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IBM Operational Decision Manager バージョン 8 リリース 5 ビジネス・ルール入門

バージョン 8 リリース 5 - IBM · v ビジネス・ルールの記述、およびその後のルールのテストとデバッグ。 v 実行環境へのルールの配布。

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Page 1: バージョン 8 リリース 5 - IBM · v ビジネス・ルールの記述、およびその後のルールのテストとデバッグ。 v 実行環境へのルールの配布。

IBM Operational Decision Managerバージョン 8 リリース 5

ビジネス・ルール入門

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お願い本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 49ページの『特記事項』に記載されている情報をお読みください。

本書は、Operational Decision Manager バージョン 8 リリース 5 モディフィケーション 1、および新しい版で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合があります。

 

原典: IBM Operational Decision Manager

Version 8 Release 5

Getting Started with Business Rules

発行: 日本アイ・ビー・エム株式会社

担当: トランスレーション・サービス・センター

第1刷 2013.11

© Copyright IBM Corporation 2008, 2013.

Page 3: バージョン 8 リリース 5 - IBM · v ビジネス・ルールの記述、およびその後のルールのテストとデバッグ。 v 実行環境へのルールの配布。

目次チュートリアル: ビジネス・ルール入門 . . 1概要: ビジネス・ルール入門 . . . . . . . . . 1Miniloan Web アプリケーションの開始 . . . . . 4タスク 1: ルール・プロジェクトの設計 . . . . . 5ステップ 1: Rule Designer の開始 . . . . . . 6ステップ 2: ルール・プロジェクトの作成 . . . 7ステップ 3: Java プロジェクトの付加 . . . . . 8ステップ 4: BOM の作成 . . . . . . . . . 9ステップ 5: ルール・セット・パラメーターの宣言 . . . . . . . . . . . . . . . . 11

タスク 2: 調整 . . . . . . . . . . . . . 13ステップ 1: ルール・パッケージの作成 . . . . 13ステップ 2: ルール・フロー・ダイアグラムの作成 . . . . . . . . . . . . . . . . 14ステップ 3: ルール・タスクの定義 . . . . . 15ステップ 4: 主な遷移の定義 . . . . . . . . 16ステップ 5: 最終アクションの定義 . . . . . 17

タスク 3: ルールのオーサリング . . . . . . . 18ステップ 1: アクション・ルールの作成 . . . . 18ステップ 2: アクション・ルールを完成させる . . 19ステップ 3: 残りのルールのインポート . . . . 20ステップ 4: インポート済みルールの表示 . . . 22

タスク 4: ルールのテスト . . . . . . . . . 23ステップ 1: コンストラクターの選択 . . . . . 23ステップ 2: プロジェクトの検証 . . . . . . 25ステップ 3: シナリオ・ファイルの作成 . . . . 25ステップ 4: Excel シナリオ・ファイルへのデータの取り込み . . . . . . . . . . . . . 26ステップ 5: ローカルでの Excel シナリオ・ファイルのテスト . . . . . . . . . . . . . 27

タスク 5: デバッグ . . . . . . . . . . . . 28

ステップ 1: ブレークポイントの挿入 . . . . . 28ステップ 2: ルール実行のデバッグ . . . . . 29

タスク 6: ルールの配布 . . . . . . . . . . 31ステップ 1: Rule Designer からの配布 . . . . 32ステップ 2: 配布された RuleApp の表示 . . . 34ステップ 3: ルールを使用する Miniloan Web アプリケーションの実行 . . . . . . . . . . 35(オプション) ステップ 4: HTDS WSDL ファイルの取得 . . . . . . . . . . . . . . . 36(オプション) ステップ 5: Rule Designer でのHTDS のテスト . . . . . . . . . . . . 37

タスク 7: モニター . . . . . . . . . . . . 39ステップ 1: Rule Execution Server 診断の実行 . . 40ステップ 2: 配布された RuleApp の統計値の表示 40ステップ 3: Miniloan アプリケーションでのトランザクションの実行 . . . . . . . . . . 41ステップ 4: デシジョン・ウェアハウスでの過去のトランザクションの検索 . . . . . . . . 41ステップ 5: 実行されたルールの表示 . . . . . 42

タスク 8: Decision Center への公開 . . . . . . 43ステップ 1: Decision Center へのルール・プロジェクトの公開 . . . . . . . . . . . . . 43ステップ 2: Decision Center でのルール・プロジェクトの検索 . . . . . . . . . . . . . 44

まとめ . . . . . . . . . . . . . . . . 45チュートリアル: ビジネス・ルール入門 . . . . . 47

特記事項 . . . . . . . . . . . . . . 49商標 . . . . . . . . . . . . . . . . . 51

索引 . . . . . . . . . . . . . . . . 53

© Copyright IBM Corp. 2008, 2013 iii

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iv IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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チュートリアル: ビジネス・ルール入門

このチュートリアルは、Operational Decision Manager V8.5.1 を初めて使用するユーザーに役立ちます。このチュートリアルでは、Rule Designer を使用してルール・ベースのアプリケーションを作成および実行する方法、および Rule Execution Server

を使用してルールを実行する方法について説明します。このチュートリアルを初めて実行する場合は、関連セクションもお読みください。

学習目標

このチュートリアルでは、以下の方法を学習します。

v ルール・プロジェクトの設計。

v ルールの調整および実行フローの定義。

v ビジネス・ルールの記述、およびその後のルールのテストとデバッグ。

v 実行環境へのルールの配布。

v ルールのモニターおよび監査。

v Web ベースのビジネス環境へのルール・プロジェクトの公開。

所要時間

このチュートリアルを完了するには、3 から 4 時間かかります。

概要: ビジネス・ルール入門このチュートリアルでは、Rule Designer を使用してルール・ベースのアプリケーションを作成する方法、および Rule Execution Server を使用してルールを実行する方法について説明します。

このチュートリアルでは、オンライン融資の架空の Web ベース・アプリケーションについて説明します。このアプリケーションは Miniloan といいます。 Miniloan

アプリケーションは、いくつかの基準に従って、顧客にローンを受ける資格があるかどうかを決定します。基準には、ローンの金額、借り手の年収、ローンの期間などがあります。

ルールの開発およびオーサリング環境は、Rule Designer によって提供されます。ルールの実行環境は、Rule Execution Server によって提供されます。

© Copyright IBM Corp. 2008, 2013 1

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以下の図は、モジュール間のワークフローとインタラクションを示しています。

前提条件

2 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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Eclipse のワークスペース、パースペクティブ、およびビューについての知識があると便利です。Eclipse についてよくわからない場合は、簡単な Eclipse の Hello

World 作成手順 (虎の巻) をご覧ください。

このチュートリアルを実行するには、以下の必要な製品がインストールされていることを確認します。

v Decision Server Rules: Rule Designer と Rule Execution Server の両方を含んでいること。

v Decision Center (オプション): 43ページの『タスク 8: Decision Center への公開』を実行する場合にのみ必要。

v 23ページの『タスク 4: ルールのテスト』 を実行するための、サポートされるバージョンの Microsoft Excel。

このチュートリアルを実行するには、サンプル・サーバーも必要です。サンプル・サーバーは、以下のいずれかの方法でインストールします。

v ランチパッドによるサンプル・サーバー・インストールを使用する。詳しくは、『製品とサンプル・サーバーのインストール』を参照してください。

v Installation Manager でインストールされるデフォルトのフィーチャー・セットを使用する。詳しくは、『Installation Manager を使用したインストール』を参照してください。

必須の製品、入門プロジェクト、およびサンプル・サーバーがインストールされているかを確認するには、『インストールの確認』を参照してください。

必要な製品とそのモジュール、およびそれらのインストール方法について詳しくは、 Operational Decision Managerのインストール (Installing Operational Decision

Manager) を参照してください。

重要: Rule Designer を米国英語で開く必要があります。このチュートリアルにインポートするルールを含んでいるルール・プロジェクトは、米国英語版 (en_US) のみが用意されています。

対象読者

このチュートリアルは、開発者およびアーキテクトを対象としています。

学習目標

このチュートリアルでは、以下の方法を学習します。

v ルール・プロジェクトの設計。

v ルールの調整および実行フローの定義。

v ビジネス・ルールの記述、およびその後のルールのテストとデバッグ。

v 実行環境へのルールの配布。

v ルールのモニターおよび監査。

v Web ベースのビジネス環境へのルール・プロジェクトの公開。

所要時間

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 3

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このチュートリアルを完了するには、3 から 4 時間かかります。

Miniloan Web アプリケーションの開始この「入門」チュートリアルのデモを行う Miniloan アプリケーションを開始するには、サーバーを開始してからこのアプリケーションをブラウザーで表示します。

「入門」チュートリアルのシナリオは、オンライン融資の架空の Web ベース・アプリケーションがベースになっています。

このチュートリアルでは、まず、ハードコーディングされたバージョンのこのアプリケーションを使用して、そのロジックをビジネス・ルールに置き換えます。 この作業を行うことで、ルール・ベース・アプリケーションの開発、配布、および保守に必要なすべてのステップがわかります。

まず、初期状態の Miniloan アプリケーションを確認します。

Miniloan を開始するには、次のようにします。

1. 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」 > 「IBM」 >

「package_group」 > 「サンプル・サーバー」 > 「サーバーの開始」の順にクリックします。

package_group は、インストール時に IBM® Installation Manager で指定したパッケージ・グループを指します。 デフォルトのパッケージ・グループはOperational Decision Manager V8.5.1 です。

注: Windows 7 では、製品を Program Files または Program Files (x86) ディレクトリーにインストールした場合、サンプル・サーバーを始動するには管理者でなければなりません。 管理者としてサンプル・サーバーを実行するか、Operational Decision Manager インストール・ディレクトリーの書き込みパーミッションを取得します。

2. サーバーが開始するまで待ってください。

サーバーの開始プロシージャーが完了するまでにしばらく時間がかかる場合があります。 サーバーが開始すると、コマンド・ウィンドウにはサーバー・トレース・メッセージが表示されます。 以下のように、フィードバック・メッセージで、サーバーが正常に始動したことが示されます。

[samples.echo] GBRPS0029I: start.server is completed.

BUILD SUCCESSFULTotal time: 20 minutes 3 secondsPress any key to continue . . .

サンプル・サーバーの始動時に問題が発生した場合は、サンプル・サーバーの使用を参照してください。

3. ブラウザーで正しいポート番号を指定して次の URL を入力します。

http://localhost:<PORT>/miniloan-server

重要:

4 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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Miniloan アプリケーションおよび Rule Execution Server への URL に含まれている <PORT> 部分は正しいポート番号に置き換えてください。 WebSphere®

Application Server のデフォルト・ポート番号は 9080 ですが、インストール済み環境によって異なることがあります。詳しくは、サーバーのポート番号の確認を参照してください。

Miniloan アプリケーションが以下のように表示されます。

デフォルトでは、Miniloan アプリケーションは Java™ で実装されたビジネス・ロジックを使用して稼働します。

重要:

「ルールの使用」チェック・ボックスは、まだ選択しないでください。 これは、チュートリアルの後半で、ルールを作成した後に選択します。

4. 「ローンの検証」をクリックします。

検証の結果、借り手の返済負担率が高すぎるためにローンが拒否されたことが示されます。

ローンは拒否されましたメッセージ:返済負担率が大きすぎます。

5. Miniloan アプリケーションを閉じます。

ルールを使用するアプリケーションの作成を開始する場合は、 『タスク 1: ルール・プロジェクトの設計』に進みます。

タスク 1: ルール・プロジェクトの設計ビジネス・ユーザーがルールを簡単に記述できるように、わかりやすい語彙を作成する必要があります。

このタスクでは、Rule Designer を使用して、既存の Miniloan アプリケーションのオブジェクト・モデルから語彙を直接作成します。

ビジネス・ユーザーは、使い慣れた用語を使用してルールを記述および編集する必要があります。 ルール・プロジェクト開発者は、ビジネス・ユーザーのためにビジネス・ルールの語彙を作成する必要があります。 この語彙の作成プロセスを「言語化」と言います。 ビジネス・オブジェクト・モデル (BOM) は、Java プロジェクトで定義されたオブジェクト・モデルに基づいて作成します。 BOM のクラスとメンバーは、以下のように、ビジネス・ユーザーが使い慣れた用語と語句にマップされます。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 5

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このタスクを完了するには、およそ 20 分から 30 分かかります。

ステップ 1: Rule Designer の開始Rule Designer は、ビジネス・ルール・アプリケーションの開発環境です。 開発者は、Eclipse との統合を利用して、ルール・プロジェクトとともに Java プロジェクトを開発できます。

このチュートリアルでは、インポートするルールを含んでいるルール・プロジェクトは、米国英語版 (en_US) のみが用意されています。 したがって、ビジネス・ルールを編集および作成するには、Rule Designer を米国英語 (en_US) で開始する必要があります。 Rule Designer を米国英語 (en_US) で開始し、このチュートリアル用のプロジェクトをインポートするために、サンプル・コンソールを開きます。

サンプル・コンソールを開くには、次のようにします。

1. 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」 > 「IBM」 >

「package_group」 > 「サンプル・サーバー」 > 「サンプル・コンソール(en_US)」の順にクリックします。 package_group は、インストール時に IBM

Installation Manager で指定されたパッケージ・グループを表します。 デフォルトのパッケージ・グループは Operational Decision Manager V8.5.1 です。

「ワークスペース・ランチャー」ダイアログにデフォルトのワークスペースが表示されます。 ワークスペースが空でない場合は、新しい空のワークスペースに切り替えます。

2. 新しいワークスペースを作成するには、ワークスペース名を新規名に変更して、「OK」をクリックします。

ヒント: Rule Designer の開始時に「ワークスペース・ランチャー」ダイアログが表示されない場合は、「ファイル」>「ワークスペースの切り替え」とクリックして、ワークスペースを変更します。

6 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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3. 「パースペクティブを開く」 > 「サンプル・コンソール」をクリックします。Operational Decision Manager のコンポーネントについて理解するためのサンプルやチュートリアルが含まれた「サンプルおよびチュートリアル」ビューに「サンプル・コンソール」パースペクティブが開きます。 説明を表示し、各サンプルまたはチュートリアルのプロジェクトをインポートできます。

4. 「入門」の下で、「Decision Server」を展開し、「始動」の下の「プロジェクトのインポート」をクリックします。

Rule Designer によって「入門」チュートリアル用のプロジェクトがインポート

され、 「ルール」パースペクティブに切り替わります。

「ルール」パースペクティブには、さまざまなビューが含まれています。このチュートリアルでは、各ビューについて説明していきます。

「ルール・エクスプローラー」には、現在、次の 2 つのプロジェクトが含まれています。

v miniloan-server-webapp: ハードコーディングされたルールの取得元である、Miniloan Web アプリケーション用のプロジェクト。

これらのルールは miniloan-server-webapp/src/miniloanweb/MiniloanBean.java

クラスの validateWithJava メソッドで検査できます。

v miniloan-xom: Miniloan アプリケーション用の Java プロジェクト。Borrower

Java クラスおよび Loan Java クラスが組み込まれた miniloan パッケージで構成されています。

「ルール・プロジェクト・マップ」には、ルール・プロジェクトをセットアップするためのさまざまなステップが示されます。 ルール・プロジェクトがまだ作成されていないため、現在は空の状態です。

「ルール・プロジェクト・マップ」が表示されない場合は、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「ルール・プロジェクト・マップ」の順にクリックして開きます。

ステップ 2: ルール・プロジェクトの作成Miniloan ビジネス・オブジェクト・モデルは 2 つのクラス (借り手用とローン用にそれぞれ 1 つずつ) で構成されています。 ルール・プロジェクトそのものを作成する前に、miniloan-xom Java プロジェクトがルール・エクスプローラーに表示されていることを確認してください。

Rule Designer では、ルール・プロジェクトにアプリケーションのビジネス・ロジックを格納します。ルール・プロジェクトには、ルール・アーティファクト、ビジネス・オブジェクト・モデル (BOM)、語彙、および実行オブジェクト・モデル(XOM) への参照が含まれています。このプロジェクトにより、アプリケーションのビジネス・ロジックを構成する項目の管理、作成、およびデバッグが可能となります。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 7

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ルール・プロジェクトを作成するには、次のようにします。

1. 「ルール」パースペクティブがアクティブになっていることを確認してください。

ヒント: 「ルール」パースペクティブに切り替えるには、「ウィンドウ」メニューをクリックし、「パースペクティブを開く」 > 「その他」をクリックし、「ルール」を選択してから、「OK」をクリックします。

2. 「ファイル」>「新規」>「ルール・プロジェクト」をクリックします。

3. 「標準ルール・プロジェクト」を選択して、「次へ」をクリックします。

4. 「プロジェクト名」フィールドに my rule project と入力します。

5. 「終了」 をクリックします。

「ルール・エクスプローラー」で my rule project が開かれ、「ルール・プロジェクト・マップ」がアクティブになります。

現時点では、ルール・プロジェクトには空のフォルダーのみが含まれています。このチュートリアルの中で、rules フォルダーと bom フォルダーを使用して、ルールと BOM を格納します。

ステップ 3: Java プロジェクトの付加これで、空のルール・プロジェクトが作成されました。プロジェクトのビルド・ステップが示される「ルール・プロジェクト・マップ」を使用できます。

ルール・プロジェクトで最初に必要なものは、ワークスペースにインポートしたMiniloan Java プロジェクトのオブジェクト・モデルです。 これは、実行オブジェクト・モデル (XOM) と呼ばれます。

注: また、実行オブジェクト・モデルに XML スキーマを使用することができます。

8 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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XOM をルール・プロジェクトにインポートするには、次のようにします。

1. 「ルール・エクスプローラー」で、my rule project をクリックして選択します。

「ルール・プロジェクト・マップ」に、ルール・プロジェクトを設計する際に従うステップが表示されます。

2. 「ルール・プロジェクト・マップ」の「設計」部分で、「XOM のインポート」をクリックします。

3. 「XOM のインポート」ダイアログで、「Java 実行オブジェクト・モデル」を選択して、「OK」をクリックします。

4. 「必要な Java プロジェクト」で、miniloan-xom を選択します。

5. 「OK」 をクリックします。

「ルール・プロジェクト・マップ」に、現在、ルール・プロジェクトには XOM

が 1 つあることが示されます。

ステップ 4: BOM の作成ルールを作成して編集する前に、ビジネス・オブジェクト・モデル (BOM) を定義する必要があります。 BOM は最初から作成することも、実行オブジェクト・モデル (XOM) を構文解析して自動的に作成することもできます。

ここでは、Rule Designer を使用して Java クラス (XOM) を自動的に構文解析し、そのメソッドとプロパティーから BOM を作成します。その後、BOM に含まれる語彙用語からルールを作成できます。

XOM から BOM を作成するには、次のようにします。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 9

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1. 「ルール・プロジェクト・マップ」の「設計」部分で、「BOM の作成」をクリックします。

ヒント: 「ルール・エクスプローラー」で bom フォルダーを右クリックして、「新規」>「BOM エントリー」とクリックすることもできます。

2. 「新規 BOM エントリー」ウィザードの「名前」フィールドに、miniloan と入力します。

3. 「XOM から BOM エントリーを作成」が選択されていることを確認してから、「次へ」をクリックします。

4. 「XOM エントリーの選択」フィールドで、「XOM の参照」をクリックし、platform:/miniloan-xom を選択してから「OK」をクリックします。

5. 「クラスの選択」で、miniloan パッケージを選択します。パッケージを選択すると、そのパッケージ内のすべてのクラスが選択されます。

6. 「次へ」 をクリックします。

7. 「BOM 言語化」ページで、「すべてのメソッド」チェック・ボックスを選択する必要があります。 これにより、既に選択されているエレメントに加えて、すべてのメソッドが言語化されることが保障されます。

8. 「終了」 をクリックします。

9. 「ルール・エクスプローラー」で、bom > miniloan の順にダブルクリックして、BOM エディターを開きます。

BOM を慎重に確認します。 BOM エディターで、以下のように miniloan エントリーを展開します。

10 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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現在、BOM には XOM にあるものに相当する 2 つのクラス (借り手用とローン用にそれぞれ 1 つずつ) が存在します。

10. Loan クラスをダブルクリックして、BOM エディターで開きます。

すべての Java メンバーとメソッドは変換済みで、デフォルトの言語化が割り当てられています。このデフォルトの言語化は変更可能です。

11. 「メンバー」セクションで、addToMessages(String) メソッドをダブルクリックします。

BOM エディターが「メンバー」タブに切り替わります。「メンバーの言語化」セクションを見ると、このメソッドの言語化が add a string to the messages

of a loan であることが分かります。

この言語化は、ルール・エディターでも使用されます。

12. miniloan タブを閉じて、BOM エディターを閉じます。

ステップ 5: ルール・セット・パラメーターの宣言ルール・セットは、ルール・アーティファクトと実行に必要なその他のエレメントを含む実行可能なパッケージです。 これには、ルール・エンジンで実行可能な一連のルールが含まれます。 ルール・セット・パラメーターにより、ルール・エンジンに送信するデータや取得できる情報のタイプを定義するため、ルール・セット・パラメーターはプロジェクトの設計の一部です。後述のように、ルールはこれらのパラメーターを使用して、ルール・エンジンに渡されたオブジェクトを操作します。

ルール・セット・パラメーターは Java メソッド・パラメーターに相当します。これらは、ルールを記述する際に使用できる参照です。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 11

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ローンの状況に対する意思決定を可能にするには、借り手とローンのルール・セット・パラメーターを作成する必要があります。

v 借り手は IN パラメーターである必要があります。 IN パラメーターの値は、実行時にルール・セットへの入力として指定されます。

v ローンは IN_OUT パラメーターである必要があります。 IN_OUT パラメーターの値は、実行時にルール・セットへの入力として指定され、ルール・セットによって変更でき、実行完了時には出力として指定されます。

ルール・セット・パラメーターを宣言するには、次のようにします。

1. 「ルール・プロジェクト・マップ」の「設計」部分で、「パラメーターの定義」をクリックします。

ヒント: 「ルール・エクスプローラー」で my rule project プロジェクトを右クリックして、「プロパティー」をクリックしてもかまいません。

2. 「プロパティー」ダイアログで、「ルール・セット・パラメーター」が選択されていることを確認します。

3. borrower パラメーターを定義するため、「追加」をクリックします。

デフォルト値が示された新しい行が表示されます。 この値を以下のように変更します。

a. 「名前」列に、borrower と入力します。

b. 「型」列のセルをクリックし、「...」ボタンをクリックして「型」ダイアログを表示し、「マッチング型」ボックス内の「Borrower」型をダブルクリックします。

miniloan.Borrower 型が「型」列に表示されます。

c. 「方向」列で、「IN」方向を選択します。

d. 「言語化」列に、the borrower と入力します。

4. loan パラメーターを定義するため、「追加」をクリックします。

a. 「名前」列に、loan と入力します。

b. 「型」列のセルをクリックし、「...」ボタンをクリックして「型」ダイアログを表示し、「マッチング型」ボックス内の「Loan」型をダブルクリックします。

miniloan.Loan 型が「型」列に表示されます。

c. 「方向」列のデフォルトの「IN_OUT」方向はそのままにしておきます。

d. 「言語化」列に、the loan と入力します。

ルール・セット・パラメーターが以下のように表示されます。

5. 「OK」をクリックして保存します。

12 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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これで、ルール・プロジェクトに語彙とルール・セット・パラメーターが指定されました。 ルール・プロジェクトの設計部分は完了しました。

Rule Designer で実際のルールを記述する前に、ルールの実行方法を調整します。この作業は、次のタスクでルール・フローを使用して行います。

タスク 2: 調整このタスクでは、ルール・フローを使用して、ルールが実行される順序を指定します。

ルール・フローは、ルールがルール・エンジンによって処理されるシーケンスを整理する手段の 1 つです。 Rule Designer でルール・フローを使用して、ルール実行を調整します。

このタスクを完了するには、およそ 15 分から 25 分かかります。

ステップ 1: ルール・パッケージの作成Miniloan アプリケーションは最初にローンと借り手に関するデータを検証し、データが有効な場合は、借り手がローンを受ける資格があるかどうかを判断します。

実行フローの定義時に、関連ルールが含まれるパッケージにルールをまとめます。この場合、検証に関するルールのパッケージと、資格に関するルールのパッケージがあります。 これらのルール・パッケージはルール・フロー内ではタスクとして扱います。

ルール・パッケージを作成するには、次のようにします。

1. Rule Designer の「ルール・プロジェクト・マップ」の「調整」部分で、「ルール・パッケージの追加」をクリックします。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 13

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ヒント: 「ルール・エクスプローラー」で my rule project/rules フォルダーを右クリックして、「新規」>「ルール・パッケージ」とクリックすることもできます。

2. 「新規ルール・パッケージ」ウィザードで、「パッケージ」フィールドにvalidation と入力してから、「終了」をクリックします。

新しい validation ルール・パッケージが「ルール・エクスプローラー」に開きます。

3. eligibility という名前の別のパッケージを作成します。

現在、以下のように、ルールを格納するための 2 つのパッケージがルール・プロジェクトに含まれています。

ステップ 2: ルール・フロー・ダイアグラムの作成ビジネス・ルールの実行の概略フローを定義するには、ルール・フローを作成します。 ルール・フローは、ルール・タスクおよびこれらのタスク間の論理リンクで構成されます。 このルール・フローには 2 つのタスク (検証用と資格用にそれぞれ1 つずつ) が必要です。

ルール・フローを作成するには、次のようにします。

1. 「ルール・プロジェクト・マップ」の「調整」部分で、「ルール・フローの追加」をクリックします。

ヒント: 「ルール・エクスプローラー」で my rule project/rules フォルダーを右クリックして、「新規」>「ルール・フロー」とクリックすることもできます。

14 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

Page 19: バージョン 8 リリース 5 - IBM · v ビジネス・ルールの記述、およびその後のルールのテストとデバッグ。 v 実行環境へのルールの配布。

2. 「新規ルール・フロー」ウィザードで、「ソース・フォルダー」フィールドが/my rule project/rules に設定されており、「パッケージ」フィールドが空になっていることを確認します。

3. 「名前」フィールドに miniloan と入力します。

4. 「終了」 をクリックします。

ルール・フロー・エディターが開き、タスク・フローを図で作成できるようになります。 タスクを互いに連鎖させる方法を指定します。これにより、タスクがいつ、どのように、どの条件下で実行されるかが示されます。

5. 「開始ノードを作成します」をクリックしてから、ルール・フロー・エディター内をクリックします。

ルール・フローの開始ノードがルール・フロー・エディターに表示されます。

6. 「終了ノードを作成します」をクリックしてから、ルール・フロー・エディター内をクリックします。

これで、ルール・フローの開始ノードと終了ノードが用意できました。

ステップ 3: ルール・タスクの定義ルール・フローを定義するには、含めるルール・パッケージを選択してから、それらの間の遷移を作成します。

ルール・タスクを定義するには、次のようにします。

1. validation ルール・パッケージを「ルール・エクスプローラー」からドラッグして、ルール・フロー・エディターにドロップします。

validation ルール・パッケージがルール・フロー内でルール・タスクになります。 このパッケージをルール・フロー・エディターにドロップすることで、パッケージに作成したすべてのルールが、特に指定がないかぎり、実行の一部となります。

2. eligibility ルール・パッケージを「ルール・エクスプローラー」からドラッグして、ルール・フロー・エディターにドロップします。

3. 「遷移を作成します」をクリックし、最初の項目をクリックしてから 2

番目の項目をクリックすることで、以下のような遷移 (矢印として表示) を作成します。

a. 開始ノードと validation タスク。

b. validation タスクと eligibility タスク。

c. eligibility タスクと終了ノード。

d. validation タスクと終了ノード。

以下のように、条件が不足していることを示すいくつかのエラーが遷移上に表示されます。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 15

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4. 「遷移を作成します」をクリックして、遷移ツールの選択を解除します。

5. 「すべてのノードのレイアウト」をクリックして、ルール・フロー・ダイアグラムをフォーマットします。

6. 作業内容を保存します。

ステップ 4: 主な遷移の定義ルール・フロー内の遷移に条件を定義することができます。このルール・フローでは、データの検証時にのみ資格パッケージ内のルールが実行されるように、遷移条件を設定しています。

主な遷移を定義するには、次のようにします。

1. validation から eligibility への遷移をクリックします。

「プロパティー」ビューが開き、この遷移の条件が表示されます。

ヒント: 「プロパティー」ビューを表示できない場合は、「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「プロパティー」の順にクリックして、「プロパティー」ビューを開きます。

2. 「ラベル」フィールドに、「データは承認済み」と入力します。

3. ビジネス・アクション言語 (BAL) を使用して条件を記述するために、「遷移条件に BAL を使用」が選択されていることを確認します。

16 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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4. テキスト域にスペースを入力して「コンテンツ・アシスト」ボックスを表示し、項目をダブルクリックして ’the loan’ is approved というステートメントを形成します。

ヒント: テキスト域にステートメントを直接入力することもできます。

「プロパティー」ビューは次のようになるはずです。

validation から終了ノードへの遷移は、自動的に else に設定されます。

5. 変更を保存します。

これで、ルール・フローは次のようになるはずです。

ステップ 5: 最終アクションの定義実行の終了時にメッセージを表示するように、最終アクションを定義することもできます。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 17

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最終アクションを定義するには、次のようにします。

1. 終了ノードをクリックします。

「プロパティー」ビューが開き、最終アクションを入力することができます。

2. 「最終アクション」セクションで、「アクションに BAL を使用する」が選択されていることを確認します。

3. テキスト域にスペースを入力して「コンテンツ・アシスト」ボックスを表示し、以下の最終アクションを入力します。

print the approval status of ’the loan’ ;

注: 行末にセミコロン (;) を付ける必要があります。

この最終アクションにより、実行時にコンソールでメッセージが表示され、ルール実行の終了時のローン状況が示されます。

4. ルール・フロー・エディターでダイアグラムの外側をクリックし、「プロパティー」ビューで「メイン・フロー・タスク」が true に設定されていることを確認します。

5. 作業内容を保存して、ルール・フロー・エディターを閉じます。

これで、実行フローが定義されました。 次のタスクでは、アクションを記述します。

タスク 3: ルールのオーサリングこれで、チュートリアルの開始時に作成した語彙を使用して、ルールを編成できます。

開発者は、ルール・プロジェクトの開発時に、初期ルールを記述し、ルール・テンプレートを設計して、ルールの管理に使用するフォルダーの整理を行います。 その後は、ビジネス・ユーザーが Web 環境でこれらのルールを記述したり編集したりします。しかし、より複雑なルールを記述するよう開発者に求められる場合もあります。

このタスクでは、最初にアクション・ルールを作成し、次にあらかじめ用意されているルールをインポートします。 Rule Designer で、入力メニューを使用して、作成済みの語彙を基にした以下のアクション・ルールを作成します。

ifthe amount of ’the loan’ is more than 1,000,000

thenadd "The loan cannot exceed 1,000,000" to the messages of ’the loan’;reject ’the loan’ ;

このタスクを完了するには、およそ 15 分から 30 分かかります。

ステップ 1: アクション・ルールの作成最初に記述するルールでは、要求額が 1,000,000 より大きい場合、ローンは拒否されます。

18 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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アクション・ルールを作成するには、次のようにします。

1. Rule Designer の「ルール・プロジェクト・マップ」の「編成」部分で、「アクション・ルールの追加」をクリックします。

ヒント: 「ルール・エクスプローラー」で validation パッケージを右クリックして、「新規」>「アクション・ルール」とクリックすることもできます。

2. 「パッケージ」フィールドで、validation と入力し (または「参照」をクリックして選択し)、「名前」フィールドで、ルールに maximum amount という名前を付けます。

3. 「終了」をクリックします。

Intellirule エディターが開きます。

ステップ 2: アクション・ルールを完成させるここでは、ルールの作成に役立つ Intellirule エディターのコード補完メカニズムを使用します。

アクション・ルールを完成させるには、次のようにします。

1. Intellirule エディターで、if と入力してからスペース・バーを押します。「コンテンツ・アシスト」ボックスが開きます。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 19

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「コンテンツ・アシスト」ボックスから用語と語句を選択して、以下の式を作成します。

the amount of ’the loan’ is more than 1,000,000

2. 次の行で、then と入力し、スペース・バーを押してから、Ctrl+Shift+スペース・バーを押してツリー・コンプリーターをアクティブにします。

3. 「ツリー・コンプリーター」ボックスの上部にあるフィールドに message と入力して、メッセージに関する用語と語句のみを表示します。

4. 「add <a string> to the messages of <a loan>」をダブルクリックして挿入してから、「コンテンツ・アシスト」ボックスを使用して、以下の式の作成を完了します。

add "The loan cannot exceed 1,000,000" to the messages of ’the loan’ ;

重要:

行末にセミコロン (;) を付ける必要があります。

5. セミコロンを入力したら、Esc キーを押します (まだ「コンテンツ・アシスト」ボックスが開いている場合)。

6. Enter キーを押して新しい行を作成し、スペースを入力してから、「コンテンツ・アシスト」ボックスを使用して以下のステートメントを記述します。

reject ’the loan’ ;

7. Ctrl+Shift+F を押して、ルールをフォーマットします。

これで、ルールは以下のようになるはずです。

ifthe amount of ’the loan’ is more than 1,000,000

thenadd "The loan cannot exceed 1,000,000" to the messages of ’the loan’;reject ’the loan’ ;

8. 作業内容を保存して、Intellirule エディターを閉じます。

ルール・エディターの使用について詳しくは、アクション・ルールを処理するを参照してください。

ステップ 3: 残りのルールのインポートポリシーを完成させるには、借り手にローンを受ける資格があるかどうかを判断するルールを追加する必要があります。 このチュートリアルでは、資格ルールをルール・プロジェクトにインポートします。

20 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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残りのルールをインポートするには、次のようにします。

1. 「ファイル」 > 「インポート」の順にクリックします。

2. 「インポート」ウィザードで、「全般」 > 「ファイル・システム」と選択して、「次へ」をクリックします。

3. 「ソース・ディレクトリー」フィールドで、「参照」をクリックして<InstallDir>/gettingstarted/DecisionServer/answer/miniloan-rules を選択してから、「OK」をクリックします。

注:

「インポートするリソースが選択されていません」というメッセージは無視してください。これは、実行しようとしているアクションを促す Eclipse メッセージです。

4. 「インポート」ウィザード内のいずれかのペインで、miniloan-rules フォルダーが開きます。 このフォルダーを miniloan-rules/rules に展開して、eligibility の横にあるチェック・ボックスを選択します。

5. eligibility フォルダーを選択し、eligibility が強調表示されていることを確認してから、.rulepackage チェック・ボックスの選択を解除します。

6. 「宛先フォルダー」フィールドで、「参照」をクリックして、my rule project

を選択してから「OK」をクリックします。

7. 以下のように、「警告を出さずに既存リソースを上書き」オプションを選択します。

8. 「終了」 をクリックします。

eligibility ルールが、「ルール・エクスプローラー」のプロジェクトに追加されます。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 21

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ステップ 4: インポート済みルールの表示インポートしたルールを表示するには、次のようにします。

1. 「ルール・エクスプローラー」で eligibility ルールをダブルクリックして、慎重に確認します。

最低クレジット・スコア

クレジット・スコアが低すぎる場合は、ローンを拒否します。

最低所得

年間返済額に対して所得が低すぎる場合は、ローンを拒否します。

返済とスコア

意思決定表で、返済負担率とクレジット・スコアのさまざまな値に基づいて、ローンを拒否します。

意思決定表を使用して、条件およびアクションを共有するルールを示します。 意思決定表の各行にはルールが示されます。 カーソルを行の番号の上に置くと、対応するルールの本文を吹き出しヘルプとして表示できます。

注:

アクションのない行には、無効な行または不完全な行について警告するメッセージが表示されます。 これらの行は表内の隙間を埋めるだけの目的で存在するため、これらの警告は無視してもかまいません。 プロジェクトの実行時に、これらの行は無視されます。

2. 「ルール・エクスプローラー」で、rules/miniloan ルール・フローをダブルクリックして開きます。

3. ルール・フロー・エディターで、eligibility タスクをダブルクリックします。

4. 「プロパティー」ビューで、「ルールの選択」タブをクリックして、eligibility パッケージを展開します。

デフォルトでは、ルール・エンジンによるタスクの実行時にすべてのルールが関与します。

5. ルール・フロー・エディターを閉じます。

ルールが作成され、そのルールの実行フローが定義されました。 ルール・セットで処理するデータとして、ルール・セット・パラメーターが使用されました。 次のタスクでは、ルールをテストするシナリオの入力先の Excel ファイルを作成します。

22 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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タスク 4: ルールのテストルールを検証し、変更によって期待される効果が得られることを確認する場合、シナリオに対してルールをテストすることができます。 このタスクでは、ルールのテストを実行するためのシナリオ・ファイルを作成します。

Decision Validation Services (DVS) シナリオは、ルールの振る舞いを検証するためのユース・ケースです。 このシナリオとシナリオから予想される結果は、「シナリオ・ファイル」と呼ばれる Excel ファイルに格納されます。 ルールはシナリオに対して実行され、 レポートで、予想した結果と実行時に取得された結果が比較されます。Excel シナリオ・ファイルには以下の 2 つのシートが含まれています。

シナリオ入力パラメーターから作成された列にテスト・データを入力します。

予期した結果テストから取得されると期待される結果を定義します。

ビジネス・ユーザーは Decision Center でシナリオ・ファイルを作成することもできますが、最初に Rule Designer でルール・プロジェクトを用意する必要があります。

Rule Designer または Decision Center でテストを実行するには、次のステップを実行する必要があります。

v ルール・プロジェクトを検証して、Excel シナリオ・ファイルを作成し、出力の正確性を確認する。

v Excel シナリオ・ファイルにテスト・データを入力する。

v Rule Designer でテストを実行して、シナリオ・ファイルが予想どおりに機能することを確認する。

このタスクを完了するには、およそ 20 分から 30 分かかります。

ステップ 1: コンストラクターの選択Excel シナリオ・ファイルのテスト・データは、ルール・セット入力パラメーターから作成されます。入力パラメーターを構成する BOM クラスには、Excel シナリオ・ファイルで列を定義するコンストラクターがあります。

シナリオ・ファイルを作成する前に、Borrower クラスの DVS コンストラクターを定義する必要があります。選択する DVS コンストラクターによって必須の列を定義します。

このチュートリアルの場合、ルールをテストするために、借り手の名前、クレジット・スコア、および年収が必須です。

DVS コンストラクターを選択するには、次のようにします。

1. 「ルール・エクスプローラー」で、Borrower クラスをダブルクリックします。順序は次のとおりです。my rule project > bom > miniloan > miniloan >

Borrower。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 23

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Borrower クラスが BOM エディターに開きます。 「メンバー」セクションで、Borrower クラスに以下の 2 つのコンストラクターがあることが確認できます。

v Borrower ()

v Borrower (String, int, int)

Borrower (String, int, int) は、借り手の名前、クレジット・スコア、および年収に対応する引数を含むコンストラクターです。 これらの引数は、Excel シナリオ・ファイルの列を作成する際に使用されます。

2. Borrower (String, int, int) コンストラクターを編集するには、ダブルクリックします。

3. 「一般情報」セクションで、「DVS コンストラクター」を選択します。

このオプションにより、Excel シナリオ・ファイルの列の作成にコンストラクターが必ず使用されるようになります。 Borrower (String, int, int) コンストラクターは BOM エディターで以下のように表示されます。

4. 変更を保存し、BOM エディターを閉じます。

シナリオ・シートの借り手の必須の入力列を作成するためのコンストラクターが定義されました。

注:

24 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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このチュートリアルの目的のために、Loan クラスの DVS コンストラクターは既に選択されています。

Miniloan XOM には、コンストラクター引数の名前を指定する注釈が含まれており、Loan(int, int, double) がテストに使用するコンストラクターであると示されています。使用される注釈を確認する場合は、miniloan-xom/src/miniloan/

Borrower.java および miniloan-xom/src/miniloan/Loan.java を参照してください。注釈について詳しくは、XOM への注釈の追加を参照してください。

ステップ 2: プロジェクトの検証Excel シナリオ・ファイル・テンプレートを生成する前に、 Excel ファイルの生成の妨げになる可能性のあるエラーや警告がプロジェクトに一切含まれていないことを確認する必要があります。

プロジェクトを確認するには、以下のようにします。

1. 「ルール・エクスプローラー」で、my rule project を選択します。

2. 「ルール・プロジェクト・マップ」の「設計」部分で、「テスト用のプロジェクトのチェック」をクリックします。

「DVS プロジェクトの検証」ビューが開きます。

3. エラーや警告がないことを確認します。

リストされているエラーおよび警告がない場合は、プロジェクトは有効であり、シナリオ・ファイルを作成できます。

ステップ 3: シナリオ・ファイルの作成プロジェクトにエラーも警告も一切含まれていないことを確認した後に、 Excel シナリオ・ファイル・テンプレートを作成して、ルールの動作を検証します。

Excel シナリオ・ファイルを作成するには、以下のようにします。

1. 「ルール・プロジェクト・マップ」に切り替えて、「配布および統合」部分で「テスト用シナリオ・ファイルの作成」をクリックします。

2. 「ルール・プロジェクト」フィールドで、my rule project が選択されていることを確認してから、「次へ」をクリックします。

3. 使用する Excel バージョンとして、「2003」を選択します。

4. 「Excel のデフォルト・フォーマット (Default Excel Format)」オプションはそのままにしておきます。

5. Excel ファイルで使用する言語として、「英語 (米国)」を選択します。

6. 「Excel シナリオ・ファイル名」フィールドで、名前を /my rule

project/miniloan-test.xls に変更してから、「次へ」をクリックします。

7. 「予期した結果」ページで ’the loan’ を展開し、「承認済み」を選択します。

「承認済み」の横に equals 演算子が表示されます。 シナリオでローンが承認済みかどうかがテストされます。

8. 「次へ」 をクリックします。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 25

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9. 「予期した実行の詳細」ページは空白のままにして、「終了」をクリックします。

「ルール・エクスプローラー」で、miniloan-test.xls が my rule project の下に表示されます。

ヒント: miniloan-test.xls が my rule project の下に表示されない場合は、「ルール・エクスプローラー」でプロジェクトを右クリックして「最新表示」をクリックします。

ステップ 4: Excel シナリオ・ファイルへのデータの取り込みルール・プロジェクトが有効で、かつ Excel シナリオ・ファイルが正しいことを確認するには、このタスク内で後からテストする以下の 2 つの単純なシナリオを入力します。

v シナリオ 1 は、Miniloan Web アプリケーションからの元のデータです。 返済負担率が高すぎるため、ローンは拒否されます。

v シナリオ 2 は、シナリオ 1 よりもローンの額が低く設定されています。予想結果としてローンは承認されます。

Excel シナリオ・ファイルにデータを取り込むには、次のようにします。

1. Eclipse の外部で、<MyEclipseWorkspace>/my rule project にナビゲートし、miniloan-test.xls を開きます。

<MyEclipseWorkspace> は、ファイル・システム上のワークスペース・ディレクトリーを指します。

Eclipse に組み込まれている Excel エディターを使用すると、ファイルの保存時に問題が発生する可能性があります。

ヒント: 「ルール・エクスプローラー」でこのファイルを右クリックして、「次を使用して開く」 > 「システム・エディター」をクリックすることもできます。

2. 次のように、Excel シナリオ・ファイル・テンプレートの「シナリオ」シートに入力します。

ヒント:

v 行を追加するには、最初の行をコピーして貼り付けます。 貼り付けたシナリオの名前を必ず変更してください。

v <InstallDir>/gettingstarted/DecisionServer/answer/miniloan-rules/ にある miniloan-test.xls ファイルには、既に次の情報が入力されています。

表 1. シナリオ・シート

借り手 ローン

シナリオID

説明 名前 クレジット・スコア

年収 金額 期間 年利

Scenario 1 Joe 600 80000 500000 240 0.05

Scenario 2 Joe 600 80000 250000 240 0.05

26 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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シナリオ 1 とシナリオ 2 のローン額は異なります。

3. 「予期した結果」シートに以下の情報を入力します。

表 2. 予期した結果シート

シナリオ ID ローンは承認済みと等しい

シナリオ 1 FALSE

シナリオ 2 TRUE

4. ファイルを保存して閉じます。

5. Rule Designer の「ルール・エクスプローラー」で my rule project を右クリックし、「最新表示」をクリックして、ファイルを更新します。

ステップ 5: ローカルでの Excel シナリオ・ファイルのテストシナリオが予想どおりに機能するかどうかをテストするには、Rule Designer でExcel シナリオ・ファイルをローカル実行します。

Excel シナリオ・ファイルをローカルでテストするには、次のようにします。

1. 「実行」メニューで、「実行構成」をクリックします。

2. 以下のように構成を作成します。

a. 「実行構成」ダイアログの横のペインで、「DVS Excel ファイル」を右クリックして、「新規」をクリックします。

b. 「名前」フィールドで、起動構成名として Miniloan Test と入力します。

c. 「Excel ファイル」フィールドで、「参照」をクリックし、my rule

project/miniloan-test.xls を選択して「OK」をクリックします。

d. 「ルール・プロジェクト」フィールドで、「参照」をクリックし、my rule

project を選択して「OK」をクリックします。

e. 「HTML レポート」フィールドで、「参照」をクリックし、my rule

project を選択して「OK」をクリックします。

f. 「DVS 構成」タブをクリックして、「ローカル実行」オプションが選択されていることを確認します。

3. 「適用」 をクリックして 「実行」 をクリックします。

「コンソール」ビューが自動的に開かない場合は、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他」とクリックしてから、「全般」 > 「コンソール」と選択して、「OK」をクリックします。

「コンソール」ビューに、ビルド・プロセスのログと以下の結果が表示されます。

--- Output for scenario ’Scenario 1’ :false [Too big Debt-To-Income ratio]

--- Output for scenario ’Scenario 2’ :true []

Execution finishedNow starting generation of DVS HTML reportFinished generating DVS HTML report

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 27

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4. 「ルール・エクスプローラー」で、my rule project を右クリックし、「最新表示」をクリックします。

report.html ファイルがプロジェクトの下に表示されます。

5. 「ルール・エクスプローラー」で、report.html を右クリックして、「次を使用して開く」>「Web ブラウザー」とクリックします。

レポートが開き、テスト結果が表示されます。実行結果は予期した結果と同じです。テストは正常に実行されました。

シナリオ 1 では、予期した結果で指定されたように (ローンは承認済みと等しい: FALSE)、ローンは拒否されました。

シナリオ 2 では、予期した結果で指定されたように (ローンは承認済みと等しい: TRUE)、ローンは承認されました。

6. レポートを閉じます。

これで、BOM の一部に変更が加えられました。次のタスクでは、Excel ファイルを使用してルール・プロジェクトをデバッグする方法を確認します。

タスク 5: デバッグこのタスクでは、前のタスクで作成した Excel シナリオ・ファイルのテスト・データを使用して、ルール・セットをデバッグします。

ルールを実行環境に配布して作業を Miniloan アプリケーションに統合する前に、問題がないこと、およびルールが期待どおりに実行されることを確認する必要があります。Rule Designer では、テストおよびデバッグ目的で、ルールをサンドボックスで実行することができます。

このタスクを完了させるために必要な時間は、およそ 15 分です。

ステップ 1: ブレークポイントの挿入Excel シナリオ・ファイルを使用して、ルールの実行をデバッグすることができます。 Rule Designer でのデバッグでは、ルール・コードと Java コードの両方にステップイントゥすることができます。ルールにブレークポイントを挿入し、ブレークポイントを設定した場所で実行を停止します。

ブレークポイントを設定するには、次の手順に従います。

1. 「コンソール」ビューが開いていることを確認します。

28 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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ヒント: 「コンソール」ビューを開くには、「ウィンドウ」メニューで「ビューの表示」 > 「その他」をクリックします。「ビューの表示」ダイアログで、「全般」 > 「コンソール」と選択してから、「OK」をクリックします。

2. 「ルール・エクスプローラー」で、rules/miniloan ルール・フローをダブルクリックして、ルール・フロー・エディターで表示します。

3. ルール・フロー・ダイアグラム内の eligibility タスクを選択して右クリックし、「ブレークポイントの切り替え」をクリックします。

ブレークポイント・マーカーは、eligibility タスクの横に表示されます。

ステップ 2: ルール実行のデバッグこれで、ブレークポイントが挿入されました。実行のデバッグを開始することができます。

実行をデバッグするには、次のようにします。

1. 以下のように、デバッガーを開始します。

a. 「実行」 > 「デバッグ構成」をクリックします。

b. 「デバッグ構成」ダイアログの横のペインで、「DVS Excel ファイル」 >

「Miniloan Test」を選択します。

これは、前のタスクで作成した起動構成です。 これを再使用してルール実行をデバッグします。

c. 「デバッグ」をクリックします。

「デバッグ」パースペクティブに変更するかどうかを尋ねるダイアログが開きます。「はい」をクリックします。 「デバッグ」パースペクティブが開きます。 デバッグ・コマンドは、「デバッグ」ビューまたは「実行」メニューから使用できます。

デバッグは、eligibility タスクの開始時に (ブレークポイントを挿入した場所で) 停止します。

2. 以下のように、ルール・コードをステップスルーします。

a. 「ステップイン」をクリックします。デバッグは、minimum income ルールの最初のアクションで停止します。

b. 「変数」ビューで、loan オブジェクトを展開します。 approved 属性の値はtrue です。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 29

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c. 「ステップオーバー」をクリックして、minimum income ルールの次のアクション・ステートメントに進みます。 このアクションによって、ローンを拒否するメソッドが呼び出されます。

d. 「ステップイン」をクリックします。これで、ルールから呼び出されたreject メソッドの Java コードが表示されます。このメソッドは、Java

XOM プロジェクトに定義されています。

e. 「ステップ・リターン」をクリックして、ルールに戻ります。 これで、「変数」ビューの loan オブジェクトの approved 属性が false になります。これは、ローンが拒否されたことを意味します。

3. 「再開」をクリックして、シナリオ 1 の実行を完了してください。

シナリオ 2 の実行が開始され、eligibility タスクが開始される際に停止します。

4. 「再開」をクリックして、シナリオ 2 の実行を完了してください。

30 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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実行が終了すると、「コンソール」ビューに以下のメッセージが表示されます。

--- Output for scenario ’Scenario 1’ :false [Too big Debt-To-Income ratio]

--- Output for scenario ’Scenario 2’ :true []

Execution finishedNow starting generation of DVS HTML reportFinished generating DVS HTML report

5. 「ウィンドウ」メニューで、「パースペクティブを開く」>「その他」>「ルール」をクリックして、「ルール」パースペクティブに戻ります。

また、 Eclipse のツールバーの脇には、現在のパースペクティブ名と共に、使用可能な他のパースペクティブに素早くアクセスするためのボタンが表示されています。

6. ルール・フローを閉じます。

ルールをテストするためのシナリオ・ファイルを作成し、それをデバッグに使用しました。 これで、アプリケーションにルール・エンジンを提供するランタイム実行環境である Rule Execution Server にルールを配布できます。

タスク 6: ルールの配布このタスクでは、ルール・セットを Rule Execution Server に配布します。 Rule

Execution Server は、ルールを実行するルール・エンジンを含んだランタイム環境です。

ここまでに、ビジネス・ユーザーが理解可能な語彙を使用してルールをいくつか記述し、それらのルールをルール・フローに関連付けました。次は、以下のように 2

段階に分けて、作業を Miniloan アプリケーションに統合します。

1. RuleApp を Rule Execution Server に配布します。 RuleApp は Rule Execution

Server で必要なフォーマットです。 これにはルール・セットが含まれます。Java クラスが JAR ファイルにパッケージ化される場合と同じように、ルール・セットは JAR ファイルにパッケージ化され、実行に必要なものすべて (ルールやルール・フローなど) が含まれます。

2. 前のタスクで実装して検証したビジネス・ロジックが Rule Execution Server で実行されるように、Miniloan Web アプリケーションの統合コードを呼び出します。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 31

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このタスクでは、ホスト化されたトランスペアレント・デシジョン・サービス(HTDS) を使用して、配布済みルール・セットもテストできます。Rule Execution

Server に RuleApp を配布したら、ルール・セットから WSDL ファイルを生成し、それを Rule Designer でテストできます。

このタスクを完了するには、およそ 15 分から 30 分かかります。

ステップ 1: Rule Designer からの配布Rule Designer からルールを配布するには、最初に RuleApp プロジェクトを作成する必要があります。 次に、次のタスクで行うルール・セット実行のモニターを有効にするように、一部のプロパティーを設定します。

RuleApp プロジェクトを作成して RuleApp を配布するには、次のようにします。

1. サンプル・サーバーが始動していることを確認します。

サンプル・サーバーが停止している場合は、「スタート」 > 「すべてのプログラム」 > 「IBM」 > 「package_group」 > 「サンプル・サーバー」 > 「サーバーの開始」の順にクリックします。 package_group は、インストール時にInstallation Manager で指定したパッケージ・グループを指します。 デフォルトのパッケージ・グループは Operational Decision Manager V8.5.1 です。

2. 「ルール・プロジェクト・マップ」の「配布および統合」部分で、「RuleAppプロジェクトの作成」をクリックします。

ヒント: 「ファイル」メニューを使用してから、「新規」>「プロジェクト」をクリックし、「RuleApp プロジェクト」を選択することもできます。

3. 「新規 RuleApp プロジェクト」ウィザードの「プロジェクト名」フィールドに、my ruleapp と入力します。

4. 「次へ」 をクリックします。

「ルール・セット・アーカイブの追加」ページに my rule project が表示されます。

32 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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ヒント: このルール・プロジェクトが表示されない場合は、「追加」をクリックし、my rule project を選択し、「OK」をクリックします。

5. 「終了」 をクリックします。

プロジェクト my rule project から生成されたルール・セット・アーカイブを含んだ RuleApp プロジェクトが作成されました。

my ruleapp が「ルール・エクスプローラー」に表示されます。RuleApp エディターが開き、RuleApp を Rule Execution Server に配布できます。

6. エディターの「ルール・セット・アーカイブ」タブをクリックします。

7. 「ルール・セット・アーカイブ」で myruleproject アーカイブを選択します。

8. ルール・セットのモニターが有効になるように、ルール・セット・プロパティーを追加します。

a. 「ルール・セット・プロパティー」セクションで、ruleset.bom.enabled が存在しないことを確認します。存在する場合は、true に設定されていることを確認します。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 33

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b. 「新規」をクリックして、ルール・セットの新規プロパティーを作成します。

c. 「プロパティーの編集」ダイアログで、事前定義プロパティーmonitoring.enabled をリストから選択し、「値」フィールドに true を入力してから「OK」をクリックします。

d. 変更を保存します。

9. 「概要」タブをクリックし、「配布」セクションで「配布」をクリックします。

10. 「RuleApp アーカイブの配布」ウィザードで、「RuleApp メジャー・バージョンのインクリメント」を選択したままにして、「次へ」をクリックします。

注: デフォルトの Eclipse with JDK 7 を使用している場合、警告が表示されます。アプリケーション・サーバーが JDK 6 で実行されている場合は、Eclipse

の設定を、JDK 6を使用するように変更する必要があります。

11. ウィザードの次のページで、「一時的な Rule Execution Server 構成を作成」が選択されていることを確認し、以下の構成詳細を入力します。

URL: http://localhost:<PORT>/res

重要: URL に正しいポート番号を入力します。 詳しくは、サーバーのポート番号の確認を参照してください。

ログイン: resAdmin

パスワード: resAdmin

12. 「終了」 をクリックします。

バージョン 1.0 の RuleApp が配布されたことを示すメッセージが、コンソールに表示されます。

13. RuleApp エディターを閉じます。

ステップ 2: 配布された RuleApp の表示ここで、配布された RuleApp を、ルール・エンジンと対話する、ルールの実行環境(Java SE および Java EE) である Rule Execution Server に表示します。 Rule

Execution Server は、ルールの実行に関する管理、パフォーマンス、セキュリティー、およびロギング機能を処理します。

Web サービス、EJB、または (今回のケースでは) ピュア Java オブジェクト(POJO) を使用して、アプリケーションから Rule Execution Server にアクセスします。

配布された RuleApp を表示するには、次のようにします。

1. 「スタート」 > 「すべてのプログラム」 > 「IBM」 > 「package_group」 >

「サンプル・サーバー」 > 「Rule Execution Server コンソール」をクリックします。

package_group は、インストール時に IBM Installation Manager で指定されたパッケージ・グループを表します。 デフォルトのパッケージ・グループはOperational Decision Manager V8.5.1 です。

34 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

Page 39: バージョン 8 リリース 5 - IBM · v ビジネス・ルールの記述、およびその後のルールのテストとデバッグ。 v 実行環境へのルールの配布。

ヒント: ブラウザーに http://localhost:<PORT>/res と入力することもできます。 URL には正しいポート番号を入力してください。

2. 以下の詳細情報を使用して、Rule Execution Server コンソールにサインインします。

ユーザー名: resAdmin

パスワード: resAdmin

3. 「エクスプローラー」タブをクリックします。

4. 「ナビゲーター」で、「RuleApp」を展開してから /myruleapp/1.0 を展開します。

以下のように、Rule Execution Server には、予想どおり、バージョン 1.0 のルール・セットを含んだバージョン 1.0 の myruleapp が含まれていることがわかります。

5. /myruleproject/1.0 をクリックして、「ルール・セット・ビュー」内にルール・セットの詳細を表示します。

ルール・セットの状況が、実行可能であることを示す「有効」になっていることに注目してください。

6. 「プロパティーを表示」リンクをクリックして、ルール・セット・プロパティーを表示します。

前のステップで追加したプロパティーが true に設定されています。

ステップ 3: ルールを使用する Miniloan Web アプリケーションの実行

Miniloan Web アプリケーションは、ビジネス・ロジックをピュア Java コードとしてアプリケーションに組み込むか、ビジネス・ロジックをルール・セット内にコード化するか選択できるように設計されています。 Miniloan アプリケーションの最初の始動時は、まだルール・セットを作成していなかったため、Java コードを使用してアプリケーションを実行しました。 これで、ルール・セットが作成され、Rule

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 35

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Execution Server に配布されたため、「ルールの使用」チェック・ボックスを選択することが可能です。 アプリケーションがルール・セットの実行を呼び出すようになります。

検証の実行には、Miniloan Bean の validateWithJRules メソッドを使用します。

Miniloan アプリケーション内で統合コードを呼び出すには、次のようにします。

1. 新しいブラウザー・ウィンドウを開き、正しいポート番号を指定した以下のURL を入力します。

http://localhost:<PORT>/miniloan-server

2. 「ルールの使用」チェック・ボックスを選択します。

このチェック・ボックスにより、ルール・セットの実行を呼び出すコードがアクティブになります。 この時点から、「ローンの検証」をクリックすると、Miniloan Web アプリケーションは Rule Execution Server に配布したルールを実行します。 Miniloan の動作は、ビジネス・ロジックがアプリケーション・コードの一部でなくなっていること以外は同じです。

「ルール・セット情報」にいくつかのフィールドが一時的に追加されていることに注目してください。これにより、ユーザーは開発者として、ルールがどのように実行されているかを確認することができます。

3. 「ローンの検証」をクリックします。 以下のように、検証の結果は前と同じようになります。

ローンは拒否されましたメッセージ:返済負担率が大きすぎます

「ルールの実行の概要」は、eligibility.minimum income ルールがルール・タスク miniloan#eligibility で実行されたことを表示します。

ルールが実行されるのは、ルールの条件が満たされ、ルールのアクションがトリガーされたときです。このルールによって、ローンの approved 状況が false

に設定されます。

4. 金額を 300000 に変更して、「ローンの検証」を再度クリックします。

今回は、次の応答が表示されます。

ローンは承認されました1 年の返済は 23758 です

ローンは承認されました。実行されたルールはありません。

5. Miniloan Web アプリケーションを閉じます。 アプリケーションをモニターするために、後で再度開くことになります。

(オプション) ステップ 4: HTDS WSDL ファイルの取得ホスト化されたトランスペアレント・デシジョン・サービス (HTDS) は、配布されたルール・セットにアクセスするためのインターフェースを提供する Web サービスです。デシジョン・サービス・コンポーネントは入力パラメーターをルール・エ

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ンジンに渡し、戻り値にアクセスします。 トランスペアレント・デシジョン・サービスは、デシジョン・サービスからルールへの追跡可能性、実行時のモニター、バージョン管理などをサポートします。

Rule Execution Server コンソールから、myruleproject ルール・セットの WSDL

ファイルを取得できます。

WSDL ファイルを取得するには、次のようにします。

1. Rule Execution Server コンソールで、まだ myruleproject ルール・セット・ページが表示されていることを確認し、ページ上部にあるツールバーで「HTDS 記述ファイルの取得」をクリックします。

2. 「SOAP」 オプションが選択されたままで、「最新のルール・セット・バージョン」と「最新の RuleApp バージョン」を選択して、「ダウンロード」をクリックします。

3. WSDL ファイルを <MyEclipseWorkspace>/my rule project に保存し、MyDecisionService.wsdl に名前変更します。

<MyEclipseWorkspace> は、ファイル・システム上のワークスペース・ディレクトリーを指します。

ヒント: WSDL ファイルを Rule Designer にインポートする際は、「インポート」ウィザードを使用することもできます。

a. 「ファイル」メニューで、「インポート」をクリックします。

b. 「全般」 > 「ファイル・システム」をクリックしてから、「次へ」をクリックします。

c. WSDL ファイルを保存したフォルダーを参照し、インポートする WSDL ファイルを選択します。

d. 「宛先フォルダー」フィールドで、my rule project を選択してから、「終了」をクリックします。

4. Rule Execution Server コンソールからサインアウトします。

(オプション) ステップ 5: Rule Designer での HTDS のテストRule Execution Server から取得してワークスペースに保存した WSDL ファイルを使用して、Rule Designer で Web サービスをテストします。 テスト環境で、テスト・データをいくつか入力し、WSDL 操作を呼び出します。

Web サービスをテストするには、次のようにします。

1. 「ルール・エクスプローラー」で、my rule project を右クリックし、「最新表示」をクリックします。

ルール・プロジェクトに MyDecisionService.wsdl ファイルが表示されます。

2. MyDecisionService.wsdl をダブルクリックして、WSDL エディターで開きます。

入力メッセージ、出力メッセージ、および SOAP 障害を持つ要求/応答タイプの 1 つの操作 (MyRuleProject) が存在します。

3. MyDecisionService.wsdl ファイルを閉じます。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 37

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4. Java パースペクティブに切り替えます。

a. 「ウィンドウ」メニューで、「パースペクティブを開く」 > 「その他」 >

「Java」をクリックします。

b. 「OK」 をクリックします。

5. 「パッケージ・エクスプローラー」で、my rule project を展開します。

6. MyDecisionService.wsdl を右クリックし、「Web サービス」 > 「Web サービス・エクスプローラーでのテスト」をクリックします。

7. 「Web サービス・エクスプローラー」で、「操作」の下の Myruleproject をクリックします。

8. borrower の空のフィールドに以下の値を入力します。

v creditScore: 100

v yearlyIncome: 70000

9. loan の空のフィールドに以下の値を入力します。

v amount:8000

v duration:12

v yearlyInterestRate:2.5

クレジット・スコアが最低限度を下回るため、ローンは拒否される必要があります。

10. 「実行」をクリックして、Rule Execution Server の Web サービスを呼び出します。

11. 「状況」セクションで応答を確認します。

ローンは承認されませんでした。

38 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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12. 「Web サービス・エクスプローラー」を閉じ、「ルール」パースペクティブに切り替えます。

ルール・セットを Rule Execution Server に配布し、結果を Miniloan Web アプリケーションでテストし、さらに Web サービスとしてもテストしました。次のタスクでは、Rule Execution Server を使用して、ルールの実行をモニターおよび監査します。

タスク 7: モニターこのタスクでは、Rule Execution Server コンソールを使用してルール・セット実行をモニターする方法を学習します。 デシジョン・ウェアハウスを使用して、格納されている意思決定トレースの監査および表示を行うこともできます。

企業内でコンピューター・アプリケーションを担当する IT プロフェッショナルとして、ルールが有効なすべてのアプリケーションが正しく機能している状態を確保する必要があります。 Rule Execution Server は、ルールの実行を管理する環境を提供するだけでなく、これを使用してルール・セットの実行をモニターすることもできます。

監査員は、ルール・セットの実行パフォーマンスを分析し、報告される可能性がある問題のあるトランザクションをトラブルシューティングすることができます。 トランザクション失敗時の問題を特定するには、監査員およびアナリストは、適用された業務ポリシーと、実行時に使用されたトランザクション・データを把握する必

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 39

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要があります。 デシジョン・ウェアハウスは Rule Execution Server から使用でき、監査目的で使用可能なルール・セット実行トレースを格納します。

このタスクを完了するには、およそ 10 分から 15 分かかります。

ステップ 1: Rule Execution Server 診断の実行データベースが使用できなくなるネットワーク障害などの、実行環境でのエラーを特定できるように、Rule Execution Server では診断機能が提供されます。

Rule Execution Server 診断を実行するには、次のようにします。

1. Rule Execution Server コンソールを開きます。

ヒント:

v 「スタート」 > 「すべてのプログラム」 > 「IBM」 > 「package_group」 >

「サンプル・サーバー」 > 「Rule Execution Server コンソール」をクリックします。 package_group は、インストール時に IBM Installation Manager で指定したパッケージ・グループを指します。 デフォルトのパッケージ・グループは Operational Decision Manager V8.5.1 です。

v 正しいポート番号を指定し、ブラウザーに http://localhost:<PORT>/res と入力することもできます。

2. 以下の詳細情報を使用して、Rule Execution Server にサインインします。

ユーザー名: resAdmin

パスワード: resAdmin

3. 「診断」タブをクリックしてから、「診断の実行」をクリックします。

緑色のチェック・マークは、ルール実行が成功したことを示します。

4. 「すべて展開」をクリックして、各テストの詳細を表示します。

診断では、接続、リソース・アダプター情報、RuleApp とルール・セットの作成、ルール・セットの実行と更新、RuleApp とルール・セットの削除など、実行環境に関連するさまざまな項目をテストします。

ステップ 2: 配布された RuleApp の統計値の表示実行環境は正しく機能しているが、パフォーマンス上の問題が報告されている場合は、Rule Execution Server コンソールでルールの実行に関する統計値を取得することができます。

配布された RuleApp の統計値を表示するには、次のようにします。

1. Rule Execution Server で、「エクスプローラー」タブをクリックします。

2. 「ナビゲーター」の下で「RuleApp」を展開して、ルール・セット/myruleapp/1.0/myruleproject/1.0 を選択します。

3. 「ルール・セット・ビュー」ツールバーの「統計値の表示」をクリックして、ルール・セットの実行回数などのルール・セット実行統計値、および「平均時間」や「最大時間」などのランタイム統計値を表示します。

40 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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4. 別のブラウザー・ウィンドウで、Miniloan Web アプリケーション(http://localhost:<PORT>/miniloan-server) を開きます。

5. 「ルールの使用」チェック・ボックスが選択されていることを確認して、「ローンの検証」をクリックします。

6. Rule Execution Server コンソールに切り替えて、「最新表示」をクリックします。

統計値のルール実行のカウントが、ローンを検証した回数だけ増えています。

ステップ 3: Miniloan アプリケーションでのトランザクションの実行

前のタスクで、意思決定ヒストリーをトレースするための monitoring.enabled ルール・セット・プロパティーを追加しました。シミュレートしたルール・セットのトランザクションはすべて、デシジョン・ウェアハウスに保管され、記録されるようになりました。

Miniloan アプリケーションでトランザクションをシミュレートするには、次のようにします。

1. Miniloan アプリケーションを開始するには、ブラウザーで、正しいポート番号を指定した以下の URL を入力します。

http://localhost:<PORT>/miniloan-server

2. ローン額を 2000000 に変更します。

3. 「ルールの使用」チェック・ボックスが選択されていることを確認して、「ローンの検証」をクリックします。

ローンは拒否されました。

ステップ 4: デシジョン・ウェアハウスでの過去のトランザクションの検索

トランザクションが失敗する要因となった意思決定を見つけるために、デシジョン・ウェアハウスで過去のトランザクションと意思決定トレースを検索します。

過去のトランザクションを検索するには、次のようにします。

1. Rule Execution Server コンソールで、「デシジョン・ウェアハウス」タブをクリックします。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 41

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2. 「意思決定検索」ページで、フィールドを空白のままにして、「検索」をクリックします。

デシジョン・ウェアハウスに、Miniloan アプリケーションで実行したトランザクションの意思決定が表示されます。 例えば、 41ページの『ステップ 3:

Miniloan アプリケーションでのトランザクションの実行』で実行したトランザクションの意思決定の場合、日付と処理時間が表示され、1 つのルールが実行されたことが示されます。

ステップ 5: 実行されたルールの表示デシジョン・ウェアハウスを使用すれば、ローンの拒否理由がわかります。 意思決定の実行詳細を確認し、実行されたルールを表示します。

意思決定の実行詳細を表示するには、次のようにします。

1. 見つかった意思決定がリストされた表にある「意思決定トレース」列で、1 つのルールが実行された意思決定の「意思決定の詳細を表示」をクリックします。

意思決定トレースの詳細が新しいウィンドウに開きます。

2. 「意思決定トレース」セクションで、「ルール・フロー・タスク」>「miniloan」>「miniloan」 > 「validation」の順に展開します。

意思決定トレースには、validation.maximum amount ルールが実行されたことが示されます。

ローンは、 41ページの『ステップ 3: Miniloan アプリケーションでのトランザクションの実行』で入力された金額が最高額の 1000000 を超えたため、拒否されました。

3. 「入力パラメーター」セクションで、リストされている入力パラメーターを確認します。

ローン額の入力パラメーターが 2000000 であることが分かります。

<amount><int>2000000</int></amount>

4. 「意思決定トレース」ウィンドウを閉じ、Rule Execution Server からサインアウトします。

次のタスクでは、ルール・プロジェクトを Decision Center に公開して、共有環境でビジネス・ユーザーがビジネス・ルールにアクセスできるようにします。

42 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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タスク 8: Decision Center への公開ここでは、ルール・プロジェクトを Decision Center に公開します。

このタスクでは、Rule Designer で開発したルール・プロジェクトを Decision Center

でビジネス・ユーザーが使用できるようにします。 Decision Center は、ビジネス・ユーザーがルールを表示、作成、および変更できるようにするための Web ベース環境です。 Rule Designer から、ルール・プロジェクトを Decision Center に公開し、ビジネス・ユーザーの作業を Rule Designer のコピーに定期的に同期化します。

重要: このタスクはオプションです。 このタスクを実行するには、Decision Center

がインストールされている必要があります。

このタスクを完了するには、およそ 10 分から 15 分かかります。

ステップ 1: Decision Center へのルール・プロジェクトの公開

注: サンプル・サーバーが停止している場合は、 4ページの『Miniloan Web アプリケーションの開始』の説明に従って開始します。

ルール・プロジェクトをビジネス・ユーザーが使用できるようにするには、Rule

Designer を Decision Center に接続して、そこにルール・プロジェクトを公開する必要があります。

ルール・プロジェクトを Decision Center に公開するには、次のようにします。

1. Rule Designer で my rule project を右クリックし、 「Decision Center」 >

「接続」の順にクリックします。

2. 以下のようにして、Decision Center 「構成」ダイアログを完了します。

URL: http://localhost:<PORT>/teamserver

URL に正しいポート番号を入力します。 詳しくは、サーバーのポート番号の確認を参照してください。

ユーザー名: rtsAdmin

パスワード: rtsAdmin

3. 「接続」をクリックします。

接続が確立されると、メッセージ「Decision Center との接続が正常に確立されました」が表示され、「プロジェクト構成」領域がアクティブになります。

4. 「プロジェクト構成」領域で、「Decision Center にプロジェクトを新規作成」が選択されていることを確認し、それから「終了」をクリックします。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 43

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5. 公開プロセスが完了すると、「同期化完了」ダイアログが開きます。 「OK」をクリックして、このダイアログを閉じます。

6. 「チーム同期化」パースペクティブに変更するかどうかを尋ねるダイアログが開きます。 「はい」をクリックします。

空の「同期化」ビューが開き、プロジェクト内で変更が行われていないことが示されます。 これは、ルールがこの時点で Decision Center に公開されていることを意味します。

ステップ 2: Decision Center でのルール・プロジェクトの検索これで、ルール・プロジェクトが公開されました。Decision Center を開いて、ルールをビジネス・ユーザーの環境で表示することができます。

Decision Center でルール・プロジェクトを検索するには、次のようにします。

1. 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」 > 「IBM」 >

「package_group」 > 「サンプル・サーバー」 > 「Decision Center エンタープライズ・コンソール」をクリックします。

package_group は、インストール時に IBM Installation Manager で指定されたパッケージ・グループを表します。 デフォルトのパッケージ・グループはOperational Decision Manager V8.5.1 です。

ヒント: ブラウザーで、http://localhost:<PORT>/teamserver/ (正しいポート番号を指定した URL) を入力してもかまいません。

44 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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2. 以下の詳細情報を使用して Decision Center にサインインします。

ユーザー名: rtsUser1

パスワード: rtsUser1

Decision Center は、さまざまなユーザー・プロファイルを処理することができます。 ここでは、通常のビジネス・ユーザーとしてサインインします。

3. Decision Center の「ホーム」タブにある「使用中のプロジェクト」フィールドで、my rule project を選択します。

4. 「検索」タブをクリックします。

5. 「ビジネス・ルール」で、validation フォルダーをクリックします。

6. 表内のルール名の横にある 「プレビュー」をクリックして、maximum

amount ルールの内容をプレビューします。

7. eligibility フォルダーをクリックしてから、repayment and score 意思決定表

の横にある 「プレビュー」をクリックして、その内容をプレビューします。

8. 「ルール・フロー」をクリックしてから、miniloan ルール・フローの横にある

「プレビュー」をクリックして、その内容をプレビューします。

9. Decision Center からサインアウトします。

これで、ビジネス・ロジックをビジネス・ユーザーが使用できるようになりました。ビジネス・ロジックはビジネス・ユーザーが管理し、実行は IT によってモニターされる、ルールが有効なアプリケーションが用意できました。 チュートリアルで実行したタスクの詳細については、『まとめ』を参照してください。

まとめ「入門」チュートリアルが完了し、Decision Server のモジュールとそれらのモジュールが相互作用する仕組みがわかりました。

このチュートリアルを通して、以下のモジュールについて理解できました。

v Rule Designer。ビジネス・ルール・アプリケーションの設計および開発を行います。

v Rule Execution Server。ビジネス・ロジックの実行およびモニターを行います。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 45

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ルール・プロジェクトを Decision Center に公開して、ルールをビジネス・ユーザーが使用できるようにする方法も学習しました。

Decision Server を使用して、ビジネス・ロジックを独自のアプリケーションから切り離し、ビジネス・ユーザーが管理できるようにする方法を理解するために、このチュートリアルをご活用ください。

このチュートリアルでの実行内容について詳しく知りたい場合は、以下の表にある情報やヘルプが役に立ちます。 以下の表には、このチュートリアルの各タスクについて、資料の他のセクションに記載されている関連情報へのリンクが示されています。

タスク 関連情報 関連チュートリアル

5ページの『タスク 1: ルール・プロジェクトの設計』 ビジネス・オブジェクト・モ

デルの設計

ルール・プロジェクトの開発

チュートリアル: 語彙の定義

13ページの『タスク 2: 調整』

ルール・セット実行を調整する

チュートリアル: 最初のルール・フローの作成

18ページの『タスク 3: ルールのオーサリング』

ビジネス・ルールを編成するチュートリアル: アクション・ルールの作成

チュートリアル: 意思決定表の編集

23ページの『タスク 4: ルールのテスト』

ルール・セットのテストおよびシミュレーション

チュートリアル: Excel テスト用に BOM を構成

28ページの『タスク 5: デバッグ』

ルール・エンジンを使用したルールの実行 チュートリアル: Excel シナ

リオ・ファイルのデバッグ

チュートリアル: ルール・セットのデバッグ

31ページの『タスク 6: ルールの配布』

RuleApp の配布およびエクスポート

チュートリアル: RuleApp の管理

39ページの『タスク 7: モニター』 サーバーのモニターと管理

デシジョン・ウェアハウスのモニターと管理

ルール・セット実行のモニター

チュートリアル: Java または.NET 上でのホスト化されたトランスペアレント・デシジョン・サービスの実行

43ページの『タスク 8:

Decision Center への公開』Designerからの同期化

チュートリアルの再開

このチュートリアルを再度実行する場合は、新しい空のワークスペースに切り替えてください (サンプル・データベースの復元を参照)。

46 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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サンプル・サーバーの停止

サンプル・サーバーを停止するには、「すべてのプログラム」 > 「IBM」 >

「package_group」 > 「サンプル・サーバー」 > 「サーバーの停止」の順にクリックします。

package_group は、インストール時に IBM Installation Manager で指定されたパッケージ・グループです。 デフォルトのパッケージ・グループは Operational Decision

Manager です。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門このチュートリアルは、Operational Decision Manager V8.5.1 を初めて使用するユーザーに役立ちます。このチュートリアルでは、Rule Designer を使用してルール・ベースのアプリケーションを作成および実行する方法、および Rule Execution Server

を使用してルールを実行する方法について説明します。このチュートリアルを初めて実行する場合は、関連セクションもお読みください。

学習目標

このチュートリアルでは、以下の方法を学習します。

v ルール・プロジェクトの設計。

v ルールの調整および実行フローの定義。

v ビジネス・ルールの記述、およびその後のルールのテストとデバッグ。

v 実行環境へのルールの配布。

v ルールのモニターおよび監査。

v Web ベースのビジネス環境へのルール・プロジェクトの公開。

所要時間

このチュートリアルを完了するには、3 から 4 時間かかります。

チュートリアル: ビジネス・ルール入門 47

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48 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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特記事項

本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。

本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。 日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本IBM の営業担当員にお尋ねください。 本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。 これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。 ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。

IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合があります。 本書の提供は、お客様にこれらの特許権について実施権を許諾することを意味するものではありません。 実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。

〒103-8510

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© Copyright IBM Corp. 2008, 2013 49

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本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムとその他のプログラム (本プログラムを含む) との間での情報交換、および (ii) 交換された情報の相互利用を可能にすることを目的として、本プログラムに関する情報を必要とする方は、下記に連絡してください。

IBM United Kingdom Laboratories,

Mail Point 151,

Hursley Park,

Winchester,

Hampshire,

England SO21 2JN

本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができますが、有償の場合もあります。

本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、またはそれと同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。

この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で決定されたものです。 そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。 さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。 実際の結果は、異なる可能性があります。 お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。

IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公に利用可能なソースから入手したものです。 IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの製品の供給者にお願いします。

本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。 より具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるいは製品などの名前が含まれている場合があります。 これらの名称はすべて架空のものであり、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎません。

著作権使用許諾:

本書には、さまざまなオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を例示するサンプル・アプリケーション・プログラムがソース言語で掲載されています。 お客様は、サンプル・プログラムが書かれているオペレーティング・プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠したアプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することができます。 このサンプル・プログラムは、あらゆる条件下における完全なテストを経ていません。 したがって IBM は、これらのサンプル・プログラムについて信頼性、利便性もしくは機能性があることをほのめかしたり、保証することはでき

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ません。これらのサンプル・プログラムは特定物として現存するままの状態で提供されるものであり、いかなる保証も提供されません。 IBM は、お客様の当該サンプル・プログラムの使用から生ずるいかなる損害に対しても一切の責任を負いません。

それぞれの複製物、サンプル・プログラムのいかなる部分、またはすべての派生的創作物にも、次のように、著作権表示を入れていただく必要があります。

© (お客様の会社名) (西暦年). このコードの一部は、IBM Corp. のサンプル・プログラムから取られています。 © Copyright IBM Corp. _年を入れる_.

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Business Machines Corporation の商標です。 他の製品名およびサービス名等は、それぞれ IBM または各社の商標である場合があります。 現時点での IBM の商標リストについては、 http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧ください。

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UNIX は The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

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特記事項 51

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52 IBM Operational Decision Manager: ビジネス・ルール入門

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索引日本語, 数字, 英字, 特殊文字の順に配列されています。なお, 濁音と半濁音は清音と同等に扱われています。

[ア行]意思決定の監査デシジョン・ウェアハウス入門 39

[カ行]開始、Rule Designer の入門での 6

[サ行]作成するルール、入門での 18

ルール・パッケージ 13

ルール・フロー・ダイアグラム 14

ルール・プロジェクト入門 7

処理時間実行の意思決定の、Rule Execution

Server コンソールでの 41

診断の実行入門で 40

宣言ルール・セット・パラメーター、入門

11

[タ行]調整ルール実行 13

デシジョン・ウェアハウス意思決定監査の入門 39

デバッグルール実行入門での 28

[ナ行]入門チュートリアル概要 1

[ハ行]配布プロジェクト、Rule Designer からの

32

配布された RuleApp の統計値の表示入門での 40

配布された RuleApp の表示入門での 34

ビジネス・オブジェクト・モデル (BOM)

作成、入門 9

[マ行]モニタールール・セット実行 39

[ラ行]ルールインポート 20

オーサリングRule Designer での、入門 18

作成、入門での 18

ルール実行調整 13

ルールのインポート入門で 20

ルールのオーサリングRule Designer での入門 18

ルール・セット実行モニター 39

ルール・セット・パラメーター宣言、入門での 11

ルール・フロー編集 16

ルール・プロジェクト作成する入門 7

設計入門 5

ルール・プロジェクトの検索入門での 44

ルール・プロジェクトの公開Decision Center への入門での 43

DDecision Server

入門チュートリアル 1

JJava プロジェクトルール・プロジェクトへの付加、入門

8

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