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働き方改革の肝は 業務プロセスのデジタル化

働き方改革の肝は Enterprise Web Solution 業務プロセスのデジタ … · 中山 これまで「業務プロセス改革」というと、erpを適用 して、会計や人事など、間接部門の業務をスタンダードに合

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デジタルビジネスが働き方・生産性・ビジネスの改革を起こす!

「IMPress」2017年6月発行第41号 第1版 年4回発行株式会社 NTTデータ イントラマート 社外報本誌に記載されている社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

お問い合わせ TEL:03-5549-2821 NTTデータイントラマート 検索https://www.intra-mart.jp/

スペシャルゲストによる講演、お客様の導入事例講演、各種ソリューションの展示等を通じて、intra-mart の最新トレンドをご提供する年間最大のプライベートイベントです。intra-martがいかにお客様の業務課題を解決し、企業競争力の向上に貢献できるのかをご紹介いたします。

8月情報公開予定です。ご期待ください。

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2017.10.06(FRI)2017.10.18(WED)2017.10.19(THU)

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真 の 企 業 競 争 力 を 実 現 す る

働き方改革の肝は業務プロセスのデジタル化

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高松商店 IoT とRPAを活用し、 自動在庫チェック・自動発注が可能に!

intra-martBBQ!@多摩川緑地

 ▲ インドネシア料理(左:ミーゴレン 右:サテー(鳥の串焼き)) 

▲ 重量センサー情報のポータル画面

 ▲ ジャカルタ拠点の入っているビル

◀︎ センサー読み取りシステム概要図

▼︎ ジャカルタ拠点メンバー  (駐在員2名、現地協力会社メンバー)

IoTサーバ(データ蓄積)IMサーバロボサーバ

画像センサー(スマホなど)

在庫量をチェック

高松

RESTデジタル信号ADC

商品棚

アナログ信号Raspberry Pi サーバ

HTTP

MQTT

重量センサー(体重計など)

株式会社NTTデータ イントラマート

Special Talk ビジネスの現場に目を向けよ「働き方改革」の肝は業務プロセスのデジタル化直接部門で取り組めば収益力が大きく変わる

「IM-RPA」の魅力と導入効果Case Study東京海上インドネシア保険株式会社 様Accel Platform対応 注目ソリューションオフィスワーク改善提案サービス

……………… 04

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▲ BBQ場での集合写真

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5月中旬に有志でバーベキューを行いました。雲ひとつない快晴となり、まさにバーベキュー日和で、厳選されたお肉や新鮮なはまぐりなど、美味しいものが勢ぞろい。家族も参加し、とてもにぎやかな1日となりました。イントラマート社長日記でも紹介しています!https://www.intra-mart.jp/blog/nakayama/

グローバ ル拠点 レポート! 〜インドネシア・ジャカルタ編〜

先日、二子玉川で社員とバーベキュー大会を行ったのですが、暑いのなんの。まだ 5 月でしたが今年の夏は猛暑を予感させますね。

さて上期のパートナー会も無事終了し、今期の IM ビジネスも猛チャージを始めています。

特に「働き方改革」を背景にしたお客様からの引き合いは、過去にないほどに増えてきました。皆様が真剣にこのテーマに向き合おうとしているのがよく分かります。

弊社では長年一貫してこのテーマに対して、IT をどう活用すれば効果が上がるのかを追求してまいりました。

個々人の仕事の効率化はもちろんですが、会社として支援するのであればもっと大きな仕事の流れに着目するべきです。

一人の仕事が効率化できても業務プロセスのどこかにボトルネックがあると、会社全体のパフォーマンスで見ればたいした効果が出ていないことがよくあります。私たちが業務プロセス全体に着目したソリューションを展開しているのは、この経験に基づいたものでもあります。

今回の特集では、日経 BP 総研 イノベーション ICT 研究所 所長の桔梗原 富夫さんとこの点について話し合いました。この後の「IM-RPA」の解説と合わせてぜひご一読ください。

今年は 10 月 6 日に弊社プライベートイベント「EWS 2017」が予定されています(最終ページに案内があります)。

今年もお客様の業務効率化の事例が満載です。ぜひお楽しみに!

イントラマート内コンビニ「高松商店」に在庫自動チェック&自動発注システムが導入されました!オリジナル重量センサーと画像センサーから取得した商品の在庫状況を適宜チェック。在庫が減ると、ワークフローにて発注フローが回り、RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)にて定番商品の購入を行います。このシステムにより手間がかかっていた在庫管理の作業を大幅に省力化しています。もっと知りたい方は「intra-mart Developer Site」よりご確認ください。https://dev.intra-mart. jp/office-conveni_iot01/また、IM-RPAについて、本誌P06-07にてPoC事例を交えてご紹介しています。ぜひご確認ください。

イントラマートジャカルタ拠点 は、2015 年 より始 動し、もうじき2年が経とうとしています。イントラマート社駐在員2人と協力会社様の支援を受け、インドネシア地域におけるビジネスの立ち上げと発掘に取り組んでいます。

本誌P08-10にて、ジャカルタ拠点初の事例となる、東京海上インドネシア保険株式会社様の事例もご紹介しております。ぜひご確認ください。

成長著しいインドネシアにおいて日本と同様にライセンスビジネスを進めており、特に最近ではIT投資の多い金融業界に注力しています。赴任当初は文化の違い、頻繁なレギュレーション変更、1日に多くの時間を渋滞に奪われるなど戸惑うことも多くありましたが、それ以上にビジネスポテンシャルを感じ、そのポテンシャルを取り込むための活動にやりがいを感じています。(グローバル本部 栩原 広士)

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ビジネスの現場に目を向けよ

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業務プロセス改革の定義を根底から覆そうとしている企業がある。NTTデータ イントラマートが目指すのは、従来のような間接部門の業務の標準化だけではない。収益を生み出している直接部門の業務プロセスを改革することで、収益性を向上させ、新たな付加価値をもたらそうとしている。社長の中山 義人に日経BP総研 イノベーションICT研究所 所長の桔梗原 富夫氏が話を聞いた。

桔梗原 今、働き方改革が国を挙げて大きなテーマになっています。多くの企業が取り組んでいますが、業務プロセスを見直す上で重要なことは何でしょうか。中山 これまで「業務プロセス改革」というと、ERPを適用して、会計や人事など、間接部門の業務をスタンダードに合わせることを指すのが一般的でした。確かに間接部門の改

「働き方改革」の肝は業務プロセスのデジタル化 直接部門で取り組めば収益力が大きく変わる

革も必要ですが、収益を上げているのは現業の直接部門です。改革を収益に結び付けるには、直接部門のプロセスに目を向けることが必須。私は、それを本質的な業務プロセス改革と呼んでいます。桔梗原 直接部門の業務は、業種や業態によって千差万別です。標準化が可能なものなのでしょうか。中山 確かに間接部門のように、パッケージに自分たちの業務をそのまま合わせるということは難しいでしょう。しかし、直接部門が提供しているサービスプロセスもまた、オペレーションが属人的であったり、担当者によってサービスレベルが異なったりといった課題を抱えています。そうした課題を解消することは可能です。桔梗原 具体的には、どのような取り組みですか。中山 当社のお客様の例をご紹介します。例えば、トッパンフォームズ様は、受託した帳票類の制作プロセスを改革しました。かつては、お客様の要望を聞き、帳票を制作。紙に印刷して確認してもらい、何度か修正を繰り返して、印刷、納品するというプロセスでしたが、現在は、Web上で帳票のサンプルを確認できるようにした上、顧客自身が必要に応じてレイアウト変更などを行えるようにセルフサービス化しました。制作作業の一部を顧客に委ねたことで、同社自身は省力化したにも関わらず、顧客はイメージ通りの帳票が仕上がると満足度が高まっています。制作期間も大幅に短縮することができました。 重電機器を取り扱う明電舎様は、千数百社に及ぶサプライヤーから部品を調達していますが、購買業務をシステム化するサプライヤーポータルを構築し、外部とのやり取りを集約しました。その上で、蓄積した購買情報を分析し、戦略的なサプライヤーマネジメントに活用していく構想を持っています。 ほかにも、都内のトヨタ販売店の5社および、物流、流通システムを担う9社が結集したトヨタ東京販売ホールディングスグループ様では、販売店での接客業務を改革しました。

来店した顧客の車のナンバーをカメラで読み込み、それを顧客管理とひもづけて、ショールームの入口に名前付きで「ご来店ありがとうございます」と表示したり、店舗スタッフが接客業務をスムーズに行えるようにしています。この取り組みでサービスレベルを均質化でき、お客様の満足度向上につながっています。

プレハブ工法のシステム開発で100社100様の業務に対応

桔梗原 直接部門は、パッケージに自分たちの業務をそのまま合わせるのは難しいということですが、業務プロセス改革をどのように進めるのでしょうか。中山 改革の基盤となる当社の「intra-mart」は、パッケージではありませんが、スクラッチ開発するシステムでもない、ちょうど中間のプレハブ工法的な手法を採用しています。予め用意されているモジュールの中から適切なものを組み合わせることで業務プロセスを素早く構築可能。これにより「100社100様」の業務に対応できます。 また、単にシステムを提供するだけでなく、当社のコンサルタントやシステム開発チームがお客様の現場と一体となり、改革の対象となる業務の特徴などをヒアリングしながら、最適な業務プロセスを構築していきます。桔梗原 その方法なら直接部門の強みを消すことなく、業務プロセスを改革できますね。

IoTやAI、RPAを組み合わせビジネスに新たな価値を付加

桔梗原 人工知能(AI)やRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)など新たなデジタル技術が実際に利用できるようになってきました。中山 サービスの中には、人手に頼らなくてもすむ業務もあります。そうした業務はAIやRPAを活用して積極的に自動化することでムダをなくすことができます。先日、当社が発表した「IM-RPA」は、個人のルーティン業務を自動化するRPAと、複雑な業務プロセスを可視化・効率化するBPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)/ワークフローを組み合わせたもの。業務全般の自動化と生産性向上を支援できます。 あるお客様は、毎月大量の書類を手作業でコンピュータに入力していました。OCRで処理しようとも考えたのですが、書類のフォーマットがバラバラなため対応できませんでした。そこでAIの機械学習を活用し、非定型のフォーマットもOCRで認識できるようにしています。さらに、承認プロセスにRPAも活用して、業務プロセス全体の自動化を進めています。 また、IoTデータとBPMをシームレスにつなぐ「intra-mart IoT Platform」によって、IoTを活用した業務プロセスをスムーズに構築することもできます。エレベーターの保守点

検業務にIoTを活用され、故障などを予測した上で行うプロアクティブな保守の実現に貢献しています。こうした取り組みは、近年、多くの企業が取り組んでいる働き方の改革にもつながります。桔梗原 これまで業務プロセス改革というと、効果が見えにくい部分もありましたが、これらの事例は競争力に直結しています。単に効率化や標準化を進めるだけでなく、最新の技術によって業務プロセスに付加価値をもたらしているのですね。中山 intra-martで構築したサービスをクラウド上に展開し、同じ課題を抱える企業にサービスとして提供するなど、新しい収益モデルへのチャレンジを開始したお客様もいます。桔梗原 最後に今後の展望をお聞かせください。中山 先日、社員が主導となって2025年に向けた新たなビジョンを作り上げました。ミッションには「オープンな発想と積極的なチャレンジを通じて、人・企業・社会・そして未来をつなぎ、お客様のイノベーションと成長に貢献します」と掲げています。その上で、私たちが目指すのは、ワクワクを創り出すこと。もっと良くなるという思いをお客様と共有して、今後も本質的な業務プロセスの改革に取り組んでいきます。

「直接部門での 業務プロセス改革は 競争力に直結します」

株式会社NTTデータ イントラマート代表取締役社長

中山 義人

「本質的な 業務プロセス改革を しっかりと支援します」

日経BP総研 イノベーションICT研究所 所長

桔梗原 富夫 氏

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舗マスタへの登録を依頼し、システム(マスタ)担当者が登録を実施するというものです。しかしながら、登録依頼シートはExcelで記載しなければならず、依頼はメールや社内システムなどを経由して行われていました。さらに、シートの記載モレや、現場担当者では記載できない項目については、システム担当者が複数ある既存システムを照会し、現場担当者にメールや電話にて確認をしながら登録依頼書を埋めていました。マスタへの登録は手作業で実施しており、二重入力が発生するなど、非効率で時間のかかる作業手順を踏んでいました。 上記の課題を解決するために、着目したのが「intra-mart」と「IM-RPA」です。 「IM-RPA」を利用し、非効率であった転記作業やデータ補完作業をロボットに実行させることで個別業務の自動化を実現できます。さらに、intra-martのBPM/ワークフローの活用により、マスタ登録申請の受付から登録までの業務プロセスをシステム化・最適化し、ロボットで置き換えた個別業務の自動化だけでなく、マスタ登録業務全般の自動化を推進することが可能になります。 これにより、依頼シートの記載モレやチェック作業、二重入力などの非効率的な業務を極力削減し、業務オペレーションの大幅な効率化やコスト削減、業務品質の向上、最適な人員配置などを実現できます。 現在はPoC第1弾として、記入した登録依頼シートの内容を店舗マスタに登録するための転記作業をIM-RPAのロボットに置き換え、精度やスピードの検証を行っています。 今後は、intra-martのBPM/ワークフローを有効活用し、ロボットに任せる範囲を広げ、既存システムと連携した照会作業や、ルールエンジンなどを用いた判断を伴う業務に関してもロボットに置き換える計画が進められています。 引き続き、TSI 社の新たな取り組みを intra-mart は支えていきます。

※1 PoCとはProof of Concept(概念実証)の略であり、新しいプロジェクト全体を作り上げる前に実施する、戦略的仮説やコンセプト、理論の実用化が可能であることを示すこと。※2 株式会社TSIホールディングス 事業内容:傘下子会社及びグループ会社の主に、アパレル事業活動の支配・管理ならびにそれに付帯する業務。  URL:http://www.tsi-holdings.com/index.html

株式会社NTTデータ イントラマート セールス&マーケティング本部 TEL:03-5549-2821 Mail:[email protected]

【お問い合わせ先】

●コーディングレス! GUI機能による容易な実装 RPA単体導入では、ノウハウの詰まった業務画面を作成したり、既存システムとの連携をしたりするためには、コーディングをする必要があります。 「IM-RPA」ではノンコーディング画面作成ツール(IM-FormaDesigner)で作った画面から、Restサービス経由でロボットにデータを連携できます。また、ビジネスロジック作成ツール(IM-LogicDesigner)でビジネスロジックを作成しAPI連携をすることで、ロボットを業務プロセスの一部にノンコーディングで組み込むことも可能です。

● ROI測定 /PDCAサイクルによる継続的な業務改善 RPA単体導入では、業務全体の定量的なパフォーマンス測定をすることができず、次に何を改善していくべきか、ROIの測定をすることは困難です。 「 IM-RPA 」で は、BPM の BAM( Business Activity Monitoring)機能によって、業務プロセスのパフォーマンス測定が可能です。PDCAを回すためのデータの取得、分析ができるため、継続的な業務改善と経営判断などのスピード化に貢献します。

「IM-RPA」PoC事例 株式会社TSIホールディングス様

 IM-RPAを使ってPoC※1を開始しているお客様も増えてきています。大手アパレル会社である、株式会社TSIホールディングス様※2(以下、TSI社)では、昨今叫ばれている「働き方改革」に対してIT投資を積極的に行っています。その取り組みの一環として、担当者依存となっている「店舗マスタ登録」業務の標準化・効率化を目指し、「IM-RPA」に注目されました。 従来の店舗マスタ登録業務は、新規店舗を出店した際に店

んだ一部非定型作業の自動化」「AIを組み込んだ高度な自動化」の3つの段階があります。今後は同じ作業の繰り返しのような単純作業の置き換えだけでなく、人間の判断ロジックを組み込み、AIによる機械学習を取り入れることで、人間の判断を伴うような業務までロボットに置き換えられるようになることが期待されています。

「RPA」単体導入と「IM-RPA」導入の“3つ”の違い

 現在多くの企業がRPAに注目し、導入や活用の検討を進めています。RPA単体導入と、「IM-RPA」導入の違いは何か、ご紹介します。

●業務プロセス全般を可視化・自動化 RPA単体導入では、単に個々のタスクをロボットに置き換えるのみでとどまります。実行の指示や、作業終了後の業務の実行につなげるところは人間の手作業が残り、業務プロセス全体の改善にはいたりません。 「IM-RPA」では、複数のシステムや人をまたがって業務プロセス全般をつなぐ「BPM/ワークフロー」とRPAがシームレスに接続し、BPMからRPAを自動的に呼び出して実行することが可能となります。つまり、単純に個人の作業をロボットに置き換えるだけではなく、一連の業務の流れの中にロボットを組み込み、実行結果を人や既存システムと容易に連携したり、業務プロセス全般の最適化を実現したりします。

“人間にしかできなかったこと”がロボットでもできるようになる

 RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)とは、今まで人の手作業で行っていた「システム入力」「データ操作」

「システム連携」などを、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能など)を活用し、ロボットによる自動処理を可能とする技術です。今まで「人間にしかできないと思われていた業務」の自動化を実現します。 RPAは、「定型作業の自動化」「判断アルゴリズムを組み込

昨今、少子化による今後の労働人口の減少を受け、多くの企業で「働き方改革」への意識が高まっています。労働生産性の向上を実現するために、ITなどの先端技術を積極的に活用し、効率的に業務を行うことが求められています。イントラマート社では、定型的な作業やルールに基づく人間の判断作業をロボットによる自動実行に任せながら、実行結果をBPM/ワークフローに受け渡し、業務全般の自動化・生産性向上を実現する

「IM-RPA」をリリースいたしました。業務オペレーションの大幅な効率化、自動化、業務品質向上、コスト削減効果が期待できます。

■ TSI 社での店舗マスタ登録業務プロセス改善例

「IM-RPA」の魅力と導入効果

RPAとBPM/ワークフローを組み合わせて業務全般の自動化・生産性向上を実現

■ 製造業における 業務プロセス (一例)

転記によるマスタ登録

メール添付による依頼

不足データチェック

TEL/メールによる確認

各システムの参照/検索

新規店舗登録依頼 受付

データ補完

マスタ登録

IM-RPAの活用

Intra-mart BPM/ワークフロー機能

店舗登録依頼書

店舗登録依頼書

店舗登録依頼書

店舗担当者

場所マスタ

不足データ無

検索照会 情報取得

システム担当者

既存システム(マスタ) 既存システム(マスタ)AS-IS TO-BE

不足データ無

不足データ有

不足データ無

不足データ有

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東京海上インドネシアは東京海上グループの擁するノウハウと人材を最大限に活用し、インドネシアにおける幅広い顧客層への損害保険商品の展開を実施している。同社は、各種保険業務における一連のプロセスを、intra-martシリーズで構築する「OnePlatform-BPM」プロジェクトを推進している。既存基幹システムをintra-martで構築したWebシステムでラッピングして最新化。これにより業務プロセスが一気通貫となり、可視化・自動化・効率化を実現。システムごとにばらばらだったデータの正確性・網羅性を担保することで、経営判断や業務プロセスの継続的な改善活動に役立つ高度な分析に活かす考えだ。

 これまで東京海上インドネシアでは、日々の業務プロセスは業務ごとに最適化されたシステムと経験のある社員による手作業で遂行され、各システム間の連携は必ずしも取れていなかった。業務の属人化、冗長化とデータ集積・解析の難しさが課題であった。

 BPMシステムの構築にあたり目指したのは、データ集積・解析を見据えての、保険業務における一連のプロセスの整理・システム化である。 当初、業務ごとにベンダーとソリューションを選定することも検討されたが 、最終的に採用されたのは、「intra-mart + OpenRules ※1+Biz∫※2」の組み合わせである。1つのプラットフォーム上にアプリを構築することで、各業務の連携とデータ集積を容易にしつつ、ユーザーが使いやすいようインターフェースを統一するためだ。

 梶原氏は導入効果について、次のように語る。「導入したばかりではありますが、これまでの複数の人/部門とシステムにまたがる業務プロセスの可視化や自動化、データ連携がされたことは大きな前進です。入力データの正確性・網羅性

 この「intra-mart」上に構築された業務管理システムは、業務画面やフローの作成はノンコーディング開発ツール「IM-FormaDesigner」が活用されている。また、保険料率の計算など、変更が入りやすい業務のルールはルールエンジンの

BPMの活用で業務プロセスをシステム化

成長著しいインドネシアにおいてさらなる競争力強化へ

 取材当時Finance Directorだった梶原潤氏は、次のように振り返る。「近年のインドネシアにおける人件費高騰や人員の入れ替わりが多いという背景がある中、いかにITを駆

■「OnePlatform-BPM構想」でintra-mart + OpenRules +Biz∫が採用された

 「各業務ごとのアプリや、保険業務を含むERPパッケージも検討しましたが、インドネシアの柔軟性を求められる業務事情からかっちりとしたテンプレートによるシステム導入は合わないと判断しました。自社業務をトータルで最適化するためには、intra-martのように業務やレガシーシステムに合わせて柔軟に開発でき、内製化のしやすいパッケージがマッチしていました。また、コストも採用した理由の1つです」とも梶原氏は語る。

を担保しつつ、よりガバナンスを利かせられるようになりました」。 既存基幹システムをintra-martで構築したWebシステムでラッピングして最新化。これにより、属人化されていた各業

使して業務の効率化と標準化を図るか、営業部門など競争力強化に直結する業務領域に人材を集中し、コストを抑えながら成長を支える体制をどのように作るかが大きな課題でした」。

課題・背景

効果

導入

インドネシアのビジネス環境や事業戦略の変化に合った業務システムの導入が求められていた

業務の最適化・効率化を目指す「OnePlatform-BPM構想」を考案柔軟性、拡張性、内製のしやすさを評価し、プラットフォームとしてintra-martを採用

一連の業務フローのシステム化により業務の統制とデータの集積・正規化を実現

※1 「OpenRules」・・・ビジネスルールを作成・実行・管理できるオープンソースのBRMS(Business Rule Management System)ルールエンジン製品です。  OpenRulesは、ユーザーがMicrosoft Excel等のスプレッドシートを利用してルールが作成できる、他製品に組み込みやすいシンプルな構成などの特長を持っている。※2 「Biz∫」・・・Webシステム開発基盤であるintra-martをベースとした、SOA・クラウド対応型ERPパッケージ。会計、販売、人事・給与などの基幹系業務から、  グループウェアやBI(ビジネスインテリジェンス)などの情報系まで、全社規模の業務をカバー。

「OpenRules」を利用して切り分けることで、システムの運用・メンテナンスを社内のIT部門で実施できるように工夫がされている。

PT. ASURANSI TOKIOMARINE INDONESIAFinance Director

(取材時)

梶原 潤 氏

 しかしながら、現在も成長を続けている同国は、人件費の高騰と経営環境の複雑化の流れにあり、より一層成長するためには業務の効率化と標準化、事業環境の変化をとらえて経営判断に活かせる高度なデータ解析が求められている。そこで、同社が目指したのがBPMシステムの導入である。

■ BPMシステムの導入により高度なデータ解析を実現

CASE STUDY 東京海上インドネシア保険株式会社 様 ◎CASE STUDY

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Accel Platform対応 注目のソリューション

PT. ASURANSI TOKIO MARINE INDONESIA(東京海上インドネシア保険株式会社)

所在地:Sentral Senayan 1, 3rd & 4th Floor, Jl. Asia Afrika No.8, Jakarta 1027設 立:1975年5月U R L:http://www.tokiomarine.com/id/en/business/home.html

【企業情報】

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■ One Platform-BPM構想の内の保険引受部分のプロセス

 「私たちのOnePlatform-BPM構想は現状、8割程度の完成度です。今後は、実務を担う社員のシステムへの理解度・習熟度を上げることが必要です。データを集積しつつ、得られたデータをBIツールに連携することで、経営・業務の両方の観点からPDCAサイクルを回し、さらなる業務の効率化・自動化に貢献するとともに、高度な経営判断へ活かすことが今後の課題です。また、最終的には全ての日々の業務の起点をintra-martに集約していくことを目指し、業務アプリはintra-mart上で開発しています※3」と梶原氏は将来像を語る。

 インドネシアという働き方や文化が日本とは異なる地域にて、より幅広い領域で、手軽に内製することができる「intra-mart」の利用促進が期待されている。

 イントラマート社は東京海上インドネシアのビジョンを共に実現できるよう、引き続き現地でのサポートや機能強化に取り組んでいく。

全ての日々の業務の起点をintra-martに集約高度なPDCAサイクルを回してさらなる業務の効率化を目指す

※3 同社では、社員により、既にいくつかのアプリケーションの内製開発が進められている。

務のプロセスが一気通貫となり可視化され、業務フローや権限などの見直しや効率化を実現。また、業務がシステム化されたことにより、オペレーションミスも削減され、よりスピーディーにお客様に合わせた提案やサポートを行うことも可能となった。 加えて、既存の基幹システムや他システムとの連携もなされ、データベースを一元管理できるようになり、今後の業務

改善にもつながる礎ができた。 また、intra-mart の活用範囲を広げ、intra-mart とモバイルを活用したカスタマー向けの Web ポータルを導入し、デジタルカスタマー対応も同時に実現。社員の作業をほとんど介さず業務を自動化することに成功した。お客様は Webから直接注文情報入力〜支払い処理、履歴情報管理をすることができるようになり、顧客満足度の向上にも貢献している。

BPMシステム開発プロジェクトメンバー

◎CASE STUDY 東京海上インドネシア保険株式会社 様

未来

intra-martパートナーが自社の強みを生かした業務ソリューションを多数構築しています。お客様のビジネスをサポートするソリューションが続々と登場いたしますので、引き続きご期待ください。

株式会社 コサウェル 営業統括本部 営業企画部TEL:055-923-8334 E-mail:[email protected]〒410-0011 静岡県沼津市岡宮1463-86

◎お問い合わせ先

『オフィスワーク改善提案サービス』は、「誰でも、いつでも、簡単に」をテーマに、Accel Collaboration(スケジュール、ToDo、ファイルライブラリ)、アンケート、電子会議室およびintra-mart標準機能(ポータル、ワークフロー、集計)、文書管理を連携することで、日常業務である「オフィスワークの改善」を提案します。

第1弾として、「チェック業務」にアンケートを活用した『チェック業務テンプレート』をお客様ニーズに最適化して

提供します。提案事例として、「①配集業務への活用」で社員に向けた評価制度、意見収集などの配集業務の改善と、「②小テストへの活用」で簡易的な学習教材配布プロセスの改善をご紹介します。

intra-mart 製品群が持つ多彩な機能を、更に有効活用するためのサポートをします。機能間連携や簡易アドオン開発で、日常業務を効率化し『働き方改革』を促進します。

オフィスワーク改善提案サービス

我々、intra-mart 製品開発チームが「誠心誠意」皆様のオフィスワーク改善をお手伝いさせていただきます。

お気軽にご相談ください。

アンケートで問題を作成

アンケート資料を添付し評価資料を再配布

自己評価結果を回答へ添付

アンケートへ評価資料を添付し配布 管轄社員に対する上長評価を追記 社員の評価結果を管理

問題を解答し提出

解答者

問題作成者

管理職(依頼者)

一般社員(回答者)

管理職(依頼者)

管理職(依頼者)

人事部門(依頼者)

人事部門(依頼者)

管理職(回答者)

管理職(回答者)

解答実施

解答登録小テストの作成

評価資料の配布

管理職から一般社員への配集

人事部門から管理職への配集【人事考課制度での活用例】 人事部門 → 管理職 → 一般社員 と多段階に評価資料を配布&収集する業務の場合

自己評価

評価資料の配布 人事評価上長評価

回答状況を把握※収集した添付ファイルを一括で 取得する機能を提供

※解答をViewCreatorで 集計採点・採点結果を提示する機能を提供

自己評価結果の一括取得

② 小テストへの活用

① 配集業務への活用

解答状況の確認、集計

採点結果の提示

採点結果を提示

解答状況の確認、提出された解答を集計問題の正解・不正解を登録※解答の登録機能を提供

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働き方改革の肝は業務プロセスのデジタル化