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パソコン統計グラフの部(小学校の児童以上)
PC の部は、小学生から一般の大人までの作品が対象で、多彩な内容となっています。アンケートによる意識調査に基づくものから、公的統計資料に基づくものまで、素材もいろいろあります。好きな食べ物から、日本や地球の問題まで、テーマもバラエティに富んだ内容になっています。ただ、入賞したどの作品も、作者が何を伝えたいのか、それがすっと伝わる、力強い作品であることは共通しています。今後、パソコンそのものの機能やグラフ作成のツールはますます発展していくこ
とでしょう。しかし、統計グラフの基本は変わりません。統計グラフによって何を伝えたいのか、その視点と必要な要素は盛り込まれていなければなりません。手書きでもパソコンで作成しても同じことです。現在の学習指導要領、そして次期の学習指導要領でも、小中高を通して体系的な
内容を学習することになっていますので、学校で学習する統計グラフの種類も増えてくるでしょう。ヒストグラムや箱ひげ図、散布図などのグラフも教科書の中に出てきています。パソコンを使って、いろいろなグラフを活用した統計資料の分析にチャレンジしてみてください。そのためにも、日頃から、客観的な統計データを活用することを意識して、新聞
やテレビ、出版物やインターネットで紹介される統計データに注目してみてください。その中からヒントを見出し、みなさんから主張のある、主体的な、そして楽しい、多くの作品が集まることを期待しています。統計を活用する力は、みなさんの将来にとって、とても大切なものになるはずです。
─ 概 要 ─
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部 小学校 1・2年生の児童小学校 1・2年生の児童
第 2 部第 2 部 小学校 3・4年生の児童小学校 3・4年生の児童
第 3 部第 3 部 小学校 5・6年生の児童小学校 5・6年生の児童
第 4 部第 4 部 中学校の生徒中学校の生徒
第 5 部第 5 部 高等学校以上の生徒・学生及び一般高等学校以上の生徒・学生及び一般
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部
奨 励 賞奨 励 賞
小学校の児童以上小学校の児童以上
79
栃木県栃木県立宇都宮女子高等学校1年 坂 本 真 愛
日本の学校の先生方の忙しさは、世界でも類を見ないと言われています。作者は中学時代を振り返り、そのとき感じたことを様々な公的資料やオープンデータで検証しました。どのグラフをみても、問題の重要性がよく分かる構成になっています。最後のまとめと考察も、高校生らしくしっかりした仕上がりになっています。作者の運動部の部活や、指導してくれる先生方を大切に想う気持ちがよく理解できると共に、統計数値を積極的に活用し、数値に実感を込めて全体のまとめを作成している点も評価に値します。特選受賞おめでとうございます。
特選特選
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部入選入選
第 2 部第 2 部入選入選
第 3 部第 3 部入選入選
第 4 部第 4 部入選入選
第 5 部第 5 部入選入選
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部入選入選
奨 励 賞奨 励 賞入選入選
80
茨城県桜川市立樺穂小学校6年 小河原 純 太 ・ 平 間 大 暉
百 瀬 梨 央
地域を愛する、元気な小学生3人の作品です。101人のお友達に、茨城県をどうしたら魅力ある県にできるかなどいろいろなことを聞いて、それを丁
てい
寧ねい
に集計しグラフに表すことができました。フレーズにたくさんの茨城弁が出てくるのも、この作品の魅力です。小学生がPCで統計作成、言葉では簡単そうですが、すぐにみんなができることではありません。統計グラフの作品制作を通して、地域の良さと課題を改めて客観的に捉えることができたのではないでしょうか? 入選一席、おめでとうございます。
●入選一席●●入選一席●◉ ◉
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部入選入選
第 2 部第 2 部入選入選
第 3 部第 3 部入選入選
第 4 部第 4 部入選入選
第 5 部第 5 部入選入選
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部入選入選
奨 励 賞奨 励 賞入選入選
81
●入選●入選◉
山形県東北芸術工科大学4年 大 竹 弘 子
山形県にある大学で学ぶ4年生の作品です。絞り込んだ統計数値のみのインパクトを、背景のデザインと融合させて表現しています。山形県と全国、県の米収穫量が全国に占める割合をインフォグラフィクスで、直感的に誰もが分かるようにデザインされています。シンプルなのに、伝えたい数値と地域への想いが強く伝わる、とても素晴らしい作品だと思います。
新潟県長岡市立東中学校3年 永 井 遥 菜 ・ 小 林 み う
眞 野 桃 花 ・ 渡 邊 彩 夏
中学生4人のグループ作品です。タイトルも楽しく、グループで楽しんで統計調査からデータの整理・分析、グラフ作りや考察をしたことが窺うかが
える作品です。食は生活の一番の基本であり、楽しみでもあります。和食のことを知りたいから和食だけに関することを調べるのではなく、洋食との対比で、中学生の意識の違いや栄養の観点を分析したことで、より和食に関することが明確になっています。分析に比較の視点を入れることはとても重要です。中学生は、授業で、相対度数なども学習しているので、その点をグラフに活かすことや、Q4の棒グラフに「合計」をたてる必要があるのかないのか、そこをもっと議論したらよかったと思います。
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部入選入選
第 2 部第 2 部入選入選
第 3 部第 3 部入選入選
第 4 部第 4 部入選入選
第 5 部第 5 部入選入選
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部入選入選
奨 励 賞奨 励 賞入選入選
82
福井県武生第二中学校2年 青 木 駿 太
神社の数や神社名とその種類、日本での分布の様子がこのようになっているとは、多くの人が知らなかったのではないでしょうか。この作品では、見る人に神社そのものへの関心をすっと引きこむ構成になっていて、大変に興味深いです。作者の構成力の賜
たまもの
でしょう。特に、地域性との関連を、統計地図や県別の帯グラフを駆使して分析した点が高く評価できます。統計を活用すると、いろいろなことが俯
ふ
瞰かん
できる、ということを示した、大変に素晴らしい作品です。
三重県国立大学法人三重大学2年 奥 川 裕美子
電子書籍の普及状況について、過去の予想された状態と現在の実績を比較し、そこで浮き上がる課題を表しています。国際比較を通して、日本での普及率が進んでいないことも取り上げています。電子書籍ということで、このコンクールのポスターには珍しく、縦書きで解説が述べられており、同時に、統計グラフも本のページの中の一つのようにうまく溶け合っています。イラストも含めて全体の構成が上手く、グラフ、テキスト、文字、配色、イラストが一つとなって、テーマの現状を静かに伝える効果をもたらしている、素晴らしい作品です。
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部入選入選
第 2 部第 2 部入選入選
第 3 部第 3 部入選入選
第 4 部第 4 部入選入選
第 5 部第 5 部入選入選
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部入選入選
奨 励 賞奨 励 賞入選入選
83
香川県丸亀市立飯野小学校4年 吉 田 桃6年 吉 田 虹太郎
小学生の兄妹の共同作品ですね。ポスターの中にイラストで作者が登場し、なぜデータを集めたのか? 問題意識や着眼点、研究の方法を明確に述べています。また、作成した地域による層別ヒストグラムや散布図も、なぜ、そのグラフを作成したのか? その目的・知りたいことが先に明確に示され、そしてグラフから結論を読み取っています。いろいろな代表値も活用していますね。タイトルも力強く全体をまとめていて、おもわず見た人がうどんに一気に興味をもつ、大変に楽しく、そしてレベルの高い作品です。
佐賀県 一般中 村 純 一
内閣府が行った「教育・生涯学習に関する世論調査」の公表結果を特に作者と同世代40代がどう思っているのか、に焦点を当てて、統計グラフで示しています。40代の特徴を知るために、40代だけではなく全年代の集団と比較した点は、40代固有の意識と需要を知る上でとても効果的です。作者は、このような「社会人の学び直し」の需要と課題、環境作りに至る統計グラフの一連の流れの中で、社会をより良くするために何が不足し、何をしなければならないのかを訴えており、入賞に値する素晴らしいポスターになっています。
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部入選入選
第 2 部第 2 部入選入選
第 3 部第 3 部入選入選
第 4 部第 4 部入選入選
第 5 部第 5 部入選入選
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部入選入選
奨 励 賞奨 励 賞入選入選
84
鹿児島県南さつま市立加世田中学校2年 門 茉 凜
中学生が、難しい日本の領土問題に真っ向から取り組み、同世代のアンケート調査の結果をまとめました。先ずは、中学生がこの問題を知っているのか知らないのか、どう思っているのかなど、基本的な第一歩から質問を構成し集計結果をまとめました。未来を担うという作者のしっかりした意識と今回の作品を通して、同世代にその思いを伝えたいという想いが詰まった素晴らしい作品です。
鹿児島県瀬戸内町立古仁屋小学校4年 土 岐 英 寿
作者は小学生で、このままでは地球があぶない! と心配しています。住んでいる町のリサイクル率
りつ
が低いこと、そして同級生の友達のアンケート調査で、リサイクルをやっていない生徒が多く、また面
めん
倒どう
だからしないという小学生の実じっ
態たい
を探さぐ
り当てました。一人ひとりの意識と行動が町や県全体の姿
すがた
となり、それが日本、ひいては世界、そして地球に及ぶことを小学生の作者は、この作品を通して訴
うった
えています。本当にそうだと想います。PCによる作品ですが、手書きのメッセージやカン・ペットボトル等のリサイクル対
たい
象しょう
品ひん
の写真を貼は
り付けて、全体のイメージを伝わりやすくした作者の腕
うで
前まえ
も評ひょう
価か
します。
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部佳作佳作
第 2 部第 2 部佳作佳作
第 3 部第 3 部佳作佳作
第 4 部第 4 部佳作佳作
第 5 部第 5 部佳作佳作
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部佳作佳作
奨 励 賞奨 励 賞佳作佳作
85
秋田県大館市立比内中学校3年 佐 藤 風 華
北海道北海道教育大学附属札幌中学校1年 佐 藤 柊 太
東京都成蹊大学4年 藤 田 翔 也3年 橘 美姫子 ・ 並 木 万里菜
原 健太朗 ・ 藤 岸 美 帆
千葉県鎌ケ谷市立鎌ケ谷小学校6年 前 彩 葉
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部佳作佳作
第 2 部第 2 部佳作佳作
第 3 部第 3 部佳作佳作
第 4 部第 4 部佳作佳作
第 5 部第 5 部佳作佳作
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部佳作佳作
奨 励 賞奨 励 賞佳作佳作
86
神奈川県慶應義塾湘南藤沢中等部1年 中 村 凛太郎
東京都東京学芸大学附属国際中等教育学校2年 山 田 貴 翔
神奈川県慶應義塾湘南藤沢中等部1年 町 田 正 剛
神奈川県慶應義塾湘南藤沢中等部2年 佐 藤 祐美佳
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部佳作佳作
第 2 部第 2 部佳作佳作
第 3 部第 3 部佳作佳作
第 4 部第 4 部佳作佳作
第 5 部第 5 部佳作佳作
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部佳作佳作
奨 励 賞奨 励 賞佳作佳作
87
岐阜県大垣市立南小学校4年 髙 井 萌 衣
石川県金沢市立小坂小学校5年 里 見 知 哉
愛知県岡崎市立河合中学校3年 内 田 結 稀2年 近 藤 萌1年 畔 栁 愛 海
岐阜県大垣市立西部中学校2年 川 合 愛 紗
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部佳作佳作
第 2 部第 2 部佳作佳作
第 3 部第 3 部佳作佳作
第 4 部第 4 部佳作佳作
第 5 部第 5 部佳作佳作
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部佳作佳作
奨 励 賞奨 励 賞佳作佳作
88
兵庫県明石市立大久保中学校2年 谷 川 樹
大阪府学校法人四天王寺学園中学校3年 華 山 穂乃香
福岡県福岡県立嘉穂高等学校附属中学校2年 兵 道 哲 明
福岡県久留米市立城南中学校2年 田 嶋 秀 次
小学校の児童以上
ノド
第 1 部第 1 部佳作佳作
第 2 部第 2 部佳作佳作
第 3 部第 3 部佳作佳作
第 4 部第 4 部佳作佳作
第 5 部第 5 部佳作佳作
パソコン統計グラフの部パソコン統計グラフの部佳作佳作
奨 励 賞奨 励 賞佳作佳作
89
佐賀県佐賀市立大和中学校2年 横 尾 聖 也
佐賀県小城市立三日月小学校6年 井 上 綾 奈
鹿児島県奄美市立小宿中学校1年 髙 味 李 成
大分県大分県立鶴崎工業高等学校3年 小 柳 遥 菜