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トヨタ流の品質マネージメント ESD21個人会員 三嶋 (Hiroshi Mishima) 2018.2.8 @名古屋市 ESD21講演

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トヨタ流の品質マネージメント

ESD21個人会員

三嶋 寛(Hiroshi Mishima)

2018.2.8 @名古屋市ESD21講演

品質保証活動のターニングポイント

1960 1970 1980 1990 2000

レクサス90FF TMMIタンドラ

ハイブリット97

品質D賞64

工販合併82

さん 呼び

はんこ 3ケ

人事組織創意工夫

QCサークル

先行改善

SQAM号試移行会議

自工程完結

JDパワーIQS

NUMMI 84

保証期間延長 89

クルマ排気ガス規制

T-way 01

History

仕入先品質展示

トヨタHISTORY::品質保証

海外生産拡大(田原親工場;北米、南米、南ア)

IEとの出会71

自動車他社の品質保証を知る

Corporate・Identity89

受入検査廃止

SLスタッフリーダー組織

CS活動

CSR推進PC,CAD広範囲利用

開発期間短縮

製品品質(設計品質=ねらい+製造品質=できばえ)

これらを生み出すための仕事のプロセスの品質

+

商品品質

トヨタの品質とは

サービスの品質(価格・納期・アフターサービス)

品質保証の原点・基本理念

トヨタグループの始祖・豊田佐吉翁の言葉「十分な商品テストを行うにあらずんば真価を世に問うべからず→お客様第1(品質・信頼性保証)・糸が切れたら止まる工程→品質は工程で造り込む

→自工程完結

トヨタ創業理念:豊田喜一郎の教え「製品の品質と業務の運営を常に監視しこれを改善する。→品質第Ⅰ(時代に見合った品質と仕事のやり方)

検査の理念:トヨタ最高顧問豊田英二の言葉「検査の理念は検査しないことにある。」品質管理の基本は工程を良い状態(清い流れ)に管理することであり悪いものは造ってはいけない。検査は不良情報を生産ラインに伝え作業の改善や技術的対応設計変更の根本対応を実施させることです。不良発生源を根絶して再発防止を徹底する、それが検査の役割です。

品質の基本的な考え方

お客様第一 品質第一

品質は会社のブランド

(品質はお客様が決める)

品質は工程で造りこむ

(生産性・コストは企業の都合)

「よい品 よい考」に徹し、品質(信頼性)の向上に努める

品質は工程で造りこむ

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後工程は「お客さま」

異常と思ったらちゅうちょなく止める

・品質は各工程で造りこむ・設計、生産準備、製造 の各段階で実施する→先行改善

・TPSの基本「自働化」の考えを徹底する、「発生防止と流出防止」

悪いものを造らないことが大切→自工程完結を目指す

組立工程:アンドン見える化

ひもスイッチ

定位置停止

止める・呼ぶ・待つ

いつもと違う(異常)

ちゅうちょなく止める

製造品質保証の原点

QCサークル活動の糧(問題解決の教育、人材育成、チームワーク醸成)

現場の朝一ミーティング全員参加

(技術員、品質管理部立会う)

アンドン点灯

アンドンのネットワーク 工場中に知れ渡る

監督者の指導・解決能力がキー(止める勇気、熟練した技能)

品質保証の原点:すぐに止めないと原因究明困難

品質コーナー&変化点管理ボード見える化(情報公開、情報共有)

ヒモを引く/ポカヨケ自働停止

・自工程完結を目指す姿

〇管理者の「止めよ!」強いリーダーシップ〇管理者は「起きる前に何をするか考える」

工程を「ちゅうちょなく止める」

止めると迷惑をかける、なんとか止めずにはダメ!頻発停止、慢性不良がなくならい背景がここにある

品質コーナー(見える化)安全・品質・生産等掲示板不具合情報の顕在化、不良品展示

変化内容工程

班      月       日

品質確認結果注意・留意店

方法

材料

班  月 日

変化点

設備

変化点管理板

変化無し 変化無し 変化無し

具体的に何が変化したかを記入する

工程、設備名 結果の記入

管理責任者:工程のレイアウト・配置人員

工程、設備

工程、設備

工程、設備

工程、設備

写真

写真

写真

写真

変化点管理ボード(見える化)

職場の見える化

全員参加で経営の重要な道具

現場状況の見える化工程:工程配置表アンドン、生産管理板、定位置停止ライン

在庫状況:標準在庫、標準手持ち量、かんばん

作業状況:作業標準書、定位置停止ライン、多能工化表示品質チェック標準書、品質チェック台

品質確認状況品質チェックシート、残しワーク、変化点管理板

安全・品質コーナー:安全カレンダー、生産管理板、品質管理板、教育訓練計画、多能工掲示、カイゼン事例、創意くふう件数

設備、ラインの状況が誰にでもすぐわかるようにしておく

管理監督者が工程、作業の状況がすぐわかるようにしておく

事務所は大部屋化コミニュケーション向上

①SE活動

(技術部門)

・DR活動・PPC活動

・VE活動・試作車評価

②生産準備

(生産技術部署)

・工作図の作成

・設備調達

・工程整備

③製造準備

(製造部署) :作業標準書作成

:作業工程造り

:作業訓練

:物流

④品質保証

:品質重要度設定

:外注先指導SQAMQCMS

SE :Simultaneous Engineering

PPC:Pre-Production CheekDR :Design ReviewVE :Value Engineering

品質保証部品質管理部

・大部屋化・新車進行会議

先行改善(新製品立上り業務)

(生産管理部署)

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:自工程完結

Supplier Quality Assurance ManualQuality Chain Management System

(品質管理部)

・工程SE

設備移行会議

:ポカヨケ:号試移行会議

:出荷目標

:見栄え品質確保

品質保証・品質監査システム

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技術部設計規準設計図面

工程監査(仕入先含む)車両出荷検査

製造部

品質標準書

仕入先

製造部門

承認図面承認検査法

品質特性の重要度指示R,S,A,B,C

生技部工作図

製造工程看板表示

品質監査室

出荷車両品質監査実施→お客様評価基準

■××■×□××□×

品質管理部

◎仕入先品質契約:SQAM

車両の走る、曲がる止まる特性の明確化と設備投資の根拠

検査法作成承認部品検査法◎見栄え造り込み

品質保証部

SQAMに示す生産準備品質保証活動概要(Supplier Quality Assurance Manual)

基本的要求事項

1.自働化の概念に基づく品質の工程でのつくりこみ

2.保安,排ガス,法規に関する部品/特性の品質保証

3.環境負荷物質(SOC)規制対応

4.2次、3次以降の仕入先の品質保証

5.仕入先部品の生産準備フォロー活動

生産準備から号口(量産)までの各ステップでの品質造り込み活動マニュアル

(品質保証部、グローバル調達部、本社製造本部)

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見栄え品質の造り込み

外観品質:フエンダー、フロントドァ、リヤドァの見切り隙間、建付の寸法

内装品質:インストルメントトメーター、グラブボックス、コンソールボックス、ピラーノ見切り隙間建付寸法 外観ボデー、外装部品および内装カラー合わせ

およびツヤ、シボ掛け

見栄え品質は製造部と仕入先との連携

正寸志向:公差中央値造り込みが原則

設計規格を満足している部品どうしが組合わされた場合のベストの品質確保

(生産準備:工場品質管理部)

1次 2次 CF号試

試作(技術部) 号試(工場) 号口(量産)

造り込み(検査法作成・CF作成)

・購入部品受入検査(寸法、重量)・CFと仕入先ゲージ合わせ(Checking Fixture 総型ゲージ)

部品合わせ最終確認

品確

TPSとTQMはトヨタグループの躍進力

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TQC(SQC→QC→TQC→TQM)豊田英二氏、品質がとてつもなく「悪い」ことから導入・工場内不良が増加、当時5年間で人員倍増、生産量5倍・クラウン対米輸出撤退→TQCによって従業員、仕入先、販売店連携での品質意識を高めた

(根本正夫氏がトヨタTQCを構築)

TPS(生産管理)+TQM(品質管理)TPSは独自性、先駆性から世界的なリーン生産として有名だが、TQCはトヨタのシステムでないため実態は知られていない。トヨタの市場パフォーマンスに対する貢献度からTPSとTQCは双璧、両輪です。

TPS(Lean Manufacturing)・大野耐一氏 欧米に追いつけ~オイルショック(1973年)~3ムダ削減・かんばん方式/IE自主研→生産性向上体系化・生産調査室は社内工場、仕入先、販売店を自主研を主導・TPSは海外生産の成功にも大きく貢献

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生産・品質を支えるTPS

Just in Time

高い品質

J I T

原価低減

自働化JIDOUKA

在庫削減

・自工程完結(工程での品質の造り込み)

・標準作業、ムダの削減、少人化

・Lead Time の短縮(後工程引取り、平準化生産、流れ化)

職場の活性化(5S等)

先行改善:新製品立上業務(・SE活動・生産・製造準備)

従来のTPS Total-TPS

労使協調

〔1〕

〔2〕

〔3〕

〔4〕

〔5〕

工程改善

1950~ 1980~

(職場の見える化)

2本の柱

職場における専門技能習得者表示板

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TQMの理念

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お客様第一重視

TQM

継続的な改善 全員参加

TQM=Total Quality Management

顧客の満足する品質の商品を提供す

る為、人と組織の活力向上を図り、経

営環境の変化に柔軟に対応できる企

業体質を作る活動

協力会社、販売店様との共有

・ボトムアップ・現地現物、5Wからスタートする手順

トヨタ流 品質マネージメント

〇生産・品質を支えるトヨタ生産方式・ムダ削除、段取り替えシングル化・JIT 後工程引取り、かんばん・自働化→自工程完結・QAネットワーク(工程保証度向上)・作業標準類(品質標準)・見える化・職場の活性化、整備創意くふう、5S 多能工化・材加不管理(ざいかふ)・人材育成

TPS教育専門技能習得制度五大任務(人事、安全、品質、生産、原価)

生産部門会議(トップ点検)〇TPS自主研究会・社内工場、仕入先、販売店

〇販売店様連携・方針管理・創意くふう・QCサークル・技能コンクール・TPS自主研

TQM品質保証

TPS生産性向上

生産活動の両輪

〇品質保証活動・お客様第1(CS,CF)・検査法・見栄え品質確保・SQAM(仕入先品質契約)・QCMS(サプライチェーン)・PPC 過去の品質問題・DAS 市場情報管理

(Dynamic Assurance System)

・新型車号試移行会議・出荷品質会議・新車進行管理(生産管理)

オールトヨタで品質保証

〇仕入先様連携・トヨタ品質管理賞・安全・品質展示室・TPS自主研・品質伝道師