チャンクの種類とセーブセットに関する他の情報を示しています。古いバージョンの同期化チャンクの場合、このフィールドはこのセーブセットのレベルを含んでいます。以下の検査で発見できる同期化マークの基本タイプが 4種類あります。ssi_flag & SSI_SSMASK。SSI_STARTは、セーブセットの開始をマークするために使用されます。SSI_SYNCは、定期的な同期化ポイントをマークし、セーブセットの厳密なファイル境界でだけ書き込まれます。SSI_CONTは、別のボリュームで開始された継続するセーブセットであることを示しています。ssi_flag & SSI_SSMASKが、SSI_CONTである場合、ssi_prevまたは ssi_infoはセーブセットに先行するボリュームのボリューム IDを含みます。これらの同期化チャンクはセーブセットがボリュームセット境界をまたぐ場合に使用されます。SSI_ENDは、セーブセットの終端をマークします。

同期化チャンクの新しいバージョンでは、ssi_levelフィールドは、セーブセットバックアップレベルを含みます。古いバージョンの同期化チャンクの場合。SSI_LBIASビットはセットされる必要があります。また、SSI_LSHIFTの値だけ右にシフトされた ssi_flag & SSI_LMASKは、セーブセットのレベルを指定します。SSI_INCOMPLETEビットは、セーブセットが適切に完了しなかったことを示します。これは、ユーザが進行中の保存を中断した場合に起こります。

SSI_CONTINUEDビットは、セーブセットが別のセーブセットと論理的に連続していることを示します。連続したセーブセットは、非常に大きいセーブセットを処理するために使用されます。SSI_CONTINUEDビットがセットされていて、ssi_flag & SSI_SSMASKが SSI_STARTの場合、ssi_prevまたは ssi_infoが、このセーブセットが後に続いていた、先行セーブセット IDです。SSI_CONTINUED ビットがセットされていて、ssi_flag &SSI_SSMASKが SSI_END の場合、ssi_prevまたは ssi_infoが、このセーブセットから続いている、後続セーブセット IDです。

ssi_expiryフィールドはこのセーブセットの有効期限日 (UST)です。このフィールドは、セーブセットが作成されたときにセーブセットの有効期限が明示的に指定されなかった場合、このフィールドは 0です。新しい同期化チャンクでは、このフィールドはもはや存在しません。

参照先nsr_device(5)、 nsr_data(5)、 nsrmm(8)、 nsrmmd(8)、 nsrmmdbd(8)、 nsr(8)、 scanner(8)

RFC 1014 XDR: External Data Representation Specification

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 193

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mm_data(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド194

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msense(8)

Maintenance Procedures msense(8)

製品名(A-Z)msense - モードセンスデータを取得する

形式msense - a b.t.l [ -pページコード ]

機能説明msenseプログラムは指定されたデバイスに MODE SENSEコマンドを送信します。

オプション必須の -a引数は、特定の SCSIアドレス(libscsi(8)を参照)を選択するために使用する必要があります。

オプションの -p pagecode引数は、特定のモードページを選択するために使用されます。それ以外の場合は、すべてのページがフェッチされます (code 0x3f)。この引数は、16進表記で指定する必要があります。

バグ出力は準備されていません。pmode(8)への入力が意図されています。

参照先libscsi(8), pmode(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 195

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msense(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド196

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networker.cluster(8)

Maintenance Procedures networker.cluster(8)

製品名(A-Z)networker.cluster - NetWorkerソフトウェアを高可用性として構成する

形式networker.cluster [ -r nsr_bin ]

機能説明networker.clusterは、NetWorkerクライアントまたは NetWorkerサーバを、クラスタの高可用性アプリケーションとして構成するための対話型スクリプトです。クラスタのすべてのノードで Net-Workerを適切にインストールした後で実行し、NetWorkerのフェイルオーバー機能とクラスタアウェア機能を有効にする必要があります。

高可用性構成によって、クラスタアウェア NetWorkerクライアントが使用するローカル NetWorkerデータベースエリアが、高可用性 NetWorkerサーバが使用するグローバル NetWorkerデータベースエリアと切り離されます。これは、シンボリックリンクのセットを通じて実行されます。このセットは、グローバル NetWorkerデータ ベースとローカル NetWorkerデータベースの間の切り替えを簡単にするために作成されたものです。グローバルNetWorkerデータベースは共有ストレージメディアに存在し、フェイルオーバーのために高可用性(仮想)NetWorkerサーバを使用します。

NetWorker.clustersvrファイルは、NetWorkerが高可用性サービスとしてインストールされたことを示すために、NetWorkerバイナリディレクトリに作成されます。

スクリプトは、クラスタプラットフォームに適切な lcmap(8)スクリプトを作成します。

ユーザーは NetWorkerサーバの構成時に、NetWorkerサーバをクラスタソフトウェアに登録する準備を行うために必要な、クラスタプラットフォーム固有の情報を提供する必要があります。しかし、セットアップは手動で終了します。ノードの NetWorkerクライアントだけが networker.clusterスクリプトによって起動されます。具体的な手順については、使用するクラスタプラットフォームの「NetWorkerインストールガイド」を参照してください。

構成の途中でミスがあった場合には、networker.clusterを -rオプションつきで実行して変更を元に戻します。

オプション-r nsr-bin

NetWorkerソフトウェアのクラスタ構成を削除するために使用されます。オプションの nsr-binパラメータは、NetWorkerソフトウェアがデフォルトでない場所にインストールされた場合に NetWorkerバイナリの場所を指定するために使用されます。

参照先nsrd(8), pathownerignore(5), lcmap(8) EMC NetWorkerインストールガイド

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 197

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networker.cluster(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド198

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nsr(8)

Maintenance Procedures nsr(8)

製品名(A-Z)nsr - NetWorkerの紹介と概要

機能説明NetWorkerにより、コンピュータシステムのネットワーク上でのファイルのバックアップとリカバリが簡単に行えます。ファイルとファイルシステムは、定期的にバックアップできます。ファイルシステム全体と 1つのファイルのリカバリは、保存ファイルのオンラインインデックスを使用することで簡単に実行できます。

NetWorkerは、クライアント /サーバモデルを使用して、ファイルのバックアップおよびリカバリサービスを提供します。少なくともネットワーク上の 1つのマシンを NetWorkerサーバとして指定し、バックアップするディスクのあるマシンは NetWorkerクライアントになります。6つのデーモンは、NetWorkerサービスを提供し、システムへのアクセスを制御し、インデックスおよびメディアサポートを提供します。クライアントには、ファイルシステムにアクセスし、NetWorkerサーバと通信するための特別なプログラムがあります。

NetWorkerシステムは、いくつかの部分で構成されます。ここでは、コマンドとファイルだけについて簡単に説明します。詳細については、該当するリファレンスマニュアルページを参照してください。コマンドごとに、セクション 8にマニュアルページエントリがあります。セクション 5マニュアルページでは、ファイルとその形式について説明しています。

「NetWorker管理者ガイド」には、NetWorkerシステムの構成および管理についての情報が記載されています。また、バックアップ操作を正しく構成し、実行するためのさまざまな例と説明も示されています。

インストールNetWorkerのインストール方法は、インストール先のマシンのアーキテクチャによって異なります。インストール手順の詳細については、プラットフォームに応じた「NetWorkerインストールガイド」を参照してください。

nsr_layout(5) NetWorkerプログラム、ファイル、およびマニュアルページのインストール場所を示します。

サーバデーモンNetWorkerは、クライアント /サーバモデルを使用して、バックアップおよびリカバリサービスを提供します。次のデーモンは、NetWorkerのサーバ側に適用されます。

nsrd(8) メイン NetWorkerデーモン。nsrd nsrdは、クライアントとの初期コミュニケーションを処理し、その他の NetWorkerサーバデーモンを開始および停止します。

ansrd(8) エージェント nsrdプロセス。nsrdがリカバリ、クローン、またはその他のセッションに応答して起動します。ansrdデーモンは、必要に応じて呼び出され、セッションがNetWorkerサーバにアクティブな場合にのみ提供されます。save(8)の現在のバージョンでは、ansrdデーモンを使用する必要はありません。

nsrindexd(8) このサーバデーモンは、NetWorkerオンラインインデックスへのアクセスを提供します。このインデックスは、保存ファイルのレコードを保持します。クライアントは、バックアップメディアにアクセスしなくても、このインデックスを使用して、リカバリするファイルを参照したり選択できます。

nsrmmdbd(8) メディア管理データベースのデーモンは、セーブセットとメディアのインデックスを提供します。nsrmmdbdデーモンによる保存ファイルの表示は、nsrindexdによる表示より簡略化されているので、通常、結果のインデックスはより小さくなります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 199

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nsr(8)

nsrjobd(8) ジョブデーモンは、リモート実行 "ジョブ "(通常は保存とディレクテッドリカバリ)の一元的な監視とコントロールを提供します。このデーモンは、リモートジョブの生成時に並列処理を管理し、実行情報のレポートと保存の状態を監視します。スケジュールバックアップはすべて、nsrjobdから開始されます。

nsrmmd(8) メディアマルチプレクシングのデーモンは、NetWorkerのデバイスサポートを提供します。複数のクライアントがファイルを保存している場合、各クライアントからのデータはマルチプレクシングされます。リカバリ操作中にデータはデマルチプレクシングされて、リクエスト元のクライアントに戻されます。複数のデバイスが有効になっている場合は、これらのいくつかのデーモンを同時にアクティブにできます。

管理NetWorkerは、リソースと 属性を使用して管理されます。すべてのリソースには関連づけられた 1つまたは複数の属性があります。たとえば、デバイスが NetWorkerのリソースタイプの場合、デバイスの属性はデバイス タイプ(4mmまたは 8mmなど)になります。NetWorkerのリソース形式については、nsr_resource(5)を参照してください。また、マニュアルのセクション 5には、各 NetWorkerのリソースのマニュアルページがあります。

通常、リソースファイルを手動で編集することはありません。代わりに、NetWorkerツール(通常は、NetWorker管理コンソールまたは nsradmin(8))を使用して、リソースファイルを動的に修正します。この方法では、値を確認でき、目的のプログラムに自動的に変更が反映されます。次は、NetWorkerのさまざまな面を管理するためのツールです。

NetWorker管理コンソールサーバのアクティビティを監視して管理します。NetWorker管理コンソールは、Javaベースのアプリケーションです。ほとんどのユーザーが NetWorkerへの主要インタフェースとして NetWorker管理コンソールを使用します。

nsradmin(8) curses(3)ベースのツール。NetWorkerサーバを管理します。

nsrwatch(8) curses(3)ベースのツール。NetWorkerサーバのアクティビティを監視します。

nsrmm(8) メディアマネージャコマンド。nsrmmコマンドを使用して、ボリュームをラベル付け、マウント、アンマウント、削除、およびパージします。マウントリクエストは nsrmmdで生成し、NetWorker管理コンソールまたは nsrwatchで表示します。オンラインユーザファイルインデックスのサイズは、ボリュームを削除およびパージすることで制御できます。

nsrjb(8) NetWorker ジュークボックス制御コマンド。ジュークボックスを処理する場合は、nsrjb ( nsrmmではなく )を使用して、ジュークボックス内に含まれるボリュームをラベル付け、ロード、およびアンロードする必要があります。

nsrim(8) オンラインインデックスを自動的に管理します。通常は、savegrpで定期的に実行されます。

mminfo(8) ボリュームとセーブセットに関する情報を提供します。

nsrck(8) NetWorkerオンラインインデックスをチェックし、修正します。システム障害によってデータベースが完全に閉じられなかった場合に、nsrdを起動すると自動的に実行されます。

nsr_render_log(8) 人が判読可能なバージョンの NetWorker ログを作成します。

nsr_shutdown(8) ローカルの NetWorkerサーバを安全にシャットダウンするために使用するシェルスクリプト。nsr_shutdownスクリプトは、スーパーユーザだけが実行できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド200

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nsr(8)

ファイルの保存NetWorkerは、ファイルおよびファイルシステムのスケジュールによる保存と手動による保存の両方をサポートします。ファイルシステムの全部または一部を保存するように、各クライアントをスケジュールできます。異なる時間に保存を開始するようにクライアントごとにスケジュールできます。

save(8) 指定したファイルまたはファイルのグループをバックアップするために使用するコマンドラインベースのツール。saveコマンドは、ユーザーおよび管理者が手動で実行したり、savegrpによって自動的に実行することができます。

savegrp(8) クライアントマシンのグループのバックアップを開始します。通常は、NetWorkerサーバによって自動的に開始されます。savegrpコマンドは、サーバに格納されているクライアントのオンラインファイルインデックスもバックアップします。サーバ自体をバックアップすると、bootstrapセーブセットも作成されます。

nsrexec(8) エージェントプロセス。savegrpにより起動されます。nsrexecコマンドは、NetWorkerコマンドの進行状況を監視します。

nsrclone(8) NetWorkerセーブセット /ボリュームクローンコマンド。nsrcloneを使用すると、セーブセットまたはボリューム全体のクローン、または完全な複製を作成できます。クローンデータは、データが存在する NetWorkerメディアボリュームが異なること以外は、元のデータと区別することはできません。

nsrexecd(8) NetWorkerクライアントで実行される NetWorker固有のリモート実行サービス。savegrpによって使用され、クライアントマシンで saveおよび savefsを開始します。

savefs(8) savegrpによって使用され、クライアントの特性を判断し、クライアントのすべてのセーブセットの現在のリストにセーブセットのすべてをマップします。

ファイルのリカバリNetWorkerは、保存されたユーザーファイルのオンラインインデックスを管理します。ユーザーは、インデックスを参照し、リカバリするファイルを選択できます。この情報を使用して、過去の特定の時点でのファイル階層の表現が構築されます。次に、NetWorkerは正しいボリュームを検索し、要求されたファイルをリカバリします。

recover(8) オンラインユーザーファイルインデックスを参照し、リカバリするファイルおよびファイルシステムを選択します。

nwrecover(8) ファイルをリカバリするための Motifベースのツール。nwrecoverコマンドは、recoverのグラフィカル版です。

mmrecov(8) ディザスタリカバリでのみ使用されます。特別なブートストラップインデックスとサーバのオンラインファイルインデックスをリカバリします。その他のオンラインファイルインデックスをリカバリするには、recoverまたは nwrecoverコマンドを使用します。scanner(8) NetWorkerボリュームの正確さと整合性を確認します。また、完全なセーブセットをリカバリし、オンラインファイルインデックスとメディアインデックスを再構築できます。

scanner(1m) NetWorkerボリュームの正確さと整合性を確認してください。セーブセット全体をリカバリして、オンライン ファイルとメディア インデックスを再構築することもできます。

nsr_crash(8) クラッシュリカバリの方法を説明するマニュアルページ。

nsrinfo(8) クライアントのファイルインデックスの内容に関するレポートを生成します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 201

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nsr(8)

アプリケーション固有のモジュールNetWorkerには、ユーザーファイルを最適な方法で処理できるように、ASMメカニズムが備わっています。さまざまな ASMで処理するファイルは、パターンマッチングを使用して選択します。パターンと関連する ASMについては、nsr(5)で説明しています。saveコマンドは、recoverが同じ ASMを使用してファイルをリカバリできるように、ファイルを処理するために使用された ASMを追跡します。

uasm(8) UNIXファイルシステム固有の save/recoverモジュール。uasmマニュアルページには、すべての ASMsの一般的なルールについて説明されています。uasmコマンドとそのマニュアルページは、実際には compressasm、mailasm、および xlateasmなどを含むその他の ASMsで構成されています。

nsrindexasm(8) オンラインユーザファイルインデックスを処理します。

nsrmmdbasm(8) オンラインメディアデータベースを処理します。

サーバのロケーション大規模なネットワークでは、いくつかの NetWorkerサーバがインストールされている場合があります。NetWorkerクライアントコマンドごとに、使用するサーバを選択する必要があります。

サーバの選択において、クライアントコマンドは、管理と操作の 2つのグループに分けられます。管理コマンドには、NetWorker Management Console nsrwatch、および mminfoなどがあります。管理コマンドには、save、savefs、および recoverなどがあります。どちらのコマンドのグループも -sサーバオプションを適用して、明示的に NetWorkerサーバを指定できます。

サーバが明示的に指定されない場合は、操作コマンドが次の手順を実行してサーバを検索します。最初に検索されたサーバが使用されます。

1) ローカルマシンが NetWorkerサーバであるかどうかが検査されます。NetWorkerサーバの場合は、そのサーバが使用されます。

2) 実際に現在のディレクトリがあるマシンが NetWorkerサーバであるかどうかが検査されます。NetWorkerサーバの場合は、そのサーバが使用されます。

3) オプションを使用して指定されたマシンが NetWorkerサーバであるかどうかが検査されます。NetWorkerサーバの場合は、そのサーバが使用されます。

4) ローカルマシンの nsrexecd(8)から信頼できる NetWorkerサーバのリストが取得されます。リスト上の各マシンが NetWorkerサーバであるかどうかが検査されます。NetWorkerサーバであると判断された最初のマシンが使用されます。

5) ブロードキャストリクエストが発行されます。そのリクエストに最初に応答した NetWorkerサーバが使用されます。

6) 以上の手順で NetWorkerサーバが発見されない場合は、ローカルマシンが使用されます。

管理コマンドでは、手順 1だけが実行されます。

セキュリティsaveを許可する前に、特定のクライアント用に作成された NSRclientリソースが存在する必要があります。recoveryを許可する前に、サーバは、remote access属性 (NSR clientリソース内 )を確認してクライアントアクセスを有効にします (nsr_client(5)を参照 )。

savegrp(8)コマンドは、NSRグループ内のクライアントマシンごとに save(8)コマンドを実行します。このとき、nsrexecd(8)リモート保存実行サービスが使用されます。詳細については、nsrexecd(8)マニュアルページを参照

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド202

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nsr(8)

してください。NetWorkerの古いバージョンとの下位互換性のために、最後の手段として、savegrp(8)を使用できます。このとき、リモート実行用の rsh(1)プロトコルを使用します。これは、nsrexecdが特定のクライアントで動作しない場合に使用できます。

nsradmin(8)コマンドまたは NetWorker管理コンソールを使った NSRリソースへのアクセスは、NSRサーバリソースの administrator属性によって制御されます (nsr_service(5)を参照 )。この属性には、そのリソースを管理する権限を持つユーザ名のリストがあります。アンパサンド (&)で始まる名前は、ネットグループを示します(netgroup(5)を参照 )。また、特定のホストの特定のユーザを承認するためには、名前の形式として、user@hostまたは user=user,host=hostを指定できます。

root権限システム管理者は、NetWorkerプログラムのモードを setuid-rootおよび setgid-groupに変更して、特定のユーザグループに root権限を付与できます (詳細については、chgrp(1)および chmod(1)を参照 )。

ユーザが setuid-rootと setgid-groupの両方が指定されているプログラムを呼び出すと、次の 1つが当てはまる場合に、そのユーザは root権限を維持できます。

1. ユーザ名とプログラムのグループ名が同一である。

2. プロセスの補助グループの ID名の 1つがプログラムのグループ名と同一である (詳細については、getgroups(2)を参照 )。

3. ユーザ名がネットグループのエレメントであり、その名前がプログラムのグループ名と同一である (詳細については、getgrnam(3)を参照 )。

たとえば、recoverコマンドのモードとグループ所有者は、次の ls出力で示すように変更できます。-rws--s--x 1 root staff 548808 Apr 18 16:04 recoverこのコマンドを呼び出すユーザは、(1) ユーザ名が「staff」である場合、(2) ユーザが「staff」グループのメンバーである場合、または (3) ユーザ名がネットグループ「staff」のエレメントとして表示される場合に root権限を保持できます。

次の NetWorkerプログラムで、root権限の付与を適用できます。nsrexec(8), nsrports(8), recover(8), nwre-trieve(8), nwrecover(8), nsrclone(8), nsrssc(8), nsrmm(8), mmpool(8), mmlocate(8), nsrjb(8), nsrinfo(8), nsrstage(8), nsrcap(8), save(8), nsrpmig(8), nsrck(8), nsrim(8), jbconfig(8), nsrcnct(8), and scanner(8).

名前付けと認証上記のとおり、NSRサーバは、クライアントとしてリストされているマシン、または remote accessリスト (リカバリ用 )にリストされているマシンから開始された接続だけを適用します。複数のマシンが複数の物理ネットワークに接続されており、各物理ネットワーク接続は多くのエイリアスを所有する場合があるため、セキュリティと使いやすさの妥協点として次のポリシーを使用します。UNIX環境での名前付けの詳細については、gethostent(3)またはその他のネームサービスのマニュアルを参照してください。

クライアントは、その独自の名前を次のように決定します。最初に、クライアントの UNIXシステム名がgethostname(2)システムコールによって取得されます。UNIXシステム名は、gethostbyname(3)ライブラリルーチンへのパラメータとして使用されます。クライアントは、その名前を gethostbynameによって返される正式名 (または、「プライマリ名」)として宣言します。この名前は、接続確立時に NetWorkerサーバに渡されます。

サーバは、接続のリモートアドレスをクライアントの宣言された名前と照合して、クライアント接続を認証します。このアドレスは、gethostbyaddr(3)ライブラリ関数によってホスト名のリストにマップされます。次に、クライアントの宣言された名前を gethostbynameへのパラメータとして使用し、もう 1つのホスト名のリストを取得します。クライアントは、2つのリストに共通の名前が存在する場合にのみ正常に認証されます。

NetWorkerサーバは、クライアント名を gethostbynameによって返される正式名に解決することで、クライアント名をオンラインインデックスデータベース名にマップします。このマッピングは、クライアント作成時と接続確立時の両方で行われます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 203

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nsr(8)

安全で効果的な名前付けを行うためには、次のルールに従ってください。

1) NetWorkerクライアントおよびサーバは、一貫したホスト名データベースにアクセスする必要があります。NIS (YP)とドメイン名システム (DNS)は、ホスト名の一貫性の維持を支援する名前付けサブシステムです。

2) 1つのマシンのすべてのホストエントリには、最低 1つの共通のエイリアスがなければなりません。

3) 新しいクライアントを作成する場合は、その名前またはエイリアスを逆方向にマップした結果が、クライアントマシンによる UNIXシステム名の逆方向マップで生成される正式名と一致する必要があります。

参照先rsh(1)、 gethostname(2)、 gethostent(3)、 netgroup(5)、 nsr(5)、 nsr_layout(5)、 nsr_resource(5)、 ypfiles(5)、 ypmake(5)、 mminfo(8)、 nsr_crash(8)、 nsr_service(5)、 nsr_render_log(8)、 nsr_shutdown(8)、 nsradmin(8)、 nsrck(8)、 nsrclone(8)、 nsrd(8)、 nsrexecd(8)、 nsrim(8)、 nsrindexasm(8)、 nsrindexd(8)、 nsrinfo(8)、 nsrjb(8)、 nsrls(8)、 nsrmm(8)、 nsrmmd(8)、 nsrmmdbasm(8)、 nsrmmdbd(8)、 nsrwatch(8)、 nwrecover(8)、 recover(8)、 mmrecov(8)、 save(8)、 savefs(8)、 savegrp(8)、 scanner(8)、 uasm(8)、および NetWorker管理者ガイド

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド204

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nsr(5)

Maintenance Procedures nsr(5)

製品名(A-Z)nsr - NetWorkerディレクティブファイル形式

機能説明このマニュアルページでは、.nsrディレクティブファイルの形式を説明します。これらのファイルは、save(8)およびアプリケーション固有のモジュール (ASM)プログラムによって NetWorkerバックアッププロセス中に解釈されます。この形式はディレクティブ属性(nsr_directive(5)リソース)でも使用されます。

ディレクティブでは、特定のファイルのバックアップ方法、下位のディレクトリの検索方法、および以降のディレクティブの処理方法を制御します。バックアップするファイルごとに、そのファイルのリカバリに必要となる ASM情報もバックアップされます。これにより、recover(8)または任意の ASMディレクトリの呼び出しによってファイルを正しくリカバリすることが可能になります。これは、ファイルがバックアップされてから現在のディレクティブが変更された場合にも該当します。uasm(8)には各種 ASMsの一般的な説明が記載されているので、必要に応じて参照してください。

.nsrディレクティブファイル(各ディレクトリ内)が解析された後そのディレクトリ内のファイルがバックアップされます。NetWorkerが次のモードで実行されている場合は除きます。ignoreモード。.nsrディレクティブファイルの各行とディレクティブ属性の各行には 1つのディレクティブがあります。"#"文字のテキストは、行の終わりまでがコメントとして扱われ無視されます。ディレクティブは、次の 3つの異なる形式のいずれかで出現します。

[+] ASM [引数 ...] :パターン ...保存環境<< ディレクティブ >>

3つの形式は、ASM仕様、保存環境ディレクティブ、および << dir >>ディレクティブとそれぞれ呼ばれます。

ASM仕様(名前と引数)を使うと、ファイルとディレクトリをパターンへの一致に基づいてバックアップする方法を指定できます。パターンがディレクトリに一致した場合、指定した ASMがディレクトリとその内容の処理を受け持ちます。パターンまたは ASMが特殊な制御を必要とするか、空白文字を含んでいる場合は、二重引用符 (")で囲む必要があります。

コロン (:)は、区切り文字として使用されます。ASM仕様(および引数)とパターン仕様リストの間のセパレータです。それぞれの ASM仕様のパターンリストは、単純ファイル名またはパターンで構成されます。パターンには".."の指定はできず、"/"文字を含めてはなりません (すべての名前は、現在のディレクトリ内の名前でなければなりません )。文字列 "."を使用すると、現在のディレクトリに一致させることができます。標準の sh(1)ファイルパターンマッチング (*, [...], [!...], [x-y], ?)を使用して、一致するファイル名を検索することができます。"+"の後に ASM名が続く場合、ディレクティブはサブディレクトリに伝達されます。ディレクトリに最初にアクセスするときは、そのディレクトリの中から .nsrファイルが検索されます。ファイルが見つかれば、そのファイルが読み込まれます。各 .nsrファイルは 1回だけ読み込まれます。保存を開始するディレクトリが /の下にある場合、現在の作業ディレクトリの正規化パス上の .nsrファイルがすべて読み込まれた後、ファイルが保存されて、伝達されているディレクティブがカタログ化されます。

適切な ASM仕様にファイルが一致するかどうかを確認するために使用されるアルゴリズムは下記のとおりです。まず、現在のディレクトリ内の .nsrファイル(存在する場合)が先頭から末尾までスキャンされ、ASM仕様のうち、先頭の "+"のパターンがファイル名に一致するものが検索されます。一致するものが見つかれなければ、現在のディレクトリ内の .nsrファイルが再スキャンされ、ASM仕様のうち、先頭の "+"のパターンがファイル名に一致するものが検索されます(明確にするために、すべての非伝達ディレクティブの後にすべての伝達("+")ディレクティブを配置することをお勧めします。なお、この配置は、.nsrファイル内全体で行います)。一致するものが見つかれなければ、".."ディレクトリ内で見つかった .nsrファイル(存在する場合)が先頭から末尾までスキャンされ、ASM仕様のうち、先頭に "+"のあるものが検索されます。このプロセスは、この後も続行され、"/"ディレ

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 205

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nsr(5)

クトリ内の .nsrファイルがスキャンされるまで続きます。一致するものが見つからなければ、(または、ASMに一致する仕様が見つかったが、その名前が現在実行中の ASMと同じ場合は)、現在実行中の ASMがファイルの保存を処理します。

保存環境ディレクティブを使うと、ASM仕様および今後の .nsrファイルの使用方法を変更できます。保存環境ディレクティブは、ファイルパターンを受け取りません。これらの対象となるのは、現在実行中の ASMと、それ以降にこのディレクトリより下で呼び出された ASMsだけです。3つの異なる保存環境ディレクティブが使用可能です。

forget 継承されたディレクティブをすべて無視します(対象となるのは、親ディレクトリ内にあり "+"で始まるもの)。

ignore 以降を無視します。下位のディレクトリで今後見つかった .nsrファイルが無視されます。

allow 下位のディレクトリ内の .nsrファイルの解釈を可能にします。

<< dir >>ディレクティブで特定のディレクトリを指定すると、以降の ASM仕様(現在の .nsrファイルからの仕様)がそのディレクトリ内で適用されるように指定することができます。このディレクティブは、複数の .nsrの内容を 1つの場所またはディレクトリに統合するためのものです。このディレクティブの dir部分は、このディレクティブが含まれている有効なディレクトリか、その下位にある有効なディレクトリに解決される必要があります。そうでない場合は、ASM仕様が無視されます。以降の ASMディレクティブの解釈が必ず一貫するようにファイル名を指定するには相対パス名を使用する必要があります。これにより、ディレクトリがファイルシステム内の異なる絶対部分にマウントされていても解釈が一貫するようになります。

次の場合は、ディレクティブファイルの最初のディレクティブとして << ディレクティブ >>を指定する必要があります。-fオプションを save(8)または savefs(8)に指定してディレクティブファイルを併用するか、もしくは ASMプログラムとディレクティブファイルを併用する場合。また、<< ディレクティブ >>ディレクティブをこの方法で使用する場合は、その位置がファイル内で先頭かどうかに関係なく、解釈が適切に行なわれるように絶対パス名を使用する必要があります。また、次の各ディレクトリについても絶対パス名を使用する必要があります。属性(NSR directiveリソース)の中で指定されているディレクトリ(参照項目:nsr_directive(5))。

<< dir >>ディレクティブを使用している場合は、以降のディレクティブが後で使用できるように解釈されログに記録されます。あるディレクトリが dirで指定されていて開かれている場合、そのディレクトリに対して指定されている保存環境ディレクティブ(例 :allow、ignore、および forget)が最初に処理されます。ASMによって現在、.nsrファイルが無視されておらず、ローカル .nsrファイルが存在する場合は、そのファイルが読み込まれて処理されます。最後に、そのディレクトリに対して指定されている非保存環境ディレクティブが処理されます。このとき、これらは、>そのディレクトリ内の .nsrファイルの末尾に追加されているときと同様に処理されます。複数の << dir >>の指定内容が同じディレクトリに解決される場合は、対応する保存ディレクティブが論理的に"後から前 "の順に処理されます。

使用例/usr/src/.nsrというファイルに

+skip: errs *.o+compressasm: .

が含まれている場合は、/usr/srcの中にあり、errsまたは *.oの名前が付いたすべてのファイル(またはディレクトリ)がスキップされます。それらに含まれているファイルやディレクトリもスキップされます。さらに、/usr/srcディレクトリ内のその他のすべてのファイルも保存中に圧縮され、リカバリ時に自動解凍されるように設定されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド206

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nsr(5)

/var/.nsrというファイルに

compressasm: adm .nsr

null: * .?*

が含まれている場合は、/varディレクトリに含まれているすべてのファイル(またはディレクトリ)およびそれらの内容とそれらの中に含まれているすべてのファイルおよびディレクトリ(ただし /var/admディレクトリと .nsrファイル自体を除く)がスキップされます。ただし、ディレクトリ内の名前はすべてバックアップされます。さらに、compressasmは検索ディレクティブ(uasm(8)参照)なので、/var/admディレクトリ内のファイルはバックアップ中に圧縮され、リカバリ時に自動解凍されるように設定されます。

次の例では、/.nsrファイルをファイルシステム全体のマスタ保存ディレクティブファイルとして使用しています。ここでは、<< dir >>ディレクティブを使用して各種の ASM保存ディレクティブを単一の場所に統合しています。

# このマシンのマスター NetWorkerディレクティブ ファイル<< ./ >># /mntと /aは一時的な fsマウントに使用し、# 保存は不要 skip: mnt a +skip: core errs dead.letter *% *~# /tmp内の保存に影響を与えないようにする<< ./tmp >> skip: .?* *<< ./export/swap >> swapasm: *# すべてのメールボックスを変換する。さらに、mailasmを使用して# 各メール ファイルを保存し、メール ファイルのロック規則を維持し# 最後のファイル アクセス時刻を記録する。<< ./usr/spool/mail >> xlateasm: . mailasm: *# .nsrファイルを現在無視していない場合でも、# /nsr内における .nsrファイルの解釈を有効にする。NetWorker# アプリケーション(nsrindexdなど)では専用のプライベート .nsrファイル# を設定する。これらでは、インデックス ファイルをよりインテリジェントに保存。<< ./nsr >> allow# /usr/src/sys内のものを除き、/usr/src内の任意の# .oファイルをソースから再ビルド可能。<< ./usr/src >> +skip: *.o<< ./usr/src/sys >> forget

ファイル.nsr 各ディレクトリにディレクティブを保存します。

参照先sh(1)、 nsr_directive(5)、 nsrindexasm(8)、 nsrmmdbasm(8)、 recover(8)、 save(8)、 savefs(8)、 uasm(8)

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nsr(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド208

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nsraddadmin(8)

Maintenance Procedures nsraddadmin(8)

製品名(A-Z)nsraddadmin - エントリーを管理者属性に追加します

形式nsraddadmin -u user-entry [ - s server ]

機能説明nsraddadminプログラムは、ユーザーエントリーを NetWorkerサーバの管理者属性に追加するために使用されます。プログラムにより、コマンドが実行されている同一ホスト上のサーバが更新されます。ユーザーエントリーの追加により、対象ユーザーに対して NetWorkerサーバ上でのフル管理者権限が与えられます。nsr_service(5)にユーザーエントリーのこの属性と有効な形式に関する追加情報が記載されているので、必要に応じて参照してください。

オプション-u nsraddadminにより、ユーザエントリが NetWorkerの管理者属性に追加されます。このコマンドでは、

一度に 1つのユーザエントリのみを追加することができます。

- s server ローカルのものではなく、指定された NetWorkerサーバへの接続を開始します。

参照先nsr_service(5)、 nsrd(8)

診断resdb取得処理に失敗しました。エラー : error info

NetWorkerサーバに接続中にエラーが発生しました。サーバが実行中であることを確認し、コマンドを再度実行してください。

resdbの照会に失敗しました。エラー : error infoNetWorkerサーバに問い合わせ中にエラーが発生しました。サーバが実行中であることを確認し、コマンドを再度実行してください。

RAPエラー :パーミッションが拒否されました。'hostname'上のユーザ 'セキュリティ設定の変更 '権限を所持していませんこのプログラムを実行中のユーザは、サーバの管理者リストにリスト表示されていません。nsraddadminを実行するために有効な管理者である必要があります。

ユーザ 'user-entry'はすでに管理者リストにありますコマンドに含まれているユーザエントリには、すでにサーバの管理者リストが含まれています。

ユーザ 'user-entry'を管理者リストに追加しますユーザエントリがサーバの管理者リストに追加されました。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 209

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nsraddadmin(8)

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nsradmin(8)

Maintenance Procedures nsradmin(8)

製品名(A-Z)nsradmin - NetWorker管理プログラム

SYNOPSISnsradmin [ -c ] [ -iファイル ] [ -sサーバ ] [ -p {プログラム番号 | プログラム名 } ] [ -vバージョン ] [ クエリ ]

nsradmin [ -c ] [ -iファイル ] [ -dリソースディレクトリ ... ] [ -tファイルタイプ ] [ クエリ ]

nsradmin [ -c ] [ -iファイル ] [ -fリソースファイル ... ] [ -tファイルタイプ ] [ クエリ ]

機能説明nsradminコマンドは、NetWorkerシステムのコマンドラインベースの管理プログラムです。通常、nsradminは、ネットワーク上の NetWorkerリソースを監視および変更します。コマンドは、標準入力で入力され、出力は標準出力に生成されます。

nsradminがクエリなしで開始されると、デフォルトのクエリが使用されます。管理されているデーモンが nsrdの場合、すべてのリソースがデフォルトで選択されます。他のすべてのデーモンでは、デフォルトで選択されるリソースはありません。

オプション-c termcap(5)および curses(3)パッケージを使用してフルスクリーンの表示モードを実装します。これ

は後述の visualコマンドと同じです (UNIXのみ )。

-d resdirネットワーク接続を開始する代わりに、NetWorkerリソースデータベース resdirを使用します。データベース resdirはディレクトリ形式である必要があります。これは、NetWorkerサーバを実行していないときだけに使用してください。複数の -dおよび resdir引数を使用して nsradminを開始すると、一度に 2つ以上のデータベースにアクセスすることができます。

-f resfileこのオプションは、-d resdirオプションに類似しています。ただし相違点として、-f "resfile"は、リソースディレクトリではなく、既存のリソースファイルを開きます。構成データベースの一部は、ファイル形式で保存されており、その他はディレクトリ形式で保存されています。

-i file入力コマンドは、標準入力からではなく fileから取得します。このモードでは、対話式プロンプトは出力されません。

-s serverすべてのサーバの管理を許可しないで、指定された NetWorkerサーバへの接続を開始します。これは、サーバが多いときにリソース数を制限する場合や、RAPロケーションサービスが機能していないときに管理するために有効です。

-p {プログラム番号 | プログラム名 }指定された RPCプログラム番号または名前を使用します。デフォルトのプログラム番号 390103は使用されません。この番号は、nsrdを参照します。他にも以下の適切なプログラム引数が含まれますが、これに限られるものではありません。

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nsradmin(8)

NetWorkerリモート実行デーモン :

390113または nsrexecd

ホストエージェントデーモン :

390427または hagentd

-t typefile代替ファイル typefileを使用して、RAPタイプを定義します。

-v version指定されたバージョン番号で、NetWorker RAPサービスにバインドします。デフォルトは 2です。一般に、このオプションは、デバッグだけに使用します。

queryクエリが属性リストの形式で指定されている場合に、クエリの結果に基づいて編集オペレーションを実行します。編集コマンドの機能については、コマンドを参照してください。

リソース各 NetWorkerリソースは、指定された属性リストから構成されています。各属性には、ゼロ以上の値を指定できます。属性の名前と値は、すべて印刷可能な文字列として表されます。大文字と小文字は区別されません。また、名前と値を除き、スペースは無視されます。

属性と属性リストを指定する形式は、次のとおりです。

attribute ::= name [ :value [ , value ]* ]

属性は、コロンの後にゼロ個以上の値が後に続き、各値はコンマで分離します。行の終わりにあるコンマは、次の行への継続を表します。

attribute list ::= attribute [ ; attribute ]*

属性リストは、セミコロンで分離された 1つ以上の属性から構成されます。行の終わりにあるセミコロンは、次の行への継続を表します。改行の前にコンマまたはセミコロンがないと、そのリストは終了します。

以下は、属性リストの例です。

name: mars;type: NSR client;remote access: mars, venus, jupiter;

属性の詳細については、属性リストを参照してください。NetWorkerリソースタイプについては、resource(5)および nsr_resource(5)のマニュアルページを参照してください。

コマンド各入力プロンプトで、nsradminにコマンド名とオプションの引数を指定する必要があります。コマンド名は、最も短い固有の文字(たとえば printを p)に短縮できます。コマンド引数は常に、属性リストの形式で指定します。ほとんどのコマンドは、クエリによって返されるリソースのセットに対して実行されます。属性リストとしてクエリが指定されると、次のルールに従って一致するリソースが検索されます。

1) リソースは、指定されたすべての属性と一致する必要があります。

2) 2つ以上の値が指定されている場合、リソースは、いずれかの値に一致する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド212

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nsradmin(8)

3) 属性に値が指定されていない場合、リソースには、その名前の属性が必要です。

したがって、クエリは次のようになります。

type: NSR device;name: mars, venus;test

が一致するのは、タイプ属性(値が NSR device)および名前属性(値が marsまたは venus)および、test属性(値は任意)を持つすべてのリソースです。

クエリに名前が 1つしかなく、値がない場合 (たとえば、セミコロンやコロンが使用されていない場合 )、プログラムは、より妥当なクエリを推測しようと試みます。名前がホスト名の場合、クエリは、指定されたホストのすべてのリソースを選択します。それ以外の場合、名前はタイプ名として解釈され、指定されたタイプのすべてのリソースが選択されます。

bind [query]以下に記述されたリソースを所有するサービスにバインドします。queryクエリが指定されていない場合、クエリは RAPリソースディレクトリに送信され、変更するリソースを所有するサービスのコマンドを更新、作成、および削除します。失敗すると、直前のサービスが引き続き使用されます。

create attribute list指定された属性でリソースを作成します。属性の 1つは、作成可能な typeでなければなりません。これは、NetWorkerタイプを指定するためです。typesコマンドを使用すると、サーバがサポートしているNetWorkerタイプを検索できます。RAPタイプでは大文字と小文字が区別されるため、typesコマンドで示されたとおり正確にタイプを指定する必要があります。たとえば、NSR groupは有効なタイプですが、nsr groupは無効です。

delete [query]現在のクエリと一致するリソースを削除します。queryが指定されている場合は、それが現在のクエリになります。

edit [query]現在のクエリと一致するリソースを編集します。queryが指定されている場合は、それが現在のクエリになります。環境変数 EDITORが設定されている場合は、エディタが起動します。そうでない場合は、vi(1)が起動します。エディタを終了すると、nsradminは、リソースに対する変更に基づいて、更新、削除、または作成を適用します。リソース IDの属性は編集しないでください。また、エディタを終了する前にファイルを保存してください (UNIXのみ )。

help [command]コマンドについて説明するメッセージを出力します。コマンド名を指定しないと、すべてのコマンドの一覧が出力されます。

option [リスト ]このコマンドは、リソースの表示を変更するオプションを有効にします。引数がない場合は、現在のオプションを表示します。オプションのリストがある場合は、指定のオプションをオンにします。次のオプションがあります :Dynamic通常非表示になっているものも含め、すべての動的属性を表示します。Hidden通常非表示になっているものも含め、すべての属性を表示します。Raw I18N I18Nテキストの現在のロケールへのレンダリングを抑制し、I18Nデータを raw構造テキストとして表示します。Resource ID各リソースに関するリソース IDを表示します。この IDは、順序付けと一意性を維持するために内部的に使用される番号です。Regexpを有効に設定すると、正規表現を使用してリソースを検索できます。

print [query]現在のクエリと一致するリソースを出力します。queryが指定されている場合は、それが現在のクエリになります。名前が、現在の表示リスト用に指定されている場合、指定された名前の属性だけが表示されます。

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nsradmin(8)

exitnsradmin を終了します。

server [servername]指定された NetWorkerサーバ名にバインドします。サーバが指定されていない場合は、RAPロケーションサービスが使用されます。失敗すると、直前のサーバが引き続き使用されます。

show [name; ...]名前リスト (実際には値のない属性リスト )が指定されている場合は、表示リストにそれらの名前を追加します。これらの属性だけが後続の printコマンドで表示されます。名前リストがない場合は、表示リストがクリアされ、その結果すべての属性が表示されます。

typesすべての既知のタイプのリストを出力します。

unset [list]このコマンドは、指定されたオプションをオフにします。

update attributesattributesと一致する現在のクエリで指定されたリソースを更新します。

visual [query]フルスクリーンモードで curses(3)パッケージを使用して入力します。コマンドラインインターフェイスより使いやすい方法でコマンドを実行できます。このモードには、-cコマンドライン引数を使用すると直接移行できます (UNIXのみ )。

. [query]このコマンドは、queryが指定されていないと、クエリの結果を表示せずに現在のクエリを設定します。指定されている場合は、現在のクエリ、表示リスト、サーバのバインド、およびオプションを表示します。

? [command]上記の helpコマンドと同じです。

使用例

print type: NSR deviceすべての NSR deviceタイプのリソースを出力し、これを現在のクエリーにします。

show type; name表示リストに、属性 typeおよび nameだけを表示します。

delete現在のクエリと一致するすべてのリソースを削除します。

delete type: NSR device; hostname: mars次の属性を持つリソースを削除します : type: NSR deviceおよび hostname: mars

edit type: NSR notificationすべての NSR notificationタイプのリソースを編集します。

参照先ed(1)、 vi(1)、 curses(3)、 nsr_resource(5)、 termcap(5)、 nsr(8)

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nsradmin(8)

注記バックスラッシュ文字 ("\")が、RAPリソースの作成時または更新時に属性値に入力された値に含まれる場合、特殊文字を生成するために以下の文字と組み合わせる可能性があるマーカとして扱われます。(これは、さまざまなUNIXシェルで見られる類似の動作です。)

属性値に実際のバックスラッシュ文字を含める場合は、2つのバックスラッシュ文字を続けて入力する必要があります -例 C:\\dir_one\\dir_two

診断以下に、重要な終了ステータス値を示します。

0 対話モードが正常に終了しました。

1 使用方法のエラー、または、クエリ以外のエラーが発生しました。

2 ファイル(-i file)の読み込み中に、1つ以上の RAP操作が失敗しました。この状況は、対話式に戻されません。

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nsradmin(8)

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nsralist(8)

Maintenance Procedures nsralist(8)

製品名(A-Z)nsralist - NetWorkerアーカイブリクエスト実行者

形式nsralist -R archive request name

機能説明nsralistコマンドは、アーカイブリクエストの実行に使用されます (nsr_archive_request(5)を参照 )。nsralistコマンドは、各アーカイブリクエストリソースの指定に従い、nsrd(8)によって自動的に実行されます。

nsralistコマンドは、RPC接続を nsrexecd(8)に対して設定し、指定されたクライアント上でnsrarchive(8)を実行します。nsrexecdが使用できない場合は、nsralistは rcmd(3)プロトコルおよびクライアント側の rshd(8)を使用します。

nsralistは、アーカイブコマンドの実行を監視し、アーカイブリクエストのログにすべての出力を保存します。クライアント上で実行中の nsrarchiveコマンドは、正常終了したオプションのベリファイオペレーションおよびクローンオペレーションが含まれているかどうかにかかわらず、その実行中にサーバを更新します。クローンの詳細は、nsrclone(8)を参照してください。

オプション-R archive request name

このオプションは、実行予定のアーカイブリクエストを指定します。

ファイル/nsr/tmp/al.request_name

同一アーカイブリストを同時に複数実行させないようにするロックファイル。

参照先nsrarchive(8), nsrclone(8), nsrexecd(8), nsr_archive_request(5)

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nsralist(8)

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nsrarchive(8)

Maintenance Procedures nsrarchive(8)

製品名(A-Z)nsrarchive - NetWorkerでファイルを長期ストレージにアーカイブ

形式nsrarchive [ -BiInpqvxVy ] [ -bプール ] [ -Cクローンプールに生成します。] [ -fディレクティブファイル名 ] [ -G remove ] [ -I入力ファイル ] [ -N名前 ] [ -R名前 ] [ -sサーバ ] [ -T注釈 ] [ -oセーブオペレーション ] [ -W幅 ] [ パス ... ]

機能説明nsrarchiveは、ファイルをディレクトリまたはファイルシステム全体を含めて NetWorkerサーバにアーカイブします(nsr(8)を参照)。アーカイブの進行状況を監視するには、Javaベースの NetWorker管理コンソールまたは curses(3X)ベースの nsrwatch(8)プログラムを他の端末タイプに使用します。nsrarchiveの使用はNetWorker管理者リストのユーザーまたは「Backup local data」権限を持つアーカイブユーザーリストに制限されています。

path引数を指定しないと、現在のディレクトリがアーカイブされます。nsrarchiveは、ディレクトリをアーカイブする際に、ディレクトリに含まれるすべてのファイルとサブディレクトリをアーカイブしますが、マウントポイントをクロスせず、シンボリックリンクも追跡しません。

デフォルトでは、各ディレクトリで検出されるディレクティブファイル (nsr(5)を参照 )が読み込まれます。ディレクティブファイルには、特定のファイルのアーカイブ方法 (圧縮、スキップなど )を指示する、特別な命令が含まれています。これらのファイルの名前は .nsr(UNIXプラットフォームの場合)または、nsr.dir(Windowsプラットフォームの場合)です。

サブディレクトリ構造に含まれる各ファイル (path引数によって指定 )は、NetWorkerアーカイブストリーム内でカプセル化されます。このデータストリームは NetWorkerサーバ上の受信プロセス (nsrd(8)を参照 )に送信されます。アーカイブセーブセットのエントリがメディアデータベースに追加されます。データは、最終的に 1つの長期ストレージメディアに格納されます(nsrmmd(8)を参照)。

メディアの取り扱いの詳細については、次の箇所を参照してください。nsrmm(8)および nsr_device(5)

グルーミングオプション -G removeが要求された場合は、アーカイブされたファイルとディレクトリを選択して削除できます。ベリファイが要求された場合、ベリファイが失敗するとファイルは削除されません。同様に、要求されたクローンオペレーションが失敗するとファイルは削除されません。ファイルとディレクトリが削除される前に確認のためのプロンプトが表示されるのは、-yオプションが指定されていない場合です。

コマンドラインで -T オプションを指定していない場合は、アーカイブの注釈を入力するように求められます。

オプション-b pool

アーカイブセーブセットを保存するデスティネーションプールを指定します。このオプションを使用しない場合は、Indexed Archiveプールが使用されます。

-B ルート (‘‘/’’)から呼び出しポイントまでのすべての接続ディレクトリ情報を、強制的にアーカイブします。接続ディレクトリ情報は、このオプションを指定していなくても、クライアントファイルインデックスが生成されると必ずアーカイブされます。

-C clone poolこのアーカイブセーブセットのクローンを指定した clone poolに生成します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 219

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nsrarchive(8)

-E アーカイブによって生成されるデータ量を推算してから、実際のアーカイブを実行します。推算値はinode情報から生成されるため、データは 1回しか読み取られません。

-f filenameプロトタイプのデフォルトディレクティブが読み込まれるファイル (nsr(5)を参照 )。filenameに -を指定すると、デフォルトディレクティブは標準入力から読み取られます。

-i アーカイブされているサブディレクトリ構造内で検出されるディレクティブファイルを無視します。

-I input_filensrarchiveのパスをコマンドラインから取得し、名前が付けられた入力ファイルのパスリストをアーカイブします。パスは 1行に 1つずつ指定する必要があります。コマンドラインでパスが指定されない場合、入力パスで指定されたこれらのパスのみがアーカイブされます。

-G removeアーカイブ後、ファイルをグルーミングします。クローンまたはベリファイが要求された場合は、それらのオペレーションが正常に完了するまでグルーミングは実行されません。

グルーミングオプションは -G removeの形式で入力する必要があります。-Gだけを入力してもグルーミングオプションは実行されません。

nsrarchiveのオプションの 1つとして -yオプションが指定されていない場合は、ファイルとディレクトリの削除の確認を求めるプロンプトが表示されます。削除の確認に対する有効な応答とその意味は、次のとおりです。

n 現在のファイルまたはディレクトリを保持します。

y 現在のファイルまたはディレクトリを削除します。

N 残っているファイルおよびディレクトリをすべて保持します。

Y 残っているファイルおよびディレクトリをすべて削除します。

デフォルトの応答「n」は角括弧内に表示され、[Return]キーを押して選択できます。Yまたは Nのいずれかを指定すると、それ以降はメッセージが表示されず、問い合わせに対して対応する小文字が選択されたものとして、削除するかどうかが決定されます。

nsrarchiveは、削除するすべてのファイルとディレクトリのリストを含む一時ファイルを作成します。一時ファイルは /tmpに置かれますが、これは環境変数 TMPDIRが設定されていない場合です。

-n アーカイブは実行されません。アーカイブによって生成されるデータ量を推算しますが、実際のアーカイブは実行しません。

-N nameこのアーカイブセーブセットのシンボリック名です。デフォルトでは、1番目の path引数が名前として使用されます。

-v 冗長モードです。nsrarchiveプログラムは、進行状況を詳細に表示します。

-p ステータス 0で終了します。クライアントが正しくインストールされているかをサーバが判断するときに使用します。

-q サイレントモードです。サマリ情報またはエラーメッセージのみ表示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド220

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nsrarchive(8)

-R nameこのオプションは、アーカイブリクエストの実行を処理する nsralistプログラムだけが使用します。このオプションを指定すると、指定されたアーカイブリクエストリソースが更新されます。

-s serverNetWorkerサーバとして使用するマシンを指定します。

-T annotationアーカイブセーブセットには、任意の注釈テキストを付けることができます。このオプションは、生成されるアーカイブセーブセットの注釈を指定します。

-V アーカイブ完了後にアーカイブセーブセットをベリファイします。

-o save_operationsKEYWORD:TOKEN=STATE形式のセーブオペレーション。これは、Windows 2003で VSS保存を構成するために使用します。

例 :

"vss:*=off" VSSを停止させる。

"vss:Microsoft Exchange Writer=off" このライタを無効にする。

"vss:C:=off" ドライブの VSSを無効にする。

詳細は、「管理ガイド」を参照してください。

-W widthサマリ情報の出力をフォーマットするときに使用する幅。

-x クロス マウント ポイント。

-y すべての質問に対して [yes]で答えます。

参照先curses(3X)、 nsr_getdate(3)、 nsr(5)、 nsr(8)、nsr_service(5)、 nsr_device(5)、 nsrmm(8)、 nsrmmd(8)、nsrd(8)、 nsrwatch(8)、 nsrretrieve(8)

診断終了コード :0 正常終了。0以外の値 異常終了。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 221

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nsrarchive(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド222

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nsrcap(8)

Maintenance Procedures nsrcap(8)

製品名(A-Z)nsrcap - NetWorkerインストールの機能の更新

形式nsrcap [ -vn ] { -c | -d | -u } enabler-code [ -a認証コード ]

機能説明nsrcapプログラムは、基本的に、NetWorkerで新しい機能を有効にするために使用します。また、nsrcapを使用すると、現在使用している NetWorkerソフトウェアの機能をアップグレードしたり、ダウングレードしたりできます(アップグレードとダウングレードは慎重に実行してください。以降のオプションの説明をよくお読みください)。イネーブラは NetWorkerソフトウェアとは別のもので、18桁のコードで指定されます。イネーブラはNetWorkerソフトウェアとは別のもので、18桁のイネーブラコードで指定されます。通常は、6桁ずつ 3つのグループで表示されます。認証コードは 8桁の 16進数値です。新しい機能を有効にするには NetWorkerサーバのソフトウェアがインストールされるシステムで nsrd(8)プログラムを実行する必要があります。また、新しい機能を有効にするには、ユーザーは、管理者または rootとしてその NetWorkerサーバにログインしなければなりません。nsrcapプログラムは、有効にするそれぞれの機能について、毎回 18桁のイネーブラコードを指定して実行します。機能を有効にする際に新しいイネーブラを認証できるほか、既存のイネーブラを認証できます。エラーが発生しなかった場合は、「ライセンスイネーブラをロードしました。すべてのイネーブラを直ちに登録してください。」というメッセージが画面に表示されます。nsradmin(8)を使用して NSRライセンスリソースを表示することにより、現在ロードされているイネーブラを検査できます。

オプション-c 指定されたイネーブラコードを使用すると nsrcapは、インストールされていない機能を使用可能にでき

ます。イネーブラコードは、NetWorkerを購入する際にお客様に付与されるイネーブラ証明書に記載されます。各ライセンスを恒久的に有効にするには認証コードが必要です。Webサイトから Net-Worker製品の認証コードを取得するには、Webブラウザ URLに http://customernet.emc.comと入力してください。認証コ―ドを取得する際にイネーブラコードを入力する必要があります。認証コードの別の取得方法など、ライセンスに関する詳細については、NetWorker製品に付属の「インストールガイド」、「管理ガイド」、および最新版の「リリースサプリメント」を参照してください。機能は一度だけロードできます。イネーブラのロードを複数回試行するとエラーが戻されます。以下の各オプションからいずれか 1つだけを指定できます。-c、-d、または -u

-d nsrcapは既存のベースイネーブラまたはジュークボックスイネーブラをダウングレードできます。イネーブラをダウングレードすると、システムを直前のレベルに戻せなくなります。EMC Technical Supportが指示しない限り以下のオプションを使用してはなりません。-u以下の各オプションからいずれか 1つだけを指定できます。-c、-d、または -u

-u nsrcapは既存のベースイネーブラまたはジュークボックスイネーブラをアップグレードできます。イネーブラをアップグレードすると、システムを前のレベルに戻せなくなります。ベースイネーブラを使用すると、新しいライセンスを猶予モードに設定します。nsrcapプログラムは猶予モードを利用し、新しいイネーブラが直ちにタイムアウトにならないようにします。EMC Technical Supportが指示しない限り以下のオプションを 使用してはなりません。-u

-v nsrcapは、ロードされているイネーブラについて詳細情報を表示します。以下の各オプションからいずれか 1つだけを指定できます。-c、-d、または -u

-n ロードは実行されません。nsrcapはイネーブラコードの妥当性を検査します。-nオプションを指定すると、コマンドラインに入力するイネーブラコードは検査されますが、NetWorkerサーバの nsr_licenseリソースには入力されません。-c、-d、または -uの各オプションのいずれか 1つを指定する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 223

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nsrcap(8)

-a 指定された認証コードでライセンスを認証し、ライセンスを恒久的に有効にします。-cオプションの後にイネーブラコードを入力し、また、-aオプションの後に認証コードを入力することにより、認証するライセンスを指定します。本製品の認証コードをネット上で入手するには、Webブラウザでcustomernet.emc.comのページを開き、必要な各認証コードのイネーブラ コードを入力します。別の方法での認証コードの取得などの、製品のライセンスに関する詳細については、本製品の「インストールおよび管理者ガイド」、および最新版の「リリースサプリメント」を参照してください。

参照先jbconfig(8), nsradmin(8), nsrd(8), lgtolic(8)

診断冗長なイネーブラ

コードですイネーブラコードは 18桁でなければなりません。入力したコードは 18桁を超えるので不正です。24桁のイネーブラコードは、NetWorker License Manager用です。

authorization-code is too long認証コードは、8桁である必要があります。入力したコードが 8桁を超えているため無効です。

認証コードが長すぎます認証コードは 8桁でなければなりません。入力したコードは 8桁を超えるので不正です。

無効なイネーブラコード :xxxxxx-xxxxxx-xxxxxxコマンドラインに 18桁のイネーブラコードが入力されましたが、このコードは無効です。再度確認(イネーブラシートでイネーブラコードをチェック)してください。

ライセンス認証に失敗しましたコマンドラインに入力された 8桁の認証コードが不正であるか、または、このライセンスがすでに認証されているために既存の認証コードを上書きできません。イネーブラコード、および対応する認証コードを再チェックしてください。

有効にするジュークボックスリソースが見つかりません入力されたコードワードはジュークボックスのライセンスイネーブラですが、使用可能なジュークボックスリソースがありません。jbconfig(8)を実行し、ジュークボックスのインストールを完了してからnsrcapを実行してください。

ジュークボックスが見つかりましたが、スロット数が Nを超えていますジュークボックスイネーブラは N個までの物理スロットのジュークボックスを使用可能にできます。ここで、Nはジュークボックスのタイプを表します。ジュークボックスが正しくインストールされていないか、大規模なジュークボックスイネーブラを取得する必要があります。

この enabler-codeはすでに割り当てられています入力されたイネーブラコードはシステムにロード済みであり、アップグレード用に再度使用できません。

アップグレードするジュークボックスが見つかりませんアップグレードが試行されましたが、ジュークボックスリソースは検索されませんでした。初期インストールではなくジュークボックスレベルを別のレベルにアップグレードする場合は、ジュークボックスの-uオプションだけを使用します。jbconfig(8)を実行してから nsrcapを実行してください。

この enabler-codeは以前にロードされています入力されたイネーブラコードはシステムにロード済みであり、再度使用できません。アップグレード用の新規イネーブラコードを購入する必要があります。

このイネーブラをダウングレードする方法が不明です入力されたイネーブラコードは、ベースイネーブラまたはジュークボックスイネーブラ用ではありません。現在、これらのタイプ以外のイネーブラはアップグレードまたはダウングレードできません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド224

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nsrcap(8)

基本イネーブラは、ダウングレードする前にロードする必要があります基本製品がインストールされるまで、アップグレードまたはダウングレードを実行できません。ベースイネーブラをインストールしてから、次にアップグレードまたはダウングレードを実行してください。

アップグレードするイネーブラが見つかりませんジュークボックスアップグレードが試行されましたが、このジュークボックス用のライセンスイネーブラは現在ロードされていません。ジュークボックスイネーブラの初期インストールには、-cオプションを使用し、-uオプションは使用しません。

RPCエラー :プログラムが登録されていませんnsrcapプログラムでは、NetWorkerデーモンが実行している必要があります。NetWorkerデーモン(cd /; nsrd)を開始して、nsrcapプログラムを再実行してください。nsrdが実行されていると、サーバのリソースの限界に達する可能性があります (たとえば、メモリが不足している、あるいはプロセスが存在しないなど )。

RAPエラー :ユーザーログイン名が次のタイプではありません :NSR管理者リスト。ユーザのログイン名がサーバの管理者リストにありません。有効な管理者であることが nsrcap を実行するためには必要となります。

RAPエラー :...イネーブラが無効の場合は、nsrdはさまざまエラーを戻します。たとえば、ベースイネーブラがロード済みのシステムにベースイネーブラをロードしようとする場合、または、ジュークボックスが完全にインストールされる前にジュークボックスイネーブラのロードを試行する場合などです。特定の問題には、接頭部 RAP errorが付いています。

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nsrcap(8)

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nsrcat(8)

Maintenance Procedures nsrcat(8)

製品名(A-Z)nsrcat - ttyデバイスの NetWorker通知リダイレクタ

形式nsrcat [-n]

機能説明nsrcatコマンドは、すべての新しい行に改行(キャリッジリターン)を付加します。これにより、NetWorker通知メッセージは、出力行に改行(キャリッジリターン)が付加されない ttyドライブがあるシステム上の /dev/consoleまたは /dev/ttyディレクトリに対して、リダイレクトできます。このコマンドは、標準入力からテキストメッセージを読み込み、改行(キャリッジリターン)を改行文字に付加し、標準出力にメッセージを書き込みます。

オプション-n コードセットが UTF-8からユーザのネイティブ文字エンコーディングに変換されることを示します。

使用例 type: NSR notification; name: Log default;action: nsrcat > /dev/console;

参照先console(4)、 tty(4)、 nsr_notification(5)、 nsr(5)

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nsrcat(8)

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nsrck(8)

Maintenance Procedures nsrck(8)

製品名(A-Z)nsrck - NetWorkerインデックス整合性チェック、修復、リカバリプログラム

形式nsrck [ -qMv ] | [ -R [ -Y ] ] [ -Lチェックレベル [ -t日付 ] | -X [ -xパーセント ] | -C | -F | -m | -n | ] [ -T一時ディレクトリ ] [ クライアント名 ... ]

説明nsrckは、クライアントのセーブレコードの NetWorkerオンラインインデックスの整合性をチェックします。通常、nsrckは、nsrindexd(8)が起動する際に nsrindexdプログラムによって自動的かつ同期的に開始されます。通常のユーザーが nsrckを実行して rootの権限を保存できるように、nsrckモードを変更できます(詳細については、nsr(8)を参照)。

nsrindexdは、起動時に、クライアントのインデックスのチェックがさらに必要かどうかを識別します。この段階では、インデックスデータベースの内部ステータスをチェックし、この状態に整合性があれば、残りの段階を省略します。また、疑わしいインデックスの名前 (たとえば、ネットワークアドレスにマップできない名前を含むインデックスなど )をレポートします。これらのオンラインファイルインデックスは、さらに厳密にチェックされます。

nsrckは、クライアントのインデックスを変換する必要があるかどうかを識別し、正しい変換を行います。インデックスの変換には、インデックスを含むボリュームに空き領域が必要です。十分な空き領域がない場合は、-T tempdirフラグを使用して、変換用の作業領域として使用する別のディレクトリを指定できます。クライアントのインデックスを、nsrckコマンドを手動で実行して変換できます。

7つのチェックレベルが nsrckではサポートされています。クライアント名が指定されている場合は、指定されたクライアント名に対してチェックが実行されます。名前が指定されない場合は、すべてのクライアントインデックスがチェックされます。このチェックレベルでは、各クライアントに対して次のチェック処理が行われます。

レベル 1では、オンラインファイルインデックスヘッダの妥当性を検査して、変更のジャーナルを既存のヘッダにマージします。さらに、セーブセットレコードファイルおよび対応するキーファイルは、db6の下の適切なサブディレクトリに移動されます。

レベル 2では、レベル 1のチェックを実行し、新しく保存およびキャンセルされた保存のオンラインファイルインデックスをチェックします。新しい保存は、オンラインファイルインデックスに追加され、キャンセルされた保存は削除されます。

レベル 3では、レベル 2のチェックを実行し、オンラインファイルインデックスをオンラインメディアインデックスと一致させます。対応するメディアセーブセットがないレコードは、破棄されます。db6ディレクトリの下のすべての空のサブディレクトリも削除されます。

レベル 4では、レベル 3のチェックを実行し、オンラインファイルインデックスの内部キーファイルの妥当性を検査します。これらのキーファイルが無効な場合は、再構築されます。

レベル 5では、レベル 4のチェックを実行し、これらのキーファイルに対する個々の保存回数のダイジェストを確認します。

レベル 6では、レベル 5のチェックを実行し、各保存時刻から各レコードを抽出して、各レコードがデータベースから抽出できるかどうかを確認します。保存時刻のダイジェストが再計算され、保存されているダイジェストと比較されます。内部キーファイルは再構築されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 229

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nsrck(8)

レベル 7は、レベル 6のチェックは行いませんが、バックアップメディアからリカバリされたインデックスデータをオンラインファイルインデックスにマージして、内部キーファイルを再構築し、インデックスヘッダを再構築します。レベル 7は、クライアントファイルインデックス内の既存ファイルを上書きしないことに注意してください。したがって、特定の保存時刻のセーブセットについてオンラインクライアントファイルインデックスのデータがすでに存在する場合は、レベル 7を使用してバックアップメディアからリストアする前に、データを削除しておく必要があります。-t dateオプションは、特定の時刻のインデックスをリカバリするために使用できます。インデックスを特定の時刻にリカバリすると、その時刻のインデックスの内容全体が現在のインデックスの内容に追加されることに注意してください。このオプションを使用すると、ブラウズポリシーを渡した後、まだリカバリ可能であるセーブセットをブラウズできます。リカバリされたインデックスによって参照されるセーブセットは、ブラウズ可能のマークが付けられます。これらは、オリジナルでブラウズ可だった時間はブラウズすることができます。

たとえば、ファイルインデックスの .recファイルが破損した場合、nsrck -L7を実行する前に nsrck -L5を実行して破損したセーブセットをパージしないと、リカバリは破損した .recファイルを上書きせず、ファイルインデックスは破損したままになります。

一般に、高いレベルチェックは、低いレベルチェックより時間がかかります。高いレベルのチェックでは、オンラインファイルインデックスをさらに徹底的にチェックします。レベル 7は、ディスク上のオンラインファイルインデックスを、バックアップメディアからリカバリされたファイルインデックスデータにマージする必要がある場合に使用されます。nsrckは、その実行中にいつでも再起動できます。したがって、システムの破損やリソースの不足によって、データが消失することはありません。

NetWorkerサーバは起動するたびに nsrck -L 1を実行し、構成された各クライアントファイルインデックスを短時間で効率よくチェックします。インデックスヘッダとジャーナルファイルの整合性だけがチェックされます。通常、起動時に、クライアントファイルインデックス内のレコードとキーファイルをすべてチェックする必要はありません。また、すべてをチェックすると時間が非常にかかります。プログラム nsrimは、メディアデータベース内のセーブセットのブラウズ時刻とリテンション時間を更新した後、自動的に nsrck -L 3を呼び出し、リテンションポリシーを超えたクライアントファイルインデックスを削除します。問題が検出されると、問題のクライアントファイルインデックスでさらに徹底的なチェックが自動的に実行されます。

インデックスが破損していると思われる場合は、次に例を挙げるようなハイレベルのインデックスチェックを手動で実行できます。

nsrck -L 6

オプション-C このオプションは、クライアントのオンラインファイルインデックスの妥当性を検査します。これは、-L

1オプションを指定した場合と同じです。

-c このオプションは -L 2を使用するのと同じです。

-F このオプションは -L 2を使用するのと同じです。

-t date指定された dateのインデックスをリカバリします (nsr_getdate(3)形式 )。このオプションは、-L 7オプションとともに使用する場合にのみ有効です。

-T tempdir変換に使用する別のディレクトリを指定します。これは、クライアントインデックスがあるファイルシステムが許容量の限界に近づいている場合に有効です。これによって、変換時に、作業領域として指定された tempdirをインデックス変換に使用できるようになります。ただし、マシンを再起動すると内容が失われるため、/tmpの使用はお勧めしません。

-L level使用するチェックレベルを指定します。有効なレベルは、1~ 7です。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド230

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nsrck(8)

-M マスタモード (手動オペレーションにはお勧めしません )。このオプションでは、nsrckは、nsrd(8)または別の NetWorkerデーモンによって実行され、タイムスタンプ付きのメッセージを記録し、nsrdが予期する他の動作を実行します。

-m 整合性チェックを起動し、メディアデータベースから整合性のないレコードを検出して削除します。整合性のないレコードが検出されると、それがデーモンログに記録されます。整合性のないセーブセットが検出され、削除されると、nsrck -Xを実行してクライアントのオンラインファイルインデックスから関連するインデックスレコードを削除する必要があります。整合性チェックの実行中にはメディアデータベースは応答しないようになるため、このオプションは NetWorkerサーバがアイドルのときに実行する必要があります。

不適切なメディアデータベースシャットダウンが検出された後、このオプションは起動時に実行されるのと同じオペレーションを以下のように実行します。

1) メディアデータベース内の各レコードのチェックサムが実行され、レコードが破損しているかどうかが検証されます。

2) 前のメディアデータベースバージョンからのすべてのレコードが、現在のメディアデータベースレコード形式にアップグレードされます。

3) クライアント IDマップレコードが、一意の識別子と名前かどうかチェックされます。

4) 次に、各クライアントリソースがチェックされ、メディアデータベースにあるクライアント IDマップレコードが、クライアントリソースかどうかがチェックされます。

5) 各セーブセットレコードが、有効なクライアントエントリーかどうかがチェックされます。

6) 次に、セーブセットレコードが、有効で一意のレコード識別子フィールドかどうかがチェックされます。

7) 次に、ボリュームレコードが、一意のレコード識別子フィールドおよび名前フィールドかどうかがチェックされます。

8) セーブセットレコードがチェックされ、メディアデータベースに各(継続)セーブセットリファレンスが存在するかどうかがチェックされます。

9) セーブセットレコードがチェックされ、メディアデータベースに各ボリュームリファレンスが存在するかどうかがチェックされます。

10) 次に、ボリュームレコードがチェックされ、すべてのセーブセットリファレンスが存在するかどうかがチェックされます。

-n このオプションは、-mオプションとともにのみ使用されます。メディアデータベースの整合性エラーを報告する目的でのみ使用され、整合性のないエントリの修復または削除は行いません。

-q サイレントモード。すべての通知メッセージが非表示になります。

-v 冗長モード。通知メッセージを表示します。

-R クライアントのインデックスを削除します。このオプションは、-Yオプションも指定されている場合に有効です。nsrckがマスタモードではない場合に、オンラインファイルインデックスが完全に削除されることを通知するプロンプトを表示します。削除しない場合、ユーザはコマンドを強制了することができます。

-X これは、-L 3を使用した場合と同じです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 231

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nsrck(8)

-x percentこれは、-L 1を使用した場合と同じです。"percent"値は無視されますが、指定することはできます。これによって、このオプションを使用するカスタムスクリプトの処理を続行できます。

-Y -Rとともに使用し、オンラインファイルインデックスを削除します。このファイルを使用すると、オンラインファイルインデックスも削除されます。このフラグを -Rオプションを使用して失敗すると、-Yフラグを nsrckコマンドに追加するように警告されます。

ファイル/nsr/index/ clientname /db6/nsrck.lck

nsrckは、このファイルをロックします。これによって、クライアントのインデックスのチェックに、nsrckの 1つのコピーだけを使用するように制限できます。

/nsr/index/clientname

/nsr/index/clientname/db6

参照先nsr_layout(5)、 nsr_policy(5)、 nsr_render_log(8)、 hosts(5)、 nsr(8)、 nsrd(8)、 nsrindexd(8)、 nsrmmdbd(8)、nsrim(8)、 savegrp(8)

診断checking index for clientname

指定したクライアントに関連するファイルを検査中であることを示す、情報メッセージです。

警告有効な保存時刻がありません。クライアント名のクロスチェックは実行されませんクロスチェック中に、このクライアントに対するセーブセットが見つかりませんでした。この状況は、ディザスタリカバリ中に発生する場合があるため、nsrckは、クライアントインデックスの内容を削除しません。

clientnameのインデックスインデックスをクロスチェック中 -L 3オプションが有効なときに表示されます。

countクライアントのチェックが完了しました何らかの形式でチェックが完了し、プログラムが終了すると表示されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド232

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nsrclone(8)

Maintenance Procedures nsrclone(8)

製品名(A-Z)nsrclone - NetWorkerセーブセットクローンコマンド

形式nsrclone [ - v ] [ -n ] [ - F ] [ - s server ] [ - J recover storage node ]

[ -d save storage node] [ -b pool ] [ - y retention ] [ -w browse ] [ -R ] [ -m ] { - f file | volname... }

nsrclone [ - v ] [ -n ] [ - F ] [ - s server ] [ - J recover storage node ] [ -d save storage node] [ -b pool ] [ - y retention ] [ -w browse ] [ -R ] [ -m ] -S { - f file | ssid... }

nsrclone [ - v ] [ -n ] [ - F ] [ - s server ] [ - J storage node ] [ -d save storage node ] [ -b pool ] [ -C less than copies in pool ] [ - y retention ] [ -w browse ] [ -m ] -S - t start time [ - e end time ] [ -B pool name ]... [ -N saveset name ]... [ - l level or range ]... [ - c client name ]... [ - g group name ]...

nsrclone [ - v ] [ -n ] [ - F ] [ - s server ] [ - J recover storage node ] [ -d save storage node] [ -b pool ] [ -C less than copies in pool ] [ - y retention ] [ -w browse ] [ -m ] -S - e end time [ - t start time ] [ -B pool name ]... [ -N saveset name ]... [ - l level or range ]... [ - c client name ]... [ - g group name ]...

nsrclone [ - v ] [ -n ] [ - F ] [ - s server ] [ - J recover storage node ] [ -d save storage node] [ -b pool ] [ - y retention ] [ -w browse ] [ -R ] [ -m ] -V { - f file | volid... }

nsrclone [ - v ] [ - s server ] [ - J storage-node ] [ - y retention ] -P -W volname

機能説明nsrcloneプログラムは、既存のセーブセットのコピーを作成します。これらのコピーは、そのコピーを保存するボリュームが異なる点を除き、元のセーブセットと完全に同一です。コピーは異なるメディアボリュームに配置されるので、単一コピーの場合よりも信頼性が向上します。コピーはすべての種類のメディアで作成できます(たとえば、8mmテープのセーブセットは光ディスクのセットにコピーできます)。ただし、nsrcloneオペレーションのターゲットとして使用するすべてのメディアが クローンプールに存在する必要があります。さまざまなプールタイプについては、nsr_pool(8)を参照してください。

コマンドラインパラメータでボリューム名やボリューム IDを指定できますが、通常は、nsrcloneは完全なセーブセットをコピーします。指定されたボリュームで開始するセーブセットは、完全にコピーされます。このため、クローン操作時に、コマンドラインで指定されたボリューム以外に、ボリュームが必要になる場合があります。逆に、指定されたボリュームに存在しているセーブセットが他の場所で開始している場合、クローンは作成されません。

nsrcloneは、単純にボリューム複製を行うわけではありません。指定されたプールにある宛先ボリュームにフルセーブセットをコピーします。選択された最初の宛先ボリュームにコピーするセーブセット全体を格納できない場合は、別のボリュームが選択されます。これにより、各コピーに対して異なる種類のメディアを使用できます (たとえば、テープなどの可変長のボリューム )。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 233

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nsrclone(8)

nsrcloneプログラムは nsrmmd(8)と一緒に機能して、各セーブセットのクローンを指定されたボリュームに少なくとも 1つ作成します。ボリューム名またはボリューム IDを指定する場合、そのボリュームにあるセーブセットのコピーがソースとして使用されます。セーブセットが明示的に指定されると、複数のコピーが存在するセーブセットが自動的に選択されます (オペレータの介入を必要とするボリュームよりも、ジュークボックスのボリュームにあるセーブセットのコピーが先に選択されます )。ソースとして使用するセーブセットのコピー (クローン )を正確に指定することができます (オプションセクションの -Sオプションを参照 )。

ストレージノード間のクローンは、ボリュームからの読み取りを行うソースノード上の nsrmmd(8)と、ボリュームへの書き込みを行うターゲットノード上の nsrmmd(8)によって実行されます。ソースノードは、ソースボリュームの場所によって決まります。ソースボリュームの場所は、ボリュームが現在マウントされている位置、または、アンマウントされている場合にはその「location」フィールドに指定された位置(mmlocate(8)を参照)です。クローンのターゲットストレージノードには、ストレージノードのクライアントリソースの「clone storage nodes」属性、サーバのクライアントリソースの「clone storage nodes」属性または「storage nodes」属性が、優先順位の高い順で使用されます。nsrcloneは、セーブセットがクローン作成されているクライアントのクローンストレージノードの親和性は確認しないことに注意してください。これらの属性が使用される方法およびその他のストレージノード情報の詳細については、nsr_storage_node(5)および nsr_client(5)を参照してください。

-c、-N、-lおよび -gの基準オプションでは、クローン作成のための候補のセーブセットが選択され、mminfo(8)のメカニズムと同様に動作します。

nsrcloneプログラムは、NDMP(Network Data Management Protocol)セーブセットのクローン作成にも使用できます。クローンを作成するセーブセットが nsrdsa_saveを使用して nsrndmp_saveによってバックアップされている場合は(セーブセットのフラグが「N」および「s」の Data Server Agentプログラム)、そのセーブセットのクローン作成には、NDMPテープ デバイスではなく NetWorkerストレージ デバイスを使用します。セーブセット フラグ「N」および「s」の詳細については、mminfo(1m)を参照してください。NDMPバックアップの詳細については、nsrndmp_save(1m)を参照してください。非 DSA NDMPセーブセットのクローンは、NDMPテープ デバイスにのみ作成できます。非 NDMPテープ デバイスから NDMPテープ デバイス、またはその逆のクローン作成はサポートされていません。

-mオプションが指定されている場合、nsrcloneプログラムが既存のセーブセットを手動で移行(またはステージング)するために使用されます。移行は、ストレージ ボリューム間で単一または複数のセーブセットを移動するプロセスです。このプロセスではまず、新たに指定したボリュームに特定のセーブセットのクローンを作成し、クローンを作成したセーブセット エントリーをメディア データベースから消去します(-Sの説明を参照)。最後に、元のソース ボリュームからセーブセットが削除されます。2番目および 3番目のオペレーションは、前のオペレーションが正常に完了してから実行されます。データは新しいメディア ボリュームに移動され、元のボリュームには新たなデータ用の領域が確保されます。

移行はすべてのメディア タイプに対して行うことができます(たとえば、 Data Domain、adv_fileまたはfileボリューム上のセーブセットをテープまたはディスク ボリュームに移行することができます)。nsrcloneプログラムは、Data Domain、adv_fileおよび fileタイプの ボリュームからのセーブセットおよびボリューム移行をサポートします。

移行オペレーションでは、指定したセーブセットのうちのいくつかのクローン作成が成功した後に nsrcloneプログラムでエラーが発生した場合は、クローン作成が成功したセーブセットだけを元のボリュームから削除した後、処理が中断されます。Data Domainと adv_fileの RWと ROボリュームからの同時移行オペレーションは、サポートされていません。

オプション-b pool

宛先クローンを送信するメディアプールを指定します。プールは、nsrd(8)に登録してあり、そのステータスが cloneに設定されている任意のプールにすることができます。clone設定できる値は、Administratorウィンドウから [Media]をクリックし、左側のペインから Media Poolsを選択することによって、NetWorker管理コンソールで参照できます。このオプションを省略すると、クローンセーブセットは自動的に Default Cloneプールに送信されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド234

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nsrclone(8)

-B pool nameプール名を指定すると、そのプールに属するセーブセットだけが選択されます。-Bオプションを複数回使用することで、複数のプール名を指定できます。このオプションは、-tまたは -eオプションとのみ併用できます。

-C less than copies in pool整数を指定します(上限を含まない)。ターゲットクローンプールにこのクローンのコピー数より少ないセーブセットしかないセーブセットだけがクローン対象とみなされます。ターゲットがクローンプールであるため、各セーブセットの元のコピーはセーブセットのコピー数を算出するときには一切考慮されません。同様に、read/writeマスタークローンがすでにカウントされていて、関連クローンペア間に物理クローンのコピーが 1つだけあることから、AFTD読み取り専用ミラークローンも考慮されません。このオプションは、-tオプションまたは -eオプションとともにのみ使用できます。

-f filensrcloneは、コマンドラインではなく指定されたファイルからボリューム名、ボリューム ID、セーブセット IDを読み取ります。値は入力ファイルの 1行に 1つずつ指定します。このオプションは、-tオプションおよび -eオプションとともに指定することはできません。fileが「-」の場合は、値は標準入力から読み取ります。クローンオペレーションは、ファイル内のすべてのエントリが正しく指定されている場合のみ開始します。エントリに 1つでも無効なものがあると、オペレーションは継続されず、対応するエラーが報告されます。

-R クローン作成およびステージングの対象となるボリューム名、セーブセット、またはボリューム IDを指定する入力ファイルを削除します。このオプションは、-fオプションとのみ指定できます。

- F 指定すると、nsrcloneが無効なすべてのセーブセット /ボリュームをスキップし、クローン作成を継続します。

-s serverセーブセットの移行元の NetWorkerサーバを指定します。サーバの選択については、nsr(8)を参照してください。デフォルトはカレントシステムです。

-J recover storage nodeクローン作成プロセスのリカバリ部分でストレージノードとして使用するホストを指定します(nsr_storage_node (5)を参照してください)。指定したホストを、サーバのクライアント リソースの「recover storage nodes」または「storage nodes」属性に含める必要があります。詳細については、nsr_client(5)を参照してください。

-d save storage nodeクローン作成プロセスの保存段階においてストレージ ノードとして使用するホストを指定します(nsr_storage_node(5)を参照)。

-v 冗長モードを有効にします。このモードでは、複数のボリュームに存在するセーブセットやセーブセットの拡張など、nsrcloneの操作に関する追加メッセージが表示されます。同じセーブセット上でnsrcloneのオペレーションを同時に行うと、ボリューム名が不正確になる可能性があります。その場合nsrcloneは警告を出します。警告メッセージの詳細については、「診断」を参照してください。

-y retentionクローン化されたデータがリサイクル可能になる日付(nsr_getdate(3)形式で記述)を設定します。特殊値 foreverは、期限切れにならないボリューム(アーカイブボリュームなど)を使用する必要があることを示します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。このオプションを使用すると、既存のポリシーが変更されます。nsrmm(8)およびその -Sオプション、-eオプションも参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 235

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nsrclone(8)

-w browseクローンセーブセットがブラウズ不可になる日付を(nsr_getdate(3)フォーマットで)設定します。ただし、その日付が意図する時刻より後であるか、すでに過ぎている場合、つまり、セーブセットがブラウズ不可になっているか、purged-from-index状態になっている場合、セーブセットの既存のブラウズポリシーは変更されないままです。このオプションには、-y保存オプションが必要です。また、保存時刻より大きく設定しないでください。nsrmm(8)およびその -Sオプション、-wオプションも参照してください。

-S nsrcloneは、2次コマンドラインパラメータをボリューム名ではなくセーブセット IDとして処理します。セーブセット IDは、符号を付けない番号です。セーブセットのセーブセット IDは、mminfo -vコマンドを使用して調べることができます (mminfo(8)を参照してください )。-Sオプションは、ボリュームから個々のセーブセットをコピーしたり、mminfoクエリと一致するセーブセットをすべてコピーしたりする場合に有効です (下の例を参照 )。セーブセット IDは、ソースとして使用する複数のコピーを持つセーブセットのコピーを正確に指定します。正確なコピーを指定するには、それぞれのセーブセット IDに対して ssid/cloneidフォーマットを使用します。この場合、ssidと cloneidは、単一スラッシュ (/)で区切られる符号を付けない番号です。mminfo -Sレポート、またはカスタムレポートを使用することにより、特定コピーの cloneidを検出できます。

-V これにより、nsrcloneが 2次コマンド ライン パラメータをボリューム名ではなくボリューム IDとして処理します。ボリューム IDは、たとえば mminfo -mvレポートなどを使用して検出できます。このオプションは、-Sオプションと一緒に使用できません。

複数のボリューム IDには、1つの -Vのみを指定する必要があります。複数の -Vを指定すると、このコマンドが失敗する場合があります(CAVEATSセクションを参照)。

-n 実行しないでください。このオプションにより、nsrcloneがクローン作成の対象になるセーブセットのリストを生成し、印刷しますが、実際のオペレーションは実行しません。リストが改行終了されます。ID形式は、次のとおりです。ssid/cloneid

-N saveset nameクローンの対象になるセーブセットのセーブセット名を指定します。

-l level or rangeクローンの対象になるセーブセットのレベルまたは n1-n2整数範囲を 0~ 9で指定します。アドホック(クライアント開始)セーブセットには "manual"を、フルセーブセットのレベルには "full"を、増分セーブセットのレベルには "incr"を、整数 0~ 9(0も fullを意味します)で使用します。複数の -lオプションまたは -l n1-n2範囲形式を使用すると、複数のレベルを指定できます。このオプションは、-tオプションまたは -eオプションとともにのみ使用できます。

-e end timeクローンを作成するために選択したセーブセット IDに対して、終了時刻(nsr_getdate(3)フォーマットを使用)を指定します。このオプションは、-Sオプションとともにのみ使用できます。指定しない場合は、終了時刻に現在の時刻が設定されます。-e 0は -e todayと同じですので注意してください。

-t start timeクローンを作成するために選択したセーブセット IDに対して、開始時刻(nsr_getdate(3)フォーマットを使用)を指定します。このオプションは、-Sオプションとともにのみ使用できます。指定しない場合、開始時刻は終了時刻の 24時間前として設定されます。-t 0は -t todayと同じですので注意してください。時間範囲を設定するときには、少なくとも -tオプションまたは -eオプションを指定する必要があります。

-c client nameクライアント名を指定すると、そのクライアントに属するセーブセットだけが選択されます。複数の -cオプションを指定して、複数のクライアント名を指定することもできます。このオプションは、-tオプションまたは -eオプションとともにのみ使用できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド236

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nsrclone(8)

-g group nameグループ名を指定すると、そのクライアントに属するセーブセットだけが選択されます。複数の -gオプションを使用して、複数のグループ名を指定できます。-cオプションとともに使用することができます。このオプションは、-tオプションまたは -eオプションとともにのみ使用できます。

-m 実際の移行(またはステージング)オペレーションを実行します。

-P 1つのボリュームに対してクリーニング オペレーションを実行するように nsrcloneに指示します。メディア データベースにエントリーがないセーブセットのボリュームをスキャンし、領域をリカバリします。リサイクル可能で中断されたセーブセットの領域も、セーブセット エントリーがメディア データベースから削除されたボリュームからリカバリできます。このオペレーションは、Data Domain、adv_fileおよび fileタイプのボリュームで実行できます。このオプションは、-Wオプションで指定する必要があります。

-W volnameクリーニングするボリュームの名前を指定します。このオプションは、-Sまたは -mオプションと一緒に使用することはできません。

CAVEATSLinuxの場合、ボリューム IDが複数の -Vで指定されていると、このコマンドが失敗します。この動作は、POSIXLY_CORRECT環境変数の設定で変更できます。

使用例ボリューム mars.001上で開始するすべてのセーブセットを Offsite Cloneプールにあるボリュームにコピーします。

nsrclone -b 'Offsite Clone' mars.001

週末に作成された完全なセーブセットのすべてをコピーします。日付に時刻が指定されていない場合、nsr_getdate (3)は完全なセーブセットすべてのコピーを深夜 0時に開始します。完全なセーブセットだけが、nsrclone(8)によりコピーされます。

nsrclone -S ‘mminfo -r ssid \ -q ’!incomplete,savetime>last saturday,savetime<last monday’

特定のセーブセットの特定のクローンをコピーします。

nsrclone -S 1538800517/770700786

01/21/05 14:50:03から 01/24/05 14:50:03までの期間に作成された。すべてのセーブセットをグループDefaultにコピーします。

nsrclone -S -t '01/21/05 14:50:03' -e '01/24/05 14:50:03' -g Default

クライアント「rose」と「seam」について直前の 24時間に作成されたセーブセットすべてをコピーします。

nsrclone -S -e now -c rose -c seam

クライアント「rose」と「seam」について直前の 24時間に作成されたセーブセットのすべてをバックアップ レベル「full」のみのセーブセット名「/data1」と「/data2」でコピーします。

nsrclone -S -e now -c rose -c seam -N /data1 -N /data2 -l full

以前に部分的に中止された nsrcloneセッションでデフォルトクローンプールにコピーされなかったすべてのセーブセットを、中止されたセッション以前にコピーが存在しないものとしてコピーします。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 237

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nsrclone(8)

nsrclone -S -e now -C 1

これまでと同じですが、保存期間とブラウズ期間が延長されています。

nsrclone -S -e now -C 1 -y 12/12/2010 -w 12/12/2010

ボリューム mars.101と jupiter.101から Offsite Cloneプール内のボリュームにすべてのセーブセットを移行します。

nsrclone -m - b 'Offsite Clone' mars.101 jupiter.101

セーブセット 1234と 4568を、Offsite Cloneプール内のボリュームに移行します。

nsrclone - b 'Offsite Clone' -m -S 1234 4567

セーブセット 1234のクローン インスタンス 12345678を、Default Cloneプール内のボリュームに移行します。

nsrclone -m - S 1234/12345678

前の土曜日以降に作成したすべてのセーブセットを Default Cloneプール内のボリュームに移行します。

nsrclone -m - S 'mminfo - r ssid \-q 'savetime>last saturday''

ボリューム jupiter.013から領域をリカバリします。

nsrclone -P - W jupiter.013

nsrclone(1m)で移行できるのは完全なセーブセットだけです。

参照先nsr_getdate(3)、nsr_client(5)、nsr_device(5)、nsr_pool(5)、nsr_stage(5)、nsr_storage_node(5)、mminfo(1m)、nsr(1m)、nsrd(1m)、nsrmmd(1m)、nsrndmp_save(1m)

診断要求されたすべてのセーブセットが正常にクローンまたは移行された場合、終了ステータスはゼロになります。正常にクローンされなかった場合は、ゼロ以外になります。

nsrd(8)はデータのクローンに使用できないということを示すいくつかのメッセージが表示されます。これらのデータは自己説明型です。以下のリストからメッセージを見ることもできます。

親 ssidを含むセーブセットシリーズを追加しています冗長モードで実行している場合、要求されたセーブセットが継続され、シリーズ全体をクローンする必要があることを nsrcloneが通知すると(シリーズの一部だけがコマンドラインパラメータで指定された場合でも)、このメッセージが表示されます。

下位 ssidを含むセーブセットシリーズを追加しています冗長モードで実行している場合、要求されたセーブセットが継続され、シリーズ全体をクローンする必要があることを nsrcloneが通知すると、このメッセージが表示されます。

メディアデータベースとコンタクトできません指定されたサーバのメディアデータベース (および類似したその他の NetWorkerサービス )が、照会に応答していません。サーバを開始する必要があります。または、開始したら即時に始動検査を終了して、照会に応答する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド238

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nsrclone(8)

セーブセット numberをクローンできません。シリーズが破損しています指定されたセーブセットは、セーブセットのシリーズの一部です (非常に大規模なファイルまたはファイルシステムの保管に使用されます )。ただし、シリーズにあるすべてのセーブセットがメディアデータベースで検出されるわけではありません。これは、セーブセットシリーズの一部を含むテープにラベルを付け直す場合などに起こります。

バックアップおよびアーカイブのデータは一緒にクローンできませんアーカイブデータおよびバックアップデータは基本的に異なるため、同一のプールにクローンすることはできません。nsrcloneを 2回実行する必要があります。1回はバックアップセーブセットをクローンするためで、もう 1回はアーカイブセーブセットをクローンするためです。

serverとの nsrcloneセッションを開くことができませんこのメッセージは、サーバがクローンセッションを受け入れない場合に表示されます。

クローン作成はサポートされていません。アップグレードが必要です。この機能を使用するには、別のイネーブラが必要です。

クローン作成には少なくとも 2つのデバイスが必要ですクローン作成には、データを 1つのボリュームから別のボリュームへコピーするために、少なくとも 1つの読み取り /書き込みデバイスと、1つの読み取り専用または読み取り /書き込みデバイスが必要です。

serverはクローン作成をサポートしていません名前付きサーバは、クローン作成には使用できません。

各クローンホストには少なくとも 2つの有効なデバイスが必要です同じ物理ドライブを共有する 2つのストレージノード間でクローン作成をする場合、各ノードには少なくとも 2つの有効なデバイスが必要です。

エラー、セーブセット ID number の有効なクローンがありませんリストされたセーブセットは存在しますが、そのセーブセットの完全なコピーが存在しないためクローンできません。セーブセットは、処理中断されたか、または進行中になります。完全なセーブセットだけをコピーできます。

エラー、ユーザー usernameが管理者リスト上にある必要がありますNetWorker管理者だけがバックアップセーブセットのクローンを作成できます。NetWorker管理者は、NSRサーバリソースに表示されます。詳細については、nsr_service(5)を参照してください。アーカイブ機能のあるサーバの場合、「Monitor NetWorker」権限を持っている限り、NSRアーカイブクライアントのユーザーリストに表示されているユーザーは、アーカイブセーブセットのクローンを作成できます。NetWorker管理者リストに表示されているユーザーは、アーカイブセーブセットのクローンを作成することもできます。

クローン作成する完全なセーブセットがありません完全なセーブセットのみがコピー可能で、コマンドラインのパラメータに一致する完全なセーブセットが見つかりませんでした。

numberは有効なセーブセットではありません指定されたセーブセット IDは無効です。次の 2つのフォームが理解されます。簡単なセーブセット IDと指定されたクローン IDの付加されたセーブセット IDです。簡単なセーブセットは、符号なし数字です。クローン IDを持つセーブセットは、単一スラッシュ (/)で区切られた 2つの符号を付けない番号として指定されます。

プールはクローン作成プールではありません-b poolオプションで指定されたプールは、クローンプールではありません。-bオプションには、必ず「Backup Clone」か「Archive Clone」のタイプでプールを使用する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 239

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nsrclone(8)

セーブセット numberが存在しません指定されたセーブセット(-Sセーブセットリストから)は存在しません。mminfo(8)を使用して、セーブセット IDを検査します。

セーブセット numberは複数のボリュームに対応します追加ボリュームこのメッセージは、ボリューム名またはボリューム IDが指定されると冗長モードで表示されますが、指定されたセーブセットは、リストされたボリュームに部分的に常駐します。完全なセーブセットだけをクローンできるため、nsrcloneは、自動的に追加ボリュームを要求します。

セーブセットクローン number/cloneidが存在しませんセーブセットの特定のクローンが指定されましたが、そのセーブセットにはクローン IDの付いたクローンがありません。mminfo(8)を使用して、セーブセット IDを検査します。

ボリューム name-or-numberが存在しません指定されたボリューム(-Vオプションで指定されたボリューム名またはボリューム IDのいずれか)が、メディアデータベースに存在しません。

メディア データベースでボリューム名が見つかりません。-Wオプションで指定したボリューム名がメディア データベースにありません。

30秒待ってから再試行します一時的なエラーが発生すると、nsrcloneは、状態がクリアになるまでリクエストを自動的に再試行します。たとえば、すべてのデバイスが保管とリカバリでビジー状態の場合にエラーが発生します。nsrcloneは、これらのデバイスが使用可能になるまで待機しなければなりません。

警告: 複数の同時クローン処理が同じセーブセットで検出されました。次に報告されているボリュームのリスト正確でない可能性があります。

nsrcloneは、予想を超えるクローンインスタンスを検出するとこのメッセージを出力します。この状態は、1つのセーブセットに対して複数の nsrcloneコマンドが同時に実行された場合に発生します。mminfo(8)を使用してクローンボリュームを検証してください。この警告により、クローン作成オペレーションの結果が影響を受けないことに注意してください。

領域は、Data Domain、adv_fileおよび fileタイプ デバイスからのみリカバリできます。指定されたボリュームは(-Wオプションを指定した場合)、Data Domain、fileタイプまたはadv_fileタイプのボリュームではありません。このメッセージは、Data Domain、fileおよびadv_file以外のタイプのボリュームからデータの移行が正しく行われた場合にも印刷されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド240

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nsrcpd(8)

Maintenance Procedures nsrcpd(8)

製品名(A-Z)nsrcpd - リモートクライアントソフトウェアインストールサービスを提供するデーモン

形式nsrcpd [ -d debug-level ]

機能説明nsrcpdデーモンは、RPCベースのリモートクライアントソフトウェアインストールサービスを提供します。このサービスにより、ユーザーはネットワーク上の中央ソフトウェアリポジトリからクライアントソフトウェアを配布およびアップグレードできます。さらに、NetWorkerクライアントに現在インストールされているソフトウェアの中央ソフトウェアリポジトリとインベントリを管理することができます。RPCプログラム番号として nsrcpdによって提供される番号は 390437です。

通常、nsrcpdは、nsrdがリモートクライアントソフトウェアインストールサービスを起動する要求を受け取ると、nsrdにより起動されます。ユーザが直接起動する必要はありません。

nsrcpdのメインスレッドは、サービスの全 RPCメッセージを処理します。リモートクライアントインストールが開始するたびに、nsrcpdが新しいセッションを作成し、そのオペレーションを処理する新しいスレッドを生成します。オペレーションスレッドは、メイン RPCスレッドからセッションの全データを受け取り、すべてのユーザダイアログとオペレーションプロセスを処理します。セッションが完了すると、スレッドは自動的に終了します。nsrcpdは、アイドル状態のまま事前定義された期間を経過した後、自動的に終了します。

nsrcpdは、実行中のデータゾーンにある NetWorkerクライアントにインストールされている製品とパッケージの現在のセットだけでなく、中央ソフトウェアリポジトリにあるソフトウェア製品の現在のセットが反映されているリソースのセットを管理します。これらのリソースは、リポジトリ、インベントリ、およびアップグレードのオペレーション中に管理されます。

nsrcpdが -d <debug level>オプション付きで起動されると、要求されたデバッグレベルで実行されます。

オプション-d debug-level

nsrcpdが要求されたデバッグレベルでデバッグモードで起動されるよう、指示を出します。

ファイル/nsr/logs/daemon.raw

nsrcpdおよび他の NetWorkerデーモンが、NetWorkerのイベントメカニズムでは記録できないさまざまなエラー状態に関する情報を送信するファイル。

/nsr/res/cpdbリモートクライアントインストールサービスおよびそのリソースを説明した情報。

参照先nsr(8)、 nsrpush(8)、 nsr_render_log(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 241

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nsrcpd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド242

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nsrd(8)

Maintenance Procedures nsrd(8)

製品名(A-Z)nsrd - NetWorkerサービスを提供するデーモン

形式nsrd [ -k virtual-service-name ]

ansrd [ コメント ]

DESCRIPTIONnsrdデーモンは、RPCベースの保存サービスおよびリカバリサービスを提供します。このサービスにより、ユーザはネットワーク上でファイルを保存、検索、リカバリできます。RPCプログラム番号として nsrdによって提供される番号は 390103です。

通常、nsrdは、起動時にシェルのスタートアップスクリプト (rc.local、r.boot)など )によって呼び出され、ユーザが直接起動する必要はありません。起動されると、nsrdは、NetWorkerサービスを提供するのに必要な他のデーモンを起動します。

nsrdコマンドは、適切なリソースのあるマシン上で実行される必要があります。このリソースには、メディアマルチプレクシングソフトウェア (nsrmmd(8)を参照 )によって制御されるデバイス (テープドライブなど )と、保存されたユーザファイルおよびファイルを含むボリュームのインデックスをインデックスデーモンが保持するための十分なディスク領域 (nsrindexd(8)および nsrmmdbd(8)を参照 )が含まれます。

バックアップ、リカバリ、または他のセッションが開始するたびに、nsrdはプログラム ansrdを起動して、要求されたセッションを処理します。ansrdプログラムは エージェントと呼ばれます。エージェントは、バックアップ、リカバリ、または他のセッションを監視する役割を担い、セッションが完了すると自動的に終了します。ps(1)または他のプロセス監視ツールを使用すると、ansrdの後続のパラメータを検査して、監視しているセッションの種類を確認できます。必要な場合は、エージェントを強制的に終了してバックアップまたはリカバリセッションを中断できます。エージェントを直接実行することはできません。エージェントを起動できるのは nsrdだけです。

nsrdを -kオプションを指定して起動すると、nsrdは、クラスタサービスとしてインストールされたかどうか、および /nsr/resを所有する仮想ホストが virtual-service-nameと一致するかどうかを確認します。この確認手順のいずれかが失敗すると、nsrdはすぐに終了します。(NetWorkerがクラスタサービスとしてインストールされたかどうかをチェックするために、nsrdは NetWorker.clustersvrというファイルをチェックします。ファイルは、nsrdバイナリがあるディレクトリ内にあります。/nsr/resが virtual-service-nameによって所有されているかどうかをチェックするために、nsrdはクラスタ管理ソフトウェアに問い合わせます。)

-kオプションを使用せずに NetWorkerをクラスタで起動した場合、サーバは /nsr/resを所有する仮想ホストのIDを適用します。/nsr/resを所有する仮想ホストがない場合、nsrdは起動しません。

オプション-k virtual-service-name

ホスト名 /IDとして nsrdに対して、virtual-service-nameを使用してクラスタフェイルオーバモードで起動するように指示します。このオプションは、NetWorkerを起動する NetWorkerクラスタ制御スクリプトによって使用されます。

ファイル/nsr/logs/daemon.raw

nsrdおよび他の NetWorkerデーモンが、NetWorkerのイベントメカニズムでは記録できないさまざまなエラー状態に関する情報を送信するファイル。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 243

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nsrd(8)

/nsr/res/nsrdbNetWorkerサービスとそのリソースを記述する情報 (nsr_service(5)を参照 )。

NetWorker.clustersvrNetWorkerのデーモンが含まれているディレクトリにこのファイルが存在する場合、NetWorkerサーバがクラスタサービスとしてインストールされたことを示します。

参照先nsr(8)、 nsr_service(5)、 nsr_render_log(8)、 nsrmmd(8)、 nsrmmdbd(8)、 nsrindexd(8)、 ps(1)、 rc(8)

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nsrexec(8)

Maintenance Procedures nsrexec(8)

製品名(A-Z)nsrexec - Networkerコマンドを NetWorkerクライアント上でリモート実行する

形式nsrexec

機能説明nsrexecコマンドは、他の NetWorkerコマンドからのみ実行されます。nsrexecdを実行中の NetWorkerクライアントで、コマンドをリモートで実行するために使用され、コマンドの処理状況を監視します。

参照先nsr(5)、 nsr(8)、 nsrexecd(8)、 savegrp(8)

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nsrexec(8)

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nsrexecd(8)

Maintenance Procedures nsrexecd(8)

製品名(A-Z)nsrexecd - NetWorkerクライアント実行サービス

形式nsrexecd [ -sサーバ [ -sサーバ ... ]] [ -fサーバファイル ] [ -pセーブパス ] [ -i ] [ -r ]

機能説明nsrexecdは、NetWorkerクライアント上で自動オペレーションを実行するために NetWorkerサーバが使用します。現在は、savegrp(8)が NetWorkerクライアントマシン上で保存およびストレージノード機能を開始するために使用しています。ストレージノード機能が使用中の場合、nsrexecdはホストで nsrmmd(8)デーモンと nsrjb(8)コマンドを起動し、サーバからのポーリング要求に応答します。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。nsrexecdサービスは、通常、起動時に各 NetWorkerクライアントマシン上で開始されます。NetWorkerサーバの多くは自身のクライアントでもあるため、nsrexecdは、すべての NetWorkerサーバ上でも実行されます。

nsrexecdサービスは、RPCベースのサービスをエクスポートして、NetWorkerの操作をリモート実行します。すべてのリクエストは、認証が必要であり、オプションで特定の NetWorkerサーバに限定することができます。許可されるのは、保存リクエスト (save(8)または savefs(8)など )およびストレージノードリクエストのみです。

コマンドの実行が要求されると、nsrexecdは最初に、リクエストが認証されるかどうか、およびリクエストが有効な NetWorkerサーバからのものであるかどうかを確認します。ローカルホストで実行している NetWorkerサーバは、nsrexecdで指定されているオプションに関係なく、常に有効と見なされます。次に nsrexecdは、コマンドが保存コマンド (たとえば、save(8))かどうかを確認します。その後、指定されたコマンドをNetWorkerバイナリディレクトリから実行します。このディレクトリは、通常、nsrexecd実行可能ファイルの場所によって決まりますが、コマンドラインで指定することもできます。

オプション-i NetWorkerサーバの認証の一部として、サーバのネットワークアドレスが名前にマップされます。次に、

名前がネットワークアドレスに逆マップされます。元のネットワークアドレスと逆マップされたアドレスが一致する場合のみ、サーバは認証されます。-iフラグはアドレスの比較をスキップするため、正しく構成されていない、あるいは正しく機能しない命名規則の名前でも認証を許可する可能性があります。このオプションは、認証されていないマシンに対して NetWorkerクライアントがデータを送信することを許可する場合があるため、十分注意して使用してください。

-f serverfile保存を開始できる NetWorkerサーバのリストが含まれるファイルを指定します。このファイルでは、1行に 1つずつサーバ名をリストする必要があります。-fまたは -sオプションが指定されていない場合、nsrexecdは、これと同じ形式のデフォルトのファイル (または Macクライアント上の Macプリファレンス )を探します。このデフォルトのファイルの場所は、このマニュアルページの「ファイル」セクションに示されています。

-p savepathnsrexecdに、デフォルトではなく savepathディレクトリ内の保存コマンドを探すように指示します。ここで、デフォルトとは nsrexecdが存在するディレクトリを指します。

-s server保存リクエストの開始を特定の NetWorkerサーバだけに許可します。複数の -sオプションを指定すると、複数の NetWorkerサーバからのアクセスを許可できます。NetWorkerサーバに複数のネットワークインターフェイスがある場合は、保存の失敗を防ぐために、各ネットワークインターフェイスごとにホスト名をリストすることをお勧めします。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 247

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nsrexecd(8)

-r このオプションは、EMC PowerSnapモジュールとともにのみ使用されます。このオプションは、PowerSnapを管理する目的で、nsrexecdの他のインスタンスを起動します。

ファイル/nsr/res/nsrladb

リソースディレクトリで、NetWorker nsrexecdサービスおよびそのリソースを表す属性があるもの(nsrla(5)を参照)。

/nsr/res/servers NetWorkerクライアントのバックアップが許可されているサーバのデフォルトのリストが含まれているファイル。

参照先nsrla(5)、 nsr_storage_node(5)、 nsrports(8)、 save(8)、 savefs(8)、 savegrp(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド248

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nsrim(8)

Maintenance Procedures nsrim(8)

製品名(A-Z)nsrim - NetWorkerインデックス管理プログラム

形式nsrim [ -cクライアント ] [ -Nセーブセット ] [ -Vボリューム ] [ -lnqvMXC ]

機能説明メディアファイルの mrecordおよび mchunkの nsrimプログラムは、NetWorkerのオンラインファイルおよびメディアインデックスの管理に使用されます。通常、nsrimは savegrp(8)コマンドが終了したときに呼び出されます。また、nsrd(8)から、[Remove oldest cycle]が NetWorker管理プログラムによって選択された場合に呼び出されます。nsrimは、通常手動では実行されません。ただし、コマンドのモードを変更することにより、root権限は変更しないまま一般ユーザーがこのコマンドを実行することもできます。詳細については、nsr(8)を参照してください。

avegrp(8)コマンドは、タスクの終わりに nsrimを起動する場合、/nsr/mm/nsrim.prvのタイムスタンプをチェックします。このファイルのタイムスタンプが 23時間以上前の場合、nsrimのブラウズおよびリテンションポリシーを満たすすべてのセーブセットに再利用可のマークが付けられます。セーブセットがブラウズおよびリテンションポリシーを満たすかどうかを頻繁に監視する必要がある場合 (たとえば savegrp(8)の実行間隔が 23時間よりも短い場合 )は、nsrim -Xを cron(1m)のエントリとして設定するか、または手動で実行してください。

nsrimは、オンラインエントリを管理する方法を決定するためにポリシーを使用します。(インデックスポリシーの説明については、nsr_policy(5)、nsr_client(5)、および「NetWorker管理者ガイド」を参照してください )。オンラインファイルインデックス内のエントリは、各クライアントのブラウズポリシーで指定された時間を超えると削除されます。クライアントのリテンションポリシーで指定された時間より長く存在するセーブセットは、メディアインデックスで再利用可とマークされます。ボリューム上の全セーブセットが再利用可とマークされた場合、そのボリュームも再利用可と見なされます。新しいバックアップを保存するために書き込み可能なボリュームが必要な場合、再利用可なボリュームが NetWorkerによって選択され、自動的にジュークボックスによってラベルを書き換えられます。再利用可のボリュームが再利用されると、古いデータは消去されてリカバリできなくなります。adv_fileおよび fileタイプボリューム (nsr_device(5)を参照 )の再利用可で処理が中断されたセーブセットの領域は (ディスク上の )ボリュームから削除され、セーブセットエントリはメディアインデックスから削除されて、これらのセーブセットの中のデータはリカバリできなくなります。

-qオプションが使用された場合を除いて、nsrimは各セーブセットグループごとにヘッダおよびトレイラ情報を出力します。ヘッダには、セーブセットタイプ、クライアント名、セーブセット名、およびセーブセットに適用されるブラウズポリシーとリテンションポリシーがリストされます。(このマニュアルページの例を参照してください。)セーブセットには、次の 4種類があります。

通常savegrpを使用して自動的にバックアップされるすべてのセーブセット。savegrpはスケジュール、ブラウズポリシー、およびリテンションポリシーと関連づけられます。

Ad hocsユーザが開始したセーブセットは、ad hocsをヘッダ行に追加することによって指定されます。

アーカイブ自動的に期限切れとならないセーブセットは、セーブセット行に archivesを追加することによって指定されます。

マイグレーション自動的に期限切れとならないセーブセット。ファイルマイグレーションアプリケーションによって作成され、セーブセット行に migrationsを追加することによって指定されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 249

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nsrim(8)

トレイラは、セーブセットの 4つの使用状況統計を、nsrimセーブセットにポリシーを適用した後に表示します。4つの統計とは、オンラインインデックスに残っているブラウズ可能ファイルの合計数、現在セーブセットと関連づけられているファイルの合計、セーブセットのデータの合計、およびその中でリカバリ可能なデータ量です。たとえば nsrimは、1つのセーブセット名について次のデータを出力します。

mars:/usr, retention policy: Year, browse policy: Month, ad hocs 8481 browsable files of 16481 total, 89 MB recoverable of 179 MB total

mars:/usr, retention policy: Year, browse policy: Month, ad hocs 0 browsable files of 13896 total, 163 MB recoverable of 163 MB total

mars:/usr, retention policy: Year, browse policy: Month 43835 browsable files of 427566 total, 6946 MB recoverable of 7114 MB total

-vオプションが使用された場合は、各セーブセットについて次の情報も出力されます。セーブセット ID、作成日、レベル、ファイルカウント、サイズ、およびステータス。セーブセットのステータスの値は、以下のいずれかです。

ブラウズセーブセットのファイルエントリはブラウズ可能です(セーブセットファイルはまだオンラインインデックスに存在します)。これらのファイルは、NetWorkerリカバリメカニズムを使用して簡単にリストアできます。

リカバリセーブセットの寿命はセーブセットのリテンションポリシーを超えませんが、エントリは NetWorkerオンラインインデックスから削除されました。これは、recoverを使用してセーブセットをバックアップメディアからリカバリできることを意味します。(recover(8)を参照。)scanner(8)を、セーブセットをリカバリするために使用することもできますが、一般ユーザはまず recoverを使用してください。

リサイクル関連付けられたリテンションポリシーを超えたセーブセットは、バックアップメディアがリサイクルされると上書き(削除)されます。またセーブセットは、メディアがリサイクルされるまで、バックアップメディアからリカバリ可能です。adv_fileおよびファイルタイプ (nsr_device(5)を参照 )ボリュームで再利用可のセーブセットは、ボリュームおよびメディアデータベースから削除され、これらのセーブセット内のデータはリカバリできなくなります。

削除セーブセットはメディアデータベースから削除されます。nsrimは、ファイルが含まれない再利用可なセーブセットだけを削除します。

セーブセットステータスとして指定される修飾子を次に示します。

(アーカイブ )セーブセットが期限切れになることはなく、ステータスは変更されません。

(マイグレーション )セーブセットはファイルマイグレーションアプリケーションによって作成され、期限切れにならず、ステータスは変更されません。

(次をスキャン )セーブセットは scannerコマンドを使用してリストアされ、ステータスは変更されません。

(処理中断 )バックアップメディア領域を消費している、サイズに疑問のあるセーブセットです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド250

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nsrim(8)

nsrimはセーブセットのステータスを変更するときにトランジションシンボル ->と新しいステータスを出力します。例 :

17221062 3/05/92 f 23115 files 158 MB recycle17212499 3/19/92 f 625 files 26 MB recover(aborted)->recycle17224025 5/23/92 i 0 files 0 KB recover->recycle->delete17226063 6/05/92 f 3115 files 58 MB recover17226963 6/09/92 f 3197 files 114 MB browse->recover17227141 6/10/92 f 3197 files 115 MB browse

nsrimはすべてのセーブセットを処理した後、nsrindexd(8)のクロスチェック用にファイルインデックスにフラグをセットします。-lフラグが指定されると、同期クロスチェックが試行されます。それ以外の場合、クロスチェックは予約されるだけで、インデックスがアイドル状態のときに nsrindexdがクロスチェックを実行します。同時に、nsrimは関連する NetWorkerボリュームのステータスを処理します。-qフラグが存在しないと、各ボリュームごとに 1行ずつ出力されます。1つの行には、ボリューム名、使用領域の容量、セーブセットの合計数、およびステータスが含まれます。ステータスの値は、以下のいずれかです。

appendableボリュームにセーブセットを追加できます。また、ステータスを (currently mounted)に変更できます。これは、ボリュームが書き込みのためにマウントされた場合、再利用可状態に移行できることを意味します。

read-only, fullこれ以上セーブセットを追加できません。また、ボリュームは重要なセーブセットを含んでいるため、再利用できません。

recyclableこれ以上セーブセットをボリュームに追加できません。また、ボリューム上のすべてのセーブセットは期限切れです。

この 3つのすべての状態に適用される修飾子を次に示します。

(manual-recyclable)すべてのセーブセットが期限切れのボリュームは、自動的に再利用可にはなりません。手動のラベル変更オペレーションでのみリサイクルできます。read-onlyボリュームであっても、同時に manual-recyclableフラグがセットされている場合を除いてリサイクルできます。manual-recyclableフラグは、ボリュームがラベル付けされるとき、またはその後いつでも、NetWorker管理コンソールの GUIまたは nsrmm(8)および nsrjb(8)コマンドを使用してセットできます。このフラグは自動的にはセットされません。

ボリュームステータスが変更されると、nsrimは ->recyclableをステータスに追加します。ボリュームにブラウズ可能なセーブセットが含まれている場合は、そのことが記録されます。またリカバリ可能セーブセットも記録されます。また追加可能なボリュームに再利用可なセーブセットだけが含まれる特別なケースも、記録されます。例 :

jupiter.20: 3474 MB used, 398 save sets, full->recyclablejupiter.21: 4680 MB used, 440 save sets, full, 249 recoverablejupiter.22: 4689 MB used, 351 save sets, full, 351 browsablejupiter.24: 1488 MB used, 141 save sets, appendable, 141 browsable

リテンションポリシーおよびブラウズポリシー通常の環境では、ブラウズまたはリテンションポリシーがどのクライアントセーブセットと組み合わされるかは明白です。ただし、セーブセットが複数の同名のクライアントリソースによってリストされ、各クライアントリソースが異なるブラウズおよびリテンションポリシーを指定することがあるため、セーブセットに適用するポリシーを決定することは必ずしも単純ではありません。nsrim(8)は、次の手順に従って、クライアントリソースのインスタンスをクライアント名で選択します。クライアントリソースが選択されると、セーブセット情報の管理にはそのブラウズポリシーまたはリテンションポリシーが使用されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 251

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nsrim(8)

1) セーブセットが所属するグループに属するすべてのクライアントリソースを検索します。このクライアントリソースセットに次の規則を適用して、最も適合するものを取得します。セーブセットのグループに属するクライアントリソースがないか、グループが存在しない場合、またはバージョン 5より前のバージョンからバックアップされたセーブセットの場合 (この場合グループ情報はセーブセットに記録されていません )、次の規則をすべてのクライアントリソースに適用して、最も適合するものを取得します。

2) 明示的にそのセーブセットをリストしているクライアントリソースを検索します。複数のクライアントリソースがセーブセットをリストしている場合は、最長のポリシーを持つクライアントリソースを選択します。

3) セーブセットを "すべて "とリストしているクライアントリソースを検索します。複数のクライアントリソースがセーブセット "すべて "をリストしている場合は、最長のポリシーを持つクライアントリソースを選択します。

4) ターゲットセーブセットの中で、最も一般的なプレフィックス (最長 )を付けてセーブセットをリストしているクライアントリソースを検索します。複数のクライアントリソースがセーブセットを最も一般的なプレフィックスを付けてリストしている場合は、最長のポリシーを持つクライアントリソースを選択します。

5) すべてのクライアントリソースの中で、ポリシーが最長のクライアントリソースを選択します。

2つ以上の同名のクライアントリソースが存在する場合、クライアントリソースの別のインスタンスから得たブラウズポリシーとリテンションポリシーをセーブセット情報の管理に使用できます。

対応する NetWorkerクライアントリソースが存在しないセーブセットは、サーバの NetWorkerクライアントリソースを使用してブラウズポリシーまたはリテンションポリシーを決定します。

すべての依存セーブセットも含めて削除またはリサイクルが可能になるまでは、セーブセットはインデックスから削除されず、リサイクルの対象としてマークされません。依存セーブセットの詳細については、『NetWorker管理者ガイド』を参照してください。

最後の 1つの「フル」セーブセットは、リサイクルのマークを付けられるまでオンラインインデックスから削除されません。この場合、セーブセットのヘッダ行ではブラウズポリシーが無視され、ブラウズ可能なサイクルが 1つだけ存在するというメッセージが出力されます。

-lオプション以外では、手動の Ad Hocセーブセットは依存セーブセットを持たないフルセーブセットとして処理されます。ただし、本来の「フル」セーブセットと異なり、最後の手動セーブセットにはインデックス削除に関する特別な配慮は適用されません。

セーブセットに適用されたリテンション時間は、ポリシーで説明された経過時間が 1日以上の場合、深夜 0時に丸められます。そのため nsrimを同じ日の午前 8時と午後 5時のどちらに実行しても、結果は同じです。

オプション-c client

指定されたクライアントのオンラインファイルインデックスだけを処理します。通常は、すべてのクライアントインデックスが処理されます。このオプションは、複数のクライアントを繰り返し処理することができます。

-C nsrimの実行の最後でメディアデータベースを強制的に圧縮します。通常は、nsrim によりデータベースの圧縮オペレーションが開始されますが、nsrmmdbdは、標準の圧縮ポリシーを基準にオペレーションを実行します。このオプションを指定すると、nsrmmdbd は、標準ポリシーを無視して、圧縮を即座に実行します。

-l 最も古いフルセーブセットおよびそれに依存するすべてのセーブセットをオンラインインデックスから削除します。ブラウズポリシーおよびリテンションポリシーは無視されます。セーブセットヘッダ情報は、現在オンラインインデックスでブラウズ可能なフルサイクルの数を出力します。archiveおよび migrationセーブセットでは無視されます。このオプションでは、manualセーブセットは通常のインクリメンタルセーブセットとして処理されます。また、このオプションは使用率のしきい値を 30%に設定します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド252

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nsrim(8)

-M マスタモード (手動オペレーションにはお勧めしません )。nsrimは、nsrd(8)または別の NetWorkerデーモンによって実行され、タイムスタンプ付きのメッセージを記録し、nsrdが予期する他の動作を実行します。

-N save set名前の付いたセーブセットのみ処理します。それ以外のものはすべてスキップされます。このオプションは、複数のセーブセットを繰り返し処理することができます。

-n 何もしません。クロスチェックは実行せずに、このコマンドのアクションをエミュレートします。トレイラ統計値は、現在の (エミュレートされていない )結果を反映することに注意してください。

-q サイレントモード。このオプションは、ヘッダ、トレイラ、またはセーブセットメッセージを生成しません。

-V volume処理するボリュームの名前を指定します。このオプションは、複数のボリュームを繰り返し処理することができます。-c、-N、-lの各オプションは、このオプションが指定された場合、無視されます。

-v 詳細なレポートを出力します。このオプションは大量の出力を生成します。-vと -qの両方が指定された場合は、どちらも無効になります。

-X セーブセットのデータ構造とボリュームのデータ構造との一貫性をチェックします。このオプションは、NetWorkerがクラッシュした後でのみ必要です。

注記メディアデータベース圧縮の標準ポリシーでは、22.5日おきに圧縮を実行するようになっています。メディアデータベースを圧縮することで、データベースにあるフラグメンテーションによってパフォーマンスが低下する可能性を低減できます。ただし、データベースの圧縮が行われている間、サービスで nsrmmdbdを利用できなくなります。そのため、-Cオプションをデフォルトのサービスとして使用することは避けてください。-Cオプションは、nsrimが savegrpにより開始されている場合には、使用されません。メディアデータベースのフラグメンテーションによりパフォーマンスが低下していることが疑われる場合には、nsrimを -Cオプションと一緒に使用して、フラグメンテーションを削減できます。データベース圧縮を実行するときには、Networkerサーバがビジーではない時間を選択してください。

ファイル/nsr/tmp/.nsrim

nsrimは、複数のコピーがメディアデータベースをスラッシュするのを防ぐために、このファイルをロックします。

/nsr/mm/nsrim.prvnsrimは、最後に起動された時刻を記録するため、このファイルを更新します。

診断このコマンドを実行する権限がありません

nsrimを実行してオンラインインデックスを変更できるのは、rootだけです。ただし、すべてのユーザはこのコマンドを -nオプションで呼び出すことができます。

nsrimは <名前 >のボリュームのチェックを終了しましたnsrimが完了して、このコマンドが -Vオプションにより呼び出されると、この通知メッセージがNetWorkerのメッセージウィンドウに表示されます。

nsrimはメディアデータベースの (クロス )チェックを終了しましたnsrimが完了して、このコマンドが -Vオプションなしで呼び出されると、この通知メッセージがNetWorkerのメッセージウィンドウに表示されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 253

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nsrim(8)

参照先nsr_client(5)、 nsr_layout(5)、 nsr_policy(5)、 nsr(8)、 nsrd(8)、 nsrindexd(8)、 nsrmm(8)、 recover(8)、 savegrp(8)、 scanner(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド254

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nsrindexasm(8)

Maintenance Procedures nsrindexasm(8)

製品名(A-Z)nsrindexasm - インデックスをリカバリする NetWorkerモジュール

形式nsrindexasm [ standard-asm-arguments ]

機能説明nsrmmdbasmは、標準の外部(アプリケーション特定モジュール)です。nsrindexasmは、バージョン 6より前の NetWorkerバージョンで保存された NetWorkerオンライン保存レコードインデックス ファイルのリカバリを支援します。

uasm(8)には ASMおよび [standard-asm-arguments]の一般的な説明が記載されているので、必要に応じて参照してください。nsrindexasmは uasmにより nsrck(8)インデックスリカバリオペレーション中に呼び出されることを想定しています。

ファイル/nsr/index/clientname/db6

ASMによってリカバリされるデータがあるディレクトリです。

参照先nsr_layout(5)、 nsrck(8)、 nsrindexd(8)、 mmrecov(8)、 uasm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 255

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nsrindexasm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド256

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nsrindexd(8)

Maintenance Procedures nsrindexd(8)

製品名(A-Z)nsrindexd - NetWorkerファイルインデックスデーモン

形式nsrindexd

機能説明nsrindexdデーモンは、サーバの nsrd(8)デーモンによって開始されます。手動で開始しないでください。このデーモンは、サーバの nsrd(8)デーモンに RPCベースのサービスを提供します。ネットワークを介してこのサービスに直接アクセスすることはできません。RPCプログラムとバージョン番号として nsrindexdにより提供されるのは、それぞれ 390105と 4です。

NetWorkerシステムに提供されるサービスは、インデックスに対するレコードの挿入と削除でハイパフォーマンスが実現されるように設計されています。このパフォーマンスは、nsrindexdプロセスのアドレススペースに情報をキャッシュすることにより実現されています。保存セッションのレコードをコミットするときに、NetWorkerシステムは、リモートプロシージャコールを介して、nsrindexdデーモンにキャッシュ情報をファイルに書き込むように指示します。

デーモンまたはサーバの破損によって、インデックスファイルに不整合が起きる可能性があります。このため、保守プログラム nsrck(8)が nsrdデーモンにより自動的に実行されてから、NetWorkerサービスが開始されます。

NetWorkerサービスが開始されると、プロセス nsrindexdが起動されます。nsrindexdは nsrck -L 1を実行し、構成された各クライアントファイルインデックスを短時間で効率よくチェックします。インデックスヘッダとジャーナルファイルの整合性だけがチェックされます。通常、起動時に、クライアントファイルインデックス内のレコードとキーファイルをすべてチェックする必要はありません。また、すべてをチェックすると時間が非常にかかります。問題が検出されると、問題のクライアントファイルインデックスでさらに徹底的なチェックが自動的に実行されます。

インデックスが破損していると思われる場合は、次に例を挙げるようなハイレベルのインデックスチェックを手動で実行できます。

nsrck -L 6

nsrck -L 7の実行は、クライアントファイルインデックス内の既存ファイルを上書きしません。したがって、特定の保存時刻のセーブセットについてオンラインクライアントファイルインデックスのデー タ がすでに存在する場合は、nsrck -L 7を使用してバックアップメディアからリストアする前に、データを削除しておく必要があります。

nsrindexdと nsrckは同時に実行されるため、インデックスへのアクセスを同期するためにファイル v6ck.lckの補助ファイルロックメカニズムが使用されます。

FILES/nsr/index/clientname/db6

このディレクトリは、クライアントのインデックスヘッダファイルとジャーナルファイルが保存される場所です。インデックスレコードファイル (.rec)および対応するキーファイル (.k0および .k1)は、db6ディレクトリの下の異なるサブディレクトリに保存されます。

/nsr/index/clientname/db6/v6hdrこれは、インデックスヘッダの名前です。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 257

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nsrindexd(8)

/nsr/index/clientname/db6/v6journalこれは、ジャーナルファイルの名前です。

/nsr/index/clientname/db6/v6hdr.lckこれは、インデックスヘッダファイルおよびジャーナルファイルに対する同期アクセスに使用されるロックファイルの名前です。

nsr_layout(5)、 nsr(8)、 nsrck(8)、 nsrd(8)、 nsrim(8)、 nsrindexasm(8)、 nsrls(8)、 nsrmm(8)

診断クライアント clientnameのインデックスヘッダなしで継続中です

これは、このデーモンが必要とする同じファイルに、別のプログラムがアクセスしていることを示す情報メッセージです。デーモンは、インデックスヘッダなしで安全にそのオペレーションを継続することができると判断します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド258

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nsrinfo(8)

Maintenance Procedures nsrinfo(8)

製品名(A-Z)nsrinfo - NetWorkerファイルインデックスのレポートコマンド

形式nsrinfo [ -vV ] [ -sサーバ | -L ] [ -n名前空間 ]

[ -Nファイル名 ] [ -t時間 ] [ -Xアプリケーション ] [ -xエクスポート形式 ]

   クライアント

機能説明nsrinfoコマンドは、クライアントファイルインデックスの内容についてのレポートを生成します。必須のNetWorkerクライアント名を指定し、オプションを指定しないで実行すると、nsrinfoはそのクライアントの .Iバックアップネームスペースで、すべてのファイルとオブジェクトを 1行に 1つずつ出力したレポートを生成します。また、特定のファイルのインデックスネームスペース、すべてのネームスペース、または特定の XBSAアプリケーションについてもレポートを生成することができます。また、ファイルインデックスにエントリーが入力されたとき(保存時刻)だけにレポートが生成されるように限定することもできます。

たとえば /usrファイルシステムのクライアント marsの直近のバックアップについて、すべてのファイルのバックアップレポートを生成するには、次のコマンドシーケンスを使用します (シェルプロンプトを %文字とします )。

% mminfo -r nsavetime -v -N /usr -c mars -ot | tail -1 809753754% nsrinfo -t 809753754 mars

注記:問い合わせで使用される時刻は、mminfo(8)コマンドを実行して /usrの直近のセーブセットの保存時刻をカスタムレポートに出力することによって取得します。出力された時刻は、クライアント名 (mars)とともにnsrinfoに渡されます。

オプション-v 冗長モード。ファイル名以外に、ファイルタイプ、内部ファイルインデックス識別子 (存在する場合 )、

サイズ (UNIXファイルの場合 )、および保存時刻を出力します。このオプションは -Vオプションと組み合わせて使用されます。

-V 代替冗長モード。ファイル名以外に、ファイルを含むセーブセットのオフセット、セーブセットのサイズ、アプリケーションネームスペース (値リストについては -nオプションを参照 )、および保存時刻を出力します。このオプションは -Vオプションと組み合わせて使用されます。

-s server問い合わせる NetWorkerシステム名を指定します。デフォルトでは、ローカルシステム上のサーバに問い合わされます。

-L サーバを使用しないでファイルインデックスを直接開きます。このオプションは、デバッグ、またはNetWorkerが実行されていないときのファイルインデックスの問い合わせに使用されます。

-n namespace照会するファイルインデックスのネームスペースを指定します。デフォルトでは、backupネームスペースが使用されます。その他に認識される値は、migrated、archive、nsr(内部用)、informix(INFORMIXデータ用)、sybase(Sybaseデータ用)、msexch(Exchangeデータ用)、mssql(SQL Serverデータ用)、notes(Lotus Notesデータ用)、db2(DB/2データ用)、oracle(Oracleデータ用)、および allです。ネームスペースフィールドは大文字と小文字が区別されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 259

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nsrinfo(8)

-N filenameファイルインデックスの中で検索する正確なファイル名を指定します。この名前に正確に一致するインデックスエントリだけが出力されます。NetWareなど一部のクライアントでは、ファイルインデックスに保存されている名前に ASCIIの印字可能文字以外含まれていることがあるため、このオプションを使用すべきでないこともあります。

-t time指定した時刻に正確に一致する保存時刻だけを問い合わせます。時刻は、NetWorkerのnsr_getdate(3)フォーマットで指定します。NetWorkerによって作成されたセーブセットには、一意の保存時刻があります。これらの時刻は、mminfo(8)コマンドを使用して判定できます。

-X application特定の X/Open Backup Services (XBSA)アプリケーションのリスト情報だけを問い合わせます。有効なアプリケーションタイプは、All、Informix、および、Noneです。アプリケーションタイプでは、大文字と小文字は区別されません。詳細については、このマニュアルページの「アプリケーションタイプ」セクションを参照してください。

-x exportspecデフォルトの人間が読める出力形式の代わりに、exportspecは、2種類のプログラムが読める出力形式を提供します。exportspec「m」は、XML出力を表示します。また、exportspec「c<separator>」は、任意の単一文字で区切られた値を表示します。たとえば、nsrinfo -xc,はコンマ区切りの値を生成します。

ファイルタイプファイルインデックスは、クライアントのすべてのタイプのエントリーを保存できます。それぞれのインデックスエントリーに、インデックスエントリータイプが 1つずつあります。一般に、インデックスエントリーを作成したクライアントだけがエントリーをデコードできます。

このセクションでは、nsrinfoが認識するインデックスエントリータイプを示します。ただし、nsrinfoはこれらのタイプを認識しても、完全にデコードできるのは 1つのエントリータイプだけです。UNIX版は UNIXエントリータイプだけをデコードでき、NT版は NTエントリータイプだけをデコードできます。認識されるその他のタイプについては、一部の情報が不完全になることがあります。

old UNIX NetWorker for UNIXの 3.0より前のバージョンを実行しているクライアント。

UNIX NetWorker for UNIXの 4.0より前のバージョンを実行しているクライアント。

UNIX ASDF NetWorker for UNIXのバージョン 4.1以降を実行しているクライアントに対する拡張 ASM構造化データフォーマット(ASDF)情報を含むインデックスエントリー。

UNIX ASDF v2 NetWorker for UNIXのバージョン 4.2以降を実行しているクライアントに対する、エージェントレス保存のインデックスエントリー。

UNIX ASDF v3 NetWorker for UNIXバージョン 5.1以降を実行しているクライアントに対する、大型ファイル(2GBより大きいファイル)のインデックスエントリー。

old DOS NetWorker for DOSバージョン 2.0以前を実行している DOSクライアント。

DOS NetWorker for DOS、Windows、または OS/2のバージョン 2.0を実行しているDOS、Windows、OS/2のクライアント。

DOS old ASDF NetWorker for DOS、Windows、または OS/2のバージョン 2.0を実行しているDOS、Windows、OS/2のクライアント。

WIN ASDF NetWorker for Windows NT 4.2以上を実行している Windowsまたは NTクライアント。

WIN ASDF v2 NetWorker for Windows NT 4.2以上を実行している Windowsまたは NTクライアントで、エージェントレス保存を使用して作成されたインデックスエントリー。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド260

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nsrinfo(8)

old NetWare NetWorker for NetWareのバージョン 3.0以前を実行している NetWareクライアント。

NetWare NetWorker for NetWare 3.0のバージョン 3.0以降を実行している NetWareクライアント。

OSF 64bit ファイルサイズおよびオフセットが 64ビットの OSF/1を実行しているクライアント。

continuation 特別な内部インデックスエントリー。これは、セーブセットシリーズの中でファイルがセーブセット境界をまたがる場合に生成されます。

アプリケーションタイプすべて このアプリケーションタイプは、各オブジェクトで利用可能なすべての X/Open Backup

Services API(XBSA)情報を出力します。出力の対象は XBSAオブジェクトだけです。-vおよび -Vフラグは、ファイルに対するのと同じ効果を持ちます。

Informix このアプリケーションタイプは、Informixデータベースオブジェクトとして認識されたオブジェクトだけを出力します(XBSA ObjectOwner.bsaObjectOwnerは INFORMIXタイプです)。-vフラグはファイルに対するのと同様に機能しますが、-Vフラグはオブジェクトに関するすべての XBSA情報(上の ALLを参照)を、通常の -Vフラグで出力される情報を含めて出力します。

None このアプリケーションタイプは、XBSAオブジェクトではない、与えられた基準に一致するオブジェクトを出力します。たとえば、このオプションはクライアントからバックアップされたファイルリストの出力に使用できます。

権限要件NetWorkerクライアントのインデックスをブラウズするには、ユーザーは「Operate Networker」の権限が必要です。ただし、「Recover local data」権限を持つユーザーは、このコマンドを呼び出すホストの NetWorkerクライアントインデックスをブラウズできます。また、-Lオプションを使用する場合、ユーザーはこのコマンドが呼び出されるシステムの管理者(UNIXシステムでは root)である必要があります。

ファイル/nsr/index/client/db6

参照先nsr_getdate(3)、 mminfo(8)、 nsrck(8)、 nsrindexd(8)

診断不正な時刻値 ‘time’

-tオプションで指定された時刻は、nsr_getdate(3)で有効なフォーマットではありません。

クライアント clientのインデックスファイルを開けません。reason-Lオプションを使用してファイルを開けません。具体的な原因が出力されますが、原因はさまざまです。最も可能性が高い原因は、ユーザがスーパーユーザでない場合の permission deniedです。service busy,try againとなるのは、ファイルインデックスがすでにロックされている場合 (たとえばnsrindexd(8)によって )です。

クライアント clientの DBスキャンを作成できませんファイルインデックスに問い合わせしようとして、内部エラーが発生しました。EMCテクニカルサポートに連絡してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 261

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nsrinfo(8)

クライアント clientの不正なレコード : number不正なインデックスレコードが検出された場合、この診断がレポートの終わりに出力されます。これは、インデックスが破損していてリカバリする必要があることを示します。

サーバ serverに接続できませんインデックスサーバが何らかの原因で使用できません。たとえば、NetWorkerサーバがダウンした場合や、リソース不足またはネットワーク障害のために nsrinfoが実行中のサーバに接続できない場合があります。

サーバ serverへのセッションを開始できませんインデックスサーバは実行されていますが、接続を拒否されました。詳細な理由が次行に出力されます。最も可能性が高い原因は、ユーザが NetWorker管理者でない場合の permission deniedです。service busy,try againとなるのは、ファイルインデックスがロックされている場合 (たとえばnsrck(8)によって )です。

サーバ serverのルックアップが失敗しましたインデックスサーバは実行されていますが、問い合わせを処理できません。詳細な理由が次行に出力されます。

制限コマンドラインオプションは、mminfo(8)のオプションのように強力です。

-vオプションおよび -Vオプションによるレポートは、列に分割されたフォーマットは施されません。

特定の時刻を指定した問い合わせは、ファイルインデックスの方法のために非常に長い時間がかかることがあります。

問い合わせは、クロスプラットフォームブラウザがないことによる制限を受けます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド262

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nsrjb(8)

Maintenance Procedures nsrjb(8)

製品名(A-Z)nsrjb - NetWorkerジュークボックス制御コマンド

形式nsrjb [ -C ] [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -v ] [ -fデバイス ] [ -Sスロット | -Tタグ | ボリューム名 ]

nsrjb -L [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -gimnqvG ] [ -Y | -N ] [ -B ] [ -bプール ] [ -fデバイス | -Jホスト名 ] [ -e永遠 ] [ -c容量 ] [ -o mode ] [ [ -Sスロット | -Tタグ ] [ ボリューム名 ] ]

nsrjb -L [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -gimnqvG ] [ -Y | -N ] -R [ -bプール ] [ -fデバイス | -Jホスト名 ] [ -e永遠 ] [ -c容量 ] [ -o mode ] [ -Sスロット | -Tタグ | ボリューム名 ]

nsrjb -l [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -nvqrG ] [ -R [ -bプール ] ] [ -fデバイス | -Jホスト名 ] [ -Sスロット | -T tags | ボリューム名 ]

nsrjb -u [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -qv ] [ -fデバイス ] [ -Sスロット | -T tags | ボリューム名 ]

nsrjb -I [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -Evpq ] [ -I | -fデバイス ] [ -Sスロット | -T tags | ボリューム名 ]

nsrjb -p [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -vq ] [ -fデバイス ] [ -Sスロット | -Tタグ | ボリューム名 ]

nsrjb -o mode [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -Y ] [ -Sスロット | -T tags | ボリューム名 ]

nsrjb -H [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -EHvp ]

nsrjb -h [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -v ]

nsrjb -U 使用 [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -Sスロット | -T tags ]

nsrjb -V [ -j名前 ] [ -sサーバ ]

nsrjb -d [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -v ] [ -N ] [ -Y ] [ -Pポート ] [ -Sスロット ] [ -T tags ] [ ボリューム名 ]

nsrjb -w [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -v ] [ -N ] [ -Y ] [ -Pポート ] [ -Sスロット | -T tags | ボリューム名 ]

nsrjb -a [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -vd ] [ -T tags | [ -T tags ] ボリューム名 ]

nsrjb -x [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -vwX ] [ -Tタグ | -Sスロット ]

nsrjb -F [ -j名前 ] [ -sサーバ ] [ -v ] -fデバイス

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 263

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nsrjb(8)

機能説明nsrjbプログラムは、リモート側で管理されているジュークボックスとローカルで管理されているジュークボックスのリソースを管理します。リモート側で管理されているジュークボックスは、外部エージェントによって制御されます。nsrjbは、このエージェントと通信を行い、ジュークボックスリソースへのアクセス権を取得します。このエージェントによって、複数の NetWorkerサーバなど、複数のアプリケーションでジュークボックス内のリソースを共用できます。エージェントの例として、AlphaStorおよび StorageTek's ACSLSがあります。nsrjbはローカルに管理されているジュークボックスと直接通信し、エージェントは介入しません。ローカルで管理されているジュークボックスのリソースは、他の NetWorkerサーバと共用できません。

ローカルで管理されているジュークボックスの場合、ジュークボックスのリソースは、ジュークボックス全体の状態を記録するために使用されます。このリソースは、ジュークボックス内のドライブとスロットの数を記録します。また、デバイスがロードされているかどうか、スロットにメディアがあるかどうか、メディアにあるボリュームの名前などの情報を記録するためにも使用されます。nsr_jukebox(5)を参照してください。

リモート側で管理されているジュークボックスのリソースは、ジュークボックス全体の最新状態を反映しているわけではありません。これは、NetWorkerのビューを反映しています。リモート側で管理されているジュークボックスのメディアを使用するには、NetWorkerがアクセスする前にメディアが割り当てられていなければなりません。詳細については、-aオプションの説明を参照してください。リモート側にあるジュークボックスのリソースのスロット数は、NetWorker用にメディアを割り当てると増加し、NetWorkerで使用しないメディアの割り当てを解除すると減少します。ジュークボックスのリソースにリストされるメディアの順序は、ジュークボックス内の物理的な位置とは必ずしも一致しません。リモート側のジュークボックスのデバイス数は、NetWorkerが同時にアクセスできるジュークボックスのボリューム数が上限になります。

nsrjbコマンドを使用すると、1つの NetWorkerサーバのすべてのジュークボックスを管理できます。nsrmm(8)ではなく、このコマンドを使用すると、ジュークボックスにあるボリュームのラベルの設定、ロード、アンロードができます。複数の nsrjbコマンドを使用すると、いつでもジュークボックスにアクセスできます。

nsrjbは、ジュークボックスのリソースを必要とするため、要求したオペレーションは直接には実行されません。代わりに、コマンドは NetWorkerサーバプロセス nsrdに要求を出し、nsrdが nsrmmgdに要求を転送して、要求が処理されます。

nsrjbは直接にオペレーションを実行しないため、nsrjbを停止すると、オペレーションが強制終了されます。オペレーション取り消しの対策は、SIGINTと密接に関係している割り込みハンドラーを介して nsrjbに構築されています。これは、nsrjbコマンドを実行させており、オペレーションを取り消す場合、nsrjbプロセスに対してControl-Cを使用するか、UNIXの「kill」コマンドを使用して、SIGINT信号を送信すると取り消すことができることを意味します。1回目の Control-Cまたは SIGINTにより、オペレーションは取り消されますが、オペレーションが実際に終了して nsrjbがクリアされるまで、nsrjbは適切な NSRジュークボックスオペレーションステータスリソースのステータスを引き続き監視します。2回目の Control-Cまたは SIGINTにより、nsrjbはオペレーション終了の確認を待つことなく終了します。

NSRジュークボックスオペレーションステータスリソースは、オペレーションが nsrdによって自動的に開始されたか、nsrjbを明示的に起動して作成されたかにかかわらず、作成された各ジュークボックスオペレーションについて、nsrdによって自動的に生成ならびに管理されます。

この NSRジュークボックスオペレーションステータスリソースは、オペレーションの現在の状態を追跡し、オペレーションに関連するすべてのメッセージ (エラー、情報、冗長 )を保持し、また、通常は、オペレーションを起動した nsrjbプロセス間の通信パスとして動作し、さらに、オペレーションを実行するさまざまなプログラムとしても動作します。nsr_opマニュアルページにこのリソースの詳細が記載されているので、必要に応じて参照してください。

ボリュームは、物理的なメディアのある面に存在します。メディアの例は、テープカートリッジまた光ディスクなどです。テープカートリッジには 1つの面があり、したがって、1つのボリュームは各カートリッジにあります。光メディアは 2面あり、1つのボリュームはメディアの各面にあります。ジュークボックス内の各ボリュームとジュークボックスには、NetWorkerで認識可能な名前が付いています。volume nameは、最初にラベルを付けるときに指定します。ボリューム名は、ラベルの変更時に変更できます。NetWorkerは、ボリューム名でボリュームを参照します。たとえば、ボリュームのマウントを要求する場合、NetWorkerはボリューム名で要求します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド264

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nsrjb(8)

nsrjbを使用する前に、ジュークボックスとそのデバイスリソースを NetWorkerサーバに追加する必要があります。jbconfigを使用して、ジュークボックスリソースとそのデバイスリソースを NetWorkerサーバに追加してください。ジュークボックスリソースについては、nsr_jukebox(5)を参照してください。

NetWorkerサーバがバックアップまたはリカバリ用のボリュームを要求したときに、ボリュームがマウントされていないと、サーバはメディアデータベースをチェックし、メディアリクエストを満たす

ボリュームがジュークボックスにあるかどうかを検査します。ボリュームがある場合、nsrdは nsrmmgdに対して、メディアをアイドルデバイスにロードする要求を出します。Available Slots属性は、NetWorkerから書き込み可能ボリュームが要求されたときに、その要求に自動的に対応できるボリュームのスロットを示します。バックアップオペレーションで書き込み可能なボリュームを自動的に選択する場合、NetWorkerは、使用可能なスロットのリストからボリュームを選択します。Available Slots属性によって、nsrjbを実行するユーザが使用できるスロットが制限されるわけではありません。

nsrjbは、-j、-f、または volume nameオプションに基づいて、使用するジュークボックスを決定しようとします。この 1つまたは複数のオプションによって一意にジュークボックスを識別できず、1つを選択する必要がある場合、nsrjbプログラムはジュークボックスを選択するように要求します。NSR_JUKEBOX環境変数に、デフォルトで nsrjbプログラムが使用するジュークボックス名を設定できます。

注記:クラスタ構成では、- f deviceまたは - J hostnameオプションを入力する必要があります。

オプションオプションは、2つのグループに分かれます。最初のグループは、ラベルの設定、メディアのロードなど、実行するオペレーションを指定するオプションです。2番目のグループは、追加オプションを一覧表示します。これらのオプションは、ラベル付けやロードの対象となるメディアを指定するなど、オペレーションの引数を提供します。たとえば、pool nameのようにスペースを含むオプションの引数は、二重引用符で囲む必要があります。

オペレーション オプション-a リモート側で管理されたジュークボックスのボリュームを割り当てる場合には、-T tagsオプションとと

もにこのオプションを使用します。NetWorkerサーバがボリュームラベルを作成したり、使用する前に、ボリュームを割り当てる必要があります。

STLサイロの場合、-dオプションを追加すると、入出力ポートからのテープの取り込み (インポートまたは入力 )が可能になります。コマンドラインでは、-dは、-aよりも後に指定しなければなりません。この機能は、通常サイロ管理ソフトウェアで処理されますが、使いやすさを考え、ここに記述します。このオプションは、NetWorkerがサポートしているすべてのサイロで使用できるわけではありません。

AlphaStorジュークボックスリソースでは、スクラッチと使用中という 2つのタイプのメディアの割り当てと追加ができます。スクラッチは、現在 NetWorkerで使用されていないボリュームを表します。使用中のボリュームは、AlphaStorにインポートする前に NetWorkerですでに使用されていたテープです。

-aを、-T tagsオプションとともに使用すると、NetWorkerが使用するボリュームが割り当てられます。スクラッチボリュームと使用中のボリュームの両方とも、この方法で割り当てることができます。このオプションにバーコードまたは物理的なカートリッジラベルを指定すると、指定したメディアカートリッジからボリュームが割り当てられます。使用中のボリュームは、ジュークボックスインベントリオペレーションによって検出されます。

-aを -T tagsオプションおよび volume namesとともに使用すると、使用中のボリュームがAlphaStorジュークボックスリソースに直接追加されます。tagは、AlphaStorにインポートされたときにボリュームに指定された名前です。volume nameは、NetWorkerメディアデータベースに記録されているボリューム名です。

-xに、NetWorkerサーバで使用可能なボリュームのあるリモートジュークボックスのリストからボリュームを削除する方法が記載されているので、必要に応じて参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 265

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nsrjb(8)

-C ジュークボックスのカレントボリュームとそのジュークボックスに関連するデバイスを表示します。これは、デフォルトのコマンドオプションで、他のコマンドオプションが指定されないときに使用されます。このオプションは、スロット番号、ボリューム名、メディアプール、オプションのバーコード情報、ボリューム ID、ボリュームモードを表示します。ジュークボックス属性 Bar Code Readerが有効で、メディアボリュームにバーコードラベルがある場合には、バーコードラベルも表示されます。Bar Code Readerが設定されていても、ボリュームにバーコードラベルがない場合には、ラベルが出力され、メディアにバーコードラベルがないことを示します。デフォルトでは、短形式のボリューム IDが表示されます。冗長オプション (-v)を使用すると、長形式のボリューム IDと以下で説明する情報が表示されます。-Cオプションを使用すると、実際のジュークボックスインベントリは実行されません。nsrjbは、現在ジュークボックスリソースにあるボリュームをレポートするだけです。ボリュームには次のフラグの 1つが続く場合があります。(R) (読み取り専用であることを示すフラグ )または (A) (ボリュームがアーカイブまたはマイグレーションボリュームであることを示すフラグ )です。-vオプションとともに使用すると、フルになっているボリュームの容量も表示されます。NetWorkerメディアデータベースにないボリュームには、アスタリスク "*"が付いています。

Mode列には、ボリュームのモードに関する追加情報が表示されます。モードフィールドの値は次の 3つのいずれかです。ボリュームが自動的にリサイクル /ラベル変更されることを示す manually recyclable。ボリュームが自動的にリサイクル可能であることを示す recyclable。2つの状態のどちらでもないことを示すブランク。

スロットマップを出力すると、1行に 1つのデバイスが表示されます。使用可能なデバイスの場合、ドライブ番号、デバイスのパス名、スロット番号と現在ロードされているボリュームの名前、NetWorkerにボリュームがマウントされているかどうかなどの情報が表示されます。デバイスが無効の場合、disabledというメッセージとともにドライブ番号とパス名だけが表示されます。複数のデバイスリソースがジュークボックス内の物理ドライブを共有する際に、同じハードウェア ID属性値を使用する場合は、ドライブを共有する最初のデバイスのパス名にのみドライブ番号が表示されます。

-d カートリッジアクセスポート (インポート /エクスポートエレメント、メールスロット、入出力ポートともいいます )から 1つ以上のカートリッジを取り込みます (ジュークボックスにロードします )。

取り込むカートリッジの数は、指定されたスロットまたはタグの数によって決まります。スロットまたはタグが指定されていないと、ジュークボックスにある空のスロットがすべて取り込まれます。複数の宛先スロットを指定できます。フルのスロットはスキップされます。使用可能なインポートポートがすべて空で、取り込むカートリッジがある場合には、プロンプトが表示され、インポートポートを充てんするように指示されます。-Nオプションとともにジュークボックスポーリング機能を使用すると、すべてのカートリッジが取り込まれるか、エラーが発生するまで、インポートポートへの取り込みが実行されます。ポーリングがタイムアウトになったときにカートリッジが残っていると、エラーと見なされます。

コマンドラインにはボリューム名を指定しないでください。ボリューム名を正確に判別するために、インベントリコマンドを実行しなければなりません。

-dを -T tagsオプションとともに使用すると、そのコマンドはサイロで実行されるコマンドと見なされ、-aオプションと -dオプションで実行された場合と同じように内部的に処理されます。指定されたボリュームタグ (バーコード )がサイロに取り込まれ、NetWorkerは、その割り当てを行います。使用するサイロの正確なタイプに従って、割り当てステップの結果が決まります。割り当てが成功したかどうかを確認し、指定されたすべてのタグ値に -aオプションを指定して、コマンドを再試行してください。タグが割り当て済みであれば、そのことを示すメッセージが表示されます。これはエラーではありません。ボリュームが正しく割り当てられ、NetWorkerで使用できることを示しています。

-F STLサイロ内にある共用デバイスを解放します。このオプションは、デバイス共用が可能なテープライブラリにのみ使用できます。nsr_jukebox(5)を参照してください。

-h 最近実行された 120のジュークボックスコマンドの内容と結果を表示します。ユーザがコマンドラインから実行したコマンドや、NetWorkerが自動的に開始した要求も表示されます。環境変数NSRJB_HISTORY_COUNTに 20から 2000までの値を設定して、ヒストリに保存されるコマンド数を変更できます。20より小さい値を設定すると 20が使用され、2000より大きい値を設定すると 2000が使用されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド266

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nsrjb(8)

-H ジュークボックスハードウェア (ジュークボックスが登録されている NetWorkerデータベースも )をリセットして、一貫性のある状態にします。ジュークボックスはトランスポートをクリアして、デバイスからスロットにボリュームをアンマウントし、アンロードします。実際のインベントリは実行されません (-Iオプションを参照 )。インベントリが最新状態でない場合、ジュークボックスは、該当するメッセージを出力します。

サイロの場合、NetWorkerが認識しているデバイスだけがアンロードされます。サイロコントローラを使用すると、他のドライブを空にできます。

For AlphaAlphaStorジュークボックスの場合、ジュークボックスデバイスとジュークボックスが登録されている NetWorkerデータベースをリセットして、一貫性のある状態にします。これにより、AlphaStorでジュークボックスのデバイスとジュークボックスリソースのメディアの状態が同期のとれた状態になります。NetWorkerはジュークボックスリソースのボリューム情報と現在マウントされているボリュームを AlphaStorに照会します。この情報は、ジュークボックスとデバイスリソースの状態をAlphaStorの情報と一致させるために使用します。-pオプションも指定すると、ロードされたボリュームに対して、チェック操作が実行されます。

NetWorkerは、サーバが起動されるたびに、自動的に AlphaStorに照会してジュークボックスおよびデバイスリソースとの同期をとります。

-I ジュークボックスの内容にインベントリを実行します。このオプションを使用すると、スロット番号とボリューム名のマッピングが正確になります。必要であれば、ラベルを読み取るために、指定したスロットのボリュームをデバイスにロードできます。ジュークボックスのタイプによっては、このオプションを指定すると長い時間がかかる場合があります。

ジュークボックスにバーコードラベルリーダがあり、ジュークボックスリソースの [バーコードリーダ ]属性が設定され、かつ [バーコードラベルの一致 ]属性が設定されている場合には、スロットに関連するボリューム名が、バーコードラベルから生成されます。

次の場合は、テープはラベルの読み取りのために常にドライブにロードされます。1) ジュークボックスにバーコードリーダがない場合2) ジュークボックスにバーコードリーダがあり、テープのバーコードがメディアデータベースに記録されていない場合3) ジュークボックスにバーコードリーダがあってバーコードの照合が可能な状態であり、なおかつテープのバーコードがメディアデータベースに登録されているが、場所が空である場合

メディアのバーコードラベルが変更されると、新しいバーコードラベルで NetWorkerメディアデータベースが更新されます。ジュークボックスのバーコードリーダを正しく使用すると、インベントリにかかる時間を短縮できます。

-IIオプションは、ラベルを読み取ることなく確認することができるボリュームがあるスロットのみを操作する高速なインベントリを実行するために使用することができます。高速なインベントリではテープが読み取られないため、このオプションはデバイス仕様 (-f)と組み合わせて使用することはできません。

-Ipオプションを指定すると、ボリュームのラベルが検証可能な場合でも、ラベルの読み取りのためにテープが強制的にドライブにロードされます。

エレメントステータス機能のあるジュークボックスの場合、-Eオプションとともに -Iオプションを使用すると、ジュークボックスのインベントリステータスを初期化できます。-Eオプションを使用すると、メディアの存在を確認するために、スロット、ドライブなどすべてのコンポーネントがチェックされるため、ジュークボックスのインベントリに時間がかかります。このオプションは、ジュークボックスのメディアを手動で交換するときにのみ使用してください。

AlphaStorジュークボックスの場合、この操作を実行すると、NetWorkerと AlphaStorデータベースとの同期をとることができます。これにより、NetWorkerサーバに割り当てられ、ジュークボックスリソースに記録されているすべてのボリュームの状態について、AlphaStorと NetWorkerが同じ情報を使用できます。-pオプションも指定すると、ボリュームのラベルを検査するために、nsrjbがボリュームのロードを要求します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 267

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nsrjb(8)

クリーニングカートリッジ用にジュークボックス内のスロットを割り当てる場合には、ジュークボックスリソース属性 Auto Cleanに Yesを設定し、Cleaning Slots属性に空でないスロット範囲を指定します。詳細については、nsr_jukebox(8)を参照してください。クリーニングカートリッジ用スロットのボリュームは、ジュークボックスのインベントリ時にロードされません。エレメントステータスをサポートしていないジュークボックスまたはバーコードリーダのないジュークボックスの場合には、-U usesオプションを使用して、ジュークボックスのインベントリにクリーニングカートリッジを記録しなければなりません。エレメントステータスをサポートするジュークボックスまたはバーコードリーダのあるジュークボックスの場合、前に空であったクリーニングカートリッジスロットにカートリッジがあると、そのカートリッジには、ジュークボックス属性 DefaultCleaningsに設定されている値がクリーニングカートリッジの使用回数として設定されます。

-l 指定されたボリュームをロードし、マウントします。ボリュームは、名前、ボリュームのあるスロットで指定されます。リモートジュークボックスの場合には、そのボリュームに関連するタグで指定されます。指定されたボリューム数が使用可能なドライブ数より大きい場合には、操作が失敗します。

AlphaStorジュークボックスの場合、このコマンドが使用できるのは、nsrjbが実行されているストレージノードからアクセスできるデバイスにボリュームをマウントする場合だけです。-Jオプションを使用すると、異なるストレージノードを指定することができます。

-fオプションを使用すると、ボリュームをロードするメディアデバイスを指定できます。

リモート ジュークボックスにあるデバイスをロードする場合(たとえば NDMPデバイス)、デバイス名に「rd=」構文とともに「-f」オプションを指定する必要があります。

-L 指定されたスロットのボリュームにラベルを付けます。リモート側で管理されているジュークボックスの場合には、指定されたタグのボリュームにラベルを付けます。ラベル付きのボリュームの名前は、メディアのバーコードラベルまたはコマンドラインで指定されたボリューム名から取得されるか、指定されたプールのラベルテンプレートリソースから生成されます。スロットを指定しないと、ジュークボックスのNSR_jukeboxリソースに記述されたスロット範囲が使用されます。ジュークボックス全体のラベル処理には、時間がかかります。

ジュークボックスにバーコードラベルリーダがあり、NSR_jukeboxリソース属性の Bar Code Readerと Match Bar Code Labelsが設定されている場合には、メディアのバーコードラベルからボリュームラベルが生成されます。ジュークボックスリソース属性 [バーコードラベルの一致 ]が設定されていない場合、またはジュークボックスにバーコードラベルリーダがない場合には、コマンドラインで指定されたボリューム名からボリュームラベルが生成されます。コマンドラインで指定されたボリューム名よりも、ラベルを作成するボリュームのほうが多い場合には、ラベルテンプレートからボリュームラベルが生成されます。ボリュームラベルの生成方法に関係なく、ラベル付きのメディアにメディアバーコードラベルがある場合には、インベントリ操作で使用できるように、そのバーコードが NetWorkerメディアデータベースに格納されます。

通常のジュークボックスでは、ボリューム名は -S オプションまたは -Rオプションとともに使用する必要があります。

これは、新しいテープまたはインポートされたテープの場合にはボリューム名が メディアデータベースに存在しないためです。

クリーニングカートリッジ用に予約されたスロットのボリュームには、ラベルは生成されません。-Iにはクリーニングカートリッジ用にジュークボックスのスロットを予約する方法が記載されているので、必要に応じて参照してください。

空のスロットが見つかると、通知メッセージが表示され、操作が続行します。

-mにはラベル付けをした後、そのボリュームを自動的にマウントする方法が記載されているので、必要に応じて参照してください。

-o modeボリュームまたはスロット範囲のモードを設定します。使用可能なモード値は、次のとおりです。[not]recyclable、[not]readonly、[not]full、または、[not]manual。-Yオプションを使用し

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド268

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nsrjb(8)

ないと、各ボリュームに対する操作を確認するメッセージが表示されます。ボリューム単位のフラグについては、nsrim(8)を参照してください。

-p ボリュームラベルを検査し、出力します。スロット (リモート側で管理されているジュークボックスの場合にはタグ )を指定できます。また、ボリュームの読み取りに使用するデバイスも指定できます。nsrmm(8)を参照してください。

-u デバイスからボリュームをアンロードします。デバイスからボリュームをアンロードする場合には、ボリューム名、ボリュームがロードされているデバイス、ロード前にボリュームのあったスロットを指定します。ボリューム、デバイス、またはスロットを指定しないと、ロードされているすべてのデバイスからメディアがアンロードされます。

-U usesクリーニングカートリッジが使用できる回数を設定します。スロットも指定できます。ジュークボックスのクリーニングカートリッジ用に予約されている範囲のスロットを指定する必要があります。スロット範囲を指定しないと、クリーニングカートリッジが予約されているすべてのスロットが更新されます。ジュークボックスのインベントリで空になっているスロットにこのオプションを使用すると、インベントリが更新され、そのスロットはクリーニングカートリッジ用に予約されます。クリーニングカートリッジ用にジュークボックスのスロットを予約する方法については、-I.を参照してください。

Usesには正の整数か、予約語の removeまたは defaultを指定する必要があります。予約語 removeを使用すると (たとえば -U remove)、NetWorkerインベントリからクリーニングカートリッジを取り出すことができます。defaultを指定すると、クリーニングカートリッジの使用回数にジュークボックスのdefault cleanings属性の値が設定されます。

nsr_jukebox(5)を参照してください。

-Tオプションと一緒に -Uオプションを使用すると、クリーニングカートリッジをサイロテープライブラリ (STL)に追加できます。このオプションを使用すると、クリーニングカートリッジを追加するたびに、STL内のクリーニングスロットが予約されます。STLからクリーニングカートリッジを取り出す方法については -xを参照してください。STL以外のジュークボックスのスロットをクリーニングカートリッジ用に予約する方法については、-Iを参照してください。

-V 現在のジュークボックスの構成を表示します。

-w 1つ以上のカートリッジをカートリッジアクセスポートにウィズドロウします(ジュークボックスからメディアを排出します)。

カートリッジは、スロット、ボリューム名、またはタグで指定しなければなりません。複数のスロット範囲とボリューム名を指定できますが、空のスロットと重複したスロットは無視されます。使用可能なエクスポートポートがすべて使用されているときに、カートリッジをウィズドロウすると、プロンプトが出され、エクスポートポートを空にするように指示されます。-Nオプションとともにジュークボックスポーリング機能を使用すると、すべてのカートリッジがウィズドロウされるか、エラーが発生するまで、エクスポートポートへのウィズドロウが実行されます。ポーリングがタイムアウトになってもポートが空にならないと、エラーと見なされます。

-wを -T tagsオプションとともに使用すると、そのコマンドはサイロで実行されるコマンドと見なされ、-xオプションと -wオプションで実行された場合と同じように内部的に処理されます。指定したボリュームタグ (バーコード )がサイロからウィズドロウされます。NetWorkerは、そのサイロのボリュームリストからボリュームの割り当てを解除します。サイロのモデルによって異なりますが、通常、サイロから同時にウィズドロウできるボリュームは 40までです。コマンドを実行しても、サイロからテープがウィズドロウされない場合には、タグ値を小さくしてコマンドを再試行してください。

-x このオプションを -T tagsオプションまたは -S slotsオプションとともに使用すると、リモートジュークボックスからボリュームを削除できます。指定されたボリュームが、リモートジュークボックスにある NetWorkerサーバで使用可能なボリュームのリストから削除されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 269

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nsrjb(8)

STLサイロの場合、-wオプションを追加すると、サイロからテープをウィズドロウまたは排出できます。また、サイロからテープを物理的に取り外すことができます。コマンドラインでは、-wは、-xよりも後に指定しなければなりません。この機能は、通常サイロ管理ソフトウェアで処理されますが、使いやすさを考え、ここに記述します。このオプションは、NetWorkerがサポートしているすべてのサイロで使用できるわけではありません。

NetWorkerサーバで使用するボリュームの割り当て方法については、-aを参照してください。

追加オプション-b pool

ボリュームを追加するメディアプールを指定します。NetWorkerサーバに登録されているプールであれば、任意のプールを指定できます。NetWorker Management Consoleのメディア表示の左側のペインから Media Poolsを選択すると、プール名を参照することができます。プール名は、ボリューム上のセーブセットを判別するときに NetWorkerサーバによって参照されます。このオプションを省略すると、デフォルトプールから自動的にボリュームが割り当てられます。ボリューム名を指定せずにプール名を指定すると、nsrjbは、プールのラベルテンプレートリソースに関連する次のボリューム名を使用します。nsr_label(5)を参照してください。

-c capacityデフォルトのボリューム容量を変更します。nsrmm(8)を参照してください。

-B ラベル処理を行うボリュームに NetWorkerが読み取り可能なラベルが付いていないかどうかを検査します。ボリュームにラベルを付ける前に、NetWorkerは、ボリュームにラベルが付いているかどうかを確認します。このオプションを指定したときに、ボリュームに NetWorkerラベルがあり、そのラベルが現在使用中のデバイスで読み取り可能な場合には、ラベル操作は取り消され、エラーメッセージが表示されます。現在のデバイスで読み取り可能なラベルがない場合には、ボリュームにラベルが付けられます。データの保存中に nsrd(8)からボリュームが要求されると、nsrmmd(8)がこのオプションを使用して、自動的にボリュームラベルを設定します。

-e foreverアーカイブボリュームにするボリュームを指定します(nsrmm(8)を参照してください)。

-E この機能をサポートするジュークボックスのエレメントステータスを初期設定します。このオプションとともに -Iオプションまたは -Hオプションを使用できます。ジュークボックスによっては、ジュークボックスのコンポーネントにメディアがあるかどうかを記録できる場合があります。この機能を、"エレメントステータス "機能と呼びます。-Vオプションを使用すると、ジュークボックスにこの機能があるかどうかを判別できます。メディアがロードされていないジュークボックスでメディアの交換を行う場合、-Eオプションを使用して、ジュークボックスを再インベントリ (-I)し、ジュークボックスのエレメントステータスを初期化する必要があります。

-f media device操作に使用するメディアデバイスを指定します。ジュークボックスリソースの構成と同じように、メディアデバイスのパス名を指定します。ジュークボックスに複数のメディアデバイスが構成されている場合、nsrjbは使用可能なデバイスの中からデバイスリソース属性 accessesの値が最も小さいデバイスを選択します。nsr_device(5)を参照してください。ボリュームをロードまたは確認する場合、オペレーションに指定したボリューム数以上のデバイスが使用可能でなければなりません。他の操作の場合には、ジュークボックス属性 max parallelismが、nsrjbコマンドで使用できるデバイス数の上限になります。nsr_jukebox(5)を参照してください。-fオプションを使用すると、デバイス選択を無効にできます。複数のメディアデバイスを指定する場合には、このオプションを複数回使用できます。AlphaStorジュークボックスの場合、デバイスリソースと物理デバイスの関係はありません。これは、論理的なデバイスリソースです。この論理デバイスと物理デバイスの関連性は、メディアがデバイスにロードされている場合にのみ維持されます。NetWorkerが AlphaStorに対して、特定のデバイスにメディアをロードするように指示することはありません。デバイスにロードするメディアは AlphaStorが選択します。その後、nsrjbが、デバイスの logical name、logical type、logical family属性に値を割り当てて、実デバイスと NetWorker論理デバイスリソースとの関連性を作成します。nsr_device(5)を参照してく

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド270

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nsrjb(8)

ださい。AlphaStorと NetWorkerでは、デバイスおよびメディアタイプの名前が異なります。nsrjbは、これらの属性値が正しく設定できるように、AlphaStorと NetWorkerをマップするテーブルを管理しています。このテーブルは、AlphaStorドライブやメディアタイプの追加に対応するために、動的に更新されます。nsrjbのマップテーブルに修正を行う場合には、/nsr/res/dmidevmap.txtファイルが使用されます。このファイルの各行には、AlphaStorカートリッジタイプ、AlphaStorビット形式、NetWorkerデバイスリソースのメディアタイプ、NetWorkerデバイスリソースのファミリタイプを設定する 4つの列があります。AlphaStorビット形式には正規表現が使用できます。他の値はすべて文字列です。たとえば、次のようになります。

DTL7000 DLT8000.* DLT8000 tape

これは、AlphaStor DLT7000カートリッジタイプを使用する DLT8000デバイスで使用されます。

-g このオプションは、残されています。実際には無視されます。

-G これは、オートローダによってネットワークデータ管理プロトコル (NDMP)デバイスのボリュームをロードし、ラベルを付けるときにサーバが使用するオプションです。

-i このオプションは、残されています。実際には無視されます。

-j name使用するジュークボックスを指定します。nameには、ジュークボックスリソースの作成時にユーザが割り当てた名前を指定します。このオプションを使用すると、NSR_JUKEBOX環境変数が無効になります。

-J hostname使用するホスト名を指定します。nsrjbは、指定された hostname上のドライブしか選択できません。このオプションは、-l(ロード )または -L(ラベル付け )オプションと一緒に使用できますが、-fオプションとともに使用することはできません。

管理するジュークボックスが NDMPサーバ (例 : NASファイラ )に接続されている場合、NDMPサーバを指定するには、このオプションを使用する必要があります。例を参照してください。

-m ラベル付けした後、ボリュームをマウントします。ラベル付けするボリュームをすべてマウントするのに十分な数のドライブが必要となります。

-n -lオプションが指定されている場合には、ボリュームをロードします。ただし、マウントはしません。

-N このオプションと一緒に -LRdwオプションを使用すると、nsrjbは確認のプロンプトを表示しません。ボリュームをリサイクルするときに、NetWorkerはユーザにプロンプトを表示し、リサイクル対象外のボリュームを上書きするかどうかを確認します。ボリューム単位のフラグについては、nsrim(8)を参照してください。

-P portsボリュームの取り込みまたはウィズドロウを実行するカートリッジアクセスポートまたはポートの範囲を指定します。

範囲は、low~ highで指定します。lowと highは、両方とも整数でなければなりません。low は high以下である必要があります。両方の数値がジュークボックスについて記述しているリソースと矛盾していないかどうかがチェックされます。コマンドに指定できるポート範囲は 1つだけです。

-q nsrjbをサイレントモードで実行します。ベリファイ、ラベル処理、ロード、アンロード、ジュークボックスのインベントリで通常生成されるメッセージは生成されません。このオプションは、-p、-L、-l、-u、および -I以外のオプションとは使用できません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 271

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nsrjb(8)

-r ボリュームを読み取り専用としてロードします。このオプションは、-l以外のオプションとは使用できません。nsrmm(8)を参照してください。

-R ボリュームをリサイクルします。-Lオプションについて記述されている条件がラベルのバーコードの使用条件を満たしている場合、ボリュームラベルはメディアのバーコードラベルから取得されます。ボリュームが新しいプールにリサイクルされると、指定プールのラベルテンプレートリソースを参照してラベルが生成されます。リサイクルされない場合、ボリュームは現在の名前を使用して再度ラベル付けされます。ボリュームがリサイクル可能な場合、ボリュームの上書きを確認するプロンプトは表示されません。ボリューム単位のフラグについては、nsrmm(8)を参照してください。

-s serverストレージノードに対して nsrjbが使用される場合に、制御サーバを指定します。nsrjbをストレージノードで使用する場合には、このコマンドをストレージノードで実行しなければなりません。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

-S slots操作するスロットまたはスロット範囲を指定します。スロット範囲は、低いほうから順番に整数で指定します。lowと highの両方は整数でなければなりません。low は high以下でなければなりません。これらの数値は、ジュークボックスについて記述しているリソースと矛盾していないかどうか検査されます。コマンドには、複数のスロット範囲が指定できます。

-T tagsリモートジュークボックスのタグまたはバーコードを指定します。このオプションは、1つのコマンドで複数回指定できます。

tagsには、単一のボリュームタグか、ラベルテンプレートに類似したボリュームタグテンプレートを指定できます。nsr_label(5)を参照してください。ボリュームタグテンプレートは、テンプレートフィールドがスラッシュ "/"で区切られているリストです。テンプレートフィールドには、英数字の定数か、最小値と最大値が "-"で区切られている英数字の範囲が入ります。

このテンプレートは、NetWorker GUIのテンプレートとは異なります。GUIのテンプレートでは、テンプレートの各部分を "/"で区切らずに、ダイアログボックスの各行に入力します。

リモートジュークボックスを管理するエージェントからリクエストを受信したときに、メディアの識別にタグを使用します。この IDは、リモートエージェントによって判別されます。多くの場合、バーコードラベルがタグになります。デバイスに対するメディアのロードを要求するときに、NetWorkerは要求とともに tagをエージェントに送信します。これにより、エージェントは、ロードするメディアを識別します。ジュークボックスリソースのボリュームは、タグのアルファベット順にリストされています。したがって、メディアの割り当てや割り当て解除を行うと、ジュークボックスリソースの順序が変わる可能性があります。この順序は、メディアが存在する物理ライブラリのスロットとは関係がありません。

-v このフラグがコマンドラインに指定された回数によって、冗長レベルを設定します。サポートされている最大の冗長レベルは 5です。冗長出力の詳細については、他の引数を参照してください。

-X このオプションと一緒に -xを使用すると、ボリュームの割り当てが解除されたときに、NetWorkerメディアデータベースからボリュームを削除できます。-Yを指定していなければ、メディアデータベースからボリュームを削除するときに、確認のプロンプトが表示されます。

-Y 確認プロンプトを無効にします。確認のプロンプトに対して、yesが選択されたものとして処理が継続します。有効期限が切れる前や、NetWorkerメディアデータベースに登録されているときにボリュームラベルを変更すると、プロンプトが表示されます。-Rオプションを使用して、ボリュームラベルの設定 ( -L )またはボリュームのロード ( -l )を行ったときに、ボリュームがリサイクル可能であれば、ボリュームの上書きを確認するプロンプトは表示されません。

ボリューム名ボリュームラベルに使用される名前を指定します。ボリュームにラベルが付けられると、その名前でメディアが選択されます。1つのコマンドで複数のボリューム名を指定できますが、コマンドラインの最後に指定しなければなりません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド272

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nsrjb(8)

使用例ボリュームラベルの設定 :

ジュークボックスのすべてのボリュームにラベル付けするには、次のように -Lオプションを使用します。

nsrjb -L

特定のプールを指定するには、次の -bオプションを使用します。

nsrjb -L -bOffsite

スロット 5から 19までのボリュームにラベルを設定する :スロット 5から 19までのボリュームにラベルを設定するには、次のように -Sオプションを使用します。

nsrjb -L -S 5-19

ボリュームに規格外の名前を設定する :スロット 20のボリュームに、プールのラベルテンプレートと一致しない名前を設定するには、次のように-Lオプションとともに名前を指定します。

nsrjb -L -S 20 mars.special

複数のボリュームにラベルを設定する場合には、プールのラベルテンプレートと一致する名前を指定しなければなりません。一致しない名前を指定すると、nsrjbが連続的に名前を生成できなくなります。

ラベル付けした後、ボリュームをマウントする :ラベル付けした後、ボリュームをマウントするには、-mオプションを使用します。

nsrjb -L -S 20 -m

ラベル付けした後、NDMPボリュームをマウントするには、-mオプションで次のいずれかのコマンドを使用します。nsrjb - J <ndmp client name> -L - S 20 -mまたはnsrjb -L - S 20 -m - f <ndmp device name>

ラベル付けをするすべてのボリュームをマウントするのに十分な数のドライブがない場合、このコマンドは失敗します。

ボリュームに標準的な名前を設定する :スロット 21から 28のボリュームにラベルを設定する場合、プールのラベルテンプレートで参照される名前とは異なる名前を使用するには、次のように -Lオプションとともに最初の名前を指定します。nsrjbが連続的に名前を生成できるように、ラベルテンプレートのレイアウトに一致する名前を指定してください。

nsrjb -L -bOffsite -S 21-28 Offsite.501

スロット 21のボリュームに「Offsite.501」というラベルを付けると、nsrjbは、ラベルテンプレートを使用して、スロット 22(Offsite.502)から 28(Offsite.508)までの名前を生成します。volume nameがラベルテンプレートで使用されていると、その名前はスキップされます。

ボリュームのロード :ボリュームをロードするには、次のように -lオプションを使用します。

nsrjb -l

nsrjbは、選択されたデバイスにロードするボリュームを選択します。すべてのデバイスにロードされるまで、ボリュームのロードを継続します。

特定のボリュームのロード :

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 273

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nsrjb(8)

mars.001という名前のボリュームをロードするには、次のように -lオプションとともにボリューム名を指定します。

nsrjb -l mars.001

スロット 5のボリュームをロードするには、次のように -Sオプションを使用します。

nsrjb -l -S 5

選択されたボリュームをデバイス /dev/nrst1にロードするには、次のように -fオプションを追加します。

nsrjb -l -f /dev/nrst1 mars.005

NDMPサーバに接続されたジュークボックスにあるボリュームをロードする場合 :ジュークボックス mylibrary(NDMPサーバ 10.31.32.220に接続)のスロット 1にボリュームをロードするには、次のように -Jおよび -jオプションを使用します。

nsrjb -J 10.31.32.220 -j mylibrary -l -S 1

ジュークボックス mylibrary(NDMPサーバ 10.31.32.220に接続)のスロット 1にあるボリュームを、特定のデバイス nrst0lにロードするには、次のように入力します。

nsrjb -l -f "rd=10.31.32.220:nrst0l (NDMP)" -j mylibrary -S 1

ボリュームのアンロード特定のボリューム、スロット、デバイスをアンロードできます。mars.0028というボリュームをアンロードするには、次のように -uオプションを使用します。

nsrjb -u mars.0028

スロット 28のボリュームをアンロードするには、次のように -Sオプションを使用します。

nsrjb -u -S 28

デバイス /dev/nrst3のボリュームをアンロードするには、次のように -fオプションを使用します。

nsrjb -u -f /dev/nrst3

ジュークボックスにあるボリュームの表示ジュークボックスデバイスのスロット、ボリューム、ロードされているボリュームの一覧を表示するには、次のように -C オプションを使用します

nsrjb -C

-Cは、デフォルトのオプションです。他のオプションを選択しないと、このオプションが使用されます。スロット範囲も指定できます。たとえば、スロット 10から 23までのボリュームを表示するには、次のように -S オプションを使用します。

nsrjb -S 10-23

クリーニングカートリッジの使用回数の設定 :ジュークボックスのすべてのクリーニングカートリッジの使用回数を 12に設定するには、次のように -Uオプションを使用します。

nsrjb -U 12

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド274

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nsrjb(8)

スロット 10のクリーニングカートリッジの使用回数を 10に設定するには、次のように -Sオプションを使用します。

nsrjb -U 25 -S 10スロット 10は、ジュークボックスのクリーニングカートリッジ用に予約されていなければなりません。

ボリュームのインベントリ :実ボリュームと nsrjbが生成したボリュームの一覧を照合するには、次のように -Iオプションを使用します。ボリュームごとにデバイスにロードされ、バーコードの設定または他の要因によって、NetWorkerラベルが検査されます。次に、新しい情報で内部リストが更新されます。すべてのボリュームが検査された後で、新しいリストが NetWorkerメディアデータベースと比較され、データベースになくジュークボックスにあるボリュームの一覧が生成されます。スロット 17から 43のボリュームをインベントリするには、次のように -Sオプションを使用します。

nsrjb -I -S 17-43

ラベル処理と同様に、インベントリも処理にかなり時間がかかります。

NetWorker通知システムの使用 :NetWorkerでボリュームが必要になると、"メディアイベント "が生成されます。これらのイベントに対して nsrjbが自動的に応答するように設定するために、NetWorker通知システムが使用されます。この通知リソースは自動的に生成されます。

カートリッジアクセスポートの使用 :ジュークボックススロット 7から 11までのカートリッジをアクセスポート 5から 10までにウィズドロウするには、次のように -wオプションとともに -Sオプションおよび -Pオプションを使用します。

nsrjb -w -S 7-11 -P 5-10

カートリッジアクセスポート 3から 5までのカートリッジをジュークボックススロット 8から 10に取り込むには、次のように -dオプションとともに -Sオプションと -Pオプションを使用します。

nsrjb -d -S 8-10 -P 3-5

テープライブラリのバーコードテンプレートの使用 :テープライブラリで D001A、D002A、...、D100Aというバーコードの付いたボリュームを、NetWorkerで使用可能なボリュームに追加するには、次のように -a オプションと -Tオプションを使用します。

nsrjb -a -T D/001-100/A

D001A、D002A、... 、D012Aというバーコードをラベルに持つテープをサイロに取り込み、ボリュームをNetWorkerで使用可能にするには、次のように -aオプションと -Tオプションとともに -dオプションを使用します。

nsrjb -a -T D/001-012/A -d

テープライブラリで D055Aというバーコードを持つボ リュームを NetWorker で使用可能なボリュームから削除するには、次のように -xオプションと -Tオプションを使用します。

nsrjb -x -T D055A

テープライブラリで、D055Aというバーコードを持つボリュームを NetWorkerで使用可能なボリュームから削除し、そのボリュームをライブラリから物理的にウィズドロウするには (たとえば、オフサイトストレージに格納するなど )、次のように -xオプションと -Tオプションとともに -wオプションを使用します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 275

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nsrjb(8)

nsrjb -x -T D055A -w

バーコード D010A、D011A、...、D020Aのボリュームにラベルを付けるには、-Lオプションと -Tオプションを使用します。

nsrjb -L -T D0/10-20/A

C010Aというバーコードを持つクリーニングカートリッジを追加し、このジュークボックスのデフォルトの使用回数を設定するには、次のように -Uオプションと -Tオプションを使用します。

nsrjb -U default -T C010A

テープライブラリのすべてのドライブのアンロード :

nsrjb -HH

環境変数NSR_JBOX_POLL_JUKEBOX_OP_STATUS

nsrjbが実行されてジュークボックスオペレーションが開始されると、実行要求が nsrmmgdに出されます。オペレーションのステータスは、nsrmmgdによって NSR JUKEBOX_OPERATION_STATUSリソースを使用してレポートされます。このリソースは、nsrdによって管理される RAPデータベースに保存されます。定期的に nsrjbが nsrdをポーリングし、要求のステータスを確認します。ポーリングのデフォルトは 10秒ごとです。ポーリング間隔を変更する場合は、この環境変数を設定してください。ポーリングの最小間隔は 5秒ごと、最大間隔は 30秒ごとです。

ファイル/nsr/mm/mmvolume

NetWorkerメディアデータベース。

/nsr/res/nsrdbリソース記述子が含まれている構成データベース。

/nsr/res/dmidevmap.txtAlphaStorのメディアとドライブタイプを NetWorkerのデバイスリソース media type jukeboxにマッピングするために使用するファイル。

参照先jbconfig(8)、 jbexercise(8)、 mminfo(8)、 mmlocate(8)、 nsr(8)、 nsrd(8)、 nsrmmgd(8)、 nsr_layout(5)、 nsr_device(5)、 nsr_jukebox(5)、 nsr_op(5)、 nsr_notification(5)、 nsr_storage_node(5)、 nsradmin(8)、 nsrim(8)、 nsrmm(8)、 nsrmmd(8)、 nsrwatch(8)

診断nsrjbコマンドに返される終了コードは、以下の 4つの値の 1つです。

0 (success)終了コードのゼロは、コマンドが正常終了したことを示します。

1 (not executed)コマンドがエラーを発生し、実行されなかったことを示します。たとえば、コマンドライン引数が無効です。

2 (non-retryable)コマンドが nsrmmgdに対して実行されましたが、「再試行不可能」なエラーが発生しました。たとえば、指定したボリュームが存在しません。

3 (retryable)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド276

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nsrjb(8)

コマンドが nsrmmgdに対して実行されましたが、「再試行可能」なエラーが発生しました。たとえば、ドライブがビジーです。

一般的に、「再試行可能」なエラーは、nsrjbコマンドを再度実行すると、今回は成功する可能性があることを示します。反対に、"再試行不可能 "なエラーは、問題を解決するために、ユーザが何らかの操作をしてから、nsrjbコマンドを再試行する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 277

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nsrjb(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド278

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nsrjobd(8)

Maintenance Procedures nsrjobd(8)

製品名(A-Z)nsrjobd - NetWorkerジョブ監視デーモン

形式nsrjobd

機能説明nsrjobdデーモンは、NetWorkerサーバデーモンの 1つで す。NetWorkerクライアントバイナリの 'jobs'の生成と監視を行います。save(8)をすべて実行すると、savefs(8)と savegrp(8)はジョブと見なされます。バイナリのそれぞれの実行は、別々のジョブと見なされます。nsrjobdにより、NetWorkerアクティビティの監視と長期記録を行うことができます。最終的に、監視またはリモート実行が必要なすべての機能はジョブと見なされ、nsrjobdを使用して処理されます。

nsrjobdは、以前 nsrexecによって提供されていた機能を拡張します。nsrjobdの機能が有効な例は、savegrp(8)が save(8)および savefs(8)の実行を必要とする場合です。リモート生成に加え、nsrjobdは、NetWorker GUIによって使用される実行時情報を収集し、アクティブに実行中のジョブと完了したジョブの両方について、レポートおよび監視します。

ジョブ関連情報の保存については、nsrjobdは、/nsr/res/jobsdbにその RAPデータベースを管理します。このデータベースのサイズが継続的に大きくなることを防ぐため、データベースには、サイズの上限とデータのリテンション期間が設定されています。完了ジョブに関するデータは、NetWorker GUIに管理されている SQLデータベースにマイグレートされ、それから、RAPデータベースからの削除対象と見なされます。リテンション期間とデータベースサイズの値は、nsrdの RAPデータベースの NSRリソースに保存されます。これらは、管理者によって構成することができます。NetWorkerの RAPデータベースとは対照的に、nsrjobdのデータベースは、nsrjobdで独自に使用する不透明なデータ保存と見なされ、したがって、その内容を参照または管理するツールはありません。

nsrd(8)が起動およびシャットダウンされると、nsrjobdは、自動的に起動または停止されます。これは手動で起動するものではありません。

nsrjobdは、クライアント側の nsrexecd(8)を使用してリモート実行しますので、コマンド実行を要求するNetWorkerサーバは、クライアントのサーバファイルにある必要があります。

ファイル/nsr/res/jobsdb

nsrjobdの RAPデータベースを保持するディレクトリ。

参照先nsrd(8)、 nsrexecd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 279

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nsrjobd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド280

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nsrlcpd(8)

Maintenance Procedures nsrlcpd(8)

製品名(A-Z)nsrlcpd - NetWorkerライブラリ制御プログラムデーモン

形式nsrlcpd -s server -N mmgd_daemon_num -n lcpd_daemon_num

機能説明nsrlcpdデーモンは、NetWorkerメディア管理デーモン nsrmmgdに対し、均一なライブラリインタフェースを提供します。nsrlcpdは、クラス固有のプロトコルを実装して、NetWorkerでサポートされるライブラリクラスと通信します。このライブラリクラスには、以下のものが含まれます。

o SCSIケーブル、ファイバチャネル SAN、または、NDMPサービスを介して接続されている SCSIメディアチェンジャ。

o Microsoftリムーバブルストレージサブシステム。

o 標準テープライブラリ(STL)。"サイロ "サブシステムと呼ばれることもあります。

o AlphaStorメディア管理サブシステム。

nsrlcpd は、ライブラリサブシステム内で移動およびリソースへのアクセスの制御を提供する、ライブラリサブシステムメディア、スロット、ドライブ、ポートリソースを管理します。

NetWorkerメディア管理サービスは、NetWorkerサーバの構成リソースデータベースに定義されている仮想ジュークボックスインスタンスごとに、1つの nsrlcpdデーモンを起動します。各 nsrlcpdデーモンは、ライブラリサブシステムインタフェースにアクセスする NetWorkerストレージノード上で起動されます。nsrlcpdデーモンが起動されると、以下の機能が提供されます。

o 構成情報を受け取り、ライブラリに対してアクセスおよび制御する機能。

o 制御可能なリソースとして、レポートライブラリコンポーネントおよび特性。

o ライブラリ内のレポートにアクセス可能なメディア。

o NetWorkerアプリケーションによって使用されるメディアの割り当ておよび割り当て解除。

o 読み取りおよび書き込みデバイスへのメディアのロードおよびアンロード。

o ライブラリシステムへのメディアのデポジットおよびウィズドロウ。

nsrlcpdデーモンは、ネットワークの境界を超えて、RPCベースのライブラリ制御プログラムサービスを提供します。nsrlcpdによって提供される RPCプログラム番号は 390429です。複数のインスタンスをサポートする場合、RPCサービス登録中に nsrlcpdによって使用される RPCバージョン番号は、100に nsrlcpdデーモン番号を乗じ、1を加えます。これが基本バージョンになります。たとえば、"nsrlcpd -s NetWorkerServer -N 1 -n 2"コマンドとともに起動された nsrlcpdプロセスは、プログラム番号 390429、バージョン番号 201で登録されます。

オプション-s server

制御 NetWorkerサーバを指定します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 281

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nsrlcpd(8)

-N mmgd daemon numnsrmmgdデーモン番号を指定します。

-n lcpd daemon numnsrlcpdデーモン番号を指定します。

ファイル/nsr/logs/daemon.raw

nsrlcpdおよび他の NetWorkerデーモンが、NetWorkerのイベントメカニズムでは記録できないさまざまなエラー状態に関する情報を送信するファイル。

参照先nsr(8)、 nsr_service(5)、 nsr_render_log(8)、 nsrmmgd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド282

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nsrlic(8)

Maintenance Procedures nsrlic(8)

製品名(A-Z)nsrlic - NetWorkerライセンスレポートコマンド

形式nsrlic [ -vi ] [ -s server ]

機能説明nsrlicコマンドは、NetWorkerサーバで現在アクティブなすべてのライセンス情報に関するレポートを生成します。このコマンドは、NetWorkerリソースデータベースに問い合わせし、標準出力の結果を一定のフォーマットで表示します。

nsrlic プログラムは、次の情報をレポートします。

- 標準クライアントライセンス数

- 使用された標準スタンダードライセンス数

- 仮想クライアントの物理ノードから借用した標準クライアントライセンス数

- 残りの標準クライアントライセンス数

- 指定した NetWorkerサーバに接続された標準クライアントのリスト

- 指定した NetWorkerサーバで定義された標準クライアントのリスト

- プラットフォーム別にリストされたクライアント数

nsrlicプログラムは、仮想クライアントの物理ホストと NDMPクライアントの次の情報をレポートします。

- ライセンス数

- 使用されたライセンス数

- 残りのライセンス数

- 指定した NetWorkerサーバに接続されたクライアントのリスト

ライセンス取得が必要なアプリケーションが存在する場合、nsrlicも同様の方法でレポートします。しかし、この場合、ライセンスが有効でない限り、または、接続されたクライアントがこのようなアプリケーションのライセンスカウントを使用していない限り、出力には参照情報が含まれません。

オプション-i 対話モードを選択します。このモードでは、異なるレポートを要求し、情報を更新し、異なるサーバに切

り替えることができます。別の connectコマンドが実行されるまで、情報は一度要求され、キャッシュ保存されます。

-s server問い合わせる NetWorkerサーバを選択します。デフォルトでは、ローカルシステム上のサーバに問い合わされます。

-v 冗長モードを選択します。ライセンス数またはクライアント数に加え、接続および定義されたクライアントのリストが収集および表示されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 283

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nsrlic(8)

使用方法インタラクティブモードでは、次のコマンドがサポートされています。

connect [ server ]指定された server.に接続します。これは、デフォルトではローカルシステム上のサーバです。

detail詳細なレポートを出力します。接続クライアント (NetWorkerに保存されているクライアント )のリスト、および、定義済みクライアント (NetWorkerサーバで定義されているが、まだ保存されていないクライアント )のリストを表示します。

help使用可能なコマンドのリストを表示します。

summary要約レポートを表示します。

?オンラインヘルプと同じです。

quit直ちに nsrlic.を終了します。

診断nsrlicは、このコマンドには有効ではない文字が使用された場合に、利用可能なオプションを記述した「usage」メッセージを表示します。

command not foundコマンドがサポートされていないことを示します。

RPCエラー :リモートシステムエラー RPCエラー :プログラムが登録されていませんこのメッセージは、指定されたシステム上の NetWorkerサーバへ接続する際に、問題が発生したことを意味します。nsrlicコマンドでは、NetWorkerデーモンが実行している必要があります。NetWorkerデーモン (nsrd)を起動し、nsrlicを返します。nsrdが実行されていると、サーバのリソースの限界に達する可能性があります(たとえば、メモリが不足している、あるいはプロセスが存在しないなど)。

参照先nsrd(8), nsradmin(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド284

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nsrls(8)

Maintenance Procedures nsrls(8)

製品名(A-Z)nsrls - NetWorkerインデックスファイルの統計をリスト

形式nsrls [ { クライアント名 ... | -m } ]

機能説明nsrlsは、指定されているオプションなしで使用された場合、UNIXファイルに割り当てられているキロバイト数について、オンラインインデックスのレコード数およびオンラインインデックスの使用状況を出力します。管理者は、このコマンドを使用して、クライアントによって保存されたファイル数を設定することができます。

オプション-mオプションとともに起動された場合、nsrlsは、メディアデータベースの情報を出力します。メディアデータベースには、以下の 4つの統計が関連づけられています。内部ファイル ID(Fid)、ファイルのサイズ(Size)、ファイル内の論理レコード数(Count)、内部ファイルの説明的な名前(Name)。

内部ファイルは次のように解釈されます。

セーブセットファイル実データを保存する内部レコードファイルがあります (たとえば、ssなど )。

ボリュームファイルボリュームを保存する内部レコードファイルがあります (たとえば、volなど )。

インデックスファイルこれらの内部 b-treeインデックスファイルは、メディアデータベースクエリの最適化に使用されるインデックスレコードを保持します。これらのファイルの名前には、拡張子 "_i*"が含まれています (たとえば、ss_i0、vol_i1など )。

一時ファイルこれらのファイル (ファイル名が "temp_*"で始まる )には、ソート中に使用される一時レコードが含まれます。一時ファイルは、データベースが変更中のときにのみ存在します。

内部ファイルの数、名前、機能、解釈は、任意の時点で変更することができます。

引数リストが空の場合、認識されているすべてのクライアントの統計が印刷されます。

使用例

% nsrls -m

Database id 0: /nsr/mm/mmvolumeFid | Size | Count | Name------------------------------------------ 0 | 16 KB | 6 | vol 1 | 136 KB | 484 | ss 2 | 16 KB | 6 | vol_i0 3 | 16 KB | 5 | vol_i1 4 | 16 KB | 5 | vol_i2 5 | 16 KB | 5 | vol_i3 6 | 16 KB | 0 | vol_i4 7 | 24 KB | 484 | ss_i0 8 | 24 KB | 484 | ss_i1

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 285

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nsrls(8)

9 | 16 KB | 164 | ss_i2 10 | 24 KB | 483 | ss_i3 11 | 8 KB | 1 | temp_0

% nsrls jupiter

/space2/nsr/index/jupiter: 292170 records requiring 50 MB/space2/nsr/index/jupiter is currently 100% utilized

参照先nsr_layout(5)、 nsrindexd(8)

診断...は登録されたクライアントではありません

指定されたクライアントは、有効な NetWorkerクライアントではありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド286

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nsrmm(8)

Maintenance Procedures nsrmm(8)

製品名(A-Z)nsrmm - NetWorkerメディア管理コマンド

形式nsrmm [ -C ][ -v | -q ][ -s server ][ -f device ]

nsrmm -m [ -v | -q ][ -s server ][ -f device ][ -r ][ volume ]

nsrmm -l [ -v | -q ][ -s server ][ -f device ][ -myB ][ -e forever ][ -c capacity ][ -o mode ][ -b pool ][ -R | volume ]

nsrmm -H -f device [ -v | -q ][ -s server ][ -y ]

nsrmm { -u | -j }[ -v | -q ][ -s server ][ -y ][ -f device | ボリューム .. ]

nsrmm -p [ -v | -q ][ -s server ][ -f device ]

nsrmm { -d | -o mode }[ -v | -q ][ -s server ][ -Py ][ -S ssid[/cloneid] | -V volid | ボリューム ... ]

nsrmm -S ssid[/cloneid] [ -w browse-time ][ -e retention- time ]

機能説明nsrmmは、NetWorkerサーバおよびストレージノードで使用されるメディアとデバイス(テープ、ディスク、ファイル)を管理するコマンドラインインタフェースです。

ボリュームは、テープやディスクカートリッジなどの物理的なメディアを表します。ファイルタイプのデバイスの場合、ボリュームはファイルシステム上のディレクトリを表します。ファイルの作成または削除時に、NetWorkerは、そのディレクトリに対して排他的な使用権を必要とします。NetWorkerシステムでは、ファイルを保存したユーザーと保存場所が記録されているので、ファイルを簡単にリカバリできます。NetWorkerが管理するボリュームには、オペレータが選択したボリューム名(ボリュームラベルともいう)が付いています。ボリューム名は、ボリュームを最初にシステムに導入するときに指定します。ボリュームラベルは、ラベルを再度書いたときのみ変更されます。後でわかるように、ボリューム名を記入した外部ラベルをボリュームに付けておく必要があります。リカバリなどでボリュームが必要になると、NetWorkerは、ボリューム名でボリュームを参照します。

NetWorkerシステムは、保存されたユーザーファイルとボリュームの対応を示すインデックスを自動的に管理します。また、NetWorkerは、ボリュームの容量など、ボリュームに関連する属性も記録します。

NetWorkerサーバは、リカバリの場合にはボリュームの名前を指定してボリュームのマウントを要求します。保存の場合には、任意の書き込み可能なボリュームのマウントを要求します。これらのリクエストは、nsr_notification(5)機構を介して送信されます。NetWorker Management Consoleの [管理者 ]ウィンドウまたは nsrwatch(8)コマンドは、保留中のマウントリクエストの監視に使用します。通常、リクエストはシステムコンソールだけでなく、ファイルにも書き込まれます。ジュークボックス (ボリュームのロードとアンロードを自動的に行うデバイス )をコントロールするソフトウェアにも、同じリクエストを入力として使用できます。

nsrmmコマンドが使用可能になる前に(つまり、データの保存やリカバリが可能になる前に)、少なくとも 1つのデバイスが NetWorkerサーバに構成されている必要があります。NetWorker構成は、NetWorker Management Consoleの[管理]ウィンドウまたは nsradmin(8)コマンドで、NetWorkerがインストールされた後に変更できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 287

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nsrmm(8)

オプション-B ラベルを付けるボリュームに読み取り可能な NetWorkerのラベルが付いていないかどうかを検査します。

ボリュームにラベルを付ける前に、ボリュームラベルの読み取りを試行します。このオプションを指定したときに、ボリュームに有効なラベルがあり、そのラベルが現在使用中のデバイスで読み取り可能な場合には、ラベル操作は取り消され、エラーメッセージが表示されます。現在のデバイスで読み取り可能なラベルがない場合には、ボリュームにラベルが付けられます。このオプションは、nsrmmd(8)リクエストで自動的にボリュームラベルを設定するときに、nsrd(8)によって使用されます。

-b poolボリュームが属するプールを指定します。-b poolには、nsrd.に現在登録されている任意のプールを指定できます。指定できる値は、NetWorker Management Consoleの Mediaディスプレイの左側のペインから Media Poolsを選択すると表示できます。または、nsradmin(8)コマンドを使用しても表示できます。プール名は、ボリュームに属するセーブセットを決定するときに nsrdによって参照されます。このオプションを省略すると、Defaultプールから自動的にボリュームが割り当てられます。ボリューム名を指定せずにプール名を指定すると、プールの label templateリソースに関連する次のボリューム名を使用します。

-C NetWorker構成済みデバイスのリストと、デバイスに現在マウントされているボリュームを表示します。このリストには、実際のデバイスとボリュームではなく、サーバに割り当てられたデバイスとボリュームだけが表示されます。-pこのオプションを使用すると、ボリュームラベルが検査されます。-Cは、デフォルトのオプションです。

-c capacityデフォルトのボリューム容量を変更します。NetWorkerでは、通常はデバイスタイプに定義されているデフォルトの容量を使用します。このオプションを使用すると、このデフォルトが変更されます。スペックのフォーマットは、number multiplierです。multiplierは、‘K’(1024バイト )、‘M’(1000 KB)、‘G’(1000 MB)のいずれかになります。小文字も使用できます。また、スペースや、K、M、または Gの後に Bを付けることもできます。numberは数値で、最大 3桁までの整数または実数が使用できます。

-d NetWorkerデータベースからクライアントファイルインデックスとメディアデータベースエントリを削除します。-S ssid/cloneidと組み合わせて使用することで、特定のセーブセットを削除できます。使用する ssidは、あいまいさを排除するために長い形式で指定できることに注意してください。長い形式のssidは、-r "ssid(53)"を指定して mminfoを実行することで取得できます。この使用方法の詳細については、mminfo manpageを参照してください。このアクションを実行しても、ボリュームは破棄されません。ボリュームとそのユーザーファイルを参照するために、NetWorkerが使用している情報が削除されます。この使用方法の詳細については、mminfo manpageを参照してください。

-e time-Sオプションと一緒に使用すると、指定したセーブセットまたはセーブセットのクローンインスタンスのリテンション時間を設定できます。リテンション時間は、nsr_getdate(8)関数で許可されている形式で指定する必要があります。クローンの IDが指定されていないと、すべてのクローンのインスタンスが指定されたリテンション時間で更新されます。セーブセットのリテンション時間は、リカバリ可能なクローンインスタンスの最長の保存期間を表します。クローンインスタンスにブラウズ時刻よりも短いリテンション時間を設定することもできます。しかし、セーブセットのリテンション時間を設定しても、ブラウズ可能なセーブセットがリサイクル可能になりません。ブラウズ時刻の詳細については、-wオプションを参照してください。ボリュームと一緒に使用する場合、timeの値が foreverであれば、ラベルの付いたボリュームはアーカイブボリュームになります。これ以外の timeの値は、ボリュームに使用できません。

-f deviceデバイスを明示的に指定します。複数のデバイスが構成されている場合、デフォルトでは、nsrmmは最初のデバイスを選択します。このオプションを使用すると、nsrmmによる選択を変更できます。

-H 指定したデバイスでソフトウェアリセットを実行します。そのデバイスの実行中のオペレーションは中断され、データが消失する可能性があります。このオプションは、物理デバイスではなく、内部 Networkerデバイスの状態をリセットします。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド288

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nsrmm(8)

-j デバイスからボリュームを排出します。このオプションはアンマウントオペレーションと似ていますが、この場合は、可能であればボリュームもデバイスから物理的に排出されます。この機能は、ディスクデバイス、テープなどのデバイスタイプではサポートされていません。注意:jオプションはアイドルモードのデバイス以外では使用しないでください。jオプションをアクティブデバイスで使用するとコアダンプが発生する可能性があります。

-l NetWorkerで使用および認識されるように、ボリュームにラベルを付けます (初期化します )。オペレータまたはジュークボックスによって所定のボリュームがデバイスにロードされた矣でないと、ラベル付けはできません。複数の有効なデバイスが存在する場合は、[ -f device ]を指定して、ラベルオペレーションで使用するデバイスを示します。

-m ボリュームをデバイスにマウントします。マウントは、ボリュームがデバイスに挿入され、ラベルが付けられた後に実行されます。ラベルのないボリュームはマウントできません。複数の有効なデバイスが存在する場合は、[ -f device ]を指定して、マウントオペレーションで使用するデバイスを示します。ラベル付けとマウント操作は、1つのコマンドで実行できます。例を参照してください。

-o modeボリューム、セーブセット、またはセーブセットのクローンインスタンスのモードを設定します。modeは、次のいずれかにすることができます。[not]recyclable、[not]readonly、[not]scan、[not]full、[not]offsite、[not]manualまたは[not]suspect。[not]recyclableモードは、ボリューム、セーブセット、およびセーブセットのクローンインスタンスに適用できます。ボリュームは、そのボリューム上にあるすべてのセーブセットがリサイクル可能(recyclable)である場合にリサイクル可能になります。セーブセットは、すべてのセーブセットのクローンインスタンスがリサイクル可能になったときにリサイクル可能になります。そのため、最後のリサイクル不可能なセーブセットのクローンインスタンスをリサイクル可能にすると、セーブセットとボリュームもリサイクル可能になります。また、リサイクル可能なセーブセットのクローンインスタンスをリサイクル不可能にすると、関連するセーブセットやボリュームも強制的にリサイクル不可能になります。セーブセットがリサイクル不可能である場合は、少なくとも 1つのセーブセットのクローンインスタンスがリサイクル不可能になります。そのため、セーブセットのすべてのクローンインスタンスが期限切れであり、特定のクローンインスタンスをリカバリする必要がある場合は、-eオプションとともに -Sセーブセット ID/クローン IDを使用して、その特定のセーブセットのクローンインスタンスのクローン保存時間を将来の時点にリセットしてから、そのセーブセットをリサイクル不可能にする必要があります。セーブセットをリサイクル不可能に設定しないでください。これはセーブセットを一度リサイクル可能に設定すると、関連するセーブセットに対応するボリュームがすべて上書きされる可能性があるためです。セーブセットを一度リサイクル可能にすると、関連するすべてのセーブセットがリカバリ可能であるという保証が得られなくなります。たとえば、インクリメンタルセーブセットがフルセーブセットに依存している場合などです。フルセーブセットは、従属しているすべてのセーブセットがそれぞれの保存時間を経過するまで、リサイクル可能とマークされません。ただし、関連するすべてのセーブセットでそれぞれの保存時間を経過するとすべてのセーブセットがリサイクル可能になります。これらのセーブセットのいずれか 1つを上書きできます。他のセーブセットをすべてリサイクル不可能にすると、元のデータを完全に復元できる保証がなくなります。セーブセットをリサイクル不可能に設定すると、保存時間が経過していないクローンインスタンスだけがリサイクル可能に戻ります。[not]readonly、[not]scan、[not]offsite、[not]fullおよび[not]manualモードは、ボリュームのみに適用されます。[not]manualモードは、-lオプションと一緒に使用した場合にのみ有効になります。[not]suspectモードは、セーブセットのクローンインスタンスにのみ適用されます。そのため、これは -Sセーブセット IDだけでなく、-Sセーブセット ID/クローン IDと一緒に指定する必要があります(セーブセットの各インスタンスには、オリジナルの場合にもクローン IDがあることに注意してください)。ボリューム単位のフラグについては、nsrim(8)を参照してください。特定のセーブセットクローンからデータをリカバリしているときに、recover(8)がメディアエラーを検出すると、suspectフラグが自動的に設定されます。

-P -dオプションと一緒に使用すると、対応するファイルインデックスのエントリが削除されます。メディアデータベースのエントリは削除されません。scanner(8)コマンドを使用すると、ファイルインデックスのエントリをリカバリできます。

-p ボリュームラベルを検査し、出力します。外部ボリュームラベルが内部ラベルと一致するかどうかを確認するには、ドライブにボリュームをロードし、このオプションを使用して、ラベルのボリューム名を表示します。マウントされているボリュームをアンマウントして、ラベルを検査します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 289

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nsrmm(8)

-q サイレントモード。このオプションを使用すると、nsrmmは、要求された操作の実行時に、必要な情報だけを出力します。通常は、エラーメッセージだけが出力されます。

-R ボリュームのラベルを書き換えます。このオプションを使用すると、ボリュームラベルが再書き込みされ、ボリュームに保存されていたユーザーファイルの NetWorkerインデックスがすべて削除されます。ボリュームの使用状況に関する情報は、いくつか保持されます。

-r 読み取り専用としてボリュームをマウントします。NetWorkerがボリュームに書き込みを実行できないようにするには、そのボリュームをマウントする際に読み取り専用フラグを指定します。fullとマークされたボリュームと読み取り専用モード (-o readonly)のボリュームは、自動的に読み取り専用としてマウントされます。

-s servernsrmmオペレーションを実行する NetWorkerサーバを指定します。サーバの選択については、nsr(8)を参照してください。

-S ssidNetWorkerデータベースのセーブセットを変更(-o)または削除(-d)します。また、指定されたセーブセットレコードのブラウズ時刻(-wで指定)またはリテンション時間(-eで指定)の変更にも使用します。使用するセーブセット IDは、あいまいさを排除するために長い形式で指定できます。長い形式の ssidは、-r "ssid(53)"を指定して mminfo実行することで取得できます。長い形式のセーブセット レコードについてのクエリーとレポートの詳細については、mminfoマニュアル ページを参照してください。セーブセットはセーブセットの ID ssidで識別します。セーブセットのインスタンス(クローン)は、セーブセット ID/クローン ID の形式で指定できます(ただし、オプション -wに対して使用する場合はこの指定は無視されます)。セーブセットやクローンの IDの判別には mminfo(8)プログラムを使用する場合もあります。

-u ボリュームをアンマウントします。ボリュームをデバイスからアンロードする場合には、その前に必ず、ボリュームをアンマウントしなければなりません。

-V volid-dオプションと一緒に使用すると、NetWorkerデータベースからボリュームが削除されます。ボリュームはボリューム ID、すなわち volidで識別します。mminfo(8)コマンドは、ボリューム IDの判別に使用できます。

-v 冗長モード。このオプションを使用すると、NetWorkerサーバは、操作の進行に合わせて、多くの情報を出力します。

-w browse time特定のセーブセット (-Sオプションで指定 )のブラウズ時刻を指定します。セーブセットがリカバリ可能になると、ブラウズ時刻は変更されないことに注意してください。ブラウズ時刻は、nsr_getdate(8)関数で許可される形式で指定する必要があります。ブラウズ時刻は、セーブセットレコードの挿入時刻よりも後でなければなりません。また、リテンション時間よりも後にすることはできません。-eオプションを使用しないと、セーブセットレコードにある保存時刻が指定したブラウズ時刻との比較に使用されます。-eリテンション時間の詳細については、オプションを参照してください。

使用例新しいテープのラベル付け :

たとえば、mars.001という名前の新しいテープを NetWorkerシステムで使用する場合には、空のドライブにテープをロードして、次のコマンドを実行します。

nsrmm -l mars.001

テープに mars.001というラベルが付き、対応する NetWorkerインデックスエントリが作成されます。mminfo(8)コマンドを使用すると、ボリュームデータベースを検索して、ボリューム情報を表示できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド290

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nsrmm(8)

mminfo -m

テープのマウント :NetWorkerボリュームをマウントするには、-mオプションを使用します。ボリュームをマウントする前に、ラベルを付けて、ドライブにロードしておく必要があります。

nsrmm -m

マウントするときに、ボリューム名の指定もできます。

nsrmm -m mars.001

指定したボリューム名とメディアに記録されている名前が一致しないと、ボリュームはマウントされません。

ボリュームをマウントすると、そのボリュームが NetWorkerで使用できるようになります。nsrmmd(8)では、ボリュームが必要な際にデータを誤って消失しないようにボリュームラベルを再度読み取って確認します。ボリュームは、サーバがクラッシュからリカバリする場合にも、自動的に検査されてマウントされます。

テープのラベル付けとマウント :-mオプションと -lオプションを使用すると、1回の nsrmmコマンドでボリュームにラベルを付けたうえでマウントできます。次の例では、ボリュームに mars.003というラベルを付けて、/dev/nrst0というデバイスにマウントしています。

nsrmm -m -l -f /dev/nrst0 mars.003

ボリュームのアンマウントまたは排出 :ボリュームをアンマウントする必要がある場合は、デバイスでボリュームを物理的に排出できるかどうかに応じて、-uオプションまたは -jオプションを使用します。

nsrmm -u

複数のボリュームがマウントされている場合には、ボリューム名またはデバイスを指定して、必要なボリュームを選択できます。次の例では、mars.003という名前のボリュームを排出します。

nsrmm -j mars.003

カレントボリュームの表示 :-Cオプションを使用すると、構成済みのデバイスとマウントされているボリュームが line表示されます。これはデフォルトオプションです。

nsrmm -C

ボリュームの削除 :保存されているボリュームおよびユーザーファイルに対する参照を NetWorkerインデックスから削除するには、-dオプションを使用します。このオプションを使用しても、ボリュームが物理的に修正されることはありません。これは、物理ボリュームが破棄された場合にのみ使用します。NetWorkerファイルインデックスと NetWorkerメディアインデックスからボリューム情報を削除すると、スペースが解放されます。ただし、ボリューム自体を除去したときに解放されるスペースよりは少なくなります。解放されるスペースの量は、ボリュームに保存されているユーザーファイルの数によって異なります。次の例では、mars.003のボリューム情報を削除します。

nsrmm -d mars.003

scanner(8)コマンドを使用すると、データベースのエントリーを再構築できます。ファイルインデックスエントリーの削除 :

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 291

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nsrmm(8)

ファイルインデックスには、NetWorkerによって保存された各ファイルに関する情報が記録されています。サイズの制約上、ファイルインデックスからの情報の削除が必要となる場合があります。ボリュームまたはセーブセットを削除すると、対応するファイルインデックスエントリーも削除されます。削除時に-Pオプションを指定すると、ファイルインデックスを削除しても、ボリュームのメディアデータベースのエントリーは削除されません。

次の例は、ボリュームのすべてのファイルインデックスエントリーを削除します。mars.001:

nsrmm -d -P mars.001

scanner(8)コマンドを使用すると、ファイルインデックスをリカバリできます。

参照先nsr(8), nsr_getdate(3), nsr_layout(5), nsr_device(5), nsr_notification(5), mminfo(8), mmlocate(8), nsrmmd(8), nsradmin(8), nsrim(8), recover(8), scanner(8)

診断type family volume mounted on: deviceが書き込み可能になりました

タイプとファミリに示されたメディア(8mmテープなど)のデバイスで -m(マウント)オプションが正しく実行されました。

'saveset'は有効なセーブセット IDではありません無効な形式のセーブセット IDが指定されました。インスタンスへの参照がないセーブセットを指定する場合には 1つの値を指定し、セーブセットとクローン(インスタンス)の対を指定する場合には、2つの値をスラッシュ(/)で区切る必要があります。

名前が重複しています。新しい名前を選択するか、古い名前を削除してください2つのテープに同じ名前を付けることは認められていません。名前を再使用したい場合は、-dオプションを使用してインデックスからそのボリュームを削除します。

という新しいラベルで上書きしてよろしいですか ?ボリュームラベルの変更が要求されました。処理を続行すると、テープ上の既存のデータはすべて上書きされます。

タイプファミリボリュームのファイルインデックスエントリーを削除しますか ?...確認後、ファイルインデックスエントリーが削除されます。

volumeはメディアインデックスにありませんボリュームに対応するエントリーがメディアインデックスにないため、-mコマンドを使用できません。最初にラベルを作成したときに違う名前を付けているか、削除されている可能性があります。

有効な family「ラベル」がありません指定されたデバイスに、有効な NetWorkerラベルのあるテープまたはディスクがありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド292

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nsrmmd(8)

Maintenance Procedures nsrmmd(8)

製品名(A-Z)nsrmmd - NetWorkerのメディアマルチプレクサデーモン

形式nsrmmd [-v][-sサーバ ][-rシステム ]数字

機能説明nsrmmdデーモンはストレージノードデーモンであり、ネットワークでのメディアマルチプレクシングオペレーションの saveおよび recoverを担当します。

nsrmmdデーモンは、次の処理を実行します。

o バックアップ情報を NetWorkerクライアントから受信する。

o データをデバイス(ボリューム)に書き込む。

o デバイス(ボリューム)に書き込まれたデータを追跡するために、追跡情報を NetWorkerサーバに送信する。

o リカバリ時に、クライアントのリクエストに応じてデータをデバイス(ボリューム)から読み込む。

nsrmmdの RPCプログラム IDは 390104で、デーモンのバージョン番号は 5です。nsrmmdの複数のインスタンスをサポートする場合 (同時に使用可能なデバイスのサポート機能が有効の場合 )、デーモン番号は 100加算されます。最初のデーモンは 105として登録され、2番目は 205となります。

nsrdによって、有効なデバイス 1つに対して 1つの nsrmmdが自動的に開始されます。マウントリクエストの保留中に、追加の nsrmmdデーモンを開始できます。デーモンの数を変更するには、有効なデバイスの数を変更します。

オプション-n number

デーモンの数を指定します。

-s server制御サーバを指定します。このオプションは、ストレージノードで使用されます(nsr_storage_node(5)を参照 )。

-r system一部の nsrmmdプログラムはサーバ上で実行されますが、ネットワークデーモン管理プロトコル (NDMP)システムに接続されたデバイスを制御します。そのような nsrmmdインスタンスには、制御するシステムを指定するためにオプションの -r引数があります。

-v 冗長モード :デーモンが実行している処理に関するメッセージを出力します。

参照先nsr(8)、 nsr_layout(5)、nsr_service(5)、 nsr_storage_node(5)、 nsrd(8)、 nsrmm(8)、 mm_data(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 293

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nsrmmd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド294

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nsrmmdbasm(8)

Maintenance Procedures nsrmmdbasm(8)

製品名(A-Z)nsrmmdbasm - メディアデータベースを保存およびリカバリするための NetWorkerモジュール

形式nsrmmdbasm [標準アプリケーション特定モジュール引数 ]

機能説明nsrmmdbasmは、NetWorkerメディアマルチプレクシングのデータベースファイルの保存とリカバリを支援する標準の外部 ASM(アプリケーション特定モジュール)です。

ASMおよび [standard-asm-arguments]の一般的な説明については、uasm(8)を参照してください。nsrmmdbasmは、nsrmmdbd(8)または mmrecov(8)操作によってのみ呼び出されます。

次のような場合、nsrmmdbasmが実行する機能は、NetWorkerアプリケーションに固有のものです。

保存がアーキテクチャ独立型の場合 :データベースコードによって実装される高速アクセス方法およびデータ構造は、マシンに依存します。この ASMは、レコードだけをアーキテクチャに依存しない方法で保存します(アクセスインデックスは保存しません)。したがって、あるマシンアーキテクチャから保存された NetWorkerメディアデータベースが、別のマシンアーキテクチャに復元される場合があります。

保存が節約型の場合 :変更されたレコードだけが保存され、内部インデックスは保存されないため、ネットワーク帯域幅とテープ使用量をかなり節約できます。

この ASMのリカバリ操作は、保存操作と逆の操作になります。

ファイル/nsr/mm/.nsr

このディレクティブファイルは、通常の保存操作時に、ディレクトリ内のほとんどのファイルをスキップさせます。nsrmmdbasmはこのディレクティブを無視します。

/nsr/mm/mmvolume6この ASMによって保存およびリカバリされたメディアデータベースがあるディレクトリです。

/nsr/mm/mmvolume6.r nsrmmdbd(8)が新しいメディアデータベースの構築を完了するまで、リカバリされたメディアデータベースの内容を保存する一時ファイル。

/nsr/mm/mmvol<n>データをバックアップするときに ASMが読み込む一時ファイルです。ファイル名に 6桁の 16進数 <n>が追加されて、一意のファイル名が作成されます。

/nsr/mm/volume.tmpリカバリ中に、古いメディアデータベースのスキーマを現在のスキーマに変換するときに作成される一時ファイル。

参照先nsr(5)、 nsr_layout(5)、 mmrecov(8)、 nsrmmd(8)、 nsrmmdbd(8)、 nsrindexasm(8)、 recover(8)、 savegrp(8)、 uasm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 295

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nsrmmdbasm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド296

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nsrmmdbd(8)

Maintenance Procedures nsrmmdbd(8)

製品名(A-Z)nsrmmdbd - NetWorkerメディア管理データベースデーモン

形式nsrmmdbd

機能説明nsrmmgdデーモンは、nsrd(8)および nsrmmd(8)デーモンに RPCベースのデータベースサービスを提供します。また、NetWorkerクライアントに対して照会のみのアクセスを提供します。nsrmmdbdによって提供される RPCプログラム番号は 390107です。nsrmmdbdによって提供される RPC番号は 3、4、5です。Nsrmmdbdは、通常nsrd(8)によって開始されます。

このデーモンは、ディレクトリ /nsr/mm/mmvolume6にある「ボリューム、セーブセット、クライアント IDデータベース」を管理します。このデータベースの主目的は、どのバックアップボリュームにどのセーブセットがあるかを記録することです。また、クライアント名と内部で使用するクライアント IDとのマッピングも記録しています。データベース内のセーブセットレコード、ボリュームレコード、およびクライアント IDマップレコードには、さまざまな方法でアクセスできます。

ファイル/nsr/mm/mmvolume6

メディアデータベースがあるディレクトリ。

/nsr/mm/cmprssdパフォーマンスとスペース上の問題から、データベースは定期的に再構築(または圧縮)されます。このファイルは、データベースを圧縮するたびに作成されます。これに対応する ctimeは、次にデータベースを圧縮する時間を決定するために使用されます。データベースの圧縮は、このファイルを削除したときと、nsrimを実行したときに行われます。この処理を NetWorkerサーバでデータの保存やリカバリを行っているときに実行することは推奨しません。

/nsr/mm/mmvol<n>この一時ファイルは、メディアデータベース情報を保存するために作成されます。この情報は、nsrmmdbasm(8)によってボリュームに保存されます。ファイル名に 6桁の 16進数 <n>が追加されて、一意のファイル名が作成されます。

/nsr/mm/mmvolume6.rメディアデータベースがリカバリされるときに読み取られるファイル。このファイルは nsrmmdbasmによって作成されます。

/nsr/mm/volume.tmpメディアデータベースをリカバリまたは圧縮するときに作成される一時ディレクトリ。

/nsr/mm/nsrim.prvこの空のファイルは、NetWorkerデータベースの管理を行う目的による nsrimプログラムの直前の実行を追跡するために使用します。

/nsr/logs/daemon.rawNetWorkerデーモンがログメッセージを書き込むファイル。

参照先mmrecov(8)、 nsr(8)、 nsrd(8)、 nsrim(8)、 nsrmmd(8)、 nsrmmdbasm(8)、 nsrmm(8)、 nsr_render_log(8)、 mminfo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 297

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nsrmmdbd(8)

診断通常、nsrmmdbd診断メッセージは /nsr/logs/daemon.rawファイルに書き込まれます。

以下に示すメッセージ以外に、nsrmmdbdが診断情報を生成する場合があります。以下にメッセージ以外の診断情報が生成された場合には、メディアデータベースに重大な問題が発生しています。このような情報が生成された場合には、mmrecov(8)を使用して、メディアデータベースをリカバリする必要があります。

メディアデータベースの変換中です。しばらくお待ちくださいNetWorker 7.? (KeyStone)より前のリリースで作成されたメディアデータベースは、新しいデータベースフォーマットに一度変換する必要があります。データベースは現在のバージョンに変換されます。

メディアデータベースの変換が正常に完了しました変換が正常に終了したときに表示されます。

メディア変換に失敗しました ! reason変換が異常終了したときに表示されます。このメッセージの後に、詳しい原因が表示されます。メディアデータベースの変換が完了するまで、NetWorkerは使用できません。

メディアデータベースがデータを保存中です。しばらくお待ちくださいデータベースのバックアップ時に、デーモンがそのレコードを一時ファイルにダンプしたときに表示されます。データベースのダンプ中は、サービスが使用できません。

メディアデータベースがリカバリ中です。しばらくお待ちくださいデーモンがデータベースを再ロードしているときに表示されます。データの再ロード中は、サービスが使用できません。

メディアデータベースは btreeをチェックしていますデーモンの再始動時に表示されます。始動時に、デーモンがデータベースの検索インデックスをチェックします。

メディアデータベースはデータベースの一貫性をチェックしていますデーモンの再始動時に表示されます。始動時に、データ ベースの検索インデックスをチェックした後、データベースに不完全なレコードがないかチェックします。

メディアデータベースが作業用に開かれています上記のメッセージが出力された後に出力され、サービスが再開したことを示します。

メディアデータベースが閉じられましたメディアデータベースが正しくシャットダウンした後に表示されます。

このプロセスのコピーがすでに実行中です !nsrmmdbd(8)の別のコピーが実行中で、メディアデータベースに対して排他的なアクセス権を取得しています。1台のマシンでは、一度に複数の nsrmmdbdプロセスは実行できません。前の nsrmmdbdが正しく killされていないと、このような状況が発生します。nsr_shutdown(8)か、あるいは ps(1)と kill(1)を使用して、すべての NetWorkerデーモンを終了させてから、nsrd(8)を再始動してください。

ロックファイルを開くことができません内部エラーです。/nsr/tmpおよび /nsr/mmディレクトリに対する権限をチェックしてください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド298

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nsrmmgd(8)

Maintenance Procedures nsrmmgd(8)

製品名(A-Z)nsrmmgd - ジュークボックスオペレーションを管理する NetWorkerデーモン

形式nsrmmgd

機能説明The nsrmmgdデーモンは、nsrd NetWorkerサーバの代理としてすべてのジュークボックスオペレーションを管理する RPCベースのサービスを提供します。

nsrdサーバは、ジュークボックスの状態を示す RAPリソースと、関連するデバイス、プール、処理を管理します。nsrmmgdデーモンは、必要なジュークボックス操作が、nsrdで必要とするときに実際に正しく実行されるようにするためのプロセスです。

nsrmmgdは、nsrdサーバと同じホストで実行します。同様のデーモンが少なくとも 1つは実行されていることになります。さまざまなジュークボックスに対する低いレベルでの制御やインタフェースを処理するには、nsrmmgdによって複数の nsrlcpdデーモン(有効なジュークボックスごとに 1つ)を起動して制御できます。nsrmmgdが管理する nsrlcpdプロセスは、複数のホストに分散されることがあります。これは、nsrlcpdがジュークボックスが有効になっているホストで実行されるためです。

nsrmmgdデーモンは、nsrdによって必要に応じて自動的に起動されるため、ユーザーが直接起動する必要はありません。ジュークボックスが設定されており、使用可能であることが nsrdによって検出されると、nsrdの起動プロセスの一部として nsrmmgdが起動されます。nsrdの起動時に使用可能なジュークボックスがない場合は、ジュークボックスリソースが追加されたり、既存の使用不可能なジュークボックスリソースが使用可能になったりするまで、nsrmmgdは起動されません。

nsrmmgdの RPCプログラム番号は 390430です。

ファイル/nsr/logs/daemon.raw

nsrmmgdおよび他の NetWorkerデーモンが、NetWorkerのイベントメカニズムでは記録できないさまざまなエラー状態に関する情報を送信するファイル。

参照先nsr(8)、 nsr_service(5)、 nsr_render_log(8)、 nsr_op(5)、 nsrd(8)、 nsrlcpd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 299

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nsrmmgd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド300

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nsrmon(8)

Maintenance Procedures nsrmon(8)

製品名(A-Z)nsrmon - NetWorkerのコマンドおよびデーモンをリモートで制御するコマンド

形式nsrmon

機能説明nsrmonコマンドは、NetWorkerデーモンからのみ実行されます。nsrd(8)は、このコマンドを起動して、nsrexecd(8)が実行されている NetWorkerストレージ ノード上で他のコマンドやデーモンをリモートで管理します。リモートで起動されるコマンドやデーモンには、nsrjb(8)や nsrmmd(8)があります。ストレージ ノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

参照先nsr(8)、 nsr_storage_node(5)、 nsrd(8)、 nsrexecd(8)、 nsrjb(8)、 nsrmmd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 301

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nsrmon(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド302

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nsrndmp_clone(8)

Maintenance Procedures nsrndmp_clone(8)

製品名(A-Z)nsrndmp_clone - NetWorkerおよびネットワークデータ管理プロトコル(NDMP)を使用してセーブセットのクローンを作成する

形式nsrndmp_clone [ - v ] [ -p ] [ - s server ] [ - J recover-storage-node-name + ] [ -b pool ] ] - y retention ] {- f file | volname... }

nsrndmp_clone [ - v ] [ -p ] [ - s server ] [ - J recover-storage-node + ] [ -b pool ] [ - y retention ] -S {- f file | ssid[/cloneid]... }

nsrndmp_clone [ - v ] [ -p ] [ - s server ] [ - J recover-storage-node + ] [ -b pool ] [ - y retention ] -S - t start time [ - e end time ] [ - c client name ] [ - g group name ]

nsrndmp_clone [ - v ] [ -p ] [ - s server ] [ - J recover-storage-node + ] [ -b pool ] [ - y retention ] -S - e end time [ - t start time ] [ - c client name ] [ - g group name ]

nsrndmp_clone [ - v ] [ -p ] [ - s server ] [ - J recover-storage-node + ] [ -b pool ] [ - y retention ] -V {- f file | volid... }

nsrndmp_cloneプログラムは、既存のセーブセットのコピーを作成します。これらのコピーは、そのコピーを保存するボリュームが異なる点を除き、元のセーブセットと完全に同一です。コピーは異なるメディアボリュームに配置されるので、単一コピーの場合よりも信頼性が向上します。コピーはすべての種類のメディアで作成できます(たとえば、8mmテープのセーブセットは LGTO Ultrium 2テープにコピーできます)。ただし、nsrndmp_cloneの操作の対象として使用するメディアは、すべて「クローンプール」にある必要があります。さまざまなプールタイプについては、nsr_pool(8)を参照してください。

コマンドラインパラメータでボリューム名やボリューム IDを指定できますが、通常は、nsrndmp_cloneは完全なセーブセットをコピーします。指定されたボリュームで開始するセーブセットは、完全にコピーされます。このため、クローン操作時に、コマンドラインで指定されたボリューム以外に、ボリュームが必要になる場合があります。逆に、指定されたボリュームに存在しているセーブセットが他の場所で開始している場合、クローンは作成されません。

nsrndmp_cloneは、単純にボリューム複製を行うわけではありません。指定されたプールにある宛先ボリュームにフルセーブセットをコピーします。選択された最初の宛先ボリュームにコピーするセーブセット全体を格納できない場合は、別のボリュームが選択されます。これにより、各コピーに対して異なる種類のメディアを使用できます (たとえば、テープなどの可変長のボリューム )。

nsrndmp_cloneプログラムは nsrmmd(8)と一緒に機能して、各セーブセットのクローンを指定されたボリュームに少なくとも 1つ作成します。ボリューム名またはボリューム IDを指定する場合、そのボリュームにあるセーブセットのコピーがソースとして使用されます。セーブセットが明示的に指定されると、複数のコピーが存在するセーブセットが自動的に選択されます (オペレータの介入を必要とするボリュームよりも、ジュークボックスのボリュームにあるセーブセットのコピーが先に選択されます )。ソースとして使用するセーブセットのコピー (クローン )も指定できます (オプションセクションの -S オプションの説明を参照 )。

通常の NetWorkerセーブセットを NDMPを経由してクローンするには、nsrndmp_cloneプログラムを使用することもできます。これは、-pオプションを使用して実行します。この場合、作成されるクローンセーブセットは不透明な(opaque)セーブセットと呼ばれ、mminfoレポートのクローンフラグには「o」が表示されます。NetWorkerでは、データのリカバリおよびスキャン時に、不透明なセーブセットは通常のセーブセットと同様に扱われます。ストレージノード間のクローンは、ボリュームからの読み取りを行うソースノード上の NDMPテープサーバと、ボリュームへの書き込みを行うターゲットノード上の NDMPテープサーバによって実行されます。ソースノードは、

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 303

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nsrndmp_clone(8)

ソースボリュームの場所によって決まります。ソースボリュームの場所は、ボリュームが現在マウントされている位置、または、アンマウントされている場合にはその「location」フィールドに指定された位置(mmlocate(8))を参照)です。クローンのターゲットノードは、クライアントリソースの「clone storage nodes」属性によって、優先順位の高いものから順に決定されます。これらの属性が使用される方法およびその他のストレージノード情報の詳細については、nsr_storage_node(5)および nsr_client(5)を参照してください。クローンを作成するセーブセットを nsrndmp_saveを介して nsrdsa_saveでバックアップした場合(つまり、セーブセットのフラグは「N」および「s」)、これらのセーブセットのクローンを作成するには、nsrcloneを使用します。クローンはNDMPテープデバイス以外の NetWorkerストレージデバイスに作成されます。NDMPテープ以外のデバイスかNDMPテープデバイスへのクローン作成およびその逆はサポートされていません。セーブセットフラグ「N」および「s」の詳細については、mminfo(8)を参照してください。

オプション-b pool

宛先クローンを送信するメディアプールを指定します。プールは、nsrd(8)に登録してあり、そのステータスが cloneに設定されている任意のプールにすることができます。指定できる値は、NetWorker Management Consoleの Mediaディスプレイの左側のペインから Media Poolsを選択すると表示できます。このオプションを省略すると、クローンセーブセットは自動的に Default Cloneプールに送信されます。

-f filensrndmp_cloneは、コマンドラインではなく指定されたファイルからボリューム名、ボリューム ID、セーブセット IDを読み取ります。値は入力ファイルの 1行に 1つずつ指定します。fileが「-」の場合は、値は標準入力から読み取ります。

-s serverNetWorkerサーバを指定します。サーバの選択については、nsr(8)を参照してください。デフォルトはカレントシステムです。

-J storage-nodeNetWorkerリカバリストレージノードを指定します。このオプションを使用して、クローンまたはパス -テープ クローン作成のソースを指定します。

-v 冗長モードを有効にします。このモードでは、複数のボリュームに存在するセーブセットやセーブセットの拡張など、nsrndmp_cloneの操作に関する追加メッセージが表示されます。

-p NDMP経由の通常の NetWorkerセーブセットのクローンを有効化します。

-y retentionクローン化されたデータがリサイクル可能になる日付 (nsr_getdate(3)形式で記述 )を設定します。特殊値 foreverは、期限切れにならないボリューム (アーカイブボリュームなど )を使用する必要があることを示します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。このオプションを使用すると、既存のポリシーが変更されます。

-S nsrndmp_cloneは、2次コマンドラインパラメータをボリューム名ではなくセーブセット IDとして処理します。セーブセット IDは、符号を付けない番号です。セーブセットのセーブセット IDは、mminfo -vコマンドを使用して調べることができます (mminfo(8)を参照してください )。-Sオプションは、ボリュームから個々のセーブセットをコピーしたり、mminfoクエリと一致するセーブセットをすべてコピーしたりする場合に有効です (下の例を参照 )。セーブセット IDは、ソースとして使用する複数のコピーを持つセーブセットのコピーを正確に指定します。正確なコピーを指定するには、それぞれのセーブセット IDに対して ssid/cloneidフォーマットを使用します。この場合、ssidと cloneidは、単一スラッシュ (/)で区切られる符号を付けない番号です。mminfo -Sレポート、またはカスタムレポートを使用することにより、特定コピーの cloneidを検出できます。

-V nsrndmp_clone は、2次コマンドラインパラメータをボリューム名ではなくボリューム IDとして処理します。ボリューム IDは、たとえば mminfo -mvレポートなどを使用して検出できます。このオプションは、-Sオプションと一緒に使用できません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド304

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nsrndmp_clone(8)

-e end timeクローンを作成するために選択したセーブセット IDに対して、終了時刻 (nsr_getdate(3)フォーマットを使用 )を指定します。このオプションは、-Sオプションとともにのみ使用することができます。指定しない場合は、終了時刻に現在の時刻が設定されます。-e 0は -e todayと同じですので注意してください。

-t start timeクローンを作成するために選択したセーブセット IDに対して、開始時刻 (nsr_getdate(3)フォーマットを使用 )を指定します。このオプションは、-Sオプションとともにのみ使用することができます。指定しない場合、開始時刻は終了時刻の 24時間前として設定されます。-t 0は -t todayと同じですので注意してください。時間範囲を設定するときには、少なくとも -tオプションまたは -eオプションを指定する必要があります。

-c client nameクライアント名を指定すると、そのクライアントに属するセーブセットだけが選択されます。複数の -cオプションを指定して、複数のクライアント名を指定することもできます。このオプションは、-tオプションまたは -eオプションとともにのみ使用することができます。

-g group nameグループ名を指定すると、そのクライアントに属するセーブセットだけが選択されます。グループ名は 1つだけ指定できます。-cオプションとともに使用することができます。このオプションは、-tオプションまたは -eオプションとともにのみ使用することができます。

使用例ボリューム mars.001上で開始するすべてのセーブセットを Offsite Cloneプールにあるボリュームにコピーします。

nsrndmp_clone -b 'Offsite Clone' mars.001

直前の週末に作成されたすべての完全なセーブセットをコピーします (nsr_getdate(3)は、時刻の一致のない日付をその日の午前 12時と解釈します )。処理が完了したセーブセットしか nsrndmp_clone(8)によってコピーできません。

nsrndmp_clone -S `mminfo -r ssid \ -q '!incomplete,savetime>last saturday,savetime<last monday'

特定のセーブセットの特定クローンをコピーします。

nsrndmp_clone -S 1538800517/770700786

01/21/05 14:50:03から 01/24/05 14:50:03までの期間に作成されたすべてのセーブセットをグループDefaultにコピーします。

nsrndmp_clone -S -t '01/21/05 14:50:03' -e '01/24/05 14:50:03' \ -g Default

クライアント "rose"と "seam"について直前の 24時間に作成されたセーブセットすべてをコピーします。

nsrndmp_clone -S -e now -c rose -c seam

3517744106という通常の NewWorkerセーブセットを ndmpcloneプール内のボリュームにパス -テープを使用してクローンします。ソースのセーブセットは、パス -テープ機能をサポートする VTLに存在します。この VTLに関連する(NDMP)ストレージ ノードは、192.168.0.1です。

nsrndmp_clone -p -b ndmpclone -S 3517744106

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 305

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nsrndmp_clone(8)

参照先nsrclone(8)、 nsrndmp_save(8)、 nsrndmp_recover(8)、 nsr_getdate(3)、 nsr_pool(5)、 nsr_storage_node(5)、 mminfo(8)、 nsr(8)、 nsrd(8)、 nsrmmd(8)

診断要求されたすべてのセーブセットが正常にクローンされた場合、終了ステータスはゼロになります。正常にクローンされなかった場合は、ゼロ以外になります。

nsrd(8)はデータのクローンに使用できないということを示すいくつかのメッセージが表示されます。これらのデータは自己説明型です。以下のリストからメッセージを見ることもできます。

親 ssidを含むセーブセットシリーズを追加しています冗長モードで実行している場合、要求されたセーブセットが継続され、シリーズ全体をクローンする必要があることを nsrndmp_cloneが通知すると(シリーズの一部だけがコマンドラインパラメータで指定された場合でも)、このメッセージが表示されます。

下位 ssidを含むセーブセットシリーズを追加しています冗長モードで実行している場合、要求されたセーブセットが継続され、シリーズ全体をクローンする必要があることを nsrndmp_cloneが通知すると、このメッセージが表示されます。

メディアデータベースとコンタクトできません指定されたサーバのメディアデータベース (および類似したその他の NetWorkerサービス )が、照会に応答していません。サーバを開始する必要があります。または、開始したら即時に始動検査を終了して、照会に応答する必要があります。

セーブセット番号をクローンできませんシリーズが破損しています。指定されたセーブセットは、セーブセットシリーズの一部です(非常に大規模なファイルまたはファイルシステムの保管に使用されます)。ただし、シリーズにあるすべてのセーブセットがメディアデータベースで検出されるわけではありません。これは、セーブセットシリーズの一部を含むテープを付け直す場合などに起こります。

サーバとの nsrndmp_cloneセッションを開くことができませんこのメッセージは、サーバがクローンセッションを受け入れない場合に表示されます。

クローンはサポートされていません。アップグレードが必要ですこの機能を使用するには、別のイネーブラが必要です。

クローンするには少なくとも 2 つのデバイスが必要ですデータは、あるボリュームから別のボリュームに直接コピーされるため、クローンには少なくとも 1つの読み取り /書き込みデバイスと 1つの読み取り専用または読み取り /書き込みデバイスが必要です。

サーバはクローンをサポートしていません名前付きサーバは、クローンには使用できません。

各クローンホストには少なくとも 2つの有効なデバイスが必要です同じ物理ドライブを共有する 2つのストレージノード間でクローンを行う場合、各ノードには少なくとも2つの有効なデバイスが必要です。

エラー、ssid番号の有効なクローンがありませんリストされたセーブセットは存在しますが、そのセーブセットの完全なコピーが存在しないためクローンできません。セーブセットは、処理中断されたか、または進行中になります。完全なセーブセットだけをコピーできます。

エラー、ユーザー名が管理者リスト上にある必要がありますエラー、ユーザー名がアーカイブユーザーリスト上にある必要があります NetWorker管理者だけがバックアップセーブセットのクローンを作成できます。NetWorker管理者は、NSRサーバリソースに表示されます。詳細については、nsr_service(5)を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド306

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nsrndmp_clone(8)

セーブセットのクローンは完了していません完全なセーブセットだけがコピーできます。要求されたコマンドラインパラメータに一致する完全なセーブセットは検出されませんでした。

数値は有効なセーブセットではありません指定されたセーブセット IDは無効です。次の 2つのフォームが理解されます。簡単なセーブセット IDと指定されたクローン IDの付加されたセーブセット IDです。セーブセットのみの場合は符号なしの数値です。クローン IDでセーブセットを指定する場合は、シングルスラッシュ(/)で 2つの符号なしの数値を区切って指定します。

プールはクローンプールではありません-b poolオプションで指定されたプールは、クローンプールではありません。-bオプション用の「Backup Clone」タイプのプールを使用する必要があります。

ボリューム名前にはクローンがあります追加ボリューム冗長モードの場合、指定されたセーブセットがすでにエラーメッセージで指定されたボリュームにクローンされていると、このメッセージが出力されます。セーブセットが各ボリュームごとに持てるクローンは 1つだけなので、nsrndmp_cloneは自動的に追加ボリュームを要求します。

セーブセット番号が存在しません指定されたセーブセット(-Sセーブセットリストから)は存在しません。mminfo(8)を使用して、セーブセット IDを検査します。

セーブセット番号は複数のボリュームに対応します追加ボリュームこのメッセージは、ボリューム名またはボリューム IDが指定されると冗長モードで表示されますが、指定されたセーブセットは、リストされたボリュームに部分的に常駐します。完全なセーブセットだけをクローンできるため、nsrndmp_cloneは、自動的に追加ボリュームを要求します。

セーブセットクローン番号 /クローン IDが存在しませんセーブセットの特定のクローンが指定されましたが、そのセーブセットにはクローン IDの付いたクローンがありません。mminfo(8)を使用して、セーブセット IDを検査します。

ボリューム名前または番号が存在しません指定されたボリューム(-Vオプションで指定されたボリューム名またはボリューム IDのいずれか)が、メディアデータベースに存在しません。

30秒待ってから再試行します一時的なエラーが発生すると、nsrndmp_cloneは、状態がクリアになるまでリクエストを自動的に再試行します。たとえば、すべてのデバイスが保管とリカバリでビジー状態の場合にエラーが発生します。nsrndmp_cloneは、これらのデバイスが使用可能になるまで待機しなければなりません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 307

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nsrndmp_clone(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド308

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nsrndmp_recover(8)

Maintenance Procedures nsrndmp_recover(8)

製品名(A-Z)nsrndmp_recover - NetWorkerおよびネットワークデータ管理プロトコル(NDMP)を使用して、データをリカバリします。

形式nsrndmp_recover [ -cクライアント ] [ -sサーバ ] [ -Jストレージノード ] [ -Rリカバリターゲット ] { -r rawデバイス –S ssid[/cloneid] -mマウントポイント [ -v { on|off } ] [ paths [ パス ... ] ] | -F }

機能説明nsrndmp_recoverはリカバリ操作を NetWorkerとネットワークデータ管理プロトコル (NDMP)システムで調整するため使用します。このコマンドを実行できるのは、スーパーユーザだけです。データをリカバリするには、次の 2 つの方法があります。破壊リカバリとファイルレベルリカバリです。破壊リカバリは、セーブセット IDの(-S)オプションと一緒に、-rオプションでロー区画が指定されたとき起こります。ターゲットの raw deviceパス名を指定しなければならないので、一度に指定できるセーブセットは 1つだけです。ユーザーは、管理ユーザー インタフェース を使用して[Save set recover]ウィンドウから破壊リカバリ オペレーションを実行する方法を選択できます。ユーザインターフェイスまたは mminfo(8)コマンドを使用して、セーブセット IDを判別することができます。ファイルレベルリカバリは -Fオプションによって指定します。これは、nwrecover(8)またはrecover(8)コマンドとともに使用します。ユーザはこのオプションを指定してはなりません。

リカバリのステータスは、Javaベースの NetWorker Management Consoleを使用して監視できます。他の端末タイプの場合は curses(3X)ベースの nsrwatch(8)プログラムを使用して監視します。この場合、ボリューム情報だけが使用可能です。リカバリされたデータ量は不明です。

nsrndmp_recoverは、NDMPシステムでのデータの移動を行いません。このような活動は、すべて NDMPシステムによって処理されます。nsrndmp_recoverは、NDMPシステムからメッセージを受信して適切に処理します。このようなメッセージでは、新規テープのマウントを要求したり、ログメッセージを追加したりします。詳細については、NDMP仕様書および www.ndmp.orgで入手可能な資料を参照してください。

他のシステムからデータをリカバリするために、nsrndmp_recoverオペレーションを実行しているユーザがクライアントリソースの remote access属性リストに存在しているかどうかを確認してください。nsr_client(5)を参照してください。

セーブセットが nsrdsa_saveを介して nsrndmp_saveでバックアップされた場合、NetWorkerストレージデバイスからのデータリカバリをサポートします。Nsrndmp_recoverプログラムは、セーブセットのフラグに「N」および「s」が指定されている場合に、nsrdsa_recoverをローカルで起動します。セーブセットフラグ「N」および「s」の詳細については、mminfo(8)を参照してください。

注:recover、nwrecover、winworkrなどのブラウザでは、nsrndmp_recoverがローカルで起動されます。したがって、パフォーマンスを向上させるには、復元するセーブセットが存在するボリュームの場所でブラウザを起動してみてください。たとえば、NetWorkerサーバとは異なる NetWorkerストレージノードに対してバックアップが実行された場合、その NetWorkerストレージノード上でブラウザを起動するとパフォーマンスが向上します。ブラウザを NetWorkerサーバ上で起動すると、データは NetWorkerストレージノードから NetWorkerサーバへ、さらに NetWorkerサーバから NDMPシステムへ転送されます。次に説明するコマンドラインオプションは、NetWorkerストレージノードからリカバリする場合にも適用されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 309

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nsrndmp_recover(8)

オプション-c client

clientは、ファイルを保存したマシンの名前です。

-F ファイルレベルリカバリの実行を指定します。このオプションは nwrecover(8)または recover(8)でのみ指定します。

-m mount pointリカバリされたファイルを再配置する宛先ディレクトリを指定します。指定しないと、データは元の場所にリストアされます。

注記:

NDMPサーバが SnapImageの場合は、未フォーマットデバイスのマウントポイントは -rオプションで指定します。ファイルシステムは、リカバリ操作でマウントが解除され、操作が完了した後にマウントされます。

-r raw deviceこのオプションではデータがリカバリされる未フォーマットデバイスのパス名を指定します。このオプションは、SnapImage製品の破壊リカバリに対してのみ使用します。

-R recover-targetこのオプションでは、データがリカバリされる宛先ホスト名を指定します。指定しないと、データはソースホストにリストアされます。

-s serverこのオプションでは、使用する NetWorkerサーバを選択します。

-J storage-nodeこのオプションでは、使用する NetWorkerストレージノードを選択します。

-S ssid[/cloneid]このオプションは必須であり、セーブセットのリカバリモードを指定するために使用します。このモードは、NetWorkerファイルのインデックスエントリを使用せずに、高速バッチファイルリカバリを実行するために使用されます。ssidには、リカバリするセーブセットのセーブセット IDを指定します。セーブセットに複数の複製インスタンスがある場合は、cloneidを指定して、リカバリする特定の複製インスタンスを選択することもできます。セーブセットのクローン IDは、の出力から得ることができます。

引数 pathが指定されていない場合には、セーブセットの内容全体がリカバリされます。実際にリカバリされるディレクトリとファイルを制限するために、1つ以上の path引数を指定 できます。複数の path引数を指定する場合には、セーブセットにある各パス名の先頭が、リカバリされる前に path引数に一致する必要があります。'*'、'?'、'[...]'のようなメタ文字を使用したファイル名のマッチングは行われません。

-v on|offこのオプションでは、ベリファイフラグの値を指定します。ベリファイフラグが onに切り替わると、リカバリのために NDMPサーバへの送信を行う前に、与えられたセーブセット IDに対する pathsがインデックスデータベースの中に存在するかどうかが確認されます。インデックスデータベースの中で見つかったエントリだけがリカバリのために NDMPサーバに送信されます。ベリファイフラグが offの場合は、pathsは確認されずに NDMPサーバに送信されます。このフラグのデフォルト値は onです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド310

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nsrndmp_recover(8)

EXAMPLES元の場所へのサブディレクトリレベルのリストア。

nsrndmp_recover -s server -c client -S ssid[/cloneid]

/fs/dir1 /fs/dir2 /fs/dir3 /fs/dir4/file1 ...

特定のパスに対してインデックスが使用できない場合nsrndmp_recover -s server -c client -S ssid[/cloneid]

-v off /fs/dir1 /fs/dir2 /fs/dir3 ...

元の場所へのリストアnsrndmp_recover -s server -c client -S ssid[/cloneid]

クライアント上の別の場所への移動nsrndmp_recover -s server -c client -S ssid[/cloneid]

-m /destdir

ここで「/destdir」はクライアント上の宛先ディレクトリ

リモートホスト上の別の場所への移動

fBnsrndmp_recover -s server -c client -S ssid[/cloneid]-m /destdir -R desthost

ORnsrndmp_recover -s server -c client -S ssid[/cloneid]

-m desthost::/destdirここで「desthost」は NWサーバで設定されている別の NDMPクライアント

NWサーバ

SnapImageでの破壊リストアnsrndmp_recover -s server -c client -S ssid[/cloneid] -m /mntpoint -r /dev/rdsk/c2t2d0s1

診断不完全なセーブセットがあるため、ファイルをスキップします : /core

ユーザが不完全なセーブセットに関連したファイルをマークしました。nsrim -Xを実行し、ファイルインデックスとメディアデータベースの同期をとる必要があります。

エントリ /coreがインデックスに見つかりません。スキップしますユーザが指定した path引数内のディレクトリ /ファイル (/core)がインデックスデータベースにありません。このチェックをバイパスするには、コマンドラインで nsrndmp_recoverを実行します。このとき、-v offオプションを指定してください。これは、インデックスが失われていてもデータはバックアップメディアの中に存在する場合に便利です。

参照先mminfo(8)、 nsr_client(5)、 nsrndmp_save(8)、 recover(8)、 nwrecover(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 311

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nsrndmp_recover(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド312

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nsrndmp_save(8)

Maintenance Procedures nsrndmp_save(8)

製品名(A-Z)nsrndmp_save - NetWorkerおよび Network Data Management Protocol(NDMP)を使用して、データを保存します。

形式nsrndmp_recover -Tバックアップタイプ -cクライアント名 [ -LL ] [ -M ] [ -Pプロキシホスト ] [ -Iインデックスホスト ] [ -gグループ ] [ -lレベル ] [ -bプール ] [ -mマスカレード ] [ -N名前 ] [ -s サーバ ] [ -Jストレージノード ] [ -t日付 ] [ -e有効期限 ] [ -wブラウズ時刻 ] [ -yリテンション時間 ] [ -W幅 ] パス

機能説明srndmp_save NetWorkerおよびターゲットの Network Data Management Protocol(NDMP)システムを使用してバックアップ処理を調整します。このコマンドを実行できるのは、スーパーユーザーだけです。ユーザーは、backup type、client-name、server、および pathを指定する必要があります。

バックアップの振る舞いは、保護されている NDMPシステムに依存します。ターゲットシステムによっては、特定の環境変数が必要になる場合があります。詳細については、該当するバックアップの資料を参照してください。

バックアップのステータスは、Javaベースの NetWorker Management Consoleを使用して監視できます。他の端末タイプの場合は curses(3X)ベースの nsrwatch(8)プログラムを使用して監視します。

nsrndmp_recoverは、NDMPシステムでのデータの移動を行いません。このような活動は、すべて NDMPシステムによって処理されます。nsrndmp_saveは、NDMPシステムからメッセージを受信して適切に処理します。このメッセージは、新規のテープのマウントや、ファイルインデックスエントリの作成を要求する場合があります。詳細については、NDMP仕様書および www.ndmp.orgで入手可能な資料を参照してください。

メディアの取り扱いの詳細については、次の箇所を参照してください。nsrmm(8)および nsr_device(5)

別のシステムのデータを保存するときには、nsrndmp_save操作を実行しているユーザが、クライアントリソースの属性リスト remote accessに存在するかどうかを確認してください。nsr_client(5)を参照してください。

オプション-c client-name

セーブセッションを開始するためのクライアント名を指定します。これは、複数のネットワークインターフェイス、つまり複数のホスト名を持つクライアントに有効です。クライアント名を使用して、1つのクライアントに複数のインデックスデータベースを作成できます。ここでは、使用するネットワークインターフェイスは指定しません。ネットワークインターフェイスは、クライアントリソースの server networkinterface属性で指定します。nsr_client(5).を参照してください。

-M NDMPクライアントは、nsrdsa_saveプログラムによって NetWorkerストレージノードにバックアップされます。このオプションを指定すると、NetWorkerストレージノードのほとんどの機能を使用できます。たとえば、ディスクへのバックアップ、マルチプレクシング、自動メディア検証、ステージングなどです。nsrndmp_saveプログラムは、nsrdsa_saveをローカルで起動します。NetWorkerストレージノードのホスト名は、サーバの client-nameリソースの "storage nodes"属性で指定する必要があります。注:nsrdsa_saveを介して nsrndmp_save でバックアップされたセーブセットは、通常のNetWorkerセーブセットとして扱われ、セーブセットフラグに「N」と「s」が設定されます。「N」はNDMPクライアントを示し、「s」は NetWorkerストレージノードにバックアップされたことを示します。詳細については、mminfo(8)を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 313

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nsrndmp_save(8)

-P proxy-hostnsrndmp_saveは、「プロキシホスト」上で nsrdsa_saveを起動します。「プロキシホスト」には有効なNetWorkerクライアントを指定する必要があり、client-nameリソースのリモートアクセスリストにこの「プロキシホスト」を追加しなければなりません。このホストは、NDMPデータサーバのプロキシとして機能し、データを受信して NetWorkerストレージデバイスに保存します。このオプションは、-Mオプションとともに使用する場合にのみ有効です。

-I index-hostsavegrpによって、nsrndmp_saveを起動するために「インデックスホスト」上で使用されます。「インデックスホスト」には有効な NetWorkerクライアントを指定する必要があり、client-nameリソースのリモートアクセスリストにこの「インデックスホスト」を追加しなければなりません。これは、NDMPバックアップの開始とインデックス処理を実行するホストです。このホストには「Operate NetWorker」権限が必要です。

-g groupこのオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で保存グループの指定に使用します。nsr_client(5)および nsr_group(5)を参照してください。また、NetWorkerサーバによって、特定のメディアプールの選択にも使用されます。

-l level保存レベルを示します。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で、スケジュールセーブの特定レベルを指定する場合に使用します。

-b pool保存用の特定の宛先プールを指定します。

-L 2つの -Lオプションを指定すると、出力の最後に「complete savetime=number」という形式の行が追加されます。numberにはこのバックアップによって作成されたセーブセットの保存時刻が示されます。savegrp(8)によって使用されます。

-m masquerade要約行の先頭に付けるタグを指定します。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で保存グループの要約を通知するときに使用します。

-n 保存を実行しません。これはサポートされていませんが、互換性のために用意されています。

-N nameこのセーブセットのシンボル名。デフォルトでは、path引数の共通接頭部がセーブセット名として使用されます。実際のパス名に対するインデックスが保存されます。

-q サイレントモードを指定します。これはサポートされていませんが、互換性のために用意されています。

-s serverNetWorkerサーバとして使用するマシンを指定します。

-J storage-nodeNetWorkerストレージノードとして使用するマシンを指定します。

-t dateファイルが保存される前に修正される予定の日付を (nsr_getdate(3)フォーマットで )指定します。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で使用します。メディアデータベースを参照し、セーブセットの前回の保存およびスケジュールセーブのレベルに基づいて適切な時刻値を決定することによって、スケジュールセーブを実行します。

-T backup-typeNDMPサーバでのバックアップタイプ。たとえば、celestraなど。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド314

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nsrndmp_save(8)

-e expiration保存データの有効期限が切れる日付を(nsr_getdate(3)形式)で設定します。セーブセットに明示的な有効期限がある場合、期限切れになるまでは、そのセーブセットはブラウズ可能ですが、リサイクルはできません。期限切れになり、ブラウズ時刻を過ぎると、セーブセットはブラウズ不可能な状態になります。期限切れになり、リテンション時間を過ぎると、セーブセットはリサイクル可能になります。特別な値foreverは、期限切れのないボリューム (アーカイブやマイグレーションボリュームなど )を使う必要があることを示します。デフォルトでは、明示的な有効期限は使用されていません。

-w browse日付 (nsr_getdate(3)形式で記述 )を設定します。設定後は、セーブデータをブラウズすることはできません。デフォルトでは、セーブセットに対するブラウズの日付を、サーバが決定します。この決定は、有効なブラウズポリシーに基づいて行われます。このオプションでは、セーブの既存ポリシーをセーブ単位で無効にすることができます。

-y retentionセーブデータがリサイクル可能になる日付 (nsr_getdate(3)形式で記述 )を設定します。特別な値foreverは、期限切れのないボリューム (アーカイブやマイグレーションボリュームなど )を使う必要があることを示します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。このオプションでは、セーブの既存ポリシーをセーブ単位で無効にすることができます。

-W widthサマリ情報の出力をフォーマットするときに使用する幅。

参照先curses(3X)、 mminfo(8)、 nsr_getdate(3)、 nsr_client(5)、 nsr_device(5)、 nsr_group(5)、 nsr_service(5)、 nsrd(8)、 nsrim(8)、 nsrindexd(8)、 nsrmm(8)、 nsrmmd(8)、 nsrndmp_recover(8)、 nsrwatch(8)、 recover(8)、 savefs(8)、 savegrp(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 315

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nsrndmp_save(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド316

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nsrports(8)

Maintenance Procedures nsrports(8)

製品名(A-Z)nsrports - ポート構成ツール

形式nsrports [ -sサーバ ] [ -S | -C ] [ 範囲 ... ]

機能説明nsrportsコマンドは、NetWorkerソフトウェアで使用するポートの範囲の表示および設定に使用します。ポート範囲は、1つの整数またはダッシュ(-)で区切った 2つの整数で指定します。ポート範囲の定義に使用する整数は、0~ 65535の範囲である必要があります。0~ 0の範囲は、0~ 65535と同等として扱われます。ポート範囲は nsrexecd(8)によって NSR system port rangesリソースに保存されます。nsrportsがオプションなしで実行された場合は、コマンドが実行されているシステムで設定されている範囲が表示されます。

nsrportsを実行するユーザは、使用するシステムポートを変更できます。また、ポート範囲を表示および設定するための追加のオプションが 2つあります。1つは NetWorker Management Consoleを使用する方法です。もう 1つは nsradmin(8)を使用する方法です。次のように実行します。

# nsradmin -s サーバ -p nsrexec

ここで serverは、ポートを表示する対象のシステムです。このリソースの管理者属性は、現在管理者リストにあるユーザが NetWorker Management Console または nsradmin(8)を使用して変更できます。

オプション-s server

対象とするシステムを指定します。

-S システムのサービスポートを指定された範囲に設定します。デフォルトでは、NetWorkerはサービスポートとして 7937~ 9936の範囲を定義します。

-C システムの接続ポートを指定された範囲に設定します。デフォルトでは、NetWorkerは接続ポートとして0~ 0の範囲を定義します。

使用例サービスポート範囲を 7937~ 9936と 9999の 2つに設定します

nsrports -S 7937-9936 9999

参照先nsrexecd(5)、 nsradmin(8)

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nsrports(8)

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nsrpush(8)

Maintenance Procedures nsrpush(8)

製品名(A-Z)nsrpush - 中央のサーバから NetWorkerクライアントにクライアントソフトウェアをリモートで配布およびインストールします。

形式nsr_push -i { -all | クライアント }

nsrpush -a { -U | -W } -p製品 -vバージョン -Pプラットフォーム -m メディアキットのパス [ -Rリポジトリパス ] [ -cクロスプラットフォームクライアント ] [ -Cマウントポイント ]

nsrpush -r -p製品 -vバージョン -Pプラットフォーム

nsrpush -u -p製品 -vバージョン { -all | クライアント }

nsrpush -l

nsrpush -L { -U | -W } -m media kit path

nsrpush -s [ -t ] { -all | クライアント }

nsrpush -e クライアント

nsrpush -x クライアント

nsrpush -d

機能説明nsrpushプログラムを使用すると、ソフトウェアパッケージの追加、削除や、NetWorkerクライアントのアップグレードを実行できます。これらの処理を実行するには、NMCの GUIの Software Administration Wizardを使用した方が簡単な場合もあります。

アップグレードなどの処理を開始した後に、ユーザが Cntrl Cを押すと、この CLIを終了するか、処理をキャンセルするかを選択できます。ユーザが CLIの終了を選択すると、CLIプログラムは終了しますが、アップグレード処理はキャンセルされず、実行され続けます。ユーザは後から NMC GUIを使用してアップグレードの処理を監視することができます。

オプションオプションは、2つのグループに分かれます。1つ目のグループは、インベントリ、クライアントのアップグレードなど、実行する操作を指定するオプションです。2つ目のグループは、追加オプションをリストします。これらのオプションは、インベントリやアップグレードの対象となるクライアントを指定するなど、オペレーションの引数を指定します。

オペレーションオプション-i データゾーン内にある指定した NetWorkerクライアントを検査して、各クライアントにインストールさ

れている EMCソフトウェアを判別します。この手順は、NetWorkerクライアントをアップグレードする前に行う必要があります。

-a ソフトウェアのリポジトリにソフトウェアパッケージを追加します。ソフトウェアリポジトリとは、ソフトウェアベースで一元化されたソフトウェアパッケージの階層化されたディレクトリであり、クライアントに割り当てることができます。ソフトウェアリポジトリは、製品、プラットフォーム、バージョン、およびパッケージ別に分類されています。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 319

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nsrpush(8)

-r ソフトウェアのリポジトリからソフトウェアパッケージを削除します。このオプションは、以前に追加したソフトウェア製品をソフトウェアレポジトリから削除するために使用します。

-u NetWorkerクライアントソフトウェアをアップグレードします。アップグレードする前に、クライアントのインベントリを作成する必要があります。

-l ソフトウェアリポジトリ内のすべてのソフトウェアパッケージをリストします。このオプションは、ソフトウェアリポジトリにある製品名、そのバージョンとプラットフォームをリストするために使用します。製品名、バージョン、およびプラットフォームは、削除やアップグレード操作の際にこのプログラムを非対話的に使用する際に必要です。

-L 配布メディアキットにあるすべてのソフトウェアパッケージをリストします。このオプションは、配布 CDにある製品名、そのバージョンとプラットフォームをリストするために使用します。製品名、バージョン、およびプラットフォームは、追加操作の際にこのプログラムを非対話的に使用する際に必要です。

-s 指定した各 NetWorkerクライアントにインストールされている EMCソフトウェアをリストします。

-e 指定したクライアントを CP Masterリソースの exclude clients属性に追加します。これは、アップグレード処理の対象から除外するクライアントです。

-x クライアントを CP Masterリソースの exclude clients属性から削除します。

-d CP Masterリソースの exclude clients属性に含まれているすべてのクライアントをリストします。

追加オプション-p product

このオプションは、リポジトリ処理およびアップグレード処理とともに使用し、製品名を指定します。

-v versionこのオプションは、リポジトリ処理およびアップグレード処理とともに使用し、製品のバージョンを指定します。

-P platformこのオプションは、リポジトリ処理とともに使用し、製品のバージョンを指定します。

-R repos pathこのオプションはリポジトリの場所を指定するために使用します。このリポジトリが既に存在している場合は、このオプションは無視されます。

-m media kit pathこのオプションは、配布メディアのパス (マウントポイント )を指定するために使用します。

-U このオプションは、-aオプションと一緒に使用し、Unix製品を配布メディアからリポジトリに追加するために使用します。

-W このオプションは、-aオプションと一緒に使用し、Windows製品を配布メディアからリポジトリに追加するために使用します。

-c cross platform clientこのオプションはクロスプラットフォームのクライアント名を指定するために使用します。このオプションは、サーバとクライアントが Unixベースでも Windowsベースでもない場合に指定する必要があります。配布メディアは、マウントして、NFS共有によってサーバとクライアントで同時に使用可能にする必要があります。

-C cross platform mount pointこのオプションはクロスプラットフォームのクライアント名を指定するために使用します。このオプションは、サーバとクライアントが Unixベースでも Windowsベースでもない場合に指定する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド320

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nsrpush(8)

-all このオプションは、-iオプションと -uオプションとともに、該当するすべてのクライアントに対してインベントリ操作とアップグレード操作を実行するために使用します。

-t このオプションは、-sオプションとともに、出力を表形式で表示するために使用します。

使用例クライアントのインベントリ作成 :

NetWorkerで確認されているすべてのクライアントのインベントリを作成するには、-allオプションを使用します。

nsrpush -i -all

複数のクライアントを指定するには、クライアント名を空白で区切って指定します。

nsrpush -i ledma153 ledma160

リポジトリへの追加 :Unixベースの製品を Unixの Networkerサーバのリポジトリに追加するには、-aオプションを -Uオプションと一緒に使用します。

nsrpush -a -U -p NetWorker -v 7.4.1-P solaris_64 -m /cdrom/networker_vol_1

Windowsベースの製品を Unixの NetWorkerサーバのリポジトリに追加するには、-aオプションを -Wオプションと一緒に使用します。さらに、Windowsクライアントと、配布メディアをマウントする Windowsのマウントポイントを、それぞれ -cオプションと -Cオプションを使用して指定する必要があります。

nsrpush -a -W -p NetWorker -v 7.4.1-P win_x86 -m /cdrom/networker_vol_1 -c ledma170 -C "G:\"

リポジトリからの削除 :製品をリポジトリから削除するには、-rオプションを使用します。

nsrpush -r -p "NetWorker Module for Oracle" -v 4.5-P linux_x86

クライアントのアップグレードクライアントをアップグレードするには、-u -uオプションを使用します。

nsrpush -u - NetWorker -v 7.4.1 ledma170

ファイル/nsr/res/cpdb

リソース記述子を含む、クライアント割り当て設定のデータベース。

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nsrpush(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド322

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nsrretrieve(8)

Maintenance Procedures nsrretrieve(8)

製品名(A-Z)nsrretrieve - NetWorkerのアーカイブセーブセットを取得

形式nsrretrieve [ -fnqu ] [ -i {nNyYrR} ] [ -d destination ] [ -sサーバ ] { [ -S ssid[/クローン ID] ]... [ -A注釈 ]... } [ パス ... ]

機能説明nsrretrieveは、NetWorkerサーバからアーカイブセーブセットをリストアするために使用します。nsrretrieveからブラウズすることはできません。nsrretrieveの使用は、リストされたアーカイブクライアントリソースの管理者とユーザーに限定されます。詳細については、nsr_client(5)のマニュアルページを参照してください。rootで実行していない場合は、そのユーザーが所有しているファイルしか取得できません。

引数 pathを指定しないと、セーブセットの内容全体を取得できます。取得するアーカイブセットを、指定したパスの接頭辞に一致するディレクトリやファイルに限定するには、それらのディレクトリやファイルに一致する正確な pathを指定します。

OPTIONS-A annotation

annotation (注釈 )とは、ある 1つのアーカイブセットを一意に識別する正規表現です。nsrarchive(8)を参照してください。正規表現は、grep(1)で使用されるようなものです。少なくとも1つの注釈またはセーブセット ID (以下を参照 )を指定する必要があります。

-S ssid[/cloneid]ssidには、取得するセーブセットのセーブセット IDを指定します。アーカイブセーブセットに複数のクローンインスタンスがある場合は、cloneidを指定して、取得する特定のクローンインスタンスを選択することもできます。少なくとも 1つの注釈 (上記を参照 )またはセーブセット IDを指定する必要があります。

-d destination取得したファイルを再配置する宛先ディレクトリを指定します。

-s server使用する NetWorkerサーバを選択します。

-q nsrretrieveコマンドは、通常は冗長出力で実行します。このフラグは冗長出力をオフにします。

-f 取得したファイル名と既存のファイル名が一致したときには、取得したファイルで既存のファイルを上書きすることを意味します。

-n 取得の際に実際のディレクトリやファイルを作成しません。

-i {nNyYrR}ファイルを取得して、そのファイルが既に存在していた場合に行うデフォルトの上書き処理を指定します。指定できるのは 1文字だけです。リカバリモードで実行されている場合、このオプションは、uasm -iオプションと同様です。このオプションの詳細については、uasm(8)のマニュアルページを参照してください。

-u リカバリ中にエラーが発生すると、停止します。通常、nsrretrieveではエラーを警告として扱い、要求されたファイルの残りを取得し続けようとします。ただし、このオプションが使用されているときは、最初のエラーが発生したときにリカバリを停止します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 323

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nsrretrieve(8)

参照先grep(1), nsrarchive(8)、 nsr_client(5)、 nsr_service(5)、 nsr(8)、 nsrd(8)、 uasm(8)

診断終了コード:0 正常終了。これは、要求されたデータがすべて正しく取得されたことを意味します。<>0 異常終了。

メッセージ :

nsrretrieveコマンドでは、正しくないオプションが指定されると、有効なオプションについて説明する「usage」というメッセージが表示されます。

serverのメディアデータベースとコンタクトできませんこのメッセージは、明示されたシステム上の NetWorkerサーバへ接続する際に、問題が発生したことを意味します。

バックアップのセーブセットを読み込めませんnsrretrieveコマンドは、アーカイブセーブセットのデータをリストアするためにのみ使用します。

マイグレーションセーブセットを読み込めませんnsrretrieveコマンドは、アーカイブセーブセットのデータをリストアするためにのみ使用します。

注釈に該当するセーブセットが複数あります指定した注釈が複数のアーカイブセーブセットに該当しました。一意でない注釈キーを持つセーブセットを取得するには、nwretrieve(1m)を使用してください。

一意の注釈を持つセーブセットが見つかりません指定した注釈に該当するアーカイブセーブセットがありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド324

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nsrscsi_recover(8)

Maintenance Procedures nsrscsi_recover(8)

製品名(A-Z) nsrscsi_recover - NetWorkerを使用して長期ストレージからホストアクセス可能な rawデバイスに対してバイナリイメージをリストアします。

形式nsrscsi_recover -Sセーブセット ID/クローン ID -Tターゲットデバイス [ -Vベンダープラグイン名 ]

nsrscsi_recover -I入力ファイル名 [ -Vベンダープラグイン名 ]

機能説明nsrscsi_recoverは、デバイスに直接アクセスする SCSIコマンドを使用して、rawデバイスへのリストアを実行します。このプログラムは、NetWorkerストレージデバイスからのデータストリーム(nsrmmd(1m)を参照)を読み取り、データブロックを直接 rawデバイスに保存します。このコマンドを実行できるのは、スーパーユーザーだけです。

リカバリを実行する前に、セーブセット (ssid)とターゲットデバイスを決定する必要があります。ターゲットデバイスは、それがバックアップ元のオリジナルのデバイスである場合でも、指定する必要があります。

すべてのデバイスセットを調べる場合は、mminfoで 'cover'属性を使用できます。たとえば、「mminfo -aVvot -q cover」と入力すると、すべてのカバーセーブセットが表示されます。特定のデバイスセットをリカバリする場合は、デバイスセット名についてメディアデータベースクエリを実行して、デバイスセットのセーブセット IDを調べる必要があります。デバイスセットは(コンテナセットとして使用される)カバーセーブセットとしてメディアデータベースに保存されています。このため、mminfoの ssflagsには、「K」フラグとともに、セーブセットがカバーセットであることを示す別のフラグを含める必要があります。次に、「mminfo -S –q "ssid=xxx」を使用して、この「セーブセット ID」に対して詳細なメディアデータベースクエリを実行し、接続されているすべてのセーブセット IDを調べる必要があります(mminfo(1m)を参照)。接続されているセーブセットは、デバイスセットのすべてのデバイスエントリのバックアップです。

nsrscsi_recoverプログラムは、リカバリ対象のセーブセット IDごとにリカバリスレッドをフォークします。リカバリスレッドは、NetWorkerサーバとのリカバリセッションの確立と、ターゲットデバイスへのデータのリストアに責任を持ちます。たとえば、リカバリ対象として 10個の ssidを指定した場合、個々の ssidはそれぞれ別のターゲットデバイスに向けてリストアされるため、10個のリカバリセッションが並行して実行されます。実行されるスレッドの合計数は、リストア対象のセーブセット IDの数に比例します。

「ターゲットデバイス」が Symmetrixデバイスである場合は、Symmetrix IDと Symmetrixデバイス IDを含める必要があります(「ターゲットデバイス」の構文については後述のオプションに関するセクションを参照してください)。nsrscsi_recoverプログラムは、SYMAPIライブラリを介して直接 Symmetrixデバイスと対話し、対応する Symmetrixデバイス IDのホストアクセス可能な rawデバイスパスを検出します。その後で、その rawデバイスのパスに SCSIリカバリを実行します。(Symmetrixおよび SYMAPIの詳細については、Symmetrixのマニュアルを参照してください)。

オプション-S ssid/cloneid

このセーブセット IDは、リカバリする必要があるセーブセットを指します。-Iが指定されている場合は、このオプションは無視されます。

-T target-device-Sを指定する場合は、このオプションは必須です。target-deviceは、未フォーマットデバイスパスまたは Symmetrixデバイス (標準デバイスまたは BCVデバイス)です。Symmetrix形式のターゲットデバイスは SymID/DevIdです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 325

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nsrscsi_recover(8)

target-deviceの例

未フォーマットデバイス /dev/rdsk/c1t2d0s2

Symmetrixデバイス 00343456567/0366ここで、SymIdは 00343456567でDevIdは 0366です。

-I input-filename複数のセーブセットを同時にリカバリしたい場合、または特定のデバイスセットに属するすべてのセーブセットをリカバリしたい場合は、セーブセットをファイルに記入し、このオプションを使用してそのファイルを指定することが可能です。

入力ファイルには、読み取る必要があるファイルへの絶対パスを指定するか、または "-"と入力することで stdinからデバイスエントリを読み取ることができます。

input-filenameの各エントリには、ターゲットデバイスにマップされるセーブセット IDを次の形式で入力する必要があります。SSID=> target-device

例 :

/nsr/res/ora-restore1.res 2343542342=>00343456567/03662363572344=>00343456567/03672373562345=>00343456567/0368ソースとターゲットの間にセパレータ"=>"が必要です。

/nsr/res/ora-restore2.res 2343542342=>/dev/rdsk/c1t0d1s22343642343=>/dev/rdsk/c1t1d2s22343742344=>/dev/rdsk/c1t2d3s2

注:

input-filenameでは target-devicesに未フォーマットデバイスエントリまたは Symmetrixデバイスのいずれかを入力できますが、両方を入力することはできません。

-V vendor-plugin-nameデフォルトでは、バックアップ時にデバイスと対話するために使用されたベンダーがリカバリにも使用されます。バックアップ時に使用された元の vendor-plugin-nameを変更する必要がある場合は、vendor-plugin-nameを指定する必要があります。

注:

1. リカバリ対象の各セーブセット(セーブセット ID)は固有のターゲットデバイスにマップされる必要があります。同じターゲットに複数のセーブセットをリカバリすると、デバイスが上書きされます。

2. ターゲットのディスク容量はソースと同じである必要があります。ターゲットの容量がソースよりも少ない場合、リカバリは完了しません。ターゲットの容量が多い場合は、より少ない容量でラベルが書き換えられるため、ディスク容量が無駄になります。

3. nsrscsi_recoverプログラムは、「ターゲット デバイス」が rawデバイスかどうかをチェックします。「ターゲット デバイス」がホスト アクセス可能な rawデバイスである場合は、nsrscsi_recoverは「ベンダー プラグイン名」を無視します。それ以外の場合は、nsrscsi_recoverプログラムは、-Vオプションで指定された「ベンダー プラグイン名」またはメディア データベースにあるベンダー プラグイン名を使用します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド326

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nsrscsi_recover(8)

4. 現在サポートされているストレージ ベンダーは "emc_symm"のみです。他のベンダーについては、未フォーマット デバイス パスを試してください。

5. 論理デバイス セットのリカバリは現時点ではサポートされていませんが、デバイス セット名に基づくmminfoクエリを使用してカバー セットからセーブセット IDのリストを取得するという回避策があります。

参照先mminfo(8)、 nsr_client(5)、 nsrscsi_save(8)、 recover(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 327

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nsrscsi_recover(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド328

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nsrscsi_save(8)

Maintenance Procedures nsrscsi_save(8)

製品名(A-Z)nsrscsi_save - NetWorkerを使用して長期ストレージに対してホストアクセス可能な rawデバイスのバイナリイメージをバックアップします。

形式nsrscsi_save [ -cクライアント名 ] [ -gグループ ] [ -Nセーブセット名 ] [ -I入力ファイル名 ] [ -sサーバ ] [ -bプール ] [ -e有効期限 ] [ -y保存時間 ] パス

機能説明nsrscsi_saveプログラムは、デバイスに直接アクセスする SCSIコマンドを使用して未フォーマットデバイスのバックアップを実行します。このプログラムは、デバイスから直接データブロックをリトリーブし、NetWorkerストレージデバイスにデータストリームを送信します(nsrmmd(1m)を参照してください)。このコマンドを実行できるのは、スーパーユーザーだけです。ユーザーは Pathを指定する必要があります。

未フォーマットデバイスのバックアップを実行する必要がある場合は、nsrscsi_saveがアクセス可能な未フォーマットデバイスパスを Pathに指定します。

Symmetrixデバイスのバックアップを実行する必要がある場合は、Pathには Symmetrix IDと Symmetrixデバイス IDを含める必要があります (Pathの構文については後述のオプションのセクションを参照してください )。nsrscsi_saveプログラムは、SYMAPIライブラリを介して直接 Symmetrixデバイスと対話し、対応するSymmetrixデバイス IDのホストアクセス可能な未フォーマットデバイスパスを検出します。その後で、その未フォーマットデバイスパスの SCSIバックアップを実行します。(Symmetrixおよび SYMAPIの詳細については、Symmetrixのマニュアルを参照してください )。

バックアップのステータスは、Javaベースの NetWorker Management Consoleを使用して監視できます。他の端末タイプの場合は curses(3X)ベースの nsrwatch(8)プログラムを使用して監視します。

複数のデバイスエントリで構成されるデバイスセットについて、バックアップ対象のデバイスセットを指定することも可能です。指定された Pathが device-set-name(後述のオプションのセクションを参照 )である場合は、パフォーマンスを最適化し、システムおよび NetWorkerのリソースの使用率を向上させるために、デバイスセットの各デバイスエントリごとにバックアップスレッドがフォークされ、各デバイスに専用のバックアップオペレーションが実行されます。実行されるスレッドの合計数は、デバイスセット内のデバイスエントリの数に比例します。ただし、NetWorkerサーバ上で、server、client、deviceの並列処理属性が強制的に使用されます。

メディアの取り扱いの詳細については、次の箇所を参照してください。nsrmm(8)および nsr_device(5)

別のシステムのデータを保存するときには、nsrscsi_save操作を実行しているユーザが、クライアントリソースの属性リスト remote accessに存在するかどうかを確認してください。nsr_client(5)を参照してください。

これは未フォーマットデバイスのバックアップであるため、セーブセットのブラウズはできません。これらのセーブセットは nsrscsi_recoverコマンドを使用してのみリカバリ可能です (nsrscsi_recover(8)を参照してください )。また、バックアップ対象のデバイスが複数である場合は、nsrscsi_saveによってセッションが開始 /停止され、(カバーセットから推測される )コンテナセットが作成されます。このコンテナセットには、スレッドによってバックアップされるすべてのセーブセットが含まれます。mminfoツールでは、他の通常のセーブセットと同様にコンテナセットが表示されます (See mminfo (8)を参照してください )。

オプション-c client-name

セーブセッションを開始するためのクライアント名を指定します。ただし、クライアント名はオプションです。クライアント名が指定されない場合は、ローカルホストがクライアントであると判断されます。「 クライアント名」が指定された場合は、そのクライアントに対してセーブセッションが開始され、結果として得られるセーブセットは、「クライアント名」に対して登録されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 329

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nsrscsi_save(8)

注記:このクライアント名は、必ずしもデバイスへのアクセスが可能なホストとは限りません。たとえば、Symmetrix BCVデバイスは、バックアップのために異なるホスト上からアクセスできますが、ユーザーが標準デバイスが接続されているクライアントに対してバックアップを登録する場合があります。

-N save-set-nameセーブセットのシンボリック名です。デフォルトでは、save-set-nameは Path名そのものになります。ただし、Path が device-set-nameである場合は、device-set-nameが各デバイスエントリに関連づけられてそのバックアップセッションのセーブセット名が作成されるため、-Nは無視されます。

-I input-filename入力ファイル名(例:/tmp/testdisks.res)は、バックアップ対象のデバイスのリストが入力されたファイルの絶対パスで指定する必要があります。「入力ファイル名」が指定されない場合、「デバイスセット名」からデフォルトの入力ファイル名が作成されます。たとえば、「デバイスセット名」が oracledisksである場合、「入力ファイル名」は、/nsr/res/oracledisks.resとなります。

入力ファイルには、読み取る必要があるファイルへの絶対パスを指定するか、または "-"と入力することで stdinからデバイスエントリを読み取ることができます。

Pathに device-set-nameが指定され、-Iが指定されていない場合は、入力ファイルのデフォルトの場所は /nsr/res/device-set-name.resになります。

注:input-filenameには、バックアップ対象のデバイスエントリのみを含めてください。複数のデバイスエントリを指定する場合は、改行で区切ります。-Iを指定する場合は、device-set-nameも指定する必要があります。

Path Pathは以下のいずかの形式で指定できます。

"未フォーマット デバイス パス " 例 : "/dev/rdsk/c1t2d0s2"

"{デバイスセット名 }" 例:"{OracleDevices}"「デバイスセット名」を単一のデバイス パスと区別するために、カッコは必須です。この場合、デバイス エントリは /nsr/res/device-set-name.resファイルから読み取られます。すなわち、リソース ファイル名が device-set-nameと同じである必要があります。また、このファイル内のデバイス エントリは rawデバイス パスである必要があります。

"<<ベンダー >>{デバイス セット名 }"前述と同じ構文。ただし、デバイス エントリはベンダー固有の形式でなければならない点が異なります。

例:"<<emc_symm>>{OracleDevices}"現在サポートされているベンダーは emc_symmのみです。

Symmetrix形式のデバイス エントリまたはデバイス パスは、SymID/DevIdです。この場合、「SymId」(Symmetrix ID)は 00343456567で「DevId」(デバイス ID)は 0366です。

"<<ベンダー >>ベンダー デバイス " 例 : "<<emc_symm>>00343456567/0366"この場合、1つのベンダー デバイスのみがバックアップされます。ここで、「ベンダー」は"emc_symm"でバックアップ対象の「ベンダー デバイス」は "SymID/Devid"です。

注: Path は二重引用符で囲む必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド330

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nsrscsi_save(8)

-g groupこのオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で保存グループの指定に使用します。nsr_client(5)および nsr_group(5)を参照してください。また、NetWorkerサーバによって、特定のメディアプールの選択にも使用されます。

-b pool保存用の特定の宛先プールを指定します。すべてのセーブセッションが同じプールに保存されることに注意してください。

-L 2つの -Lオプションを指定すると、出力の最後に「complete savetime=number」という形式の行が追加されます。numberにはこのバックアップによって作成されたセーブセットの保存時刻が示されます。savegrp(8)によって使用されます。

-m masquerade要約行の先頭に付けるタグを指定します。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で保存グループの要約を通知するときに使用します。

-n 保存を実行しません。これはサポートされていませんが、互換性のために用意されています。

-q サイレントモードを指定します。

-s serverNetWorkerサーバとして使用するマシンを指定します。

-e expirationセーブされたデータが期限切れになる日付 (nsr_getdate(3)形式で記述 )を設定します。セーブセットに明示的な有効期限がある場合、有効期限まではセーブセットを再利用できません。期限切れになり、リテンション時間を過ぎると、セーブセットは再利用可能になります。特別な値 foreverは、期限切れのないボリューム (アーカイブやマイグレーションボリュームなど )を使う必要があることを示します。デフォルトでは、明示的な有効期限は使用されていません。

-w browseブラウズ日付を指定します。これはサポートされていませんが、互換性のために用意されています。

-y retentionセーブデータがリサイクル可能になる日付 (nsr_getdate(3)形式で記述 )を設定します。特別な値foreverは、期限切れのないボリューム (アーカイブやマイグレーションボリュームなど )を使う必要があることを示します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。このオプションでは、セーブの既存ポリシーをセーブ単位で無効にすることができます。

-W widthサマリ情報の出力をフォーマットするときに使用する幅。

参照先curses(3X)、 mminfo(8)、 nsr_getdate(3)、 nsr_client(5)、 nsr_device(5)、 nsr_group(5)、 nsr_service(5)、 nsrd(8)、 nsrim(8)、 nsrindexd(8)、 nsrmm(8)、 nsrmmd(8)、 save(8)、 nsrwatch(8)、 recover(8)、 savefs(8)、 savegrp(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 331

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nsrscsi_save(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド332

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nsrssc(8)

Maintenance Procedures nsrssc(8)

製品名(A-Z)nsrssc - NetWorkerのセーブセットを統合するプログラム

形式nsrssc -cクライアント -Nセーブセット [ -pプール ] [ -yリテンション ] [ -r ] [ -vq ]

機能説明nsrsscでは、最新のレベル 1(部分的)のセーブセットを、対応するフルレベルのセーブセットに統合して、新しいフルレベルのセーブセットを作成します。この統合処理によって、部分的なバックアップを行った時点で、フルレベルのバックアップと同じものを効率的に作成することができます。

通常、nsrsscは、savegrp(8)から統合レベルのバックアップの一環として起動されます。統合レベルのバックアップの際には、savegrp(8)によってレベル 1のバックアップが自動的に作成されます。その後 nsrsscが呼び出されて、最新のフルレベルのセーブセットを使用して統合バックアップが作成されます。

nsrsscを使用すると、バックアップのスケジュール作成やセーブセットの統合を非常に柔軟に行うことができます。savegrp(8)では、レベル 1のバックアップが完了した直後に統合バックアップを実行しますが、これとは異なり nsrsscでは、統合を別の時間にスケジュールすることができます。フルバックアップと統合バックアップとの間に時間をおくことにより、NetWorkerが別の処理を行えるようになります。

nsrsscを自動で実行する場合は、最新のバックアップセーブセットがレベル 1のセーブセットである必要があります。そうでない場合は、統合を正しく実行できません。

nsrsscコマンドには、アクティブデバイスが少なくとも 2台必要です。統合処理では、統合セーブセットを作成するために、デバイスの読み込みと書き込みを同時に行います。この方式のために、新しく作成するセーブセットの場所に制限が生じます。新しいセーブセットは、部分セーブセットまたはフルセーブセットが作成されている同じボリューム上には作成できません。また、以前のフルセーブセットやレベル 1のセーブセットがあるボリュームが、同じストレージノード上にある必要があります。

オプション-c client

統合プロセスにセーブセットを含める必要のあるクライアントの名前を指定します。

-N saveset作成する統合セーブセットの名前を指定します。

-p pool統合されるフルセーブセットを構築する先のメディアプールを指定します。プールは、nsrd(8)で登録されている任意のプールにすることができます。選択したプールは、以前のフルレベルのセーブセットを同じプールタイプである必要があります。networker(8)の管理メニューから[Pools]を選択すると、プールの値を表示することができます。Poolの値は NSRpoolリソースにもリストされています。nsr_pool(5)を参照してください。

このオプションを省略すると、以前のフルレベルセーブセットとメディアプールが同じボリュームに、統合セーブセットが自動的に作成されます。

-r レベル 1のセーブセットを削除します。レベル1のセーブセットがテープ上にある場合は、そのセーブセットは期限切れになります。レベル 1のセーブセットが [adv_]fileタイプボリュームにある場合は、そのセーブセットは削除されます(ディスク上にあるインデックスエントリ、メディアデータベースエントリ、および実際のセーブセットデータも削除されます)。統合処理に失敗した場合は、nsrsscによってレベル 1のセーブセットが削除されることは絶対にありません。統合の前にレベル 1のセーブセットのク

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nsrssc(8)

ローンが既に作成されている場合は、このオプションは無視され、元のレベル 1のセーブセットは期限切れにならず、[adv_]fileタイプのボリュームから削除されることもありません。

-v 冗長モードを有効にします。このモードでは、統合処理の間に詳細な情報が表示されます。

-y retention統合したデータがリサイクル可能になる日付 (nsr_getdate(3)形式で記述 )を設定します。特別な値foreverは、期限切れのないボリューム (アーカイブボリュームなど )を使う必要があることを示します。デフォルトでは、セーブセットに対するこの日付を、有効なリテンションポリシーに基づいてサーバが決定します。このオプションは、既存のポリシーをオーバーライドします。

-q サイレントモード。これはデフォルトのモードです。

使用例以下の使用例では、セーブセットの統合を実行する方法を示しています。いずれの使用例でも、グループ名elmancoで定義されているセーブセットが、クライアント delepantoに対して統合されています。グループelmancoのセーブセットデータは、/etcと /usersです。

例 :

セーブセットを統合するには、以下のコマンドを実行します。

savegrp -l 1 -I -G elmanconsrssc -c delepanto -N /etcnsrssc -c delepanto -N /users

この例は、savegrp -Gelmanco-lcを実行した場合とほぼ同じです。相違点は次のとおりです。1) データが統合された後にインデックスやブートストラップはバックアップされない。2) 統合処理が正しく行われなかった場合に、フルバックアップが実行されない。

例 :

レベル 1のデータをディスクキャッシュ(ファイルタイプデバイス)に送り、フルレベルのセーブセットをテープに作成した後にレベル 1のセーブセットを削除するには、次の処理を実行します。

1. レベル 1のデータだけを受け入れるプールを設定します。このデバイスはファイルタイプデバイスです。2. 次のコマンドを実行します。

savegrp -G elmanco -l 1 -Insrssc -c delepanto -N /etc -rnsrssc -c delepanto -N /users -r

この処理により、レベル 1のデータが完全に削除されます。また、高速なメディア (ディスクファイルタイプ )を使用するため、この処理は通常のフルレベルバックアップを実行する場合に比べて、非常に早くフルレベルのセーブセットを作成できる可能性があります。

診断処理が正しく行われた場合、nsrsscは 0を返します。処理が正しく行われなかった場合は、0以外の値を返します。

エラーコードのいくつかを以下に示します。

98レベル 1のセーブセットおよび以前のフルセーブセットが同じストレージノードになかったため、処理が正しく行われませんでした。

99ディレクトリの名前が変更されていたか、ディレクトリが削除されていたため、処理が正しく行われませんでした。

以下のようなメッセージが表示されることもあります。

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nsrssc(8)

このコマンドを実行する権限がありませんnsrsscを実行できるのは rootだけです。

メディアデータベースサーバに接続できません大抵の場合は、nsrmmd(8)がクエリに回答できなかったか、他の NetWorkerデーモンによって処理が完了されていることが考えられます。いずれの場合でも、システム管理者は NetWokerのサービスを再起動するかどうかを判断する必要があります。サービスがクエリに回答できなくなっている可能性がある場合には、再起動の際に短い停止時間が生じることがあります。

参照先nsr_schedule(5)、 nsr_group(5)、 mminfo(8)、 savegrp(8)、 nsrclone(8)

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nsrssc(8)

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nsrstage(8)

Maintenance Procedures nsrstage(8)

製品名(A-Z)nsrstage - NetWorkerセーブセットステージングコマンド

形式nsrstage [ - v ] [ - F ] [ -d ] [ - s server ] [ - J storage-node ] [ -b pool ] [ - y retention ] -m -S {- f file | ssid[/cloneid]... }

nsrstage [ -v ] [ -s server ] [ -J storage-node ] [ -y retention ] -C -V volume

機能説明nsrstageプログラムは、既存のセーブセットを手動でマイグレーションするために使用します。マイグレーションは、ボリューム間で単一または複数のセーブセットを移動するプロセスです。このプロセスではまず、新たに指定したボリュームに特定のセーブセットをクローン化し、次に、クローン化したセーブセットエントリをメディアデータベースから消去します(-Sの説明を参照)。最後に、可能な場合は元のソースボリュームからセーブセットを削除します。2番目および 3番目の操作は、前の操作が正常に完了してから実行されます。データは新しいメディアボリュームに移動され、元のボリュームには新たなデータ用の領域が確保されます。

マイグレーションはすべてのメディアタイプに対して行うことができます (たとえば、adv_fileまたは fileボリューム上のセーブセットを光ディスクに移動することができます )。nsrstageプログラムは、簡単なボリュームのマイグレーションを行うのではなく、フルセーブセットをマイグレートします。

ソースとして使用するセーブセットのコピー (クローン )を正確に指定することができます -Sオプションの説明を参照してください。

指定したセーブセットのうちのいくつかのクローニングが成功した後に nsrstageプログラムでエラーが発生した場合は、クローニングが成功したセーブセットだけを元のボリュームから削除した後、処理が中断されます。

オプション-b pool

データのマイグレート先のメディアプール名を指定します。プールは、nsrd(8)で登録されている任意のプールにすることができます。値は、NetWorker Management Consoleの Mediaディスプレイの左側のペインから Media Poolsを選択すると表示できます。このオプションを付けないと、クローン化されたセーブセットは自動的に、元のプールに対応するクローンプールに割り当てられます。たとえば、Defaultプールからセーブセットをステージングする場合、そのセーブセットが Default Cloneプールに割り当てられます。また、Archiveプールからセーブセットをステージングする場合、そのセーブセットが Archive Cloneプールに割り当てられます。

-m 実際のマイグレーション操作を実行します。

-s serverセーブセットの移行元の NetWorkerサーバを指定します。サーバの選択については、nsr(8)を参照してください。デフォルトはカレントシステムです。

-J“storage-node”ステージングプロセスのリカバリ部分でストレージノードとして使用するホストを指定します(nsr_storage_node (5)を参照してください)。

-v 冗長モードを有効にします。このモードでは、複数のボリューム上に存在するセーブセットやセーブセットの拡張など、nsrstageの操作に関する詳細なメッセージが表示されます。同じセーブセットに対してnsrstageのオペレーションを同時に行うと、ボリューム名が不正確になる可能性があります。その場合、nsrstageから警告が出されます。警告メッセージの詳細については、診断を参照してください。

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Miya
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nsrstage(8)

-y retentionステージングされたデータがリサイクル可能になる日付 (nsr_getdate(3)形式で記述 )を設定します。特殊値 foreverは、期限切れにならないボリューム (アーカイブボリュームなど )を使用する必要があることを示します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。このオプションを使用すると、既存のポリシーが変更されます。

-d ステージするセーブセット識別子を指定するために使った入力ファイルを消去します。このオプションは、必ず -fオプションと一緒に指定する必要があります。

-C nsrstageにボリュームのクリーニングを指示します。メディアデータベースにエントリのないセーブセットをボリューム上で調べ、スペースをリカバリします。また、リサイクル可能で中断されたセーブセットの領域も、セーブセットエントリがメディアデータベースから削除されたボリュームからリカバリできます。この操作は、adv_fileおよびファイルタイプのボリュームで実行することができます。

-S ssidnsrstageにコマンドラインパラメータの続きをセーブセット識別子として処理させます。セーブセットIDは、符号なしの番号です。セーブセットのセーブセット識別子は、mminfo-vコマンドを使用して調べることができます。mminfo(8).を参照してください。-Sオプションは、ボリュームからセーブセットを個別にマイグレートするとき、または、mminfoクエリーに適合するセーブセットをすべてマイグレートするときに使用します。また、セーブセット識別子は、ソースとして使用するセーブセットのコピーを正確に指定します。正確なコピーを指定するには、それぞれのセーブセット IDに対して ssid/cloneidフォーマットを使用します。この場合、ssidと cloneidは、単一スラッシュ(/)で区切られる符号をつけない番号です。特定のコピーの cloneidは、mminfo -Sレポートで調べることができます。

注記:-S ssid/cloneidという形式を使用すると、特定の ssidを持つインスタンスだけがメディアデータベースから削除されます。

-S ssidを指定して cloneidを指定しないと、ssidが同じすべてのクローンインスタンスは、ステージングされたものを除いてメディアデータベースから削除されます。他の adv_fileまたは fileデバイスのクローンインスタンスがステージングの結果としてメディアデータベースから削除されると、セーブセットもそれぞれのボリュームから削除され、領域がリカバリされます。

-f fileセーブセット識別子をコマンドラインにリストする代わりに、指定したファイルから読み取るように、nsrstageに指示します。値は入力ファイルの 1行に 1つずつ指定します。fileが「-」の場合は、値は標準入力から読み取ります。

-F 指定すると、強制的に nsrstageによってすべての無効なセーブセットがスキップされ、ステージングが継続されます。

-V volumeクリーニングするボリュームの名前を指定します。このオプションは、-Sオプションまたは -mオプションと一緒に使用することはできません。

使用例セーブセット 1234および 4568を、Offsite Cloneプール内のボリュームにマイグレーションします。

nsrstage -b 'Offsite Clone' -m -S 1234 4567

セーブセット 1234のクローンインスタンス 12345678を、Default Cloneプール内のボリュームにマイグレートします。

nsrstage -m -S 1234/12345678

前の土曜日以降に作成したすべてのセーブセットを Default Cloneプール内のボリュームにマイグレートします。

nsrstage -m -S `mminfo -r ssid \

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nsrstage(8)

-q 'savetime>last saturday'

ボリューム jupiter.013からスペースをリカバリします。

nsrstage -C -V jupiter.013

nsrstage(8)でマイグレーションできるのは完全なセーブセットだけです。

診断指定したすべてのセーブセットのマイグレーションが正常に行われた場合は、終了ステータスはゼロです。それ以外の場合は、終了ステータスはゼロ以外になります。

nsrd(8)でデータのマイグレーションが一時的にできないことを示すいくつかのメッセージが出力されることがあります。それらは状況を説明するタイプのメッセージになっています。他にも以下のようなメッセージが表示されることがあります。

セーブセット IDを含むセーブセットシリーズを追加しています冗長モードで実行している場合に、指定したセーブセットの処理が続行中であり、シリーズ全体のマイグレートが必要であることを(コマンドラインパラメータでセーブセットの一部だけが指定されていた場合でも)、nsrstageが検知すると、このメッセージが表示されます。

サーバのメディアデータベースにアクセスできません表示されたサーバのメディアデータベース(および、おそらく他の NetWorkerサービスも同様)がクエリに応答していません。サーバを開始する必要があります。サーバが開始直後の場合、サーバはクエリへの応答前に始動検査を完了する必要があります。

サーバとの nsrstageセッションを開くことができませんサーバがマイグレーションセッションを受け入れていないときに、このメッセージが表示されます。前の行に、より詳細な原因が示されます。

数値は有効なセーブセットではありません指定されたセーブセット IDは無効です。次の 2つのフォームが理解されます。簡単なセーブセット IDと指定されたクローン IDの付加されたセーブセット IDです。セーブセットのみの場合は符号なしの数値です。クローン IDでセーブセットを指定する場合は、シングルスラッシュ(/)で 2つの符号なしの数値を区切って指定します。

セーブセット番号が存在しません指定されたセーブセット(-Sセーブセットリストから)は存在しません。mminfo(8)を使用して、セーブセット IDを検査します。

セーブセットクローン番号 /クローン IDが存在しませんセーブセットの特定のクローンを指定しましたが、そのセーブセットにはそのクローン IDを持つクローンがありません。mminfo(8)を使用して、セーブセット IDを検査します。

ボリューム名が存在しません指定したボリュームがメディアデータベースにありません(-Vオプションを指定した場合)。

30秒待ってから再試行します一時的なエラーが発生しました。nsrstageは、その状況が解決するまで自動的に要求を繰り返します。たとえば、すべてのデバイスがセーブやリカバリで使用中の場合は、nsrstageは、これらのデバイスを使用することができず、これらの 2台が解放されるまで待機する必要があります。

adv_fileおよびファイルタイプデバイスからのみリカバリできる場所です指定したボリュームがファイルタイプまたは adv_fileタイプのボリュームではありません (-Vオプションの場合 )。このメッセージは、fileおよび adv_file以外のタイプのボリュームからデータのマイグレーションが正しく行われた場合にも表示されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 339

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nsrstage(8)

警告: 複数の同時クローン処理が同じセーブセットで検出されました。次に報告されているボリュームのリスト正確でない可能性があります。nsrstageは、予想を超えるクローンインスタンスを検出するとこのメッセージを出力します。この状態は、1つのセーブセットに対して複数の nsrstageコマンドが同時に実行された場合に発生します。mminfo(8)を使用してクローンボリュームを検証してください。この警告によりステージングオペレーションの結果が影響を受けないことに注意してください。

参照先nsr_stage(5)、 nsrclone(8)、 nsr_getdate(3)、 mminfo(8)、 nsr(8)、 nsr_device(5)、 nsr_pool(5)、 nsrd(8)、 nsrmmd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド340

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nsrtask(8)

Maintenance Procedures nsrtask(8)

製品名(A-Z)nsrtask - NetWorker nsr_taskリソースに基づいてアクションを実行します

形式nsrports [ options ] [ -C ] [ - v ] [ -D debuglevel ] task

機能説明nsrtaskプログラムは定期的にアクションを実行します。通常は、nsr_task(5)リソースでの指定に従い、nsrd(1m)によって自動的に実行されます。

nsrtaskプログラムは、コマンド ラインで渡された名前と同じ名前の nsr_taskリソースについて NetWorkerサーバにクエリーします。nsrtaskは、そのリソースから action属性と plan属性にアクセスします。plan属性の値により、現在の日付に基づいてアクションを実行するかスキップするかが決まります(nsr_task(5)を参照)。action属性の値により、タスクを実行するためのアクションが決まります。

nsrtaskコマンドは、nsrjobd(1m)への RPC接続を設定して、action属性のエントリーに関連するすべてのコマンドを実行するようリクエストします。この属性には、タスクを実行するために使用するコマンド リソースのタイプと名前が含まれています。タスクの正確な処理方法はコマンド リソース タイプに応じて決まります。

オプション-C

nsrtaskは、plan属性を確認して、実行するかどうかを決定します。

-v 出力の冗長性のレベルを高めます。このオプションは複数回使用でき、そのたびに効果は追加されていきます。

-D デバッグ レベルを設定します。

- ? 使用方法ステートメントを印刷します。

task 実行する NetWorker taskリソースを指定します。

リソース タイプNSR task

plan属性により、taskのアクションを実行するかスキップするかが決まります。action属性により、実行で使用するコマンンド リソースが決まります。

FILES/nsr/logs/nsrtask.rawnsrtaskプログラムを実行して表示されたメッセージが記録されているログ ファイルです。

関連項目nsr_service(5)、nsr_hypervisor(5)、nsr_task(5)、nsr_resource(5)、nsr(1m)、nsradmin(1m)、nsrjobd(1m)、nsrvim(1m)、

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 341

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nsrtask(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド342

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nsrtrap(8)

Maintenance Procedures nsrtrap(8)

製品名(A-Z)nsrtrap - NetWorkerメッセージに対する snmp通知方式

形式nsrtrap [ -cコミュニティ ] [ -iバージョン ] [ -tトラップタイプ ]

[ -s特定のタイプ - ] [ -v ] network_management_station

機能説明nsrtrap SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)のトラップメカニズムを使用して、NetWorkerの通知を送るメカニズムです。NetWorkerの管理者は、NetWorkerのイベントや優先順位を構成することで、nsrtrapをベースとした独自の NetWorker通知方式を作成できます。

NetWorkerの管理者は、異なるネットワーク管理コンソールでメッセージを受信する通知方式を作成できます。このためには、イベントや優先順位を設定し、任意のネットワーク管理ステーションをトラップメッセージを受信する場所として指定します。

新しい SNMP通知を作成するには、次の手順に従います。

1. [Customize]メニューで[Notifications]ウィンドウを開きます。

2. [View]メニューにある[Details]オプションを選択します。

3. [Create]ボタンをクリックします。

4. [Name]フィールドに新しい通知の名前を入力します。

5. [Action]フィールドに、nsrtrapコマンドと、Networker SNMP通知の送り先のネットワーク管理ステーション名を入力します。例 :/usr/sbin/nsrtrap -c networker SNMPhostここで、SNMPhostはSNMPネットワーク管理ステーションのホスト名です。

6. 任意のイベントと優先順位を設定します。

7. [Apply]ボタンをクリックします。

オプション-cコミュニティ

SNMPコミュニティストリング。このオプションを使用すると、NetWorkerサーバからトラップを受信する権限を持つ SNMPコミュニティを指定できます。SNMPコミュニティは、SNMPサーバに設定されます。このオプションのデフォルトは「public」です。

-iバージョンSNMPのバージョン。このオプションを使用して SNMPのバージョンを指定できます。値 1は SNMPv1、値2は SNMPv2を示します。このオプションのデフォルトは「2」です。

-s特定のタイプこのオプションは、NetWorkerサーバから送信されるトラップのタイプの識別に使用できる一般的な設定です。このオプションには、任意の整数値を設定できます。また、NetWorkerサーバから送信される異なる複数のトラップを識別するために、別の SNMP通知を併用することができます。たとえば、複数の SNMP通知(致命的なメッセージ、警告、イベントまたは優先順位など)を作成できます。この場合、送信されるトラップのタイプを SNMP管理ソフトウェアで判別できるように、さまざまな通知を区別する -sオプションを使用します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 343

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nsrtrap(8)

-tトラップタイプSNMPトラップタイプ(0-6)の内のいずれか。デフォルトは 6の「enterprise-specific」トラップタイプです。

-v 出力を冗長モードに設定します。冗長モードでは、nsrtrapによって、コミュニティ、トラップタイプ、固有のトラップタイプ、ホスト名または IPアドレスがコマンドラインに返されます。

参照先nsr(8)、 nsr_notification(5)、 nsr_resource(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド344

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nsrvim(8)

Maintenance Procedures nsrvim(8)

製品名(A-Z)nsrvim - VMware VirtualCenterと通信するためのクライアント バイナリ

形式nsrvim [ options ] [ - v ] [ -d ] [ - s server ] [ - D debuglevel ] [ - -help ]

[ - -version ] hypervisor

機能説明nsrvimプログラムは、VMware Infrastructure Methodology APIを使用して、SOAPで VMware VirtualCenterインスタンスと通信します。通常は、nsr_hypervisor(5)リソースでの指定に従い、指定された nsrtask(1m)によって自動的に実行されます。

nsrvimプログラムは、コマンド ラインで渡された名前と同じ名前の nsr_hypervisor(5)リソースについてNetWorkerサーバにクエリーします。nsrvimは、そのリソースから、username、password、およびendpointの各属性にアクセスし、それらの属性を使用して、SOAP経由の VMware VirtualCenterインスタンスへの接続を試みます。

接続されると、nsrvimプログラムは、仮想マシンのリストとインベントリの重要なエレメント(データセンター、クラスタ、ホスト、仮想マシン)について VirtualCenterインスタンスにクエリーします。またこのプログラムは、nsrjobd(1m)への RPC接続をセットアップし、その接続を使用して仮想マシンのリストとインベントリ データをサーバに送り返します。nsrvim自体が nsr_hypervisorリソースを更新することはありません。リソースの更新は、ジョブ管理プログラム(通常は nsrtask)によって実行されます。

オプション- s nsr_hypervisorリソースについてクエリーする NetWorkerサーバのホスト名です。

-v 出力の冗長性のレベルを高めます。このオプションは複数回使用でき、そのたびに効果は追加されていきます。

-D デバッグ出力レベルを設定します。

-d インベントリをファイルにダンプします。ファイル名は、nsr_hypervisorリソース名に .xml拡張子を付けたものです。

- -help使用方法ステートメントを印刷して終了します。

- -versionバージョン文字列を印刷して終了します。

hypervisor使用する NetWorker nsr_hypervisorリソースを指定します。

リソース タイプNSRハイパーバイザ

username属性と password属性は、Virtual-Centerインスタンスへのログインで使用します。endpoint属性は、VirtualCenterインスタンスの SOAPインタフェースへの接続で使用します。vm list属性は、新しい仮想マシンが見つかったかどうかを判断し、現在のリストを保存するために使用します。environment属性は、NetWorkerで必要な場合に、VirtualCenterインベントリのエレメントについて記述した XMLドキュメントを保存するために使用します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 345

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nsrvim(8)

FILES/nsr/logs/nsrtask.rawnsrtaskを経由した実行メッセージを含むログ ファイルです。

関連項目nsr_service(5)、nsr_hypervisor(5)、nsr_notification(5)、nsr_resource(5)、nsr(1m)、nsradmin(1m)、nsrjobd(1m)、nsrtask(1m)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド346

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nsrwatch(8)

Maintenance Procedures nsrwatch(8)

製品名(A-Z)nsrwatch - NetWorkerのステータスを文字情報で表示するコマンド

形式nsrwatch [ -sサーバ ] [ -pポーリング時間 ]

機能説明nsrwatchコマンドは、NetWorkerサーバのステータスを表示します。サーバの名前は、オプションの -s server引数で指定します。サーバ名を指定しないと、カレントディレクトリで recover(8)などのコマンドで使用されるサーバと同じサーバがデフォルトになります。選択したマシン上で NetWorkerサービスが実行されていない場合は、エラーメッセージが表示されます。ポーリングの間隔は、オプションの -p polltime引数で指定します (単位は秒 )。デフォルトは 2秒です。

nsrwatchは、カーソルポジショニングに関する termcap(5)機能を十分に備えた端末であれば実行できます。特別なウィンドウシステムは必要ありません。nsrwatchプログラムは、情報を得るために、指定されたサーバに対するリモートプロシジャーコールを使用します。このため、ネットワーク経由でサーバにアクセスできるあらゆるマシンから使用できます。

nsrwatchの表示は、1つのヘッダーと、複数のパネルに分かれています。パネルには、serverパネル、deviceパネル、sessionsパネル、messagesパネル、pending messageパネルがあります。パネルのサイズは、使用している端末やウィンドウのサイズに応じて調整されます。

ヘッダーには、サーバの名前と現在の時間が表示されます。serverパネルには、サーバの現在のステータスが表示されます。パネルの最初の行は、エラーメッセージ用です。この行は通常は空白になっています。次の行には、サーバが起動している経過時間と、サーバのリリースバージョン (これはクライアントのリリースバージョンとは異なる場合があります )が表示されます。以降の行には、現在のサーバがこれまでに実行した保存とリカバリの回数が表示されます。

deviceパネルには、現在のサーバで確認されているデバイスが表示されます。このパネルには、各デバイスについて、その名前、デバイスのタイプ、マウントされているボリュームの名前、デバイスのステ―タスが表示されます。ボリュームがマウントされていないときには、(unmounted)と表示されます。デバイスがジュークボックスデバイスの一部として設定されているときには、名前の後に、(J)と表示されます。sessionsパネルには、現在有効な各セッション (保存、リカバリ、ブラウズ )に関する現在のセーブセット情報が表示されます。messagesパネルには、オペレータが一般的に関心を持つメッセージの履歴が表示されます。そして pending messageパネルには、オペレータの介入が必要なメッセージが表示されます。

nsrwatchプログラムは、終了または中断 (Control-Cを押すなど )されるまで連続して実行されます。qという文字を入力すると、プログラムが終了します。また、Control-Lを押すと、画面の消去と再描画が強制的に行われます。他の文字を入力すると、ステータスが強制的に更新されます。

nsrwatchプログラムでは、新しいデバイスをポーリングのレートよりも長いレートで確認します。そのため、新しいデバイスが追加されてからデバイスが認識されるまでに数分かかる場合があります。デバイスを直ちに認識するには、このプログラムを再起動するか、Control-Lを押してください。また、デバイスが削除されたことによって「リソースが存在しません」というメッセージが一時的に表示されることがありますが、表示されない場合は直ちに通知されたことになります。

実行している環境で画面サイズの変更がサポートされている場合には、nsrwatchプログラムもこれに対応できます。たとえば、ウィンドウ端末エミュレータでサイズの変更が行われると、そのウィンドウに合わせて各フィールドの大きさが変更されます。ウィンドウが小さすぎる場合には、デバイス、セッション、メッセージの一部が表示されなくなることがあります。最適な表示を得るには、少なくとも 30行表示できるウィンドウを使用してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 347

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nsrwatch(8)

オプション-s server

カレントの NetWorkerサーバを serverに設定します。

-p polltimeポーリングの間隔を polltime秒に設定します。

参照先termcap(5)、 nsr_notification(5)、 nsr_device(5)、 nsr_service(5)、 recover(8)、 nsradmin(8)、 nsr(8)、 nsrd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド348

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nsr_archive_request(5)

Maintenance Procedures nsr_archive_request(5)

製品名(A-Z)nsr_archive_request - NetWorkerリソースタイプ「NSRアーカイブリクエスト」

形式type: NSR archive request

機能説明各 NSRアーカイブリクエストは、単一のリソースタイプ によって記述されます(nsr_resource(5)を参照)。NetWorkerサーバの NSRアーカイブリクエストリソースを編集するには、次のように入力します。

nsradmin -c "type:NSR archive request"

詳細については、nsradmin(8)のマニュアルページを参照してください (NetWorker管理プログラムの使用方法 )。また、アーカイブリクエストリソースは NetWorker管理コンソールでも編集できます。

このリソースを使用すると、管理者は、後で実行されるアーカイブを設定したり、データセットのセットアップを頻繁に行うように設定できます。管理者は、指定したクライアントで 24時間以内にアーカイブを実行できます。アーカイブは、nsralist(8)コマンドで実行します。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR archive requestには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。hiddenは、その値がプログラムか専門家だけを対象にしていることを表します。隠し属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションが有効になっているときにだけ見ることができます。choiceは、属性の固有リストにある値のみ、属性値として使用できることを示します (たとえばステータスは、start nowあるいは start laterです )。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。Encrypted属性には、本来の形式では表示されないデータがあります。これは、機密性が高く、保護する必要のあるデータを前提としています。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

comment (read/write)

管理者はこの属性を使用して、アーカイブリクエストに関する説明や補足情報を管理できます。

annotation (read/write)

この属性には、このアーカイブリクエストで生成されるアーカイブセーブセットに関連する注釈テキストを指定します。例:annotation: Product Release 4.1;

archive clone pool (read/write)

この属性は、アーカイブリクエストで生成されたアーカイブセーブセットのクローンを作成するときに、そのアーカイブリクエストで使用するアーカイブクローンメディアプールを示します。例:archive clone pool: Archive clone;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 349

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nsr_archive_request(5)

archive comletion (read/write)アーカイブリクエストのステータスを送信するために実行する通知処理。例: archive completion: /usr/ucb/mail -s "Product Archive" systemadmin;

archive pool (read/write)

この属性を使用すると、アーカイブリクエストで生成されるアーカイブセーブセットに適用される通常のメディアプール選択を無効にできます。プールを選択すると、そのメディアプールにアーカイブが実行されます。例:archive pool: Archive;

client (read/write)

この属性には、アーカイブリクエストが実行される NetWorkerアーカイブクライアントを指定します。例:client: neptune;

clone (read/write)

この属性は、アーカイブリクエストで生成されたアーカイブセーブセットのクローンを作成するかどうかを制御します。Yesを選択すると、アーカイブセーブセットのクローンが作成されます。Noを選択すると、クローンは作成されません。例:clone: No;

cloned (read/write, hidden)

この属性は未使用です。例:cloned: No;

完了時刻 (read/write, hidden)

この属性は、アーカイブリクエストの完了時刻を示します。「day-of-week month day hours:minutes:seconds year」の形式で指定します。例:"Thu Oct 22 17:00:37 1994";;

directive (read/write)

この属性には、アーカイブ実行時に使用されるディレクティブを指定します。デフォルトでは何も選択されていません。ディレクティブリソースに有効な選択肢は、現在定義されている 'NSR directive'リソースの名前です。nsr_directive(5)を参照してください。例:directive: Default with compression;

grooming (read/write)

この属性は、アーカイブリクエストで生成されるアーカイブセーブセットが作成、検査され、クローンが作成されたときに実行するグルーミング処理を示します。値が noneの場合には、何も実行されません。値が removeの場合には、save set属性に指定されたファイルとディレクトリが rmdir(2)と unlink(2)システムコールによって削除されます。例:grooming: none;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド350

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nsr_archive_request(5)

log (read/write, hidden)

この属性には、nsralistコマンドの実行に関する情報が記録されます。例:log:; name(読み取り /書き込み)この属性には、NetWorkerアーカイブリクエストの名前を指定します。例:name: Product Source Tree;

save set (read/write)

この属性には、アーカイブクライアントでアーカイブを実行するパス名を指定します。名前はコンマとスペース (",")で区切る必要があります。例:save set: /product/src, /accounting/db;

start time (read/write)

この属性には、アーカイブリクエストを実行する時刻を指定します。アーカイブリクエストをスケジュールする場合は、status属性 (前述 )に start laterを設定する必要があります。"hours:minutes"の 24時間形式で指定します。例:start time: 3:33;

status (read/write, choice)

この属性には、アーカイブリクエストを実行するかどうかを指定します。値がない場合、アーカイブリクエストはスケジュールされません。start nowを選択すると、アーカイブリクエストがただちに実行されます。start laterを選択すると、アーカイブリクエストは start time属性に指定した時刻に実行されます。例:status:;

verified (read/write, hidden)

この属性は未使用です。例:verified: No;

verify (read/write, choice)

この属性には、アーカイブリクエストでアーカイブのベリファイを実行するかどうかを指定します。アーカイブの詳細については、nsr_archive(5)を参照してください。Yesを選択すると、ベリファイが実行されます。Noを選択すると、ベリファイは実行されません。アーカイブセーブセットのクローンも要求すると、クローン操作で元のアーカイブセーブセットがベリファイされるので、クローンに対してベリファイが実行されます。例:verify: Yes;

Save operations (read/write, string)

この属性は、次の形式でセーブオペレーション手順を指定します。KEYWORD:TOKEN=STATE

この属性は、アーカイブクライアントのセーブセット属性に非 ASCIIの名前を含める場合に必要です。次のように指定します。I18N:mode=nativepath (UNIXプラットフォーム上で動作する、非 ASCIIのセーブセットの名前を持つ NetWorker 7.4以降のクライアント )

I18N:mode=utf8path (7.4以前のクライアント、および Windowsプラットフォーム上で動作する、非 ASCIIのセーブセットの名前を持つ NetWorkerクライアント )

例:Save operations: I18N:mode=nativepath;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 351

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nsr_archive_request(5)

使用例Note: the hidden options are not shown in this example.

Productというアーカイブクライアントを定義するリソース :

type: NSR archive request; name: Product Source; annotation: Product Release 3.0; status: Start later; start time: "2:00"; client: space; save set: /product/source; directive: Default with compression; archive pool: Archive; verify: Yes; clone: Yes;archive clone pool: Archive Clone; grooming: none;archive completion: mail -s Product Source Archive productteam;

参照先nsr(5)、 nsr_directive(5)、 nsr_resource(5)、 nsradmin(8)、 rmdir(2)、 unlink(2)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド352

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nsr_client(5)

Maintenance Procedures nsr_client(5)

製品名(A-Z)nsr_client - NetWorkerリソースタイプ ‘‘NSRクライアント ’’

形式type: NSR client

機能説明各 NSRクライアントは、単一のリソースタイプ NSRクライアントによって記述されます (nsr_resource(5)を参照 )。NetWorkerサーバの NSRクライアントリソースを編集するには、次のように入力します。

nsradmin -c "type:NSR client"

詳細については、nsradmin(8)のマニュアルページを参照してください (NetWorker管理プログラムの使用方法 )。クライアントリソースは、NetWorker管理コンソールでも編集できます。

それぞれの NetWorkerクライアントごとに、このリソースは保存する必要があるファイルについて記述します。ファイルの保存に使用されるスケジュール、保存からファイルの省略に使用するディレクティブ、ファイルインデックスのエントリがオンラインファイルインデックスやメディアインデックスに保存される期間、このクライアントファイルをバックアップ、ブラウズ、リカバリする許可を与えるユーザについて記述します。1つのクライアントが複数のリソースに記述されている場合もあります。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR clientには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。hid-denは、その値がプログラムか専門家だけを対象にしていることを表します。隠し属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションが有効になっているときにだけ見ることができます。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。Encrypted属性には、本来の形式では表示されないデータがあります。これは、機密性が高く、保護する必要のあるデータを前提としています。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

NetWorkerサーバが評価モードまたはエンタープライズライセンスで実行されている場合、特定のクライアント属性(「クライアント OSタイプ」、「CPU」、「 NetWorkerバージョン」、「使用中のイネーブラ」など)では、NetWorkerインターフェイスの「クライアント設定 /情報」ウィンドウに値が表示されません。ただし、Net-Workerサーバにワークグループ、ネットワーク、またはパワーエディションのイネーブラがある場合は、クライアントのバックアップ後に、これらのクライアント属性はウィンドウで適切な値に更新されます。

name (read-only, single string)

この属性は、この NetWorkerクライアントのホスト名を指定します。例:name: venus;

client id (read-only)

client idは、メディア データベースが使用し、特定のクライアントのセーブセットを識別するインデックス バックアップで使用されます。各クライアントには、NetWorkerサーバ(nsrd)によって自動的に生成される固有の client idがあります。

server (constant, single string)

この属性は、このクライアントの NetWorkerサーバを指定します。サーバのホスト名はデフォルト値として使用されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 353

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nsr_client(5)

例:server: jupiter;

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者は、NetWorkerクライアントに関する説明や補足情報を管理できます。例:comment: machine located in room 243;

scheduled backup (read/write, choice)

この属性を使用して、管理者はこのクライアントのスケジュールバックアップを無効化できます。この値は、このクライアントリソースに固有のものとなり、同じクライアントの他の既存リソースには反映されません。この属性のデフォルト値は Enabled(有効 )です。例:scheduled backup: Disabled;

archive services (read/write, choice)

この属性は、このシステムがアーカイブサービスを使用できるかどうかを判別します。この属性は、アーカイブサポートがサーバ上で使用可能な場合にのみ設定できます。選択項目は使用可能、または使用不可です。例:archive services:enabled;

schedule (read/write, choice)

この属性は、「save set」属性にリストされてい る セー ブセッ トのバックアップレベルを制御するスケジュールの名前を指定します。デフォルト値は「Default」です。現在定義されているスケジュール名はすべて使用できます。nsr_schedule(5)を参照してください。例:schedule: Default;

browse policy (read/write, choice)

この属性は、エントリをこのクライアントのオンラインファイルインデックスに保存する期間を制御するポリシー名を指定します。デフォルト値は「Month」です。現在定義されているすべてのポリシー名は、ポリシーで定義されている期間に使用できます。この期間はリテンションポリシーの期間より短くなります。nsr_policy(5)を参照してください。例:browse policy: Month;

retention policy (read/write, choice)

この属性は、エントリがリサイクル可能とマークされるまで保存される期間を制御するポリシー名を指定します。デフォルト値は「Year」です。現在定義されているすべてのポリシー名は、ポリシーで定義されている期間に使用できます。この期間はブラウズポリシーの期間より長くなります。nsr_policy(5)を参照してください。プールリソースにも、リテンションポリシー属性が格納されます。クローンセーブセットの書き込み先のプールにもリテンションポリシーが定義されている場合は、クライアントとプールのポリシーのうち長いほうが適用されます。プールのリテンションポリシーが定義されている場合、クローンセーブセットはそのポリシーを使用します。例:retention policy: Year;

directive (read/write, choice)

この属性は、クライアントのバックアップ時に使用するディレクティブを指定します。デフォルト値は、NULLです。ディレクティブリソースに有効な選択肢は、現在定義されている「NSRディレクティブ」リソースの名前です。nsr_directive(5)を参照してください。例:directive: UNIX with compression directives;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド354

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nsr_client(5)

group (read/write, choice list)

この属性は、このクライアントがメンバーであるグループを指定します。グループは、自動バックアップの開始時刻を制御します。値は、現在定義されている「NSR group」リソースのいずれかになります。nsr_group(5)を参照してください。デフォルト値は「Default」です。例:group: Default;

save set (read/write, list)

この属性は、このクライアントについて保存するパス名を一覧表示します。パス名はコンマ +スペース (,)で区切る必要があります。デフォルト値は、「All」です。NetWorkerがサポートしているすべてのクライアントでは、「All」はマウントされたファイルシステムを参照します。また、NetWorkerはファイルシステムのレベルで「ワイルドカード」をサポートします。たとえば、UNIX NetWorkerクライアントでは、「/*」は「/」の付いているすべてのマウントされたファイルシステムを表します。そして、「/space1」と「/space2」が有効なファイルシステムの場合は、「/space*」を使用すると、特定のクライアントにおいてバックアップされているこれらのファイルシステムを両方とも取得することができます。なお、「ワイルドカード」マッチングはサブディレクティブレベルではサポートされていません。そのため、「/space1/subdir*」は作用しません。

クライアントが異なるスケジュールで保存された異なるファイルシステムを持つ必要がある場合は、特定スケジュールのファイルシステムのセットごとに Clientリソースが必要になります。グループ内で同じ名前を持つ Clientリソースの場合、指定されたパス名は一度だけ表示されます。Clientリソースがセーブセット 'All'をリストする場合、そのClientリソースはそのグループに属する名前を持つものに限られます。例:save set: /, /usr, /usr/src;

Backup renamed directories (read/write, choice)

この属性を使用すると、名称変更されたディレクトリがスケジュールバックアップ時にサポートされます。有効な場合、セーブプログラムがクライアントファイルインデックスを検索し、ディレクトリの名前が変更されているかどうかを判断します。ディレクトリの名前がすでに変更されている場合、そのディレクトリ内にあるすべてのファイルおよびサブディレクトリがバックアップされます。デフォルトの値は、「Disabled」です。例:Backup renamed directories: Enabled;

Checkpoint enabled (read/write, choice)

この属性により、スケジュール バックアップ中のチェックポイント再開機能を有効にします。有効にすると、savegrpプログラムは、中断されたセーブセットを最初から再開するのではなく、最後のチェックポイントから再開して継続を試みます。savegrpは、「クライアントの再試行」回数になるまでセーブセットを再試行します。「クライアントの再試行」の詳細については、nsr_group(5)マニュアル ページを参照してください。例: Checkpoint enabled:Ennabled;

Checkpoint granularity (read/write, choice)

この属性により、チェックポイント再開が有効なセーブの間に生成されるチェックポイントの頻度を制御します。次の 2つのオプションがあります。Directory - 各ディレクトリのバックアップ後にチェックポイントが作成されるよう保

証します。チェックポイントは、ディレクトリ内のファイルの数に応じて中間ポイントで作成されますが、この処理は保証されていません。これはデフォルト設定です。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 355

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nsr_client(5)

File - ファイルを保存するたびにチェックポイントが生成されます。このオプションを使用するとオーバーヘッドが増えるため、保存プロセスの速度が遅くなります。

例:Checkpoint granularity: Directory;

priority (hidden, read/write, choice)

この属性は、このクライアントのバックアップ優先順位を制御します。優先順位 1が最高順位で、1000が最低順位です。自動化された savegrpは、優先順位の高いクライアントのバックアップを優先順位の低いクライアントより前に試行します。これは、次のクライアントを決定するための唯一の要因です。savegrpコマンドには考慮するパラメータが多数あります。負荷の均衡を取ろうとしている間は優先順位の低いクライアントを選択します。例:priority: 500;

remote access (read/write, string list)

この属性は、クライアントファイルをバックアップ、ブラウズ、リカバリするユーザーを制御します。デフォルトでは、この属性は空になっています。この場合、クライアントのユーザーだけに、ファイルのバックアップ、ブラウズ、リカバリが許可されています。この属性にユーザー、ホスト、ネットグループを追加すると、これらのユーザー、ホスト、ネットグループに、このクライアントのファイルへのアクセス権を付与できます。ネットグループ名は、その先頭にアンパサンド ('&')が付いています。各行ごとに、次に示す形式のいずれかを使用してユーザーまたはユーザーのグループを指定します。user/host@domain, group/host@domain, user@host, user@domain, group@host, group@domain, &netgroup (ネットグループをサポートするプラットフォームでのみ使用可能 ),ユーザー属性 =値 [, ...].

ここでユーザーはユーザー名、ホストはホスト名、グループはユーザーグループ名、ドメインはドメイン名、ユーザー属性は、ユーザー、グループ、ホスト、nwinstname、nwinstan-cename、ドメイン、またはドメインのタイプ (ドメインのタイプ、NISまたは WINDOMAIN)です。

ユーザー属性 : nwinstnameおよび nwinstancenameは Net-Workerインスタンス名を示すために使用されます。これらの属性のいずれかに入力する値は、一致するユーザーの接続元のマシンの NSRLAリソースの「name」フィールドの中の値です。

valueは空白で区切られた任意の文字列です。値に空白が含まれる場合は、二重引用符で値を囲みます。値にはワイルドカード (*)を含めることができます。ユーザー名だけを指定すると、そのユーザーは任意のホストから NetWorkerを管理できます (ユーザー @*または */ユーザーまたはユーザー =ユーザーを指定するのと同等 )。ネットグループ名の先頭には、必ず「&」を付けます。

ユーザ属性 =値 [, ...]の形式は、多重定義されないため、セキュリティが高くなります。たとえば、[email protected]を入力すると、testグループの任意のユーザーまたはテストという名前のユーザー、およびドメイン test.acme.com内のユーザーまたはホスト test.acme.comのユーザーがこのエントリに一致します。例:次のエントリーは同等です。

remote access: mars, *@jupiter, sam@pluto, */root;

remote access: host=mars, host=jupiter, "user=sam,host=pluto", user=root;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド356

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nsr_client(5)

remote user (read/write, string)

この属性にはいくつかの使用方法があります。rsh(1)プロトコルを介してアクセスされたクライアントの場合 (新規クライアントは、代わりに nsrexecd(8)を使用します )、この属性は、NetWorkerサーバ自体がクライアントとの認証に使用するユーザーログイン名を指定します。デフォルト値はNULLで、この場合「root」が使用されます。savegrp-p(savegrp(8)を参照 )が NetWorkerサーバ上で実行される場合、サーバはクライアント上でコマンドを実行して保存するファイルを判別します。なお、nsrexecd(8)プロトコルがクライアントへのアクセスに使用される場合、リモートユーザーの属性は認証に使用されません。NetWare fileserverなどの特定のクライアントは、pass-word属性に沿ってこの属性を使用して、バックアップされているファイルへのアクセスを取得します。Sybaseデータベースなどのアプリケーションデータをバックアップする他のクライアントは、パスワードに従ってこの属性を使用し、アプリケーションデータへのアクセスを取得します。この属性には、同じクライアントについて記述するそれぞれのリソースごとに異なる値があります。

NDMPクライアントは、password属性とこの属性を使用して、NDMPサーバへのアクセスを構成します。同一のユーザー名 (remote user attribute)および passwordは NDMPサーバ用に構成されるため、Deviceリソースで構成する必要があります。例:remote user: operator;

password (読み取り /書き込み、暗号化)savegrpコマンドは、クライアントマシン上の savefsおよび saveコマンドを開始する場合にこの属性を使用します。savefsおよび saveコマンドは、このパスワードを使用してバックアップするファイルにアクセスします。パスワードを使用する場合は、Clientリソースの「remote user」属性も定義する必要があります。この属性には、同じクライアントについて記述するそれぞれのリソースごとに異なる値があります。

この属性は、アプリケーション特定のデータをバックアップしていない既存の UNIXクライアントに対して設定する必要はありません。この属性は、remote user属性と一緒に使用され、NDMPサーバへのアクセスを構成します。

backup command (read/write, string)

このクライアントとセーブセットのバックアップデータを実行するためのリモートコマンド。このコマンドを使用して、事前および事後のバックアップ処理および saveコマンドに対するデフォルトを実行できます。この値にはパスを指定してはなりません。接頭部「save」または「nsr」を付ける必要があります。例:backup command: savemsg;

Save operations (読み取り /書き込み、文字列)この属性は、次の形式のセーブオペレーション手順を指定します。KEYWORD:TOKEN=STATE[;KEYWORD:TOKEN=STATE;...]

この属性は、クライアントのセーブセット属性に非 ASCIIの名前を含める場合に必要です。次のように指定します。

I18N:mode=nativepath (UNIXプラットフォーム上で動作する、非 ASCIIのセーブセットの名前を持つ NetWorker 7.4以降のクライアント )

I18N:mode=utf8path (7.4以前のクライアント、および Windowsプラットフォーム上で動作する、非 ASCIIのセーブセットの名前を持つ NetWorkerクライアント )

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 357

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nsr_client(5)

この属性を使用して、Windows 2003で VSS保存を構成することもできます。savegrpプログラムでは、「Backup renamed directories」、「Checkpoint granularity」、および「Save operations」属性を使用し、-o save_operationsオプションによってセーブ手順を saveプログラムに渡します。詳細については、「save(8)」を参照してください。例:Save operations: I18N:mode=nativepath;

Pool (read/write, choice list)

この属性により、このクライアントで指定されているセーブセットのスケジュール バックアップ時にデータ ターゲットを選択するためのメディア プールを設定します。この属性は、7.6.1以降のクライアントでサポートされています。古い(7.6.1より前の)クライアントでは、NULL以外の値の場合にはバックアップに失敗する可能性があります。このプール仕様は、このクライアントのグループまたはセーブセットに関連づけられた他のすべてのプール基準より優先されます。デフォルト値は NULLです。例: Pool: Default;

executable path (read/write, string, hidden)

この属性には、NetWorkerサーバがクライアントでコマンドを実行するときに使用するパスを指定します。パスを指定しないと、「remote user」の $PATHが使用されます。例:executable path: /etc/nsr;

server network interface (read/write, string, hidden)

保存とリカバリに使用されるサーバ上のネットワークインターフェイス名です。例:server network interface: mars-2;

aliases (read/write, string list, hidden)

この属性は、クエリで照会するクライアントマシンのエイリアス (ニックネーム )リストです。このリストが空の場合、クライアント名だけとマッチします。例:aliases: mars;

owner notification (read/write, hidden)

ステータスメッセージの内容をマシンの所有者や基本ユーザーに送信するために実行される通知アクションです (たとえば、savegrp完了メッセージ )。例 : owner notification: /usr/ucb/mail -s "mars'

owner notification" carl@mars;

statistics (constant, hidden, dynamic)

この属性には、クライアントのオンラインファイルインデックスのサイズ (キロバイト単位 )、実際に使用しているキロバイト数、インデックスのエントリの数の 3つの値が表示されます。例 : statistics: elapsed = 1761860, index size (KB) = 776,

amount used (KB) = 680, entries = 2216;

index save set (update-only, hidden, dynamic)

この属性は、インデックス操作に、最も古いサイクルの削除が設定されているときに、削除するクライアントファイルインデックスのセーブセットを指定します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド358

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nsr_client(5)

例:index save set: /;

index path (read/write, hidden)

この属性を使用すると、NetWorker管理者は複数のディスクパーティションにわたるNetWorkerオンラインファイルインデックスのディスク使用率を分散させることができます。この属性にはクライアントのオンラインファイルインデックスを含むディレクトリへの絶対パスが含まれます。パスの最後のコンポーネントは、クライアントリソースのname属性に一致しなければなりません (上記を参照 )。空のままにすると、インデックスパスはデフォルトで /nsr/index/nameに設定されます。ここで nameは、クライアントリソースからの name属性になります。例:index path: /disk2/index/venus;

index message (update-only, hidden, dynamic)

この属性には、直前のインデックス操作に対する終了ステータスメッセージが含まれます。この属性は通常空白です。これは、直前の操作が正常に完了したことを示します。例:index message:;

index operation start (update-only, hidden, dynamic)

この属性には、現行インデックス操作の開始時刻が含まれます。この属性は、操作が 'Idle'の場合、ヌル文字 ("")になります。この形式は、曜日、時間、分の順番になります。例:index operation start: Wednesday 02:45;

index progress (update-only, hidden, dynamic)

この属性には、終了する現行タスクに対するインデックス作成の進行状況が含まれます。この属性は、操作が「Idle」の場合には空白です。進行状況はパーセントで表示されます。例:index progress: 45;

index operation (update-only, hidden, dynamic)

この属性には現行インデックス操作が含まれます。これは通常「Idle」です。例:index operation: Reclaiming space;

parallelism (read/write, hidden)

この属性は、クライアントに対して同時に実行する保存操作の最大数を指定します。例:parallelism: 2;

archive users (read/write, string list)

この属性は、クライアントでアーカイブサービスが使用できるユーザーのリストを指定します。この属性は、アーカイブサポートがサーバ上で使用可能な場合にのみ設定できます。クライアントへのアーカイブリクエストをスケジュールするには、root (またはそれに相当するもの )がそのクライアントのアーカイブユーザーリストになければなりません。またはその他の root@clientがサーバの管理者リストになければなりません。ユーザーが存在しない場合やクライアントがサーバと同じマシンに常駐する場合には、管理者とローカルの rootユーザー (つまり root@server)だけがクライアントのアーカイブサービスを使用できます。「*」は、すべてのユーザーがデータをアーカイブまたは取得できることを示します。ユーザー名には、「/」および「@」は使用できません。例:archive users: paul;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 359

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nsr_client(5)

application information (read/write,hidden, string list)

この属性にはクライアントのアプリケーション情報が含まれます。この属性の使用はクライアント特定です。製品に付属のドキュメンテーションで指示されているように使用しなければなりません。NDMPクライアントは、等号 ('=')で区切られているこの属性に、いろいろなパラメータと値を充てんします。例:application information: HIST=yes;

ndmp (read/write, choice)

この属性は、クライアントリソースが NDMPバックアップ用に構成されるかどうかを示します。クライアントが NDMPバックアップに使用される場合、「remoteuser」および「password」属性が充てんされます。「application information」属性も使用できます例:ndmp: yes;

storage nodes (read/write, string list)

この属性は、データの保存時に使用するクライアントのストレージノードの番号付きリストです。保存されるデータは、有効なデバイスと正常に機能しているメディアデーモン(nsrmmd(8))を持つ最初のストレージノードに送られます。nsrserverhostのデフォルト値は、サーバを表します。ストレージノード名の他に、キーワード「curphyhost」もリストに入力できます。エントリ「curphyhost」は現在の物理ホストを示します。このキーワードは、クラスタ上の仮想クライアントにのみ使用されます。物理クライアントまたは仮想サーバと関連付けられたクライアントには使用できません。curphyhostを使用すると、仮想クライアントのバックアップを、仮想クライアントが現存しているストレージノードに送ることができます。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

clone storage nodes (read/write, string list)

この属性は、クローンを受信するストレージノードのホスト名を指定します。このクライアントに由来するクローンデータは、デバイスが使用可能でメディアデーモン nsrmmd(8)が動作している最初のストレージノードへ転送されます。デフォルト値はありません。この属性に値がない場合は、サーバの 'clone storage nodes'が参照されます。この属性にも値がない場合は、サーバの 'storage nodes'属性を使用してクローンに対するターゲットノードを選択します。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

recover storage nodes (read/write, string list)

この属性は、データのリカバリ時に使用するクライアントのストレージノードの番号付きリストです。

除外 :

リカバリ元のボリュームがすでにマウントされている場合は、リカバリストレージノードリストが無視され、ボリュームが既存の位置から使用されます。

ボリュームがジュークボックスにあり "read hostname"属性が設定されている場合、ボリュームは指定のホストにマウントされます。

通常のリカバリおよびクローンオペレーション時に、環境変数 FORCE_REC_AFFINITYが「Yes」または「yes」に設定されている場合、要求されているボリュームがマウント済みであっても、ブローカがリカバリストレージアフィニティを強制的に使用させて、「read」ホストを判別します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド360

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nsr_client(5)

仮想テープ環境 (VTLライブラリで「virtual jukebox」属性が「yes」に設定されている )で、クローン時に、FORCE_REC_AFFINITY が設定されているかどうかに関わらず、この環境設定が真 (yes)に設定されている場合の動作に必ずなります。

クローン時に、ボリュームがマウント済みではなく、「read hostname」が設定されているジュークボックスにボリュームがない場合、サーバのクライアントリソースについて、「read」ホストの「Recover Storage Node」の値がチェックされます。次に、「read」ホストのクライアントリソースについて、「Clone Storage Node」属性がチェックされ、「write」をどのように扱うが決定されます。

licensed applications (read-only, string list)この属性には、クライアントが使用するライセンスされたアプリケーションの名前が含まれます。デフォルトは空のフィールドです。

使用例注記:この例には隠し属性は示されていません。

すべてのファイルを NetWorkerサーバ marsにバックアップするクライアント、called venusを定義するためのリソース。

type: NSR client; name: venus; server: mars;archive services: Disabled; schedule: Full Every Friday; browse policy: Month;retention policy: Quarter; directive: UNIX with compression directives; group: Default; save set: All;Backup renamed directories: Disabled; remote access: ; remote user: ; password: ; backup command: ; Pool: ; aliases: venus, venus.emc.com; archive users: ; storage nodes: nsrserverhost;clone storage nodes: ;

名称変更されたディレクトリをサポートする、異なるスケジュールで異なるファイルシステムをバックアップするクライアントのリソース:

type: NSR client; name: saturn; server: mars; archive services: Disabled; schedule: Default; browse policy: Month; retention policy: Quarter; directive: ; group: engineering; save set: /, /usr, /usr/src;Backup renamed directories: Enabled;remote access: venus, sam@*, jupiter/john; remote user: operator; password: ; backup command: ; Pool: ; aliases: saturn.emc.com;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 361

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nsr_client(5)

archive users: ; storage nodes: nsrserverhost;clone storage nodes: ;

type: NSR client; name: saturn; server: mars; archive services: Disabled;

schedule: Full on 1st Friday of Month; browse policy: Month; retention policy: Quarter; directive: UNIX standard directives; group: Default; save set: /usr/src/archive; remote access: sam@venus, &netadmins, root@*; remote user: operator; password: ; backup command: ; Pool: ;aliases: saturn.emc.com; archive users: ; storage nodes: nsrserverhost;clone storage nodes: ;

参照先rsh(1)、ruserok(3)nsr(5)、nsr_schedule(5)、nsr_directive(5)、nsr_group(5)、nsr_policy(5)、nsr_pool(5)、nsr_storage_node(5)、save(8)、savegrp(8)、savefs(8)、nsradmin(8)、nsrexecd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド362

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nsr_crash(8)

Maintenance Procedures nsr_crash(8)

製品名(A-Z)nsr_crash - NetWorkerを使用した災害からの復旧

機能説明NetWorkerを使用すると、ファイルの損失につながるようなあらゆる種類のシステム障害およびハードウェア障害からリカバリできます。

NetWorkerクライアントがファイルを損失した場合、recoverコマンドを使用すると、個々のファイル、選択したディレクトリ、またはファイルシステム全体を参照、選択、リカバリできます。Net-Workerの recoverコマンドが消失したり損傷した場合は、コマンドを NetWorkerクライアントまたは NetWorker配布メディアからコピーする必要があります。

一部分だけが損傷したファイルシステム上に多数のファイルをリカバリする場合は、ファイルの既存バージョンを上書きしないようにすることもできます。それには、既存ファイルのリカバリの処理方法を決定するように recoverから入力を求められるまで待ちます。「常にいいえ」を意味する Nと答えると、recoverはすべての既存ファイルを上書きしません。また、現在のファイルは保護したいが、他のファイルについては再度 recoverから確認を求められるようにする場合は n と答えます。

1つまたは複数のファイルの既存バージョンを保存されたバージョンで置き換える場合は、recoverによって既存ファイルを上書きするかどうか尋ねられたときに Yまたは yと答えます。Yは、既存ファイルをすべて上書きし、yは現在のこのファイルだけを上書きします。

recoverコマンドの使用方法については、recover(8)のマニュアルページを参照してください。

NetWorkerサーバデーモンまたはコマンドが消失した場合、Net-Worker配布メディアからサーバを再インストールする必要があります。NetWorkerサーバをインストールし、デーモンを実行したら、recoverコマンドを使用して他の NetWorkerサーバのファイルをリカバリできます。NetWorker を再インストールする際は、/nsrディレクトリを、元のインストール先とまったく同じ場所にインストールする必要があります。ファイルのリカバリに使用されるマシンが、ファイルの保存に使用されたマシンと異なる場合がありますが、ホスト名は元のマシンと同じである必要があります。NetWorkerサーバおよびクライアントインデックスをリカバリするには、デスティネーションマシンがインデックスの保存に使用されたマシンと同じ種類である必要があります。

NetWorkerサーバのメディアデータベースが消失した場合は、メディアからブートストラップをリカバリする必要があります。mmrecovは、メディアデータベースと NetWorkerサーバリソースファイルが含まれているブートストラップをリカバリします。リソースファイルは、NetWorkerサーバが使用しているリソースファイルの最上位にリストアできないため、NetWorkerをシャットダウンし、リカバリされたリソースファイルの名前を変更してNet-Workerを再起動する必要があります。ブートストラップセーブセットのセーブセット IDおよびその他の情報は、savegrpによって各スケジュールセーブの最後に出力されます。また、mminfo-Bまたは scanner-Bを使用して表示することもできます。

詳細については、 savegrp(8)、 mminfo(8)、および scanner(8)を参照してください。

NetWorkerサーバまたはクライアントのインデックスが消失している場合は、まずバックアップメディアからインデックスをリカバリした後、recoverコマンドを使用してそのクライアントで保存されたファイルを参照し、リカバリします。メディアデータベースとサーバリソースファイルをリカバリした後に NetWorkerサーバまたは他のクライアントのインデックスをリカバリするには、nsrckコマンドを使用します。nsrckコマンドは、NetWorkerサーバまたはクライアントの消失したインデックスをリカバリします。これは index:clientnameセーブセット(savegrp(8)コマンドによって生成)の場所を特定して行います。nsrckは、メディアデータベースに問い合わせて、インデックスを最新の時刻にリカバリするには、どのボリュームからどのセーブセットを抽出すべきかを決定します。詳細については、nsrck(8)マニュアルページを参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 363

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nsr_crash(8)

次に、mmrecov完了後に、サーバのリカバリで必要な手順を簡単に説明します。

1. NetWorkerサーバをシャットダウンします(nsr_shutdown -a)。Windowsでは、NetWorkerの処理を停止する場合があります。

2. /nsrディレクトリに移動します(cd /nsr)。Windowsでは、インストールディレクトリに移動します(デフォルトでは、C:\Program Files\nsr)。

3. NetWorkerサーバを再インストールしたときに作成された一時リソースディレクトリを保存します(mv res res.save)。Windowsでは、「マイコンピュータ」または「Windowsエクスプローラ」を使用してresディレクトリの名前を res.saveに変更します。

4. リカバリされたリソースディレクトリを移動します(mv res.R res)。Windowsでは、「マイコンピュータ」または「Windowsエクスプローラ」を使用して res.Rディレクトリの名前を resに変更します。

5. プラットフォームによって異なる起動スクリプトを実行して、サーバ上で NetWorkerデーモンを再起動します。たとえば、Solarisでは、「/etc/init.d/networker start」を実行します。Windowsでは、NetWorkerの処理を開始する場合があります。

6. リカバリされたリソースが有効であることを確認したら、一時リソースディレクトリを削除します(rm -r/nsr/res.save)。Windowsでは、「マイコンピュータ」または「Windowsエクスプローラ」を使用して res.saveディレクトリをごみ箱に送ります。

7. サーバとクライアントのインデックスをリカバリします(nsrck -L7)。

注記:mmrecovコマンドは、NetWorkerサーバのメディアデータベースとリソースファイルのリカバリにのみ使用します。nsrckは、サーバおよびクライアントのインデックスのリカバリに使用します。

メディアデータベースとサーバリソースファイルをリカバリしたら、サーバまたはクライアントのインデックスを任意の順序でリカバリできます。クライアントのインデックスをリカバリする前にサーバのインデックスをリカバリする必要はありません。また、クライアントに NetWorkerクライアントがインストールされている場合、メディアデータベースとサーバリソースファイルをリカバリしたら、オンデマンドとスケジュールセーブを実行できます。ただし、クライアントのファイルインデックスをリカバリするまでは、クライアントのセーブを参照できません。クライアントのファイルインデックスをリカバリする前に、セーブセット recoverを使用してファイルをリカバリできます。

詳細については、recover(8)マニュアルページを参照してください (セーブセットリカバリの実行 )。

サーバの損傷がひどく、まったく動作しない場合は、マルチユーザーシステムの再インストールと再起動についてメーカーの指示に従ってください。システムを起動してマルチユーザーモードで実行したら、NetWorkerを再インストールできます。つまり、配布メディアから NetWorkerを展開し、システムに応じて pkgadd(1M)または他のインストールユーティリティを使用して NetWorkerをインストールできます。また、mmrecovを使用してメディアデータベースとリソースファイルをリカバリし、nsrckを使用してサーバと各クライアントのオンラインインデックスを再構築できます。最後に、マシン上にあったがメーカーの配布メディアにはないファイルをリカバリします。これには、カスタマイズされたシステムファイル、特別仕様のカーネル、新しい特別なデバイスエントリー、ローカルで開発されたソフトウェア、ユーザーの個人ファイルなどが含まれます。

参照先nsr_layout(5), nsr(8), nsrck(8), recover(8), savegrp(8), mmrecov(8), scanner(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド364

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nsr_data(5)

Maintenance Procedures nsr_data(5)

製品名(A-Z)nsr_data - NetWorkerによる保存およびリカバリにおけるデータ形式

機能説明NetWorkerシステム内のすべてのデータは、「eXternal Data Representation」(XDR)規格を使ってエンコードされます。ファイルがクライアント ( save(8)および recover(8)を参照 )とサーバ ( nsrd(8)を参照 )とメディア ( nsrmmd(8)を参照 )の間で受け渡しするとき、ファイルは savestreamsとして表されます。このセーブストリームは、savefileのリンクリストとしてエンコードされます。現在、2つの異なる savefile形式があります。各ファイルの先頭のマジックナンバーは、その後に続く savefileのタイプを示します。これにより、複数の savefileタイプが含まれている savestreamsが自己識別されます。論理的に、各 savefileは、ヘッダ情報およびそれに続くファイルデータで構成されます。オリジナルの savefile1形式では、ファイル属性を記述するクライアント属性の二重ラッピングセットを使用し、ファイルデータは bucketlistとしてエンコードされます。新しい savefile2形式では、一重ラッピングのクライアント属性を使用し、ファイルデータはバケットのない自己記述セクションの連続体としてエンコードされ、それぞれにタイプ、長さ、データのバイト数が格納されます。ファイルのファイルデータセクションは、タイプ 0 (NSR_ASDF_END)の終了セクションで終わります。

下のリスティングは、セーブストリームデータ構造の OS非依存部分の XDR言語記述を示しています。

const NSR_IDLEN = 1024; /* length of file id */const NSR_MAXNAMELEN = 1024; /* max length of file system name */const NSR_MAXCATTRSIZE = 8192; /* max size of client specific attributes */const NSR_MAXBUCKETDATA = 8192; /* max size of file bucket’s data (w/o slop) */const NSR_MAXBUCKETSIZE = 9000; /* max total size of file bucket (w/ slop) */const NSR_MAXCLNTSIZE = 16384; /* max size of a clntrec */

typedef opaque fileid<NSR_IDLEN>; /* file identifier */typedef string nsrname<NSR_MAXNAMELEN>; /* file name type */typedef opaque clientattr<NSR_MAXCATTRSIZE>; /* client attributes */typedef opaque wraposaverec<NSR_MAXCLNTSIZE>;/* wrapped osaverec */typedef uint32_t checksum; /* 4 bytes for checksum */typedef u_long sfid_t; /* savefile id (offset) */

struct id { string id_str<>; /* id string */ id *id_next; /* next such structure */};

struct asmrec { id *ar_info; /* name and args to ASM */ nsrname *ar_path; /* not currently used */ asmrec *ar_next; /* next such structure */};

const NSR_MAGIC1 = 0x09265900; /* older format using buckets & ssaverec’s */

struct osaverec { nsrname sr_filename; /* name of this file */ fileid sr_fid; /* client specific file id */ asmrec *sr_ar; /* ASM list for this file */ u_long sr_catype; /* client specific attribute type */ clientattr sr_cattr; /* client specific file attributes */};

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 365

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nsr_data(5)

struct ssaverec { sfid_t sr_id; /* savefile id in the savestream */ u_long sr_size; /* size of encoded savefile */ uint32_t sr_savetime; /* savetime of this saveset */ wraposaverec sr_wcr; /* a wrapped osaverec */};

/* * File data for older style savestream is logically * expressed as a linked list of file buckets. */struct bucketlist { bucket bl_bucket; bucketlist *bl_next;};

/* * XDR description of the original savefile1 format. */struct savefile1 { u_long sf_magic; /* magic number (must be NSR_MAGIC1) */ u_long sf_chksumtype; /* file checksum type */ ssaverec sf_saverec; /* wrapped file attributes */ bucketlist *sf_data; /* file data in buckets */ checksum sf_checksum; /* checksum value */};

/* * Newer savestream defines and structures. */const NSR_MAGIC2 = 0x03175800; /* newer bucketless format */

const NSRAPP_BACKUP = 1; /* backup application name space */const NSRAPP_HSM = 2; /* HSM application name space */const NSRAPP_ARCHIVE = 3; /* Archive application name space */

struct saverec2 { sfid_t sr_id; /* savefile id in the savestream */ u_long sr_size; /* size of encoded savefile */ uint32_t sr_savetime; /* savetime of this saveset */ uint32_t sr_appid; /* application id */ nsrname sr_filename; /* name of encoded file */

fileid sr_fid; /* client specific file id */ asmrec *sr_ar; /* ASM list for this file */ u_long sr_catype; /* client specific attribute type */ clientattr sr_cattr; /* client specific file attributes */};

/* * Current 64-bit savestreams */typedef struct uint64_t unsigned long long;typedef struct lg_time64_t unsigned long long;

const NSR_MAGIC3 = 0x03175803; /* 64-bit format */struct saverec3 {

uint64_t sr_id; /* savefile id in the savestream */uint64_t sr_size; /* size of encoded savefile */lg_time64_t sr_savetime; /* savetime of this saveset */

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド366

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nsr_data(5)

uint32_t sr_appid; /* application id */nsrpath sr_filename; /* full path of encoded file */fileid sr_fid; /* client specific file id */asmrec *sr_ar; /* ASM list for this file */u_long sr_catype; /* client specific attribute type */clientattr sr_cattr; /* client specific file attributes */

};

/* * Defines for self describing data sections. * The NSR_ASDF_END type defines the end of the file data. * The NSR_ASDF_FILE_DATA_TYPE type has the file data preceded by an * uint32_t that is the relative offset from the last block into the file. */const NSR_ASDF_END = 0x0; /* end of ASDF data */const NSR_ASDF_FILE_DATA_TYPE = 0x100; /* normal file data */

/* * Describes a section of NetWorker "file data" when * using ASM Structured Data Format (ASDF) sections. */struct asdf_hdr { uint32_t typevers; /* type of file data */ uint32_t length; /* section length */};

/* * Pseudo XDR description of the newer savefile2 format. * The new savefile2 format uses the unwrapped saverec structure * and a "bucketless" file data format that is based on ASDF. * The data portion ends with a 0 sized section of type NSR_ASDF_END. */struct savefile2 { u_long sf_magic; /* magic number (must be SF_MAGIC2 or SF_MAGIC3) */ u_long sf_chksumtype; /* file checksum type */ saverec sf_saverec; /* new saverec structure */ <asdf_hdr & data> /* ASDF section sans buckets */ ... <asdf_hdr & data> /* ASDF section sans buckets */ <asdf_hdr.typevers = 0> /* final ASDF section type = NSR_ASDF_END */ <asdf_hdr.length = 0> /* final ASDF section len = 0 */ checksum sf_checksum; /* checksum value */};

参照先mm_data(5)、 nsr(8)、 nsrmmd(8)、 nsrd(8)、 recover(8)、 save(8)、xdr(3n) RFC 1014 XDR Protocol Spec

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 367

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nsr_data(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド368

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nsr_device(5)

Maintenance Procedures nsr_device(5)

名前nsr_device - NetWorkerリソースタイプ「NSR device」

形式type: NSR device

機能説明NetWorkerサーバが使用する各ストレージデバイスは、単一のリソースタイプ NSRデバイス .によって記述されます。NetWorkerリソースに関する情報については、nsr_resource(5)を参照してください。NSR deviceリソースを編集するには、次のコマンドを実行します。nsradmin -c "type:NSR device"リソースタイプは引用符で囲んでください。また、"NSR"と "device"の間には空白を入れてください。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)を参照してください。個々のボリューム (テープまたはディスク )をマウントまたはアンマウントするときには、nsrmm(8)コマンド、nsrjb(8)コマンド、および NetWorker管理コンソールを使用します。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR deviceには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。Read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。Hiddenは、プログラムか専門家だけを対象にしていることを表します。隠し属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションが有効になっているときにだけ見ることができます。static属性の値は、ほとんど変更されません。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。

name (read-only, static)

この属性は、デバイスのパス名を指定します。巻き戻しをしないテープデバイスだけがサポートされています。"Berkeleyスタイル "のテープ位置決めをサポートしているシステムの場合には、BSDテープデバイス名を使用します。光ディスクに指定する名前は、通常、ローデバイスの "c"パーティションの名前になります。論理デバイスタイプは、外部メディア管理サービスとのやり取りを容易にするために定義されています。外部メディア管理サービスとの対話を行う場合、デバイス名は、ボリュームがロードされたデバイスのメディア管理サービスによって判別されます。NetWorkerデバイスリソースを定義する場合には、論理デバイスが使用されます。定義可能なデバイスリソースの数は、NetWorkerが同時にアクセス可能なサービスに管理されるボリュームの数によって制限されます。論理デバイスの名前は、特定のデバイスに関連しませんが、固有のデバイス名でなければなりません。論理デバイスの場合、メディアタイプとファミリは logicalに設定されます。この名前、タイプ、ファミリは、メディア管理サービスが Net-Workerのリクエストに応じてボリュームをデバイスにロードした後で判別されます。その後で実際のデバイスの名前、タイプ、ファミリがそれぞれ logicalname、logicaltype、および logical familyの各属性に格納されます。論理デバイスと実際のデバイスの関連性は、ボリュームがデバイスにロードされ、NetWorkerで使用するために割り振られているときにのみ存在します。Windowsのストレージノード上にネットワークファイルシステムのadv_fileデバイスを作成する場合は、パスを UNC表記 (\\<server-name>\<share-point-name>)で指定してください。ストレージノードにリモートデバイスを定義するときには、パス名に "rd=hostname:"という接頭部を追加します。ここで、hostnameは、デバイスが直接接続しているシステム (ストレージノード )です。詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。例:name: /dev/rmt/0hbn;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 369

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nsr_device(5)

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者はデバイスに関する説明や補足情報を管理できます。

description (read/write)

この属性を使用すると、デバイスに関する簡単な説明を保存できます。この説明は、管理者がデバイスを識別するときに役立ちます。また、この説明は任意の形式で記述できます。例:description: DLT8000 tape drive in Engineering Lab rack #2;

message (read-only, dynamic, hidden)

この属性には、このデバイスについて NetWorker サーバから最後に受信したメッセージが入ります。この属性の値には、進行状況や稼働率に関する情報が戻される場合があります。例:message: "Tape full, mount volume mars.017 on /dev/nrst8";

event id (read-only, dynamic, hidden)

この属性により、デバイスの順序に関する問題が原因で生成される警報または通知の固有タグを指定します。例: event id:"<host_name> Potential device ordering issue : /dev/rmt/2cbn";

volume name (読み取り専用、ダイナミック、非表示)この属性を使用して、デバイスのボリュームのマウントとアンマウントを監視します。ボリュームがマウントされると、ボリューム名がセットされます。そうでない場合には、ここには値が入りません。例:volume name: mars.017;

media family (読み取り専用、スタティック、非表示)この属性は、メディアタイプから判別したストレージメディアのクラスを記述します。有効な値は次のとおりです。tape-テープストレージデバイス。 disk -ディスクストレージデバイス。logical -外部メディア管理サービスとのやり取りを行うときに使用します。例:media family: tape;

media type (read-only, static)

この属性は、デバイスで使用するメディアタイプを示します。media typeは、オペレーティングシステム /プラットフォームによって変わります。お使いのプラットフォームでサポートされているメディアタイプのリストについては、「NetWorker管理者ガイド」の「デバイスとメディア管理」の章で参照されているオンラインの「NetWorkerハードウェアコンパティビリティガイド」を参照してください。可能な値とその意味、容量は次のとおりです。4mm - 4mm デジタルオーディオテープ (1 GB)。 8mm - 8mmビデオテープ(2 GB)。8mm 5GB - 8mmビデオテープ (5GB)。Data Domain - Data Domainデバイス、adv_file -高度なファイルタイプデバイス、標準の UNIXファイルシステムがサポートされています。dlt -デジタルリニアテープカートリッジ (10 GB)。vhs - VHSデータグレードビデオテープ (14 GB)。3480 -高速カートリッジテープ (200 MB)。qic - 15インチデータカートリッジ (150 MB)。himt - 50インチ磁気テープ (100 MB)。tk50 - DEC TK50カートリッジテープ (94 MB)。tk70 - DEC TK70カートリッジテープ (296 MB)。optical -光ディスク、Write Once Read Many (WORM)、消去可能な光ディスク (EOD)、または標準の UNIXファイルがサポートされます。file -ファイルタイプデバイス、標準の UNIXファイルシステムがサポートされます。logical -外部メディア管理サービスとのやり取りを行う場合に使用されます。例:media type: 8mm 5GB;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド370

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nsr_device(5)

enabled (read-write)

この属性は、デバイスが使用可能かどうかを示します。この属性の値は、Yes、No、Serviceのいずれかに設定されます。値に Yesが設定されている場合、デバイスは完全に操作可能で、すべての操作で使用できます。これは、デバイスのデフォルト設定です。値が Noに設定されている場合、デバイスにボリュームはマウントできません。デバイスがマウントされている場合、デバイスは Noに設定できません。これは、Noに設定すると、デバイスの設定が Yesに戻されるまで、マウントされているボリュームがNetWorkerにアクセスできなくなるためです。値に Serviceが設定されている場合、デバイスは、セーブまたはリカバリ操作ではマウントされません。この状態は、保守用にデバイスを予約するために使用されます。デバイスを管理するために使用でき、ボリュームを検証したり、-fオプションを使用してデバイスを選択している場合は、ラベル付けまたはインベントリを実行できます。Serviceモードに設定されたデバイスは、セーブまたはリカバリ操作には使用できません。使用中のデバイスに Serviceが設定された場合、現在のセッションはすべて正常に完了できますが、新しいセッションはそのデバイスに割り当てられません。デバイスがジュークボックスデバイスである場合、デバイスはセッション完了後アンロードされます。例:enabled: yes;

shared devices (read-write, hidden)

この属性では、ハードウェア IDの属性値が同じであるために、同じ物理ドライブを共有しているすべてのデバイスを、使用可能または使用不可にします。使用できる値は、enable all、disable all、service all、あるいは doneです。値が enable all、disable allまたは service allに設定され、操作が実行されると、その値はdoneにリセットされます。この操作により、エラー状態に関係なく、可能な範囲内でデバイスを使用可能にしたり、使用不可にすることができます。たとえば、マウントされたボリュームのあるデバイスは使用不可にできません。したがってこの属性を disable allに設定する場合、マウントされたボリュームのあるデバイスを除いて、可能な範囲内のデバイスが使用不可になります。このような場合、エラーメッセージのログがとられます。例:shared devices: done;

write enabled (read/write, dynamic, hidden)

この属性は、カレントボリュームに書き込みが可能かどうかを示します。この属性の値は、yesまたは noのいずれかに設定されます。この値は、ボリュームがマウントされていると、設定できません。例:write enabled: no;

read only (read-write)

この属性は、デバイスがリカバリやリトリーブなどの読み取り専用操作に予約されているかどうかを示します。この属性の値は、yesまたは noのいずれかに設定できます。値が yesに設定されている場合、このデバイスには読み取り操作だけが許可されます。ボリュームがマウントされていると、この値は変更されません。例:read only: yes;

target sessions (read/write)

この属性は、デバイスに書き込みを行うセッションのターゲット数を示します。ホストのすべてのデバイスでこの属性が同じ値に設定されていると、target sessionsに達するまで、デバイスにセッションが割り当てられます。さらに、ホストの次のデバイスにセッションが割り当てられます。すべてのデバイスで target sessionsに達すると、すべてのデバイスに対して均等に新しいセッションが割り当てられます。ホストのデバイスでこの属性に異なる値が設定され、nsrmmd(8)がデバイスに割り当てられていないと、ホストのデバイスで最も低い属性値を使用して、nsrmmd(8)にセッションが割り当てられ

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 371

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nsr_device(5)

ます。nsrmmd(8)がデバイスに割り当てられると、そのデバイスの target sessions値が使用されます。より大きい値を使用すると、複数のクライアントを各テープに分散できます。この属性はデバイスの最大数ではありませんが、負荷を均等にするために使用されます。例:target sessions: 3;

volume label (read/write, dynamic, hidden)

この属性は、Verify labelオペレーションで設定され、Labelオペレーションの前に実行できます。ラベル設定時にこの属性が空白になっていると、ボリュームの現在のラベルが再利用されます。

volume default capacity (read/write, static, hidden)

この属性は、Labelオペレーションにおいて volume current capacity属性が空白のときに使用されます。メディアタイプに関連付けられているボリュームのデフォルト容量を無効にするには、特定の値 (1以上 )を入力する必要があります。この属性値の最後は K、M、または Gがなければなりません。Kはキロバイト、Mはメガバイト、Gはギガバイトです。ボリュームに書き込まれる実際のサイズは、指定された値と多少異なることがあります。この隠し属性は、ユーザが修正できます。これを使用すると、デフォルト以外の容量のデバイス (またはテープ )を使用するときに、デフォルトのサイズを変更できます。例:今後のボリュームラベルオペレーションでテープドライブのデフォルトの容量を 10 Gbに変更するには、次のように値を設定します。volume default capacity: 10G;

volume current capacity (read/write, dynamic, hidden)

属性の値が空白以外の場合、Labelオペレーション時にボリュームの容量が判別されます。この形式は volume default capacityと同じです。例:volume current capacity: 5G;

volume expiration (read/write, dynamic, hidden)

この属性は Verify labelオペレーションで設定され、Labelオペレーションでも使用されます。この属性の値は、nsr_getdate(3)形式で指定します。値を空白にすると、ラベル処理でデフォルトの有効期限が設定されます。例:volume expiration: next year;

volume pool (read/write, hidden)

この属性は、マウント済みのボリュームが所属するプールを示します。この属性を、デバイスが作成された直後、およびボリュームにラベル付けする直前に設定すると、Labelオペレーションでデフォルトのプール選択を指定したり表示することができます。この属性が Labelまたは Label withoutmountオペレーション時に設定されると、この値は、ボリュームが割り当てられるプールを示します。ボリュームプールの割り当てを変更する場合は、別のプールを指定して Labelオペレーションを実行する必要があります。デバイスリソースでこの属性を手動で更新しても、プールの割り当てには影響はありません。ボリュームプールの詳細については、nsr_pool(5)を参照してください。例:volume pool: myPool;

volume flags (read/write, hidden)

この属性は、操作を実行するボリュームの新しいフラグを示します。この属性は、"Label"または "Label without mount"操作で使用されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド372

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nsr_device(5)

volume operation (読み取り /書き込み、ダイナミック、非表示)volume operation属性は、デバイスに現在ロードされているメディア(ボリューム)を操作します。この属性には、Unmount、 Mount、 Verify label、 Verify write time、Label、 Label without mount、 Eject、または Monitor deviceのいずれかの値を設定できます。これらのオペレーションは、パラメータの設定が必要となる場合があります。値が Unmountの場合、NetWorkerはデバイスを解放します。アンマウントオペレーションは非同期で実行されます。値が Mountの場合、NetWorkerはロード済みのボリュームをデバイスにマウントします。Mountオペレーションは非同期で実行されます。値が Verify labelの場合、ボリュームラベルが NetWorkerによって読み取られ、volume labelと volume expiration属性が設定されます。Verify labelオペレーションは同期して実行されるので、操作が完了するまでに時間がかかる場合があります。値が Verify write timeの場合には、ボリュームラベルが NetWorkerによって読み取られ、 volume label、 volume expiration、 volume write time属性が設定されます。Verify write timeオペレーションは同期して実行されるので、操作が完了するまでに時間がかかる場合があります。値が Labelまたは Label without mountの場合には、以下の属性によって新しいラベルが判別され、ボリュームに設定されます。値が Labelの場合には、ボリュームがマウントされます。これらの操作は、非同期で実行されます。値が Ejectの場合は、ボリュームがデバイスから排出されます。Ejectオペレーションは、非同期で実行されます。値が Monitor deviceで、デバイスがアイドル状態 (デバイスにボリュームがロードされていない状態 )である場合、NetWorkerはデバイスを定期的にチェックし、デバイスにボリュームがロードされていないかどうかを判別します。読み取り可能な NetWorkerラベルのあるボリュームがロードされると、そのボリュームは、NetWorkerメディアデータベースに記録されます。書き込み権限付きでボリュームがマウントされると、ボリュームは NetWorkerによって書き込み可能になります。そうでない場合には、ボリュームは読み取り専用としてマウントされ、NetWorkerによる書き込みはできません。読み取り可能な NetWorkerラベルのないボリュームがデバイスにロードされると、そのデバイスの unlabeled volume loaded属性が yesに設定され、後でボリュームラベルが作成されます。Monitor deviceオペレーションは、ジュークボックスデバイスには実行されません。NetWorkerは、ジュークボックス以外のデバイスしか監視しません。

volume write time (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、ボリュームに最初にセーブセットが書き込まれた時刻を示します。

volume error number (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、このデバイスで報告された最後のエラー番号を示します。この値は、ソース、重大度、および実際のエラー番号でエンコードされた数値です。このフィールドを更新するメディアオペレーション (ラベルベリファイなど )のときに、メディアオペレーションのエラーについてのみ、プロセスがこの値をチェックします。このエラー番号は、メディアオペレーションが成功した場合には変更されません。したがってこのエラー番号は、最後に行われたメディアオペレーションの状態を示すのではなく、このデバイスで報告された最後のエラー番号を示します。

volume block size (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、現在マウントされているボリュームのブロックサイズを示します。

volume id (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、現在マウントされているボリュームのボリューム IDを示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 373

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nsr_device(5)

long volume id (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、現在マウントされているボリュームのボリューム IDを、長形式でグローバルに固有の形式で示します。

accesses (read-only, hidden)

この属性は、NetWorkerデバイスとして構成されてから、そのデバイスで実行された総操作回数を示します。この属性への変更は、同じ hardware id値を持つデバイスすべてに反映されます。

access weight (read/write, hidden)

この属性は、そのデバイスで実行された単一操作の重みを示します。デバイスで操作が実行されるたびに、"accesses"属性が "access weight"ずつ自動的にインクリメントされます。重みの値を高くすると、新しい操作でデバイスが選択される頻度が小さくなります。この属性への変更は、同じ hardware id値を持つデバイスすべてに反映されます。

consecutive errors (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、デバイスで発生した連続したエラーの最新回数を示します。この属性への変更は、同じ hardware id値を持つデバイスすべてに反映されます。

max consecutive errors (read/write, hidden)

この属性は、エラーが発生してからデバイスが使用不能になるまでの最大連続エラー発生回数を示します。この属性への変更は、同じ hardware id値を持つデバイスすべてに反映されます。

operation arg (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、デバイス操作で使用される追加パラメータを示します。パラメータは、文字列にパックされ、関連する操作の関数で解析されます。この属性への変更は、同じ"hardware id"値を持つデバイスすべてに反映されます。

volume message (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、最後のボリューム操作の結果を示します。

event tag (read/write, single number, hidden)

この属性は、nsrd (8)デーモンに最後に送信された通知イベントのタグ (固有の ID)を示します。このタグは、前のイベントをクリアするために使用されます。この属性はNet-Workerプログラム間で情報を受け渡すために使用されるので、管理者が手動で変更してはなりません。

NSR operation (読み取り専用、ダイナミック、非表示)この属性は、デバイスで現在実行されている操作を示します。この属性の値は、 Idle、 Write、 Read、 Eject、 Verify label、 Labelのいずれかです。例:NSR operation: Write;

minor mode (読み取り専用、ダイナミック、非表示)この属性はデバイスの現在の状態を示します。「NSRoperation」属性は、メジャーモードです。この属性の値は、idle、 reading、 writing、 rewinding、 moving forward、moving backward、 error、 done、 writing eof、または finding eomのいずれかです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド374

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nsr_device(5)

例:minor mode: moving forward;

jukebox device (read/write, dynamic, hidden)

この属性は、ジュークボックスデバイスを構成するメディアデバイスであるかを示します。この値は、yesまたは noのいずれかに設定されます。

statistics (read-only, dynamic, hidden)

この属性を使用すると、このデバイスの操作統計を表示します。表示される統計情報は次のとおりです。操作時間 ("elapsed")。エラー件数 ("errors")。最終書き込み率("last rate")。並列クライアントの最大数 ("max clients")。written とマークされたファイルの数 ("file marks")。巻き戻し回数 ("rewinds")。スキップされたファイル数 ("files skipped")。スキップされたレコード数 ("records skipped")。現在のファイル番号 ("current file")。現在のレコード番号 ("current record")。複数のスペースに存在する場合には、ファイルの相対番号 ("seek files")。複数のレコードに存在する場合には、レコードの相対番号 ("seek records")。ボリューム上で読み取られた、または書き込まれた KB 単位の予測総量 ("estimated KB"、将来のリリースで実装 )。ボリューム上で読み取られた、または書き込まれた KB単位の総量("amount KB")。ファイル上で読み取られた、または書き込まれた KB単位の現在の総量 ("file amount KB")。デバイスに現在割り当てられているセッション数("sessions")。

cleaning required (読み取り /書き込み)この属性は、デバイスにクリーニングが必要かどうかを示します。この属性の値は、yesまたは noのいずれかに設定されます。この属性の値を「yes」から「no」に変更し、「date last cleaned」属性の値を更新しないと、「date last cleaned」属性に現在の時刻が設定されます。スケジュールされた次のクリーニング時に、デバイスをクリーニングできないと、NetWorkerはこの属性を yesに設定します。この場合、「 デバイスクリーニング要求」というメッセージが表示されます。このメッセージは、デバイスのクリーニングが必要なことを示します。この属性は、media familyが tapeで、jukebox deviceが yesのデバイスだけに使用できます。他のデバイスの場合には、この属性の値は常に noになります。

cleaning interval (read/write)

この属性は、date last cleanedから、デバイスが次にクリーニングがスケジュールされるまでの時間を示します。この値は、days、weeks、または monthsで指定できます。数値を指定しないと、1日、1週間、または 1か月が使用されます。この属性を設定し、date last cleanedを空白にすると、date last cleanedには現在時刻が設定されます。この属性は、media familyが tapeで、jukebox deviceが yesのデバイスだけに使用できます。例:cleaning interval: 2 weeks;

date last cleaned (read/write)

この属性は、デバイスが最後にクリーニングされた日時を示します。nsr_getdate(3)で受け入れられる形式で入力されます。nsr_getdate(3)では、nowのように相対的な値も受け入れられます。このため、すべての入力が ctime(3)形式、週、月、日、時刻、年に変換されます。Cleaning requiredと cleaning intervalで説明したように、この属性の値は NetWorkerによって自動的に設定されます。この属性は、media familyが tapeのデバイスだけに使用できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 375

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nsr_device(5)

auto media management (read-write)

この属性は、デバイスに対し "自動メディア管理 "が有効かどうかを示します。ジュークボックスデバイスの場合、この値は常に noになります。nsr_jukebox(5)に、自動メディア管理に関する詳細が記載されているので、必要に応じて参照してください。ジュークボックス以外のデバイスの場合、この値は、yesまたは noのいずれかに設定されます。この値が yesに設定されると、再利用可能なボリュームがデバイスにロードされた場合には、再利用のため NetWorkerによってラベルが自動的に再作成されます。ラベルのないボリュームがデバイスにロードされた場合には、自動的にラベルが作成されます。NetWorkerが有効な NetWorkerラベルのないボリュームにラベルを作成するときに、ボリュームのラベルが削除されているかどうかを検査してから、ボリュームラベルを作成します。このデバイスがボリュームラベルを読み取れないと、そのボリュームはラベルなしと見なされます。注記:ボリュームにラベルが付いていても、関連するデバイスで読み取り可能な密度で書き込まれていなければ、そのボリュームはラベルなしと見なされます。ボリュームに NetWorker以外のアプリケーションで作成されたデータがある場合、NetWorkerで認識可能なラベルが付いていない可能性があります。その場合も、ラベルなしと見なされます。この属性が有効な場合、ラベルなしかリサイクル可能と見なされるボリュームをデバイスにロードすると、NetWorkerによってボリュームにラベルが付けられ、ボリューム上のデータが上書きされる可能性があります。この属性がデバイスでyesに設定され、デバイスがアイドル状態 (デバイスにテープがロードされていない状態 )である場合、NetWorkerはデバイスを監視し、ボリュームがロードされるまで待機します。volume operation属性の説明のデバイスの監視を参照してください。例:auto media management: yes;

NDMP (read-only)

この属性を使用すると、NDMPサーバと関連付けられているデバイスを記録できます。この属性は、リソースが作成された後では変更できません。ユーザがデバイスのこの属性を変更する場合には、リソースを削除して再作成する必要があります。同一のユーザ名(remote user attribute)および passwordは NDMPサーバ用に構成されるため、デバイスリソースで構成する必要があります。例:NDMP: yes;

max active devices (read-write)

この属性は、デバイスに関連付けられているストレージノードから NetWorkerが使用できるデバイスの最大数を設定します。ストレージノード上のすべてのデバイスは、この属性が同じ値でなければなりません。この属性の値が変更されると、ストレージノード上の他のデバイスすべてに新しい値が反映されます。この属性のデフォルト値は NULLです。NULLの場合は、ストレージノード上のアクティブデバイスの数が無制限になります。新規作成したデバイスの場合、この属性の値は同じストレージノード上の他のデバイスから継承されます。ただし、ストレージノード上に他のデバイスが存在しなければ、デフォルト値 NULLに設定されます。この属性の値は、ストレージ上の非共有デバイスの数より大きい整数にする必要があります。この属性は、共有デバイスが存在するストレージノード上でのみ設定可能です。

dedicated storage node (read-write)

この属性の値は、yesまたは noのいずれかに設定されます。この属性の値は、ストレージノードが専用ストレージノードかどうかを決定します。専用ストレージノードでバックアップできるのは、ローカルデータだけです。ストレージノード上のすべてのデバイスは、この属性が同じ値でなければなりません。デバイスが作成された場合、またはこの属性の値が変更された場合、この属性の値は、ストレージノード上の他のデバイスすべてに反映されます。例:dedicated storage node: yes;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド376

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nsr_device(5)

remote user (read/write, string)

この属性は、NDMP属性の値が yesに設定されている場合に使用されます。この属性に入力する値は、NDMPサーバに設定したユーザー名でなければなりません。また、この属性は Windowsストレージノード上でネットワークドライブの adv_fileデバイスを作成する際も使用されます。remote user属性を、ネットワークドライブに接続するためのWindowsストレージノードのユーザー名(nsrmmd)として指定してください。例:remote user: root;

password (read/write, encrypted)

この属性は、remote user属性と一緒に使用して、NDMPサーバへのアクセスを構成します。この属性はまた、Windowsストレージノード上でネットワークドライブのadv_fileデバイスに接続するために、remote user属性と一緒に使用されます。例:password: ;

unlabeled volume loaded (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、デバイスにロードされたボリュームに、読み取り可能な NetWorkerボリュームラベルがあるかどうかを示します。この値は、yesまたは noのいずれかに設定されます。NetWorkerがデバイスを監視しているときにボリュームがロードされ、そのデバイスで読み取り可能な NetWorkerラベルがボリュームに付いていないと、この属性は yesに設定されます。デバイスのボリュームにラベルが付いていたり、ボリュームがデバイスから排出されていると、この属性は noが設定されます。

logical name (read-only, hidden, no create)

この属性は、論理デバイスに関連づけられている実際のデバイスの名前を示します。この属性は、論理デバイスでのみ使用されます。例:logical name: /dev/rmt/0hbn;

logical family (read-only, hidden, no create)

この属性は、論理デバイスに現在関連付けられている実際のデバイスのファミリを示します。この属性に関連する値は、media type属性に有効な値です。ただし、この属性の値は logicalに設定できません。この属性は、論理デバイスにのみ使用されます。例:logical family: tape;

logical type (read-only, hidden, no create)

この属性は、論理デバイスに関連する実デバイスのタイプを示します。この属性に関連する値は、media type属性に有効な値です。ただし、この属性の値は logicalに設定できません。この属性は、論理デバイスにのみ使用されます。例:logical type: 8mm 5GB;

hardware id (read/write)

この属性は、複数のデバイスリソースからアクセス可能な共有物理ドライブを一意に識別するものです。同じ物理ドライブを共有する各デバイスリソースは、この属性に対して同じ値を持つ必要があります。デバイスが使用不可になり、ジュークボックスリソース内にない時だけ、この値を更新できます。この属性値を定義する場合、対応するデバイスメッセージには hardware id属性を一意に示す番号が含まれ、管理者コマンド NetWorker管理コンソールや nsrwatch(8)など )に表示されます。この番号は、同じ物理ドライブを共有するデバイスを識別します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 377

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nsr_device(5)

save mount timeout (read/write, hidden, no create)

この属性は、デバイスのあるストレージノードに対する初期保存マウントリクエストのタイムアウト値を示します。指定された時間内にリクエストが満たされないと、ストレージノードがロックされ、"save lockout"時間内は保存プロセスを受信できなくなります。ストレージノードの説明については、nsr_storage_node(5)を参照してください。この属性はローカルデバイスにも使用されますが、"save lockout"は、デフォルト値のゼロから変更できません。したがって、ローカルデバイスは、保存リクエストからロックアウトできません。

save lockout (read/write, hidden, no create)

この属性は、ストレージノードの保存マウントリクエストで、save mount timeoutに達してから保存割り当て受信ロックが解除されるまでの分数を示します。値がゼロの場合には、ノードはロックされません。この属性は、ローカルデバイスで変更できません。

CDI (read-write, no create)

この属性は、このデバイスとの通信に CDI (共通デバイスインターフェイス )を使用するかどうか、また使用する場合は、どの CDI方式を使用するかを示します。この属性の値には、次のいずれかの値を設定できます。

Not used

NetWorkerは、6.xまでのバージョンと同じ方法を使用してデバイスと通信します。Not usedを選択することは、基本的に CDIの使用をオフにすることになるため、この設定は主にデバッグ用に使用されます。

SCSI commands

NetWorkerは、CDIインタフェースを使用して明示的な SCSIコマンドをテープドライブに送信します。これにより、デバイスを適切に制御でき、デバイスからステータスを収集できます。また、これは、NetWorkerが直接制御する SCSIまたは SCSI系のテープドライブのデフォルトです。

Tape driver commands

NetWorkerは、オペレーティングシステムのテープドライバインタフェースに存在する使用可能な機能をすべて使用します。この設定を選択した場合、テープドライバでサポートされていないため NetWorkerで使用できない機能が多数存在することになります。また、OSによってサポートされている機能に違いがあるため、このオプションを選択した場合は、デバイスの動作がプラットフォームによって異なる可能性があります。

Generic tape driver commands

NetWorkerは、すべての Unixプラットフォームに存在する機能だけを使用します。7.0より前のコードの代わりに CDIコードが使用されることを除いて、このオプションは Not usedと同等です。

NDMP

NetWorkerは NDMPを使用して NDMP接続のテープデバイスを制御します。実際に使用できる機能は、現在使用中の NDMPサーバに依存します。

iSCSI

NetWorkerは iSCSIコマンドを使用して iSCSI接続のテープデバイスを制御します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド378

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nsr_device(5)

例 :

CDI: SCSI commands;

device block size (read-write, single number, hidden)

この属性を使用すると、デバイスのデフォルトのブロックサイズをデバイスごとに変更できます。指定できる値は、handler default (この属性のデフォルト設定 )、32kB、64kB、96kB、128kB、160kB、192kB、224kB、256kB、384kB、512kB、640kB、768kB、896kB、1024kB です。NetWorkerボリュームのブロックサイズは、ボリュームのラベル付け時に設定されます。したがって、この属性を変更しても、ボリュームがリサイクルされるまで、変更は有効になりません。また、この属性を handler defaultにリセットしても、このデバイスの nsrmmdデーモンが再起動されるまで、リセットは有効になりません。さらに、ハードウェアプラットフォームの制限により、この属性で選択したサイズより小さいブロックサイズが使用される場合もあります。これは、一部のSCSIアダプタまたはアダプタドライバは、SCSI転送の最大サイズを制限するためです。これらの制限は、通常、NetWorkerによって通知なしに実行されます。

device file size (read-write, single number, hidden)

この属性を使用すると、このデバイス用に NetWorkerが使用するデフォルトのテープファイルサイズを変更できます。ファイルサイズとは、NetWorkerがファイルマークを書き込む前にテープに書き込むブロック数 (テープレコード数 )です。100 ~ 3,000,000の値を指定できます。

device load time (読み取り /書き込み、単一の数値、非表示)この属性を使用すると、このデバイス用に NetWorkerが使用するデフォルトのロード時間を変更できます。ロード時間とは、テープドライブにロードしたテープデバイスのオープンを NetWorkerが試行し続ける時間(秒)です。値には、10~ 900秒を指定できます。

この属性は、CDI が Not used に設定されているときのみ使用されます。

device eject time (read-write, single number, hidden)

この属性を使用すると、このデバイス用に NetWorkerが使用するデフォルトのロード時間を変更できます。排出時間とは、テープをドライブから取り出す際に、テープが排出されるのを NetWorkerが待つ時間 (秒 )です。値には、30 ~ 900秒を指定できます。

device poll interval(read-write, single number, hidden)

この属性を使用すると、このデバイス用に NetWorkerが使用するデフォルトのテープポーリング間隔を変更できます。ポーリング間隔とは、NetWorkerによって、テープドライブの準備ができているかどうかの確認が繰り返される間隔 (秒 )です。値には、1 ~ 30秒を指定できます。

device min load tries (読み取り /書き込み、単一の数値、非表示)この属性を使用すると、このデバイス用に NetWorkerが使用するロード試行回数を変更できます。ロード試行回数とは、NetWorkerによって、テープドライブの準備ができているかどうかの確認が試行される最小回数です。この属性は、基本的に、準備ができていないテープドライブに対する open()システムコールが失敗するまでに非常に長い時間がかかるようなオペレーティングシステムでの使用を対象としています。2~ 120の値を指定できます。

この属性は、CDIが Not usedに設定されているときのみ使用されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 379

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nsr_device(5)

device tape flags (読み取り /書き込み、非表示)この属性を使用すると、このデバイス用に NetWorkerが使用するデフォルトのフラグを変更できます。フラグとは、Net-Workerとデバイスのやり取りの主要な動作を制御する設定です。値は、TAPE、NOEOM、PHYSREC、SIZED、NOBSF、FILE、FILESYS、32Kをスペースまたは 'or'記号(|)で区切って指定できます。また先頭に 'or'記号(|)を付けることができます。

警告 :この属性は、EMCテクニカルサポートから指示された場合にのみ使用してください。この属性にデフォルトの空の値以外を設定した場合、使い方が間違っていると、ドライブにロードされているテープ上のデータが失われる可能性があります。

device default capacity(読み取り /書き込み、単一の数値、非表示)この属性を使用すると、このデバイス用に NetWorkerが使用するデフォルトの容量を変更できます。デフォルトの容量とは、指定したデバイスタイプのドライブの圧縮されていないストレージ容量の代表値です。異なるテープサイズまたは圧縮方法は計算に含まれません。この属性は、大まかな情報提供だけを目的として使用されます。NetWorkerがテープに書き込むデータ量には影響しません。この属性は、CDIが Not usedに設定されているときのみ使用されます。

TapeAlert Critical(読み取り /書き込み、作成しない)この属性は、操作時にテープドライブから集められた TapeAlertの致命的フラグのリストを格納します。致命的フラグとは、データが消失した可能性があるフラグです。致命的フラグでは、しばしば、解決にユーザーの介入が必要とされます。

次に示す致命的フラグは、特定のフラグがドライブに無関係になると、NetWorkerが自動的にクリアします(実際の TapeAlertのフラグ番号はフラグ名の最後の括弧内に示されています)。

Media (4)

テープが原因で、リカバリ不可能な読み取り、書き込み、またはポジショニングエラーが発生しました

Write protect (9)

書き込み保護されたテープに書き込もうとしました

Recoverable snapped tape (13)

テープの排出が可能なドライブでテープがスナップされました

Forced eject (16)

テープが手動でドライブから排出されました

Clean now (20)

テープドライブはクリーニングする必要があります

すべての TapeAlert属性は、ハードウェアから報告された問題を単に報告するためにのみ使用されるため、実際には "delete-only"にリストされるべきです。しかし、NetWorkerには "delete only"属性はないため、これらは read-writeにリストされています。NetWorkerは、これらの属性に保持される値を使用して、デーモンログ、

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド380

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nsr_device(5)

メッセージファイル、および NetWorker管理 GUIですでに報告された問題については警告を繰り返し表示しないようにします。

TapeAlert Warning (読み取り /書き込み、作成しない)この属性は、操作時にテープドライブから集められた TapeAlertの警告フラグのリストを格納します。警告フラグとは、データ損失が直ちに起こる危険性はないが、将来、データの損失につながる可能性があるデバイス操作を表すフラグです。

次に示す警告フラグは、NetWorker が自動的にクリアします。

Read warning (1)

ドライブは、テープからの読み取り時に問題が発生しました。データは消失していませんが、パフォーマンスが低下する可能性があります

Clean periodic (21)

ドライブは定期クリーニング期日になっています

TapeAlert Information (読み取り /書き込み、作成しない)この属性は、操作時にテープドライブから集められた TapeAlertの情報フラグのリストを格納します。情報フラグは、通知する必要はあるが、データの損失にはつながらない問題が発生したことを表します。

次に示す情報フラグは、NetWorkerが自動的にクリアします。

No removal (10)

ドライブの使用中にテープを排出しようとしました

Cleaning media (11)

ドライブにあるテープはクリーニングテープのため、データ用に使用できません

Unsupported format (12)

ドライブのテープは、ドライブでサポートされていないフォーマットです

Nearing media life (19)

テープカートリッジは、まもなく使用期限が切れます

autodetect id (read/write, hidden)

この属性は、自動検出されたデバイスの識別に使用されます。これは NetWorkerプログラムだけが使用します。管理者が手動で変更することはできません。

server network interface(read/write, hidden)

この属性は、mmdとの通信に使用するネットワークアドレスまたはホスト名を定義します。このフィールドは、デバイスがストレージノードに接続されている場合のみ適用されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 381

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nsr_device(5)

使用例完全な例を以下に示します。 type: NSR device; name: /dev/nrst8;

message: writing, done volume name: mars.017; media family: tape; media type: 8mm 5GB; enabled: Yes; shared devices: done; dedicated storage node: No; write enabled: Yes; read only: No; target sessions: 4; volume label: mars.017; volume default capacity: ; volume current capacity: 5000 MB; volume expiration: "Thu Sep 21 17:23:37 1996"; volume pool: Default; volume flags: ; volume operation: ; volume write time: ; volume block size: 32 KB; volume id: 32449; accesses: 199; access weight: 1; consecutive errors: 0; max consecutive errors: 20; operation arg: ; volume message: ; NSR operation: ; minor mode: idle; jukebox device: Yes; statistics: elapsed = 257572, errors = 0, last rate = 397, max clients = 3, file marks = 22, rewinds = 4, files skipped = 1976, records skipped = 0, current file = 2389, current record = 162, seek files = 0, seek records = 0, estimated kb = 0, amount kb = 6273, file amount kb = 6273, sessions = 1; cleaning required: No; cleaning interval: 2 weeks; date last cleaned: "Tue Apr 11 15:10:32 1995"; auto media management: No; unlabeled volume loaded: No; logical name: ; logical type: ; logical family: ; connection process id: ; connection message: ; connection status: ; hardware id: ; save mount timeout: 30; save lockout: 0; CDI: SCSI commands;device block size: handler default;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド382

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nsr_device(5)

device default capacity: 20GB; device eject time:; device file size:; device load time: 120; device min load tries:; device poll interval:; device tape flags:; TapeAlert Critical: Media, Cleaning; TapeAlert Information: Read warning; TapeAlert Warning: Cleaning media;

ファイル/nsr/res/nsrdb - このディレクトリのファイルは直接編集できません。nsrmm(8)、 nsradmin(8)、またはNetWorker Management Consoleのいずれかを代わりに使用してください。

参照先nsr_getdate(3)、 ctime(3)、 nsr_resource(5)、 nsr_pool(5)、 nsr_schedule(5)、 nsr_service(5)、 nsr_storage_node(5)、 nsr_render_log(8)、 nsr(8)、 nsrmmd(8)、 nsrmm(8)、 nsradmin(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 383

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nsr_device(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド384

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nsr_directive(5)

Maintenance Procedures nsr_directive(5)

製品名(A-Z)nsr_directive - NetWorkerリソースタイプ「NSR directive」の定義

形式type: NSR directive

機能説明NSRディレクティブは、単一のリソースタイプによって記述されます(nsr_resource(5)を参照)。NetWorkerサーバの NSRディレクティブリソースを編集するには、nsradmin(8)または NetWorker管理コンソールを使用します。これらの NetWorker管理プログラムの使用方法については、該当するマニュアルページを参照してください。

これらのリソースは、ファイル処理時にコマンドの NetWorker ASM (アプリケーション特定モジュール )ファミリによって使用されます。uasm(8)と nsr(5)を参照してください。ディレクティブを使用すると、どのファイルを保存するか制御し、特定の種類のファイルに特別な処理を指定することにより、バックアップの効率を改善できます。

現在定義されている「NSRディレクティブ」リソースの名前の一覧は、クライアント(nsr_client(5)を参照)のバックアップで使用するために選択できるよう、「NSRクライアント」リソースの directive属性で指定されます。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR deviceには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-onlyは、リソースが作成された後は、値を変更できないことを示します。read/writeは、権限のある管理者が値を更新できることを示します。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (作成のみ)ディレクティブリソースの名前は、NetWorkerクライアントリソースを作成または更新するときに選択肢として表示されます。nsr_client(5)を参照してください。名前は、通常、管理者がわかりやすい名前を選択できますが、この NetWorkerサーバ上で一意の名前でなければなりません。‘UNIX standard directives’という名前のディレクティブリソースは変更できますが、削除することはできません。その他のディレクティブは、それを使用するクライアントまたはアーカイブリストがない場合のみ、削除できます。例:name: UNIX standard directives;

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者は、ディレクティブに関する説明や補足情報を管理できます。

directive (読み取り /書き込み)この属性には、ディレクティブを定義するルールが含まれます。この属性の値は、各<< path >>ディレクティブで絶対パス名を指定する必要があることを除いては、.nsrファイルの内容に似ています。この属性の詳細については、nsr(5)を参照してください。例:directive: "<< / >> skip : core";

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 385

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nsr_directive(5)

NetWorkerには、定義済みのいくつかのディレクティブ リソースが付属しています。たとえば、「UNIX standard directives」、「UNIX with compression directives」、「NT standard directives」、および「Encryption directive」があります。最初の 2つは、UNIプラットフォーム上で動作するクライアントで使用するためのものです。次のディレクティブは、Windowsプラットフォームで実行されるクライアントで使用するためのものです。最後のディレクティブは、Advanced Encryption Standard(AES)による暗号化が必要なクライアントで使用します。この他に、「Default」と「Default with compression」という 2つのディレクティブがある場合があります。これらはそれぞれ、「UNIX standard directives」と「UNIX with compression directives」の以前の名前です。NetWorkerは、古い名前を使用するディレクティブリソースがもう使用されていない場合、そのディレクティブリソースを削除します。

使用例次に、‘UNIX directive’という名前の NSRディレクティブリソースの例を示します。

type: NSR directive; name: UNIX directive;directive: " << / >> +skip : core skip : tmp << /usr/spool/mail >> mailasm : * << /nsr >> allow ";

参照先nsr(5)、nsr_resource(5)、nsr_client(8)、savegroup(8)、savefs(8)、uasm(8)、nsradmin(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド386

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nsr_getdate(3)

Maintenance Procedures nsr_getdate(3)

製品名(A-Z)nsr_getdate - 時間と日付の形式 ASCII

形式#include <sys/types.h>

time_t nsr_getdate(buf)char *buf;

機能説明nsr_getdate()ルーチンは、ほとんどの一般的な時間指定を UNIX標準形式に変換します。このルーチンは、時間と日付を含む文字列を引数として受け取り、それを時間形式に変換します。

この文字列は、下記の形式で 0個以上の指定を含む文字列です。

tod todは時刻です。これは、時 [:分 [:秒 ]](または時分)[午前 /午後 ] [時間帯 ]の書式です。午前 /午後 - amまたは pm -の指定がないときは、24時間制が使用されます。todは、時の後に午前 /午後を付けただけで指定される場合もあります。(GMTなどの)時間帯の指定がないときは、2番目のパラメータ nowによって決まる現在の時間帯になります。

date dateは特定の月および日で、年が付く場合もあります。使用可能な書式は、月 /日 [/年 ]と月名と日[,年 ]です。年を省くと、自動的に現在の年になります。年は 70から 99の範囲で指定し、19**となります。指定した年が 00から 30の範囲のときは、20**となります。その他の 100未満の年をどう取り扱うかは未定義です。数字の後に日または相対時刻の単位が付いていないときは一年と解釈され、tod、月名、日を指定しないと、todと解釈されます。このルールにより、date(1)または ctime(3)からの出力を入力として nsr_getdateに渡すことができます。

day 曜日を指定することもできます。適切であれば、現在の日付が指定されます。曜日の前に番号を付けて、その曜日の特定のインスタンスを指定することができます。デフォルトは 1です。負の数は、過去を表します。一部のシンボリック数も使用可能です。last(最後)、next(次)、および first(1番目)からtwelfth(12番目)のシンボリック数を使用できます(second(2番目)はあいまい性があるため、序数として使用できません)。シンボリック数 next(次)は 2と等価です。従って、next monday(次の月曜日)は、来週の月曜日ではなく、1週間後の月曜を意味します。

relative time現在時刻を基準とする相対的な指定も許可されます。その形式は、[数値 "] "単位 ;となります。使用可能な unit(単位)は、 decade(10年)、 year(年)、 quarter(四半期)、month(月)、 fortnight (2週間)、 week(1週間)、day(日)、 hour(時間)、 minute(分)、および second(秒)です。

実際の日付の形式は、次のように処理されます。まず、任意の絶対的な日時が処理および変換されます。その時間をベースとして、曜日の指定が追加され、最後に相対的な指定が使用されます。絶対的時 間 または相対的時間を指定せずに日付または日を指定した場合は、midnight(24:00)が使用されます。最後に、夏時間や時差の補正が行なわれ、正しい時刻が出力されます。

nsr_getdateは、日、月などについての最も一般的な略字を受け入れ、特に最初の文字が大文字か小文字かにより日、月を認識し、また、どの日、月でもその後のピリオドの有無にかかわらず 3文字を認識します。週などの単位は単数でも複数でも指定できます。時間帯と午前 /午後の値は、大文字でも小文字でも、そしてピリオドを付けても付けなくても構いません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 387

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nsr_getdate(3)

参照先ctime(3), date(1), ftime(3c), localtime(2), time(2)

バグmmrecovグラマーとスキャナーの機能が限定的なため、特定の望ましい指定や明確な指定を使用できません。さらに、一部の正しいフレーズの機能が本来のものと異なっている場合があります。Next week(次の週)は 2 weeks(2週間)と同じことを意味します。

夏時間の修正は完全ではなく、時刻を変更する日の真夜中から午前 2:00の間の時刻は正確でなくなる可能性があります。

localtime(2)は時間帯の情報のない旧式の時刻形式を受け入れるため、時間帯が異なっている場合の現在の時刻をnsr_getdateに渡せない可能性があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド388

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nsr_group(5)

Maintenance Procedures nsr_group(5)

製品名(A-Z)nsr_group - NetWorkerリソースタイプ「NSR group」の定義

形式type: NSR group

機能説明各 NetWorkerグループは、単一のリソースタイプ NSR groupによって記述されます(nsr_resource(5)を参照)。NetWorkerサーバの NSRグループリソースを編集するには、次のように入力します。nsradmin -c "type:NSR group"または NetWorker管理コンソールを使用します。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)のマニュアルページを参照してください。

これらのリソースは、NetWorkerクライアントのグループがデータの保存を開始する時刻と、バックアップを毎日自動的に開始するかどうかを制御します。各 NSRクライアントリソース (nsr_client(5)を参照 )には、そのクライアント (またはそのクライアントのセーブセット )が属しているグループがリストされます。グループは、そのグループに属するクライアントがなければ、削除できます。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR groupには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-onlyは、リソースが作成されるとき以外、管理者による変更ができないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定がいつでも可能であることを示します。choiceは、指定されたリストからのみ値を選択できることを示します。yes/noは、yesまたは noのどちらかを選択しなければならないことを示します。static属性の値は、ほとんど変更されません。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)でhiddenオプションを選択しないと表示できません。たとえば、(create-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (作成のみ)この属性は、このリソースで定義されたグループの名前を格納します。この名前は、このNetWorkerサーバ内で固有でなければなりませんが、管理者にとって意味のある名前であれば、どのような名前でもかまいません。この名前は、各 NSR clientおよび NSR pool(5)リソースで選択可能な属性です。NSR groupの「Default」という名前を持つリソースは変更可能ですが、削除はできません。この名前は、グループを作成したときにのみ指定できます。例:name: marketing;

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者は、グループに関する説明や補足情報を管理できます。

snapshot (read/write, yes/no)

この属性は、そのグループがスナップショットのバック アップを表すかどうかを決めます。注記:この機能は EMC PowerSnapモジュールでのみ使用できます。

autostart (読み取り /書き込み、選択)この属性は、このグループを毎日自動的に保存するかどうかを決定します。次の 3つの値のいずれかを指定できます。Enabled(使用可)、Disabled(使用不可)または Start now(直ちに開始)。値が Enabled の場合、このグループのメンバーは start time属

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 389

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nsr_group(5)

性で指定された時刻にデータの保存を開始します。start time属性に指定した時刻まで、アーカイブリクエストは実行されません。値が Disabledの場合、このグループのメンバーはデータの保存を自動的に開始しません。Start nowの値が指定されると、メンバーのクライアントはデータの保存をすぐに開始します。開始後、属性は以前の値に戻ります。例:autostart: Enabled;

autorestart (read/write, choice, hidden)

この属性は、実行した処理が停電あるいは管理者介入のために不完全であることが NetWorkerサーバの起動時に通知された場合に、このグループを自動再開するかどうかを制御します。autostart属性と同様に、この属性の値に Restart nowを設定すると、NetWorkerはグループの保存をすぐに再開します。autorestartを有効にしても、autostartが有効でないと機能しません。

stop now (read/write, choice, hidden)

このグループの実行中に、この値に「True」を設定すると、このグループはすべての保存をすぐに中断します。グループの保存が中断されると、値は「False」に戻されます。有効な値はこの 2つだけです。

start time (read/write)

この属性は、このグループが保存を開始する時刻を指定します。NetWorkerサーバのローカル時刻が使用されます。時刻は "hours:minutes"の形式で指定します。値にコロンを使用するため、nsradminプログラムのようなキャラクタベースの管理ツールを使用している場合は、引用符が必要です。時間は 0から 23 (24時制を使用 )、分は 0から59の間で指定します。例:start time:"4:53";

last start (read/write, hidden)

このグループの保存が最後に開始された時刻。複数のインスタンスの実行が試みられた場合、1つのインスタンスだけがこの属性を更新します。この属性が設定されると、"lastend"属性はクリアされます。この属性は情報提供だけを目的としており、属性を変更してもシステムは影響を受けません。

last end (読み取り /書き込み、非表示)このグループの保存が最後に終了または完了された時刻。この属性は情報提供だけを目的としており、属性を変更してもシステムは影響を受けません。この属性は、last start属性が更新された場合のみ更新されます。savegrpプログラムまたはマシンが異常終了した場合、"last end"属性は更新されません。

interval (読み取り /書き込み、スタティック、非表示)この属性は、NetWorkerがこのグループの自動保存を実行する頻度を指定します。手動によるグループの保存開始は、この間隔の設定より優先されます。デフォルト値は 24:00で、1日に 1回実行することを意味します。

restart window (読み取り /書き込み、スタティック、非表示)この属性は、NetWorkerによるグループの自動再起動に使用されます。これは、再起動が有効な時間の長さを定義します。グループを前回起動してから再起動の時間枠が経過すると、再起動の試行は新規の起動に変換されます。個々のセーブセットの再起動が正常に完了していても、起動時間がこの時間枠より古い場合は、それらのセーブセットについても時間枠が経過したものとみなされます。これらのセーブセットは、再起動が可能なものとみなされます。この属性は、グループの一部として完了したすべてのセーブセットの起動時間をこの時間枠内に維持するのに役立ちます。restart window属性は interval

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド390

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nsr_group(5)

未満にする必要があります。intervalの半分に設定すると、スケジュールされた次の起動を超えて再起動の試行が過剰に実行されるのを回避するのに役立ちます。デフォルト値は 12:00です。これは intervalのデフォルト値(24:00)の半分です。

success threshold (読み取り /書き込み、選択)この属性は、グループ内のすべてのセーブセットの成否を報告する基準を設定するのに役立ちます。デフォルト値は Warningです。これは、バックアップ中に警告が発生したセーブセットがあれば、そのセーブセットが Successful SaveSetsセクションに報告されることを意味します。これらのセーブセットのクライアントは、完了レポートのヘッダサマリで successful withwarning(s)(「警告が表示されたが正常に完了」)として報告されます。Successに設定すると、警告が表示されて完了したセーブセットがすべてUnsuccesful Savesetsセクションに報告されます。失敗がある場合、retry countが 0以外に設定されていると、セーブセットに対して再試行が行なわれます。クライアントも失敗したものとして、セーブグループの完了レポートのヘッダサマリに報告されます。

snapshot policy (読み取り /書き込み、選択)このグループのスナップショットが 'Yes'に設定されている場合に、このグループに関連づけられるスナップショットポリシー。注記:この機能は PowerSnapモジュールでのみ使用できます。

snapshot pool (読み取り /書き込み、選択)スナップショットメタデータをバックアップする必要があるプール。注記:この機能はEMC PowerSnapモジュールでのみ使用できます。

force incremental (読み取り /書き込み、スタティック、非表示、選択)interval属性が 24時間未満で、グループが 12:00am+ interval以降に開始される場合は、この属性を 'Yes'に設定すると、インクリメンタルレベルのセーブグループが強制的に行われます。午前 12:00は真夜中であることに注意してください。デフォルト値は "Yes"です。"No"は、すべてのバックアップが予定のレベル(グループリソースのレベル属性で指定されたレベル)で行われることを意味しています。この属性は自動的に開始されたグループにのみ適用されます。

次の例は、"interval"属性と一緒にこの属性を使用する方法について示しています。グループ g1を 6時間ごとにバックアップし、最初のバックアップはレベルバックアップでなければならないとします。g1について、間隔を 06:00に設定し、autostartを"enabled"に設定し、強制インクリメンタルを "Yes"に設定します。また、レベルを希望のレベルに設定します。この場合は、グループ g1の最初にスケジュールされた実行(午前 6:00前)は、構成されたレベルで実行されます。同じ日のその後のスケジュールされたグループ g1の実行(午前 6:00以降)は、インクリメンタルレベルで実行されます。

savegrp parallelism (read/write)

この値にゼロ以外の値を設定すると、savegrpプログラムは、他のすべての並列処理ポリシーを使うことなく、実行中の保存操作の数を維持しようとします。

client retries (read/write)

ここで指定した回数を超えた失敗がクライアント上で発生すると、savegrpは再試行を中止し、処理が完全に失敗したと判断します。ゼロは再試行しないことを意味します。中断されたセーブセットは、いずれ完了する可能性があるため、再試行の対象にはなりません。savegrpは、新しいセーブセットを開始できない場合は必ず、クライアントのセーブセットを再試行します。つまり、savegrpは、新しいセーブセットをまず起動しようとします。他にすべきことがない場合のみ再試行します。例:client retries: 1;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 391

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nsr_group(5)

clones (read/write, static, yes/no, choice)

この値に「Yes」を設定した場合、このグループを保存すると、バックアップされるセーブセットごとにクローンが自動的に作成されます。セーブセットクローンは、clone pool属性内で指定されたプールに送信されます。

clone pool (読み取り /書き込み、スタティック、選択)指定できるのは、「Backup Clone」タイプのプールだけです( nsr_pool(5))を参照してください。

options (読み取り /書き込み、スタティック、非表示)値には、このグループのバック アップに使用するフラグを指定します。No Monitor、No index save、No save、Index only、Verbose、Estimate、および Previewの各値は、それぞれ savegrpコマンド ラインのフラグ -m、-I、-n、-O、-v、-E、および -pにマッピングされます。これらの値の一部(Previewと No save)は、savegrpの実行が正常に完了すると、自動的にリセットされます。例:options: Verbose;

level (読み取り /書き込み、非表示、選択)NetWorkerによって自動的に開始された場合にセーブグループが使用するレベルを明示的に指定します。この隠し属性は、ユーザーが変更できます。この値は自動的にクリアされません。つまり、この属性に fullを設定すると、このセーブグループは、この値が手動でクリアされない限りフルレベルで実行されます。通常はレベルを指定せず、その場合は各クライアントファイルシステムの NSRスケジュールを使用してレベルが決定されます。コマンドラインからの手動による savegrpの実行は、この値より優先されます。選択できる値は、標準のレベル識別子 ‘full’、‘consolidate’、‘incr’、‘skip’、および数値レベル ‘1’~ ‘9’です。

printer (読み取り /書き込み、スタティック、非表示)このグループを保存するとブートストラップセーブセットが生成される場合、その情報が出力されるプリンタ。この隠し属性は、ユーザーが変更できます。無効なプリンタ名が指定された場合、ブートストラップ情報は、savegroup completion通知を通じてパイプされるセーブグループ完了情報に含まれます( nsr_notification(5)を参照)。例:printer: ps;

schedule (read/write, choice, hidden)

実行する保存のレベルを決定するために使用するスケジュールですこの隠し属性は、ユーザが変更できます。この値は自動的にクリアされません。つまり、特定のスケジュールにこの属性を設定すると、このグループに属するクライアントはすべて、この属性が手動でクリアされない限り、クライアント自身のスケジュールよりこの設定が優先されます。個々のクライアントで指定されたスケジュールは、このオプションによって優先設定されます。nsr_schedule(5)を参照してください。

schedule time (read/write, hidden)

実行するセーブレベルを決定するためスケジュールを調査する場合、時刻を明示的に指定できます。通常、この値は NULLで、その場合は今日の日付を使用してレベルを決定します。例:schedule time: "3:00 am 01/11/93";

expiration time (read/write, hidden)

このグループを使用して保存されたセーブセットについて、明示的な期限切れ時刻を指定できます。この値は、すべての saveコマンドと backupコマンドに転送されます(save(3)を参照 )。通常、この値は NULLで、その場合は、期限切れ時刻が設定されていないことを示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド392

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nsr_group(5)

inactivity timeout (read/write, static, hidden)

savegrpの子孫がハングしていると判断する前に、savegrpコマンドがサーバ上でアクティビティが実行されるのを待つ時間。この隠し属性は、ユーザが変更できます。ハングが検出されると、savegrpは保存が中断されることを示すメッセージを出力し、バックアップを強制終了または中断して、次のタスクへ移行します。インアクティビティは、クライアントがサーバにデータを最後に送信した時刻として定義されます。クライアントのファイルシステムが非常に大きい場合、インクリメンタル保存を実行すると、savegrpは、ハングしているように見えるセーブセットの処理を中断する可能性があります。この場合、クライアントに応じて、inactivity timeoutの値を大きくする必要があります。例:inactivity timeout: 30;

soft runtime limit (read/write, static)

グループの開始時刻からの経過分数です。それ以降に新しい子プロセスが開始されることはありません。インデックスとブートストラップのセーブは除外され、この設定に関係なく開始されます。空の文字列または値 0は、ソフト タイムアウトが適用されないことを示します。デフォルト値は 0です。例: soft runtime limit:240;

hard runtime limit(read/write, static)グループの開始時刻からの経過分数です。それ以降、グループによって開始されたすべてのプロセスには、終了リクエストが送信されます。空の文字列または値 0は、ハード タイムアウトが適用されないことを示します。デフォルト値は 0です。例: hard runtime limit:480;

work list (read/write, dynamic, hidden)

まだ完了していない保存のリスト。この属性には、クライアント名、セーブレベル、セーブ対象パスの 3つの値のセットが含まれます。例:work list: mars, incr, /usr, mars, incr, /g, mars, venus, /usr

completion (read/write, dynamic, hidden)

完了した各セーブセットのステータス。この属性には、クライアント名、保存されたパス、ステータスメッセージ (succeeded(成功 )、failed(失敗 )、または unexpectedly exited(予期しない終了 ))、セーブからの出力データの 4つの値のセットが含まれます。例:completion: "mars", "/usr", "succeeded", "mars: / level=full, 6577 KB 00:06:41 625 files"

progress file name (read/write, dynamic, hidden)

savegrpがグループの作業リストと完了情報に関する現在の情報を格納する (プライベート )ファイルの名前。ファイルを使用すると、savegrpと RAPデータベース所有者nsrdの間で大量の情報を常時やり取りする必要がありません。

status (読み取り専用、ダイナミック、非表示)この NSRグループの現在のステータス。現在、この属性に指定できる値は、‘idle’、‘running’、‘cloning’です。グループがアクティブでないときは、値 ‘idle’が設定されます。バックアップが進行中のときは ‘running’が設定されます。バックアップ完了後、自動的にクローンが作成されているときは、‘cloning’が設定されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 393

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nsr_group(5)

EXAMPLEデフォルトの NSRグループリソースがメンバーの自動保存を午前 3時 33分に開始します。

type: NSR group; name: Default; autostart: Enabled; start time: "3:33"; administrator: root;

次に完全な例を示します。隠し属性には、アクティブなグループに妥当な値が示されています。

type: NSR group; name: Default; autostart: Enabled; start time: "3:33"; options: Restartable; printer: lp2; inactivity timeout: 30; work list: mars, incr, /g, mars, incr, index, venus, incr, /usr, venus, incr, index, jupiter, full, /, jupiter, full, /usr, jupiter, full, index completion: mars, /, succeeded,"mars: / level=incr, 31 KB 00:01:01 72 files", mars, /usr, succeeded,"mars: /usr level=incr, 2 KB 00:00:48 5 files", venus, /, succeeded,"venus: / level=incr, 7711 KB 00:04:37 29 files"; administrator: root, &operator;

参照先nsr(8), nsr_notification(5), nsr_pool(5), nsr_resource(5), nsr_schedule(5), nsradmin(8), savegrp(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド394

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nsr_hypervisor(5)

Maintenance Procedures nsr_hypervisor(5)

製品名(A-Z)nsr_hypervisor - NetWorkerリソース タイプ「NSRハイパーバイザ」

形式type: NSRハイパーバイザ

機能説明NSRハーパーバイザ タイプのリソースは、VMwareの Virtual Centerなど、仮想化プラットフォームの仮想マシン モニタとの通信用のパラメータを管理するために使用します。NetWorkerハイパーバイザは、検出された仮想マシンの名前や、仮想化環境についての詳細など、モニタからクエリーがあった情報も保存します。NetWorkerリソースの詳細については、nsr_resource(5)を参照してください。NSRハイパーバイザ リソース タイプを編集するには、次のようにします。nsradmin - c "type:NSR hypervisor"

または、NetWorker Management Consoleを使用します。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)を参照してください。

ATTRIBUTESリソース タイプ NSR hypervisorには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-onlyは、リソースが作成されるとき以外は、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値を権限のある管理者がいつでも変更できることを示します。choice listは、指定されたリストから値をいくつでも選択できることを示します。single stringは、単一の値しか使用できないことを示します。static属性の値は、ほとんど変更されません。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。たとえば、(create-only, static)とマークされた属性の値は、属性の作成時に設定され、変更されません。この他にも、すべてのリソースに共通の属性(たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name name (create-only, static)

この属性は、ハイパーバイザ リソースの名前を保持し、ハイパーバイザ管理ソフトウェア(VMware VirtualCenterなど)をホストするマシンの名前である必要があります。

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者は、リソースに関する説明や補足情報を管理できます。

service (read/write, choice list)

この属性は、アクセスするハイパーバイザ モニタのタイプを指定します。この値はデフォルト エンドポイントの生成に使用します。

endpoint (read/write)

この属性には、ハイパーバイザ Webサービス インタフェースとの通信に使用される URLエンドポイントが含まれます。値が空の場合は、service属性で選択されたデフォルトのエンドポイントを使用します。

username (read/write)

この属性には、仮想マシン モニタにログインするユーザー名が含まれます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 395

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nsr_hypervisor(5)

password (read/write)

この属性には、仮想マシン モニタにログインするパスワードが含まれます。

command (read/write)

この属性は、実行する検出コマンドを指定します。値が空の場合は、service属性で選択されたデフォルトのコマンドを使用します。

proxy (read/write)

この属性には、検出コマンドを実行するマシン名が含まれます。値が空の場合は、name属性で指定されたホスト マシンを使用します。

server (read/write, hidden)

この属性には、NetWorkerサーバとして使用するマシン名が含まれます。デフォルト値は、NetWorkerサーバを実行するホスト マシンです。この値は、属性が空の場合も使用されます。

vm list (read only, hidden)

この属性には、前回の検出コマンドの実行で発見された仮想マシン名が含まれます。

environment (read only, hidden)

この属性には、前回の検出コマンドの実行で発見された仮想マシン モニタの環境に関する情報が含まれます。この値のフォーマットは、アクセスしているハイパーバイザ モニタのタイプに依存します。

次にリソース作成の完全な例を示します。 type: NSR hypervisor; name: maelstrom.corp.emc.com; username: myusername; password: mypassword;

FILES/nsr/res/nsrdb - このディレクトリのファイルは直接編集できません。代わりに、NetWorker Management Consoleまたは nsradminを使用します。

関連項目nsr_resource(5)、nsr_task(5)、nsr(8)、nsradmin(8)、nsrtask(8)、nsrvim(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド396

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nsr_jukebox(5)

Maintenance Procedures nsr_jukebox(5)

名前nsr_jukebox -NetWorkerリソースタイプ "NSR jukebox"

形式type: NSR jukebox

機能説明NetWorkerが認識する各ジュークボックスは、単一のリソースタイプ NSR jukeboxによって記述されます。ジュークボックスを使用すると、外部メディア管理サービスによって管理され、かつこの NetWorkerサーバで使用可能なリソース、ボリューム、およびデバイスを記録できます。外部メディア管理サービスの一例として、OpenVaultがあります。このリソースは、ジュークボックスの物理特性を記述します。nsr_resource(5)を参照してください。Net-Workerサーバの NSRジュークボックスリソースを編集するには、次のように入力します。nsradmin -c "type:NSR jukebox"または NetWorker管理コンソールを使用します。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)のマニュアルページを参照してください。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR jukeboxには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-onlyは、リソースが作成されるとき以外、管理者による変更ができないことを示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定がいつでも可能であることを示します。choice listは、指定されたリストから値をいくつでも選択できることを示します。yes/noは、yesまたは noのどちらかを選択しなければならないことを示します。single stringは、単一の値しか使用できないことを示します。numberは、数値だけを使用できることを示します。static属性の値は、ほとんど変更されません。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。たとえば、(read-only, dynamic)とマークされた属性が持つ値は、管理者が変更することはできませんが、実際の状態の変化に応じてNetWorkerサーバから取得するたびに変化する可能性があります。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (作成のみ、単一文字列)この属性は、このジュークボックスの名前を指定します。この属性の値は、"rd=hostname:"の構文で指定できます。これは、リモートデバイス用の構文です。ジュークボックスがストレージノードとして定義される場合に使用できます。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。例:name: Huntington;

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者は、ジュークボックスに関する説明や補足情報を管理できます。

description (read/write)

この属性を使用すると、ジュークボックスに関する簡単な説明を保存できます。この説明は、管理者がジュークボックスを識別するときに役立ちます。また、この説明は任意の形式で記述できます。例:description: DLT Changer drive in Engineerning Lab;

model (作成のみ、単一文字列)この属性は、ジュークボックスのモデルを指定します。例:model: ADIC-VLS;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 397

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nsr_jukebox(5)

physical slots (読み取り専用、数値のリスト、非表示)この属性は、ジュークボックスの最初と最後の物理スロット番号を指定します。最初のスロット番号は、最後のスロット番号以下でなければなりません。さらに、これらの値は、2つの個別の属性値として指定する必要があります。

STL(サイロテープライブラリ)の場合、この属性は、この NetWorkerサーバに割り当てたボリューム数と一致します。nsrjb(5) -aまたは -x。物理スロットの数は、STLのボリュームの追加または削除に応じて変化します。例:physical slots: 1, 54;

control port (読み取り /書き込み、単一文字列)この属性は、ロボット式ジュークボックスの制御ポートのパスを指定します。制御コマンド(スロット 47をドライブ bにインストールするなど)は、制御ポート経由でジュークボックスに送信されます。

STLの場合、この属性は STLサーバへの接続確立のために必要な情報を指定します。この属性の形式と内容は、STLのタイプに依存しますが、多くの場合は STLサーバのホスト名だけが格納されます。

この属性の値は、「rd=hostname:」の構文で指定できます。これは、リモートデバイス用の構文です。ジュークボックスがストレージノードとして定義される場合に使用できます。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。例:control port: [email protected];

devices (読み取り /書き込み、文字列のりスト)この属性は、ジュークボックス内のデバイスのデバイスパス名を一覧表示します。この属性で表示される各エントリには、対応する NSR deviceリソースがある必要があります。いずれかのドライブを複数のドライブリソースが共有しない限り、devices属性の中のエントリの数は、ジュークボックスの中の物理ドライブの数と同じにする必要があります。さらに、このエントリの一覧表示の順序は、ジュークボックスの中に物理的に取り付けられている順序にする必要があります。このエントリは、別々の属性値として指定されます。例:devices: /dev/rmt/0mbn, /dev/rmt/1mbn;

この属性は共有デバイスや物理ドライブを追加または削除すると、jbeditによって更新されます。

number devices (read/write, single number, hidden)

ジュークボックス内の構成済みデバイスの数。この値は、devices属性内のエントリ数に対応します。例:number devices: 2;

この属性は、デバイスをジュークボックスに追加するかジュークボックスから削除するかによって、jbeditにより増加または減少されます。

number drives (read/write, single number, hidden)

ジュークボックス内の構成済み物理ドライブの数。複数のデバイスリソースが 1つの物理ドライブを共有するとき、同じドライブを共有しているすべてのデバイスリソースで指定されている一意のハードウェア ID属性によってドライブが示されます。例:number drives: 2;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド398

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nsr_jukebox(5)

この属性は独自の物理ドライブを追加したり削除する場合に物理ドライブを変更しないままにしておくときや、共有デバイスを変更するときは、jbeditにより更新されます。

device hardware ids (read-only, hidden)

ジュークボックスデバイスのハードウェア ID。ジュークボックスリソースの devices属性内のエントリのそれぞれに対応するエントリが device hardware ids属性内にあります。hardware idエントリは、物理ドライブを共有するデバイスのいずれにおいても同じ値を格納します。

slot tags (read-only, hidden)

ジュークボックススロットのタグ。nsrlcpd(8)プロセスで報告されるとおりのタグです。この属性には、tagエントリが構成済みスロットごとに 1つずつあります。

drive tags (read-only, hidden)

ジュークボックスドライブのタグ。nsrlcpd (8)プロセスで報告されるとおりのタグです。ジュークボックスリソースの devices属性内のエントリのそれぞれに対応するエントリが drive tags属性内にあります。drive tagsエントリは、物理ドライブを共有するデバイスのいずれにおいても同じ値を格納します。

idle device timeout(read/write, hidden)

アイドル状態にあるデバイス内のボリュームをアンマウントするまでの時間 (分単位 )を指定します(共有されている場合と共有されていない場合の両方)。この属性の値をゼロに設定すると、アイドルボリュームのアンマウントが無効化されます。この属性の機能は、SmartMediaジュークボックスか、またはデバイス共有が設定されたサイロおよびネイティブのジュークボックスにのみ適用されます。例:idle device timeout: 10;

SmartMedia update interval(read/write, hidden)

この属性は、SmartMediaサーバデータベースを更新する呼び出しの間隔を時間単位で指定します。SmartMediaデータベースには、NetWorkerメディアデータベースからコピーされた情報が格納されます。この情報には、ボリュームの所属先のプールやボリュームの空き領域の有無などが含まれます。この情報は、SmartMediaサーバがデータを書き込むボリュームを選択するときに使用されます。この情報は時間の経過と共に変化するので、SmartMediaサーバのデータベースに複製されたデータが最新のものかどうかを定期的に確認する必要があります。この属性は、SmartMediaサーバデータベースの更新を試行する時間間隔を決定します。この属性は、Smart-Mediaジュークボックスにのみ適用されます。例:SmartMedia update interval: 12;

write enabled (read/write, yes/no, hidden)

この属性は、マウントされたボリュームへの書き込みが可能かどうかを指定します。この属性が使用されるのは、ジュークボックスの ‘‘Load’’操作中だけです。この属性はNet-Workerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更してはなりません。例:write enabled: Yes;

bar code reader (read/write, yes/no)

この属性は、ジュークボックスにバーコードラベルリーダーが装備されている場合に、NetWorkerがバーコードラベルを読み取るようにするかどうかを指定します。この属性は、ジュークボックスにバーコードラベルリーダが装備されている場合にのみ有効にしてください。例:bar code reader: No;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 399

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nsr_jukebox(5)

match bar code labels(read/write, yes/no)

この属性は、メディアボリュームにラベルを付ける場合に、NetWorkerがラベルテンプレートの代わりにバーコードラベル使用するようにするかどうかを指定します。この属性は、ジュークボックスにバーコードラベルリーダが装備されており、なおかつ "bar code reader"属性が有効になっている場合にのみ有効にしてください。例:match bar code labels: No;

verify label on unload(read/write, yes/no)

この属性は、NetWorkerがアンロード前にテープの先頭にラベルがあることを検証するかどうかを示します。この属性が「Yes」に設定され、かつこのラベルが存在しない場合は、ボリューム上のすべてのセーブセットが要注意とマークされ、ボリュームはフルとマークされます。

volume expiration (read/write, single string, hidden)

この属性は、現在ラベル付けされているボリュームの期限切れの時刻を指定します。外部メディア管理サービスと通信するジュークボックスの場合は、ボリュームのロードが最短で期限切れとなる時刻をこの属性で指定します。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更してはなりません。

available slots (読み取り /書き込み、数値のリスト)この属性は、NetWorkerから書き込み可能ボリュームが要求されたときに、その要求に自動的に対応できるボリュームのスロットを示します。バックアップ操作で書き込み可能なボリュームを自動的に選択する場合、nsrjb(8)は、使用可能なスロットのリストからのみボリュームを選択します。これらのスロットは、範囲リストとして指定され、属性値ごとに範囲が 1つずつあります。範囲は、単一のスロット番号か、またはダッシュで区切った 2つのスロット番号の間の範囲として指定できます。最初のスロット番号は、2番目のスロット番号以下でなければなりません。

サイロテープライブラリの場合、この属性はボリュームの追加または削除時に自動的に更新されます(nsrjb(8) -aまたは -x)。

特定のボリュームのマウントリクエスト(ボリューム名が一致)または特定のスロットのマウントリクエストを満たすときは、物理スロットのリストに含まれているすべてのボリュームを使用できます。これにより、保存を特定のボリュームに制限しながら、ジュークボックス内のすべてのボリュームがリカバリ時にアクセスできるようにジュークボックスをパーティション化することが可能です。例:available slots: 1-10;

enabler code (read-only, single string, hidden)

この属性は、NSR licenseリソースのイネーブラコードです (nsr_license(5)を参照 )。このジュークボックスリソースに対応するものが対象です。ジュークボックスは、そのジュークボックスを制御するライセンスイネーブラがロードされない限り使用できません。例:enabler code: 123456-123456-123456;

enabled slots (read-only, single string, hidden)

この属性の値は、このジュークボックスに対して有効化されたスロットの数です。この属性の値は、イネーブラがジュークボックスにロードされたときにサーバによって設定されます。例:enabled slots: 8;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド400

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nsr_jukebox(5)

operation (読み取り /書き込み、選択リスト、非表示)この属性は、ジュークボックスで現在実行中のオペレーション数を表示します。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation: Load;

command (読み取り専用、単一文字列、非表示)この属性は、ジュークボックスで現在実行中のオペレー ションを開始したコマンドを示します。オペレーションが nsrjbコマンド経由の場合、この属性には nsrjbコマンドラインの全体が示されます。それ以外の場合は、オペレーションの説明が示されます。この属性は、NetWorkerプログラムに情報を渡すことと、管理者が個々のオペレーションのステータスを追跡するのを支援することを目的としています(nsr_jbop(5)を参照)。この属性は、管理者が手動で変更しないでください。例:command: nsrjb -lnv -S 2;

operation message (読み取り専用、単一文字列、非表示)この属性は、ジュークボックスオペレーション失敗時にエラーメッセージを示します。例:operation message: ;

operation device (読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、現在のオペレーションが参照するデバイス名を渡します。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation device: /dev/rmt/0mbn;

operation drive element address(read/write, hidden)

この属性は、現在のオペレーションが参照しているドライブのエレメントアドレスを渡します。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更してはなりません。例:operation drive element address: D:082;

operation slots (読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、現在のオペレーションを実行するスロットを渡します。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation slots: 1-10;

operation options (読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、現在のオペレーションの実行時に使用するボリュームのモードを渡します。nsrjb(5)-oオプション。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すために使用されるので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation options: manual;

operation barcodes(読み取り /書き込み、文字列のリスト、非表示)この属性は、現在のオペレーションを実行するボリュームのタグまたはバーコードを渡します。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。この属性は、サイロテープライブラリにのみ使用され、サイロテープライブラリをサポートしているプラットフォームでのみ定義されます。例:operation barcodes: A01B, A0/3-5/B;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 401

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nsr_jukebox(5)

operation response(読み取り /書き込み、選択リスト、非表示)この属性は、オペレーションの実行中に表示される質問に対するデフォルトの応答を指定します。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation response: Yes;

operation report mode(read/write, choice list, hidden)

この属性は、オペレーションの実行中に生成する出力の量を指定します。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更してはなりません。例:operation report mode: verbose;

operation label state(読み取り /書き込み、選択リスト、非表示)この属性は、現在ラベルが付いているボリュームに対してリサイクルとラベル削除のどちらを行うかを指定します。ボリュームをリサイクルする場合、そのボリュームには Net-Workerラベルがすでに付いている必要があります。ボリュームのリサイクルは、ボリュームのマウント中に実行できます。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation label state: recycle;

operation volume capacity(読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、ラベルが付いているボリュームの容量を指定します。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation volume capacity: 10G;

operation volume type(読み取り /書き込み、選択リスト、非表示)この属性は、ボリュームの割り当て時に考慮するボリュームのタイプを指定します。外部メディア管理サービスとのやり取りを行う場合にのみ使用されます。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation volume type: 8mm, dlt;

operation ineligible(読み取り /書き込み、非表示)この属性は、現在のオペレーションに不適格なボリュームを指定します。外部メディア管理サービスとのやり取りを行う場合にのみ使用されます。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation ineligible: ;

operation task (読み取り /書き込み、選択リスト、非表示)この属性は、現在のオペレーションとともに実行される二次的なタスクまたはオペレーションを指定します。たとえば、mount afterlabel(ラベル付け後にマウント)タスクを選択すると、ボリュームがラベル付け後にマウントされます。現在、この属性は、外部メディア管理サービスとのやり取りを行う場合にのみ使用されます。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation task: mount after label;

operation instance(読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、オペレーションに関連づけるインスタンス番号を指定します。インスタンスは、現在のすべてのオペレーションの間で一意でなければなりません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド402

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nsr_jukebox(5)

operation hostname(読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、オペレーションを実行するマシンの名前を指定します。この属性は、複数のホストに接続されたデバイスをサポートしているジュークボックスの場合にのみ使用されます。ホストマシンは、オペレーションの他の属性(operation deviceなど)から推定できる場合があります。デバイスを指定した場合、オペレーションはそのデバイスのホストの上で実行されます。それ以外の場合は、この属性に値を指定していない限り、ジュークボックスの名前からホスト名が推定されます。この属性は NetWorkerログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation hostname: host1;

operation dev hostname(読み取り /書き込み、単一文字列、hidden)この属性は、オペレーションの対象として選択するデバイスの所属先のマシンの名前を指定します。これは、複数のホストにドライブを接続できる共有ジュークボックスに適用されます。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更してはなりません。例:operation dev hostname: host1;

operation template(読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、ラベルオペレーションで使用するテンプレートを示します。ベリファイオペレーションは、この値をメディア上で認識されたボリューム名に設定します。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation template: Default;

operation volume pool(読み取り /書き込み、選択リスト、非表示)この属性は、ラベル付けに使用するデフォルトのボリュームプールを指定します。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation volume pool: NonFull;

operation source pool(読み取り /書き込み、選択リスト、非表示)この属性は、ボリュームのリサイクル時にボリュームの選択元として使用できるプールを指定します。この属性は、外部メディア管理パッケージで管理されるボリュームに関してのみジュークボックス上でサポートされます。この属性は Net-Workerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation source pool: Default;

operation uses left(読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、クリーニングカートリッジが使用できる回数を設定します。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:operation uses left: 12;

ボリューム (読み取り /書き込み、文字列のリスト、非表示)この属性は、常駐ボリューム名のリストを格納します。順序は、スロット番号順です。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:volumes: mars.001, mars.002, mars.003, mars.004;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 403

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nsr_jukebox(5)

volume ids (read/write, list of strings, hidden)

NetWorkerでラベル付けされる各ボリュームは、ボリューム識別子 (ボリューム ID)を割り当てられます。この属性は、常駐ボリューム名のボリューム識別子のリストを格納します。格納されるボリューム識別子は、新しいロングボリューム IDか、または古いショートボリューム IDです。格納されるボリューム識別子のタイプは、ジュークボックスに所属するデバイスが置かれているストレージノードで新しいロングボリューム IDがサポートされているかどうかに依存します。順序は、スロット番号順です。この属性はNetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更してはなりません。例:volumes: 24198, 24199, 24200, 24197;

volume cartridge ids (read/write, list of strings, hidden)

一部のジュークボックスは、外部メディア管理サービスによって管理されるボリュームを追跡します。同じメディア上に複数のボリュームが存在することがあります。たとえば、光ディスクの両面にボリュームが存在することがあります。この属性は、ボリュームが存在する各カートリッジの識別子を追跡するために使用されます。順序は、スロット番号順です。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更してはなりません。

loaded volumes (読み取り /書き込み、文字列のリスト、非表示)この属性は、ジュークボックスデバイスに現在ロードされているボリュームの名前を格納します。順序は、devices属性を基準とします。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。

この属性は共有デバイスや物理ドライブまたは追加したり削除すると、jbeditによって更新されます。例:loaded volumes: mars.089, mars.003;

前述の devices属性の場合、mars.089が ‘/dev/rmt/0mbn’にロードされ、mars.003が ‘/dev/rmt/1mbn’にロードされます。

loaded bar codes (読み取り /書き込み、文字列のリスト、非表示)この属性は、ジュークボックスのバーコードが使用可能な場合に、ロードされているボリュームのバーコードを格納します。順序は、devices属性を基準とします。この属性はNet-Workerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。

この属性はジュークボックスリソースに対してデバイスを追加または削除すると、jbeditによって変更されます。例:loaded barcodes: 12345, 67890;

上記の devices属性の場合、バーコード 12345を持つボリュームが ‘/dev/rmt/0mbn’にロードされ、バーコード 67890を持つボリュームが ‘/dev/rmt/1mbn’にロードされます。

loaded slots (読み取り /書き込み、数値のリスト、非表示)この属性は、ロードされているボリュームのスロット番号を格納します。順序は、devices属性を基準とします。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド404

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nsr_jukebox(5)

この属性はジュークボックスリソースに対してデバイスを追加または削除すると、jbeditによって変更されます。例:loaded slots: 48, 3;

上記の devices属性の場合、スロット 48のボリュームが ‘/dev/rmt/0mbn’にロードされ、スロット 3のボリュームが ‘/dev/rmt/1mbn’にロードされます。

event tag (読み取り /書き込み、単一数値、非表示)この属性は、nsrd(8)デーモンに最後に送信された通知イベントのタグ(固有の ID)を示します。このタグは、nsrjb(8)が前のイベントをクリアするときに使用されます。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:event tag: 6319962287;

event message (読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、nsrd(8)デーモンに最後に送信された通知イベントのテキストを示します。nsrjb(8)コマンドは、nsrjbが処理を続行する前にオペレータの介入が必要になると、nsrdに通知イベントを送信します。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すので、管理者が手動で変更しないでください。例:event message: could not unload device/dev/rmt/1mbn into slot 4;

messages (read/write, list of strings, hidden)

この属性は、前に nsrjb(8)が実行したオペレーションを反映するメッセージのログを格納します。一般に、nsrjbが呼び出さたときと、メカニカルなオペレーションが行なわれたときに、その都度エントリが作成されます。各エントリには、タイムスタンプが付与されます。この属性は NetWorkerプログラム間で情報を受け渡すために使用されるので、管理者が手動で変更してはなりません。例:messages: 04/01/91 01:15:08 loaded slot 4 into drive a;

minimum space (読み取り /書き込み、単一文字列、非表示)この属性は、残りの領域のローウォータマークを格納します。ジュークボックス内のボリュームが 1つか複数かに関係なく、使用可能なスロットに格納されているボリューム上の残り領域が最小領域を下回ると、ジュークボックス内のボリュームがローウォータマークを超過したことを示す警報メッセージが送信されます(初回の検出時)。その後のチェックにおいても状況に変化がなければ、つまり、残り領域が「minimum space」で指定されている下限以下の場合は、ボリューム上の使用可能領域に関する通知が nsrdに送信されます。ボリュームが 1つだけの場合は、下限に達していなくても、ボリューム上の使用可能領域に関する通知が送信されます。この隠し属性は、ユーザーが変更できます。この隠し属性は、ユーザーが変更できます。

最小領域は、GB単位または MB位の値として指定できます。GBの場合は「G」または「g」を使用でき、MBの場合は「M」または「m」を使用できます。例:minimum space: 7g;

jukebox options (read-only, list of strings, hidden)

この属性は、このジュークボックスのオプションのリストを格納します。このオプションは、ジュークボックスの作成後に自動的に設定されます。例:jukebox options: two_sided;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 405

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nsr_jukebox(5)

auto clean (read/write, yes/no)

この属性は、ジュークボックス内のデバイスの自動クリーニングを有効にするかどうかを指定します。例:auto clean: Yes;

cleaning slots (読み取り /書き込み、数値のリスト)この属性は、ジュークボックス内で、クリーニングカートリッジ用に確保するスロットの範囲を指定します。範囲は、単一のスロット番号か、またはダッシュで区切った 2つのスロット番号の間の範囲として指定できます。2つのスロット番号を指定する場合、最初のスロット番号は、2番目のスロット番号以下でなければなりません。クリーニングカートリッジに割り当てられるスロット範囲は 1つだけです。auto cleanが noに設定されている場合は、cleaning slotsの値が無視され、これらのスロットには通常のボリュームを格納できます。auto cleanが yesに設定されている場合には、この属性で指定されたスロット範囲がクリーニングカートリッジ格納用のスロットとして扱われます。この場合、availableslotsで指定したスロット範囲とこの属性のスロット範囲が重ならないようにしてください。

サイロテープライブラリの場合は、この属性を直接変更しないでください。この属性は、クリーニングカートリッジの追加時(nsrjb -U)または削除時(nsrjb -x)に自動的に更新されます。

例:cleaning slots: 9-10;

default cleanings (read/write, single number)

この属性は、nsrjb(8)によるジュークボックスのインベントリ中に新しいクリーニングカートリッジに割り当てる使用回数を指定します。クリーニングカートリッジ用に予約され、空になっていたスロットにカートリッジが入っていることがジュークボックスのインベントリ中に検知されると、新しいクリーニングカートリッジが存在するとみなされます。例:default cleanings: 12;

auto media management(読み取り /書き込み)この属性は、ジュークボックスの自動メディア管理が有効かどうかを示します。この値は、yesまたは noのいずれかに設定されます。値を yesに設定すると、ジュークボックス内のラベルなしボリュームに NetWorkerが自動的にラベルを付けることが可能になります。NetWorkerは、ボリュームにラベルを付ける前に、ボリュームがラベル付けされていないことをベリファイします。ボリュームのロード先のジュークボックスのデバイスが読み込むことのできるラベルがボリュームに含まれていなければ、そのボリュームはラベルなしとみなされます。なお、ボリュームにラベルが付いていても、デバイスで読み取り可能な密度で書き込まれていなければ、そのボリュームはラベルなしと見なされます。ボリュームに Net-Worker以外のアプリケーションで作成されたデータがある場合、NetWorkerで認識可能なラベルが付いていない可能性があります。その場合も、ラベルなしと見なされます。この属性が有効な場合、ラベルなしと見なされるボリュームをジュークボックスにロードするときには注意が必要です。NetWorkerによってボリュームにラベルが付けられ、ボリューム上のデータが上書きされる可能性があります。ジュークボックス内のデバイスの場合、それらの auto media management属性の値は常にnoに設定されます。例:auto media management: yes;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド406

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nsr_jukebox(5)

STL device names (read/write, list of strings)

この属性は、devices属性に含まれているデバイスに対応するサイロデバイス名のリストを表示します。ただし、複数のデバイスリソースが同じ物理サイロドライブを共有している (同じ hardware id値を持つ )場合、この属性には各物理ドライブのエントリだけが表示されます。この属性は、サイロテープライブラリにのみ使用され、サイロテープライブラリをサポートしているプラットフォームでのみ定義されます。

STL interface lib (read/write, single string)

動的にリンクされたインターフェイスライブラリへのパス名。この属性は、サイロテープライブラリにのみ使用され、サイロテープライブラリをサポートしているプラットフォームでのみ定義されます。例:STL interface lib: /usr/lib/libstl.so.1;

STL device sharing (read/write, single string)

この属性は、デバイス共有をどのように処理するかを指定します。デバイス共有とは、サイロテープライブラリにおいて、そのライブラリに接続されている複数のホスト間でデバイスを負荷に応じて自動的に切り替える機能を意味します。この機能を使用できるのは、この機能が STLインターフェイスライブラリでサポートされている場合だけです。この属性の有効値は、空の文字列 (デバイス共有無効 )か、"perm-max"です(permと maxは perm < maxの関係を満たす数)。perm値は、恒久的に予約可能なデバイス (解放が不要なデバイス )の数です。max値は、予約可能なデバイスの最大数です。この属性は、サイロテープライブラリにのみ使用され、サイロテープライブラリをサポートしているプラットフォームでのみ定義されます。例:STL device sharing: 2-4;

STL barcodes (read/write, list of strings, hidden)

ライブラリ内のボリュームに含まれている NetWorkerで使用可能なバーコード。この属性は、volumes属性内の対応するボリュームに対してサイロテープライブラリで使用するボリュームを維持します。この属性は、サイロテープライブラリおよび OpenVault仮想ジュークボックスの場合にのみ使用します。この属性は、サイロテープライブラリまたは Open-Vaultをサポートしているプラットフォーム上でのみ定義されます。

STL device reservation(読み取り /書き込み、文字列のリスト、hidden)このリストには、テープライブラリ内の共有デバイスの予約状態が格納されます。各デバイスの状態は、"Yes" (予約済みのデバイス )、"No" (予約されていないデバイス )、"Error" (開放中にエラーが発生したデバイス )のいずれかとなります。予約状態の順序は、‘devices’属性に一致します。この属性は、デバイス共有が有効化されているサイロテープライブラリにのみ使用され、サイロテープライブラリをサポートしているプラットフォームでのみ定義されます。

application name (read/write, encrypted, hidden)

この属性は、OpenVaultジュークボックスの場合にのみ使用されます。OpenVaultでは、リクエストの送信時にアプリケーションが自己識別する必要があります。これは、このジュークボックスにリストされているリソースへのアクセスリクエストをこのサーバが送信するときに、サーバ自体を OpenVaultに識別させるために使用する名前です。

application key (read/write, encrypted, hidden)

この属性は、OpenVaultジュークボックスの場合にのみ使用されます。OpenVaultでは、リクエストの送信時にアプリケーションが自己識別する必要があります。これは、このジュークボックスにリストされているリソースへのアクセスリクエストをこのサーバが送信するときに、サーバ自体を OpenVaultに識別させるために使用するキーです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 407

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nsr_jukebox(5)

read hostname (read/write, single string)

リカバリおよび読み込み側クローンリクエストのストレージノードを選択するときに使用するホスト名。リカバリリクエストでは、要求されたボリュームがマウントされず、クライアントの「ストレージノード」属性がジュークボックス内の所有者ホストと一致しない場合に、この属性を使用します。クローンリクエストでは、要求したボリュームがマウントされない場合に、この属性を使用します。

NDMP jukebox (read-only, yes/no)

この属性は、ロボット式ジュークボックスを NDMPテープサーバホストで制御することを指定します。

NDMP type (read-only, Choice list, hidden)

この属性は、NDMPジュークボックスが提供する制御タイプを指定します。Solaris版のCelestra 1.6を除いて、NDMPテープサーバで制御される他のすべてのジュークボックスには「Logical Handle Device」を指定します。

NDMP hostname (read-only, single string)

この属性は、ロボット式ジュークボックスを制御する NDMPテープサーバホスト名を指定します。

remote user (read/write, single string, hidden)

このフィールドは、使用されなくなりました。NDMPテープサーバホスト上の NDMPユーザ名は、NSR storage node (5)リソースから使用されます。

password (read/write, single string, hidden)

このフィールドは、使用されなくなりました。NDMPテープサーバホスト上の NDMPユーザ用パスワードは、NSR storage node (5)リソースから使用されます。

NDMP jukebox handle(read-only, single string)

この属性は、ロボット式ジュークボックスを制御する NDMPテープサーバホスト上のジュークボックスハンドルを指定します。

NDMP bus number (read-only, number, hidden)

この属性は、NDMPテープサーバホスト上のジュークボックスのバス番号を指定します。このフィールドは、下位互換性確保のために残されています。

autodetect id (read/write, hidden)

この属性は、自動検出されたデバイスの識別に使用されます。これは NetWorkerプログラムだけが使用します。管理者が手動で変更することはできません。

server network interface(read/write, hidden)

この属性は、nsrjbとの通信に使用するネットワークアドレスまたはホスト名を定義します。このフィールドは、ジュークボックスがストレージノードに接続されている場合のみ適用されます。

jukebox serial number (read only)

この属性は、ジュークボックスのシリアル番号を示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド408

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nsr_jukebox(5)

hardware id (read only, hidden)

この属性は、自動検出されたジュークボックスのハードウェア識別子を示します。

ASCAPI (読み取り /書き込み、yes/no、非表示)このオプションは、下位互換性のために残されています。実際には無視されます。

debug trace level (read/write, single number, hidden)

ジュークボックスのオペレーション中に出力 /表示されるデバッグメッセージのレベルは、ジュークボックス別に設定可能です。デフォルト値は 0です。この場合、デバッグ情報は収集も表示もされません。0より大きい値に設定すると、収集されるデバッグ情報の量が増えます。

operation timeout (read/write, single number, hidden)

ジュークボックスのアイドル状態が何秒間続いたらジュークボックスを自動キャンセルするかを指定します。デフォルト値は 1800秒 (30分 )です。

operation lifespan (read/write, single number, hidden)

ジュークボックスオペレーションリソース (完了したジュークボックスオペレーションの場合 )を nsrd内に何秒間維持した後、リソースを自動削除するかを指定します。デフォルト値は 1800秒 (30分 )です。

ready ((read/write, yes/no, hidden)ジュークボックスがオペレーションの実行を受け付ける準備が出来ているかどうかを示します。この値は、NetWorkerの起動時に自動的に「No」に設定され、ジュークボックスが初期化を終え、作動可能になったことが確認されると「Yes」に変更されます。ジュークボックスをリセットすると、ready属性が「No」に戻されます(残りが完了するまでの間)。

virtual jukebox (read only, yes/no)

NetWorkerがジュークボックスを仮想ライブラリ デバイスとして検出したかどうかを示します。この値は、構成したライブラリが仮想ライブラリであることを NetWorkerが検出した場合にのみ「Yes」に設定されます。ライブラリが仮想かどうかを判断するNetWorkerの機能は、VTLベンダーによって提供されます。デフォルト値は「No」です。

virtual jukebox frameid (read/write, single string)

仮想ライブラリ サービスを提供する物理デバイスの一意の識別子。任意の数の仮想ライブラリを指定の仮想ライブラリ サーバに作成できます。検出される仮想ライブラリの場合、デフォルト値は「default vtl location」になります。仮想ライブラリ以外の場合、デフォルト値は空の文字列になります。

unconfigured devices (read only, hidden)

前回のスキャン中にこのジュークボックスに所属するデバイスとして自動検出されたデバイスのうち、ライブラリ内でまだ構成されていないデバイスの名前のリストを示します。

library drive base address (read only, hidden)

ジュークボックス内のドライブのベースエレメントアドレスを示します。デバイス検出プログラム (dvdetect)がリソースを更新します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 409

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nsr_jukebox(5)

existing drive ids (read only, hidden)

ジュークボックス内に現在存在するドライブのシリアル番号情報を示します。デバイス検出プログラム (dvdetect)がリソースを更新します。

existing drive addresses (read only, hidden)

ジュークボックス内に現在存在するドライブのエレメントアドレスを示します。デバイス検出プログラム (dvdetect)がリソースを更新します。

unconfigured drive ids (read only, hidden)

ジュークボックス内の未構成ドライブ (前回のスキャンで検出されたが、まだ構成されていないデバイス )のシリアル番号情報を示します。デバイス検出プログラム (dvdetect)がリソースを更新します。

unconfigured drive addresses (read only, hidden)

ジュークボックス内の未構成ドライブ (前回のスキャンで検出されたが、まだ構成されていないデバイス )のエレメントアドレスを示します。デバイス検出プログラム (dvdetect)がリソースを更新します。

jukebox features (read/write, hidden)

ジュークボックスが提供できる有効な機能のリスト。これらの値の一部を以下で説明します。

auto_inventory:

ハードウェア ステータスの変化を検出すると、nsrlcpdが自動的にインベントリを実行します。ハードウェア ステータスの変化は、キャップまたはドアへのアクセスなどの理由で発生することがあります。

autoeject:

ジュークボックスは、事前にデータ カートリッジの排出オペレーションを実行しなくても、メディア移動コマンドを受信できます。デフォルトでは、データ カートリッジは常に自動的に排出されます。

barcode:

ジュークボックスにバーコード リーダが含まれます。

volume_tags:

ボリューム タグがライブラリでサポートされています。通常はテープ バーコード ラベルですが、それ以外でもかまいません。ボリューム識別子情報は、MAMを読み取るか、またはベンダー固有の方法で取得できます。

auto_cc_unload:

クリーニング カートリッジは、ライブラリによって自動的にアンロードされます。ジュークボックス モデルに基づいて設定されます。

cc_eject:

クリーニング カートリッジを排出します。注記: この機能は、「auto_cc_unload」とともに設定する必要があります。「cc_eject」が設定され、「auto_cc_unload」が設定されない場合、NetWorkerはデバイスからクリーニング カートリッジを排出します。デフォルトでは、クリーニング カートリッジは自動的に排出されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド410

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nsr_jukebox(5)

elements_status:

ジュークボックスに、エレメント ステータス初期化機能があります。これは、ジュークボックスが、スロットに何が存在するかを識別できることを示します。

has_range:

ジュークボックスは「範囲」を初期化できます。デフォルトは、ジュークボックスに基づいて決まります。詳細については、ジュークボックスのユーザーズ ガイドを参照してください。

ies_no_barcode:

ジュークボックスのメーカーとモデルに基づいて設定されます。

need_align

Adicの VLSジュークボックスが使用するオプションです。ジュークボックスにはマガジンがあり、パーティションでデバイスと分離されています。パーティションには窓があります。ボリュームをデバイスにロードまたはデバイスからアンロードするには、排出またはメディア移動オペレーションを実行する前に、スロットとデバイスの両方を窓に揃える必要があります。

使用例ここで示すリソースでは、Huntingtonという名前のジュークボックスを定義しています。model属性は、‘Exabyte 210’というジュークボックスを指定しています。control port属性は、ロボットデバイス‘[email protected]’のバス、ターゲット、および LUN IDを指定しています。device属性には、ジュークボックス内の 2つのテープデバイスのパス名このジュークボックスにはバーコードリーダーが装備されているので、2つのbar code yes/no属性が ‘Yes’に設定されています。available slots属性には、書き込み対象のボリュームを自動選択するときに考慮するスロットが示されています。使用可能なスロットは 2 ~ 11です。隠し属性が表示されています。auto cleanが yesなので、このジュークボックスではデバイスの自動クリーニングが有効化されています。cleaning slotsはスロット 1に設定されています。このスロットは、クリーニングカートリッジ用に予約されています。

type: NSR jukebox; name: Huntington; model: EXB-210; physical slots: 1-11; control port: [email protected]; devices: /dev/rmt/0mbn, /dev/rmt/1mbn; number devices: 2; number drives: 2; device hardware ids: "", ""; idle device timeout: 10;SmartMedia update interval: 12; write enabled: Yes; bar code reader: Yes; match bar code labels: Yes; volume expiration: ; available slots: 2-11; enabler code: 012345-6789ab-cdef00; operation: ; operation message: ;

operation device: ; operation slots: ; operation ports: ; operation options: ; operation barcodes: ; operation response: ; operation report mode: ;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 411

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nsr_jukebox(5)

operation label state: ; operation volume capacity: ; operation volume type: ; operation ineligible: ; operation task: ; operation instance: ; operation hostname: ; operation dev hostname: ; operation template: ; operation number uses: ; operation volume pool: ; operation source pool: ; volumes: -, -, -, -, -, -, -, -, -, -, -; volume ids: "", "", "", "", "", "", "", "", "", "", ""; STL barcodes: ; STL device sharing: ; STL device reservation: ; STL interface lib: ; event tag: ; event message: ; messages: "09/12/03 11:50:56 CREATED"; minimum space: 7g; jukebox options: ; auto clean: Yes; cleaning slots: 1; default cleanings: 12; auto media management: Yes; reset class: initialize unload; application name: ; application key: ; read hostname: hostname; debug trace level: 0; operation timeout: 1800; ready: Yes;

参照先nsr(5)、 nsr_device(5)、 nsr_storage_node(5)、 nsradmin(8)、 nsrd(8)、 nsrjb(8)、 dvdetect(8)、 NSR storage node(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド412

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nsr_la(5)

Maintenance Procedures nsr_la(5)

製品名(A-Z)NSRLA - NetWorkerクライアント実行サービスのリソース

形式type: NSRLA

機能説明NSRLAリソースは、NetWorkerクライアント実行サービス nsrexecdが使用します(nsrexecd(8)を参照)。NSRLAリソースを実行するには、次のコマンドを実行します。

nsradmin -s host_name -p nsrexec -c type:NSRLA

またはnsradmin -s host_name -p 390113 -v 1 -c type:NSRLA

NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(1m)を参照してください。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSRLAには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(1m)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。static属性の値は、ほとんど変更されません。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。すべての属性がすべてのオペレーティングシステムで使用できるわけではありません。

name (read-only, single string)

name属性は、ローカルインストールの NWインスタンス名を指定します。この値は、NWインスタンス名の省略形です。この属性の値は、NetWorkerインスタンスを参照する必要があるときに、その都度入力します。デフォルト値は、hostnameです。データゾーン全体を通じて一意な値を使用する必要があります。

NW instance ID (read-only, hidden, single string)

NWインスタンスの ID。この値は、NetWorkerプログラムが他の NetWorkerプログラムと通信する必要があるときに、ローカル NetWorkerインストールを識別するために使用されます。この値は、NetWorkerインスタンス名と 1対 1の関係で対応します。この値は、デフォルトで NetWorkerによって作成されます。データゾーン全体を通じて一意な値を使用する必要があります。

certificate (read-only, hidden, single string)

ローカル NetWorkerインストールの証明書。この証明書は、ローカル NetWorkerインストールの同一性をリモート NetWorkerインストールが確認するときに使用されます。

private key (read-only, hidden, single string)

ローカル NetWorkerインストールの秘密鍵。この秘密鍵は、ローカル NetWorkerインストールの同一性をリモート NetWorkerインストールに対して証明するときに使用されます。この属性の値をユーザーが表示することはできません。

NW instance info operations (read-write, dynamic, choice)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 413

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nsr_la(5)

この属性を使用すると、NetWorkerインスタンス情報をインポートまたはエクスポートしたり、NetWorkerに対して新しい秘密鍵と証明書の生成を要求したりすることができます。NWインスタンス情報には、name、NW instance ID、certificate、private keyの各属性が含まれます。このフィールドを Exportに設定すると、NWinstance info file属性で指定したファイルに NWインスタンス情報がエクスポートされます。このフィールドを Importに設定すると、NW instance info file属性で指定したファイルから NWインスタンス情報がインポートされ、nsr_la(5)リソース内の対応する値が設定されます。このフィールドを New Keysに設定すると、新しい秘密鍵と証明書が生成され、private keyフィールドと certificateフィールドに値が格納されます。これらのフィールドの既存の値は上書きされます。NetWorkerが値を使用し終えると、これらのフィールドは空白にリセットされます。

NW instance info file(read-write,dynamic,singlestring) NW instance info operations属性が Exportまたは Importに設定されているとき、このフィールドは、NetWorkerが情報をロード /格納するファイル名を指定するために使用されます。NetWorkerが値を使用した後、このフィールドは空白にリセットされます。

version (constant, single string)

ソフトウェアリリースバージョンの文字列。文字列は、会社名、製品名、リリース識別子、およびリリースタイムスタンプの 4つの部分で構成されています。

servers (constant, list of string)

このクライアントのバックアップが許可されている NetWorkerサーバのリスト。

disable directed recover(read-write, hidden, choice yes/no)

リモートホストがこのホストに対してディレクテッドリカバリを許可されているかどうかを決定します。デフォルト値は、noです。この場合、リモートホストがこのホストに対してディレクテッドリカバリを許可されます。リモートホストのこのホストに対するディレクテッドリカバリを無効にするには、この属性を yesに設定します。

auth methods (read-write, list of strings)

このフィールドでは、指定したピアとの通信に使用可能な認証方法のリストを指定します。使用可能な認証方法は、ピア別に指定できます。

auth methodsフィールドは、以下の形式(正規表現形式)で複数の値をとる属性です。

IP(/mask)?,auth1(/authN)*

ここで、IPはピアの IPアドレスまたはネットワークの IPアドレス、maskはネットワークマスク(255.255.0.0形式またはマスク左側にある数字の 1の数を示す値)です。auth1、...、authNは nsrauthまたは oldauthのいずれかの値です。

値 oldauthは、AUTH_NONE、AUTH_UNIX、および AUTH_LGTOが TCPサーバによって受け付けられ、指定したピアのセットに対して TCPクライアントにより試行されることを示します。nsrauthの値は、GSS EMC v1認証または nsrログオン認証(GUIで使用)を試行 /受け入れできることを示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド414

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nsr_la(5)

"auth methods"フィールドは、順序に依存します。つまり、クライアント /サーバがリスト内のピアに一致するものを検索するとき、先頭のエントリーから検索が開始します。一致するものが見つかるまで、リストがスキャンされます。一致するものが見つからなければ、デフォルト値 "0.0.0.0/0,nsrauth/oldauth"が使用されます。

例 :

以下のエントリーは、ホスト 10.101.1.1で AUTH_NONE、AUTH_UNIX、AUTH_LGTOを認証に使用でき、ネットワーク 137.69.0.0/16上の任意のマシンで AUTH_NONE、AUTH_UNIX、AUTH_LGTO、GSS EMC v1を認証に使用でき、その他のマシンでは GSS EMC v1を認証に使用しなければならないことを意味します。

"10.101.1.1,oldauth","137.69.0.0/16,nsrauth/oldauth","0.0.0.0/0,nsrauth"

types created (constant, hidden, list of strings)

NSRLAサーバが作成できるリソースタイプ。(hagentd(8)を参照 )。

administrator (read-write, list of strings)

administratorのリストには、次のリソースに対して追加、削除、および更新を実行できるユーザおよびユーザネットグループが含まれます。NSRLAリソース。ネットグループは名前の前にアンパサンド ('&')を付けて指定されます。NSRLA管理者リストは、デフォルトで他のすべての NSRLAリソースで使用されます。また、このリストを更新すると、このサーバ上にある明示的に変更されていない他のリソースも更新されます。

arch (constant, single string)

命令セットアーキテクチャはユーザプログラムがバイナリ互換であるかを決定します。

kernel arch (constant, single string)

カーネルアーキテクチャはオペレーティングシステムのカーネルがバイナリ互換であるかを決定します。

CPU type (constant, single string)

このマシンの CPUタイプ。

machine type (constant, single string)

このマシンのハイレベルタイプ (サーバ、ワークステーションなど )。

OS (constant, single string)

オペレーティングシステムおよびバージョン番号。

NetWorker version (constant, single string)

NetWorker クライアントのバージョン。

client OS type (constant, single string)

このマシンで実行しているオペレーティングシステム。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 415

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nsr_la(5)

CPUs (constant, number)

システム上の CPUの数。

disks (const, number)

バックアップすることができるシステム上のセカンダリストレージデバイスの数。

MB used (dynamic, number)

MB単位でのディスクストレージの現在の総使用量。

IP address (constant, list of string)

ドットで区切られた 10進数のインターネットプロトコルアドレスリスト。

hostname (constant, hidden, single string)

このリソースを制御するサービスが動作しているマシンのホスト名。内部的に使用され、管理者は変更できません。

ONC program number (constant, hidden, number)

このサービスによってサーバプロトコルに供給される、クライアントのオープンネットワークコンピューティング (sunrpc) ID番号。

ONC version number (constant, hidden, number)

このサービスによってサーバプロトコルに供給される、クライアントのオープンネットワークコンピューティング (sunrpc) ID番号。

ONC transport (constant, hidden, list of choice)

サポートされているオープンネットワークコンピューティング (sunrpc)トランスポートプロトコルは、TCP (Transport Control Protocol)または UDP (User Datagram Protocol) (User Datagram Protocol)です。

参照先nsradmin(1m)、 nsrexecd(8)、 hagentd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド416

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nsr_label(5)

Maintenance Procedures nsr_label(5)

製品名(A-Z)nsr_label - NetWorkerリソースタイプ ‘‘NSR label’’の定義

形式type: NSR label

機能説明各 NSRラベルテンプレートは、単一のリソースタイプ NSR labelによって記述されます(nsr_resource(5)を参照)。NetWorkerサーバの NSRラベルリソースを編集するには、次のように入力します。nsradmin -c "type:NSR label"または NetWorker管理コンソールを使用します。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)のマニュアルページを参照してください。

このリソースは、ボリュームラベルの生成に使用するテンプレートを記述します。

ATTRIBUTESリソースタイプ nsr_labelには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。choiceは、属性の固有リストにある値のみ、属性値として使用できることを示します (たとえばセパレータは、'-'または '.'です )。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

comment (read/write)この属性を使用して、管理者はラベルに関する説明や補足情報を管理できます。

fields (read/write, list of strings)この属性は、label templateの構成フィールドを指定します。ボリューム名の生成時には、各フィールドの現在値が連結されます。最初のフィールドが最上位、最後のフィールドが最下位とみなされます。セパレータ(下記)が定義されている場合は、各フィールドを連結してボリューム名を生成するときに、フィールド名の間にセパレータが挿入されます。フィールドは、コンマで区切ります。

フィールドには、'数値の範囲 '、'小文字の範囲 '、「文字列リスト」は、空白文字(‘ ’)で区切られた複数の文字列からなります。他のタイプは、開始値と終了値をダッシュ(‘-’)で区切った形式です。範囲の開始値と終了値は同じ文字数にする必要があります。

next属性(下記)には、現在の位置または各フィールドの値が含まれます。ボリューム名をボリュームに割り当てると、next属性が増分されます。終了値に達すると、現在の値は開始値に戻されます。リスト内の次の文字列を選択すると増分されます。数値の範囲フィールドは、現在の値に 1を追加することで増分されます。小文字の範囲と大文字の範囲は、あまり意味のない位置の次の文字に移動すると増分されます。次の例では、aa.99の後の次のラベルは、ab.00です。例 : fields: aa-zz, 00-99;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 417

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nsr_label(5)

name (create only, single string, static)

この属性は、このラベルテンプレートの名前を指定します。ジュークボックスリソースでは、ラベルテンプレートを名前で参照します。nsr_jukebox(5)を参照してください。例 : name: Default;

next (read/write, single string)この属性は、使用する次のボリューム名を指定します。この属性をボリュームに割り当てると、次のボリューム名が生成され、この属性に記録されます。この属性は、指定フィールドとセパレータのそれぞれに対応するコンポーネントで構成されます。例 :next: aa.00;

上記のセパレータとフィールド属性を使用した場合、next属性の値は次のようになります。next: aa.01;この後に次の値が続きます。next: aa.02;

separator (read/write, single choice, null ok)

この属性は、ラベルフィールドを区切るために使用する文字を指定します ‘.’、‘_’、‘:’、‘-’、NULLのいずれかの文字を指定できます。例 : separator: .;

使用例次に、engineeringというラベルリソースの例を示します。(隠しオプションは表示されていません)。ここには、最初の範囲が 'aa'から 'zz'、2番目の範囲が '00'から '99'という 2つの範囲タイプフィールドが定義されています。separator属性は '.'という値で、2つのフィールドの間に挿入されます。next属性は、このテンプレートで生成される次の名前を保持します。aa.00が使用されると、00が増分されます。そのため、新しい名前はaa.01になります。さらに 98個の名前が生成された後は、 next 属性は名前 aa.99を保持することになります。この名前が増分されると、next属性は ab.00になります。67,500個の名前が生成されると、next属性はzz.99を保持することになります。この後には aa.00が続きます。

type: NSR label; name: engineering; fields: aa-zz, 00-99;separator: .; next: aa.00;

下に示すのは、 accountingという名前の labelリソースです。この field属性では、5つの構成フィールドが定義されています。separator属性の値は ‘.’になっています。隣接するフィールドの間にこの文字が挿入されます。next属性は、このテンプレート内で次に使用する名前を保持します。0.23.aa.AA.firstが使用された後、5番目のフィールドがインクリメントされます。新しい名前は、0.23.aa.AA.secondとなります。この後に次の値が続きます。0.23.aa.AB.first。この後、さらに 1349個のボリューム名を生成すると、名前は0.23.aa.ZZ.secondとなります。この後に次の値が続きます。0.23.ab.AA.first。9.45.zz.ZZ.second,を使用した後、名前が 0.23.aa.AA.firstに戻ります。

type: NSR label; name: accounting; fields: 0-9, 23-45, aa-zz, AA-ZZ, first second;separator: .; next: 0.23.aa.AA.first;

参照先nsradmin(8), nsrjb(8), nsrmm(8), nsr(8), nsr_jukebox(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド418

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nsr_layout(5)

Maintenance Procedures nsr_layout(5)

製品名(A-Z)nsr_layout - NetWorkerファイルレイアウト

形式type: NSR layout

機能説明NetWorkerサーバのファイルシステムには /nsrというディレクトリがあり、この中にはログファイル、オンラインインデックス、および構成情報が含まれています。このディレクトリは、/nsrセットアップを実際のディレクトリへのシンボリックリンクとして使用することにより、すべてのファイルシステムで作成できます(これはインストール時に判別されます)。このディレクトリの形式は次のとおりです。

/nsr/logs サーバのログメッセージが含まれています。このディレクトリ内のファイルの形式はUTF8(通常は UTF8のサブセットである ASCII)です。

/nsr/res NetWorkerサーバのコンポーネントに関する構成情報が含まれています。たとえば、サーバは、構成ファイルを /nsr/res/nsrdbに格納します。

/nsr/mm メディアのインデックスが含まれています。このインデックスファイルの内容は、nsrls(8)コマンドで出力できます。nsrmm(8)および mminfo(8)の各マニュアルページにメディアインデックス情報の表示方法と操作方法が記載されているので、必要に応じて参照してください。

/nsr/index このディレクトリには、セーブファイルのある NetWorkerクライアントと同じ名前のサブディレクトリがあります。各インデックスディレクトリには、NetWorkerサーバがクライアントの保存ファイルのオンラインデータベースを提供できるファイルが含まれています。最も重要なエレメントは、db6ディレクトリです。これには、NetWorkerセーブレコードとそれらのレコードへのアクセスインデックスが含まれます。このインデックスで使用されるディスク容量は、NetWorkerサービスで保存されるファイル数に従って増加します。管理者は、このインデックスにある保存ファイルインスタンスごとに約 200バイトを使用するように計画する必要があります。オンラインインデックス全体が単一ファイルシステムに常駐しなければならないことを除いて、オンラインインデックスの最大サイズについて実際の制限はありません。

db6ディレクトリの形式は変更される可能性があります。また nsrindexd(8)にアクセスするには、RPCインタフェースを使用する必要があります。ただし、nsrls(8)コマンドを使用すると、このディレクトリから有益な統計情報を取得できます。nsrck(8)コマンドを使用すると、バックアップメディアからインデックスファイルをリカバリするだけでなく、インデックスファイルのチェックや再構築も実行できます。

db6 ディレクトリにあるファイルのデータは、プラットフォームに依存しない形式で保存されます。したがって、これらのファイルは、ある NetWorkerサーバから別の NetWorkerサーバに移行できます。ある NetWorkerサーバから異なるアーキテクチャの NetWorkerサーバへのメディアデータベースの移行は、現在サポートされていません。

db6ディレクトリにあるファイルには、以下に示すファイルが含まれています。これらのファイルは、サーバの内部使用を目的としています。その他の目的で修正または変更しないようにしてください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 419

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nsr_layout(5)

<savetime>.rec

これらのファイルには、保存操作で保存されるファイルのインデックスレコードが含まれています。ここで、<保存時刻 >は、16進数形式の時刻です。

<savetime>.k0

これらのファイルには、ファイル名に基づく <保存時刻 >.recファイルのキーが含まれています。

<savetime>.k1

これらのファイルには、inodeに基づく <保存時刻 >.recファイルのキーが含まれています。クライアントファイルインデックスが Windowsクライアント用である場合は、これらのファイルの長さはゼロになります。

<savetime>.sip

このファイルは保存操作を開始し、まだ完了していないときにのみ存在します。保存操作が完了すると、このファイルの名前が <savetime>.rec に変更されます。

v6hdr

このファイルには、クライアントの db6 ディレクトリに存在するすべての <保存時刻 >.recファイルの要約が含まれます。

v6journal

このファイルには、v6hdrファイルへのマージを待機している v6hdrファイルへの更新情報が含まれます。任意のインデックス操作には、このエントリーと v6hdrにあるエントリーが含まれます。

v6ck.lck

このファイルは、nsrckを使用して、1つの nsrckだけが特定の時刻にクライアントのインデックスを操作することを保証するロックです。

v6hdr.lck

このファイルは、読み取り用の v6hdrと読み取り /書き込み用の v6journalをロックします。

v6tmp.ptr

このファイルは、変換とリカバリが実行される作業ディレクトリを表します。

tmprecov

これは、変換とリカバリが実行される作業ディレクトリを参照します。

recovered

このディレクトリには、変換またはリカバリが実行されたインデックスの中間結果が含まれます。この結果は完了しています。このクライアントファイルインデックスに対してnsrckが実行されると、ファイルインデックスに組み込まれます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド420

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nsr_layout(5)

/nsr/cores NetWorkerサーバデーモンと特定の実行可能ファイルに対応するディレクトリが含まれます。各ディレクトリには、NetWorkerサーバデーモンまたは異常終了した実行可能ファイルのコアファイルが含まれます。

/nsr/drivers このディレクトリには、NetWorkerで使用するためのデバイスドライバが含まれます。

/nsr/tmp このディレクトリには、NetWorkerシステムで使用される一時ファイルが含まれます。

NetWorkerシステムの実行可能ファイルは、通常は /usr/etcまたは /usr/binディレクトリにインストールされますが、インストール時に別の場所を選択できます。Solaris 2.xの実行可能ファイルの代替ロケーションの詳細については、pkgadd(1M)を参照してください。

ファイル/nsr NetWorkerインデックス、ログファイル、および構成情報。

/usr/etc、/usr/bin ネイティブのアーキテクチャの NetWorker実行可能ファイルがインストールされています。

/usr/bin, /usr/sbin、/usr/lib/nsr Solaris 2.xの NetWorker実行可能ファイルがインストールされています。

参照先nsrck(8)、 nsrindexd(8)、 nsrls(8)、 nsrmm(8)、 mminfo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 421

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nsr_layout(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド422

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nsr_license(5)

Maintenance Procedures nsr_license(5)

製品名(A-Z)nsr_license - NetWorkerリソースタイプ "NSR license"の定義

形式type: NSR license

機能説明リソースタイプ NSR licenseは、NetWorkerのインストール時に有効にされる各機能を記述するために使用されます。NetWorkerリソースに関する情報については、nsr_resource(5)を参照してください。NSR licenseリソースタイプを検査するには、次のように入力します。nsradmin -c "type:NSR license"または NetWorker管理コンソールを使用します。NSRライセンスリソースの作成、有効化、認証は GUIから行えますが、既存のライセンスリソースの更新は、nsrcap(8)コマンドを使用する必要があります。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsrad-min(8)を参照してください。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR licenseには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-onlyは、リソースが作成されるとき以外は、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値を権限のある管理者がいつでも変更できることを示します。read-onlyは、その値を権限のある管理者が変更できないことを示します。static属性の値は、ほとんど変更されません。dynamic属性の値は、頻繁に変化します。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性の値は、属性の作成時に設定され、変更されません。この他にも、すべてのリソースに共通の属性(たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (create-only, static)

この属性は、ライセンスリソースの名前を保持します。

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者はライセンスに関する説明や補足情報を管理できます。

enabler code (create-only, static)

このコードは、nsrcap(8)コマンドに入力されたコードと同じで、このリソースで指定される機能を有効にします。enabler codeは、18桁の 16進数で構成され、6桁ずつ組になって出力されます。例:enabler code: 123456-123456-123456;

host id (read-only, dynamic)

イネーブラがロードされたコンピュータまたはライセンスされたオペレーティングシステムに関連付けられている一意のホスト ID。この値は、ほとんどの場合 8桁の 16進数です。ただし、特定のプラットフォームの要件によっては、他の形式の場合もあります。例 : host id: 7260d859;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 423

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nsr_license(5)

expiration date (read-only)

イネーブラが評価イネーブラまたは未登録のライセンスイネーブラである場合、このイネーブラが期限切れになる日付。イネーブラは、指定された日付の 12:00:01 AMに期限切れになります。プレフィックス Gは、このイネーブラに猶予期間が認められていることを示します。猶予期間が認められているイネーブラは、すぐに登録する必要があります。イネーブラが登録され、auth codeに有効な値が入力されると、値は次の例に示すようになります。例 : expiration date: Authorized - no expiration date;

auth code (read/write)

イネーブラを恒久的に認証するのに使用される 8桁の 16進数の値。イネーブラの一意の有効な認証コードは、購入したライセンスイネーブラを登録することによって EMCから取得できます。評価イネーブラは、恒久的に認証できません。サーバのホスト IDが変わると、すべての認証コードが直ちに無効になるため、イネーブラを EMCに再登録して、新しい認証コードを取得する必要があります。例 : auth code: abcdef00;

license type (create-only, hidden)

このライセンスイネーブラによって有効にされる特定の機能を説明するために内部的に使用される特別なコード。例 : license type: J16;

checksum (read/write, hidden)

NSRライセンスリソースの一貫性およびライセンスリソース間の一貫性を維持するために使用されるコード化されたチェックサム。

使用例次に、認証ベースのイネーブラの完全な NSRライセンスリソースの例を示します。

type: NSR license; name: NetWorker Advanced/10; enabler code: 123456-123456-123456; host id: 7260d859;expiration date: Authorized - no expiration date; auth code: abcdef00; license type: B10; checksum: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx;

ファイル/nsr/res/nsrdb -このディレクトリのファイルは直接編集できません。NetWorker管理コンソールのいずれかを代わりに使用してください。

参照先nsr_resource(5), nsr(8), nsradmin(8), nsrcap(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド424

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nsr_mount_request(5)

Maintenance Procedures nsr_mount_request(5)

製品名(A-Z)nsr_mount_request - NetWorkerリソースタイプ "NSR mount request"

形式type: NSR mount request

機能説明nsrmmdのプロセスは、保存、リカバリなどのセッションのためにメディアを必要とする場合は、nsrdにリクエストを送ります。nsrmmdプロセスの要件を満たすメディアが現在マウントされていない場合、nsrdは nsrjbコマンドを開始してメディアをマウントします。nsrdが nsrjbコマンドを開始する前に、NSR mountrequestタイプのリソースが作成されます。このリソースは、それに対応する nsrjbコマンドが終了するまで存在しますこのリソースとそのすべての属性は読み取り専用です。このタイプのリソースは、どの管理用インタフェースを使用しても作成または削除できません。NetWorkerリソースに関する情報については、nsr_resource(5)を参照してください。NSR mountrequestリソースを表示するには、次のコマンドを実行します。nsradmin -c "type:NSR mount request"リソースタイプは引用符で囲んでください。また、"NSR"、"mount"、"request"の間には空白を入れてください。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR mount requestには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。hiddenは、プログラムか専門家だけを対象にしていることを表します。隠し属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。static属性の値は、ほとんど変更されません。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。

name (read-only, static)

このリソースで記述されるメディアをロードするために作成されたコマンド nsrjbコマンドのインスタンスは、-Oコマンドラインオプションを使用して指定されます。例 : name: 15;

nsrmmd id (read-only/ static)

この属性は、メディアを要求した nsrmmdプロセスを示す番号を記録します。例 : nsrmmd ID: 2;

nsrmmd host (read-only/static)

この属性は、メディアを要求した nsrmmdプロセスが実行されているホストの名前を示します。例 : nsrmmd host: host1;

nsrmmd mount id (read-only/static/null ok)

クローン作成などのオペレーションでは、2つの nsrmmdプロセスと 2つのボリュームを同時にマウントする必要があります。この属性の値は、そのような nsrmmdプロセスが提出するすべてのマウント要求について同じです。メディアを要求した nsrmmdが、他のnsrmmdプロセスの完了を要求するオペレーションに参加していないときは、この属性の値は nullです。共同している 1つの nsrmmdだけがメディアのマウントを要求している可能性があります。たとえば、これはデータのクローンを作成しているときに発生する場合があります。nsrmmdプロセスのデータ読み取り中にまだクローンを作成していないも

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 425

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nsr_mount_request(5)

のがあるときに nsrmmdのデータ書き込みがメディアの終わりに達すると、nsrmmdプロセスのデータ書き込みは新しいボリュームのマウントを要求します。例 : nsrmmd mount id: 5;

operation (read-only/static)

この属性は、メディアのマウントを要求している nsrmmdがそのオペレーションを行っていることを示しています。この属性の値は reading、writing、または mediaのいずれかにすることができます。この値が readingに設定されているときは、nsrmmdプロセスはメディアからデータを読み取っています。これはデータのリカバリか、またはクローン作成オペレーションの一部としてメディアからデータを読み取るプロセスのいずれかになります。この値が writing設定されているときは、nsrmmdプロセスはメディアにデータを書き込んでいます。これはデータの保存か、またはクローン作成オペレーションの一部としてメディアにデータを書き込むプロセスのいずれかになります。この値が mediaに設定されているときは、nsrmmdは、メディアのラベル付けなど、メディアのみに関連したオペレーションを行っています。例 : operation: writing;

data operation (read-only, static, null OK)

この属性が値を持つのは、operation属性が readingまたは writingに設定されている場合です。operation属性が mediaに設定されているときは、この属性には値がありません。この属性の値は、save、recover、archive、retrieve、migrate、clone、consolidateのいずれかに設定することができます。例 : data operation: save;

media operation (read-only, static)

この属性は、メディアをドライブにロードした後にそのメディア上で実行することが予想されるオペレーションを示しています。この属性の値は、mount、label、relabel、または verifyのいずれかにすることができます。この属性は複数の値を持つことができます。たとえば、メディアにラベルを付けてからマウントすることができます。例 : media operation: label, mount;

pool (read-only, static)

この属性は、media operation属性が labelまたは relabelの値を含む場合に、要求されたメディアが属するプールか、またはメディアの追加先のプールを返します。この属性の値には、現在定義されているすべてのプールが有効です。例 : pool: Default;

volume (read-only, static, null OK)

この属性は、マウントされているボリュームの名前を記録します。オペレーション開始時にボリュームの名前がわからないときは、この属性の値は NULLになります。これはスクラッチメディアにラベル付けするときに発生する場合があります。例 : volume: vol1;

client (read-write, static, null ok)

この属性は、データを保存(アーカイブ)しているときのデータの読み取り元のNetWorkerクライアント、またはデータをリカバリ(リトリーブ)しているときのデータの書き込み先の NetWorkerクライアントの名前の記録に使用します。例 : client: host1;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド426

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nsr_mount_request(5)

save set (read-only, static, null ok)

この属性は、クライアントから読み取ってメディアに書き込む (保存する )データ、またはメディアから読み取ってクライアントに書き込む (リカバリする )データを指定します。例 : save set: /usr;

group (read-only, static, null ok)

savegrp (8)によってあるコマンドを実行した結果、マウントを要求した nsrmmdによってこのオペレーションが行われる場合、この属性はグループの名前を記録します。その他の場合は、値がありません。この属性の値には、現在定義されているすべてのグループが有効です。例:group: Default;

使用例完全な例を以下に示します。

type: NSR mount request; name: 10; nsrmmd id: 2; nsrmmd host: host1;nsrmmd mount id: tape; operation: writing; data operation: save;media operation: label, mount; volume: vol1; pool: Default; client: host1; save set: /usr; group: Default;

ファイル/nsr/res/nsrdb -このディレクトリのファイルは直接編集できません。nsradmin(8)または NetWorker管理コンソールのいずれかを代わりに使用してください。

参照先nsr_resource(5)、 nsr_pool(5)、 nsr_group(5)、 nsr_service(5)、 nsr(8)、 nsrmmd(8)、 nsradmin(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 427

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nsr_mount_request(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド428

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nsr_notification(5)

Maintenance Procedures nsr_notification(5)

製品名(A-Z)nsr_notification - NetWorkerリソースタイプ "NSR notification"の定義

形式type: NSR notification

機能説明NSR notificationのリソースは、NetWorker通知システムが処理するイベント、優先順位、およびアクションの組み合わせで使用されます。NetWorker通知は、単一のイベントタイプ、単一の優先順位、およびメッセージで構成されます。通知システムは、アクションにリストされたコマンドを標準入力のメッセージとともに実行することにより、該当するイベントタイプと優先順位を含む NSR通知リソースのアクションにメッセージを通知します。NetWorkerリソースに関する情報については、nsr_resource(5)を参照してください。NSR notificationリソースを編集するには、次のように入力します。nsradmin -c "type:NSR notification"または NetWorker管理コンソールを使用します。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)を参照してください。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR notificationには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-onlyは、リソースが作成されるとき以外、管理者による変更ができないことを示します。read/writeは、その値を権限のある管理者がいつでも変更できることを示します。choice listは、指定されたリストから値をいくつでも選択できることを示します。single stringは、単一の値しか使用できないことを示します。static属性の値は、ほとんど変更されません。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者はイベントに関する説明や補足情報を管理できます。

action (read/write, single string)

値には、指定されたイベントが発生したときに実行されるコマンドラインを指定します。コマンドラインは、標準入力に接続されたイベント情報を使用して実行されます(popen(3s)を参照 )。一般には、メッセージを syslog(3)パッケージで記録したり、電子メールをシステムオペレータに送信するなどのアクションが実行されます。例 : action: /usr/ucb/mail -s "savegroup completion" root;

event (create-only, choice list, hidden)

各値は、指定された通知を発生させるイベントのクラスを指定します。複数のクラスを選択できます。以下の値が有効です。メディアマルチプレクシングサブシステムに関するイベント用の Media。savegrp (Reg.)コマンドによって生成されるイベント(通常、夜間の自動バックアップ)用の Save-group。オンラインファイルインデックスサブシステムに関するイベント用の Index。製品の登録ステータスの変化(ライセンスがまもなく期限切れになる場合など)によって発生するイベント用の Registration。その他のNetWorkerサーバイベント(再起動など)用の Server。例 : event: Media;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 429

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nsr_notification(5)

name (create-only, static)

この属性は、通知リソースの名前を保持します。

priority (create-only, choice list, hidden)

値には、通知を発生させる優先順位を指定します。複数の優先順位を選択できます。次に、優先順位の昇順で、有効な値を示します。Info -サーバの現在の状態に関する情報を提供する。Notice -重要な情報。Warning -致命的ではないエラーに関する情報。Waiting -サーバがオペレータによるルーチンタスク (テープのマウントなど )の実行を待っている。Critical -サーバが適切なオペレータによる修復を必要とするエラー状態を検出した。Alert -直ちに介入を必要とする重大なエラー状態。Emergency -直ちに対処しないとNetWorkerの障害が発生する可能性がある状態。例 : priority: Notice;

mail home (read-only, hidden)

この属性は、通知リソースが mail home機能に関連づけられているかどうかを示します。

enabled (read/write)

この属性は、通知リソースで定義されているイベントが発生した場合に EMC カスタマーサポートに電子メールを送信するかどうかを示します。この属性は、mail home通知にのみ適用されます。

immediate (read/write)

この属性は、mail home通知にのみ適用されます。この属性は、通知の電子メールを即時に送信するか、または mail home day属性で指定した日になった時点で送信するかを示します。

mail home day (read/write, choice list)

この属性は、mail home通知にのみ適用されます。この属性は、mail home警報を送信する曜日を示します。

pending event info (read-only, hidden)

この属性は、電子メールが EMCに未送信になっている mail homeイベントの情報を格納します。この属性は、mail home通知にのみ適用されます。

次に、リソースの完全な例を 2つ示します。1つはメール用、1つは syslogメカニズムを使用しています。

type: NSR notification; name: savegroup completion;administrator: root; action: /usr/bin/mail -s \"savegroup completion\" root; event: Savegroup; priority: Notice;

type: NSR notification; name: log default;administrator: root; action: /usr/bin/logger -p daemon.notice -f -; event: Media, Savegroup, Index, Server, Registration; priority: Info, Notice, Warning, Waiting, Critical, Alert, Emergency;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド430

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nsr_notification(5)

ファイル/nsr/res/nsrdb - このディレクトリのファイルは直接編集できません。NetWorker管理コンソールのいずれかを代わりに使用してください。

参照先nsr_resource(5), nsr_service(5), nsr_device(5), nsr(8), nsrmm(8), syslog.conf(5), syslog(3), nsradmin(8)、 nsrmmd(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 431

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nsr_notification(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド432

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nsr_op(5)

Maintenance Procedures nsr_op(5)

製品名(A-Z)nsr_op - NetWorkerリソースタイプ ‘‘NSR operation status’’の定義

形式type: NSR operation status

機能説明ジュークボックスオペレーションなどの NetWorkerサーバによって実行されるオペレーションには、オペレーションごとに NSR operation statusというタイプの単一のリソースによって追跡されるものがあります。このリソースを呼び出すプログラムでは、追跡(オペレーションの完了時期を取得したり、エラーメッセージや冗長メッセージを追跡するなど)と制御(キャンセルやプロンプト応答など)の両方の目的で、このリソースを使用します。

NetWorkerリソースに関する情報については、nsr_resource(5)を参照してください。NSR operation statusリソースを nsradmin内で編集するには、次のコマンドを実行します。

nsradmin -c "type:NSR operation status"

リソースタイプ名を構成する単語の間には空白文字を必ず入れてください。さらに、名前全体を引用符で囲んでください。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(1m)を参照してください。NSR operation statusリソースは、一時的なリソースです。つまり、これらのリソースは、対象となるオペレーションのステータスを追跡するために必要な間だけ存在します。各リソースはオペレーションの開始時に作成され、オペレーション完了後、一定の時間が経過した時点で削除されます。

なお、開始側のクライアントプログラム(nsrjbなど)では nsrdをポーリングしてオペレーションの現在の状態に関する情報を取得するため、オペレーションが完了してから nsrdが Nsrオペレーションステータスリソースを削除するまでの間に猶予期間が必要となります。猶予期間が存在しないと、クライアントプログラムが完了情報を取得できません。ジュークボックスオペレーションの場合は、「Nsr jukebox」リソースの「operation lifespan」属性を通じて、この猶予期間がジュークボックス別に定義されます。猶予期間は秒単位で定義します。デフォルト値は、1800秒(30分)です。ジュークボックスオペレーション以外の場合は、5分間の固定猶予期間が適用されます。

また、NetWorkerを終了しても継続するオペレーションは存在しないので、NetWorkerの起動フェーズとシャットダウンフェーズ中にも、すべての NSRオペレーションステータスリソースが自動的に削除されます。nsrdサーバに代わってすべてのジュークボックスオペレーションを制御する機能を担う nsrmmgが何らかの原因で突然に終了した場合は、nsrd側でも、ジュークボックス関連のすべてのオペレーションに中断のマークが付与されます。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR operation statusには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法に関する追加情報です。hiddenは、これらの属性を表示する場合に nsradmin(1m)で hiddenオプションを選択する必要があることを意味します single stringは、これらの属性で単一の値しか使用できないことを意味します。一方、multiple strings属性は、複数の値を使用できることを意味します。choiceは、事前定義の選択肢の中からのみ属性値を選択できることを意味します。

なお、ユーザーまたは管理者は NSR operation statusのどの属性も変更しないでください。他の NetWorkerプログラムでの使用のみが想定されています。NSRオペレーションステータスリソースまたはそれらの属性のいずれかを変更すると、予期せぬ動作の原因となる可能性があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 433

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nsr_op(5)

operation source (single string)

オペレーションのソースを示します ("nsrjb"、"GUI jb op"、"nsrd jb op"、 "jbverify"、"dvdetect"など )。この属性は、オペレーションのソースによって異なるオペレーションのさまざまな側面を NetWorkerが処理するときに使用されます。また、GUIからオペレーションの由来に基づいてオペレーションをソートしたりフィルタリングしたりするときにも使用されます。

name (single string)

ジュークボックスオペレーションの場合は、オペレーションの実行対象のジュークボックスの名前が name属性によって指定されます。ジュークボックス以外のオペレーションの場合、この属性は空白のままになることがあります。

operation instance (single number)

この属性は、特定のオペレーションを一意に識別するための番号です。インスタンス番号は、「ラップアラウンド」番号の場合があります。その場合、リソースのインスタンス番号が小さくても、それより大きいインスタンス番号を持つリソースより後に作成されたリソースであるとは限りません。(NSRオペレーションステータスリソースの相対的な古さを判別する方法については、"start time"属性の項を参照してください )。

status (choice)

オペレーションの現在のステータスを定義します。選択可能な値は、以下のいずれかです。

"queued:"

新しいオペレーションのデフォルト状態。オペレーションが適切なデーモンにすでに送信されており、そのデーモンによって実行されることを意味します。"running:"制御デーモンが現在、オペレーションを処理していることを示します。"succeeded:"オペレーションが正常に完了したことを示します。failed:オペレーションが正常に完了する前に終了したことを示します。なお、このステータス値はオペレーション全体を対象とします。したがって、10個のボリュームにラベルを付けようとした場合に 10個のうち 9個までのボリュームでラベル付けが完了していても、オペレーション全体が正常に完了していなければ、このステータスになります。

retryable:

「failure」と基本的に同じですが、再試行すればオペレーションを正常に完了できるとNetWorkerが判断した場合は、このステータスになります。

completion code (single number)

この属性は、常に使用されるとは限りません (オペレーションのタイプと由来に依存します )が、値が NULLでない場合は、単純な "status"属性が提供するオペレーションの完了ステータスに関する詳細情報を提供する数値が格納されています。

command (single string)

この属性は、オペレーションを開始したコマンドラインを示します。これは、どのオペレーションがどの状態になっているかをユーザが追跡するのを支援することを主な目的としています。NetWorkerがシャットダウンしたときに、どのオペレーションが未完了だったかなどを取得できます (シャットダウン中には、このような未完了オペレーションのリストが出力されます )。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド434

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nsr_op(5)

progress (multiple string)

この属性は、常に使用されるとは限りません (オペレーションのタイプと由来に依存します )が、値が NULLでない場合は、オペレーションの現在の進行状況に関する情報が格納されています。この属性には複数の値が格納され、最初の値はオペレーションの完了率(%)を示し、2番目の値はそのオペレーションのために現在実行中のタスクの記述を提供します。

error message (mutliple string)

オペレーションと関連付けられているエラーメッセージのリスト。なお、オペレーションが "failed"ステータスでなくても、エラーメッセージがこの属性に格納されることがあります。これは、オペレーションには複数の部分があり、いずれかの部分でエラーが発生してもオペレーション全体を中断する必要はないからです。たとえば、10本のテープにラベルを付けるために nsrjbコマンドを実行したときに、エラーがあるため最初のテープにラベルを付けることができなければ、"error message"属性にエラーメッセージが記録されますが、残りの 9本のテープへのラベル付けを試行している間は、オペレーションの状態が引き続き "running"になります。(ただし、最初の失敗時にユーザがオペレーションをキャンセルした場合は、この限りではありません )。

prompt (single string)

この属性の値は、通常は空です。値が空でない場合は、オペレーションがユーザ入力の待機中であることを意味します。オペレーションを開始したクライアントアプリケーションには、プロンプトが表示されます。

prompt response (single string)

ユーザがプロンプトに対して行なった応答です。プロンプト応答が入力されると、ユーザにプロンプトを表示する必要がなくなるので、プロンプト文字列は自動的にクリアされます。

cancellation (choice)

「none」がデフォルトになります。管理者が「full」または「immediate」のいずれかに設定すると、制御デーモン(nsrmmgdなど)がオペレーションをキャンセルします。一部のオペレーションでは、特定の段階でキャンセルするには、長い時間を要することがあります。キャンセルのタイプ(fullまたは immediate)は、オペレーションが適切にクリーンアップされるまで制御デーモンを待機させ、その後で、キューからオペレーションを削除させて、オペレーションに完了のマークを付けさせるかどうかを決定します。ここで、nsrjbオペレーションの例を考えてみましょう。nsrmmgdが nsrlcpdまたは nsrdからの応答を待機している間にキャンセルリクエストを受け取る可能性があります。この場合、キャンセルのタイプが「full」であれば、nsrmmgdは、システムの状態を示す適切な値をジュークボックスリソース内に正しく設定するために他のプロセスからのペンディング応答を待機します。一方、キャンセルのタイプが「immediate」であれば、nsrmmgdは、このような応答を待機しません。「immediate」キャンセルの場合は、ジュークボックスリソースがしばらくの間、実際のジュークボックスステータスを反映しなくなる可能性があるため、このタイプのキャンセルを使用するのは、fullキャンセルが不可能な場合(たとえば、nsrmmgdが nsrlcpdからの応答を待機している間にnsrlcpdが強制終了および再起動された場合など)だけにする必要があります。

オペレーションが nsrjbから開始された場合に Control-Cを押してオペレーションをキャンセルすると、オペレーション属性は "full"に設定されます。キャンセルが完了し、肯定応答があるまで待機したくない場合は、nsrjbに対して Control-Cをもう一度押すと、nsrjbがキャンセルの進行状況を示すことなく終了しますが、キャンセルタイプは "full"から変更されません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 435

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nsr_op(5)

制御デーモンが突然終了した場合は、nsrdが未完了のオペレーションすべてに対してキャンセルタイプを "immediate"に設定することにより、キャンセルのマークを自動的に付与します。

messages (mutliple string)

オペレーションと関連付けられている情報メッセージのリスト。この属性は、オペレーションの進行状況の冗長ロギングに称されます。オペレーションに関連付けられている冗長レベルが高いほど、messages属性に格納されるエントリ数が多くなります。なお、冗長レベルは通常、クライアントアプリケーションのコマンドラインで設定されます。

start time (single string, hidden)

オペレーションが開始し、この NSRオペレーションステータスリソースが作成された時点を示すタイムスタンプ (マシンによる読み取りが可能なタイムスタンプ )。

last update (single string, hidden)

この NSRオペレーションステータスリソースが最後に更新された時点を示すタイムスタンプ (マシンによる読み取りが可能なタイムスタンプ )。この値は、リソースが変更されたときに更新されます。たとえば、プロンプトの出力が要求されたとき、プロンプトへの応答が要求されたとき、冗長メッセージまたはエラーメッセージが追加されたとき、オペレーションがキャンセルされたとき、オペレーションのステータスに対してその他の何らかの変更が追跡されたときなどが、これに該当します。

source (single string, dynamic, hidden)

リソースに対して最後に行なわれた変更のソースを NetWorkerが判別するときに使用されます。これは、不要なネットワークトラフィックを排除するために使用されます。この属性は、特定のオペレーションの場合にのみ使用されます。

使用例下に示すのは、ジュークボックス "adic"に対するラベルオペレーションを定義するリソースの例です。この例では、スロット 2のボリュームにラベルを付けるために nsrjbコマンドが実行されています。このボリュームには、すでに「XYX」のラベルが付いています(verbose messages属性に表示されるとおりです)。そこで、現在のラベルを破棄して、新しいラベルに変更してよいかどうかをユーザーに確認するためのプロンプトを表示します。

type: NSR operation status; operation source: nsrjb; name: adic; operation instance: 3; status: queued [running] succeeded failed retryable; completion code: ; command: nsrjb -L -S 2; progress: ; error message: ; messages: "Loaded volume ABC from Slot 2" prompt: "Confirm re-label of volume ’ABC’ to ’XYZ’ ? [Yes/No]"; prompt response: ; operation cancelled: [No] Yes ; start time: 1070557031; last update: 1070557031; source: ;

参照先nsr(5)、 nsr_resource(5)、 nsr_jukebox(5)、 nsrjb(1m)、jbedit(1m)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド436

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nsr_peer_information(5)

Maintenance Procedures nsr_peer_information(5)

製品名(A-Z)NSR peer information -ピアに関する NWインスタンス情報を含むリソース

形式type: NSR peer information

機能説明NSRピア情報リソースは、NetWorkerの認証デーモン nsrexecdによって使用されます(nsrexecd(8)参照)。NSRpeerinformationリソースを編集するには、次のコマンドを実行します。

nsradmin -s host_name -p nsrexec -c "type:NSR peer information"

または nsradmin -s host_name -p 390113 -v 1 -c "type:NSR peer information"

NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(1m)を参照してください。

機能説明このタイプのリソースは、NetWorkerによって作成され、値が格納されます。これらのリソースは、ローカルインストールがこれまでに通信したことのあるリモート NetWorkerインストールの IDと証明書を保持するために使用されます。これらのリソースは、ssh(1)によって使用される known_hostsファイルに似ています。NetWorkerインストール(クライアント、サーバ、またはストレージノード)がリモート NetWorkerインストール(クライアント、サーバ、またはストレージノード)と通信するときには、各ホスト上で NSRピア情報リソースが作成され、ピアに関する情報(IDと証明書)がその中に格納されます。この初期の通信中には、各ホストがそれ自体に関する情報をピアに送信します。この情報には、NWインスタンス名、NWインスタンス ID、および証明書が含まれます。この初期通信の後、各 NetWorkerインストールは登録されたピア証明書を使用して、ピアとの今後の通信の妥当性を確認します。

このリソースが使用されるのは、2つのマシン(ローカルマシンと name属性で記述されているマシン)が GSS EMC v1認証を使用している場合だけです。

属性リソースタイプ NSR peer informationには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(1m)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。static属性の値は、ほとんど変更されません。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。すべての属性がすべてのオペレーティングシステムで使用できるわけではありません。

name (read-only, single string)

name属性は、ローカル NetWorkerが稼動しているリモートマシンの NWインスタンス名を指定します。この値は、リモートマシンの NWインスタンス名の省略形です。この属性の値は、NetWorkerインスタンスを参照する必要があるときに、その都度入力します。データゾーン全体を通じて一意な値を使用する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 437

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nsr_peer_information(5)

NW instance ID (read-only, hidden, single string)

この値は、NetWorkerプログラムが他の NetWorkerプログラムと通信する必要があるときに、リモート NetWorkerインストールを識別するために使用されます。この値は、NetWorkerインスタンス名と 1対 1の関係で対応します。データゾーン全体を通じて一意な値を使用する必要があります。

certificate (read-only, hidden, single string)

リモート NetWorkerインストールの証明書。この証明書は、現在の NSRピア情報リソースの name属性で示されるリモート NetWorkerインストールの同一性をローカルNetWorkerインストールが確認するときに使用されます。

Change certificate (read-write, dynamic, choice)

この属性は、証明書をリソースにインポートするか、またはリソースからクリアするときに使用されます。以下の値が有効です。Clear certificateまたは Load certificate from file。

Clear certificateを選択すると、現在の NSRピア情報リソース内の証明書エントリーがクリアされます。これにより、ローカルインストールおよびピア(name属性)の間で次回接続を確立するときに、この 2つのホストの間の初期通信が再実行されます。Change certificateを Clear certificateに設定した場合は、リソースインスタンスを削除した場合と同じ結果になります。

Change certificateを Load certificate from fileに設定すると、certificate file to load属性で指定したファイルに格納されているピア証明書がロードされます。

NetWorkerが値を使用し終えると、このフィールドは空白にリセットされます。

certificate file to load (read-write, dynamic, single string)

このフィールドでは、Change certificate属性が Load certificate from fileに設定されている場合に、NetWorkerがロードするピア証明書が格納されているファイルの名前を指定します。このファイルには、証明書が PEM形式で格納されている必要があります。NetWorkerが値を使用し終えると、このフィールドは空白にリセットされます。

administrator (read-write, list of strings)

administratorのリストには、NSR peer informationリソースに対して追加、削除、および更新を実行できるユーザーおよびユーザーネットグループが含まれます最初のNSRピア情報リソースを作成した時点で NSRLAフィールドの administrator属性に格納されていた値が、このフィールドのデフォルト値となります。administratorフィールドの値は、すべての NSR peer informationリソースインスタンスで同じです。NSR peer informationの 1つのインスタンスに対して administratorを変更すると、その変更がすべてのインスタンスに反映されます。各行ごとに、次に示す形式のいずれかを使用してユーザーまたはユーザーのグループを指定します。user/host@domain、 group/host@domain、 user@host、 user@domain、 group@host、 group@domain、 &netgroup(ネットグループをサポートするプラットフォームでのみ使用可能)、user_attribute=value[, ...]

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド438

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nsr_peer_information(5)

(ここで userはユーザー名、hostはホスト名、groupはユーザーグループ名、domainはドメイン名、user_attributeは user、group、host、nwinstname、nwinstancename、domain、domaintype(ドメインのタイプ)、NISまたはWINDOMAINです。)

ユーザー属性 : nwinstnameおよび nwinstancenameは NetWorkerインスタンス名を示すために使用されます。これらの属性のいずれかに入力する値は、一致するユーザーの接続元のマシンの NSRLAリソースの「name」フィールドの中の値です。

valueは空白で区切られた任意の文字列です。値に空白が含まれる場合は、二重引用符で値を囲みます。値にはワイルドカード(*)を含めることができます。ユーザー名だけを指定すると、そのユーザーは任意のホストから NetWorkerを管理できます(user@*または */userまたは user=userを指定するのと同等)。ネットグループ名の先頭には、必ず「&」を付けます。

形式 :user_attribute=value[, ...]の形式は、多重定義されないため、セキュリティが高くなります。たとえば、[email protected]を入力すると、test group or users named test内のユーザーおよびドメイン test.acme.com内のユーザーまたはホスト test.acme.comのユーザーがこのエントリーに一致します。

nsradmin(1m)、 nsrexecd(8)、 nsr_la(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 439

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nsr_peer_information(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド440

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nsr_policy(5)

Maintenance Procedures nsr_policy(5)

製品名(A-Z)nsr_policy - NetWorkerのリソースタイプ "NSR policy"の定義

形式type: NSR policy

機能説明各 NetWorkerポリシーは、単一のリソースタイプ NSR policyによって記述されます(nsr_resource(5)を参照)。NetWorkerサーバの NSR policyリソースを表示するには、コマンドプロンプトに nsradminと入力してnsradminプログラムを起動します。nsradminプロンプトで以下のように入力します。

nsradmin>print type: NSR policy

NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)を参照してください。

これらのリソースは、クライアントのオンラインファイルインデックスにエントリを保持する期間とセーブセットにリサイクル可能というマークを付ける時期をコントロールします。NSRクライアントリソース (nsr_client(5)を参照 )は、ブラウズポリシーとリテンションポリシーという 2つのポリシーを使用します。ポリシーポリシーは、そのポリシーを使用するクライアントがなければ、削除できます。

各ポリシーでは時間量を定義します。時間量は、期間と期間数で決定されます。

属性リソースタイプ NSR policyには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-only create-onlyは、リソースが作成されるとき以外、管理者による変更ができないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定がいつでも可能であることを示します。この他にも、すべてのリソースに共通の隠し属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (作成のみ)この属性は、このリソースで定義されたポリシーの名前を格納します。この名前は、このNetWorkerサーバ内で固有でなければなりませんが、管理者にとって意味のある名前であれば、どのような名前でもかまいません。この名前は、各 NSRクライアントリソースで選択可能な属性です。「Quarter」や「Year」という名前の NSR policyリソースは修正できますが、削除はできません。この名前は、グループを作成したときにのみ指定できます。例 : name: life cycle;

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者はポリシーに関する説明や補足情報を管理できます。

number of periods (read/write)

number of period属性は、使用する基本単位の数を指定します。例 : number of periods: 3;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 441

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nsr_policy(5)

period (read/write)

period属性は、このポリシーの基本単位を決定します。次の 4つの値のいずれかを指定できます。Days(日)、Weeks(週)、Months(月)または Year(年)。ここで、1週間は 7日です。また、特定の月の日数はカレンダーに従い、1年は 366日です。例 : period: Months;

使用例次の例では、NSR policyリソース "Quarter"で、3か月または四半期を期間として定義しています。

type: NSR policy; name: Quarter; period: Months;number of periods: 3;

参照先nsr(8)、 nsrim(8)、 nsr_resource(5)、 nsr_client(5)、 nsrad-min(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド442

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nsr_pool(5)

Maintenance Procedures nsr_pool(5)

製品名(A-Z)nsr_pool - NetWorkerのリソースタイプ ‘‘NSR pool’’の定義

形式type: NSR pool

機能説明各 NSRプールは、単一のリソースタイプによって記述されます(nsr_resource(5)を参照)。NetWorkerサーバタイプのプールリソースを編集するには、次のように入力します。nsradmin -c "type:NSR pool"引用符を付けることと、「NSR」と「pool」の間にスペースを入れることに注意してください。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)のマニュアルページを参照してください。

これらのリソースは、保存の特性(グループ、レベルなど)に基づいて、セーブセットを保存するボリュームを決定するために、NetWorkerが使用します。プールの使用方法に関するガイドラインについては、「NetWorker管理者ガイド」を参照してください。

プールには、次の 4種類があります。バックアップ プールは savegrpと手動バックアップからのデータを受け入れます。アーカイブ プールはアーカイブ データを受け入れます。バックアップ プールからクローンされたデータはバックアップ クローン プールに送信できます。同様に、アーカイブ データはアーカイブ クローン プールにクローンできます。

さらに、バックアップ プールは、選択基準を指定しなくても作成できます。そのような「空の」プールは、デフォルト プールのように見えますが、サーバが選択基準に基づいて使用するプールを決定する際は無視されます。この制限があること以外は、「空の」プールは正常に動作し、ボリュームにラベルを付けたり、データを保存したりできます。空のプールは、saveコマンドの -bオプションを使用して、明示的に空であることを指定する必要があります。空のプールは、(クライアント、グループ、レベル、またはセーブセットを追加して)選択基準を含むように更新することによって「通常」のプールになり、自動プール選択の対象になります。

NetWorkerには、あらかじめ有効化された 10個のプールが含まれています。デフォルトプールは、ユーザが選択判定基準を指定して作成したプールへは送信されないバックアップデータをすべて集めます。選択判定基準を持つプールに送信されないアーカイブデータは Indexed Archiveプールに集められます。一方、Archiveプールは、インデックスエントリを格納しない Indexed Archiveプールと同じです。データをクローンする際、ユーザはオペレーションのためのデスティネーションプールを選択する必要があります。Default cloneプールは、ユーザがバックアップデータをクローンするために使用できます。Indexed Archive cloneプールおよび Archive cloneプールは、どちらもユーザがアーカイブデータをクローンするために使用できます。Indexed Archive cloneプールは、インデックス付けされたアーカイブのクローン用、Archive cloneプールは、インデックス付けされていないアーカイブのクローン用です。PC Archiveプールは PCアーカイブデータ用に設計されており、PC Archive Cloneプールは、ユーザが PCアーカイブデータのクローン先として使用できます。同様に、Migrationプールと Migration Cloneプールは、それぞれマイグレーションデータ用およびマイグレーションデータのクローン用に設計されています。

また、NetWorkerには、デフォルトでは有効化されていないプールも含まれています。Fullおよび NonFullプールは、たとえば、フルとインクリメンタルというように、他のバックアップからフルレベルバックアップを分離するために使用できます。メディアプールではインデックスエントリが格納されることなく、通常のリカバリ時には参照されませんが、Offsiteプールを使用すると、オフサイトバックアップを生成できます。メディアをクローンしてデータのコピーを作成し、オフサイトで処理できるようにすることもできます。インデックスエントリなしで生成されたセーブセットは、nwrecover(8)または recover(8)のセーブセットリカバリ機能を使用してリカバリできます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 443

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nsr_pool(5)

属性リソースタイプ NSR poolには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-onlyは、リソースが作成された後は、値を変更できないことを示します。read/writeは、権限のある管理者が値を更新できることを示します。yes/noは、yesまたは noのどちらかを選択しなければならないことを示します。choiceは、指定されたリストからのみ値を選択できることを示します。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者はプールに関する説明や補足情報を管理できます。

archive only (read/write, yes/no, hidden, create)

yesを選択した場合、このプールには、アーカイブの保存だけが許可されます。この隠し属性は、ユーザが変更できます。例 : archive only: no;

auto media verify (read/write, yes/no, choice)

yesを設定すると、NetWorkerはこのプールからボリュームに書き込まれるデータをベリファイします。ボリュームの位置を戻し、すでにメディアに書き込まれたデータを読み込み、読み込んだデータと最初に書き込んだデータを比較して、データをベリファイします。読み込んだデータと元のデータが一致するとベリファイは成功で、それ以外の場合は失敗です。メディアのベリファイは、現在のボリュームがいっぱいになり、別のボリュームで保存処理を続行する必要がある場合、または、すべてのセーブセットの書き込みが完了してボリュームがアイドル状態になった場合に行われます。ベリファイに失敗すると、ボリュームにフルのマークが付けられ、それ以降の保存場所として選択されなくなります。そのボリュームは、リサイクル、またはユーザによってフル以外のマークが付けられるまで、フルの状態のままになります。ボリュームの切り替えを試行中にベリファイに失敗すると、そのボリュームに書き込んでいたセーブセットがすべて終了します。例 : auto media verify: yes;

clients (read/write, choice)

このプールで許可されるクライアント (nsr_client(5))。グループを指定すると、そのグループのメンバーであるクライアントだけをリストできます。例 : clients: mars;

devices (read/write, choice)

この属性は、このプールからのボリュームのマウントを許可するデバイスのみをリストします。デバイスがリストされない場合、このプールからのボリュームはどのデバイスにもマウントできません。例 : devices: /dev/nrst8;

groups (read/write, choice)

このプールで許可されている グループ (nsr_group(5))。例 : groups: Accounting;

label template (read/write, choice)

このプールのボリューム名を生成するときに参照するラベルテンプレート(nsr_label(5))を決定します。例 : label template: Accounting;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド444

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nsr_pool(5)

levels (read/write, choice)

このプールで許可されているレベル (nsr_schedule(5))。例 : levels: full;

name (create-only)

セーブセットを保存するボリュームの決定時名前は、管理者がわかりやすい名前を選択できますが、この NetWorkerサーバ上で一意の名前でなければなりません。Default、Default Clone、Indexed Archive、Indexed Archive Clone、Archive、Archive Clone、PC Archive、および PC Archive Cloneという名前が付いたプールリソースは変更または削除できません。Fullおよび NonFullという名前が付いたプールリソースは削除できません。これ以外のプールは、ボリュームから参照されていなければ削除できます。例 : name: Accounting;

pool type (create-only)

このプールに所属するボリュームの使用方法を決定します。例: pool type:Backup;

recycle from other pools(read/write, yes/no, choice)

この属性は、指定されたプールが書き込み可能なボリュームとリサイクル可能なボリュームをすべて使い切ったときに、他のプールのボリュームをリサイクルできるかどうかを決定します。例 : recycle from other pools: yes;

recycle to other pools (read/write, yes/no, choice)

この属性は、指定されたプールが、自身のリサイクル可能なボリュームを他のプールがリサイクルして使用するのを許可するかどうかを決定します。例 : recycle to other pools: yes;

retention policy (read/write, choice)

この属性は、エントリがリサイクル可能とマークされるまで保存される期間を制御するポリシー名を指定します。デフォルト値は、プールポリシーが存在しないことを意味する空白です。プールポリシが存在しない場合は、セーブセットの有効期限がクライアントポリシーに基づいて決定されます。プールポリシーが定義されている場合は、セーブセット(クローン)の唯一のインスタンスでない限り、そのプールポリシーが常に考慮されます。プールポリシーはオリジナルのセーブセットについても考慮されますが、実際に使用されるのは、プールポリシーによって定義されている期間が、クライアントリソースによって定義されているリテンションポリシーの期間よりも長い場合だけです。nsr_policy(5)を参照してください。例:retention policy: Year;

save sets (read/write, choice)

このプールで許可されているセーブセット (nsr_client(5))。セーブセットは、nsr_regexp(5)で説明されている正規表現による照合アルゴリズムを使用して照合されます。例 : save sets: /, /usr, C:\\windows\\system, *.JPG ;

status (read/write, hidden, choice)

enabledに設定すると、バックアップボリューム選択時にセーブセットをどのプールに保存するかを決定する際に、このプールが考慮に入れられます。cloneに設定すると、こ

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 445

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nsr_pool(5)

のプールは、クローン操作の宛先としてのみ考慮されます。disabledに設定すると、このプールは完全に無視されます。この隠し属性は、ユーザが変更できます。例 : status: enabled;

store index entries(read/write, yes/no, choice)

yesに設定すると、バックアップのためにファイルインデックスにエントリが作成されます。それ以外の場合は、セーブセットのメディアデータベースエントリだけが作成されます。例 : store index entries: yes;

volume type preference(read/write, choice)

この属性は、書き込み可能なボリュームが要求されたときに選択肢として使用されます。優先レベル (jukeboxや standalone deviceなど )のうち、指定したタイプが最初に検討されます。例 : volume type preference: 4mm;

max parallelism (read/write, hidden)

この属性を使うと、プールに所属しているメディアへの保存を行う並列セッションの数に上限を設定することができます。メディアに書き込まれる並列保存セッションが少ないほど、セーブセットからデータをリカバリするために必要な時間が短くなります。値を 0に設定すると、このプールに所属するメディアに書き込まれる並列保存セッションの数が無制限になります。

mount class (read/write)

このオプションは、下位互換性のために残されています。影響はありません。

使用例「Default」という名前の完全な NSRプールリソースの例を次に示します。

type: NSR pool; archive only: No; auto media verify: Yes; clients: ; comment: ; devices: ; enabled: Yes; groups: ; label template: Default; levels: ; name: Default; pool type: Backup; save sets: ; store index entries: Yes;recycle from other pools: Yes; recycle to other pools: Yes; retention policy: ; volume type preference: 4mm;

参照先nsr(5)、 nsr_label(5)、 nsr_resource(5)、 nsradmin(8)、nwrecover(8)、 recover(8)、 savegroup(8)、 savefs(8)、uasm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド446

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nsr_regexp(5)

Maintenance Procedures nsr_regexp(5)

製品名(A-Z)nsr_regexp -正規表現構文

機能説明このページでは、NetWorkerで使用する正規表現の処理について説明します。正規表現は、以下のように認識されます。この説明は、本質的に ed(1)の場合の説明と同じです。

正規表現では、1セットの文字列を指定します。正規表現は、この文字列セットのメンバーに一致(マッチ)することになります。

Formの説明

1. 特殊文字以外の文字は、その文字自体にマッチします。特殊文字として扱われるのは、正規表現のデリミタ文字のほか、バックスラッシュ(\)、中括弧([)、ピリオド(.)の各文字です。さらに、以下のルールに従って、キャレット (^)、アスタリスク (*)、ドル記号 ($)の各文字が特殊文字として使用されることがあります。

2. .は任意の文字と一致します。

3. \に続けて任意の文字(数字と括弧を除く)を指定した表現は、その文字に一致します。

4. 空白でない文字列 s、中括弧で囲んだ文字列 [s](または [^s])は sに含まれている(または含まれていない)文字に一致します。sの中では、\ は特別な意味を持たず、]は最初の文字としてのみ使用できます。サブ文字列 a-b(aと bは ASCIIの昇順)は、一致対象に含める ASCII文字の範囲を表します。

5. 上記の 1~ 4の正規表現に続けて *を指定した表現は、正規表現に 0個以上一致するシーケンスに一致します。

6. 形式 1~ 8で xを中括弧で括った正規表現、つまり \(x\),は、xが一致する対象と一致チします。

7. \に続けて数字 nを指定した表現は、中括弧で括った正規表現が n番目の \(x\)で始まる場合に一致する文字列のコピーに一致します。

8. 形式 1~ 8の正規表現 xに続けて形式 1~ 7の正規表現 yを指定した表現は、xへの一致の後に yへの一致が続くものに一致し、xへの一致の長さは yへの一致を含むことができる範囲において最大の長さとなります。

9. 形式 1~ 8の正規表現の前に ^が付いた表現(または後に $)が付いた表現は、行頭で始まる一致(または行末で終わる一致)だけに拘束されます。

10. 形式 1~ 9の正規表現では、1行の中で最も行頭側にある最長の一致が選択されます。

11. 空の正規表現は、前回に一致した正規表現のコピーを表します。

参照先ed(1)、 nsr_client(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 447

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nsr_regexp(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド448

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nsr_render_log(8)

Maintenance Procedures nsr_render_log(8)

製品名(A-Z)nsr_render_log - 人間が読める出力形式の NetWorkerログファイルデータ

形式nsr_render_log[ -acdeghlmprtyz ] [ -Lロケール ] [ -Rリモートホスト名 ] [ -S開始時刻 ] [ -E終了時刻 ] [ -N行数 ] [ -xエクスポート形式 ] [ -Tスレッド ID ] [ -Pプロセス ID ] [ -Gプログラム名 ] [ -B開始行 ] [ -Mメッセージ ID ] [ -Hホスト名 ] [ -J参照されるホスト名 ] [ -Aアクティビティ ID ] [ -Cカテゴリ ] [ -Fデバイス名 ] [ -Y重大度 ] ログファイル名

説明nsr_render_logは、NetWorkerのログファイル ログファイル名からメッセージを受け取り、コマンドラインオプションに従ってメッセージをフィルタリングして表示し、stdoutに出力を送信します。デフォルトの言語は英語です。ロケールが指定されている場合、メッセージは指定された言語で出力され、タイムスタンプはそのロケールの形式で表示されます。指定したロケールの言語でメッセージを表示できない場合、メッセージは英語で表示されます。nsr_render_logsは、ユーザーが適切なフォントを構成していることを前提とします。

オプション-a アクティビティ IDを出力しません。

-c カテゴリを出力しません。

-d タイムスタンプを出力しません。

-e エラー数を出力しません。

-g プログラム名を出力しません。

-h ホスト名を出力しません。

-l ログを出力する前にヘッダー情報行を出力します。

-m メッセージ IDを出力しません。

-p プロセス IDを出力しません。

-t スレッド IDを出力しません。

-y 重大度を出力しません。

-x <export_spec>export_specにより、人間が読めるデフォルトの出力形式の代わりに、ユーザが定義した出力形式のセパレータが提供されます。export-spec 'c<separator>'は、<separator>で区切られた値を表示します。たとえば、'nsr_render_log -x'c \t' <file_name>は、タブで区切られた値を表示します。

-L locale出力が、指定したロケールに変換されるほか、タイムスタンプも指定したロケールに変換されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 449

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nsr_render_log(8)

-S start_timeタイムスタンプが start_timeよりも前のメッセージは出力されません。start_timeには、nsr_getdate(3)形式を使用します。ユーザは、'l'オプションを使用してロケールの日付 /時刻の入力値を指定できます。ロケールの日付 /時刻の入力値は、UNIXの場合は recoverの 'ls -l'コマンドの後、Windowsの場合は recoverの 'dir'コマンドの後に設定します。たとえば、英語のロケールが指定された UNIXマシンの場合、'nsr_render_log -S " l may 30 4:00 "<log_file_name>'により、5月 30日 4時以降のすべてのメッセージが出力されます。'l'オプションを使用したが、開始時刻が指定されていない場合、または開始時刻が無効な場合、開始時刻はその日の 00:00:00 にマップされます。

-E [ end_time | "l locale_end_time" ]タイムスタンプが終了時刻よりも後のメッセージは出力されません。日付は、nsr_getdate(3)形式、または「l locale_end_time」を指定する場合はロケールの日付形式で指定できます。ロケールの日付形式は、引用符で囲んで、「l」の後にスペースを入れる必要があります。ロケールの日付 /時刻の入力値は、UNIXの場合は recoverの「ls -l」コマンド、Windowsの場合は recoverの「dir」コマンドの日付 /時刻の表示形式に従います。たとえば、英語のロケールが指定された UNIXマシンの場合、「nsr_render_log -E " l may 30 4:00 " <log_file_name>」により、5月 30日 4時以前のすべてのメッセージが出力されます。「l」オプションを使用したが、終了時刻が指定されていない場合、または無効な終了時刻が指定された場合、終了時刻はその日の 23:59:59にマップされます。

サポートされている locale_date形式の詳細については、recoverのマニュアル ページのchangetimeコマンドを参照してください。

-N lines出力するのに必要な最大行数。十分な行数が存在しない場合、利用可能な行数が出力されます。このオプションを開始時刻と共に指定する場合、開始タイムスタンプの後に N行を指定します。

-B start_line指定した行数のメッセージのみを出力します。 'start_line'に負の値を指定すると、ファイルの最後から遡る形で、指定した行数が読み込まれます。

-T thread_id指定したスレッド IDによって記述されたメッセージのみを出力します。複数の TID(最大 8個 )を入力できます。各 TIDはスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

-P process_id指定したプロセス IDによって記述されたメッセージのみを出力します。複数の PID(最大 8個 )を入力できます。各 PIDはスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

-Gプログラム名指定したプログラム名によって記述されたメッセージのみを出力します。複数のプログラム(最大 8個)を入力できます。各プログラム名はスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

-M message_id指定したメッセージ IDを含むメッセージのみを出力します。複数のメッセージ ID(最大 8個 )を入力できます。各メッセージ IDはスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

-H hostname指定したホストによって記述されたメッセージのみを出力します。複数のホスト名 (最大 8個 )を入力できます。各ホスト名はスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド450

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nsr_render_log(8)

-A activity ID指定したアクティビティ ID を含むメッセージのみを出力します。複数のアクティビティ ID(最大 8個 )を入力できます。各アクティビティ IDはスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

-C category指定したメッセージカテゴリを含むメッセージのみを出力します。複数のメッセージカテゴリ (最大 8個 )を入力できます。各メッセージカテゴリはスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

-F device name指定したデバイス名への参照を含むメッセージのみを出力します。複数のデバイス名(最大 8個)を入力できます。各プログラム名はスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

-J host name referenced指定したホスト名への参照を含むメッセージのみを出力します。複数のホスト名 (最大 8個 )を入力できます。各ホスト名はスペースで区切られ、セット全体が二重引用符で囲まれます。

-Y severity指定したレベル以上の重大度レベルが設定されたメッセージのみを出力します。

log_file_nameパス名 log_file_nameによって指定されたファイルのメッセージを読み取ります。

使用例使用例 1:ログを日本語に変換し、ヘッダ行を設定するには、次のように実行します。

nsr_render_log -lz -L ja_JP.utf8 /nsr/logs/daemon.raw

使用例 2: PID 41、1064、1065によって生成されたログメッセージを表示するが、スレッド IDおよびアクティビティ /イベント IDの出力は実行せず、ログファイルの最後の 50行のみを検索して、出力をリダイレクトするには、次のように実行します。

nsr_render_log -ta -P "41 1064 1065" -B -50 ./recover.raw > recover.txt

使用例 3: 2006年 6月 30日の AM 11時から AM 12時における、セキュリティレベルが 2の最初の 99個のログメッセージを表示するには、次のように実行します。

nsr_render_log -S "Jan 30 11:00" -E "Jan 30 12:00" -N 99 –Y 2 /nsr/logs/daemon.raw

注記1: パス内に示される各バックスラッシュ ("\")文字については、続けて 2つのバックスラッシュを入力する

ようにします。

例 :c:\\dir_one\\dir_two\\daemon.raw

2: ユーザがメッセージをシェルの場所以外の場所に変更している場合、出力は UTF-8でエンコードされます。この UTF-8出力がファイルにパイプされている場合、ユーザは自身の責任でファイルが UTF-8エンコードをサポートしていることを確認してください。

参照先nsr_getdate(3)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 451

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nsr_render_log(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド452

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nsr_resource(5)

Maintenance Procedures nsr_resource(5)

製品名(A-Z)nsr_resource - NetWorkerリソース形式

形式resource ::= attribute list <空白行 >attribute list ::= 属性 [ ; 属性 ]*属性 ::= 名前 [ : 値 [ , 値 ]* ]name, value ::= <印刷可能な文字列 >

機能説明NetWorkerシステムでは、リソースを含むファイルを使用して、NetWorkerシステム自身とそのクライアントを記述します。各リソースは、管理する必要がある NetWorkerシステムのコンポーネントを表します。NetWorkerリソースの例として、デバイス、スケジュール、クライアントがあります。システム管理者は、リソースを操作して NetWorkerシステムを制御します。ファイルとファイル内のリソースへは、NetWorker管理コンソールおよびnsrad-min(8)プログラムからアクセスできます。また、通常のテキストエディタで表示することもできます。

ファイルはすべてフォーマットが共通です。同じフォーマットを、nsradmin(8)プログラムも使用します。各リソースは、属性のリストによって記述され、空白行で終了しています。属性リスト内の各属性は、名前とオプションの値のリストで構成されます。属性名と属性値はコロン (:)で区切られており、各属性値はコンマ (,)で区切られており、各属性はセミコロン (;)で終了しています。行の終わりにあるコンマ、セミコロンまたはバックスラッシュ (\)は、次の行への継続を表します。ポンド記号 (#)で開始されている行はコメント行であると判断され、無視されます。バックスラッシュ文字は、また、他の文字 (コンマ、セミコロン、ポンド記号、バックスラッシュ )の特殊な意味を終了させるために使用することもできます。

属性の名前および値には、印刷可能なあらゆる文字を含めることができます。大文字と小文字は区別されません。また、両端の余分な空白は削除されますが、名前と値の間にある余分な空白は削除されません。例 : Name: this is a test;は、 name: This Is A Test ;と一致しますが、次の属性とは一致しません。 Name: this is a test;

使用例次に示すリソースの例には、属性が 8つあります。"type"、 "name"、 "server"、 "schedule"、"directive"、 "groupv、"save set"、および "remote access"の 8つです。remote access属性には値がありません。

type: NSR client; name: venus; server: earth; schedule: Default; directive: Unix standard directives; group: Default; save set: All;remote access: ;

次に示すリソースには、属性が 6つあります。administrator属性には、&engineering、root、operatorの3つの値があります。この 3つの値はコンマで区切られています。action属性には incr incr incr incr incr full incrという値が 1つあります。この値は、単語がスペースで区切られていますが、単一の値であることに注意してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 453

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nsr_resource(5)

type: NSR schedule; action: incr incr incr incr incr full incr;administrator: &engineering, root, operator; name: engineering servers; override: ; period: Week;

特殊属性各 NetWorkerリソースには、7つの特殊属性、すなわち、type、name、administrator、hostname、ONC program number、ONC version number、ONC transport。が含まれています。typeおよび name属性は、通常、表示されますが、その他の属性は非表示です。属性が非表示であるということは、使用頻度が低く、設定が難しい属性であることを示します。隠し属性は、通常、ユーザは変更しないでください。

type属性は、リソースに含めることができる属性を定義します。たとえば、type属性が NSR clientのリソースには必ず server属性が含まれ、NSR scheduleのリソースには含まれません。

name属性は、リソースが表すオブジェクトを説明する名前です。上記の最初の例では、name属性は、NetWorkerクライアントマシンの名前です。2番目の例では、name属性は、技術部門のサーバをバックアップするために使用されるスケジュールを記述しています。

administrator属性は、このリソースを変更または削除する権限を有するユーザのリストです。新しいリソースを作成する場合、この属性は type: NSRリソースから継承されます。NSRリソースの管理者は、NetWorkerリソースの作成および削除を実行する権限の与奪も制御します。

このリソースを制御するサービスが動作しているマシンのホスト名を指定する hostname属性。内部的に使用され、管理者は変更できません。

残りの属性 (ONC program number、ONC version number、および ONC transport)は、このサービスのオープンネットワークコンピューティング情報を指定します。これらの属性は手動で変更しないでください。

リソース IDが表示される場合もあります。リソース IDは属性のように見えますが、NetWorkerシステムが各リソースに一意の IDを提供するために設定し、使用する内部値です。新しいリソースを editコマンド (nsradmin(8))で作成する際は、resource identifier属性がオフにされている必要があります。これによって、このリソースは新規に作成されたものであると判断され、新規の識別子が割り当てられます。

NetWorkerリソースは Legatoリソース管理プラットフォーム (resource(5)のマニュアルページを参照 )によって実装されます。この柔軟なアーキテクチャは、NetWorkerの将来のリリースで、さらにリソースタイプや属性が追加され、このリリースで提供されている管理ツールはそれらを自動的に使用できるようになる予定です。これを可能にするために、各サーバは、各タイプの属性を説明するために内部的に使用されるタイプ記述子を、管理ツールとサービスの間で提供しています。このタイプ記述子により、単一の値しか許可されない、値の指定を許可されない、数値しか許可されないなど、制限を受ける場合があります。

リソースタイプNetWorkerのこのリリースでは、次のリソースタイプが定義されています。

NSR このリソースは NetWorkerサーバを記述します。管理者の認証、進行中の操作に関する情報、過去の操作に関する統計値およびエラー情報を制御する属性が含まれます。詳細については、nsr_service(5)のマニュアルページを参照してください。

NSR clientこのリソースは NetWorkerクライアントを記述します。保存するファイル、使用するスケジュール、このクライアントが属するグループを指定する属性が含まれます。1つの NetWorkerクライアントに対して複数のクライアントリソースを定義できます。これにより、クライアントは異なるスケジュールでファイルを保存できます。詳細については、nsr_client(5)マニュアルページを参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド454

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nsr_resource(5)

NSR deviceこのリソースタイプは、ストレージデバイスを記述します。特定のデバイス名 (/dev/nrst1など )、メディアタイプ (8mmなど )、現在マウントされているボリュームの名前などを指定する属性が含まれます。また、現在および過去の操作のステータスと統計値も提供します。詳細については、nsr_device(5)のマニュアルページを参照してください。

NSR directiveこのリソースはディレクティブを記述します。ディレクティブは、クライアントのファイルの保存時の処理方法を制御します。詳細については、nsr_directive(5)、nsr(5)、および uasm(8)の各マニュアルページを参照してください。

NSR groupこのリソースは、NetWorkerクライアントの論理グループと開始時刻を指定します。毎日、指定された時刻に、グループに属するすべてのメンバーが保存を開始します。詳細については、nsr_group(5)のマニュアルページを参照してください。

NSR jukeboxこのリソースタイプは、ジュークボックスを記述します。ジュークボックスモデル、ジュークボックスの最初と最後のスロット番号、ジュークボックス内のデバイス名などの属性が含まれます。詳細については、nsr_jukebox(5)のマニュアルページを参照してください。

NSR labelこのリソースタイプは、ボリュームのラベル付け時に使用される名前のシーケンスを説明するテンプレートを指定します。詳細については、nsr_label(5)のマニュアルページを参照してください。

NSR licenseこのリソースには、現在、この NetWorkerのインストールで有効にされている各機能のライセンス情報が含まれます。NetWorkerがライセンスされた機能を検証するために使用するさまざまなイネーブラと認証コードが含まれます。詳細については、nsr_policy(5)および nsrcap(8)の各マニュアルページを参照してください。

NSR notification通知は、特定の種類の NetWorkerイベントが発生したときに実行されるアクションを指定します。詳細については、nsr_notification(5)のマニュアルページを参照してください。

NSR policyポリシーリソースは、NetWorkerのインデックス管理プロセスの一部として使用されます。これらのポリシーは、クライアントのオンラインファイルインデックスにエントリを保持する期間とセーブセットにリサイクル可能というマークを付ける時期をコントロールします。詳細については、nsr_policy(5)のマニュアルページを参照してください。

NSR poolこのリソースタイプは、保存の特性 (グループ、レベルなど )に基づいてセーブセットを保存するボリュームを決定するために、NetWorkerが使用します。詳細については、nsr_pool(5)のマニュアルページを参照してください。

NSR scheduleスケジュールリソースは、一連の保存レベルとオーバーライドリストを定義します。オーバーライドリストは、レベルと日付のペアで構成されます。レベルは、クライアントのバックアップ時に保存されるデータの量を制御します。詳細については、nsr_schedule(5)マニュアルページを参照してください。

NSR stage各ステージリソースはステージングポリシーを説明します。リソースには、ポリシーのコントロールパラメータとポリシーによって管理されるデバイスを定義する属性が含まれます。詳細については、nsr_stage(5)のマニュアルページを参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 455

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nsr_resource(5)

ファイル

/nsr/res/nsrdb

NetWorkerサーバのリソースを保持します。このディレクトリのファイルは直接編集できません。nsradmin(8)または NetWorker管理コンソールのいずれかを代わりに使用してください。

参照先resource(5)、 nsr(5)、 nsr_client(5)、 nsr_device(5)、nsr_directive(5)、 nsr_group(5)、 nsr_jukebox(5)、nsr_label(5)、 nsr_license(5)、 nsrcap(8)、nsr_notification(5)、 nsr_policy(5)、 nsr_pool(5)、nsr_schedule(5)、 nsr_service(5)、 nsr_stage(5)、 nsr(8)、savegroup(8)、 savefs(8)、 nsradmin(8)、 uasm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド456

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nsr_schedule(5)

Maintenance Procedures nsr_schedule(5)

製品名(A-Z)nsr_schedule - NetWorkerのリソースタイプ "NSR schedule"の定義

形式type: NSR schedule

機能説明各 NetWorkerスケジュールは、単一のリソースタイプ NSR scheduleによって記述されます(nsr_resource(5)を参照)。NetWorkerサーバの NSRスケジュールリソースを編集するには、次のように入力します。 nsradmin -c "type:NSR schedule" NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)を参照してください。

このリソースは、NetWorkerクライアントが保存するデータ量を制御するレベルのシーケンスを表します(nsr_client(5)を参照 )。NSRスケジュールリソースは、各 NetWorkerスケジュールごとに 1つずつあります。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR scheduleには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。この他にも、すべてのリソースに共通の隠し属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (read/write)

この属性は、スケジュール名を指定しますスケジュールは、クライアントリソース内でその名前によって参照されます。例 : name: monthly_fulls;

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者は、スケジュールに関する説明や補足情報を管理できます。

period (read-only)

この属性はスケジュールの期間の長さを指定します。"Week"または "Month"を指定できます。"Week"は、日曜日に開始され、7日ごとに繰り返すスケジュールです。"Month"は、毎月 1日から開始するスケジュールです。デフォルトは "Week"です。例 : period: Month;

action (read/write)

この属性は、スケジュールを構成する保存レベルのシーケンスを指定します。スケジュールのそれぞれの日に、1つのエントリが使用されます。エントリは、スペース (空白、タブなど )で区切る必要があります。有効なレベルは、"consolidate"、"full"、"incr"、"skip"、および 1 ~ 9までの数字です。consolidate(統合 )、full(フル )、incr(インクリメンタル )、skip(スキップ )は、それぞれ "c"、"f"、"i"、"s"と省略することができます。

アクション属性に、期間内の日数として十分なエントリが含まれていないと、アクションリストの最後に達したときに、アクションリストが繰り返されます。例 : action: f i i i i i i;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 457

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nsr_schedule(5)

レベルには、次の 12種類があります。full、levels 1 ~ 9、incr、および skip。fullは、すべてのファイルを保存します。これは、dump(8)のレベル 0ダンプと似ています。incrは、インクリメンタルセーブですが、この場合は、任意のレベルにおいて、最も新しく行われたセーブ以降に変更されたファイルのみが保存されます。このレベルに相当するレベルは、dump(8)にはありません。このレベルはセーブするファイルを決める場合に、レベルを問わず最後に実行されたセーブを、インクリメンタルセーブも含めて対象にするからです。skipは、ファイルを保存しません。レベル 1 ~ 9では、すべてのファイルを保存します。対象は、低位レベルで保存されてから更新されたファイルです。たとえば、月曜日にフルセーブを実行し、火曜日にレベル 3セーブを実行してから、水曜日にレベル 3セーブを実行すると、そこには月曜日のフルセーブ以降に変更または追加されたすべてのファイルが含まれます。デフォルトでは、このセーブレベルはNetWorkerクライアントのスケジュール(NSRスケジュール)に従って自動的に決定されます。NetWorkerサーバ上の nsrmmdbd(8)で維持されている以前のセーブの履歴を使用すると、あるレベルに必要な時間を正確に求めることができます。テープが削除された場合、前回のセーブレベルに基づいて算出された時間は、サーバ上のメディア情報を使用して、必要に応じて自動的に調整されます。

override (read/write)

この属性は、action属性で指定されたアクションに優先するアクションと日付のリストを指定します。優先設定は、action date形式で指定します。actionは、"full"、"incr"、"skip"、または 1~ 9までのいずれかの数字を指定します。dateは、固定的な日付または 周期的な日付を指定する必要があります。固定的な日付は "月 /日 /年 "の形式で指定します。月と日は 2桁の数値、年は 2桁または 4桁のいずれかの数値を使用できます。年を 2桁にすると、70~ 99の範囲の数値は 1900以降の年数と見なされ、00~ 69の範囲は 2000年以降の年数と見なされます。周期的な日付は、[number] weekday every [number] periodの形式で指定します。numberは、数値(1、2、3など)または序数(first、second、thirdなど)を使用できるオプションです。weekdayは、「Monday」、「Tuesday」、「Wednesday」、「Thursday」、「Friday」、"saturday"、"sunday"のいずれかを指定します。numberでの "last"の使用はサポートされていません(たとえば、「last Friday」を使用して月の最後の金曜日を指定することはできません)。period は、「week」、「month」、「quarter」、「year」のいずれかの値を指定します。action dateのペアは、コンマ(,)で区切ります。例 : override: full 1/1/1994, full first friday every 2 week;

使用例次の例は、「Default」という名前の NSRスケジュールリソースを定義しています。Defaultスケジュールは変更可能ですが、削除することはできません。各 NetWorkerサーバには、Defaultスケジュールが必要です。このスケジュールの単位は一週間で、日曜日にフルセーブを実行し、翌日以降は毎日インクリメンタルセーブを実行します。優先設定アクションの指定はありません。

type: NSR schedule; name: Default; period: Week; action: f i i i i i i;override:;

次の例は、「quarterly」という名前のスケジュールを定義しています。期間は 1か月です。アクション属性には、レベル 5、9、およびインクリメンタルセーブを指定します。優先設定属性で、フルセーブを各四半期の初日に指定します。アクション属性のエントリは、7つだけであることに注意してください。リストの最後に達すると、直ちにリストの先頭に戻り、レベル 5のセーブが実行されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド458

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nsr_schedule(5)

type: NSR schedule; name: quarterly; period: Month; action: 5 incr incr incr 9 incr incr;override: f 1/1/1994, f 3/1/1994, f 6/1/1994, f 9/1/1994, f 1/1/1995;

参照先nsr(8)、 nsrmmdbd(8)、 savefs(8)、 mminfo(8)、 nsradmin(8)、nsr_client(5)、 nsr_policy(5)、 nsr_resource(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 459

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nsr_schedule(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド460

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nsr_service(5)

Maintenance Procedures nsr_service(5)

製品名(A-Z)nsr_service - NetWorkerサーバのリソースタイプ「NSR」の定義

形式type: NSR

機能説明各 NetWorkerサーバは、1つのリソースタイプ NSRによって記述されます。NetWorkerリソースに関する一般情報については、nsr_resource(5)を参照してください。NSRリソースを編集するには、次のコマンドを使用します。 nsradmin -c "type:NSR"NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)を参照してください。

ATTRIBUTES以下の属性が、NSRリソースに対して定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。choice listは、指定されたリストから値をいくつでも選択できることを示します。static属性の値は、ほとんど変更されません。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示で きません。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。または、サーバによってのみ変更されます。

name (read-only, static)

この属性は、この NetWorkerサーバのホスト名を指定します。例 : name: mars;

version (read-only, dynamic)

NetWorkerサーバデーモン (nsrd(8))のソフトウェアバージョンです。スラッシュの後に、現在ライセンスされているクライアント数が含まれます。例 : version: NetWorker 4.1 Turbo/110;

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者は、NetWorkerサーバに関する説明や補足情報を管理できます。例:comment: machine located in room 243;

save totals (read-only, dynamic, hidden)

セーブ統計値。セーブセッションの総数、エラーが発生したセーブ数 (発生した場合 )、セーブされたバイト総数 (セーブした場合 )を含む文字列です。この属性は、各セーブセッションが完了するたびに更新されます。例 : save totals: "37 sessions, 457 MB total";

recover totals (read-only, dynamic, hidden)

リカバリ統計値。リカバリセッションの総数、エラーが発生したリカバリ数 (発生した場合 )、リカバリされたバイト総数 (リカバリした場合 )を含む文字列です。この属性は、各リカバリセッションが完了するたびに更新されます。例 : recover totals: "347 sessions, 48 MB total";

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 461

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nsr_service(5)

totals since (read-only, dynamic)

統計値の収集が開始された時刻。この値は、通常、NetWorkerサーバが最後に再起動された時刻です。例 : totals since: "Fri Jun 1 09:35:02 1992";

NSR operation (read-only, choice list, hidden)

この属性は、現在使用されていませんが、下位互換性のために提供されています。

parallelism (read/write, static)

この属性は、このサーバが許可する同時セーブセッション数を設定します。値は、管理者が設定できます。メインメモリとスワップ領域の容量が大きい高速システムでパフォーマンスを向上させるには、大きい値を設定します。速度の遅いシステム、メインメモリまたはスワップ領域の容量が小さいシステムでは、過負荷を避けるために小さい値を設定します。警告 : UNIXの一部のバージョンには不具合があるため、並列処理数を大きくするとシステムが応答を停止する場合があります。例:parallelism: 4;

session statistics (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、各アクティブセッションの統計値を報告します。統計値の各セットごとに、次の 14の値が報告されます。id(セッションの一意の識別子 )。name(セッション名 )。mode(read、write、browseのいずれか )。pool(現在のプール )。volume(現在のボリューム )。rate kb(セーブセッションの現在のデータ転送速度 )。amount kb(セッションによって読み取られた、または書き込まれた現在の量 )。total kb(セッションによって読み取られた総量 )。amountfiles(現在のリカバリ済みファイル数。将来のリリースで実装を予定 )。total files(リカバリするファイルの現在数。将来のリリースで実装を予定 )。connect time(セッションが接続された時刻 )。num volumes(リカバリセッションによって使用されたボリューム数 )。used volumes(リカバリセッションによって処理されたボリューム数 )。completion(running、complete、または continuedのいずれかの値 )。例 : sessions statistics: ;

monitor rap (read/write, hidden)

この属性を使用すると、管理者は構成リソースに対して行われた変更を /nsr/logs/rap.logに記録できます。

manual saves (read/write, hidden)

この属性を使用すると、管理者はサーバに対する手動バックアップを無効にできます。スケジュールバックアップは、引き続き通常どおり動作します。

public archives (read/write)

この属性は、ユーザが他のユーザの所有するアーカイブ ファイルをリトリーブできるかどうかを決定します。

volume priority (read/write)

NetWorkerサーバに、ローカルで管理されているジュークボックス内のボリュームとSmartMediaによって管理されているボリュームがある場合、管理者はこの属性を使用することにより、データ保存時のボリュームの選択に優先順位を割り当てることができます。この属性は、サーバに SmartMediaによって管理されているボリュームを優先させる (Smart-Media Priority)か、またはローカルで管理されているジュークボックス

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド462

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nsr_service(5)

内のボリュームを優先させる (NearLine Priority)かを指定します。デフォルトはNearLine Priorityです。例 : volume priority: NearLine Priority;

SmartMedia save mount(read/write)

この属性は、SmartMediaに対するデータ保存用ボリュームのマウントリクエストの形式を制御します。この属性の値を volume by characteristicsに設定すると、NetWorkerは特定の基準に合うボリュームを要求し、SmartMediaは、その基準を満たすすべてのメディアから適切なボリュームを選択します。この属性の値を volume by nameに設定すると、NetWorkerはボリュームを名前で要求し、SmartMediaは要求されたボリュームをマウントします。デフォルト値は volume by characteristicsです。例 : SmartMedia save mount: volume by characteristics;

license server (read/write, hidden)

NetWorkerライセンスマネージャがインストールされ、動作しているサーバ名。この属性は、以前は「GEMS server」という属性でした。GEMSライセンスマネージャが動作している GEMStation、または GEMSライセンスマネージャが動作しているマシンを値として設定できます。例 : license server: jupiter;

update licenses (choice, read-only, dynamic, hidden)

このサーバで外部管理されているライセンスとの再同期をすぐに行う場合は、'Yes'に設定してください。

message (read-only, dynamic, hidden)

種類にかかわらず、記録された最後のメッセージ。文字列の先頭にはタイムスタンプが含まれます。例 : message: "Mon 12:25:51 Tape full, mount volume mars.001 on /dev/nrst1";

message list (read-only, dynamic, hidden)

最近のメッセージのリスト。それぞれの値は、タイムスタンプと文字列メッセージで構成されます。例 : message: "Mon 12:25:51 Tape full, mount volume mars.001 on /dev/nrst1";

server message (read-only, dynamic, hidden)

サーバのステータスに関する最新の一般的なメッセージを簡潔に一覧表示します。例 : message: "Tape full, mount volume mars.001 on/dev/nrst1";

sequence number (read-only, dynamic, hidden)

対応するサーバメッセージのシーケンス番号。

server message time(read-only, dynamic, hidden)

サーバメッセージが生成された時刻。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 463

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nsr_service(5)

server message priority (read-only, dynamic, hidden)

サーバメッセージの優先順位。現在、この値は NetWorkerの内部使用を目的としています。

server message source (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、サーバ上でメッセージを生成した NetWorkerコンポーネント(クライアント、デバイスなど)を指定します。クライアント、デバイスなどを指定できます。

server message category (read-only, dynamic, hidden)

この属性は、サーバメッセージカテゴリを指定します。現在、この値は NetWorkerの内部使用を目的としています。

session (read-only, dynamic, hidden)

この属性の値は、セッション情報文字列のリストです。各文字列には、NetWorkerクライアント名、オペレーションのタイプ(保存、ブラウズ、リカバリなど)、セーブセットに関する情報の他に、名前、バイト数、ファイル数などが含まれます。サイズと速度の単位はすべて、バイト /秒、キロバイト(1024バイト)、メガバイト(1,000キロバイト)などです。例 :

session: "venus:/usr saving to mars.001 20MB",

"mars:/usr/src done saving 24MB";"

session message (read-only, dynamic, hidden)

上記の session属性に関する簡潔なセッションメッセージ文字列。例 :

session: "venus:/usr saving to mars.001",

"mars:/usr/src done saving";"

session client name(read-only, dynamic, hidden)

セッションがアクティブになっているクライアントの名前。

session rate (read-only, dynamic, hidden)

アクティブなセッションのデータ転送速度です。

session rate label (read-only, dynamic, hidden)

Unit of data transfer for the active sessions.

session client name(read-only, dynamic, hidden)

セッションがアクティブになっているデバイスの名前。

pending (read-only, dynamic, hidden)

NetWorkerイベント通知システムでペンディングになっているイベントのリスト(nsr_notification(5)を参照)。最初の 3つのフィールドは、時刻、優先順位、イベント名です。例 : pending: "Fri 14:40:15 alert: media mount of mars.001 suggested on /dev/nrst1";

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド464

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nsr_service(5)

status (読み取り専用、ダイナミック、非表示)NetWorkerサーバのステータスフラグのリスト。これらのフラグは、NetWorkerのサーバ側プログラム(savegrpなど)によってのみ使用され、実行中のサーバで使用できるさまざまな機能の一覧を示します。現在は、name=boolean(trueまたは false)の形式で表示されます。リストされた機能と状態はいつでも変更できます。

statistics (read-only, dynamic, hidden)

さまざまなサーバ統計情報を name=number の形式で提供する文字列のリスト。

LSSV reg code (read-write, hidden)

カスタマー登録コード("EMC Single Server Version for Oracle")。

Job inactivity timeout (read/write, static)

最後にジョブと通信してから、ジョブを非アクティブと宣言して終了するまでに待機する時間(分)のグローバル設定。この設定は、nsrjobdによって適用され、環境変数NSR_UNRESPONSIVE_JOB_TIMEOUTを置き換えます。nsrmmdへの接続を維持する保存プロセスにのみ適用されるグループ インアクティビティ タイムアウトと異なり、このタイムアウトはすべてのプロセスの開始から終了までを通じて適用されます。たとえば、保存プロセスが引数の処理中にハングした場合、グループ インアクティビティ設定からのトリガーで終了することはありませんが、この属性が設定されている場合は、設定されている時間(分)が経過すると、ハングしたプロセスが終了します。空の文字列または 0は、タイムアウトが無効であることを示します。

Jobsdb retention in days (read/write, static)

完了したジョブのレコードをアクティブジョブデータベースに保存する最短期間(日数)。この時間が経過した後、アクティブジョブデータベースからレコードがパージされます。NMCサーバでは、ジョブレコードを長期的な監視に使用できるように、この期間内にジョブレコードを取得する必要があります。NMCサーバが継続的にオフラインとなる時間の長さが、この属性で指定した期間を超えないように注意してください。警告 : 使用頻度の高いサーバの場合、この属性を大きい値に設定すると、アクティブジョブデータベースが大きくなりすぎてパフォーマンスに支障をきたす可能性があります。調整時には注意が必要です。

Jobsdb maximum size (read/write, static)

アクティブジョブデータベースを拡張できる最大サイズ。データベースのサイズがこの値を超えると、この属性で設定した最大値を 10パーセント下回るサイズになるまでデータベースからレコードがパージされます。このとき、古いものから順にレコードが選択されます。この値は、リテンション時間よりも優先されます。この値が小さすぎると、レコードが削除される時期が早くなりすぎます。警告 :使用頻度の高いサーバの場合、この属性を大きい値に設定すると、アクティブジョブデータベースが大きくなりすぎてパフォーマンスに支障をきたす可能性があります。調整時には注意が必要です。

types created (read-only, static)

この NetWorkerサーバが作成でき、クライアントが問い合わることができる他のすべてのリソースタイプのリスト。例 : types created: NSR device, NSR group;

administrator (read/write, static)

NetWorkerの管理を許可されているユーザー(またはネットグループ)の名前のリスト

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 465

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nsr_service(5)

です。このリストに含まれるユーザーは、管理者ユーザーグループのメンバーです。このリストは、管理者ユーザーグループリソースの Users属性から継承されます。セキュリティ設定の変更権限を持つユーザーだけが、この属性を表示または変更できます。サーバのローカルホストの「root」ユーザーは、常に管理者です。他の管理者を指定するエントリーは、次の形式で指定できます。

user、 user@host、 user@domain、 group@host、 group@domain、 host/user &netgroupまたは user_attribute=value[, ...]

(ここで userはユーザー名、hostはホスト名、groupはユーザーグループ名、domainはドメイン名、user_attributeは user、group、host、nwinstname、nwinstancename、domain、domaintype(ドメインのタイプ)、NISまたはfBWINDOMAINです。)

ユーザー属性 : nwinstname and nwinstancenameは NetWorkerインスタンス名を示すために使用されます。これらの属性のいずれかに入力する値は、一致するユーザーの接続元のマシンの NSRLAリソースの「name」フィールドの中の値です。

valueは空白で区切られた任意の文字列です。値に空白が含まれる場合は、二重引用符で値を囲みます。値にはワイルドカード「*」を含めることができます。ユーザー名だけを指定すると、そのユーザーは任意のホストから NetWorkerを管理できます(user@*または */userまたは user=userを指定するのと同等)。ネットグループ名の先頭には、必ず「&」を付けます。

次の例は、任意のホストの「root」、ホスト「jupiter」および「mars」のユーザー「operator」、任意のホストのユーザー「admin」、およびネットグループ「netadmins」内のすべて(ユーザー名、ユーザーのホスト名、サーバのドメイン)に対して、NetWorker管理者メンバーシップを付与します。例 : administrator: root, operator@jupiter, mars/operator, admin@*,&netadmins;

次の例は、ホスト「pluto」のユーザー「root」、Windowsドメイン「Accounting」のグループ「Backup Operators」内のユーザー、および NISドメイン「YP.fubar.COM」内のユーザー「joe」に対して、NetWorker管理者メンバーシップを付与します。例 : administrator: "user=root,host=pluto", "group=\"Backup Operators\", domain=Accounting, domaintype=windomain", "user=joe, domain=YP.fubar.COM, domaintype=NIS";

contact name (read/write, static)

この属性は、製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。[登録]ウィンドウから登録情報を出力する前に、この値を指定する必要があります。例 : contact name: contact_name;

company (read/write, static)

この属性は、製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。[登録]ウィンドウから登録情報を出力する前に、会社名を指定する必要があります。例 : company: EMC Corporation;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド466

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nsr_service(5)

street address (read/write, static)

この属性は、郵送での製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。送付先の番地を指定してください。例 : street address: 176 South Street;

city/town (read/write, static)

この属性は、郵送での製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。例 : city/town: Hopkinton;

state/province (read/write, static)

この属性は、郵送での製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。例 : state/province: MA;

zip/postal code (read/write, static)

この属性は、郵送での製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。例 : zip/postal code: 01748;

country (read/write, static)

この属性は、郵送での製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。例 : country: USA;

phone (read/write, static)

この属性は、製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。[登録]ウィンドウから登録情報を出力する前に、この属性を指定する必要があります。例 : phone: 877-534-2867;

fax (read/write, static)

この属性は、製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。例 : fax: 650-745-1477;

email address (read/write, static)

この属性は、製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。例 : email address: [email protected];

server OS type (read/write, static)

この属性は、製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。例 : server OS type: Solaris;

purchase date (read/write, static)

この属性は、製品ライセンスの取得 /登録に使用されます。製品のイネーブラコードの購入日を指定します。[登録]ウィンドウから登録情報を出力する前に、この属性を指定する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 467

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nsr_service(5)

product serial number (read/write, static)

この属性は、製品のライセンスの取得 /登録に使用されます。[登録 ]ウィンドウから登録情報を出力する前に、この値を指定する必要があります。

mm op message (read/write, dynamic, hidden)

この属性は、最後に完了したメディアデータベースオペレーションを説明するメッセージを一覧表示します。オペレーションを要求した NetWorkerプログラム (nsrmm(8)など )は、結果を確認すると直ちにこの属性をクリアします。管理者は、この属性を手動で変更できません。

mm operation value (read/write, dynamic, hidden)

この属性は、nsrmm(8)などのプログラムが、適切なメディアデータベースオペレーションの場所またはフラグを NetWorkerサーバに渡すために使用します。オペレーションが完了すると、値は自動的にクリアされます。管理者は、この属性を手動で変更できません。

mm operation (read/write, choice list, dynamic,hidden)

この属性は、nsrmm(8)などのプログラムが、適切なメディアデータベースオペレーションのタイプを NetWorkerサーバに渡すために使用します。選択できる値は次のとおりです。purge volume(ボリュームのパージ)、purge save set(セーブセットのパージ)、delete volume(ボリュームの削除)、delete save set(セーブセットの削除)、mark volume(ボリュームのマーク)、mark save set(セーブセットのマーク)、unmark volume(ボリュームのアンマーク)、unmark save set(セーブセットのアンマーク)、specify volume location(ボリュームの場所の指定)、specify volume flags(ボリュームのフラグの指定)、specify save set flags(セーブセットのフラグの指定)。サーバは、このようなオペレーションを逐次化し、nsrmmdbd(8)で適切な問い合わせを実行します。オペレーションが完了すると、値は自動的にクリアされます。管理者は、この属性を手動で変更できません。

mm operation id (read/write, dynamic, hidden)

この属性は nsrmm(8)などのプログラムが、適切なメディアデータベースオペレーション識別子を NetWorkerサーバに渡すために使用します。オペレーションが完了すると、値は自動的にクリアされます。管理者は、この属性を手動で変更できません。

nsrmon info (read/write, dynamic, hidden)

この属性は nsrmon(8)などなプログラムが、リモートデーモンのリクエストに関する情報を NetWorkerサーバに渡すために使用します。リクエストが完了すると、値は自動的にクリアされます。管理者は、この属性を手動で変更できません。ストレージノードとリモートデーモンの説明については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

nsrmmd count (read-only, dynamic, hidden)

この属性は nsrd(8)などのプログラムがメディアデーモンの数と位置を追跡するために使用します。

nsrmmd polling interval (read/write, hidden)

この属性は、リモート nsrmmd(8)のポーリングイベントの間隔を分単位で指定します。nsrd(8)は、リモート nsrmmd(8)をこの間隔でポーリングし、リモート nsrmmd(8)が動作しているかどうかを判別します。nsrd(8)は、このポーリングによってデーモンが動作していないと判断すると、「nsrmmd restart interval」で設定された時間が経過した後に nsrmmd(8)を再開します。nsrmmdの再開間隔に関する説明を参照してください。この属性およびストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド468

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nsr_service(5)

nsrmmd restart interval (read/write, hidden)

この属性は、リモート nsrmmd(8)の再開を試行する間隔(分)を指定します。nsrd(8)は、リモート nsrmmd(8)が終了したと判断すると、リモートデーモンの再開を定期的に試行します。この属性にゼロを指定すると、デーモンは直ちに再開されます。この属性およびストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

nsrmmd control timeout (read/write, hidden)

この属性は、nsrd(8)がストレージノードのリクエストを待つ時間 (分 )を指定します。

enabler code (read/write, dynamic, hidden)

この属性は、サーバソフトウェアの基本イネーブラ用のイネーブラコードを指定します。

vendor ID (read/write, hidden)

このサーバを製造および出荷したベンダの ID。

SS cutoff size (read/write, hidden)

この属性は、保存時に使用される「セーブセットカットオフサイズ」のデフォルトを設定します。値を空白にすると、組み込まれているデフォルト値が使用されます。この属性を空白以外の値にする場合は、数値の後に KB(キロバイト)、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)を続けて値を指定します。このフィールドは、リリース 6.0より前のクライアントにのみ影響することに注意してください。継続セーブセットは、リリース 6.0以降ではサポートされません。

User ID (dynamic, hidden)

この属性には、NetWorkerサーバがユーザを認証するのに使用するユーザ IDが含まれます。ユーザ IDは、通常、user/host@domainの形式で表されます。

Privileges (dynamic, hidden)

この属性は、ユーザーが持つ権限を表示します。

Member of (dynamic, hidden)

この属性は、ユーザーが属しているユーザーグループを表示します。

hostname (read-only, hidden)

このリソースを制御するサービスが実行されているマシンのホスト名を表示します。内部的に使用され、管理者は変更できません。

ONC program number (read-only, hidden)

このサービスによってサーバプロトコルに供給される、クライアントのオープンネットワークコンピューティング (sunrpc) ID番号。

ONC version number (read-only, hidden)

上記のプロトコルのバージョン。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 469

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nsr_service(5)

ONC transport (choice, read-write, hidden)

サポートされているオープンネットワークコンピューティング (sunrpc)トランスポートプロトコルは、TCP (Transport Control Protocol)または UDP (User Datagram Protocol)です。

timezone offset (read-only, hidden)

この属性は、サーバの GMTからのタイムゾーンオフセットを表示します。

使用例完全な例を以下に示します。

type: NSR; name: mars; version: "NetWorker 4.1 Turbo/110"; save totals: "84 sessions, 3597 MB total"; recover totals: "1 session"; totals since: "Fri Oct 14 12:41:31 1994"; NSR operation: Idle; parallelism: 4; manual saves: Enabled; Monitor RAP: Disabled; message: \ "Mon 14:37:25 media alert event: recover waiting for 8mm tape mars.001"; message list: \ "Mon 07:10:12 media info: loading volume man.001 into /dev/nrst11", "Mon 07:10:33 /dev/nrst11 mount operation in progress", "Mon 07:11:15 /dev/nrst11 mounted 8mm 5GB tape man.001"; session: "mars:george browsing", "mars:/home/mars starting recovery of 9K bytes"; session statistics: ; pending: \"Mon 14:40:15 media alert: recover waiting for 8mm tape mars.001"; status: disabled=false, jukebox=true, dm=true, archive=true, cds=true, turbo=true, single=false; statistics: elapsed = 257415, saves = 1176, recovers = 12, save KB = 12050007, recover KB = 28272839, bad saves = 0, bad recovers = 0, current saves = 1, current recovers = 0, max saves = 12, max recovers = 1, mounts = 0, recover delays = 0, saving daemons = 0, recovering daemons = 0, idle daemons = 0; types created: NSR device, NSR group, NSR directive, NSR notification, NSR client, NSR policy, NSR schedule, NSR pool, NSR label, NSR jukebox, NSR license, NSR archive client, NSR archive list;

administrator: root; contact name: Technical Support; company: "EMC Corporation"; street address: 176 South Street; city/town: Hopkinton; state/province: MA; zip/postal code: 01748; country: USA; phone: 877-534-2867;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド470

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nsr_service(5)

fax: 650-745-1477; email address: [email protected]; purchase date: ; product serial number: ; mm op message: ; mm operation value: ; mm operation: ; mm operation id: ; nsrmon info: ; nsrmmd count: "mars:2"; nsrmmd polling interval: 3; nsrmmd restart interval: 2; nsrmmd control timeout: 5; enabler code: ; SS cutoff size: ; timezone offset: GMT-0800;

ファイル/nsr/res/nsrdb -このディレクトリのファイルは直接編集できません。nsradmin(8)を代わりに使用してください。

参照先netgroup(5)、 nsr(5)、 nsr(8)、 nsr_device(5)、nsr_group(5)、 nsr_notification(5)、 nsr_resource(5)、nsr_storage_node(5)、 nsradmin(8)、 nsrd(8)、 nsrmm(8)、nsrmmdbd(8)、 nsrmon(8)、 recover(8)、 save(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 471

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nsr_service(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド472

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nsr_shutdown(8)

Maintenance Procedures nsr_shutdown(8)

製品名(A-Z)nsr_shutdown - NetWorkerサービスの終了

形式nsr_shutdown [ -fq | -n | -l ][ -tタイムアウト ][ サービス ... ]

機能説明NetWorkerサービスをインテリジェントに終了するには、nsr_shutdownを使用します。デフォルトでは、nsr_shutdownは、ホスト上で稼働しているすべての NetWorkerサービスを終了させます。オプションとして、個々のサービスをコマンドラインで指定することもできます。

オプション-f 通常の手順によるシャットダウンに失敗した場合に、に NetWorkerサービスを強制的に終了させます。

-l 現在稼働中のすべての NetWorkerサービスとその子プロセスを一覧表示します。

-n NetWorkerサービスを実際にはシャットダウンせずに、サービスの終了シーケンスを実行します。

-q シャットダウン中の診断メッセージの出力をオフにします。

-t timeout指定された NetWorkerサービスすべてを nsr_shutdownがシャットダウンし終えるまでの合計時間の上限を秒単位で指定します。nsr_shutdownが指定された NetWorkerサービスすべてを正常な手順でシャットダウンすることに失敗した場合、-fフラグが指定されていなければ、終了に失敗した各サービスを示すエラーメッセージが表示されて終了します。デフォルトの timeoutの値は 180秒です。

参照先ps(1)、 kill(1)、 nsr(8)、 nsrd(8)、 nsrexecd(8)

注意プロセスグループリーダーとして稼動しているプロセス以外のプロセスは、nsr_shutdownのコマンドラインで指定できません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 473

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nsr_shutdown(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド474

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nsr_stage(5)

Maintenance Procedures nsr_stage(5)

製品名(A-Z)nsr_stage - NetWorkerリソースタイプ「NSR stage」の定義

形式type: NSR stage

機能説明NetWorkerサーバが使用する各ステージングポリシーは、単一のリソースタイプ NSR stage.によって記述されます。NetWorkerリソースに関する情報については、nsr_resource(5)を参照してください。NSR stageリソースを編集するには、次のコマンドを実行します。

nsradmin -c "type:NSR stage"

「NSR」と「stage」の間には空白を入れてください。また、リソースタイプは引用符で囲んでください。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(1m)を参照してください。

ATTRIBUTESリソースタイプ NSR stageには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(1m)で hiddenオプションを選択する必要があることを意味します。static属性の値は、ほとんど変更されません。dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (read-only, single string)

name属性は、ステージングポリシー名を指定します。

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者はステージングポリシーに関する説明や補足情報を管理できます。

enabled (read/write, choice)

enabled属性は、このポリシーに関連づけられたデバイスから自動的にセーブセットをステージングするかどうかを決定します。また、定期的な領域リカバリオペレーションを有効または無効にします。次の 2つの値のいずれかを指定できます。Yes 、 No 。

high water mark (%)(read/write)

セーブセットをステージングするポイント。ファイルシステムで使用される空き領域の割合 (パーセント )で表します。ステージングは、ローマークに達するまで継続されます。例 : high water mark (%): 90;

low water mark (%) (read/write)

ステージングプロセスを 停止するポイント。ファイルシステムで使用される空き領域の割合 (パーセント )で表します。例 : low water mark (%): 80;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 475

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nsr_stage(5)

save set selection (read/write, choice)

ステージングのためのセーブセット選択基準。次の 4つの値のいずれかを指定できます。

largest save set、smallest save set、oldest save set、 or

youngest save set.

destination pool (read/write)

セーブセットの送信先プール(nsr_pool(5)を参照)。ソース プールとデスティネーション プールのプール「タイプ」は一致している必要があります。つまり、セーブセットのクローン インスタンスのステージングは、バックアップ プールからバックアップ プール(通常またはクローンのいずれか)またはアーカイブ プールからアーカイブ プール(通常またはクローンのいずれか)の場合のみ実行できます。ボリューム /クローンの選択は動的な行為であるため、それを検出できるのはステージング オペレーションのときだけであり、リソースの構成時にはチェックは実行されません。

devices (read/write, multiple choice)

この属性は、このポリシーと関連付けられ、ステージングのソースとして使用されるファイルタイプデバイスおよび adv_fileタイプデバイスを一覧表示します (nsr_device(5)を参照 )。

max storage period (read/write)

セーブセットが別のボリュームに ステージングされるまで、指定されたボリュームに置かれる最大期間を指定します。

max storage period unit (read/write, choice, hidden)

最大ストレージ期間の単位を指定します。次の 2つの値のいずれかを指定できます。days(日数)、hours(時間)。

recover space interval(read/write, hidden)

リサイクル可能な、処理が中断されたセーブセット、およびメディアデータベース内にファイルまたは adv_fileデバイスからのエントリがないセーブセットに対する領域リカバリオペレーションの間隔。

recover space unit (read/write, choice, hidden)

領域リカバリ間隔の単位を指定します。次の 2つの値のいずれかを指定できます。hours(時間)、minutes(分)。

file system check interval (read/write, hidden)

ファイルシステムチェックオペレーションの間隔 NetWorkerサーバは、ファイルシステムのチェック間隔ごとにステージオペレーションを呼び出して、ハイウォータマークまたは最大ストレージ期限に達したかどうかを判断し、このポリシーに関連したデバイスからデータをステージングします。

file system check unit (read/write, choice, hidden)

ファイルシステムのチェック間隔の単位を指定します。次の 2つの値のいずれかを指定できます。hours(時間)、minutes(分)。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド476

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nsr_stage(5)

start now (read/write, choice)

この属性を更新すると、このポリシーに関連付けられたすべてのデバイスに対して、選択したオペレーションが直ちに実行されます。属性値は実際には変更されません。次のうちのいずれかのオペレーションを実行できます。"Check file system" -必要に応じて、ファイルシステムとステージデータをチェックする。"Recover space" -メディアデータベースにエントリがないセーブセットの領域をリカバリする。"Stage all save sets" -すべてのセーブセットをデスティネーションプールにステージングする。

使用例注記:最初の例では、hiddenオプションは示していません。

次に、「test stage1」というステージングポリシーを定義するリソースの例を示します。ファイルシステムの使用率が 90%に達するか、バックアップ実行日から 7日が経過するかのいずれかが発生した時点で、セーブセットがデバイス「/disk/fd0」からプール「Default Clone」にステージングされます。最大のセーブセットが、保存先のプールに最初にステージングされます。

type: NSR stage; name: test stage1; comment: ; enabled: No [Yes];high water mark (%): 90; low water mark (%): 85; save set selection: largest save set; destination pool: Default Clone; devices: /disk/fd0; max storage period: 7; start now: ;

次に、「test stage2」というステージングポリシーを定義するリソースの例を示します。ファイルシステムの使用率が 95%に達するか、バックアップ実行日から 14日が経過するかのいずれかが発生した時点で、セーブセットがデバイス「/disk/fd2」からプール「Default」にステージングされます。最小のセーブセットが、保存先のプールに最初にステージングされます。3時間ごとにファイルシステムがチェックされ、必要な場合はステージングオペレーションが実行されます。スペースリカバリオペレーションは、このポリシーに関連したすべてのデバイスにおいて 8時間ごとに行われます。

type: NSR stage; name: test stage2; comment: ; enabled: No [Yes]; high water mark (%): 95; low water mark (%): 80; save set selection: smallest save set; destination pool: Default; devices: /disk/fd2; max storage period: 14; max storage period unit: Hours [Days]; recover space interval: 8; recover space unit: Minutes [Hours];file system check interval: 3; file system check unit: Minutes [Hours]; start now: ; administrator: root@omni;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 477

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nsr_stage(5)

hostname: omni;

参照先nsr(5)、 nsr_device(5)、 nsrstage(1m)、 nsrclone(1m)、nsradmin(1m)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド478

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nsr_storage_node(5)

Maintenance Procedures nsr_storage_node(5)

製品名(A-Z)nsr_storage_node -ストレージノード機能の説明

形式ストレージノード機能は、環境内に分散されたクライアントデータの保存およびリカバリ用デバイスをサーバで集中管理する手段を提供します。

機能説明ストレージノードは、NetWorkerサーバによって使用および制御されるデバイスが直接接続されたホストです。これらのデバイスはサーバとは別のマシンに接続されていることから、リモートデバイスと呼ばれます。クライアントでは、「storage nodes」属性を変更することにより、これらのリモートデバイスに対して保存とリカバリを行うことが可能になります(nsr_client(5)を参照)。ストレージノードは、サーバのクライアントを兼ねることができ、それ自体に接続されたデバイスへの保存が可能です。

この機能では、リモートデバイスを集中管理できる、ネットワークトラフィックが軽減される、ストレージノードへのローカル保存およびリカバリにより処理が高速化される、多様なサーバ /ストレージノードアーキテクチャがサポートされる、などの利点が得られます。

この機能は、いくつかの属性を通じて制御できます。NSRリソース (nsr_service(5)を参照 )内には、"nsrmmd polling interval"、"nsrmmd restart interval"、"nsrmmd control timeout"の各属性があります。これらの属性では、メディアデーモン (nsrmmd(8)を参照 )のポーリング頻度、再起動を試行する時間間隔、およびリモートリクエストの処理完了を待機する待ち時間を制御します。

"NSR device"リソース (nsr_device(5)を参照 )内では、リモートデバイスの定義時に "rd=hostname:dev_path"形式でリソース名を指定できます。"hostname"はストレージノードのホスト名、"dev_path"はそのホストに設定されたデバイスのデバイスパスです。さらに、"save mount timeout"および "save lockout"の 2つの隠し属性があります。前者の属性では保留中のセーブマウントリクエストをタイムアウトさせることができ、後者の属性ではストレージノードを以降のセーブリクエストに対してロックアウトすることができます。

"NSR client"リソース (nsr_client(5)を参照 )内には、"storage nodes"、 "clone storage nodes"、"recover storage nodes"の各属性があります。"storage nodes"属性は、クライアントがデータを保存しようとし、サーバがストレージノードを選択するときに使用されます。

クローンオペレーション中には (クローンオペレーションは本質的に出力が他の保存オペレーションにそのままリダイレクトされるリカバリオペレーションです )、データのクローン元のクライアント (1番目のクライアント )の"clone storage node"

属性に基づいて、オペレーションの保存側のデータをどこにリダイレクトするかが決定されます。

"recover storage nodes"属性は、クライアントがデータをリカバリしようとし、リカバリに使用するストレージノード (またはクローンオペレーションのリカバリ側で使用するストレージノード )をサーバが選択するときに使用されます。なお、対象となるボリュームがマウント済みであれば、そのボリュームは "recover storage node"リストに指定されているシステムに再マウントされずに、現在の位置から使用されます。対象となるボリュームがジュークボックス内にあり、"read hostname"属性が設定されている場合は、"recover storage node"リストは無視され、指定されているシステムが代わりに使用されます。ただし、FORCE_REC_AFFINITY環境変数が "yes"に設定されている場合は除きます。

"NSR jukebox"リソース (nsr_jukebox(5)を参照 )には、"readhostname"属性があります。ジュークボックスの全デバイスが同一のホストに接続されていない場合は、リカバリリクエストおよび読み取り側クローンリクエスト用のストレージノードを選択するときに使用するホスト名をこの属性で指定します。リカバリリクエストで

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 479

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nsr_storage_node(5)

は、要求されたボリュームがマウントされず、クライアントの「ストレージノード」属性がジュークボックス内の所有者ホストと一致しない場合に、この属性を使用します。クローンリクエストでは、要求したボリュームがマウントされない場合に、この属性を使用します。

インストールと構成ストレージノードをインストールするには、クライアントおよびストレージノードのパッケージをそれぞれ選択します(選択可能な場合)。選択肢が用意されていないプラットフォームの場合は、クライアントパッケージにストレージノード用のバイナリが含まれています。さらに、適切なデバイスドライバパッケージをインストールします。実行モードが評価モードでない場合は、サーバ上で各ノードに対してストレージノードイネーブラを 1つずつ構成する必要があります。

クライアントの場合と同様に、nsrexecd(8)デーモンがストレージノード上で稼動していることを確認します。ストレージノード上にデバイスを定義するには、制御サーバから上記の "rd="構文を使ってデバイスを定義します。ストレージノード上のジュークボックスの場合は、まず、サーバの管理者リストに root@storage_nodeを追加します (ここで、rootは jbconfig(8)を実行するユーザ、storage_nodeはストレージノードのホスト名です )。その後で、jbconfig(8)をノードから実行します。この管理者リストエントリは、jbconfig(8)の実行完了後に削除できます。

jbconfig(8)のほか、scanner(8)をストレージノード上で実行するときも root@storage_nodeが管理者リストに含まれている必要があります。

ストレージノード上でデバイスが定義 (または有効化 )されている場合は、サーバがそのノード上でメディアデーモン (nsrmmd(8)を参照 )を実行します。サーバでは、"nsrmmd polling interval"に指定された分単位の時間が経過するごとにノードをポーリングしてノードが稼働中かどうかを判別します。ノードのデーモンまたはノード自体に関して問題が発生したことをサーバが検出すると、サーバは "nsrmmd restart interval"の分単位の時間が経過するたびにデーモンの再起動を試行します。この試行は、デーモンが再起動するか、デバイスの"enabled"属性を "no"に設定することによってデバイスが無効化されるまで繰り返されます。

ストレージノードごとにストレージノードイネーブラが 1つずつ必要になることに加え、ジュークボックスごとにジュークボックスイネーブラが 1つずつ必要になります。

操作ストレージノードを作業対象に割り当てることができるのは、サーバによってストレージノードが稼働中と判断されたときです。その条件は、nsrexecd(8)が稼働していること、デバイスが有効化されていること、nsrmmd(8)が稼働していること、そしてノードがサーバのポーリングに応答することです。クライアントからの保存オペレーションの開始時には、クライアントの「storage nodes」属性に基づいてストレージノードが選択されます。この属性は、ストレージノードホスト名のリストです。このリストを順に参照することで、リクエストへの割り当てが決定されます。

このノード割り当てアプローチにおいて例外となるのは、サーバのインデックスまたはブートストラップを保存する場合です。これらのセーブセットは、サーバの "storage nodes"属性に関係なく、常にサーバのローカルデバイスにリダイレクトされます。したがって、サーバには、少なくともこれらのデータをバックアップするためのローカルデバイスが常に必要になります。これらのセーブセットは、他のセーブセットと同様に後からストレージノードにクローンすることが可能です。

ホスト上でデバイスを定義してストレージノードを最初に作成した後、そのホストに対応するクライアントリソースを追加した場合は、そのホスト名がクライアントの "storage nodes"属性に追加されます。この追加は、クライアントがそれ自体に接続されているデバイスをバックアップ先として使用することを意味します。一方、クライアントリソースがすでに存在している状況で、デバイスをそのホスト上で定義した場合は、クライアントの"storage nodes"属性にクライアントのホスト名を手動で追加する必要があります。この属性は、順序が付いたホスト名のリストです。クライアント自体の名前を最初のエントリとして追加する必要があります。

マウント解除されているボリュームのホスト位置は、ボリュームの locationフィールドに基づいて決定されます。サーバは、このフィールドからデバイスまたはジュークボックスの名前を検索します。これは、ボリュームがジュークボックス内に存在する場合と同様です。ジュークボックス内のボリュームは、ジュークボックスが接続されているホスト上に存在するものとみなされます。locationフィールドは、スタンドアロンのボリュームを特定のノードにバインドするときに使用できます。この場合、"rd="の構文を使って、そのノード上の任意のデバイスを

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド480

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nsr_storage_node(5)

locationフィールドの値として手動で設定します。全デバイスが同一のホストに接続されていないジュークボックスの場合は、前述した "read hostname"属性の説明を参照してください。

デバイスと直接対話するコマンドがいくつかあります。したがって、これらのコマンドはストレージノード上で実行する必要があります。具体的には、jbconfig(8)、save(8)および scanner(8)の各コマンドです。さらに、デバイスドライバパッケージに含まれているコマンドもこれらに該当します。これらのコマンドは、サーバ上で実行するのではなく、ストレージノード上で直接実行します。このとき、serverオプションを "-s server_host"の形式で使用します(ここで、server_hostは制御サーバのホスト名です)。

クローン機能1つのクローンリクエストを複数のサブリクエストに分割することができます。この場合、セーブセットの読み込み元となるソースマシンごとに 1つずつサブリクエストを作成します。たとえば、ストレージノード A上のvolumeAとストレージノード B上の volumeBからデータを読み込む必要があるクローンリクエストの場合なら、2つのサブリクエストに分割し、一方のサブリクエストではストレージノード A上の volumeAからデータを読み込み、もう一方のサブリクエストではストレージノード B上の volumeからデータを読み込むことになります。

クローンリクエストには、データを読み込むソースとデータを書き込むターゲットの両側があります。ソースとターゲットは、構成に応じて同じホスト上か、異なるホスト上に存在することになります。最初にソースホストが決定された後、ターゲットホストが決定されます。ボリュームがマウントされている場合は、そのボリュームの現在の位置に基づいてソースホストが決定されます。クローンリクエストの発生時にボリュームがマウントされておらず、ジュークボックス内に格納されていた場合は、ジュークボックスの "read hostname"属性の値に基づいてソースホストが決定されます。

ソースホストが決まると、そのソースホストのクライアントリソースの "clone storage nodes"属性が参照され、その値に基づいてターゲットホストが決定されます。この属性に値がない場合は、サーバのクライアントリソースの "clone storage nodes"属性が参照されます。この属性にも値がない場合は、サーバのクライアントリソースの "storage nodes"属性が参照されます。

制限サーバを別のサーバのストレージノードにすることはできません。

参照先jbconfig(8)、mmlocate(8)、nsr_client(5)、nsr_device(5)、nsr_jukebox(5)、nsr_service(5)、nsrclone(8)、nsrexecd(8)、 nsrjb(8)、 nsrmmd(8)、 nsrmon(8)、 scanner(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 481

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nsr_storage_node(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド482

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nsr_storage_node_resource(5)

Maintenance Procedures nsr_storage_node_resource(5)

製品名(A-Z)nsr_storage_node_resource - NetWorkerリソースタイプ ‘‘NSR storage node’’

形式type: NSR storage node

機能説明NetWorkerに対して定義される各 NSRストレージノードは、単一のリソースタイプ NSR storage nodeによって記述されます (nsr_resource(5)を参照 )。NetWorkerサーバの NSRストレージノードリソースを編集するには、次のように入力します。nsradmin -c "type:NSR storage node"リソースタイプは引用符で囲んでください。また、"NSR"、"storage"、"node"の間には空白を入れてください。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)のマニュアルページを参照してください。ストレージノードリソースは、NetWorker管理コンソールを使って編集することも可能です。

このリソースは、ストレージノード上で表示できる構成済みデバイス、構成済みライブラリ、未構成のデバイス、未構成のライブラリを追跡します。デバイスの自動検出プログラム (ddmgr)が起動するたびに、未構成デバイスおよび未構成ライブラリ内のすべてのエントリと、関連する属性内の対応するすべてのエントリが削除されます。これらの属性は、新たに検出されたデバイスとライブラリのエントリを反映するように更新されます。

属性リソースタイプ NSR storage nodeには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、権限のある管理者が値を更新できることを示します。choice listは、指定されたリストから値をいくつでも選択できることを示します。yes/noは、yesまたは noのどちらかを選択しなければならないことを示します。single stringは、単一の値しか使用できないことを示します。hidden は、その値がプログラムか専門家だけを対象にしていることを表します。これらの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションが有効になっているときにだけ見ることができます。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (create-only, single string)この属性は、このストレージノードの名前を指定します。例 : name: polarbear;

type of storage node(read/write, choice)この属性は、構成対象のストレージノードのタイプを指定します。ストレージノードには、SCSI、NDMP、SILOの 3つのタイプがあります。デフォルトでは、‘scsi’に設定されます。例 : type of storage node: [scsi] ndmp silo;

storage node is configured read/write, yes/no)この属性は、このストレージノードが現在構成されているかどうかを指定します。このストレージノード上で少なくとも 1つのデバイスまたはライブラリがすでに構成されていれば、この値はプログラムによって自動的に ‘yes’に設定されます。最後のデバイスまたはライブラリが削除されていれば、‘no’に設定されます。例 : storage node is configured: [Yes] No ;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 483

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nsr_storage_node_resource(5)

date of registration(read-only, single string)

この属性は、ストレージノードが登録 /作成された日時、最初のデバイスがこのストレージノード上で作成された日時、またはこのストレージノード上で構成されていた最後のデバイスが削除された日時を示します。例 : date of registration: "Fri Nov 18 18:20:28 2005";

number of devices (read-only, single number)

この属性は、このストレージノード上で定義されたデバイスの数を示します。この値は、デバイスが追加または削除されるたびに更新されます。例 : number of devices: 4;

number of libraries(read-only, single number)

この属性は、このストレージノード上で定義されたライブラリの数を示します。この値は、ライブラリが追加または削除されるたびに更新されます。例 : number of libraries: 1;

list of configured devices(read-only, list of string)

この属性は、このストレージノードに対して現在定義されているデバイスを示します。このリストは、デバイスが追加または削除されるたびに更新されます。この属性の各エントリには、対応する NSR deviceリソースがある必要があります。例 : list of configured devices:"rd=polarbear:\\.\Tape3","rd=polarbear:\\.\Tape4","rd=polarbear:\\.\Tape5","rd=polarbear:\\.\Tape6";

list of configured libraries(read-only, list of string)

この属性は、このストレージノードに対して現在定義されているライブラリを示します。このリストは、ライブラリが追加または削除されるたびに更新されます。この属性の各エントリには、対応する NSR jukeboxリソースがある必要があります。例 : list of configured libraries: "rd=polarbear:[email protected]";

list of configured silos(read-only, list of string)

この属性は、このストレージノードに対して現在定義されているサイロを示します。このリストは、サイロが追加または削除されるたびに更新されます。例 : list of configured silos: "rd=s6hp11fc:mysilo";

type of the configured libraries (read-only, list of string)

この属性は、このストレージノード上で定義されているテープライブラリのタイプ (定義されている構成済みライブラリのリストに対応するタイプ )を示します。このリストは、ライブラリが追加または削除されるたびに更新されます。例 : type of the configured libraries: Standard SCSI Jukebox;

type of configured silos (read-only, list of string)

この属性は、このストレージノード上で定義されているサイロのタイプ (定義されている構成済みサイロのリストに対応するタイプ )を示します。このリストは、サイロが追加または削除されるたびに更新されます。例 : type of configured silos: ACSLS_SILO;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド484

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nsr_storage_node_resource(5)

max active devices (read/write, single number)

この属性は、このストレージノードから NetWorkerが使用できるデバイスの最大数を示します。

unconfig device names (read/write, list of string, hidden)

この属性は、このストレージノードに対する最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出したデバイス名を示します。この属性内のエントリの順序は、以下の属性の中のエントリに対応します。

unconfig device descriptionsunconfig device model typesunconfig device serial numbersunconfig device library names

デバイスが構成されると、そのデバイスの名前と上記 4つの属性内の対応するエントリが削除されます。また、デバイススキャンのたびに、unconfig device names属性および上記 4つの属性の中のエントリがすべて削除され、これらの属性は検出されたデバイスの最新情報で更新されます。

例 : unconfig device names:

"\\.\Tape0", "\\.\Tape1";

unconfig device descriptions (read/write, list of string, hidden)

この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出したデバイスの記述を示します。順序は、unconfigdevice names属性に対応します。

例 : unconfig device descriptions:<EXABYTE Mammoth2 v05e at SCSI Port 7 Target 2 LUN 0>,<EXABYTE Mammoth2 v05e at SCSI Port 7 Target 3 LUN 0>;

unconfig device model types (read/write, list of string, hidden)

この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出したデバイスのモデルを示します。順序は、unconfig device names属性に対応します。

例 : unconfig device model types:8mm Mammoth-2, 8mm Mammoth-2;

unconfig device serial numbers (read/write, list of string, hidden)この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出したデバイスのシリアル番号を示します。順序は、unconfig device names属性に対応します。例 : unconfig device serial numbers: "Serial Numbers:WWNN=100000D080001721:ATNN=EXABYTE Mammoth2 0062041830:WWPN=100000D080001722:0062041830", "Serial Numbers:WWNN=100000D0800012AC:ATNN=EXABYTE Mammoth2 0062034656:WWPN=100000D0800012AD:0062034656";

unconfig device library names (read/write, list of string, hidden)

この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出したデバイスの所属先ライブラリ名を示します。順序は、unconfig device names属性に対応します。デバイスがライブラリ内にある場合は、unconfig library name属性に対応する未構成ライブラリ名のエントリが存在します。さらに、NSR unconfigured libraryリソース内にも対応するエントリが存在することがあります。デフォルト値は ‘none’です。

例 : unconfig device library names:DELL PV-132T WWNN=205000604517079D, none;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 485

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nsr_storage_node_resource(5)

unconfig library names(read/write, list of string, hidden)

この属性は、このストレージノードに対する最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出した一意な未構成ライブラリ名を示します。各エントリに対応するエントリが NSR unconfigured libraryリソース内に含まれている場合と含まれていない場合があります。ライブラリがそれ自体のシリアル番号を返す場合は、NSR unconfigured libraryリソース内にエントリが含まれています。ライブラリがそれ自体のシリアル番号を返さない場合は、NSR unconfigured libraryリソース内にエントリが含まれていません。この場合、デバイスの自動構成プログラムも、このライブラリを自動的に構成しません。

この属性内のエントリの順序は、以下の属性の中のエントリに対応します。unconfig library reference namesunconfig library descriptionsunconfig library control portsunconfig library modelsunconfig library serial numbers

ライブラリが構成されると、そのライブラリの名前と上記 5つの属性内の対応するエントリが削除されます。また、デバイススキャンのたびに、unconfig library names属性および上記 5つの属性の中のエントリがすべて削除され、これらの属性は検出されたライブラリの最新情報で更新されます。例 : unconfig library names: EXABYTE Exabyte X80 WWNN=100000D080001E9B;

unconfig library reference names (read/write, list of string, hidden)この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出した一意な未構成ライブラリの記述を示します。順序は、unconfig library names 属性に対応します。例 : unconfig library reference names:"rd=polarbear:[email protected]";

unconfig library descriptions (read/write, list of string, hidden)この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出した未構成ライブラリの記述を示します。順序は、unconfig library names属性に対応します。例 : unconfig library descriptions:<EXABYTE Exabyte X80 3.03 at SCSI Port 7Target 6 LUN 0>;

unconfig library control ports (read/write, list of string, hidden)

この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出した未構成ライブラリの制御ポートを示します。順序は、unconfig library names属性に対応します。例 : unconfig library control ports:[email protected];

unconfig library models(read/write, list of string, hidden)

この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出した未構成ライブラリのモデルを示します。順序は、unconfig library names属性に対応します。例 : unconfig library models:Exabyte Jukebox;

unconfig library serial numbers (read/write, list of string, hidden)

この属性は、最後のデバイススキャン中に自動検出プログラムが検出した未構成ライブラリのシリアル番号を示します。順序は、unconfig library names属性に対応します。例 : unconfig library serial numbers:WWNN=100000D080001E9B;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド486

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nsr_storage_node_resource(5)

date of last scan (read/write, list of string)

この属性は、自動検出プロセスが最後に実行された日付を示します。

例 : date of last scan:"Mon Nov 28 18:41:06 2005";

skip scsi targets (read/write, list of string)

この属性は、自動検出プロセスにスキップさせる必要がある SCSIアドレスを示します。ターゲットは、'bus.target.lun'の形式で指定します。ここで targetフィールドと lunフィールドの一方または両方をワイルドカードで指定することができます。複数の SCSIアドレスを指定する場合は、各行にアドレスを 1つずつ入力します。除外できる SCSIアドレスの最大数は 63個です。この属性は、さまざまな目的に使用できます。たとえば、故障したハードウェアを検出から除外したり、NetWorker以外のアプリケーションによって所有されているデバイスを検出から除外したり、自動検出プロセスを高速化したりするなどの目的で使用できます。

例 : skip scsi targets: 7.9.6;

AFTD Allowed Directories(read/write, list of string)

この属性は、特定の NSRストレージノードに対して AFTDを作成するのにどのベースディレクトリが許可されるのかを示します。この属性が空でない場合、AFTDディレクトリはすべて、一覧に示されているベースディレクトリ (ベースディレクトリ自体を含む )のいずれかのサブディレクトリである必要があります。さらにベースディレクトリが有効になっているほか、存在している必要があります。この条件に該当しない場合、AFTDの構成は拒否されます。したがってシステム管理者は、まず AFTDの作成元となるベースディレクトリを作成する必要があります。このリストが空の場合、特定の AFTDディレクトリを使用する前に、そのディレクトリを有効にする必要があります。基になるファイルシステムの完全性を保護し、AFTDバックアップディレクトリを管理するには、各 NSRストレージノードについて、AFTD Allowed Directoriesのリストを指定することを強くお勧めします。NetWorkerは、AFTD Allowed Directoriesのリストが変更された場合に既存の AFTDデバイスを除外する可能性のある競合が発生すると、その旨を即座に通知します。

例 : AFTD Allowed Directories: /backup/;

search all luns (read/write, yes/no)

この属性は、「すべての LUNを検索」機能が有効かどうかを示します。‘yes’に設定すると、NetWorkerが SCSIターゲットごとにすべての LUNを検索します。この場合、デバイスの自動検出が完了するまでに非常に長い時間がかかることがあります。‘no’に設定すると、NetWorkerは未使用または空の LUNが最初に見つかった時点でデバイスの検索を終了します。デフォルトでは、‘no’に設定されます。

例 : search all luns: Yes [No];

use persistent names(read/write, yes/no)

この属性は、NetWorkerがテープドライブおよびメディアチェンジャを検索するときに、利用可能な永続デバイス名を使用するどうかを指定します。yesに設定し、ストレージノードのプラットフォームがNetWorkerが使用可能な永続名をサポートしている場合、検出されたまたは構成されているライブラリやテープドライブは、これらの永続名を使用して構成されます。永続名を持たないデバイスで、通常のデバイス名が関連づけられているデバイスは、この利用可能な通常の名前で検索および構成されます。デフォルトでは、‘no’に設定されます。

例 : search all luns: Yes [No];

このときに、NetWorkerが自動的に検出および使用可能な名前は、Linux上にあり、次の形式となっています。/dev/tape/by-id/<<tapeID>>-nst/dev/tape/by-id/<<changerID>>-generic

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 487

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nsr_storage_node_resource(5)

/dev/tape/by-id/scsi-<<changerID>>/dev/generic/by-id/<<changerID>>-generic/dev/generic/by-id/scsi-<<changerID>>

NetWorkerが使用可能な永続名がないプラットフォームでこの属性を「yes」に設定しても、効果はありません。

visible silo controllers (read/write, list of string, hidden)

この属性は、テスト中のサイロまたはこのストレージノードから可視となるように構成されたサイロのリストを格納します。

例 : visible silo controllers: acsls2;

silo controller types (read/write, list of string, hidden)

この属性は、テスト中のサイロタイプまたはこのストレージノードから可視となるように構成されたサイロタイプのリストを格納します。リスト内の各サイロコントローラタイプは、定義されている可視状態のサイロコントローラに対応します。値は以下のいずれかです。ACSLS_SILO、DAS_SILO、または3494_SILO。

例 : silo controller types: ACSLS_SILO;

silo connection status (read/write, list of string, hidden)この属性は、テスト中のサイロ接続のステータスを示します。各サイロ接続ステータスは、定義されている可視状態のサイロコントローラに対応します。それぞれの値は、サイロ接続テストが要求され、実行され、完了するまでの各フェーズで更新されます。値は以下のいずれかです。Do Test、Testing、OK、または Failed。

例 : silo connection status: OK;

silo names (read/write, list of string, hidden)この属性は、サイロの自動構成中にユーザが割り当てたサイロライブラリ名のリストを格納します。リスト内の各サイロライブラリ名は、定義されている可視状態のサイロコントローラに対応します。

例 : silo names: mysilo;

silo das client names (read/write, list of string, hidden)

この属性は、サイロの自動構成中にユーザが入力した Dasクライアント名のリストを格納します。この値は、定義されている可視状態のサイロコントローラ内の対応する Dasサイロに対してのみ表示されます。

last error number (read/write, single string)

この属性は、このストレージノードに対して最後に実行されたデバイスの自動検出中に検出プロセス(dvdetect)によってロギングされたエラー番号が格納されます (該当する場合のみ )。

remote user (read/write, single string)この属性は、NDMPサーバへの接続に使用するユーザ名を格納します。この値は、ストレージノードのプロパティを通じてユーザが入力するか、またはデバイスの自動検出または児童構成中にユーザが入力します。

password (read/write, single string)この属性は、NDMPサーバへの接続に使用するユーザ名のパスワードを格納します。

last error message (read/write, single string)

この属性は、このストレージノードに対して最後に実行されたデバイスの自動検出中に検出プロセス(dvdetect)によってロギングされたエラーメッセージが格納されます (該当する場合のみ )。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド488

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nsr_storage_node_resource(5)

device sharing mode(read/write, choice list)

この属性は、ストレージノードレベルにおけるデバイス共有の選択肢のリストを格納します。デバイス共有は、ライブラリにあるテープドライブが 1つ以上のストレージノードにおいて可視状態にある場合に、NetWorkerの自動構成コードがどのような処理を行うかを制御します。この値が、「server default」に設定されている場合、サーバの Device Sharing Mode属性で設定されている値が、下記に説明するようにこのストレージノードにより使用されます。この値が、「no sharing」に設定されている場合、NetWorkerで使用するように構成されているジュークボックス自身を表示および制御できるストレージノードから可視となっているドライブが存在する非共有のジュークボックスとしてジュークボックスが自動構成されます。その他のストレージノードはこのライブラリにあるドライブへのアクセス権限が与えられません。この値が、「maximal sharing」に設定されている場合、ライブラリにあるすべてのドライブを表示できるすべてのストレージノードが、このドライブを使用するように自動構成されます。この結果、このライブラリについてダイナミックドライブ共有構成が最大限に適用されます。

デバイス共有モードがこのレベルに設定されると、サーバレベルで設定されているデバイス共有モード設定がオーバーライドされます。デフォルト値は、「Server default」に設定されています。例 : device sharing mode:no sharing maximal sharing[server default];;

使用例完全な NSRストレージノードリソースの例を次に示します。

type: NSR Storage Node; name: polarbear; type of storage node: [scsi] ndmp silo ; storage node is configured: [Yes] No ; date of registration: "Fri Nov 18 11:10:22 2005"; number of devices: 4; number of libraries: 1; list of configured devices: "rd=polarbear:\\.\Tape3", "rd=polarbear:\\.\Tape4", "rd=polarbear:\\.\Tape5", "rd=polarbear:\\.\Tape6"; list of configured libraries: "rd=polarbear:[email protected]"; list of configured silos: ; types of the configured libraries: Standard SCSI Jukebox; types of configured silos: ; max active devices: ; unconfig device names: "\\.\Tape0", "\\.\Tape1"; unconfig device descriptions: <EXABYTE Mammoth2 v05e at SCSI Port 7 Target 2 LUN 0>, <EXABYTE Mammoth2 v05e at SCSI Port 7 Target 3 LUN 0>; unconfig device model types: 8mm Mammoth-2, 8mm Mammoth-2; unconfig device serial numbers: "Serial Numbers:WWNN=100000D080001721:ATNN=EXABYTE Mammoth2 0062041830:WWPN=100000D080001722:0062041830", "Serial Numbers:WWNN=100000D0800012AC:ATNN=EXABYTE Mammoth2 0062034656:WWPN=100000D0800012AD:0062034656"; unconfig device library names: none, EXABYTE Exabyte X80 WWNN=100000D080001E9B; unconfig library names: EXABYTE Exabyte X80 WWNN=100000D080001E9B; unconfig library reference names: "rd=polarbear:[email protected]"; unconfig library descriptions: <EXABYTE Exabyte X80 3.03 at SCSI Port 7 Target 6 LUN 0>; unconfig library control ports: [email protected]; unconfig library models: Exabyte Jukebox; unconfig library serial numbers: WWNN=100000D080001E9B; date of last scan: "Wed Nov 30 20:28:08 2005"; skip scsi targets: 7.9.6;

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 489

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nsr_storage_node_resource(5)

search all luns: Yes [No]; visible silo controllers: ; silo controller types: ; silo connection status: ; silo names: ; silo das client names: ; last error number: 0; remote user: ; password: ; last error message: ; device sharing mode: no sharing maximal sharing [server default];

参照先nsr(5)、 nsr_device(5)、 nsr_jukebox(5)、 nsr_resource(5)、nsr_unconfigured_library(5)、 nsradmin(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド490

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nsr_task(5)

Maintenance Procedures nsr_task(5)

製品名(A-Z)nsr_task - NetWorkerリソース タイプ「NSR task」

形式type: NSR task

機能説明NSRタスク タイプのリソースは、自動的に繰り返されるアクションの作成に使用されます。アクション自体は他のリソースを使用して定義されます。このリソースはスケジュール設定に使用されます。NetWorkerリソースの詳細については、nsr_resource(5)を参照してください。NSR taskリソース タイプを編集するには、次のように入力します。

nsradmin -c "type:NSR task"

または、NetWorker Management Consoleを使用します。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)を参照してください。

ATTRIBUTESリソース タイプ NSR taskには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。create-onlyは、リソースが作成されるとき以外は、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値を権限のある管理者がいつでも変更できることを示します。choice listは、指定されたリストから値をいくつでも選択できることを示します。single stringは、単一の値しか使用できないことを示します。static属性の値は、ほとんど変更されません。hiddenは、その属性がプログラムまたは専門家だけを対象にしていることを表し、hiddenの属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。たとえば、(create-only, static)とマークされた属性の値は、属性の作成時に設定され、変更されません。この他にも、すべてのリソースに共通の属性(たとえば、administrator)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

name (create-only, static)

この属性は、リソース名を保持し、リソースを一意に識別します。

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者は、リソースに関する説明や補足情報を管理できます。

action (read/write)

この属性は、コマンド リソースのタイプと名前をコロン区切りの文字列で渡すことにより実行されるアクションを指定します。コロン文字を含むため、指定する値を引用符で囲む必要があります。例:action:"NSR hypervisor:vcserver.mydomain.com";

autostart (read/write, choice list)

この属性は、タスクを指定した開始時間に自動的に起動するかどうかを制御します。start nowが選択可能な場合は、これを選択することにより、タスクを(リソースが更新されるときに)即時実行できますが、属性の値は変更されません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 491

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nsr_task(5)

start time (read/write)

この属性は、タスクを自動的に実行する時間を指定します。24時間制の hh:mmフォーマットで指定します。23:00と指定した場合、午後 11:00にタスクが開始します。例 : start time:"23:00";

interval (read/write)

この属性は、タスクを実行する間隔を指定するために使用します。デフォルトの値は24:00で、1日に 1回実行されます。

period (read/write, choice list)

この属性は、計画サイクルを繰り返す間隔を制御します。たとえば、1週間の周期では 7日ごと、1か月の周期では毎月 1回繰り返されます。

plan (read/write)

この属性には、スペースで区切られた execと skipのシーケンスが含まれ、period属性で定義されたサイクルの指定日にタスクを実行するかどうかを指定します。各エントリーの最初の文字だけが検査されるため、1週間のサイクルは s e e e e eのように略されます。plan属性に、期間内の日数を満たすのに十分なアクションがない場合、NetWorkerは最初のエントリーからアクションを繰り返します。

last start (read only)

この属性には、タスクを最後に開始した時間が含まれます。

last end (read only)

この属性には、タスクを最後に終了した時間が含まれます。

last message (read only)

この属性には、タスクを最後に実行したときのメッセージが含まれます。

job id (read only)

この属性には、実行中のタスクのジョブ識別子が含まれます。

status (read only)

この属性には、タスクの現在のステータスが含まれます。指定できる値は、disabled、idle、runningです。

次にリソース作成の完全な例を示します type: NSR task; name: mytask; action: "NSR hypervisor:maelstrom.legato.com";

FILES/nsr/res/nsrdb - このディレクトリのファイルは直接編集できません。代わりに、NetWorker Management Consoleまたは nsradminを使用します。

関連項目nsr_resource(5)、nsr_hypervisor(5)、nsr(8)、nsradmin(8)、nsrtask(8)、nsrvim(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド492

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nsr_unconfigured_library(5)

Maintenance Procedures nsr_unconfigured_library(5)

製品名(A-Z)nsr_unconfigured_library - NetWorkerリソースタイプ「NSR unconfigured library」

形式type: NSR unconfigured library

機能説明デバイスのスキャンオペレーション中に検出された各メディアチェンジャに関する情報は、NSR unconfigured libraryリソース内に格納されます。これは隠しリソースタイプなので、管理アプリケーション内に表示されるのは、そのアプリケーションに適切なオプションがあり、そのオプションを選択して隠しリソースを表示する設定にした場合だけです。

このリソースは、テープライブラリを NetWorkerが適切に自動構成するために必要な情報の格納場所として使われます。デバイス検出プロセス中に収集可能なすべての関連情報がこのリソースに格納された後、デバイスをNetWorker用に実際に構成することになります。このリソースは自動構成プロセス中にも変更されるので、プロセスの進行に伴って一部の値が変化することがあります。

NetWorkerリソースに関する情報については、nsr_resource(5)を参照してください。NSR unconfigured libraryリソースを編集するには、次のコマンドを実行します。nsradmin -c "type:NSR unconfigured library"

リソースタイプは引用符で囲んでください。また、"NSR"、"unconfigured"、"library"の間には空白を入れてください。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)を参照してください。

属性括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。Read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。 Read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。Hiddenは、プログラムか専門家だけを対象にしていることを表します。隠し属性は、nsradmin(8)で hiddenオプションを選択しないと表示できません。Static属性の値は、ほとんど変更されません。Dynamic属性には、変化の激しい値が入ります。たとえば、(read-only, static)とマークされた属性は、属性の作成時に設定され、変更されません。

type (read-only)

この属性は、このリソースが未構成のライブラリ用であることを示します。値は常に NSR unconfigured libraryとなります。

name (read-only)

この属性は、自動生成される一意な名前です。通常は、シリアル番号情報とともにライブラリの照会データから取得されます。ライブラリからもリトリーブされます。

library types

この属性は、このライブラリとの通信に使用する接続方法のリストです。このリストには、ライブラリと通信するストレージノードごとにエントリが 1ずつあります。通常、これらのエントリはすべて同じですが、同じにすることが必須条件ではありません。以下の値が有効です。scsi、silo、および ndmp。

silo library

この属性は、NetWorkerがサイロコントローラとの通信に使用するソフトウェアライブラリ (動的にロードされます )のファイル名です (サイロタイプのライブラリがある場合 )。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 493

Page 494: EMC NetWorker NetWorker 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド 3 はじめに EMC では、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と

nsr_unconfigured_library(5)

reference names (read-only)

この属性は、このライブラリとの通信が可能な各種のストレージノードに対してこのライブラリを記述するために使用する名前のリストです。

storage nodes (read-only)

この属性は、このライブラリとの通信が可能であることを NetWorkerサーバに対して報告し終えたストレージノードのリストです。

descriptions (read-only)

この属性は、ライブラリとの通信が可能な各ストレージノードに対するライブラリの記述のリストです。通常、これらは照会データおよび SCSIアドレスに基づきます。

control ports (read-only)

この属性は、このライブラリとの通信に使用したことを各ストレージノードが報告した制御ポートのリストです。ストレージノードとライブラリの間に複数の通信チャネルが存在する場合は、特定のストレージノードに複数のポートが使用されることがあります。

model (read-only)

この属性は、NetWorkerで内部的に使用されるモデル名です。このモデル名として最も頻繁に使用されるのは、"Standard SCSI Jukebox"です。これは、SCCIメディアチェンジャ規格で記述されているとおりに動作するライブラリに対応する内部名です。

serial number (hidden, read-only)

この属性は、ライブラリ自体のシリアル番号です。ライブラリが複数の識別子を返す場合は、最も適切な識別子が 1つだけ使用されます。(つまり、World Wideノード名が最優先され、以後、World Wideポート名、IEEEノード名、IEEEポート名、ベンダ固有のノード名、VPD Page 0x80シリアル番号が順に続きます )。

drive count (hidden, read-only)

この属性は、ライブラリ内に存在することがライブラリから報告されたドライブの数です。

drive base (hidden, read-only)

この属性は、ライブラリ内の任意のドライブに対応する最下位の SCSIエレメントアドレスです。

drive addrs (hidden, read-only)

この属性は、ライブラリ内に存在する任意のドライブに対応する実際のエレメントアドレスのリストです。通常、これらは連続するアドレスですが、アドレスが連続することは NetWorkerでは必須条件ではなくなりました。

drive ids (hidden, read-only)

この属性は、ライブラリから返されたテープドライブの識別子のリストです。このライブラリ内のドライブと通信できるすべてのストレージノード上で、これらの識別子を使用して各種アクセスパス (テープドライブデバイスファイル )がドライブに対応付けられます。

to be configured devices (hidden, read-only)

この属性は、自動構成プロセス中に構成されることになるデバイスの作業リストです。このリストの内容は、構成プロセス中に変化するので、あまり有意ではありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド494

Page 495: EMC NetWorker NetWorker 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド 3 はじめに EMC では、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と

nsr_unconfigured_library(5)

unconfigured devices (hidden, read-only)

この属性は、まだ自動構成プロセスによってデバイスアクセスパスに対応付けられていないデバイスのリストです。"to be configured devices"属性と同様、このリストの内容は構成プロセス中に変化するので、あまり有意ではありません。

slot count (hidden, read-only)

この属性は、ライブラリ内に存在することがライブラリから報告されたスロット (SCSIストレージエレメント )の数です。

slot base (hidden, read-only)

この属性は、このライブラリ内のスロットに対応する最下位の SCSIエレメントアドレスです。

ie count (hidden, read-only)

この属性は、ライブラリ内に存在することがライブラリから報告されたインポート /エクスポートエレメントの数です。

ie base (hidden, read-only)

この属性は、このライブラリ内のインポート /エクスポートエレメントに対応する最下位の SCSIエレメントアドレスです。

media transport count (hidden, read-only)

この属性は、ライブラリから報告されたメディアトランスポート (ロボットやグリッパなど、テープを移動させる機構 )の数です。通常、この数は 1つだけです。

media transport base (hidden, read-only)

この属性は、このライブラリ内のメディアトランスポートエレメントに対応する最下位の SCSIエレメントアドレスです。

feature list (hidden, read-only)

この属性は、このライブラリに適用可能な NetWorkerの内部「関数」のリストです。以下の値が有効です。

「elements_status」、「no_init_elem_sts」、「no_start_init_elem_sts」、「volume_tags」、 「bar-code」、「autoeject」、「two_sided」、 「doorlock」、「init_inlet_rqd」、 「no_trnsport_source_dest」、「has_range」、 「no_ies_range」、「need_align」、「ies_no_barcode」、「internal_ports」、「display」、「auto_cc_unload」、「cc_eject」、 「recheck」、「stacker_import」、「stacker_export」、「read_elem_unload_fail」、 「auto_inventory」、「auto_allocate」、「trust_compliant_jbox」、「multi_stack_import」、「multi_stack_export」。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 495

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nsr_unconfigured_library(5)

使用例完全な例を以下に示します。

type: NSR unconfigured library; name: EXABYTE Magnum20 WWNN=200000D0803FF06F; library types: scsi, scsi; silo library: ; reference names: "rd=nash:[email protected]", [email protected]; storage nodes: nash, hal.devlab.emc.com; descriptions: <EXABYTE Magnum20 2.6 at SCSI Bus 110 Target 8 LUN 0>, <EXABYTE Magnum20 2.6 at SCSI Bus 4 Target 7 LUN 0>; control ports: "rd=nash:[email protected]", [email protected]; model: Exabyte Jukebox; serial number: WWNN=200000D0803FF06F; drive count: 2; drive base: 851; drive addrs: 851, 852; drive ids: "Serial Numbers:ATNN=IBM ULTRIUM-TD2 1110081463", "Serial Numbers:ATNN=IBM ULTRIUM-TD2 1110081756";to be configured devices: "hal.devlab.emc.com:/dev/rmt4.1:000851", "hal.devlab.emc.com:/dev/rmt5.1:000852", "nash:/dev/rmt/c111t4d0BESTnb:000851", "nash:/dev/rmt/c112t2d0BESTnb:000852"; unconfigured devices: ; slot count: 143; slot base: 1; ie count: 5; ie base: 801; media transport count: 1; media transport base: 901; feature list: volume_tags, elements_status, read_elem_unload_fail, barcode, no_trnsport_source_dest; hostname: hal.devlab.emc.com; administrator: "user=root,host=hal.devlab.emc.com", "user=administrator,host=hal.devlab.emc.com", "user=system,host=hal.devlab.emc.com"; ONC program number: 390109; ONC version number: 2; ONC transport: [TCP] UDP ;

ファイル/nsr/res/nsrdb -このディレクトリのファイルは直接編集できません。nsrmm(8)、 nsradmin(8)、またはNetWorker Management Consoleのいずれかを代わりに使用してください。

参照先nsr_resource(5)、 nsradmin(8)、 nsr_storage_node_resource(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド496

Page 497: EMC NetWorker NetWorker 7.6 Service Pack 1 コマンド リファレンス ガイド 3 はじめに EMC では、製品ラインのパフォーマンスと機能の増強と

nsr_usergroup(5)

Maintenance Procedures nsr_usergroup(5)

製品名(A-Z)nsr_usergroup - NetWorkerリソースタイプ「NSR usergroup」の定義

形式type: NSR usergroup

機能説明各 NSRグループは、単一のリソースタイプ NSR usergroupによって記述されます(nsr_resource(5)を参照)。NetWorkerサーバの NSRユーザーグループリソースを編集するには、次のように入力します。nsradmin -c "type:NSR usergroup"または NetWorker管理コンソールを使用します。NetWorker管理プログラムの使用方法については、nsradmin(8)のマニュアルページを参照してください。

このリソースは、NetWorkerユーザグループとその権限について記述します。

属性リソースタイプ nsr_usergroupには次の属性が定義されています。括弧内の情報は、属性値のアクセス方法を示します。read-onlyは、その値を管理者が変更できないことを示します。read/writeは、その値の読み取りと設定が可能であることを示します。choiceは、属性の固有リストにある値のみ、属性値として使用できることを示します。たとえば、権限に指定できるのは「Backup local data」または「Operate NetWorker」です。この他にも、すべてのリソースに共通の属性 (たとえば、name)がいくつかあります。これらの属性については、nsr_resource(5)を参照してください。

comment (read/write)

この属性を使用して、管理者はユーザーグループに関する説明や補足情報を管理できます。

users (read/write, list of strings)

この属性は、ユーザーグループのメンバーであるユーザーのリストを指定します。各行ごとに、次に示す形式のいずれかを使用してユーザーまたはユーザーのグループを指定します。user/host@domain、 group/host@domain、 user@host、 user@domain、 group@host、 group@domain、 &netgroup(ネットグループをサポートするプラットフォームでのみ使用可能)、user_attribute=value[, ...]

(ここで userはユーザー名、hostはホスト名、groupはユーザーグループ名、domainはドメイン名、user_attributeは user、group、host、nwinstname、nwinstancename、domain、domaintype(ドメインのタイプ)、NISまたはWINDOMAINです。)

ユーザー属性 : nwinstnameおよび nwinstancenameは NetWorkerインスタンス名を示すために使用されます。これらの属性のいずれかに入力する値は、一致するユーザーの接続元のマシンの NSRLAリソースの「name」フィールドの中の値です。

valueは空白で区切られた任意の文字列です。値に空白が含まれる場合は、二重引用符で値を囲みます。値にはワイルドカード (*)を含めることができます。ユーザー名だけを指定すると、そのユーザーは任意のホストから NetWorkerを管理できます(user@*または */userまたは user=user指定するのと同等)。ネットグループ名の先頭には、必ず「&」を付けます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 497

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nsr_usergroup(5)

形式 : user_attribute=value[, ...]の形式は、多重定義されないため、セキュリティが高くなります。たとえば、if [email protected]を入力すると、test group or users named test内のユーザーおよびドメイン test.acme.com内のユーザーまたはホスト test.acme.comのユーザーがこのエントリーに一致します。

privileges (read/write, choice, null ok)

この属性は、このユーザーグループのメンバーが持つ権限を指定します。この属性には、次の権限が 0個以上含まれます : Change Security Settings(セキュリティ設定の変更)、Remote Access All Clients(全クライアントへのリモートアクセス)、Configure NetWorker (NetWorkerの構成)、Monitor NetWorker(NetWorker の監視)、Operate NetWorker(Networkerのオペレーション)、Operate Devices and Jukeboxes(デバイスとジュークボックスのオペレーション)、Backup Local Data(ローカルデータのバックアップ)、Recover Local Data(ローカルデータのリカバリ)

Change Security Settings Change Security Settingsは、NSRユーザーグループリソースの更新、NSRクライアントリソース内の remote access属性の変更など、セキュリティ設定を変更するための権限を付与します。

Remote Access All Clientsは、他のクライアントのデータにアクセスするための権限を付与します。

Configure NetWorkerは、新規クライアントまたはデバイスの作成など、NetWorkerを構成するための権限を付与します。

Operate NetWorkerは、ボリュームの管理、セーブグループの制御など、NetWorker上で保守操作を実行するための権限を付与します。

Monitor NetWorkerは、NetWorkerのアクティビティとステータスを監視するための権限を付与します。

Operate Devices and Jukeboxesは、ボリュームのマウント、アンマウント、ラベル付けなど、デバイスやジュークボックスを操作するための権限を付与します。

Backup Local Dataは、ローカルデータを NetWorkerにバックアップするための権限を付与します。

Recover Local Dataは、ローカルデータを NetWorkerからリカバリするための権限を付与します。

この属性には、上記の権限を任意で組み合わせて指定できます。ただし、権限の中には他の権限を必要とするものがあります。たとえば、Change Security Settings権限はConfigure NetWorker権限を必要とし、Change Security Settingsを設定する場合は Configure NetWorker権限も設定されている必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド498

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nsr_usergroup(5)

使用例次に、Usersというユーザーグループリソースの例を示します。(隠しオプションは表示されていません)。このリソースは、commentフィールドを除いて、デフォルトの設定です。任意のドメインの任意のマシン上のユーザーはすべて、このユーザーグループのメンバーになります。このグループのメンバーは、 Recover local data、Backup local data、および Monitor NetWorkerの権限を持ちます。

type: NSR usergroup; name: Users; comments: Users can backup/recover data and monitor NetWorker; users: *@*;privileges: Monitor NetWorker, Recover local data, Backup local data;

次に、Usersという名前のユーザグループリソースの設定例をもう 1つ示します。この例では、ドメインengineering.acme.comにログインしているすべてのユーザが、このユーザグループのメンバーになります。このグループのメンバーは、Backup local dataの権限を持ちます。

type: NSR usergroup; name: Users; comments: Members of this group can backup data to NetWorker; users: domain=engineering.acme.com;privileges: Backup local data;

参照先nsradmin(8)、 nsr(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 499

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nsr_usergroup(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド500

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nwinstcreate(8)

Maintenance Procedures nwinstcreate(8)

製品名(A-Z)nwinstcreate - NetWorkerインスタンス情報を含んだファイルを作成します。

形式nwinstcreate [ -i ] [ -x ] [ -f出力ファイル ] [ -n NetWorkerインスタンス名 ] [ -d NetWorkerインスタンス ID ] [ -pプライベートキーファイル [ -c証明書ファイル ] ]

機能説明nwinstcreateコマンドは、NetWorkerインスタンス情報を作成する場合に使用します。このデータは、GSS EMC v1認証を使用する場合に必要です。ほとんどの場合、ユーザーは、NetWorkerでこの情報を作成する必要があります。この nwinstcreateプログラムを使用すると、必要に応じて例外的に NetWorkerのデフォルトをオーバーライドできます。

NetWorkerインスタンス情報には、NetWorkerインスタンス名、NetWorkerインスタンス ID、秘密鍵、証書が含まれています。この情報は、各 NetWorkerサーバ、クライアント、およびストレージノードで使用されます。NetWorkerインスタンス IDは、NetWorkerのインスタンスのIDです。NetWorkerインスタンス名は、NetWorkerインスタンス IDの省略形で、各アクセスリストに入力する内容です。秘密鍵および証書は、NetWorkerインスタンスの IDを確認する場合に使用します。

初めて NetWorkerを起動する前に nwinstcreateを実行してください。デフォルトの output-file名が使用されている場合、このファイルから情報が取得されるため、ユーザは操作を行う必要はありません。使用されていない場合は、ユーザは、次にコマンドの実行後に情報をインポートする必要があります。nwinstcreate (nsr_la(5)を参照 )

オプション-i 対話形式モードを使用します。コマンドラインで値を指定していない場合、非エキスパートモードのアイ

テム値の入力を求められます。非エキスパートモードのアイテムは、次のとおりです。NetWorkerインスタンス名 (-nオプションで指定 )と、出力ファイル名を使用します ( -fオプションで指定 )。

-x エキスパートモードを使用します。使用する場合は、注意してください。コマンドラインで値を指定していない場合、エキスパートモードのアイテム値と非エキスパートモードのアイテム値の入力を求められます。エキスパートモードのアイテムは、次のとおりです。NetWorkerインスタンス ID (-dオプションで指定 )、秘密鍵ファイル (-pオプションで指定 )、証書ファイル (-cオプションで指定 )。

-f output-fileNetWorkerインスタンス情報を保存するファイルを指定します。デフォルト値は、IDinitializeファイルになり、このファイルは、/nsr/resディレクトリ (Windowsの場合は、NetWorkerのベースインストールディレクトリにある resディレクトリ )に作成されます。デフォルトのファイル名を使用する場合で、このファイルが NetWorkerの最初の起動前にすでに作成されているときは、自動的にこのファイルから情報がインポートされ、このファイルは削除されます。

-n NetWorker-instance-nameNetWorkerのインストールに使用する NetWorkerのインスタンス名を指定します。この名前はNetWorkerインスタンス IDの省略形です。NetWorkerインスタンス名は、一定の NetWorkerインスタンスから GSS EMC v1認証を使用するユーザのアクセスを制限する場合にアクセス制御リストに入力する必要がある値です。NetWorkerインスタンス名は、データゾーンにおいて一意なものにしてください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 501

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nwinstcreate(8)

-d NetWorker-instance-IDNetWorkerのインストールに使用する NetWorkerインスタンス IDを指定します。この IDには、NetWorkerインストールを指定します。これは、2つの NetWorkerプログラムを通信させる場合に使用します。これは、データゾーンにおいて一意にしてください。デフォルト値が有効でないという理由がないかぎり、NetWorkerで選択される値を使用することをお勧めします。

-p private-key-fileNetWorkerインスタンスで使用する秘密鍵が含まれているファイルを指定します。このファイルは、PEM形式にしてください。

-c certificate-fileNetWorkerインスタンスで使用する証書が含まれているファイルを指定します。この証書は、-pオプションで指定する秘密鍵に対応している必要があります。したがって、この証書には、秘密鍵に対応した公開鍵を含んでいる必要があります。このファイルは、PEM形式にしてください。-cオプションは、-pオプションを指定していない場合は、使用できません。

参照先nsr_la(5)、 nsr_service(5)

診断以下に、重要な終了ステータス値を示します。

0 プログラムは正常に終了しました。

1 出力ファイルを作成しようとするときに、使用方法などに関してエラーが発生しました。

10 コマンドライン引数に問題が発生しました。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド502

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nwrecover(8)

Maintenance Procedures nwrecover(8)

製品名(A-Z)nwrecover - NetWorkerグラフィカルリカバリインターフェイス

形式nwrecover [ -sサーバ ] [ -cクライアント ] [ -xインデックスネームスペース ] [ -Tブラウズ時刻 | "l locale_date" ] [ <X-args> ] [ パス ]

機能説明nwrecoverは、X Window Systemのアプリケーションです。nwrecoverは、NetWorkerで保存したファイルで、失われたものをリカバリするために使用します。非 X11環境を使用している場合、recover(8)では、ファイルをリカバリできます。

サーバの名前は、-s server引数のようにして、指定できます。サーバを指定しない場合、nwrecoverは、nsr(8)の中にあるサーバ選択ルールを使用します。複数の NetWorkerサーバにアクセスできる場合、これらのサーバは、nwrecoverコマンドで選択できます。pathを指定した場合、nwrecoverは、指定されたパスに現在の選択を初期化します。デフォルトの選択は、pathを指定していない場合、現在の作業ディレクトリになります。

アクセス制御リスト (ACL)で保存したファイルをリカバリするには、そのファイルを所有するユーザー、またはrootとしてログオンしている必要があります。ACLのあるファイルには、ファイルの詳細を表示したときに、モードビットの最後に '+'が付いています (例 -rw-r--r--+)。recover(8)には ACLの詳細情報が記載されているので、必要に応じて参照してください。

失われたファイルのリカバリには、次の 3つの基本的な手順があります。(1) NetWorkerの [Recover]ウィンドウでインデックスをブラウズして、失われたファイルを見つける。(2)リカバリするファイルのチェックボックスをオンにしファイルにマークを付ける。(3)リカバリを開始する。また、recoverコマンドには、リカバリされたファイルを再配置する (再配置 )、ファイルの古いバージョンを検索する (バージョン )、ブラウズ時刻を変更する (Change Browse Time)、既存ファイルと競合するリカバリファイルの上書きまたは名前変更を行う(Conflict Resolution)機能もあります。

[Recover]ウィンドウを開くと、クライアントはサーバで管理されているファイルインデックスに接続されます。インデックス内のエントリは、すでに保存されているファイルを表し、ファイルシステムと同じように編成されています。ファイルインデックスは、backupインデックスネームスペースに作成されます。これは、save(8)でファイルを保存する場合です。インデックスが保管されているアーカイブプールにファイルを保存するために、nsrarchive(8)を使用すると、ファイルインデックスは、archiveインデックスネームスペースに作成されます。nwrecoverには、ブラウズされたインデックスネームスペースを変更するコマンドがあります (Recover Archived Files)。別のファイルシステムのインデックスをブラウズするには、[位置 ]フィールドにパス名を入力します。

インデックスをブラウズするには [Recover]ウィンドウに表示されるエントリのツリービューでは、ファイルおよびディレクトリをブラウズできます。マウスで、ディレクトリを開いて内容を表示できます。

ファイルにマークを付けるにはインデックスをブラウズしてファイルを見つけた後、チェックボックスをチェックしてリカバリするファイルにマークを付けます。または、ファイルをハイライト表示してから [Selected]メニューの [Mark]コマンドを使用してファイルにマークを付けることもできます。

リカバリを開始するには [File]メニューの [Start recover]コマンドを選択します。[Recover Options]ダイアログボックスが表示されるので、リカバリされたファイルと既存ファイルの間に競合が発生した場合の処理方法を指定します。競合が生じるたびにプロンプトが表示されるようにするか、すべての競合に単一の同じ解決方法を適用するかを選択します。次に、リカバリファイルに .Rという拡張子を付けて名前を変更したうえで両方のファイルを保存する、リカバリファイルを破棄して既存のファイルを残す、または既存のファイルを上書きしてリカバリファイルをそのファイルの唯一のコピーとして残す、のいずれかを指定します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 503

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nwrecover(8)

リカバリを開始する前に、[Relocate]コマンドでリカバリファイルを再配置することもできます。リカバリファイルを保存するために、新しいディレクトリまたは既存ディレクトリのパス名を入力します。

[Recover Options]ダイアログボックスで [OK]をクリックするとリカバリが続行され、NetWorkerは自動的にリカバリの完了に必要なメディアを判別して、メディアをマウントするようにオペレータに要求し、リカバリを実行します。[Recover Command]ウィンドウでは、リカバリのステータスを監視できます。

[リカバリ ]ウィンドウには、過去のインデックスをブラウズするための 2つのコマンドがあります。[バージョン ]では、ファイルのすべてのバックアップ履歴が表示されます。[Changing the Browse Time]では、オンラインインデックスを表示する時刻を変更できます。

この nwrecoverコマンドの詳細については、『NetWorker管理者ガイド』を参照してください。

オプション-s server

現在の NetWorkerサーバを serverに設定します。

-c clientブラウズ対象にする現在の NetWorkerクライアントのインデックスを clientに設定します。

-xインデックスネームスペース現在のファイルのインデックスネームスペースをインデックスネームスペースに指定します。デフォルトでは、backupネームスペースが使用されます。認識されるもう 1つのインデックスネームスペースはarchiveです。このフィールドでは、大文字と小文字が区別されます。

-T [ browse time | "l locale_date" ]現在インデックスのブラウズ時刻を browse timeに指定するか (nsr_getdate(3)形式 )、または"l locale_date"を指定しない場合は locale_date形式にします。このオプションは、change browse timeダイアログを nwrecoverで使用する場合と同じです。recover(8)には、サポートされている locale_date形式の詳細情報が記載されているので、必要に応じて参照してください。

<X-args>これは X-Windowsアプリケーションのため、nwrecoverは、nwrecover専用の引数ではなく、一般的な X-Windows引数でも呼び出すことができます。たとえば、次のように -dオプションを指定すると、nwrecoverアプリケーションで使用するディスプレイを指定することができます。詳細については、"man X"またはシステムの X-Windowsのマニュアルを参照してください。

ファイル/usr/lib/X11/app-defaults/Networkernwrecover用の X11リソースです。

参照先nsr_getdate(3), nsr(8), nsradmin(8), recover(8)

NetWorker管理者ガイド

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド504

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nwretrieve(8)

Maintenance Procedures nwretrieve(8)

製品名(A-Z)nwretrieve - NetWorkerグラフィカルリトリーブインタフェース

形式nwretrieve -sサーバ [ <X引数 > ]

機能説明nwretrieve は、X Window Systemのアプリケーションです。これは、NetWorkerでアーカイブしたファイルをリトリーブするために使用します。非 X11環境を使用している場合、nsrretrieve(8)を使用すると、ファイルをリトリーブできます。

サーバの名前は、-s server引数のようにして、指定できます。サーバを指定しない場合、nwretrieveは、nsr(8)の中にあるサーバ選択ルールを使用します。複数の NetWorkerサーバにアクセスできる場合、これらのサーバは、nwretrieveコマンドで選択できます。

アクセス制御リスト (ACL)でアーカイブしたファイルをリトリーブするには、そのファイルを所有するユーザ、またはグループオペレータとしてログオンしている必要があります。詳細については、「NetWorker管理者ガイド」で、アーカイブおよびリトリーブに関連するファイルのアクセス許可について参照してください。

失われたファイルのリトリーブは、次の 3つの基本手順から構成されています。(1) nwretrieveブラウザウィンドウで NetWorkerの [アーカイブ ]リストをブラウズする。(2)リトリーブするアーカイブを選択する。(3)リトリーブを開始する。

リトリーブを開始するには[File]メニューの[Start retrieve]コマンドを選択します。[Recover Options]ダイアログボックスが表示されます。ここでは、再配置先のパスを入力できるほか、既存ファイルを上書きするかどうかを選択できます。

[Recover Options]ダイアログボックスで[OK]をクリックすると、リトリーブコマンドによって選択したアーカイブのリカバリが開始され、リトリーブコマンドのダイアログにステータスが表示されます。次に、リトリーブを完了するために必要なメディアが自動的に判定され、ユーザーに対して、そのメディアをマウントしてリトリーブを実行するように指示するメッセージが表示されます。

nwretrieveコマンドの詳細については、「NetWorker管理者ガイド」を参照してください。

オプション-s server

現在の NetWorkerサーバを serverに設定します。

<X-args>これは X-Windowsアプリケーションのため、nwretrieveは、nwretrieve専用の引数ではなく、一般的な X-Windows引数でも呼び出すことができます。たとえば、次のように -dオプションを指定すると、nwretrieveアプリケーションで使用するディスプレイを指定することができます。詳細については、"man X"またはシステムの X-Windowsのマニュアルを参照してください。

/usr/lib/X11/app-defaults/Networkerこの X11リソースは、nwretrieveのものです。

参照先nsr(8), nsradmin(8), nsrarchive(8), nsrretrieve(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 505

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nwretrieve(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド506

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pathownerignore(5)

Maintenance Procedures pathownerignore(5)

製品名(A-Z)pathownerignore -スケジュールセーブの際にパス所有者の規則を無視する

形式<nsr_bin>/pathownerignore

機能説明クラスタ環境では、NetWorkerソフトウェアは、物理クライアントに関連づけられたファイルシステムと、リソースグループ(仮想クライアント)に管理されたファイルシステムを区別する必要があります。これらの基準は、パス所有者の規則と呼ばれます。この規則によって、セーブセットがどのクライアントインデックスに書き込まれるかを決定します。

仮想クライアントが所有するファイルシステムが、物理クライアントリソースのセーブセットリストで定義されている場合、ファイルシステムはデフォルトではスケジュールセーブ中にバックアップされません。物理クライアントが所有するファイルシステムが、仮想クライアントリソースのセーブセットリストで定義されている場合も同様です。どちらの場合も、ファイルシステムは除外されます。これは、NetWorkerソフトウェアが(そのファイルシステムを所有する)クライアントを、現在のスケジュールセーブのクライアントと一致しないと見なすためです。

NetWorkerパス所有者の規則は、次の手順でチェックします。

1. NetWorkerサーバで以下のコマンドを実行します。

# savegrp -p -c client_name

2. client_nameが所有するファイルシステムを確認します。この手順は、通常のクラスタのインストールセットアップの一部です。手順については、「EMC NetWorkerインストール ガイド」を参照してください。

不適切に設定されたセーブセットの有無を確認するために、verboseオプションセットで検証テストを行います。コマンドの出力により、セーブセットの保存先のクライアントインデックスが示されます。例 :

# savegrp -pv -c client_name group_name

NetWorkerのデフォルトのパス所有者の規則を無視するには、<nsr_bin>/pathownerignoreファイルを作成します。このファイルにより、NetWorkerソフトウェアは該当するファイルシステムをバックアップしますが、ファイルシステムは正しい所有者のインデックスに保存されます。<nsr_bin>/pathownerignoreファイルの作成は推奨事項ではありませんが、特殊な状況で必要になる場合があります。<nsr_bin>/pathownerignoreファイルは、デフォルトのパス所有者の規則に対し、優先設定されません。そのため、スケジュールセーブ中にファイルシステムをバックアップする場合、パス所有者の規則は無視されます。

参照先save(8)、 savegrp(8)、 savefs(8)

注記パス所有者の規則を上書きして、セーブセットをデフォルトの所有者以外のインデックスに書き込むには、"save -c client_name "コマンドを実行する必要があります。詳細については、save(8)を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 507

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pathownerignore(5)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド508

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pmode(8)

Maintenance Procedures pmode(8)

製品名(A-Z)pmode -モードセンスデータを印刷する

形式pmode [ -fファイル名 ]

機能説明pmodeプログラムは、msense(8)プログラムによるデータ出力を解析して、英語で印刷します(16進数の数値を伴う C形式の変数)。

オプション-f filename入力を指定します。何も指定がなければ、標準入力とみなされます。

使用例出力例は以下のようになります。

viper# msense -a 0.0.0 -p 0x03 | pmodeMode Header: mdl=35 mtype=0x0 dparm=0x10 bdlen=8Block Desc[0]: dens=0x0 nblks=3933040 blklen=512 Fixed Page, code 0x03 (Format Device): tracks_per_zone: 0xf alt_sectors_per_zone: 0x22 alt_tracks_per_zone: 0x0 alt_tracks_per_vol: 0x0 sectors_per_track: 0x5e data_bytes_per_sect: 0x200 interleave: 0x1 track_skew_factor: 0x8 cylinder_skew_factor: 0x11 SSEC: 0x0 HSEC: 0x1 RMB: 0x0 SURF: 0x0

参照先msense(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 509

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pmode(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド510

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preclntsave(8)

Maintenance Procedures preclntsave(8)

製品名(A-Z)preclntsave - NetWorker savepnpcの前処理コマンドを実行する子プロセス

形式preclntsave -s server-cclient-ggroup [-D debuglevel]

機能説明preclntsaveは、/nsr/tmp/groupロックできない場合、プリプロセスコマンドが実行されたことを示すステータス 0で終了します。ロックできると、preclntsaveは /nsr/res/group.resファイルで指定されたすべてのプリプロセスコマンドを呼び出してから、pstclntsaveプロセスを起動してステータス 0で終了します。/nsr/tmp/group preclntsaveにより取得)は、pstclntsaveに渡されます。

注記:これは、savepnpcプログラムによってのみ起動されます。ユーザーが使用するものではありません。

オプション-s server

制御サーバを指定します。

-c clientプリプロセスコマンドが実行されるクライアントの名前。

-g group実行するグループ名を指定します。

-D debuglevelデバッグの場合、デバッグレベルは 1、2、または 3になります。

FILES/nsr/tmp/group.lck

preclntsaveがアクションを実行する前には、必ずこのファイルをロックする必要があります。ロックはプロセスが終了するまで保持されます。ファイルが存在しない場合は、作成されます。このファイルが削除されることはありません。

/nsr/tmp/group.tmpPreclntsaveは、このファイルをロックしようとします。失敗すると、コマンドはステータス 0で終了します。成功すると、プリプロセスコマンドを実行します。ロックに成功した場合、preclntsaveはpstclntsaveコマンドを実行してロックを渡します。ファイルが存在しない場合は、作成されます。このコマンドは、ロックファイルを削除しません。

/nsr/res/group.reこのコマンドが実際に実行するプリプロセスコマンドが入っているファイル。

/nsr/res/group.res.lckこのフラグファイルは /nsr/res/group.resが開かれる前に作成されてロックされます。このファイルが削除されることはありません。

参照先savepnpc(8)、 pstclntsave(8)、 save(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 511

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preclntsave(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド512

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pstclntsave(8)

Maintenance Procedures pstclntsave(8)

製品名(A-Z)pstclntsave - NetWorker savepnpcの後処理コマンドを実行する preclntsaveの子プロセス

形式pstclntsave -sサーバ -cクライアント -gグループ [-pポーリング間隔 ] [-tタイムアウト ] [-Dデバッグレベル ]

機能説明pstclntsaveプロセスは、「ポーリング間隔」で指定した秒数おきにサーバの GROUPリソースの STATUSおよびWORKLIST属性をチェックし、グループが実行中かどうか、またクライアントが WORKLISTに含まれているかどうかを確認します。pstclntsaveが中止された、タイムアウト状態が発生した、グループの STATUSが実行中ではない、またはクライアントがもう WORKLISTに含まれていないといういずれかの条件が発生すると、pstclntsaveは /nsr/res/group/nsr/tmp/group/nsr/logs/savepnpc.log

注記:これは、preclntsaveプログラムによってのみ起動されます。ユーザーが使用するものではありません。

オプション-s server

制御サーバを指定します。

-c clientプリプロセスコマンドが実行されるクライアントの名前。

-g group実行するグループ名を指定します。

-pポーリング間隔サーバをポーリングする頻度(秒単位)を指定します。

-tタイムアウト後処理コマンドを開始する nsr_getdate()形式の文字列内のタイムアウト条件。これは、/nsr/res/group

-D debuglevelデバッグの場合、デバッグレベルは 1、2、または 3になります。

ファイル/nsr/tmp/group

このファイルは存在する必要があります。起動後すぐに pstclntsaveはこのファイルをロックします。ほとんどの場合、pstclntsaveは終了前にこのファイルを削除します。

/nsr/tmp/groupほとんどの場合、pstclntsaveは終了前にこのファイルをロックしようとします。ロックされると、/nsr/tmp/group/nsr/tmp/groupこのファイルが削除されることはありません。

/nsr/res/groupこのコマンドが実行する実際の後処理コマンドが入っているファイル。

/nsr/res/group.res.lckこのフラグファイルは /nsr/res/group.resが開かれる前に作成されてロックされます。このファイルが削除されることはありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 513

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pstclntsave(8)

/nsr/logs/savepnpc.logこのコマンドがステータスを記録するファイル。

参照先preclntsave(8)、 savepnpc(8)、 save(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド514

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read_a_block(8)

Maintenance Procedures read_a_block(8)

製品名(A-Z)read_a_block -テープから 32KBブロックを読み込みます。

形式read_a_block -fデバイス [ -v ]

機能説明The read_a_blockプログラムは、テストテープから 32KBのブロックを読み込みます。

オペランド-f デバイス

テープがマウントされているデバイスを指定します。

オプション-v プログラムを冗長モードで実行します。このオプションは、プログラムで使用される CDIライブラリの

バージョン番号を出力します。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% read_a_block -f /dev/rmt/3cbnreadはバッファフル 564f4c31を返します(10進数で 1448037425)

参照先libcdi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 515

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read_a_block(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド516

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recover(8)

Maintenance Procedures recover(8)

製品名(A-Z)recover - NetWorkerファイルのブラウズとリカバリを行います。

形式recover [-f] [-n] [-q] [-u] [-i {nNyYrR}] [-d destination][-c client] [-x index-namespace] [-t date | "l locale_date"][-s server] [-J storage-node] [-p pass-phrase] [ dir]recover [-f] [-n] [-u] [-q] [-i {nNyYrR}] [-I input file][-d destination] [-c client] [-x index-namespace] [-t date | "l locale_date"] [-s server] [-J storage-node] [-p pass-phrase] -a path...recover [-f] [-n] [-u] [-q] [-i {nNyYrR}] [-d destination]-s server [-J storage-node]-S ssid[/cloneid] [-S ssid[/cloneid]]...[ path]...recover [-f] [-q] -i {NYR} -R recover-target [-c client] [-d destination] [-x index-namespace] [-t date | "l locale_date"] [-s server] [-J storage-node] [-p pass-phrase] [ dir]recover [-f] [-n] [-q] [-i {nNyYrR}] [-t date | "l locale_date"] [-s server] [-J storage-node] [-p pass-phrase] [-N system save set]

機能説明recoverは、保存されたファイルインデックスをブラウズし、NetWorkerシステムから選択したファイルをリカバリします。save(8)でファイルを保存する場合に、ファイルインデックスは、backupインデックスネームスペースに作成されます。インデックス保管アーカイブプールにファイルを保存するために、nsrarchive(8)を使用すると、ファイルインデックスは、archiveインデックスネームスペースに作成されます。対話形式モードの場合(デフォルト)、UNIXファイルシステムに似たインデックスのビューが表示されます。インデックスを移動して、ファイルまたはディレクトリ全体を選択し、リカバリします。自動モードの場合、(-aオプション)、コマンドラインで指定したファイルは、ブラウズなしで直ちにリカバリされます。セーブセットのリカバリモードの場合、(-Sオプション)、指定したセーブセットは、NetWorkerのファイルインデックスをブラウズしないで、直接リトリーブされます。セーブセットのリカバリモードは、root以外のユーザは使用できません。

recoverを使用する場合に -Sオプションをリカバリ時に使用しない場合、rootユーザーはどのファイルでもリカバリできます。この段落で説明する残りの権限チェックの制限は、root以外のユーザーに適用されます。アクセス制御リスト(ACL)がないファイルについては、通常、UNIXモードビットによって、リカバリするファイルを読み込むことができます。ACLがあるファイルについては、所有者または rootのみがリカバリすることができます。

save(8)コマンドでパス引数を使用する場合で、パスのいずれかのディレクトリがシンボリックリンクのとき、シンボリックリンクのターゲットパスを指定するには、-aオプションを使用して、ファイルをリカバリする必要があります。パス中のシンボリックリンクを指定して、ファイルをリカバリするときに、-aオプションを使用 すると、"<path> not in index"メッセージが表示されます。あるいは -Sオプションを使用すると、これらのファイルをリカバリできます。

同時リカバリは、複数の -Sオプションを使用して複数のセーブセットを指定するか、同時に複数の recoverコマンドを実行することで、高度なファイルタイプデバイス (adv_file)から実行できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 517

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recover(8)

オプション-a 対話形式ブラウズなしの自動ファイルリカバリを指定します。pathには、リカバリ対象の 1つ以上のファ

イルまたはディレクトリを指定します。シンボリックリンクのリンク先はリカバリされませんが、リンクファイルはリカバリされます。マウントポイントのリンク先もリカバリされません。ただし、直前に save(8)で '-x'オプションを使用した場合を除きます。

-B 標準の BMR除外ファイル exclude.NETWORKERを自動的に使用する BMRリカバリを指定します。標準の除外ファイルに記述されているファイル パスはすべてリカバリから除外されます。

-c clientclientは、ファイルを保存したマシンの名前です。他のクライアントが保存したディレクトリをブラウズするとき、パス名は、そのファイルを保存したクライアントのファイルツリーに反映されます。デフォルトでは、saveおよび recoverには、ファイルシステムテーブルのクライアント名を指定します。このオプションが必要になるのは、-Lオプションを saveコマンドで使用する場合です。このオプションは、-S ssidオプション(セーブセットリカバリモード)と使用することはできません。

-d destinationリカバリされるファイルの再配置先ディレクトリを指定します。このオプションは、relocateコマンドを対話形式モードで使用する場合と同じです (使用方法を参照 )。相対パスは、現在の作業ディレクトリを基準にして解釈されます。

- e exclude fileリカバリから除外するすべてのパスのリストが含まれる除外ファイルを指定します。ブラウズ リカバリまたはセーブセット ベースのリカバリでは、絶対パスまたは相対パスで除外ファイルを指定できます。ダイレクト リカバリでは、絶対パスで除外ファイルを指定する必要があります。除外する有効なディレクトリ パスだけが除外ファイルに記述され、そのディレクトリの下のファイル エントリーは記述されていない場合、ディレクトリはその下のファイルとともにリカバリされます。除外ファイルレポートに記載されたリカバリ総数が、このディレクトリの除外に含まれます。

除外するファイルのリストとのパターン マッチングでは、次のワイルドカードがサポートされています。**ワイルドカード以外は、どのワイルドカードをファイル パスのどこに使用してもかまいません。

** - ディレクトリおよびその下のすべてのファイルとサブディレクトリを指定します。

たとえば、除外ファイルのパターン C:\globe\**(Windowsの場合)または /usr/globe/**(UNIXの場合)は、リカバリから除外する対象として、globeディレクトリおよびその下のすべてのサブディレクトリとファイルを指定します。**ワイルドカードは、ファイル パスの最後に使用する必要があります。

* - パスの任意の文字列と一致します。

たとえば、除外ファイルのパターン C:\globe\*(Windowsの場合)または /usr/globe/*(UNIXの場合)は、globeディレクトリの下のすべてのサブディレクトリとファイルを指定します。

同様に、パターン /a*/globe/*は、ルート ディレクトリにあり、先頭文字が aで、その下に globeディレクトリが存在するディレクトリを指定します。globeディレクトリの下にあるすべてのサブディレクトリとファイルも、リカバリから除外されます。

[..] - ダッシュ(-)で指定された範囲内の任意の 1文字と一致します。

たとえば、パターン globe[0-9]は、globeの後に 0~ 9(両端を含む)の範囲の数字 1個が続く文字列と一致します。

パターン globe[adrs]は、globeの後に角括弧内の任意の 1文字が続く文字列と一致します。

? - パスの任意の 1文字と一致します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド518

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recover(8)

たとえば、除外ファイルのパターン C:/gl?be/(Windowsの場合)または /usr/gl?be/(UNIXの場合)は、gl?beという名前(?は任意の 1文字)のディレクトリの下のすべてのファイルとディレクトリを指定します。

-f 名前の重複がある場合、強制的にリカバリファイルを既存ファイルに上書きします。これは、-iYを指定した場合と同じです。

-i {nNyYrR}既存のファイルをリカバリする場合、最初のデフォルトの上書き応答を指定します。1文字だけ指定できます。これは、uasm -iオプションをリカバリモードで使用する場合と同じです。詳細については、uasm(8) manページを参照してください。ディレクティッドリカバリ (-Rオプションを参照 )では、'N'、'Y'、'R'が有効な値になります。

-I input fileコマンド ラインで指定されたパス以外に、このオプションで指定したファイルに記述されているパスをリカバリ対象として指定します。このファイルでは、パスは 1行に 1個ずつ指定する必要があります。コマンド ラインにパスが指定されていない場合、ファイルに指定されているパスだけがリカバリされます。-aオプションとともに使用されます。

-J storage-nodeリカバリでストレージノードとして使用するホストを指定します(nsr_storage_node(5) を参照してください)。

-n リカバリするときに、ファイルまたはディレクトリの書き込みまたは作成を行いません。

-N system save setSYSTEMセーブセットの SYSTEM DB、SYSTEM FILES、または SYSTEM STATE(Windowsのみ) をリカバリする場合に使用します。

-p pass-phraseバックアップされているファイルを、次のディレクティブを使用してリカバリするときに使用するパスフレーズを指定します。aesデフォルトでは、現在のデータゾーンの暗号鍵だけでなく、デフォルトのパスフレーズから生成された鍵も試されます。このオプションを使用すると、デフォルトおよびデータゾーンのパスフレーズ鍵が使用できない場合に、パスフレーズから暗号鍵が生成されて試されます。このオプションは、何回でも指定できます。

-q 冗長出力をオフにします。recoverコマンドは、通常は冗長出力で実行されます。

-R recover-targetリカバリを行うリモートマシンの名前を指定します。これは -cオプションとともに使用し、別のクライアントのインデックスのブラウズを指定します。-Rオプションを使用している場合、既存のファイルをリカバリしているときにリカバリ対象に指示を出すために、-fまたは -iオプションも指定する必要があります。ディレクティッドリカバリでは、'N'、'Y'、と 'R'値だけが -iオプションとともに使用できます。また、-aオプションは、-Rオプションとともに使用することはできません。

-s server使用する NetWorkerサーバを指定します。

-S ssid[/cloneid]セーブセットのリカバリモードを指定します。使用できるのは rootユーザだけです。このモードは、NetWorkerファイルのインデックスエントリを使用せずに、高速バッチファイルリカバリを実行するために使用されます。セーブセット IDは、バックアップセーブセットまたはアーカイブセーブセットのど ちらのものでも構いません。ssidには、リカバリ対象のセーブセットのセーブセット IDを指定します。1つのセーブセットに複数のクローンインスタンスがある場合、cloneidを指定すると、リカバリ元にする特定のクローンインスタンスを選択することもできます。pathに引数を指定しない場合、セーブセットの内容全体がリカバリされます。1つ以上の pathを指定すると、実際にリカバリするディレクトリとファイルを制限できます。また pathが指定されている場合、セーブセットに存在する各パス名の始まりが、

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 519

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recover(8)

pathのいずれかと一致する必要があります。シェルの場合と同様の、‘*’, ‘?’, ‘[...]’のようなメタ文字を使用したファイル名のマッチングは行われません。したがって、pathにスラッシュ (‘/’)で終わる引数を使用すると、その引数に完全一致するディレクトリだけがリカバリされます (例、pathに /etc/fs/を使用 (/etc/fsではない )した場合、/etc/fsckといったディレクトリはリカバリされません )。

-t [ 日付 | "l ロケール日付 " ]指定した「日付」のファイルを表示またはリカバリします。dateは、nsr_getdate(3)形式、またはlocale_date形式("l locale_date"と指定する場合)にできます。locale_date形式では、先頭と最後の引用符、および "l"の後のブランクスペースが必要です。このオプションを使用することは、対話モードで changetime [-l]コマンドに dateまたは locale_dateを指定する場合と同様です(使用方法を参照してください)。このオプションは、-S ssidオプション(セーブセットリカバリモード)と使用することはできません。

たとえば、-t dateには、nsr_getdate (3)形式で日付 /時刻を指定します。-t "l <locale_date>"には、locale形式で日付 /時刻を指定します。

changetimeにはサポートされている locale_date形式の詳細情報が記載されているので、必要に応じて参照してください。

-U オーソリテイティブ リストアをサポートするライタのオーソリテイティブ リストアを recoverコマンド経由で実行するために使用する新しいフラグ。1リカバリ セッションにつきライタを 1個だけ指定できます。例:

recover [-s server] -N "VSS USER DATA:\DFS Replication service writer;"recover [-s server] -N "VSS SYSTEM SERVICES:Cluster Database"VSSセーブセット自体はサポートされていません。recover [-s server] -U -N "VSS SYSTEM SERVICES:\"

-u リカバリ時にエラーが発生するとリカバリを停止します。通常、リカバリではエラーを警告として扱い、要求された残りのファイルをリカバリし続けようとします。ただし、このオプションを使用していると、最初のエラーでリカバリが停止されます。このオプションは、ディレクティッドリカバリでは有効ではありません。

-x index-namespace指定したファイルインデックスネームスペースでファイルのブラウズとリカバリを行います。デフォルトでは、backupネームスペースが使用されます。認識されるもう 1つのインデックスネームスペースはarchiveです。このフィールドでは、大文字と小文字が区別されます。

使用方法対話形式モードでリカバリを使用している場合、特定の時刻のファイルシステムのイメージが表示されます。シェルに類似したコマンドを使用すると、表示方法を変更したり、ファイルシステムを移動することができます。リカバリ対象のファイルを選択したり、実際に recoverコマンドを実行することができます。

以下のコマンドは、ファイルシステムのビューを操作し、リカバリするファイルのリストを作成します。name引数をとるコマンドでは、パターンマッチング文字を使用できます。パターンマッチング文字および正規表現の形式は、UNIXシェル sh(1)の場合と同じです。

ls [ options ] [ name ... ] ]指定されたファイルとディレクトリについての情報を一覧表示します。name引数を指定しない場合、lsは、現在のディレクトリの内容を一覧表示します。nameを指定している場合で、nameがディレクトリのときは、この内容が表示されます。nameがファイルの場合、このファイルが表示されます。現在のディレクトリは、‘.’(ピリオド)で表されます。このコマンドのオプションは、UNIXコマンドの ls(1)のオプションに対応しています recoverコマンド固有の -Sオプションを使用すると、ソート ( -tオプション )で使用する時刻および出力 ( -lオプション )の時刻を最終更新時刻の代わりに保存時刻に選択することができます。リカバリリストに追加されているファイルは、前に次の記号が付いています。ACLを備えたファイルは、ファイルの詳細を表示するときに、モードビットの後に ‘+’(-rw-r--r--+)が付いています。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド520

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recover(8)

lf [ name ... ] は ls -Fと同じです。ディレクトリの最後には `/’、シンボリックリンクの最後には ‘@’、ソケットの最後には ‘=’、FIFO特殊ファイルの最後には ‘|’、が付き、実行ファイルの最後には次の記号が付きます。

ll [ name ... ] は ls -lgsFと同じです。ファイルおよびディレクトリの一覧を長い形式で生成します。このコマンドは、シンボリックリンクの値を検索するのに使用します。

cd [ directory ]現在の作業ディレクトリを [ directory ]に変更します。デフォルトのディレクトリは recoverが実行されたディレクトリです。directoryが単なるシンボリックリンクである場合は、cdがシンボリックリンクの後に続きます。ただし、directoryが、パスの終わり以外のどこかにシンボリックリンクを含む場合、cdコマンドの実行は失敗します。そのときは、cdコマンドをパスのコンポーネントごとに一実行してください。

pwd 現在の作業ディレクトリの絶対パス名を出力します。

add [ name ... ]現在のディレクトリ、または指定したファイルやディレクトリをリカバリリストに追加します。ディレクトリを指定すると、ディレクトリとその下にあるファイルが、リカバリリストに追加されます。シンボリックリンクのリンク先はリカバリされませんが、リンクファイルはリカバリされます。マウントポイントのリンク先もリカバリされません。ただし、直前に save(8)で '-x'オプションを使用した場合を除きます。

debug [ level ]デバッグのオン /オフを切り替えます。レベルは数値で指定します。レベルが 0の場合、デバッグはオフです。デバッグレベルを上げると、recoverコマンドで出力されるメッセージ数が増えます。デフォルトでは、デバッグはオフです。

delete [ name ... ] ]現在のディレクトリ、または指定したファイルやディレクトリをリカバリリストから削除します。ディレクトリを指定すると、そのディレクトリとその下にあるすべてのファイルがリストから削除されます。ディレクトリから多くのファイルをリカバリする最もよい方法は、リカバリリストにディレクトリを追加して、不要なファイルを削除することです。

dir [ /w ] [ filename... ] このコマンドは "ll"コマンドに似ていますが、次の点が違います。dirコマンドは、DOSコマンドプロンプトの "dir"コマンドで使用される表示形式を使用します。また、このコマンドでは、リカバリ対象として選択したファイルに +が付けられることはありません。/wオプションとともに使用すると、ファイル名またはディレクトリ名だけが表示されます。

list [ -l ] | [ -c ]リカバリリストのファイルを表示します。引数を指定しないと、リカバリリストは、1行に 1つずつフルパス名が並んだリストとして表示され、その後にリカバリされるファイルの総数が表示されます。-c引数は、リカバリ対象のファイルの合計数を出力します。-l引数は、llコマンドで -dSオプションを指定したときと同じ形式でファイルを出力します。

ボリューム現在のリカバリリストにあるファイルセットのリカバリに必要なボリュームのリストを出力します。すべてのボリュームがニアライン (ニアラインボリュームとは、マウントされていなくても利用可能なボリューム )の場合、このコマンドでは、必要なすべてのボリュームがニアラインであると認識されます。すべてのボリュームがオンライン (利用可能であってマウントされているボリューム )である場合、または一部のボリュームがオンラインで、一部のボリュームがニアラインである場合、このコマンドでは、すべてのボリュームがオンラインと認識されます。ニアラインとオンラインのどちらのボリュームも手動による操作は必要ありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 521

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recover(8)

recoverNetWorkerサーバのリカバリリストのすべてのファイルをリカバリします。完了後、リカバリリストは空になります。

verbose‘‘verbose’’オプションの状況を切り替えます。冗長モードがオンの場合、recoverは、リカバリしたファイルの情報を表示します。verboseモードがオフの場合、recoverは、問題が発生した情報をだけを出力します。デフォルトでは、verboseモードはオンになっています。

force名前が重複する場合、リカバリファイルで既存ファイルを上書きします。

noforceこれは、forceオプションを取り消します。'noforce'モードの場合、リカバリ中のファイルと既存ファイルの間で名前の重複が検出されると、プロンプトが表示されます。プロンプトが表示されるごとに、'y'、'Y'、'n'、'N'、'r'、'R'の 6つの選択肢が提示されます。既存ファイルを上書きするには、'y'を選択します。ファイル名を自動生成される名前に変更する場合には、'r'を選択します。'n'を選択すると、リカバリされたファイルが廃棄されます。大文字を選択すると、以降に重複が検出されたときに、プロンプトを表示せずに同じアクションを実行します。したがって、'Y'を選択すると、既存のすべての重複ファイルを書き換えます。'N'は、リカバリされたファイルと重複するファイルをすべて廃棄します。'R'は、リカバリされたファイルを重複するファイルの名前を自動的に変更します (すでにrename接尾辞で終わるファイル名が外部 ASMに存在する場合は除く )。

relocate [ directory ]リカバリの保存先を directoryに変更します。directoryを指定しない場合、保存先ディレクトリを指定するよう求められます。相対パスは、recoveryプログラムでは、現在の作業ディレクトリを基準にして解釈されます。リカバリされたファイルはこのディレクトリに置かれます。このディレクトリは、必要に応じて作成されます。複数のディレクトリのファイルをリカバリする場合、リカバリ対象のすべてのファイルは、共通の最初の親を基準にした相対パスのディレクトリに配置されます。たとえば、/usr/include/sys/errno.hおよび /usr/include/stdio.hをリカバリする場合で、保存先ディレクトリを/tmpに設定したとき、この 2つのファイルに共通する最初の親は includeになるので、リカバリ対象のファイルの名前は /tmp/sys/errno.hおよび /tmp/stdio.hになります。

destinationリカバリするファイルのリカバリ先を出力します。

exit 直ちに recoverプログラムを終了します。

help 使用可能なコマンドの要約を表示します。

? helpと同じです。

exit 直ちに recoverプログラムを終了します。リカバリリストのファイルは、リカバリされません。

changetime [ time | -l locale_date [time] ]さまざまな状況におけるファイルシステムの時刻を表示します。timeを指定しない場合、「現在の」時刻が表示され、「新しい」時刻の指定を求めるプロンプトが表示されます。新しい時刻を nsr_getdate(3)形式(デフォルト)で指定するか、-lを指定する場合は <locale date [time]>形式で指定します。たとえば、changetime <date>の場合 は、日付 /時刻を nsr_getdate (3)形式で指定し、changetime -l <locale date [time]>の場合は、日付 /時刻を locale形式で指定します。[time]の指定は任意です。

この nsr_getdate形式は大変柔軟です。March 17, 1997のような絶対日付や last Tuesdayのような相対日付も使用できます。絶対日付は、MM/DD[/YY] と Month DD[, YYYY]の 2つの形式を使用できます。また、時刻も絶対時刻と相対時刻のいずれかで指定できます。絶対時刻は HH[[:MM][:SS]] [am|pm] [time zone]の形式で表されます。絶対時刻は HH[[:MM][:SS]] [am|pm] [time zone]の形式です。

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recover(8)

たとえば、12:30 am、14:21、10 pm PSTなどのように指定できます。現在時刻は、相対日付の指定されていない部分を計算するときに使用されます(例 :「2日前」は、2日前の現在時刻と計算されます)。また、絶対日付で時刻が指定されていない場合、その日の終わりが指定されたと見なされます(たとえば、7月 2日は 7月 2日の 11:59:59 PMを表します)。デフォルトでは、現在には現時時刻が使用されています。

過去におけるファイルシステムのイメージ解決は saveが実行された頻度、NetWorkerファイルインデックスの情報履歴の内容によって異なります。

UNIXの場合、<locale date [time]>は、リカバリの "dir"と "ls -l"コマンド(時刻の指定は任意)と、ロケールの場合の date +%c (1)コマンドでの日付 /時刻形式の表示でサポートされています。ただし、date +%c (1)コマンドでの locale date/time形式を除き、オプションの time形式は、指定されている場合には 24時間形式で使用できます。

指定されたロケール日付 /時刻は、Cライブラリ関数の strptime (3C)によって解析されます。したがって、ロケール日付 /時刻の入力のサポートは、プラットフォームでの Cライブラリ関数 strptimeの実装によって制限される場合があります。

サポートされている locale date [time]形式は、次のとおりです。

<locale_abbreviated_month> dd [yyyy [HH:MM[:SS]]]

<locale_abbreviated_month>は、recoverコマンドの "ls -l"で表示されるロケールの月の略称です。ddは 2桁の日付で(ロケールの "day"記号なし)です。yyyyは、任意の年でデフォルトでは現在の年になります。HH:MM[:SS]は、24時間形式の任意の時刻で、指定のないデフォルトの場合は 23:59:59になりますが、指定する場合は時刻と分の両方が必要になります。

<date_of_dir_in_recover> [HH:MM[:SS]]

<date_of_dir_in_recover>は、recoverコマンドでの "dir"の locale date形式です。HH:MM[:SS]は、24時間形式における任意の時刻で、指定がない場合のデフォルトは 23:59:59になり、指定する場合は時間と分の両方が必要になります。

英語以外のロケールの場合の date +%c (1)コマンド形式UNIXの "date +%c" (1)コマンドのロケールの日付 /時刻形式

たとえば、English (United States)ロケールの場合、2006年 7月 11日 [13:24:30]について、次のロケールの日付 /時刻の入力を指定できます。

07/11/06

recoverコマンドの "dir"形式 (時刻はデフォルトで 23:59:59)

07/11/06 13:24:30

recoverコマンドの "dir"形式

Jul 11 2006 13:24:30

recoverコマンドの "ls -l"形式

Windowsの場合、<locale date [time]>は、リカバリの "dir"または "ls -l"コマンドでの日付 /時刻形式の表示でサポートされています。<locale date>は、ユーザロケールで mm-dd-yyyy、 dd-mm-yyyy、

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 523

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recover(8)

または yyyy-mm-ddで指定し、リカバリの "dir"コマンドに表示されているように、ユーザロケールのデフォルトの日付セパレータを使用して指定する必要があります。

[time]の指定は任意ですが、指定する場合は、時間と分が必要になります。timeは、指定しない場合、または入力したロケール時刻 (形式または値 )にエラーがある場合、デフォルトで 23:59:59 (日の終わり )になります。

サポートされているロケール時刻の形式は、次のとおりです。

HH:MM[:SS]

24時間形式ユーザロケールが 24時間形式の場合、またはロケールの AM/PM指定文字を指定しない場合

<locale AM|PM string> hh:MM[:SS]

プレフィックスとしてロケールの AM/PM指定文字が付いた 12時間形式ユーザロケールおよびシステムロケールが同じ 12時間ロケールにある場合

hh:MM[:SS] <locale AM|PM string>

AM/PM指定文字がサフィックスとして付いた 12時間形式ユーザロケールが 12時間形式で、システムロケールがユーザロケールと同じ場合

hh:MM[:SS]<a|p>

'a' (AM)または 'p'(PM)が付いた 12時間形式ユーザロケールが 12時間形式で、システムロケールがユーザロケールと違う場合

たとえば、English(United States)ロケールの場合、システムロケールがユーザーロケールと同じなので、日付 /時刻は 12時間形式で AM/PM指定文字がサフィックスとして付けられます。次のロケール日付 /時刻の入力を、2006年 4月 05日 [13:24:30]について指定できます。

04/05/2006

04/05/2006 13:24:30

04/05/2006 1:24:30 PM

時刻を指定していない最初の例は、23:59:59になります。

versions [ name ]現在のディレクトリのすべてのインスタンスについては、nameを指定していない場合、または指定したファイルやディレクトリがない場合、NetWorkerファイルインデックスで見つかったものは一覧表示されます。それぞれのインスタンスには、3行のデータが表示されます。1行目には llの出力結果と同様の情報が表示されます。2行目には、インスタンスの保存時刻が表示されます。3行目には、このインスタンスのリカバリ元のテープが表示されます。適切に changetimeコマンドを使用すると、エントリをリカバリリストに追加できます。ls、lf、および llと同様に、リカバリリストに追加されたファイルの前には次の記号が付けられます。

SEE ALSOls(1)、 date(1)、 nsr_getdate(3)、 strptime(3C)、 nsr_service(5)、 nsr_device(5)、 nsr(8)、 nsrd(8)、 nsrindexd(8)、 nwrecover(8)、 save(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド524

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recover(8)

診断リカバリは、使用可能なオプションを示す ''usage''メッセージを出力し、無効なオプション文字を示します。

サーバからのメッセージ :失敗したセーブセットには他のクローンが存在しています。複数のクローンがあるセーブセットに対する要求が失敗しました。それぞれの試行で、サーバは自動的に異なるクローンを選択します。リカバリされるファイルがある場合、サーバに対してリカバリリクエストが自動的に再送信されます。

パス name machine:export-pointにあります。指定されたパス名がネットワークファイルサーバからマウントされ、指定されたファイルサーバのインデックスを使用してリカバリが実行されることを通知する情報メッセージです。machineが NetWorkerクライアントではない場合、-cオプションが必要になります。

machineのオンラインファイルインデックスをブラウズしますNetWorkerクライアントのインデックスが、別のマシンで実行されている対話形式モードのリカバリでブラウズされていることを示す情報メッセージです。

serverを clientのサーバとして使用しますクライアントのインデックスにどの NetWorkerサーバが選択されたか通知する情報メッセージです。

serverとのセッションを回復できませんこのメッセージは、明示されたシステム上の NetWorkerサーバへ接続する際に、問題が発生したことを意味します。

エラー : nameがクライアントリストにありませんこのメッセージは、recoverコマンドを実行するクライアントが、サーバのクライアントリストにないことを示しています。nsr_service(5)に詳細が記載されているので、必要に応じて参照してください。

path:パーミッションが拒否されましたrootではなく、また、ファイルの読み取り権限がないため、nameファイルはリカバリできません。

path:アクセス拒否 (ACLあり )rootではなく、ファイルに ACL(アクセス制御リスト)があり、ファイルの所有者ではないため、nameファイルはリカバリできません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 525

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recover(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド526

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recoverpsm(8)

Maintenance Procedures recoverpsm(8)

製品名(A-Z)recoverpsm - NetWorker Management Consoleデータベースを NetWorkerの長期ストレージからリカバリします。

形式recoverpsm [ -s server ] [ -c client-name ] [ -d destination ] [ -p pass-phrase ] [ -t time ] [ -S NetWorker管理コンソールデータベースサーバ ] [ -hfO ]

機能説明recoverpsmは、NetWorker Management Consoleデータベースの内容を NetWorkerサーバからリカバリします。NetWorker Management Consoleデータベースがリカバリされた後で、NetWorker Management Consoleデータベース資格証明ファイル(gstd_db.conf)が自動的にリカバリされます。GSTサービスを停止してから、recoverpsmを使用する必要があります。

シェルの LD_LIBRARY_PATH環境変数または同等の環境変数で、recoverpsmの起動元にするものには、<製品インストールディレクトリ >/sybasa/lib64(Solaris/AIX/HP-UXの場合)、または <製品インストールディレクトリ >/sybasa/lib(Linuxの場合)をコンポーネントの 1つとして含める必要があります。NetWorker管理コンソールが、Solarisのデフォルトの /opt/LGTOnmcディレクトリにインストールされていない場合は、<製品インストールディレクトリ >/binを LD_LIBRARY_PATHに追加する必要があります。

recoverpsmは、最後のバックアップ以降にデータベースディレクトリが変更されていないことを前提とします。この前提が満たされていない場合は、-Oオプションを使用してデータベース資格情報ファイルのリカバリをスキップし、後で NetWorkerの recover (1m)コマンドを使用してこのファイルをリカバリします。

オプション-c client-name

client-nameには、データベースを保存したホストの名前を指定します。詳細については、recover(1m)を参照してください。

-d destination"destination"には、データベースのリカバリ先にするディレクトリを指定します。

-f 名前の重複がある場合、強制的にリカバリファイルを既存ファイルに上書きします。

-h recoverpsmバイナリの使用方法を表示します。

-O データベース資格情報ファイルのリカバリを省略する場合にこのオプションを使用します。これは、(たとえば NetWorker管理コンソールを別のマシンに移動中であるなどの理由で)最終のバックアップ以降にデータベースディレクトリの場所が変更された場合などに使用します。この場合、recoverpsmが正常に終了した後で、リカバリコマンドを使用して資格情報ファイルのリカバリを行います。

-p pass-phraseバックアップされているファイルを、aesディレクティブを使用してリカバリするときに使用するパスフレーズを指定します。詳細については、recover(1m)を参照してください。

-S NMCデータベースサーバ"NMC database server"には、NMCデータベースサーバの名前を指定します。名前は、"gst_on_<host name>"形式(host nameは、NetWorker管理コンソールサーバが稼働しているマシンの短い名前)にする必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 527

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recoverpsm(8)

-s server "server"に NetWorkerサーバを指定します。

-t 時刻指定した日付でデータベースをリカバリします(nsr_getdate(3)形式)。

終了ステータスrecoverpsmは、エラーが発生した場合はゼロ以外の終了コードを返し、成功した場合はゼロの終了コードを返して終了します。

参照先recover(1m), savepsm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド528

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relem(8)

Maintenance Procedures relem(8)

製品名(A-Z)relem -エレメントステータスを読み取ります。

形式relem [ -a b.t.l ] [ -fvtb ] [ -m {0|1|2} ] [ -r eladdr.nel ] [ -l ]

機能説明relem プログラムは、エレメントステータスの読み取りコマンドをすべてのチェンジャに送信するか、または(-aオプション )を指定した場合は、指定したデバイスに送信します。

単純なオプション-a b.t.l

特定の SCSIアドレス番号を選択します。ここで、bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、lはそのターゲットの SCSI論理ユニット番号 (LUN)です。libscsi(8)を参照してください。

-f フル出力 (やや冗長 )を生成します。

-v 非常に冗長な出力を生成します。

-t 存在すればボリュームタグを出力します。

-b 返されたエレメントステータスのデータを解釈しないで、16進コードでダンプします。

-l 自動検出を実行すると、システムにあるすべての SCSIアダプタについて LUNを完全に検索します。この引数はすべてのシステムで使用できますが、HP-UXシステムでは無効です。HP-UXシステム上で使用可能なデバイスをスキャンする場合、アクセス可能なデバイスが常にすべて表示されるので、-lオプションでは、効果が得られません。他のすべてのシステムでは、SCSIデバイスのチェックは、LUN0から開始します。空の LUNが検出されると、指定したターゲット IDの検索は終了します。-lオプションを使用すると、システム内にあるすべての SCSIバスのターゲット IDの LUNがジュークボックスに対して検査されます。これには、非常に長い時間がかかることがあるので、必要な場合にだけ実行してください。たとえば、Fibre Channelアダプタは、126個のターゲット IDをサポートすることができ、各ターゲット IDには 80以上の LUNがあります。この単一アダプタの LUNをすべて検査するには 10分以上かかることがあります。

方法オプション-m 0

1つの呼び出しですべてのエレメントのステータスデータを取得します。

-m 1エレメントタイプごとにエレメントステータスのデータを取得します (すべてのドライブエレメントが直ちに読み込まれ、次にすべてのスロットエレメントが読み込まれるなど )。

-m 2エレメントデータをエレメントごとに取得します(デフォルトの方法)。

SCSI使用では、エレメントデータの取得に前述のどの方法も使用できます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 529

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relem(8)

注記:一部のチェンジャには、エレメントデータの取得に欠陥があります。たとえば、あるチェンジャは、特定のタイプのすべてのエレメントについては(-m 1の方法を使用して)正確に報告しますが、すべてのエレメントを同時に要求されると(-m 2の方法を使用)ゼロしか返しません。

範囲オプション-r eladdr.nelは、アドレス範囲を読み取る場合に使用します。eladdrは、開始エレメントの開始 10進

数アドレス (特定のチェンジャの番号づけ規則における )で、nelは、ステータスの読み取り対象のエレメントの番号です。changersを使用すると、チェンジャで使用するアドレスを取得できます。

参照先libscsi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド530

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resource(5)

Maintenance Procedures resource(5)

製品名(A-Z)resource descriptors - RAPリソースファイル形式

形式resource ::= attribute list <空白行 >attribute list ::= 属性 [ ; 属性 ]*属性 ::= 名 [ : 値 [ , 値 ]* ]name, value ::= <printable string>

機能説明ファイルにサフィックスを付けた場合、一般的な形式を使用してリソースを記述します。一般に、リソースとは、システム管理者が管理する対象(デバイス、バックアップスケジュール、ファイルシステムなど)またはユーザーが検索する対象を指します。リソースを記述する情報をエンコードしたものをリソース記述子と呼びます。リソース記述ファイルは、リソース管理プラットフォーム (RAP)を使用するアプリケーションおよびサービスによって使用されますが、通常のテキストエディタで表示することもできます。

各リソース記述子は、属性のリストで構成されており、空白行で終了しています。属性リスト内の各属性は、名前とオプションの値のリストで構成されます。属性名と属性値はコロン (:)で区切られており、各属性値はコンマ(,)で区切られており、各属性はセミコロン (;)で区切られています。行がコンマで終了している場合は、バックスラッシュ文字 (\)と同様に、次の行に続くことを意味します。バックスラッシュ文字を単一の文字 (コンマ、セミコロン、二重引用符、バックスラッシュなど )の特殊な意味を終了させるために使用したり、文字列を引用符で囲んで使用することもできます。ポンド記号 (#)で開始されている行はコメント行であると判断され、無視されます。リソース属性リストの最後は、空白行でマークされます。

属性の名前および値には、印刷可能なあらゆる文字を含めることができます。大文字と小文字の違いは無視されます。また、行の両端の余分なスペースは無視されます。ただし、名前と値の間に含まれる余分なスペースは無視されません。例 :Name: testing 1 2; は、次の属性name: Testing 1 2; と一致しますが、次の属性とは一致しません。Name: testing 1 2;

使用例次の例では、2つのリソースが含まれています。1番目のリソースには、次の 8つの属性があります。type、name、server、schedule、directive、group、save set、および remoteaccess。group属性には、2つの値marketingと salesがあります。remote access属性に値はありません。2番目の例には、コロンを含むために引用符を必要とする属性が含まれています。

type: NSR client; name: venus; server: mars; schedule: Default; directive: custom; group: marketing, sales; save set: /, /usr;remote access: ;

type: NSR group; name: engineering servers; autostart: Enabled; start time: "3:33";

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 531

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resource(5)

各リソースには、次の特殊属性があります。type type属性には、リソースに含める他の属性を指定します。たとえば、printerタイプのリソースには、属性 paper sizeを含めることができますが、NFS filesystemタイプのリソースにおいては、この属性は意味はありません。type属性では大文字と小文字が区別され、説明のとおりに入力する必要があります。たとえば、type "NSR group"は、"nsr group"とは異なります。

name属性は、リソースが表すオブジェクトの記述名です。上記の例では、2番目のリソース名は engineering serversであり、これは同時に保存するマシンのグループを記述しています。

administrator属性は、リソースの変更パーミッションを所有するユーザのリストです。新しいリソースを作成する場合、この属性はサーバリソースから継承されます。新規リソースの作成や旧リソースの削除のパーミッションの割り当て先にするユーザは、サーバリソース内の管理者が指定します。

resource identifierは、RAPシステムによって内部で設定および使用されます。この属性によって、各リソースは一意に識別されます。また、この属性は属性の場合と同様に出力されることがありますが、その保管方法は異なります。新しいリソースを作成するとき、resource identifier属性はオフにしておく必要があります。これによって、システムはこのリソースを新規に作成されたものであると判断し、新規の識別子を割り当てます。

タイプ一定のタイプである属性を定義するための特殊リソースがあります。これらのリソースを、リソースタイプ記述子と呼びます。タイプ記述子の構文は、他のリソースの構文と同じです。ただし、これらの構文は、typeという値を持つ type属性と、記述対象のタイプを値に持つ type name属性を持ちます。たとえば、タイプ NFS filesystemのリソースタイプ記述子は、次のようになります。

type:type; type name:NFS filesystem

リソースタイプ記述子は内部で使用されるので、通常はファイル内に保管されることや、管理者によって表示されることはありません。リソースタイプ記述子に含まれる他の属性には、それぞれ 3つ以上の値が含まれています。1番目の値は基本タイプを指定し、2番目の値はフラグのリスト (スペースで区切られています )を指定し、3番目の値はオンラインヘルプ用の文字列で、以降の文字列はデフォルト値です。このタイプの情報は、ユーザインターフェイスの操作性を向上する目的で、システム管理ツールによって使用されます。

ファイル*.resリソース記述子を含むファイルです。

参照先nsradmin(1m)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド532

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save(8)

Maintenance Procedures save(8)

製品名(A-Z)save - NetWorkerでファイルを長期ストレージにセーブします。

savepnpc - NetWorkerでファイルを長期ストレージにセーブし、NetWorkerクライアント上で前処理および後処理コマンドを実行します。

形式save [ -BEiKLnquSVvx ] [ -sサーバ ] [ -Jストレージノード ] [ -cクライアント名 ] [ -N名前 ] [ -e有効期限 ] [ -fディレクティブファイル ] [ -oセーブオペレーション ] [ -bプール ] [ -Fファイル ] [ -I入力ファイル ] [ -gグループ ] [ -lレベル ] [ -t日付 ] [ -mマスカレード ] [ -wブラウズ時刻 ] [ -yリテンション時間 ] [ -W幅 ] [ パス ... ]

savepnpc -sサーバ -gグループ [ -BEiKLnquSVvx ] [ -Jストレージノード ] [ -cクライアント名 ] [ -N名前 ] [ -e有効期限 ] [ -fディレクティブファイル ] [ -bプール ] [ -Fファイル ] [ -I入力ファイル ] [ -lレベル ] [ -t日付 ] [ -mマスカレード ] [ -wブラウズ時刻 ] [ -yリテンション時間 ] [ -W幅 ] [ パス ... ]

機能説明saveディレクトリやファイルシステム全体など、ファイルを NetWorkerサーバに保存します(nsr(8)を参照)。保存の進行状況は、Javaベースの NetWorker ManagementConsoleプログラム、または他のタイプの端末の場合はcurses(3X)ベースの nsrwatch(8)プログラムを使用して監視できます。

このコマンドを使用する場合、コマンドのモードが、次の箇所での説明に従って適切に設定されていると、root権限を保持できます。nsr(8)

path引数をコマンドラインで指定しない場合、またはこの引数を -Iオプションと使用しない場合、現在のディレクトリが保存されます。saveでは、ディレクトリ (含まれるすべてのファイルおよびサブディレクトリを含む )が保存されますが、マウントポイントがクロスされたり、シンボリックリンクのリンク先が保存されることはありません。保存対象のパスがネットワークファイルサーバからマウントされている場合、saveは、リモートマシンから saveを実行するか、-Lオプションを使うように指示します。

コマンドラインでパス引数を指定する場合に、指定したパスのディレクトリの 1つがシンボリックリンクであるときは、シンボリックリンクファイルではなく、シンボリックリンクのターゲットパスが保存されます。したがって、recover(8)コマンドまたは nwrecover(8)プログラムを使用してファイルをリカバリするときは、シンボリックリンクのターゲットパスを指定する必要があります。

各ディレクトリにあるディレクティブファイル ( nsr(5)を参照 )は、デフォルトで読み込まれますが、このディレクティブファイルには、特定ファイルの保存方法 (圧縮やスキップなど )を指定した特殊な指示が記述されています。これらのディレクティブファイルは、'.nsr'と指定するか (UNIXの場合 )、'nsr.dir'と指定します (Windowsの場合 )。

サブディレクトリ構造内にある各ファイルで、path引数で指定するものは、NetWorkerアーカイブストリームでカプセル化されます。このデータストリームは、NetWorkerサーバにある受信プロセス (参照 nsrd(8))に送られると、データが処理され、ストリームのファイルごとにオンラインインデックスにエントリが追加され (nsrindexd(8)を参照 )、データは、最終的に長期ストレージメディアに保存されます (nsrmmd(8)を参照 )。デフォルトでは、これらのオンラインインデックスのエントリは、"backup"インデックスネームスペースに保存されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 533

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save(8)

メディアの取り扱いの詳細については、次の箇所を参照してください。nsrmm(8)および nsr_device(5)

savepnpcは saveと同じコマンドオプションで構成されていますが、実行するためには「-gグループ」が必要です。このコマンドでは、実際の保存の実行に加えて、前処理コマンドと後処理コマンドが指定されていればそれらも実行します。NetWorkerクライアントの最初のセーブセットを実際に保存する前に、savepnpcは前処理コマンドを実行し(/nsr/res/<grpname>.resファイルに前処理コマンドが設定されている場合)、クライアントの最後のセーブセットの保存が完了した時点で後処理コマンドを実行します(設定されている場合)。単一のセーブグループに複数のクライアントをセットアップして、クライアントごとに異なる前処理および後処理コマンドを実行することができます。<grpname>.resファイルはクライアントマシンに存在し、そのホスト内で一意です。前処理コマンドの実行に失敗すると、savepnpcは自動的に中断します。すべての処理結果は、クライアント上の /nsr/logs/savepnpc.logファイルに記録されます。ユーザーはタイムアウト条件を設定することで、すべてのセーブセットのバックアップが完了する前に、特定のタイミングで後処理コマンドを実行できます。このタイムアウト属性は、/nsr/res/<grpname>.resファイルに存在します。タイムアウトは、nsr_getdate()で認識できるように二重引用符で囲んだ形式で設定する必要があります(nsr_getdate(3)を参照)。また、/nsr/res/<grpname>.resに abort precmd with group属性があります。これは「Yes」または「No」に設定できます。「Yes」に設定した場合、特定のセーブグループが中断されると precmdが終了します。「No」に設定すると、セーブグループセッションが異常終了した後でも、precmd は最後まで実行されます。

/nsr/res/<グループ名 >.res ファイルの記述例は、次のとおりです。

type:savepnpc; precmd:/bin/true; pstcmd:/bin/true, "/bin/sleep 5"; timeout:"12:00pm"; abort precmd with group:No;

precmdフィールドは手動で変更して、最初のセーブセットの開始時に実行するコマンドを必要な数だけ含めることができます。pstcmdには、最終セーブセットの終了時に実行する必要のある任意のコマンドを含めることができます。後処理コマンドは、最終セーブセットの保存終了後か、またはタイムアウトで指定したタイミングのいずれか早い方で実行されます。Windows Networker Clients上では、シェルを "cmd.exe"に設定し、シェルフラグを "/c"に設定しないと、precmdと postcmdが実行できないことに注意してください。これにより OSは、コマンドを実行した後に、すべての開いているファイル記述子およびその他のリソースを適時に閉じます。また、precmdと pstcmdの両方については、すべての Networkerクライアント上において、コマンドの実行が完了してから出力先 (stdoutおよび stderr)をその他のファイルに変更してファイルディスクリプタが開かないようにするのが最良の方法です。

Windowsクライアントの場合の precmdと pstcmdの例を次に示します。

precmd: cmd.exe /c start_pre_cmd > pre_result.txt 2>&1 pstcmd: cmd.exe /c start_post_cmd > post_result.txt 2>&1

オプション-b pool

保存用の特定の宛先プールを指定します。

-c client-nameセーブセッションを開始するためのクライアント名を指定します。このオプションは、複数のネットワークインタフェースと複数のホスト名を持つクライアントで役立ちます。クライアント名を使用すると、複数のネットワークインタフェースを持つ 1つの物理クライアントに、複数のインデックスデータベースを作成できます。

これによって、使用するネットワークインタフェースが指定されることはありません。これは、クライアントリソースの server network interface属性で指定されます(nsr_client(5)を参照)。また、このオプションは、手動での保存を実行する際や、スケジュールセーブのためにデフォルト以外の backupコマンドを指定する際に、クラスタ上で使用することもできます。こパス所有者の規則についての詳細は、pathownerignore(5)を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド534

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save(8)

-e expiration保存データの有効期限が切れる日付を(nsr_getdate(3)形式)で設定します。セーブセットは、明示的な有効期限がある場合、期限切れになるまでブラウズは可能ですが、再利用はできません。このように、明示的な有効期限はクライアントポリシーで指定された既存のブラウズ時刻とリテンション時間を上書きし、ブラウズ時刻とリテンション時間は有効期限に変更されます。"-e exp_time"オプションは、"-w browse_time"または "-y reten_time"とともに使用することはできません。デフォルトでは、明示的な有効期限は使用されません。クライアントの最長のブラウズポリシーと最長のリテンションポリシーが使用されます。

-f dirfileプロトタイプのデフォルトディレクティブの読み取り元のファイル(nsr(5)を参照)です。-「ディレクティブファイル」に "-"を指定すると、デフォルトディレクティブは標準入力から読み取られます。

-o save_operations"KEYWORD:TOKEN=STATE[;KEYWORD:TOKEN=STATE;...]"形式のセーブオペレーション。Windows 2003で VSS保存を構成するには、以下の形式を使用します。例 :

"vss:*=off" VSSを停止させる。

"vss:Microsoft Exchange Writer=off" このライタを無効にする。

"vss:C:=off" ドライブの VSSを無効にする。

チェックポイント再開に関連するオプションには、次のものがあります。

"CHECKPOINT_BY_FILE:checkpoint_by_file=on"保存される各ファイルの後のチェックポイントの設定を有効にします。このオプションをオンにするとオーバーヘッドが追加発生し、保存プロセスの速度が遅くなります。デフォルトでは、各ディレクトリの後にチェックポイントが設定されます。

"CHECKPOINT_BY_FILE:checkpoint_by_file=off"各ディレクトリの後のチェックポイントの設定を有効にします。これはデフォルトの動作であるため、このオプションを明示的に指定する必要はありません。

スケジュールバックアップ時に savegrpプログラムによって以下の形式が指定されます。これらの形式を手動で指定することはサポートされていません。

名称変更されたディレクトリのバックアップは、以下の形式になります。

"RENAMED_DIRECTORIES:index_lookup=on"名称変更されたディレクトリのバックアップのサポートを有効化します。saveプログラムは、クライアントファイルインデックスを照合し、ディレクトリが名称変更されているかどうかを判断します。ディレクトリが名称変更されている場合は、ディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリがバックアップされます。

"RENAMED_DIRECTORIES:index_lookup=off"名称変更されたディレクトリのバックアップを無効化します。

非 ASCIIセーブセット名のバックアップ。

非 ASCII名の形式、および名称変更されたディレクトリのサポートを有効化または無効化する方法の詳細については、nsr_client(5)および「管理ガイド」を参照してください。

-g group

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 535

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save(8)

このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で、セーブのグループ (nsr_client(5)およびnsr_group(5)を参照 )を指定する場合に使用され、NetWorkerサーバでは特定のメディアプールを選択するために使用されます。

-i 保存対象のサブディレクトリ構造にある .nsr(UNIX)または nsr.dir (Windows)ディレクティブファイルを無視します。

-J storage-node-nameバックアップでストレージノードとして使用するホストを指定します(nsr_storage_node(5)を参照してください)。

-k checkpoint_id対応するチェックポイントの再開が有効な保存のチェックポイント ID。このオプションは、savegrp(1m)によって使用され、[Checkpoint enabled]オプションが[Enabled]に設定されているクライアントのチェックポイント再開機能を有効にします。checkpoint_idには 10進数のみを指定できます。チェックポイント再開が有効な保存を新しく開始する場合は 0に、保存を継続する場合はそのcheckpoint_idに等しい値に、それぞれ設定する必要があります。保存の checkpoint_idを取得する方法については、mminfo(1m)マニュアル ページを参照してください。その他のチェックポイント再開関連のオプションについては、-oオプションを参照してください。

-l level保存のレベル。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で、スケジュールセーブの特定レベルを指定し、メディアデータベースに格納するために使用します。手動セーブコマンドではこのオプションは無視されます。saveでは、スケジュールセーブ時にファイルをバックアップする必要があるかどうかを判断するために、レベル情報ではなく -tオプションのパラメータが代わりに使われます。

-m masqueradeサマリ行の先頭に付けるタグを指定します。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で、savegrpのサマリ通知を補助するために使用します。savepnpc(8)は、このタグを使用して、savegrpの作業リストでのクライアントオペレーションを指定することもできます。この作業リストは、pstclntsave(8)によって後処理が開始される前に完了している必要があります。

-n 保存の非実行。保存によって生成されるデータ量を推算しますが、実際の保存は実行しません。

-q サイレントモードです。サマリ情報とエラーメッセージだけを表示します。

-s serverNetWorkerサーバとして使用するマシンを指定します。

-t date(nsr_getdate(3)形式 )で、この日付までに更新されているファイルを保存対象にします。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で使用します。メディアデータベースを参照し、セーブセットの前回の保存およびスケジュールセーブのレベルに基づいて適切な時刻値を決定することによって、スケジュールセーブを実行します。

Windowsの場合、ファイルの修正 /変更時刻は、そのファイルの[Last Written time]、[Creation time]、[Archive file]属性を参照します。これらをすべて使用して、ファイルのバックアップが必要かどうかが決定されます。一部の古いファイルシステムでは、NSR_AVOID_ARCHIVE環境変数を("no"以外の値に)設定していない限り、正確なファイル作成時刻が記録されない場合があるため、[Archive file]属性が設定されている場合は、そのファイルは常にバックアップされます。

-u エラー発生時に保存を停止します。saveプログラムは、エラーを単なる警告として処理し、バックアップに含まれる残りのファイルの保存を継続します。このオプションを設定すると、エラー発生時に saveが終了し、セーブが中断されます。通常、このオプションの使用はお勧めしませんが、ファイルのグループを完全なセットとしてバックアップする必要がある場合は、役立ちます。

-v 冗長モードです。saveプログラムは、処理の進行に伴って saveの詳細情報を提供します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド536

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save(8)

-y retention保存データを再利用可能にする日付 (nsr_getdate(3)形式 )を指定します。特殊値 foreverは、期限切れにならないボリューム (アーカイブボリュームなど )を使用する必要があることを示します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。このオプションでは、保存のたびごとに、既存のポリシーを上書きすることができます。

-w browse_timeセーブセットのブラウズが可能な期限の日付(nsr_getdate(3)形式)を設定します。デフォルトでは、セーブセットに対するブラウズの日付を、サーバが決定します。この決定は、有効なブラウズポリシーに基づいて行われます。このオプションでは、保存のたびごとに、既存のポリシーを上書きすることができます。

-x マウントポイントをクロスします。このオプションは手動セーブコマンドにしか使用できません。-xオプションに (セーブセット )パスを付けて指定すると、このパスで示されたマウントポイントがクロスされ、マウントされたファイルシステム内にあるファイルがバックアップされます。-xオプションを指定しないと、そのパスのローカルファイルとディレクトリだけがバックアップされます。

マウントポイント (またはその下のファイル /サブディレクトリパス )を、手動セーブコマンドの場合にバックアップする (ローカル )パスとして指定する場合は、このオプションは無効となり無視されます。その場合は、一般的に -Lオプションが必要になります。たとえば、/tmp_mnt/pumbaaが pumbaa:/spaceのマウントポイントの場合は、次の 3つのコマンドは-xオプションの指定により別々の働きをします。

save -x /tmp_mnt

マウントポイントをたどり、/tmp_mntのローカルファイルとディレクトリを、とともにバックアップする。/tmp_mnt/pumbaa のファイルとディレクトリ

save /tmp_mnt

マウントポイントをクロスせず、/tmp_mntのローカルファイルとディレクトリだけをバックアップする。

save [-x] /tmp_mnt/pumbaa[/...]

マウントポイントを (セーブセット )パスとして指定すると、「-x」オプションは無視され、エラーメッセージが表示されて、大半のプラットフォームには「-L」オプションが必要であることが示される。

Windowsの場合、マウントポイントは、同じマシン上のマウントボリュームの代替パスを参照しています。たとえば、H:\tmp_mnt\d_driveは、ローカルボリューム (ドライブ ) D:のマウントポイントとして定義できます。

-B ルート (''/'')から呼び出しポイントまでのすべての接続ディレクトリ情報を、強制的に保存します。

-E 保存を実行せずに、保存によって生成されるデータのサイズを推算します。この推算値は inode報から生成され、データの読み込みは 1回に制限されることに注意してください。

-F fileファイルのファイル変更日付よりも後に変更されたファイルのみ保存します。

Windowsの場合、「ファイル」の変更時刻の詳細については、-t (Reg.)オプションを参照してください。

-I input_file保存先のパスをコマンドラインから取得し、指定されたファイルから保存先のパスを読み込みます。パスは 1行に 1つずつ指定する必要があります。コマンドラインにパスを指定していない場合、ファイルに指定されているパスに保存されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 537

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save(8)

-K 接続ディレクトリのインデックスエントリが構築されません。

-L ローカルです。ファイルがネットワークファイルサーバのものであっても、保存は NetWorkerのローカルクライアントから実行します。これらのファイルをリカバリするには、recover(8)で、-c client 引数を指定して実行します。clientには、次のことを実行した NetWorkerクライアントの名前を指定します。save

-LL バックアップをローカルバックアップとして処理したうえで、完了出力の末尾に「complete savetime=number」という形式の行を追加します (numberは、このバックアップで作成されたセーブセットの保存時刻です )。このオプションは、自動クローン作成を行うときに savegrp(8)コマンドで使用します。

-N nameセーブセットのシンボリック名です。デフォルトでは、path引数の共通接頭部がセーブセット名として使用されます。SYSTEMセーブセット (SYSTEM STATE、SYSTEM FILES、および SYSTEM DB)のいずれかを保存する際に、-Nオプションを使う場合、パスを指定し、そのパスが -Nオプションで割り当てた名前の値に一致している必要があります。

-S セーブセットのリカバリだけを可能にします。これによって、インデックスエントリを作成せずに保存が実行されます。したがって、セーブセットのブラウズはできませんが、セーブセットのリカバリをデータのリカバリに使用することはできます。

-V OFCメカニズムに対して、ソースボリュームの特定時刻のコピーを作成することを禁止します。(NT NetWorkerサーバとの互換性の確保用 )。

-W widthサマリ情報の出力をフォーマットするときに使用する幅です。widthの有効値は、1~ 10000の整数値です。指定した幅が小さすぎてサマリが収まらない場合、必要に応じてサイレントに大きな値に調整されます。指定した widthが必要最小値より大きい場合、適切な幅になるようにサマリにスペースが挿入されます。-W引数を指定しない場合で、固定幅を使用しないときは、サマリは、必要な最小幅に展開されます。

参照先curses(3X)、 nsr_getdate(3)、 nsr(5)、 nsr(8)、nsr_client(5)、 nsr_device(5)、 nsr_group(5)、 nsr_service(5)、 nsrd(8)、 nsrim(8)、 nsrindexd(8)、 nsrmm(8)、 nsrmmd(8)、 nsrwatch(8)、 recover(8)、 savefs(8)、 savegrp(8)、 pathownerignore(5)

診断終了コード:0 正常終了。これは、セーブセットがサーバ上に正しく作成されたことを示します。個々のファイルのバッ

クアップの失敗についてのエラーメッセージは警告であり、これによって異常終了することはありません。<>0 異常終了。セーブセットが、サーバ上に正しく作成されませんでした。

メッセージ :host: saveset level=level, size time count files.

このメッセージ (クライアントホスト名、セーブセット名、レベル、セーブセットの合計サイズ、経過時間、ファイルカウントが表示される )が出力されるのは、saveが savegrp(8)によって実行されて、異常終了する場合です。

host: filename: warningこの形式のメッセージは、個々のファイルをバックアップするときに発生した障害に関する警告です。通常、これらのメッセージが表示されても、saveが失敗することはないため、これらのメッセージは「セーブグループ完了」メッセージの「完了」セクションにある saveの出力の部分に表示されます。

path: File index could not be obtained due to <reason>.このディレクトリの内容は正常にバックアップされていない可能性があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド538

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save(8)

名称変更されたディレクトリのサポートが有効化されているパスでオンラインファイルインデックスレコードの取得中にエラーが発生しました。nsrck(8)を実行し、クライアントリソースの「Backup renamed directories」属性をオフにしてください(nsr_client(5)を参照)。それでも問題が解決しない場合は、グループを再実行してください。

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save(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド540

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savefs(8)

Maintenance Procedures savefs(8)

製品名(A-Z)savefs - NetWorkerサーバにファイルシステムをセーブします。

形式savefs [ オプション ] ファイルシステム

savefs -p [ オプション ] [ ファイルシステム ... ] [ -BEFnpqRv ] [ -sサーバ ] [ -N名前 ] [ -gグループ ] [ -cクライアント ] [ -l レベル | -Cスケジュール ] [ -e有効期限 ] [ -wブラウズ ] [ -yリテンション ] [ -fファイル名 ] [ -oセーブオペレーション ] [ -W幅 ] [ -t日付 ]

機能説明The savefsコマンドは、ファイルシステムを(save(8)を使用して)NetWorkerサーバに保存します。マウントポイントはクロスされず、シンボリックリンクのリンク先は処理の対象にはなりません。注記:savefsを直接実行することは、お勧めしません。savegrp(8)を使用してください。

レベルベースのシステム (dump(8)に類似 )は、前回のセーブ以後に更新されたファイルだけをセーブする場合に使用します。このセーブには、(部分セーブ )も含まれます。

NetWorkerローカルクライアントの nsr_schedule(5)は、検査され、現在の日付に適したセーブレベルが決定されます。

保存されるファイルのセットは、前回の保存を実行した時期と保存のレベルだけでなく、ファイルシステムの処理中に発生するデフォルトのディレクティブの影響 (nsr_directive(5)を参照 )、および各種のディレクティブファイル (nsr(5)を参照 )によって決まります。

ファイルシステムプローブsavefsコマンドは、クライアントのファイルシステムおよび最近のセーブ時刻を調べるためにも使用できます。プローブの実行時に、savefsは、データをセーブする代わりに、クライアントのファイルシステムのレイアウトを記述するマシン解析可能なレポートを生成します。-pプローブオプションとともに使用する場合、NetWorkerローカルクライアントの nsr_client(5)リソースが検査され、save set属性に記述されているファイルシステムがプローブされます (コマンドラインにファイルシステムが表示されない場合 )。セーブセットリストがキーワード Allから構成されている場合、/etc/fstabファイル (Solarisでは /etc/vfstab、SCOでは /etc/mnttab、AIXではカーネルテーブル )が検査され、セーブ対象にするファイルシステムが決定され、マウントされているローカルのファイルシステムのみが保存されます。

Sun Solaris Online DiskSuiteおよび HP-UX Logical Volume Managerの論理ボリュームは、独立したディスクとして処理されることに注意してください。このアプローチによって、各ボリュームが独自のセッション内でセーブされ、十分な並列性が確保されます。

NSR clientリソースが明示的にセーブセットをリストする場合は、次の 2つの理由から注意してください。1番目の理由として、新しいファイルシステムを追加し、そのファイルシステムをセーブする必要がある場合は、このリストを手動で更新する必要があります。2番目の理由として、savefsは、パスの終わりで、またはマウントポイントで停止します。同じファイルシステムの 2つのセーブセットを記述した場合で、一方のセーブセットが他方のサブディレクトリになっていると、このサブディレクトリは 2回保存されます。

Filesystem引数を指定すると、保存するファイルシステムを、指定したファイルシステムだけに制限することができますが、指定したファイルシステムは、クライアントの Save Setリストに登録されている必要があります(-Fオプションを参照 )。

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savefs(8)

クラスタ環境で NetWorkerの動作をテストする場合、プローブも役に立ちます。この設定では、共有ファイルシステムの所有権を決定する必要があります。また冗長オプション設定でプローブを実行することにより、デフォルトの所有者規則を検査できます。パス所有者規則の詳細については、pathownerignore(5)を参照してください。

オプション-B root (''/'')から呼び出しポイントまでのすべての接続ディレクトリ情報を、強制的に保存します。こ

のオプションは、savegrp(8)で使用します。たとえば、サーバのブートストラップ情報を保存する場合などです。

-c clientファイルシステムの保存が必要なクライアントの名前です。クラスタ環境では、物理ホストがホスト名のほか、この物理ホスト内に存在するすべての仮想ホスト ("論理ホスト "とも呼ばれる )のホスト名も表すことができるため、このオプションが特に重要です。このオプションを使用しない場合は、物理ホストのホスト名がデフォルトで使用されます。仮想ホストに属するファイルシステムを保存する必要がある場合、このオプションは必須です。

-C scheduleスケジュールの名前 (nsr_schedule(5)を参照 )で、セーブレベルを自動的に判別する場合に使用します。このオプションを指定しない場合、savefsは、指定したファイルシステムの NSRクライアントリソースによって指定されたスケジュール名を使用します。

-e expiration(nsr_getdate(3)形式 )で、保存データの有効期限にする日付を指定します。セーブセットに明示的な有効期限がある場合、有効期限までは、セーブセットはブラウズが可能ですが、再利用はできません。期限切れになり、ブラウズ時刻を過ぎると、セーブセットはブラウズ不可能な状態になります。期限切れになり、リテンション時間を過ぎると、セーブセットは再利用可能になります。特殊値 foreverは、期限切れにならないボリューム (アーカイブボリュームなど )を使用する必要があることを示します。デフォルトでは、明示的な有効期限は使用されていません。

-w browse(nsr_getdate(3)形式 )で、このセーブセットのブラウズを不可能にする日付を設定します。デフォルトでは、セーブセットに対するブラウズの日付をサーバが決定します。この決定は、有効なブラウズポリシーに基づいて行われます。このオプションでは、保存のたびごとに、既存のポリシーを上書きすることができます。

-y retention(nsr_getdate(3)形式 )で、保存データを再利用可能にする日付を設定します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。

-E 推算。データをセーブする前に、保存対象となるファイルシステムツリーをブラウズし、生成されるデータのサイズを正確に算出します。このフラグを使用しない場合、予想されるサイズは 0です。このフラグの処理には、各ファイルシステムに含まれるファイルの数に応じて、より長い時間が必要になります。これは、保存が開始される前にディレクトリ全体がブラウズされ、ディレクトリのセーブ時に再びディレクトリ全体がブラウズされるにもかかわらず、ファイルデータは最後にディスクから読み込まれるためです。多くの場合、このフラグによって生じるオーバーヘッドは小さいため、使用する意義は十分にあります。

-f filenameアプリケーション特定モジュール (ASM)がディレクティブを取得する場合の取得元のファイル (nsr(5)を参照 )。デフォルトでは、これらは、NSR directiveリソースから取得されます。このリソースは、directive属性で指定します。この属性は、各クライアントの NSR clientリソースにあります。(nsr_directive(5)を参照 )。

-F これは、ファイルシステムの場合と同様に各引数を保存します。これは、fstab(5)またはnsr_client(5)に指定されていない場合でも構いません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド542

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savefs(8)

-g groupクライアントのスコープを特定のグループに限定します。このオプションを指定しない場合、このクライアントの NSRクライアントリソースのすべてのインスタンスからのセーブセットが、グループと無関係に使用されます。この値は、save(8)にも渡されるので、これによって特定のメディアプールが選択されます。

-l level各クライアントで実行するセーブレベル(nsr_schedule(5)を参照)。

-n セーブの非実行。生成されるデータ量を正確に推算します (-Eを参照 )が、データは保存しません。

-N nameこのセーブセットを識別するためのシンボリック名です。デフォルトでは、1番目の filesystem引数が使用されます。

-p ファイルシステムの名前、実行されるセーブのレベル、および日付(この日付以降に変更されたファイルがセーブされます)のリストを表示しますが、セーブは実行しません。この情報は、/etc/fstabファイル (または別のオペレーティングシステム固有ファイルの場合は、上記の説明を参照 )および次のコマンドの実行によって取得されます。nsr_schedule(5)

-q サイレントモードです。サマリ情報およびエラーメッセージのみ表示します。

-qq 完全サイレントモードです。エラーメッセージのみ表示します。

-R savefsが、単に「成功」または「失敗」メッセージを表示することで、成功または失敗を報告します。これは、savegrp(8)において、savefsが実行されている場合に使用します。

-s serverNetWorkerサーバとして使用するマシンを指定します。参照先 nsr(8)を参照して、サーバが指定されていない場合に、NetWorkerがどのようなアルゴリズムでサーバを選択するかについて調べてください。

-t date(nsr_getdate(3)形式 )で、スケジュールレベルの計算の基準日にする日付を指定します。指定しない場合は、現在の日付が使用されます。

-o save_operationsKEYWORD:TOKEN=STATE形式のセーブオペレーション。これは、Windows 2003で VSS保存を構成するために使用します。例 :

"vss:*=off" VSSを停止させる。

"vss:Microsoft Exchange Writer=off" このライタを無効にする。

"vss:C:=off" ドライブの VSSを無効にする。

詳細は、「管理ガイド」を参照してください。

-v冗長モードです。デバッグスタイルの出力が大量に行われます。このオプションは、savegrp(8)でも使用します。これは、クライアントの savefsが複数のバージョンをサポートしているかどうかについて調べる場合です。

-W widthサマリ情報の出力をフォーマットするときに使用する幅です。デフォルトの幅は 80です。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 543

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savefs(8)

リソースタイプNSR client

これらのリソースは、クライアントのセーブセット、デフォルトのスケジュール、およびそれらのセーブ時に使用されるディレクティブを指定します。

NSR directiveこのタイプのリソースは、directive属性で指定します。この属性は、各 NSR clientリソースにあります。このディレクティブは、関連付けられた以下のリソースで指定されたセーブセットに対して使用されます。NSR clientリソース

NSR scheduleこのタイプのリソースは、 schedule 属性で指定します。この属性は、各 NSR clientリソースにあります。このスケジュールは、関連付けられた以下のリソースで指定されたセーブセットに対して使用されます。NSR clientリソース

ファイル/etc/fstab

ここで Allを save set属性で指定した場合 (この属性は NSR clientリソース用 )、ローカルファイルシステムのリストは、このファイルから取得されます。

/etc/vfstabSolaris専用です。他のオペレーティングシステムの /etc/fstabと同じです。

/etc/mnttabSCO専用です。他のオペレーティングシステムの /etc/fstabと同じです。

参照先nsr_getdate(3)、 fstab(5)、 mnttab(F)(SCOのみ)、 vfstab(5)(Solarisのみ)、 nsr(5)、 nsr_service(5)、nsr_schedule(5)、 dump(8)、 nsr(8)、 nsrd(8)、nsrindexd(8)、 nsrmmd(8)、 recover(8)、 save(8)、savegrp(8)、 pathownerignore(5)

診断終了コード:0 正常終了。255 異常終了。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド544

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savegrp(8)

Maintenance Procedures savegrp(8)

製品名(A-Z)savegrp -ファイルシステムをセーブする NetWorkerクライアントのグループを起動します。

形式savegrp [ オプション ] [ -R | -G ] [グルー プ 名 ]

[ -EIOFXmnpv ] [ -lレベル | -Cスケジュール ] [ -N並列処理 ] [ -e有効期限 ] [ -wブラウズ ] [ -yリテンション ] [ -t日付 ] [ -r再試行回数 ] [ -Pプリンタ ] [ -W幅 ] [ -bバックアップするスナップショット ] [ -cクライアント [ -cクライアント ... ] ]

機能説明savegrpコマンドは、ファイルシステムのセーブプロセス全体において NetWorkerクライアントのグループを実行します (save(8)を使用 )。NetWorkerグループを指定することにより、クライアントのグループを選択します (nsr_group(5)を参照 )。グループから個々のクライアントを選択するには、1つ以上の -cオプションを使用します。グループ名を指定しない場合、NetWorkerグループ Defaultが使用されます。NetWorkerグループを指定した場合は、自らが関係するグループが nsr_client(5)リソースによって、group属性において指定されているクライアントがセーブされます。明示的なクライアントリストを指定した場合、savegrpによって、指定されたグループに関係するクライアントがバックアップされます。savegrpコマンドは、新しく保存されたデータのクローンを作成しますが、これは適切な属性を「NSRグループ」リソースで指定した場合です (下記を参照 )。

savegrpコマンドは、通常は nsrd(8)によって自動的に実行されます。これは、各グループの nsr_group(5)で指定されます。

savegrpコマンドは、nsrjobd(8)への接続をセットアップして、save(8)ジョブの実行をリクエストします。このジョブは、nsr_client(5)リソースの「セーブセット」属性にリストされている各ファイルシステムの各クライアントにあります。クライアントで、Allのセーブセットを指定した場合、savegrpは、保存するファイルシステムのリストをクライアントからリクエストします (これをプローブオペレーションと呼びます )。プローブでは、llをリストに展開します。これは、クライアントマシンにローカルで自動的にマウントされている (NFSマウントポイントと手動でマウントされているファイルシステムは一般に無視されます )ファイルシステムを検索することによって行います。セーブ対象のファイルシステムを決定する処理は、オペレーティングシステムによって異なります。プローブオペレーションの詳細については、savefs(8)を参照してください。クライアントがセーブするファイルシステムを確認するには、savegrpのプレビューを実行します。savegrp -cクライアント -p(クライアントが Defaultグループに存在しているとの前提 )セーブされる各ファイルシステムをセーブセットと呼びます。

NDMPクライアントの場合、savegrpでは、backupコマンドが実行されます。nsrndmp_save(8)は、NetWorkerサーバ上のクライアントリソースで指定します。nsrndmp_saveのコマンドラインオプションに、-I hostnameを指定すると、savegrpによって、nsrndmp_save(8)コマンドが、指定の hostnameに対して実行されます。nsrndmp_saveのオプションおよび詳細については、nsrndmp_save(8)を参照してください。

savegrpコマンドは、すべてのセーブジョブを直ちにクライアントのキューに入れることで複数のクライアントをビジー状態にします。これらのジョブは、nsrjobd(8)で管理されます。

並列処理属性は、nsr_service(5)リソースにあります。これは、同時に実行可能なセーブセットの最大数です。このパラメータを変更した場合、その変更はセーブセットの完了時に有効になります -値を減らすと、実行中のアクティブなセーブセットの数がその値より小さくなるまで、新しいセーブセットは開始されなくなります。

savegrpをコマンドラインから起動した場合、グループリソースで指定されたレベル属性は自動的には取得されません。ただし、-lレベルオプションを明示的に指定すれば、要求されたレベルのバックアップが実行されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 545

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savegrp(8)

クライアント上でグループのすべてのセーブセットが完了すると、NetWorkerサーバのクライアントのインデックスがセーブされます。level=incrインデックスバックアップで、クライアントがスケジュールされている場合、「-l 9」(レベル 9)で「-f -」で実行されます。デフォルトのディレクティブでは、クライアントのインデックスディレクトリ(UNIXマシンの /nsr/index/<クライアント名 >/db6)にある拡張子が "rec"のファイルがすべてバックアップされます。save(8)の manpageには、「-l」および「-f」オプションの詳細が記載されています。セーブされるシステムに NetWorker自体が含まれている場合、NetWorkerのブートストラップは、他のすべてのクライアントに関する処理が完了してからセーブされます。サーバのブートストラップがセーブされる際に、ブートストラップセーブセット情報が、デフォルトプリンタ(または他の指定されたプリンタ)を使用して印刷されます。savegrpは、アクティブなグループ(自動開始の属性が設定されているグループ)に NetWorkerサーバが含まれていないことを検出すると、サーバのブートストラップを各グループでセーブします。

savegrpコマンドは、同一グループに対する他のアクティブな呼び出しを検出し、エラーメッセージを表示して終了します。2つの NetWorkerグループが同時に実行されている場合、これらのグループは、各グループの並列処理まで実行されますが、サーバとクライアントの並列処理をオーバーランすることはありません。nsrjobd(8)が並列処理を制御して、起動前にキューにあるバックアップジョブを保持するからです。NetWorkerサーバも、これらのセッションのデバイスの並列処理数を制御します。

クライアントのアクティブなセーブ状況を監視するには、Javaベースの NetWorker管理コンソールまたはcurses(3X)ベースの nsrwatch(8)プログラムを使用します。NetWorker管理コンソールまたはnsradmin(8)ブラウザを使用すると、完了ステータスと work listを NSR groupリソースごとに調べることができます。また、各 savegrpの進行状況を確認することもできます。これらの 2つの属性によって、各 savegrpの進行状況を確認することができます。参照先 nsr_group(5)を参照してください。

savegrpを起動すると、「NSR通知」(nsr_notification(5)を参照 )が savegrpのイベントおよび情報の優先順位とともに、NSR通知システムに送信されます。このイベントは、メッセージ属性 (nsr_service(5)リソース )に記録され、「ログデフォルト」NSR通知リソースに指定されたログファイルにも記録されます。

「NSRグループ」リソースの「クローン」属性が有効な場合、すべてのセーブセットが完了したときに、セーブセットのクローンが自動的に作成されます。ブートストラップ情報が、セーブセットのオリジナルセットおよびそらのクローンを追跡できるように、クライアントセーブセットとそのインデックスのクローンは、ブートストラップセーブセットの生成前に作成されます。また、ブートストラップセーブセットのクローンも作成されます。クローンは、「クローンプール」属性で指定されたプールに送られます。これらの属性値を変更する場合に、savegrpの実行の影響がないときは、savegrpの起動前に、これらの属性値を設定する必要があります。nsrclone(8)コマンドは、セーブセットのクローン作成に使用します。savegrpは、どのセーブセットがグループの一部として生成されたかを判定するために、発見的なアプローチを行います。このため、クライアントのファイルシステムが複数のグループに分割され、それらのグループが同時に実行されている場合は、予想よりも数多くのクローンが作成される場合があります。セーブセットのクローン作成には 2つ以上の有効なデバイスが、NDMPセーブセットのクローンを作成するには 2つ以上の有効な NDMPデバイスが必要です。

savegrpがスナップショット対応グループに実行されると、グループリソースで設定されている各クライアントに対してスナップショットが作成されます(nsr_group.5を参照)。このグループリソースに設定されているクライアント用のセーブセットのいずれかがスナップショット不可の場合は、savegrpはスナップショット作成時に障害を報告します。このグループでクライアントリソースのいずれかが設定されていて、キーワード All(nsr_client.5を参照)を持っている場合、クライアントノードのスナップショット非対応ファイルシステムは無視され、障害に関するエラーメッセージが表示されなくなります。

注記:このオプションが利用できるのは、EMC PowerSnap Moduleでだけです。

セーブセットがすべて完了してクローンが作成されると(クローン対応の場合)、savegrpのイベントと通知の優先順位を持つ NSR通知が NSR通知システムに送られます。これは、一般に電子メールが rootユーザーに送られるように設定されます。rootユーザーは、障害が発生したクライアントのリストを指定したユーザーで(存在する場合)、このリストはすべてのクライアントの出力を収集したものです。この savegrp通知に含まれる形式と一般的なエラーメッセージについては、SAVEGRP完了通知メッセージを参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド546

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savegrp(8)

オプション-E によって、各クライアントの save(8)は、各セーブセットによって生成されるデータ量を推算してから、

セーブを実行します。その際、ファイルシステムツリーが 2回参照されます -まず生成されるデータのサイズを推算するために参照され、次に NetWorkerサーバへのセーブストリームを生成するために参照されます。この推算は inode情報を使用して行われ、データがディスクから読み込まれるのは、2回目のファイルシステム参照時だけです。

-I 各クライアントのインデックスのセーブを無効にします。

-O 各クライアントのインデックスだけをセーブします (ブートストラップもセーブされます )。

- g プローブ ベースのグループのプロービングをスキップする

-m モニタステータスレポートを、すべての「NSR通知」アクションを含め、無効にします。このオプションを選択すると、セーブオペレーションの進行状況と完了は報告されません。ブートストラップ情報の通知は、-mオプションに影響されません。

-n セーブを行いません。saveは、-Eの場合と同様に推算を行いますが、実際のセーブは行いません。このオプションでは、-mも設定します。

-p データを実際にはセーブせずに、各クライアント上でプローブ手順を実行して、セーブされるファイルシステムおよびセーブのレベルを確認できます。このオプションでは、-mも設定します。savegrpは、処理が進行するときに使用されるレベルを検出します。このため、-pオプションによって生成される出力には、異なるポイントにおけるセーブセットの異なるレベルが表示される場合があります。これは、予想される動作であり、デバッグ時に役立ちます。savegrpが実際に使用するレベルは、出力内の各セーブセットが最後に表示される部分で確認できます。セーブセットのセーブ先のメディアプールも、プレビュー出力に表示されます。

-v 冗長モードです。savegrpの動作について詳細な情報を出力します。-qフラグは、saveコマンドには渡されません。

-G グループを実行しますが、再開セマンティックは適用しません。これがデフォルトのオペレーションモードです。このオプションは、バージョンが異なる savegrpとの互換性を確保する目的で用意されています。

-R 再起動を行います。このオプションは、中断されたグループを再開する場合に使用します。また、セーブセットが失敗し、再試行の必要がある場合にも使用できます。グループの restart window属性は、再起動を行うのに遅すぎるかどうかを判断する場合に使用します。ウィンドウで時間が経過した場合、再起動は、新しい起動に変わります。

-l levelセーブのレベルです (nsr_schedule(5)を参照 )。各クライアントで実行する場合のものです。これは、savegrpによって通常は自動的に決定されるセーブレベルを上書きします。-lと -Cを同時に指定することはできません。

-C scheduleこれは、NSR schedule(nsr_schedule(5)を参照 )の名前です。この名前は、savegrpによって通常実行されるセーブレベルの自動選択処理で使用されます。これは、指定したクライアントに対してsavegrpによって通常使用されるセーブスケジュールを上書きします。-lと -Cを同時に指定することはできません。

-e 有効期限(nsr_getdate(3)形式 )で、保存データの有効期限にする日付を指定します。セーブセットに明示的な有効期限がある場合、有効期限までは、セーブセットはブラウズが可能ですが、再利用はできません。期限切れになり、ブラウズ時刻を過ぎると、セーブセットはブラウズ不可能になります。期限切れになり、リテンション時間を過ぎると、セーブセットは再利用可能になります。特殊値 foreverは、期限切れにならないボリューム (アーカイブボリュームなど )を使用する必要があることを示します。デフォルトでは、明示的な有効期限は使用されていません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 547

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savegrp(8)

-w browse(nsr_getdate(3)形式 )で、この保存データのブラウズを不可能にする日付を設定します。デフォルトでは、セーブセットに対するブラウズの日付を、サーバが決定します。この決定は、有効なブラウズポリシーに基づいて行われます。このオプションでは、保存のたびごとに、既存のポリシーを上書きすることができます。

-y retention(nsr_getdate(3)形式 )で、保存データを再利用可能にする日付を設定します。特殊値 foreverは、期限切れにならないボリューム (アーカイブボリュームなど )を使用する必要があることを示します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。このオプションでは、保存のたびごとに、既存のポリシーを上書きすることができます。

-t dateこの savegrpに使用するレベルを決定するために、現在時刻の代わりに使用する時刻を指定します(nsr_getdate(3)形式)。デフォルトでは現在の日付が使用されます。

-F セーブセット統合に失敗した場合は、自動的にフルレベルでバックアップを実行します。バックアップレベルが "c"でない場合、このオプションは無視されます。

-X セーブセット統合によってフルレベルのセーブセットが構築された後に、レベル 1のセーブセットを自動的に削除します。このオプションは、バックアップレベルが "c"でない場合は無視されます。また、バックアップレベルが "c"であっても、セーブセット統合処理が失敗すると、このオプションは無視されます。

-r retries失敗したクライアントの実行を再試行する回数です。savegrpの実行を停止して、失敗であることを宣言するまでの回数です。デフォルト値は、グループリソースから取得されます。中断されたセーブセットは、いずれ完了する可能性があるため、再試行の対象にはなりません。再試行は、-pが指定されている場合は、行われません。

-P printerブートストラップ情報を印刷するために、savegrpで使用するプリンタです。

-W widthサマリ情報の出力をフォーマットするときに使用する幅です。デフォルトの幅は 80です。

group起動するクライアントの NetWorkerグループを指定します。デフォルトの NSRグループ (name属性がdefault)以外を指定します。参照先 nsr_group(5)を参照してください。

-bバックアップするスナップショットこのオプションはスナップショットグループでのみ使用してください。このオプションはスナップショット不可のグループで使用されると、無視されます。このオプションをスナップショットグループに渡すと、第三のストレージにバックアップするように指定されたスナップショットが構成されます。

-c clientファイルシステムをセーブするクライアント名です。複数の名前を -c clientに指定することができます。-cオプションを指定すると、指定のグループで指定したクライアントだけが (グループを指定しない場合は "Default")実行されます。

-N parallelismparallelism値は、savegrpがシステムリソースの過剰使用を避けるために使用する他の並列処理より優先されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド548

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savegrp(8)

リソースタイプNSR parallelism属性を、同時実行するセーブの最大数について使用します。

NSR group属性 work listには、まだ完了していないセーブセットごとに、クライアント名、セーブレベル、およびセーブのパスを指定する値が 3つグループになって入っています。属性 completionには、完了したセーブセットごとにクライアント名、保存されたパス、ステータス、および出力を指定する値が 4つのグループになって入っています。success threshold属性には、グループのすべてのセーブセットの処理の成功を判断するためのしきい値が入っています。

NSR scheduleこれは、savegrpコマンドで使用します。この場合、各クライアントの nsr_client(5)リソースごとに使用して、指定した各セーブセットごとに実行するセーブのレベルを指定します。NSR client各クライアントリソースには、セーブ対象のグループ、セーブ対象のセーブセット名、使用するスケジュール名を指定し(nsr_schedule(5)を参照)、使用するディレクティブ名を指定します(nsr_directive(5)を参照)。

NSR notification3種類の通知が NSR通知システムに送られます。これらの通知はすべて、savegrpのイベント属性とともに送られます。savegrpの処理が進行中の場合、ステータス通知が情報の優先順位で送信されます。savegrpの処理が完了すると、すべてのセーブから収集された出力結果と、セーブが失敗したクライアント(存在する場合)の名前が記載された通知が送信されます。この通知は、イベントタイプが savegrp、優先順位が 通知となります。savegrpが中断されると、グループの処理の終了を示す通知が、savegrpのイベントタイプ、警報の優先順位で送信されます。通常、これら最後の 2つの例では、通知が電子メールの形で rootに送信されます。

SAVEGROUP完了通知メッセージsavegroup完了通知メッセージは、6つの部分から構成されています。「ヘッダ」、「開始されていないセーブセット」、「失敗したセーブセット」、「セーブセット完了」、「完了済みセーブセット」、「クローンされたセーブセット」です。グループに含まれる各クライアントが、少なくても 1つのセクションに表示される場合があります(1つ以上のセーブセットがそれぞれ異なるセクションに該当する場合、クライアントが複数のセクションに表示されます)。各クライアントは、アルファベット順で一覧表示され、サーバは一覧の末尾に表示されます。

「ヘッダ」には、グループの名前が表示され、また失敗した、未解決の、無効の、および成功した各クライアントが警告とともに一覧表示されます。グループが中断された場合は、中断も「ヘッダ」に表示されます。ヘッダには、グループの起動時刻 (または -Rオプションを指定した場合は再起動時刻 )や、savegrpの完了時刻も表示されます。「へッダ」に表示される失敗クライアントの一覧には、セーブが試行されたにもかかわらず、セーブが開始されなかったクライアントのみが表示されます。

「開始されていないセーブセット」のセクションはオプションであり、一度も開始されていないセーブセットがグループに存在する場合にのみ表示されます。このセクションが表示されるのは、マスター savegrpデーモンを強制終了して savegrpを中断した場合、または NetWorker Management Consoleの[Administration]ウィンドウの[Monitoring]メニューで[Stop]を選択して savegrpを中断した場合です。このセクションに表示される各エントリーには、クライアントと開始されていないセーブセットが表示されるか、またはクライアントにセーブセットが 1個も保存されていない場合は Allが表示されます。このセクションには、他のエラー メッセージは表示されません。

[Unsuccessful Save Sets]セクションには、試行されたが失敗したすべての保存が表示されます。このセクションは、1つ以上のセーブセットが失敗した場合にのみ表示されます。保存が失敗する理由はさまざまです。以下に頻繁に発生する原因の一覧を示していますが、今後もそれら以外の理由を追加していく予定です。管理者がすばやく問題の原因を特定して解決できるよう、保存が失敗した原因を判断しておくことは重要です。

「失敗したセーブセット」セクションの各エントリには、クライアントおよび失敗したセーブセットが、1つ以上のエラーメッセージおよび情報メッセージとともに一覧表示されます。各クライアントは空白行で区切られ、そのクライアントに含まれるすべての失敗したセーブセットがまとめて表示されます。このセクションの末尾には、典型的なエラーメッセージまたは情報メッセージ (クライアント :セーブセットのプレフィックスはありません )が、問題の修正に必要な手順とともに一覧表示されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 549

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savegrp(8)

「成功したセーブセット」セクションの各エントリには、クライアントおよび成功したセーブセットが、保存レベル、データの保存サイズ、セーブセットの実行時刻、およびファイルの保存数と一緒に一覧表示されます。各エントリの先頭には、1つ以上の警告メッセージまたは情報メッセージが表示される場合があり、最も頻繁に表示されるものを以下に紹介します。通常、これらの警告メッセージまたは情報メッセージの最初には、「* 」が付きます。セーブセットの出力には警告が含まれている場合がありますが、これは必ずしもセーブセットが失敗したことを示すものではありません。「成功しきい値」属性は、セーブセットが成功または失敗として報告されているにかかわらず、警告による影響があるかどうかを判断する場合に使用します。参照先 nsr_group(8)を参照して、「成功しきい値」の定義および、セーブセットの成功 /失敗に関するレポートへの影響について調べてください。

また、mminfo(8)も参照して、セーブセットの成功および失敗の定義について調べてください。

「クローンされたセーブセット」セクションには、クローンが作成されたセーブセットが表示されるだけで、セーブセットの作成元のクライアントが表示されるわけではありません。このセクションに表示される内容は、nsrcloneコマンドの実行結果と同じです。詳細については、nsrclone(8)のマニュアルページを参照して、次のコマンドの実行結果を調べください。

「完了済みセーブセット」セクションは任意のものであり、これが表示されるのは、グループを再起動したときに、以前の savegroupの実行のときのセーブセットが存在している場合だけです。このセクションは、"セーブセット完了"セクションと同じです。

ここでは、完了通知によく表示される情報メッセージ、警告メッセージ、およびエラーメッセージについて説明します。このリストは、今後修正される場合があります。オペレーティングシステムの製造元によって提供されるエラーメッセージが異なるため、実際に表示されるメッセージはここで説明するものと多少異なる場合があります。多くのメッセージにはクライアント名またはサーバ名が含まれているため、各エラーメッセージはキーワードで識別すると効率的です。以下のリストには、メッセージがアルファベット順 (最初の可変長語以外の単語 ) で紹介されています (注記:最初の単語「save」、「asm」および「savefs」は、異なっていることも同じこともありますが、最初のパス名は、常に異なっているとみなされます)。

中断この情報メッセージが表示されるのは、savegrpの実行を中断するために、一般に Stopを [Monitoring]メニュー (NetWorker Management Consoleの Administrationウィンドウ )から選択した場合です。このメッセージは、指定されたセーブセットのセーブが開始されたが、savegrpの中断時点でセーブが完了していなかったことを意味します。このセーブセットのセッション (NetWorker Management Consoleの管理ウィンドウ )は、直ちに表示されなくなります。これは、特に savegrpがセーブセッションを強制終了させる試行に失敗した場合です。セーブセットが再試行されるのは、savegrpをRestartする場合です (Monitoringディスプレイの [Groups]タブなどで )。

クライアントからのアクセス違反 -安全でないポート Nクライアントにおいて、saveコマンドによって表示されるこのメッセージは、saveが setuid rootでないことを示しています。次の要件を確認してください。クライアントでは saveコマンドは、rootが所有し、setuidビットが設定されています。saveが、NFSがマウントされたファイルシステム上に存在する場合は、「-nosuid」オプションを使用して、ファイルシステムがそのクライアント上にマウントされていないことを確認します。

アクセス違反 - 不明なホスト :クライアントこのメッセージは、このサーバ上の /etc/hosts、NIS、または DNSの 1つ以上に、クライアントのホスト名および IPアドレスが正しく記述されていない場合に表示されます。適切なホストテーブル (サーバで使用しているものにより異なる )を変更して、NetWorkerにすでに認識されているクライアントの名前を記述するか (クライアントのプライマリ名 )、またはエラーメッセージの後ろに表示されている名前をエイリアス属性に追加する必要があります。この属性は、クライアントのクライアントリソースです。

asm:パスを開けません :I/Oエラーこのエラーメッセージは、指定したファイルまたはディレクトリが存在するディスクに不正なブロックがあることを示しています。名前付けされたクライアントのファイルシステム上で、直ちにファイルシステムチェックを実行し、クライアントのシステムエラーログを確認する必要があります。不正なブロックが検出された場合、可能であれば修復するか、またはファイルシステムを異なるディスクに移動します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド550

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savegrp(8)

asm:パスを statできません :最新でない NFSファイルハンドルasm: pathを statできません :

これらの情報メッセージ(または、オペレーティングシステムが異なる場合はその派生型)は、saveが名前付きディレクトリをテストし、現在セーブ中のファイルシステムと異なるかどうかを判定しようとした際に、そのファイルシステムには NFSがマウントされていたものの、マウントポイントが不正だったことを意味します。このメッセージは、セーブされたデータに影響を与えませんが、指定されたクライアントと、その 1つ以上のファイルサーバとの間に、ネットワークまたは NFSに関する問題が発生していることを意味します。クライアント上のファイルシステムを再マウントするか、またはシステムを再起動することで、問題が解決する場合があります。

/path/nsrexecd: Can't make pipe/path/nsrexecd:フォークできません

指定されたクライアント側のリソースが不足しました。クライアント上で実行中のサービスが多すぎる状態で、savegrpが実行されました。クライアントの状態を調査し、リソースが不足した原因を特定する必要があります。クライアントの再起動が必要な場合があります。自動的に起動されたジョブの再スケジュールを検討する必要があります。これらのジョブは、(cron(8))を通して、savegrpの実行中にクライアントで自動的に起動されたものです。

asm: chdirの失敗パス :パーミッションが拒否されましたこのメッセージは、指定されたセーブセットのバックアップ中に、saveが名前付きディレクトリに移動できなかったことを表しています。これは、saveが指定のクライアントにおいて setuid rootでないこと、またはディレクトリが、rootによるアクセスが許可されていない NFSマウントポイントであることを表している場合があります。指定したクライアントにおける saveのパーミッションを確認し (ls(1))を使用 )、また、saveが、rootによって所有され、setuidが設定されていることを確認してください。

アドレス AA.BB.CC.DDへの接続 :メッセージAA.BB.CC.DDの試行中 ...

これらの情報メッセージが表示されるのは、-vオプションを使用する場合です。これらのメッセージは、クライアントへの接続が、メッセージの 1行目で指定されているアドレス上で失敗したことを意味します。クライアントに複数の IPアドレスが割り当てられている場合、savegrpは 2行目に記述されているアドレスで接続を試行します。2番目のアドレスによる接続が成功したかどうかは、完了通知の以降の行に表示されます。これらのメッセージを回避するには、ネットワークルーティングテーブルの内容を確認し、必要に応じて変更します。

接続が拒否されましたこれは、クライアントマシンが起動していても、次のどちらの新しいネットワーク接続も受け付けていないことを表しています。nsrexecd (または rshd)。したがって、クライアントは、savegrpによる接続試行時に起動している途中であったため、またはリソースの限界を超えたため、新しい接続を受け付けられなかったということです。クライアントへのログインを試行し、リモート接続が拒否されないかどうかを確認する必要があります。クライアントが UNIX以外のオペレーティングシステムで動作している場合は、その NetWorkerクライアントを開始しなければならない場合があります。詳細については、「NetWorkerインストールガイド」を参照してください。

接続タイムアウトクライアントがダウンしているか、または応答しなくなっていることを意味します。クライアントが再起動していて、nsrexecdがクライアント上で稼働していることを確認してください (nsrexecdを使用中の場合 )。クライアントが UNIX以外のマシンの場合、ネットワークプロトコルがロードされていること、および NetWorkerクライアントがこのマシンで実行されていることの確認が必要になる場合があります。詳細については、「NetWorkerインストールガイド」を参照してください。

asm:外部 ASM ‘asm2’がコード 1で終了しました通常このメッセージには、名前付けされたセーブセット上で、ファイルまたはディレクトリのセーブ中に発生した固有の問題を報告するメッセージを伴います。バックアップの継続が試行され、他のデータのセーブが試行されます。通常、セーブセット内のいずれかのファイルがセーブされた場合 (セーブセットの最初のディレクトリしかセーブされていない場合も含む )は、バックアップが「失敗したセーブセット」セクションに表示されることはありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 551

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savegrp(8)

保存 :パスのファイルサイズが変更されました !この情報メッセージは、NetWorkerがログファイルをバックアップした際に生成される場合があります。このメッセージは、その他のファイルでも表示される場合があります。savegrpの実行中にサイズが大きくなる可能性のあるファイルは、ディレクティブを使用して、logasm(8)をファイルのバックアップに使用するように指定できます。参照先 nsr(5)および nsr_directive(5)。

asm: getwd が失敗しましたこのメッセージは、指定したセーブセットのバックアップ中に、現在のディレクトリ名を決定する処理に失敗したことを意味します。通常、この問題は、古いバージョンの NetWorkerクライアントが実行されているクライアントの getwd(3)ライブラリコールにおける障害が原因です。プラットフォームで発生する製造元固有の問題を回避するためのパッチが配布されているかどうかを、EMCのテクニカルサポートに問い合わせて確認してください。または、オペレーティングシステムの製造元に問い合わせて、新しいバージョンの OSでこの問題が解決されているかどうかを確認してください。

グループグループ名を中断しました。セーブグループはすでに実行中ですこのメッセージは、文字どおりの理由によって表示されます。このメッセージが表示されるのは、名前付けされたグループが (再起動後や、NetWorker Management Consoleの管理ウィンドウの [グループ ]タブから指定した場合などで )、nsrd(8)によって自動的に、またはコマンドラインから手動で起動または再起動されている場合です。ps(1)を使用すると、実行中の savegrpのプロセス IDを確認できます。実行中のグループがあるかどうかを確認するには、/nsr/tmp/sg.groupというファイルを検索します。このファイルが存在し、ロックされていれば、savegrpが実行されています。

非アクティブジョブ (id)を中断していますクライアント :セーブセット「アイドル状態のタイムアウト」で指定された時間の経過後も、クライアントからデータが送信されませんでした。savegrpは、nsrjob(8)対して進行中のバックアップを終了するように要求し、巨大なクライアントがバックアップまたはクローン作成オペレーションの妨げにならないようにします。

時間から N分間非アクティブになっています。クライアント :セーブセットは savegrpによって中断されました。

指定したセーブセットのバックアップが開始されましたが、N分が経過後も処理が行われないため、savegrpは、セーブセットの処理を中止しました。通常、このメッセージは、クライアントが NFSパーティションの待機中に応答しなくなったことを意味します。NetWorker(および他のすべてのプログラム)は、NFSパーティションへのアクセスを実際に試行するまで、その NFSパーティションが応答しなくなるかどうかを正確に判断することができません。パーティションが再びオンラインになれば、savegrpによってセーブが中断されても、セーブは継続されて完了します。応答しなくなった NFSパーティションを再びオンラインにするには、クライアントを再起動しなければならない場合があるため、クライアントの状態を確認する必要があります。UNIX以外のオペレーティングシステムで動作するクライアントでは、オペレーティングシステムがネットワークプロトコルを正しく実装しいないなどの理由で、システムが応答しなくなる場合があります。

Host is unreachableNetWorkerサーバは、クライアントへの TCP/IP接続を確立できません。通常これは、ネットワーク自体が正しく設定されていないことを意味します。最も可能性が高い原因は、1つ以上のゲートウェイまたはルータがダウンしているか、ネットワークルートが正しく設定されていないことです。サーバがクライアントに接続できるかどうかを確認し、接続できない場合は、ルータ、ゲートウェイ、またはルーティングテーブルの状態を確認し、それらを再設定します(必要な場合)。

Login incorrectこのメッセージが表示されるのは、クライアントの remote user属性がクライアントの有効なログインに設定されていない場合です。クライアントの remote user属性が適切なログイン名に設定されていることを確認してください。このメッセージが表示される可能性があるのは、nsrexecdが実行されているときでも、nsrexecdがクライアント上で起動していない(または強制終了されている)場合です。

asm: missing hard links not found:このメッセージは、バックアップファイルに含まれている 1つ以上のハードリンクが見つからない場合に表示されます。このメッセージの後には、バックアップされたファイルでリンクがないものの一覧が表示されます。このメッセージは、バックアップ中にファイルが(複数のハードリンクとともに)作成された

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド552

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savegrp(8)

ために、ファイルシステムの検索順によって一部のリンクが失われたか、またはバックアップ中にファイル(または一部のリンク)が削除されたことを意味します。見つかったリンクのみリカバリされ、その他のリンクは失われます。該当するファイルの整合性が重要な場合は、そのファイルに対して追加のインクリメンタルバックアップを実行できます。

lost connection to server, exiting 0save:ネットワークエラー、サーバがダウンしている可能性があります

指定したファイルシステムのバックアップが開始されましたが、NetWorkerサーバへの接続が途中で終了しました。通常このメッセージは、サーバのシステムが再起動されたか、システム管理者または(バイナリの上書きまたはスワップ空間のディスクエラーなどが原因で)システム自体によって NetWorkerサーバの 1つ以上のデーモンプロセスが中断されたか、またはトランスポート上の問題でオペレーティングシステムによってネットワーク接続が解除されたことを意味します。しばらく待ってから、セーブを再開します。

この名前のセーブセットがメディアデータベースに見つかりません ;performing a full backupこの情報メッセージは、savegrpによって、クライアントのスケジュールにあるレベルではなく、フルレベルで保

存されているセーブセットに追加されます。時刻に関する問題によって、クライアントとサーバのシステムクロックが同期していない場合、または savegrpが深夜 0時前に開始され、深夜 0時以降に終了した場合に、このメッセージが表示されることがあります。また、NetWorkerクライアントソフトウェアのバージョンによっては、NetWare BINDERYをバックアップする際に、スケジュールが無視されてフルセーブが実行されるため、類似のメッセージが表示される場合があります。どの場合も、クライアントがセーブレベルを再確認し、サーバの要求されたセーブレベルを優先設定します。

No more processes「パイプを作成できません」メッセージ情報を参照してください。

No 'NSR client' resource for client clienthostname 0savefs:クライアントリソースを読み込めません

この 2つのメッセージは、クライアントのホスト名 (/etc/hosts、NIS、または DNS内 )が変更された場合に表示されます。クライアントのクライアントリソースを削除したときに、savegrpが実行されていた場合にも表示されます。前者の場合は、クライアントの新しい名前を、クライアントのエイリアス属性(隠し属性 )に追加する必要があります。この場合、nsradmin(8)(Hidden表示オプションを選択 )または NetWorker Management Console([管理 ]ウィンドウの Configuration表示からクライアントエントリをダブルクリック )を使用します。後者の場合、リソースを意図的に削除したときは、対処は特に必要ありません (次回に savegrpを実行しても、クライアントはセーブされません )。クライアントを削除する意図はなく、リソースを誤って削除してしまった場合は、クライアントを再び追加し、そのクライアントを適切なグループに再び追加する必要があります。次回に savegrpを実行すると、前日にクライアントがダウンしたときと同様に、クライアントがバックアップされます。

出力しませんセーブセットは完了しましたが、ステータスが出力されませんでした。

最も頻繁に発生する原因は、クライアントのバックアップ中に、クライアントが応答しなくなるか、または (クライアントとサーバ間のルーターが応答しなくなるなどの理由で )クライアントのネットワーク接続が失われることです。クライアントステータスの記録先のディスクで、空き領域が不足している場合もあります(これを確認するには、df/nsr/tmpを実行します )。セーブセットがセーブされたかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。mminfo(8)。たとえば、mminfo -v -cクライアント名 -t '1 day ago'を実行して、完了ステータスの flags列を確認してください。「a」というフラグが表示されている場合、セーブは中断されています。過去の日時を指定して (-tオプション )、過去に遡って確認してください。

ファイルシステム :該当するファイルまたはディレクトリがありません指定したクライアントの Clientリソースで、セーブセットが明示的に指定されており、このセーブセットは、クライアントには存在していません (または現在マウントされていません )。セーブセットの名前が正しく記述されている (大文字と小文字の区別を含む )ことを確認し、クライアントにログインして、セーブセットがマウントされていることを確認します。

/パス /nsrexecd:ホストのアドレスを検索できませんでした/path/nsrexecd:サーバのホストアドレスが不適切です

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 553

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savegrp(8)

クライアント上の nsrexecdデーモンが、クライアントのホストテーブル内でサーバの検索を試行しましたが、記述されているアドレスがサーバのアドレスと一致しませんでした。サーバの各インターフェイスには、ホストテーブル内で固有の名前(または固有でないエイリアスまたは CNAMEを使用可 )を割り当てる必要があり、それら固有の名前は、それぞれを有効なサーバとして nsrexecdに記述する必要があります。

/パス /nsrexecd:ホストサーバはコマンド実行を要求できません/path/nsrexecd:ホストはコマンドの実行を要求できません

サーバは、指定クライアント上の有効なサーバの nsrexecdリストにありません。有効なサーバのリストは、次のいずれかにあります。nsrexecdコマンドラインの中 (1つ以上の -sサーバオプション、nsrexecd)またはファイルの中 (-fファイルオプション、nsrexecd)。いずれも指定しない場合、nsrexecdは、ファイル サーバを、nsrdb構成データベース (/nsr/res/nsrdb、標準 UNIXサーバの場合 )から探します。また、クライアント上の 1つ以上の /etc/hosts、NIS、または DNSにサーバが記述されていないことがあります。このとき、nsrexecdは、クライアントのホスト命名設定が修正されるまで、サーバを確認できません。

/パス /nsrexecd: 無効な認証情報です/path/nsrexecd:無効なコマンドです

通常、この 2つのメッセージが、savegrpの完了メッセージ内に表示されることはありません。したがって、savegrpがプロトコルに正しく従っていることはありません。

/パス /nsrexecd:パーミッションが拒否されましたパーミッションが拒否されました

このよく似た 2つのメッセージは、それぞれ nsrexecdおよび rshd,によって表示されます。いずれの場合も、サーバがクライアント上でコマンドを実行するパーミッションを与えられていないことを意味します。いずれの場合も、サーバがクライアント上でコマンドを実行するパーミッションを与えられていないことを意味します。前者のメッセージの場合は、該当するサーバが、クライアント上で有効なサーバとして記述されていることを確認します (詳細については、前出の "ホストサーバはコマンド実行を要求できません "を参照してください )。後者のメッセージの場合、nsrexecdに言及していないので、"サーバ名 "がクライアントの /.rhostsファイル (またはクライアントのリモートユーザー属性を設定した場合は、クライアントのユーザーのホームディレクトリにある .rhostsファイル )に記述されていることを確認してください。

/パス /savegrp:ブートストラップ情報の出力に失敗しました「不明なプリンタ」メッセージ情報を参照してください。

ログファイルの読み込みに失敗しました指定したセーブセットの完了後、savegrpは、セーブセットから出力ステータスのログファイルを読み込めませんでした。通常このメッセージは、いずれかのユーザー、または etWorker以外の管理プログラムやスクリプトによって、ログファイルが削除されたことを意味します。このメッセージが表示されるのは、クライアントログが保存されているファイルシステムの空き領域が不足した場合 (df /nsr/tmpを使用して判断 )です。ファイルを /nsr/tmp (savegrpがセーブセットのログファイルを保存する場所 )から削除するスクリプトが存在しないことを確認します。

serverからのリクエストは拒否されましたそのサーバは、PC(NetWareまたは DOS)クライアントの受け付け可能なサーバのリストにありません。クライアント側のリストにサーバを追加する方法については、「NetWorkerインストール ガイド」を参照してください。

N回の再試行が試みられました1回の再試行が試みられました

セーブセットの出力にいずれかの情報メッセージが追加されるのは、savegrpが、1回目の試行でデータをバックアップできない場合、およびグループの「クライアント再試行回数」属性の値がゼロより大きい場合です。この場合は、指定された回数の再試行が実行され、それでもセーブセットが成功しない場合は、そのセーブセットは失敗にマークされます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド554

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savegrp(8)

RPC エラー : 詳細 ...「サーバ」でのセーブセッションを開けません

saveコマンドがこのメッセージを表示するのは、NetWorkerサーバのデータをバックアップできない場合です。詳細情報の内容は、状況によって異なります。最も考えられる原因 :サーバ上でリソースが不足し、nsrdが新しいセーブセッションを受け付けられないこと、savegrpの開始後に nsrdが異常終了したこと (ただし、nsrdが異常終了した場合、savegrpから完了メッセージが報告されないため、この原因は考えられませんが、-pオプションを使用している場合は考えられます)、ネットワークエラーが多数発生するため、データをセーブするセッションを開けられないこと netstat -sを実行すると、発生しているネットワークエラー数を確認できるるので、数分おきに何回か実行してエラーの変化を確認します )があります。この 3種類の原因のうち、どれが実際 に発生しているのかは、セーブは判断することができません。これらのエラーが頻繁に発生し、サーバのリソース不足に原因があると思われる場合は、次の値を大きくしてみください。クライアント再試行回数属性 (問題が発生しているグループリソースのもの )これにより、リソースの消費が減ることはありませんが、savegrpの実行が安定します (代わりに、クライアント再試行回数によって、サーバの負荷が増えます )。

クライアントの nsrexecdは使用できません。代わりに rshを使用します。この情報メッセージが表示されるのは、-vフラグを使用して、冗長な情報を取得する場合です。このメッセージからは、nsrexecdはクライアントで実行されておらず、savegrpが、rshdサービスを使用して、古いバージョンの次のものと下位互換性を確保しようとしていることがわかります。

save:クライアント名 2がクライアントのアクセスリストにありません名前付きクライアントに複数の名前があると、このエラーが発生します (短い名前クライアントや、完全修飾ドメイン名クライアント .EMC.com\fPなど )。この場合、クライアントがセーブを開始するためにNetWorkerに接続しようとするとき、自らにクライアントという名前 (クライアントのリソース名と一致 )を使用しながら、サーバがクライアントのネットワークアドレスを検索しようとするときは、クライアント名2という名前が取得されてしまいます。このような状況の場合は、名前クライアント名 2をクライアントのエイリアス属性に記述し、セーブを再実行してください。

save:パスの長さ xxxxが長すぎます。ディレクトリは保存されませんディレクトリツリーが非常に深い場合、またはディレクトリ名が非常に長い場合、このメッセージが表示されます。また、指定したファイルシステムに不正なブロックがある場合や、ファイルシステムが壊れている場合にも、このメッセージが表示されます。NetWorkerでは、フルパス名は 1,024文字以内に制限されています。大半のオペレーティングシステムではフルパス名が 1,024文字以内に制限されているためです。このようなディレクトリをセーブする場合は、フルパス名が 1,024文字以内になるように、ディレクトリの名前を変更するか、ディレクトリを移動する必要があります。ファイルシステムが壊れている可能性がある場合 (たとえば、パス名が非常に長く、パス名の中でループが発生している可能性がある場合など )は、指定のクライアント上でファイルシステムをチェックします。

/パス /save: コマンドが見つかりません/path/savefs:コマンドが見つかりません/path/save:見つかりません/path/savefs:見つかりません

saveまたは savefsコマンドが、指定したパスで見つかりませんでした。nsrexecdを使用する場合、saveまたは savefsコマンドが、nsrexecdがインストールされているディレクトリに存在しないことを示しています (saveまたは savefsが削除されています )。rshdをリモート実行する場合、「実行ファイルのパス」属性 (クライアントの Client属性にある )を、NetWorker実行ファイルがインストールされているクライアントのディレクトリに設定する必要があります。

savefs:ファイルシステムのセーブを開始するときにエラーが発生しまこの情報メッセージには、ここで説明する他の saveまたは asmメッセージとともに表示されます。このメッセージは、savefsがセーブ失敗を検出し、そのセーブセットを失敗にマークしたことを意味します。

save:不明なホスト名 :サーバ

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 555

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savegrp(8)

savefs:不明なホスト名 :サーバ指定したクライアントのホストテーブル(クライアントの設定によって、/etc/hosts、NIS、またはDNS)に、サーバの名前が含まれていません。サーバのホスト名を、指定したクライアントのホストテーブルに追加してください。DNSを使用していて、サーバのクライアントリソース名 (サーバ自体のクライアントリソースなど )が完全修飾名でない場合で (「server」などであり、「server.dom.ain」でない )、サーバがクライアントとは別のドメインに存在する場合は名前サーバを、クライアントを持つドメインのドメインテーブルに追加してください。NISを使用している場合は、NISホストマップにサーバがないか、/etc/hostsファイルにサーバが登録されていないか、指定したクライアントの NISマスタの設定が不適切であるか (サーバがセカンダリサーバであり、プライマリサーバの yppush(8)がない場合は、クライアントで、ypwhich -mを実行して、マスタ変換を行う NISサーバを見つけます )のいずれかです。

savegrp:コマンド「コマンド」のクライアントでの rcmd(3)の問題このエラーメッセージには、他の具体的なエラーメッセージが伴います。このメッセージが表示されるのは、指定したセーブセットに対し、指定したコマンド (通常 saveまたは savefsに、複数のコマンドラインパラメータを指定する )を実行しようとして失敗した場合です。このエラーメッセージの前の行に、具体的なエラーメッセージが表示されます (メッセージの詳細については、このセクションのメッセージの説明を参照してください )。通常、この問題は、ホストテーブルの設定不良、またはパーミッション関連の各種エラー (nsrexecdの開始時にサーバが指定されていない、または nsrexecdを使用しない場合に .rhostsでパーミッションが見つからない )が原因です。具体的なエラーメッセージが表示されない場合は、rootで NetWorkerにログインし、次のコマンドを実行してください。savegrp -p -v -cクライアント名グループ名目的のクライアントについて、次の 2つのパラメータを指定します。クライアント名およびグループ名この冗長な出力には、問題の解決に必要な詳細情報が含まれています。

savegrp:出力から冗長な N 行を削除しましたsavegrp -vを実行する場合など、バックアップによって膨大な量の出力が生成されることもあります。savegrpによってサーバ内のグループ完了属性を更新すると、この出力の先頭の数行が表示されない場合があります。これは、その完了属性へのすべての出力を記録すると、nsrdが予想を上回る大量のメモリを消費してしまうためです。savegrp -vの出力全体は daemon.rawにあります。

savegrp:出力から N行を削除しました -詳細は daemon.rawで確認してください。

savegrp完了通知は、1024文字以上の部分が切り捨てられます。daemon.rawおよび NetWorker Management Consoleには、完了バックアップの詳細情報があります。

ソケット :すべてのポートが使用中ですNetWorkerのソケット記述子が不足しています。これは、サーバ上におけるソケットリソースの制限を超過したことを意味します。この問題の発生を回避するには、savegrpの実行中に実行されている他のネットワークサービスの種類を確認し、savegrpまたは他のサービスのスケジュール変更を検討する必要があります。また、nsr_service(5)リソースの並列処理の値を小さくして、リソースの消費を減らすこともできます。

ソケット :サーキットセットアップでのプロトコル障害クライアントが TCP/IPプロトコルスタックをサポートしていないか、接続用に設定されているポートにパーミッションがありません。後者は、nsrexecdを使用するときに、指定のクライアントにおいて rootで実行していない場合です。nsrexecdデーモンは、各クライアントにおいて rootで実行する必要があります。

パス :このデータセットは使用中であり、現在アクセスできませんこのメッセージは、DOSまたは NetWareが動作する PCクライアント上のセーブセットによって生成されます。オペレーティングシステムのインターフェイスに問題があり、これらシステム上の NetWorkerクライアントソフトウェアが、書き込み用に開かれているファイルをバックアップできません。このメッセージは、実際は Novellの TSAによって生成されるものです。

不明なホスト指定したクライアントが、サーバのホストテーブルにありません (注意:「save」または「savefs」の同様のメッセージについては、すでに説明しました )。クライアントが、クライアント上のホストテーブル(クライアントの設定によって、/etc/hosts、NIS、または DNSのいずれか )に記述されていません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド556

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savegrp(8)

完全修飾ドメイン名を使用する場合は、クライアントに新しいクライアントリソースを作成する必要があります。(クライアントリソース名は、「mars」ではなく、「mars.EMC.com」のように指定します )。

プリンタ :不明なプリンタパス /savegrp: ブートストラップ情報の印刷に失敗しました (以下に再現されました )

このメッセージ、またはこれに似たメッセージがブートストラップ情報とともに表示されるのは、savegrpでプリンタを使用してブートストラップを印刷できなかった場合です。グループの printer属性で別のプリンタを指定するか、プリンタを認識するようにプリント サーバを構成する必要があります(デフォルトでは、システムのデフォルト プリンタが使用されます)。ブートストラップ情報は、savegrp完了メールの一部としてリストに記載されます。この情報は、サーバで障害が発生してディスクの内容が失われる場合に備えて直ちに印刷し、savegrpが使用するプリンタ名を修正してください。

警告 -ファイル「パス」は保存中に変更されましたこの警告メッセージが表示されるのは、saveが、バックアップ中にファイルの更新時間が変更されたことを認識した場合です。セーブ前にファイルをロックすると、バックアップの処理速度が極端に低下するため、NetWorkerはセーブ前のファイルをロックしません。セーブデータの整合性を確保するには、このメッセージが生成されたファイルを手動でバックアップします。NetWorker は、同一ファイルでの処理でのループ発生を防ぐため、このメッセージが生成されたファイルのバックアップを自動的に試行することはありません。

警告 :「クライアント」はホストテーブルにありません !このメッセージは、クライアントのファイルシステムをセーブするために指定のクライアントで実行されている saveまたは savefsコマンドによって表示されます。クライアントのホスト名が、クライアントのホストテーブル (クライアントの設定によって、/etc/hosts、NIS、または DNS)に記述されていません。この状態では、ほとんどの場合セーブに失敗します。クライアントのホストテーブルを修正し、セーブを再実行してください。

asm:パスは正常に保存されていません通常このメッセージには、セーブセットに関する具体的なメッセージが 1つ以上付随します。現在のセーブセットに含まれる指定したパスが、正しくセーブされませんでした。バックアップオペレーションでは、引き続き他のファイルおよびディレクトリをセーブセットにバックアップすることが試行されます。

asm:パスの xdr_opが失敗しましたこのエラーの原因は、いくつか考えられます (メモリ不足、オペレーティングシステムのネットワーキングソフトウェアの不具合、外部 ASMの突然の終了、ネットワーク接続の切断など )。ネットワーク接続の切断が原因の場合、可能性が最も高いのは、次のものが原因で NetWorkerが終了することです。nsr_shutdownサーバを再起動してから、グループを再実行してください。ASMの異常終了 (この場合は異常終了した ASMを特定するメッセージが付随します )が原因の場合は、ディスク上に不正なブロックが存在するか、またはディスクが壊れている可能性があります。クライアントのメモリが不足していないかを確認し (コンソールにメッセージが表示されている可能性があります )、セーブセットのディスクに不正なブロックがないことを確認してください。ネットワークエラーが発生している場合は、システムコンソール (クライアントまたはサーバ )上の他のプログラム、またはシステムログファイルにメッセージが記録されている場合もあります。

ファイル/nsr/tmp/sg.group

同一グループの複数の savegrpsの同時実行を防止するためのロックファイルです。

/nsr/tmp/sg.group名前付けされたグループおよびクライアントの各セーブセットの出力を記録する際に使用される一時ファイルです。

/nsr/tmp/ggroup *短いファイル名(64文字以内)のファイルシステムで、名前付けされたグループの各セーブセット出力を記録する際に使用される一時ファイルです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 557

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savegrp(8)

参照先ls(1)、 ps(1)、 nsr_getdate(3)、 rcmd(3)、 fstab(5)、 nsr(5)、 nsr_directive(5)、 nsr_notification(5)、 nsr_service(5)、 nsr_group(5)、 nsr_schedule(5)、 nsr_resource(5)、 nsr_render_log(8)、 mminfo(8)、 nsrssc(8)、 netstat(8)、 nsr(8)、 nsradmin(8)、 nsrjobd(8)、nsrexecd(8)、 nsrwatch(8)、 rshd(8)、 save(8)、 savefs(8)、 pathownerignore(5)、 yppush(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド558

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savepnpc(8)

Maintenance Procedures savepnpc(8)

製品名(A-Z)save - NetWorkerでファイルを長期ストレージにセーブします。

savepnpc - NetWorkerを使用してファイルを長期ストレージに保存し、NetWorkerクライアント上で前処理と後処理のコマンドを実行します。

形式save [ -BEiKLnquSVvx ] [ -sサーバ ] [ -Jストレージノード ] [ -cクライアント名 ] [ -N 名前 ] [ -e有効期限 ] [ -fディレクティブファイル ] [ -oセーブオペレーション ] [ -bプール ] [ -Fファイル ] [ -I入力ファイル ] [ -gグループ ] [ -lレベル ] [ -t日付 ] [ -mマスカレード ] [ -wブラウズ時刻 ] [ -y リテンション時間 ] [ -W幅 ] [ パス ... ]

savepnpc -sサーバ -gグループ [ -BEiKLnquSVvx ] [ -J ストレージノード ] [ -cクライアント名 ] [ -N名前 ] [ -e有効期限 ] [ -fディレクティブファイル ] [ -bプール ] [ -Fファイル ] [ -I入力ファイル ] [ -lレベル ] [ -t日付 ] [ -mマスカレード ] [ -wブラウズ時刻 ] [ -yリテンション時間 ] [ -W幅 ] [ パス ... ]

機能説明saveディレクトリやファイルシステム全体など、ファイルを NetWorkerサーバに保存します(nsr(8)を参照)。保存の進行状況は、Javaベースの NetWorker ManagementConsoleプログラム、または他のタイプの端末の場合はcurses(3X)ベースの nsrwatch(8)プログラムを使用して監視できます。

このコマンドを使用する場合、コマンドのモードが、次の箇所での説明に従って適切に設定されていると、root権限を保持できます。nsr(8)

path引数をコマンドラインで指定しない場合、またはこの引数を -Iオプションと使用しない場合、現在のディレクトリが保存されます。saveでは、ディレクトリ (含まれるすべてのファイルおよびサブディレクトリを含む )が保存されますが、マウントポイントがクロスされたり、シンボリックリンクのリンク先が保存されることはありません。保存対象のパスがネットワークファイルサーバからマウントされている場合、saveは、リモートマシンから saveを実行するか、-Lオプションを使うように指示します。

コマンドラインでパス引数を指定する場合に、指定したパスのディレクトリの 1つがシンボリックリンクであるときは、シンボリックリンクファイルではなく、シンボリックリンクのターゲットパスが保存されます。したがって、recover(8)コマンドまたは nwrecover(8)プログラムを使用してファイルをリカバリするときは、シンボリックリンクのターゲットパスを指定する必要があります。

各ディレクトリにあるディレクティブファイル (nsr(5)を参照 )は、デフォルトで読み込まれますが、このディレクティブファイルには、特定ファイルの保存方法 (圧縮やスキップなど )を指定した特殊な指示が記述されています。これらのディレクティブファイルは、'.nsr'と指定するか (UNIXの場合 )、'nsr.dir'と指定します (Windowsの場合 )。

サブディレクトリ構造内にある各ファイルで、path引数で指定するものは、NetWorkerアーカイブストリームでカプセル化されます。このデータストリームは、NetWorkerサーバにある受信プロセス (参照 nsrd(8))に送られると、データが処理され、ストリームのファイルごとにオンラインインデックスにエントリが追加され (nsrindexd(8)を参照 )、データは、最終的に長期ストレージメディアに保存されます (nsrmmd(8)を参照 )。デフォルトでは、これらのオンラインインデックスのエントリは、"backup"インデックスネームスペースに保存されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 559

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savepnpc(8)

メディアの取り扱いの詳細については、次の箇所を参照してください。nsrmm(8)および nsr_device(5)

savepnpcは saveと同じコマンドオプションで構成されていますが、実行するためには「-gグループ」が必要です。このコマンドでは、実際の保存の実行に加えて、前処理コマンドと後処理コマンドが指定されていればそれらも実行します。NetWorkerクライアントの最初のセーブセットを実際に保存する前に、savepnpcは前処理コマンドを実行し(/nsr/res/<grpname>.resファイルに前処理コマンドが設定されている場合)、クライアントの最後のセーブセットの保存が完了した時点で後処理コマンドを実行します(設定されている場合)。単一のセーブグループに複数のクライアントをセットアップして、クライアントごとに異なる前処理および後処理コマンドを実行することができます。<grpname>.resファイルはクライアントマシンに存在し、そのホスト内で一意です。前処理コマンドの実行に失敗すると、savepnpcは自動的に中断します。すべての処理結果は、クライアント上の /nsr/logs/savepnpc.logファイルに記録されます。ユーザーはタイムアウト条件を設定することで、すべてのセーブセットのバックアップが完了する前に、特定のタイミングで後処理コマンドを実行できます。このタイムアウト属性は、/nsr/res/<grpname>.resファイルに存在します。タイムアウトは、nsr_getdate()で認識できるように二重引用符で囲んだ形式で設定する必要があります(nsr_getdate(3)を参照)。また、/nsr/res/<grpname>.resに abort precmd with group属性があります。これは「Yes」または「No」に設定できます。「Yes」に設定した場合、特定のセーブグループが中断されると precmdが終了します。「No」に設定すると、セーブグループセッションが異常終了した後でも、precmd は最後まで実行されます。

/nsr/res/<グループ名 >.res ファイルの記述例は、次のとおりです。

type:savepnpc; precmd:/bin/true; pstcmd:/bin/true, "/bin/sleep 5"; timeout:"12:00pm"; abort precmd with group:No;

precmdフィールドは手動で変更して、最初のセーブセットの開始時に実行するコマンドを必要な数だけ含めることができます。pstcmdには、最終セーブセットの終了時に実行する必要のある任意のコマンドを含めることができます。後処理コマンドは、最終セーブセットの保存終了後か、またはタイムアウトで指定したタイミングのいずれか早い方で実行されます。Windows Networker Clients上では、シェルを "cmd.exe"に設定し、シェルフラグを "/c"に設定しないと、precmdと postcmdが実行できないことに注意してください。これにより OSは、コマンドを実行した後に、すべての開いているファイル記述子およびその他のリソースを適時に閉じます。また、precmdと pstcmdの両方については、すべての Networkerクライアント上において、コマンドの実行が完了してから出力先 (stdoutおよび stderr)をその他のファイルに変更してファイルディスクリプタが開かないようにするのが最良の方法です。

Windowsクライアントの場合の precmdと pstcmdの例を次に示します。

precmd: cmd.exe /c start_pre_cmd > pre_result.txt 2>&1 pstcmd: cmd.exe /c start_post_cmd > post_result.txt 2>&1

オプション-b pool

保存用の特定の宛先プールを指定します。

-c client-nameセーブセッションを開始するためのクライアント名を指定します。このオプションは、複数のネットワークインタフェースと複数のホスト名を持つクライアントで役立ちます。クライアント名を使用すると、複数のネットワークインタフェースを持つ 1つの物理クライアントに、複数のインデックスデータベースを作成できます。

これによって、使用するネットワークインタフェースが指定されることはありません。これは、クライアントリソースの server network interface属性で指定されます(nsr_client(5)を参照)。また、このオプションは、手動での保存を実行する際や、スケジュールセーブのためにデフォルト以外の backupコマンドを指定する際に、クラスタ上で使用することもできます。こパス所有者の規則についての詳細は、pathownerignore(5)を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド560

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savepnpc(8)

-e expiration保存データの有効期限が切れる日付を(nsr_getdate(3)形式)で設定します。セーブセットは、明示的な有効期限がある場合、期限切れになるまでブラウズは可能ですが、再利用はできません。このように、明示的な有効期限はクライアントポリシーで指定された既存のブラウズ時刻とリテンション時間を上書きし、ブラウズ時刻とリテンション時間は有効期限に変更されます。"-e exp_time"オプションは、"-w browse_time"または "-y reten_time"とともに使用することはできません。デフォルトでは、明示的な有効期限は使用されません。クライアントの最長のブラウズポリシーと最長のリテンションポリシーが使用されます。

-f dirfileプロトタイプのデフォルトディレクティブの読み取り元のファイル(nsr(5)を参照)です。-「ディレクティブファイル」に "-"を指定すると、デフォルトディレクティブは標準入力から読み取られます。

-o save_operations"KEYWORD:TOKEN=STATE[;KEYWORD:TOKEN=STATE;...]"形式のセーブオペレーション。Windows 2003で VSS保存を構成するには、以下の形式を使用します。例 :

"vss:*=off" VSSを停止させる。

"vss:Microsoft Exchange Writer=off" このライタを無効にする。

"vss:C:=off" ドライブの VSSを無効にする。

チェックポイント再開に関連するオプションには、次のものがあります。

"CHECKPOINT_BY_FILE:checkpoint_by_file=on"保存される各ファイルの後のチェックポイントの設定を有効にします。このオプションをオンにするとオーバーヘッドが追加発生し、保存プロセスの速度が遅くなります。デフォルトでは、各ディレクトリの後にチェックポイントが設定されます。

"CHECKPOINT_BY_FILE:checkpoint_by_file=off"各ディレクトリの後のチェックポイントの設定を有効にします。これはデフォルトの動作であるため、このオプションを明示的に指定する必要はありません。

スケジュールバックアップ時に savegrpプログラムによって以下の形式が指定されます。これらの形式を手動で指定することはサポートされていません。

名称変更されたディレクトリのバックアップは、以下の形式になります。

"RENAMED_DIRECTORIES:index_lookup=on"名称変更されたディレクトリのバックアップのサポートを有効化します。saveプログラムは、クライアントファイルインデックスを照合し、ディレクトリが名称変更されているかどうかを判断します。ディレクトリが名称変更されている場合は、ディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリがバックアップされます。

"RENAMED_DIRECTORIES:index_lookup=off"名称変更されたディレクトリのバックアップを無効化します。

非 ASCIIセーブセット名のバックアップ。

非 ASCII名の形式、および名称変更されたディレクトリのサポートを有効化または無効化する方法の詳細については、nsr_client (5)および「管理ガイド」を参照してください。

-g group

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 561

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savepnpc(8)

このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で、セーブのグループ (nsr_client(5)およびnsr_group(5)を参照 )を指定する場合に使用され、NetWorkerサーバでは特定のメディアプールを選択するために使用されます。

-i 保存対象のサブディレクトリ構造にある .nsr (UNIX)または nsr.dir (Windows)ディレクティブファイルを無視します。

-J storage-node-nameバックアップでストレージノードとして使用するホストを指定します(nsr_storage_node(5)を参照してください)。

-k checkpoint_id対応するチェックポイントの再開が有効な保存のチェックポイント ID。このオプションは、savegrp(1m)によって使用され、[Checkpoint enabled]オプションが[Enabled]に設定されているクライアントのチェックポイント再開機能を有効にします。checkpoint_idには 10進数のみを指定できます。チェックポイント再開が有効な保存を新しく開始する場合は 0に、保存を継続する場合はそのcheckpoint_idに等しい値に、それぞれ設定する必要があります。保存の checkpoint_idを取得する方法については、mminfo(1m)マニュアル ページを参照してください。その他のチェックポイント再開関連のオプションについては、-oオプションを参照してください。

-l level保存のレベルです。このオプションは、メディア データベースに格納される、スケジュール設定された保存の特定レベルを指定するために、savegrp(1m)および savefs(1m)が使用します。このオプションは手動 saveコマンドによって無視され、バックアップはアドホック レベルで実行されます。このレベル情報は、スケジュール設定されたバックアップ中にファイルをバックアップするかどうかを決定するためにsaveによって使用されることはありません。代わりに、-tオプションのパラメータが使用されます。

-m masqueradeサマリ行の先頭に付けるタグを指定します。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で、savegrpのサマリ通知を補助するために使用します。savepnpc(8)は、このタグを使用して、savegrpの作業リストでのクライアントオペレーションを指定することもできます。この作業リストは、pstclntsave(8)によって後処理が開始される前に完了している必要があります。

-n 保存の非実行。保存によって生成されるデータ量を推算しますが、実際の保存は実行しません。

-q サイレントモードです。サマリ情報とエラーメッセージだけを表示します。

-s serverNetWorkerサーバとして使用するマシンを指定します。

-t date(nsr_getdate(3)形式 )で、この日付までに更新されているファイルを保存対象にします。このオプションは、savegrp(8)および savefs(8)で使用します。メディアデータベースを参照し、セーブセットの前回の保存およびスケジュールセーブのレベルに基づいて適切な時刻値を決定することによって、スケジュールセーブを実行します。

Windowsの場合、ファイルの修正 /変更時刻は、そのファイルの[Last Written time]、[Creation time]、[Archive file]属性を参照します。これらをすべて使用して、ファイルのバックアップが必要かどうかが決定されます。一部の古いファイルシステムでは、NSR_AVOID_ARCHIVE環境変数を("no"以外の値に)設定していない限り、正確なファイル作成時刻が記録されない場合があるため、[Archive file]属性が設定されている場合は、そのファイルは常にバックアップされます。

-u エラー発生時に保存を停止します。saveプログラムは、エラーを単なる警告として処理し、バックアップに含まれる残りのファイルの保存を継続します。このオプションを設定すると、エラー発生時に saveが終了し、セーブが中断されます。通常、このオプションの使用はお勧めしませんが、ファイルのグループを完全なセットとしてバックアップする必要がある場合は、役立ちます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド562

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savepnpc(8)

-v 冗長モードです。saveプログラムは、処理の進行に伴って saveの詳細情報を提供します。

-y retention保存データを再利用可能にする日付 (nsr_getdate(3)形式 )を指定します。特殊値 foreverは、期限切れにならないボリューム (アーカイブボリュームなど )を使用する必要があることを示します。デフォルトでは、サーバが、有効なリテンションポリシーに基づいてセーブセットの日付を決定します。このオプションでは、保存のたびごとに、既存のポリシーを上書きすることができます。

-w browse_timeセーブセットのブラウズが可能な期限の日付(nsr_getdate(3)形式)を設定します。デフォルトでは、セーブセットに対するブラウズの日付を、サーバが決定します。この決定は、有効なブラウズポリシーに基づいて行われます。このオプションでは、保存のたびごとに、既存のポリシーを上書きすることができます。

-x マウントポイントをクロスします。このオプションは手動セーブコマンドにしか使用できません。-xオプションに (セーブセット )パスを付けて指定すると、このパスで示されたマウントポイントがクロスされ、マウントされたファイルシステム内にあるファイルがバックアップされます。-xオプションを指定しないと、そのパスのローカルファイルとディレクトリだけがバックアップされます。

マウントポイント (またはその下のファイル /サブディレクトリパス )を、手動セーブコマンドの場合にバックアップする (ローカル )パスとして指定する場合は、このオプションは無効となり無視されます。その場合は、一般的に -Lオプションが必要になります。たとえば、/tmp_mnt/pumbaaが pumbaa:/spaceのマウントポイントの場合は、次の 3つのコマンドは-xオプションの指定により別々の働きをします。

save -x /tmp_mnt

マウントポイントをたどり、/tmp_mntのローカルファイルとディレクトリを、とともにバックアップする。/tmp_mnt/pumbaa のファイルとディレクトリ

save /tmp_mnt

マウント ポイントをクロスせず、/tmp_mntのローカルファイルとディレクトリだけをバックアップする。

save [-x] /tmp_mnt/pumbaa[/...]

マウントポイントを (セーブセット )パスとして指定すると、「-x」オプションは無視され、エラーメッセージが表示されて、大半のプラットフォームには「-L」オプションが必要であることが示される。

Windowsの場合、マウントポイントは、同じマシン上のマウントボリュームの代替パスを参照しています。たとえば、H:\tmp_mnt\d_driveは、ローカルボリューム (ドライブ ) D:のマウントポイントとして定義できます。

-B ルート (''/'')から呼び出しポイントまでのすべての接続ディレクトリ情報を、強制的に保存します。

-E 保存を実行せずに、保存によって生成されるデータのサイズを推算します。この推算値は inode報から生成され、データの読み込みは 1回に制限されることに注意してください。

-F fileファイルのファイル変更日付よりも後に変更されたファイルのみ保存します。

Windowsの場合、「ファイル」の変更時刻の詳細については、-t (Reg.)オプションを参照してください。

-I input_file保存先のパスをコマンドラインから取得し、指定されたファイルから保存先のパスを読み込みます。パスは 1行に 1つずつ指定する必要があります。コマンドラインにパスを指定していない場合、ファイルに指定されているパスに保存されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 563

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savepnpc(8)

-K 接続ディレクトリのインデックスエントリが構築されません。

-L ローカルです。ファイルがネットワークファイルサーバのものであっても、保存は NetWorkerのローカルクライアントから実行します。これらのファイルをリカバリするには、recover(8)で、-c client 引数を指定して実行します。clientには、次のことを実行した NetWorkerクライアントの名前を指定します。

-LL バックアップをローカルバックアップとして処理したうえで、完了出力の末尾に「complete savetime=number」という形式の行を追加します (numberは、このバックアップで作成されたセーブセットの保存時刻です )。このオプションは、自動クローン作成を行うときに savegrp(8)コマンドで使用します。

-N nameセーブセットのシンボリック名です。デフォルトでは、path引数の共通接頭部がセーブセット名として使用されます。SYSTEMセーブセット (SYSTEM STATE、SYSTEM FILES、および SYSTEM DB)のいずれかを保存する際に、-Nオプションを使う場合、パスを指定し、そのパスが -Nオプションで割り当てた名前の値に一致している必要があります。

-S セーブセットのリカバリだけを可能にします。これによって、インデックスエントリを作成せずに保存が実行されます。したがって、セーブセットのブラウズはできませんが、セーブセットのリカバリをデータのリカバリに使用することはできます。

-V OFCメカニズムに対して、ソースボリュームの特定時刻のコピーを作成することを禁止します。(NT NetWorkerサーバとの互換性の確保用 )。

-W widthサマリ情報の出力をフォーマットするときに使用する幅です。widthの有効値は、1~ 10000の整数値です。指定した幅が小さすぎてサマリが収まらない場合、必要に応じてサイレントに大きな値に調整されます。指定した widthが必要最小値より大きい場合、適切な幅になるようにサマリにスペースが挿入されます。-W引数を指定しない場合で、固定幅を使用しないときは、サマリは、必要な最小幅に展開されます。

参照先curses(3X)、 nsr_getdate(3)、 nsr(5)、 nsr(8)、nsr_client(5)、 nsr_device(5)、 nsr_group(5)、 nsr_service(5)、 nsrd(8)、 nsrim(8)、 nsrindexd(8)、 nsrmm(8)、 nsrmmd(8)、 nsrwatch(8)、 recover(8)、 savefs(8)、 savegrp(8)、 pathownerignore(5)

診断終了コード:0 正常終了。これは、セーブセットがサーバ上に正しく作成されたことを示します。個々のファイルのバッ

クアップの失敗についてのエラーメッセージは警告であり、これによって異常終了することはありません。<>0 異常終了。セーブセットが、サーバ上に正しく作成されませんでした。

メッセージ :host: saveset level=level, size time count files.

このメッセージ (クライアントホスト名、セーブセット名、レベル、セーブセットの合計サイズ、経過時間、ファイルカウントが表示される )が出力されるのは、saveが savegrp(8)によって実行されて、異常終了する場合です。

host: filename: warningこの形式のメッセージは、個々のファイルをバックアップするときに発生した障害に関する警告です。通常、これらのメッセージが表示されても、saveが失敗することはないため、これらのメッセージは「セーブグループ完了」メッセージの「完了」セクションにある saveの出力の部分に表示されます。

path: File index could not be obtained due to <reason>.このディレクトリの内容は正常にバックアップされていない可能性があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド564

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savepnpc(8)

名称変更されたディレクトリのサポートが有効化されているパスでオンラインファイルインデックスレコードの取得中にエラーが発生しました。nsrck(8)を実行し、クライアントリソースの「Backup renamed directories」属性をオフにしてください(nsr_client(5)を参照)。それでも問題が解決しない場合は、グループを再実行してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 565

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savepnpc(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド566

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savepsm(8)

Maintenance Procedures savepsm(8)

製品名(A-Z)savepsm - save NetWorker Management Consoleデータベースを NetWorkerの長期ストレージに保存します。

形式savepsm { -I NMCインストールディレクトリ } -[ STCEh ] [ -s server ] [ -c client-name ] [ -l level ] [ -b pool ]

機能説明savepsmは、NetWorker Management Consoleデータベースの内容を NetWorkerサーバに保存します。これは、データベースのトランザクションログの切り捨て(削除と再起動)にも使用されます。

シェルの LD_LIBRARY_PATH環境変数または同等の環境変数で、savepsmの起動元にするものには、<product install directory>/sybasa/lib64(Solaris/AIX/HP-UXの場合)、または <product install directory>/sybasa/lib(Linuxの場合)をコンポーネントの 1つとして含める必要があります。NetWorker Management Consoleが Solarisのデフォルトの /opt/LGTOnmcディレクトリに置かれていない場合は、<product install directory>/binを LD_LIBRARY_PATHに追加する必要があります。

オプション-b pool

指定したプールのボリュームを使用します。

-C ソフトウェア圧縮を実行します。

-c client-nameclient-nameの名前で、セーブにインデックスを作成します。詳細については、save(1m)を参照してください。

-E 暗号化を実行します。

-h savepsmバイナリの使用方法を表示します。

-I NMC Install directory「NMC Install directory」に、パッケージのインストールディレクトリを指定します。デフォルトのNetWorker Management Consoleは、Solarisの場合は /opt/LGTOnmc、Linuxの場合は /opt/lgtonmcにインストールされます。

-l level "level"にバックアップレベルを指定します。「full」、「incr」、または「skip」のいずれかを指定します。

-S 認証構成ファイルのバックアップをスキップします。

-s server"server"に NetWorkerサーバを指定します。

-T バックアップをしないで、データベースのトランザクションログを切り捨てます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 567

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savepsm(8)

使用方法avepsmは、NetWorker Management Consoleデータベースの保存に使用します。このコマンドは、テータベースの手動保存またはトランザクションログの切り捨てにも使用します。データベースディレクトリに保存されている NetWorker Management Consoleのデータベース資格証明ファイル(gstd_db.conf)と NetWorker Management Consoleの認証構成ファイルは、NetWorker Management Consoleデータベースとともに自動的にバックアップされます。データベース資格証明ファイルと認証構成ファイルは、「CONSOLE_BACKUP_FILES」というセーブセット名で保存されます。

認証構成ファイルには、NetWorker Management Consoleが認証に外部リポジトリを使用するように設定されている場合、外部リポジトリ(LDAPなど)の構成情報が含まれます。NetWorker Management Consoleは、デフォルトで、認証に独自のユーザーリポジトリを使用します。認証構成ファイルのリカバリには、NetWorkerのrecover(1m)コマンドを使用します。

Savegrp(1m)を使用してデータベースの自動セーブを実行するには、savepsm.shスクリプトを使用します。savepsm.shは、LD_LIBRARY_PATH環境変数または同等の環境変数を設定し、savepsmを呼び出すラッパースクリプトです。自動セーブされるようにデータベースを設定するには、クライアントリソースを定義し、文字列"NMCASA:/gst_on_<hostname>/lgto_gst"(「hostname」は NetWorker Management Consoleサーバが稼働しているホストの短縮名)をクライアントのセーブセット属性に記述します。次に、「backup command」属性に savepsm.shコマンドを記述します。

バックアップが完了すると、トランザクションログは自動的にトランケートされます。

バックアップしないで、データベースのトランザクションをトランケートするには、-Tオプションを使用します。

注記NetWorker Management Console サーバを実行していないと、savepsmを正常に実行することはできません。

終了ステータスsavepsmは、エラーが発生した場合はゼロ以外の終了コードを返し、成功した場合はゼロの終了コードを返して終了します。

参照先save(1), savegrp(1), recoverpsm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド568

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scanner(8)

Maintenance Procedures scanner(8)

製品名(A-Z)scanner - NetWorkerのメディアを検証し、インデックスを再構築します。

形式scanner [ オプション ] -B -S SSID [ -im ] [ -z ] デバイス

scanner [ オプション ] -i [ -S SSID ] [ -cクライアント ] [ -N名前 ] [ -y 保存時間 ] デバイス

scanner [ オプション ] -m [ -S SSID ] [ -y保存時間 ] デバイス

scanner [ オプション ] [ -S SSID ] [ -cクライアント ] [ -N名前 ] デバイス [ command ]

オプション : [ -npqvk ] [ -fファイル ] [ -rレコード ] [ -sサーバ ] [ -tタイプ ] [ -bプール ]

コマンド: -x command [ arg ... ]

機能説明scannerコマンドは、バックアップテープやバックアップディスクなどの NetWorkerメディアを読み取り、ボリュームの内容の確認、ボリュームからのセーブセットの抽出、NetWorkerオンラインインデックスの再構築を行います。インストールされると、スーパーユーザーだけがこのコマンドを実行できます。ただし、コマンドのモードを変更することにより、root権限は変更しないまま一般ユーザーがこのコマンドを実行することもできます。詳細については、nsr(8)を参照してください。「デバイス」は必ず指定する必要があり、通常は NetWorkerサーバが使用するデバイス名の 1つを指定します。テープドライブの場合は、「閉じるときに巻き戻さない」デバイスの名前である必要があります。adv-fileタイプのデバイスでは、読み取り専用のデバイスの名前を指定しても、読み書き両用デバイスの名前が使用されます。

scannerは、オプションなしで、または -v,を指定して起動すると、指定した deviceのボリュームが読み取りおよびスキャン用に開かれ、目次が作成されます。目次には、ボリュームにある各セーブセットの情報が記載されています。デフォルトでは、見つかった各セーブセットについて 1行の情報が標準出力に書き込まれます。情報の内容は、クライアント名、セーブセット名、保存時刻、レベル、サイズ、ファイル、SSID、およびフラグです。client nameは、このセーブセットを作成したシステム名です。nameは、ave(8)によってセーブセットに割り当てられたラベルです。通常はファイルシステムのパス名になります。save timeは、セーブセットを作成した日時です。levelは、full、incrementalの先頭 1文字、またはレベルを表す 0 ~ 9の数字 1文字になり、手動セーブの場合は空白になります。sizeは、セーブセットのバイト数です。filesは列で分類され、セーブセットに含まれているクライアントファイル数を示します。ssidは、このセーブセットの内部での参照、検索に使用される識別子です。同じ IDを、-Sオプションと一緒に明示的に指定すると、特定のセーブセットを抽出できます。

目次は、実際のセーブセットデータ内に散在する同期(「メモ」)チャンク(mm_data(5)を参照)に基づいています。メモチャンクには、4種類あります。開始(Begin)、継続(Continue)、同期(Synchronize)、終了(End)で、それぞれフラグ B、C、S、Eで表されます。開始 (B)メモは、セーブセットの開始をマークするのに使用されます。開始チャンクが書き込まれた時点では、セーブセットのサイズおよびファイル数は不明です。継続(C)メモは、セーブセットが別のボリュームで開始されたことを示すために使用されます。同期 (S)メモは、前のメディアが損傷を受けたときに、セーブセットの中でデータ抽出を再開する場所にマークを付けるために使用されます (クライアントファイルの境界 )。終了 (E)メモは、セーブセットの終わりにマークを付けて、目次行を出力します。他のメモが表示されるのは、-vオプションを選択した場合だけです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 569

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scanner(8)

オプション-b pool

ボリュームの所属先にするプールを指定します。このオプションは、プール情報をメディアに保存しないバージョンの NetWorkerにのみ適用されます。それらのバージョンでは、ボリュームを Defaultプールのメンバーにしない場合、ボリュームの所属先にするメディアプールを指定する必要があります。メディアでプール情報が保存されているボリュームでメディアを別のプールに割り当てるには、メディアのラベルを変更する必要があります。このラベル変更により、メディアのすべてのデータが破壊されます。

-B これは、-Sオプションと一緒に使用すると、指定するセーブセット IDがブートストラップのものであることを示すフラグが付けられます。

-c client指定した NetWorkerクライアントマシンのセーブセットだけを処理します。このオプションは、何回も使用でき、-Nオプションと一緒に使用できます。使用できるのは、-iまたは -xオプションがある場合だけです。

-f file特定のメディアファイル番号からスキャンを開始します。このオプションは、光ディスクやファイルデバイスタイプなどのメディアに対しては有用ではありません。

-i 読み取ったボリュームから、メディアインデックスとオンラインファイルインデックスの両方を再構築します。1つのセーブセットを -S ssidオプションと一緒に指定する場合、指定したセーブセットのエントリだけがオンラインファイルインデックスにコピーされます。バージョン 6.0以降の場合、データバックアップに伴うインデックスバックアップを含んだテープがあるときは、インデックスをリストアしてscanner -mを実行し、インデックスおよびデータバックアップのメディアデータベースエントリを再読み取りすることをお勧めします。これを実行したら、nsrck -L7 -t date <clientname>を実行して、テープのバックアップ時点でのクライアントのインデックスをリカバリしてください。これにより、その時点のインデックスエントリがインデックスに戻ります。ただし、テープにインデックスバックアップがない場合、-iオプションを指定して、インデックスエントリを再構築する必要があります。

注記:NDMPセーブセットまたは DSAセーブセットの場合、このオプションを指定しても、インデックスエントリはボリュームから再構築されません。ただし、インデックスバックアップがある場合は、前記のようにscannerと nsrckを使用してください。DSAセーブセットと通常の NetWorkerセーブセットが混在するボリュームの場合、scanner -iを実行すると、DSAセーブセットがスキップされ、エラーが返されます。

-m 読み取ったボリュームのメディアインデックスを再構築します。1つのセーブセットを -S ssid オプションと一緒に指定する場合、指定したセーブセットのエントリだけがメディアインデックスにコピーされ、セーブセットデータは標準出力に書き込まれます。この出力は、コンソールでの予期しない動作を防ぐために、必要に応じてリダイレクトする必要があります。メディアデータベースは、"scanned-in"ステータスを保持しません。"ssflags"フィールドにはそのステータスを示すフラグがありません。セーブセットには、スキャンインされた時刻と、そのセーブセットのクロックステータスに応じて、新しいブラウズポリシーまたはリテンションポリシーが指定されます。

-n すべてのメディアをチェックしますが、メディアデータベースもインデックスデータベースも再構築しません。-iオプションと一緒に使用すると、このオプションは最大限のメディアチェックを行いますが、データベースの変更は行いません。

-N namename (リテラル文字列だけ )で指定したセーブセットを処理します。このオプションは、何回も使用でき、-cと一緒に使用できます。使用できるのは、-iまたは -xオプションがある場合だけです。

-p 処理時にセーブセットのメモ情報を出力します。

-q エラーまたは重要メッセージだけを表示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド570

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scanner(8)

-r record特定のメディアレコード番号からスキャンを開始します。

-s serverストレージノードに対して scannerが使用される場合に、制御サーバを指定します。ストレージノードの詳細については、nsr_storage_node(5)を参照してください。

-y retention timeスキャンイン対象のボリュームにあるセーブセットの完了済みクローンインスタンスのリテンション時間を指定します。このオプションは、-iまたは -mオプションと使用する場合にだけ有効です。-Sオプションを使用してセーブセットを指定した場合、このセーブセットのクローンインスタンスのリテンション時間は、指定した値に設定されます。スキャンイン対象のボリュームに属していないクローンインスタンスのリテンション時間は、変更されません。

-z サイレント終了を示すこのオプションでは、セーブセットが次のボリュームにまたがっていると、プロンプトが表示されません。1番目のボリュームの読み取りが完了すると、ユーザからの入力を待たずに終了します。

-S ssid指定したセーブセットを抽出します。-iまたは -xオプションと一緒に使用する場合、何回も使用できます。また、-cおよび -Nオプションを使用すると、選択したセーブセット以外に対しても使用できます。それ以外の場合、ボリュームがスキャンされてセーブセットの ssidが検索され、標準出力に書き込まれます。この出力は、コンソールでの予期しない動作を防ぐために、必要に応じてパイプする必要があります。リカバリモードで動作する uasm(8)プログラムにパイプされて、セーブセットが処理される場合がほとんどです (リカバリ対象のファイルを制限するディレクトリリストを備えていたり、ファイルの場所をマップするための -m引数を備えていることがあります )。-Sを、-iまたは -mなしで使用する場合、ボリュームラベルが読み取れないときに、scannerは、ボリュームのブロックサイズを求めるプロンプトを表示します。ボリューム情報がメディアデータベースにある場合、ユーザはセーブセットによってリカバリを実行することができます (参照 recover(8))。-Bも指定すると、ssidが取得されて、ブートストラップの ssidとして使用されます。この場合、ssidは 1つしか許可されません。

注記:NDMPセーブセットまたは DSAセーブセットのセーブストリームを uasm(8)などのリカバリプログラムにパイプすることはできません。

-t typeメディアタイプを指定します。たとえば、光ディスクの場合は optical、8mm 5GBテープの場合は 8mm 5GBと指定します。通常、メディアタイプは、デバイスが既知の場合は NetWorkerサーバから取得されます (参照 nsr_device(5))。

-V volume nameクラウド ボリュームのスキャン時にスキャンするボリュームの名前を指定します。通常、クラウド デバイスは複数のボリュームで構成されており、スキャナでは、正しいボリュームをスキャンできるようにボリュームの名前を指定する必要があります。

-v 各メモチャンクのログ、100メディアレコードごとのメッセージなど、冗長メッセージを表示します。-iオプションを使用する場合、クライアントファイルごとに 1行ずつ出力されます (大量の出力が生成される可能性があります )。

-k このオプションは、テクニカルサポートから指示を受けた場合にだけ使用してください。

-x command arg ...新しく選択された各セーブセットを処理する任意の UNIXコマンドを指定します。この引数は、引数リストの最後(device引数の後)に 1回だけ発生します。各セーブセットのセーブストリームは、コマンドの新しいインスタンスの stdinに接続されます。通常このコマンドは、各セーブセットを処理するためにリカバリモードで実行される uasm(8)です(ファイルの場所をマップするために -m引数を使用することがあります)。ボリューム情報がメディアデータベースにある場合、ユーザーはセーブセットによってリカバリを実行することができます(recover(8)を参照)。コンソール I/Oに、指定した UNIXコマンドを

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 571

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scanner(8)

実行しないでください。代わりに、コマンドに渡す引数として競合解決パラメータを指定してください(例:scanner -S <ssid> -x uasm -iR -rv)。コンソールでの対話が必要な場合は、-xオプションを使用して UNIXコマンドを呼び出す代わりに、scannerの出力をコマンドにパイプします。

注記:NDMPセーブセットまたは DSAセーブセットのセーブストリームを uasm(8)などのリカバリプログラムにパイプすることはできません。

-Z datazone-idボリュームのスキャンの始点となる datazone-idを指定します。このオプションは、現在の NetWorkerサーバのデータゾーンではない別のデータゾーンからクラウド ボリュームをスキャンするときに使用します。

NetWorkerの datazone-idはインストール時に自動的に作成され、そのインストールの使用期間が続く間は変更されません。したがって、災害復旧時に NetWorkerの新規インストールを行い、たとえばブートストラップ データ内をスキャンすると、その新規インストールでの datazone-idは前の datazone-idとは異なる値になります。-Zを指定してスキャナに古い datazone-idを示さない限り、古いデータゾーンがスキャナによって検出されることはありません。ブートストラップがスキャンされて復旧すると、古い datazone-idは自動的にリストアされます。

災害復旧時に NetWorkerサーバがブートストラップ ボリュームを正常に読み取ることができるようにするため、現在のサーバの datazone-idは、-Zによって指定された値に更新されます。ただし、災害復旧モードになっている必要があります。つまりスキャナは、NetWorkerデータベースにその他のボリュームが存在せず、デバイスが 1つだけ定義されている場合にのみ、NetWorkerの datazone-idを更新します。-Zが指定されているその他のすべての場合は、サーバの datazone-idを更新することなく現在のオペレーションでボリュームにアクセスすることになるため、その datazone-idはスキャナによって一時的に使用されるだけです。

使用例テープのベリファイ :

scanner /dev/nrst0

scanner: 8mmテープ mars.001を /dev/nrst0でスキャン中

client name save set save time level size files ssid Sspace /export 10/07/94 12:38 f 100762460 10035 16983 Espace /usr 10/07/94 13:14 f 27185116 3185 16984 Espace /nsr 10/07/94 12:40 f 77292280 8436 16980 Sspace / 10/07/94 13:22 f 1693192 518 16985 Sscanner:8mmテープ mars.001の終わりに達しました

クライアントのオンラインファイルインデックスをテープから再構築する :

scanner -m /dev/nrst8

scanner: 4mmテープ monday.fullsを /dev/nrst8でスキャン中scanner: ssid 17458697:スキャン完了scanner: ssid 17458694:スキャン完了scanner: ssid 17458698:スキャン完了scanner: ssid 17458693:スキャン未完了scanner: 4mmテープ monday.fullsの終わりに達しました

scanner: 次のテープの準備ができたらデバイス名を入力してください [/dev/nrst8]?

nsrck -L7 -t "06/07/99" supernova

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド572

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scanner(8)

nsrck: 'supernova'のインデックスをチェック中nsrck: クライアント「supernova」のファイル インデックスはリカバリされました。nsrck: 'supernova'のインデックス セーブセットを「quasar」からリカバリ中リカバリ完了時刻 : Fri Jun 16 14:03:16 2000nsrck:クライアント「supernova」のインデックスのリカバリを完了しました

nsrck: /disk1/nsr/index/supernova レコード数 85782、容量 14 MBnsrck: 1クライアントのチェックが完了しました

/usr のセーブセットを抽出して /mntに移動する :

scanner -S 637475597 /dev/nrst8 | uasm -rv -m /usr=/mnt or

scanner -S 637475597 /dev/nrst8 -x uasm -rv -m /usr=/mnt

すべてのセーブセットをクライアント marsから抽出して /aに移動する :

scanner -c mars /dev/nrst8 -x uasm -rv -m/=/a

参照先mm_data(5), mminfo(8), nsrmmdbasm(8), nsr(8), nsrck(8), nsrindexasm(8), nsrmmd(8), nsr_device(5), nsr_storage_node(5), uasm(8).

診断xdr変換エラー、fn %d、rn %d、チャンク %d、合計 %d予期しないファイル数です。%dを予期しましたが %dを取得しました予期しないレコード数です。%dを予期しましたが %dを取得しました

これらのメッセージはすべてメディアエラーを示します (テープブロックの消失または損傷 )。xdr変換エラーの場合、ゼロ以外の「チャンク」番号はブロックの一部を回収できることを意味します。scannerがリサイクルされたメディアの論理上の終わりに達した場合、予期しないファイル番号が得られるのは正常な状態です。

nsrscanにおけるデータの継続。NNNNN.MMMMMM XDRデコードエラー(1つまたは複数の上述のメッセージで表されるエラー)の後、scannerは再同期してストリームの残りを送信しようとします。ただし、uasm(8)などのプログラムは、途中が欠落したストリームをデコードできないため、scannerはストリームの残りをファイルに送信します。このストリームは手動でデコードできます。たとえば、元のコマンドが +.5i

scanner -S ssid | uasm -r

で、同期エラーが発生した場合、ストリームの残りを次のコマンドでデコードできます。

uasm -r < nsrscan.NNNNN.MMMMMM

ここで、入力するファイル名は、診断メッセージに出力された名前です。

予期しないボリューム IDです。volid1を予期しましたが、volid2を取得しました通常このメッセージは、リサイクルされたテープまたはディスクに対してコマンドを冗長モードで実行した場合に表示されます。これはエラー状態を示すものではなく、ボリュームの終わりの通常の処理状況を詳しく表したものです。

ssid %d:終了、しかし不完全ですscannerはセーブストリームの終わりを検出しましたが、ストリームは中断され、値は信用できません。オンラインインデックスが再構築されると、中断されたストリームが終わったときに次のメッセージが表示されることがあります。

(セーブセット ID %d):セーブストリームのデコードエラー

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 573

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scanner(8)

インデックスの再構築中に、scannerはセーブストリーム内のバイトが無効なことを検出しました。これは通常、中断したセーブストリームを処理したことが原因です。その他の原因としては、テープの破損が考えられます。この状態が検出されると、セーブストリームのインデックスの再構築処理は終了します。これにより、次のメッセージが表示されることがあります。

書き込みに失敗しました。壊れたパイプセーブストリームのインデックスを再構築するプロセスがストリーム全体を処理する前に終了すると、scannerによって出力されます。

このコマンドを実行する権限がありません一般(rootでない)ユーザーがこのコマンドを呼び出しました。

「arg」をファイル番号に変換できません-fおよび -rオプションには、開始ファイルまたはメディアのレコード番号として数値の引数が必要です。

メディアインデックスに存在します-iオプションまたは -mオプションが指定されましたが、ボリュームはすでにメディアデータベース内にリストされています。このメッセージは情報のみの通知であり、ボリュームがすでにリストされていたためにメディアデータベースに追加されなかったことを意味します。

fn %d rn 0 read error I/O error done with tape_type tape volid volume_name</>PDこれらのメッセージが同時に表示されるのは、scannerが、メディアの終わりで連続したファイルマークを検出した場合です。これらはエラー状態を示すものではなく、無視することができます。

制限スキャナの実行中は、選択したデバイスをサービス モードにしてください。これを行わないと、NetWorkerが自動的にボリュームのアンロードを試み、スキャナが失敗する可能性があります。

scannerは、NetWorkerサービス (nsrd(8)や nsrmmdbd(8))なしでも実行することができます。ただし、これは、ほとんどのデバイスタイプに関してメディアまたはオンラインファイルインデックスを再構築する場合を除きます。論理デバイスおよび NDMPデバイスでは、これらのデバイス構成を問い合わせるために NetWorkerサービスを実行している必要があります。

他の NetWorkerサーバのボリュームからインポートされたファイルインデックスバックアップは、nsrck -L7によってリカバリすることはできません。mmrecovを使用して NetWorkerサーバのブートストラップをリカバリしておかないと、ファイルインデックスをリカバリできません。

ラベル変更された光ボリューム (1回書き込まれた後にラベル変更されて再利用された書き換え可能な光ボリューム )をスキャンする場合、scannerが新しいデータの終わりを読み取ってから以前のボリュームから古いデータを読み取ろうとして、「予期しないボリューム ID」エラーで終了することがあります。このエラーは、すべての正常なデータを読み取った後に発生するので、無視することができます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド574

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sjiielm(8)

Maintenance Procedures sjiielm(8)

製品名(A-Z)sjiielm - SJIジュークボックスインタフェース SJIIELEMコマンドのテスト

形式sjiielm devname [ { drive | スロット | inlt | mt } address nelements ]

機能説明sjiielmプログラムは、SJI準拠のジュークボックスにおいて SJIIELEMコマンドをテストします(参照libsji(8))。このコマンドは、ジュークボックスのエレメントステータス初期化インタフェースをテストします。ジュークボックスがこの機能をサポートしていない場合、該当するエラーメッセージが出力されます。

devname引数は、システムで動作する SJI準拠ジュークボックスにアクセスできるデバイス名にしてください。標準的な使用方法としては、SCSIバス、SCSIターゲット ID、および SCSI LUNを含んだ名前を指定します。たとえば、次のとおりです。[email protected]

オプションの引数は、特定範囲のエレメントの初期化をサポートしているジュークボックス用のものです。この場合、次のエレメントタイプ drive、 slot、 inlt(インポート /エクスポートエレメント )、または mt(メディアトランスポート、"ロボットアーム ")からいずれかを選択し、初期化する SJI正規化 (1から始まるなど )アドレスとエレメント数を指定します。

参照先libsji(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 575

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sjiielm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド576

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sjiinq(8)

Maintenance Procedures sjiinq(8)

製品名(A-Z)sjiinq - SJIジュークボックスインタフェース SJIINQコマンドのテスト

形式sjiinq devname

機能説明sjiinqプログラムは、SJI準拠のジュークボックスにおいて SJIINQコマンドをテストします(参照libsji(8))。このコマンドでは、ジュークボックスを識別する文字列が返されます。ジュークボックスがこの機能をサポートしていない場合、該当するエラーメッセージが出力されます。

devname引数は、システムで動作する SJI準拠ジュークボックスにアクセスできるデバイス名にしてください。標準的な使用方法としては、SCSIバス、SCSIターゲット ID、および SCSI LUNを含んだ名前を指定します。たとえば、次のとおりです。[email protected]

参照先libsji(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 577

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sjiinq(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド578

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sjimm(8)

Maintenance Procedures sjimm(8)

製品名(A-Z)sjimm - SJIジュークボックスインタフェース SJIMMコマンドのテスト

形式sjimm jukebox [ drive | スロット | inlt | mt ] src [ drive | スロット | inlt | mt ] dst

機能説明sjimmプログラムは、SJI準拠のジュークボックスにおいて SJIMMコマンドをテストします(参照 libsji(8))。このコマンドは、ジュークボックス内でメディアを移動する機能をテストします。

jukebox引数は、システムで動作する SJI準拠ジュークボックスに制御ポートを指定する必要があります。標準的な使用方法としては、SCSIバス、SCSIターゲット ID、および SCSI LUNを含んだ名前を指定します。たとえば、次のとおりです。[email protected]

3番目と 5番目の引数は、drive、slot、inlt、mtのいずれかにしてください(それぞれドライブエレメント、ストレージエレメント、インレット /アウトレットエレメント、およびメディアトランスポートエレメントを表しています)。dstと src引数は、名前付きデバイスというタイプ用の SJIのアドレス番号です(sjirdp(8)を参照)。

一般には、次のようになります。

sjimm [email protected] slot 4 drive 1

これにより、1つのメディアを 4番目のストレージエレメント (スロット )から 1番目のドライブに移動します。

注記sjimmは、ジュークボックスのメディアエレメントに対してプログラム的な接続を提供しているわけではありません。したがって、メディアの 1つをドライブエレメントから移動するときは、ジュークボックスに自動排出機能がある場合を除き、プラットフォームに依存した他の方法を使用して、メディアをドライブから排出してジュークボックス内で移動する必要があります。

参照先libsji(8)、 sjirdp(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 579

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sjimm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド580

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sjirdp(8)

Maintenance Procedures sjirdp(8)

製品名(A-Z)sjirdp - SJIジュークボックスインタフェース SJIRDPコマンドのテスト

形式sjirdp devname

機能説明sjirdpプログラムは、SJI準拠のジュークボックスにおいて SJIRDPコマンドをテストします(参照 libsji(8))。このコマンドは、SJIデバイスの位置番号をジュークボックスから取得します。

このコマンドの出力例を次に示します。

[email protected] has 2 DATA TRANSPORT Elements starting at address 1 ([email protected]は、アドレス 1から始まる 2データトランスポートエレメントを持っています )[email protected] has 1 MEDIA TRANSPORT Element starting at address 1 ([email protected]は、アドレス 1から始まる 1メディアトランスポートエレメントを持っています )[email protected] has 25 STORAGE Elements starting at address 1 ([email protected]は、アドレス 1から始まる 25ストレージエレメントを持っています )[email protected] has 1 IMPORT/EXPORT Element starting at address 1 ([email protected]は、アドレス 1から始まる 1インポート /エクスポートエレメントを持っています )

devname引数は、システムで動作する SJI準拠ジュークボックスにアクセスできるデバイス名にしてください。標準的な使用方法としては、SCSIバス、SCSIターゲット ID、および SCSI LUNを含んだ名前を指定します。たとえば、次のとおりです。[email protected]

参照先libsji(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 581

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sjirdp(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド582

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sjirdtag(8)

Maintenance Procedures sjirdtag(8)

製品名(A-Z)sjirdtag - SJIジュークボックスインタフェース SJIRTAGコマンドのテスト

形式sjirdtag devname

機能説明sjirdtagプログラムは、SJI準拠のジュークボックスにおいて SJIRTAG コマンドをテストします(参照libsji(8))。このコマンドは、ジュークボックスからメディアの有無およびタグデータを読み取ります。

このコマンドの出力例は、次のとおりです。

0.2.1のタグデータ、エレメントタイプはデータトランスポート : Elem[001]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=00.2.1タグデータ、エレメントタイプはストレージ : Elem[001]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[002]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[003]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[004]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[005]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=0 med_side=0 Elem[006]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[007]: tag_val=1 pres_val=1 med_pres=1 med_side=0VolumeTag=<00000098>0.2.1のタグデータ、エレメントタイプはメディアトランスポート : Elem[001]: tag_val=0 pres_val=1 med_pres=0 med_side=0

devname引数は、システムで動作する SJI準拠ジュークボックスにアクセスできるデバイス名にしてください。標準的な使用方法としては、SCSIバス、SCSIターゲット ID、および SCSI LUNを含んだ名前を指定します。たとえば、次のとおりです。[email protected]

出力は、使用可能なタイプ順でまずソートされ、次に昇順でソートされます。

ブールトークン tag_valタグデータが利用可能(有効)であるかどうかを示します。上記の例では、7番目のストレージエレメントだけに、有効なタグデータがあります (番号 '00000098'のバーコード )。

ブールトークン med_presは、この場所にメディアが存在しているとジュークボックスがみなしているかどうかを示します。

ブールトークン pres_valが、(true つまり 1に設定されている場合 )トークン med_presは、メディアが存在していると絶対的にみなされる必要があることを明確に示しています。pres_valが trueでない場合 (0に設定されている場合 )、または med_presが trueである場合 (1に設定されている場合 )、この場所には、メディアが存在していることもあり、例外の状況であることもあります。例外としては、テープのバーコードラベルが存在しない、上下が逆である、または読み取れない場合が考えられます。また、ジュークボックスは、ある時点 (停電の前など )に存在したメディアが、データトランスポートエレメント (テープドライブ )から削除されているかどうかも判断できません。トークン pres_valが trueでない場合 (0に設定されている場合 )で、med_presも trueでない場合 (0に設定されている場合 )、この場所にはメディアが存在しないこともあります。このような不確実な状況は、次回にエレメントステータスの初期化を実行すると解消されます (参照 sjiielm(8))。

トークン med_sizeは、両面メディア(光ディスクなど)に使用されます。これにより、ジュークボックスは、どちらの面が上になっているかを認識できます。

参照先libsji(8)、 sjiielm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 583

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sjirdtag(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド584

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sjirelem(8)

Maintenance Procedures sjirelem(8)

製品名(A-Z)sjirelem - SJIジュークボックスインタフェース SJIRELEMコマンドのテスト

形式sjirelem devname

機能説明sjirelemプログラムは、SJI準拠のジュークボックスにおいて SJIRELEMコマンドをテストします (参照libsji(8))。このコマンドは、ジュークボックスからメディアの有無および識別情報を読み取ります。

このコマンドの出力例は、次のとおりです。

0.2.1のエレメントデータ、エレメントタイプはデータトランスポート : Elem[001]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Origin: type STORAGE, address 50.2.1のエレメントデータ、エレメントタイプはストレージ : Elem[001]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[002]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[003]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[004]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[005]: pres_val=1 med_pres=0 med_side=0 Elem[006]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=0 Elem[007]: pres_val=1 med_pres=1 med_side=00.2.1のエレメントデータ、エレメントタイプはメディアトランスポート : Elem[001]: pres_val=1 med_pres=0 med_side=0

devname引数は、システムで動作する SJI準拠ジュークボックスにアクセスできるデバイス名にしてください。標準的な使用方法としては、SCSIバス、SCSIターゲット ID、および SCSI LUNを含んだ名前を指定します。たとえば、次のとおりです。[email protected]

出力は、使用可能なタイプ順でまずソートされ、次に昇順でソートされます。

ブールトークン med_presは、この場所にメディアが存在しているとジュークボックスがみなしているかどうかを示します。

ブールトークン pres_valが、(trueつまり 1に設定されている場合 )トークン med_presは、メディアが存在していると絶対的にみなされる必要があることを明確に示しています。pres_valが trueでない場合 (0に設定されている場合 )で、med_presが trueである場合 (1に設定されている場合 )、この場所には、メディアが存在していることもあり、例外の状況であることもあります。例外としては、テープのバーコードラベルが存在しない、上下が逆である、または読み取れない場合が考えられます。また、ジュークボックスは、ある時点 (停電の前など )に存在したメディアが、データトランスポートエレメント (テープドライブ )から削除されているかどうかも判断できません。トークン pres_valが trueでない場合 (0に設定されている場合 )で、med_presも trueでない場合 (0に設定されている場合 )、この場所にはメディアが存在しないこともあります。このような不確実な状況は、次回にエレメントステータスの初期化を実行すると解消されます (参照 sjiielm(8))。

トークン med_sizeは、両面メディア(光ディスクなど)に使用されます。これにより、ジュークボックスは、どちらの面が上になっているかを認識できます。

現在の場所の前にメディアがあった場所をジュークボックスが記憶している場合、sjirelemはデータを出力します。

参照先libsji(8)、 sjiielm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 585

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sjirelem(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド586

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sjirjc(8)

Maintenance Procedures sjirjc(8)

NAMEsjirjc - test the SJI Jukebox Interface SJIRJC command

形式sjirjc devname

機能説明sjirjcプログラムは、SJI準拠のジュークボックスにおいて SJIRJCコマンドをテストします (参照 libsji(8))。このコマンドは、ジュークボックスに関する内部設定情報およびオプションを読み取って出力します。

このコマンドの出力例を次に示します。

デバイス:[email protected]

ドライブの数 : 1 ドライブペアの数 : 1インポート /エクスポートエレメントの数 : 0 インポート /エクスポートペアの数 : 1 スロットの数 : 7 スロットペアの数 : 1 トランスポートエレメントの数 : 1 トランスポートペアの数 : 1

エレメント ステータスの初期化 :サポートされています 自動排出 :サポートされていません

devname引数は、システムで動作する SJI準拠ジュークボックスにアクセスできるデバイス名にしてください。標準的な使用方法としては、SCSIバス、SCSIターゲット ID、および SCSI LUNを含んだ名前を指定します。たとえば、次のとおりです。[email protected]

SJIの仕様ではエレメントの複数の分離セットが使用できるため、「ペア」の数は常に表示されます (ただし、通常は「1」以外の値は表示されません )。出力として、メインドライブ、スロット、トランスポート (グリッパアーム )、インポート /エクスポートエレメントの数が表示されます。

これら以外にも、さまざまな内部ライブラリオプションが出力されます。

参照先libsji(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 587

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sjirjc(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド588

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sjisn(8)

Maintenance Procedures sjisn(8)

製品名(A-Z)sjisn - SJIジュークボックスインタフェース SJISNコマンドのテスト

形式sjisn jukebox

機能説明sjisnプログラムは、SJI準拠のジュークボックスにおいて SJISNコマンドをテストします(参照 libsji(8))。このコマンドは、SJI準拠のジュークボックスが返すテープドライブのシリアル番号情報を取得して表示します。この情報の形式の説明については、inquire(8)を参照してください。

ドライブに関して SCSI-3 IDだけを返すライブラリに対して、このコマンドを実行した出力例を次に示します。

0.100.0 (HP C7200)のシリアル番号データ : ライブラリ :

シリアル番号 : US0EG00002SCSI-3デバイス ID: ATNN:HP C7200 US0EG00002

エレメントアドレス 1のドライブ :SCSI-3デバイス ID: ATNN:QUANTUM DLT8000 CXA21P1213

エレメントアドレス 2のドライブ :SCSI-3デバイス ID: ATNN:QUANTUM DLT8000 CXA18P2046

ドライブに関してシリアル番号だけを返すライブラリに対して、このコマンドを実行した出力例を次に示します。

0.100.0 (HP C7200)のシリアル番号データ : ライブラリ :

シリアル番号 : US0EG00002SCSI-3デバイス ID: ATNN:HP C7200 US0EG00002

エレメント アドレス 1のドライブ :シリアル番号 : CXA21P1213

エレメント アドレス 2のドライブ :シリアル番号 : CXA18P2046

ドライブに関して SCSI-3 IDだけを返すライブラリに対して、このコマンドを実行した出力例を次に示します。

0.100.0 (HP C7200)のシリアル番号データ : ライブラリ :

シリアル番号 : US0EG00002SCSI-3デバイス ID: ATNN:HP C7200 US0EG00002

エレメントアドレス 1のドライブ :シリアル番号 : CXA21P1213SCSI-3デバイス ID: ATNN: QUANTUM DLT8000 CXA21P1213

エレメントアドレス 2のドライブ :シリアル番号 : CXA18P2046

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 589

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sjisn(8)

SCSI-3デバイス ID: ATNN:QUANTUM DLT8000 CXA18P2046

jukebox引数は、システムで動作する SJI準拠ジュークボックスに制御ポートを指定する必要があります。標準的な使用方法としては、SCSIバス、SCSIターゲット ID、および SCSI LUNを含んだ名前を指定します。たとえば、次のとおりです。[email protected]

参照先libsji(8)、 libscsi(8)、 sn(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド590

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sn(8)

Maintenance Procedures sn(8)

製品名(A-Z)sn - テープライブラリドライブのシリアル番号の取得

形式sn -a b.t.l

機能説明snプログラムは、SCSI READ ELEMENT STATUSから派生したいくつかのコマンドを使用して、ライブラリがドライブについて所有するシリアル情報を取得して表示します。この情報の形式の説明については、inquire(8)を参照してください。

単純なオプション-a b.t.l

特定の SCSIアドレス番号を選択します。ここで、bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、lはそのターゲットの SCSI論理ユニット番号 (LUN)です。libscsi(8)を参照してください。

選択されたデバイスは、SCSIメディアチェンジャデバイス(テープライブラリまたはオートチェンジャ)である必要があります。

サンプル出力メディアチェンジャでないデバイスを指定した場合。

[email protected]のデバイスはメディア チェンジャではないと考えられます

ドライブのシリアル番号だけを返すライブラリを選択した場合。

<メディア チェンジャ デバイス HP C7200 G300、パス [email protected]> <メディアチェンジャ S/N> US0EG00002 <メディアチェンジャ SCSI-3デバイス ID> ATNN:HP C7200 US0EG00002<データ転送エレメント 1> <シリアル番号 > CXA21P1213<データ転送エレメント 2> <シリアル番号 > CXA18P2046

ドライブの SCSI-3デバイス IDだけを返すライブラリを選択した場合。

<メディア チェンジャデバイス HP C7200 G300、パス [email protected]> <メディアチェンジャ S/N> US0EG00002 <メディアチェンジャ SCSI-3デバイス ID> ATNN:HP C7200 US0EG00002<データ転送エレメント 1> <SCSI-3デバイス ID> ATNN:QUANTUM DLT8000 CXA21P1213<データ転送エレメント 2> <SCSI-3デバイス ID> ATNN:QUANTUM DLT8000 CXA18P2046

ドライブのシリアル番号および SCSI-3デバイス IDの両方を返すライブラリを選択した場合。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 591

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sn(8)

<メディア チェンジャ デバイス HP C7200 G300、パス [email protected]> 8 <メディアチェンジャ S/N> US0EG00002 <メディアチェンジャ SCSI-3デバイス ID> ATNN:HP C7200 US0EG00002<データ転送エレメント 1> <シリアル番号 > CXA21P1213 <SCSI-3デバイス ID> ATNN:QUANTUM DLT8000 CXA21P1213<データ転送エレメント 2> <シリアル番号 > CXA18P2046 <SCSI-3デバイス ID> ATNN:QUANTUM DLT8000 CXA18P2046

参照先libscsi(8), inquire(8)、 sjisn(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド592

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ssi(8)

Maintenance Procedures ssi(8)

製品名(A-Z)ssi - StorageTekサイロインタフェースモジュール(UNIXのみ)mini_el - ssiとともに使用するイベント記録プログラム(UNIXのみ)libstlstk - ssiとの通信に使用する共有ライブラリ

形式ssi [ -A ACSLSサーバ ] [ -a ACSLSポート番号 ] [ -S SSIポート番号 ] [ -Pポート番号 ] [ -r再試行回数 ] &mini_el [ -lログファイル ] [ -d ] [ -h ] &libstlstk.so (Solaris)libstlstk.so.a (AIX)libstlstk.sl (HP-UX)libstlstk.so.1 (SGI)libstlstk.so.1 (DYNIX/ptx)libstlstk.so (DECAXP)libstlstk.dll (NT i386)

機能説明注記:このドキュメントでは、「ACSLSサーバ」という用語は、StorageTekのライブラリマネージャプログラムを実行しているシステムの名前のことです。つまり、Solarisや AIXのホストでの ACSLS、MVSホストでの Library Station、Windows NTや Windows2000を実行しているシステムでの Horizon Library Managerなどです。

(UNIXのみ)

ssiコマンドは、間接的に nsrjbが ACSLSサーバとの通信に使用します。nsrjbは、libstlstkをロードし、ssiとの TCPコールを処理します。その後、ssiは ACSLSサーバとの通信をすべて処理します。ACSLSのバージョン 5.3以降では、ACSLSを実行する同じホストで NetWorker(サーバあるいはストレージノード )を実行できます。

ssiと mini_elは、ジュークボックスリソースを作成した際に jbconfigを実行したシステムで実行する必要があります。ssiと mini_elは、ほぼ常時、バックグランドで実行されています。また、通常はシステムが自動起動します。

また、ssiと mini_elの他に、共有ライブラリファイル、libstlstk.xxx (xxxはオペレーティングシステムに応じた拡張子)も必要です。このライブラリの中から適切なバージョンが、NetWorkerの一部としてインストールされます。

ssi:バージョン 2.00の新機能

ssiは、指定のポート番号上での ACSLSサーバとの通信をサポートするようになりました。使用するのは、-aコマンドラインオプションです。この機能は、STKファイアウォールの機能拡張の一部です。この機能を使用するには、ACSLSサーバはバージョン 7.1を実行している必要があります。

ssiは以前と同様に起動できますが(接続先 ACSLSサーバの選択に、環境変数 CSI_HOSTNAMEを使用)、コマンドラインで -Aオプションを使用して、ACSLSサーバのホスト名を指定して起動できます。-aオプションを使用すると、ssiプロセスが ACSLSサーバへの接続に使用するポート番号を指定できます。ACSLSサーバがこのポートをリスンするように設定されている必要があります。-Sオプションを使用すると、ssiプロセスが特定の応答メッセージに対してリスンするように設定できます。また、-Pオプションを使用すると、NetWorkerと ssiの特定のインスタンスとの通信に使用するポート番号も指定できます。ポート番号に使用できる値は、50004(最初のイン

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 593

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ssi(8)

スタンス用)、50011から 50019、50021から 50099です。ssiのインスタンスがすでに使用しているポート番号を指定した場合、指定されたポートは使用できないので、許容範囲内で利用できる次のポートが選択されます。ポート番号を指定しない場合、ssiの連続インスタンスは、50004以降で次に有効なポートを使用します。範囲内に使用可能なポートがない場合は、ssiはロードに失敗してエラーメッセージが表示されます。通常の操作では、ポート番号を指定する必要はないので注意してください。また、所定の ACSLSサーバが常に所定のポートで接続されていることを確認する必要はありません。NetWorkerと ssiは、ACSLSサーバ名を使用してオンザフライ接続を構築します。

-Aオプションを使用して ssiコマンドラインでホスト名を指定しない場合は、環境変数 CSI_HOSTNAMEをライブラリサーバ名に設定してから、ssiプロセスを起動する必要があります。この環境変数が見つからない場合は、ssiはエラーメッセージを表示して終了します。

mini_elは、ssiによって使用されるイベントロガーで、特定のイベントのログを管理します。これは、ssiより先に起動する必要があります。ssiのマルチインスタンスは、mini_elのシングルインスタンスを共有します。ヘッダは、ACSLSサーバ名、および ssiがリスンする TCPポートから構成されており、どのメッセージでも先頭に置かれます。それらのメッセージは、ssiインスタンスによって、ログに記録されています。

(NTのみ)

NTでは、ssiと mini_elに相当するソフトウェアを StorageTek社の製品 "Library Attach for NT"から入手する必要があります。このパッケージをインストールしてから、NetWorkerにサイロを構成します。

注記:Library Attachのバージョン 1.1にはポートマッパ関数が含まれており、適切なインストールができるのは、NetWorkerサービスを実行していない場合だけです。Library Attachをインストールする前に、コントロールパネルを使用して "NetWorker Backup and Recover Server"および "NetWorkerRemote Exec Service"を停止します。Library Attachのインストール後、コントロールパネルで "NetWorker Remote Exec Service"および "NetWorker Backup and Recover Server"を起動します。

注記:EMC社は "Library Attach for NT"を提供していないため、同社の NetWorker NT版に ACSLSホストの機能性を複数、追加することはできません。

注記:ssiおよび mini_elプロセスに追加されたファイアウォールの機能拡張は Windowsの稼働するシステムでは利用できません。

(すべてのプラットフォーム)

libstlstk.xxxは、共有ライブラリであり、nsrjbおよび ssi(または Library Attach)間で行われる通信を管理します。ssi(または Library Attach)は、ネットワーク上でライブラリサーバ(ACSLS、Library Station、または Horizon Library Manager)との通信を管理します。libstlstkの操作に影響を与えるオプション、パラメータ、または環境変数はありません。このファイルへの正しいパスは、jbconfigを使用して STKサイロを構成するときに入力する必要があります。jbconfigによって指定されるデフォルト値は、インストールプログラムで選択されたデフォルトの場所と一致し、ほとんどの場合受け入れられます。

オプション

mini_el:-l ログファイル mini_elによって作成されるログファイルのファイル名を指定します。デフォルト値は /

nsr/logs/ssi_event.logです。このファイルが存在する場合は、ログファイルへのフルパスをログファイルに指定する必要があります。ファイルが存在しない場合は、ファイルが作成されます。ファイルが存在する場合は、そこに追加されます。-l パラメータが存在しない場合は、デフォルトのログファイル -h mini_el の使用情報を表示します。/nsr/logs/ssi_event.log が使用されます。

-d デバッグフラグをセットします。mini_elによって、デバッグ情報が出力されます。

-h mini_elの使用情報を表示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド594

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ssi(8)

ssi:-A ACSLS serverが必要となるのは、ACSLS、LibraryStationあるいは Horizonを実行するシステム名

に、CSI_HOSTNAME環境変数が設定されていない場合です。

-a ACSLS port numberが必要となるのは、ssiプロセスと ACSLSサーバ間の通信に使用するポート番号を指定する必要がある場合だけです。ACSLSサーバが特定のポートをリスンするように設定されている場合は、この値をそのポート番号に設定する必要があります。

-S SSI port numberは、ssiプロセスが特定のポート番号をリスンするようにします。このポートは、ACSLSサーバとの通信で使用されます。

-P port numberが必要となるのは、NetWorkerと ssiプロセス間の通信に使用するポートを指定する必要がある場合だけです。ポート番号に使用できる値は、50004(最初のインスタンス用 )、50011から50019、50021から 50099です。ssiのインスタンスがすでに使用しているポート番号を指定した場合、指定されたポートは使用できないので、許容範囲内で利用できる次のポートが選択されます。

-r retry countが必要になるのは、ネットワークの障害のために ssiおよび ACSLSサーバ間の通信での再試行カウントを増やす必要がある場合だけです。

これらのパラメータの位置には制限がありません。コマンドラインオプションは、ssiプロセス内で適宜解析されます。

環境変数

ssi:

CSI_HOSTNAME(最大 256文字までのテキスト、デフォルトなし)  ACSLSサーバ名がコマンドラインで見つからない場合は、ssiはこの変数によって指定されるホスト名を

使用します。この変数は最大 256文字に制限されており、接続対象となるホスト (ライブラリサーバプログラムを実行中のホスト )のホスト名でなければなりません。コマンドラインのホスト名あるいはこの環境変数でも、使用する ssiのホスト名を指定していない場合、ssiはエラーメッセージを出して終了します。

SSI_HOSTNAME (最大 256文字までのテキスト、デフォルトなし) この変数は、マルチホームシステムでの使用を対象としています。通常、ssiは、gethostbynameシステム関数を使用して、ACSLSサーバへの接続でマルチホームシステム側に使用する名前を決定します。ネットワークインターフェイスをいくつか持つシステムでは、この関数で提供される名前を、ACSLSサーバとの通信に必要なネットワークインターフェイスに使用できない場合があります。これらのシステムでは、ssiが ACSLSサーバの接続に使用するネットワークインターフェイス名を明示的かつ正確に指定できます。この変数は、ssiを起動する前に設定する必要があり、ssiのインスタンスによっては異なる場合があります。どの場合も、メッセージはイベントログに記録され、この環境変数が見つかったかどうか記述します。見つからない場合は、ssiは、gethostbynameによって返されるホスト名を使用します。これはエラーメッセージではありません。

SSI_BASE_SOCKET(数値、0 < x < 64k、デフォルトなし)が通信に使用するソケット値を制限する必要がある場合は、この変数で開始値を指定します。すると ssiは ACSLSサーバとの対話用ソケットを開く必要がある場合に、この開始値を使用します。この変数が指定されていると ssiは 2つのソケットのみ開きます。1番目の SSI_BASE_SOCKETは、ホストへの接続に使用されます。2番目の SSI_BASE_SOCKET +1は、ACSLSサーバとの直接通信に使用されます。この場合も、50001および 50004には、mini_elと ssiの通信に使用されるデフォルトのソケットが存在します。しかし、このホストと ACSLSサーバの間で行われるすべての通信には、SSI_BASE_SOCKETから開始される 2つのソケットを使用する必要があります。

注記:この環境変数は、-aオプションを有効なポート番号とともに使用した場合は、無視されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 595

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ssi(8)

TIME_FORMAT(時刻形式の文字列、デフォルト = "%m-%d-%y %H:%M:%S")時刻の値をデフォルト (月 -日 -年時 :分 :秒 )以外の形式で印刷する必要がある場合は、この変数を使用します。

%mは現在の月で置換されます %dは現在の日で置換されます %yは現在の年で置換されます %Hは現在の時間で置換されます %Mは現在の分で置換されます%Sは現在の秒で置換されます

CSI_CONNECT_AGETIME(秒、0 < x < 31536000、デフォルト = 600)これによって、ネットワーク接続の計時目的で使用する秒数が設定されます。

CSI_RETRY_TIMEOUT (秒 , 0 < x < 4,294,967,295,デフォルト = 4)これによって、ssiがネットワーク要求を再試行するまでに待機する秒数が設定されます。

CSI_RETRY_TRIES(数値 , 0 < x < 100, デフォルト = 5)これによって、ssiがエラーを報告するまでの、ネットワークメッセージの送信の再試行回数が設定されます。

CSI_TCP_RPCSERVICE (ブール , デフォルトは TRUE)これによって、ssiがライブラリサーバと接続する際に、TCPソケットを使用するかどうかが設定されます。

CSI_UDP_RPCSERVICE(ブール ,デフォルトは FALSE)これによって、ssiがライブラリサーバと接続する際に、UDPソケット使用するかどうかが設定されます。CSI_UDP_RPCSERVICEを TRUEに設定すると、ssiは同一システム上で実行中の csiと通信できるようになります。

EXAMPLES標準 STKサイロの設定 : mini_el & ssi acsls1 & - または - mini_el & setenv CSI_HOSTNAME acsls1 ssi &

3種類の ACSLSサーバに接続 : mini_el & ssi -A acsls1 & ssi -A acsls2 & ssi -A acsls3 & - または - mini_el & setenv CSI_HOSTNAME acsls1 ssi & setenv CSI_HOSTNAME acsls2 ssi & setenv CSI_HOSTNAME acsls3 ssi &

3種類のネットワークインターフェイスを介して 3種類の ACSLSサーバに接続 : mini_el & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net1 ssi -A acsls1 & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net2 ssi -A acsls2 & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net3 ssi -A acsls3 &

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド596

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ssi(8)

ポート 30031での接続を許可するように設定された ACSLSサーバに接続 mini_el & ssi -A acsls1 -a 30031 & - または - setenv CSI_HOSTNAME acsls1 mini_el & ssi -a 30031 &

mini_elで /nsr/logs/ssi.log.todayをログファイルとして使用 mini_el -l /nsr/logs/ssi.log.today & ssi -A acsls1 &

ファイル/nsr/logs/ssi_event.logデフォルトのログファイルは、mini_elによって作成 /追加されます。

参照先nsrjb(8), jbconfig(8), dasadmin(8), libstlemass(8), libstlibm(8)

診断NetWorkerサーバと ACSLSサーバの通信におけるエラーを伴う開始メッセージ、および停止メッセージは、ログファイル /nsr/logs/ssi_event.log(または mini_elコマンドラインで指定した他のログファイル)に記録されます。ssiインスタンスが通信する ACSLSサーバ名、および NetWorkerと ssi間で使用されるローカル TCPポート番号の後に、インスタンスからのメッセージが記述されます。

例 : 10-12-00 12:31:44 SSI[0]: [devlab-acsls/50004] ONC RPC: csi_init(): Initiation Started source csi_init.c; line 165

10-12-00 12:33:20 SSI[0]: [acsls2/50011] ONC RPC: csi_init(): Initiation Completed ONC RPC: csi_init(): ACSLS server acsls2 accessed through port 50011

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 597

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ssi(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド598

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stk_eject(8)

Maintenance Procedures stk_eject(8)

製品名(A-Z)stk_eject - StorageTekサイロからのテープの排出

形式stk_eject acsls_hostname cap_id mode volser0 ... volsern

機能説明stk_ejectコマンドを使用すると、SrorageTekサイロから、1 ~ 42本までのテープを同時に排出できます。このユーティリティの当初の目的は、ACSLSを使用する (NetWorkerシステムの ssiを通して )ことにより、1回のコマンドで排出できるのが 1テープだけという nsrjb(8)コマンドの制限を回避することでした。nsrjb(8)のこの制限は、NetWorkerのバージョン 5.5パッチ 3で削除されました。ただし、stk_ejectの互換性、およびユーザが開発したスクリプトへの使用はそのまま維持されています。

stk_ejectのバージョン 1.1以降では、複数の ACSLSサーバで管理されたデバイスからボリュームを出力できますが、ssiバージョン 1.06以降を使用している場合に限ります。使用する正しい ssiは、stk_ejectによって自動的に検出されます。この検出は、コマンドラインに渡される ACSLSホスト名に基づいて行われます。

注記 : stk_ejectは、NetWorkerシステムのボリュームを解放しません。サイロ内に何が存在するか、または何も存在しないかに関する NetWorkerソフトウェアの認識を正しく保つために、必ず別途 nsrjb -x -Txxxコマンドを使用して解放を実行する必要があります。

すべてのパラメータを指定する必要があります。また、volserリストの可能なエレメント長は 1~ 42です。43を超える volserは無視されます。

acsls_hostname - ACSLSまたは Library Stationを実行しているシステムの 1語のホスト ID。例 : expo1

cap_id - スペースを含まない STKキャップ名。例 : 0,0,0

mode - このコマンドが排出の完了まで待機する必要があるかどうか ?値は、WAITまたは NOWAIT (サイレントモードの場合 )- または -WAITVまたは NOWAITV (冗長モードの場合 )

volser - 6文字の STK volserリストです。サイズおよび形式はチェックされません。最初の 6文字のみ使用されます。volserは、1つのスペースで区切ってください。

*** 1つのコマンドで 42台の VOLSERを排出できます ***

注記 : NOWAITまたは NOWAITVモードでは、このシステム上における排出は確認されません。

排出を確認する必要がある場合は、WAITまたは WAITVモードを使用する必要があります。するとこのプログラムは、ACSLSから確認を受信しますが、排出されたすべてのテープが CAPから削除されるまで、呼び出し側に戻りません。

CAPが排出されていない場合、または排出が完了した場合も、排出に関するメッセージは表示されません。CAPのステータスを確認するためには、ACSLSコンソールを使用する必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 599

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stk_eject(8)

このユーティリティは ssiを使用して ACSLSと対話するため、このコマンドを使用するシステム上では、ssiが正しく構成および実行されている必要があります。このユーティリティは、その他の NetWorkerファイルには一切依存しません。そのため、ssiが目的の ACSLSシステムと対話可能で、実行中であれば、どのシステム上でもこのコマンドを実行できます。

参照先STK_silo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド600

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STK_silo(8)

Maintenance Procedures STK_silo(8)

製品名(A-Z)ssi - StorageTekサイロインタフェースモジュール(UNIXのみ)mini_el - ssiとともに使用するイベント記録プログラム(UNIX のみ)libstlstk - ssiとの通信に使用する共有ライブラリ

形式ssi [ -AACSLSサーバ ] [ -aACSLSポート番号 ] [ -SSSIポート番号 ] [ -Pポート番号 ] [ -r再試行回数 ] &

mini_el [ -lログファイル ] [ -d ] [ -h ] &libstlstk.so (Solaris)libstlstk.so.a(AIX)libstlstk.sl (HP-UX)libstlstk.so.1 (SGI)libstlstk.so.1(DYNIX/ptx)libstlstk.so (DECAXP)libstlstk.dll (NT i386)

機能説明注記:このドキュメントでは、"ACSLSサーバ "という用語は、StorageTekのライブラリマネージャプログラムを実行しているシステムの名前のことです。つまり、Solarisや AIXのホストでの ACSLS、MVSホストでのLibrary Station、Windows NTや Windows2000を実行しているシステムでの Horizon Library Managerなどです。

(UNIXのみ)

ssiコマンドは、間接的に nsrjbが ACSLSサーバとの通信に使用します。nsrjbは、libstlstkをロードし、ssiとの TCPコールを処理します。その後、ssiは ACSLSサーバとの通信をすべて処理します。ACSLSのバージョン 5.3以降では、ACSLSを実行する同じホストで NetWorkerサーバあるいはストレージノード)を実行できます。

ssiと mini_elは、ジュークボックスリソースを作成した際に jbconfigを実行したシステムで実行する必要があります。ssiと mini_elは、ほぼ常時、バックグランドで実行されています。また、通常はシステムが自動起動します。

また、ssiと mini_elの他に、共有ライブラリファイル、libstlstk.xxx(xxxはオペレーティングシステムに応じた拡張子)も必要です。このライブラリの中から適切なバージョンが、NetWorkerの一部としてインストールされます。

ssiバージョン 2.00の新機能 ssi:

ssiは、指定のポート番号上での ACSLSサーバとの通信をサポートするようになりました。使用するのは、-aコマンドラインオプションです。この機能は、STKファイアウォールの機能拡張の一部です。この機能を使用するには、ACSLSサーバはバージョン 7.1を実行している必要があります。

ssiは以前と同様に起動できますが(接続先 ACSLSサーバの選択に、環境変数 CSI_HOSTNAMEを使用)、コマンドラインで -Aオプションを使用して、ACSLSサーバのホスト名を指定して起動できます。-aオプションを使用すると、ssiプロセスが ACSLSサーバに接続するのに使用するポート番号を指定できます。ACSLSサーバがこのポー

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 601

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STK_silo(8)

トをリスンするように設定されている必要があります。-Sオプションを使用すると、ssiプロセスが特定の応答メッセージに対してリスンするように設定できます。また、-P

-Pオプションを使用すると、NetWorkerと ssiの特定のインスタンスとの通信に使用できるポート番号も指定できます。ポート番号に使用できる値は、50004(最初のインスタンス用)、50011から 50019、50021から 50099です。ssiのインスタンスがすでに使用しているポート番号を指定した場合、指定されたポートは使用できないので、許容範囲内で利用できる次のポートが選択されます。ポート番号を指定しない場合、ssiの連続インスタンスは、50004以降で次に有効なポートを使用します。範囲内に使用可能なポートがない場合は、ssiはロードに失敗してエラーメッセージが表示されます。通常の操作では、ポート番号を指定する必要はないので、注意してください。また、所定の ACSLSサーバが常に所定のポートで接続されていることを確認する必要はありません。NetWorkerと ssiは、ACSLSサーバ名を使用してオンザフライ接続を構築します。

-Aオプションを使用して ssiコマンドラインでホスト名を指定しない場合は、環境変数 CSI_HOSTNAMEをライブラリサーバ名に設定してから、ssiプロセスを起動する必要があります。この環境変数が見つからない場合は、ssiはエラーメッセージを表示して終了します。

mini_elは、ssiによって使用されるイベントロガーで、特定のイベントのログを管理します。これは、ssiより先に起動する必要があります。ssiの複数のインスタンスは、mini_elの単一のインスタンスを共有します。ヘッダは、ACSLSサーバ名、および ssiがリスンする TCPポートから構成されており、どのメッセージでも先頭に置かれます。それらのメッセージは、ssiインスタンスによって、ログに記録されています。

(NTのみ)

NTでは、ssiと mini_elに相当するソフトウェアを StorageTek社の製品 "Library Attach for NT"から入手する必要があります。このパッケージをインストールしてから、NetWorkerにサイロを構成します。

注記:Library Attachのバージョン 1.1にはポートマッパ関数が含まれており、適切なインストールができるのは、NetWorkerサービスを実行していない場合だけです。Library Attachをインストールする前に、コントロールパネルを使用して「NetWorker Backup and Recover Server」および「NetWorkerRemote Exec Service」を停止します。Library Attachのインストール後、コントロールパネルで「NetWorker Remote Exec Service」および「NetWorker Backup and Recover Server」を起動します。

注記:EMC社は "Library Attach for NT"を提供していないため、同社の NetWorker NT版に ACSLSホストの機能性を複数、追加することはできません。

注記:ssiと mini_elのプロセスに追加されたファイア ウォールの機能拡張は Windowsのシステムでは利用できません。

(すべてのプラットフォーム)

libstlstk.xxxは、共有ライブラリであり、nsrjbおよび ssi(または Library Attach)間で行われる通信を管理します。ssi(または Library Attach)は、ネットワーク上でライブラリサーバ(ACSLS、Library Station、または Horizon Library Manager)との通信を管理します。libstlstkの操作に影響を与えるオプション、パラメータ、または環境変数はありません。このファイルへの正しいパスは、jbconfigを使用して STKサイロを構成するときに入力する必要があります。jbconfigで指定されているデフォルト値は、インストールプログラムに選択されているデフォルトロケーションに一致していて、通常は、そのまま受け入れることができます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド602

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STK_silo(8)

オプションmini_el:

-l ログファイル mini_elによって作成されるログファイルのファイル名を指定します。デフォルト値は /nsr/logs/ssi_event.logです。このファイルが存在する場合は、ログファイルへのフルパスをログファイルに指定する必要があります。ファイルが存在しない場合は、ファイルが作成されます。ファイルが存在する場合は、そこに追加されます。-lパラメータが存在しない場合は、デフォルトのログファイル/nsr/logs/ssi_event.log が使用されます。

-d デバッグフラグをセットします。mini_elによって、デバッグ情報が出力されます。

-h mini_elの使用情報を表示します。

ssi:

-A ACSLSサーバ「ACSLSサーバ」が必要となるのは、ACSLS、LibraryStationあるいは Horizonを実行するシステム名に、CSI_HOSTNAME環境変数が設定されていない場合です。

-a ACSLSポート番号「ACSLSポート番号」が必要となるのは、ssiプロセスと ACSLSサーバ間の通信に使用するポート番号を指定する必要がある場合だけです。ACSLSサーバが特定のポートをリスンするように設定されている場合は、この値をそのポート番号に設定する必要があります。

-S SSIポート番号 ssiプロセスが特定のポート番号をリスンするようにします。このポートは、ACSLSサーバとの通信で使用されます。

-P port number「ポート番号」が必要となるのは、NetWorkerと ssiプロセス間の通信に使用するポートを指定する必要がある場合だけです。ポート番号に使用できる値は、50004(最初のインスタンス用)、50011から 50019、50021から 50099です。ssiのインスタンスがすでに使用しているポート番号を指定した場合、指定されたポートは使用できないので、許容範囲内で利用できる次のポートが選択されます。

-r retry count「再試行回数」が必要になるのは、ネットワークの障害のために ssiと ACSLSサーバとの間の通信における再試行回数を増やす必要がある場合のみです。

これらのパラメータの位置には制限がありません。コマンドラインオプションは、ssiプロセス内で適宜解析されます。

環境変数

ssi:

CSI_HOSTNAME(最大 256文字までのテキストで、デフォルトなし)ACSLSサーバ名がコマンドラインで見つからない場合は、ssiはこの変数によって指定されるホスト名を使用します。この変数は最大 256文字に制限されており、接続対象となるホスト(ライブラリサーバプログラムを実行中のホスト)のホスト名でなければなりません。コマンドラインのホスト名あるいはこの環境変数でも、使用する ssiのホスト名を指定していない場合、ssiはエラーメッセージを出して終了します。

SSI_HOSTNAME (最大 256文字までのテキストで、デフォルトなし)この変数は、マルチホームシステムでの使用を対象としています。通常、ssiは、gethostbynameシステム関数を使用して、ACSLSサーバへの接続でマルチホームシステム側に使用する名前を決定します。ネットワークインターフェイスをいくつか持つシステムでは、この関数で提供される名前を、ACSLSサーバとの通信に必要なネットワークインターフェイスに使用できない場合があります。これらのシステムでは、ssiが ACSLSサーバの接続に使用するネットワークインターフェイス名を明示的かつ正確に指定できます。この変数は、ssiを起動する前に設定する必要があり、ssiのインスタンスによっては異なる場合があります。どの場合も、メッセージはイベントログに記録され、この環境変数が見つかったかどうか記述します。見つからない場合は、ssiは、gethostbynameによって返されるホスト名を使用します。これはエラーメッセージではありません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 603

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STK_silo(8)

SSI_BASE_SOCKET(数値、0 < x < 64k、デフォルトなし)ssiが通信に使用するソケット値を制限する必要がある場合は、この変数で開始値を指定します。するとssiは、ACSLSサーバとの対話用ソケットを開く必要がある場合に、この開始値を使用します。この変数が指定されていると ssiは 2つのソケットのみ開きます。1番目の SSI_BASE_SOCKETは、ホストへの接続に使用されます。2番目の「SSI_BASE_SOCKET+1」は、ACSLSサーバとの直接通信に使用されます。この場合も、50001および 50004には、mini_elと ssiの通信に使用されるデフォルトのソケットが存在します。しかし、このホストと ACSLSサーバの間で行われるすべての通信には、SSI_BASE_SOCKETから開始される 2つのソケットを使用する必要があります。

注記:この環境変数は、-aオプションを有効なポート番号とともに使用した場合は、無視されます。

TIME_FORMAT(時刻形式の文字列、デフォルト = "%m-%d-%y %H:%M:%S")時刻の値をデフォルト(月 -日 -年時 :分 :秒)以外の形式で印刷する必要がある場合は、この変数を使用します。

10 %mは現在の月で置換されます%dは現在の日で置換されます%yは現在の年で置換されます%Hは現在の時間で置換されます%Mは現在の分で置換されます%Sは現在の秒で置換されます

CSI_CONNECT_AGETIME (秒、0 < x < 31536000、デフォルト = 600)これによって、ネットワーク接続の計時目的で使用する秒数が設定されます。

CSI_RETRY_TIMEOUT (秒、0 < x < 4,294,967,295、デフォルト = 4)これによって、ssiがネットワーク要求を再試行するまでに待機する秒数が設定されます。

CSI_RETRY_TRIES(数値、0 < x < 100、デフォルト = 5)これによって、ssiがエラーを報告するまでの、ネットワークメッセージの送信の再試行回数が設定されます。

CSI_TCP_RPCSERVICE (ブール、デフォルトは TRUE)これによって、ssiがライブラリサーバと接続する際に、TCPソケットを使用するかどうかが設定されます。

CSI_UDP_RPCSERVICE (ブール、デフォルトは FALSE)これによって、ssiがライブラリサーバと接続する際に、UDPソケットを使用するかどうかが設定されます。CSI_UDP_RPCSERVICEを TRUEに設定すると、ssiは同一システム上で実行中の csiと通信できるようになります。

使用例標準 STKサイロの設定 : mini_el & ssi acsls1 & - または - mini_el & setenv CSI_HOSTNAME acsls1 ssi &

3種類の ACSLSサーバに接続 : mini_el & ssi -A acsls1 & ssi -A acsls2 & ssi -A acsls3 & - または - mini_el & setenv CSI_HOSTNAME acsls1 ssi &

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド604

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STK_silo(8)

setenv CSI_HOSTNAME acsls2 ssi & setenv CSI_HOSTNAME acsls3 ssi &

3種類のネットワークインタフェースを介して 3種類の ACSLSサーバに接続 mini_el & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net1 ssi -A acsls1 & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net2 ssi -A acsls2 & setenv SSI_HOSTNAME myhost_on_net3 ssi -A acsls3 &

ポート 30031での接続を許可するように設定された ACSLSサーバに接続 mini_el & ssi -A acsls1 -a 30031 & - または - setenv CSI_HOSTNAME acsls1 mini_el & ssi -a 30031 &

mini_elで /nsr/logs/ssi.log.todayをログファイルとして使用 mini_el -l /nsr/logs/ssi.log.today & ssi -A acsls1 &

ファイル/nsr/logs/ssi_event.logデフォルトのログファイルは、mini_elによって作成 /追加されます。

参照先nsrjb(8)、 jbconfig(8)、 dasadmin(8)、 libstlemass(8)、 libstlibm(8) 14

診断NetWorkerサーバと ACSLSサーバの通信におけるエラーを伴う開始メッセージ、および停止メッセージは、ログファイル /nsr/logs/ssi_event.log(または mini_elコマンドラインで指定した他のログファイル)に記録されます。ssiインスタンスが通信する ACSLSサーバ名、および NetWorkerと ssi間で使用されるローカル TCPポート番号の後に、インスタンスからのメッセージが記述されます。

例 : 10-12-00 12:31:44 SSI[0]: [devlab-acsls/50004] ONC RPC: csi_init(): Initiation Started source csi_init.c; line 165

10-12-00 12:33:20 SSI[0]: [acsls2/50011] ONC RPC: csi_init(): Initiation Completed ONC RPC: csi_init(): ACSLS server acsls2 accessed through port 50011

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 605

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STK_silo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド606

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stli(8)

Maintenance Procedures stli(8)

製品名(A-Z)stli - 標準テープライブラリインタフェース

機能説明STLIは、テープライブラリを NetWorkerに接続するためのキャラクタ型インタフェースです。テープライブラリはサイロとも呼ばれます。テープライブラリの例として、StorageTek ACSLSサイロや IBM3494があります。テープライブラリは、NetWorkerでサポートされている他のジュークボックスと次の 2つの点で大きく異なります。

o テープライブラリには、独自のボリューム管理およびスロット管理があります。ボリュームは NetWorkerからバーコードラベルを経由してアクセスされます。NetWorkerにとって、特定のテープの正確な位置は不明です。

o ライブラリに対して特定のボリュームのマウントやアンマウントなどを要求するためのインタフェースは、ジュークボックスの場合と異なります。ジュークボックスのインタフェースは通常、SCSIまたは V24インタフェースに接続されます。標準テープライブラリサーバに転送され、これらのコマンドを受信したサーバは適切なライブラリアクションを呼び出します。NetWorkerとライブラリコントローラの接続は、シリアル(RS-232)接続も使用されますが、通常はネットワークです。実際の接続は、STLライブラリによって NetWorkerからは隠されます。NetWorkerやその他の STLサーバを呼び出すアプリケーションは、ライブラリクライアントから呼び出されます。

テープライブラリシステムに対するさまざまなインタフェース間の相違による影響をアプリケーションが受けないようにするために、STLI(Standard Tape Library Interface)と呼ばれる APIが定義されており、NetWorkerによってライブラリリクエストを呼び出すときに使用されます。STLIでは、明確に定義された関数を持つ共有ライブラリが指定されており、このライブラリは NetWorkerと動的にリンクされます。これらの STLIインタフェースライブラリは、STLI関数呼び出しを専用テープライブラリサーバに対するライブラリ固有の呼び出しに変換します。ライブラリは、EMCまたはテープライブラリの製造元によって提供されます。

このマニュアルで指定されているすべての関数が STLIライブラリに実装されている必要はありません。ライブラリとして使用するために最小限必要な関数を次に示します。

stl_open()stl_close()stl_mount()stl_unmount()

ライブラリを使いやすくし、トラブル解決を容易にするために、stl_error()の実装をお勧めします。

動的デバイス予約機能をサポートする場合、関連する関数は以下のとおりです。

stl_reserve_dev()stl_release_dev()stl_dev_reservation()

追加機能を実行するオプションの関数を次に示します。

stl_query_volume()stl_withdraw_volume()stl_withdraw_volumes()stl_deposit_volume()stl_deposit_volumes()stl_version()stl_close()

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 607

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stli(8)

宣言 :

int stl_close(char* stl);

説明 :

テープライブラリへの接続を閉じます。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

成功したときの返り値は STL_ERR_NOERRです。エラー時の返り値については、付録 :「返り値」を参照してください。

stl_deposit_volume

宣言 :int stl_deposit_volume(char *stl, char *volume, char *capname)

説明 :

指定したボリュームを指定したカートリッジアクセス ポート (インポート /エクスポートファシリティ、メールスロットなど )からライブラリに挿入します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<volume>は、ライブラリにデポジットするボリュームのバーコードです。

<capname>は、ボリュームをライブラリに挿入するために使用するカートリッジアクセスポート、インポート /エクスポート領域、メールスロットを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。この引数には NULLを指定できます。その場合、デフォルトの CAPが使用されます。

この関数は、ボリュームが正常に挿入されると STL_ERR_NOERRを返します。ボリュームが存在せず、挿入もされなかった場合は、STL_ERR_NOVOLが返されます。エラーが発生すると、これら以外の返り値が返されます。具体的な値については、付録を参照してください。

注記:一部のライブラリでは、この関数は不要です。

o IBM 3494は、イン /アウトエリアにあるテープを自動的に取り込みます。3494の APIには、「デポジット」関数はありません。

o CAPが自動モードに設定された StorageTekライブラリは、3494と同じように動作します。ただし、CAPがマニュアルモードに設定されていると、デポジットの呼び出しが必要です。

o EMASS/Grauライブラリでは、EIFから 1ボリュームのデポジットを呼び出すだけで、利用可能なすべてのボリュームが実際にデポジットされます。ただし、続けてデポジットを呼び出すと直ちにエラーが戻されます。このエラーは無視できます。

stl_deposit_volumes

宣言:

int stl_deposit_volumes(char *stl, char *volumes, char *capname)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド608

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stli(8)

説明:

指定したボリュームを、指定したカートリッジアクセスポート(インポート /エクスポートファシリティ、メールスロットなど)からライブラリに挿入します。この関数は、実際に定義されていて stl_versionが 1.3以上を返す場合、stl_deposit_volume()の代わりに使用されます。そのため、1つのボリュームを指定しても、複数のボリュームをコンマで区切ったリストで指定しても動作します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<volumes>は、ライブラリにデポジットするボリュームのバーコードをコンマで区切ったリストです。空白文字(ASCII 32)も有効なバーコード文字であるため、個々のバーコードの間に余分なスペースを追加しないでください。

<capname>は、ボリュームをサイロから取り出すために使用するカートリッジアクセスポート、インポート /エクスポート領域、メールスロットを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。この引数には NULLを指定できます。その場合、デフォルトの CAPが使用されます。

この関数は、ボリュームが正常に挿入されると STL_ERR_NOERRを返します。lineボリュームが存在せず、挿入もされなかった場合は、STL_ERR_NOVOL が返されます。エラーが発生すると、これら以外の返り値が返されます。付録 :「返り値」を参照してください。

注記:一部のライブラリでは、この関数は不要です。

o IBM 3494は、イン /アウトエリアにあるテープを自動的に取り込みます。3494の APIには、「デポジット」関数はありません。

o CAPが自動モードに設定された StorageTekライブラリは、3494と同じように動作します。ただし、CAPがマニュアルモードに設定されていると、デポジットの呼び出しが必要です。

o EMASS/Grauライブラリでは、EIFから 1ボリュームのデポジットを呼び出すだけで、利用可能なすべてのボリュームが実際にデポジットされます。ただし、続けてデポジットを呼び出すと直ちにエラーが戻されます。このエラーは無視できます。

stl_dev_reservation()

宣言:

int stl_dev_reservation(char *stl, char *device, int *state)

説明:

デバイス <device>の予約状態を取得します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<device>は、予約状態を取得するデバイスを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。

*<state>は、次のように予約状態を返します。

STL_DEV_FREE: 空き

STL_DEV_RESERVED: NetWorker用に予約済み

STL_DEV_OCCUPIED: 別のホストが占有

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 609

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stli(8)

成功したときの返り値は STL_ERR_NOERRです。エラー時の返り値については、付録を参照してください。

stl_error()

宣言:

char *stl_error(void)

説明:

直前の STLI関数呼び出しに起因する表示可能なエラーメッセージを返します。この関数は、最後の STLI関数呼び出しのステータスを説明するメッセージが置かれているバッファアドレスを返します。これらのメッセージには、定数文字列も使用されます。たとえば、100未満のエラーコードのメッセージは stl.hの中に含まれています。しかし、これらのメッセージには、エラー状態を正確に説明する実際のパラメータが含まれることもあります。

エラーやその他のステータス情報は、パラメータなしで呼び出されるため、ライブラリ内のグローバル静的変数として保存される必要があります。

利用可能なメッセージがないと、関数は NULLを返します。付録 :「返り値」を参照してください。

stl_mount()

宣言:

int stl_mount(char* stl, char* volume, char* device);

説明:

ボリューム <volume>をドライブ <drive>に移動します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<volume>は、マウントするボリュームのバーコードです。

<device>には、ボリュームをマウントするデバイスを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。

この呼び出しは、ボリュームがドライブにロードされてドライブの準備ができるまで戻りません。正確なシーケンスは、ライブラリによって決まります。完了までに数分かかることがあります。

成功したときの返り値は STL_ERR_NOERRです。付録 :「返り値」を参照してください。

stl_open()

宣言:

int stl_open(char* server, char** stl);

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド610

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stli(8)

説明:

テープライブラリに接続します。

<server>は、テープライブラリとの接続に必要なすべての情報が含まれている文字列です。この文字列内の情報は、テープライブラリのタイプごとに独自に決定されます。一般に、形式は以下のとおりです。

[<host>] [<par1>=<val1> [<par2>=<val2>]...]

通常、文字列にはライブラリサーバのノード名が <host>として含まれています。このライブラリサーバは、ネットワーク経由で STLIリクエストを受信して処理します。

*<stl>は、他の STLI関数が使用するために返されるハンドルで す。このハンドルは、関数呼び出しが連続するときに内部で情報を保存するために使用できます。一部のライブラリでは、必要な line構成情報の保存に環境変数が使用されるので、この呼び出しのパラメータが使用されない場合もあります。

成功したときの返り値は STL_ERR_NOERRです。付録 :「返り値」を参照してください。

stl_query_volume

宣言:

int stl_query_volume(char *stl, char *volume)

説明:

ボリュームの存在を確認するために、サイロに問い合わせます。現在、この関数は、NetWorkerで使用するボリュームを割り当てる前にボリュームの存在を確認するために使用されています。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<volume>は、マウントするボリュームのバーコードです。

この関数は、ボリュームが存在すれば STL_ERR_NOERRを返し、存在しなければ、STL_ERR_NOVOLを返します。

エラーが発生すると、これら以外の返り値が返されます。付録 :「返り値」を参照してください。

stl_release_dev()

宣言:

int stl_release_dev(char *stl, char *device);

説明:

stl_reserve_dev()によって予約されていたデバイス <device>を解放します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<device>は、解放するデバイスを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。

成功したときの返り値は STL_ERR_NOERRです。付録 :「返り値」を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 611

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stli(8)

stl_reserve_dev()

宣言:

int stl_reserve_dev(char *stl, char *device);

説明:

NetWorkerで使用するデバイス <device>を予約します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<device>は、予約するデバイスを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。

成功したときの返り値は STL_ERR_NOERRです。付録 :「返り値」を参照してください。

stl_version()

宣言:

int stl_version(void)

説明:

STLライブラリのために STLIのバージョン情報を返します。

この関数は、STLライブラリのバージョンを 10倍した数値を返します。STLライブラリの値として 12が返された場合、これは STLIバージョン 1.2の関数をサポートするライブラリです。

STLIバージョン 1.0で指定された関数呼び出し。

stl_close()stl_dev_reservation()stl_mount()stl_open()stl_release_dev()stl_reserve_dev()stl_unmount()

STLIバージョン 1.1で追加された関数呼び出し。

stl_query_volume()stl_version()

STLIバージョン 1.2で追加された関数呼び出し。

stl_deposit_volume()stl_withdraw_volume()

STLIバージョン 1.3で追加された関数呼び出し。

stl_deposit_volumes()stl_withdraw_volumes()

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド612

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stli(8)

stl_versionが返す値が 'STL_'エラーとして解釈される値でないことに注意してください。そのように解釈すると、予測できない結果になります。

stl_unmount()

宣言:

int stl_unmount(char* stl, char* volume, char* device);

説明:

ボリューム <volume>をドライブ <drive>から取り出します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<volume>は、取り出すボリュームのバーコードです。

<device>には、ボリュームを取り出すデバイスを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。

<volume>または <device>の一方には、NULLを指定できます。両方の値を指定する場合は、値に一貫性がある必要があります。

この呼び出しは、ライブラリにより、ボリュームがドライブから排出されてスロットに返されるまでは戻りません。そのため、完了までに数分かかることがあります。

成功したときの返り値は STL_ERR_NOERRです。付録 :「返り値」を参照してください。

stl_withdraw_volume

宣言:

int stl_withdraw_volume(char *stl, char *volume, char *capname)

説明:

指定したボリュームを、ライブラリから指定したカートリッジアクセスポート(インポート /エクスポートファシリティ、メールスロットなど)を通して排出します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<volume>は、取り出すボリュームのバーコードです。

<capname>は、ボリュームをサイロから取り出すために使用するカートリッジアクセスポート、インポート/エクスポート領域、メールスロットを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。この引数には NULLを指定できます。その場合、デフォルトの CAPが使用されます。

この関数は、ボリュームが正常にライブライから取り出されると STL_ERR_NOERRを返します。ボリュームが存在しなければ、STL_ERR_NOVOLを返します。現在ボリュームが使用中で取り出せない場合は、STL_ERR_VOLBUSYを返します。

エラーが発生すると、これら以外の返り値が返されます。付録:「返り値」を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 613

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stli(8)

stl_withdraw_volumes

宣言:

int stl_withdraw_volumes(char *stl, char *volumes, char *capname)

説明:

指定したボリュームを、ライブラリから指定したカートリッジアクセスポート(インポート /エクスポートファシリティ、メールスロットなど)を通して排出します。この関数は、実際に定義されていてstl_versionが 1.3以上を返す場合、stl_withdraw_volume()の代わりに使用されます。そのため、1つのボリュームを指定しても、複数のボリュームをコンマで区切ったリストで指定しても動作します。

<stl>は stl_open()が返したハンドルです。

<volumes>は、ライブラリにデポジットするボリュームのバーコードをコンマで区切ったリストです。空白文字(ASCII 32)も有効なバーコード文字であるため、個々のバーコードの間に余分なスペースを追加しないでください。

<capname>は、ボリュームをサイロから取り出すために使用するカートリッジアクセスポート、インポート /エクスポート領域、メールスロットを指定します。これは文字列で、テープライブラリからはデバイス名として認識されます。この引数には NULLを指定できます。その場合、デフォルトの CAPが使用されます。

この関数は、ボリュームが正常にライブライから取り出されると STL_ERR_NOERRを返します。ボリュームが存在しなければ、STL_ERR_NOVOLを返します。現在ボリュームが使用中で取り出せない場合は、STL_ERR_VOLBUSYを返します。

エラーが発生すると、これら以外の返り値が返されます。付録 :「返り値」を参照してください。

付録 :返り値

返り値 0~ 99は、ライブラリタイプに依存しない一般エラーコードとして予約済みです。ヘッダファイル stl.hは、一般的な返り値および短いエラーメッセージを定義しています。

100より大きい返り値は、それぞれの STLI実装で専用エラーコードとして使用できます。

STLI実装では、すべてのエラー状態を STLIの一般エラーコードにマップして、関数 stl_error()で詳細なエラーメッセージを提供することをお勧めします。その結果、NetWorkerは既知のエラーコードに反応することができる一方、詳細なエラーメッセージをユーザインターフェイスを通して送ることもできます。

専用エラーコードは、一般エラーコード STL_ERR_DEVEMPTY、STL_ERR_DEVFULL、 STL_ERR_ALRDYMNTEDが適用できる状況では使用できません。

現在定義されているリターンコードを以下に示します。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド614

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stli(8)

エラー値意味-------------------------------------------------------

STL_ERR_NOERR呼び出しが成功して完了 - エラーなし

STL_ERR_UNKNOWNエラー、詳細は不明

STL_ERR_CONNECTテープライブラリに接続できません

STL_ERR_BUSYテープライブラリはビジーです。後で試してください

STL_ERR_ACCESSアクセス拒否 (ライブラリ、要求されたデバイス、ボリューム、オペレーションへのアクセス拒否 )

STL_ERR_NODEVデバイスはテープライブラリにとって不明であるか、物理的に利用できません

STL_ERR_NOVOLボリュームはテープライブラリにとって不明であるか、物理的に利用できません

STL_ERR_DEVFULLデバイスはすでに別のボリュームでロードされています

STL_ERR_DEVEMPTYデバイスが空

STL_ERR_DEVBUSYデバイスがビジー

STL_ERR_ERRNOローカル UNIXのエラー、errnoを参照

STL_ERR_INVALID無効なパラメータ

STL_ERR_VOLBUSYボリュームはすでに別のドライブにロードされているか、何らかの理由で占有されています

STL_ERR_LIBRARYテープライブラリの内部エラー

STL_ERR_CONFIGリクエストはテープライブラリの構成に適合しません

STL_ERR_DEVOCCデバイスは別のホストが予約済みです

STL_ERR_DEVRESデバイスはすでに予約されています

STL_ERR_DEVNOTRESデバイスは予約されていません

STL_ERR_NOTINSTSTLI-Libraryはダミーライブラリです

STL_ERR_NOTSUPPダミー関数からの戻り

STL_ERR_ALRDYMNTED要求されたボリュームはすでに要求されたデバイスにマウントされています

参照先nsrjb(8)、 nsr_jukebox(5)、 IBM_silo(8)、 EMASS_silo(8)、 STK_silo(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 615

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stli(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド616

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tapeexercise(8)

Maintenance Procedures tapeexercise(8)

製品名(A-Z)tapeexercise - テープドライブのテスト

形式UNIXの場合 tapeexercise [ -vBEFP ] devnameWindowsの場合 tapeexer [ -vBEFP ] devname

機能説明プログラム tapeexerciseはサンプルデータをテープに書き込んで、ポジショニングや読み取りのオペレーションが予期したとおりに実行されるかテストします。指定されたドライブ (巻き戻しなし )に、書き込み可能なテープが必要です。

tapeexerciseは、十分に注意して使用してください。以下の点は、tapeexerciseコマンド (UNIX)あるいはtapeexerコマンド (Windows)を使用したテープのテストに適用されます。

-後で必要なデータを含むテープに対して tapeexerciseまたは tapeexerコマンドを使用しないでください。これはテストによって、現在テープ上にあるデータが上書きされてしまうためです。

-テスト完了後、テストで使用したテープに再ラベル付けします。テープを再ラベル付けしないと、後で実行するバックアップまたはリカバリで使用できません。

-バーコードラベルの付いたテープはテストに使用しないようにお勧めします。バーコードのラベルはメディアデータベースにあるボリューム IDにリンクしているため、バーコードのついたテープに再度ラベル付けをするのはさらに難しくなります。

テストを実行して、「<テスト名 >:テスト開始」、「<テスト名 >:テスト OK」という 2つのメッセージが表示されれば正常終了です。次に例を示します。

BasicTest:テスト開始BasicTest:テスト OK

オプション-v 冗長モードで実行します。

-B 基本テストだけを実行します。

-E EOTテストだけを実行します。

-F ファイル領域転送テストだけを実行します。

オプション BEFPが設定されていなければ、すべてのテストが実行されます。

devnameテスト中のテープデバイスのデバイス名。これは、ローカルオペレーティングシステムの規則に従う非巻き戻しデバイスである必要があります。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 617

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tapeexercise(8)

終了ステータス次に、tapeexerciseが終了する可能性があるエラー番号を示します。

ETAPE(40): テープデバイスへのアクセスや使用中にエラーが発生しましたEBASICTEST(41): 基本テストの実行でエラーが発生しましたEEOTTEST(42): EOTテストの実行でエラーが発生しましたEFSFTEST(43): FSFテストの実行でエラーが発生しました

複数のテストが失敗した場合、終了コードは最後に失敗したテスト結果を反映します。

他のエラーの場合、tapeexerciseは、ゼロ以外のエラー番号 (普通は 1)で、終了します。

参照先nsrmmd(8)、「ハードウェアコンパティビリティガイド」

制限一般に、QICドライブでは tapeexerciseプログラムは失敗します。これは、これらのデバイスが tapeexerciseが想定する機能の一部をサポートしていないためで、中でも最も重要なのは back-skip-fileです。そのようなデバイスの場合は、nsrmmd(8)を使用すれば動作する可能性があります。サポート対象の全デバイスのリストについては、「ハードウェアコンパティビリティガイド」を参照してください。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド618

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tape_perf_test(8)

Maintenance Procedures tape_perf_test(8)

NAMEtape_perf_test - test performance versus block size on atape drive

形式tape_perf_test -fデバイス名 [ -t合計テストサイズ ]

[ -x最大ブロック長 ] [ -n最小ブロック長 ]

機能説明プログラム tape_perf_testは、指定されたテープドライブの性能を、さまざまなブロックサイズやデータタイプを使用してテストします。結果は、画面上に表示されて、テキスト形式のログファイルに保存されます。また、.CSVファイルにも保存されるので、表計算ソフトに簡単にインポートして解析できます。これらのファイルには、拡張子 .logと .csvが付けられ、次の規則に従って名前が付けられます。

vendor-product-rev-hostname-OS-date-time

ここで、vendorは、SCSI照会データのデバイスのベンダ、productは、SCSI照会データの製品、revは、SCSI照会データのファームウェアレビジョン、hostnameは、テストを実行しているコンピュータの名前、OSは、ホスト上で動作しているオペレーティングシステム、dateと timeは、テストを開始した日時です。

デフォルトのテストサイズは 500 MBです。ブロック長は 1 MBから 16 KBまでで、次のデータを使用します。

- ランダム- bigasm状(擬似ランダム)- 実行可能プログラムのコピー- 2:1圧縮- 3:1圧縮- 4:1圧縮- すべてゼロ

Windowsでは、tape_perf_testは、OSコールを使用して、HBAドライバが許可する最大ブロック長を決定します。これはデフォルトや指定された最大サイズより小さい場合があります。

ユーザーは、次のレジストリキーを使用してこの制限値を調整できます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\

{SCSIカードドライバ名 }\Parameters\Device\MaximumSGList値は許可する 4 Kブロックの個数で、0~ 255(0~ ff Hex)の範囲です。255(ff)は 1 MBに対応します。

オペランド-fデバイス

テストするデバイスを指定します。ドライブにテープが入っている必要があります。全データが消去されます。

-t合計テストサイズ各テストで書き込み /読み取りする MBの合計数を指定します。ほとんどのテープドライブの場合 500 MBで十分です。ただし、LTO Ultrium 3や SDLT 600などの非常に高性能なデバイスの場合は、有効な結

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 619

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tape_perf_test(8)

果を得るには、さらに多くのデータ量が必要となります。このテストは、書き込み /読み取りを 1秒の精度で計測するので、充分な精度を得るには、各テストに少なくとも 30秒かける必要があります。

-x max blocksizetape_perf_testがこのテストで使用する最大のブロックサイズを指定します。結果を絞り込んだり、何らかの理由で、大きなブロックサイズだとエラーが発生する場合に、テストに制限をかけるのに使用します。使用できる値は、次のとおりです。1024, 768, 512, 384, 256, 192, 128, 96, 64, 32, 16

-n min blocksizetape_perf_testがこのテストで使用する最小のブロック長を指定します。結果を絞り込んだり、小さなブロック長だと性能が低すぎるとわかっている場合に、テストに制限をかけるのに使用します。使用できる値は次のとおりです。1024、768、512、384、256、192、128、96、64、32、16

言うまでもなく、最大サイズに最小サイズよりも小さい値を設定すると、予期しない結果が発生する可能性があります。

使用例ドライブステータス情報を含むサンプル出力 :

% tape_perf_test -f /dev/rmt/5cbn -t 4000

デバイスのブロック長パフォーマンス テスト : HP Ultrium 3-SCSI G1CD (/dev/rmt/5cbn)データ サイズ 4000 MBで 1024 KBから 16 KBまで

>>> 結果はファイル HP-Ultrium_3-SCSI-G1CD-aurora-09-26-2004-2109.logに記録されます <<<

システム auroraで 09-26-2004-2109に実行されました ドライブ ID: シリアル : HU104380AR atpn: ATPN:HP Ultrium 3-SCSI HU104380AR wwnn: WWNN:50060B000029A15E

open_itは 4を返します1024 KBブロックのテスト : *** ランダムデータを使用したテスト : writeは 54秒を返します --> 75851 kB/s readは 54秒を返します --> 75851 kB/s *** bigasm状のデータを使用したテスト : writeは 41秒を返します --> 99902 kB/s readは 39秒を返します --> 105025 kB/s *** バッファの /usr/bin/viのコピーを使用したテスト : writeは 39秒を返します --> 105025 kB/s readは 37秒を返します --> 110702 kB/s *** 2:1の圧縮データを使用したテスト : writeは 26秒を返します --> 157538 kB/s

<<snip>>

readは 94秒を返します --> 43574 kB/s *** 4:1の圧縮データを使用したテスト : writeは 88秒を返します --> 46545 kB/s readは 94秒を返します --> 43574 kB/s *** 値がすべてゼロのバッファを使用したテスト : writeは 88秒を返します --> 46545 kB/s readは 92秒を返します --> 44521 kB/s

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド620

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tape_perf_test(8)

結果 :

xfer random bigasm-like executable 2:1 3:1 4:1 zerossize W R W R W R W R W R W R W R---- ------------- ------------- ------------- ------------- ------------- ------------- -------------1024 075851/075851 099902/105025 105025/110702 157538/186181 163840/178086 163840/128000 105025/0803130768 075851/075851 097523/077283 105025/113777 163840/178086 157538/186181 163840/186181 163840/1950470512 075851/074472 099902/107789 107789/120470 102400/077283 102400/077283 102400/078769 105025/0787690384 075851/075851 095255/075851 095255/077283 017504/015814 151703/178086 151703/178086 151703/1706660256 071859/074472 099902/107789 120470/132129 146285/170666 146285/163840 146285/075851 097523/0772830192 075851/074472 091022/074472 091022/073142 095255/074472 095255/074472 095255/074472 093090/0758510128 075851/071859 087148/071859 087148/071859 091022/070620 089043/071859 093090/070620 091022/0731420096 075851/069423 085333/069423 085333/069423 085333/069423 089043/069423 089043/069423 087148/0718590064 075851/066064 078769/065015 078769/065015 078769/065015 080313/066064 081920/066064 080313/0682660032 066064/056109 064000/056109 064000/056888 064000/056888 064000/056888 065015/056888 064000/0568880016 047627/043574 046022/043574 046545/043574 046545/043574 047080/043574 046545/043574 046545/044521

HP Ultrium 3-SCSI G1CD tested on host aurora at 09-26-2004 @ 21:09size,Wr-random,Rd-random,Wr-bigasm,Rd-bigasm,Wr-exe,Rd-exe,Wr-2:1,Rd-2:1,Wr-3:1,Rd-3:1,Wr-4:1,Rd-4:1,Wr-zeros,Rd-zeros1024,075851,075851,099902,105025,105025,110702,157538,186181,163840,178086,163840,128000,105025,0803130768,075851,075851,097523,077283,105025,113777,163840,178086,157538,186181,163840,186181,163840,1950470512,075851,074472,099902,107789,107789,120470,102400,077283,102400,077283,102400,078769,105025,0787690384,075851,075851,095255,075851,095255,077283,017504,015814,151703,178086,151703,178086,151703,1706660256,071859,074472,099902,107789,120470,132129,146285,170666,146285,163840,146285,075851,097523,0772830192,075851,074472,091022,074472,091022,073142,095255,074472,095255,074472,095255,074472,093090,0758510128,075851,071859,087148,071859,087148,071859,091022,070620,089043,071859,093090,070620,091022,0731420096,075851,069423,085333,069423,085333,069423,085333,069423,089043,069423,089043,069423,087148,0718590064,075851,066064,078769,065015,078769,065015,078769,065015,080313,066064,081920,066064,080313,0682660032,066064,056109,064000,056109,064000,056888,064000,056888,064000,056888,065015,056888,064000,0568880016,047627,043574,046022,043574,046545,043574,046545,043574,047080,043574,046545,043574,046545,044521

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 621

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tape_perf_test(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド622

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tur(8)

Maintenance Procedures tur(8)

製品名(A-Z)tur - test unit ready

形式tur [ -a b.t.l ] [ -l ]

機能説明turプログラムは、TEST UNIT READYコマンドをシステムに接続されたすべての SCSIデバイスに送信します。

-a b.t.l特定の SCSIアドレス番号を選択します。ここで、bは論理 SCSIバス、tは SCSIターゲット、lはそのターゲットの SCSI論理ユニット番号 (LUN)です。libscsi(8)を参照してください。

-l システムにあるすべての SCSIアダプタについて LUNを完全に検索します。この引数はすべてのシステムで使用できますが、HP-UXシステムでは無効です。HP-UXシステム上で使用可能なデバイスをスキャンする場合、アクセス可能なデバイスが常にすべて表示されるため、-lオプションは無効になります。他のすべてのシステムでは、SCSIデバイスのチェックは LUN 0から開始します。空の LUNが検出されると、指定したターゲット IDの検索は終了します。-lオプションを使用すると、システム内にあるすべてのSCSIバスのターゲット IDの LUNがすべてデバイスに対して検査されます。この処理は非常に長い時間がかかる場合があるので、必要なときにのみ使用してください。たとえば、Fibre Channelアダプタは126個のターゲット IDをサポートすることができ、各ターゲット IDには 80以上の LUNがあります。この単一アダプタの LUNをすべて検査するには 10分以上かかることがあります。

参照先libscsi(8)

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tur(8)

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uasm(8)

Maintenance Procedures uasm(8)

製品名(A-Z)uasm - UNIXファイルシステムデータを保存およびリカバリするための NetWorkerモジュール

形式uasm -s [-benouv] [-ix] [-t時間 ] [-fディレクティブファイル ] [-pパス ]パスuasm -r [-nuv] [-i {nNyYrR}] [-m <src>=<dst>] -zサフィックス ] [パス ] [-Pパスフレーズ ]...

機能説明uasmコマンドは、デフォルトファイルシステム ASM(アプリケーション特定モジュール)です。このコマンドはsave(8)および recover(8)に組み込まれています。uasmはまた、tar(1)と同様の方法で直接呼び出される場合があります。この uasmの説明は、すべての ASMsに適用されます。明確にするために、uasmのみがこのマニュアルページの説明の多くに述べられています。

uasmには、保存とリカバリという 2つの基本モードがあります。保存時には、uasmはディレクトリツリーを参照し、ファイルおよびディレクトリ組織を表す保存ストリーム (nsr_data(5)を参照 )標準出力ファイルに対して生成します。リカバリ時には、uasmは、関連する標準入力から保存ストリームを読み込み、対応するディレクトリおよびファイルを作成します。

バックアップセッション中、uasmの動作は directivesによって制御することができます。ディレクティブは下位ディレクトリの検索方法、無視するファイル、保存ストリームの生成方法、後続のディレクティブファイルの処理方法を制御します。(nsr(5)を参照。)ディレクトリツリーの参照時には、rawasmを除き、シンボリックリンクをたどることはありません。

ASMsは、NetWorkerの現在または以前のバージョンからの保存ストリームをリカバリすることができます。Note:古い ASMsでは、新しい ASMsで生成されたファイルをリカバリできない可能性があります。

以下のリストでは、NetWorkerとともに提供される ASMsを簡単に説明しています。

aesaes ASMは、ソフトウェア暗号化アルゴリズムを使用して、ファイルデータを暗号化します。aesは多くの CPUリソースを使用するため、パワーが低いシステムにおける aesの利点はあまり大きくありません。

alwaysalways ASMは、ファイルの変更時刻にかかわらず、常にファイルのバックアップを実行します。

atimeasmatimeasmは、ファイルのアクセス時刻を変更せずにファイルをバックアップするために使用されます。この機能は、mailasmのサブセットです。ほとんどのシステムで、atimeasmは、ファイルの mtimeの選択に使用し、バックアップ後にファイルの atimeをリセットします (ファイルの ctimeが変更されます )。ファイルの atimeがファイルの ctimeを変更せずに管理されるインターフェイスをサポートするシステムでは、ファイルの atimeasmによる影響はありません。これは、通常、ファイルの atime は保存されるためです。

compressasmcompressasmは、ソフトウェア圧縮アルゴリズムを使用して、ファイルデータを圧縮します。この ASMはディレクトリを圧縮しません。実際の圧縮率はデータによって異なります。compressasmは CPUリソースを多量に消費するため、処理能力の低いシステムではあまり役立ちません。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 625

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uasm(8)

dmfasmdmfasmは、SGI Data Migration Facility (DMF)で管理されるファイルのバックアップとリカバリに使用されます。バックアップ時に、オフラインファイルはリコールされません。リカバリ時に、オフラインファイルとデュアルステートファイルはリコール可能なオフラインファイルとしてリカバリされます。

holeyholey ASMは、ファイルのバックアップ時にゼロのホールまたはブロックを処理し、リカバリ中にこれらのホールを保持します。一部のファイルシステムインタフェースでは、ファイルのホール情報の位置を特定することができます。特定できない場合では、ファイルから読み取られたゼロのブロックはスキップされます。通常、この ASMは自動的に適用されるため、特に指定する必要はありません。

logasmlogasmは、バックアップセッション中にファイルの変更が行えるようにします。logasmは、「log」ファイルおよび類似ファイルに使用することができます。バックアップオペレーション中に変更されたファイルにとっては、意味がありません。

mailasmmailasmは、メールスタイルファイルロックを使用して、ファイルのアクセス時間を管理します。ほとんどの場合、メールハンドラに「新規メールが到着しています」というフラグを保持しています。

mtimeasmmtimeasmは、ファイルの mtimeをファイルの選択に使用して、ファイルをバックアップします。ファイルの ctimeは使用されません。

nsrindexasmnsrindexasmは、リリース 6より前に実行された NetWorkerファイルインデックスバックアップからのリカバリに使用されます。これらの旧インデックスのバックアップのリカバリ中に、nsrindexasmは、nsrckおよび mmrecovによって自動的に呼び出されます。

nsrmmdbasmnsrmmdbasmは、NetWorkerのメディアインデックスを処理するために使用します。通常、nsrmmdbasmは、savegrpおよび mmrecovによって自動的に呼び出され、NetWorkerディレクティブでは使用されません。

nullnull ASMは、指定されたファイルおよびディレクトリをバックアップしないで、親ディレクトリのオンラインインデックス内にそのファイル名を保存します。nullディレクティブのあるファイルをバックアップ対象のセーブセットとして指定すると、(一般的に、'mminfo -v'クエリ内にサイズ '4 B'として示される)空のセーブセットが情報のメディアインデックス内に作成されますが、このセーブセットにはリカバリ可能なデータは入っていません。

nullasmnullasmは、null ASMの代替名です。nullasmが、internal ASMではなく別の実行可能プログラムであった以前のバージョンでの下位互換性のために名前が付けられました。

posixcrcasmposixcrcasmは、バックアップ中にファイルの 32ビット CRCを計算するために使用されます。CRCはファイルとともに保管され、ファイルのリストア時にベリファイされます。CRCがバックアップ中にベリファイされることはありません。ASMを使用すると、リストア時にファイルを検証できますが、検出されたエラーを修正する方法は提供していません。

rawasmrawasmは、/devエントリ(つまり、ブロックおよびキャラクタベースの特殊ファイル)とそれに関連づけられた未フォーマットディスクパーティションデータのバックアップに使用します。システムによっては、/devエントリが、実際にデバイス固有の名前へのシンボリックリンクになっています。他の ASMsとは異なり、rawasmはシンボリックリンクに追随しており、/dev名の略称で構成できます。リカバリ中は、rawasmでは、未フォーマットデバイスのファイルシステムノードがリカバリ前にあることが必要です。これで、/devエントリのリカバリと、再構成済みディスク上のデータの上書きに対して保護されます。/dev

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド626

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uasm(8)

エントリを作成して、別の未フォーマットパーティションを参照し、必要に応じて強制的に上書きできます。/devエントリをシンボリックリンクとして作成すると、データはシンボリックリンクのターゲットへリカバリされます。rawasmの使用時には重要な注意がありますので、CAVEATSセクションを参照してください。

skipskip ASMは指定されたファイルおよびディレクトリをバックアップせず、親ディレクトリのオンラインインデックス内にそのファイル名を保存しません。skipディレクティブのあるファイルをバックアップ対象のセーブセットとして指定すると、(一般的に、'mminfo -v'クエリ内にサイズ '4 B'として示される)空のセーブセットが情報のメディアインデックス内に作成されますが、このセーブセットにはリカバリ可能なデータは入っていません。

swapasmswapasmは、実際のファイルデータのバックアップは行いませんが、現在のサイズのゼロ充てんしたファイルを、リカバリ時に再度作成します。スワップデバイスが実はスワップファイルであり、正しいサイズでリカバリする必要はあるものの、そのコンテンツは重要ではなくバックアップ必要がない場合は、このASMを使用します。

xlateasmxlateasmは、ファイルデータを変換しますので、バックアップされたデータは、直ちに認識可能ではありません。

Internal ASMsは別プログラムではなく、すべての ASMs内に含まれます。External ASMsは別プログラムで、必要に応じて起動されます。NetWorkerとともに提供される外部 ASMsは、nsrmmdbasm および nsrindexasmです。前にリストされた他のすべての ASMsは、内部的なものです。

セキュリティの理由で、外部 ASMは、その名前の末尾が asmである必要があり、また、originディレクトリにある必要があります。このディレトリは、最初に起動されたプログラム(通常は saveまたは recover)と同じディレクトリです。一部のシステムアーキテクチャでは、originに対する他のディレクトリは、ASMを originディレクトリに置くことができない場合に検索されます。

Walking ASMsは、ディレクトリツリーの障害とはなりません。skip、null、および nullasm ASMsは検索されません。これは、ディレクティブの反映は適用できないということではないことに、注意してください。検索されないということは、たとえば、指定されたスキップパターンに一致するすべてのディレクティブは、検索されないで完全にスキップされることを意味します。ただし、+skipを使用すると、スキップパターンは、依然、パターンに一致しないすべてのディレクティブに再帰的に適用されます。たとえば、以下のようなディレクトリ構造があるとします。

tmp source source/tmp

この場合、

skip: tmp

ディレクティブでは、tmpディレクトリのみがスキップされます。これに対し、

+skip: tmp

では、tmpおよび source/tmpの両方がスキップされます。言い換えると、+が使用されると、スキップが一致ディレクトリを検索しない場合でも、スキップディレクティブは、非一致サブディレクトリを介して反映されます。

ここで説明されている内部 ASMsはモードであり、異なる内部 ASMsの数が同時に適用されます。ファイルの処理に外部 ASMが必要な場合、新しい ASMが起動され、保存ストリームが生成されます。filtering ASMがディレクトリツリーの障害となり、他の ASMを起動する際、その ASMsの保存ストリームは filtering ASMによって処理されます。したがって、compressasmを使用してディレクトリをバックアップ中にも、依然 mailasmを使用して、メールファイルを正確に処理することができます。異なるモードが一度設定されると、それをオフにする唯一の方法は、uasmのために ASMディレクティブを明示的に一致することです。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 627

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uasm(8)

Auto-applied ASMsは、一定の条件下で使用され、ディレクティブファイルでは特に言及する必要はありません。たとえば、大きなファイルに少数のディスクブロックのみが割り当てられている場合、holey ASMが自動的に起動され、ファイルが処理されます。ファイル名が明確なディレクティブと一致する際は、ASMsの自動適用は使用されません。

recoverと組み合わせて使用した場合、すべての標準 ASMsは、リカバリ時のセキュリティをサポートします。ACL でファイルが保存された場合、ファイルの所有者、rootユーザまたは管理者のみが、ファイルをリカバリすることができます。ACLが設定されていないファイルでは、標準モードビットを使用してファイルをリカバリするユーザが特定されます。ファイルの所有者、rootユーザまたは管理者は、常にファイルをリカバリすることができます。ASMsが手動で起動された際は、これらのセキュリティチェック規則は適用されないことに注意してください。

オプションこのセクションにに記載されたオプションは、すべての ASMsに使用できます。これらのオプションは、通常、standard-asm-argumentsと呼ばれます。ASMsでは、追加オプションも指定することができます。追加オプションは大文字である必要があります。

-s(保存)または -r(リカバリ)のモードは、他のオプションよりも前に指定する必要があります。保存モードでは、1つ以上のパス引数を指定する必要があります。パスには、ディレクトリまたはファイル名のいずれかを指定します。

以下のオプションは、すべてのモードで有効です。

-n ドライランを実行します。バックアップモードでは、ファイルシステムをブラウズし、保存ストリームを作成しますが、ファイルを開くことを試行するわけではありません。リカバリモードでは、入力された保存ストリームを消費して基本的なチェックを実行しますが、ファイルデータのリカバリ時にディレクトリまたはファイルは作成しません。

-u このオプションは、エラー時に ASMを停止し、これによって通常は警告が発生します。これは、十分なディスク領域がない可能性があるファイルシステムをリカバリする場合、または、保存を実行する際にすべての警告に保存を停止させたい場合に、有効です。リカバリ時に uasmとともにオプションを使用する場合で、ディスク領域不足の場合は、停止されます。このオプションなしの場合、uasmは、すべての保存ストリームを処理するまで、各ファイルのリカバリに対する試行を続行します。

-v 冗長モードをオンに切り替えます。現在の ASM、その引数、および、処理中のファイルが表示されます。フィルタリングモードで動作している(つまり別の ASMの保存ストリームを処理している)ASMのフィルタリングによってストリームが変更される際には、その名前、引数、現在のファイルが角かっこの中に表示されます。1.0v

保存時には、以下のオプションも使用することができます。

-b バイトカウントを生成します。このオプションは、-nオプションと類似していますが、バイトカウントでは実際にファイルを読み取らずに、生成されるデータ量を推定します。(これは、-nオプションより高速ですが、精度は低くなります。)バイトカウントモードは 3つの値を出力します。レコード数 (たとえば、ファイル、ディレクトリなど )、ヘッダ情報のバイト数、ファイルデータのおよそのバイト数。バイトカウントモードでは、保存ストリームが生成されないため、その出力をリカバリモードで別の ASMの入力として使用できません。

-e 最後の "保存ストリームの終わり "のブール文字列を生成しません。このフラグは、ASMが外部 ASMを起動し、最適化において生成された保存ストリームそのものを消費しないことを選択した場合にのみ、使用されます。

-f protoファイルを処理する前に解釈する .nsrディレクティブファイルの場所を指定します。(nsr(5)を参照 )。protoで指定したディレクティブファイルの <<path>>ディレクティブは、処理するディレクトリ内のファイルと一致する必要があります。一致しない場合、以後のディレクティブは無視されます。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド628

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uasm(8)

-i ディレクトリツリーの nsrディレクティブファイルからのすべての保存ディレクトリを無視するために使用します。

-o 旧 NetWorkerサーバが処理できる保存ストリームを生成します (nsr_data(5)を参照 )。

-p pathこの文字列が、出力として各ファイル名の先頭に付加されます。この引数は、ASMが別の外部 ASMを実行するときに内部的に使用します。pathには、現在の作業ディレクトリまたはその下位の部分に対応する、正しい形式のパスを入力することが必要です。

-t date変更されるファイルの後に、日付 (nsr_getdate(3)形式 )をバックアップします。

-x ファイルシステム境界を越えます。通常、ファイルシステムをたどるときには境界を越えることはありません。rawasmを除き、シンボリックリンクをたどることはありません。1.0v

リカバリ時には、以下のオプションも使用することができます。

-i {nNyYrR}上書きの確認に対する最初のデフォルトの応答を指定します。1文字のみを使用できます。リカバリファイルと既存のファイルの名前が競合する場合、上書きしてよいかを確認するプロンプトがユーザーに表示されます。デフォルトの応答は、角かっこ内に表示され、[Return]キーを押すと選択されます。特に -iオプションで指定されない限り、[n]は、上書きの確認に対する最初のデフォルトの応答です。デフォルト以外の応答を指定するごとに、新しい応答がデフォルトになります。N、R、または Yを指定すると、ファイル名の末尾にすでにサフィックスがあり、ファイル名を自動的に変更できないときに限り、プロンプトは表示されません。以後の競合は、対応する小文字を指定したものとして処理されます。

上書きの確認に対する有効な応答とその意味は、次のとおりです。

n 現在のファイルをリカバリしない。

N 名前が競合するファイルをリカバリしない。

y リカバリされるファイルで既存のファイルを上書きする。

Y 名前が競合するファイルを上書きする。

r 競合するファイル名を変更する。リカバリされたファイルの名前の末尾に、ドット "."とサフィックスを付けます。それでも競合している場合は、ユーザに対して再度プロンプトが表示されます。

R 名前が競合するファイルの末尾にドット (".")とサフィックスを付けて、ファイル名を自動的に変更する。競合するファイル名の末尾にすでにドット "."とサフィックスがある場合は、ファイル名の自動変更によるループを回避するため、ユーザに対してプロンプトが表示されます。

-m src=dstこのオプションは、作成されるファイルの名前をマップします。パス名の先頭が srcと一致するファイルは、srcの部分を dstで置き換えたパス名にマッピングされます。このオプションは、絶対パス名を使用してバックアップされたリカバリファイルの保存場所を、別のディレクトリへ変更する場合に便利です(たとえば、-m/usr/etc=.など)。

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 629

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uasm(8)

-z suffix競合するファイル名を変更するときに付けるサフィックスを指定します。デフォルトのサフィックスは「R」です。Windowsプラットフォームではサフィックスを使用してファイル タイプを判別するため、サフィックスを変更することは実質的にファイルを変更することになり、このオプションは Windowsの場合には無視されます。

-P pass-phraseaesディレクティブを使用してバックアップされたファイルのリカバリを試行する際、追加パスフレーズを指定します。デフォルトでは、デフォルトパスフレーズから生成されたキーだけでなく、現在のデータゾーン暗号キーが試行されます。このオプションを使用すると、デフォルトおよびデータゾーンパスフレーズキーが動作しなかった場合、uasmがパスフレーズから暗号キーを生成し、試行します。このオプションは、複数回指定できます。

path リカバリ対象ファイルを制限するために使用されます。ファイルのプレフィックスが pathと一致するファイルのみリカバリされます。このチェックは、-m を指定して行われる名前のマッピングの前に実行されます。パスが指定されなかった場合、チェックは行われません。

CAVEATSRAWパーティションは、アクティブ DBMSデータの保管に使用される場合があります。未フォーマットパーティションに、アクティブな DBMS製品によって管理または更新されたデータが含まれる場合は、rawasmだけでは、一貫性のあるバックアップを実行できません。rawasmが、パーティション上でデータの保存またはリカバリを実行中は、データベースは非制御状態のデータは更新できません。パーティションがオフラインであること、データベースマネージャが終了していること、またはパーティションがバックアップに適切なステートであることが必要です。EMCには、オンラインのデータベースのバックアップを支援する製品があります。同様に、rawasmを使用して UNIXファイルシステムを含むパーティションを保存する場合は、ファイルシステムは一貫性のあるバックアップを実現するために、アンマウントまたはマウント読み取り専用である必要があります。

理想的には、未フォーマットパーティションのリカバリは、バックアップを実行したシステムと同じディスク環境と同じサイズのパーティションで構成されたシステム上で行う必要があります。新規のパーティションがオリジナルのパーティションよりも小さい場合、リカバリは正常に完了しません。新規のパーティションがオリジナルのパーティションよりも大きい場合は、最初に保存されたデータ量だけがリカバリされます。

バックアップされたパーティションにディスクラベル -が含まれている場合、このラベルにはしばしばディスクジオメトリ -が含まれます。このパーティションの新しいディスクへのリカバリはラベルもリカバリし、新しいディスクジオメトリが元のディスクに一致するよう変更されます。同様に、UNIXファイルシステムパーティションがrawasmを使用してバックアップされる場合、パーティションをリカバリすると、マウント時刻 (ある場合 )に関するタイムスタンプを含む、パーティション上のすべての情報がリセットされます。

rawasmでは、バックアップが完了するまで、バックアップするパーティションのサイズが検出されないため、リカバリに関してレポートされる概算サイズは正確ではありません。

使用例ファイルをコピーしています

現在のディレクトリのファイルをすべて target_dirにコピーする場合は、以下のコマンドを使用します。

uasm -s .| (cd target_dir; uasm -rv)

これによって、所有者、時刻、その他の UNIX属性が保持されます。holeyファイルのデータのみがコピーされます。ホールはコピーされません。

ファイルツリーをアーカイブディレクトリにコピーしていますディレクトリ hereの下のファイルツリーを archiveにコピーし、名前が競合するすべてのファイルを上書きする場合、以下のコマンドを使用します。

cdhere uasm -s | (cdarchive; uasm -r -iY)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド630

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uasm(8)

ディレクトリ (cd)をまずここにに変更し、保存の相対パスを特定する最初の uasmを指定すると、リカバリを実行する 2番目の uasmが archiveの下に再度ファイルツリーを作成します。

同じ結果を達成する別の方法は、2番目の uasmに -mオプションを使用し、パス名を明示的にマップするリカバリを実行することです。

uasm -s here | uasm -r -iY -m here=archive

ファイル.nsrファイルシステム中に位置するディレクティブファイルを保存します。

参照先nsr(5)、nsr_directive(5)、nsrmmdbasm(8)、nsrindexasm(8)、nsrck(8)、nsr_data(5)、recover(8)、save(8)、scanner(8)、XDR(3N)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド 631

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uasm(8)

EMC NetWorker 7.6 Service Pack 1コマンド リファレンス ガイド632

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writebuf(8)

Maintenance Procedures writebuf(8)

製品名(A-Z)writebuf - デバイスバッファへ書き込む

形式writebuf -a b.t.l [ -m mode] [ -bバッファ ID] [ -oバッファオフセット ] [ -pパラメータリストの長さ ] -fファイル名

機能説明writebufプログラムは、指定された SCSIデバイスに WRITE BUFFERコマンドを送信します。これは、通常、新しいマイクロコードを SCSIデバイスにダウンロードするために使用されます。

必須の -a引数は、特定の SCSIアドレス (libscsi(8)を参照 )を選択するために使用する必要があります。

必須引数セット -f filenameは、書き込むデータが含まれるファイルを参照する必要があります。

オプション-b buffer-id

書き込まれるバッファの IDを指定します。

-o buffer-offset書き込みを始めるバッファの最初のオフセットを指定します。

-p plist-lenパラメータリストの長さを指定します。

参照先引数のより詳細な説明については、ANSI SCSI-2の仕様を参照してください。

バグおよび警告一部のマイクロコードファイルには大きなものがあります。このコマンドを実行するプラットフォーム、および、このコマンドを実行させるデバイスを接続するホストアダプタでは、すべてのマイクロコードの 1つのコマンドでの送信がサポートされます。マイクロコードの一部をロードし、それが失敗することは、深刻な被害を引き起こす可能性があり、工場に送り返す必要があるような損害をデバイスに及ぼす場合があります。lusbinfo(8)これらの制約要因に備える場合は、コマンドを使用し、I/O転送制限サイズを特定します。これらのコマンドを使用するときは注意してください。

参照先libuscsi(8), lusbinfo(8)

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writebuf(8)

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