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オンライン利用に関する 費用対効果の考え方について 平成22年10月28日 情報通信技術(IT)担当室 資料3

オンライン利用に関する 費用対効果の考え方について...36 1,726 4 0.23% 424,069 6平成15年度 70,678 33,663 26,085,250 8,415,75020年度停止済 7 内閣府

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オンライン利用に関する費用対効果の考え方について

平成22年10月28日

情報通信技術(IT)担当室

資料3

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1

1.行政手続のオンライン利用により生じうる費用・効果の例

帰属先 費 用 効 果

利用者側

● オンラインで行政手続を行うための初期費用

(電子署名、カードリーダライタ、専用ソフト

ウェア等に係る支出)

● オンラインで行政手続を行うための初期設定

にかかる時間(パソコン利用環境の確認、ID

の取得、ソフトのダウンロード等)

● 操作習熟に係る時間的・心理的コスト

● (窓口に出向く必要のある手続)窓口に出向く交通費、移

動時間、窓口での待ち時間の節約

●(郵送で済む手続)郵送費の節約

●(窓口に出向く必要のある手続)夜間・休日など窓口が開い

ていない時間帯でも手続が可能

●(金銭的インセンティブがある手続)手数料の軽減、税の軽

●(時間的インセンティブがある手続)手続完了までに要する

期間の短縮

●(添付書類の削減等の優遇措置がある手続)添付書類の入手

のための交通費・発行手数料、移動時間、待ち時間の節約

● 申請様式に入力する時間の節約

行政側

● 受付システムの整備経費・運用経費

● コールセンター等利用者の支援のための経費

● 操作習熟に係る時間的・心理的コスト

● オンライン利用の普及・啓発に係る費用

● (金銭的インセンティブがある手続)手数料

収入の減、減税措置等による税収減

● 電子データで手続が行われることによる職員の業務処理時

間の短縮(申請書記載漏れのチェックやデータ入力作業の削

減)

● 紙を使わないことによる経費の削減(記入用紙の削減、紙

の保管スペースの削減)

●(窓口に出向く必要のある手続)窓口での対応時間の削減、

窓口対応スペースの削減

● (添付書類の削減等の優遇措置がある手続)証明書等の発

行事務の削減

申請・届出等の行政手続を書面で行う場合とオンラインで行う場合の差を費用・効果として計上申請・届出等の行政手続を書面で行う場合とオンラインで行う場合の差を費用・効果として計上

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(参考) オンライン利用のメリットについて

86.6%86.6%

37.6%37.6%

60.6%60.6%

12.9%12.9%

17.1%17.1%

14.9%14.9%

3.5%3.5%

15.1%15.1%

1.4%1.4%

0%0% 10%10% 20%20% 30%30% 40%40% 50%50% 60%60% 70%70% 80%80% 90%90% 100%100%

1.241.24時間時間365365日のノンストップサービス日のノンストップサービスの提供の提供

2.2.オンライン利用時の処理時間短縮オンライン利用時の処理時間短縮

3.3.手数料の低減手数料の低減

4.4.処理状況等の照会サービスの提供処理状況等の照会サービスの提供

5.5.手続の共通化・窓口の一本化手続の共通化・窓口の一本化

6.6.オンラインでの利用料等の支払いオンラインでの利用料等の支払い

7.7.携帯電話からの申請携帯電話からの申請

8.8.民間事業者と自治体の連携による手民間事業者と自治体の連携による手続の一括処理続の一括処理( ( 例)転出・転入届と、例)転出・転入届と、水道、ガス、電気、電話会社への届け水道、ガス、電気、電話会社への届けの一括処理など)の一括処理など)

9.9.その他その他

(3)電子自治体推進のための住民アンケート

【オンライン手続を利用しようとした理由】は、主に、どのようなものですか。あてはまるものを全てお選びください。(お答えはいくつでも)(N=177)

1.1 %

25.4 %

43.5 %

6.8 %

7.3 %

27.1 %

42.4 %

59.9 %

41.2 %

0 10 20 30 40 50 60 70

税額の特別控除や手数料の減額などの金銭的メリットがあるため

申請窓口に行かなくても済むため

申請窓口で待たなくても済むため

利用可能な時間帯が長いため

ヘルプデスクなどの相談・支援体制が充実しているため

セキュリティやプライバシー保護の安全性が十分であるため

申請書類を手で書かなくても済むため

試しにやってみようとしたため

その他

(1)ITによる改革の達成度に関するアンケート(H21年度内閣官房IT担当室)

(H19.5総務省)

(設問)

オンライン手続に

期待するメリット

(3つまで回答)

(アンケート結果から)

●オンライン申請に関するメリットとして1番多かったのは、「窓口等行かなくても済む」、「窓口で待たなくても済む」等時間節約のメリットと「窓口より利用可能な時間が長い」等、時間的な自由度(24時間365日のサービス)に関する回答が上位になっている。⇒(1)1、3、5位 (2)1、2位 (3)1位

●「申請書類を手で書かなくても済む」、「自動計算機能によって計算誤りが少なくなる」等システム化による効能についても多くの方がメリットとして回答している。⇒(1)2位 (2)4、5、6位 (3)3位

●税額の控除や手数料の減額等の金銭的メリット、またe-Taxの場合のオンライン申請の方が紙の手続に比べ還付処理が早いといことも大きなメリットとされている。⇒(1)4位 (2)7、10位 (3)2位

2

(2)国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用に関するアンケート(H21年度)【e-Taxを利用しようと思った理由(複数回答:上位10傑)】

407

416

465

489

490

502

644

714

893

1038

0 200 400 600 800 1000 1200

国税庁HPの確定申告書等作成コーナーが便利であり、さらに

直接送信ができるため

税務署又は金融機関に行く必要がない

税務署の閉庁時間でも申告書等の提出(送信)ができる

パソコン(インターネット)を有効活用したい

書面での手続に比べ負担(感)が軽減される

自動計算機能によって計算誤りが少なくなる

電子証明書等特別控除制度(最高五千円の税額控除)を受けるため

ペーパーレス化が図られる

体験したかった・興味があった

e-Taxで還付申告をした場合還付処理が早い

(単位)件

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2. 受付システムの整備・運用経費について

取扱手続数:一つの手続を受け付けるシステムから、3,000を超える手続を受け付けるシステムまで

オンライン利用件数:一桁のシステムから、100万件を超えるシステムまで

オンライン利用率:1%未満のシステムから、100%のシステムまで 内容は様々(次ページ参照)

申請・届出等の行政手続をオンラインで受け付けるための受付システムは64システム(オンライン申請等手続システム評価WGにおける検討を踏まえ、一部は平成21年度に停止済み)

申請・届出等の行政手続をオンラインで受け付けるための受付システムは64システム(オンライン申請等手続システム評価WGにおける検討を踏まえ、一部は平成21年度に停止済み)

受付システムの1年当たりの整備経費の総額は98億円、運用経費の総額は218億円受付システムの1年当たりの整備経費の総額は98億円、運用経費の総額は218億円

オンライン申請1件当たりの受付システムの整備・運用経費は196円オンライン申請1件当たりの受付システムの整備・運用経費は196円

(1年当たり整備経費98億円+20年度の運用経費218億円)÷オンライン利用件数1億6,173万件≒196円

出典「行政機関に係るオンライン申請等手続システムの利用状況(平成20年度)」

受付システムの中には、業務システムと一体で整備・運用されているものがあるなど、オンライン申

請等の受付に係る整備経費(システムの設計・開発経費等)及び運用経費(機器・ソフト借料、システ

ムの維持管理費等)が容易に把握できないものがあり、これらについては、全体の経費の中からオンラ

イン申請等の受付に要する業務量等を勘案して受付システムの経費を推計

3

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運用経費

利用手続 手続数合計年間申請等件数(A)

合計オンライン申請等件数

(B)

オンライン申請率(B)/(A)

整備経費(C)

単位:千円

当該システムの予定使用期間(D)

単位:年

当該システムの使用開始年度

使用年数1年当たりの整備経費(C)/(D)

単位:千円(E)

年間運用経費(F)

単位:千円

年間運用経費及び使用年数1年当たりの整備経費を分

子とした場合(E+F)/(B)単位:円

年間運用経費を分子とした場合

(円)(F)/(B)単位:円

1 総務省政治資金・政党助成申請・届出オンラインシステム(Ⅲ)

政治団体設立の届出等

7 6,354 2 0.03% 283,383 5 平成16年度 56,677 137,361 97,019,000 68,680,500 継続(理由①)

2 財務省国税庁電子開示請求システム(Ⅰ)

行政機関の保有する情報の公開に関する法律等に基づく手続

6 134,410 61 0.05% 72,471 3.75 平成18年度 19,326 12,013 513,754 196,934 21年度停止済

3 財務省財務省電子申請システム(Ⅲ)

製造たばこの小売販売業許可等 224 69,758 61 0.09% 55,159 9 平成14年度 6,129 14,781 342,787 242,311 21年度停止済

4 農林水産省農林水産省電子申請システム(Ⅱ)

品種登録出願等

1,132 145,956 130 0.09% 81,567 4 平成19年度 20,392 13,230 258,631 101,769 21年度停止済

5 文部科学省文部科学省オンライン申請システム(Ⅰ)

高等学校卒業程度認定試験の合格証明書の交付等

688 184,493 219 0.12% 1,273,361 6 平成15年度 212,227 106,854 1,456,991 487,918 20年度停止済

6 防衛省防衛省申請・届出システム(Ⅰ)

沖縄県における駐留軍用地の返還に伴う給付金(返還給付金)の支給の申請等

36 1,726 4 0.23% 424,069 6 平成15年度 70,678 33,663 26,085,250 8,415,750 20年度停止済

7 内閣府 汎用受付等システム(Ⅲ)

特定非営利活動法人の事業報告書等の提出等 167 11,641 28 0.24% 541,285 8 平成15年度 67,661 37,089 3,741,071 1,324,607 21年度停止済

8 総務省総務省電子申請・届出システム(Ⅰ)

無線従事者の免許の申請等 810 195,843 688 0.35% 254,397 4 平成19年度 63,599 119,882 266,688 174,247 21年度停止済

9 厚生労働省労働保険適用徴収システム(Ⅱ)

概算・増加概算・確定保険料申告書等 26 4,943,257 54,282 1.10% 2,072,243 6.2 平成15年度 334,233 1,321,061 30,494 24,337 継続(理由①②)

10 国土交通省国土交通省オンライン申請システム(Ⅲ)

一般貨物自動車運送事業の事業計画の変更の届出等

2,371 2,044,313 26,726 1.31% 4,307,220 11 平成13年度 391,565 243,318 23,755 9,104 継続(理由①)

11 厚生労働省予防接種・衛生検査等申請システム(Ⅲ)

船舶、航空機及び貨物に対する検査、消毒、虫類族駆除等の実施及び人に対する診察、検査、予防接種の実施に関する申請並びにこれらの事項に関する証明書交付の申請

1 22,091 407 1.84% 6,696 5 平成16年度 1,339 241 3,882 592 21年度停止済

12 経済産業省経済産業省汎用電子申請システム(ITEM2000)(Ⅰ)

電気工作物の保安規程届出等

2,561 580,231 11,030 1.90% 798,411 9 平成13年度 88,712 40,058 11,675 3,632 継続(理由①)

区分

システムの利用状況 オンライン申請1件当たりの経費

システム名(類型)番号 省庁名

整備経費

別表

オンライン利用率

1%未満

オンライン利用率

1%~10%未

備考

行政機関に係るオンライン申請等手続システムの利用状況(平成20年度)

4

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運用経費

利用手続 手続数合計年間申請等件数(A)

合計オンライン申請等件数

(B)

オンライン申請率(B)/(A)

整備経費(C)

単位:千円

当該システムの予定使用期間(D)

単位:年

当該システムの使用開始年度

使用年数1年当たりの整備経費(C)/(D)

単位:千円(E)

年間運用経費(F)

単位:千円

年間運用経費及び使用年数1年当たりの整備経費を分

子とした場合(E+F)/(B)単位:円

年間運用経費を分子とした場合

(円)(F)/(B)単位:円

区分

システムの利用状況 オンライン申請1件当たりの経費

システム名(類型)番号 省庁名

整備経費

備考

13公正取引委

員会オンライン共通受付システム(Ⅰ)

親事業者及び下請事業者に対する定期調査等 30 59,141 1,996 3.37% 162,679 10 平成14年度 16,268 33,187 24,777 16,627 21年度停止済

14 経済産業省貿易管理オープンネットワークシステム(Ⅲ)

貨物に係る輸出入許可・承認等手続 15 54,328 4,318 7.95% 41,434 6 平成12年度 6,906 6,224 3,041 1,441 継続(理由①②)

15 厚生労働省労働経済動向調査オンラインシステム(Ⅱ)

労働経済動向調査

1 12,378 1,126 9.10% 15,188 8 平成12年度 1,899 2,019 3,480 1,793

21年4月に政府統計共同利用システムに移行し、当該システムは廃止済

16 内閣法制局情報公開法に基づく開示請求申請(Ⅱ)

行政文書の開示請求

1 37 4 10.81% 468 7 平成15年度 67 35 25,500 8,750

17 国土交通省宅建業電子申請システム(Ⅱ)

宅地建物取引業の免許等 10 14,308 1,803 12.60% 111,372 5 平成19年度 22,274 6,558 15,991 3,637

18 総務省政府統計共同利用システム(Ⅲ)

科学技術研究調査等16 831,161 111,114 13.37% 84,769 4 平成20年度 21,192 54,047 677 486

19 財務省税関手続申請システム(CuPES)(Ⅰ)

輸出入申告等

249 923,714 159,438 17.26% 1,502,984 7 平成14年度 214,712 622,389 5,250 3,904

20 経済産業省企業活動基本調査オンラインシステム(Ⅱ)

経済産業省企業活動基本調査

1 45,804 9,000 19.65% 405,914 6 平成15年度 67,652 70,633 15,365 7,848

21 財務省法人企業統計調査等ネットワークシステム(Ⅲ)

法人企業統計調査季報等 3 157,093 31,501 20.05% 191,167 7 平成15年度 27,310 10,398 1,197 330

22 国土交通省船舶気象観測オンライン報告システム(Ⅱ)

気象業務法第7条第2項の船舶による気象及び水象の観測成果の報告

1 28,758 5,781 20.10% 0 12 平成14年度 0 0.01575 0.00272 0.00272

23 厚生労働省毎月勤労統計調査オンラインシステム(Ⅲ)

毎月勤労統計調査等

3 407,777 86,943 21.32% 74,363 8.25 平成13年度 9,014 33,821 493 389

24 外務省在留届電子届出システム(Ⅰ)

在留届の新規、変更、帰国 3 190,000 55,046 28.97% 228,744 9 平成14年度 25,416 28,341 977 515

25 総務省総務省電波利用電子申請・届出システム(Ⅱ)

無線局再免許申請等146 497,344 161,750 32.52% 1,651,868 10 平成14年度 165,187 234,079 2,468 1,447

26 厚生労働省厚生労働省汎用申請・届出等受付システム(Ⅰ)

就業規則(変更)届出等

3,282 173,742,901 1,375,15332.64%

[0.79%]2,860,503 7 平成15年度 408,643 74,624

9[351]

1[54]

27 経済産業省 新世代統計システム(Ⅱ)

経済産業省生産動態統計調査、商業動態統計調査、経済産業省特定業種石油等消費統計

3 464,569 152,142 32.75% 729,472 10 平成11年度 72,947 24,594 641 162

28 環境省環境省電子申請システム(Ⅲ)

第一種指定化学物質の環境への排出量等の届出等

260 52,176 18,033 34.56% 410,971 9 平成15年度 45,663 41,672 4,843 2,311

 オンライン利用率

10%~20%未

オンライン利用率

20%~30%未

オンライン利用率

1%~10%未

オンライン利用率

30%~40%未

5

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運用経費

利用手続 手続数合計年間申請等件数(A)

合計オンライン申請等件数

(B)

オンライン申請率(B)/(A)

整備経費(C)

単位:千円

当該システムの予定使用期間(D)

単位:年

当該システムの使用開始年度

使用年数1年当たりの整備経費(C)/(D)

単位:千円(E)

年間運用経費(F)

単位:千円

年間運用経費及び使用年数1年当たりの整備経費を分

子とした場合(E+F)/(B)単位:円

年間運用経費を分子とした場合

(円)(F)/(B)単位:円

区分

システムの利用状況 オンライン申請1件当たりの経費

システム名(類型)番号 省庁名

整備経費

備考

29 財務省国税電子申告・納税システム(Ⅰ)

国税申告手続等

888 45,265,740 16,211,57236.02%

[35.81%]32,444,986 9 平成15年度 3,604,998 5,873,970

581[585]

360[362]

30 国土交通省特殊車両オンライン申請システム(Ⅱ)

特殊車両通行許可申請 1 248,170 92,202 37.15% 765,113 6 平成15年度 127,519 121,200 2,698 1,315

31 国土交通省船舶備え付け気象測器報告受付システム(Ⅱ)

気象業務法施行規則第50条第1項第1、2、3号に基づく報告

1 321 120 37.38% 0 9 平成13年度 0 3.13972 26 26

32 法務省乗員上陸許可支援システム(Ⅰ)

船舶の長及び運送業者による入港通報等

3 1,386,199 520,599 37.56% 554,347 10 平成15年度 55,435 35,884 175 69

平成20年10月に輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)に統合

33 厚生労働省船舶検疫支援システム(Ⅲ)

外航船舶が行う検疫前の通報等

2 134,009 50,572 37.74% 67,769 5 平成15年度 13,554 8,256 431 163

平成20年10月に輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)に統合

34 宮内庁宮内庁開示請求電子申請システム(Ⅱ)

行政文書の開示請求1 139 53 38.13% 19 7 平成16年度 3 328 6,245 6,189

35 国土交通省港湾EDIシステムNACCS(港湾サブシステム)(Ⅰ)

内外航船舶が行う船舶の入出港に係る入出港届等 12 2,263,879 885,705 39.12% 2,045,615 5 平成20年度 199,481 91,363 328 103

平成20年10月に輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)に統合

36 経済産業省PRTR届出管理システム(Ⅲ)

特定化学物質の排出量等の届出 1 40,725 17,673 43.40% 334,009 9 平成14年度 37,112 60,813 5,541 3,441

37 法務省オンライン申請システム(Ⅰ)

不動産登記に係る登記事項証明書の交付請求等

232 7,589,553 2,261,447 12 平成13年度 188,454 307,361 65 40

38 法務省登記情報交換システム(Ⅰ)

不動産登記等に係る登記事項証明書等の交付請求

5 15,671,172

39 法務省登記情報提供システム(Ⅰ)

不動産登記等に係る登記情報提供サービスによる請求 4 51,398,373

40 警察庁 申請・届出システム(Ⅰ)

疑わしい取引の届出・公益法人の登記事項変更の届出等

232 270,692 132,39248.91%

(0.80%)462,955 9 平成14年度 51,439 75,097 956 567

1手続を除いて、21年度停止済

オンライン利用率

50%~

41 国土交通省自動車保有関係手続のワンストップサービスシステム(Ⅰ)

自動車の新車新規登録等(自動車の新規検査、自動車重量税の納付手続を含む)

3 2,912,720 33,60054.32%

[1.15%]1,362,958 5 平成17年度 272,592 1,731,398

1,267[59,643]

1,094[51,530]

911,780

159,768,460

447,256 8

46.73%

9

オンライン利用率

40%~50%未

7平成13年度 101,309

オンライン利用率

30%~40%未

6

Page 8: オンライン利用に関する 費用対効果の考え方について...36 1,726 4 0.23% 424,069 6平成15年度 70,678 33,663 26,085,250 8,415,75020年度停止済 7 内閣府

運用経費

利用手続 手続数合計年間申請等件数(A)

合計オンライン申請等件数

(B)

オンライン申請率(B)/(A)

整備経費(C)

単位:千円

当該システムの予定使用期間(D)

単位:年

当該システムの使用開始年度

使用年数1年当たりの整備経費(C)/(D)

単位:千円(E)

年間運用経費(F)

単位:千円

年間運用経費及び使用年数1年当たりの整備経費を分

子とした場合(E+F)/(B)単位:円

年間運用経費を分子とした場合

(円)(F)/(B)単位:円

区分

システムの利用状況 オンライン申請1件当たりの経費

システム名(類型)番号 省庁名

整備経費

備考

42 国土交通省道路占用許可電子申請システム(Ⅲ)

道路の占用許可等(企業占用)等 4 52,551 32,273 61.41% 402,988 9 平成12年度 44,776 20,500 2,023 635

43 人事院意向届オンラインシステム(Ⅰ)

任用候補者による名簿からの削除の申出等

4 1,249 793 63.49% 826 5 平成16年度 165 209 472 264

44 農林水産省 副作用報告システム(Ⅰ)動物用医薬品の副作用情報の報告 1 197 158 80.20% 21,420 8 平成15年度 2,678 2,984 35,835 18,886

45 人事院開示請求電子申請システム(Ⅰ)

行政文書の開示請求1 1,788 1,490 83.33% 537 5 平成15年度 107 209 212 140

46 農林水産省動物検疫検査手続き電算処理システム(Ⅲ)

指定検疫物の輸入の届出等 9 120,279 101,137 84.09% 219,272 5 平成20年度 43,854 63,814 1,065 631

47 金融庁金融庁電子申請・届出システム(Ⅲ)

生命保険募集人等の登録等 1,109 1,304,575 1,116,824 85.61% 1,627,184 9.6 平成14年度 169,498 49,945 196 45

48 農林水産省植物検疫検査手続電算処理システム(Ⅲ)

輸出入植物等の検査の申請

2 136,644 118,034 86.38% 483,761 5 平成20年度 96,752 59,727 1,326 506

49 厚生労働省社会保険オンラインシステム(Ⅱ)

年金受給権者現況届(住基ネット使用分)

1 29,877,600 25,814,498 86.40% 1,303,530 4.5 平成18年度 289,673 329,020 24 13

50 文部科学省文部科学省電子調査票収集システム(Ⅰ)

学校基本調査、地方教育費調査 2 61,475 55,497 90.28% 385,116 7 平成15年度 55,017 9,993 1,171 180

51 経済産業省特許出願等事務及び特許等審査審判(Ⅲ)

工業所有権出願関連手続 1 2,959,039 2,739,824 92.59% 28,955,752 22 平成2年度 1,316,171 2,753,347 1,485 1,005

52 内閣府公益認定等総合情報システム(Ⅲ)

公益認定申請等の手続 3 130 121 93.08% 90,595 9.5 平成20年度 9,536 6,354 131,322 52,512

53 厚生労働省輸入食品監視支援システム(Ⅲ)

食品等の輸入の届出1 1,779,302 1,682,993 94.59% 410,792 5 平成17年度 82,158 211,257 174 126

54 財務省輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)(Ⅰ)

輸出入申告等29 36,131,756 34,541,186 95.60% - 9 平成20年度 - 5,107,186 - 148

55 農林水産省漁獲努力可能量管理情報処理システム(Ⅰ)

漁獲努力量の報告1 26,616 25,747 96.74% 88,026 7 平成15年度 12,575 18,009 1,188 699

56 農林水産省漁獲管理情報処理システム(Ⅰ)

採捕数量等の報告1 205,466 202,034 98.33% 1,545,306 14 平成8年度 110,379 188,509 1,479 933

57 金融庁有価証券報告書等電子開示システム(Ⅲ)

有価証券報告書等の電子開示手続 29 82,005 81,846 99.81% 542,640 5 平成19年度 108,528 240,030 4,259 2,933

58 財務省国庫事務電算化システム(Ⅲ)

入札参加者に対する発行条件の通知等 3 7,645 7,640 99.93% 201,016 9 平成13年度 22,335 90,585 14,780 11,857

59 厚生労働省介護福祉士養成施設等事業報告システム(Ⅱ)

社会福祉主事養成機関等指定規則第6条に基づく報告等 2 663 663 100% 64,000 9 平成13年度 7,111 442 11,392 667

60 国土交通省気象関係の専用システム(Ⅱ)

飛行した区域の気象状況の報告(飛行後)

1 50,000 50,000 100% 0 6 平成17年度 0 0.017 0.00034 0.00034

オンライン利用率50%~

7

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運用経費

利用手続 手続数合計年間申請等件数(A)

合計オンライン申請等件数

(B)

オンライン申請率(B)/(A)

整備経費(C)

単位:千円

当該システムの予定使用期間(D)

単位:年

当該システムの使用開始年度

使用年数1年当たりの整備経費(C)/(D)

単位:千円(E)

年間運用経費(F)

単位:千円

年間運用経費及び使用年数1年当たりの整備経費を分

子とした場合(E+F)/(B)単位:円

年間運用経費を分子とした場合

(円)(F)/(B)単位:円

区分

システムの利用状況 オンライン申請1件当たりの経費

システム名(類型)番号 省庁名

整備経費

備考

61 厚生労働省看護師等学校養成所報告管理システム(Ⅲ)

保健師、助産師、看護師養成所の定期報告

1 796 796 100% 26,775 5 平成17年度 5,355 3,886 11,609 4,882

62 経済産業省工業標準策定システム(Ⅲ)

規格制定等の手続き1 30 30 100% 10,744 5 平成20年度 2,149 3 71,733 100

63 総務省電子政府の総合窓口(e-Gov)(Ⅱ)

-- - 286,657 - 1,566,691 4 平成18年度 391,673 654,796 3,651 2,284

64 厚生労働省社会福祉法人現況報告システム(Ⅲ)

社会福祉法人の現況報告 1 - 126 - 52,503 8 平成13年度 6,563 124 53,071 984 平成21年4月停止済

14,645 470,912,422 161,732,739 97,852,630 9,866,639 21,886,029

利用率把握困

合計

(注) 1 本表は、平成20年度末現在、国の申請・届出等手続を受付・処理している全ての申請等システムについて、平成20年度オンライン利用率の低い順に列挙したものである。   2 手続数は、申請等システムが扱う全ての手続(法令の規定に基づかないものを含む。)も含めているため、「平成20年度における行政手続等オンライン化等の状況」の数値とは一致しない。 3 システム名(類型)は下記の区分による。 「Ⅰ類」:オンライン申請のためのシステムが単体で構成されているもの(オンライン申請に係る経費の把握が容易なもの)    「Ⅱ類」:既存の業務システムにオンライン申請のためのシステムが付加されたもの(整備経費については、比較的容易にオンライン申請に係る経費を把握できるが、運用経については把握は容易でないもの)    「Ⅲ類」:業務システムとオンライン申請のためのシステムが同時に整備されたもの(オンライン申請に係るシステムの整備経費・運用経費がシステム全体の経費の中に含まれているため、把握が容易でないもの)   4 [ ]内は磁気媒体を含まない数値である。   5 経済産業省の貿易管理オープンネットワークシステムの整備経費は、平成12年度から15年度のデータが不明であるため、16年度以降の経費である。また、「当該システムの予定使用期間」は、平成16年度からの 予定使用期間である。 6 法務省の登記情報交換システム及び登記情報提供システムに係る経費は、登記情報システム全体に係る経費から両システムに係る経費を抜き出したものであり、申請1件当たりの経費8円は、この経費を単純に 申請件数で除したものである。   7 警察庁の申請・届出システムの( )内は、疑わしい取引の届出を含まない数値である。   8〔継続理由〕     ①:当該システムが扱う一部の行政手続についてオンライン利用件数が相当程度あり、ただちに当該システムを停止した場合には利用者や行政事務への影響が大きいと考えられるもの     ②:業務・システムの最適化計画に基づき、新たな申請等システムへの移行が近く予定されているなどの理由により、新システム移行後の状況を注視すべきもの  

オンライン利用率50%~

8

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最大で訪問機関が7箇所、最大で訪問機関が7箇所、13種類の添付書類が必要13種類の添付書類が必要

現在現在 訪問機関は訪問機関は11箇所、オンライン申箇所、オンライン申請時の添付書類は省略請時の添付書類は省略

将来将来

1. 転出証明書2. 住民票3. 戸籍の附票の写し4. 本人確認のための写真付の官公署等

の発行した身分証明書5. 外国人登録証明書6. (老人医療給付)負担区分等証明書7. (介護保険)受給資格証明書8. 所得課税証明書9. 在学証明書10. 転学児童教科用図書給与証明書11. 自動車検査証12. 標識交付証明書13. 廃車証明書

1. 転出証明書2. 住民票3. 戸籍の附票の写し4. 本人確認のための写真付の官公署等

の発行した身分証明書5. 外国人登録証明書6. (老人医療給付)負担区分等証明書7. (介護保険)受給資格証明書8. 所得課税証明書9. 在学証明書10. 転学児童教科用図書給与証明書11. 自動車検査証12. 標識交付証明書13. 廃車証明書

な しなな しし

13書類13書類13書類

1. 転出地市町村2. 転入地市町村3. 学校4. 警察5. 地方運輸局6. 軽自動車検査協会7. 法務局

1. 転出地市町村2. 転入地市町村3. 学校4. 警察5. 地方運輸局6. 軽自動車検査協会7. 法務局

転入地市町村のみ転入地市町村のみ転入地市町村のみ7機関7機関7機関

訪問機関

訪問機関

訪問機関

(オンライン申請時)

添付書類

(オンライン申請時)

(オンライン申請時)

添付書類

添付書類

3.行政手続のオンライン利用による効果の試算例について(1)

主な条件:・引越件数 690万件/年(転入件数:440万件/年、転居件数:250万件/年)

・転出先自治体を除くすべての訪問を削減・転出証明書、介護保険関係、児童手当関係の添付書類を削減(バックオフィス連携対応)・住所異動に伴う行政間の紙での通知を削減(バックオフィス連携対応) 等なお、上記実現のためには別途、制度・業務の見直し、システム構築等に係る費用が必要

引越手続のワンストップ化による効果を官民あわせて年間1,000億円と試算(平成20年6月「次世代電子行政サービスの実現に向けたグランドデザイン」における効果試算)

引越手続のワンストップ化による効果を官民あわせて年間1,000億円と試算(平成20年6月「次世代電子行政サービスの実現に向けたグランドデザイン」における効果試算)

(注)「新たな情報通信技術戦略」及び「工程表」においては、行政手続のワンストップサービスについて、国民ID制度の検討等を踏まえつつ、2015年度以降実現することとしている。 9

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○ 窓口への往復交通費 約140億円

窓口の数(市町村の場合1,851箇所)をもとに窓口当たりの平均面積を算出し、その中心に窓口がある

と仮定し移動距離(市町村窓口に行く場合4.08km)を求め、バスでの移動を前提に往復交通費を算出。

(例)市町村の窓口への往復交通費は480円と試算

○ 窓口への往復移動時間 約300億円

上記の移動距離とバスの速度、バス停までの徒歩時間を前提に、賃金構造基本台帳から算出した時間単

価を掛けて算出。(例)市町村の窓口への往復移動時間は26.3分(金額換算で991円)と試算

○ 窓口での処理時間(待ち時間を含む) 約130億円

窓口での処理時間(待ち時間を含む)を1箇所当たり5~20分と仮定し、賃金構造基本台帳から算出し

た時間単価を掛けて算出。(例)市町村の窓口で転出証明書を取得するための時間は20分(金額換算で

754円)と試算

○ 必要な手続の調査時間 約80億円

必要な手続の調査のため各機関のホームページを30分見ると仮定し、賃金構造基本台帳から算出した時

間単価を掛けて算出。

○ 民間サービス(電気、ガス、水道など)の住所変更処理時間 約270億円

電気、ガス、水道などの住所変更に全体で30分かかると仮定し、賃金構造基本台帳から算出した時間単

価を掛けて算出。

4.行政手続のオンライン利用による効果の試算例について(2)

(1)引越者側の効果を年間約900億円と試算(1)引越者側の効果を年間約900億円と試算

10

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○ 窓口対応コスト 約110億円

窓口1箇所当たりの住民対応時間を5分と仮定し、地方公務員人件費から算出した時間単価を掛けて算出。

(例)市町村の窓口で転出証明書を交付するための時間は5分(金額換算で245円)と試算

○ 申請書類の記載内容のデータ入力コスト 約20億円

転出証明書等4手続について1手続当たりのデータ入力時間を1~3分と仮定し、地方公務員人件費から算

出した時間単価を掛けて算出。(例)転出証明書のデータ入力の時間は3分(金額換算で144円)と試算

○ 申請書類の保管費用 約7億円

転出証明書等4手続についてファイリングのための作業を1分、保管スペースを1.6円と仮定し、地方公

務員人件費から算出した時間単価を掛けて算出。

○ 郵送費等 約4億円

戸籍附票の通知に係る郵送料を80円、紙代及び印刷代を1円、発送のための作業を1分と仮定し、地方公

務員人件費から算出した時間単価を掛けて算出。

5.行政手続のオンライン利用による効果の試算例について(2)

(2)サービス提供者側の効果を年間約100億円と試算(2)サービス提供者側の効果を年間約100億円と試算

11

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12

6.費用対効果の考え方について(論点)

◆ 費用・効果の中には、どの手続に係る費用か特定することが困難なもの、効果を定量的に把握し金額換算

することが困難なもの、費用や効果を把握すること自体に相応のコストがかかるものがあるため、すべての

費用・効果を積み上げることは事実上困難であると考えられることから、費用対効果の検討に当たっては、

以下のように考えてはどうか。

(1)費用については、統一的な基準で把握されており、費用の太宗を占めると考えられる「年間当たりの

受付システムの整備・運用経費」を基本としてはどうか。

(2)利用者側効果については、①窓口に出向く必要のある手続なのか、郵送でも行える手続なのか、②窓

口が多く身近な所で手続が行えるのか、窓口が少なく手続のために遠出しなければならないのか等、手

続によって大きく異なるため、手続ごとに効果を検討してはどうか。

(3)行政側効果については、①受付後の事務処理が手作業なのか、システム化されているのか、②大量の

データを伴う手続きなのか否か等、手続によって大きく異なるため、手続ごとに効果を検討してはどう

か。

◆ 効果は手続単位で発生するのに対して、費用はシステム単位で発生し、手続単位に分割することが困難で

あると考えられることから、費用対効果は最終的にはシステム単位で判断することになるのではないか。

◆ 費用・効果は以下のような取組みによっても変動しうるものであることから、現在の費用対効果のみでは

なく、将来の動向を踏まえた上で判断してはどうか。

・ 業務プロセスの見直しによる効果の増大(例えば添付書類の削減、受付後の事務処理方法の見直し)

・ オンライン利用件数の増加による効果の増大(例えばインセンティブ措置の拡大、認証方法の見直し)

・ 受付システムに係る費用の減少(例えば受付システムの統合、システムの機能の簡素化)

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13

7.対象サービスの範囲に係る基準について(論点)

◆ 費用対効果の観点から対象サービスの範囲を検討するに当たっては、手続単位でみた場合、以下のように

考えてはどうか。

① 申請・届出等自体がない手続(約3,500手続)については、そもそも効果の発現が見込まれないことか

ら、原則としてオンライン化を停止してはどうか。

② 申請・届出等自体はある手続(約4,000手続)については、費用対効果を検討し、個別にオンライン化

の継続又は停止を判断してはどうか。

◆ ただし、費用対効果は最終的にはシステム単位で判断することになると考えられることから、手続単位の

基準とは別途の基準を検討する必要があるのではないか(例えば、申請・届出等自体がない手続も取扱って

いる受付システムにおいて、システム単位では効果が費用を上回っている場合には、当該申請・届出等自体

がない手続のみオンライン化を停止した場合にどの程度費用が減少するか否かといった点を考慮するのでは

ないか)。

◆ また、対象サービスの範囲を検討するに当たっては、これからサービスを開始するのではなく、現に行わ

れているサービスを継続するか停止するかという判断を行うことになることも踏まえ、費用対効果以外にも

例えば以下のような要素も考慮する必要があるのではないか。

・ 現にオンライン利用件数が相当程度ある手続の取扱い

・ 個別手続ごとではなく一括して判断することが適当と考えられる手続の取扱い(例えばワンストップで

行うことが想定される手続)

・ サービスを停止することにより新たに費用が発生する場合の取扱い(例えば受付システムに係る賃貸借

契約等の解除により違約金が発生する場合)

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14

(参考) 平成21年度のオンライン利用の現状

(注1)国民や企業による利用頻度が高い年間申請等件数が100万件以上の手続及び100万件未満であっても主として企業等が反

復的又は継続的に利用する手続(登記、輸出入・港湾、国税、社会保険・労働保険、産業財産権出願関連、自動車登録等の

手続)。平成21年度からの3年間でオンライン利用促進に集中的に取り組む。

(注2)複数手続をまとめて申請等件数を算出している手続があるため、合計は一致しない。

-個別目標なし4,646万件3,927手続申請等自体はある手続

21年度実績39.5%オンライン化された手続全体では22年度に50%4億5,716万件

7,584手続(注2)

合 計

申請等自体がないためオンライン利用もなし

個別目標なし0件3,509手続申請等自体がない手続

21年度実績56.3%分野ごとに目標を設定

重点手続全体では25年度に72%4億1,070万件71手続重点手続(注1)

オンライン利用率オンライン利用目標年間申請等件数手続数区 分

出典「平成21年度における行政手続オンライン化等の状況」ほか