鳴門教育大学教職大学院

教授 久我直人

『次世代の学校づくり』と学校事務職員の在り方

2015.4.21中央教育審議会

チームとしての学校・教職員の在り方

2017.11.2文部科学省

学校マネジメントフォーラム（兵庫）

2019.6.26文部科学省

管理主事研修会

報告資料をベースに

次世代の学校における事務職員の機能と役割

◆AI時代における学校事務の質的変容

◎「次世代の学校づくり」に求められる学校事務職員の在り方

１．カリキュラムマネジメントへのかかわり

＝教育支援

２．学校経営参画；管理職への助言機能

＝人・もの・予算・法

３．地域連携の推進

＝地域学校協働本部の運営支援

業務改善人材育成

教師の意識改革

学校事務の効率化

チーム学校教育支援

情報化校務支援システム

効果のある学校づくり

次世代の学校づくり

共同学校事務室

「働き方改革」の本質は？

「時短」＜「生産性の向上」

優れたパフォーマーの暗黙知の形式知化

組織で共有

「効果のある学校づくり」

9割の教員；明日の授業準備が不十分

10年前より、17～20時間、時間外労働増

業務改善人材育成

教師の意識改革

学校事務の効率化

チーム学校教育支援

情報化校務支援システム

効果のある学校づくり

次世代の学校づくり

共同学校事務室

日本の学校教育の構造的な課題

学力低下，いじめ，不登校，学級崩壊等生起する教育問題への個別的対応

＜このことの問題＞

①問題への対症療法的対応

根源的な原因は未解決

②学校現場の多忙への拍車

教師の多忙感，疲弊感⇒心の病

学校教育全体の負の連鎖へ

問題の複雑化，高度化，深刻化の進行

教員勤務実態；時間外（教諭） 文部科学省（平成２８年度）

過労死ライン

過労死ライン越え小学校教諭；３３．５％中学校教諭；５７．７％

教員勤務実態調査（平成２８年度）の集計（速報値）について（概要） 文部科学省平成29年4月28日

対処療法的な対応＝非経営的エビデンスベースの「効果のある指導」＝経営的

問題の根源的な課題を解決し，学力、不登校、いじめ等を改善する

「効果のある指導」の組織的展開

小さなエネルギーで大きな成果を生み出す

「効果のある学校づくり」

社会性の醸成学力保障

学習指導 生活・生徒指導

学校・学級経営

人，社会の中で『自己実現』していける存在

学校教育の機能共同実施の最終目標＝『健やかな成長』とは？

Ｉの力を伸ばす

Ｗｅの世界を広げる生きる力

学校＝「頑張り」と「優しさ」を引き出す「Ｉ」を伸ばし，「Ｗｅ」の世界を広げる

自

己

成

長

人や社会とのかかわる力

Ｗｅの世界を広げる

Ｉを伸ばす

生きる力＜生活の糧を得る力＞

自学

思いやり

夢実現幸せ

自分の中にある能力

自分の中にある優しさ

自

己

成

長

人や社会とのかかわる力

Ｗｅの世界を広げる

Ｉを伸ばす自分の中にある能力

自分の中にある優しさ

自立・協働・創造；第３期教育振興計画

「Ｉ」を伸ばし，「Ｗｅ」の世界を広げる

グローバル社会を生き抜く力

自立

協働

創造

子どもの本来もつ能力を引き出しているか「Ｉ」眠れる能力，「Ｗｅ」の世界を縮小

自

ら

学

ぶ

力

の

弱

さ 他者意識の脆弱化・自分勝手

Ｗｅの世界の縮小

Ｉの萎縮

生きる力の矮小化

＜本来持つ能力の潜伏化＞

あきらめ

わがまま

Ｉ＜学び＞意欲格差学力低下

Ｗｅ＜生活＞いじめ問題行動

自分への信頼欠如

宝の持ち腐れ

学校教育で生起する問題の根源的な原因と「頑張り」と「優しさ」を発揮させる原動力を探る

＜１＞目に見える部分；行動レベル

・いじめ，不登校，学級崩壊等の生起する問題

・学力低下（２こぶラクダ化）

＜２＞目に見えない部分；内面・価値レベル

・子どもの意識・内面

＜１＞⇔＜２＞を結ぶ

子どもの意識と行動の構造を探る

子どもが頑張り，優しくなる条件を可視化する

枝葉の戦い

根幹への働きかけ

あれもこれも

消耗戦

経営的小En⇒大Ef

モデル適合度CFI=０．９６１ RMSEA=０．０４６

生活規範学習意欲・理解

友達への信頼

楽しい授業

人のことを大切にして聞くこと

被受容感

保護者への信頼

自分への信頼

教師への信頼

私は一人の大切な人間である

自分にはよいところがある 自分に対する信頼

まわりの人から認められている

保護者への信頼 保護者からの愛情

他者への信頼

学力向上社会性の醸成

子どもの意識と行動の構造（久我,2014IBM SPSS Amos Ver.19 ）

「頑張り」と「優しさ」を発揮させる条件

生徒に勉強ができると自信を持たせる

生徒が学習の価値を見いだせるよう手助けする

勉強にあまり関心を示さない生徒に動機付けをする

生徒の批判的思考を促す

日本17.6% 26.0% 21.9% 15.6%

参加国平均

85.8% 80.7% 70.0% 80.3%

教員の自己効力感【生徒の主体的学習参加の促進について】

OECD 国際教員指導環境調査（TALIS2013）

他者へ向くタイプ内面へ向くタイプ

不満イライラ

自己不信孤立感

不登校うつ状態無気力

⇒学力低下

自分が大切と思えない

不信不安

自分に対する不信や不安を起因とする不登校，いじめ

不適応分からないなぁつまらないなぁ

いじめ暴力（対C,T）器物破損

授業エスケープ

⇒規範低下

自

己

成

長

人や社会とのかかわる力

Ｗｅの世界を広げる

Ｉを伸ばす自分の中にある能力

自分の中にある優しさ

自立・協働・創造を生み出す「効果のある指導」とは？

グローバル社会を生き抜く力

自立

協働

創造

小さなエネルギーで大きな成果を生む「効果のある指導」の実施事例

モデル適合度CFI=０．９６１ RMSEA=０．０４６

生活規範学習意欲・理解

友達への信頼

楽しい授業

人のことを大切にして聞くこと

被受容感

保護者への信頼

自分への信頼

教師への信頼

私は一人の大切な人間である

自分にはよいところがある 自分に対する信頼

まわりの人から認められている

保護者への信頼 保護者からの愛情

他者への信頼

Ｉ学力向上

Ｗｅ社会性の醸成

しつけ聞くこと

子どものエネルギーの活用

子どもの意識と行動の構造に適合した効果のある指導

教師への信頼

目標設定主体的な学びづくり

勇気づけボイスシャワーよさ確認シート

生徒指導勇気付け

特別活動

生徒指導規範指導学習指導

教員勤務実態；１日の勤務（教諭） 文部科学省（平成２８年度）

教員勤務実態調査（平成２８年度）の集計（速報値）について（概要） 文部科学省平成29年4月28日

11時間15分；３８分増 11時間３２分；２７分増

土日部活

１時間４分増

「効果のある学校づくり」で低減

効果のある学校づくりの効果性校種・規模・特徴の違いを超えて一定の効果

小学校；１３校・・・大、中、小規模校

中学校；２４校・・・大、中、小規模校

安定した学校

生徒指導困難校

高等学校；９校・・・進学校

中堅普通科

職業・総合学科

教職大学院院生の実習校

科研費等活用した共同研究校

高知県事業指定校

効果のある学校づくりを支援する

学校事務職員の機能と役割

☆勇気づけシステムの具体と予算的支援

Ex)子どもの頑張りを可視化する掲示板

Ex)子ども相互の勇気づけカード

Ex)子どもの頑張りや優しさを保護者に伝える通信

☆アクティブ・ラーニングを支えるホワイトボード◎子ども相互の教え合い・学び合い

⇒効果的なツールの各学級への配備

モデル適合度CFI=０．９６１ RMSEA=０．０４６

生活規範学習意欲・理解

友達への信頼

楽しい授業

人のことを大切にして聞くこと

被受容感

保護者への信頼

自分への信頼

教師への信頼

私は一人の大切な人間である

自分にはよいところがある 自分に対する信頼

まわりの人から認められている

保護者への信頼 保護者からの愛情

他者への信頼

学力向上社会性の醸成

子どもの意識と行動の構造（久我,2014IBM SPSS Amos Ver.19 ）

「頑張り」と「優しさ」を発揮させる良循環

求める学校組織マネジメントのゴールイメージ

経営の柱に収れんする組織化

目標・取組の共有

業務関連性

目標達成に向けた機能的・効率的学校運営

教育活動

学校運営

「効果のある指導」の組織的展開

つなぐ役割教頭・事務職員

幸せの最大化に資する学校組織マネジメントと学校事務

教職員の組織化

子どもの変容

保護者の認識の変容

幸せの最大化を支える学校事務

押し寄せる新たな教育課題

膨らみ続ける学校事務・業務

①学校事務の効率化②業務の適正化とチーム学校づくり

業務改善教師の意識改革

学校事務の効率化

チーム学校教育支援

情報化校務支援システム

効果のある学校づくり

次世代の学校づくり

共同学校事務室

仕事時間の合計

一般的事務業務

に使った時間

課外活動の指導

に使った時間

日本 53.9時間 5.5時間 7.7時間

参加国平均 38.3時間 2.9時間 2.1時間

中学教員の仕事時間（指導環境調査）34か国・地域が参加するOECD調査（TALIS２０１３）

1.4倍

教員勤務実態；時間外（教諭） 文部科学省（平成２８年度）

過労死ライン

過労死ライン越え小学校教諭；３３．５％中学校教諭；５７．７％

教員勤務実態調査（平成２８年度）の集計（速報値）について（概要） 文部科学省平成29年4月28日

教員勤務実態；時間外（副校長・教頭）文部科学省（平成２８年度）

過労死ライン

過労死ライン越え小学校；６２．８％中学校；５７．８％

教員勤務実態調査（平成２８年度）の集計（速報値）について（概要） 文部科学省平成29年4月28日

教員勤務実態；１日の勤務（教諭） 文部科学省（平成２８年度）

教員勤務実態調査（平成２８年度）の集計（速報値）について（概要） 文部科学省平成29年4月28日

11時間15分；３８分増 11時間３２分；２７分増

土日部活

１時間４分増

「効果のある学校づくり」で低減

業務改善とチーム学校の体制強化による

『次世代の学校』の創造

新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革

に関する総合的な方策について（答申）平成３１年１月２５日 中央教育審議会

◎緊急提言＋◎緊急対策

◆業務仕分け

◆教育行政からの人的・予算的・業務的支援

各種サポートスタッフ投入

統合型校務支援システム

業務トレード；公会計化

◆事務機能強化

◎時間外勤務・上限月４５時間，年３６０時間

⇒実効性担保ための教育委員会の取組

①「勤務時間の上限に関する方針」等策定

②勤務実態把握と超えた場合の事後検証

③人事委員会と情報共有し，助言を受ける

④ガイドラインの保護者・地域住民等への周知

⇒文科；各教委の取組状況を把握・公表

「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」

①勤務の適性化

〇登下校時刻；正規の勤務開始時刻よりも平均で 45 分程度早く出勤

⇒一年間で約 150 時間・・・登下校時刻の適切化

⇒保護者に周知

〇部活動；「運動（文化）部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を踏まえた適切な活動時間・休養日の設定

② 「超勤４項目」以外の業務

⇒正規の勤務時間の割り振りの適正化

「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」

（平成31年1月25日)

③教職員の休日確保

⇒週休日の振替の期間を長期休業期間へ

⇒長期休業期間における一定期間の学校閉庁日の設定

④勤務時間外の保護者や外部からの問合せ等への対応

⇒留守番電話やメール対応等の体制整備

⑤学校運営協議会等を活用

⇒地域学校協働本部やＰＴＡ等の協力

「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」

（平成31年1月25日)

小学校における取組例（１）所定の勤務時間を意識した登校時間等の見直しによる出勤時刻の適正化

→ 平日４５分※ × 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約１５０時間

（※）小学校における一般的な正規の勤務開始時刻 ８：１５

教員勤務実態調査（平成 28 年度）の平均出勤時刻 ７：３０ → 差:４５分

（２）学校徴収金の徴収・管理やその他の事務に係る負担軽減

→ 平日 ５分 × 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約 １５時間

（３）児童の休み時間における対応や校内清掃等への地域人材の参画

→ 平日３０分 × 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約１００時間

（４）担当授業時数等の軽減

①総合的な学習の時間の４分の１を家庭・地域等と連携した学校外学習に位置付け

→ 授業時数７０単位時間 × ４５分 × １／４ ： 年間約 １５時間

②授業（補助）として入る時間等の見直し

→ 平日２０分※× 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約 ７０時間

（※）教員勤務実態調査（平成 28 年度）によると，平日の小学校の授業（補助）は１９分

（５）統合型校務支援システムの活用による成績処理等に係る負担軽減

→ 平日３０分※× 約２４５日（勤務日） ： 年間約１２０時間

（※）北海道の事例によると，年間平均換算 116.9 時間 １日あたり 29 分の軽減

（６）校務の整理，サポートスタッフ配置，退勤時刻設定のルール化，留守番電話設置

等による負担軽減 → 毎月５時間※× １２か月 ： 年間約 ６０時間

（※）静岡県の事例によると，１人当たり月平均５時間，年間 60 時間超の縮減

（７）学校行事の外部人材の参画等による効果的・効率的な実施

→ 平日 ５分 × 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約 １５時間

中学校における取組例①

（１）所定の勤務時間を意識した登校時間等の見直しによる出勤時刻の適正化

→ 平日４８分※ × 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約１６０時間

（※）中学校における一般的な正規の勤務開始時刻 ８：１５

教員勤務実態調査（平成 28 年度）の平均出勤時刻 ７：２７ → 差:４８分

（２）学校徴収金の徴収・管理やその他の事務に係る負担軽減

→ 平日 ５分 × 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約 １５時間

（３）生徒の休み時間における対応や校内清掃等への地域人材の参画

→ 平日３０分 × 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約１００時間

（４）中学校の部活動指導の適正化

①部活動ガイドラインで示された活動時間等の遵守（学期中：平日１日・休日１日の休

養日）

→ 平日４１分 × ４３週（５２週－長期休業９週） ： 年間約 ３０時間

休日２時間９分 × ４３週（５２週－長期休業９週）： 年間約 ９０時間

年間約１２０時間

②部活動指導員等の外部人材の活用（学期中：平日１日・休日１日，長期休業中：２０日）

→ 学期中：年間約１２０時間

＋ 長期休業中：２０日 × ２時間９分※： 年間約１６０時間

（※）長期休業中の時間を教員勤務実態調査（平成 28 年度）の土日の中学校の部活動２時間９分と仮定

中学校における取組例②

（５）担当授業時数等の軽減

・総合的な学習の時間の４分の１を家庭・地域等と連携した学校外学習に位置付け

→ 授業時数７０単位時間 × ５０分 × １／４ ： 年間約 １５時間

（６）統合型校務支援システムの活用による成績処理等に係る負担軽減

→ 平日３０分※× 約２４５日（勤務日） ： 年間約１２０時間

（※）北海道の事例によると，年間平均換算 116.9 時間 １日あたり 29 分の軽減

（７）校務の整理，サポートスタッフ配置，退勤時刻設定のルール化，留守番電話設置

等による負担軽減 → 毎月５時間※× １２か月 ： 年間約 ６０時間

（※）静岡県の事例によると，１人当たり月平均５時間，年間 60 時間超の縮減

（８）学校行事の外部人材の参画等による効果的・効率的な実施

→ 平日 ５分 × 約２００日（長期休業を除く平日） ： 年間約 １５時間

業務改善に求められる３つの次元での本気度

１．教育行政等からの改善の取組加配等予算措置，条例・規則の改正

部活休養日等の県・市民への周知

２．校長等，管理職に求められる改善の取組

定時退校日・部活休養日等，取組の強化・徹底

教員の意識改革を促す具体的取組

⇒求められる指導・管理＝勤務管理システム

３．教員に求められる改善の取組

勤務実態にかかる自己管理

⇒タイムマネジメント能力の育成

野球型⇒サッカー型

業務改善ポリシー働き方改革取組方針

予算人的配置等

業務改善ポリシー働き方改革取組方針

予算人的配置等

勤務実態把握↓

意識改革研修・指導

国都道府県教委

市町村教委

学び生活

生徒指導教育相談

特別支援教育

行事・活動自然体験社会体験

部活動

防災

環境整備

学校事務対応

教職員の意識改革

キャリア教育

次世代の学校づくり業務改善を促進する教育行政の機能と役割

学校

教育委員会からのポリシー・取組方針の明示

明確な旗振り

業務改善ポリシー

働き方改革取組方針

ex)部活動の休養日の設定等

予算

ex)統合型校務支援システムの導入

人的配置等

ex)スクールサポートスタッフ，SSW，部活動指導員

学校⇔教育委員会業務トレード

Ex)塩尻市・・・教員事務１８０時間削減2018.3.12日本教育新聞

○教委⇒学校

・1件3万円以下の予算執行；校長決裁へ

・教職員の「職務専念義務」免除の承認権限；校長へ

○学校⇒教委

・教科書関係事務

・小学校新入生の在園調査

○事務職員の学校経営参画強化

・教委から教頭に照会・調査・・事務職員にも送付

次世代の学校づくりのための統合型校務支援システム（＝時短システム）

１．タブレットを活用した子どもの学習実態把握

自動採点⇒学習状況（進捗・つまづき・課題）可視化⇒機能的支援

２．個々の子どもの学籍・出欠席，学習状況・学力調査，健康診断，良情報等を9年間管理

⇒個人カルテ

学校基本調査，生徒指導の月例報告（集計機能）

＋正確な個の状況把握

⇒ワン・ストップ・ソリューション

統合型校務支援システム教職員のための機能

校務支援システム；教職員用＜人事給与情報＞＝県・政令市の人事給与DBと連動

教職員人事等情報（取得免許状，勤務履歴，研修歴等）給料（昇給履歴），３手当情報（扶養，通勤，住居）

勤務・服務情報（出張，年休，特休等）⇒校務日誌へ

＜教育活動情報＞

時間割の作成・管理⇒週案簿＝教科書指導内容を反映

個々の教員が開発した教材を共有フォルダーへ蓄積

⇒短時間で教育の良質化を実現

開発者⇒教職員評価に加点

長時間労働改善のための教員の意識改革

１．時間管理

自身の勤務（時間外労働時間）の実態把握

２．時間外労働時間の目安の明示

時間外の上限を明示；ex）８０時間過労死ライン⇒４５時間

３．「19時完全退庁」等の具体的取組の設定

４．教員のタイムマネジメント能力の向上

成り行き管理型⇒意図的・計画的業務遂行

労働省告示

帰る時間ボード教員の生き方改革

事務職員のアイディアとデータ管理

人的支援Ex)スクール・サポート・スタッフ

◇業務例

・学習プリント等の印刷

・テスト，宿題の採点，点検補助

・授業で使用する教材・教具等の準備

・名簿作成

・掲示物の作成・掲示

・行事，会議の準備・片付け

・調査統計のデータ入力・・・・・・・・・・・・等々

有効に機能させるためのコツ事務職員のコーディネート力①事前に各教員からのニーズ

調査を行う②サポート・スタッフの業務展

開イメージを共有する

人的支援必要な保護者支援とSSWの機能

△貧困，シングルの影響・・・ex)夜まで仕事

⇒個食・欠食・・・結果としての放任

⇒基本的生活習慣の乱れ

⇒家庭学習の不徹底

⇒学力低下＝意欲低下＝規範低下＝問題行動

▼止められない負の連鎖

SSWの夜の家庭訪問

洗濯，食事の準備，学習支援＋ボイスシャワー

事務職員によるシフト管理

グローバル人材育成＝自立・協働・創造⇒『自律的な学び』と『体験』

『自律的な学び』⇒オーダーメイド型支援

『体験』⇒自然体験，社会体験，自治的体験

多くの人手が必要

チーム学校

⇒組織的な教育支援システムの構築

学

校（教師・子ども）

学校教育の充実と地域の活性化「チーム学校」の構造と求められる内実

活動に関わる地域住民

若者・親世代・シニア・老人活力

地域学校協働本部

土曜教室支援

家庭学習支援

学校行事支援

自然体験活動支援

部活動支援

ボランティア活動支援

企業体験支援

子どもの成長 生きがい

感謝と信頼 孤立解消

地域の絆回復

支援＋

勇気づけ

グローバル人材育成のためのチーム学校⇒学校と地域との連携のキーステーション

学校；教育活動

・学力向上・社会性の醸成⇒組織的な取り組み

組織的な学びづくりと規範づくり＋勇気づけ

地域の人材；教育力

・家庭学習支援・部活動支援・学校行事支援・社会体験支援・自然体験支援＋勇気づけ

地域学校協働本部

学校事務職員

つなぐ

学校経営の機能強化

共同学校事務室における学校事務マネジメント

学校事務職員・共同学校事務室取り組むべき３つの次元の業務

第１レベル；給与，旅費等にかかる事務業務

⇒事務職員のルーティンワーク業務

第２レベル；教育活動支援

⇒重点目標の達成のための予算・情報提供等

第３レベル；経営参画・地域連携業務

⇒経営参画・・予算・管財・事務マネジメント

⇒ＣＳ，地域学校協働本部の運営支援

共同学校事務室推進にかかる３つの次元の課題

１．学校事務職員間の推進への温度差解消

自己完結型の職務遂行からの脱却の難しさ

２．管理職の共同学校事務室への理解

「子どものため」＜「事務職員のため」

３．教育委員会の共同学校事務室推進意識

制度化による推進力の必要性（1.2.の解消）

定数・処遇の改善も 事務職員の専門性の高さの自覚と認知

10支部

11支部 9支部 　　　　情報交換

12支部 8支部

1支部 7支部

2支部 6支部

３支部 5支部

4支部

給与 IT

システム

旅 費 経営参画 法・ 制度

予算管理 文 書

10

11 支 9

12 支 部 支 8

支 部 部 支

部 部

1 7

支 支

部 部

2 6 　　　他支部の情報

支 3 5 支 　　　活性化

部 支 4 支 部

部 支 部

部

専門部での

共同実施

連絡会

企画会

学校事務改善検討委員会代表校長，市教委各課，各職種代表

専門部で集中情報管理・支援室で実施

各支部での

共同実施

処理方法の検討・集中処理・一括情報提供

各支部代表

共同実施の枠組み・市教委等へ要望

支部・専門部の実践の方法を検討

共同実施の枠組み・市教委等へ要望

共同実施の在り方を検討

効果等

ﾌｨｰﾄﾞﾊﾞｯｸ

内容検討

改善策

提案

学校経営スタッフとしての役割

・予算・執行管理・法令順守（コンプライアンス）

・児童・生徒、職員、外部者等、情報管理

学校経営ｺｰﾃﾞｨﾈｰﾀｰ 学校経営ｺｰﾃﾞｨﾈｰﾀｰ 学校経営ｺｰﾃﾞｨﾈｰﾀｰ 学校経営ｺｰﾃﾞｨﾈｰﾀｰ 教員がもつ業務の軽減

教授活動専念支援 教授活動専念支援 教授活動専念支援 教授活動専念支援・教科書関係業務・名簿等作成業務

・外部講師登録等管理業務・・・・

校内処理の方が効率的な業務

各学校での取り組み 各学校での取り組み 各学校での取り組み 各学校での取り組み・児童・生徒の実態把握を必要とする業務・教職員の実態把握を必要とする業務

各学校で処理した方が効率的な業務市職員との協働体制構築

精査・分別

共同実施で処理した方が効率的な業務 支部内サポート体制・事務処理の一元化による平準化

各支部・各校の実態に応じた相互サポート業務 ・臨時事務職員、本採事務職員の特休への補助対応

・給与、旅費等の共通処理による書類整備の一元化

支部・市内一括処理の方が効率的・適正な業務

各支部の取り組み・給与、旅費等の入力・支払い業務・認定関係書類等の相互確認

・電算シートの開発・おたよりの共有化

静岡市

学校事務の共同実施と事務職員の役割 「個人」⇒「組織」＜組織感覚・経営感覚の育成＞・ベテラン事務職員がもつノウハウの伝授・構成員の組織感覚の育成《協力・調整力》・求められる支部運営の経営感覚・サポート体制による相互扶助・若手育成

＜校長＞

　学校事務の共同実施を「新しい時代の義務教育を創造する」ための学校間連携の一手段としてとらえ、共同実施の核となって活躍する事務職員の機動的な活動に理解を示し、かつ所属長として教職員へ共同実施の意味合いについて理解を促しながら学校事務の共同実施を主体となって推し進める役割を担う。

＜教頭＞

学校事務の共同実施を具体的に推進する事務職員をサポートするとともに、自らが抱える学校事務業務を見直し、共同実施という学校関連携の枠組みを活用しながら教職員と共に教授活動に専念できる環境を整備する役割を担う。

　特に、教職員と事務室をつなぎ、学校事務の共同実施を教職員の協力の元、機能的・有機的に推進するためのキーマン的存在としての意義が大きい。

給与・旅費事務の

適正化

共同作業を通した

人材育成

事務室サービスの

平準化

業務内容の精査

効率化

専門職と

しての学校

経営へのか

かわり

効率化，適正化，平準化を促すための業務の棚卸しの必要性

各学校での事務処理

共同実施での事務処理

各学校で実施した方が効率的な業務

共同実施で実施した方が効率的な業務各学校・各支部の実態に応じたサポート

業務の精査・分別

学校事務の共同実施がもたらす効果

適正化・平準化

⇒適正な学校運営の安心感

効率化

⇒教員が教育活動へ専念できる環境支援

人材育成

⇒学校経営参画できる人材の育成

学校間連携の促進

⇒情報の共有,人・物の交流,小中連携の促進

共同学校事務室と共同実施責任者の機能と役割

A中学校

a小学校

b小学校

c小学校

B中学校

d小学校

e小学校

f小学校

共同学校事務室機能

・事務集中処理・若手指導・支援

メンバー・統括事務主幹・事務主査・非常勤

共同実施責任者

・個別の学校支援⇒ミドルの活用等・OJT・テーマ研修設計・実施

・部会内ネットワークの構築・専門部・ヘルプデスク機能

中学校区毎等の共同実施

地域の学校事務組織マネジメント学校事務職員組織としての機能

学校事務の高度化，困難性の向上への対応

①個々の事務職員のスキルアップとキャリアパスの保証

②事務遂行の確度の向上

学校事務の再整理（各校実施⇔共同実施）

③学校経営の充実と安定

⇒学校事務職員，事務職員組織への信頼向上

⇒「世代の学校づくり」を支える共同学校事務室

これまでの，これからの共同実施の効果を可視化する

＜共同実施実績の履歴を残すことの意味＞

①教職員の事務の共同実施について理解が進む，信頼が高まる

②事務職員の努力が業績として可視化される

教育活動の充実への貢献⇒自負と効力感

管理職，教員，教育委員会へ共同実施の効果，成果を可視化し，意識をつなぐ

共同実施実績の可視化の方法

＜例＞共同実施効果を時間等で換算H２５ H２６ H２７ H２８ H２９ ・・・

A地区 文書受け付け

給与・旅費

非常勤実績

準要保護業務

学年会計

１０ｈ ５０ｈ ３０ｈ 100ｈ 200ｈ ・・・

B地区 文書受け付け

非常勤実績

学年会計

学校集金事務

修学旅行業者選定

１０ｈ ３０ｈ 200ｈ 100ｈ ５０ｈ ・・・

C地区 文書受け付け

給与・旅費

準要保護業務

学年会計

修学旅行業者選定

１０ｈ ５０ｈ 100ｈ 200ｈ ５０ｈ ・・・

一つ一つ確実に・・・共同実施の内実を生み出す

慌てず，焦らず，怠らず

各地区の実態に応じた共同実施の展開

Ex)

◎若手，臨時事務職員が多いへき地では，「適正化」と「OJT人材育成」を目的にじっくりと・・

◎ベテランが多い市街地区では，「効率化」,「経営参画」等・・・

どちらも，一つずつ，慌てずに実施・・・

無理せず，長期計画で取組実施・・・学校になくてはならない存在としての学校事務職員

教育委員会校長，教頭，教諭，養護教諭，栄養教諭，学校事務職員

職の連携による共同実施と業務改善

10支部

11支部 9支部 　　　　情報交換

12支部 8支部

1支部 7支部

2支部 6支部

３支部 5支部

4支部

給与 IT

システム

旅 費 経営参画 法・ 制度

予算管理 文 書

10

11 支 9

12 支 部 支 8

支 部 部 支

部 部

1 7

支 支

部 部

2 6 　　　他支部の情報

支 3 5 支 　　　活性化

部 支 4 支 部

部 支 部

部

専門部での

共同実施

連絡会

企画会

学校事務改善検討委員会代表校長，市教委各課，各職種代表

専門部で集中情報管理・支援室で実施

各支部での

共同実施

処理方法の検討・集中処理・一括情報提供

各支部代表

共同実施の枠組み・市教委等へ要望

支部・専門部の実践の方法を検討

共同実施の枠組み・市教委等へ要望

共同実施の在り方を検討

効果等

ﾌｨｰﾄﾞﾊﾞｯｸ

内容検討

改善策

提案

共同実施機能の充実と展開学校と市教委の連携による事務改善◎『学校事務の効率化・簡素化』

学校（園）事務改善協議会（A市）会 長；代表校長

副会長；教職員課参事

委 員；市教委各課から１名ずつ

学校の各職種の代表，若干名ずつ

業務内容；現場の学校事務の課題・改善の提案

＜学校事務職員と教委が中心となって設置＞

⇒市教委と一体になって改善（処務規程等の見直し）

～市全体の学校事務改善の中心的役割としての存在～

職と職をつなぐ

「次世代の学校づくり」への具体的アプローチ

「効果のある学校づくり」にかかる具体的取組

⇒ボイスシャワー⇒組織的な規範づくり「聞くことの徹底」

「学校事務の効率化」を促す仕組みの導入

⇒統合型校務支援システム⇒事務アシスタントの導入⇒共同学校事務室の活用

「チーム学校」を活用した教育支援

⇒SC,SSWの導入⇒部活動支援員の導入⇒CS,地域学校協働本部の設置と駆動

教職員の意識改革にかかる取組

⇒定時退校日の設定

⇒退校時間の設定

⇒組織感覚の向上（教職員評価の活用）

⇒部活動への意識改革（管理職含む）

⇒タイムマネジメント意識の醸成

業務改善教師の意識改革

学校事務の効率化

チーム学校教育支援

情報化校務支援システム

効果のある学校づくり

次世代の学校づくり

共同実施