大阪府の農政について

令和２年７月１６日

大阪府環境農林水産部農政室

大阪の農空間の分布図

2農業振興地域

市街化調整区域

農空間保全地域

大阪府の農業

大阪の農産物マップ

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大阪府の農業

農家戸数の推移

4

大阪府の農業

農地面積の推移

5

大阪府の農業

H2 H7 H12 H17 H22 H27 H30

合計 18100 17200 15300 14500 13900 13200 12800

田 13100 12400 11200 10700 10100 9420 9020

畑 4990 4780 4060 3780 3830 3800 3810

農地面積の推移

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大阪府の農業

H2 H7 H12 H17 H22 H27 H30

農地面積 18100 17200 15300 14500 13900 13200 12800

うち宅地化農地 7003 2967 2277 2005 1715 1515 1389

うち生産緑地 2530 2470 2333 2197 2036 1927

主力農家は減少していない

7

（戸）

大阪府の農業

新規参入の増加

8

大阪府の農業

※ 累計数字で算出

一戸あたりの経営耕地面積全国最低

（0.36ha）

1haあたりの農業産出額全国第9位

(2,520千円/ha)

高い収益性（規模は小さいがキラリと光る）

9

大阪府の農業

農業産出額は増加傾向

10

大阪府の農業

320 341 353 357 332

47.3※

0

50

100

150

200

250

300

350

400

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

(億円)

※平成30年については台風による産出減を47.3億円と試算（直接被害：2.3億円、作付不可能となる農産物の逸失金額：45億円）

379.3

販売農家一戸あたりの産出額は増加

258 283 312

354

0

50

100

150

200

250

300

350

400

平成12年 平成17年 平成22年 平成27年

販売農家一戸あたりの農業産出額（万円）

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大阪府の農業

高い施設化率（高知県に次いで全国２位）

1.1%

6.0%

4.2%

0.0%

1.0%

2.0%

3.0%

4.0%

5.0%

6.0%

7.0%

全国 高知 大阪

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大阪府の農業

農林水産省「作物統計調査」、「園芸用施設の設置等の状況」（平成28年）より大阪府作成

若手農家の8割以上が規模拡大を希望

• 経営強化を望む若手農業者の割合は高い

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29%

11%

9%

8%

17%

54%

58%

29%

17%

38%

11%

21%

56%

57%

34%

2%

0%

3%

13%

6%

4%

11%

3%

5%

5%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

39歳以下

40～49歳

50～59歳

60歳以上

合計

図５－１ 規模拡大意向（年齢クロス）

すぐにでも拡大したい 将来的に拡大したい 現状で十分 縮小したい 無回答

大阪府の農業

伸び続ける直売所の売上

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大阪府の農業

大阪の主な農産物直売所

愛彩ランド（岸和田市）

販売額 14.9億円 15※ 農産物及び農産加工品で算出（H29年度・大阪府調べ）

あすかてくるで（羽曳野市）

11.9億円

畑のつづき（八尾市）

販売額 1.2億円見山の郷（茨木市）

販売額 8,700万円

各地に大型直売所が多数開設※大型直売所：年間販売額5,000万円以上の直売所

大阪の主な農産物

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北部地域・くり・水稲

泉州地域・水なす・しゅんぎく・きゃべつ

中部地域・えだまめ・ぶどう・若ごぼう

南河内地域・なす・きゅうり・ぶどう

泉州水なす

• 水なすの栽培は古く江戸時代の初期から

• 水なすの発祥の地 泉佐野市上之郷付近

• 地域ブランド商標として「泉州水なす」が登録

• 栽培面積 46ha

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大阪の主な農産物

しゅんぎく• 大阪のしゅんぎく栽培面積（１９８ha）は

全国２位で出荷量は全国の１３％

• 泉州は大阪の中心的な産地

• 栽培面積 190ha

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大阪の主な農産物

大阪ぶどう

• 全国第７位の生産量、特に、デラウェアは全国第３位の生産量

• 市場出荷のほか、直売所、観光農園も盛ん

• 大阪のぶどうを使ったワインをG20サミットで提供

• 栽培面積 409ha

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大阪の主な農産物

なにわの伝統野菜• 大阪の農業と食文化を支えてきた歴史・伝統を持つ

大阪独特の18品目・品種

• 全品目の栽培面積 11.5ha

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大阪の主な農産物

田辺大根 鳥飼とりかい

茄子 泉州黄玉葱

大阪で頑張る若手農家

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大阪農業の担い手育成

• 奥野 成樹さん（柏原市）

• おおさかNo-1グランプリ（第1回）最優秀賞 受賞

• 耕作放棄地を都市住民がオーナーとなるワイン用ぶどうほ場に再生。

自農園のブランド化と地域活性化に取り組む。

大阪で頑張る若手農家

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大阪農業の担い手育成

• 藤井 貫司さん（羽曳野市）

• おおさかNo-1グランプリ（第３回）最優秀賞 受賞

• いちじくのポット養液栽培を導入し、周年出荷栽培と冬いちじくのブランド化に取り組む

JA等関係機関と連携した農の成長産業化推進事業の推進

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大阪農業の担い手育成

• 経営ビジネススクール「大阪アグリアカデミア」の開講

• 経営コンサルタント等と連携したマンツーマンの経営支援

• 経営強化プランのコンテスト「おおさかNo-1グランプリ」の開催

ハートフルアグリ企業農の参入促進事業

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大阪農業の担い手育成

• 農業の新たな担い手として、障がい者の活躍の場を創出。

• 農業者と障がい者のマッチング・インターンシップの支援

• ハートフルアグリの理解促進「ハートフルアグリまつり」の実施

スマート農業技術の開発・普及

• ICT等を活用し、生産能力を最大限発揮できる技術の開発・普及

水なす：炭酸ガス施用・細霧冷房の複合環境制御システム

ぶどう：ハウスの自動開閉装置

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産地の生産振興

★大阪産(もん)（平成２０年度～現在）

大阪府内で栽培・生産された農産物、畜産物、林産物、大阪湾で採取され大阪府内の港に水揚げされた魚介類とそれらを原材料にした加工品です。

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大阪の農産物のブランド化

「食の都・大阪」を支えてきた大阪の農林水産物を生産者だけでなく、食品や飲食・観光などの事業者とともに、統一のロゴマーク(商標登録済)を用いてブランド化しています。

生産者・加工事業者販売事業者

(百貨店､スーパー､コンビニ等)

料飲事業者(ホテル､レストラン､飲食店等)

サポーター(教育機関､金融機関､TV・雑誌等)

難波葱フェスタ

• 民間団体等と連携し、新たに認証されたなにわの伝統野菜

「難波葱」をPR

• 生産面に加え、販売面を支援することで、栽培面積の拡大に寄与

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大阪の農産物のブランド化

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西日本初 公設のぶどうとワインの研究拠点

（地独）府立環境農林水産総合研究所において、栽培から醸造まで一貫した試験研究を実施。「ぶどう・ワインラボ」（2018年3月操業開始）・試験醸造免許取得（2016年～醸造試験）・試験醸造量 年間最大640ℓ（果実酒・甘味果実酒・リキュール・ブランデー）

「新ぶどうほ場」・生食用・醸造用の大阪オリジナル品種の開発・大阪の高温多湿な環境に適合した醸造用ブドウの選抜

大阪府のため池総数4,678か所

北部969か所21％

中部728か所16％

南河内957か所20％

泉州2,024か所43％

ため池

大阪農業を支える施設

都市部に多くのため池が存在ため池総数 4,678か所 （全国9位）防災重点ため池 3,178か所 （全国5位）

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3178

63722

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

大阪府 全国

防災重点ため池の割合

防災重点ため池 その他

4,678 166,638

ため池

久米田池（岸和田市）

世界かんがい施設遺産

面積 大阪No1

大阪農業を支える施設

歴史的・文化的にも高い価値

光明池（和泉市）

貯水量 大阪No1 ３０

狭山池（大阪狭山市）

世界かんがい施設遺産

日本最古のため池

滝畑ダム（河内長野市）

地域のクールスポット

農業用水路

大阪農業を支える施設

地域の防災や生活にも貢献

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総延長 約1,500km

長瀬川・玉串川

（東大阪市・八尾市・柏原市）

世界かんがい施設遺産

北大冠水路（高槻市）

十丁畷水路等写真

十丁畷水路（茨木市）

大阪の棚田

農業生産のみならず、国土を保全し豊かな景観を形成

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長谷の棚田（能勢町）

棚田百選

下赤坂の棚田（千早赤阪村）

棚田百選

棚田ふるさとファンクラブ

ボランティアの力を借りて棚田保全

農空間整備事業（R2)

大阪府の基盤整備

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約３３億円

事業名 事業費（百万円）

地区数 備考

農道整備事業 288 1 岩湧

農村総合整備事業 428 6 岸和田丘陵他

ファシリティマネジメント推進事業 65 5 芦田川他

ため池整備事業 618 14 大谷新池他緊急調査等含む

ため池耐震調査・診断事業 600 96箇所

用排水施設等整備事業 439 8 拾六個他

その他・事務費 68

合計 2,506

府営事業 25億円団体営事業 8億円

府営事業一覧表

農空間保全地域制度

★設 立 済（21地区）●設立候補(15地区）

地域の将来像の実現策を計画・実践

農空間づくり協議会

◀小麦栽培体験チラシ▼麦踏み体験

認定農業者C参入予定区域

農業法人A、B参入予定区域

惣代地区（河内長野市）

NPO法人と地域、企業が連携伏見堂地区（富田林市）

高収益農業を目指す担い手を受入れ

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17.7ha

ほ場整備

牧地区（豊能町）

集落内合同会社で新たな経営展開

農空間保全地域制度

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約2ha約８ha

＜プランの主な内容＞〇NPO法人を中心に企業等と連携し、農業体験、６次産業化等の取組を通じて里山を保全▼農業体験（南海電鉄との連携や米づくり、じゃがいも栽培など）

●NPO法人の農場で小麦栽培を体験

連携

●田植え

●じゃがいも掘り

法人でも

近隣には住宅街

農業体験などの参加者数 （令和元年度）

くらし菜園：小麦栽培 ４回 ４０名 １６０名

米づくり体験 ３回 ４０名 １２０名

じゃがいも栽培 ３回 ４０名 １２０名

合 計 ４００名

惣代地区農空間づくり協議会（河内長野市）H30設立 H30プラン策定（関係農家11戸 10ha）

NPO法人と地域の協働で美しい自然と農村風景を守る 協働で景観保全

農空間保全地域制度

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伏見堂地区農空間づくり協議会（富田林市）R1設立 R1プラン策定（関係農家61戸）

地区外から担い手を受入れ、収益性の高い農業経営へ 外部の担い手を誘致

＜プランの主な内容＞

〇担い手を公募し、プレゼンテーションで選定

〇農地中間管理機構が農地を借受け〇ほ場整備を実施（R2～）し、整備後は選定された担い手に農地を貸付

プレゼンテーション

認定農業者C参入予定区域

農業法人A、B参入予定区域

●農業法人B大規模生産に取り組み、農業の担い手の育成にも力を入れるなど、理想の農業のあり方を追求していきたい。●認定農業者C規模拡大し、新規就農者の受け皿となり、農業を盛り上げていきたい。

担い手の将来展望

近鉄 汐ノ宮駅

ポストコロナ社会における大阪農政の展開について

コロナが引き起こした現象 今後の展開・対応策

・生命産業としての農の重要性の再評価と振興

・持続性のある農業・農空間づくり・農業経営のレジリエンスの向上

・非接触社会における新たなつながりの確保

・都会の“いなか暮らし”の推進

・新たな需要に応じた地産地消の推進

・食品買占めや海外の食料輸出規制による供給不安

・健康を高める食品（免疫向上等）の需要増加

健康

生命

・学校給食停止、外出自粛による出荷先減少

・インバウンドを含む観光の低迷

・事業者向けの花き需要減少

・外出自粛や3密回避によるつながりの希薄化

・SNSの普及(Twitterでの発信、オンライン飲み会等)

・子ども食堂への食材寄付など支援の輪の拡大

つながり

・外食から中食（宅配）への移行

・オンライン販売の増加

・巣ごもり消費（手作り料理等）の増大

消費

成長軌道に「持続性」を

SDGsの推進

・通勤からリモートワークへの積極的な移行

・ソーシャルディスタンスの浸透

・自宅時間の新しい楽しみ方→家庭菜園

農業経営

生活様式

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