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市民・職員向けデータアカデミー 平成 28 年度 講習 課題(テーマ) 参加者所属 取組内容 実施後の動き 第1クール 子どもの安全のための防犯対策 危機管理室 消防局 防犯カメラが防犯にどれくらい役立っているのかを考察。 防犯カメラが足りていない地域を知るために防犯カメラの 位置情報を白地図にマッピングし、防犯カメラが人口から すると少ない地域などの可視化。 ・年度ごとの防犯カメラ分布の可視 化を実施。 ・内部資料として今も使用中。 学童保育利用者の推測 こども家庭局 オープンデータの情報を活用し、施設の許容量と学童利 用数の見込み精度向上を図る。GIS を活用して過密に なっている地域を可視化し、各施設の通学範囲の設定 する業務に活用。 ・5 月に作成される学童申請者の 住所情報により施設の過密情報を 可視化・分析を行う。 ・手書き→GIS で業務改善につな がった。 今後の都市空間のあり方検討 住宅都市局 都市機能の集約化を進めるための検討(居住機能や 都市機能の集約について、非就業者数や人口動態のデ ータをもとに考察) ・業務委託している事業者とともに、 さらなる分析を行う。 救急出動における不搬送 消防局 データを活用し不搬送の特徴及び傾向を分析(20 代 の夜間の不搬送率が非常に高いことがわかった)。導い た結果より、今後どのように活かすかを考察。(広報の対 象とする地域やペルソナの想定)。 ・頻回利用者の可視化・分析を行 う。 ・消防局職員間でデータ活用の重 要性が浸透。次年度以降コンスタ ントにデータアカデミーに参加いただ いている。 ユニバーサルデザイン情報の可視 アプリ画面 神戸市民福祉振興協 会[しあわせの村] しあわせの村利用者が欲しい情報(こうべ・だれでもトイ レや、AED の位置など)を地図上で可視化。階段・段 差の有無、傾斜、点字ブロックの有無などの補足情報を 付加することで、利用者ごとの最適なルートの可視化を 行う。 ・業務委託事業者と連携し、利用 者にとって使いやすいアプリの提供を 開始。 ・職員の意識向上につながった。 第2クール 近距離旅費精算事務の改善 企画調整局 行財政局 紙ベースの申請・精算・現金支払による旅費精算にかか る多大な労力と人件費を可視化。改善策の検討。 ・庶務事務システムとの連携検討 ・近々システム改善予定。 不動産評価審査会土地価格管 理システムの導入 行財政局 位置図作成、確認に所管課、管財課共に負担が大き い現状に対し、GIS マップに集約することで作業効率を 改善。 ・GIS 位置図の共有普及。 ・手書きでしていたことを GIS を活 用することで業務フローの改善につ ながることを確認した。 会議録の DB 化 企画調整局 後任担当者や関係部署等、業務に必要な情報を求め ている人が、時間と手間をかけずに過去の情報を調べる ことができ、各種資料作成のエビデンスとして利用できるよ う、会議録データベース化を提案。 ・形式・保管ルールの検証。

市民・職員向けデータアカデミー€¦ · 第3部 発表資料作成、マッピング結果発表 事業者向け地域経済活性化をテーマとしたデータ活用ワークショップ

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Page 1: 市民・職員向けデータアカデミー€¦ · 第3部 発表資料作成、マッピング結果発表 事業者向け地域経済活性化をテーマとしたデータ活用ワークショップ

市民・職員向けデータアカデミー

平成28年度

講習 課題(テーマ) 参加者所属 取組内容 実施後の動き

第1クール 子どもの安全のための防犯対策

危機管理室

消防局

防犯カメラが防犯にどれくらい役立っているのかを考察。

防犯カメラが足りていない地域を知るために防犯カメラの

位置情報を白地図にマッピングし、防犯カメラが人口から

すると少ない地域などの可視化。

・年度ごとの防犯カメラ分布の可視

化を実施。

・内部資料として今も使用中。

学童保育利用者の推測 こども家庭局 オープンデータの情報を活用し、施設の許容量と学童利

用数の見込み精度向上を図る。GIS を活用して過密に

なっている地域を可視化し、各施設の通学範囲の設定

する業務に活用。

・5 月に作成される学童申請者の

住所情報により施設の過密情報を

可視化・分析を行う。

・手書き→GIS で業務改善につな

がった。

今後の都市空間のあり方検討 住宅都市局 都市機能の集約化を進めるための検討(居住機能や

都市機能の集約について、非就業者数や人口動態のデ

ータをもとに考察)

・業務委託している事業者とともに、

さらなる分析を行う。

救急出動における不搬送 消防局 データを活用し不搬送の特徴及び傾向を分析(20 代

の夜間の不搬送率が非常に高いことがわかった)。導い

た結果より、今後どのように活かすかを考察。(広報の対

象とする地域やペルソナの想定)。

・頻回利用者の可視化・分析を行

う。

・消防局職員間でデータ活用の重

要性が浸透。次年度以降コンスタ

ントにデータアカデミーに参加いただ

いている。

ユニバーサルデザイン情報の可視

アプリ画面

神戸市民福祉振興協

会[しあわせの村]

しあわせの村利用者が欲しい情報(こうべ・だれでもトイ

レや、AED の位置など)を地図上で可視化。階段・段

差の有無、傾斜、点字ブロックの有無などの補足情報を

付加することで、利用者ごとの最適なルートの可視化を

行う。

・業務委託事業者と連携し、利用

者にとって使いやすいアプリの提供を

開始。

・職員の意識向上につながった。

第2クール 近距離旅費精算事務の改善 企画調整局

行財政局

紙ベースの申請・精算・現金支払による旅費精算にかか

る多大な労力と人件費を可視化。改善策の検討。

・庶務事務システムとの連携検討

・近々システム改善予定。

不動産評価審査会土地価格管

理システムの導入

行財政局 位置図作成、確認に所管課、管財課共に負担が大き

い現状に対し、GIS マップに集約することで作業効率を

改善。

・GIS 位置図の共有普及。

・手書きでしていたことを GIS を活

用することで業務フローの改善につ

ながることを確認した。

会議録の DB 化 企画調整局 後任担当者や関係部署等、業務に必要な情報を求め

ている人が、時間と手間をかけずに過去の情報を調べる

ことができ、各種資料作成のエビデンスとして利用できるよ

う、会議録データベース化を提案。

・形式・保管ルールの検証。

Page 2: 市民・職員向けデータアカデミー€¦ · 第3部 発表資料作成、マッピング結果発表 事業者向け地域経済活性化をテーマとしたデータ活用ワークショップ

平成29年度

平成30年度

講習 課題(テーマ) 参加者所属 取組内容 実施後の動き

データ 分析 実

践講習①

※課題をこちら

で設定

神戸市の観光活性化施策を考え

住宅都市局

保健福祉局

経済観光局

企画調整局

みなと総局

教育委員会事務局

建設局、環境局

水道局、消防局

行財政局

市民参画推進局

区役所等

【分析内容】

・日帰り客が多く、宿泊者の割合が少ない原因を分析

【使用データ】

・オープンデータ(RESAS、神戸市、官公庁、民間

等)

・ヤフー検索データ

神戸観光局へ提案。

データ 分析 実

践講習②

※所属の課題

を持込み

神戸市の子供のむし歯状況分析 保健福祉局(主)

こども家庭局(主)

住宅都市局(公募)

兵庫区(公募)

【分析内容】

・むし歯のある子とない子の生活状況把握

⇒現在9区で同じサービスを提供しているのに区間差

が大きいことが課題となっている

【使用データ】

・健診の問診、歯科健診結果データ など

・近畿公衆衛生学会(6 月)で

成果発表。

・効果的な啓発活動の実施検討

(分析結果とそれに基づくアプロー

チの表現をチラシに掲載)

救急車稼働状況の現状分析 消防局(主)

環境局(公募)

【分析内容】

・現状の救急出動状況の分析

・管轄外出動の動向把握

⇒「致命的な遅延ケースゼロ」を目指す

【使用データ】

・平成 29 年神戸市救急出動データ など

・局部長会議にて成果発表。

・消防局内にデータドリブンプロジェク

トチームを設置し、神戸大学と共同

研究を開始。

講習 課題(テーマ) 参加者所属 取組内容 実施後の動き

データ 分析 実

践講習①

※課題をこちら

で設定

データカタログから見るデータ活用 危機管理室

企画調整局

行財政局

保健福祉局

住宅都市局

消防局

教育委員会事務局

灘区

中央区

北区

西区

【分析内容】

各部署が持っているメタデータのカタログを作成し、その

データ利活用について検討。演習では、どういったデータが

どんな形式で保持されているのかを整理した上で、自部

署や他部署の課題を解決するためのデータ活用方法に

ついて考えるワークショップを実施。

【使用データ】

・オープンデータ(RESAS、神戸市、官公庁、民間

等)

・参加者の部署で保有するメタデータ

データ 分析 実

践講習②

※所属の課題

を持込み

分譲マンションの管理状態向上 住宅都市局(主)

危機管理室

企画調整局

教育委員会事務局

【分析内容】

マンションの管理状況把握のため、アンケート配達実

績のデータをもとに管理状況を把握するための要因を探

り、 管理状態向上のための方針を考える。

【使用データ】

・分譲マンションデータ(DM 到達状況など)など

・結果を所属で共有。

・多様な原因が存在することを確

認、個別に対応方法を検討。

・GIS によるマッピングを実施。

新長田駅周辺の分析 住宅都市局(主)

企画調整局

教育委員会事務局

【分析内容】

人流データから新長田駅周辺の現状(時間帯、曜

日ごとの人の量など)を分析し、庁舎移転後と比較する

ための KPI を策定する。

【使用データ】

・ヤフー位置情報による人流データ、ヤフー検索データ

など

・ヤフーの協力のもと、2019 年 10

月の庁舎移転による影響を分析す

る。

・月ごとのレポートを合同庁舎の全

職員に共有し、新長田活性化につ

ながるような意識醸成を図る。

Page 3: 市民・職員向けデータアカデミー€¦ · 第3部 発表資料作成、マッピング結果発表 事業者向け地域経済活性化をテーマとしたデータ活用ワークショップ

平成31年度

講習 課題(テーマ) 参加者所属 取組内容 実施後の動き

データ 分析 実

践講習①

※課題をこちら

で設定

「三宮ってどんな街︖」三宮の現

状をデータを元に明らかにし、ある

べき姿に向かって勝ち筋のアイデア

を見出す

市長室

企画調整局

行財政局

危機管理室

環境局

建設局

都市局

東灘区

灘区

兵庫区

北区

須磨区

垂水区

消防局

交通局

水道局

【分析内容】

チームによるグループワークで以下を実地体験する

課題設定、仮説出し、分析計画作成、

データ集計・分析・検証、可視化(資料化)、成果発

表・議論

【使用データ】

・ ヤフー位置情報による人流データ

・ ヤフー検索データによるまちのイメージ情報

・ 各種オープンデータ

(データはいずれも統計データを使用)

データ 分析 実

践講習②

※所属の課題

を持込み

若年⼥性人口流出 グローバルチャレンジ研

修メンバー

【分析内容】

分析計画に沿ったデータ加⼯・集計とメッセージ化を

実践する

【使用データ】

・市民アンケート など

・アウトプット作成に向け、分析スト

ーリーを整理できた

・可視化の方法・バリエーションを知

ることができた

・アンケート集計に困ることが多かっ

たが、やり方がわかった

データ 分析 実

践講習②

※所属の課題

を持込み

ラグビーW 杯後のにわかファン定

着についての現状分析と勝ち筋

市民参画推進局スポ

ーツ振興部国際スポー

ツ室

【分析内容】

ワールドカップによるラグビー人気と関⼼層の変化を明

らかにする

【使用データ】

・ヤフー検索データ(統計情報) など

・ データをもとに仮説検証ができそう

・ 役所の他のしごとにも応用可能

・既存データの補完として、ビッグデ

ータによる裏付けは有効

・仮説に基づく、PR を行う予定であ

ったが、コロナでラグビートップリークが

中止となったため、実践まで発展で

きなかった

Page 4: 市民・職員向けデータアカデミー€¦ · 第3部 発表資料作成、マッピング結果発表 事業者向け地域経済活性化をテーマとしたデータ活用ワークショップ

(参考)

市民・職員向けデータアカデミー

「べっぴんスタイル」なオープンデータをつくろう!

◆日 時 :平成 29 年3月2日(木)13:30~17:30

◆場 所 :デザイン・クリエイティブセンター神戸「KIITO」303 会議室

◆参加者:市内大学に在学中の⼥子学生、採用後 10 年未満の⼥性企業社員

⼥性神戸市職員 計 29 名

◆内 容 :第1部 オープンデータについての基本的な知識について学ぶ

実際のデータづくりを体験

第2部 第1部で作ったデータをもとにグループワーク、発表

アシックス×神戸市ランニングコース マッピングワークショップ

◆日 時 :平成 29 年 10 月 10 日(火)13:00~17:00

◆場 所 :デザイン・クリエイティブセンター神戸「KIITO」303 会議室

◆参加者:市内大学に在学中の⼥子学生、採用後 10 年未満の⼥性企業社員

⼥性神戸市職員 計 18 名

◆内 容 :第1部 オープンデータについての基本的な知識について学ぶ

アシックスよりランニングに関する講義

第2部 班に分かれてランニングコース周辺をまち歩き、マッピング

第3部 発表資料作成、マッピング結果発表

事業者向け地域経済活性化をテーマとしたデータ活用ワークショップ

◆日 時 :平成 31 年 2月 18 日(月)13:00~17:00

2月 27 日(水)13:00~17:00

◆場 所 :起業プラザひょうご セミナールーム

◆参加者:神戸市に拠点を有する事業者にお勤めの方 計 11 名

◆内 容 :・ データ分析の重要性、基本的な分析手順に関する講義

・ 基礎分析による現状把握・可視化(グループワーク)

・ 課題発見と施策の検討、成果発表