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T-TAC Caption 支援者用操作マニュアル:オンライン授業対応(2020年 4月作成)
このマニュアルでは、T-TAC Captionシステムの支援者(入力者)が使用するウェブブラウザでの
操作方法について解説します。なお、入力者・利用者(聴覚障害学生)ともにオンライン授業のシ
ステムにログインして音声・映像を取得することを想定しています。
1. 情報保障利用の流れ~支援者編~
①Google Chromeをインストールし、ウェブブラウザとして利用できるように準備をしておきます。すでに
インストールされている場合、最新版に更新をしておくことをお薦めします。
②Google Chromeを開き、以下の URLを入力します。
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/ce/rc65/t-taccaption.html
※URL をブックマークしておくと次回からの接続がスムーズにできます。URL の変更が生じた場合には、
ブックマークの変更をお願いします。
③Adobe Flash Player の使用を「許可する」設定を行ってください。 ※許可設定の方法は、別の資料に
まとめていますのでご参照ください。
④T-TAC Captionにログインするための画面が開きます。
各大学専用に発行されているパスワード (すべて小文字)を入力し、【ログイン】をクリックします。
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⑤ログイン後の画面が開きます。ここでは画面の構成を説明します。黄色い枠の部分はオンライン授業対応
では使用しない機能となります。
⑥接続先を選択します。「接続先サーバ」が正しく表示されていることを確認し、「接続」をクリックします。
※別の接続先は同じ時間帯に行われる授業支援や練習会・交流会での使用のほか、予定していた接続先が
うまく使用できない時のバックアップとしてご活用ください。
音声レベル
メータ
文字チャット画面
字幕入力用ボックス
※6人まで同時に入力
確定した字幕の表示
カメラ映像
利用者側でのマイク
ボリューム制御
利用者側での
カメラ映像配信の
オン・オフ制御
接 続 状 況
の表示
登録した単語の
リスト(Ctrlキー
と数字キーを押
すことで入力部
に入ります)
入力者側の確定文表示
文字サイズの調整 接続先サーバの切替
ここをクリック
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⑦接続されると、画面の中で表示が変わる場所があります。それぞれが動いているか、確認をしてください。
黄色い枠の部分はオンライン授業対応では使用しない機能となります。動いている場合には利用者がログ
イン方法を間違えている可能性がありますので、チャットで連絡しましょう。
⑧接続ができたら、チャット機能を使って利用者・パートナーに連絡をしましょう。
チャット画面は、利用者とのメッセージのやりとりが可能で、字幕内容以外の入力者からのメッセージを
伝えるなど、双方向のやりとりができる場所になっています。授業の前後に挨拶をしたり、その日の支援
の感想を伝えるなど活用してください。同じ接続先サーバにログインした人のチャットは蓄積されますの
で、後からログインした人も見られます。
ただし、授業中の利用者は字幕文を注視していますので、チャットに入力されたことに気が付かない場合
があります。また、チャット画面が開いていない場合もあります。授業中に利用者に伝えたいことがある
場合には、字幕表示の部分に(チャットを見て下さい)と入力をして確定文に表示するか、字幕の中に入
力者からのメッセージだと分かる記号で囲んだり、カッコをつけて伝えるようにしましょう。
チャットでのやりとりが表示されま
す。利用者側の発言には[利]が、
入力者側の発言には[情]が、入力
文章の前に自動的に付きます。
【入力】のバーで文章
を打ちます。エンター
キーを押すと送信され
ます。
【クリア】を押すとチ
ャット内容が全て消去
されます。
バーが水色に変わ
り、「現在、接続中
です。」と表示され
ます。
マイクの音量を示すゲージが動きます。
右側の赤い表示になると、音が大きすぎることを表
しています。ボリュームは右下の調整できます。
ゲージが全く動かない時には、接続が切れている可
能性がありますので、一旦ログアウトして再接続し
てみましょう。
利用者からのカメラ映像が映り
ます。授業中は基本的に「カメラ
OFF」になり、利用者がOFF
にしたタイミングの静止画像の
表示が残ります。
カメラのON,OFF
切り替えができます。
マイクのボリューム
調整ができます。
【-】で小さく
【+】で大きく
なります。
現在同じ接続先サーバ
にログインしている人
数を表しています。
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⑨どのボックスで自分が入力をするかを決定し、【入力者○(数字)】と書かれている所に自分の名前を入力
します。これで連係相手にどのセルで入力を始めるのかが伝えられます。1つのボックスの中で入力を進
めると、そこで入力している文字は連係相手のボックスにも表示されます。エンターキーを押すと入力し
た文章が【確定文】に表示されます。
⑩T-TAC Captionの準備が出来たら、オンライン授業のシステムを起動して音声・映像を取得します。入力
者側の音声・映像が入ってしまわないよう、オンライン授業システムの【マイクミュート】【ビデオ OFF】
の設定を忘れないようにしましょう。画面を小さくする/ページの半分くらいに配置するなど、入力に支
障のない場所に表示しましょう。
⑪授業が終わり、支援を終了する時には、チャッ
ト部分で利用者と終了の確認をしてから、必ず
「切断」ボタンをクリックしてから、ウェブブ
ラウザを閉じて終了しましょう。接続が切断さ
れると、ピンク色の背景で「接続を終了しまし
た。」のメッセージが表示され、接続者数の枠
の数字が消えます。
<授業映像を右上に最小化して表示> <授業映像を画面半分に表示>
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2. T-TAC Caption システムで利用できる機能の紹介
①確定文内の置換機能
確定文に送ってしまった文章を訂正したい場合は、【確定文内の置換】で表示されている文字の修正ができ
ます。ここでは例として、元の文章に表示されている『レジュメ』を『テキスト』に置換します。
元の単語の選択方法は2つあります。1つは確定文の部分で置き換えたい単語をドラックし、置換前のセル
に入力する方法です。もう1つは、「レジュメ」と直接入力する方法です。置換後の単語(ここでは「テキス
ト」)を右側のセルに入力し、Enterキーを押すか、「置換実行」をクリックすることで選択ができます。
②単語リストの活用
授業でよく使う単語は、【単語リスト】に登録するとスムーズに出すことができます。
【利用者側映像】ウィンドウの下に隠れている場合があるので、ウィンドウをドラッグし、前面に出してく
ださい。単語リストに登録した文字を入力する場合には、〔Ctrl+数字キー〕で単語を選択しましょう。
この他、【F8 キー】で確定文を1文字ずつ削除することが、【F9キー】で5回分までの入力行を入力部に戻
すことができます。
***注意!***
1.単語リストの1番目〔Ctrl+数字の1キー〕はシステムの不具合のため使用することができません。
2.パソコンの機種によって、単語リストが動作しない場合や F キーの動きが異なる場合があるようです。
3.IPtalkとは別のシステムですので、同じホットキーは使用できません。特に【F5キー】はウェブブラ
ウザをリロード(再読込)するキーとして設定されているパソコンもあり、ログイン画面に戻ってしまう
場合があるため、使用しないでください。
<置換後の文章> <修正前の文章>
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3.こんな時はどうしたら?~システム使用に関する FAQ~
Q:ウェブブラウザを開いてもログインができません
A:いくつかの原因が考えられます。
1.Adobe Flash Playerの使用を許可する設定はできていますか?
2.安定したインターネットに接続できていますか?
3.パスワードは正しく入力できていますか?
4.T-TAC Captionのウェブブラウザをリロードして、ページを新しい情報に更新しましたか?
これらで解決できない場合、接続しているネットワーク環境が原因かもしれません。支援担当部
署の方を通して事務局までお問い合わせください。
Q:ログインしたら前の時間の字幕情報が残っています。どうしたら消えますか?
A:T-TAC Captionのウェブブラウザをリロードして、ページを新しい情報に更新してください。
キーボードでは“F5キー”を使用するとリロードができます。
また、きちんと「切断」をしないままウェブブラウザを終了させた端末がある場合や、授業時間
をまたいで同じ接続先サーバにアクセスしている端末があると、前回使用した情報が残っている場
合もあります。利用を終了する場合には必ず「サーバ接続を切断してからページを閉じる」、授業
時間をまたいで利用する場合には、T-TAC Captionのウェブページを開いた後に“F5 キー”を押し
てページをリロードしてからログインする、または履歴を削除してから接続すると、不具合が防げ
るでしょう。
Q:前の時間に使用したチャットが残ったまま表示
されています。
A:チャット画面にある「クリア」をタップしてく
ださい。チャットの履歴を削除できます。
Q:「連係入力ボックス」に入力した文字が、確定文に表示されません。
A:確定文に表示させる時にエンターキーを素早く2回クリックした場合、入力した文字が消えてし
まうことがあります。確定文に上げた後に改行する時には、確定文が表示されたことを確認してか
ら改行(エンターキー)をするようにしてください。 ※PEPNet-Japan ホームページでは<遠隔情報保障システム「T-TAC Caption」システム・
利用登録・トラブル対応に関する FAQ>を随時更新しています。あわせてご確認ください。
http://www.pepnet-j.org/web/modules/tinyd1/index.php?id=395
この他、操作方法などで分からないことがあれば、支援室の方に相談してみましょう。
T-TAC Caption支援者用操作マニュアル:オンライン授業対応 V2
執筆・編集:磯田恭子・三好茂樹・吉田未来(筑波技術大学)
発行日:2020年 5月 28日
T-TAC Captionシステムは筑波技術大学の三好茂樹が開発し著作権を持つソフトウェア群です。
本マニュアル内容の無断複写・転載・改編を禁じます。