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・感染したヒトの飛沫の吸入、汚染環境などから病原体に曝露
無症状
発熱、 咽頭痛
高熱、全身倦怠感
死亡
消化器症状(まれ)
咳、痰、頭痛、悪寒
血痰
呼吸困難
日本での発生状況からわかること
ウイルス性肺炎(胸部XPで両側性浸潤影)
ウイルス性肺炎(胸部CTで陰影)
• 濃厚接触者の健康監視→ 発症後の経過、治療の効果
1月23日 発熱37.5℃、咽頭痛
1月27日 咳嗽、喀痰、頭痛、悪寒
1月30日 胸部レントゲンで浸潤影
24例目40代男性 25例目50代男性 26例目(検疫官)
1月29日 第1チャーター機
1月30日 第2チャーター機 PCR(-)
1月31日
2月1日
2月2日
2月3日 船内検疫
2月4日 船内検疫
2月5日
2月6日
2月7日 38.3℃
2月8日 39.5℃ 発症
2月9日
日本での発生状況からわかること
• いつ曝露されたかわかる人→ 潜伏期
• 希薄な曝露では潜伏期が伸びて、濃厚であれば短くなる!
潜伏期9日
潜伏期9日
65例目40代男性(厚労職員)
66例目30代男性(内閣府職員)
2月11日 船内・外事務
2月12日 船内事務
2月13日
2月14日
2月15日
2月16日
2月17日
2月18日 発熱 咳、熱、PCR検査
2月19日 鼻水、PCR検査
2月20日 36℃台、PCR(+) PCR(+)
潜伏期4-5日
潜伏期~6日
潜伏期~7日
87才男性 気管支喘息、狭心症治療歴 84才女性 基礎疾患なし
2月5日 発熱
2月6日 下痢
2月7日
2月8日
2月9日
2月10日 発熱
2月11日 呼吸困難 PCR検査→ 入院
2月12日 PCR陽性 発熱 PCR検査→入院、呼吸困難、食欲不振
2月13日 PCR陽性
2月14日 呼吸状態悪化、マスクで酸素投与
2月15日 呼吸状態悪化 人工呼吸管理
2月16日
2月17日
2月18日 肺炎悪化
2月19日 血圧低下、呼吸状態悪化
2月20日 死亡 死亡
日本での発生状況からわかること
発症10日目 発症15日目
武漢市での高い症例致死率はなぜ?
考えられる理由
• 医療制度の問題で、早期に適切な治療をうけることができない
• 感染源となっている軽症者が検知できず、ヒト―ヒト感染が持続
• 患者が医療機関に集中しすぎ、医療崩壊が起きた
• 院内感染が起きて、医療スタッフに感染がおこり、人材不足に陥った
• 入院中の基礎疾患を有するヒトが感染した
• 診察にあたった医師が死亡した、ますます医療スタッフが後ろ向きになった
• ヒト―ヒト感染の他に、持続的な動物(?)―ヒト感染が起こっている
これをわが国へ教訓として生かすべき?
→患者のトリアージ(災害時医療の適用)
→感染制御策の徹底
→ 労務環境の改善
→疫学・環境調査の実施
→検査法の開発
→かかりつけ医による継続した診療で重症化徴候を把握
PCR検査の活用法• 現行の検査の流れ
– 病状の特徴から新型コロナウイルス感染症の可能性が高い人を選定し、その人にPCR検査を行う。
帰国者・接触者外来を受診する人を選定
帰国者・接触者外来でPCR検査を実施
検査で陽性が判明
帰国者・接触者相談センターに連絡
発生早期
有病率低い
まん延期へ移行期
有病率高い
PCR検査の活用法
感度:90%、特異度:95%のPCR検査を使用した場合
• PCR検査の特徴– 感度(患者での陽性率)、特異度(患者でない人での陰性率)が高い
PCR検査対象者
新型コロナウイルス感染症
感冒など他の疾患 計
検査陽性 9 50 59
検査陰性 1 940 941
計 10 990 1,000
有病率が1%(発生早期)
PCR検査対象者
新型コロナウイルス感染症
感冒など他の疾患 計
検査陽性 270 35 305
検査陰性 30 665 695
計 300 700 1,000
有病率が30%(まん延期への移行期)
陽性的中率= =88.5%270305
陽性的中率= =15.3%959
陰性的中率= =95.7%665695
陰性的中率= =99.9%940941
有病率が低い時期には、検査陽性者での新型コロナウイルス感染症の割合は低い!
医療機関受診の流れ(R2.2.20現在)1.今の段階で心がけていただきたいこと○発熱等の風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控える○発熱等の風邪症状が見られたら、毎日、体温を測定して記録しておく
2. (帰国者・接触者)相談センターに電話で相談して、受診するか判断する〇風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続く人・解熱剤を飲み続けなければならない方も同様〇強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある人〇重症化しやすい以下の方は、2日程度続く場合は相談・高齢者・糖尿病、心不全、呼吸器疾患の基礎疾患を有する人・透析治療を受けている人・免疫抑制剤、抗がん剤等を用いている人〇妊婦は、重症化しやすい方と同様に早めに相談
3. 相談センターから指示された医療機関を受診する〇診察の結果、必要であればコロナウイルスの検査(行政検査)を実施する
4. 陽性であるとわかったら、感染症指定医療機関へ入院
新型コロナ感染症対策の基本方針(R2.2.25現在)1.目的○患者の増加のスピードを可能な限り抑制し、流行の規模を抑える○重症者の発生を最小限に食い止める〇社会・経済へのインパクトを最小限にとどめる
2. 基本方針の重要事項〇国民・企業・地域などに対する情報提供〇国内での感染症状況の把握(サーベイランス)現行:感染症法による積極的疫学調査、濃厚接触者把握のためPCR検査今後:・入院を要する肺炎の治療に必要な確定診断のためPCR検査
〇感染拡大防止策現行:感染症法による積極的疫学調査、健康観察、外出自粛など今後:・積極的疫学調査などは縮小し、広く外出自粛を求める対応・地域によっては、患者クラスタ―への対応を継続、強化
新型コロナ感染症対策の基本方針(R2.2.25現在)2. 基本方針の重要事項〇医療体制現行:帰国者・接触者相談センターを経て、帰国者・接触者外来でPCR
検査、陽性の場合感染症法に基く入院措置今後:・一般医療機関で診療時間や動線を区分するなどを講じたうえで、新型コロナウイルス患者を受け入れる。・重症患者を受け入れる感染症指定医療機関では、帰国者・接触者外来を段階的に縮小する。・風邪症状が軽度である場合は、自宅での安静・療養を原則とする症状が変化した場合は、相談センター又はかかりつけ医に相談のうえ受診する・風邪症状がない高齢者や基礎疾患を有する人などには電話などによる診療などで処方箋を発行する・医療の役割分担・院内感染対策のさらなる徹底・高齢者施設での拡大防止策と重症化の恐れのある者への円滑な医療提供