Embed Size (px)
Citation preview
ライフスタイルの変革ＬＯＨＡＳ（ロハス）で創る持続可能な社会
2008年７月15日LBA（ロハス・ビジネス・アライアンス）共同代表 大和田順子
1
時代認識 なぜ今LOHASが必要なのか？
最近気になっている５つの問題
１．ワーク・ライフ・アンバランスや心の病の増加
２．石油依存社会
３．食糧自給率や木材自給率の低さ
４．地方都市の中心市街地の疲弊、農山村の過疎化
５．そして気候変動 あと10年が正念場
共感力、想像力、五感力の衰えが様々な問題を生んでいる！？
2
最も長時間労働の日本
ワークライフバランスの欠如している人生
28.1
3
日本は減少を続け主要先進国では最低水準
各国の食糧自給率（カロリーベース）の推移
低い食糧自給率と海外依存
Copyright (c) 2007 Owada Junko All Rights Reserved.
4
国産木材自給率も低下の一途
89.2%
73.7%
19.1%21.9%24.7%
28.1%
37.1%
32.9%
37.4%46.7%
0.0%10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
80.0%
90.0%100.0%
S35S40
S45S50S55S60
H元年 H5 H1
0H15
出典：「平成15年木材需給表」林野庁企画課より作成
Copyright (c) 2007 Owada Junko All Rights Reserved.
広葉樹の森は、保水力が豊かで土壌も豊か。
⇒豊かな海につながる
5
急速に進む気候変動（温暖化）
過去
現在
20年後
（http://www-cger.nies.go.jp/ws/chap6/chap6frame.html）
1990年を基準年として
今年は転換の年。方向は逆転しはじめた！
エネルギー危機（石油高騰）が顕在化
世界で食糧危機が顕在化
日本の食糧自給率を上げよう
地方の元気再生、環境モデル都市、農商工連携・・
京都議定書発効年
洞爺湖サミットが終わって・・・
6
・社会を変えるのは私たち一人ひとり
・生活者や企業も社会を変える力を発揮する時
7
人、地域、地球を元気にするには
価値観や行動を変えなければ、問題は解決しない
・ライフスタイルの変革
・ビジネスのLOHAS化
・そして、日本の地方を元気にする！Copyright (c) 2008 Owada Junko All Rights Reserved.
8
心と身体の健康
地域社会の健康
地球の健康 LOHAS
21世紀の新しい価値観 LOHAS
Lifestyles Of Health And Sustainability
Copyright (c) 2008 Owada Junko All Rights Reserved.
9
サステナビリティとは“思いやり”
＜３つの思いやり＞
次世代への思いやり
途上国への思いやり
他の動植物への思いやり
Copyright (c) 2008 Owada Junko All Rights Reserved.
10
日本のLOHASな人はどんな人？
－健康・環境・社会問題に関心を持つ－
11
日本のLOHAS層は４人に１人(2007年）
LOHAS層 （24.6％）環境・健康に対する関心が高く、実際に行動に移す。社会的課題全般に対する意識も高い。自己を高めることに関心が高い。価値観に合う企業の商品・サービスを積極的に購入し、家族や知人にもすすめるなど情報発信力も高い。
生活堅実層 (45.6%)環境・健康・社会的課題への関心レベルは全体平均と同程度。中庸無難層や個人利便層に比べると関心は高い方であるが、環境に配慮した商品に対してコストをかけるなど、実際の行動までには至らない。
中庸無難層 (22.0%)特に突出した意見、価値観を持たず、環境・健康・社会的課題への関心は全体に比べて低い。流行やブームに流され、周囲との同調志向も強い無難な層。
個人利便層 (7.9%)環境・健康に対してほとんど関心を示さない。社会的関心も薄い。環境配慮に対しては、一部において忌避感すら持っている。
Copyright (c) 2008 Owada Junko All Rights Reserved.
12
高まるLOHASの認知・共感
LOHASの認知
21
37
17
26
62
37
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2006年
2007年
意味を知っている 聞いたことがある 聞いたことはない
LOHASに共感がもてる
4
7
28
41
41
34
13
10
15
8
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2006年
2007年
非常にあてはまる ややあてはまる
どちらともいえない あまりあてはまらない
全くあてはまらない出典：イースクエア調査（2007年）
13
ＬＯＨＡＳ層の思考特性
出典：インテージ調査(2006年11月）
14
LOHASの視点で社会を見てみると
サステナブルな社会のイメージが見えてくる
LOHASな人が望むライフスタイル
15
HEALTHY LIFESTYLE １
食生活
国産（地産）・有機農産物無添加食品マクロビオティック
オーガニック
医食同源 一物全体 身土不二地産地消
スローフード
薬膳マクロビオティック
郷土料理
命をいただく 食育
LOHAS的食
もったいない＆
食を楽しむ
Copyright (c) 2008 Owada Junko All Rights Reserved.
16
HEALTHY LIFESTYLE ２
服飾・美容（ﾌｧｯｼｮﾝ&ﾋﾞｭｰﾃｨｰ）
有機綿（ｵｰｶﾞﾆｯｸｺｯﾄﾝ）ポリ乳酸竹布自然化粧品フェアトレードお花もエコラベル
Copyright (c) 2008 Owada Junko All Rights Reserved.
17
ECOLOGICAL LIFESTYLE １
住宅／家具・家庭用品
CO2オフで健康に良い住宅やリフォーム環境負荷の低い生活用品の利用国産材の活用リサイクル製品省エネ家電等
18
ECOLOGICAL LIFESTYLE２
余暇・観光・旅
・自然の素晴らしさを五感で堪能・自分と向き合う時間・グリーンツーリズム・地元の旬の食材／季節の景色・学ぶ、交流する、作る楽しみ
4月千葉→
7月湯布院→
9月沖縄 日の出10月竹田 美しい水
19
ALTERNATIVE HEALTHCARE
オルタナティブ・ヘルスケア
心と身体全体をホーリスティックに診る＜代替医療＞漢方、中医学（中国）ホメオパシー(ドイツ）アーユルヴェーダ（インド・スリランカ）アロマテラピー(フランス、イギリス）はり・整体（中国、日本）等マクロビオティック＜統合医療＞
20
PERSONAL DEVELOPMENT
心を豊かに／自己開発
精神とカラダのバランスヨガ、ピラティス、フィットネス自己啓発、能力開発、学習瞑想、座禅、気功ヤオヨロズ
21
SUSTAINABLE ECONOMY
持続可能な経済・社会
低炭素（カーボンオフセット）自然エネルギーグリーンビルディング、都市計画ＳＲＩ（社会的責任投資）ＣＳＲ（企業の社会的責任）カーシェアリング・路面電車・自転車利用 等
Copyright (c) 2008 Owada Junko All Rights Reserved.
22
LOHASの７つの視点
・生活起点 → 社会・世界・地球的視野
・由来にこだわる
・毎日の暮らしで、できることから始める。楽しむ。
・健康、環境、そして社会性
・日本の文化、暮らし、思想の再認識
・自然の一部、自然に愛されている感覚
・サステナブル（持続可能）な社会を創造する
Copyright (c) 2008 Owada Junko All Rights Reserved.
23
これからの新しいライフスタイル
農・里山から始まる豊かな暮らし
24
農・里山についての消費者の意識
生産者の顔、生産工程の見える農産物を食べたい
→ 安心・安全／トレーサビリティ
食糧自給率が心配
→ 国産農産物の振興／六次産業の活性化
外国から運んでくるとCO2も排出
→ フードマイレージ／地産地消
やっぱり、有機農産物はおいしい。健康の源
→ 一物全体／医食同源
農山村と都市の交流／二地域居住願望
日本の原風景や自然を守ってくれている
→ 単なる消費者ではなく、共感者・支持者
大地を守る会
25
無農薬野菜・無添加食品の販売売上132億円1975年に発足した市民団体「大地を守る会」の活動から産地見学会宅配「大地宅配」は、2,500の生産者と提携し、84,000世帯の会員スーパーでの販売、百貨店と提携「キャンドルナイト」には700万人が参加
26
・梅田に8,000㎡の里山が出現・約200人のボランティアが活動（複数の企業が参加、家族も参加）・地域の小学生も米つくり体験に参加・５つの樹計画と連動・年間費用１千万円・従業員の環境教育にも活用
企業のCSR活動として：積水ハウス 新・里山
農業体験農園 （東京都・練馬発）
「風の学校 農業体験農園」
白石農園（東京・練馬）他
・地域住民に有償で農業体験の機会を提供
・経営の安定（農業体験農園で年間約400万円の収入に）
・都市近郊の農業を近隣住民が支える都市農業のモデルケース。
・都内60か所、2000世帯参加
→ 全国へ
・従来型の農業、NPO活動、畑に隣接したレストランも運営
27
NPOえがおつなげて （山梨県北杜市）
限界集落3haを農村ボランティアで再生企業の畑「新・百姓塾」「関東ツーリズム大学」
28都市農山村交流センター 「みずがきランド」
29
三次販売サービス（ツーリズム）
二次加工
一次農林漁業産物分断 交流 共創
農林漁業の六次化と、都市と農村の共創で、豊かなコミュニティを再生
都市と農村の関係軸→
↑産業の複次化
アグリ・コミュニティビジネス概念図
農商工連携で地域を元気にする！
都市とむらが共感・共生する社会
30
31
ＬＯＨＡＳとまちづくり 発想の視点
・先住者 ・転入者・訪問者 ・コミュニティ
・農林水産業・農商工連携
・海 ・川 ・田畑・山－森林・動物／植物・温泉／セラピー
・歴史的建造物・まちの記憶・伝統芸能・景観・ヤオヨロズ
・再生可能エネルギー・リサイクル
・職人・匠・生活文化・呼吸法
Copyright (c) 2007 Owada Junko All Rights Reserved.
地域学・民俗学
自然の一部
・地産（在来種）・旬
工芸・文化
32
2050年に向かって低炭素社会を創る
ビジョンA: 活力、ドラえもんの社会 ビジョン B: ゆとり、サツキとメイの家
都市型/個人を大事に 分散型/コミュニティ重視
集中生産・リサイクル技術によるブレイクスルー
地産地消、必要な分の生産・消費もったいない
より便利で快適な社会を目指す 社会・文化的価値を尊ぶ
GDP一人当たり２％成長 GDP1人当たり１％成長
絵：今川朱美
「脱温暖化2050研究プロジェクト」（国立環境研究所他）より
ゆとりある、心豊かな社会
33
34
１．毎日の生活 家で、学校で、オフィスで、地域で・・・
・どんな基準で、どんなものを選びますか？
・毎日の買い物が世の中を変える。支持者・支援者
・カーボンオフ（低炭素）
・日本の暮らし・文化を活かす
２．人生 どんな価値観で、どんな仕事をしますか？（PSR)
３．社会 どんな社会を創り、受け継いでいきたいですか？
・豊かな自然、農山漁村、ゆとりある社会
ライフスタイルが変わり、社会が変わる
