11
米国西部学校・大学協会大学委員会 WASC Senior College and University Commission)認定 アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大学院日本校 文部科学省指定 外国大学日本校

アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

米国西部学校・大学協会大学委員会(WASC Senior College and University Commission)認定

アライアント国際大学・カリフォルニア臨床心理大学院日本校文部科学省指定 外国大学日本校

Page 2: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

CSPPの歴史

学長・プログラムディレクター挨拶

CSPPの特徴

カリキュラム

修了生からのメッセージ

CongruenceUnconditional Positive RegardsEmpathic Understanding

Carl R. Rogers, PhD

P03

P05

P07

P11

P15

IND

EX

Page 3: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

1960年代1960年代、米国ではベトナム戦争で激動する社会情勢を背景に、帰還兵たちのメンタルヘルスの現場では多数の心理臨床の専門家が必要とされていました。当時の全米の高等教育機関では心理学の研究者育成が主となっていましたので治療者の数は決定的に不足していたのです。そこで1969年、医者や研究者ではなく治療現場で仕事が出来るサイコロジストを育てる目的で、カリフォルニア州心理学会の協力を得て創立されたのがCalifornia School of Professional Psychology(CSPP)でした。当初はロサンジェルスとサンフランシスコの2キャンパスで、250名の有志が無償で働き、10名に満たない有給のスタッフのみで単科大学院を始動させたのでした。

1970~90年代1970年代のCSPP創成期には、あのクライアント中心療法の創始者カール・ロジャース(Carl Rogers)、実存主義心理学のヴィクター・フランクル(Viktor Frankl)やアブラハム・マズロー(Abraham Maslow)が教鞭をとっていました。家族療法を創造発展させてきたパイオニア達としては、機能不全家族を定義し卓越した臨床家だったヴァージニア・サティア(Virginia Satir)、経験的家族療法のカール・ウィテカー(Carl Whitaker)、原家族療法のジェームス・フラモ(James Framo)、戦略派家族療法のジェイ・ヘイリー(Jay Haley)、システミック家族療法のイワン・ボスゾルメニ-ナギイ(Ivan Boszormenyi-Nagy)らがCSPPの教壇に立ってきました。その後、CSPPはキャンパスを増やし、米国西部学校・大学協会大学委員会(WASC Senior)、さらに米国心理学会(APA)の認定を受けて、カリフォルニア州における正式な教育機関となりました。CSPPは創立当初から臨床のプロフェショナル育成に主眼を置き、机上で学習した理論を臨床の場で応用すること、実際のクライ

アントに対応できる力を養うことが重要であるとの考えからカリキュラムが構築されています。カリフォルニア州の認定臨床心理学者の50%、臨床現場における研究の4分の1はCSPPの修了生及び関係者によって占められています。理論、実践的応用、研究(新しい知識の探索)の3点で構成されたCSPPのカリキュラムは、心理臨床家育成のモデルカリキュラムとして、米国中の多くの大学院に取り入れられるようになりました。

2000年~2000年までには州内のキャンパスも増え、他の専門大学院と共にAlliant International University として総合高等教育機関となりました。そして2015年にはそれまでのNon-Profit Orga-nization からCertified B Corporation に組織が変更され、健全な学校運営とより一層の社会貢献を目的とする大学院となることへのコミットメントを宣言しました。日本では、精神科医の斎藤学博士と米国のクリニカル・サイコロジストの西尾和美博士の尽力により、東京キャンパスを2002年9月に新設。臨床心理学修士課程では、欧米で100年を超えて継承されてきた面接法の基礎を土台にして、現代の日本で起きている心理的問題に対応できるセラピスト育成に向けて、臨床心理学教育とトレーニングの発展を目指しました。日本社会の変化は速く、生きていく選択肢が多くなった分、職場や家族の構成も大きく変化し、複雑さを増す人間関係に悩む人々も増えました。心理の視点から精神疾患を学び、人々の葛藤に共感できるようになるためにも、日本文化のなかでのダイバーシティという概念を理解し、臨床に活かす教育に力を注いでいます。2014年には文部科学省により外国大学日本校として指定されました。大学院の臨床心理学研究科ではCSPPが初めてです。

California School of Professional Psychology : CSPPの歴史

沿革 1969年

1972年

1973年

1977年

1980年代

2000年

2001年

2002年

2014年

2015年

California School of Professional Psychologyを創立ロサンジェルスとサンフランシスコにキャンパス開設California School of Professional Psychologyサンディエゴ・キャンパス開設California School of Professional Psychologyフレズノ・キャンパス開設California School of Professional PsychologyWASCの認定を取得California School of Professional Psychologyの各プログラムがAPAの認定を取得California School of Professional PsychologyがAlliant University 傘下にUnited States International UniversityとAlliant Universityが統合され、Alliant International Universityと改称東京キャンパス開設カリフォルニア臨床心理大学院臨床心理学研究科新設カリフォルニア臨床心理大学院が文部科学省指定外国大学日本校へAlliant International UniversityがNon-Profit Organization からCertified B Corporation に

カール・ロジャース(Carl Rogers)

ヴィクター・フランクル(Viktor Frankl)

アブラハム・マズロー(Abraham Maslow)

ヴァージニア・サティア(Virginia Satir)

カール・ウィテカー(Carl Whitaker)

ジェームス・フラモ(James Framo)

ジェイ・ヘイリー(Jay Haley)

イワン・ボスゾルメニ - ナギイ(Ivan Boszormenyi-Nagy)

HIS

TOR

Y

03 04

Page 4: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

米国で40年以上の歴史を持つCalifornia School of Professional

Psychologyは、2002年に東京キャンパスを開校。当時日本で

社会問題として認識されていた、ひきこもり、DV、児童虐待、不

登校、親子・夫婦間の問題などに対処できる専門家の育成に貢

献しようと、実践を重視した米国CSPPの修士課程カリキュラ

ムを日本語で提供する大学院のスタートでした。2005年に第

一期生が修了以来、臨床の力をつけた修了生を毎年輩出してく

ることができました。

開講から10数年が経過し、その間にも日本社会は大きな変化が

続き、特に2011年の東日本大震災は心理職のあり方にも大きな

影響を与え、心理専門家に対するニーズやその育成に関する

課題が明確にされたと実感いたしました。CSPP日本校では、

現在の、そして10年後の日本社会にも貢献できる心理臨床家の

育成を目指し、実力のある専門家にはどのようなクオリティが

必要とされるのかを常に考え学生の指導にあたっています。

CSPPが教育のゴールとして重点を置いているのは現場で必要

とされる知識と実践力です。精神疾患や関連する諸問題の包括

的な知識と理解、科学的根拠のある治療法やカウンセリング

技法の習得だけでなく、情報を分析吟味できるクリティカル・

シンキング、学んだことを現場で実際に活かせる応用力、修了後

も自らの知識やスキルを向上させていく能動的な姿勢が重要

だと考えています。

また、これからの心理臨床家は教育・福祉・医療・産業といった

様々な分野の専門家とチームを組み仕事をするためには、現場

で何が必要とされているのかを理解し、より的確なコミュニ

ケーションが取れる能力や、実行力、そして必要に応じて現場を

まとめていくリーダーシップスキルが必要となってくるでしょう。

 

そして何よりも重要なのは、クライアントのケアに従事する専門家

としての人間性です。自分の長所や限界を深く理解することや、

人間の多様性を理解し尊重する姿勢、高い倫理意識などです。

加えて、セルフケアの大切さの認識も必要不可欠な要素です。

こういったことは座学だけでは学ぶことはきわめて難しいこと

です。CSPP日本校のカリキュラムではディスカッション、ロール

プレイ、オンライン講座、臨床実習とスーパービジョン、自らが

学外で受ける心理カウンセリングなどの多角的かつ体験的な学

びを通して、個々の学生がそれぞれ必要とするスキルを習得して

いきます。

 

開講以来10年を過ぎて、ようやく全国に散らばる修了生のネット

ワークも少しずつ育ち、専門家同士として臨床の現場で信頼で

きる仲間の輪が広がるのは、学校にとっても貴重な財産です。

 

日本のメンタルヘルスケアの向上と地域社会への貢献を目指す

志のある方々が、CSPPで私たちと共に学び、心理臨床家として

成長していくことを心より願っております。

 

田中 ケイ 葉子

アライアント国際大学における5つの大学院の大黒柱として、臨床心理、家族心理、組織心理、犯罪心理、臨床カウンセリング、精神薬理などの専門領域があるカリフォルニア臨床心理大学院

(CSPP)を皆さんにご紹介できて大変光栄です。

現在、州内外で15000人以上のCSPP修了生が、学校や地域のクリニック、医療センター、企業、裁判所、刑務所や大学などの組織で仕事をしています。個人で活躍する現場では、セラピスト、教育者、各種運動の支援者、政策の立案者、スーパーバイザー、研究者、経営者、コンサルタントとして、自身が生活し仕事をしているコミュニティをより豊かにすることに貢献しています。

大学としては多様な価値観や文化背景を持つ人々と、積極的に関われる実践家を育成していくことを重視しています。そういう点でもファカルティは学生にとっては心強いロールモデルとなっています。2014年9月に東京で行われた学位授与式に参列しました折には、日本校の教職員もカリフォルニアに勝るとも劣らない多様な経験を持つ面々が揃っており、ダイバーシティを重視する

CSPPの教育モデルが日本でも実践されていることに大いに満足できました。

私の印象ではCSPPの学生は日米を問わず、賢く、献身的で、ヒューマン・サービスに大きな感心があり、独立心旺盛です。プロの心理職ライセンス取得を目指す学生・インターンは、毎年カリフォルニア州内で100万時間以上、国外を含む州外では45万時間に及ぶ臨床サービスを提供しています。心理援助という大きな分野を、実習生やインターンは実践で学びながら多くの家族やクライアントたちを支えているという事実に、私は今更ながら感嘆してしまいます。

カリフォルニア育ちのこのような歴史を共有する、日本ではユニークであろうCSPP日本校の輪に加わって、実践を通して自由で豊かな学びを一緒に追求してください。

ダリア・ダッカ―

プログラムディレクター挨拶

カリフォルニア臨床心理大学院日本校臨床心理学研究科 プログラムディレクターKay Yoko Tanaka, Ph.D.

ME

SS

AG

ES

学長挨拶

California School of Professional PsychologyAcademic DeanDalia Ducker, Ph.D.

05 06

Page 5: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

? !

FEA

TU

RE

大切にしているのは“ダイバーシティ”

●東京在住でなくても、仕事を続けながらでも通学が可能!授業は、①週末と祝日の連休を使った東京での年10回のスクーリング、②インターネットを利用したオンライン講座、③8月の夏期集中講座、④在住地域での臨床実習の4つの組み合わせで行われます。平日に通う必要がないので、仕事を辞めず、全国どの地域からでも大学院通学が可能です。

●履修期間は最長6年まで延長できる修了までの基本コースは3年間ですが、年間の履修科目数を調整したり、休学期間をとったりして、最長6年の長期履修ができます。仕事や家族の都合、経済状況によって4年から6年間かけて修了することもできます。

●お盆休みを活用した東京での7日間夏期集中講座3単位を集中的に履修する東京での夏の7日間講座です。毎年、カリフォルニアのCSPPから教授が来日し、家族・カップル療法、子どもの心理療法の授業が隔年で行われています(日本語通訳つき)。カリフォルニアの家族はどんなことで悩んでいるのか? カリフォルニアではどんな子どもたちがセラピーにくるのだろうか? 臨床経験の長いベテランセラピストでもある教授たちから、カリフォルニアでの臨床の様子が聞けます。

●講義とディスカッション、ロールプレイを中心にした授業形態授業は講義に加え、ディスカッションやロールプレイを通じて自ら考え、試み、コミュニケーション能力を培っていく授業スタイルとなっています。受け身の授業ではないからこそ身につくことが多いのです。

●日米双方の教育を受けた臨床経験豊富な教員たちが指導理論に幅広く接しながら、日米の臨床心理を統合していくことを目指しています。教員たちは日本とアメリカで教育や臨床訓練を受けています。日米の教員たちは教育者であると同時に、現在進行形で臨床を実践しています。面接技能や事例検討などの授業で学生たちの想像力を刺激し、多くの質問を引き出すところに教員の豊富な知識と経験が活かされています。

●修士論文に取り組み完成させることで理解がより深まる興味のある分野を絞り込み、文献を探して徹底的に読み、考えるのも大学院ならではの学びです。実験研究論文ではないので、秋春の二学期間で展望論文か事例研究総括論文にまとめます。

調べ、読み込み、考えたことを修士論文の形で残すことで、自らが選択した分野への理解は確実に深まります。

●多彩なクラスメートと出会える!CSPP日本校には北海道から沖縄までの日本各地だけでなく、海外に在住しながら通学している学生もいます。また共に学ぶクラスメートたちは職業も年齢も経歴も実にさまざま。多様な学生たちがのびのびと意見交換する環境が、視野や価値観を広げる土壌となります。在学中も修了後も自主勉強会などの交流が活発です。

●自身が受ける心理カウンセリング大学院生活のサポートとして、学生自身が心理カウンセリングを最低30時間受けることを修了の必須条件としています。この経験を通して自分に内在する問題を意識化し、自己洞察を深めます。常に自分と向き合い、感情的に健康で自律的な自分を育てることを目的としています。

●視野は自ら広げようとしなければ広がりませんひとかけらのリスクも負わない成長はありません。気づかなかった何かが見えるようになる時は、これまでの何かを手放す時でもあります。自らも変わる必要があることに気づかずにクライアントだけを変えようなんて、、、。臨床心理学を学ぶということは、ほかならぬ自分を知り、自分を磨いていくことなのです。視野を広げたい方、集まれ!

●実践力が確実に養われる 在住地域での臨床実習3年次には、米国のカウンセリング教育と訓練モデルをベースにした、学生の在住地域での10ヶ月320時間の臨床実習が必須科目となっています。実習先によってインテーク、面接、心理検査、グループワーク、実務などを担当させていただき、学んだ知識や演習経験を現場の実践で身につけていく機会になります。先輩が学んできた実習先にお世話になったり、学生自身が希望に沿った実習先を開拓したりします。修了後はそこに就職といったケースも毎年のようにあります。

●実習での体験を意味あるものにするスーパービジョン実習には必ずスーパービジョンがつきます。そこではクライアントの抱えている問題の捉え方や適切な介入法について指導が受けられます。実習生はスーパーバイザーと共に、初心者としての

不安に向き合い、専門家としての技能と意識を培っていきます。

●担当ケースをサポートし合う「臨床心理ケーススタディ演習」臨床実習と並行して履修するのが「臨床心理ケーススタディ演習」です。ここでは学生が自分の担当するケースを発表し、教員と共にクラス全員でクライアントの状況を理解し、現在の問題点や介入法を検討し、今後の見通しなどについて意見を出し合います。協働する臨床現場で不可欠なケースカンファレンスへの参加や、仲間から必要なサポートを得るための訓練になります。

●ダイバーシティに気づく眼が育ちます目の前にあっても気づこうとしなければ、自分の知っている世界しか見えません。気づくことで初めて存在を認識すると、今までそこにあったことに次々と新たな発見があります。「あの人嫌い」「あの価値観とは相いれない」と気づくことは第一歩。そして、「何故」を理解し、興味を持ち、積極的に自分の生きている空間に招き入れて対話を始めることは、気づくこととはだいぶ違います。ダイバーシティとは見えるものばかりではありません。ダイバーシティって何でしょう?

●エスニシティ、ジェンダー、セクシュアリティは多様な価値観こそが基本文化、性別、年齢、宗教はもとより、民族、性役割、性的指向、社会経済階級、家族構成などの違いによって人を差別しない人間になることを目指すのは、CSPP全体の教育理念の一つです。男女差は差別・区別?マイノリティのメリットは?ひとり親家族。かわいい服を着たい男の子。離婚していた親が同性のパートナーと人生再出発!?心の奥にしまい込まれた差別感情に無頓着なままではありませんか?差別の少ないコミュニティが作れることを思い描きつつ、自分の内なる差別にもっと敏感になりましょう。

●多様化する子どもや家族の問題に対応できる心理臨床家の育成日本では、家族、学校、職場において世界でも群を抜いて変化が速いように思えます。個々では対応できないほどの速さで複雑化する環境は、大人にも子どもたちにもさまざまな問題や病いや悩みを生じさせています。変化への対応が難しくなる一方のような日々の生活で、支援を目指す仲間のスタッフと協働し、現代社会の多様な問題を理解し対応できる心理臨床家の育成を目指しています。

1仕事との両立が可能

2自ら思考する学びのスタイル

3視野を広げ、

まず自分が成長する

4なぜ実践力がつくのか

5ダイバーシティを尊重する姿勢

FEATURESFIVE

ダイバーシティとは、ひと言でいうと「多様性」。CSPPでは人種や性別はもとより、個々の価値観から性的指向まで、あらゆる多様性を認め、尊重し合う学びの場であること、あらゆる多様性をサポートできる心理臨床家になることを大切にしています。

07 08

1仕事との両立が可能

2自ら思考する学びのスタイル

Page 6: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

California School of Professional Psychology のミッション・ステートメント

日本校が目指すもの

●東京在住でなくても、仕事を続けながらでも通学が可能!授業は、①週末と祝日の連休を使った東京での年10回のスクーリング、②インターネットを利用したオンライン講座、③8月の夏期集中講座、④在住地域での臨床実習の4つの組み合わせで行われます。平日に通う必要がないので、仕事を辞めず、全国どの地域からでも大学院通学が可能です。

●履修期間は最長6年まで延長できる修了までの基本コースは3年間ですが、年間の履修科目数を調整したり、休学期間をとったりして、最長6年の長期履修ができます。仕事や家族の都合、経済状況によって4年から6年間かけて修了することもできます。

●お盆休みを活用した東京での7日間夏期集中講座3単位を集中的に履修する東京での夏の7日間講座です。毎年、カリフォルニアのCSPPから教授が来日し、家族・カップル療法、子どもの心理療法の授業が隔年で行われています(日本語通訳つき)。カリフォルニアの家族はどんなことで悩んでいるのか? カリフォルニアではどんな子どもたちがセラピーにくるのだろうか? 臨床経験の長いベテランセラピストでもある教授たちから、カリフォルニアでの臨床の様子が聞けます。

●講義とディスカッション、ロールプレイを中心にした授業形態授業は講義に加え、ディスカッションやロールプレイを通じて自ら考え、試み、コミュニケーション能力を培っていく授業スタイルとなっています。受け身の授業ではないからこそ身につくことが多いのです。

●日米双方の教育を受けた臨床経験豊富な教員たちが指導理論に幅広く接しながら、日米の臨床心理を統合していくことを目指しています。教員たちは日本とアメリカで教育や臨床訓練を受けています。日米の教員たちは教育者であると同時に、現在進行形で臨床を実践しています。面接技能や事例検討などの授業で学生たちの想像力を刺激し、多くの質問を引き出すところに教員の豊富な知識と経験が活かされています。

●修士論文に取り組み完成させることで理解がより深まる興味のある分野を絞り込み、文献を探して徹底的に読み、考えるのも大学院ならではの学びです。実験研究論文ではないので、秋春の二学期間で展望論文か事例研究総括論文にまとめます。

調べ、読み込み、考えたことを修士論文の形で残すことで、自らが選択した分野への理解は確実に深まります。

●多彩なクラスメートと出会える!CSPP日本校には北海道から沖縄までの日本各地だけでなく、海外に在住しながら通学している学生もいます。また共に学ぶクラスメートたちは職業も年齢も経歴も実にさまざま。多様な学生たちがのびのびと意見交換する環境が、視野や価値観を広げる土壌となります。在学中も修了後も自主勉強会などの交流が活発です。

●自身が受ける心理カウンセリング大学院生活のサポートとして、学生自身が心理カウンセリングを最低30時間受けることを修了の必須条件としています。この経験を通して自分に内在する問題を意識化し、自己洞察を深めます。常に自分と向き合い、感情的に健康で自律的な自分を育てることを目的としています。

●視野は自ら広げようとしなければ広がりませんひとかけらのリスクも負わない成長はありません。気づかなかった何かが見えるようになる時は、これまでの何かを手放す時でもあります。自らも変わる必要があることに気づかずにクライアントだけを変えようなんて、、、。臨床心理学を学ぶということは、ほかならぬ自分を知り、自分を磨いていくことなのです。視野を広げたい方、集まれ!

●実践力が確実に養われる 在住地域での臨床実習3年次には、米国のカウンセリング教育と訓練モデルをベースにした、学生の在住地域での10ヶ月320時間の臨床実習が必須科目となっています。実習先によってインテーク、面接、心理検査、グループワーク、実務などを担当させていただき、学んだ知識や演習経験を現場の実践で身につけていく機会になります。先輩が学んできた実習先にお世話になったり、学生自身が希望に沿った実習先を開拓したりします。修了後はそこに就職といったケースも毎年のようにあります。

●実習での体験を意味あるものにするスーパービジョン実習には必ずスーパービジョンがつきます。そこではクライアントの抱えている問題の捉え方や適切な介入法について指導が受けられます。実習生はスーパーバイザーと共に、初心者としての

不安に向き合い、専門家としての技能と意識を培っていきます。

●担当ケースをサポートし合う「臨床心理ケーススタディ演習」臨床実習と並行して履修するのが「臨床心理ケーススタディ演習」です。ここでは学生が自分の担当するケースを発表し、教員と共にクラス全員でクライアントの状況を理解し、現在の問題点や介入法を検討し、今後の見通しなどについて意見を出し合います。協働する臨床現場で不可欠なケースカンファレンスへの参加や、仲間から必要なサポートを得るための訓練になります。

●ダイバーシティに気づく眼が育ちます目の前にあっても気づこうとしなければ、自分の知っている世界しか見えません。気づくことで初めて存在を認識すると、今までそこにあったことに次々と新たな発見があります。「あの人嫌い」「あの価値観とは相いれない」と気づくことは第一歩。そして、「何故」を理解し、興味を持ち、積極的に自分の生きている空間に招き入れて対話を始めることは、気づくこととはだいぶ違います。ダイバーシティとは見えるものばかりではありません。ダイバーシティって何でしょう?

●エスニシティ、ジェンダー、セクシュアリティは多様な価値観こそが基本文化、性別、年齢、宗教はもとより、民族、性役割、性的指向、社会経済階級、家族構成などの違いによって人を差別しない人間になることを目指すのは、CSPP全体の教育理念の一つです。男女差は差別・区別?マイノリティのメリットは?ひとり親家族。かわいい服を着たい男の子。離婚していた親が同性のパートナーと人生再出発!?心の奥にしまい込まれた差別感情に無頓着なままではありませんか?差別の少ないコミュニティが作れることを思い描きつつ、自分の内なる差別にもっと敏感になりましょう。

●多様化する子どもや家族の問題に対応できる心理臨床家の育成日本では、家族、学校、職場において世界でも群を抜いて変化が速いように思えます。個々では対応できないほどの速さで複雑化する環境は、大人にも子どもたちにもさまざまな問題や病いや悩みを生じさせています。変化への対応が難しくなる一方のような日々の生活で、支援を目指す仲間のスタッフと協働し、現代社会の多様な問題を理解し対応できる心理臨床家の育成を目指しています。

CSPP's mission is to provide the highest quality education, training, research and service in professional psychology and related human services fields.

CSPPの使命は心理とヒューマン・サービスの専門分野において、最も質の高い教育、訓練、研究とサービスを提供することです

We strive to improve the quality of life by addressing major contemporary issues in a problem-solving way, by fostering respect for human diversity in a multicultural society and by combating discrimination in all of its forms, especially racism, sexism and heterosexism.

私たちが目指しているのは、現代ならではの主要な問題を解決し、人々の人生の質を高めていくことです。また人種、性別、性的指向に代表されるようなあらゆる種類の差別と闘い、多文化社会における人としての多様性を尊重する姿勢を育んでいきます。

CSPP is committed to exhibiting the highest professional and ethical standards, to addressing the needs of individuals and organizations, and to serving those who are underserved.

CSPPは、高い専門性と倫理基準によって個人や組織のニーズ、とくに必要なサービスが届いていない人々のニーズにしっかり応えていきます。

09 10

3視野を広げ、まず自分が成長する

4なぜ実践力がつくのか

5ダイバーシティを尊重する姿勢

カリフォルニア臨床心理大学院日本校臨床心理学研究科修士課程の使命は、

多種多様な専門職が共に働く現場における心理職の役割を理解し、

自律できる大人と子どものメンタルヘルスを最優先にする視点から、

適切な支援を提供できるプロフェッショナルを育てることです。

同時に、職場やコミュニティ、家族や友人とより成熟した人間として

関わりをもてるようになるための学問として

「臨床心理学」を自身のために深めたい、

という意欲に応える学びの場であり続けることです。

Page 7: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

CSPPは社会人のための大学院で、臨床心理の学びを通じて知識と技能を併せ持つ心理援助者を志す学生に門戸を開いています。・仕事やプライベートに配慮しながら、学業優先の3年間にコミットできる者

・自ら感じ、考え、表現する能力があり、他者のそれへも開かれた態度を保つことができる者

・自身のための学びと、人間関係のより深い理解を求める能動的な姿勢をもち、コミュニティへ還元する意欲の高い者

CSPPでは世代や背景、職業などが多様な学生を受け入れており、異なる価値観に積極的な興味を持って学びあう環境の構築に努めています。

WASC(米国西部学校・大学協会大学委員会)から認定されている教育機関であるAlliant International University / California School of Professional Psychologyより米国の臨床心理学修士号(Master of Arts in Clinical Psychology)が授与されます。

履修期間 3年間

48単位

臨床心理学研究科 臨床心理学専攻(修士課程)

単位

専攻

アドミッション

学位授与

講義の形態

臨床心理学研究科概要文部科学省指定 外国大学日本校

学費について(2018年9月入学17期生対象)

入学金

秋学期授業料

春学期授業料

夏学期授業料

その他の費用

合計

初年度納入額 2年次納入額 3年次納入額

※授業料は単位制(1単位:75,850円)です。※授業料およびその他の費用は内税です。 消費税の増税がある場合、授業料およびその他の費用に反映されます。※授業料・その他の費用に関して、改定される場合があります。※カリキュラム変更があった場合は上記の通りではありません。

仕事を続けながら全国から通学できるように、授業が構成されています。

月1回、土日の週末や祝日を利用した東京でのスクーリング(対面授業)

各自、どこでも好きな時間に参加できるインターネットを使ってのオンライン授業

7日間の夏期集中講義学生の在住する地域で行うことが可能な臨床実習

講義はディスカッションを含み、ロールプレイも取り入れた米国の授業スタイルで行われます。家族や子どもを取り巻くあらゆる問題を考え、成人のうつや不安、薬物依存問題、夫婦関係、親子関係、学校問題、ひきこもり、児童虐待、トラウマ等を様々な角度から取り上げます。

アライアント国際大学・カリフォルニア臨床心理大学院日本校臨床心理学研究科は、2014年12月、文部科学省より「外国大学日本校」

として指定されました。大学院の臨床心理学研究科ではCSPPが初めてです。

540,000

530,950

530,950

227,550

16,800

¥1,846,250

493,025

568,875

227,550

25,400

¥1,314,850

417,175

417,175

227,550

29,200

¥1,091,100

CU

RR

ICU

LUM

11 12

臨床心理学研究科とは研究科とは大学院における教育の基本となる組織のことで、大学においての学部に相当します。米国では「研究科」に相当する言葉は無く、graduate program とか graduate school などと称され、そこに博士課程や修士課程が存在します。歴史的には「臨床心理」は文字通り「臨床」つまりベッドサイドで患者と向き合う実践の治療行為として発達してきました。人は「他者に話をすることで多くの問題を解決していく力を備えている」「無意識は存在する」という百年余り前の仮説を土台に臨床の智恵が蓄積され、高等教育の学問として複数の理論と心理療法が生み出されてきました。CSPP日本校の臨床心理学修士課程では、歴史の流れの中で受け継がれてきた精神力動的心理療法、家族療法、認知行動療法などの主たる理論を軸に、心理的社会的問題を抱えるクライアントを理解することを学び、彼らの回復を支援していくための心理療法を実践し修得していく研究科です。

Page 8: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

1年次(17単位)

第17期生 基本カリキュラムと概要

単位

2年次(17単位) 単位

臨床心理学特講Ⅰ(スクーリングと一部オンライン)

2単位スクーリング:29時間オンライン:1週

臨床心理学の歴史を振返り、精神分析から自我心理学、対象関係論などの精神力動論の基礎を学習する。臨床心理学の基礎となる人間性心理学、実存心理学などの理論からトランスパーソナルなどへの展開について学ぶ。

精神医学特論Ⅰ(スクーリング)

1.5単位スクーリング:24時間

生物‐心理‐社会モデルをもとに、精神疾患の症状をDSM-5による診断を通じて心理職として求められる基礎的な知識を習得する。1.神経発達症群/神経発 達障害群 22.臨床的関与の対象となることのある他の状態 2.統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群 3.双極性障害および関連障害群 4.抑うつ障害群 5.不安症群/不安障害群 6.強迫症および関連症群/強迫性障害および関連障害群 7.心的外傷およびストレス因関連障害群

専門家意識とグループセラピー技法体験実習Ⅰ(スクーリング)

0.5単位スクーリング:8時間

心理援助職として、とくに初心者が向き合う諸問題について議論し、専門職に必要とされる事柄への理解を深める。家族ジェノグラム作成と発表。

生涯発達心理学特論(オンライン)

3単位スクーリング:3時間オンライン:14週

人間の心身の生涯発達と発達課題、その達成と影響について学ぶ。心理臨床場面における問題や悩みを発達的観点から理解する。

臨床心理学特講Ⅱ(スクーリング)

2単位スクーリング:32時間

記憶や感情の働きを学び、行動論、認知論、認知行動療法などの現代における心理療法の展開を通じて、臨床心理学の基礎となる理論について学ぶ。

精神医学特論Ⅱ(スクーリング)

1.5単位スクーリング:24時間

生物‐心理‐社会モデルをもとに、精神疾患の症状をDSM-5による診断を通じて心理職として求められる基礎的な知識を習得する。8.解離症群/解離性障害群 9.身体症状症および関連症群 10.食行動障害および摂食障害群 11.排泄症群 12.睡眠‐覚醒障害群 13.性機能不全障害 14.性別違和 15.秩序破壊的・衝動制御・素行症群 16.物質使用障害群 17.神経認知障害群 18.パーソナリティ障害群 19.パラフィリア障害群 20.他の精神疾患群 21.医薬品誘発性運動症群および他の医薬品有害作用

専門家意識とグループセラピー技法体験実習Ⅱ(スクーリング)

0.5単位スクーリング:8時間

ディスカッションやロールプレイなどを通してグループ療法を体得的に学習する。AAまたはNAのオープンミーティングに参加する。

臨床心理学統計・研究法特講(オンライン)

3単位オンライン:15週

学術論文の知見を正しく理解するために、臨床心理専門職として必要な心理統計学の基礎知識を学ぶ。

家族心理学特論(家族とカップル)(集中講義 二学年合同)

3単位 7日間連続スクーリング:48時間

個人と夫婦や家族、高齢者の心理について、現代の家族に生じる問題を理解する。その対応や介入法について家族療法の鍵概念を学ぶ。ロールプレイを通じた演習。

心理療法特論・臨床技法体験実習Ⅰ(スクーリング)

2単位スクーリング:32時間

面接の基本態度と技術の習熟。人の心の問題を、認知・行動・感情の側面からとらえ、見立てと治療目標や計画の立て方、介入法を学ぶ。認知行動療法を中心にした、統合失調症、人格障害、自傷行為のあるクライアントへの面接や、思春期から青年期の危機対応などについてロールプレイなどを通じて実践力をつける。

心理アセスメント演習Ⅰ(スクーリング)

2単位スクーリング:32時間

WAIS-III, WISC‐IVなどの代表的な心理検査を理解し、検査の目的、検査所見の書き方・伝え方など実践力をつける。脳神経、高次脳機能障害について学ぶ。

専門家意識とグループセラピー技法体験実習(2年)Ⅰ(スクーリング)

0.5単位スクーリング:8時間

面接の技術を体得するため、「心理療法特論」の授業内容を反映させたロールプレイを中心に演習する。見立てと治療計画、面接の基本技術:探索・焦点化・促進 、自傷行為など。

3年次(14単位) 単位

臨床心理倫理・関連行政論(オンライン)

2単位オンライン:10週

臨床や研究の現場において生じえる様々な法的・倫理問題について学習。日本の臨床現場における倫理的課題を検討する。

心理療法特論・臨床技法体験実習Ⅱ(スクーリング)

2単位スクーリング:32時間

人の心の問題を身体症状やトラウマ、夢などから理解し、リフレーム、リプロセスの技法を含む統合的・多元的な心理療法を学ぶ。無意識の心の動き、パーソナリティ、対人関係などの視点から、力動的心理療法による面接の進め方をロールプレイなどによって実践的に学ぶ。

心理アセスメント演習Ⅱ(スクーリング)

2単位スクーリング:32時間

ロールシャッハ、MMPIなどの代表的な心理検査を理解し、検査の目的、総合的なバッテリの組み方、検査結果の扱い方、検査所見の書き方・伝え方などの実践力をつける。

専門家意識とグループセラピー技法体験実習(2年)Ⅱ(スクーリング)

0.5単位スクーリング:8時間

面接の技術を体得するため、「心理療法特論」の授業内容を反映させたロールプレイを中心に演習する。身体症状、感情・思考の統合、トラウマ、認知行動療法など。

臨床パーソナリティ特論(オンライン)

3単位オンライン:15週

人格とその発達に関する様々な理論を包括的に概観し、精神分析学、行動学習理論、人間学的理論、犯罪などにおける人格の捉え方について学ぶ。そのほか実践的応用に関する現代の臨床、研究における問題点についても検討する。

人間関係学特論Ⅰ(スクーリング)

1単位スクーリング:16時間

産業領域における人間関係支援に必要な広い視野を身につける。複合的なテーマへの心理援助職の役割を学習する。EAP産業カウンセリング、リワーク、アルコール薬物依存、うつと自殺。

臨床心理ケーススタディ演習Ⅰ(スクーリング)

1.5単位スクーリング:24時間

実習先で担当している事例について、面接の開始、事例概要と面接経過、見立てと方針などをクラスで発表する。質疑応答を通じて、多様な視点や技法を探り、その後の改善や方針につなげる。理論化と総合的把握の試みからケースフォーミュレーションを学ぶ。

・スクーリングは東京キャンパスにて、年に10回程度行われます。・オンライン講座は基本的に好きな時間に指定のサイトにログインして受講できます・1年次・2年次の夏期集中講義は、米国校の教授により行われますが、通訳がつきます。・カリキュラムは変更される場合があります。

米国西部学校・大学協会大学委員会(WASC Senior College and University Commission)は米国にある地域アクレデーション機関のひとつで、米国内外の高等教育機関を対象としています。WASC Seniorはカリフォルニア州・ハワイ州、加えて地域内の4年制以上の大学が運営する国外の大学教育課程を管轄

しています。各高等教育機関が会員となり、教育機関の継続的な改善を支援し、適格認定を受けているそれらの教育機関が自らの理念に基づく教育を提供していることを、学生や他の教育機関、一般市民や社会に向けて保証しているものです。

米国西部学校・大学協会大学委員会認定

基本履修スケジュール(48単位・3年コース)

臨床心理実習Ⅰ(各実習先にて)

2単位160時間

クリニックや病院などを中心にした保健医療分野、または福祉、教育、司法、産業・労働分野などの学外施設において研修の準備や参加、内部ケース検討会への参加などを通じて協働することを実践的に身につける。個人やグループのスーパービジョンによる指導を受けながら心理面接を実施し、面接開始の留意点、ラポール形成など担当クライアントに特化したケースフォーミュレーションを学び、介入法を実践する。

修士論文セミナーⅠ(オンライン)

1単位オンライン:15週

修士論文の作成。論文作成に必要な文献・資料の収集をはじめとする論文のまとめ方について学習する。

人間関係学特論Ⅱ(スクーリング)

1単位スクーリング:16時間

産業領域における人間関係支援に必要な広い視野を身につける。複合的なテーマへの心理援助職の役割を学習する。職場での文化的ダイバーシティ、ジェンダー、LGBT。

臨床心理ケーススタディ演習Ⅱ(スクーリング)

1.5単位スクーリング:24時間

実習先で担当している事例について、事例概要と面接経過、見立てと方針などをクラスで発表する。質疑応答を通じて、多様な視点や技法を探り、その後の改善や方針につなげる。終結や引継ぎの意味や留意点を学ぶ。理論化と総合的把握の試みからケースフォーミュレーションを学ぶ。

臨床心理実習Ⅱ(各実習先にて)

2単位160時間

クリニックや病院などを中心にした保健医療分野、または福祉、教育、司法、産業・労働分野などの学外施設において研修の準備や参加、内部ケース検討会への参加などを通じて協働することを実践的に身につける。個人やグループのスーパービジョンによる指導を受けながら心理面接を実施し、担当クライアントに特化したケースフォーミュレーションを学ぶ。終結や引継ぎの留意点を学ぶ。

修士論文セミナーⅡ(オンライン)

1単位オンライン:15週

修士論文の作成。論文作成に必要な文献・資料の収集をはじめとする論文のまとめ方について学習する。

臨床コミュニティー心理学(集中講義@東京)

3単位 7日間連続スクーリング:48時間

個人の問題を環境との相互作用という視点から援助法を学ぶ。地域や組織における連帯や協働をコミュニティサービスの視察によって予防や社会資源の活かし方学ぶ。

13 14

心理療法特論(子ども心理療法)(集中講義 二学年合同))

3単位 7日間連続スクーリング:48時間

児童~思春期の心身の成長過程を発達的側面から理解し、家庭・学校における心理社会的問題を軸として、学校カウンセリングの実践を学ぶ。虐待を受けた幼児から前思春期の子供への介入法として、プレイセラピーの実践力も養う。

秋学期

秋学期

春学期

夏学期

秋学期

春学期

夏学期

春学期

夏学期

Page 9: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

一つ目の大学院修了後に臨床心理士資格を取り、スクールカウンセラーになりました。しかしスクールカウンセラーの仕事は、生徒とじっくり向き合うというよりも教育相談や教育指導の側面が強く、「これでは心理臨床の力がついていかないなあ」と感じていました。その間、二つ目の大学院は教育学研究科で学びました。それでも「実践力が身につかない→自分には実践力がない」と感じ、「心理カウンセリングができるカウンセラーになりたい」、「大人のセラピーもできる実践力を身につけたい」という思いが募っていきました。私にとっては三つ目になる大学院を検討するに際して、座学が多く実習がほとんどない臨床心理学では、私の望む臨床力はつかないだろうなあと考えていました。そんなとき参加した西尾和美先生のワークショップを通してCSPPを知り、「ここなら」と思って出願を決めました。

セラピストとしての力がつく授業私の目的は心理カウンセリングの力をつけること。CSPPの授業は知識だけでなく、実践も大切にしていました。ロールプレイでカウンセリングのミニ練習を繰り返し、10ケ月間の実習でセラピーの現場をじかに経験できました。実践力をつけたいと考えていた私には期待通りの3年間でした。セラピーの基本である「深く聴く」姿勢は実践することでしか身につかないことが実感されました。また、オンライン授業での20人以上のクラスメイトとの文字によるディスカッションは、他者に説明するために自分の考えをクリアにして文章にする練習になりました。クラスメイトから返ってくる意見や質問などに応えていく過程は、話し言葉とはまた違ったコミュニケーション力がつきましたし、文字によって喚起される感情や思考は人それぞれで、自分とは全く異なることもあることに改めて気づきました。

自分を知ることも大事な学び他者を知るトレーニングに加えて、自分自身を知ることができるというのもCSPPならではの特徴だと思います。CSPPの教育では「自分自身がどういう人間か知りなさい」ということに力が入れられています。オンライン授業もロールプレイも、結局は自分を知ることにつながっていきますし、自分を知るために最低30時間の心理カウンセリングも必須です。セラピーを受けると「自分はこんな人間なのか」と向き合うことになりますから、それなりにつらさはありますが、何が解決すべき課題なのかが明らかになって自己の成長につながりました。自分がクライアントになった経験も、セラピストとして臨床の現場に立ったときにとても役立ちました。振り返るとセラピーの基礎トレーニングをしっかり積ませてもらった3年間だったなと思います。

●CSPPを選んだ理由CSPPを「いいな」と思ったのは、自分の専門分野である子どもの心理・発達の授業があったこと、他の授業も興味深いと感じたこと、何よりも実践力を身につけるというところに力が入れられていたことです。

●修了生からのメッセージCSPPで学んだことで、セラピストとしてのスタートラインに立つことができました。しかし大学院のみで心理臨床の力をつけていくのは難しいこともわかりました。興味ある分野の本を読んだり、自分でセミナーに参加したり、スーパービジョンを受けたり、より深く学ぶための努力が必要です。けれども経験したことはどれもがすべて自分に戻ってきます。臨床の仕事に就かなくても、家族や子ども、人間関係の理解に大いに役立つと思います。

GR

AD

UA

TE

S

大学の教育学科を卒業した後、大学院に進みたいと思ったのですが、事情があって進学を断念し、東京都の児童厚生の仕事に就きました。その後、英語関連の仕事をしながら結婚、出産、子育てを経験。下の子が中学に入ったことで、自分のことを考える時間がもてるようになり、そこでこれまでの人生を振り返って、いかに「周りの人に支えられた人生」だったかに思い至ったんです。父を亡くし、母がひとりで育ててくれたのですが、学校の先生や周りの人たちにも支えられ、助けられてきました。高校、大学は奨学金の援助もありました。スクールカウンセラーとして働いていましたが、社会に返せる何かをもっと身につけたいと思ったことが臨床心理を学ぼうと考えた理由です。哲学や心理学を大学で学んだ影響もあったと思います。

現場実習での気づきで視野が広がるCSPPは先生方も日本を飛び出した経験者ですし、夏の集中講座でアメリカの先生方の講義を受けたりするなかで、日本の枠を越えた視点をもつことができました。さまざまな地域から集まっている、さまざまな職種と背景の同期生との関わりから得たものも大きいです。現在の仕事によい影響を与えてくれたのは1年間の実習ですね。実習によって、入学するまでのスクールカウンセラーの仕事では、自分の視点がいかに子ども寄りだったか、大人に対しての視点が足りなかったかに気づかされました。これは実習先で大人の心理面接を経験したことで得た気づきです。この経験で自分の視野が広がり、スクールカウンセラーとしても様々な立ち場の方々と接する際に役立っています。

怒りの感情のコントロールができるようにまたメンタルコントロールができるようになったことは、仕事においても、プライベートにおいてもいちばん大きな収穫になりました。

「怒り」は感情ですから、出てくる怒りをなくしてしまうことはできません。けれどもコントロールすることはできます。自分の中の負の感情をどうするべきかは私にとっての課題だったのですが、CSPPは自分ととことん向き合う授業が多いですし、自己カウンセリングにも取り組みます。カウンセリング、授業で学ぶ内容、オンライン授業で出される課題、先生方との対話など、CSPPで経験したものすべてが融合され、自然なかたちで、あるがままの姿で自分を受け入れることができました。専門的な臨床心理の知識が習得できて、広い視野で起こっていることを捉えることができるようになり、メンタルコントロールもできるようになって、今は自信をもって仕事しています。

●CSPPを選んだ理由CSPPはインターネットで見つけました。地方からのスクーリング通学はちょっとキツいかとも思いましたが、月一回ならなんとかなると思いました。心理が学べる大学院は他にもありましたが、学校のカラーが出過ぎていたり、特定の先生の考え方が強く出ていたり、どことなく偏った印象があって……。CSPPからは「自分に合ったものを選んでください」というメッセージが伝わってきました。いい意味でフラットな印象を受け、ここで自分の望むものを見つけたいと思いました。

●修了生からのメッセージCSPPへの入り口はひとつです。でも中に入ると出口への扉はたくさんあります。どの扉を開けて進むかは自分次第ですし、進んでみて迷ったら、また戻って来て別のドアを開けてみることもできます。何かを始めるのに年齢も関係ありません。「今がチャンス!」と思ったら、ぜひCSPPのドアを開けてみてください。

プロフィールDATA

現在の職業▶ スクールカウンセラー 精神科クリニックのセラピスト入学時の職業▶ スクールカウンセラー保有資格▶ 臨床心理士 臨床発達心理士 学校心理士

2014年修了生 西川千秋さん

実践主体のCSPPの勉強で

セラピストとしての力がつきました

実践主体のCSPPの勉強で

セラピストとしての力がつきました

プロフィールDATA

現在の職業▶ スクールカウンセラー 行政機関の研修講師入学時の職業▶ スクールカウンセラー 英語教室講師保有資格▶ 中学高校教員免許

2016年修了生 川村玲香さん

CSPPでの大きな収穫は

メンタルコントロールが

できるようになったこと

CSPPでの大きな収穫は

メンタルコントロールが

できるようになったこと

15 16

Page 10: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

臨床心理を学ぼうと思ったのは、コーチングのプロフェッショナルを名乗って人の心と深く関わる仕事をしているのに、心理の知識が充分でないことに気づいたからです。しっかり学びたいと思って進学先を探し始めたのですが、心理関連の卒業論文またはそれに準ずる論文の提出を求められるところが多く、学部で心理専攻ではなかった自分にはハードルが高いところばかりでした。そんなとき、電車に乗っていたら、CSPPの広告がたまたま目に飛び込んできて(笑)。入学資格を調べると卒論の提出がなく、「ここなら私にもチャンスがある!」と手応えを感じたんです。説明会にも参加し「ここなら欲しいものが手に入る」と直感しCSPPに決めました。

「考える」姿勢と知識が身につく入学して新鮮だったのは、講義で知識を得ておしまいといった受け身の授業ではなかった点です。自分ならどうするか、意見が対立したらどうするかなど、自分と異なる考え方の相手とも対話するのがCSPPの基本。ですから「答えを教えてもらう」つもりだと勝手が違うかもしれません。代わりに「考える姿勢」は身につきます。知識は覚えて終わりではなく、自分で考えるため、実践で活用するためにある、と叩き込まれました。当時は「どうしてこんなことをやっているんだろう?」と感じた内容も、今となればすべてが必要なことで、ムダなものはひとつもなかったことがわかります。授業の質と量から考えて、CSPPでの勉強は相当ハードなことは確かです。でも、それを上回るおもしろさや楽しさがあります。ときに「面倒くさいな」と思ったりもしましたが(笑)、それ以上に知らないことを知るおもしろさや仲間と考えを深める楽しさのほうが勝って、つらくて大変だった実感はあまりないですね。

「心理臨床」の根っこの部分が培われた入学前より個人事業主として活動していて、現在は、コーチングとカ

ウンセリング、それぞれのクライアントがいます。人の心に触れる点ではどちらも同じですが、CSPPを修了してカウンセリングの仕事ができるようになり、医療と産業に仕事の幅が広がりました。また、コーチングスクールの受講生に教える際、受講生が納得しやすいように背景の情報や考え方まで踏まえて説明できるようになった点も変化です。何よりも大きな収穫は、ブームに流されずにいられるようになったこと。最近アドラー心理学がブームになったように心理学にもブームがあります。コーチングも、さまざまな手法が流行のようにして入れ替わります。そうしたものに流されずにいられるのは、CSPPで「臨床心理」の重要な根っこの部分が培われたからです。もともと、その部分が自分には欠けている、だから根幹となる知識を得たいと思って入学しましたから、CSPPを選んで大正解でした。

●CSPPを選んだ理由心理を専攻していない自分でも入学可能だったことは大きなポイントでした。さまざまなバックグラウンドをもつ学生を受け入れる懐の深さが魅力で、心理出身ではなかった私にも安心でした。

●修了生からのメッセージ「やってみたい」と思ったときに、あまりいろいろと悩まず飛び込んでよかったと思います。時間の確保はできるだろうか、仕事と両立できるだろうか、と躊躇してしまうかもしれませんが、課題の量や難易度は学生の学びに合わせて配慮されているので、そんなに心配しないでください。CSPPには、人の痛みをわかりたい、仲間と一緒に考えたい、できないことを何とかしたいという思いの人たちが集まってきています。人の思いを受け止めてくれる仲間と過ごす数年間も、きっと大きな財産になってくれます。

CSPPに入学した当時の仕事は、上場企業の人事担当です。人事という仕事柄、メンタルヘルスを崩す社員たちを多く見てきて、心理の知識をもつことの重要性を感じていたこと、それから精神障がいをもつ家族がいて、家族の問題も何とかしたいとずっと思っていたことから、CSPPへの入学を決めました。CSPPに通うことへの不安は感じませんでした。むしろ、社会人に開かれた大学院ですから人との出会いが楽しみでしたし、アメリカのカリキュラムで学べる点も魅力に感じました。実際、CSPPの授業は一つひとつの講義・講座がひとつの軸でつながっていて、ムダなものがなかったなと思います。

考え方や認識が180度変わる経験ができた 現在は企業を退職して就労支援とスクールカウンセリングの仕事をしていますが、どちらもクライアントの家族との関わりは避けられませんので、家族療法の知識やグループカウンセリングの経験は今の仕事にとても役立っています。またマイノリティの問題や多様性を理解することに力を入れているのもCSPPの特徴です。しかも知識を習得するだけでなく、現場での体験重視なので、勉強中は自分の考え方や認識が180度変わる経験をしました。その経験もカウンセラーの仕事に活きています。 学んでいる最中は、心理の世界を深く知るにつれて、虐待の問題、差別、精神障がいの苦しさなど、今まで知らなかったことを知ることになり、「これが自分の求めていたことなのか?」「これでよかったのかな?」と思ったことが何度かありました。それも今から思うと学びのひとつなんですよね。

弱い自分も含め「今のままでいい」と思えるようにCSPPから得たことで自分にとって大きかったのは、「完璧は求めない」「何とかなる」「今のままでもいい」と思えるようになったことです。

弱い自分も含めて、それでもいいんだと思えるようになったことは、自分の力でやっていける自信につながっています。じつはCSPPでの3年間は、仕事を辞め、結婚して、子どもが生まれてと、大きなライフイベントが一気に起きた激動の3年間だったんです(笑)。ここで学ぶ中で、自分自身が変わったのかもしれませんね。苦しい思いも経験したし、自分自身ととことん向き合うことで、今までの人生と、これからの生き方を真剣に考えるようになりましたから、その影響があったのかなと思います。CSPPでは臨床心理の知識はしっかり身につきますが、プロのカウンセラーとしてやっていく上で必要な実務の全てが学べるわけではありません。マーケティングや集客の方法、薬の知識や法律関係、福祉サービスについても知ることができたら、もっとよかったかなあと思います。

●CSPPを選んだ理由仕事をしながらでなければ、経済的に学び続けることができませんので、仕事と勉強の両立が可能だった点はCSPPを選ぶポイントのひとつになりました。

●修了生からのメッセージ3年間の感想は、とにかく「楽しかった」のひと言しかないですね。時間もお金もエネルギーも覚悟も必要ですが、CSPPでの日々にはそれだけの価値があります。臨床心理を学ぶだけでなく、自分と向き合うことにもなりますから、自分自身について知るよい機会になると思います。

プロフィールDATA

現在の職業▶ スクールカウンセラー 精神障がい者の就労支援 心理カウンセラー

入学時の職業▶ 企業の人事部門保有資格▶ 産業カウンセラー

2016年修了生 表広大さん

CSPPでこれからの仕事や人生に

確信がもてるようになりました

CSPPでこれからの仕事や人生に

確信がもてるようになりました

これまでに約280人の学生が修士課程を修了し、

それぞれの分野で学んだ経験を活かしています。

定期的に学校説明会を行っておりますので

ご興味がありましたら是非一度ご参加ください。

CSPPがあなたの学びの一助となりますように。

17 18

心理臨床の土台がつくられたことで

仕事の幅が広がり自信も深まりました

心理臨床の土台がつくられたことで

仕事の幅が広がり自信も深まりました

プロフィールDATA

現在の職業▶ ビジネスコーチ コーチングスクール講師 循環器科外来クリニック心理カウンセラー

入学時の職業▶ ビジネスコーチ コーチングスクール講師保有資格▶ GCS認定プロフェッショナルコーチ 産業カウンセラー 臨床心理士

2013年修了生 神林香織さん

Page 11: アライアント国際大学・ カリフォルニア臨床心理大 …(Abraham Maslow) ヴァージニア・サティア (Virginia Satir) カール・ウィテカー (Carl

このパンフレットに記載されている情報は

アライアント国際大学・カリフォルニア臨床心理大学院の都合により

事前の通告なく変更される場合があります。

詳細については必ず事務局にお確かめ下さい。

更新された内容によって閲覧者が被る損害については

アライアント国際大学・カリフォルニア臨床心理大学院が

一切の責任を負うものではありません。

Printed in Japan 2017.8

〒101-0021 東京都千代田区外神田6-14-3-6FTEL:03-5298-6165 FAX:03-3253-0724E-mail:[email protected]://www.csppjapan.com

Clinical Psychology Masters Program in JapanCalifornia School of Professional PsychologyAlliant International UniversityOne Beach Street, Suite 100, San Francisco, CA 94133-1221TEL:(415)955-2100 FAX:(415)955-2179http://www.alliant.edu

米国西部学校・大学協会大学委員会(WASC Senior College and University Commission)認定文部科学省指定 外国大学日本校

アライアント国際大学・カリフォルニア臨床心理大学院日本校