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Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド Release 5.1 January 2005 Text Part Number: OL-6594-01-J

プロセッサ モジュール RPM-XF)インストレーション ガイド - … · Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn および iQuick Study は、Cisco Systems,

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Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイドRelease 5.1January 2005

Text Part Number: OL-6594-01-J

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このマニュアルに記載されている製品に関する仕様および情報は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルに記載されている表現、情報、

および推奨事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。製品の使用に関して

は、ユーザが全面的にその責任を負うものであります。

対象製品のソフトウェア ライセンスおよび限定保証は、製品に添付された「Information Packet」に記載されています。ソフトウェア ライセンスまたは限定保証書が見当たらない場合は、製品をお買い上げの販売代理店にご連絡ください。

シスコが採用している TCP ヘッダ圧縮機能は、UNIX オペレーティング システムの UCB (University of California, Berkeley)パブリック ドメイン バージョンとして、UCB が開発したプログラムを最適化したものです。All rights reserved. Copyright © 1981, Regents of the University of California.

ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、すべてのマニュアルおよび上記各社のソフトウェアは、不備も含めて「現状のまま」として提供さ

れます。シスコ、および上記各社は、商品性や特定の目的への適合性、権利を侵害しないことに関する、または取り扱い、使用、または取り引きによっ

て発生する、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。

いかなる場合においても、シスコおよびその代理店は、このマニュアルの使用またはこのマニュアルを使用できないことによって起こる制約、利益の損

失、データの損傷など間接的で偶発的に起こる特殊な損害のあらゆる可能性がシスコまたは代理店に知らされていても、それらに対する責任を一切負い

かねます。

CCSP、Cisco Square Bridge のロゴ、Follow Me Browsing、および StackWise は、Cisco Systems, Inc. の商標です。Changing the Way We Work, Live, Play, andLearn および iQuick Study は、Cisco Systems, Inc. のサービス マークです。Access Registrar、Aironet、ASIST、BPX、Catalyst、CCDA、CCDP、CCIE、CCIP、CCNA、CCNP、Cisco、Cisco Certified Internetwork Expert のロゴ、Cisco IOS、Cisco Press、Cisco Systems、Cisco Systems Capital、Cisco Systems のロゴ、Cisco Unity、Empowering the Internet Generation、Enterprise/Solver、EtherChannel、EtherFast、EtherSwitch、Fast Step、FormShare、GigaDrive、GigaStack、HomeLink、Internet Quotient、IOS、IP/TV、iQ Expertise、iQ のロゴ、iQ Net Readiness Scorecard、LightStream、Linksys、MeetingPlace、MGX、Networkersのロゴ、Networking Academy、Network Registrar、Packet、PIX、Post-Routing、Pre-Routing、ProConnect、RateMUX、ScriptShare、SlideCast、SMARTnet、StrataView Plus、SwitchProbe、TeleRouter、The Fastest Way to Increase Your Internet Quotient、TransPath、および VCO は、米国および一部の国におけるCisco Systems, Inc. とその関連会社の登録商標です。

このマニュアルや Web サイトで言及されたその他の商標はすべて、それぞれの所有者のものです。「パートナー」という用語は、シスコとその販売代理店が合資関係にあることを示すものではありません。(0501R)

Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイドCopyright © 2005 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.

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C O N T E N T S

iiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて  xvii

目的  xvii

対象読者  xvii

構成  xviii

表記法  xix

警告の定義  xix

クラス 1 レーザー製品に関する警告  xx

レーザー光線に関する警告  xx

資料  xx

この製品リリースのマニュアルについて  xx

関連資料  xxi

技術マニュアルの使用順序  xxi

技術マニュアルの名前と内容  xxii

技術情報の入手方法  xxxiii

Cisco.com  xxxiii

Documentation DVD  xxxiii

マニュアルの発注方法  xxxiii

シスコ製品のセキュリティの概要  xxxiv

シスコ製品のセキュリティ問題の報告  xxxiv

テクニカル サポート  xxxiv

Japan TAC Web サイト  xxxiv

その他の資料および情報の入手方法  xxxv

C H A P T E R 1 MGX RPM-XF の概要  1-1

マニュアルの変更点  1-2

RPM-XF のパフォーマンス  1-3

RPM-XF ハードウェアの概要  1-4

RPM-XF システムの仕様  1-8

MGX 8850 セルバス  1-9

MGX 8850 シリアル バス インターフェイス  1-9

RPM-XF ミッドプレーン コネクタ  1-9

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Contents

ivCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

前面パネル LED  1-10

Cisco IOS ソフトウェアの互換性  1-10

C H A P T E R 2 MGX RPM-XF の取り付け準備  2-1

安全推奨事項  2-1

電気関係の安全事項  2-2

静電放電障害の防止  2-3

設置場所の一般要件  2-3

電源装置に関する検討事項  2-3

取り付けチェックリスト  2-4

設置場所ログの作成  2-5

ネットワークへの接続の準備  2-6

イーサネット接続  2-6

コンソール ポートと補助ポート  2-6

コンソール ポート接続  2-7

補助ポート接続  2-7

C H A P T E R 3 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付け  3-1

システムの検査  3-2

必要な工具と部品  3-3

RPM-XF カードの取り付けと取り外し  3-4

フロント カードとバック カードの取り付け前の確認事項  3-4

RPM-XF フロント カードの取り付け  3-5

RPM-XF カードの取り外し  3-6

MGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと取り外し  3-8

バック カードの取り付け  3-8

バック カードの取り外し  3-9

SFP モジュールの取り付け  3-11

SFP モジュールの取り外し  3-11

コンソール端末または PC からコンソール ポートへの接続  3-13

C H A P T E R 4 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定  4-1

概要および機能  4-2

MGX-XF-UI 管理バック カード  4-3

MGX-XF-UI/B 管理バック カード  4-4

ファースト イーサネットの概要  4-5

IEEE 802.3u 100BaseT ファースト イーサネットの仕様  4-5

取り付けのガイドライン  4-6

新規取り付けのガイドライン  4-6

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Contents

vCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

交換取り付けのガイドライン  4-6

ソフトウェアの設定  4-7

コンソール ポートと補助ポートの設定  4-7

コンソール ポートと補助ポートのデフォルト値  4-7

コンソール ポートと補助ポートのシンタックス  4-7

コンソール ポートの設定  4-8

補助ポートの設定  4-9

コンソール ポートおよび補助ポートの設定コマンド  4-10

コンソール ポートと補助ポートの設定例  4-11

ファースト イーサネット ポートの設定  4-12

ファースト イーサネットのデフォルト値  4-12

ファースト イーサネット ポートのシンタックス  4-12

ファースト イーサネット ポートの設定  4-13

ファースト イーサネット ポートの設定コマンド  4-14

ファースト イーサネット ポートの設定例  4-14

イーサネット接続の確認  4-14

システム ステータスのチェック  4-15

管理バック カードのトラブルシューティング  4-18

C H A P T E R 5 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定  5-1

MGX-1OC12POS-IR の概要と機能  5-2

MGX-2OC12POS の概要と機能  5-4

取り付けのガイドライン  5-6

新規取り付けのガイドライン  5-6

交換取り付けのガイドライン  5-6

ソフトウェアの設定  5-7

バック カードのデフォルト値  5-7

MGX-1OC12POS-IR バック カードのシンタックス  5-8

MGX-2 OC12POS バック カードのシンタックス  5-8

インターフェイスの設定  5-8

MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS のカスタマイズ  5-9

クロック ソースの設定  5-9

フレーム同期の設定  5-10

SONET オーバーヘッドの指定  5-10

POS SPE スクランブリングの設定  5-11

ループバック テストの設定  5-11

設定例  5-12

システム ステータスのチェック  5-12

バック カードのトラブルシューティング  5-14

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Contents

viCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

C H A P T E R 6 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定  6-1

MGX-1GE の機能と仕様  6-2

MGX-2GE の機能と仕様  6-4

SFP の仕様  6-5

取り付けのガイドライン  6-6

初めての取り付け  6-6

交換取り付け  6-6

ソフトウェア設定のガイドライン  6-7

バック カードのデフォルト値  6-7

バック カードのシンタックス  6-7

インターフェイス設定  6-8

カスタマイズ  6-9

オートネゴシエーション  6-9

ループバック テスト  6-10

802.1q VLAN のカプセル化  6-10

設定例  6-11

システム ステータスのチェック  6-12

取り付けのトラブルシューティング  6-18

C H A P T E R 7 MGX RPM-XF の設定  7-1

RPM-XF のコマンドライン インターフェイスへのアクセス  7-2

RPM-XF のブート  7-3

RPM-XF ブート フラッシュ メモリの注意事項  7-3

ブート フラッシュ メモリにある Cisco IOS ファイルの検証  7-3

PXM45 の C:FW ディレクトリにある Cisco IOS ファイルの検証  7-3

PXM45 の E:RPM ディレクトリにある Cisco IOS 設定ファイルの検証  7-4

RPM-XF カードの初期化  7-5

スイッチ インターフェイスへの IP アドレスの割り当て  7-7

TFTP を使用した TFTP サーバからの RPM-XF のブート  7-9

RPM-XF ブートアップ シーケンス  7-11

設定内容の確認  7-12

インターフェイス ステータスの確認  7-12

ハードウェア設定の表示  7-13

ブート変数の表示  7-14

バック カード情報の表示  7-14

2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立  7-16

switchredcd コマンドによるアクティブ カードからスタンバイ カードへの切り替え  7-18

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viiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

冗長性の解除  7-19

プライマリ カードの追加  7-20

冗長 RPM-XF カードのアップグレード  7-21

非冗長 RPM-XF カードのアップグレード  7-22

IP アカウンティング カウンタの有効化  7-22

C H A P T E R 8 PNNI 通信の設定  8-1

設定のクイックスタート  8-2

スイッチと RPM-XF カードの準備のクイックスタート  8-2

RPM-XF 間接続のクイックスタート  8-3

RPM-XF(スレーブ側)と AXSM(マスター側)の接続のクイックスタート  8-4

AXSM(スレーブ側)と RPM-XF(マスター側)の接続のクイックスタート  8-6

PNNI 接続の設定手順  8-8

PNNI コントローラの設定の確認  8-8

PNNI コントローラへのリンク リソースの割り当て  8-8

VPI と VCI の割り当て  8-10

帯域幅の割り当て  8-11

接続数  8-11

スイッチ パーティションのプロビジョニング  8-11

スイッチ インターフェイスのシグナリングの設定  8-13

スイッチのサブインターフェイスの作成と設定  8-15

RPM-XF カードでのスレーブ接続の作成  8-17

RPM-XF カードでのマスター接続の作成  8-20

接続管理  8-24

接続の削除  8-24

トラフィック パラメータの変更  8-24

接続の停止と起動  8-25

接続の再ルーティング  8-25

接続の同期  8-25

手動による接続の再同期  8-26

接続の自動再同期  8-26

接続状態のアラーム  8-26

C H A P T E R 9 MPLS 機能の設定  9-1

MPLS の概要  9-2

ATM MPLS  9-2

MGX 8850 スイッチでの MPLS  9-2

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Contents

viiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MPLS の機能  9-3

システム ブロック図  9-4

MPLS COS のサポート  9-4

MGX 8850 の MPLS の設定  9-5

PXM45 への MPLS コントローラの追加と RPM-XF LSC の設定  9-5

MPLS 用の AXSM NNI ポートの追加および割り当て  9-6

RPM-XF をエッジ ラベル スイッチ ルータとして設定  9-8

LSC の XTagATM インターフェイスへの AXSM ポートおよび ELSR ポートのマッピング  9-9

VPN の概要  9-11

必要条件  9-11

MPLS VPN の機能  9-12

サポートされているプラットフォーム  9-12

VPN の動作原理  9-13

MPLS 用 VPN  9-13

VPN ルートターゲット コミュニティとエクスポート リストおよびインポート リスト  9-13

iBGP による VPN ルーティング情報の配布  9-13

ラベル転送  9-14

VPN トポロジの例  9-14

VPN の設定  9-16

VPN 動作の前提条件  9-16

VPN 動作の設定  9-16

VRF の設定  9-16

BGP の設定  9-18

eiBGP ロード シェアリングの実行  9-19

インポート ルートとエクスポート ルートの設定  9-20

VRF のチェック  9-21

マルチキャスト VPN  9-23

マルチキャスト VPN の動作  9-23

マルチキャスト VPN の設定例  9-24

IP マルチキャスト  9-24

マルチキャスト プロトコル  9-25

SP コアでサポートされるマルチキャスト プロトコル  9-25

マルチキャスト モード  9-25

送信元固有マルチキャスト  9-26

SSM の設定例  9-26

mVPN 転送の動作  9-26

VRF の設定例  9-28

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ixCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MPLS LDP  9-29

RPM-XF でのマルチ VC のサポート  9-30

RPM-XF eLSR でのマルチ VC の設定  9-30

C H A P T E R 10 サービス品質(QoS)の設定  10-1

一般的な QoS 設定手順  10-2

QoS ボイラープレートの作成  10-3

クラス マップの作成  10-3

ポリシー マップの作成  10-4

インターフェイスへの QoS ボイラープレートの割り当て  10-4

クラス マップのコマンド  10-5

クラス マップの作成  10-5

属性の一致  10-5

ポリシー マップのコマンド  10-7

ポリシー マップの作成  10-7

ポリシー マップへのクラスの割り当て  10-7

専用アクセス レートの指定  10-8

重み付けランダム早期検出の有効化  10-9

帯域予約と低遅延プライオリティ キューイング  10-10

帯域予約キューイング  10-11

低遅延プライオリティ キューイング  10-12

汎用トラフィック シェーピング  10-12

キュー限度の指定  10-13

セット値の適用  10-14

service-policy コマンド  10-15

表示コマンド  10-16

show policy-map  10-16

show policy-map interface  10-16

show class-map  10-16

show vlans  10-17

ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質ポリシー伝搬例  10-17

Versatile Traffic Management System  10-21

VTMS バッファ管理  10-21

VTMS キューイング  10-22

キューイング CLI コマンド  10-23

マルチリンク PPP/リンク断片化インターリービング  10-23

MLP/LFI の設定  10-23

インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定  10-25

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Contents

xCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

IPHC の設定  10-25

圧縮の設定  10-26

IPHC をサポートしているコマンド  10-26

IPHC の例  10-28

IP 無線アクセス ネットワークの有効化  10-29

IP-RAN をサポートしているコマンド  10-29

hw-module rpm ipran  10-29

ppp iphc max-time  10-30

show rpm ipran  10-30

show ip rtp header-compression  10-30

IP-RAN の設定  10-31

IP-RAN 向けの RPM-XF の設定  10-32

IP-RAN 向けの MPSM カードの設定  10-35

IP-RAN の例  10-36

設定例  10-36

表示例  10-37

A P P E N D I X A MGX RPM-XF のメンテナンス  A-1

前面パネルの LED 表示  A-2

パスワードを忘れた場合のパスワードの回復手順  A-4

パスワードの回復手順  A-4

仮想構成レジスタの設定  A-8

構成レジスタ設定の変更  A-9

仮想構成レジスタ ビットの意味  A-10

PXM ハードディスクからのブートの有効化  A-12

ブートフラッシュからのブートの有効化  A-12

ブートフラッシュへの Cisco IOS イメージのコピー  A-13

ブートおよびシステム イメージの回復  A-15

xmodem コマンドの使用  A-15

tftpdnld コマンドの使用  A-16

A P P E N D I X B ケーブルとコネクタの仕様  B-1

100BaseT ファースト イーサネットの仕様  B-2

コンソール ポートと補助ポートの信号とピン割り当て  B-3

ロールオーバー ケーブルの識別  B-3

コンソール ポートの信号とピン割り当て  B-4

補助ポートの信号とピン割り当て  B-5

ファースト イーサネット RJ-45 コネクタのピン割り当て  B-7

SFP の仕様  B-8

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Contents

xiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

A P P E N D I X C Cisco IOS と設定の基本事項  C-1

Cisco IOS ソフトウェアの基本事項  C-2

Cisco IOS の動作モード  C-2

状況依存ヘルプの使用法  C-3

設定変更の保存  C-4

RPM-XF の手動設定  C-5

ネットワーク接続性の検証  C-6

A P P E N D I X D コマンドの要約  D-1

ユーザ EXEC モード コマンド  D-2

特権 EXEC モード コマンド  D-4

グローバル設定モード コマンド  D-7

インターフェイス設定モード コマンド  D-11

QoS 設定モード コマンド  D-14

I N D E X 索引

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Contents

xiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

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F I G U R E S

xiiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

図 1-1 MGX 8850 シャーシに取り付けられている RPM-XF(正面図)  1-5

図 1-2 MGX 8850 に取り付けられている RPM-XF バック カード(背面図)  1-6

図 1-3 MGX 8850 ミッドプレーンとバック カードに接続されている RPM-XF  1-7

図 1-4 RPM-XF の前面パネル  1-10

図 3-1 バックプレーンのチェックのポイント  3-4

図 3-2 カード上の破損しているコネクタ  3-5

図 3-3 フロント カードのラッチ  3-6

図 3-4 MGX 8850 シャーシに取り付けられている RPM-XF(正面図)  3-7

図 3-5 MGX 8850 に接続されている RPM-XF バック カード(背面図)  3-10

図 3-6 SFP モジュールの取り付け  3-11

図 3-7 SFP ラッチ機構の取り外し  3-12

図 3-8 MGX-XF-UI コンソール ポートへのコンソール端末の接続  3-14

図 4-1 MGX-XF-UI と MGX-XF-UI/B の前面プレート  4-3

図 4-2 MGX-XF-UI/B カード:側面図  4-4

図 5-1 MGX-1OC12POS-IR バック カード  5-2

図 5-2 MGX-2OC12POS バック カード  5-4

図 6-1 MGX-1GE バック カード  6-2

図 6-2 MGX-2GE バック カード  6-4

図 8-1 RPM-XF 間の接続  8-3

図 8-2 RPM-XF(スレーブ側)と AXSM(マスター側)の接続  8-4

図 8-3 RPM-XF(マスター側)と AXSM(スレーブ側)の接続  8-6

図 9-1 ELSR と LSC を設定した RPM-XF のある MGX 8850  9-4

図 9-2 サービス プロバイダー(P)バックボーン ネットワークがある VPN  9-14

図 9-3 カスタマー サイトと通信する VPN  9-15

図 9-4 マルチ VC 設定  9-30

図 10-1 QoS プロセス  10-2

図 10-2 RPM-XF ルートと QoS ポリシーの適用  10-17

図 10-3 IP-RAN ソリューション  10-31

図 A-1 MGX RPM-XF の前面パネルの LED  A-2

図 B-1 ロールオーバー ケーブルの識別  B-3

図 B-2 コンソール ポートに PC を接続  B-4

図 B-3 コンソール ポートに端末を接続  B-5

図 B-4 補助ポートに PC を接続  B-5

図 B-5 補助ポートに端末を接続  B-6

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Figures

xivCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

図 B-6 ストレート ケーブルのピン割り当て(FE-TX RJ-45 ケーブルによるハブまたはリピータへの接続)  B-7

図 B-7 クロス ケーブルのピン割り当て(FE-TX RJ-45 ケーブルによるハブとリピータの間の接続)  B-7

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T A B L E S

xvCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

表 1 Cisco MGX および BPX スイッチおよびメディア ゲートウェイ(2005 年 1 月の製品リリース)の技術マニュアルとリリース ノート   xxiii

表 2 マルチサービス スイッチ製品に付属するマニュアル   xxviii

表 3 Cisco マルチサービス スイッチ製品の技術マニュアルとリリース ノートの概要   xxviii

表 1-1 旧リリースからのマニュアルの変更点  1-2

表 1-2 RPM-XF カードの仕様  1-8

表 4-1 管理バック カード取り付けのトラブルシューティング   4-18

表 5-1 MGX-1OC12POS-IR の前面パネルの LED とポートの説明  5-2

表 5-2 SFP モジュールおよびケーブル  5-5

表 5-3 MGX-1OC12POS-IR インターフェイスのシンタックス  5-8

表 5-4 MGX-2OC12POS インターフェイスのシンタックス  5-8

表 5-5 MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS の取り付けのトラブルシューティング   5-14

表 6-1 MGX 1GE の前面パネルの LED とポートの説明  6-2

表 6-2 MGX-1GE または MGX-2GE のインターフェイスのシンタックス  6-7

表 6-3 MGX-1GE および MGX-2GE の取り付けのトラブルシューティング   6-18

表 8-1 switch partition コマンドのパラメータの説明   8-10

表 8-2 RPM-XF カード上の VPI/VCI リソース パーティション  8-10

表 9-1 マルチキャスト VPN の用語  9-23

表 10-1 CAR アクション   10-9

表 10-2 設定コマンド   10-26

表 10-3 IPHC 統計情報  10-27

表 10-4 IP-RAN 設定コマンド  10-29

表 10-5 仮想アクセス統計情報  10-31

表 10-6 IP-RAN ソリューションに適用される addcon コマンドのパラメータ   10-35

表 A-1 前面パネル LED   A-3

表 A-2 仮想構成レジスタ ビットの意味   A-8

表 A-3 ブート フィールドの説明(構成レジスタのビット 00~ 03)  A-9

表 A-4 デフォルトのブート ファイル名   A-10

表 A-5 ブロードキャスト アドレス送信先の構成レジスタ設定  A-11

表 A-6 システム コンソール端末のボー レート設定   A-12

表 B-1 コンソール ポートの信号と DB-9 アダプタを使用するケーブル接続  B-4

表 B-2 コンソール ポートの信号と DB-25 アダプタを使用するケーブル接続   B-5

表 B-3 補助ポートの信号と DB-9 アダプタを使用するケーブル接続  B-6

表 B-4 補助ポートの信号と DB-25 アダプタを使用するケーブル接続   B-6

表 C-1 Cisco IOS 動作モード   C-2

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Tables

xviCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

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xviiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

ここでは、『Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュ

レーション ガイド(Release 5.1)』(本書)の目的、対象読者、構成、および表記法について説明します。

目的

このマニュアルでは、Cisco MGX Route Processor Module(RPM-XF; ルート プロセッサ モジュール)

の初期の設置場所の準備、および取り付け方法について説明します。トラブルシューティング、メ

ンテナンス手順、およびケーブル仕様についても説明します。

このマニュアルでは、基本的なソフトウェア設定情報を説明します。詳細なソフトウェア設定情報

は、MGX 8850 と Cisco IOS のコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照

してください。 これらの参照資料は、RPM-XF に添付された Documentation CD-ROM を参照するか、

印刷資料をご注文ください。

対象読者

このマニュアルは、Cisco MGX シリーズのスイッチとシスコのルータに精通しているエンジニア、

ユーザ、ネットワーク管理者の方を対象にしています。電子回路や配線作業について十分な知識が

必要です。

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xviiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

構成

構成

このマニュアルの構成は次のとおりです。

章 タイトル 説明

第 1章 MGX RPM-XF の概要 ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)の機能と仕様につい

て説明します。

第 2章 MGX RPM-XF の取り付け準備 環境要件、安全推奨事項、さまざまなポートおよびネットワー

クとポート間の接続準備について説明します。

第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カー

ドの取り付け

取り付けのための基本情報を示し、LAN、主要 PXM1、および

コンソールへの接続方法を説明します。

1. PXM=processor switch control module(プロセッサ スイッチ コントロール モジュール)

第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バッ

ク カードの取り付けと設定

MGX-XF-UI 管理バック カードの取り付けと設定方法について

説明します。

第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS

バック カードの取り付けと設定

シングル ポート OC-12 POS2 バック カードの取り付けと設定方

法について説明します。

2. POS=Packet Over SONET

第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビッ

ト イーサネット バック カードの取り付けと

設定

シングル ポート GE3 バック カードの取り付けと設定方法につ

いて説明します。

3. GE=Gigabit Ethernet (ギガビット イーサネット)

第 7章 MGX RPM-XF の設定 設定モードまたは AutoInstall を使用して RPM-XF の初期設定

を行う方法について説明します。この章では、RPM-XF での 1:N

冗長性の設定と使用方法についても説明します。

第 8章 PNNI 通信の設定 PNNI ネットワークで RPM-XF をエッジ ルータとして運用する

ための設定方法について説明します。この章では、すべての

ポート アダプタ インターフェイスの設定方法と、PVC4 の設定

手順や他の RPM-XF への接続方法についても説明します。

4. PVC=Permanent Virtual Circuit(相手先固定接続)

第 9章 MPLS 機能の設定 MGX 8850 スイッチの RPM-XF で使用する MPLS5 と VPN6 の機

能について説明します。

5. MPLS=Multiprotocol Label Switching(マルチプロトコル ラベル スイッチング)

6. VPN=Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク)

第 10章 サービス品質(QoS)の設定 RPM-XF に QoS7 を設定する方法について説明します。また、

IPRAN の設定についても説明します。

7. QoS=Quality of Service(サービス品質)

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンス パスワードの回復、仮想構成レジスタの設定、およびシステム

コードのアップグレードなど、一部のメンテナンス手順につい

て説明します。

付録 B ケーブルとコネクタの仕様 RPM-XFのさまざまなポート、および関連ケーブルのピン割り

当てについて説明します。

付録 C Cisco IOS と設定の基本事項 Cisco IOS オペレーティング システムと RPM-XF カードの設定

について説明します。

付録 D コマンドの要約 RPM-XF で実行される数多くのコマンドの概要を説明します。

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xixCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

表記法

表記法

このマニュアルでは、指示および情報を伝えるのに次の表記法を使用しています。

コマンドの説明では、次の表記法を使用します。

• コマンドおよびキーワードは太字で示しています。

• ユーザが値を指定する引数は、イタリック体 で示しています。

• 角カッコ ([ ]) の中の要素は、省略可能です。

• 必ずどれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコ ({ }) で囲み、縦棒 ( | )で区切って示しています。

例では、次の表記法を使用します。

• システムが表示する端末セッションおよび情報は、screen フォントで示しています。

• ユーザが入力しなければならない情報は、太字の screen フォントで示しています。

• パスワードのように出力されない文字は、かぎカッコ(< >)で囲んで示しています。

• システム プロンプトに対するデフォルトの応答は、角カッコ([ ])で囲んで示しています。

注釈、ヒント、注意、および警告には、次の表記法と記号を使用しています。

(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。

ヒント 製品の問題を解決するのに役立つ情報 です。問題の対処法とならない場合もありますが、役に立つ情報を提供します。

注意 「要注意」の意味です。機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述されていま

す。

警告 「危険」を表します。負傷する危険があることを示します。作業を始める前に、電気回路に関わる

感電の危険性を十分に意識し、事故を防止するための標準的な手順をしっかりと把握してくださ

い。 警告の内容については、本製品に付属している『Regulatory Compliance and Safety』を参照してください。

警告の定義

警告 危険を表します。負傷する危険があることを示します。電気作業の危険を認識し、事故防止の手順

を十分理解してから、作業を始めてください。

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xxCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

クラス 1 レーザー製品に関する警告

警告 クラス 1 レーザー製品

レーザー光線に関する警告

警告 レーザー光線を見つめたり、光学機器で直接見たりしないでください。

資料

製品には、『Guide to Cisco Multiservice Switch Documentation』が添付されています。このガイドでは、

Cisco MGX、BPX、SES、および CWM のマニュアルをオンラインで検索するための概要を説明し

ています。

この製品リリースのマニュアルについて

この製品リリースには、次のリリースの新しいハードウェアや新機能が含まれています。

• Cisco MGX Release 5.1 で、新しく Cisco MGX 8850/B マルチサービス スイッチを導入

• 次のマルチサービス スイッチ対応の Cisco MGX Release 5.1

- Cisco MGX 8850 (PXM1E)

- Cisco MGX 8850 (PXM45)

- Cisco MGX 8950

- Cisco MGX 8830

• 次のマルチサービス スイッチ対応の Cisco MGX Release 1.3

- Cisco MGX 8850 (PXM1)

- Cisco MGX 8230

- Cisco MGX 8250

• ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF および RPM-PR)対応の Cisco MGX Release 5.1

• Cisco WAN Manager Release 15.1。CWM Release 15 で、 便利な Web ベースの オンライン ヘルプが導入されました。オンライン ヘルプを起動するには、PC では F1 キーを押します。UNIX ワークステーションの場合は Help キーを押します。または、メイン メニューまたはポップアップメニューで Help を選択します。Cisco WAN Manager のオンラインヘルプは、Release 15.1 でアップデートされました。

マルチサービス WAN 製品の他のコンポーネント(Service Expansion Shelf(SES; サービス拡張シェ

ルフ)、WAN スイッチング ソフトウェアなど)には、このリリースで導入された新機能がありま

せん。

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xxiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

関連資料

ここでは本リリースのシスコ マルチサービス スイッチ製品に対応する技術マニュアルとリリース

ノートについて説明します。

技術マニュアルの使用順序

ここで説明する技術マニュアルは、次の順序で使用してください。

ステップ 1 製品に付属のマニュアルを参照します。すべての安全上の注意事項に従います。

• 『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco Multiservice Switch Products (MGX, BPX, andSES)』:製品に関する安全上の注意事項を説明しています。

• 『Guide to Cisco Multiservice Switch Documentation』:MGX、BPX、および SES マルチサービス スイッチとメディア ゲートウェイ、および CWM ネットワーク管理ソフトウェアのマニュアルの検索方法について説明しています。これらのマニュアルはオンラインのみで利用できます。

• 『Installation Warning Card』:カードの取り付けに関する注意事項を説明しています。輸送用タブの取り外し方や、正しいスロットへカードを適切に挿入する方法などを説明しています。

ステップ 2 製品のリリース ノートを参照します。

ステップ 3 ネットワークで CWM ネットワーク管理システムを使用している場合は、CWM をアップグレード

します (CWM を初めてインストールする場合は、ステップ 4 の後で CWM をインストールしてく

ださい)。アップグレードの手順については、次のマニュアルを参照してください。

• Cisco WAN Manager Installation Guide, Release 15.1

• Cisco WAN Manager User's Guide, Release 15.1

ステップ 4 ネットワークに MGX 製品と SES 製品が含まれる場合は、次のマニュアルで計画に関する情報を参

照してください。

• Cisco PNNI Network Planning Guide for MGX and SES Products

ステップ 5 MGX シャーシへのカードやケーブルの取り付け方法について、次のマニュアルを参照します。

• 『Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Hardware InstallationGuide, Releases 2 - 5.1』:MGX 8800/8900 シリーズ シャーシへのカードとケーブルの取り付けについて説明しています。

• 『Cisco MGX 8xxx Edge Concentrator Installation and Configuration Guide』:Cisco MGX 8230、CiscoMGX 8250、または Cisco MGX 8850 (PXM1) シャーシへのカードとケーブルの取り付けについて説明しています。

ステップ 6 MGX スイッチおよびプロセッサ カードの設定方法について、次のマニュアルを参照します。

• 『Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide, Release 5.1』:Cisco MGX 8800/8900 シリーズ シャーシの場合。

• 『Cisco MGX 8xxx Edge Concentrator Installation and Configuration Guide』:Cisco MGX 8230、CiscoMGX 8250、または Cisco MGX 8850 (PXM1) シャーシの場合。

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xxiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

ステップ 7 スイッチに別のカードを取り付ける場合は、該当するカードのマニュアルを参照します。たとえば、

次のとおりです。

• スイッチに ATM、フレーム リレー、または回線エミュレーション サービスを設定する場合は、サービス ブックを参照します。

• スイッチを音声ゲートウェイとして設定する場合は VISM のマニュアル、スイッチに IP を実装する場合は RPM のマニュアルを参照します。

ステップ 8 コマンド リファレンス ガイドやエラー メッセージ マニュアルなどのその他のマニュアルは、ス

イッチの日常的な運用や保守に役立ちます。

(注) 以前のリリースのソフトウェアでは、マニュアル名が異なっている場合があります。表 1 に示すマニュアル名は、2005 年 1 月リリースのマニュアル名です。

技術マニュアルの名前と内容

表 1 に、2005 年 1 月リリースのマルチサービス スイッチ製品に対応する技術マニュアルとリリー

ス ノートの一覧を示します。表 1 では、マニュアルとリリース ノートを使用順に示しています。ま

た、各マニュアルが対応するマルチサービス スイッチやメディア ゲートウェイも示します。

2005 年 1 月リリースでは、Cisco MGX 8230、Cisco MGX 8250、および Cisco MGX 8850(PXM1)スイッチのマニュアルは改訂されていません。このため、これらのスイッチで新しい MPSM-8-T1E1 カードを設定して使用する方法については、次のマニュアルで簡単に説明しています。

• Cisco ATM Services (AUSM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

• Cisco Frame Relay Services (FRSM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

• Cisco Circuit Emulation Services (CESM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

Cisco MGX 8230、Cisco MGX 8250、および Cisco MGX 8850 (PXM1) スイッチでの MPSM-8-T1E1

カードの取り付けとアップグレードの方法については、『Release Notes for Cisco MGX 8230, Cisco

MGX 8250, and Cisco MGX 8850 (PXM1) Switches, Release 1.3.00』を参照してください。

(注) 機能やバグ修正などの最新情報については、各製品のリリース ノートを参照してください。

用語

MGX スイッチで使用する主な ATM カードの種類は AXSM と AUSM です。AXSM は、ATM Switching

Service Module(ATM スイッチング サービス モジュール)を表します。AUSM は、ATM UNI (User

Network Interface) Service Module(ATM UNI サービス モジュール)を表します。

CWM は、シスコのマルチサービス スイッチ ネットワーク管理システムである、Cisco WAN Manager

を表します。

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xxiiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

レガシー サービス モジュール とは、以前にリリースされたカードを表します。このリリースでは、

特に CESM-8-T1E1、FRSM-8-T1E1、および AUSM-8-T1E1 カードを指します。これらのカードは、

新しい MPSM-8-T1E1 カードに移行することができます。

MPSM は、Multiprotocol Service Module(マルチプロトコル サービス モジュール)の略称です。

RPM は、Route Processor Module(ルート プロセッサ モジュール)の略称です。

SES は、Service Expansion Shelf(サービス拡張シェルフ)の略称です。

VISM は、Voice Interworking Service Module(音声インターワーキング サービス モジュール)の略

称です。

VXSM は、Voice Switch Service Module(音声スイッチ サービス モジュール)の略称です。

表 1 Cisco MGX および BPX スイッチおよびメディア ゲートウェイ(2005 年 1 月の製品リリース)の技術マニュアルとリリース ノート

マニュアル名と部品番号 BPX(SES 使用)Rel. 4

MGX 8230 Rel. 1.3

MGX 8250 Rel. 1.3

MGX 8850 (PXM1) Rel. 1.3

MGX 8830Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM1E) Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM45) Rel. 5.1

MGX 8950 Rel. 5.1

MGX 8880 Rel. 5.1

製品の概要と安全に関するマニュアル

Guide to Cisco Multiservice Switch Documentation

DOC-7814807=

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

Installation Warning Card

DOC-7812348=

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco Multiservice Switch Products (MGX, BPX, and SES)

DOC-7814790=

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.1.00

OL-6493-01

— — — — — — — — ○

Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00

OL-6478-01

— — — — ○ ○ ○ ○

Release Notes for Cisco MGX 8230, Cisco MGX 8250, and Cisco MGX 8850 (PXM1) Switches, Release 1.3.00

OL-4539-01

— ○ ○ ○ — — — — —

Release Notes for the Cisco Voice Switch Service Module (VXSM), Release 5.0

OL-4627-01

— — — — — — ○ — ○

Release Notes for Cisco WAN Manager, Release 15.1.00

OL-6495-01

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

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xxivCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

Release Notes for the Cisco Voice Interworking Service Module (VISM), Release 3.2.1

OL-5357-01

— ○ ○ ○ ○ ○ ○ — ○

Release Notes for Cisco MGX Route Processor Module (RPM-XF) IOS Release 12.3(7)T3 for PXM45-based Switches, Release 5.0.10

OL-4536-01

— — — — ○ — ○ ○ ○

Release Notes for Cisco MGX Route Processor Module (RPM-PR) IOS Release 12.3(7)T3 for MGX Releases 1.3.10 and 5.0.10

OL-4535-1

— ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

Cisco MGX 8230 Edge Concentrator Overview, Release 1.1.31

DOC-7812899=

— ○ — — — — — — —

Cisco MGX 8250 Edge Concentrator Overview, Release 1.1.31

DOC-7811576=

— — ○ — — — — — —

Cisco MGX 8850 Multiservice Switch Overview, Release 1.1.31

OL-1154-01

— — — ○ — — — — —

ハードウェア インストレーション ガイド

Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Hardware Installation Guide, Releases 2 - 5.1

OL-4545-01

— — — — ○ ○ ○ ○ ○

Cisco Service Expansion Shelf HardwareInstallation Guide, Release 11

DOC-786122=

○ — — — — — — — —

プラニングおよびコンフィギュレーション ガイド

Cisco PNNI Network Planning Guide for MGX and SES Products

OL-3847-01

○ — — — ○ ○ ○ ○ ○

Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide, Release 5.1

OL-6482-01

— — — — ○ ○ ○ ○ ○

表 1 Cisco MGX および BPX スイッチおよびメディア ゲートウェイ(2005 年 1 月の製品リリース)の技術マニュアルとリリース ノート(続き)

マニュアル名と部品番号 BPX(SES 使用)Rel. 4

MGX 8230 Rel. 1.3

MGX 8250 Rel. 1.3

MGX 8850 (PXM1) Rel. 1.3

MGX 8830Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM1E) Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM45) Rel. 5.1

MGX 8950 Rel. 5.1

MGX 8880 Rel. 5.1

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xxvCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

Cisco WAN Manager Installation Guide, Release 15.1

OL-6259-01

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

Cisco WAN Manager User's Guide, Release 15.1

OL-6257-01

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

Cisco MGX 8850 Edge Concentrator Installation and Configuration, Release 1.1.31

DOC-7811223=

— — — ○ — — — — —

Cisco SES PNNI Controller Software Configuration Guide, Release 31

DOC-7814258=

○ — — — — — — — —

Cisco MGX 8230 Edge Concentrator Installation and Configuration, Release 1.1.31

DOC-7811215=

— ○ — — — — — — —

Cisco MGX 8250 Edge Concentrator Installation and Configuration, Release 1.1.31

DOC-7811217=

— — ○ — — — — — —

サービス モジュールのコンフィギュレーション ガイドとリファレンス ガイド

Cisco MGX Route Processor Module (RPM-PR) Installation and Configuration Guide, Release 2.11

78-12510-02

— ○ ○ ○ — — — — —

Frame Relay Software Configuration Guide and Command Reference for the Cisco MGX 8850 FRSM12 Card, Release 31

DOC-7810327=

— — — — — — ○ — —

Cisco ATM Services (AUSM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.12

OL-6479-01

— 2 2 2 ○ ○ ○ — —

Cisco Frame Relay Services (FRSM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.12

OL-6480-01

— 2 2 2 ○ ○ ○ — —

表 1 Cisco MGX および BPX スイッチおよびメディア ゲートウェイ(2005 年 1 月の製品リリース)の技術マニュアルとリリース ノート(続き)

マニュアル名と部品番号 BPX(SES 使用)Rel. 4

MGX 8230 Rel. 1.3

MGX 8250 Rel. 1.3

MGX 8850 (PXM1) Rel. 1.3

MGX 8830Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM1E) Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM45) Rel. 5.1

MGX 8950 Rel. 5.1

MGX 8880 Rel. 5.1

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xxviCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

Cisco Circuit Emulation Services (CESM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.12

OL-6481-01

— 2 2 2 ○ ○ ○ — —

Cisco MGX Route Processor Module (RPM-XF) Installation and Configuration Guide, Release 51

OL-5087-01

— — — — — — ○ ○ ○

Cisco ATM Services (AXSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

OL-6484-01

— — — — — — ○ ○ ○

Cisco ATM and Frame Relay Services (MPSM-T3E3-155) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

OL-6487-01

— — — — ○ — ○ — —

Cisco Voice Switch Services (VXSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5

OL-4625-01

— — — — — — ○ — ○

Cisco Voice Interworking Services (VISM) Configuration Guide and Command Reference, Release 3.2

OL-5358-01

— ○ ○ ○ ○ ○ ○ — ○

リファレンス ガイド

Cisco MGX 8230 Multiservice Gateway Error Messages, Release 1.1.31

DOC-78112113=

— ○ — — — — — — —

Cisco MGX 8230 Multiservice Gateway Command Reference, Release 1.1.31

DOC-7811211=

— ○ — — — — — — —

Cisco MGX 8250 Multiservice Gateway Command Reference, Release 1.1.31

DOC-7811212=

— — ○ — — — — — —

Cisco MGX 8250 Multiservice Gateway Error Messages, Release 1.1.31

DOC-7811216=

— — ○ — — — — — —

表 1 Cisco MGX および BPX スイッチおよびメディア ゲートウェイ(2005 年 1 月の製品リリース)の技術マニュアルとリリース ノート(続き)

マニュアル名と部品番号 BPX(SES 使用)Rel. 4

MGX 8230 Rel. 1.3

MGX 8250 Rel. 1.3

MGX 8850 (PXM1) Rel. 1.3

MGX 8830Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM1E) Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM45) Rel. 5.1

MGX 8950 Rel. 5.1

MGX 8880 Rel. 5.1

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xxviiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

(注) 2005 年 1 月の製品リリースでは、BPX スイッチのサービス拡張シェルフ(SES)と BPX WAN スイッチング ソフトウェアに追加された新機能はありません。このため、これらの製品のマニュアルは改訂されていません。表 1 には、これらの製品の最新の技術マニュアルとリリース ノートが記載されています。

表 1 には、Cisco MGX 8230、Cisco MGX 8250、および Cisco MGX 8850 (PXM1) スイッチに対応す

る最新マニュアルも示しています。これらのスイッチでは PXM1 プロセッサ カードを使用します。

これらのスイッチの MGX Release 1.3 にはいくつかの新機能がありますが、リリース ノートだけが

更新されています。また、次のマニュアルには、これらのスイッチで MPSM-8-T1E1 カードおよび

MPSM-16-T1E1 カードを使用するための概要が記載されています。

• Cisco Circuit Emulation Services (CESM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

Cisco MGX 8800 Series Switch Command Reference, Release 1.1.31

DOC-7811210=

— ○ ○ ○ — — — — —

Cisco MGX 8800 Series Switch System Error Messages, Release 1.1.31

DOC-7811240=

— ○ ○ ○ — — — — —

Cisco SES PNNI Controller Command Reference, Release 31

DOC-7814260=

○ — — — — — — — —

Cisco MGX 8850 (PXM45/PXM1E), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Command Reference, Release 5.1

OL-6483-01

— — — — ○ ○ ○ ○ ○

Cisco WAN Manager SNMP Service Agent, Release 15.1

OL-6260-01

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

Cisco WAN Manager Database Interface Guide, Release 15.1

OL-6261-01

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

Cisco MGX and Service Expansion Shelf Error Messages, Release 5.1

OL-6485-01

○ — — — ○ ○ ○ ○ ○

1. このマニュアルは、2005 年 1 月のリリースでは改訂されていません。

2. このマニュアルでは、Cisco MGX 8230、MGX 8250、および MGX 8850(PXM1)スイッチでマルチプロトコル サービス モジュール(MPSM-8-T1E1/MPSM-16-T1E1)を使用するための設定とコマンドについて簡単に説明しています。

表 1 Cisco MGX および BPX スイッチおよびメディア ゲートウェイ(2005 年 1 月の製品リリース)の技術マニュアルとリリース ノート(続き)

マニュアル名と部品番号 BPX(SES 使用)Rel. 4

MGX 8230 Rel. 1.3

MGX 8250 Rel. 1.3

MGX 8850 (PXM1) Rel. 1.3

MGX 8830Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM1E) Rel. 5.1

MGX 8850 (PXM45) Rel. 5.1

MGX 8950 Rel. 5.1

MGX 8880 Rel. 5.1

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xxviiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

• Cisco Frame Relay Services (FRSM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGXSwitches, Release 5.1

• Cisco ATM Services (AUSM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches,Release 5.1

表 2 に、製品に付属しているマニュアルを示します。

表 3 には、表 1 に示したすべてのマニュアルとリリース ノートの名前と内容をアルファベット順に示します。

表 2 マルチサービス スイッチ製品に付属するマニュアル

マニュアル名 内容

Guide to Cisco Multiservice Switch Documentation

DOC-7814807=

マルチサービス スイッチとネットワーク管理製品をサポートす

るマニュアルとリリース ノートを検索する方法を説明していま

す。これらの資料はオンラインでだけ利用できます。このガイド

は製品に付属しています。

Installation Warning Card

DOC-7812348=

カードをスロットに取り付ける前の注意事項を説明しています。

この警告カードは製品に付属します。

Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco Multiservice Switch Products (MGX, BPX, and SES)

DOC-7814790=

次に挙げるすべての Cisco MGX マルチサービス スイッチの認定

準拠情報、製品に関する警告、および安全上の推奨事項について

説明しています。MGX 8230、MGX 8250、MGX 8850 (PXM1)、MGX

8850 (PXM45)、MGX 8850 (PXM1E)、MGX 8830 および MGX 8950。

その他に、MGX 8880 メディア ゲートウェイに関する情報につい

ても説明しています。このマニュアルは、製品に付属しています。

表 3 Cisco マルチサービス スイッチ製品の技術マニュアルとリリース ノートの概要

マニュアル名 内容

Cisco ATM and Frame Relay Services (MPSM-T3E3-155) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

OL-6487-01

新しい MPSM-T3E3-155 マルチプロトコル サービス モジュール

で ATM 接続とフレーム リレー接続をプロビジョニングするた

めのソフトウェア設定手順を説明しています。MPSM-T3E3-155

のすべてのコマンドについても解説しています。

Cisco ATM Services (AUSM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

OL-6479-01

このリリースでサポートされる AUSM カードを接続設定した

り管理したりするためのソフトウェア設定手順について説明し

ています。AUSM のすべてのコマンドについても説明していま

す。AUSM カードの後継カードとなる MPSM-8-T1E1 カードを

接続設定および管理するためのソフトウェア設定手順について

も説明します。

Cisco ATM Services (AXSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

OL-4548-01

AXSM カードの設定方法について説明しています。また、AXSM

コマンドの詳しいコマンド リファレンスとしても使用できま

す。説明する AXSM カードは、AXSM-XG、AXSM/A、AXSM/B、

AXSM-E、および AXSM-32-T1E1-E です。

Cisco Circuit Emulation Services (CESM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

OL-6481-01

このリリースでサポートされる Circuit Emulation Service Module

(CESM; 回線エミュレーション サービス モジュール) カードを

接続設定および管理するためのソフトウェア設定手順について

説明しています。CESM のすべてのコマンドについても説明し

ています。CESM カードの後継カードとなる MPSM-8-T1E1 カー

ドを接続設定および管理するためのソフトウェア設定手順につ

いても説明しています。

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xxixCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

Cisco Frame Relay Services (FRSM/MPSM) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1

OL-6480-01

このリリースでサポートされる Frame Relay Service Module

(FRSM;フレーム リレー サービス モジュール)カードを接続

設定および管理するためのソフトウェア設定手順について説明

しています。FRSM のすべてのコマンドについても説明してい

ます。FRSM カードの後継カードとなる MPSM-8-T1E1 カード

を接続設定および管理するためのソフトウェア設定手順につい

ても説明します。

Cisco MGX 8230 Edge Concentrator Installation and Configuration, Release 1.1.3

DOC-7811215=

Cisco MGX 8230 エッジ コンセントレータの設置手順を説明し

ています。

Cisco MGX 8230 Edge Concentrator Overview, Release 1.1.3

DOC-7812899=

Cisco MGX 8250 エッジ コンセントレータのシステム コンポー

ネントと機能について説明しています。

Cisco MGX 8230 Multiservice Gateway Command Reference, Release 1.1.3

DOC-7811211=

一般的なコマンドライン インターフェイスのコマンドについ

て詳しく説明しています。

Cisco MGX 8230 Multiservice Gateway Error Messages, Release 1.1.3

DOC-78112113=

エラー メッセージとその回復手順について説明しています。

Cisco MGX 8250 Edge Concentrator Installation and Configuration, Release 1.1.3

DOC-7811217=

Cisco MGX 8250 エッジ コンセントレータの設置手順を説明し

ています。

Cisco MGX 8250 Edge Concentrator Overview, Release 1.1.3

DOC-7811576=

Cisco MGX 8250 エッジ コンセントレータのシステム コンポー

ネントと機能について説明しています。

Cisco MGX 8250 Multiservice Gateway Command Reference, Release 1.1.3

DOC-7811212=

一般的なコマンドライン インターフェイスのコマンドについ

て詳しく説明しています。

Cisco MGX 8250 Multiservice Gateway Error Messages, Release 1.1.3

DOC-7811216=

エラー メッセージとその回復手順について説明しています。

Cisco MGX 8800 Series Switch Command Reference, Release 1.1.3

DOC-7811210=

Cisco MGX 8850(PXM1)、Cisco MGX 8250、および Cisco MGX

8230 エッジ コンセントレータの一般的なコマンドラインにつ

いて詳しく説明しています。

Cisco MGX 8800 Series Switch System Error Messages, Release 1.1.3

DOC-7811240=

Cisco MGX 8850(PXM1)、Cisco MGX 8250、および Cisco MGX

8230 エッジ コンセントレータのエラー メッセージとその回復

手順について説明しています。

表 3 Cisco マルチサービス スイッチ製品の技術マニュアルとリリース ノートの概要(続き)

マニュアル名 内容

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xxxCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Hardware Installation Guide, Releases 2 - 5.1

OL-4545-01

Cisco MGX 8950、Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45)、Cisco MGX

8850/B(PXM1E/PXM45)、および Cisco MGX 8830 スイッチを

設置する方法について説明しています。MGX 8880 メディア

ゲートウェイの設置方法についても説明しています。具体的に

は、各スイッチの動作、設置場所の準備、接地、安全性、カー

ドの取り付け、およびケーブル接続について説明しています。

Cisco MGX 8850 スイッチは、PXM45 または PXM1E コントロー

ラ カードを使用し、シリアル バスおよびセルバス ベースのサー

ビス モジュールをサポートします。Cisco MGX 8830 スイッチ

は、PXM1E コントローラ カードを使用し、セル バス ベースの

サービス モジュールをサポートします。Cisco MGX 8950 はシ

リアル バス ベースのサービス モジュールのみをサポートしま

す。Cisco MGX 8880 スイッチは、PXM45/C コントローラ カー

ドを使用し、シリアル バス ベースのサービス モジュールだけ

をサポートします。このハードウェア インストレーション ガイ

ドは、これらのスイッチのすべての以前のハードウェア ガイド

に替わるものです。

Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide, Release 5.1

OL-6482-01

Cisco MGX 8880 メディア ゲートウェイの設定方法について説

明しています。Cisco MGX 8850(PXM1E)、Cisco MGX 8850

(PXM45)、Cisco MGX 8850/B(PXM1E/PXM45)、および Cisco

MGX 8830 スイッチを ATM エッジ スイッチとして動作させる

ための設定方法と、Cisco MGX 8950 スイッチをコア スイッチ

として動作させるための設定方法についても説明しています。

また、運用とメンテナンスの手順についても説明しています。

Cisco MGX 8850 (PXM45/PXM1E), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Command Reference, Release 5.1

OL-6483-01

Cisco MGX 8850(PXM45)、Cisco MGX 8850(PXM1E)、Cisco

MGX 8950、および Cisco MGX 8830 スイッチの CLI で使用でき

る PXM コマンドについて説明しています。Cisco MGX 8880 メ

ディア ゲートウェイの CLI で使用できる PXM コマンドについ

ても説明しています。

Cisco MGX 8850 Edge Concentrator Installation and Configuration, Release 1.1.3

DOC-7811223=

Cisco MGX 8850(PXM1)エッジ コンセントレータの設置手順

を説明しています。

Cisco MGX 8850 Multiservice Switch Overview, Release 1.1.3

OL-1154-01

Cisco MGX 8850(PXM1)エッジ コンセントレータのシステム

コンポーネントと機能について説明しています。

Cisco MGX and Service Expansion Shelf Error Messages, Release 5.1

OL-6485-01

エラー メッセージとその回復手順について説明しています。

Cisco MGX Route Processor Module (RPM-XF) Installation and Configuration Guide, Release 5

OL-6954-01

Cisco MGX 8850(PXM45)、Cisco MGX 8880(PXM45)、および

Cisco MGX 8950 各スイッチへの Cisco MGX ルート プロセッサ

モジュール(RPM-XF)の取り付けと設定の方法について説明

しています。また、設置場所の準備、トラブルシューティング、

メンテナンス、ケーブルとコネクタの仕様、および基本的な

Cisco IOS の設定手順についても説明します。

表 3 Cisco マルチサービス スイッチ製品の技術マニュアルとリリース ノートの概要(続き)

マニュアル名 内容

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xxxiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

Cisco MGX Route Processor Module (RPM-PR) Installation and Configuration Guide, Release 2.1

78-12510-02

Cisco MGX 8850(PXM1)、Cisco MGX 8250、および Cisco MGX

8230 エッジ コンセントレータでの Cisco MGX ルート プロセッ

サ モジュール(RPM/B または RPM-PR)の取り付けと設定方法

について説明しています。また、設置場所の準備、トラブル

シューティング、メンテナンス、ケーブルとコネクタの仕様、

および基本的な Cisco IOS の設定手順についても説明します。

Cisco PNNI Network Planning Guide for MGX and SES Products

OL-3847-01

Cisco MGX 8830 スイッチ、Cisco MGX 8850(PXM45 および

PXM1E)スイッチ、Cisco MGX 8950 スイッチ、Cisco BPX 8600

スイッチ、または MGX 8880 メディア ゲートウェイを使用する

PNNI ネットワークの計画に関するガイドラインを示します。

Cisco BPX 8600 シリーズ スイッチを PNNI ネットワークに接続

して PNNI ルート処理を行うには、各スイッチに SES が 1 つ必

要です。

Cisco Service Expansion Shelf Hardware Installation Guide, Release 1

DOC-786122=

SES コントローラの設置とメンテナンス手順について説明して

います。

Cisco SES PNNI Controller Command Reference, Release 3

DOC-7814260=

SES PNNI コントローラの設定と運用に使用するコマンドにつ

いて説明しています。

Cisco SES PNNI Controller Software Configuration Guide, Release 3

DOC-7814258=

SES PNNI コントローラの設定、運用、およびメンテナンス方法

について説明しています。

Cisco Voice Interworking Services (VISM) Configuration Guide and Command Reference, Release 3.2

OL-5358-01

Cisco MGX 8830、Cisco MGX 8850 (PXM45)、および Cisco MGX

8850(PXM1E) マルチサービス スイッチで音声インターワーキ

ング サービス モジュール(VISM)を取り付け、設定する方法

について説明しています。設置場所の準備、トラブルシューティ

ング、メンテナンス、ケーブルとコネクタの仕様、および Cisco

CLI の設定についても説明しています。

Cisco Voice Switch Services (VXSM) Configuration and Command Reference Guide for MGX Switches, Release 5

OL-4625-01

Cisco MGX 8880 メディア ゲートウェイおよび Cisco MGX 8850

(PXM45 および PXM1E)マルチサービス スイッチの新しい音

声スイッチ サービス モジュール(VXSM)マルチサービス ス

イッチの機能について説明しています。また、設定手順、トラ

ブルシューティング手順、および Cisco CLI の設定情報につい

ても説明しています。

Cisco WAN Manager Database Interface Guide, Release 15.1

OL-6261-01

ネットワーク要素に関する情報を格納するために使用する

CWM Informix データベースへのアクセス方法について説明し

ています。

Cisco WAN Manager Installation Guide, Release 15.1

OL-6259-01

CWM ネットワーク管理システム Release 15.1 をインストール

する方法について説明しています。

Cisco WAN Manager SNMP Service Agent, Release 15.1

OL-6260-01

SNMP を使用して Cisco WAN スイッチを管理する、CWM

Simple Network Management Protocol サービス エージェント

(CWM にオプションで付属)について説明しています。

表 3 Cisco マルチサービス スイッチ製品の技術マニュアルとリリース ノートの概要(続き)

マニュアル名 内容

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xxxiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

資料

Cisco WAN Manager User's Guide, Release 15.1

OL-6257-01

ネットワーク管理、接続管理、ネットワーク設定、統計情報収

集、およびセキュリティ管理のためのユーザ アプリケーション

とツールで構成される CWM Release 15.1 ソフトウェアの使用

方法について説明しています。

(注) CWM インターフェイスには、オンライン ヘルプ形式のマニュアルが組み込まれています。PC の場合は F1 キーを押してヘルプを表示します。UNIX ワークステーションの場合は Help キーを押します。別の方法として、どちらのシステムでも、メイン メニューまたはポップアップ メニューで Help を選択します。

Frame Relay Software Configuration Guide and Command Reference for the Cisco MGX 8850 FRSM12 Card, Release 3

DOC-7810327=

Cisco MGX 8850(PXM45)スイッチの CLI で使用できる高速フ

レームリレー(FRSM-12-T3E3)用コマンドの使用方法について

説明しています。

Release Notes for Cisco MGX 8230, Cisco MGX 8250, and Cisco MGX 8850 (PXM1) Switches, Release 1.3.00

OL-4539-01

新機能、アップグレード、互換性、既知の問題、および解決済

みの問題について説明しています。

Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00

OL-6478-01

新機能、アップグレード、互換性、既知の問題、および解決済

みの問題について説明しています。

Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.1.00

OL-6493-01

新機能、互換性、既知の問題、および解決済みの問題について

説明しています。

Release Notes for Cisco MGX Route Processor Module (RPM-PR) IOS Release 12.3(7)T3 for MGX Releases 1.3.10 and 5.0.10

OL-7058-01

アップグレード、互換性、および既知の問題と解決済みの問題

についての情報を説明しています。

Release Notes for Cisco MGX Route Processor Module (RPM-XF) IOS Release 12.3(7)T3 for PXM45-based Switches, Release 5.0.10

OL-7059-01

アップグレード、互換性、および既知の問題と解決済みの問題

についての情報を説明しています。

Release Notes for the Cisco Voice Interworking Service Module (VISM), Release 3.2.1

OL-5357-01

新機能、アップグレード、互換性、既知の問題、および解決済

みの問題について説明しています。

Release Notes for the Cisco Voice Switch Service Module (VXSM), Release 5.0

OL-6224-01

新機能、アップグレード、互換性、既知の問題、および解決済

みの問題について説明しています。

Release Notes for Cisco WAN Manager, Release 15.1.00

OL-6495-01

新機能、アップグレード、互換性、既知の問題、および解決済

みの問題について説明しています。

表 3 Cisco マルチサービス スイッチ製品の技術マニュアルとリリース ノートの概要(続き)

マニュアル名 内容

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xxxiiiCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

技術情報の入手方法

技術情報の入手方法

シスコのマニュアルとその他の資料、テクニカル サポート、およびその他のリソースは、さまざま

な方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報の入手する方法につい

て説明します。

Cisco.com

日本語のマニュアルは、次の Web サイトで入手できます。

http://www.cisco.com/jp/

次の URL から、シスコ製品の最新資料を入手することができます。

http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm

シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com

各国のシスコ Web サイトには、次の URL からアクセスできます。

http://www.cisco.com/public/countries_languages.shtml

Documentation DVD

シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の Documentation DVD パッケージでご

利用いただけます。Documentation DVD は定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が

得られます。この Documentation DVD パッケージは、1 回単位で入手することができます。

マニュアルの発注方法

日本語のマニュアルは、次の Web サイトでご注文いただけます。

http://www.cisco.com/jp/

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xxxivCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

シスコ製品のセキュリティの概要

シスコ製品のセキュリティの概要

シスコでは、無料のオンライン Security Vulnerability Policy(セキュリティの脆弱性のポリシー)ポー

タル サイトを次の URL で提供しています。

http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html

シスコ製品のセキュリティ問題の報告

シスコは、信頼性の高い製品をお届けするように最大の努力を払っています。製品のリリース前に

は内部で製品をテストし、すべての脆弱性をすばやく解決するように努めています。シスコ製品に

脆弱性があると考えられる場合には、製品をお買い上げの弊社販売代理店にお問い合せください。

テクニカル サポートテクニカル サポートについては、製品をお買い上げの弊社販売代理店にお問い合せください。

Japan TAC Web サイト

Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト (http://www.cisco.com/tac)のドキュ

メントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてくだ

さい。

http://www.cisco.com/jp/go/tac

サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイ

トのドキュメントにアクセスできます。

Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ロ

グイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URLにアクセスして登録手続きを行ってく

ださい。

http://www.cisco.com/jp/register/

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xxxvCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

その他の資料および情報の入手方法

その他の資料および情報の入手方法

シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざ

まな資料をオンラインおよび印刷物で入手できます。

• Cisco Marketplace では、さまざなシスコの本、リファレンス ガイド、およびロゴ入り商品を提供しています。シスコ直営の Cisco Marketplace には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/marketplace/

• Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、および資格関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで役立つ、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。

http://www.ciscopress.com

• 『Packet』は、インターネット投資およびネットワーク投資を最大限に活用することを目的とした、シスコシステムズのユーザ向け技術誌です。『Packet』は季刊誌で、最新の業界トレンド、最新テクノロジー、シスコ製品およびソリューション、ネットワーク構成およびトラブル

シューティングに関するヒント、コンフィギュレーション例、カスタマー ケース スタディ、認定とトレーニングに関する情報、およびさまざまな充実したオンライン サービスへのリンクなどの情報が記載されています。『Packet』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/packet

• 『iQ Magazine』はシスコが発行する季刊誌で、成長企業向けに、テクノロジーを利用して収益の増加、業務の円滑化、サービスの拡張を図る方法を紹介しています。この雑誌では、実際の

事例とビジネス戦略を使用してこれらの企業が直面している課題とその解決に役立つテクノ

ロジーを明確にし、読者の皆様がテクノロジーへの投資に関して適切な意思決定を下せるよう

に支援します。『iQ Magazine』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/iqmagazine

• 『Internet Protocol Journal』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコが発行する季刊誌です。『Internet Protocol Journal』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/ipj

• シスコは、国際的なレベルのネットワーク関連トレーニングを実施しています。日本における

トレーニングに関する情報は次の URL からアクセスできます。

http://www.cisco.com/jp/

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xxxviCisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

このマニュアルについて

その他の資料および情報の入手方法

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C H A P T E R

1-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

1

MGX RPM-XF の概要

この章では、MGX Route Processor Module(RPM-XF; ルート プロセッサ モジュール)の概要と

MGX 8850 スイッチとの関係を説明します。この章の内容は次のとおりです。

• マニュアルの変更点

• RPM-XF のパフォーマンス

• RPM-XF ハードウェアの概要

• RPM-XF システムの仕様

• MGX 8850 セルバス

• MGX 8850 シリアル バス インターフェイス

• RPM-XF ミッドプレーン コネクタ

• 前面パネル LED

• Cisco IOS ソフトウェアの互換性

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第 1章 MGX RPM-XF の概要マニュアルの変更点

1-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

マニュアルの変更点

表 1-1 に、Release 5.1 以降にこのマニュアルに対して加えられた変更を示します。

表 1-1 旧リリースからのマニュアルの変更点

該当箇所とリンク 状態 内容

第 3 章「MGX RPM-XF フロント カードと

バック カードの取り付け」

新規 • 「SFP モジュールの取り付け」(P. 3-11)および「SFP モジュールの取り外し」(P. 3-11)を追加

第 4 章「MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B

管理バック カードの取り付けと設定」

新規 • 「MGX-XF-UI/B 管理バック カード」(P. 4-4)を追加

第 5 章「MGX-1OC12POS および

MGX-2OC12POS バック カードの取り付

けと設定」

変更 • 「MGX-2OC12POS の概要と機能」(P. 5-4)の SFP 仕様を更新

• 「MGX-2OC12POS の概要と機能」(P. 5-4)の前面プレートの図を更新

第 6 章「Cisco MGX-1GE および MGX-2GE

ギガビット イーサネット バック カード

の取り付けと設定」

変更 • 「SFP の仕様」(P. 6-5)を更新

• 「MGX-2GE の機能と仕様」(P. 6-4)の前面プレートの図を更新

• MGX-1GE と MGX-2GE で別の項に分かれていた情報の大部分を話題別に再編

第 10 章「サービス品質(QoS)の設定」 変更 • 「インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定」(P. 10-25)に情報を追加

• 新しい項「IP 無線アクセス ネットワークの有効化」(P. 10-29)を追加

付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」 変更 • 「SFP の仕様」(P. B-8)を更新

付録 D 「コマンドの要約」 変更 • 「ユーザ EXEC モード コマンド」(P. D-2)を更新

• 「特権 EXEC モード コマンド」(P. D-4)を更新

• 「グローバル設定モード コマンド」(P. D-7)を更新

• 「インターフェイス設定モード コマンド」(P. D-11)を更新

Page 39: プロセッサ モジュール RPM-XF)インストレーション ガイド - … · Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn および iQuick Study は、Cisco Systems,

第 1章 MGX RPM-XF の概要RPM-XF のパフォーマンス

1-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF のパフォーマンスMGX RPM-XF は、PXM45 プロセッサ モジュールを使用する MGX 8850 プラットフォーム用の高性

能な次世代 RPM です。RPM-XF は RM7000A MIPS 処理エンジンをベースにしたルータ モジュール

であり、32 のスロットを持つ MGX 8850 のほぼすべてのダブルハイト サービス モジュール用ス

ロットに収まります(図 1-1 を参照)。

(注) MGX RPM-XF はスロット 1~ 6 と 9~ 14 に取り付けられます。

RPM-XF ハードウェアは、パケット交換機能において 2 百万 pps を超える転送テクノロジーを備え

ています。転送エンジンはパケット ベースであり、複数のスイッチ インターフェイス テクノロジー

を組み合わせてシステムのミッドプレーンにインターフェイスされます。

ルーティング機能に加え、上部バック カード スロットに装着するバックカードにより、1 本または

2 本の高速アップリンク(OC12 POS またはギガビット イーサネット)もサポートします。別の管

理バック カードでは、コンソール接続と補助接続、および 2つのファースト イーサネット ポート

が使用可能です。このカードは下部バック カード スロットに装着します。

RPM-XF では、ATM プラットフォームにおいて統合化 IP を実現し、MPLS テクノロジーを使用し

て、Point-to-Point Protocol(PPP; ポイントツーポイント プロトコル)、IP Virtual Private Network(VPN;

バーチャル プライベート ネットワーク)などの統合サービスを可能にします。RPM-XF は、ATM

および ATM インターフェイス レイヤ 3 終端経由での Cisco IOS ベースのマルチプロトコル ルー

ティング、高速 LAN 経由でのローカル サーバ相互接続、アクセス集中、およびイーサネット LAN

と MGX 8850 の WAN 設備間のスイッチング機能を提供します。

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第 1章 MGX RPM-XF の概要RPM-XF ハードウェアの概要

1-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF ハードウェアの概要MGX RPM-XF-512 モジュールは、32 スロットのダブルハイト MGX 8850 シャーシに取り付けます。

RPM-XF は PXM45 スイッチ モジュール、MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B、MGX-1OC12POS-IR、

MGX-2OC12POS、MGX-1GE、および MGX-2GE バック カードに接続し、またミッドプレーンを介

して他のサービス モジュールにも接続します。

RPM-XF は、電力をミッドプレーンから受け、PXM45 との通信を、IP over ATM を使用してミッド

プレーンを通じて行います。RPM-XF では、Cisco IOS ソフトウェアを実行します。

MGX 8850 は、RPM-XF から来るトラフィック負荷の影響を受けます。RPM-XF トランクのトラ

フィックはすべて、統合化 ATM インターフェイスを経由して MGX 8850 シリアル バスに到達し、

ここでトラフィックは適切なサービス モジュールまたは RPM-XF に振り分けられます。ユーザ

データが PXM45 を経由して流れるようにするには、RPM-XF と PXM45 の両方を手動で設定して、

接続を作成します。

RPM-XF は、統合化 ATM インターフェイス(固定接続された ATM ポート接続)を備えています。

RPM-XF は、上部バック カード スロットのバック カードと下部バック カード スロットのコンソー

ル(または補助)デュアル ファースト イーサネット バック カードによって、1 本または 2 本の高

速アップリンクをサポートします。高速アップリンクは、1 ポートまたは 2 ポートの OC12 POS か、

1 ポートまたは 2 ポートのギガビット イーサネットのいずれかのバック カードです。

RPM-XF は、MGX 8850 シャーシの 1 つのスロットに装着し、MGX 8850 ミッドプレーンに接続し

ます(図 1-1 を参照)。RPM-XF を(MGX 8850 シャーシの前面に)取り付けた場合、RPM-XF の

バック カードも(MGX 8850 シャーシの背面から)ミッドプレーンに接続し、そのポートをネット

ワーク デバイスにケーブル接続する必要があります(図 1-2 を参照)。ケーブルと接続の詳細につ

いては、付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」を参照してください。

(注) MGX 8850 では、スロット 7 とスロット 8 は、シャーシのダブルハイトを占有する PXM45 カード用に予約されています。スロット 15、16、31 および 32 も予約されています(図 1-1 を参照してください。PXM45 と RPM-XF カードが MGX 8850 シャーシの前面に実装された様子を示しています)。

図 1-2 に MGX 8850 シャーシの背面図を示します。PXM45-UI-S3 カードが上部スロットに、また

PXM ハードディスクが PXM45 のすぐ裏側に見られます。同じ図に示すように、MGX-1OC12POS-IR

または MGX-1GE のいずれかのバック カードは常に RPM-XF の上部ベイの背面スロットに実装し、

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B 管理カードは常に下部ベイの RPM-XF カードのすぐ裏側のス

ロットに実装します。

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第 1章 MGX RPM-XF の概要RPM-XF ハードウェアの概要

1-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

図 1-1 MGX 8850 シャーシに取り付けられている RPM-XF(正面図)

7553

8

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32

ACT

STBY

FAIL

1:N RED

BERT

SRM4T-E1

ACT

STBY

FAIL

1:N RED

BERT

SRM4T-E1

ACT

STBY

FAIL

1:N RED

BERT

SRM4T-E1

ACT

STBY

FAIL

1:N RED

BERT

SRM4T-E1

SM SM

SM SM

SM

DC-B

PXM45

SYSTEMSTATUS

DC-A

MIN

MJ

HIST

ENET

ACO

ACO

CR

CONTROLPORT

HIST

DC-B

PXM45

SYSTEMSTATUS

DC-A

MIN

MJ

HIST

ENET

ACO

ACO

CR

CONTROLPORT

HIST

AXSM

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

AXSM

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

AXSM

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

AXSM-E

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

AXSM-E

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

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第 1章 MGX RPM-XF の概要RPM-XF ハードウェアの概要

1-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

図 1-2 MGX 8850 に取り付けられている RPM-XF バック カード(背面図)

RPM-XF は、RM7000A MIPS プロセッサ、パラレル パケット処理エンジン、統合化 ATM インター

フェイス、およびシリアル インターフェイス ASIC を使用して、MGX 8850 シリアル インターフェ

イス コントローラとインターフェイスします。

MGX 8850 シャーシには、合計 12 枚の RPM-XF を取り付けることができます。その結果、複数の

RPM-XF を使用して、負荷分散を実現できます。負荷分散は、複数の RPM-XF ルータ ブレード間

で接続を手動で分配することによって行います。

7553

9

116 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2

1732 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18

PXM-UI-S3

EXT CLK 2

ALARM

LAN

2

LAN

1

MP

CP

EXT CLK 1

PXM-UI-S3

EXT CLK 2

ALARM

LAN

2

LAN

1

MP

CP

EXT CLK 1

PXM-HD

ENABLED

P

RX

RT2

O

TX

SIGNAL

PXM-HD

ENABLED

P

RX

RT2

O

TX

SIGNAL

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-1GE

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-1GE

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-10C 12POS-IR

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-10C 12POS-IR

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第 1章 MGX RPM-XF の概要RPM-XF ハードウェアの概要

1-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

図 1-3 MGX 8850 ミッドプレーンとバック カードに接続されている RPM-XF

RPM-XF は、MGX 8850 のミッドプレーン アーキテクチャに収容でき、フロント カードは Cisco IOS

ルータ サービスを、バック カードはネットワークへの物理接続を提供します。RPM-XF フロント

カードはまた、全二重 OC-24 により MGX 8850 シリアル インターフェイスへの ATM 接続を提供し

ます。

RPM-XF バック カードは、フロント カードへの接続に、デュアル PCI バスを使用します(図 1-3 を

参照)。各 RPM-XF カードには、2 枚のシングルハイト バック カードが備わっています。次に示す

シングルハイト高速アップリンク バック カードがサポートされています。これらのカードは、上

部スロットに取り付ける必要があります。

• 1 ポート OC12 POS

• 2 ポート OC12 POS

• 1 ポート ギガビット イーサネット

• 2 ポート ギガビット イーサネット

管理カードは常に下部スロットに取り付けます。

たいていの場合、サービス プロバイダーのネットワーク コアでは、OSPF または IS-IS が推奨ルー

ティング プロトコルですが、可能な場合は、BGP を追加使用することにより、次のすべての IP ルー

ティング プロトコルが RPM-XF でサポートされます。

• スタティック ルート

• IGRP

• RIPv1

• RIPv2

• OSPF

• EIGRP

• IS-IS

• BGP(マルチプロトコル拡張付き)

RPM-XF RPM-XF

- RM7000A- I/O

PXM

PCI#1

PCI#2

ATM

MGX-XF-UI

Cisco MGX 8850

7586

8

LAN

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第 1章 MGX RPM-XF の概要RPM-XF システムの仕様

1-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

(注) MAC アドレスは、シャーシのスロットに割り当てられており、特定のカードやインターフェイスに割り当てられるわけではありません。新しい RPM-XF をスロットに取り付けると、その RPM-XFは、そのスロットに割り当てられている MAC アドレスを受け取ります。別のスロットまたはシャーシに RPM-XF カードを移動すると、その RPM-XF カードは新しい MAC アドレスを受け取ります。

RPM-XF システムの仕様RPM-XF カードの主な仕様を表 1-2 に示します。

表 1-2 RPM-XF カードの仕様

フロント カード RPM-XF

カード寸法 398Mm(15.65 インチ)× 402Mm(15.83 インチ)(ダブルハイト)

重量(フロント カードおよびバッ

ク カード)

3.06Kg

プロセッサ 400MHz RM7000A RISC

消費電力 110W

セルバス インターフェイス速度 OC-3

シリアル インターフェイス速度 OC-24

メモリ 最大 512MB DRAM、最大 64MB フラッシュ

コンソール ポート 設定ポート。設定したレジスタに基づく非同期インターフェイ

ス、速度は 115,200 ボーまで設定可能

補助ポート メンテナンス ポート。非同期インターフェイス、速度は 115,200

ボーまで設定可能。詳細は「コンソール ポートと補助ポート

のポート速度の設定」(P. 4-10)を参照。

バック カード

(ポート アダプタ)

ファースト イーサネット(100baseT)ポートを 2 基装備した

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B 管理バック カード。

MGX-XF-UI/B バック カードをスロットに装着して MGX 8880

RCON モジュールを接続します。

高速バック カード

• MGX-1OC12POS-IR および MGX-20C12POS

• MGX-1GE および MGX-2GE

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第 1章 MGX RPM-XF の概要MGX 8850 セルバス

1-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX 8850 セルバスMGX 8850 ミッドプレーン内の MGX 8850 セルバスは、RPM-XF、サービス モジュール(セルバス

スレーブ)、および PXM45(セルバス マスター)間の通信に使用されます(図 1-3 を参照)。各セ

ルバスは PXM45 カード セットに接続されます。アクティブになるセルバスは、一度に 1 本に限ら

れます。

マスターからスレーブへの通信は、全スレーブへのブロードキャストで行われます。セル ヘッダー

の最初のバイトには、アドレス指定情報が含まれています。各スレーブはデータ トラフィックを監

視して、自分のスロット宛てのセルを「ピック アップ」します。また、マルチキャスト ビットに

より、全スレーブが 1 つのセルを同時に受信することもできます。

スレーブからマスターへの通信は、スレーブへの通信より複雑です。多数のスレーブが同時に送信

する可能性があるため、スレーブ間の調停が必要になります。所定のセル期間の開始時に、マス

ターはすべてのスレーブをポーリングし、スレーブがデータ送信を持っているかどうかをチェック

します。このセル期間が終わるまでに、マスターは、スレーブの 1 つに送信することを承諾、つま

り許可します。ポーリングとデータ送信は、同時に行われます。

MGX 8850 シリアル バス インターフェイスATM 接続は、固定の内部 ATM インターフェイスであり、MGX 8850 ミッドプレーンに直接接続さ

れます。ATM インターフェイスは、MGX 8850 シリアル バス インターフェイスを介して高速クロ

スバー スイッチに接続します。シリアル バス インターフェイスは、4 つの高速シリアル リンクに

よる 2 つの冗長セット(A と B)として構成されます。これらの高速シリアル リンクは、1.25Gbps

のビットレートでシリアル データを伝送します。各リンクの送信回線と受信回線は独立しており、

ギガビット イーサネットの SERDES トランシーバを使用して信号の差分伝送を行います。

RPM-XF は ATM セルベースの専用 ASIC を介してシリアル バス インターフェイスに接続されま

す。パケットからセルへの変換は、2 つの専用 segmentation and reassembly(SAR; 分割と再組立)デ

バイスを介して行われます。このデバイスはシリアル バス ASIC によってセルレート OC-24 をサ

ポートします。

RPM-XF ミッドプレーン コネクタMGX 8850 セルバスと RPM-XF バック カードの相互接続は、RPM-XF マザーボードの背面に配置さ

れているコネクタ 2 組を経由して行われます(図 1-3 参照)。コネクタ 2 個で、各 360 本、合計 720

本のピンがあります。

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第 1章 MGX RPM-XF の概要前面パネル LED

1-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

前面パネル LEDLED は、RPM-XF の現在の動作状態を示します(図 1-4 を参照)。この LED を見れば、RPM-XF の

障害状態がわかります。サポートが必要な場合は、システム管理者に連絡するか、必要ならば製品

をお買い上げの弊社販売代理店にご連絡ください。RPM-XF 前面パネルの LED 点灯状態とその定

義については、付録 A 「MGX RPM-XF のメンテナンス」の「前面パネルの LED 表示」を参照して

ください。

図 1-4 RPM-XF の前面パネル

Cisco IOS ソフトウェアの互換性RPM-XF は、Cisco IOS Release 12.3(11)T4 でサポートされています。

RPM-XF のソフトウェア設定の詳細については、Cisco IOS のコンフィギュレーションおよびコマン

ド リファレンスのマニュアルを参照してください。

7553

4

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

LM2 OK

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

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C H A P T E R

2-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

2

MGX RPM-XF の取り付け準備

この章では、MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)の取り付けを始める前に行う必要が

ある作業を説明します。この章の内容は次のとおりです。

• 安全推奨事項

• 電気関係の安全事項

• 設置場所の一般要件

• 取り付けチェックリスト

• 設置場所ログの作成

• ネットワークへの接続の準備

安全推奨事項

(注) RPM-XF は、MGX 8850 シャーシに収容するサービス モジュールです。安全性に関する推奨事項の詳細については、『Cisco MGX 8850 Routing Switch Installation Guide』を参照してください。

作業者の安全を確保し、MGX 8850 の損傷を防ぐために留意すべき点を説明します。これらの留意

点は、発生する可能性のあるすべての事態を網羅しているわけではありません。取り付け作業時に

は常に慎重になり、正しい判断を心がけてください。

次に留意点を示します。

• 取り付け作業前、作業中、および作業後は、シャーシの周囲をきれいにし、ほこりのない状態

に保ってください。

• 工具は、通行を妨げない場所に保管してください。

• 衣服がシャーシに引っかからないようにしてください。装身具(指輪、ブレスレッド、チェー

ンなど)は身に着けないでください。

• 目が危険にさらされる状況で作業する場合は、保護眼鏡を着用してください。

• 身体や装置の安全性を損なう可能性のある行為は、一切行わないでください。

• 1 人で持ち上げることができない重いものは、無理に持ち上げようとしないでください。

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第 2章 MGX RPM-XF の取り付け準備電気関係の安全事項

2-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

電気関係の安全事項

警告 シャーシを取り扱う場合、または電源装置の近くで作業する場合は、事前に AC 電源システムの電源コードを抜いてください。DC 電源システムの場合は、回路ブレーカで電源を切ってください。

電気が供給されている装置を扱う場合は、次のガイドラインに従ってください。

• 作業を行う部屋の緊急電源切断スイッチの場所を確認しておいてください。電気事故が発生し

た場合に、直ちにその部屋の電気を切ることができます。

• 危険な状態が予想される場合は、1 人で作業しないでください。

• 回路の電源が切断されているものと思い込まないで、必ず通電状況を確認してください。

• 作業場所を注意深く調べて、危険な状況、たとえば、濡れた床、接地されていない電源延長

コードがないか、または保護接地が外れていないかどうか確認してください。

• 電気事故が発生した場合は、次の手順に従ってください。

- 十分注意して、自分自身が被害者にならないようにしてください。

- システムの電源を切ってください。

- できれば別の人に、救急処置ができる人を呼びに行かせてください。それができない場合

は、被害者の状態を見極めてから助けを呼んでください。

• MGX 8850 の AC システムおよび DC システムは、表示された電気定格の範囲内で、製品使用指示書に従って使用してください。

• MGX 8850 の AC 電源モデルおよび DC 電源モデルの設置に際しては、次に挙げる規則に従ってください。

- 米国:National Fire Protection Association(NFPA; 米国防火協会)70、United States NationalElectrical Code

- カナダ:Canadian Electrical Code、Part 1、CSA C22.1

- その他の各国:International Electromechanical Commission(IEC; 国際電気標準会議)364、Part 1~ 7

• MGX 8850 AC モデルには、3 線式電源コードが 1 本付属しています。この 3 線式コードにはアース型プラグが付いており、アース型コンセントだけに適合します。アースは必ず接続して

ください。機器の接地は、地域または国の電気工事規定に準拠するように行ってください。

• MGX 8850 DC モデルには、DC 電源入力モジュールが装備されています。DC 入力配線は少なくとも 60A の供給能力のある DC 電源に接続する必要があります。48 VDC の構内の電源供給元には 60A の回路ブレーカーが必要です。屋内の電源配線では、遮断器がすぐ手の届く場所に組み込まれている必要があります。接地線コンジットは、必ずしっかりとしたアース接地に接

続してください。リング型端子を使って、接地線を接地用スタッドに接続することをお勧めし

ます。

• DC 電源に関しては、次の点にも留意してください。

- DC 電源設備としては、UL 1950、CSA C22.2 No. 950-95、EN 60950、および IEC 950 の SafetyExtra Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)要件に準拠するものだけを、MGX 8850 DC モデルの電源入力モジュールに接続できます。

- DC 電源入力モジュールを装備した MGX 8850 DC モデルは、立入り制限区域に設置する場合だけを想定しています。北米では、立入り制限区域は、National Electrical Code ANSI/NFPA70 の 110-16、110-17、110-18 の各条項に準拠する必要があります。

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第 2章 MGX RPM-XF の取り付け準備設置場所の一般要件

2-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

静電放電障害の防止

electrostatic discharge(ESD; 静電放電)によって、装置が損傷を受けたり、電気回路に障害が発生す

ることがあります。静電放電は、電子部品の取り扱いが不適切な場合に生じ、障害あるいは間欠的

障害をひき起こします。

部品の取り外しまたは交換を行うときは、必ず ESD 防止手順に従ってください。シャーシが電気

的に接地されていることを確認してください。静電気防止用リスト ストラップを皮膚に密着するよ

うに着用してください。クリップをシャーシ フレームの塗装されていない表面に止めて、不要な静

電気が安全にアースに流れるようにします。ESD による損傷と感電を防止するには、リスト スト

ラップとコードが効果的に機能している必要があります。リスト ストラップがない場合は、シャー

シの金属部分に触れて、身体を接地してください。

注意 安全を確保するために、静電気防止用のストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵

抗値は 1~ 10 MΩ でなければなりません。

設置場所の一般要件

ここでは、システムの設置と操作を安全に行うために、設置場所で満たす必要がある要件を説明し

ます。設置場所の準備が完了していることを確認してから、設置を開始してください。

電源装置に関する検討事項

設置場所の電源を確認して、スパイクやノイズのない「クリーン」な電力が供給されることを確認

してください。必要があれば、電源調整器を設置してください。

警告 MGX 8850 と RPM-XF は、TN 電源系で動作するように設計されています。

RPM-XF の AC 電源装置は、MGX 8850 シャーシの一部です。MGX 8850 シャーシに取り付けられ

た RPM-XF には、-48V の DC 電源がミッドプレーンから供給されます。

RPM-XF は、MGX 8850 シャーシに取り付けます。『Cisco MGX 8850 Routing Switch Installation Guide』

を参照してください。MGX 8850 シャーシの設置場所および機器ラックまたは配線室のレイアウト

は、システムが正常に動作するために極めて重要な要素です。装置を十分な間隔をおかずに設置し

た場合、換気が不十分な場合、および手の届かないパネルがある場合は、システムの機能不良や

シャットダウンの原因となり、RPM-XF のメンテナンスが困難になることがあります。

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第 2章 MGX RPM-XF の取り付け準備取り付けチェックリスト

2-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

取り付けチェックリスト

取り付けチェックリストは、新しい RPM-XF ハードウェアを初めて取り付けるときの手順をまとめ

たものです。このチェックリストのコピーをとり、各手順を終了するたびにその項目にマークを付

けます。各システムのチェックリストのコピーを設置場所ログに添付しておきます(次の「設置場

所ログの作成」を参照)。

設置場所 _________________________________________の RPM-XF 取り付けチェックリスト

取り付けチェックリスト 検査者 日付

取り付けチェックリストをコピーしたか

背景情報を設置場所ログに記入したか

設置場所の電源電圧を確認したか

必要な工具があるか

補助装置が利用できるか

MGX RPM-XF が届いているか

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B が届いているか

Cisco Documentation CD が届いているか

『Cisco Information Packet』が届いているか

『Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インスト

レーション コンフィギュレーション ガイド』が届いているか

オプションの印刷マニュアルが届いているか

シャーシ コンポーネントを確認したか

最初の電気系統の接続は済んでいるか

ASCII 端末または PC を MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B のコ

ンソール ポートに接続したか

信号に対する距離制限を確認したか

RPM-XF と MGX-XF-UI(または MGX-XF-UI/B)を対応する

シャーシ スロットに取り付けたか

起動手順の全ステップが完了したか

初期システム動作を確認したか

ソフトウェア イメージを確認したか

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第 2章 MGX RPM-XF の取り付け準備設置場所ログの作成

2-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

設置場所ログの作成

設置場所ログには、RPM-XF に関する作業をすべて記録します。設置場所ログはシャーシの近くに

置き、RPM-XF の取り付けおよびメンテナンスを行う作業者が、だれでも使用できるようにします。

取り付けチェックリスト(前項の「取り付けチェックリスト」を参照)を使用して、RPM-XF の取

り付けとメンテナンスの手順を確認してください。設置場所ログには、次の項目を設けてください。

• 取り付けの進行状況:「取り付けチェックリスト」のコピーをとり、設置場所ログに添付して

ください。各手順を完了するたびに、チェックリストに記入してください。

• アップグレードおよびメンテナンス手順:システム メンテナンスおよびシステム拡張の記録として設置場所ログを使用します。RPM-XF について作業を行うたびに設置場所ログに記入して、次の状態がわかるようにしてください。

- 設定の変更

- Cisco IOS ソフトウェアの変更と更新

- メンテナンス スケジュールと要件

- 実施した障害修理処置

- 間欠的に発生する問題

- 関連コメントと注釈

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第 2章 MGX RPM-XF の取り付け準備ネットワークへの接続の準備

2-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ネットワークへの接続の準備

MGX 8850 に RPM-XF を取り付けるときは、距離制限と EIA が規定する Electromagnetic Interference

(EMI; 電磁干渉)の有無を確認してください。

(注) ファースト イーサネット ポート、コンソール ポート、および補助ポートでは、Safety Extra-Low Voltage(SELV)回路が使用されています。これらのポートは、必ず SELV 回路に対応する装置に接続してください。

イーサネット接続

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B バック カードにあるイーサネット ポートは、IEEE のイーサネッ

ト規格 802.3 およびファースト イーサネット規格 802.3u をサポートしています。バック カードの

実装により、次の接続がサポートされます。

• 10BaseT:Unshielded Twisted-Pair(UTP; 非シールド ツイストペア)ケーブルによるイーサネット接続。最大セグメント長は、100M(328フィート)です。UTP ケーブルは、普通の電話に使用されるケーブルに外観は似ていますが、電気的規格として、電話用ケーブルが満たしていな

い項目も満たしています。10BaseT イーサネットは 10Mbs で動作し、RJ-45 コネクタにより接続できます。

• 100BaseTX:カテゴリ 5 UTP ケーブル(Electronics Industry Association/Telecommunications IndustryAssociation(EIA/TIA)-568 に準拠)による半二重および全二重 100BaseT イーサネット接続。100BaseT イーサネットは 100Mbs で動作し、RJ-45 コネクタにより接続できます。

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B ファースト イーサネット ポートをイーサネット ネットワークに

接続するためのケーブルは付属していません。ケーブルの発注については、弊社販売代理店にお問

い合わせください。

ケーブルとポートのピン割り当てについては、付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」を参照してく

ださい。

コンソール ポートと補助ポート

MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B には、非同期シリアルのコンソール ポートと補助ポートがあり

ます。コンソール ポートと補助ポートにより、RPM-XF にローカルにアクセスして管理を行うこと

ができます。ここでは、コンソール端末をコンソール ポートまたは補助ポートに接続する前に検討

する必要のある、重要なケーブル接続情報について説明します。

コンソール ポートと補助ポートの主な違いは、補助ポートがハードウェア フロー制御をサポート

しているのに対して、コンソール ポートはサポートしていないという点にあります。フロー制御と

は、受信側デバイスが送信されてきたデータを完全に受け入れてから、次のデータを送信側デバイ

スが送信するように、データ伝送のペースを調節することです。受信側デバイスのバッファがいっ

ぱいになると、メッセージが送信側デバイスに送信され、バッファ内のデータの処理が済むまで送

信が中断されます。

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第 2章 MGX RPM-XF の取り付け準備ネットワークへの接続の準備

2-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

コンソール ポート接続

MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B には、EIA/TIA-232 非同期シリアル コンソール ポート(RJ-45)

が 1 基あります。このポートは、ケーブルの終端で DTE(データ端末装置)デバイスの役目をします。

(注) MGX-RPM-XF-512、MGX-XF-UI、または MGX-XF-UI/B キットにはコンソール ケーブルが付属していません。コンソール ケーブルは、予備部品として販売代理店に注文することができます。

ASCII 端末をコンソール ポートに接続するには、RJ-45 ロールオーバー ケーブルとメス型

RJ-45/DB-25 アダプタ(「Terminal」のラベル付き)を使用します。端末エミュレーション ソフト

ウェアが動作している PC をコンソール ポートに接続するには、RJ-45 ロールオーバー ケーブルと

メス型 RJ-45/DB-9 アダプタ(「Terminal」のラベル付き)を使用します。コンソール ポートに対す

るデフォルト パラメータは、9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップビットです。

コンソール ポートは、ハードウェア フロー制御をサポートしていません。コンソール端末取り付

けの詳細については第 3 章「MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付け」を、また

ケーブルとポートのピン割り当てについては付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」を参照してくだ

さい。

補助ポート接続

RPM-XF には、フロー制御をサポートしている EIA/TIA-232 非同期シリアル補助ポート(RJ-45)が

1 基あります。このポートは、ケーブルの終端で DTE(データ端末装置)デバイスの役目をします。

(注) MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B の補助ポートへのモデムの接続はサポートしていません。

(注) MGX-RPM-XF-512、MGX-XF-UI、または MGX-XF-UI/B キットにはコンソール ケーブルが付属していません。コンソール ケーブルは、予備部品として販売代理店に注文することができます。

デバイスを補助ポートに接続する方法の詳細については第 3 章「MGX RPM-XF フロント カードと

バック カードの取り付け」を、またケーブルとポートのピン割り当てについては付録 B 「ケーブ

ルとコネクタの仕様」を参照してください。

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第 2章 MGX RPM-XF の取り付け準備ネットワークへの接続の準備

2-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

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C H A P T E R

3-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

3

MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付け

この章では、MGX Route Processor Module(RPM-XF; ルート プロセッサ モジュール)、管理バック

カード、および高速アップリンク バック カードの取り付け方法を説明します。この章の内容は次

のとおりです。

• システムの検査

• 必要な工具と部品

• RPM-XF カードの取り付けと取り外し

• MGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと取り外し

• コンソール端末または PC からコンソール ポートへの接続

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けシステムの検査

3-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

システムの検査

RPM-XF フロント カードと MGX-XF-UI(または MGX-XF-UI/B)管理バック カードは、取り付け

る準備ができてから開梱してください。設置場所の準備ができていない場合は、カードを出荷梱包

のまま保管して保護してください。RPM-XF および対応するバック カードの設置場所が決まり、取

り付けを開始できる状態になったら、カードを開梱してください。

発注した RPM-XF、管理バックカード、および他のオプション装置は、複数の梱包で出荷される場

合があります。各出荷梱包を開梱するときは、梱包リストを確認して、次の品目がすべて届いてい

るかどうか確認してください。

• MGX RPM-XF と MGX-XF-UI(または MGX-XF-UI/B)

(注) シスコシステムズでは、バック カードを外部デバイスに接続するために必要なケーブルを提供していません。このケーブルは、シスコ以外のケーブル ベンダーに注文してください。ケーブルのピン割り当てについては、付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」を参照してください。

また、RPM-XF、MGX-XF-UI、または MGX-XF-UI/B キットにはコンソール ケーブルおよび補助ケーブルが付属していません。コンソール ケーブルと補助ケーブルは、予備部品として弊社販売代理店に注文することができます。

• 『Cisco Information Packet』マニュアル

• Cisco Documentation CD-ROM

• オプションの印刷資料、注文書の指定による。

全品目を検査して、輸送による破損がないかどうか調べてください。破損している場合、あるいは

システムの取り付け時または設定時に問題が発生した場合は、製品をお買い上げの弊社販売代理店

までご連絡ください。

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付け必要な工具と部品

3-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

必要な工具と部品

RPM-XF およびバック カードの取り付けには、標準機器として提供されていない工具と部品が必要

になります。RPM-XF とバック カードを MGX 8850 シャーシに取り付ける際には、次の工具や機器

が必要です。

• No.2 プラス ドライバ

• 静電気防止用リスト ストラップ

• イーサネット バック カード インターフェイス用ケーブル

• コンソール ケーブルと補助ケーブル

- 標準の RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル

(注) 詳細については、付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」の「ロールオーバー ケーブルの識別」を参照してください。

- ケーブル アダプタ

RJ-45/DB-9 メス型 DTE アダプタ(「Terminal」のラベル付き)

RJ-45/DB-25 メス型 DTE アダプタ(「Terminal」のラベル付き)

(注) ケーブルについては第 2 章「MGX RPM-XF の取り付け準備」を、またケーブルのピン割り当てについては付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」を参照してください。

• コンソール端末(ASCII 端末または端末エミュレーション ソフトウェアが動作している PC)。9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビットに設定。

コンソール端末の接続手順については、この章で後述する「コンソール端末または PC からコンソール ポートへの接続」を参照してください。

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けRPM-XF カードの取り付けと取り外し

3-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF カードの取り付けと取り外し以降では、MGX 8850 ミッドプレーンへの RPM-XF の取り付け手順、および取り外し手順を説明し

ます。

(注) RPM-XF サービス モジュールの取り付けと取り外し手順は、MGX 8850 シャーシの前面からミッドプレーンに取り付ける AXSM など、他のサービス モジュールの場合と同様です。

警告 訓練を受けた有資格者以外は、RPM-XF の取り付けや取り外しは行わないでください。

警告 RPM-XF を取り扱う前に、静電気防止用リスト ストラップを着用してください。

(注) MGX 8850 シャーシの電源を切る必要はありません。RPM-XF は、システムが動作している間でも、MGX 8850 シャーシから取り外したり、取り付けたりすることができます。

フロント カードとバック カードの取り付け前の確認事項

フロント カードとバック カードを取り付ける前に、次の点を確認してください。

• バックプレーンのピンが屈曲していないか、あるいはピン列の間にあるディバイダが屈曲して

いないか確認します(図 3-1 を参照)。

バックプレーンのピンが屈曲している場合は、そのバックプレーン スロットにカードを取り付けないでください。破損しているバックプレーン スロットにカードを取り付けると、カードのコネクタも破損します。

図 3-1 バックプレーンのチェックのポイント

4845

6

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けRPM-XF カードの取り付けと取り外し

3-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

• カードのコネクタの穴が破損していないか確認します(図 3-2 を参照)。

コネクタの穴が破損しているカードは使用しないでください。コネクタが破損したカードを取

り付けると、バックプレーンも破損します。破損しているカードはシスコシステムズにご返却

ください。

図 3-2 カード上の破損しているコネクタ

RPM-XF フロント カードの取り付け

次の手順に従って、RPM-XF を MGX 8850 シャーシに取り付けてください。

ステップ 1 適切なスロットのケージ上下のカード ガイドに、カード背面の上下の端を合わせます。

(注) カードを取り付けるスロットが適切であることを確認してから、カードを挿入してくださ

い。

ステップ 2 RPM-XF カードをゆっくりと押し込み、スロットの奥まで挿入します。

ステップ 3 両方の引き出しレバーを垂直位置で止まるまで押します。

(注) RPM-XF は、隣りのボードの EMI ガスケットとわずかな摩擦があるだけで、簡単に着脱ができます。無理に押し込まないでください。引っ掛かるときは、よく調べてください。

4845

9

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けRPM-XF カードの取り付けと取り外し

3-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF カードの取り外し

ダブルハイトのフロント カードには、正面パネルの最上部と最下部の両方のイジェクタにラッチが

1 つずつ付いています(図 3-3 を参照)。

警告 静電気によるカードの損傷を防止するため、カードを取り扱う前に静電気防止リスト ストラップを着用してください。ストラップの一端は、システムやカード ケージ上の任意の金属部分に接続します。

図 3-3 フロント カードのラッチ

次の手順に従って、MGX 8850 シャーシから RPM-XF フロント カードを取り外してください。

ステップ 1 引き出しレバーのスロットに小型マイナス ドライバの先端を差し込み(図 3-3 を参照)、バネ式の

ラッチが開くまで、押しながらおよそ 10 度回します。

ステップ 2 カードをバックプレーン コネクタから外すために、引き出しレバーを手前に倒します。

ステップ 3 RPM-XF をガイドに沿ってゆっくりと引き出します。途中で引っ掛かった場合は、軽くゆすってく

ださい。

ステップ 4 カードをカード ケージからゆっくりと引き出します。取り出したカードは、静電気防止用袋に保管

してください。

(注) RPM-XF は、MGX 8850 システムの前面(図 3-4 を参照)にプラスチックのガイドに沿って滑らせながら挿入し、シャーシのミッドプレーンに接続します。RPM-XF を取り外すときは、ミッドプレーンのコネクタから外れるときにある程度の抵抗を感じることがあります。

H82

93

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けRPM-XF カードの取り付けと取り外し

3-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

図 3-4 MGX 8850 シャーシに取り付けられている RPM-XF(正面図)

7553

8

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32

ACT

STBY

FAIL

1:N RED

BERT

SRM4T-E1

ACT

STBY

FAIL

1:N RED

BERT

SRM4T-E1

ACT

STBY

FAIL

1:N RED

BERT

SRM4T-E1

ACT

STBY

FAIL

1:N RED

BERT

SRM4T-E1

SM SM

SM SM

SM

DC-B

PXM45

SYSTEMSTATUS

DC-A

MIN

MJ

HIST

ENET

ACO

ACO

CR

CONTROLPORT

HIST

DC-B

PXM45

SYSTEMSTATUS

DC-A

MIN

MJ

HIST

ENET

ACO

ACO

CR

CONTROLPORT

HIST

AXSM

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

AXSM

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

AXSM

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

AXSM-E

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

AXSM-E

SYSTEMSTATUS

PORT 1

FAIL

STBY

ACT

PORT 5

PORT 4

PORT 3

PORT 7

PORT 6

PORT 8

PORT 2

PORT 9

PORT 13

PORT 12

PORT 11

PORT 15

PORT 14

PORT 16

PORT 10

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けMGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと取り外し

3-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと取り外し以降では、管理バック カードと高速アップリンク バック カードを MGX 8850 ミッドプレーンに取

り付ける手順と取り外す手順を説明します。

バック カードの取り付け

次の手順に従って、管理バック カードと高速アップリンク バック カードを MGX 8850 ミッドプ

レーンに取り付けます。

(注) 引き出しレバーが 2 つとも、「in」の位置にあることを確認してください。カードをスロットに挿入するにつれ、レバーはバック カードの端に沿って垂直位置にくるはずです。

ステップ 1 背面カード ガイドを、該当するスロット(RPM-XF を取り付けたスロットの反対側)のカード ケー

ジの最上部と最下部に合わせます。

(注) MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B は常に下部スロットに、高速アップリンク バック カードは常に上部スロットに取り付けます。

コネクタ 2 個で、各 360 本、合計 720 本のピンがあります。上部コネクタと下部コネクタは同一の

機構です。

ステップ 2 バック カードをスロットの奥までゆっくり押して、ミッドプレーン上のコネクタにしっかりと差し

込みます。

(注) コネクタ ピンとレセプタクルは、正確に位置を合わせることがきわめて重要です。 まず、カードのピンがすべてまっすぐであることを確認します。カードのコネクタとミッドプ

レーン コネクタの位置が合っているかどうかを確認します。カードはゆっくりと挿入します。位置合わせのために、カードの端を一方に少し押す必要がある場合があります。

ステップ 3 バック カードの前面プレート上の非脱落型ネジ 2 本を締めます。

上部ネジと下部ネジを締めて、カードの位置がずれないようにします。ネジは締め過ぎないように

します。カードを固定する程度に締めます。

MGX 8850 シャーシに取り付けられ、ミッドプレーンに接続されているバック カードを図 3-5 に示

します。

(注) 図 3-5 では、RPM-XF バック カードがスロット 9、10、11、12 に収められています。MGX-XF-UIカードは下部スロットに、MGX-1GE カードはスロット 9 と 10 に、MGX-1OC12POS-IR カードはスロット 11 と 12 に収められていることがわかります。

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けMGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと取り外し

3-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

バック カードの取り外し

次の手順に従って、バック カードを MGX 8850 ミッドプレーンから取り外します。

ステップ 1 取り外すバック カードに接続されているすべてのケーブルに目印を付けてから、各ケーブルを取り

外します。

ステップ 2 マイナス ドライバを使用して、バック カードの前面プレートの止めネジ 2 本を外します。

ステップ 3 引き出しレバーを 2 本とも、水平位置まで手前に倒します。

これにより、カードを取り外せる状態になります。

ステップ 4 カードをカード ケージからゆっくりと引き出します。

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けMGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと取り外し

3-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

図 3-5 MGX 8850 に接続されている RPM-XF バック カード(背面図)

7553

9

116 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2

1732 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18

PXM-UI-S3

EXT CLK 2

ALARM

LAN

2

LAN

1

MP

CP

EXT CLK 1

PXM-UI-S3

EXT CLK 2

ALARM

LAN

2

LAN

1

MP

CP

EXT CLK 1

PXM-HD

ENABLED

P

RX

RT2

O

TX

SIGNAL

PXM-HD

ENABLED

P

RX

RT2

O

TX

SIGNAL

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-1GE

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-1GE

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-10C 12POS-IR

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-10C 12POS-IR

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けMGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと取り外し

3-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

SFP モジュールの取り付け

次の高速バック カードでは SFP モジュールを使用します。

• MGX-1GE

• MGX-2GE

• MGX-2OC12POS

これらカードに SFP モジュールを取り付けるには、次の手順に従ってください。

警告 ファイバ ケーブルが接続されていないポート開口部から、眼に見えないレーザー光線が放射されている場合があります。レーザー光線を避けるため、開口部の中を見つめないでください。

ステップ 1 SFP をスロットに差し込み、所定の位置に納まるまで押し込みます(図 3-6 を参照)。

図 3-6 SFP モジュールの取り付け

注意 ケーブルを接続する準備が整うまでは光ポート プラグを SFP から取り外さないでください。

ステップ 2 ネットワーク ケーブルを SFP モジュールに接続します。

SFP モジュールの取り外し

高速バック カードから SFP モジュールを取り外すには、次の手順に従ってください。

ステップ 1 SFP からケーブルをすべて取り外します。

警告 ファイバ ケーブルが接続されていないポート開口部から、眼に見えないレーザー光線が放射されている場合があります。レーザー光線を避けるため、開口部の中を見つめないでください。

注意 多くの SFP にはラッチ機構があり、ケーブル接続された SFP は所定の場所に固定されています。SFP を取り外すときにはケーブルを引っ張らないようにしてください。

9412

6

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けMGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと取り外し

3-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 2 SFP ラッチを取り外します。図 3-7を参照してください。

(注) SFP モジュールを SFP ポートに固定するためのラッチにはさまざまな方式があります。ラッチ方式は SFP のモデルや技術タイプとは関係ありません。SFP の技術タイプとモデルは、SFP 側面のラベルに記載されています。

図 3-7 SFP ラッチ機構の取り外し

ヒント ベール クラスプ ハンドルに指が届かない場合は、ペンやドライバなど小型の細長い道具を使って慎重に外してください。

ステップ 3 SFP の両側をはさんで取り外します。

1 スライド式ラッチ 3 ベールクラスプ式ラッチ

2 スイングスライド式ラッチ 4 プラスチック カラー ラッチ

1177

22

1 2 3 4

A

B

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けコンソール端末または PC からコンソール ポートへの接続

3-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

コンソール端末または PC からコンソール ポートへの接続MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードには、非同期シリアルのコンソール ポートと

補助ポートがあります。これらのポートにより、コンソール端末を使用して、RPM-XF にローカル

にアクセスして管理を行うことができます。

次の手順に従って、端末(ASCII 端末または端末エミュレーション ソフトウェアが動作している

PC)をコンソール ポートに接続します。

ステップ 1 細い平型の RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル(電話用ケーブルに似ている)と、RJ-45/DB-9 ア

ダプタまたは RJ-45/DB-25 アダプタ(「Terminal」のラベル付き)を使用して、コンソール ポートに

端末を接続します(図 3-8 を参照)。

ケーブルのピン割り当てについては、付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」を参照してください。

ステップ 2 端末または PC 端末エミュレーション ソフトウェアは、9600 ボー、8 データ ビット、パリティな

し、1ストップ ビットに設定します。

(注) コンソール ポートに関するデフォルトのパラメータは、9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1ストップ ビットです。

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第 3章 MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付けコンソール端末または PC からコンソール ポートへの接続

3-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

図 3-8 MGX-XF-UI コンソール ポートへのコンソール端末の接続

(注) ターミナル サーバのコンソール速度を変更すると、RPM-XF が ROMMON モードになる可能性があるため、変更はお勧めしません。これを避けるため、config-register を 0x2102 に設定してください。

1

16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2

17

32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18

PXM-UI-S3

EXT CLK 2

ALARM

LAN

2

LAN

1

MP

CP

EXT CLK 1

PXM-UI-S3

EXT CLK 2

ALARM

LAN

2

LAN

1

MP

CP

EXT CLK 1

PXM-HD

ENABLED

P

RX

RT2

O

TX

SIGNAL

PXM-HD

ENABLED

P

RX

RT2

O

TX

SIGNAL

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-1GE

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-1GE

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-10C 12

POS-IR

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-10C 12

POS-IR

7564

9

RJ-45

PC

AU

XS

ER

0E

TH

OK

LA

N

I/O

RJ-45/DB-25

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C H A P T E R

4-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

4

MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定

この章では、MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けおよび設定方法につ

いて説明します。この管理バック カードは、シスコ Route Processor Module(RPM-XF; ルート プロ

セッサ モジュール)を設定するためのカードです。この章の内容は次のとおりです。

• 概要および機能

• ファースト イーサネットの概要

• 取り付けのガイドライン

• ソフトウェアの設定

• 管理バック カードのトラブルシューティング

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定概要および機能

4-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

概要および機能

RPM-XF は、次の管理バック カードをサポートしています。

• MGX-XF-UI

• MGX-XF-UI/B

この管理バック カードには両方とも、次の機能があります。

• マルチスピード補助ポート:この補助ポート(AUX)は非同期 EIA/TIA-232 シリアル ポートであり、外部端末を接続してローカル管理アクセスを行うことができます。補助ポートは、指定

したボー レート(1200~ 115200 ボー)での動作が可能です。

(注) モデム経由での補助ポートへの接続はサポートしていません。

• マルチスピード コンソール ポート:このコンソール ポート(Console)は非同期 EIA/TIA-232シリアル ポートであり、外部端末を接続してローカル管理アクセスを行うことができます。コンソール ポートは、指定したボー レート(1200~ 115200 ボー)での動作が可能です。

(注) コンソール ポートの速度は常に 9600 ボーに設定することをお勧めします。

• 2 基のファースト イーサネット ポート:MGX-XF-UI には IEEE 802.3u に準拠するファーストイーサネット ポートが 2 基(イーサネット 0 とイーサネット 1)あり、RPM-XF を 10BaseT または 100BaseT ネットワーク管理 LAN に接続することができます。

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定概要および機能

4-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-XF-UI 管理バック カード

MGX-XF-UI は管理バック カード(図 4-1)であり、コンソール接続、補助接続、2 基のファースト

イーサネット(FE)ポートを使用した RPM-XF の管理機能を提供します。

図 4-1 MGX-XF-UI と MGX-XF-UI/B の前面プレート

1 AUX:RJ-45 レセプタクル(ローカル管理

用の外部端末の接続に使用する補助装置

を接続します)

3 STATUS LED

• 緑:バック カードはアクティブです。

• 消灯:バック カードが検出されないか、または重大な障害が発生してバック カードが無効になっています。

2 CONSOLE:RJ-45 レセプタクル(ローカ

ル管理用の外部端末のシリアル接続に使

用します)

4 ETHERNET 0 と ETHERNET 1:イーサネット

標準に準拠する 2 つの FE RJ-45 レセプタクル

(10/100BASE-T ネットワーク管理 LAN に

RPM-XF を接続するときに使用します)

1220

78

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI/B

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

4

1

2

3

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定概要および機能

4-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-XF-UI/B 管理バック カード

MGX-XF-UI/B は管理バック カードであり、コンソール接続、補助接続、2 基のファースト イーサ

ネット(FE)ポートを使用した RPM-XF の管理機能を提供します。

MGX-XF-UI/B 前面プレートは、MGX-XF-UI と同じです(図 4-1)。ボードの輪郭(図 4-2)は、

RPM-XF カードの真後で MGX 8880 メディア ゲートウェイの冗長コネクタ(RCON)を収容するた

めに、切込みが入っています。

図 4-2 MGX-XF-UI/B カード:側面図

1 MGX 8880 RCON に収まるように切り込みされ

たカード

STATUS

ETHERNET 0

LNK

ACT

MGX-XF-UI/B

AUX

CONSOLE

ETHERNET 1

LNK

ACT

1220

76

1

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ファースト イーサネットの概要

4-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ファースト イーサネットの概要ファースト イーサネットは、通常、IEEE 802.3u によるファースト イーサネットを始めとするイー

サネット仕様に準拠する、Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection(CSMA/CD; キャリア検知

多重アクセス /衝突検出)方式の LAN すべてを総称しています。

IEEE 802.3u は、しばしば大量のトラフィックを高速で伝送する必要がある場合に、ローカル通信

メディアとして使用するのに最適です。CSMA/CD 方式の LAN では、ステーションはいつでもネッ

トワークにアクセスすることができます。ステーションはデータを送信する前に、ネットワークを

傍受して、ネットワークが使用中であるかどうかを調べます。使用中であれば、そのステーション

はネットワークが使用中でなくなるまで待ってから、自分のデータを送信します。これは、一種の

半二重動作です。2 つのステーションがネットワーク トラフィックを傍受したが、何も聞こえない

ため、ほぼ同時にデータを送信すると、衝突が発生します。衝突が発生すると、両方の送信データ

に損傷が生じるため、ステーションはデータを再送する必要があります。ステーションは衝突を検

出したら、バックオフ アルゴリズムを使用して再送する時点を決定します。

イーサネットと IEEE802.3u はどちらもブロードキャスト ネットワークであり、全ステーションに

データが送信されます。各ステーションは、受信したフレームを検査し、自分が指定された宛先で

あるかどうかを判別し、指定された宛先であれば、そのフレームを上位プロトコル層に渡します。

各物理層プロトコルには、その特性を速度 / 信号方式 / セグメント長という形で要約した名前が付

けられています。

ここで、

• 速度 は MBps(メガビット /秒)単位の LAN 速度です。

• 信号方式 は、ベースバンドかブロードバンドのどちらかです。

• セグメント長 は、通常、100M 単位で表したステーション間の最大距離です。

したがって、100BaseT は、100Mbps のベースバンド LAN で最大ネットワーク セグメント長を意味

します。

IEEE 802.3u 100BaseT ファースト イーサネットの仕様

MGX-XF-UI バック カード上の各ファースト イーサネット ポートには、100BaseTX 用のカテゴリ 5

UTP に接続するための RJ-45 コネクタがあります。ファースト イーサネット MGX-RJ45-FE バック

カードを 図 4-1 に示します。次に、UTP ケーブルを使用する 100Mbps のファースト イーサネット

伝送のケーブル接続仕様を示します。

パラメータ RJ-45RJ-45

ケーブル仕様 カテゴリ 51 の UTP2、22~ 24 AWG

1. EIA/TIA-568 または EIA-TIA-568 TSB-36 に準拠。

2. カテゴリ 5 の UTP RJ-45 ケーブルは、シスコシステムズでは提供していません。市販品を入手できます。

最大ケーブル長 —

最大セグメント長 100BaseTX では 100M(328 フィート)

最大ネットワーク長 200M(656 フィート)(リピータ 1 台使用)

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定取り付けのガイドライン

4-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

次の表に、IEEE 802.3u 100BaseT の物理特性の概要を示します。

取り付けのガイドライン

ここでは、次の手順のガイドラインを示します。

• 新規取り付け

• 交換取り付け

Cisco MGX-XF-UI バック カードは、コールド スワップ製品です。つまり、バック カード上のすべ

てのインターフェイスをシャットダウンした状態でバック カードの着脱ができます。

注意 バック カードの作業には、ESD 取り扱い手順を守る必要があります。バック カードを着脱する際には、作業者は正しく接地し、すべてのデリケートな電子機器を認定の ESD 用容器またはパッケージに収める必要があります。

新規取り付けのガイドライン

バック カードの取り付けについては、「MGX 8850 ミッドプレーンへのバック カードの取り付けと

取り外し」(P. 3-8)を参照してください。

初めて MGX-XF-UI を取り付けた場合は、configure コマンドを入力して MGX-XF-UI を設定する必

要があります。管理バック カードの設定については、後述の「ソフトウェアの設定」を参照してく

ださい。

交換取り付けのガイドライン

バック カード ハードウェアの取り付けと取り外しについては、「MGX 8850 ミッドプレーンへの

バック カードの取り付けと取り外し」(P. 3-8)を参照してください。

管理バック カードを交換すると、RPM-XF フロント カードから必要な設定情報が自動的にダウン

ロードされます。バック カードの取り外し後にフロント カードがリロードまたは切り替えられて

いない限り、新規のバック カードを設定する必要はありません。 設定情報がダウンロードされる

と、以前の管理バック カードの設定に適合するインターフェイス(Up と設定済みのもの)だけが

認識されます。

パラメータ 100BaseTX

データ レート(MBps) 100

信号方式 ベースバンド

最大セグメント長 100M、DTE1 とリピータ間

1. DTE = データ端末装置

メディア RJ-45

トポロジ スター /ハブ

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ソフトウェアの設定

管理バック カードを正しく取り付けたら、カード上のインターフェイスを設定します。

(注) 交換取り付けの場合、管理バック カードの設定は必要ありません。RPM-XF フロント カードから必要な設定情報が自動的にダウンロードされます。

ここでは、次の内容を説明します。

• コンソール ポートと補助ポートの設定

• ファースト イーサネット ポートの設定

コンソール ポートと補助ポートの設定

ここでは、次の内容を説明します。

• コンソール ポートと補助ポートのデフォルト値

• コンソール ポートと補助ポートのシンタックス

• コンソール ポートの設定

• 補助ポートの設定

• コンソール ポートおよび補助ポートの設定コマンド

• コンソール ポートと補助ポートの設定例

コンソール ポートと補助ポートのデフォルト値

次の表に、管理バック カード上のコンソール ポートと補助ポートのデフォルト値を示します。ア

スタリスク(*)のついたコマンドは、Cisco IOS コマンド リファレンスに説明があります。その他

のコマンドについては、この章で説明しています。

コンソール ポートと補助ポートのシンタックス

設定コマンドでシリアル ポートを指定するには、 次の表に示されたシンタックスを使用して管理

バック カード上のシリアル インターフェイスを指定します。

コマンド名 デフォルト設定 コマンド構文

stopbits 1 stopbits [1 | 1.5 | 2 ]

parity なし parity [even | mark | none | odd | space ]

databits 8 databits [5 | 6 | 7 | 8]

speed 9600 speed [1200 | 2400 | 4800 | 9600 | 19200 | 38400 | 57600 | 115200 ]

length* 24 length size

width* 80 width size

インターフェイス タイプ ポート

コンソール ポート 0

補助ポート 0

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

管理バック カード上のコンソール ポートを設定するシンタックスの例を次に示します。

Router(config)# line console 0

管理バック カード上の補助ポートを設定するシンタックスの例を次に示します。

Router(config)# line aux 0

コンソール ポートの設定

管理バック カードが正しく取り付けられていることを確認したら、次の手順を使用してコンソール

ポートを設定します。

ステップ 1 グローバル設定プロンプトで、line console 0 と入力してコンソール ポートを指定します。この例を

次に示します。

Router(config)# line console 0

ステップ 2 コンソール ポートの速度を設定します。この例を次に示します。

Router(config-line)# speed 9600

ステップ 3 コンソール ポートのデータ ビット数を設定します。この例を次に示します。

Router(config-line)# databits 8

ステップ 4 コンソール ポートのストップ ビット数を設定します。この例を次に示します。

Router(config-line)# stopbits 1

ステップ 5 コンソール ポートのパリティを設定します。この例を次に示します。

Router(config-line)# parity none

ステップ 6 その他の必要な設定サブコマンドをここですべて入力します。

ステップ 7 設定サブコマンドをすべて実行して設定を完了したら、Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、

設定モードを終了します。

ステップ 8 新しい設定内容をメモリに書き込みます。

Router# copy running-config startup-config

設定内容が保存されると、OK メッセージが表示されます。

設定を完了したら、show line console 0 コマンドを使用して内容を確認します。

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4-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

補助ポートの設定

管理バック カードが正しく取り付けられていることを確認したら、次の手順を使用して補助ポート

を設定します。

ステップ 1 グローバル設定プロンプトに対して、line aux 0 と入力して補助ポートを指定します。この例を次

に示します。

Router(config)# line aux 0

ステップ 2 補助ポートの速度を設定します。この例を次に示します。

Router(config-line)# speed 9600

ステップ 3 補助ポートのデータ ビット数を設定します。この例を次に示します。

Router(config-line)# databits 8

ステップ 4 補助ポートのストップ ビット数を設定します。この例を次に示します。

Router(config-line)# stopbits 1

ステップ 5 補助ポートのパリティを設定します。この例を次に示します。

Router(config-line)# parity none

ステップ 6 その他の必要な設定サブコマンドをここですべて入力します。

ステップ 7 設定サブコマンドをすべて実行して設定を完了したら、Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、

設定モードを終了します。

ステップ 8 新しい設定内容をメモリに書き込みます。

Router# copy running-config startup-config

設定内容が保存されると、OK メッセージが表示されます。

設定を完了したら、show line aux 0 コマンドを使用して内容を確認します。

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

コンソール ポートおよび補助ポートの設定コマンド

以降では、コンソール ポートと補助ポートの設定のカスタマイズに使用できるコマンドをいくつか

示します。

ここでは、次の内容を説明します。

• コンソール ポートと補助ポートのポート速度の設定

• コンソール ポートと補助ポートのデータ ビット数の設定

• コンソール ポートと補助ポートのストップ ビット数の設定

• コンソール ポートと補助ポートのパリティの設定

コンソール ポートと補助ポートのポート速度の設定

speed コマンドを使用すると、ポートの速度を設定できます。

speed baud rate

デフォルト値は 9600 ボーです。

(注) コンソール ポート速度を設定すると、ROM モニター構成レジスタも設定したコンソール ポート速度に合わせて調整されます。

ROM モニターがサポートするコンソール ポート速度は限られているため、コンソール ポート速度は 1200、2400、4800、9600、19200、38400、57600、115200 のいずれかのボー レートに設定することをお勧めします。

ROM モニターでは 9600 ボーの補助ポートしかサポートされないため、補助ポート速度は 9600 ボーに設定することをお勧めします。

次の例は、コンソール ポートが 9600 ボーを使用する設定です。

Router(config)# line console 0Router(config-line)# speed 9600

コンソール ポートと補助ポートのデータ ビット数の設定

databits コマンドを使用すると、ポートのデータ ビット数を設定できます。

databits [5 | 6 | 7 | 8]

デフォルト値は 8 データ ビットです。

(注) ROM モニターでは 8 データ ビットしかサポートされないため、データ ビット数は 8 に設定することをお勧めします。

次の例は、コンソール ポートが 8 データ ビットを使用する設定です。

Router(config)# line console 0Router(config-line)# databits 8

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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コンソール ポートと補助ポートのストップ ビット数の設定

stopbits コマンドを使用すると、ポートのストップ ビット数を設定できます。

stopbits [1 | 1.5 | 2]

デフォルト値は 1 ストップ ビットです。

(注) ROM モニターでは 1 ストップ ビットしかサポートされないため、ストップ ビット数は 1 に設定することをお勧めします。

次の例は、コンソール ポートが 1 ストップ ビットを使用する設定です。

Router(config)# line console 0Router(config-line)# stopbits 1

コンソール ポートと補助ポートのパリティの設定

parity コマンドを使用すると、ポートのパリティを設定できます。

parity [even | mark | none | odd | space]

デフォルトではパリティなしです。

(注) ROM モニターではパリティがサポートされないため、パリティは設定しないことをお勧めします。

次の例は、コンソール ポートがパリティなしで設定されています。

Router(config)# line console 0Router(config-line)# parity none

コンソール ポートと補助ポートの設定例

管理バック カード上のコンソール ポートおよび補助ポートの設定ファイル コマンドの例を次に示

します。

line console 0 databits 8 stopbits 1 parity none speed 115200 length 25 width 80

line aux 0 databits 8 stopbits 1 parity none speed 9600 length 24 width 80

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ファースト イーサネット ポートの設定

ここでは、次の内容を説明します。

• ファースト イーサネットのデフォルト値

• ファースト イーサネット ポートのシンタックス

• ファースト イーサネット ポートの設定

• ファースト イーサネット ポートの設定コマンド

• ファースト イーサネット ポートの設定例

• システム ステータスのチェック

ファースト イーサネットのデフォルト値

次の表に、管理バック カード上のファースト イーサネット ポートのデフォルト値を示します。ア

スタリスク(*)のついたコマンドは、Cisco IOS コマンド リファレンスに説明があります。その他

のコマンドについては、この章で説明しています。

この表では、デフォルト値の変更に使用するコマンドを取り上げ、接続のリモート エンドで同一の

値を設定する必要があるかどうかを示します。

ファースト イーサネット ポートのシンタックス

設定コマンドにインターフェイス番号を指定するには、 次の表に示すシンタックスを使用して管理

バック カード上のファースト イーサネット インターフェイスを識別します。

管理バック カード上に 1 番目のファースト イーサネット ポートを設定するシンタックス例を次に

示します。

Router(config)# interface FastEthernet 2/0

コマンド名 デフォルト設定 コマンド構文 リモート側の設定

duplex auto duplex [auto | half | full] 同一

speed auto speed [10 | 100 | auto] 同一

keepalive* 10 second keepalive [no] keepalive period 同一

mtu1 *

1. mtu = 最大伝送単位

1500 mtu size 同一

length* 24 length size —

width* 80 width size —

インターフェイス タイプ ベイ(常に 2) ポート

ファースト イーサネット 2/ [0 | 1 ]

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ファースト イーサネット ポートの設定

管理バック カードが正しく取り付けられていることを確認したら、次の手順を使用してファースト

イーサネット ポートを設定します。インターフェイスの IP アドレスなど、必要な情報を用意して

おきます。

インターフェイスの有効化という基本設定を作成するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 グローバル設定プロンプトに対して、interface FastEthernet bay/port と入力してファースト イーサ

ネット ポートを指定します。この例を次に示します。

Router(config)# interface FastEthernet 2/0

ステップ 2 ip address 設定サブコマンドを使用して、インターフェイスに IP アドレスとサブネット マスクを割

り当てます。この例を次に示します。

Router(config-if)# ip address 192.168.255.255 255.255.255.0

ステップ 3 ファースト イーサネット ポートの速度を設定します。この例を次に示します。

Router(config-if)# speed auto

ステップ 4 ファースト イーサネット ポートの二重通信方式を設定します。この例を次に示します。

Router(config-if)# duplex auto

ステップ 5 その他の必要な設定サブコマンドをここですべて入力します。

ステップ 6 no shutdown コマンドを入力して、インターフェイスを有効にします。この例を次に示します。

Router(config-if)# no shutdown

ステップ 7 設定サブコマンドをすべて実行して設定を完了したら、Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、

設定モードを終了します。

ステップ 8 新しい設定内容をメモリに書き込みます。

Router# copy running-config startup-config

設定内容が保存されると、OK メッセージが表示されます。

設定を完了したら、show interface FastEthernet bay/port を使用して内容を確認します。

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ファースト イーサネット ポートの設定コマンド

以降では、ファースト イーサネット ポートの設定のカスタマイズに使用できるコマンドをいくつ

か示します。

ここでは、次の内容を説明します。

• ファースト イーサネット ポートの速度の設定

• ファースト イーサネット ポートの二重通信方式の設定

ファースト イーサネット ポートの速度の設定

speed コマンドを使用すると、ポートの速度を設定できます。

speed [auto | 10 | 100]

デフォルトはオートネゴシエーション(auto)です。

次の例は、ファースト イーサネット ポート 0 がオートネゴシエーションを使用する設定です。

Router(config)# interface FastEthernet 2/0Router(config-line)# speed auto

ファースト イーサネット ポートの二重通信方式の設定

duplex コマンドを使用すると、ポートに二重通信モードを設定できます。

duplex [auto | half| full]

デフォルトはオートネゴシエーション(auto)です。

次の例は、ファースト イーサネット ポート 0 がオートネゴシエーションを使用する設定です。

Router(config)# interface FastEthernet 2/0Router(config-line)# duplex auto

ファースト イーサネット ポートの設定例

管理バック カード上のコンソール ポートおよび補助ポートの設定ファイル コマンドの例を次に示

します。

interface FastEthernet2/0 ip address 10.0.0.1 255.255.255.0 no shutdown duplex auto speed autoend

イーサネット接続の確認

ping コマンドを実行すると、インターフェイス ポートが正常に機能しているかどうか検査し、特

定のポートと接続先のネットワーク デバイス間のパスを確認できます。ここでは、ping コマンド

について簡単に説明します。システムが問題なくブートされ、動作状態にあることを確認したら、

このコマンドを使用してインターフェイス ポートの状態を確認できます。リモート デバイスとは、

サーバ、ルータ、または PC です。

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-15Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ping コマンドは、エコー要求をユーザの指定した IP アドレスのリモート デバイスに送出します。

ping コマンドは、一連の信号を送信した後に、指定された時間だけ、リモート デバイスが信号をエ

コーバックするのを待ちます。返送されてきた信号は、コンソール端末上に感嘆符(!)として表示

されます。指定のタイムアウトまでに返送されなかった信号はそれぞれ、ピリオド(.)として表示

されます。一連の感嘆符(!!!!!)は、接続が良好であることを示します。一連のピリオド(.....)、

メッセージ [timed out]、またはメッセージ [failed] は、接続が失敗したことを示します。

アドレス 1.1.1.10 のリモート サーバに対して ping コマンドが成功した例を次に示します。

Router#ping 1.1.1.10

Type escape sequence to abort.Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 1.1.1.10, timeout is 2 seconds:.!!!!Success rate is 80 percent (4/5), round-trip min/avg/max = 1/1/1 msRouter#

接続が失敗した場合は、リモート デバイスの IP アドレスが正しいかどうか、リモート デバイスが

アクティブであるか(電源が入っているか)どうかを確認します。その後に、ping コマンドを繰り

返してください。

システム ステータスのチェック

各インターフェイスでは、設定内容、トラフィック、エラーなど、インターフェイスの情報が保持

されます。show コマンドを入力すると、この情報にアクセスできます。インターフェイスの情報

およびステータスを表示する show コマンドと、そのコマンド例を次に示します。

show interface FastEthernet bay/port コマンドを入力すると、インターフェイスに関する一般的な情

報が表示されます。

Router# show interface FastEthernet 2/0FastEthernet2/0 is up, line protocol is up Hardware is GT96k FE, address is 0004.282b.2484 (bia 0004.282b.2484) Internet address is 10.0.0.1/24 MTU 1500 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA, loopback not set Keepalive set (10 sec) Full-duplex, 100Mb/s, 100BaseTX/FX ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00 Last input 2d07h, output 00:00:06, output hang never Last clearing of "show interface" counters 00:00:37 Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0 Queueing strategy: fifo Output queue :0/40 (size/max) 5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 0 packets input, 0 bytes Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles 0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored 0 watchdog 0 input packets with dribble condition detected 0 packets output, 0 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets 0 babbles, 0 late collision, 0 deferred 0 lost carrier, 0 no carrier 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-16Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

show controller FastEthernet bay/port コマンドを入力すると、インターフェイスに関するコントロー

ラに固有の情報が表示されます。これには、管理バック カード上のファースト イーサネット ポー

トに関する、エラー統計情報やレジスタ設定値などの情報も含まれます。

Router# show controller FastEthernet 2/0Interface FastEthernet2/0Hardware is GT96100A FE

IDB Ptr = 0x41F27050, Instance Ptr = 0x42CA4B28GT96100A register pointer = 0x15000000FE register pointer = 0x15088800PHY register pointer = 0x15080800

GT96100A Registers: GPIO 2 Config register = 0xFF7FFF7F (b/s 0x7FFF7FFF) GPIO IO register = 0x3D003D00 (b/s 0x003D003D) CIU Aributer register = 0xFF030080 (b/s 0x800003FF) PHY Address register = 0x01000000 (b/s 0x00000001) PHY Data register = 0x8047200E (b/s 0x0E204780) Serial Interrupt 0 Mask register = 0xF00F0000 (b/s 0x00000FF0) Serial Interrupt 1 Mask register = 0xF00F0000 (b/s 0x00000003) Serial Cause register = 0x00000000 (b/s 0x00000000)

FE Registers: Port Configuration Register = 0x80000000 (b/s 0x00000080) EN HS(8K) HM(0) Port Configuration Extend register = 0x00DC0100 (b/s 0x0001DC00) PRIOTX=1:1 PRIORX=(00) ~FCTLen ~FLP ~FCTL MFL=64KB MIBclrMode Speed=Auto Port Command register = 0x00000000 (b/s 0x00000000) Port Status Register = 0x0F000000 (b/s 0x0000000F) Speed=100MB Duplex=FD Fctl=DIS Link=UP ~Paused ~TXinProg Serial Parameter register = 0x23882100 (b/s 0x00218823) Hash table pointer register = 0x003D301F (b/s 0x1F303D00) Source Address Low register = 0xF2410000 (b/s 0x000041F2) Source Address High register = 0x00010000 (b/s 0x00000100) SDMA Configuration register = 0x00220000 (b/s 0x00002200) RC=0 BLMR=BE BLMT=BE RIFB BSZ=4 SDMA Command register = 0x80000300 (b/s 0x00030080) STDL STDH ERD Interrupt Mask register = 0xCD3D0080 (b/s 0x80003DCD) Interrupt Cause register = 0x00000000 (b/s 0x00000000) IP Diff Services to Priority 0 Low register = 0x00000000 (b/s 0x00000000) IP Diff Services to Priority 0 High register = 0x00000000 (b/s 0x00000000) IP Diff Services to Priority 1 Low register = 0x00000000 (b/s 0x00000000) IP Diff Services to Priority 1 High register = 0x00000000 (b/s 0x00000000) IP VLAN Tag Priority = 0xCCF00000 (b/s 0x0000F0CC) First Rx Descriptor Pointer Ring 0 register = 0xA03D341F (b/s 0x1F343DA0) Current Rx Descriptor Pointer Ring 0 register = 0xA03D341F (b/s 0x1F343DA0) First Rx Descriptor Pointer Ring 1 register = 0x8041341F (b/s 0x1F344180) Current Rx Descriptor Pointer Ring 1 register = 0x8041341F (b/s 0x1F344180) First Rx Descriptor Pointer Ring 2 register = 0xC045341F (b/s 0x1F3445C0) Current Rx Descriptor Pointer Ring 2 register = 0xC045341F (b/s 0x1F3445C0) First Rx Descriptor Pointer Ring 3 register = 0x004A341F (b/s 0x1F344A00) Current Rx Descriptor Pointer Ring 3 register = 0x004A341F (b/s 0x1F344A00) First Tx Descriptor Pointer Ring 0 register = 0x204F341F (b/s 0x1F344F20) First Tx Descriptor Pointer Ring 1 register = 0x8056341F (b/s 0x1F345680)

PHY Registers: Register 0x00: 1000 782D 0013 78E2 01E1 41E1 0007 2001 Register 0x08: 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 Register 0x10: 0084 4780 0000 00F4 2040 0000 0000 0000 Register 0x18: 0000 0000 00C8 0000 0000 0000 0000

Hardware MAC address filter (hash: addr) 0x112D: 0004.282b.2484 0x1899: 0100.0ccc.cccc 0x7FFF: ffff.ffff.ffff

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

4-17Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

Software MAC address filter (hash: length/addr/mask/hits): 0x00: 0 ffff.ffff.ffff 0000.0000.0000 0 0xAC: 0 0004.282b.2484 0000.0000.0000 0 0xC0: 0 0100.0ccc.cccc 0000.0000.0000 0

Transmit Descriptor Information: Tx ring size = 128 Tx ring 0 ptr = 0x1F344E40, Tx ring 1 ptr = 0x1F345680 Malloc Tx ring 0 ptr = 0x1F344E40, Malloc Tx ring 1 ptr = 0x1F345680 Shadow Tx ring 0 ptr = 0x41F28468, Shadow Tx ring 1 ptr = 0x42CB71C0 Head Tx ring 0 = 0xE, Head Tx ring 1 = 0x0 Tail Tx ring 0 = 0xE, Tail Tx ring 1 = 0x0 Tail Count Tx ring 0 = 0x0, Tail Count Tx ring 1 = 0x0

Receive Descriptor Information: Rx ring size = 64 Rx ring 0 ptr = 0x1F343D40, Rx ring 1 ptr = 0x1F344180 Rx ring 2 ptr = 0x1F3445C0, Rx ring 3 ptr = 0x1F344A00 Malloc Rx ring 0 ptr = 0x1F343D40, Malloc Rx ring 1 ptr = 0x1F344180 Malloc Rx ring 2 ptr = 0x1F3445C0, Malloc Rx ring 3 ptr = 0x1F344A00 Shadow Rx ring 0 ptr = 0x41F2833C, Shadow Rx ring 1 ptr = 0x42CA52E8 Shadow Rx ring 2 ptr = 0x42CA5414, Shadow Rx ring 3 ptr = 0x42CA5540 Head Rx ring 0 = 0x6, Head Rx ring 1 = 0x0 Head Rx ring 2 = 0x0, Head Rx ring 3 = 0x0 Tail Rx ring 0 = 0x0, Tail Rx ring 1 = 0x0 Tail Rx ring 2 = 0x0, Tail Rx ring 3 = 0x0

MIB Counters: Filtered packets = 0, Number of Throttles = 0

Rx framing errors = 0, Rx overflow errors = 0 Rx buffer errors = 0, Rx end of packet errors = 0 Rx soft overflow errors ring 0 = 0 Rx soft overflow errors ring 1 = 0 Rx soft overflow errors ring 2 = 0 Rx soft overflow errors ring 3 = 0 Rx miss count = 0

Tx single collision errors = 0, Tx multiple collision errors = 0 Tx end of packet errors = 0, Tx deferred errors = 0 Tx underrun errors = 0, Tx late collision errors = 0 Tx carrier loss errors = 0, Tx excessive collision errors = 0 Tx buffer errors = 0, Tx fatal errors = 0

Spurious SMI Interrupts = 0

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第 4章 MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定管理バック カードのトラブルシューティング

4-18Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

管理バック カードのトラブルシューティング管理バック カード上の LED の説明については、次の表を参照してください。取り付けの際のトラ

ブルシューティングは、以降の表 4-1 の指示に従ってください。

LED ステータス 内容

STATUS 緑 バック カードは正常に動作しています。

消灯 バック カードが検出されないか、または重大な障害が発

生してカードが無効になっています。

表 4-1 管理バック カード取り付けのトラブルシューティング

症状 考えられる原因 対処方法

電源投入時自己診断テ

スト中に Status LED が

点灯しない

バック カードが正しく装着

されていない

イジェクト レバーが完全に閉じているこ

とと、非脱落型ネジがしっかり締まってい

ることを確認してください。

バック カード スロットまた

はミッドプレーン コネクタ

が機能していない

バック カード(上部スロットと下部スロッ

ト)とフロント カードを取り外し、これら

を別のシャーシ スロットに取り付けます。

コンソール ポートまた

は補助ポートが機能し

ていない

設定に誤りがある 設定内容を確認し、ボー レートなどの設定

が正しいかどうかを確認します。

ケーブルが不良である ケーブルを交換します。

バック カード スロットまた

はミッドプレーン コネクタ

が機能していない

バック カード(上部スロットと下部スロッ

ト)とフロント カードを取り外し、これら

を別のシャーシ スロットに取り付けます。

バック カードが不良である バック カードを交換します。

フロント カードが不良であ

フロント カードを交換します。

ファースト イーサネッ

ト ポートが機能してい

ない

設定に誤りがある 設定内容を確認し、速度や二重通信方式の

設定がリモート エンドの設定と一致して

いることを確認します。また、オートネゴ

シエーションをオフにして、速度と二重通

信方式を強制的に設定します。

ケーブルが不良である ケーブルを交換します。

バック カード スロットまた

はミッドプレーン コネクタ

が機能していない

バック カード(上部スロットと下部スロッ

ト)とフロント カードを取り外し、これら

を別のシャーシ スロットに取り付けます。

バック カードが不良である バック カードを交換します。

フロント カードが不良であ

フロント カードを交換します。

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C H A P T E R

5-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

5

MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定

この章では、シングルポート MGX-1OC12 Packet Over SONET(MGX-1OC12POS)バック カードと

デュアル ポート MGX-2OC12 Packet Over SONET(MGX-2OC12POS)バック カードを、Cisco RPM-XF

に取り付けおよび設定する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• MGX-1OC12POS-IR の概要と機能

• MGX-2OC12POS の概要と機能

• 取り付けのガイドライン

• ソフトウェアの設定

• バック カードのトラブルシューティング

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定MGX-1OC12POS-IR の概要と機能

5-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-1OC12POS-IR の概要と機能MGX-1OC12POS-IR バック カード(図 5-1)は、Cisco 7200、Cisco 7500、Cisco 10000 の各 Edge

Service Router(ESR; エッジ サービス ルータ)や Cisco 12000 シリーズ Gigabit Switch Router(GSR;

ギガビット スイッチ ルータ)などのプラットフォームに実装されている標準的な POS と完全な互

換性があります。

図 5-1 MGX-1OC12POS-IR バック カード

表 5-1 MGX-1OC12POS-IR の前面パネルの LED とポートの説明

LED 説明

1 LINK LED 緑:リンクが確立されています。

消灯:リンクが確立されていません。

2 TX と RX の LED 緑:バック カードがトラフィックを受信または送信しています。

消灯:バック カードはトラフィックを受信または送信していません。

3 FAIL LED 黄:バック カードで障害が発生しました。

消灯:バック カードは正常に動作しています。

4 TX と RX のポート SC コネクタ

8074

8

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-1OC 12POS-IR

4

23

1

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定MGX-1OC12POS-IR の概要と機能

5-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-1OC12POS-IR バック カード(図 5-1 を参照)は、シングルモード光ファイバ、中距離用 SC

コネクタを使用して、標準的な SONET/SDH インターフェイスによりスループット 622MBps の

OC-12c/STM-4c 帯域幅をサポートするトランク アップリンクを提供します。

MGX-1OC12POS-IR バック カードの主な機能は次のとおりです。

• 効率的かつ高性能な帯域利用率:OC-12 の 622MBps のパフォーマンスにより、Web ページへの高速アクセス、リアルタイム ビデオ、大容量のファイル転送など、データ集約的なアプリケーションでのユーザ要求を満たす帯域幅が提供されます。

シスコが採用している POS 機能は、現在 ATM ネットワーク上で実行しているマルチサービスIP トラフィックの効率を 25~ 30% 向上させます。この高い効率性は、ATM セル ヘッダー、IPover ATM のカプセル化、SAR など、ATM の実装に必要なオーバーヘッドを削減することによって実現しています。

• IP ベースの差別化サービスに対して最適化:シスコの POS ソリューションは、IP によるインターネット ベースのマルチサービス ネットワークをサポートします。シスコが採用しているPOS 機能は、IP レイヤを SONET レイヤのすぐ上に配置し、IP over ATM を SONET 上で実行するために必要なオーバーヘッドを削減しています。

• クロック ソースを設定可能: MGX-1OC12POS-IR バック カードは POS リンクに対してクロック ソースを提供します。また、ネットワークからクロック ソースを取得することも可能です。

• トラブルシューティング用ループバックを設定可能: MGX-1OC12POS-IR バック カードでは、内部ループバック(フロント カードに向けた送信トラフィックのループバック)とネットワーク ループバック(ネットワークに向けた受信トラフィックのループバック)の両方を設定できます。

• アラーム処理:MGX-1OC12POS-IR バック カードは、Bellcore GR-253 に完全に準拠した SONETアラームが実装されています。

ファイバのタイプ 波長 (Nm) コア サイズ(ミクロン)ケーブル長

シングルモード光ファイバ 1300 8 ~ 10 15Km(49,213フィート)

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定MGX-2OC12POS の概要と機能

5-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-2OC12POS の概要と機能MGX-2OC12POS バック カード(図 5-2)は、Cisco 7200、Cisco 7500、Cisco 10000 の各 ESR や Cisco

12000 シリーズ GSR などのプラットフォームに実装されている標準的な POS と完全な互換性があ

ります。

図 5-2 MGX-2OC12POS バック カード

1 ENBL LED

• 消灯:バック カードは動作しています。

• 黄:バック カードで障害が発生しました。

2 ポート 0 ステータス LED

• 緑:リンクがアップしています。

• 黄:リンクがダウンしています。

3 ポート 0 信号検出 LED

• 緑:信号があります。

• 緑(点滅):信号が消失しています。

4 ポート 1 ステータス LED

• 緑:リンクがアップしています。

• 黄:リンクがダウンしています。

5 ポート 1 信号検出 LED

• 緑:信号があります。

• 緑(点滅):信号が消失しています。

6 ポート 0 SFP レセプタクル

7 ポート 1 SFP レセプタクル

1226

05

ENBL

SD

ST

1

SD

ST

2

MGX-2OC12POS

1

2

34

5

6

7

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定MGX-2OC12POS の概要と機能

5-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-2OC12POS バック カード(図 5-2 を参照)は、2 つのトランク アップリンクを提供します。

それぞれのトランクは、スループット 622MBps の OC-12c/STM-4c 帯域幅をサポートします。各ポー

トには、標準の SONET/SDH SFP モジュール(表 5-2 を参照)が提供されます。

MGX-2OC12POS バック カードの主な機能は次のとおりです。

• 効率的かつ高性能な帯域利用率:OC-12 の 622MBps のパフォーマンスにより、Web ページへの高速アクセス、リアルタイム ビデオ、大容量のファイル転送など、データ集約的なアプリケーションでのユーザ要求を満たす帯域幅が提供されます。

シスコが採用している POS 機能は、現在 ATM ネットワーク上で実行しているマルチサービスIP トラフィックの効率を 25~ 30% 向上させます。この高い効率性は、ATM セル ヘッダー、IPover ATM のカプセル化、SAR など、ATM の実装に必要なオーバーヘッドを削減することによって実現しています。

• IP ベースの差別化サービスに対して最適化:シスコの POS ソリューションは、IP によるインターネット ベースのマルチサービス ネットワークをサポートします。シスコが採用しているPOS 機能は、IP レイヤを SONET レイヤのすぐ上に配置し、IP over ATM を SONET 上で実行するために必要なオーバーヘッドを削減しています。

• クロック ソースを設定可能:MGX-2OC12POS バック カードは POS リンクに対してクロックソースを提供します。また、ネットワークからクロック ソースを取得することも可能です。

• トラブルシューティング用ループバックを設定可能:MGX-2OC12POS バック カードでは、内部ループバック(フロント カードに向けた送信トラフィックのループバック)とネットワークループバック(ネットワークに向けた受信トラフィックのループバック)の両方を設定できま

す。

• アラーム処理:MGX-2OC12POS バック カードは、Bellcore GR-253 に完全に準拠した SONETアラームが実装されています。

• Small Form Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)ホットスワップおよびセキュリティ:MGX-2OC12POS バックカードは、ホットスワップ可能でインターフェイスがシャットダウンしていない場合でも取り外して交換可能です。

• カード Online Insertion & Removal(OIR; 活線挿抜)のサポート:MGX-2OC12POS バック カードの取り付け取り外しのオンライン サポート

MGX-2OC12POS バック カードは MGX-2GE ドライバを使用します。このドライバは、次のタスク

を実行します。

• Cisco IOS のブート時に POS ドライバ サブシステムを初期化

• GE バック カードの初期化と設定

• POS バック カード ファームウェア イメージのダウンロード

• CLI と SNMP の統計情報の収集

• 取り付け、取り外し、およびホットスワップ後のアラームとトラップ イベントの管理

• インターフェイスのステータスと設定の変更の管理

• イベントとアラームの処理

• ハードウェア障害でのデータパスのモニタリング

• フロント カードおよびバック カードのポートとカード ステータス LED の制御

表 5-2 SFP モジュールおよびケーブル

SFP モジュール 9/125 umシングルモード1310 nm ケーブル

SMFIR-622-SFP 15Km

SMFLR-622-SFP 40Km

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定取り付けのガイドライン

5-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

取り付けのガイドライン

ここでは、次の手順のガイドラインを示します。

• 新規取り付け

• 交換取り付け

Cisco MGX-1OC12POS-IR バック カードは、コールド スワップ製品です。つまり、バック カード上

のすべてのインターフェイスをシャットダウンした場合だけ、バック カードの着脱ができます。

Cisco MGX-2OC12PO バック カードは、ホット スワップ製品です。つまり、インターフェイスを

シャットダウンしなくても、バック カードの着脱ができます。

注意 静電放電(ESD)による損傷を防ぐために、バック カードを取り扱う際は必ず前面プレート部分またはカード キャリアの端部分を持ってください。バック カードのプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンに直接触れないでください。

新規取り付けのガイドライン

バック カード ハードウェアの取り付けについては、第 3 章「MGX RPM-XF フロント カードとバッ

ク カードの取り付け」を参照してください。

初めて MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードを取り付けた場合は、configureコマンドを入力してバック カードを設定する必要があります。MGX-1OC12POS-IR および

MGX-2OC12POS バック カードの設定については、後述の「ソフトウェアの設定」を参照してくだ

さい。

交換取り付けのガイドライン

バック カード ハードウェアの取り付けおよび取り外しについては、第 3 章「MGX RPM-XF フロン

ト カードとバック カードの取り付け」を参照してください。

MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードを交換すると、RPM-XF フロント カード

から必要な設定情報が自動的にダウンロードされます。同じタイプのバック カードの取り外し後に

フロント カードがリロードまたは交換されていない限り、新規のバック カードを設定する必要は

ありません。設定情報がダウンロードされると、以前の MGX-1OC12POS-IR および MGX-2OC12POS

バック カードの設定に適合するインターフェイス(Up と設定済みのもの)だけが認識されます。

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

5-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ソフトウェアの設定

MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードを正しく取り付けたら、このカードを

ネットワークで使用できるように設定します。

(注) 交換取り付けの場合、MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードの設定は必要ありません。RPM-XF フロント カードから必要な設定情報が自動的にダウンロードされます。

ここでは、次の内容を説明します。

• バック カードのデフォルト値

• MGX-1OC12POS-IR バック カードのシンタックス

• MGX-2 OC12POS バック カードのシンタックス

• インターフェイスの設定

• MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS のカスタマイズ

• 設定例

• システム ステータスのチェック

バック カードのデフォルト値

ここでは、MGX-1OC12POS-IR および MGX-2OC12POS バック カードのデフォルト値を示します。

アスタリスク(*)のついたコマンドは、Cisco IOS コマンド リファレンスに説明があります。その

他のコマンドについては、この章で説明しています。

次の表で、デフォルト値を変更する際に使用するコマンドを取り上げ、接続のリモート エンドで同

一の値(または正反対の値)を設定する必要があるかどうかを示します。

コマンド名 デフォルト設定 コマンド構文 リモート側の設定

bandwidth* 622000 bandwidth kilobits 同一

clock source line clock source [line | internal] 少なくとも片側は

internal に設定

crc* 32 crc [16 | 32] 同一

encapsulation* HDLC encapsulation [hdlc | ppp] 同一

keepalive* 10 second keepalive [no] keepalive period 同一

mtu*1

1. mtu = 最大伝送単位

4470 mtu size 同一

pos framing SONET pos framing [sonet | sdh] 同一

pos scramble-atm スクランブリング

なし

[no] pos scramble-atm 同一

pos flag2

2. SONET オーバーヘッド

c2:0xcf

j0:0x01

s1s0:0x00

pos flag [c2 | j0 | s1s0] value 同一

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

5-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-1OC12POS-IR バック カードのシンタックス

設定コマンドでインターフェイス番号を指定するには、表 5-3 に示すシンタックスを使用して

MGX-1OC12POS-IR バック カード上のインターフェイスを識別します。

MGX-1OC12POS-IR バック カードを設定するシンタックスの例を次に示します。

Router(config)# interface pos 1/0

MGX-2 OC12POS バック カードのシンタックス

設定コマンドでインターフェイス番号を指定するには、表 5-4 に示すシンタックスを使用して

MGX-2OC12POS バック カード上のインターフェイスを識別します。

MGX-2OC12POS バック カードを設定するシンタックスの例を次に示します。

Router(config)# interface pos 1/0Router(config)# interface pos 1/1

インターフェイスの設定

MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12PO バック カードが正しく取り付けられていることを確認

したら、次の手順に従って新しいインターフェイスを設定します。インターフェイスの IP アドレ

スなど、必要な情報を用意しておきます。

インターフェイスの有効化という基本設定を作成するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 グローバル設定プロンプトに対して、新しいインターフェイスを指定し、interface pos <bay/port>

コマンドとインターフェイスのアドレスを入力してこのインターフェイスを設定します。この例を

次に示します。

Router(config)# interface pos 1/0

ステップ 2 ip address 設定サブコマンドを使用して、インターフェイスに IP アドレスとサブネット マスクを割

り当てます。次の例のように入力します。

Router(config-if)# ip address 192.168.255.255 255.255.255.0

ステップ 3 HDLC カプセル化または PPP カプセル化のいずれかを指定します。この例を次に示します。

Router(config-if)# encapsulation hdlc

表 5-3 MGX-1OC12POS-IR インターフェイスのシンタックス

インターフェイス タイプ ベイ /(常に 1) ポート

POS インターフェイス 1/ 0

表 5-4 MGX-2OC12POS インターフェイスのシンタックス

インターフェイス タイプ ベイ /(常に 1) ポート

POS インターフェイス 1/ 1 または 2

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

5-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 4 必要に応じて、MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードの設定を変更し、リモー

ト デバイスに同一の設定を必要とする場合はリモート デバイスの設定も変更します。詳細につい

ては、「バック カードのデフォルト値」(P. 5-7) の「リモート側の設定」のカラムを参照してください。

ステップ 5 ルーティング プロトコルを有効にするために必要なその他の設定サブコマンドをここですべて入

力して、インターフェイスの特性を調整します。

ステップ 6 no shutdown コマンドを入力して、インターフェイスを有効にします。

Router(config-if)# no shutdown

ステップ 7 設定サブコマンドをすべて実行して設定を完了したら、Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、

設定モードを終了します。

ステップ 8 新しい設定内容をメモリに書き込みます。

Router# copy running-config startup-config

設定内容が保存されると、OK メッセージが表示されます。

設定を完了したら、show interface pos <bay/port> コマンドを入力して内容を確認します。

MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS のカスタマイズ

以降では、MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードの設定のカスタマイズに使用

できるコマンドをいくつか示します。

ここでは、次の内容を説明します。

• クロック ソースの設定

• フレーム同期の設定

• SONET オーバーヘッドの指定

• POS SPE スクランブリングの設定

• ループバック テストの設定

クロック ソースの設定

プロンプトで clock source コマンドを入力して、内部または回線のクロック ソースを設定します。

clock source [internal | line]

デフォルトは clock source line です。

次の例では、バック カードに回線のクロック ソースを使用するように指定しています。

Router(config)# interface pos 1/0Router(config-if)# clock source line

パラメータ 説明

internal 内部のクロック ソースの使用を指定します。

line ネットワークのクロック ソースの使用を指定します。

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

5-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

フレーム同期の設定

pos framing コマンドを使用すると、フレーム同期を SONET STS-3c または SDH STM-1 のフレーム

同期に設定できます。

pos framing [sdh | sonet][no] pos framing

デフォルトは SONET です。

このオプションを使用する前に、システムで SDH がサポートされていることを確認してください。

このコマンドに no を指定すると、デフォルトのフレーム同期モードが復元されます。

次の例では、フレーム同期タイプは SONET に設定されています。

Router(config)# interface pos 1/0Router(config-if)# no pos framing

SONET オーバーヘッドの指定

pos flag コマンドを使用すると、フレーム パラメータの特定要素の値を割り当てることができます。

このコマンドは、通常、標準的な要件を満たすために使用します。また、他のベンダー機器との相

互運用性を確保するために使用することもあります。

pos flag [ c2 | j0 | s1s0 value][no] pos flag [ c2 | j0 | s1s0 value]

デフォルト値は c2-0xCF、j0-0x01、s1s0-0 です。

このコマンドに no を指定すると、デフォルト値が復元されます。

次の例では、c2 ビットが 0xCF に設定されています。

Router(config)# interface pos 1/0Router(config-if)# pos flag c2 0xCF

パラメータ 説明

c2 パス信号識別子を指定します。value には次のいずれかを指定します。

• スクランブリングなしの PPP または HDLC の場合は 0xCF

• スクランブリングありの PPP または HDLC の場合は 0x16

j0 セクション トレース バイトを指定します。日本の一部の SDH デバイスとの

相互運用性を確保するには、value に 0x1 を指定します。

s1s0 ペイロード ポインタ バイトの一部を指定します。value には次のいずれかを

指定します。

• OC-3c の場合は 0

• AU-4 の場合は 2

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

5-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

POS SPE スクランブリングの設定

pos scramble-atm コマンドを使用すると、POS synchronous payload envelope(SPE; 同期ペイロード

エンベロープ)をスクランブルすることができます。SONET ペイロード スクランブリングでは、

十分なビット移行密度を確保するためにインターフェイスの SPE に自動同期スクランブラが適用

されます。

pos scramble-atm[no] pos scramble-atm

デフォルトでは、POS SPE スクランブリングは設定されていません。

このコマンドに no を指定すると、スクランブリングが無効になります。

次の例では、スクランブリングが有効になります。

Router(config)# interface pos 1/0Router(config-if)# pos scramble-atm

ループバック テストの設定

フロント カードから MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードに向けて送信した

データが戻ってくるループバック テストを有効にするには、インターフェイス設定モードで

loopback コマンドを使用します。

loopback [line | internal][no] loopback [line | internal]

このコマンドに no を指定すると、ループバック テストが停止されます。

次の例では、ループバックが MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードに対して設

定されます。

Router(config)# interface pos 1/0Router(config-if)# loopback line

パラメータ 説明

line MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードのネットワーク イ

ンターフェイスで受信された受信トラフィックをネットワークに向けてルー

プバックします。

(注) 受信トラフィックはネットワークに向けてループバックされますが、フロント カードにフローし続けます。送信トラフィック(フロントカードからの)は、バック カードのネットワーク インターフェイスによってわずかに廃棄されます。

internal MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カードのネットワーク イ

ンターフェイスで受信された送信トラフィックをフロント カードに向けて

ループバックします。

(注) 送信トラフィックはフロント カードに向けてループバックされても、ネットワークにフローし続けます。(ネットワークからの)受信トラフィックは、バック カードのネットワーク インターフェイスによってわずかに廃棄されます。

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

5-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

設定例

スロット 3 に OC-12c/STM-4c レイヤ 3 POS バック カードが装着された Cisco 12000 シリーズ ルー

タ(ルータ 2)とバックツーバックで接続された、MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バッ

ク カードを装着した Cisco RPM-XF(ルータ 1)の設定ファイル コマンドの例を次に示します。

Router 1:

interface pos 1/0ip address 10.1.2.4 255.0.0.0clock source lineno shutdownno keepaliveno cdp enablecrc 32Router 2:

interface pos 3/0ip address 10.1.2.3 255.0.0.0clock source internalno shutdownno keepaliveno cdp enableno ip mroute-cachecrc 32

システム ステータスのチェック

各バック カードでは、設定内容、トラフィック、エラーなど、バック カードに関する情報が保持

されます。show コマンドを入力すると、この情報にアクセスできます。バック カードの情報およ

びステータスを表示する show コマンドと、そのコマンド例を次に示します。

インターフェイスに関する一般的な情報を表示するには、次の例のように show interface pos <bay/port> コマンドを入力します。

Router# show interface pos 1/0POS1/0 is up, line protocol is up Hardware is Skystone 4302 Sonet Framer Internet address is 1.1.100.2/24 MTU 4470 bytes, BW 622000 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation HDLC, crc 32, loopback not set Keepalive set (10 sec) Scramble disabled Last input 00:00:02, output 00:00:07, output hang never Last clearing of "show interface" counters 00:00:16 Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0 Queueing strategy: fifo Output queue :0/40 (size/max) 5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles 0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort 0 packets output, 0 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out 0 carrier transitions

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定ソフトウェアの設定

5-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

インターフェイスに関するコントローラ固有の情報を表示するには、次の例のように show controller pos <bay/port> コマンドを使用します。これには、現在アクティブな SONET アラーム、

リモート エンドから受信された SONET 情報、SONET 設定パラメータなど、MGX-1OC12POS-IR ま

たは MGX-2OC12POS バック カードに関する情報が含まれます。

Router# show controller pos 1/0

POS1/0SECTION LOF = 0 LOS = 0 BIP(B1) = 0LINE AIS = 0 RDI = 0 FEBE = 0 BIP(B2) = 0PATH AIS = 0 RDI = 0 FEBE = 0 BIP(B3) = 0 LOP = 0 NEWPTR = 0 PSE = 0 NSE = 0

Active Defects: NoneActive Alarms: NoneAlarm reporting enabled for: SF SD SLOS SLOF B1-TCA LAIS LRDI B2-TCA PAIS PLOP PRDI PUNEQ B3-TCA

Framing: SONETOVERHEAD BYTES S1/S0 = 0, C2 = CFCLOCK RECOVERY RDOOL = 0 State: RDOOL_state = FalsePATH TRACE BUFFER: STABLE Remote hostname : Router Remote interface: POS1/0 Remote IP addr : 0.0.0.0 Remote Rx(K1/K2): B1/32 Tx(K1/K2): 08/00

BER thresholds: SF = 10e-3 SD = 10e-6TCA thresholds: B1 = 10e-6 B2 = 10e-6 B3 = 10e-6

Clock source: internal

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第 5章 MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定バック カードのトラブルシューティング

5-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

バック カードのトラブルシューティング次の表に、MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS バック カード上の LED についての説明を

示します。取り付けの際のトラブルシューティングは、表 5-5 の指示に従ってください。

LED ステータス 内容

LINK 緑 キャリアが検出されました。

消灯 キャリアが検出されません。

TX(送信) 緑 トラフィックを送信しています。

消灯 トラフィックを送信していません。

RX(受信) 緑 トラフィックを受信しています。

消灯 トラフィックを受信していません。

FAIL 黄 重大な障害が発生してバック カードが無効になっていま

す。

消灯 バック カードは正常に動作しています。

表 5-5 MGX-1OC12POS-IR または MGX-2OC12POS の取り付けのトラブルシューティング

症状 考えられる原因 対処方法

電源投入時自己診断

テスト中にバック

カードの Fail LED が

点灯しない

バック カードが正し

く装着されていない

イジェクト レバーが完全に閉じていることと、非

脱落型ネジがしっかり締まっていることを確認し

てください。

バック カード スロッ

トまたはミッドプレー

ン コネクタが機能し

ていない

バック カード(上部スロットと下部スロット)と

フロント カードを取り外し、これらを別のシャー

シ スロットに取り付けます。

バック カードの初

期化に失敗した

バック カード スロッ

トまたはミッドプレー

ン コネクタが機能し

ていない

バック カード(上部スロットと下部スロット)と

フロント カードを取り外し、これらを別のシャー

シ スロットに取り付けます。

バック カードが不良

である

バック カードを交換します。

フロント カードが不

良である

フロント カードを交換します。

インターフェイスが

動作しない。または、

しばらく動作した後

にダウンする

設定の不一致 両側の設定をチェックします (詳細については、

「ソフトウェアの設定」(P. 5-7)を参照してくださ

い)。

ケーブルが正しく接続

されていない

両側のケーブルをチェックします。受信ポートが

リモート エンドの送信ポートに接続されているか

どうか、また送信ポートについても同様に確認し

ます。

ケーブルが不良である ケーブルを交換します。ケーブルが

「MGX-1OC12POS-IR の概要と機能」(P. 5-2) また

は 「MGX-2OC12POS の概要と機能」(P. 5-4) に示

された仕様を満たしていることを確認してくださ

い。

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C H A P T E R

6-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

6

Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定

この章では、シングルポート ギガビット イーサネット(MGX-1GE)バック カードとデュアルポー

ト ギガビット イーサネット(MGX-2GE)バック カードの取り付けおよび設定方法について説明し

ます。

この章の内容は次のとおりです。

• MGX-1GE の機能と仕様

• MGX-2GE の機能と仕様

• SFP の仕様

• 取り付けのガイドライン

• ソフトウェア設定のガイドライン

• システム ステータスのチェック

• 取り付けのトラブルシューティング

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定MGX-1GE の機能と仕様

6-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-1GE の機能と仕様シングルポート MGX-1GE バック カードは、デバイスに対してギガビット イーサネット トランク

アップリンクを提供します(図 6-1 を参照)。

図 6-1 MGX-1GE バック カード

MGX-1GE バック カードは、IEEE 802.3z に準拠した、全二重モードで伝送速度 1 Gbps のギガビッ

ト イーサネット インターフェイスを備えています。

表 6-1 MGX 1GE の前面パネルの LED とポートの説明

LED 説明

1 LINK LED 緑:リンクが確立されています。

消灯:リンクが確立されていません。

2 TX と RX の LED 緑:バック カードがトラフィックを受信または送信しています。

消灯:バック カードはトラフィックを受信または送信していません。

3 FAIL LED 黄:バック カードで障害が発生しました。

消灯:バック カードは正常に動作しています。

4 TX と RX のポート RJ-45 イーサネット ケーブル コネクタ

8074

7

FAIL

LINK TX

TX

RX

RX

MGX-1GE

4

23

1

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定MGX-1GE の機能と仕様

6-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-1GE バック カードの主な機能は次のとおりです。

• 効率的かつ高性能なギガビット イーサネット帯域幅

• IP ベースのマルチサービス ネットワークに最適化されたギガビット イーサネット

• オートネゴシエーション

• フロー制御

• VLAN 用の 802.1q カプセル化のサポート

• 設定可能なトラブルシューティング用ループバック

MGX-1GE は、ギガビット イーサネットのさまざまなインターフェイス タイプ(SX、LH/LX、ZX)

上でギガビット イーサネットの伝送速度をサポートする着脱可能小型フォーム ファクタ(SFP)モ

ジュールを使用します。また、インターフェイス タイプについては、いつでも変更またはアップグ

レードできます(「SFP の仕様」(P. 6-5) を参照)。

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定MGX-2GE の機能と仕様

6-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-2GE の機能と仕様デュアルポート MGX-2GE バック カードは、デバイスに対してギガビット イーサネット トランク

アップリンクを提供します(図 6-1 を参照)。

図 6-2 MGX-2GE バック カード

MGX-2GE バック カードは MGX-2GE ドライバを使用し、IEEE 802.3z に準拠した、全二重モードで

伝送速度 1 GBps で動作するギガビット イーサネット インターフェイスを 2 つ備えています。

1 ENBL LED

• 消灯:バック カードは動作しています。

• 黄:バック カードで障害が発生しました。

2 ポート 0 ステータス LED

• 緑:リンクがアップしています。

• 黄:リンクがダウンしています。

3 ポート 0 信号検出 LED

• 緑:信号があります。

• 緑(点滅):信号消失

4 ポート 1 ステータス LED

• 緑:リンクがアップしています。

• 黄:リンクがダウンしています。

5 ポート 1 信号検出 LED

• 緑:信号があります。

• 緑(点滅):信号消失

6 ポート 0 SFP レセプタクル

7 ポート 1 SFP レセプタクル

1226

06ENBL

SD

ST

1

SD

ST

2

MGX-2GE

1

2

34

5

6

7

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定SFP の仕様

6-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-2GE バック カードの主な機能は次のとおりです。

• 効率的かつ高性能なギガビット イーサネット帯域幅

• IP ベースのマルチサービス ネットワークに最適化されたギガビット イーサネット

• オートネゴシエーション

• フロー制御

• VLAN 用の 802.1q カプセル化のサポート

• 設定可能なトラブルシューティング用ループバック

• Small Form Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)セキュリティ

• リンク管理(オート ネゴシエーション)

• ギガビット リンク間のフロー制御

• インターフェイス MAC アドレス割り当て

• MAC アドレス フィルタリング

• カード Online Insertion & Removal(OIR; 活線挿抜)のサポート

• SFP ホット スワップ

MGX-2GE ドライバは次のタスクを実行します。

• IOS のブート時に GE ドライバ サブシステムを初期化

• GE バックカードの初期化と設定

• GE バックカード ファームウェア イメージのダウンロード

• CLI と SNMP の統計情報の収集

• 取り付け、取り外し、およびホットスワップ後のアラームとトラップ イベントの管理

• インターフェイスのステータスと設定の変更の管理

• イベントとアラームの処理

• ハードウェア障害でのデータパスのモニタリング

• フロント カードおよびバック カードのポートとカード ステータス LED の制御

SFP の仕様次の表に、SFP と、MGX-1GE および MGX-2GE バック カードについての対応するケーブルのタイ

プと長さを示します。SFP モジュールはすべてホット スワップ可能です。

SFP 内容

62.5/125 umマルチモード850 nm ケーブル

50/125 umマルチモード850 nm ケーブル

62.5/125 umマルチモード1310 nm ケーブル

50/125 umマルチモード1310 nm ケーブル

9/125 umシングルモード1310 nm ケーブル

カテゴリ 5ケーブル

GLC-SX-MM 1000Base SX 220M

160MHz-Km

275M

200MHz-Km

500M

400MHz-Km

550M

500MHz-Km

— — — —

GLC-LH-SM 1000Base LH/LX — — 550M

500MHz-Km

550M

400MHz-Km

10Km —

GLC-ZX-SM 1000Base ZX — — — — 70Km —

GLC-T 1000BASE-T

(銅線)

— — — — — 100M

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定取り付けのガイドライン

6-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

取り付けのガイドライン

ここでは、次の手順のガイドラインを示します。

• 初めての取り付け

• 交換取り付け

MGX-1GE および MGX-2GE バック カードは、ホット スワップ製品です。つまり、シャットダウン

したり電源を切ったりしなくてもバック カードの着脱ができます。

注意 静電放電(ESD)による損傷を防ぐために、バック カードを取り扱う際は必ず前面プレート部分またはカード キャリアの端部分を持ってください。バック カードのプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンに直接触れないでください。

初めての取り付け

バック カード ハードウェアの取り付けについては、第 3 章「MGX RPM-XF フロント カードとバッ

ク カードの取り付け」を参照してください。

MGX-1GE または MGX-2GE バック カードを初めて取り付ける場合は、configure コマンドを入力し

てバック カードを設定する必要があります。MGX-1GE または MGX-2GE バック カードの設定につ

いては、「ソフトウェア設定のガイドライン」を参照してください。

交換取り付け

バック カード ハードウェアの取り付けおよび取り外しについては、第 3 章「MGX RPM-XF フロン

ト カードとバック カードの取り付け」を参照してください。

MGX-1GE または MGX-2GE バック カードを交換すると、RPM-XF フロント カードから必要な情報

が自動的にダウンロードされます。同じ種類のバック カードを取り外した後に、フロント カード

がリロードまたは交換されていなければ、新しいバック カードの設定は必要ありません。設定情報

がダウンロードされると、以前の MGX-1GE または MGX-2GE バック カードの設定に適合するイン

ターフェイス(Up と設定済みのもの)だけが認識されます。

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定ソフトウェア設定のガイドライン

6-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ソフトウェア設定のガイドライン

MGX-1GE または MGX-2GE バック カードを正しく取り付けたら、このカードをネットワークで使

用できるように設定します。

(注) 同一のシャーシ スロットでの交換取り付けの場合、MGX-1GE または MGX-2GE バック カードの設定は必要ありません。RPM-XF フロント カードから必要な設定情報が自動的にダウンロードされます。

ここでは、次の内容を説明します。

• バック カードのデフォルト値

• バック カードのシンタックス

• インターフェイス設定

• カスタマイズ

• 設定例

バック カードのデフォルト値

ここでは、MGX-1GE または MGX-2GE バック カードのデフォルト値を示します。アスタリスク

(*)のついたコマンドは、Cisco IOS コマンド リファレンスに説明があります。その他のコマンド

については、この章で説明しています。

次の表で、デフォルト値を変更する際に使用するコマンドを取り上げ、接続のリモート エンドで同

一の値(または正反対の値)を設定する必要があるかどうかを示します。

バック カードのシンタックス

設定コマンドでインターフェイス番号を指定するには、表 6-2 に示すシンタックスを使用して

MGX-1GE または MGX-2GE バック カード上のインターフェイスを識別します。

コマンド名 デフォルト設定 コマンド構文 リモート側の設定

bandwidth* 1000000 bandwidth kilobits 同一

keepalive* 10 second keepalive [no] keepalive period 同一

mtu1 *

1. mtu =(最大伝送単位)

1500 mtu size 同一

negotiation auto [enabled] [no] negotiation auto 同一

表 6-2 MGX-1GE または MGX-2GE のインターフェイスのシンタックス

インターフェイス タイプ ベイ ポートサブインターフェイス(オプション)

GE インターフェイス 1/ 0 (MGX-1GE)

0 または 1 (MGX-2GE)

1~ 1000

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定ソフトウェア設定のガイドライン

6-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

MGX-1GE または MGX-2GE バック カード上にギガビット イーサネット インターフェイスを設定

するシンタックスの例を次に示します。

Router(config)# interface gigabitethernet 1/0Router(config-if)#

(注) サブインターフェイスの設定は、VLAN をサポートするために 802.1q カプセル化を設定する場合だけに行います。

MGX-1GE または MGX-2GE バック カード上にギガビット イーサネット サブインターフェイスを

設定するシンタックスの例を次に示します。

Router(config)# interface gigabitethernet 1/0.2Router(config-subif)#

インターフェイス設定

MGX-1GE または MGX-2GE バック カードが正しく取り付けられていることを確認したら、次の手

順に従って新しいインターフェイスを設定します。インターフェイスの IP アドレスなど、必要な

情報を用意しておきます。

インターフェイスの有効化という基本設定を作成するには、次の手順を行います。

ステップ 1 グローバル設定プロンプトで、新しいインターフェイスを指定し、interface gigabitethernet <bay/port> コマンドとインターフェイス アドレスを入力してこのインターフェイスを設定します。

この例を次に示します。

Router(config)# interface gigabitethernet 1/0

ステップ 2 ip address 設定サブコマンドを使用して、インターフェイスに IP アドレスとサブネット マスクを割

り当てます。次の例のように入力します。

Router(config-if)# ip address 192.168.255.255 255.255.255.0

ステップ 3 必要に応じて、MGX-1GE または MGX-2GE バック カードの設定を変更し、リモート デバイスに同

一の設定を必要とする場合はリモート デバイスの設定も変更します。詳細については、「バック

カードのデフォルト値」(P. 6-7) の「リモート側の設定」のカラムを参照してください。

ステップ 4 ルーティング プロトコルを有効にするために必要なその他の設定サブコマンドをここですべて入

力して、インターフェイスの特性を調整します。

ステップ 5 no shutdown コマンドを入力して、インターフェイスを有効にします。

Router(config-if)# no shutdown

ステップ 6 設定サブコマンドをすべて実行して設定を完了したら、Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、

設定モードを終了します。

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定ソフトウェア設定のガイドライン

6-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 7 新しい設定内容をメモリに書き込みます。

Router# copy running-config startup-config

設定内容が保存されると、OK メッセージが表示されます。

設定を完了したら、show interface gigabitethernet <bay/port> を使用して内容を確認します。

カスタマイズ

以降では、MGX-1GE または MGX-2GE バック カードの設定のカスタマイズに使用できるコマンド

をいくつか示します。

ここでは、次の内容を説明します。

• オートネゴシエーション

• ループバック テスト

• 802.1q VLAN のカプセル化

オートネゴシエーション

negotiation auto コマンドを使用すると、ギガビット イーサネット インターフェイスでオートネゴシ

エーションを有効または無効にすることができます。フロー制御が、ネゴシエートされる唯一のパ

ラメータです。これは、インターフェイスが常に全二重モードで 1Gbps の伝送速度であるためです。

negotiation auto[no] negotiation auto

デフォルトは negotiation auto です。

このコマンドに noを指定すると、オートネゴシエーションが無効になります。

次の例では、オートネゴシエーションが有効になります。

Router(config)# interface gigabitethernet 1/0Router(config-if)# negotiation auto

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定ソフトウェア設定のガイドライン

6-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ループバック テスト

フロント カードから MGX-1GE または MGX-2GE バック カードに向けて送信したデータが戻って

くるループバック テストを有効にするには、インターフェイス設定モードで loopback コマンドを

使用します。

loopback [ mac | driver ][no] loopback [ mac | driver ]

このコマンドに no を指定すると、ループバック テストが停止されます。

次の例では、ループバックが MGX-1GE または MGX-2GE バック カードに対して設定されます。

Router(config)# interface gigabitethernet 1/0Router(config-if)# loopback mac

(注) ループバック テストを行うと、実運用のネットワークにおけるユーザのトラフィックが妨害されます。

802.1q VLAN のカプセル化

VLAN のカプセル化形式を IEEE 802.1Q として定義するには、インターフェイス設定モードで次の

コマンドを使用して、VLAN で使用するサブインターフェイスを指定し、IEEE 802.1Q(dot1q)と

してカプセル化形式を定義してから VLAN 識別子を指定します。

Router(config)#interface gigabitethernet <bay/port.subinterface>Router(config-subif)#encapsulation dot1q <vlan-identifier>

たとえば、次のように入力します。

Router(config)#interface gigabitethernet 1/0.2Router(config-subif)#encapsulation dot1q 2Router(config-subif)#ip address 10.1.1.1 255.255.255.0

詳細については、次の URL で Cisco IOS のマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120t/120t1/8021q.htm

パラメータ 説明

driver または external1 フロント カードからの送信トラフィックを SERDES でフロント カード

に向けてループバックします。このテストは、アラームをクリアするた

めに、インターフェイスで外部ループバック ケーブルを使用して実行す

る必要があります。

mac または internal1 MGX-1GE または MGX-2GE バック カードのネットワーク インター

フェイスで受信された送信トラフィックを、MAC コントローラでフロ

ント カードに向けてループバックします。

1. ソフトウェアのリリース バージョンによって異なります。

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定ソフトウェア設定のガイドライン

6-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

設定例

スロット 3 にギガビット イーサネット ラインカードが装着された Cisco 7200 シリーズ ルータ(ルー

タ 2)とバックツーバックで接続された、MGX-1GE または MGX-2GE バック カードを装着した

Cisco RPM-XF(ルータ 1)の設定ファイル コマンドの例を次に示します。

Router 1:

interface gigabitethernet 1/0ip address 10.1.2.4 255.0.0.0no shutdownno keepaliveno cdp enable

Router 2:

interface gigabitethernet 3/0ip address 10.1.2.3 255.0.0.0no shutdownno keepaliveno cdp enableno ip mroute-cache

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定システム ステータスのチェック

6-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

システム ステータスのチェック各バック カードでは、設定内容、トラフィック、エラーなど、バック カードに関する情報が保持

されます。show コマンドを使用すると、この情報にアクセスできます。バック カードの情報およ

びステータスを表示する show コマンドと、そのコマンド例を次に示します。

インターフェイスに関する一般的な情報を表示するには、次の例のように show interface gigabitethernet <bay/port> コマンドを入力します。

GE-Slot-2#show interface gigabitethernet 1/0GigabitEthernet1/0 is up, line protocol is up Hardware is Gigabit Ethernet MAC Controller, address is 0050.54ad.5a22 (bia 0050.54ad.5a22) Internet address is 3.3.3.3/24 MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA, loopback not set Keepalive set (10 sec) Full-duplex mode, link type is autonegotiation, media type is SX output flow-control is off, input flow-control is off ARP type:ARPA, ARP Timeout 04:00:00 Last input never, output 00:00:05, output hang never Last clearing of "show interface" counters 2d00h Input queue:0/75/3/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops:0 Queueing strategy:fifo Output queue :0/40 (size/max) 5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer Received 0 broadcasts, 3 runts, 0 giants, 0 throttles 3 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored 0 watchdog, 0 multicast, 0 pause input 0 input packets with dribble condition detected 21691 packets output, 2597423 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 3 interface resets 0 babbles, 0 late collision, 0 deferred 3 lost carrier, 0 no carrier, 0 pause output 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定システム ステータスのチェック

6-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

インターフェイスに関するコントローラ固有の情報を表示するには、次の例のように show controller gigabitethernet <bay/port > コマンドを入力します。

GE-Slot-2#show controller gigabitethernet 1/0Interface GigabitEthernet1/0(idb 0x43B978A0)Hardware is Gigabit Ethernet MAC Controller, Slot Index 1

Network Connection Mode is autonegotiate state:RPMXF_GE_COMPLETE_NEGOTIATE

the other end auto-negotiate mode is auto port monitoring status = 0x0

network link is up, loopback type is none SFP type is 1000BASE-SX ip_routecache=0x11(dfs=0/mdfs=0), max_mtu=1524 rpmxf_ge_ds=0x442E2C80 resets=3, reset_init=1, reset_restart=3 link_state_reason=5

GE Backcard Registers Card Interrupt Status 00000000 Card Interrupt Mask 00000000 Card ASIC Reset 00000000 Card Discrete Input 01000010 Card Discrete Output 000000B1 Card Local Bus Timeout 0000FFFF Card Local Bus Timeout Address 00000000 Card PCI SERR Address 00000000 Card PCI PERR Address 00000000 Card PCI Bus Idle Stats FB52A437 Card PCI Bus Transfer Stats 0703854C Card Wrap Test 00000000 Card Debug Header Control 00000000

Barium Registers ID 00136049 Configuration 00000008 Reset PCI Bus A Reset PCI Bus B Reset PCI Bus C PCI Bus A Status 00008280 PCI Bus B Status 00000280 PCI Bus C Status 00000280 Global IronBus Cfg1 540070A0 Global IronBus Cfg2 054C6086 Global IronBus Sts1 0000F11C Global IronBus Sts2 0000F11C DMA Reset 00000000 Interrupt Status 00004000 Interrupt Mask 4000801F Iron Bus 0 Status 1 00000000 Iron Bus 0 Status 2 00000000 Iron Bus 0 Status 3 00000000 Iron Bus 1 Status 1 0FFFFF0F Iron Bus 1 Status 2 0000FFFF Iron Bus 1 Status 3 000CFFFF TIB0 DMA Desc Base 00000000 TIB0 Buffer Size 00000000 TIB0 DMA Status 00000000 TIB0 DMA Control 00000400 TIB0 DMA Desc Word0 00000000 TIB0 DMA Desc Word1 00000000 FIB0 DMA Desc Base 00000000 FIB0 Buffer Size 00000000 FIB0 DMA Status 00000000 FIB0 DMA Control 00000000 FIB0 DMA Desc Word0 00000000

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6-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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FIB0 DMA Desc Word1 00000000 TIB1 DMA Desc Base 00000000 TIB1 Buffer Size 00000000 TIB1 DMA Status 00000000 TIB1 DMA Control 00000000 TIB1 DMA Desc Word0 00000000 TIB1 DMA Desc Word1 00000000 FIB1 DMA Desc Base 00000000 FIB1 Buffer Size 00000000 FIB1 DMA Status 00000000 FIB1 DMA Control 00000400 FIB1 DMA Desc Word0 00000000 FIB1 DMA Desc Word1 00000000 TIB2 DMA Desc Base 00000000 TIB2 Buffer Size 00000000 TIB2 DMA Status 00000000 TIB2 DMA Control 00000000 TIB2 DMA Desc Word0 00000000 TIB2 DMA Desc Word1 00000000 FIB2 DMA Desc Base 00000000 FIB2 Buffer Size 00000000 FIB2 DMA Status 00000000 FIB2 DMA Control 00000000 FIB2 DMA Desc Word0 00000000 FIB2 DMA Desc Word1 00000000

TIB FPGA Registers Config 00 InterruptStatus 00 InterruptMask 00 Type/Version 8D SdramWritePtr0 10 SdramWritePtr1 00 SdramWritePtr2 00 SdramReadPtr0 00 SdramReadPtr1 00 SdramReadPtr2 00 GigMacCrcErrors 0 GigMacParityErrors 0 OutSyncErrors 0 SdramParityErrors 0 SdramAddr0 00 SdramAddr1 00 SdramAddr2 00 BufferSize0 93 BufferSize1 03 BufferSize2 00 SdramSopWritePtr0 00 SdramSopWritePtr1 00 SdramSopWritePtr2 00 GigEConfig 01 Address filtering enabled CAMControlStatus F5 CAMWriteTrigger F5 CAMReadTrigger F5 CAMReg2 FFFFFFFF CAMReg1 FFFF0000 CAMReg0 03340000 UnicastFrames 0 MulticastFrames 0 Bytes 0 Aborts 0 WaterMarkLevel 00DB

FIB FPGA Registers Config 00 InterruptStatus 00 InterruptMask 00 Type/Version 07 SdramWritePtr0 80

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定システム ステータスのチェック

6-15Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

SdramWritePtr1 53 SdramWritePtr2 07 SdramReadPtr0 70 SdramReadPtr1 53 SdramReadPtr2 07 BariumCrcErrors 0 BariumParityErrors 0 OutSyncErrors 0 SdramParityErrors 0 SdramAddr0 00 SdramAddr1 00 SdramAddr2 00 BufferSize0 F4 BufferSize1 01 BufferSize2 00 SdramSopWritePtr0 70 SdramSopWritePtr1 53 SdramSopWritePtr2 07 GigMacH0 00000000 SynergyH1 000000000000 SynergyH2 000101000000 GigEConfig 01 Add synergy header

GigMac Registers:Control 00 Even parityFlowControl 00 Control frame detected by DA & TYPE filed matchTrunkConfig 02 Encapuslation mode - 802.1q Disable Trunking modeTrunkConfig2 06 Enable parity checking in internal xmit trunking datapath Enable parity checking in internal receive trunking datapathMatchLogicControl 00SuppLogicControl 10 Drop <= 63 bytes enabledTypeUserConfig 00 User Field = 00 Type Field = 00CTRLFieldConfig 02 Don't learnRFRHPtimeLo A2RFRHPTimeHi 05ONEQTypeLo 00ONEQTypeHi 00ColorLo 00ColorHi 00IndexByte0 00IndexByte1 00IndexByte2 00ISLAddDa 0000000000ISLAddSa 000000000000Match 000000000000TrafficThresByte0 00TrafficThresByte1 00TimeIntervalByte0 00TimeIntervalByte1 00GARPAddress 000000000000Control Frame DA 010000C28001Control Frame SA 005054AD5A22CntrlFrameType0 08CntrlFrameType1 88CntrlFrameOpcode0 01CntrlFrameOpcode1 00CntrlFramePtime0 00CntrlFramePtime1 08ColThreshold 00

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定システム ステータスのチェック

6-16Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ColDistance0 00ColDistance1 00IPCRcvTime10 00IPCRcvTime11 00IPCRcvTime20 00IPCRcvTime21 00IPGTxTime0 08IPGTxTime1 00TXLnkConfg0 A0 Full duplex capable Pause capableTXLnkConfg1 01 Asymmetric on pause capable No error, link okRCVLnkConfgStatus0 BC Full duplex capable Pause capableRCVLnkConfgStatus1 50 Link failure Ack configurationRMAC Control 03 Full duplex Link up - enable receptionTMAC Control 01 Link upRMACRecvStatus 10 Rx synchronizedLoopBackControl 00RAMReadEnable 00TFIFOThreshold 01 threshold set to 16 bytesCPSoftReset 1F unset system tx logic unset system rx logic unset Mac Tx logic unset Mac Rx logic unset link autonegotiation logicCPInterrupt 20 RMAC receive config changeCPInterruptMask 0F Host CPU slave machine error mask Mac CPU slave machine error mask Global CPU slave machine error mask Global CPU master machine error maskCPStatConfig 02 Clear on read enabled

SFP Module Information Type = 1, SFP_1000BASE_SX

AFT Information0050.54ad.5a22( 1, 1) ffff.ffff.ffff( 1, 1) 0100.0ccc.cccc( 1, 2)

3 Addresses in CAMGigMac RAM Statistics: defab = 0 defer = 0 abt_lcol = 0 colte = 0 colex = 0 col1 = 0 colm = 0 colt = 0 abt_len = 0 undrn = 0 tcrc = 0 ttot = 21694 toct = 2684083

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定システム ステータスのチェック

6-17Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

t64 = 17542 t127 = 0 t255 = 0 t511 = 4152 t1023 = 0 t1518 = 0 t1548 = 0 tgiant = 0 mcast = 4152 bcast = 0 tpause = 0 tisl = 0 tiq = 0

rtot = 3 roct = 34 rcrc = 0 jbbr = 0 runt = 3 short_len = 0 r64 = 0 r127 = 0 r255 = 0 r511 = 0 r1023 = 0 r1518 = 0 r1548 = 0 rgiant = 0 rcode = 3 totrm = 0 totrb = 0 totrg = 0 rpause = 0 rcntl = 0 risl = 0 riq = 0 rdrop = 3 rsupp = 0 rinvalid_encap = 0 rfifo_full = 0

GigMac Register Statistics: seq_err_cntr = 0 datapar_err_cntr = 0 lenpar_err_cntr = 0 pkt_drp_cntr = 0 len_mis_err_cntr = 0 tx_dp_par_err_cntr = 0 rx_dp_par_err_cntr = 0 rx_incr_err_cntr = 0 cbl_drop_cntr = 0

From Iron Bus Statistics: fib_barium_crc_error = 0 fib_barium_parity_error = 0 fib_out_sync_error = 0 fib_sdram_parity_error = 0

To Iron Bus Statistics: tib_gigmac_crc_error = 0 tib_gigmac_parity_error = 0 tib_out_sync_error = 0 tib_sdram_parity_error = 0 tib_unicast_frame_counter = 0 tib_multicast_frame_counter = 0 tib_byte_counter = 0 tib_abort_counter = 0

GE-Slot-2#

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第 6章 Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定取り付けのトラブルシューティング

6-18Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

取り付けのトラブルシューティング

次の表に、MGX-1GE および MGX-2GE バック カード上の LED を示します。取り付けの際のトラ

ブルシューティングは、表 6-3 の指示に従ってください。

LED ステータス 内容

LINK 緑 キャリアが検出されました

消灯 キャリアが検出されません

TX(送信) 緑 トラフィックを送信しています

消灯 トラフィックを送信していません

RX(受信) 緑 トラフィックを受信しています

消灯 トラフィックを受信していません

FAIL 黄 重大な障害が発生してバック カードが無効になっ

ています

消灯 バック カードは正常に動作しています

表 6-3 MGX-1GE および MGX-2GE の取り付けのトラブルシューティング

症状 考えられる原因 対処方法

バック カードをバッ

ク カード スロットに

差し込んだ後、電源投

入時自己診断テスト中

にバック カードの fail

LED が点灯しない

バック カードが正しく

装着されていない

イジェクト レバーが完全に閉じていることと、

非脱落型ネジがしっかり締まっていることを確

認してください。

バック カード スロット

またはミッドプレーン

コネクタが機能してい

ない

バック カード(上部スロットと下部スロット)

とフロント カードを取り外し、これらを別の

シャーシ スロットに取り付けます。

バック カードの初期

化に失敗した

バック カード スロット

またはミッドプレーン

コネクタが機能してい

ない

バック カード(上部スロットと下部スロット)

とフロント カードを取り外し、これらを別の

シャーシ スロットに取り付けます。

バック カードが不良で

ある

バック カードを交換します。

フロント カードが不良

である

フロント カードを交換します。

インターフェイスが動

作しない。または、し

ばらく動作した後にダ

ウンする

設定の不一致 両側の設定をチェックします。(詳細について

は、「ソフトウェア設定のガイドライン」(P. 6-7)

を参照してください)。

ケーブルが正しく接続

されていない

両側のケーブルをチェックします。受信ポート

がリモート エンドの送信ポートに接続されて

いるかどうか、また送信ポートについても同様

に確認します。

ケーブルが不良である ケーブルを交換します。ケーブルが 「MGX-1GE

の機能と仕様」(P. 6-2) または 「MGX-2GE の機

能と仕様」(P. 6-4) に示された仕様を満たして

いることを確認してください。

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C H A P T E R

7-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

7

MGX RPM-XF の設定

この章では、MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)の基本的な設定方法を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• RPM-XF のコマンドライン インターフェイスへのアクセス

• RPM-XF のブート

• 設定内容の確認

• 2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立

• IP アカウンティング カウンタの有効化

この章では、RPM-XF をアクティブにし、実行するための情報を提供します。詳細なコマンド情報

については、Cisco IOS コマンド リファレンスのマニュアルを参照してください。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のコマンドライン インターフェイスへのアクセス

7-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF のコマンドライン インターフェイスへのアクセスRPM-XF を設定するには、RPM-XF の Command Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェ

イス)にアクセスする必要があります。

RPM-XF の CLI にアクセスするには、次に示すいずれかの方法を使用します。

• RPM-XF の MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B 管理バック カードのコンソール ポートを使用

RPM-XF を設置場所で設定する場合は、コンソール端末(ASCII 端末または端末エミュレーション ソフトウェアが動作している PC)を、RS-232/RJ-45 ロールオーバー ケーブルを使用して管理バック カードのコンソール ポートに直接接続して、CLI にアクセスできます(第 3 章「MGXRPM-XF フロント カードとバック カードの取り付け」を参照)。

(注) 管理バック カードのコンソール ポートの回線速度は、常に 9600 ボーに設定しておくことをお勧めします。第 4 章の「コンソール ポートと補助ポートの設定」を参照してください。

• 別の MGX 8850 カードから cc コマンドを使用

初期設定の終了後は、PXM45 からでも RPM-XF を設定できます。スイッチの他のどのカードからでも、cc (change card)コマンドを入力して、RPM-XF の CLI にアクセスできます。

• ワークステーション、PC、または別のルータから Telnet を使用

初期設定後は、RPM-XF を Telnet 経由でリモートから設定することもできます。RPM-XF を取り付け、ネットワーク内の他の RPM-XF またはルータに対して PVC を確立すると、これらの他のデバイスから RPM-XF の CLI に Telnet でリモート接続できます。

また、管理バック カードのファースト イーサネット ポートから Telnet を実行することもできます。FE インターフェイスに IP アドレスを割り当てる方法については、第 4 章「MGX-XF-UIおよび MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定」を参照してください。

(注) 管理バック カードの補助ポートへのモデムの接続はサポートしていません。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF のブートブート イメージ、設定、およびランタイム イメージの各ファイルの格納には、RPM-XF ブート フ

ラッシュが使用されます。カードを問題なくブートするには、ブート フラッシュ内に有効な

RPM-XF のブート イメージが存在している必要があります。

RPM-XF ブート フラッシュ メモリの注意事項

フラッシュ上にロードされた RPM-XF のブート イメージは、すべての RPM-XF IOS イメージとし

て利用できます。したがって、工場でインストールされたブート イメージを削除または移動する必

要はありません。

不注意でブート フラッシュを削除または破損した場合は、ROM モニタを使用してブート フラッ

シュを復旧する必要があります。ROM モニタ モードでは、付録 A の「tftpdnld コマンドの使用」に

説明されている tftpdnld ユーティリティを使用します。

ブート フラッシュ メモリにある Cisco IOS ファイルの検証

ブート フラッシュ メモリ上の Cisco IOS ファイルを検証するには、show bootflash コマンドを入力

します。次に、RPM-XF のコマンド シーケンス例を示します。

router-slot14#show bootflash:-#- ED --type-- --crc--- -seek-- nlen -length- -----date/time------ name1 .. image D7F765BC 306604 20 2647428 Apr 22 2002 11:22:47 rpmxf-boot-mz.0204052 .D config 65AD67B1 327CE0 18 136795 Apr 26 2002 05:02:06 auto_config_slot143 .. config C3CBD7D7 34937C 18 136732 Apr 30 2002 02:15:24 auto_config_slot14

62614660 bytes available (2921340 bytes used)

PXM45 の C:FW ディレクトリにある Cisco IOS ファイルの検証

PXM45 ハード ドライブでは、RPM-XF のイメージ ファイルは C:FW ディレクトリに保存されます。

これらのファイルを確認するには、C:FW ディレクトリに移動して ll コマンドを入力します。また、x: を入力して、PXM ハードディスクの C:FW ディレクトリを表示することもできます。

rpmxf-p12-mz で始まる名前のファイルが表示されていれば、Cisco IOS イメージがあることがわか

ります。

ヒント RPM-XF の Cisco IOS イメージは、PXM45 ハードディスクの C:FW ディレクトリに、RPM-XF の boot system コマンドで指定したファイル名を付けて FTP で格納します。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

次に、ll コマンドの入力後に表示される、PXM、AXSM、RPM-XF の各イメージの例を示します。

Unknown.7.PXM.a > cd C:FW

Unknown.7.PXM.a > ll

Listing Directory .:drwxrwxrwx 1 0 0 13312 Apr 29 18:45 ./drwxrwxrwx 1 0 0 13312 Apr 29 14:42 ../-rwxrwxrwx 1 0 0 7438480 Apr 8 17:18 rpmxf-p12-mz.020405 -rwxrwxrwx 1 0 0 6049940 Apr 4 17:48 pxm45_003.000.000.026-A_mgx.fw -rwxrwxrwx 1 0 0 3121648 Mar 29 18:16 axsm_003.000.000.234-P1.fw -rwxrwxrwx 1 0 0 6049444 Apr 2 16:09 pxm45_003.000.000.000-D_mgx.fw -rwxrwxrwx 1 0 0 6043924 Mar 22 14:04 pxm45_003.000.000.001-A_mgx.fw -rwxrwxrwx 1 0 0 6043892 Mar 20 18:51 pxm45_003.000.000.239-A_mgx.fw -rwxrwxrwx 1 0 0 2654768 Mar 29 18:14 axsme_003.000.000.234-P1.fw -rwxrwxrwx 1 0 0 6050100 Mar 29 17:15 pxm45_003.000.000.009-A_mgx.fw

In the file system : total space : 818961 K bytes free space : 470713 K bytes

PXM45 の E:RPM ディレクトリにある Cisco IOS 設定ファイルの検証

PXM45 ハードディスクでは、RPM-XF の設定ファイルは E:RPM ディレクトリに保存されます。こ

れらのファイルを確認するには、PXM で dir E:RPM コマンドを入力します。

次に、PXM ハードディスクの E:RPM ディレクトリに保存されている RPM-XF 設定ファイルの例を

示します。

Unknown.8.PXM.a > dir E:RPM

Listing Directory E:RPM:drwxrwxrwx 1 0 0 2048 May 13 12:41 ./drwxrwxrwx 1 0 0 2048 May 13 11:24 ../-rwxrwxrwx 1 0 0 627 Feb 5 13:33 zen10.conf.svenki -rwxrwxrwx 1 0 0 806 Feb 6 20:01 rpm12.conf.svenki -rwxrwxrwx 1 0 0 632 Feb 4 23:16 zenith10.conf.svenki -rwxrwxrwx 1 0 0 5747 Apr 16 14:34 slot05 -rwxrwxrwx 1 0 0 77849 Feb 13 01:07 zen14.conf.svenki021202 -rwxrwxrwx 1 0 0 59697 Feb 13 00:53 zen3.conf.svenki021202 -rwxrwxrwx 1 0 0 14 May 13 11:14 auto_config_slot05 -rwxrwxrwx 1 0 0 14 May 13 11:14 auto_config_slot13 -rwxrwxrwx 1 0 0 14 May 13 11:14 auto_config_slot03 -rwxrwxrwx 1 0 0 14 May 13 11:14 auto_config_slot01 -rwxrwxrwx 1 0 0 14 May 13 11:14 auto_config_slot06 -rwxrwxrwx 1 0 0 14 May 13 11:14 auto_config_slot09 -rwxrwxrwx 1 0 0 14 May 13 11:14 auto_config_slot12 -rwxrwxrwx 1 0 0 14 May 13 11:14 auto_config_slot14 -rwxrwxrwx 1 0 0 842 Apr 25 18:25 zen

In the file system : total space : 102140 K bytes free space : 89446 K bytes

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF カードの初期化

初めて RPM-XF カードをブートすると、ブート モード(Boot-Hold)で表示されます。ファイルの

コピー方法については、『Cisco MGX 8850 Switch Software Configuration Guide』を参照してください。

ステップ 1 スイッチの CLI で、cc <RPM-XF card slot #> を入力して、ルータ カードにアクセスします。

ルータのプロンプト(>)が表示されます。

ステップ 2 プロンプトに従って enable およびパスワードを入力すると、特権コマンドを入力できるようになり

ます。

ステップ 3 次のように、dir を入力してフラッシュ メモリのディレクトリを表示します。ブート イメージ ソフ

トウェアのバージョンを確認してください。

router2-slot14#dirDirectory of bootflash:/

1 -rw- 2647428 Apr 22 2002 11:22:47 rpmxf-boot-mz.020405 3 -rw- 136732 Apr 30 2002 02:15:24 auto_config_slot14

65536000 bytes total (62614660 bytes free)

ステップ 4 dir x: を入力して、PXM45 ハード ドライブの C:FW ディレクトリの内容を表示します。ランタイム

イメージ ファイル名をメモしてください。これは、ステップ 7 で使用します。

router2-slot14#dir x:Directory of x:/

0 -rw- 7438480 Apr 09 2002 01:18:34 rpmxf-p12-mz.020405 0 -rw- 6049940 Apr 05 2002 01:48:02 pxm45_003.000.000.026-A_mgx.fw 0 -rw- 3121648 Mar 30 2002 02:16:02 axsm_003.000.000.234-P1.fw 0 -rw- 6049444 Apr 03 2002 00:09:12 pxm45_003.000.000.000-D_mgx.fw 0 -rw- 6043924 Mar 22 2002 22:04:12 pxm45_003.000.000.001-A_mgx.fw 0 -rw- 6043892 Mar 21 2002 02:51:20 pxm45_003.000.000.239-A_mgx.fw 0 -rw- 2654768 Mar 30 2002 02:14:22 axsme_003.000.000.234-P1.fw 0 -rw- 6050100 Mar 30 2002 01:15:30 pxm45_003.000.000.009-A_mgx.fw

838616064 bytes total (482072752 bytes free)

ランタイム イメージをブート フラッシュからブートするには、次に示すようにイメージをブート

フラッシュにコピーします。

Router#copy x:rpmxf-p12-mz.1228T_XT1 bootflash:Destination filename [rpmxf-p12-mz.1228T_XT1]? Copy in progress...CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC:::::CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC7445832 bytes copied in 84.180 secs (88640 bytes/sec)

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 5 プロンプトで configure terminal を入力して、RPM-XF インターフェイスを有効にします。

Router#configure terminal

ステップ 6 no boot system を入力して、ブート システム コマンドをすでに実行している場合はクリアします。

Router(config)#no boot system

ステップ 7 RPM-XF は、ブート フラッシュまたは PXM45 のハードディスクからブートできます。この場合は、

boot system bootflash:< filename> を入力してブート フラッシュからランタイム ソフトウェアを

ロードするか、

または

boot system x:< filename> を入力して PXM45 のハードディスクからランタイム ソフトウェアを

ロードします。

ステップ 8 end を入力するか、Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、インターフェイス設定モードを終了

します。

Router(config-if)#end

ステップ 9 copy run start を入力して、設定内容を保存します。

Router# copy run start

ステップ 10 RPM-XF 上で reload を入力します。

Router# reload

バージョンを確認するには、show version コマンドまたは show bootvar コマンドを入力します。こ

の章で後述する「設定内容の確認」を参照してください。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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スイッチ インターフェイスへの IP アドレスの割り当て

ATM スイッチに、RPM-XF の IP アドレスを割り当てる必要があります。この手順では、ATM ス

イッチ インターフェイスの IP アドレスを設定する方法を説明します。

ワンポイント・アドバイス RPM-XF の設定を継続する前に、ATM スイッチ上の RPM-XF の適切な IP アドレスおよび ATM ネットワーク アドレスを、システム管理者に問い合せるか、ネットワーク計画を調べて確認する必要があります。

ステップ 1 show ip int brief を入力して、ルータの IP インターフェイスを表示します。

Router#show ip int briefInterface IP-Address OK? Method Status ProtocolSwitch0 unassigned YES unset up up Switch1 unassigned YES unset up up FastEthernet2/0 unassigned YES unset administratively down down FastEthernet2/1 unassigned YES unset administratively down down

(注) switch0 インターフェイスに IP アドレスを割り当てることはできません。

ステップ 2 conf terminal を入力してグローバル設定モードに入ります。

Router#conf terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

ステップ 3 この ATM インターフェイスのインターフェイス設定モードに入るには、プロンプトで interface switch1 を入力します。

Router(config)#interface switch1

ステップ 4 ip address コマンドと ATM スイッチに割り当てる IP アドレスを入力します。

Router(config-if)#ip address 1.1.1.1 255.255.255.0

ステップ 5 end を入力するか、Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、インターフェイス設定モードを終了

します。

Router(config-if)#end

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 6 show ip int brief を入力して ATM スイッチに割り当てられた IP アドレスを表示します。この例を次

に示します。

Router#show ip int briefInterface IP-Address OK? Method Status ProtocolSwitch0 unassigned YES unset up up Switch1 1.1.1.1 YES manual up up

(注) 新しく追加されたインターフェイスのアドレスが表示されています。

ステップ 7 次の出力例に示すように show run を入力して、RPM-XF の設定内容を確認します。

Router#show runBuilding configuration...

Current configuration :687 bytes!version 12.2no service padservice timestamps debug uptimeservice timestamps log uptimeno service password-encryption!hostname Router!boot system x:rpmxf-p12-mz.020405boot config e:auto_config_slot02no logging consoleenable password cisco!ip subnet-zero!!!interface Switch1 ip address 1.1.1.1 255.255.255.0 switch auto_synch off! ip classlessno ip http serverip pim bidir-enable!snmp-server engineID local 80000009FF0000A100000000snmp-server community public ROsnmp-server community private RWsnmp-server ifindex persist!!line con 0 exec-timeout 0 0 stopbits 1line aux 0 stopbits 1line vty 0 4 exec-timeout 0 0 no login!end

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 8 プロンプトで copy run start を入力して、ルータの NVRAM メモリに設定内容を書き込みます。

Router#copy run startBuilding configuration...[OK]

これで IP アドレスは有効になり使用することができます。

(注) 必要に応じて、論理サブインターフェイスを使用して ATM インターフェイスをさらに分割して設定できます。ATM スイッチ インターフェイス上でサブインターフェイスを設定する方法については、第 8 章「PNNI 通信の設定」の「スイッチのサブインターフェイスの作成と設定」を参照してください。

TFTP を使用した TFTP サーバからの RPM-XF のブート

ファースト イーサネット ポートに IP アドレスを追加したら、ランタイム ソフトウェアを TFTP

サーバからロードできるように RPM-XF カードを設定できます。

(注) この手順はオプションです。前述の「RPM-XF カードの初期化」で説明した PXM45 ハード ドライブからランタイム ソフトウェアをロードする方法を使用することをお勧めします。

ランタイム ソフトウェアを TFTPサーバからロードできるように RPM-XF カードを設定するには、

次の手順に従います。

ステップ 1 cc <RPM-XF card slot #> を入力して、ルータ カードにアクセスします。

ルータのプロンプト(>)が表示されます。

ステップ 2 プロンプトに従って enable およびパスワードを入力すると、特権コマンドを入力できるようになり

ます。

ステップ 3 conf terminal を入力して、グローバル設定モードに入ります。

ステップ 4 次の例のように、boot system tftp とブート ファイルのダウンロード元サーバのイメージ名およびア

ドレスを入力します。

Router(config)#boot system tftp://171.69.1.129/tftpboot/shrinath/rpmxf-p12-mz

ステップ 5 end を入力するか、Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、設定モードを終了します。

Router(config)#end

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 6 show run を入力して、設定内容を表示します。設定内容は次のようになります。

Router#show runBuilding configuration...

Current configuration : 710 bytes!version 12.1no service single-slot-reload-enableservice timestamps debug uptimeservice timestamps log uptimeno service password-encryption!hostname Router!boot system tftp://171.69.1.129/tftpboot/shrinath/rpmxf-p12-mzboot config e:auto_config_slot11logging rate-limit console 10 except errorsenable password cisco!ip subnet-zerono ip finger!no ip dhcp-client network-discovery

ステップ 7 プロンプトで copy run start を入力して、ルータの NVRAM メモリに設定内容を書き込みます。

Router#copy run startBuilding configuration...[OK]

ステップ 8 TFTP サーバからランタイム イメージをロードするには、RPM-XF 上で reload コマンドを入力しま

す。

Router#reload

また、PXM 上で resetcd <slot #> コマンドを入力して RPM-XF を再度ブートすることもできます。

(注) カード番号を省略すると、システム全体がリセットされるか、または PXM の切り替えが行われます。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定RPM-XF のブート

7-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF ブートアップ シーケンス

MGX 8850 に RPM-XF を挿入して RPM-XF に電源が入るたびに、次のブート シーケンスが実行さ

れます。

1. RPM-XF は、CPU、メモリ、およびインターフェイスに対する診断を実行します。

2. システム ブート ソフトウェア(ブート イメージ)が実行され、有効な Cisco IOS イメージ(RPM-XF ランタイム ソフトウェア)が検索されます。

Cisco IOS イメージのソースは、レジスタの設定によって決定されます。この設定を確認するには、show version コマンドまたは show bootvar コマンドのいずれかを入力します (この章で後述する「ハードウェア設定の表示」を参照)。

• 構成レジスタが工場出荷時のデフォルト値 0x2102 に設定されている場合、設定にランタイム イメージが指定されるまで、RPM-XF はブート モードで表示されます。PXM で dspcdsコマンドを入力すると、カードが Boot-Hold 状態で表示されます。

3. RPM-XF は、ブート フラッシュ内か、または PXM ハードディスクの C:FW ディレクトリでランタイム イメージを検索します。ランタイム イメージの検索は、入力したブート システム コマンドによって決定されます。

• boot system x:<runtime_image_name> コマンドを入力すると、PXM ハードディスクの C:FWディレクトリでランタイム イメージが検索されます。

• boot system bootflash:<runtime_image_name> コマンドを入力すると、ブート フラッシュでランタイム イメージが検索されます。

4. 3 回試行してもランタイム ソフトウェアが見つからない場合、RPM-XF は Boot-Hold 状態に戻ります。

5. 有効な Cisco IOS イメージが見つかると、RPM-XF は有効な設定を検索します。この設定は NVRAM に保存されているか、または PXM の E:RPM ディレクトリとブート フラッシュのいずれかに設定ファイルとして保存されています。

特定の設定ファイルからロードする場合は、boot config bootflash:<config_file> コマンドまたはboot config e:<config_file> コマンドを入力する必要があります。

6. RPM-XF が正常に動作するには、有効な Cisco IOS イメージが PXM45 C:FW ディレクトリかブート フラッシュにあり、かつ設定ファイルがブート フラッシュ内の NVRAM、または PXMディスクの E:RPM ディレクトリに存在する必要があります。

初めて RPM-XF をブートする際は、RPM-XF インターフェイスを設定し、その設定内容を NVRAM

内のファイルに保存します。続いて、「RPM-XF カードの初期化」に説明されている手順に従って

ください。Cisco IOS の指示の詳細については、付録 C 「Cisco IOS と設定の基本事項」を参照して

ください。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定設定内容の確認

7-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

設定内容の確認

show コマンドを入力すると、すべてのインターフェイスの状態が表示されます。

インターフェイス ステータスの確認

次の手順では、show コマンドを入力して、インターフェイスが正しく設定され、適切に動作しているかどうかを確認します。

ステップ 1 show interface switch <number> コマンドを入力して、インターフェイスのどれか 1 つを指定します。

インターフェイスが起動していることを確認します。 次の例に示すように、インターフェイスと回線プロトコルが up になっている場合は、インターフェイスが稼働していることを示します。

セル バス インターフェイスでは、次のように表示されます。

Router#show interfaces Switch 0Switch0 is up, line protocol is up Hardware is Mxt4400 Based ATM PA MTU 4470 bytes, sub MTU 4470, BW 149760 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ATM, loopback not set Encapsulation(s):AAL5, PVC mode 249 maximum active VCs, 16 current VCCs VC idle disconnect time:300 seconds Last input never, output never, output hang never Last clearing of "show interface" counters 1d22h Input queue:0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops:0 Queueing strategy:fifo Output queue :0/40 (size/max) 5 minute input rate 0 bits/sec, 1 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 267611 packets input, 0 bytes, 0 no buffer Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles 0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort 183681 packets output, 0 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

シリアル バス インターフェイスでは、次のように表示されます。

Router#show interfaces Switch1Switch1 is up, line protocol is up Hardware is Mxt4700 Based ATM PA MTU 4470 bytes, sub MTU 4470, BW 1197656 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 204/255, rxload 209/255 Encapsulation ATM, loopback not set Encapsulation(s):AAL5, PVC mode 15743 maximum active VCs, 2009 current VCCs VC idle disconnect time:300 seconds Last input never, output never, output hang never Last clearing of "show interface" counters 1d22h Input queue:0/75/2/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops:0 Queueing strategy:fifo Output queue :0/40 (size/max) 5 minute input rate 982254000 bits/sec, 558113 packets/sec 5 minute output rate 958783000 bits/sec, 544781 packets/sec 354773033 packets input, 712453604 bytes, 0 no buffer Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles 2 input errors, 1 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort 1464016596 packets output, 4226118672 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

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第 7章 MGX RPM-XF の設定設定内容の確認

7-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 2 show protocols コマンドを入力して、システム全体および特定のインターフェイスに設定されているプロトコルを表示します。

必要ならば、設定モードに戻って、システム全体または特定のインターフェイスに対して、プロト

コル ルーティングを追加または削除します。

回線プロトコルが起動していることを確認します。この例に示すようにインターフェイスと回線プ

ロトコルが up になっている場合は、インターフェイスが稼働しています。

router2-slot14#show protocols Global values: Internet Protocol routing is enabledSwitch0 is up, line protocol is upSwitch1 is up, line protocol is upSwitch1.40 is up, line protocol is up Internet address is 2.2.2.2/24Switch1.41 is up, line protocol is up Internet address is 3.3.3.3/24Switch1.42 is up, line protocol is upFastEthernet2/0 is administratively down, line protocol is downFastEthernet2/1 is administratively down, line protocol is down

ステップ 3 show running-config コマンドを入力して、実行設定ファイルを表示します。

ステップ 4 show startup-config コマンドを入力して、NVRAM に保存されている設定内容を表示します。

システムにとって設定が適切であり、それぞれのインターフェイスが同じ設定になっていることを

確認します。これらの設定内容が running-config の設定と異なる場合は、copy run start コマンドを実行していない可能性があります。

インターフェイスが、up となるように設定したにもかかわらず、ダウンしている場合、またはハー

ドウェアが正常に動作していないことが示されている場合は、ネットワーク インターフェイスの接

続と終端が正しいかどうかを確認してください。その後も、インターフェイスをアクティブにでき

ない場合は、システム管理者に連絡してサポートを依頼するか、または製品をお買い上げの弊社販

売代理店にお問い合わせください。

詳細なソフトウェア設定情報については、Cisco IOS コンフィギュレーションおよびコマンド リ

ファレンスのマニュアルを参照してください。これらのマニュアルは、RPM-XF に付属している

Documentation CD-ROM に収録されています。または、印刷資料をご注文ください。

ハードウェア設定の表示

show version(または show hardware)コマンドを実行すると、取り付けられているバック カード

の種類を示す番号などのシステム ハードウェアの設定、ソフトウェア バージョン、設定ファイル

の名前とソース、およびブート イメージが表示されます。

(注) リモート ロケーションから show version を入力して、ハードウェアの設定情報を表示することはできません。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定設定内容の確認

7-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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show version コマンドの出力例を次に示します。

router2-slot14#show versionCisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) RPMXF Software (RPMXF-P12-M), Experimental Version 12.2(20020418:192730) [swtools-zenith_fcs1_throttle.nightly 112]Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.Compiled Mon 29-Apr-02 04:20 by Image text-base:0x4000A940, data-base:0x41000000

ROM:System Bootstrap, Version 12.2(20020127:182207) [swtools-ROMMON 113], DevTest SoftwareBOOTLDR:RPMXF Software (RPMXF-BOOT-M), Experimental Version 12.2(20020321:034801) [swtools-zenith1.nightly 192]

router2-slot14 uptime is 5 hours, 38 minutesSystem returned to ROM by reloadSystem image file is "x:rpmxf-p12-mz_fcs1.020429"

cisco RPM-XF (RPM-XF1) processor with 487424K/32768K bytes of memory.R7000 CPU at 400Mhz, Implementation 39, Rev 3.3, 256KB L2, 4096KB L3 CacheLast reset from service module resetPXF processor tmc0 is running.PXF processor tmc1 is running.2 FastEthernet/IEEE 802.3 interface(s)2 ATM network interface(s)509K bytes of non-volatile configuration memory.

65536K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 512KB).Configuration register is 0x2

WARNING:Image contains R7k watch exception code.

ブート変数の表示

次の例のように、show bootvar コマンドを実行すると、ブート変数が表示されます。

Router#show bootvarBOOT variable = x:rpmxf-p12-mz.1228T_XT1,12;CONFIG_FILE variable = e:auto_config_slot02BOOTLDR variable = bootflash:rpmxf-boot-mz.1228T_XT1Configuration register is 0x2

バック カード情報の表示

システムに取り付けられているバック カードの種類を確認するには、show rpmコマンドを使用します。次の例では、スロット 11 に取り付けられている RPM-XF カードのバック カード情報が表示

されています。

Router>enablePassword:Router#show rpmRPM is in chassis slot 11PXM has ip address 172.29.5.248Active PXM is in slot 7

Network IO Interrupt Throttling: throttle count=0, timer count=0 active=0, configured=1 netint usec=4000, netint mask usec=1000

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第 7章 MGX RPM-XF の設定設定内容の確認

7-15Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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RPM-XF IO FPGA Registers: flash_watchdog_enable (0x14200000) : 0x00000033 flash_size (0x14200004) : 0x00000006 lev1_watchdog (0x14200008) : 0x0000FA00 led_control (0x14200014) : 0x00000002 lev2_watchdog (0x14200018) : 0x000FFFFF int_status_0 (0x1420001C) : 0x00001000 int_mask_0 (0x14200024) : 0xC3CEFC81 masked_int_status_0 (0x1420006C) : 0x00000000 int_mask_1 (0x14200028) : 0x00000004 reset (0x1420002C) : 0x00000002 power_adjust (0x14200054) : 0x00000000 slot_id (0x14200058) : 0x0000000B

RPM EEPROM contents: Hardware Revision :0.4 Part Number :73-5426-03 Board Revision :04 Deviation Number :0-0 Fab Version :02 PCB Serial Number :SAG06112DYF RMA Test History :00 RMA Number :0-0-0-0 RMA History :00 Top Assy. Part Number :800-09307-03Management Back Card EEPROM contents: Hardware Revision :0.1 Part Number :73-5822-01 Board Revision :A0 Deviation Number :0-0 Fab Version :01 PCB Serial Number :SAK0519002H RMA Test History :00 RMA Number :0-0-0-0 RMA History :00 Top Assy. Part Number :800-09492-01

zen2-slot14#sh rpm card-infoPXM Supports Redundancy :YesRPM Physical Slot Number :14RPM Logical Slot Number :14RPM Selftest :DisabledRPM Selftest Period :0RPM Backcard Type [Upper Slot] :MGX-XF-OC12RPM Backcard Type [Lower Slot] :MGX-XF-UIRPM Card State :ACTIVERPM Internal Card State :ACTIVERPM skipped initial configuration in the NVRAM:YesConfiguration file was received from PXM:YesAuto Configuration File Used :NoneRPM Redundancy Mode:LinkedRPM Redundancy Link Type:Primary

第 4 章の「イーサネット接続の確認」を参照して、各インターフェイス ポートが正しく動作してい

るかどうか確認してくだい。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立

7-16Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立RPM-XF カードは、1:N 冗長性をサポートします。つまり、RPM-XF カードを、1 枚以上のプライ

マリ RPM-XF カードに対する冗長カードまたはセカンダリ(バックアップ)カードとして設定し、

冗長グループを形成することができます。1 つのシェルフに複数の冗長グループを設定することが

可能です。RPM-XF の 1:N 冗長性は、障害が発生したプライマリ カードの設定がスタンバイのセカ

ンダリ カードにコピーされるウォーム スタンバイの冗長構成です。セカンダリ カードがアクティ

ブになると、プライマリ RPM-XF カードで送受信されるトラフィックがすべてセカンダリ カード

に切り替わります。これはウォーム冗長性ソリューションであるため、サービスが中断する可能性

があります。他のサービス モジュールと同様に、セカンダリ カードがアクティブになると、レイ

ヤ 2 の状態が復元されます。ただし、RPM-XF はルーティング テーブルの保守など、レイヤ 3 の機

能も行います。ルーティング テーブルは、手動または IGRP、BGP、OSPF などのルーティング プ

ロトコルによって作成されます。ルーティング プロトコルが使用されるため、レイヤ 3 の状態は、

使用されるプロトコルと構成のサイズに応じて 3~ 5 分以内に復元されます。

RPM-XF の 1:N 冗長は次の機能をサポートします。

• ブートアップ、切り替え、およびアップグレードの時間の短縮によってネットワークの DPMを削減し、アベイラビリティを向上

• L2 冗長のサポートと、再コンバージェンスによる L3 状態の復元

• 1 枚の冗長(スタンバイまたはセカンダリ)RPM-XF で最大 11 枚のアクティブな(プライマリ)RPM-XF カードをサポート

• 1 台の MGX 8850 で最大 6 冗長グループをサポート

冗長カードは存在しアクティブでなければなりません。また、リソース配分が設定されていてはい

けません。接続を設定すると addred コマンドは拒否されます。

RPM-XF カードのバックアップ カードを設定するには、次の手順を行います。

ステップ 1 スイッチにログインします。

ステップ 2 両方のカードをまだ初期化していない場合は、前述の「RPM-XF カードの初期化」の説明に従って

初期化します。

ステップ 3 dspcds コマンドを使用して、プライマリとセカンダリの RPM-XF カードが「Active」状態であるこ

とを確認します。

ステップ 4 PXM ディスクの E:RPM ディレクトリに、プライマリ RPM-XF カードに対応するスロットの

auto_config_slot# ファイルがあることを確認します。このファイルがない場合は、次の手順を実行

します。

a. プライマリ RPM-XF カードにログインします。

b. 設定内容に boot config e:auto_config_slot# を追加します。

c. write mem を入力します。RPM-XF 冗長では、設定内容は常に PXM ディスク上の auto_configファイルに保存されます。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立

7-17Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 5 addred コマンドを入力します。

Switch.7.PXM.a > addred <redPrimarySlotNum> <redSecondarySlotNum> <redType>

(注) addred コマンドを入力すると、スイッチはセカンダリ カードをリセットします。このため、数分間セカンダリ カードを使用できなくなります。

ステップ 6 リセットが完了してから dspcds コマンドを入力すると、プライマリ カードとセカンダリ カードは

それぞれアクティブとスタンバイの状態で表示されます。

次の例では、冗長 RPM カードのペアがスロット 2 と 10 にあり、スロット 10 のカードがスタンバ

イ カードであることを示しています。

Unknown.8.PXM.a > dspcdsUnknown System Rev:03.00 May. 13, 2002 18:55:56 GMTChassis Serial No: SCA0444006R Chassis Rev:E0 GMT Offset:0 Node Alarm:MAJORCard Front/Back Card Alarm Redundant Redundancy Slot Card State Type Status Slot Type --- ---------- -------- -------- ------- -----

01 Empty --- --- --- --- 02 Active/Active RPM_XF NONE 10 PRIMARY SLOT03 Empty --- --- --- --- 04 Active/Empty RPM_PR NONE NA NO REDUNDANCY05 Empty --- --- --- --- 06 Empty --- --- --- --- 07 Standby/Active PXM45B NONE 08 PRIMARY SLOT08 Active/Active PXM45B NONE 07 SECONDARY SLOT09 Empty --- --- --- --- 10 Standby/Active RPM_XF NONE 00 SECONDARY SLOT11 Active/Empty RPM_XF NONE NA NO REDUNDANCY12 Empty --- --- --- --- 13 Empty --- --- --- --- 14 Empty --- --- --- --- 15 Empty --- --- --- ---

パラメータ 説明

<redPrimarySlotNum> プライマリ RPM-XF カードのスロット番号

<redSecondarySlotNum> セカンダリ RPM-XF カードのスロット番号

<redType> 1:n 冗長性の場合は 2

(注) 1 は 1:1 冗長用ですが、サポートされていません。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立

7-18Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 7 スイッチの全カードの冗長関係を表示するには、dspred コマンドを入力します。

次のように、冗長カードについて、プライマリとセカンダリのスロット番号、カードの種類、カー

ドの状態、および冗長性の種類が示されます。スタンバイ カードの前面パネルの CPU OK LED が

黄色であることを確認してください。

Unknown.8.PXM.a > dspredUnknown System Rev:03.00 May. 13, 2002 18:57:26 GMTMGX8850 Node Alarm:MAJORLogical Primary Secondary Card Redundancy Slot Slot Card Slot Red Type Type State State ----- ----- ----------- ---- ------------ ------------ ---------- 2 2 Active 10 Standby RPM-XF 1:n 7 7 Standby 8 Active PXM45 1:1 15 15 Empty 16 Empty SRM 1:1 31 31 Empty 32 Empty SRM 1:1

(注) スタンバイ カードには何も設定されていてはいけません。また、設定することもできません。したがって、スタンバイ カードはプロビジョニングできません。

switchredcd コマンドによるアクティブ カードからスタンバイ カードへの切り替え

アクティブ カードをスタンバイ カードに手動で変更するには、switchredcd を入力します。これを

実行するのは、MGX 8850 シェルフから元のアクティブ カードを取り外す必要がある場合などで

す。この手順を開始する前に、アクティブ カードに変わるカードがスタンバイ モードになってい

ることを確認します。アクティブ カードを変更するには、次の手順に従います。スロット 2 のプラ

イマリ(アクティブ)カードはスタンバイ(セカンダリ)に切り替わり、スロット 10 のスタンバ

イ カードはプライマリ(アクティブ)に切り替わります。

ステップ 1 switchredcd コマンドを入力します。

Unknown.7.PXM.a > switchredcd 2 10switchredcd: Do you want to proceed (Yes/No)? y

スロット 10 のカードはアクティブ RPM-XF カードになり、スロット 2 の RPM-XF カードはリセッ

トされます。このカードは、数分後にスタンバイ モードに変わります。

新しいアクティブ カードは、スタンバイ モードに自動的に戻りません。アクティブ カードをスタ

ンバイ モードに手動で戻すには、switchredcd を入力します。これは、アクティブ カードに障害が

発生した場合を除き、アクティブ カードがスタンバイ カードに切り替わる唯一の方法です。

パラメータ 説明

2 アクティブ(プライマリ)カード

10 スタンバイ(セカンダリ)カード

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第 7章 MGX RPM-XF の設定2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立

7-19Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 2 元の RPM-XF をアクティブ カードに戻すには、同じコマンドを入力します。

Unknown.7.PXM.a > switchredcd 10 2switchredcd: Do you want to proceed (Yes/No)? y

冗長性の解除

冗長性を解除するには、プライマリ カードをアクティブな状態にする必要があります。アクティブ

な状態にしないと、このコマンドは拒否されます。

ステップ 1 delred コマンドとプライマリ カードのスロット番号を入力します。この例を次に示します。

Unknown.8.PXM.a > delred 2

ステップ 2 カードの冗長性を解除した後、次の例のように dspred コマンドを入力して、スイッチの残りの冗

長カード間の冗長関係を表示します。

次のように、残りの冗長カードについて、プライマリとセカンダリのスロット番号、カードの種類、

カードのステータス、および冗長性の種類が示されます。

Unknown.8.PXM.a > dspredUnknown System Rev:03.00 May. 13, 2002 18:58:45 GMTMGX8850 Node Alarm:MAJORLogical Primary Secondary Card Redundancy Slot Slot Card Slot Red Type Type State State ----- ----- ----------- ---- ------------ ------------ ---------- 7 7 Standby 8 Active PXM45 1:1 15 15 Empty 16 Empty SRM 1:1 31 31 Empty 32 Empty SRM 1:1

パラメータ 説明

10 アクティブ(プライマリ)カード

2 スタンバイ(セカンダリ)カード

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第 7章 MGX RPM-XF の設定2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立

7-20Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 3 セカンダリ カードはリセットされ、他の目的に使用できるアクティブな通常の RPM-XF カードに

戻ります(それに対して設定したプライマリ カードが他にない場合)。次の例で、スロット 10 の

カードはアクティブになっています。

Unknown.8.PXM.a > dspcdsUnknown System Rev:03.00 May. 13, 2002 19:00:33 GMTChassis Serial No: SCA0444006R Chassis Rev:E0 GMT Offset:0 Node Alarm:MAJORCard Front/Back Card Alarm Redundant Redundancy Slot Card State Type Status Slot Type --- ---------- -------- -------- ------- -----

01 Empty --- --- --- --- 02 Active/Active RPM_XF NONE NA NO REDUNDANCY03 Empty --- --- --- --- 04 Active/Empty RPM NONE NA NO REDUNDANCY05 Empty --- --- --- --- 06 Empty --- --- --- --- 07 Standby/Active PXM45B NONE 08 PRIMARY SLOT08 Active/Active PXM45B NONE 07 SECONDARY SLOT09 Empty --- --- --- --- 10 Active/Active RPM_XF NONE NA NO REDUNDANCY11 Active/Empty RPM_XF NONE NA NO REDUNDANCY12 Empty --- --- --- --- 13 Empty --- --- --- --- 14 Empty --- --- --- --- 15 Empty --- --- --- ---

プライマリ カードの追加

次のように addred コマンドを入力すると、セカンダリ カードによってバックアップされるプライ

マリ カードとして、1 枚以上の RPM-XF カードを追加できます。

Switch.7.PXM.a > addred <redPrimarySlotNum> <redSecondarySlotNum> <redType>

このコマンドを、セカンダリ カードで保護するカードを追加するごとに繰り返します。次の例で

は、スロット 2、3、および 4 のプライマリ カードを、スロット 10 のセカンダリ RPM-XF でバック

アップしています。

(注) プライマリ カードを冗長グループに追加しても、セカンダリ カードはリセットされません。

switch.7.PXM.a > addred 2 10 2switch.7.PXM.a > addred 3 10 2switch.7.PXM.a > addred 4 10 2

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第 7章 MGX RPM-XF の設定2 枚以上の RPM-XF カード間での 1:N 冗長性の確立

7-21Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

冗長 RPM-XF カードのアップグレード

次の手順では、冗長 RPM-XF カードをアップグレードする方法を説明します。

(注) この手順を行う前に、前述の説明に従って冗長性を確立する必要があります。

ステップ 1 カードのブート元となる場所(PXM ディスク、ブートフラッシュ、または tftp サーバ)に、新しい

RPM-XF イメージをコピーします。

ステップ 2 プライマリでアクティブな RPM-XF カードで、新しいアップグレード ソフトウェアからブートす

るように実行設定を変更します。

ステップ 3 write memory コマンドまたは wr mem コマンドを入力して、設定内容を保存します。

ステップ 4 次のように switchredcd コマンドを入力して、セカンダリ カードに切り替えます。

switch.7.PXM.a > switchredcd <fromSlot> <toSlot>

この手順では、セカンダリ カードをアクティブにして、プライマリ RPM-XF カードをリセットし

ます。プライマリ カードがリセットされると、ステップ 1 で定義したアップグレードされたソフト

ウェアがロードされます。

ステップ 5 新しいアップグレード ソフトウェアからブートするようにセカンダリ カードの設定を変更し、wr mem を入力して設定内容を保存します。

ステップ 6 次のように switchredcd コマンドを入力して、セカンダリ カードからプライマリ カードに切り替え

ます。このコマンドは、プライマリ カードがブート済みでスタンバイ状態の場合だけに入力できま

す。

switch.7.PXM.a > switchredcd <fromSlot> <toSlot>

この手順では、アップグレード済みプライマリ カードをアクティブにして、セカンダリ カードを

リセットします。リセットが完了すると、セカンダリ カードはアップグレード ソフトウェアを実

行しスタンバイ状態に入ります。

ステップ 7 残りのカードすべてに対して、ステップ 2 以降の手順を繰り返します。

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第 7章 MGX RPM-XF の設定IP アカウンティング カウンタの有効化

7-22Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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非冗長 RPM-XF カードのアップグレード

次の手順では、非冗長 RPM-XF カードをアップグレードする方法を説明します。

ステップ 1 カードのブート元となる場所(PXM ディスク、ブートフラッシュ、または tftp サーバ)に、 新しい

RPM-XF イメージをコピーします。

ステップ 2 RPM-XF カードで、boot config e:auto_config_slot# コマンドを入力してその設定内容を PXM のハー

ドディスク上に保存するか、または wr mem (write memory)コマンドを入力して NVRAM 内に保

存します。

ステップ 3 boot system コマンドを入力して、新しいアップグレード ソフトウェアからブートするように実行

設定を変更します。

ステップ 4 wr mem を入力して、設定内容を保存します。

ステップ 5 PXM から resetcd コマンド入力するか、または RPM-XF から reload コマンドを入力して、RPM-XF

カードをリセットします。

IP アカウンティング カウンタの有効化RPM-XF は、インターフェイス レベルごとに優先順位 /dscp 値に基づいて、入力値についてのみ、

パケット /バイト カウンタを保存します。次の CLI コマンドで、この機能を有効にします。

コマンド 説明

ip accounting ? pop20-slot6(config-if)#ip accounting ?precedence Count packets by IP precedence on this interfacedscp Count packets by dscp on this interface

ip accounting precedence ? pop20-slot6(config-if)#ip accounting precedence ?input received packets and bytes

ip accounting dscp ? pop20-slot6(config-if)#ip accounting dscp ?input received packets and bytes

show int [interface] precedence pop20-slot5# show int [interface] precedence

show int [interface] dscp pop20-slot5# show int [interface] dscp

clear counters pop20-slot5#clear counters

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C H A P T E R

8-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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8

PNNI 通信の設定

この章では、PNNI ネットワークで RPM-XF をエッジ ルータとして運用するための設定方法につい

て説明します。PRM-XF を PNNI のエッジ ルータとして運用すると、RPM-XF カードと他のスイッ

チ カードの間に soft permanent virtual circuit(SPVC; ソフト相手先固定回線接続)を設定することが

できます。たとえば、2 枚の RPM-XF 間、または RPM-XF と AXSM カードの間に SPVC を設定で

きます。SPVC を設定できるのは、同じスイッチ内のカード間、または 2 台の別のスイッチのカー

ド間です。接続のエンドポイントが別々のスイッチに存在する場合は、エンドポイント間の接続が

PNNI によりルーティングまたは必要に応じて再ルーティングされます。

この章では、まず、RPM-XF カードに SPVC 接続を設定するための作業を簡単に説明します。この

章の内容は次のとおりです。

• 設定のクイックスタート

• PNNI 接続の設定手順

• 接続管理

• 接続状態のアラーム

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第 8章 PNNI 通信の設定設定のクイックスタート

8-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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設定のクイックスタート

設定のクイックスタートは、RPM-XF カードを設定したことがあるユーザ向けの簡単なガイドとし

て作成されています。このクイックスタートは、RPM-XF カードの設定ガイドとして使用してくだ

さい。各手順の詳細については、「目的」欄で紹介する参照先を参照してください。

スイッチと RPM-XF カードの準備のクイックスタート

RPM-XF カード経由で複数の PNNI 接続をサポートできるようにスイッチと RPM-XF カードを準備

する場合は、このクイックスタートを参照してください。また、スイッチで新しく RPM-XF カード

を設定する場合は、この手順を参照してください。

コマンド 目的

ステップ 1 プロンプト:Switch.7.PXM.a >

dspcontrollers

addcontroller <cntrlrId> i <cntrlrType> <slot> [cntrlrName]

PXM45 カードで PNNI コントローラが正しく定義

および設定されていることを確認します。PNNI コ

ントローラは、スイッチごとに一度だけ定義します。

この章で後述する「PNNI コントローラの設定の確

認」を参照してください。

コントローラを追加します。

ステップ 2 プロンプト:RPM-XF (config) #

interface switch1switch partition <options>ingress-percentage-bandwidth <options>egress-percentage-bandwidth <options>vpi <options>vci <options>connection-limit <options>

関連コマンド:

show switch partitions

switch1 のインターフェイス リソースを PNNI コン

トローラに割り当てます。この手順は、RPM-XF カー

ドごとに実行します。

この章で後述する「PNNI コントローラへのリンク

リソースの割り当て」を参照してください。

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第 8章 PNNI 通信の設定設定のクイックスタート

8-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF 間接続のクイックスタート

ここでは、2 つの RPM-XF サブインターフェイスの間で PNNI SPVC を設定する方法について説明

します。図 8-1 は、3 種類の RPM-XF 間の接続方法を示しています。

図 8-1 RPM-XF 間の接続

接続のエンドポイントは、サブインターフェイス上で確立され、VPI/VCI 形式の PVC 番号で識別さ

れます。2 つのサブインターフェイスの場所は、同じ RPM-XF カード上でも、同じスイッチ内の 2

枚の別の RPM-XF カード上でも、2 台の別のスイッチの 2 枚の別の RPM-XF カード上でもかまいま

せん。まずスレーブ側を定義した後でマスター側を定義します。

接続 B は、2 台の別のスイッチの、2 枚の別の RPM-XF カードに存在するサブインターフェイス間

の接続を表します。接続が機能するためには、2 台のスイッチの間で PNNI リンクを確立する必要

があります。『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch Software Configuration Guide』を参照してくださ

い。

接続 A は、同じ RPM-XF カード上の 2 つのサブインターフェイス間の接続です。接続 C は、同じ

スイッチの別々の RPM-XF カード上にある 2 つのサブインターフェイス間の接続です。接続の両端

が同じスイッチで終端する場合は、図 8-1 に示した PNNI トランクは必要ありません。

AX

SM

1

PX

M45

7

PX

M45

8

RP

M-X

F

9

RP

M-X

F

10

AX

SM

PNNI

0/2000

A

0/2001 0/200 0/200 0/300 0/305

1

PX

M45

7

PX

M45

8

RP

M-X

F

9

RP

M-X

F

10

B C

7581

0

コマンド 目的

ステップ 1 interface Switch 1.xx <options>ip address <options>pvc vpi/vci

接続のスレーブ側となる RPM で、スレーブ側接続エンド

ポイントとなるサブインターフェイスを作成して設定し

ます。

この章で後述する「スイッチのサブインターフェイスの

作成と設定」を参照してください。

ステップ 2 switch connection <options>

関連コマンド

show switch connectionshow ip int br

サブインターフェイスの PVC に新しい接続のスレーブ

側を追加します。

この章で後述する「RPM-XF カードでのスレーブ接続の

作成」を参照してください。

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第 8章 PNNI 通信の設定設定のクイックスタート

8-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF(スレーブ側)と AXSM(マスター側)の接続のクイックスタート

ここでは、RPM-XF サブインターフェイスと AXSM ポートの間で PNNI SPVC を設定する方法につ

いて説明します。図 8-2 は、RPM-XF と AXSM を接続する 2 種類の方法を示しています。

図 8-2 RPM-XF(スレーブ側)と AXSM(マスター側)の接続

接続のエンドポイントは、サブインターフェイス上で確立され、VPI/VCI 形式の PVC 番号で識別さ

れます。RPM-XF カードと AXSM カードは、同じスイッチ内にあっても別々のスイッチにあっても

かまいません。まず RPM-XF を接続のスレーブ側として定義した後でマスター側を定義します。

接続 B は、別々のスイッチに存在する RPM-XF カードと AXSM カードの間の接続を表します。接

続が機能するためには、2 台のスイッチの間で PNNI リンクを確立する必要があります。『Cisco MGX

8850 and MGX 8950 Switch Software Configuration Guide』を参照してください。

ステップ 3 cc <slot>dspcon <port> <vpi> <vci>

アクティブな PXM45 カードに移動し、スレーブ側接続エ

ンドポイントの ATM アドレスをコピーするかメモしま

す。

この章で後述する「RPM-XF カードでのスレーブ接続の

作成」を参照してください。

ステップ 4 interface Switch 1.xx <options>ip address <options>pvc vpi/vci

接続のマスター側となる RPM で、マスター側接続エンド

ポイントとなるサブインターフェイスを作成して設定し

ます。

この章で後述する「スイッチのサブインターフェイスの

作成と設定」を参照してください。

ステップ 5 switch connection <options>

関連コマンド

show switch connectionshow ip int br

サブインターフェイスの PVC に新しい接続のマスター

側接続エンドポイントを追加します。

この章で後述する「RPM-XF カードでのマスター接続の

作成」を参照してください。

コマンド 目的

AX

SM

1

PX

M45

7

PX

M45

8

RP

M-X

F

9

AX

SM

11

AX

SM

PNNI

0/100

A

0/100 0/200 0/200

1

PX

M45

7

PX

M45

8

RP

M-X

F

9

B

7578

8

UNI CPE

UNI CPE

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第 8章 PNNI 通信の設定設定のクイックスタート

8-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

接続 A は、同じスイッチ内の RPM-XF カードと AXSM カードの間の接続を表します。接続の両端

が同じスイッチで終端する場合は、図 8-2 に示した PNNI トランクは必要ありません。

コマンド 目的

ステップ 1 interface Switch 1.xx <options>ip address <options>pvc vpi/vci

接続のスレーブ側となる RPM で、スレーブ側接続エンドポ

イントとなるサブインターフェイスを作成して設定します。

この章で後述する「スイッチのサブインターフェイスの作成

と設定」を参照してください。

ステップ 2 switch connection <options>

関連コマンド

show switch connectionshow ip int br

サブインターフェイスの PVC に新しい接続のスレーブ側を

追加します。

この章で後述する「RPM-XF カードでのスレーブ接続の作

成」を参照してください。

ステップ 3 cc <slot>dspcon <port> <vpi> <vci>

アクティブな PXM45 カードに移動し、スレーブ側接続エン

ドポイントの ATM アドレスをコピーするかメモします。

この章で後述する「RPM-XF カードでのスレーブ接続の作

成」を参照してください。

ステップ 4 cnfcdsct upln

接続のマスター側となる AXSM カードで、カードと回線を

設定していない場合は設定します。

詳細については、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 3 章「Preparing AXSM

Cards and Lines for Communication」を参照してください。

ステップ 5 dsppnni-linkdsppnni-node-listdsppnni-nodedsppnni-reachable-addr network

接続のスレーブ側となる RPM-XF カードが異なるスイッチ

にある場合、ローカルとリモートのスイッチの間で通信が行

えるか確認します。

詳細については、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 5 章「Provisioning AXSM

Communication Links」の「Verifying PNNI Communications」を

参照してください。

(注) dsppnni-link コマンドは、リアルタイム データを使用します。それ以外の dsppnni コマンドに対しては、PNNI Topology State Element(PTSE; トポロジ状態要素)のタイム アウトを指定します。

ステップ 6 addport addpart

接続のマスター側となる AXSM UNI ポートを追加し、その

ポートの PNNI パーティションを作成します。

詳細については、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 5 章「Provisioning AXSM

Communication Links」の「MPLS and PNNI UNI Port

Configuration Quickstart」を参照してください。

ステップ 7 addcon <options>

関連コマンド

dspconsdspcon <port> <vpi> <vci>

UNI ポートに接続のマスター側を追加します。

詳細については、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 5 章「Provisioning AXSM

Communication Links」の「Configuring the Master Side of SPVCs

and SPVPs」を参照してください。

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第 8章 PNNI 通信の設定設定のクイックスタート

8-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

AXSM(スレーブ側)と RPM-XF(マスター側)の接続のクイックスタート

ここでは、RPM-XF サブインターフェイスと AXSM ポートの間で PNNI SPVC を設定する方法につ

いて説明します。図 8-3 は、RPM-XF と AXSM を接続する 2 種類の方法を示しています。

図 8-3 RPM-XF(マスター側)と AXSM(スレーブ側)の接続

接続のエンドポイントは、サブインターフェイス上で確立され、VPI/VCI 形式の PVC 番号で識別さ

れます。RPM-XF カードと AXSM カードは、同じスイッチ内にあっても別々のスイッチにあっても

かまいません。まず接続のスレーブ側を定義した後でマスター側を定義します。

接続 B は、別々のスイッチに存在する RPM-XF カードと AXSM カードの間に定義されています。

接続が機能するためには、2 台のスイッチの間で PNNI リンクを確立する必要があります。『Cisco

MGX 8850 and MGX 8950 Switch Software Configuration Guide』を参照してください。

接続 A は、同じスイッチ内の RPM-XF カードと AXSM カードの間に定義されています。接続の両

端が同じスイッチで終端する場合は、図 8-3 に示した PNNI トランクは必要ありません。

AX

SM

PX

M45

PX

M45

RP

M-X

F

AX

SM

AX

SM

0/100

A

0/100 0/200 0/200

PX

M45

PX

M45

RP

M-X

F

B

7581

1

UNI CPE

UNI CPE

PNNI

コマンド 目的

ステップ 1 dnlncnfcdsct upln

接続のスレーブ側となる AXSM カードで、カードと回線を

設定していない場合は設定します。

詳細については、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 3 章「Preparing AXSM Cards

and Lines for Communication」を参照してください。

ステップ 2 dsppnni-linkdsppnni-node-listdsppnni-nodedsppnni-reachable-addr network

接続のマスター側となる RPM-XF カードが異なるスイッチ

にある場合は、ローカルとリモートのスイッチの間で通信が

行えるか確認します。

詳細については、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 5 章「Provisioning AXSM

Communication Links」の「Verifying PNNI Communications」を

参照してください。

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第 8章 PNNI 通信の設定設定のクイックスタート

8-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 3 addport addpart

接続のスレーブ用に AXSM UNI ポートを追加し、そのポー

トの PNNI パーティションを作成します。

詳細については、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 5 章「Provisioning AXSM

Communication Links」の「MPLS and PNNI UNI Port

Configuration Quickstart」を参照してください。

ステップ 4 addcon <options>

関連コマンド

dspconsdspcon <port> <vpi> <vci>

UNI ポートに接続のスレーブ側を追加します。スレーブ側

接続エンドポイントの ATM アドレスをコピーするかメモ

します。

詳細については、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 5 章「Provisioning AXSM

Communication Links」の「Configuring the Slave Side of SPVCs

and SPVPs」を参照してください。

ステップ 5 interface Switch 1.xx <options>ip address <options>pvc vpi/vci

接続のマスター側となる RPM で、マスター側接続エンドポ

イントとなるサブインターフェイスを作成して設定します。

この章で後述する「スイッチのサブインターフェイスの作成

と設定」を参照してください。

ステップ 6 switch connection <options>

関連コマンド

show switch connectionshow ip int br

サブインターフェイスの PVC に新しい接続のマスター側接

続エンドポイントを追加します。

この章で後述する「RPM-XF カードでのマスター接続の作

成」を参照してください。

コマンド 目的

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

PNNI 接続の設定手順ここでは、接続のクイックスタートの手順を説明します。

PNNI コントローラの設定の確認

RPM-XF カードの接続を PNNI でルーティングするには、あらかじめ PNNI コントローラをスイッ

チに追加しておく必要があります。通常、PNNI コントローラは、スイッチ全体を設定するときに

一度だけ追加します。PNNI コントローラが追加され、正しく設定されていることを確認するには、

PXM45 カードで次の例のように dspcontrollers コマンドを入力します。

Switch.7.PXM.a > dspcontrollersSwitch System Rev: 02.01 Mar. 22, 2001 11:25:29 PSTMGX8850 Node Alarm: CRITICALNumber of Controllers: 1 Controller Name: PNNI Controller Controller Id: 2 Controller Location: Internal Controller Type: PNNI Controller Logical Slot: 7 Controller Bay Number: 0 Controller Line Number: 0 Controller VPI: 0 Controller VCI: 0 Controller In Alarm: NO Controller Error:

Controller ID、Controller Location、および Controller Type の値は、この例と同じである必要がありま

す。Controller Name は、コントローラの作成者が定義するため、この例とは異なります。

dspcontrollers コマンドを実行しても PNNI コントローラが表示されない場合は、addcontroller コマ

ンドを入力します (『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch Software Configuration Guide』を参照)。

PNNI コントローラへのリンク リソースの割り当て

接続を作成する前または PNNI を設定する前に、RPM-XF カード上でリンク リソースを定義する必

要があります。定義するリンク リソースは、次のとおりです。

• 入側帯域幅

• 出側帯域幅

• virtual path identifier(VPI; 仮想パス識別子)の範囲

• virtural channel identifier(VCI; 仮想チャネル識別子)の範囲

• 接続数

RPM-XF カードのリソース パーティションを追加または修正するには、switch partition コマンドを

実行します。RPM-XF に接続を追加する前に、switch partition コマンドを入力します。

(注) PAR はサポートされません。

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

コントローラにリンク リソースを割り当てるには、次の switch partition ルーチンを実行します。

ステップ 1 switch partitionコマンドを入力します。

(config-if)# switch partition <partId> <ctrlrId>

ステップ 2 swpart プロンプトで ingress-percentage-bandwidth コマンドを入力し、入力帯域幅の最小および最大

パーセント値を指定します。

(config-if-swpart)# ingress-percentage-bandwidth <ingMinPctBw> <ingMaxPctBw>

ステップ 3 egress-percentage-bandwidth コマンドを入力し、出力帯域幅の最小および最大パーセント値を指定

します。

(config-if-swpart)# egress-percentage-bandwidth <egrMinPctBw> <egrMaxPctBw>

ステップ 4 vpi コマンドを入力し、VPI の最小値および最大値を指定します。

(config-if-swpart)# vpi <min_vpi> <max_vpi>

ステップ 5 vci コマンドを入力し、VCI の最小値および最大値を指定します。

(config-if-swpart)# vci <min_vci> <max_vci>

ステップ 6 connection-limit コマンドを入力し、接続数の最小値および最大値を指定します。

(config-if-swpart)# connection-limit <min_con> <max_con>

次に switch partition コマンドの例を示します。

Router(config-if)#switch part 1 2 Router(config-if-swpart)#ingress-percentage-bandwidth 1 100Router(config-if-swpart)#egress-percentage-bandwidth 1 100Router(config-if-swpart)#vpi 0 0Router(config-if-swpart)#vci 2000 3000Router(config-if-swpart)#connection-limit 1000 4000

PNNI では、partId = 1 です。

PNNI では、ctrlrId = 2 です。

パラメータ 説明

partId 範囲は 1~ 10 です。

ctrlrId 範囲は 2~ 20。2 が PNNI 用に予約されています。

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

switch partition コマンドのパラメータを表 8-1 に示します。

VPI と VCI の割り当て

次のリストは、RPM-XF カード上の VPI/VCI リソースを、1 つの PNNI コントローラと 2 つの LSC

間で配分する方法を示しています。コントローラとパーティションは、次のとおりです。

コントローラ:

• PNNI コントローラ:コントローラ ID 2

• LSC1:コントローラ ID 3

• LSC1:コントローラ ID 4

(注) LSC コントローラ ID は、addcontroller コマンドで定義した ID に一致しなければなりません。第 9 章「MPLS 機能の設定」の「PXM45 への MPLS コントローラの追加とRPM-XF LSC の設定」(P. 9-5)を参照してください。

パーティション:

• パーティション 1(パーティション ID 5、インターフェイス番号 1):VPI の範囲 0~ 100、VCIの範囲 32~ 65535

• パーティション 2(パーティション ID 6、インターフェイス番号 1):VPI の範囲 101 ~ 200、VCI の範囲 32~ 65535

• パーティション 3(パーティション ID 1、インターフェイス番号 1):VPI の範囲 201 ~ 240、VCI の範囲 32~ 65535

表 8-1 switch partition コマンドのパラメータの説明

パラメータ 説明

ingress-percent コントローラのタイプごとに割り当てることができる ATM スイッチ イン

ターフェイス上の入側帯域幅のパーセント値。3 種類のコントローラの入側

帯域幅合計は 100% を超えてもかまいません。

egress-percent コントローラのタイプごとに割り当てることができる ATM スイッチ イン

ターフェイス上の出側帯域幅のパーセント値。3 種類のコントローラの出側

帯域幅合計は 100% を超えてもかまいません。

min-vpi このコントローラの SPVC に割り当てることができる VPI の最小値

max-vpi このコントローラの SPVC に割り当てることができる VPI の最大値

min-vci このコントローラの SPVC に割り当てることができる VCI の最小値

max-vci このコントローラの SPVC に割り当てることができる VCI の最大値

min-connection-limit このコントローラに追加できる最小接続数

max-connection-limit このコントローラに追加できる最大接続数

表 8-2 RPM-XF カード上の VPI/VCI リソース パーティション

パーティション 1 パーティション 2 パーティション 3

PNNI コントローラ ○

LSC1 ○

LSC2 ○

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

VPI/VCI の範囲を重複して配分することはできません。1 つのパーティションは、1 つのコントロー

ラだけに使用することができます。VPI/VCI の範囲は、使用していない限り変更できます。また、

既存の接続には影響しません。

VPI と VCI のリソース パーティションのパラメータは、CWM または CLI コマンドの switch partition を使用して設定できます。コマンドのシンタックスと使用方法については、『Cisco MGX

8850 Routing Switch Command Reference』を参照してください。

帯域幅の割り当て

帯域幅を設定する場合も switch partition コマンドを実行します。各コントローラに割り当てた帯域幅を管理するには、次のパラメータを使用します。

• 最小帯域幅:コントローラで使用するために予約する、保障される最小帯域幅

• 最大帯域幅:コントローラで使用できる最大帯域幅

入側帯域幅と出側帯域幅の配分は、個別に管理します。VPI/VCI リソースの配分と同様に、使用し

ていない帯域幅のパーティションは変更できます。

帯域幅の配分のパラメータを設定するには、この例のように CLI コマンドの switch partition を実行します。

Router(config-if-swpart)#ingress-percentage-bandwidth 1 100Router(config-if-swpart)#egress-percentage-bandwidth 1 100

接続数

接続数(connection-limit)の設定も、switch partition コマンドを入力して実行できます。接続数(各コントローラが追加できる lvcs)は、次のパラメータで管理されます。

• min-connection-limit は、1 つのコントローラに予約できる最小接続数を表します。

• max-connection-limit は、1 つのコントローラに予約できる最大接続数を表します。

入側帯域幅と出側帯域幅の配分は、個別に管理します。VPI/VCI リソースの配分と同様に、使用し

ていない帯域幅のパーティションは変更できます。

接続数を設定するには、この例のように CLI コマンドの switch partition を実行します。

Router(config-if-swpart)#connection-limit 100 1000

スイッチ パーティションのプロビジョニング

次の手順に示すように、switch partition ルーチンを使用して、両方向の帯域幅のパーセント値を設

定します (この章で前述した「PNNI コントローラへのリンク リソースの割り当て」を参照)。

ステップ 1 次の switch partition コマンドを入力してリソース パーティションを設定し、RPM で両方向の帯域

幅のパーセント値を設定します。

Router(config-if)# switch partition <partId> <ctrlrId>Router(config-if-swpart)# ingress-percentage-bandwidth <ingMinPctBw> <ingMaxPctBw>Router(config-if-swpart)# egress-percentage-bandwidth <egrMinPctBw> <egrMaxPctBw> Router(config-if-swpart)# vpi <min_vpi> <max_vpi>Router(config-if-swpart)# vci <min_vci> <max_vci>Router(config-if-swpart)# connection-limit <min_con> <max_con>

PNNI では、partId = 1 です。

PNNI では、ctrlrId = 2 です。

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 2 copy run start コマンドを入力して、RPM のメモリに設定内容を保存します。

Router#config terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)#interface switch1Router(config-if)#switch part 1 2 Router(config-if-swpart)#ingress-percentage-bandwidth 1 100Router(config-if-swpart)#egress-percentage-bandwidth 1 100Router(config-if-swpart)#vpi 0 0Router(config-if-swpart)#vci 2000 3000Router(config-if-swpart)#connection-limit 100 1000Router(config-if-swpart)#endRouter#copy run startBuilding configuration...[OK]

ステップ 3 show switch partition コマンドを入力し、設定内容を確認します。

Router#show switch partitionPart Ctrlr Guar Max Guar Max Id Id Ing%Bw Ing%Bw Egr%Bw Egr%Bw minVpi maxVpi minVci maxVci MaxCons1 2 1 100 1 100 0 0 2000 3000 1001

Router#show switch partition vcc 1-------------------------------------------------------Shelf : 1Pxm Slot : 7Slot : 9IfType : 3IfNum : 1Partition ID : 1Controller ID : 2Guaranteed Ingress Pct BW: 1Max Ingress Pct BW : 100Guaranteed Egress Pct BW : 1Max Egress Pct BW : 100VPI Low : 0VPI High : 0VCI Low : 2000VCI High : 3000Maximum # of Connections : 1001

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

スイッチ インターフェイスのシグナリングの設定

この項の手順では、スイッチ インターフェイスのシグナリングを PNNI 接続用に設定する方法につ

いて説明します。この設定は、PXM45 カード上で実行します。

PXM45 カード上では、次の手順に示すように、スイッチ インターフェイスが PNNI ポートとして

表示されます。

ステップ 1 dsppnports コマンドを入力し、どの PNNI ポートが RPM-XF スイッチ インターフェイスを表すか

を判断します。

Switch.7.PXM.a > dsppnportsSummary of total connections(p2p=point to point,p2mp=point to multipoint,SpvcD=DAX spvc,SpvcR=Routed spvc)Type #Svcc: #Svpc: #SpvcD: #SpvpD: #SpvcR: #SpvpR: #Total:p2p: 0 0 3 0 0 0 3 p2mp: 0 0 0 0 0 0 0 Total=3 Summary of total configured SPVC endpointsType #SpvcCfg: #SpvpCfg:p2p: 7 0 p2mp: 0 0

Per-port status summary

PortId IF status Admin status ILMI state #Conns

7.35 up up Undefined 0

7.36 up up Undefined 0

7.37 up up Undefined 0

7.38 up up Undefined 0

Type <CR> to continue, Q<CR> to stop:

9.1.2.2 up up Undefined 4

1:1.1:1 provisioning up Undefined 0

1:1.2:2 down up Undefined 0

2:1.1:1 up up Disable 1

2:2.1:1 provisioning down Undefined 0

2:2.2:2 provisioning down Undefined 0

3:2.1:5 up up UpAndNormal 1

3:2.2:4 building vc up Disable 0

この例では、ポート 9.1.2.2 が RPM-XF スイッチ インターフェイスを表します。

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 2 ポートのシグナリング タイプを表示するために、dsppnportsig コマンドを実行します。

Switch.7.PXM.a > dsppnportsig 9.1.2.2

provisioned IF-type: uni version: uni3.1 sigType: private side: network addrPlan: aesa sigVpi: 0 sigVci: 5rccVpi: n/a rccVci: n/a

この例の provisioned IF-type フィールドは、UNI ポートを表しています。version フィールドは、シ

グナリングにデフォルト値の uni3.1 を使用していることを表しています。正しい PNNI RPM-XF

ポートの値は none です。シグナリングを正しく設定した場合、dsppnportsig コマンドを実行すると

次のように表示されます。

Switch.7.PXM.a > dsppnportsig 9.1.2.2

provisioned IF-type: uni version: none sigType: private side: network addrPlan: aesa sigVpi: 0 sigVci: 5rccVpi: n/a rccVci: n/a

ステップ 3 ポートのシグナリングの設定を変更する場合は、dnpnport コマンドを入力して、シグナリングを設定するポートを停止します。この例を次に示します。

Switch.7.PXM.a > dnpnport 9.1.2.2

ステップ 4 cnfpnportsig コマンドを入力し、RPM-XF ポートの UNI シグナリングを self に設定します。

Switch.7.PXM.a > cnfpnportsig <portid> -univer none

次の例のように、portid にポート番号を入力します。

Switch.7.PXM.a > cnfpnportsig 9.1.2.2 -univer none

ステップ 5 uppnport コマンドを使用して、設定したポートを起動します。この例を次に示します。

Switch.7.PXM.a > uppnport 9.1.2.2

ステップ 6 設定の変更を確認するには、dsppnportsig コマンドを再度入力します。

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-15Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

スイッチのサブインターフェイスの作成と設定

RPM-XF カードのスイッチ インターフェイスでは、接続のエンドポイントを直接サポートしませ

ん。接続のエンドポイントを作成するには、スイッチのサブインターフェイスを定義し、そのイン

ターフェイスで PVC を設定する必要があります。接続のエンドポイントは、 PVC の VPI と VCI を

使用して設定します。

サブインターフェイスには、PVC を複数(マルチポイント)サポートする(つまりブロードキャス

トを行う)ものと、 1 つの PVCだけ(ポイントツーポイント)をサポートするものがあります。ポ

イントツーマルチポイント PVC が存在する場合、その PVC は、すべてのマルチキャスト要求に対

応する唯一のブロードキャスト PVC として使用できます。

各サブインターフェイスは、interface switch 1.<subinterface> として表されます。interface switch 1はスイッチング インターフェイス番号(必ず 1)、<subinterface> はサブインターフェイスの識別番

号です。サブインターフェイス番号は、サブインターフェイスの作成時に指定できます。サブイン

ターフェイス番号は、RPM-XF カード内で一意でなければなりませんが、他の番号と一致させる必

要はありません。

スイッチのサブインターフェイスを作成するには、下記の手順に従い次の内容を設定します。

• サブインターフェイスの IP アドレス

• サブインターフェイスの PVC

• PVC 設定パラメータ

ステップ 1 サブインターフェイスを作成するには、interface コマンドを実行します。

Router(config)# interface switch 1.<subinterface> <multipoint | point-to-point | mpls | tag-switching>

次の例では、スイッチ 1 のインターフェイスにサブインターフェイス 1 を追加し、このサブイン

ターフェイスをポイントツーポイント接続として定義します。

Router(config)#interface switch 1.1 point-to-point

ステップ 2 ip コマンドを実行してサブインターフェイスに IP アドレスを追加します。

Router(config-subif)# ip address <ip_addr> <subnet_mask>

次の例では、サブインターフェイス 1 に IP アドレス 1.1.1.1 を割り当て、ネットワーク マスクを

255.255.255.0 として定義します。

Router(config-subif)#ip address 1.1.1.1 255.255.255.0

(注) サブインターフェイスの IP アドレスは、接続のスレーブ側とマスター側で同じサブネットを使用する必要があります。

ステップ 3 pvc コマンドを実行して、サブインターフェイスに PVC を追加します。

Router(config-subif)# pvc <vpi>/<vci>

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-16Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

次の例では、サブインターフェイスに PVC を作成し、VPI 0 と VCI 2000 を割り当てます。

Router(config-subif)#pvc 0/2000

このコマンドを実行すると、スイッチは、この PVC の仮想回線設定モードに切り替わります。

(注) PVC に指定する VPI と VCI の値は、スイッチ インターフェイスに PNNI パーティションを定義したときに PNNI コントローラに設定した範囲内である必要があります。詳細については、この章で前述した「PNNI コントローラへのリンク リソースの割り当て」を参照してください。

ステップ 4 PVC の設定に使用できるコマンドをすべて表示するには、疑問符(?)を入力します。

Router(config-if-atm-vc)#?ATM virtual circuit configuration commands: atm atm pvc commands broadcast Pseudo-broadcast class-vc Configure default vc-class name default Set a command to its defaults dialer set dialer pool this pvc belongs to encapsulation Select ATM Encapsulation for VC exit-vc Exit from ATM VC configuration mode ilmi Configure ILMI management inarp Change the inverse arp timer on the PVC ip addr inarp Assign an ip address to the atm interface through ATMInarp max-reserved-bandwidth Maximum Reservable Bandwidth on a vc no Negate a command or set its defaults oam Configure oam parameters oam-pvc Send oam cells on this pvc pppoe PPPoE options pppoe-client pppoe client protocol Map an upper layer protocol to this connection. random-detect Configure WRED service-policy Attach a policy-map to a VC transmit-priority set the transmit priority for this VC tx-ring-limit Configure PA level transmit ring limit ubr Enter Unspecified Peak Cell Rate (pcr) in Kbps. vbr-nrt Enter Variable Bit Rate (pcr)(scr)(bcs) vbr-rt Enter Variable Bit Rate (pcr)(average) vc-hold-queue Configure hold queue size vcci VCC Identifier

次は、PVC の設定に使用するコマンドの一例です。

Router(config-if-atm-vc)#oam-pvc manageRouter(config-if-atm-vc)#encapsulation aal5snap

ステップ 5 PVC の設定が完了したら、exit-vc コマンドを入力して、サブインターフェイス設定モードに戻りま

す。

Router(config-if-atm-vc)#exit-vcRouter(config-subif)#

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-17Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF カードでのスレーブ接続の作成

RPM-XF カードでスレーブ側接続エンドポイントを作成しても、接続エンドポイントはルーティン

グまたは再ルーティングされません。接続のルーティングは、マスター側接続エンドポイントで実

行されます。

ルーティングと再ルーティングを実行するには、マスター側接続エンドポイントにスレーブ側接続

エンドポイントの ATM アドレスを設定する必要があるため、まずスレーブ側接続エンドポイント

を定義します。次の手順では、スレーブ側接続エンドポイントの作成方法を説明します。

(注) 接続が機能するためには、スレーブ側とマスター側の両方で接続のエンドポイントを設定する必要

があります。

スレーブ側接続エンドポイントとなるサブインターフェイスと PVC を作成します(作成していな

い場合)。この章で前述した「スイッチのサブインターフェイスの作成と設定」を参照してください。

ステップ 1 スイッチがサブインターフェイス設定モードに切り替わっていない場合は、切り替えます。

Router>enablePassword: Router#configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)#interface switch 1.1Router(config-subif)#

ステップ 2 VCC を作成するために、次のように switch connection コマンドを実行し、スレーブ側接続エンド

ポイントを定義します。

Router(config-subif)# switch connection vcc <localVPI> <localVCI> master remote

この場合、VPI と VCI には、この接続となる PVC の設定時に使用した VPI と VCI を入力します。

次の例では、PVC 番号が VPI 0/VCI 2000 のスレーブ側接続エンドポイントを作成します。

Router(config-subif)#switch connection vcc 0 2000 master remote

ステップ 3 VPC を作成するために、次のように switch connection コマンドを実行し、スレーブ側接続エンドポ

イントを定義します。

Router(config-subif)# switch connection vpc <localVPI> master remote

この場合、VPI には、この接続となる PVC の設定時に使用した VPI を入力します。

PVC を追加する前に、同じ PVC を使用して、次のように atm pvp トンネルも追加する必要があり

ます。

Router(config-subif)# atm pvp <vpi> <PCR>

スレーブ側接続エンドポイントが作成されると、RPM-XF カードがスイッチの接続設定モードに切

り替わります。次のプロンプトが表示されます。

Router(config-if-swconn)#

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-18Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 4 設定コマンドの一覧を表示するには、スイッチの接続のプロンプトで疑問符(?)を入力します。こ

の例を次に示します。

Router(config-if-swconn)#?Switch connection configuration commands: auto_synch enable auto synch cost Maximum connection cost default Set a command to its defaults exit-swconn Exit from switch connection configuration mode no Negate a command or set its defaults priority Routing Priority reroute reroute the connection rmbs remote MBS value rpcr remote PCR value rscr remote SCR value rutil Connection remote percent utilization shutdown down the connection util Connection local percent utilization

ステップ 5 スイッチ接続設定コマンドを使用してスイッチの接続を設定します。

(注) RPM カードのエンドポイントのローカル トラフィック パラメータの単位は Kbps ですが、リモート トラフィック パラメータの単位は cps です。2824661 cps は、1197656 Kbps に相当します。

ステップ 6 Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、設定モードを終了します。次に、変更した設定を保存し

ます。

Router(config-subif)#^ZRouter#copy run startBuilding configuration...[OK]

ステップ 7 show switch connection コマンドを入力し、スレーブ側接続エンドポイントを表示します。この例を

次に示します。

Router#show switch connection SynchlVpi lVci NSAP Address rVpi rVci Status

0 2000 default 0 0 inSynch:

パラメータ 説明

lVpi 接続の作成時に指定したローカルの VPI を表します。

lVci 接続の作成時に指定したローカルの VCI を表します。

NSAP Address スレーブ側接続エンドポイントを表すアドレスとして、default と表示されてい

ます。マスター側接続エンドポイントの場合、ATM アドレスが表示されます。

rVpi リモートの VPI を表します。ゼロ(0)値は、スレーブ側接続エンドポイントを表します。

rVci リモートの VCI を表します。ゼロ(0)値は、スレーブ側接続エンドポイントを表します。

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-19Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 8 show ip interface brief コマンドを入力し、RPM-XF カードの IP インターフェイスを表示します。

Router#show ip int brInterface IP-Address OK? Method Status ProtocolFastEthernet1/1 172.29.52.3 YES manual administratively down down Switch1 unassigned YES NVRAM up up Switch1.1 1.1.1.1 YES manual up up

ステップ 9 スレーブ側接続エンドポイント上で IP 通信を有効にするために、ルータを IP ルーティング用に設

定します。

ATM 接続は、マスター側とスレーブ側の接続のエンドポイントに接続された IP ルータの間の IP 中

継ネットワークとして機能します。

マスター側接続エンドポイントを設定する前に、このインターフェイスの ATM アドレスを調べて

書き留めておく必要があります。

ステップ 10 スレーブ側接続エンドポイントに割り当てられた ATM アドレスを表示するには、アクティブな

PXM45 カードに移動し、dspcon コマンドを実行して、接続情報を表示します。この例を次に示し

ます。

Router#cc 7

(session redirected)

Switch.7.PXM.a > dspcon 9.1.2.2 0 2000Port Vpi Vci Owner State -------------------------------------------------------------------------Local 9:-1.1:-1 0.2000 SLAVE FAIL Address: 47.00918100000000036b5e2bb2.000001074b01.00Remote Routed 0.0 MASTER -- Address: 00.000000000000000000000000.000000000000.00

-------------------- Provisioning Parameters -------------------- Connection Type: VCC Cast Type: Point-to-Point Service Category: UBR Conformance: UBR.1 Bearer Class: BCOB-X Last Fail Cause: N/A Attempts: 0Continuity Check: Disabled Frame Discard: Disabled L-Utils: 0 R-Utils: 0 Max Cost: 0 Routing Cost: 0OAM Segment Ep: Enabled

---------- Traffic Parameters ----------Tx PCR: 353208 Rx PCR: 353208 Tx CDV: N/A Rx CDV: N/A Tx CTD: N/A Rx CTD: N/A

スレーブ側接続エンドポイントの ATM アドレスは、Local ポート ID の下に表示されます。RPM-XF

カードまたは AXSM カードでマスター側接続エンドポイントを作成するには、このアドレスを入

力する必要があります。この段階では、マスター側接続エンドポイントをまだ作成していないため、

接続状態は FAIL と表示されます。

ステップ 11 スレーブ側接続エンドポイントの ATM アドレスを後で使用できるようにコピーするかメモします

(次の「RPM-XF カードでのマスター接続の作成」の項を参照してください)。

これで RPM-XF カードまたは AXSM カードでマスター側接続エンドポイントを作成する準備が完

了です。

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-20Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

RPM-XF カードでのマスター接続の作成

RPM-XF カードでマスター側接続エンドポイントを作成すると、接続のルーティングまたは再ルー

ティングは、このエンドポイントが行うようになります。マスター側接続エンドポイントを作成す

るには、RPM-XF カードまたは AXSM カードであらかじめスレーブ側接続エンドポイントを作成し

ておく必要があります。次の手順では、マスター側接続エンドポイントの作成方法を説明します。

マスター側接続エンドポイントとなるサブインターフェイスと PVC を作成していない場合は、作

成します。この章で前述した「スイッチのサブインターフェイスの作成と設定」を参照してくださ

い。

(注) 次に示す例のように、同一の RPM-XF カード上に接続エンドポイントのマスター側とスレーブ側を作成できますが、 この設定例は、テストや設定の演習に使用するためのものです。RPM-XF カードには 2 つのイーサネット インターフェイス間でのルーティングを設定できるので、この例は実用的ではありません。それでも同一の RPM-XF カードにマスター側とスレーブ側の接続のエンドポイントを設定する場合、接続のそれぞれのエンドポイントに別々のサブインターフェイスを使用

する必要があります。

ステップ 1 サブインターフェイスの設定モードに切り替えます。ユーザ Exec モードからの切り替え方法は、次

のとおりです。

Router>enablePassword: Router#configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)#interface switch 1.2 point-to-pointRouter(config-subif)#

(注) サブインターフェイスを設定する場合は、point-to-point または p、mu、tag または mpls を指定する必要があります。

ステップ 2 VCC を作成するために、switch connection コマンドを実行し、マスター側接続エンドポイントを定

義します。

Router(config-subif)# switch connection vcc <localVPI> <localVCI> master local raddr <ATMaddr> <remoteVPI> <remoteVCI>

この場合、ローカルの VPI と VCI には、この接続となる PVC の設定時に使用した VPI と VCI を入

力します。 ATM アドレスには、スレーブ側接続エンドポイントの作成時にコピーまたは書き留めた

アドレスを入力します。リモートの VPI と VCI には、スレーブ側接続エンドポイントに設定した値

を入力します (前述の「RPM-XF カードでのスレーブ接続の作成」の項を参照してください)。

次の例では、PVC が VPI 0 / VCI 2000 のマスター側接続エンドポイントを作成します。

Router(config-subif)#switch connection vcc 0 2001 master local raddr 47.00918100000000036b5e2bb2.000001074b01.00 0 2000

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-21Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 3 VPC を作成するには、switch connection コマンドを実行し、マスター側接続エンドポイントを定義

します。

Router(config-subif)# switch connection vpc <localVPI> master local raddr <ATMaddr> <remoteVPI>

この場合、VPI には、PVC の設定時に使用した VPI とこの接続となる atm PVP を入力します。

マスター側接続エンドポイントが作成されると、RPM-XF カードがスイッチの接続設定モードに切

り替わり、次のプロンプトが表示されます。

Router(config-if-swconn)#

ステップ 4 設定コマンドの一覧を表示するには、スイッチの接続のプロンプトで疑問符(?)を入力します。

Router(config-if-swconn)#?Switch connection configuration commands: auto_synch enable auto synch cost Maximum connection cost default Set a command to its defaults exit-swconn Exit from switch connection configuration mode no Negate a command or set its defaults priority Routing Priority reroute reroute the connection rmbs remote MBS value rpcr remote PCR value rscr remote SCR value rutil Connection remote percent utilization shutdown down the connection util Connection local percent utilization

ステップ 5 スイッチ接続設定コマンドを使用してスイッチの接続を設定します。

(注) RPM カードのエンドポイントのローカル トラフィック パラメータの単位は Kbps ですが、リモート トラフィック パラメータの単位は cps です。353208 cps は 149760 Kbps に相当します。

ステップ 6 Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して設定モードを終了し、変更した設定を保存します。

Router(config-subif)#^ZRouter#copy run startBuilding configuration...[OK]

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-22Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 7 show switch connection コマンドを入力し、マスター側接続エンドポイントを表示します。

Router#show switch connection SynchlVpi lVci NSAP Address rVpi rVci Status

0 2000 default 0 0 inSynch 0 2001 47.0091.8100.0000.0003.6b5e.2bb2.0000.0107.4b01.00 0 2000 inSynch

この例では、接続のマスター側とスレーブ側のエンドポイントが同一の RPM-XF カードに存在する

ため、どちらも接続情報として表示されています。マスター側とスレーブ側の接続のエンドポイン

トが別々のスイッチに存在する場合は、ローカル エンドポイントの情報だけが表示されます。ロー

カル エンドポイントがマスター側接続エンドポイントである場合は、スレーブ側接続エンドポイン

トの ATM アドレスが表示されます。

ステップ 8 作成した接続が正しく機能しているかどうかを確認するために、アクティブな PXM45 カードに移

動し、dspcon コマンドを実行して、接続情報を表示します。

Switch.7.PXM.a > dspcon 9.1.2.2 0 2001Port Vpi Vci Owner State -------------------------------------------------------------------------Local 9:-1.1:-1 0.2001 MASTER OK Address: 47.00918100000000036b5e2bb2.000001074b01.00Remote 9:-1.1:-1 0.2000 SLAVE OK Address: 47.00918100000000036b5e2bb2.000001074b01.00

-------------------- Provisioning Parameters -------------------- Connection Type: VCC Cast Type: Point-to-Point Service Category: UBR Conformance: UBR.1 Bearer Class: BCOB-X Last Fail Cause: No Fail Attempts: 0Continuity Check: Disabled Frame Discard: Disabled L-Utils: 100 R-Utils: 100 Max Cost: -1 Routing Cost: 0OAM Segment Ep: Enabled

---------- Traffic Parameters ----------Tx PCR: 353208 Rx PCR: 353208 Tx CDV: N/A Rx CDV: N/A Tx CTD: N/A Rx CTD: N/A

接続の両端の ATM アドレスが表示されています。接続状態は OK です。接続の設定は、これで完

了です。

パラメータ 説明

lVpi 接続の作成時に指定したローカルの VPI を表します。

lVci 接続の作成時に指定したローカルの VCI を表します。

NSAP Address スレーブ側接続エンドポイントを表すアドレスとして、default と表示されてい

ます。マスター側接続エンドポイントの場合、ATM アドレスが表示されます。

rVpi リモートの VPI を表します。ゼロ(0)値は、スレーブ側接続エンドポイントを表します。

rVci リモートの VCI を表します。ゼロ(0)値は、スレーブ側接続エンドポイントを表します。

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第 8章 PNNI 通信の設定PNNI 接続の設定手順

8-23Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 9 RPM-XF カードの IP インターフェイスを表示するために、RPM-XF カードに戻り、show ip interfacebrief コマンドを実行します。

Switch.7.PXM.a > cc 9

(session redirected)

Router>enablePassword: Router#show ip int brInterface IP-Address OK? Method Status ProtocolFastEthernet1/1 172.29.52.3 YES manual administratively down down Switch1 unassigned YES NVRAM up up Switch1.1 1.1.1.1 YES manual up up Switch1.2 1.1.2.1 YES manual up up

ステップ 10 ローカル接続が正しく機能していることを確認するために、ローカルの IP アドレスを ping します。

Router#ping 1.1.2.1

Type escape sequence to abort.Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 1.1.2.1, timeout is 2 seconds:!!!!!Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/1/1 ms

マスター側接続エンドポイントで IP 通信を有効にするために、ルータを IP ルーティング用に設定

します。ATM 接続は、マスター側とスレーブ側の接続のエンドポイントに接続された IP ルータの

間の IP 中継ネットワークとして機能します。

接続のエンドポイントでリモート デバイスに通信できるかを確認するには、これらのネットワーク

のデバイスを ping します。たとえば、RPM-XF インターフェイスに接続されたデバイスや AXSM

ポートに接続された ATM エンド ステーションの IP アドレスを ping します。

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第 8章 PNNI 通信の設定接続管理

8-24Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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接続管理

ここでは、RPM-XF の接続管理作業について説明します。

接続の削除

接続を削除するには、接続の両端を削除する必要があります。接続の一端を削除すると接続の機能

が停止しますが、接続の設定全体を削除するには両端を削除する必要があります。

RPM-XF カードで接続のエンドポイントを削除するには、switch connection コマンドに no と入力し

ます。

(config-if)# no switch connection vcc <localVPI> <localVCI> master <local | remote> [raddr <remoteNsapAddress> <remoteVPI> <remoteVCI>]

たとえば、次のように入力します。

Router(config-subif)# no switch connection vcc 0 2000 master remote

AXSM カードで接続のエンドポイントを削除する場合は、『Cisco MGX 8850 and MGX 8950 Switch

Software Configuration Guide』の第 5 章「Provisioning AXSM Communication Links」の「Deleting SPVCs

and SPVPs」を参照してください。

トラフィック パラメータの変更

次のトラフィック接続パラメータを変更できます。

• Service Type(サービス タイプ)

• PCR/SCR/MBS

• Connection Cost(接続コスト)

• Channel Utilization(チャネル利用率)

• Encapsulation Type(カプセル化タイプ)

• Virtual Template ID(仮想テンプレート ID)

• Inarp Timer(Inarp タイマー)

• OAM Loopback Frequency(OAM ループバックの周期)

• Enable/Disable OAM Management(OAM 管理の有効化 /無効化)

• OAM Retry Up Count/Down Count Interval(OAM リトライの昇 /降カウントの間隔)

• Routing Priority(ルーティングの優先順位)

サービス タイプの変更には制約があります。サービス タイプは RPM-XF カードの Cisco IOS CLI か

ら変更することができますが、新しいサービス タイプは PNNI に適用されません。PNNI では、サー

ビス タイプの変更をサポートしていません。Cisco WAN Manager(CWM)からサービス タイプを

変更することはできません。

PCR/MCR/SCR、Connection Cost、および Channel Utilization パラメータを変更すると、接続が再ルー

ティングされます。他のパラメータを変更した場合は、データベースが更新されるだけです。

RPM-XF カードで終端する既存の接続を変更するには、switch connection コマンドを実行します。

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第 8章 PNNI 通信の設定接続管理

8-25Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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接続の停止と起動

RPM-XF カードで終端する接続は手動で停止または起動できます。接続が停止している場合、ユー

ザが接続を起動するまで個々の PNNI のルーティングが停止します。接続を起動すると、マスター

側接続エンドポイントが PNNI の再確立を試行します。

接続を停止するには、swconn 設定レベルで shutdown コマンドを実行します。

Router(config-subif-swconn)#shutdown

Enter the no shutdown command at the swconn configuration level to up a connection.

Router(config-subif-swconn)#no shutdown

接続の再ルーティング

RPM-XF カードで終端する接続は手動で開放または再ルーティングできます。reroute コマンドを

実行すると、各 SPVC 接続が開放され、最もアベイラビリティの高いパスに再ルーティングされま

す。

swconn 設定レベルで reroute コマンドを実行します。

Router(config-subif-swconn)#reroute

接続の同期

RPM-XF 接続管理データベースの同期とは、RPM-XF データベースと PNNI データベース間の同期

を示し、IOS 設定ファイルから構築されます。カード リセットを行った場合の RPM-XF カード上の

接続データベースの持続性は、RPM-XF カードでのユーザの write mem コマンドの実行により異な

ります。このため、RPM-XF 接続データベースと PNNI 接続データベースとの同期が外れる可能性

があります。

接続の同期状態は次のとおりです。

• inSynch:RPM-XF カードの SPVC パラメータ値は PNNI コントローラの値と一致しています。接続は、RPM-XF ハードウェアにプログラミングされています。

• mismatch:RPM-XF データベースと PNNI コントローラのデータベース間の SPVC パラメータ値が一致しません。ただし、接続は、RPM-XF ハードウェアにプログラミングされています。

接続を削除し再追加するか、正しいパラメータで接続を変更します。

• onlyOnRpm:接続は、RPM-XF データベースには存在しますが、PXM の PNNI コントローラのデータベースに存在しません。接続は、RPM-XF ハードウェアにプログラミングされていません。

接続を削除し、再追加します。

• notOnRpm:接続は、RPM-XF データベースには存在しませんが、PXM の PNNI コントローラのデータベースには存在します。ただし、接続は、RPM-XF ハードウェアにプログラミングされています。

接続を削除し、再追加します。

• onlyOnRpm (NoRsrc):接続は、RPM-XF データベースと PNNI コントローラのデータベースの両方に存在しますが、リソース パーティションのリソースが不十分(たとえば、接続数や帯域幅)であるため、RPM-XF ハードウェアでプログラミングできません。

PNNI コントローラのリソース パーティションを変更して、接続制限または双方向の帯域幅を調整します。

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第 8章 PNNI 通信の設定接続状態のアラーム

8-26Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

• notOnRpm (NoRsrc):接続は、RPM-XF データベースには存在しませんが、PNNI コントローラのデータベースには存在します。RPM-XF パーティションのリソースが不十分(VPI/VCI など)なため、接続を RPM-XF ハードウェアでプログラミングできません。

PNNI コントローラのリソース パーティションを変更して VPI または VCI の範囲を調整し、接続を再追加します。

手動による接続の再同期

手動で接続を再同期できます。ただし、次のような場合には、同期が外れた状態になる場合があり

ます。

• 定期的なキックオフ

• 個々の接続プロビジョニング

• RPM のリセット

強制的に再同期させるには、インターフェイス設定レベルで start_resynch コマンドを実行します。

Router# config terminalRouter(config)# interface sw1Router(config-if)#switch start_resynch

接続の自動再同期

auto_synch コマンドでは、PXM データベースと RPM データベースの間の不一致が修正されます。

ただし、ネットワークが不安定な場合は、auto_synch をオンに設定しないでください。

auto_synch 機能を有効または無効にするための以前のコマンドは廃止され、新しい switch コマンド

で、パラメータとして指定するようになりました。設定レベルでこのコマンドを使用する方法につ

いては、次の例を参照してください。

Router# conf tRouter(config)# int sw1Router(config-if)#switch auto_synch on <off|manual> “default is off”

接続状態のアラーム

ここでは、各 PNNI のアラーム状態、アラームの発生原因、およびアラームの意味について説明し

ます。

RPM-XF カードが報告するエンドポイントの状態とその意味は、次のとおりです。

• egrAisRdi:エンドポイントで出方向の AIS セルまたは RDI セルをネットワークから受信している状態です。

• oamLpbkFail:OAM ループバックが失敗しています。

• mismatch:RPM-XF データベースと PNNI コントローラの接続データベースが一致しません。

• conditioned:ルーティングで障害が発生しています。

• onlyOnRpm:接続は、RPM-XF カード上だけに存在します。

これらのアラームが発生するのは、次のような場合です。

• エンドポイントの状態に変化があった場合

• Connection Manager が、定期的なルーティング状態の確認で障害を検出した場合

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C H A P T E R

9-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

9

MPLS 機能の設定

この章では、MGX 8850 の Route Processor Module(RPM-XF; ルート プロセッサ モジュール)で使

用する Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)と Virtual

Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)の機能を説明します。この章の内

容は次のとおりです。

• MPLS の概要

• MGX 8850 の MPLS の設定

• VPN の概要

• VPN の動作原理

• VPN の設定

• マルチキャスト VPN

• MPLS LDP

• RPM-XF でのマルチ VC のサポート

この章では、MGX 8850 Release 5.1 シェルフで RPM-XF の MPLS 機能を使用して、Edge Label Switch

Router (ELSR; エッジ ラベル スイッチ ルータ)または Label Switch Controller (LSC; ラベル スイッ

チ コントローラ)として設定する方法を説明します。

MPLS については、『Cisco MPLS Controller Software Configuration Guide』を参照してください。MPLS

コマンドと VPN コマンドについては、『Cisco MPLS VPN Feature Guide』を参照してください。

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第 9章 MPLS 機能の設定MPLS の概要

9-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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MPLS の概要ここでは、MPLS について説明し、MGX 8850 スイッチで RPM-XF が ELSR または LSC として果た

す役割について説明します。

パケットの転送に使用するラベルは、Label Distribution Protocol(LDP; ラベル配布プロトコル)ま

たは Tag Distribution Protocol(TDP; タグ配布プロトコル)を使用してネゴシエートされます。その

際、RPM-XF は、IP パケットを受信しラベルを付ける、エッジ LSR として動作します。ATM セル

ベース モードでは、RPM-XF は LSC としても機能し、MPLS ネットワークでのラベルの配布を制

御することができます。 ただし、RPM-XF カードは、同時に ELSR および LSC として機能すること

はできません。

MPLS の動作には、2 つのモードがあります。

• パケットベース

• ATM セルベース

RPM-XF GigE または POS のパケットベース MPLS の動作と設定は、IOS ルータのパケットベース

MPLS の動作と設定に似ています。PVC のパケットベース MPLS の設定は、RPM-PR の設定に似て

います。この章では、主に ATM セルベース MPLS の動作を説明し、RPM-XF でのパケットベース

MPLS についても簡単に説明します。

ATM MPLS

MPLS では、レイヤ 2(データ リンク レイヤ)スイッチングのパフォーマンスと仮想回線機能が、

レイヤ 3(ネットワーク レイヤ)のルーティング機能によるスケーラビリティと統合されます。こ

の統合により、サービス プロバイダーは、既存のネットワーク インフラストラクチャを活用しな

がら、成長を管理するソリューションを配信し、さまざまなサービスを提供することが可能になり

ます。

MGX 8850 は、ラベル スイッチ コントローラ(LSC)機能をサポートします。この機能を使用し

て、LVC を ATM スイッチ内の個々の ATM インターフェイスに直接設定できます。LVC は MPLS

シグナリングの直接の制御下で確立されます。それぞれの LVC は、MPLS ラベルの個々の値に対

応します。

RPM-XF は MPLS による VPN をサポートします。MPLS VPN の運用では、RPM-XF は Provider Edge

(PE; プロバイダー エッジ)ルータとして動作します。PE ルータ機能は、VPN のルーティング情報

を伝送するために、MPLS エッジ LSR 機能と、マルチプロトコル拡張を備えた Border Gateway

Protocol v4(BGP v4)の機能を組み合わせたものです。

MGX 8850 スイッチでの MPLS

MPLS は、MGX 8850 プラットフォームにおいて、レイヤ 2 管理コストをかけずに、IP ソリューショ

ンを実現します。IP over ATM とは対照的に、MPLS では、お客様のネットワーク管理コストと運

用コストが削減されます。さらに、フレームリレーまたは ATM と同レベルのプライバシーが守ら

れます。

RPM-XF がエッジ LSR としてどのように動作して MPLS フィーダ機能をサポートするかについて

は、「システム ブロック図」(P. 9-4)を参照してください。

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第 9章 MPLS 機能の設定MPLS の概要

9-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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MPLS の機能

RPM-XF は、次の機能をサポートしています。

• MPLS アプリケーション

- MPLS VPN

- マルチ VC を含む MPLS COS

• MGX 8850 シェルフでの RPM-XF によるエッジ LSR 機能

- 通常のインターフェイスおよび PVP(VP トンネル)LC-ATM インターフェイスでの ATMセルベース MPLS

- PVC パケットベース MPLS

(注) RPM-XF スイッチ インターフェイスは 2000 の PVC、4000 の LVC、および 240 の PVP をサポートできます。

• MGX 8850 シェルフでの RPM-XF による LSC 機能

- 通常の XtagATM インターフェイス

- VP トンネル ベースの XtagATM インターフェイス

- LSC の MPLS COS

(注) 同じ RPM-XF 上での LSC と ELSR の使用はサポートされません。

(注) RPM-XF の ELSR は、LSC の冗長性をサポートしません。

• RPM-XF Gigabit Ethernet(MGX-1GE)での MPLS

• OC-12 Packet Over SONET (MGX-1OC12POS-IR)での MPLS

• サポートされるプロトコル

- OSPF

- IS-IS

- MPLS LDP

- BGP(BGP、RIPv2、OSPF、および PE-CE リンクのスタティック ルートが VPN 追加を提供)

(注) RPM-XF は、最大 2000 個の Interface Descriptor Block(IDB; インターフェイス記述子ブロック)をサポートできます。

• RPM-XF 切り替えによる 1:N 冗長機能

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第 9章 MPLS 機能の設定MPLS の概要

9-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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システム ブロック図

次のシステム ブロック図(図 9-1 参照)は、RPM-XF を ELSR および LSC として配置してセルベー

ス MPLS を実現する一般的な構成を示しています。この図は、2 台の MGX 8850(Release 5.1)ノー

ドを表し、各ノードには RPM-XF LSC と RPM-XF ELSR が 1 つずつあります。以降に、図右側の

MGX 8850(Release 5.1)での RPM-XF LSC と RPM-XF ELSR の設定例を示します。

(注) MGX 8850(Release 5.1)ノードの RPM-XF LSC/ELSR と PXM1 ベース MGX 8850/8250/8230 ノードの RPM-PR ELSR 間の相互運用もサポートされます。詳細については、『Cisco MGX Route Processor Module (RPM-PR) Installation and Configuration Guide』を参照してください。

図 9-1 ELSR と LSC を設定した RPM-XF のある MGX 8850

MPLS COS のサポート

ここでは、Service Class Template(SCT; サービス クラス テンプレート)への MPLS Class of Service

(CoS; サービス クラス)のマッピングについて説明します。 SCT は AXSM カードで使用するテンプ

レートであり、デフォルトの VC パラメータと QoS パラメータを設定可能にします。 SCT は

RPM-XF でサポートされません。 RPM-XF では、固定のデフォルト VC パラメータと QoS パラメー

タを使用します。

MGX 8850 で MPLS をサポートするように設定するには、サービス クラス テンプレート 4 または 5

を AXSM カードに設定し、サービス クラス テンプレート 5 を AXSM-E カードに設定する必要があ

ります。

(注) RPM-XF は、MPLS および PNNI サービス タイプに対し変更不可能なデフォルトの VC パラメータと QoS 設定のセットに従うので、SCT は必要ありません。

ELSR

RPM-XF

PXMAXSM AXSM PXM

LSC-BRPM-XF

LVC

LDP

LDP LDP

AXSM

LSCRPM-XF

AXSM

MGX 8850 (Release 5.1) MGX 8850 (Release 5.1)

7554

0

ELSR-B

RPM-XF

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第 9章 MPLS 機能の設定MGX 8850 の MPLS の設定

9-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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MGX 8850 の MPLS の設定ここでは、MGX 8850 スイッチで MPLS をサポートするための、RPM-XF、PXM45、および AXSM

カードの設定手順を説明します。

MPLS をサポートするための手順を次に示します。

• RPM-XF LSC を設定するために、MPLS コントローラを PXM45 に追加します。

• RPM-XF を LSC として設定します。

• MPLS 用に AXSM ポートを追加し割り当てます。

• RPM-XF を ELSR として設定します。

• AXSM ポートと RPM-XF ELSR ポートを LSC の XTagAtm インターフェイスにマッピングします。

• 基本的な LSC の動作を行うように RPM-XF を設定します。詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t8/ftlsc.htm#xtocid20

• Cisco BPX スイッチに接続するために RPM-XF LSC のネットワーク設定を行います。詳細については、次の URL を参照してください。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t8/ftlsc.htm#95055

• 簡易 PVC ベースのパケット MPLS のネットワーク設定を行います。詳細については、次の URLを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t8/ftlsc.htm#xtocid26

PXM45 への MPLS コントローラの追加と RPM-XF LSC の設定

RPM-XF LSC(図 9-1 の LSC-B)に MPLS サービスを設定する場合、まず MPLS コントローラを

PXM45 に追加します。これは、PXM45 へ PNNI コントローラを追加する手順と似ています (第 6

章を参照)。MPLS コントローラを追加するには、次の手順に従います。

ステップ 1 スイッチの CLI にアクセスして、addcontroller コマンドを入力します。

MGX8850.7.PXM.a>addcontroller <cntrlrId> i <cntrlrType> <slot> [cntrlrName]

パラメータ 説明

cntrlrId 範囲は 1~ 20 です。

1 は PAR 用に、2 は PNNI 用に、3 は LSC 用に予約されています。

i 内部

cntrlrType 1 は PAR 用に、2 は PNNI 用に、3 は LSC 用に予約されています。

slot RPM-XF LSC スロット。範囲は 1~ 6 と 9~ 14 です。

cntrlrName コントローラの名前を指定するオプションのフィールド

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第 9章 MPLS 機能の設定MGX 8850 の MPLS の設定

9-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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この例を次に示します。

MGX8850.7.PXM.a>addcontroller 5 i 3 5 LSC-5

ステップ 2 cc コマンド、 cc 5 を入力して、RPM-XF カードに移動します。

ステップ 3 次の例に示すようにコマンドを入力して RPM-XF を LSC として設定します。

RPM-XF>enablePassword: RPM-XF#config terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.RPM-XF(config)#interface loopback0RPM-XF(config-if)#ip address 28.28.28.28 255.255.255.255RPM-XF(config-if)#interface switch1RPM-XF(config-if)#no ip addressRPM-XF(config-if)#label-control-protocol vsi id 5RPM-XF(config-if)#switch partition 5 5RPM-XF(config-if-swpart)#ingress-percentage-bandwidth 10 100RPM-XF(config-if-swpart)#egress-percentage-bandwidth 10 100RPM-XF(config-if-swpart)#vpi 0 50 RPM-XF(config-if-swpart)#vci 32 10000RPM-XF(config-if-swpart)#connection-limit 1 10000

(注) VSI コントローラ ID は、上記のステップで入力した addcontroller コマンド ID と同じにする必要があります。

MPLS 用の AXSM NNI ポートの追加および割り当て

次の手順では、MPLS 用に NNI ポートを AXSM カードに追加して割り当てます。

ステップ 1 cc コマンドを入力して、AXSM カードに移動します。

MGX8850.7.a>cc 1

ステップ 2 次の例に示すように cnfcdsct コマンドを入力して、PNNI と MPLS 用に AXSM カード サービス ク

ラス テンプレート(SCT)を設定します。

MGX8850.1.AXSM.a>cnfcdsct 4

(注) 4 = ポリシング有効、5 = ポリシング無効(ATM Forum サービス タイプ)

パラメータ 説明

cntrlrId 5

i i = 内部

cntrlrType 3 = LSC

slot 5 = スロット 5 に挿入されている RPM-XF LSC

cntrlrName LSC-5

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第 9章 MPLS 機能の設定MGX 8850 の MPLS の設定

9-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 3 upln コマンドを入力して、追加する回線を始動します。

MGX8850.1.AXSM.a>upln 1.1

ステップ 4 addport コマンドを入力して、ポートを追加します。

addport <ifNum> <bay.line> <guaranteedRate> <maxRate> <sctID> <ifType> [vpiNum]

この例を次に示します。

MGX8850.1.AXSM.a>addport 1 1.1 353207 353207 4 0

ステップ 5 addpart コマンドを入力して、上記で追加したポートを割り当てます。

addpart <ifNum> <partId> < cntlrId> <egrminbw> <egrmaxbw> <ingminbw> <ingmaxbw> <minVpi> <maxVpi> <minVci> <maxVci> <minConns> <maxConns>

パラメータ 説明

ifNum 1 ~ 60 の数値

bay.line バック カードの bay(ベイ)を表すポート位置。1 は上部、2 は下部 line は、

バックカードに固有です。

guaranteedRate セル /秒単位の仮想速度

maxRate 最大速度は、接続により次のように異なります。

OC48:50~ 5651320

OC12:50~ 1412830

OC3:50~ 353207

T3:50~ 96000(PLCP)または 104268(ADM)

E3:50~ 80000

sctID ポート SCT ID。範囲は 0~ 255。デフォルトのファイルは 0、MPLS は 4 ま

たは 5 を使用します。

ifType 1 は uni 用、2 は nni 用、3 は vnni 用

vpiNum インターフェイスを仮想トランクとして設定するために使用します。範囲は

1~ 4095

パラメータ 説明

ifNum 1 ~ 60 の数値

partId パーティション識別子。1~ 5 の数値を入力します。

cntlrId コントローラ識別子。1~ 20 の数値を入力します。

1 は PAR 用に、2 は PNNI 用に、3 は LSC 用に予約されています。

egrminbw 出力帯域幅の保証割合(単位:インターフェイス帯域幅の 0.0001%)

egrmaxbw 出力帯域幅の最大割合(単位:インターフェイス帯域幅の 0.0001%)

ingminbw 入力帯域幅の保証割合(単位:インターフェイス帯域幅の 0.0001%)

ingmaxbw 入力帯域幅の最大割合(単位:インターフェイス帯域幅の 0.0001%)

minVpi 最小 VPI 値。0~ 4095 の数値を入力します。

(UNI インターフェイスの場合 0~ 255)

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第 9章 MPLS 機能の設定MGX 8850 の MPLS の設定

9-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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この例を次に示します。

MGX8850.1.AXSM.a>addpart 1 2 5 500000 500000 500000 500000 0 1500 32 65535 4000 4000

ステップ 6 dspparts コマンドを入力して、新しく追加したパーティションを表示してその設定を確認します。

MGX8850.1.AXSM.a > dsppartsif part Ctlr egr egr ingr ingr min max min max min maxNum ID ID GuarBw MaxBw GuarBw MaxBw vpi vpi vci vci conn conn (.0001%)(.0001%)(.0001%)(.0001%)----------------------------------------------------------------------------- 1 2 5 500000 500000 500000 500000 0 1500 32 65535 4000 4000

RPM-XF をエッジ ラベル スイッチ ルータとして設定

ラベル スイッチ コントローラ(LSC)を設定した MGX 8850 Release 5.1 シェルフで、RPM-XF を

エッジ ラベル スイッチ ルータ(ELSR)として設定することもできます。これを図 9-1 に ELSR B

として示しています。次の手順に従ってこの機能を設定します。

ステップ 1 RPM-XF のグローバル設定動作モードで、次のコマンドを入力します。

RPMELSR(config)#interface loopback0RPMELSR(config-if)#ip address 192.168.3.11 255.255.255.255

ステップ 2 次のコマンドを入力して、MPLS パーティションを設定します。

RPMELSR(config)#int switch1RPMELSR(config-if)#switch partition 5 5RPMELSR(config-if)#ingress-percentage-bandwidth 10 100RPMELSR(config-if)#egress-percentage-bandwidth 10 100RPMELSR(config-if)#vpi 100 100RPMELSR(config-if)#vci 32 65535RPMELSR(config-if)#connection-limit 1 10000

maxVpi 最大 VPI 値。0~ 4095 の数値を入力します。

(UNI インターフェイスの場合 0~ 255)

minVci 最小 VCI 値。32~ 65535 の数値を入力します。

maxVci 最大 VCI 値。32~ 65535 の数値を入力します。

minConns 保証される接続数。0~ portgroup の最大接続数までの値です(portgroup につ

いては、dspcd を参照)。

maxConns 最大接続数。0~ portgroup の最大接続数までの値です(portgroup の詳細につ

いては、dspcd を参照)。

パラメータ 説明

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第 9章 MPLS 機能の設定MGX 8850 の MPLS の設定

9-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 3 次のコマンドを入力して、MPLS サブインターフェイスを作成します。

RPMELSR(config)#interface switch1.11 mplsRPMELSR(config-if)#ip unnumbered loopback0RPMELSR(config-if)#mpls ip RPMELSR(config-if)#mpls atm control-vc 100 32RPMELSR(config-if)#mpls atm vpi 100 vci-range 33-65535

(注) LSC への RPM-XF ELSR パーティションが 0 以外の vpi 範囲である場合、mpls サブインターフェイスの下に mpls atm control-vc と mpls atm vpi 文を設定する必要があります。LSC のXtagatm インターフェイスの下にも同じ文を設定する必要があります。

vp トンネルを使用している場合は、control vc を設定する必要はありません。詳細については、「LSC の XTagATM インターフェイスへの AXSM ポートおよび ELSR ポートのマッピング」の項を参照してください。

(注) RPM-XF では、デフォルトで Cisco Express Forwarding(CEF; Cisco エクスプレス転送)が有効になっているため、ip cef コマンドを使用する必要はありません。

LSC の XTagATM インターフェイスへの AXSM ポートおよび ELSR ポートのマッピング

次のコマンドを RPM-XF LSC(図 9-1 の LSC-B)に入力して、前述の手順で設定した AXSM ポート

と ELSR ポートをこの LSC にマッピングします。

ステップ 1 cc コマンド、cc 5 を入力して、RPM-XF LSC カードに切り替えます。

ステップ 2 enable とパスワードを入力します。

RPMLSC>enablePassword:

ステップ 3 config t と入力して、グローバル設定モードに切り替えます。

RPMLSC#config tEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

ステップ 4 次の AXSM ポート 1.1 の例に示すように、interface XTagATM、ip、extended-port、および mpls コ

マンドを入力して、AXSM ポートへの通信を確立します。

RPMLSC(config)#interface XTagATM1111RPMLSC(config-if)#ip unnumbered Loopback0RPMLSC(config-if)# extended-port Switch1 descriptor ”1:1.1:1"RPMLSC(config-if)# mpls ip

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第 9章 MPLS 機能の設定MGX 8850 の MPLS の設定

9-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 5 次の例に示すように、ELSR(図 9-1 では ELSR-B)に対し interface XTagATM、ip、extended-port、および mpls コマンドを入力します。

RPMLSC(config)#interface XTagATM4122RPMLSC(config-if)#ip unnumbered loopback0RPMLSC(config-if)#extended-port Switch1 descriptor “4:1.2:2”RPMLSC(config-if)#mpls ipRPMLSC(config-if)#mpls atm control-vc 100 32RPMLSC(config-if)#mpls atm vpi 100 vci-range 33-65535

(注) extended-port Switch1 descriptor <slot:bay.line:port> は、XTagATM インターフェイスが示す拡張スイッチ ポートの位置を識別します。RPM-XF では、記述子は、<slot>:1.2:2 の形式です。<slot> は、RPM-XF カードの論理スロットです。

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の概要

9-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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VPN の概要Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)は、専用私設網の外観、機

能、および効用を備えています。MPLS の VPN 機能によって、専用のアドレッシング、アクセス

制御、およびサイト間のサービス レベルの保証を実装し、Cisco IOS ネットワークに、スケーラブ

ルな IPv4 レイヤ 3 VPN バックボーン サービスを展開できます。

VPN はさまざまなサービス プロバイダーのネットワークでサポートされているため、ラベル付き

パケットは、RPM-PR または RPM-XF のエッジ LSR からこれらのネットワークを経由して他の

RPM-PR または RPM-XF のエッジ LSR へと転送されます。VPN サービスにより、公衆インフラス

トラクチャに複数の私設ネットワーク環境が作成されます。サービス プロバイダーは VPN を使用

して、クライアントごとに個別化した私設ネットワーク サービスを、公衆インフラストラクチャを

利用することによって、セキュリティで保護された IP 環境で提供することができます。

MPLS VPN の詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120t/120t5/vpn.htm

MPLS VPN 拡張の詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120t/120t7/vpn_en.htm

#xtocid151250

必要条件

効果的な VPN の要件は、次のとおりです。

• プライバシー:すべての IP VPN サービスは、共有(公衆)ネットワーク インフラストラクチャ上でのプライバシーを保証します。その最もよく知られているソリューションは暗号化トンネ

ルです。IP VPN サービスは、専用のアドレッシングを提供する必要があります。お客様の私設ネットワーク内のアドレスは、グローバル レベルで一意である必要はありません。

• スケーラビリティ:IP VPN サービスは、何十万というサイトをユーザが利用できるように拡張が容易である必要があります。IP VPN サービスはまた、サービス プロバイダーが、サービスへのアクセスを制御するための、管理ツールとしての役割を果たす必要もあります。たとえば

このアクセス管理機能として、データ サービスや音声サービスの非公開ユーザ グループなどがあります。アクセス制御により、ネットワーク内の特権プログラム、プロセス、または他の

システムのパフォーマンスが制限されます。

• 柔軟性:IP VPN サービスは、どのようなトラフィック パターンにも対応する必要があり、しかも、新しいサイトを素早く受け入れ、各種のメディアでユーザを接続し、新しいイントラ

ネット アプリケーションの転送と帯域幅の要求に応じられる必要があります。

• 予測可能なパフォーマンス:IP VPN サービスによってサポートされるイントラネット アプリケーションは、さまざまな CoS を必要とします。カスタマー サイト間で、サービス レベルのパフォーマンスを保証する必要があります。たとえば、モバイル ユーザのリモート接続には広範囲の接続性が必要です。また、支店間での対話型イントラネット アプリケーションには持続的なパフォーマンスの保証が必要です。

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の概要

9-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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MPLS VPN の機能

MPLS 向けの VPN 機能は、IP VPN の機能より優れており、Cisco IOS ネットワークは、次のような

拡張の容易な IPv4 レイヤ 3 VPN バックボーン サービスを展開することができます。

• コネクションレス型サービス:MPLS VPN は、コネクションレス型です。MPLS VPN は、ネットワーク プライバシーを保証する上でトンネルや暗号化を必要としないため、複雑さが低減されています。

• 集中型サービス:レイヤ 3 における VPN は、ユーザをイントラネット サービスに専用接続し、1 つの VPN で表されるユーザ グループに合わせてカスタマイズされたサービスを柔軟に配送することができます。VPN では、VPN 内でのマルチキャスト、QoS、および電話サポートなどの IP サービスを配送するとともに、コンテンツと Web ホスティングのような集中型サービスも同様に配送します。サービスの組み合わせは、個々のお客様向けにカスタマイズすることが

できます。

• スケーラビリティ:MPLS ベースの VPN は、レイヤ 3 コネクションレス型アーキテクチャを使用しており、拡張が非常に容易です。

• セキュリティ:MPLS VPN は、コネクション型 VPN と同じセキュリティ レベルを提供します。1 つの VPN からのパケットが、間違って別の VPN に送信されることはありません。プロバイダー ネットワークのエッジで、着信パケットは正しい VPN に向かいます。バックボーンでは、VPN トラフィックの独立が維持されます。

(注) PER のスプーフィングは、着信パケットが IP パケットであり、VPN タグによって一意に識別されるインターフェイスまたはサブインターフェイス上で受信されるため、ほと

んど不可能です。

• 作成の簡単さ:MPLS VPN は、コネクションレス型です。そのため、簡単に、イントラネットとエクストラネットにサイトを追加すること、および非公開ユーザ グループを作成することができます。各サイトは、複数のグループのメンバーになることができます。

• 柔軟なアドレッシング:MPLS VPN は、アドレスのパブリック ビューとプライベート ビューを提供するので、お客様は、独自の未登録アドレス、つまりプライベート アドレスを使用することができます。また、Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)なしに、公衆 IP 網を通して自由に通信することができます。

• 簡単な移行:MPLS VPN は、IP、ATM、フレーム リレー、およびハイブリッド ネットワークを含む複数のネットワーク アーキテクチャ上で構築することができます。Customer Edge(CE;カスタマー エッジ)ルータで MPLS をサポートする上で特別な要件はありません。

サポートされているプラットフォーム

Cisco 3600 シリーズ ルータを含むすべての Cisco ルータ、RPM-PR または RPM-XF を搭載した MGX

8850 マルチサービス スイッチ、Cisco 6400 シリーズ ルータ、およびその他のいくつかのデバイス

が、VPN をサポートしています。LSR 機能を備えたプラットフォームはすべて、バックボーンで稼

働することができます。また、LightStream 1010 ATM スイッチ、Catalyst 8540 MSR、BPX 8650 マル

チサービス スイッチも VPN をサポートします。MPLS 機能を備えていない ATM スイッチも、PVC

や PVP を介して MPLS を伝送できるため使用できます。

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の動作原理

9-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

VPN の動作原理各 VPN は、1 つ以上の VPN Routing/Forwarding instance(VRF; VPN ルーティング /転送インスタ

ンス)に関連付けられています。この VRF では、1 台の PE ルータに接続されている 1 つのカスタ

マー サイトについて VPN を 1 つ定義します。VRF テーブルの構成要素は、次のとおりです。

• IP ルーティング テーブル

• 導出 Cisco Express Forwarding(CEF; Cisco エクスプレス転送)テーブル

• 転送テーブルを使用するインターフェイスのセット

• 転送テーブルに登録する事項を決定する規則とルーティング プロトコル変数のセット

MPLS 用 VPN

1 つのカスタマー サイトを、複数の VPN のメンバーにすることができます。ただし、1 つのサイト

が関連付けられる VRF は、1 つに限られます。1 つのカスタマー サイトの VRF には、関連する VPN

からそのサイトへの利用可能なルートをすべて定義します。

各 VRF の IP ルーティング テーブルと CEF テーブルは、パケット転送情報を格納します (この 2

つのテーブルを合わせたものは、MPLS で使用されている Forwarding Information Base(FIB; 転送情

報ベース)に似ています)。論理的に無関係なルーティング テーブルと CEF テーブルのセットが、

各 VRF について作成されます。この 2 つのテーブルによって、パケットが、当該 VPN から外部に

転送されるのを防ぐと同時に、VPN の外側からパケットが、VPN の内部のルータに転送されるの

も防ぐことができます。

VPN ルートターゲット コミュニティとエクスポート リストおよびインポート リスト

VPN ルーティング情報の配布は、VPN ルートターゲット コミュニティを使用して制御されます。

VPN ルートターゲット コミュニティは、Border Gateway Protocol(BGP; ボーダーゲートウェイ プ

ロトコル)の拡張コミュニティによって実装されています。配布は、次のように行われます。

• VPN ルートは、BGP に投入されると、VPN ルートターゲット コミュニティのリストに関連付けられます。このリストは、当該 VPN ルートの情報のある VRF に関連するエクスポート リストを通して設定されます。

• 各 VRF には、ルートターゲット コミュニティのインポート リストが関連付けられています。このインポート リストには、当該ルートを VPN ルーティング インスタンスにインポートするのが妥当であると判断するために、VRF テーブルで確認すべき値を定義しています。たとえば、当該 VRF のインポート リストに、コミュニティ区別子 A、B、および C がある場合、A、B、または C を伝送する VPN ルートすべてが VRF にインポートされます。

iBGP による VPN ルーティング情報の配布

PER(プロバイダー エッジ ルータ)は、IP プレフィックスを、CE ルータの静的設定、BGP セッ

ション、RIP、または OSPF を通じて入手します。次に、PER は、8 バイトのルート区別子を IP プ

レフィックスに結合して、VPN-IPv4 (vpnv4)プレフィックスを生成します。この VPN-IPv4 アド

レスは、各 VPN サイト内でホストを一意に識別します。これは、グローバルには一意でない IP ア

ドレス(未登録のプライベート IP アドレス)を使用しているサイトであっても同様です。VPN-IPv4

プレフィックスの作成に使用されるルート区別子は、PER 上の設定コマンドによって指定します。

BGP は、VPN-IPv4 アドレスを使用して、サービス プロバイダー ネットワーク内にある各 VPN の

ネットワーク到着可能性情報を配布します。BGP は、ルーティング テーブルを構築または保守し

たときに、ルーティング メッセージを、IP ドメイン内(内部 BGP つまり iBGP)、または IP ドメイ

ン間(外部 BGP つまり eBGP)に配布します。

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の動作原理

9-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

BGP は、拡張アドレスを取り扱うために、BGP マルチプロトコル拡張を使用して、vpnv4 情報を伝

えます。RFC 2283の 『Multiprotocol Extensions for BGP-4』 を参照してください。BGP は、到着可能

性情報(VPN-IPv4 アドレスとして表される)を PE ルータ間で伝えます。ある VPN の到着可能性

情報は、その VPN のメンバーだけに伝えられます。BGP マルチプロトコル拡張によって、VPN ルー

ティング情報の有効な配布先が識別されます。

ラベル転送

MPLS は、各 VRF の IP ルーティング テーブルと CEF テーブルに格納されているルーティング情報

に基づき、拡張 VPN-IPv4 アドレスを使用して、パケットを送信先に転送します。

これを実現するため、MPLS ラベルが、各カスタマー ルートに関連付けられます。PE ルータは、

ルート発信元のラベルを割り当て、データ パケットが正しい CE ルータに向かうようにします。プ

ロバイダーのバックボーンを通るタグ転送は、ダイナミック IP パスまたはトラフィック エンジニ

アリングされたパスに基づいて行われます。

お客様のデータ パケットは、バックボーンを通して転送されるとき、次の 2 つのレベルのラベルが

付けられます。

• 最初のラベルによって、パケットは正しい PE ルータに向けられます。

• 2 番目のラベルでは、PE ルータがどのようにパケットを転送するかが決まります。

PE ルータでは、それぞれの CE ルータが使用可能なルートのセットだけを含む転送テーブルと、そ

の CE ルータとが関連付けられます。

VPN トポロジの例

VPN には、カスタマー デバイスが CE ルータに接続されて配置されています。このカスタマー デ

バイスは、この VPN を使用してデータを交換します。PE ルータだけが、この VPN を認識してい

ます。

例として、サービス プロバイダー(P)のバックボーン ネットワーク、サービス プロバイダー エッ

ジ(PE)ルータ、およびカスタマー エッジ (CE)ルータがある VPN を図 9-2 に示します。

図 9-2 サービス プロバイダー(P)バックボーン ネットワークがある VPN

CE

PE

PE

CE

PE CE

CE

P

VPN 1

VPN 1

VPN 2

1 1

2

2

P

P

P

1726

5

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の動作原理

9-15Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

5 箇所のカスタマー サイトと通信する 3 つの VPN を図 9-3 に示します。サイト 1、3、4 は、2 つの

VPN のメンバーであることに注目してください。

図 9-3 カスタマー サイトと通信する VPN

2

VPN1VPN2

VPN3

4

5

1726

6

3

1

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の設定

9-16Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

VPN の設定ここでは、VPN の運用を行うための RPM-XF の設定方法を説明します。最初に、VPN 設定の前提

条件を示し、次に設定手順を説明します。

VPN 動作の前提条件

VPN 動作の設定には、ネットワークが次の Cisco IOS サービスを実行していることが必要です。

• CEF スイッチング。タグ転送可能なすべてのルータで必要です。

• すべての PE (プロバイダー エッジ)ルータ間の MPLS 接続性。すべての P ルータ(プロバイダー バックボーン ルータ)が VPN サービスまたは MPLS を提供する必要があります。

• VPN コード付き MPLS。VPN PE ルータ(エッジ サービス ルータ)のあるすべてのプロバイダー ルータで必要です。

• BGP。VPN サービスを提供するすべてのルータで必要です。

次の作業をすべて完了してから、VPN 動作を設定してください。

• Cisco エクスプレス転送(CEF)を起動します (CEF は、デフォルトで RPM-XF で有効です)。

• MPLS を設定します。

• VPN ルーティング情報を配布するために、BGP をプロバイダー ルータ間で有効にします。

VPN 動作の設定

ここでは、ルーティング プロトコルを設定し、VPN 用に VRF を作成する方法を説明します。作業

に使用するコマンドの詳細は、「MPLS COS のサポート」を参照してください。次の 4 つの作業を

行って、ネットワーク内に VPN を設定し、確認してください。

1. VRF を設定し、インターフェイスを VRF に関連付けます。

2. プロバイダー ルータ間に BGP を設定して、VPN ルーティング情報を配布できるようにします。

3. インポート ルートとエクスポート ルートを設定して、ルーティング情報の配布を制御できるようにします。

4. VPN 動作を確認します。

VRF の設定

VRF を作成するには、プロバイダーのエッジ ルータで次の手順を実行してください。

ステップ 1 VRF 設定モードに入り、これ以降のステップでコマンドを適用する VRF を指定します。

RPM(config)# ip vrf vrf-name

ステップ 2 名前と 8 バイトのルート区別子を割り当てて、インスタンスを定義します。

RPM(config-vrf)# rd route-distinguisher

ステップ 3 インターフェイスを VRF に関連付けます。

RPM(config-if)# ip vrf forwarding vrf-name

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の設定

9-17Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 4 BGP を PE と VRF CE の間で使用する場合は、BGP パラメータを VRF CE セッション用に設定しま

す。

RPM(config-router)# address-family ipv4 vrf nameRPM(config-router-af)# aggregate-addressRPM(config-router-af)# auto-summaryRPM(config-router-af)# default-information originateRPM(config-router-af)# default-metric ...RPM(config-router-af)# distance ...RPM(config-router-af)# distribute-list ...RPM(config-router-af)# network ...RPM(config-router-af)# neighbor ...RPM(config-router-af)# redistribute ...RPM(config-router-af)# synchronizationRPM(config-router-af)# table-map...

(注) CE ルータから BGP 経由で入手したアドレスが、PE ルータ上で、VPN IPv4 アドレスとして正しく処理されているかどうか確認するには、CE 近接ルータをまったく設定しない状態でno bgp default ipv4-activate コマンドを入力します。「BGP の設定」のステップ 2 とステップ 3 を参照してください。

ステップ 5 RIP を PE と VRF CE の間で使用する場合は、RIP パラメータを設定します(VRF アドレス ファミ

リ サブモードで)。

(注) auto-summary と synchronization のデフォルト設定は、VRF アドレス ファミリ サブモードでは、オフになっています。

RPM(config-router)# address-family ipv4 vrf nameRPM(config-router-af)# auto-summaryRPM(config-router-af)# default-information originateRPM(config-router-af)# default-metric ...RPM(config-router-af)# distance ...RPM(config-router-af)# network ...RPM(config-router-af)# offset-list ...RPM(config-router-af)# redistribute ...

ステップ 6 アドレス ファミリ設定モードを終了します。

RPM(config-router-af)# exit-address-family

ステップ 7 スタティック ルートを VRF 用に設定します。

RPM(config)# ip route [vrf vrf-name] destination <interface> ip_address

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の設定

9-18Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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BGP の設定

ボーダーゲートウェイ プロトコル (BGP) ルータ アドレス ファミリを設定するには、セッションを

定義し、ルーティング プロトコル用のグローバル変数を設定した後、PE ルータにおいて次の手順

を設定モードで実行してください。

ステップ 1 BGP アドレス ファミリを設定します。

RPM(config-router)# address-family {ipv4 | vpnv4}[unicast | multicast]

ステップ 2 BGP セッションを定義します。

RPM(config-router-af)# neighbor address | peer-group} remote-as as-numberRPM(config-router-af)# neighbor address | peer-group} update-source interfaceRPM(config-router-af)# neighbor peer-group peer-groupRPM(config-router-af)# neighbor address peer-group peer-group

ステップ 3 no bgp default ipv4-activate コマンドを入力して BGP セッションを起動し、すべての近接ルータへ

のアドレス ファミリ IPv4 の自動アドバタイズメントを禁止します。

このコマンドは、CE ルータとの BGP セッションを確立する PE 上で実行する必要があります。特

定の近接ルータに対して、IPv4 プレフィックスのアドバタイズメントを有効にするには、IPv4 のア

ドレス ファミリ モードに入り、その近接ルータに対して、コマンド neighbor...activate を使用します。

RPM(config-router)# no bgp default ipv4-activate

特定のアドレス ファミリに対しては、neighbor... activate を入力します。

RPM(config-router-af)# [no] neighbor address |peer-group} activate

ステップ 4 オプションの BGP グローバル コマンドを実行します。これは、すべてのアドレス ファミリに影響

します。

RPM(config-router)# bgp always-compare-medRPM(config-router)# bgp bestpath ...RPM(config-router)# bgp client-to-client reflectionRPM(config-router)# bgp cluster-id ...RPM(config-router)# bgp confederation ...RPM(config-router)# bgp default local-XFeference ...RPM(config-router)# bgp deterministic-med ...RPM(config-router)# bgp fast-external-fallover ...RPM(config-router)# bgp log-neighbor-changesRPM(config-router)# bgp redistribute-internalRPM(config-router)# bgp router-id ...RPM(config-router)# timers bgp ...

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の設定

9-19Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 5 BGP 設定コマンドをアドレス ファミリ IPv4 に対して入力します。

IOS の以前のバージョンでサポートされている BGP 設定コマンドはすべて、アドレス ファミリ

IPv4 ユニキャストでも有効です。この BGP 設定コマンドは、すべての IPv4 インスタンスか、また

はデフォルトの IPv4 ルーティング テーブルに影響します。下位互換性に考慮して、これらのコマ

ンドは、ルータ設定モードでも、または ipv4 ユニキャストのアドレス ファミリ モードでも入力で

きるようになっています。no bgp default ipv4-activate コマンドの説明については、ステップ 3 を参

照してください。

RPM(config-router)# bgp ...

ステップ 6 BGP 設定コマンドをアドレス ファミリ VPNv4 に対して入力します。

RPM(config-router)# bgp dampening ...RPM(config-router)# neighbor ...RPM(config-router)# neighbor address | peer-group}activate

ステップ 7 iBGP を、VPNv4 Network Layer Reachability Information(NLRI; ネットワーク レイヤ到着可能性情

報)を交換するように(PE ルータとルート リフレクタの間または PE ルータ間で)設定するには、

まず iBGP BGP セッションを定義します。

(注) VPN パケットが、PE ルータ間で正しくタグ転送されているか確認するには、近接ルータ アドレスと更新元インターフェイスのループバック アドレスを指定します。

RPM(config-router)# neighbor address remote-as as-numberRPM(config-router)# neighbor address update-source interface

ステップ 8 VPNv4 NLRI のアドバタイズメントを起動します。

RPM(config-router)# address-family vpnv4RPM(config-router-af)# neighbor address activate

eiBGP ロード シェアリングの実行

External and Internal Border Gateway Protocol(eiBGP; 外部および内部ボーダーゲートウェイ プロトコ

ル)ロード シェアリングは、ボーダーゲートウェイ プロトコル(BGP)を拡張したもので、カス

タマー エッジ ルータとプロバイダー エッジ ルータの間のパラレル リンク上でロード シェアリン

グを実現します。この機能により、サービス プロバイダーは MPLS コア ネットワーク内のパラレ

ル パスにカスタマー トラフィックの負荷を分散できます。

BGP 上でロード シェアリングを実行するには、トラフィックが、自律システム(AS)間の複数の

パス上のゲートウェイ ルータによって振り分けられるように設定する必要があります。この機能を

実装するには、次の CLI コマンドを使用します。

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の設定

9-20Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

インポート ルートとエクスポート ルートの設定

VRF ルート ターゲット拡張コミュニティとインポート ルート マップを設定するには、PE ルータ

において、次の手順を設定モードで実行してください。

ステップ 1 VRF 設定モードに入り、VRF を指定します。

RPM(config)# ip vrf vrf-name

ステップ 2 指定した拡張コミュニティからルーティング情報をインポートします。

RPM(config-vrf)# route-target import community-distinguisher

ステップ 3 ルーティング情報を、指定した拡張コミュニティにエクスポートします。

RPM(config-vrf)# route-target export community-distinguisher

ステップ 4 設定する VRF に、指定したルート マップを関連付けます。

RPM(config-vrf)# import map route-map

コマンド 説明

maximum-path <nums> EiBGP パラレル ルートの最大数を設定します。

たとえば、次のように設定します。

bgpbox-zenith-CE1(config)#router bgp 4bgpbox-zenith-CE1(config-rout)#maximum-paths 3bgpbox-zenith-CE1(config-rout)#end

show ip bgp このコマンドは、マルチパスを表示するように拡張されました。

各マルチパスは、「multipath」として示されます。

ベストパスは、「multipath」および「bestpath」として示されます。

出力には、有効になっているマルチパスの種類も示されます。

たとえば、次のように入力します。

bgpbox-zenith-CE1#sh ip bgp 141.22.0.0BGP routing table entry for 141.22.0.0/16, version 18Paths: (2 available, best #1)Multipath: eBGPAdvertised to non peer-group peers:7.0.76.9100 57.0.76.2 from 7.0.76.2 (100.0.0.2)Origin IGP, localpref 100, valid, external, multipath, best100 57.0.76.9 from 7.0.76.9 (100.0.0.9)Origin IGP, localpref 100, valid, external, multipath

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の設定

9-21Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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VRF のチェック

VPN の設定内容を確認するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 定義されている VRF のセット、および各 VRF に関連しているインターフェイスを表示します。

RPM# show ip vrf

ステップ 2 設定されている VRF の詳細情報、たとえばインポート コミュニティ リストとエクスポート コミュ

ニティ リストなどを表示します。

RPM# show ip vrf detail

ステップ 3 VRF の IP ルーティング テーブルを表示します。

RPM# show ip route vrf vrf-name

ステップ 4 VRF に関連付けられているルーティング プロトコル情報を表示します。

RPM# show ip protocols vrf vrf-name

ステップ 5 VRF に関連付けられている CEF 転送テーブルを表示します。

RPM# show ip cef vrf vrf-name

ステップ 6 インターフェイスに関連付けられている VRF テーブルを表示します。次のコマンドのどちらかを

使用します。

RPM# show ip interface interface-numberRPM# show cef interface interface-number

ステップ 7 VPNv4 NLRI 情報を表示します。

キーワード all を指定すると、データベース全体が表示されます。キーワード rd では、指定した

ルート区別子に一致する NLRI が表示されます。キーワード vrf では、指定した VRF を持つ NLRI

が表示されます。他のすべてのキーワードおよび引数の後に、キーワード tags を指定すると、VPNv4

NLRI によって配布されるタグのリストが表示されます。

RPM # show ip bgp vpnv4 all [tags]RPM # show ip bgp vpnv4 rd route-distinguisher [tags]RPM # show ip bgp vpnv4 vrf vrf-name [tags]

ステップ 8 このルータによってアドバタイズされる VRF ルートに対応するタグ転送エントリを表示します。

RPM # show mpls forwarding vrf vrf-name [prefix mask/length] [detail]

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第 9章 MPLS 機能の設定VPN の設定

9-22Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 9 ping または traceroute も使用できます。

RPM # ping vrf vpn 1.1.1.1

1.1.1.1 は送信先アドレスです。

ステップ 10 次の telnet コマンドを入力して、VRF をチェックします。

telnet 1.1.1.1 /vrf vpn

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第 9章 MPLS 機能の設定マルチキャスト VPN

9-23Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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マルチキャスト VPNマルチキャスト VPN には、マルチキャスト トンネリングを使用して MPLS-VPN 内にマルチキャス

ト トラフィックを伝送する機能が用意されています。1 つの MPLS-VPN エンドポイントから、

MPLS-VPN 内の他のすべての宛先エンドポイントにマルチキャスト パケットを送信できます。

マルチキャスト VPN は、次の機能をサポートします。

• MPLS フレームベースのカプセル化

• PIM-SM および PIM-SSM コア モード

• 最大 384 個の mVRF

• ATM、POS、および GIGE インターフェイス

• ポイントツーポイント ATM サブインターフェイス

マルチキャスト VPN は、次のコマンドをサポートしません。

• ip multicast rate-limit

• ip multicast multipath

表 9-1 で、マルチキャスト VPN で使用するいくつかの用語を説明します。

マルチキャスト VPN の動作

マルチキャスト VPN は、マルチキャスト トンネリングを使用して MPLS-VPN 内でのマルチキャス

ト トラフィックをサポートする機能です。マルチキャスト VPN では、MPLS をプロバイダー ネッ

トワークにまたがるマルチキャスト トラフィックの伝送機能としては使用しません。

CE ルータ(カスタマー エッジ ルータ)は、マルチキャスト パケット(C パケット(カスタマー パ

ケット))を PE ルータ(プロバイダー エッジ ルータ)に送信します。PE ルータは、GRE-IP ヘッ

ダーか IP-IP ヘッダーのいずれかを追加することによって P パケット(プロバイダー パケット)を

作成します。次に、PE ルータは、この P パケットを、マルチキャスト処理を使用して 1 つ以上の

P ルータ(プロバイダー ルータ)に送信します。

表 9-1 マルチキャスト VPN の用語

用語 説明 説明

VPN バーチャル プライベート ネッ

トワーク

mVPN マルチキャスト バーチャル プ

ライベート ネットワーク

ネイティブ マルチキャストをサポートする

MPLS-VPN

VRF VPN ルーティング / 転送テーブ

PE で VPN 用ユニキャスト ルーティング テーブ

ルを保持します。

mVRF マルチキャスト VPN ルーティ

ング /転送テーブル

PE の VPN 用マルチキャスト ルーティング テー

ブル

MDT マルチキャスト配布ツリー 各マルチキャスト ドメインで P(プロバイダー)

ネットワークに組み込まれたマルチキャスト ツ

リー

Default-MDT デフォルトのマルチキャスト配

布ツリー

すべての mVRF がこのツリーに属します。PIM

制御トラフィック、低帯域幅送信元、密モード

のフラッディングで使用します。

Data-MDT データ マルチキャスト配布ツ

リー

高帯域幅送信元でオンデマンドで作成され、対

象でない PE への複製を回避します。

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第 9章 MPLS 機能の設定マルチキャスト VPN

9-24Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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マルチキャスト ドメインはマルチキャストを有効にした VRF(mVRF)の集まりで、ドメイン内の

mVRF はマルチキャスト トラフィックを互いに送信することができます。マルチキャスト VPN

マッピングは、GRE を使用して C パケットを P パケットにカプセル化することで行われます。

MPLS-VPN の 1 つのセグメントから発信されたカスタマー マルチキャスト パケット(C パケット)

は、次のように、MPLS-VPN の別のセグメントに送信されます。

1. CE ルータが C パケットを PE ルータに送信します。

2. PE ルータは、GRE-IP ヘッダーを追加することによってプロバイダー マルチキャスト パケット(P パケット)を作成し、その P パケットを、マルチキャスト処理を使用して 1 つ以上の P ルータに送信します。P パケット内の宛先 IP アドレスには、その MPLS-VPN(VRF)用に設定されたマルチキャスト アドレスが含まれます。

3. P ルータは、マルチキャスト処理を使用してプロバイダー ネットワーク内で P パケットを転送します。転送は、P パケット内のマルチキャスト アドレスに基づいて行われます。

4. MPLS-VPN セグメントに関連するその他の PE ルートは P パケットを受信し、トンネル ヘッダーを削除し、C パケットをマルチキャスト処理を使用してその MPLS-VPN セグメントに関連する CE ルートに転送します。転送は、C パケット内のマルチキャスト アドレスに基づいて行われます。

マルチキャスト VPN の設定例ip vrf coke

rd 1:1route-target export 1:1route-target import 1:1mdt default 232.0.0.1mdt data 232.0.1.0 0.0.0.255 threshold 500

!ip pim sparse-mode

IP マルチキャスト

IP マルチキャストでは、1 つの送信元から複数の宛先に情報を送信します。データグラムの 1 つの

コピーが送信元から送信されると、各受信装置で複製が作成されます。

IP マルチキャストは、通常の IP パケットです。ただし、マルチキャスト宛先アドレスを使用しま

す。宛先アドレスの範囲は 224.0.0.0 ~ 239.255.255.255(D クラス)です。送信元はグループ アド

レスを送信し、宛先はそのグループ アドレスを傍受します。

マルチキャスト トラフィックは、マルチキャスト配布ツリーを使用して転送されます。このツリー

には、次の 2 種類があります。

• 送信元ツリー

• 共有ツリー

パケットは、IP マルチキャスト ステートを使用して送信元ツリーから共有ツリーに送られます。IP

マルチキャスト ステートによって、ツリーのパケット配布の転送エントリが形成されます。このス

テートは、送信元アドレス(根)とマルチキャスト ストリームの宛先グループからなります。

送信元ツリーは、(S, G) で表されます。これは、特定のグループ(Group)の特定の送信元(Souce)

を表します。共有ツリーは (*, G) で表されます。これは、特定のグループ(Group)のすべての送

信元(*)を表します。

マルチキャスト トラフィックは、最短パスを使用して送信元(根)から受信側(葉)に搬送されま

す。ランデブー ポイントのルータは多くのマルチキャスト グループを処理します。受信側は、ラ

ンデブー ポイントに接続され送信元について学習します。送信元はランデブー ポイントに送信し、

ランデブー ポイントは受信側に転送します。

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第 9章 MPLS 機能の設定マルチキャスト VPN

9-25Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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マルチキャスト プロトコル

RPM-XF は次のマルチキャスト モードをサポートします。

• 密モード プロトコル:フラッド (Flood) とプルーン (Prune)

- Distance Vector Multicast Routing Protocol(DVMRP; ディスタンス ベクター マルチキャストルーティング プロトコル)

- Protocol Independent Multicast(PIM-DM; プロトコル独立型マルチキャスト):レガシー

• 疎モード プロトコル:ジョイン (Join) とプルーン (Prune)

- Core Based Trees(CBT; コア ベース ツリー)

- プロトコル独立型マルチキャスト(PIM-SM)

PIM-SM は、最も広く使用されているマルチキャスト プロトコルであり、RPF チェックに既存のユニキャスト テーブルを使用します。

• リンク ステート プロトコル

- Multicast Open Shortest Path First(MOSPF)

SP コアでサポートされるマルチキャスト プロトコル

コアの IOS では、PIM ベースのプロトコルだけがサポートされます。Cisco IOS では、次の PIM モー

ドがサポートされています。

• PIM Bidirectional(PIM-BIDIR; 双方向 PIM)

• PIM 送信元固有マルチキャスト(PIM-SSM)

• PIM 疎モード(PIM-SM)

• ゼニス社でサポートされている PIM のモード

• PIM 送信元固有マルチキャスト(PIM-SSM)

• PIM 疎モード(PIM-SM)

マルチキャスト モード

• PIM 密モード

- フラッドとプルーンの動作:送信元ツリーだけを使用するレガシー アプリケーション用プッシュ モデルであり、展開されることはほとんどありません。

• PIM 疎モード

- ジョインとプルーンの動作:共有ツリーを使用するプル モデルですが、送信元ツリーに切り替えることができます。

• 双方向 PIM

- PIM-SM と同じ原理で動作しますが、すべてのトラフィックで BIDIR(双方向)共有ツリーを使用します。

• 送信元固有マルチキャスト(SSM)

- (S, G) 送信元ツリーを常に使用し、RP(ランデブー ポイント)は不要です。受信側にはS/W(ソフトウェア)が必要で、最後のホップ ルータには IGMPv3 などのインテリジェンスが必要です。

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第 9章 MPLS 機能の設定マルチキャスト VPN

9-26Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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送信元固有マルチキャスト

送信元固有マルチキャスト(SSM)では、プロバイダー エッジ(PE)ルータを MDT の送信元ツ

リーに直接接続できます。ネットワーク内にランデブー ポイントは必要ありません。ランデブー

ポイントは障害ポイントとなる可能性があり、送信元固有マルチキャストの追加のオーバーヘッド

となります。

送信元固有マルチキャストは、共有ツリーと双方向ツリーを使用します。ただし、PE ルータの各

mVPN には送信元とグループ (S, G) ステートが 1 つずつ必要です。たとえば、5 台の PE ルータが

あり、それぞれが 1 つの mVRF RED を維持している場合は、5 つの (S, G) エントリが必要です。

SSM の設定例ip pim ssm range Data-MDT-Range!ip access-list standard Data-MDT-Range permit 239.192.10.0 0.0.0.255

mVPN 転送の動作

ここでは、mVPN 転送の動作について説明します。

CE からの C パケットの転送は、次のように行われます。

1. C パケットが、VRP を設定した PE インターフェイスに到着します。

2. mVRF(FIB インデックス)が暗黙的に識別されます。

3. C 送信元で通常の RPF チェックが行われます。

(*,G) または (S,G) エントリを探すために検索が行われます。送信元 IP アドレス、マルチキャスト

グループ アドレス、および FIB インデックスを使用して検索が行われます。PXF は、検索に少な

くとも 1 つのコンテキスト(新しいワーク)を使用します。

4. 一致しない場合、パケットは RP にパントされます。これにより IOS はそのグループの(*,G)/(S,G) エントリを作成します。

5. C パケットは、一致した (*,G)/(S,G) エントリの o リスト内の各カスタマー ネットワーク インターフェイスへ複製されます。

PXF は、各複製につき 1 つのフィードバックを使用します。o リストに MTI が含まれる場合、C パケットは P パケットにカプセル化されます。 送信元は PE BGP ピア アドレスで、宛先はMDT グループ アドレスです。 カプセル化されたパケットは、その MDT グループのグローバル(*,G)/(S,G) エントリの o リストのすべての o/g(outgoing)インターフェイスへ複製されます。PXF は、それらの各複製につき 2 つのフィードバックを使用します。

6. PXF は最後の 1 つのフィードバックをクリーンアップ用に取り込みます。

P ネットワークからの P パケットの転送

7. P パケットは通常のマルチキャストとして P ネットワーク上で転送されます。

8. グローバル インターフェイスは P パケットを送信し、その MDT グループの (S, G) または (*, G)エントリを検索します。

9. P 送信元(PE ピア)で通常の RPF チェックが行われます。PXF は、チェックに少なくとも 1 つのコンテキスト(新しいワーク)を使用します。

10. P パケットは o リストの個々のインターフェイスへ複製されます。この時点では、これはグローバル mroute テーブルの P/PE インターフェイスとなります。

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第 9章 MPLS 機能の設定マルチキャスト VPN

9-27Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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11. PXF は、各複製につき 1 つのフィードバックを取り込みます。発信インターフェイス リストにmVRF i/f(インターフェイス)がある場合、P パケットのカプセルは解除されます。MDT グループからターゲット mVRF が抽出されます。これは、PXF クライアントによってすでに PXFでプログラミングされています。

12. ターゲット mVRF では、パケット内部の送信元およびグループ アドレスを使用して検索が行われます。これで、少なくとも 1 つのフィードバックが取り込まれます。一致しない場合、パケットは廃棄されます。これは、該当する受信者がないことを意味します。

13. 次に、C パケットは、mVRF の一致したエントリの o リストに複製されます。PXF は、各複製につき 1 つのフィードバックを取り込みます。

14. 最後に、クリーンアップ用に 1 つのフィードバックが必要です。

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第 9章 MPLS 機能の設定マルチキャスト VPN

9-28Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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VRF の設定例ip multicast-routing vrf CustomerB

ip vrf CustomerB rd 101:1 route-target export 101:1 route-target import 101:1 mdt default 238.1.1.1 mdt data 238.1.2.0 0.0.0.255 threshold 1

interface Switch1.56 point-to-point ip vrf forwarding CustomerB ip address 156.1.1.10 255.255.255.0 ip pim sparse-mode

02:05:15: %LINEPROTO-5-UPDOWN:Line protocol on Interface Tunnel0, changed state to up

pop20-slot10#sh int tunnel0Tunnel0 is up, line protocol is upHardware is Tunnel Interface is unnumbered. Using address of Loopback0 (10.10.10.10) MTU 1514 bytes, BW 9 Kbit, DLY 500000 usec, reliability 255/255, txload 112/255, rxload 1/255 Encapsulation TUNNEL, loopback not set Keepalive not set Tunnel source 10.10.10.10 (Loopback0), destination 238.1.1.1 Tunnel protocol/transport GRE/IP Multicast, key disabled, sequencing disabled Tunnel TTL 255 Checksumming of packets disabled, fast tunneling enabled

PE 1# show ip pim vrf CustomerB interfaceAddress Interface Ver/ Nbr Query DR DR

Mode Count Intvl Prior 156.1.1.10 Switch1.56 v2/SD 1 30 1 0.0.0.010.10.10.10 Tunnel0 v2/SD 2 30 1 10.10.10.10

PE 1#sh ip mrouteIP Multicast Routing TableFlags:

D - Dense, S - Sparse, B - Bidir Group, s - SSM Group, C - Connected, L - Local, P - Pruned, R - RP-bit set, F - Register flag, T - SPT-bit set, J - Join SPT, M - MSDP created entry, X - Proxy Join Timer Running, A - Candidate for MSDP Advertisement, U - URD, I - Received Source Specific Host Report, Z - Multicast Tunnel Y - Joined MDT-data group, y - Sending to MDT-data groupOutgoing interface flags: H - Hardware switched Timers: Uptime/Expires Interface state: Interface, Next-Hop or VCD, State/Mode

(10.10.10.10, 238.1.2.0), 00:28:43/00:03:28, flags: FTZ Incoming interface: Loopback0, RPF nbr 0.0.0.0 Outgoing interface list: Switch1.2, Forward/Sparse-Dense, 00:27:43/00:03:18 Switch1.7, Forward/Sparse-Dense, 00:28:43/00:03:18

(10.10.10.10, 238.1.1.1), 21:29:48/00:01:24, flags: FTZ Incoming interface: Loopback0, RPF nbr 0.0.0.0 Outgoing interface list: Switch1.7, Forward/Sparse-Dense, 18:14:59/00:03:25 Switch1.2, Forward/Sparse-Dense, 21:29:48/00:02:56

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第 9章 MPLS 機能の設定MPLS LDP

9-29Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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MPLS LDPMPLS Label Distribution Protocol(LDP; ラベル配布プロトコル)により、複数のサービス レベルを

サポートする、拡張が非常に容易で柔軟な IP バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)を構

築できます。LDP は、基になる Interior Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)ルー

ティング プロトコルにより選択されたルートにラベルを割り当てることで、MPLS ネットワークに

おいてホップごとに配布する標準的な方法、つまりダイナミック ラベル配布方式を提供します。そ

の結果得られたラベル付きのパスは、Label Switch Path(LSP; ラベル スイッチ パス)と呼ばれ、

MPLS バックボーンを介して特定の送信先にラベル トラフィックを転送します。これらの機能によ

り、サービス プロバイダーは、マルチベンダ MPLS ネットワークを介して Cisco MPLS ベースの IP

VPN と IP+ATM サービスを実装できます。

LDP は、シスコのプリスタンダードな Tag Distribution Protocol(TDP; タグ分配プロトコル)のスー

パーセットであり、通常のルーティング パスで転送する MPLS もサポートします。LDP と TDP が

共有する機能では、ネットワーク ルーティング プラットフォーム間のプロトコル交換パターンは

同じです。LDP と TDP でサポートされる機能の両プロトコルでの主な違いは、プロトコル メッセー

ジの符号化など、それぞれの細かい実装の違いです。

LDP と TDP の両方のプロトコルをサポートする Cisco IOS の今回のリリースにより、既存のネット

ワークを TDP 稼働環境から LDP 稼働環境へ移行することが可能になります。したがって、任意の

ルータ プラットフォームで LDP と TDP を同時に実行できます。選択したルーティング プロトコル

は、直接接続の近隣ルータに対してはインターフェイスごとに設定でき、間接接続(ターゲット)

近隣ルータに対してはセッションごとに設定できます。さらに、MPLS ネットワークの LSP は、一

部のホップでは LDP で、その他のホップでは TDP でサポートできます。

設定作業、TDP から LDP へのネットワークの移行、およびコマンド リファレンス マニュアルなど

の詳細については、次の URL にある Cisco IOS Release 12.2T の『MPLS Label Distribution Protocol』

を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t2/ldp_221t.htm

#xtocid212130

(注) CWM での LDP または TDP のサポート予定はありません。

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第 9章 MPLS 機能の設定RPM-XF でのマルチ VC のサポート

9-30Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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RPM-XF でのマルチ VC のサポートこの機能では、RPM-XF で送信先ごとに複数の Label Switched Path(LSP; ラベル スイッチド パス)

の開始をサポートし、異なるサービス クラス(COS)を提供できます。4 つの MPLS COS に対応し

て、4 つの LVC が作成されます。MPLS COS 機能により、ネットワーク管理者は、MPLS が有効な

ネットワークを介して IP パケットを転送するための幅広い要件を満たすことができます。

マルチ VC 機能は、RPM-XF eLSR で有効にします。 RPM-XF eLSR は、内部で RM7000A MIPS 処理

エンジン内に 4 つのキューを作成し、4 MPLS COS のための QoS を提供します。 各 MPLS COS への

帯域幅の割り当ては、IOS Modular QoS CLI から設定でき、RPM-XF eLSR で設定された MPLS パー

ティションを基に計算されます。

RPM-XF eLSR へ到着したラベルのない IP パケットは、IP 優先順位ビット設定に基づいて異なる

MPLS COS に分類されます。このパケットの MPLS COS 分類を基に、正しい LVC がラベル インポ

ジションとパケットの転送に使用されるようになります。この後、パケットは、対応する RM7000A

MIPS 処理エンジン キューである COS キューにキューイングされます。

次の例は、モジュラ QoS を使用した一般的な multi-vc モードの設定を示します。

RPM-XF eLSR でのマルチ VC の設定

図 9-4 に、マルチ VC 機能を有効にした、RPM-XF eLSR のトラフィック フローの例を示します。ラ

ベルのない着信 IP パケットは、着信 POS インターフェイスを介して送信されます。POS インター

フェイスに設定された入力サービス ポリシーにより、各パケットの IP 優先順位ビットが MPLS EXP

ビットにマッピングされます。各 MPLS EXP ビットは、MPLS COS にマッピングされます。このパ

ケット MPLS COS に従って、4 つの LVC のうちの 1 つ(cos-map を使用して、送信先 IP プレフィッ

クスごとに作成される LVC 数を制御可能)が、ラベル インポジションとパケット転送に使用され

ます。パケットに正しいラベルが付けられると、パケットは対応する COS キューの最後にキュー

イングされ、RPM-XF ATM インターフェイス スイッチ 1 から送信されます。

図 9-4 は、図 9-1 に示したシステム ブロック図を基に作成されています。次の図の RPM-XF eLSR

は、図 9-1 の ELSR-B です。以降の設定に関する説明も、この例を基に構築されています。

図 9-4 マルチ VC 設定

(注) マルチ VC は RPM-XF のエッジ LSR だけで設定する必要があります。

RPM-XF eLSR COS EXP

mpls COS PXF

1.11

mpls (LSC-5 )

Cos0 10% + 10% Cos0

10% + 10% Cos1

10% + 10% Cos2

20% + 20% Cos3

mpls EXP IP

1.15

mpls (LSC-9 )

Cos1Cos2Cos3

Cos3

Cos0Cos1Cos2

int PCS 1/0 int sw 1

PCS 1/0

1

LVC

IP mpls

Traffic for one IP dest. prefix1 IP

8021

4

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第 9章 MPLS 機能の設定RPM-XF でのマルチ VC のサポート

9-31Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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次の設定例では、RPM-XF eLSR で行う 5 つの基本手順を示します。

• IP 優先順位を MPLS EXP ビットにマッピングするようにポリシー マップを設定します。

• 入力サービス ポリシーを入力インターフェイスに関連付けます。

• 帯域幅を各 MPLS COS キューに割り当てるように出力サービス ポリシーを設定します。

• 出力サービス ポリシーを出力 MPLS インターフェイスに関連付けます。

• MPLS パーティションを出力 MPLS インターフェイスに結合します(RPM-XF 固有に新規追加)。

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第 9章 MPLS 機能の設定RPM-XF でのマルチ VC のサポート

9-32Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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次の例は、RPM-XF でのマルチ VC の設定方法を示します。

! Zenith-ELSR

class-map match-all IP_PREC0match ip precedence 0 4class-map match-all IP_PREC1match ip precedence 1 5class-map match-all IP_PREC2match ip precedence 2 6class-map match-all IP_PREC3match ip precedence 3 7!class-map match-all COS_0 match mpls experimental 0 4 class-map match-all COS_1 match mpls experimental 1 5 class-map match-all COS_2 match mpls experimental 2 6 class-map match-all COS_3 match mpls experimental 3 7 !policy-map set_EXP0class IP_PREC0set mpls experimental 0policy-map set_EXP1class IP_PREC1set mpls experimental 1policy-map set_EXP2class IP_PREC2set mpls experimental 2policy-map set_EXP3class IP_PREC3set mpls experimental 3!policy-map COS_0123class COS_0 bandwidth percent 20class COS_1 bandwidth percent 20class COS_2 bandwidth percent 20class COS_3 bandwidth percent 40!interface Switch1 no ip addressswitch partition 8 8 ingress-percentage-bandwidth 50 100 egress-percentage-bandwidth 50 100 vpi 140 145 vci 32 65535 connection-limit 8000 8000 ! switch auto_synch off!interface Switch1.14 mplsip unnumbered Loopback1service-policy output COS_0123mpls ip mpls atm switch-partition 8mpls atm multi-vcmpls atm control-vc 140 32mpls atm vpi 140-145 vci-range 33-65535!

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第 9章 MPLS 機能の設定RPM-XF でのマルチ VC のサポート

9-33Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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次の例は、IP 優先順位を MPLS EXP ビットにマッピングするポリシー マップの設定方法を示しま

す。

class-map match-all IP_PREC0 match ip precedence 0 4class-map match-all IP_PREC1 match ip precedence 1 5class-map match-all IP_PREC2 match ip precedence 2 6class-map match-all IP_PREC3 match ip precedence 3 7!

policy-map set_EXP0123 class IP_PREC0 set mpls experimental 0 class IP_PREC1 set mpls experimental 1 class IP_PREC2 set mpls experimental 2 class IP_PREC3 set mpls experimental 3!

次の例は、入力サービス ポリシーを入力インターフェイスに接続する方法を示します。

int POS1/0 service-policy input set_EXP0123!

次の例は、帯域幅を各 MPLS COS キューに割り当てるように出力サービス ポリシーを設定する方

法を示します。

class-map match-all COS_0 match mpls experimental 0 4class-map match-all COS_1 match mpls experimental 1 5class-map match-all COS_2 match mpls experimental 2 6class-map match-all COS_3 match mpls experimental 3 7!

policy-map COS_0123 class COS_0 bandwidth percent 20 class COS_1 bandwidth percent 20 class COS_2 bandwidth percent 20 class COS_3 bandwidth percent 40!

次の例は、出力サービス ポリシーを出力 MPLS インターフェイスに接続し、MPLS パーティション

を出力 MPLS インターフェイスに結合する方法を示します。

interface switch1.11 mpls service-policy output COS_0123 mpls atm switch-partition 5!

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第 9章 MPLS 機能の設定RPM-XF でのマルチ VC のサポート

9-34Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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(注) 図 9-1 の ELSR-B の設定例では、switch-partition 5 と interface switch1.11 が、マルチ VC 機能のないセルベース MPLS を有効にするように設定されています。上記の例は、マルチ VC 機能を有効にするために必要な追加コマンドを示しています。

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C H A P T E R

10-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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10

サービス品質(QoS)の設定

この章では、RPM-XF における Quality of Service(QoS; サービス品質)の設定方法を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• 一般的な QoS 設定手順

• クラス マップのコマンド

• ポリシー マップのコマンド

• service-policy コマンド

• 表示コマンド

• ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質ポリシー伝搬例

• Versatile Traffic Management System

• マルチリンク PPP/リンク断片化インターリービング

• インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定

• IP 無線アクセス ネットワークの有効化

RPM-XF のサービス品質(QoS)では、次の機能をサポートします。

• Committed Access Rate(CAR; 専用アクセス レート)はトラフィック レートを測定し、そのレートに基づいて(パケットの廃棄などの)アクションを行います。RPM-XF の QoS は、入力パケットの CAR("police")および出力パケットのシェーピング("shape")をサポートします。

• Random Early Detection(RED; ランダム早期検出)は輻輳回避機構であり、TCP の輻輳制御機構を利用しています。輻輳度の高い期間に先立ってランダムにパケットを廃棄することによ

り、RED はパケット ソースに伝送速度を下げるよう指示します。パケット ソースが TCP を使用している場合、パケット ソースはすべてのパケットが送信先に到達して輻輳が解消されるまで伝送速度を下げます。

• Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付けランダム早期検出)は、輻輳中にランダムにパケットを廃棄するアルゴリズムを使用します。この方法によってパケット ソースが減速されるため、輻輳が低減します。

重み付け RED(WRED)は通常、IP 優先順位に基づいて選択的にパケットを廃棄します。IP 優先順位の高いパケットは、優先順位の低いパケットに比べて廃棄される可能性が低くなりま

す。したがって、優先順位の高いトラフィックは、優先順位の低いトラフィックよりも配送さ

れる可能性が高くなります。

• 帯域予約はフェア キューイングとも呼ばれ、帯域を一定のパケット ストリームに割り当てます。

• 低遅延プライオリティ キューイングは、音声や映像などのリアルタイム トラフィックに割り当てることができます。

• トラフィック シェーピングは、データ フローを設定レートに維持することによってトラフィックを制御するのに使用されます。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定一般的な QoS 設定手順

10-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

• セットは IP 優先順位や DSCP または MPLS EXP 値を指定します。この値は他のルータが QoSを管理するのに使用できます。

• 802.1q のサポートにより、ARPA カプセル化を行うための PXF スイッチングを可能にします。

• Versatile Traffic Management System(VTMS)

• MultiLink PPP/Link Fragmentation Interleaving(MLP/LFI; マルチリンク PPP/ リンク断片化インターリービング)

• Internet Protocol Header Compression(IPHC; インターネット プロトコル ヘッダー圧縮)

さらに、RPM-XF は QoS policy propagation through the Border Gateway Protocol(QPPB; ボーダー ゲー

トウェイ プロトコルによる QoS ポリシー伝搬)をサポートします。QPPB の設定例については、

「ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質ポリシー伝搬例」(P. 10-17)を参照し

てください。

一般的な QoS 設定手順WRED、CAR、およびその他のサービス品質は、次の作業により設定できます。

1. トラフィックの優先順位付け基準を定義する QoS ボイラープレートを作成します。

2. ボイラープレートをインターフェイスに適用します。

図 10-1 に、QoS プロセスの概要を示します。

図 10-1 QoS プロセス

Policy-map

Service-policy

RPM-XF

7564

7

Class-map QoS

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定一般的な QoS 設定手順

10-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

QoS ボイラープレートの作成

ここでは、QoS ボイラープレートの作成方法について説明します。QoS ボイラープレートを作成す

るには、次の 2 つの手順を行います。

1. クラス マップの作成:クラス マップは、QoS の対象となるパケットの認識方法を RPM-XF に指示します。

2. ポリシー マップの作成:ポリシー マップには、1 つまたは複数のクラス マップによって記述されたパケットに適用される QoS サービスがリストアップされます。

クラス マップの作成

次の手順では、クラス マップの作成方法を説明します。

ステップ 1 class-map name コマンドを入力して、クラス マップに名前を割り当てます。次の例では、mink と

いう名前のクラス マップが作成されます。

Router(config)# class-map minkRouter(config-cmap)#

上記の例のように、class-map name コマンドを入力すると、クラス マップ設定モード(config-cmap)

になります。

(注) 一部の Cisco IOS のマニュアルでは、QoS 設定モードをモジュラ CLI と呼んでいます。

ステップ 2 match コマンドを入力して、QoS の対象となるパケットの特性を記述します。次の例では、アクセ

ス グループ 10 に関連付けられ、IP 優先順位ビットが 1 に設定されたパケットが記述されています。

Router(config-cmap)# match access-group 10 Router(config-cmap)# match ip precedence 1

ステップ 3 クラス マップ設定モードを終了します。

Router(config-cmap)# exitRouter(config)

クラス マップを設定すると、ルータは QoS の対象となるパケットを認識できます。次に、それら

のパケットをどのように扱うかをルータに指示する必要があります。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定一般的な QoS 設定手順

10-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ポリシー マップの作成

次の手順では、ポリシー マップの作成方法を説明します。

ステップ 1 policy-map name コマンドを入力して、ポリシー マップに名前を割り当てます。次の例では、lynx

という名前のポリシー マップが作成されます。

Router(config)# policy-map lynxRouter(config-pmap)#

上記の例のように、policy-map name コマンドを入力すると、ポリシー マップ設定モード

(config-pmap)になります。

ステップ 2 ポリシー マップをクラス マップに関連付けます。

Router(config-pmap)# class minkRouter(config-pmap-c)#

上記の例のように、class name コマンドを入力すると、ポリシー マップ クラス設定モード

(config-pmap-c)になります。

ステップ 3 クラス マップによって記述された特性を持つパケットをルータが検出したときに、ルータに実行さ

せる QoS アクションを記述します。

次の例では、ルータは police コマンドのデフォルトの動作を実行します(詳細については、「専用

アクセス レートの指定」(P. 10-8)を参照してください)。

Router(config-pmap-c)# police 80000

ステップ 4 ポリシー マップ設定モードを終了します。

Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exitRouter(config)#

QoS ボイラープレートの作成が完了しました。これをインターフェイスに割り当てることができま

す。

インターフェイスへの QoS ボイラープレートの割り当て

service-policy コマンドを使用して、QoS ボイラープレートをインターフェイスに割り当てます。次

の例では、ポリシー マップ lynx が、RPM-XF のギガビット イーサネット インターフェイスに到達

するトラフィックに割り当てられます。

Router(config)# interface gigabitethernet 1/0Router(config-if)# service-policy input lynx

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定クラス マップのコマンド

10-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

クラス マップのコマンドここでは、クラス マップの作成と修正に使用するコマンドを説明します。

ポリシー マップは 2048 個まで作成することができます。ポリシー マップ 1つにつき、32 個までの

クラス マップを作成することができます。ただし、クラス デフォルトを含めて合計で 256 個まで

のクラス マップしか作成できません。同じクラス マップを複数のポリシー マップに適用すること

ができます。

クラス マップの作成

クラス マップを作成してクラス マップ設定モードに入るには、class-map コマンドを入力します。

class-map [match-any | match-all] class-map-name[no] class-map class-map-name

デフォルト値は match-all です。

クラス マップを削除する場合は、no class-map コマンドを使用します。

Cisco IOS ソフトウェアでは、最大 255 の一意のクラス マップをサポートします。

次の例では、mink という名前のクラス マップが作成されます。この例では、デフォルト値の match-all

が使用されます。

Router(config)# class-map minkRouter(config-cmap)#

属性の一致

match コマンドを使用して、クラス マップに属するパケットの特性を定義します。

match match_statement[no] match match_statement

match コマンドの match_statement は、次の値のいずれかを指定します。

• match [not] access-group number:パケットがアクセス グループによって許可される(または許可されない)必要があることを指定します。アクセス グループの番号は 1~ 2699 です。

• match [not] access-group name access-list-name:パケットがアクセス リストによって許可される(または許可されない)必要があることを指定します。アクセス リストの名前は access-list-nameです。

• match [not] any:すべてのパケットがこのクラスに属する(または属さない)ことを指定します。

パラメータ 説明

match-any 1 つの match ルールに該当すればクラスのメンバーとみなします。

match-all 指定された属性すべてを持つパケットだけをクラスに含めます。

class-map-name 任意の単語または数値

(注) class-default という名前のクラスは予約されており、match 文で変更できません。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定クラス マップのコマンド

10-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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• match [not] ip dscp code-point-value1 […[code-point_value8]]:パケットの IP differentiated servicecode point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値が、範囲 0~ 63 のコード ポイント 値(1 つまたは複数)に一致する(または一致しない)必要があることを指定します。コード ポイント値は 8 つまで指定できます。複数の値を指定する場合はスペースで区切ります。

• match [not] ip precedence prec_value1 […[prec_value8]]:パケットの IP 優先順位値が範囲 0~ 7の優先値(1 つまたは複数)に一致する(または一致しない)必要があることを指定します。優先値は 8 つまで指定できます。複数の値を指定する場合はスペースで区切ります。

• match [not] qos-group number:パケットの QoS グループ番号値が、0~ 99 の範囲内のグループ番号である(またはグループ番号でない)ことを指定します。

• match [not] ip rtp lowest-udp-port:2000-65535 range:0-16383:指定された範囲内の(または範囲外の)偶数番号の UDP ポートを持っているパケットを指定するのに使用します。偶数番号のポートがリアルタイム データ ストリームを伝送するので、一致するのは偶数番号のポートだけです。奇数番号のポートは制御情報しか伝送しないため、一致しません。

• match [not] mpls experimental experimental-value:パケットの EXP ビットが、指定された EXP値(範囲 0~ 7)に一致する(または一致しない)ことを指定します。EXP 値は 8 つまで指定できます。複数の値を指定する場合はスペースで区切ります。このコマンドで一致するのは、

MPLS(タグ付き)フレームだけです。

match 属性を無効にする場合は、このコマンドに noを付けます。

必要なマッピング ルールを作成するには、1 つ以上の match コマンドを入力します。各パケットは

match コマンドによって指定された基準と比較され、指定の属性を含んでいるかどうか判別されま

す。

RPM-XF では、1 つのクラス マップで最大 16 の match 文をサポートします。

次の例では、アクセス グループ 1 に属し、IP 優先順位値が 3 または 7 のパケットを検索するよう

ルータに指示するクラス マップが作成されます。

Router(config)# class-map minkRouter(config-cmap)# match access-group 1Router(config-cmap)# match ip precedence 3 7

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ポリシー マップのコマンド

10-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ポリシー マップのコマンドここでは、ポリシー マップの作成と修正に使用するコマンドを説明します。

ポリシー マップは 2048 個まで作成することができます。ポリシー マップ 1つにつき、最大 32 個

のクラス マップを作成することができます。ただし、クラス デフォルトを含めて合計で 256 個ま

でのクラス マップしか作成できません。同じクラス マップを複数のポリシー マップに適用するこ

とができます。

ポリシー マップの作成

ポリシー マップを作成してポリシー マップ設定モードに入るには、グローバル設定モードで

policy-map コマンドを入力します。

policy-map policy-map-name[no] policy-map policy-map-name

policy-map-name には、任意の単語または数字を使用できます。

ポリシー マップを削除する場合は、このコマンドに no を付けます。

次の例では、lynx という名前のポリシー マップが作成されます。

Router(config)# policy-map lynxRouter(config-pmap)#

ポリシー マップへのクラスの割り当て

ポリシー マップ設定モードから class class-map-name コマンドを使用して、クラス マップをポリ

シー マップに割り当てます。

class class-map-name[no] class class-map-name

class-map-name はクラス マップに割り当てた名前です。

クラスを削除する場合は、このコマンドに no を付けます。

class-default という特別なクラス マップ名を任意のインターフェイスに使用すると、別の名前のク

ラスによってポリシー マップに記述されていないすべてのパケットに QoS ポリシーを割り当てる

ことができます。

class class-map-name コマンドを入力すると、ポリシー マップ クラス設定モードに入ります。ここ

で QoS ポリシーを入力することができます。

ヒント 一致が確認されたパケットはすぐに、ポリシー マップによって処理されます。複数のクラス名をポリシー マップに割り当てる際は、最もよく使用されると思われるクラスを最初に割り当てます。これによって QoS のパフォーマンスが向上します。

次の例では、mink という名前のクラス マップが lynx という名前のポリシー マップに割り当てられ

ます。

Router(config)# policy-map lynxRouter(config-pmap)# class minkRouter(config-pmap-c)#

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ポリシー マップのコマンド

10-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

次の例では、デフォルトのクラス マップが lynx という名前のポリシー マップに割り当てられます。

Router(config)# policy-map lynxRouter(config-pmap)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)#

専用アクセス レートの指定

専用アクセス レートを指定するには、ポリシー マップ クラス設定モードで police コマンドを入力

します。このコマンドを使用して低優先順位トラフィックを制御し、インターフェイスが高優先順

位トラフィックにより多くの帯域幅を使用するようにしたり、特定のレートをインターフェイスに

強制したりできます。

レートの認定は、ビット レートとして、あるいは帯域幅のパーセンテージとして指定できます。

IP-RAN 機能を使う場合は、動的帯域幅機能を利用できるよう、Committed Information Rate(CIR; 認

定情報レート)をパーセンテージで指定してください。詳細については、「IP 無線アクセス ネット

ワークの有効化」(P. 10-29)を参照してください。次のコマンドの要約は、この 2 種類のコマンド

形式を示しています。

police bps [burst-normal] [burst-max] [conform-action action exceed-action action]

police cir percent percent [bc conform-burst-in-msec] [be peak-burst-in-msec][conform-action action exceed-action action]

no police

(注) RPM-XF では、police コマンドでの pir percent キーワードと violate-action キーワードの使用はサポートしていません。

パラメータ 説明

bps 平均レート(Bps)。有効な値は 8000~ 200000000 です。

normal-burst (オプション)通常バースト サイズ(バイト単位)。有効な値は 1000 ~

51200000 です。デフォルトの通常バースト サイズは 1500 バイトです。

max-burst (オプション)超過バースト サイズ(バイト単位)。有効な値は 1,000 ~

51200000 です。

conform-action action レート(またはパーセンテージ)を超過していないときのアクションを指

示します。

アクションのリストは表 10-1 を参照してください。

exceed-action action レート(またはパーセンテージ)を超過したときのアクションを指示しま

す。

アクションのリストは表 10-1 を参照してください。

cir 認定情報レート(CIR)。トラフィックのポリシングに CIR を使うことを

指定します。

percent CIR の計算に帯域幅のパーセンテージを使うことを指定します。

percent 帯域幅のパーセンテージを指定します。有効な範囲は 1~ 100です。

bc (オプション)トラフィック ポリシングの最初のトークン バケットが使用

する適合バースト(bc)サイズです。

conform-burst-in-msec (オプション)bc 値をミリ秒(Ms)単位で指定します。有効な範囲は 1~

2000 です。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ポリシー マップのコマンド

10-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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コマンドラインで police bps だけを入力すると、デフォルト動作が行われます。つまり、bps 値に

適合するトラフィックは送信され、bps 値を超過しているトラフィックは廃棄されます。

ポリシーを無効にする場合は、このコマンドに no を付けます。

次の例では、mink という名前のクラスに CAR が割り当てられます。

Router(config)# policy-map lynxRouter(config-pmap)# class minkRouter(config-pmap-c)# police 720000 90000 90000 conform-action transmit exceed-action drop

重み付けランダム早期検出の有効化

random-detect コマンドを使用して、重み付けランダム早期検出(WRED)を有効にします。WRED

は輻輳中、IP 優先順位に基づいてパケットをランダムに廃棄します。random-detect コマンドは、帯域幅保証を含むトラフィック クラスに対して WRED 廃棄ポリシーを有効にします。

(注) WRED を有効にする前に帯域幅を設定しておく必要があります(「帯域予約と低遅延プライオリティ キューイング」(P. 10-10)を参照)。

(注) ATM インターフェイスでは、Variable Bit Rate(VBR; 可変ビット レート)の PVC のみで WRED を使用できます。Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート)として設定された PVC では WREDを使用できません。

表 10-1 CAR アクション

アクション 説明

drop 一致するトラフィックをすべて廃棄します。

set-clp-transmit value ATM セルに対して ATM Cell Loss Priority(CLP; セル損失優先度)ビッ

トを 0 から 1 に設定し、ATM CLP ビットを 1 に設定した状態でパ

ケットを送信します。

set-dscp-transmit value dscp を設定してそれを送信します(一致しないトラフィックを新し

い dscp 値でマークします)。値の範囲は 0~ 63 です。

set-mpls-exp-transmit value MPLS EPX ビットを設定してそれを送信します。値の範囲は 0~ 7 で

す。

set-prec-transmit value パケット プロシージャを書き換えてそれを送信します(一致するト

ラフィックを新しい IP 優先順位値でマークします)。値の範囲は 0~

7 です。

set-qos-transmit value QoS グループを設定してそれを送信します(一致するトラフィックを

新しい QoS 値でマークします)。値の範囲は 0~ 99 です。

transmit トラフィックを転送します。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ポリシー マップのコマンド

10-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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random-detect [ewc value | prec prec-value min-value max-value mark-denom][no] random-detect [ewc value | prec prec-value min-value max-value mark-denom]

ヒント 通常、WRED の利点を最もよく生かせるのは、引数なしで random-detect キーワードを使用した場合です。

WRED を無効にする場合は、このコマンドに no を付けます。

次の例では、WRED を適用します。

Router(config)# policy-map lynxRouter(config-pmap)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)# random-detect

帯域予約と低遅延プライオリティ キューイング

ここでは、帯域予約および低遅延プライオリティの設定方法を説明します。これらのキューイング

方式によって、差別化したサービスを顧客に提供できます。

RPM-XF は通常、リンクから伝送されるのを到着順に待機している全トラフィック ストリームから

のパケットに対して、単一のキューを使用します。この方式は常にリンク帯域幅全体を使用するた

め、単純で効率的であり、パケットあたりの平均遅延を最小に抑えることができます。しかし、単

一キュー方式はトラフィック ストリーム間の違いを認識しません。つまり、ストリーム内のトラ

フィックが多いほど、リンク帯域幅の共有度合いが大きくなります。

パラメータ 説明

ewc value Exponential-Weighting-Constant(EWC; 指数加重定数)値によって、ランダム検

出が平均キュー サイズの計算に使用するデフォルトの方式を変更することがで

きます。ランダム検出は、現在のキューの長さと最新の平均キューの長さに基

づいて平均キュー サイズを決定します。1~ 16 の値を指定できます。

• 値が大きくなるほど、平均は過去の平均に依存する度合いが高くなります。

これにより、単に一時的なトラフィック状態の変化に WRED が反応するのが遅くなります。

• 値が小さいほど、平均が過去の平均に依存する度合いが低くなります。これ

により、頻繁に変化するトラフィック状態に WRED が敏感に反応します。

prec 次の表に示す情報に従って、優先順位値を指定します。

値 説明

precedence 0~ 7 の値です。通常、0 は低優先順位トラフィックを表し、積極的に管理(廃

棄)できます。7 は高優先順位トラフィックを表します。

min-value 最小しきい値を指定します。32~ 16,384 の値を入力します。

max-value 最大しきい値を指定します。32~ 16,384 の値を入力します。

mark-denom 廃棄確率を指定します。1~ 65,535 の値を入力します。たとえば、この値を 256

に設定すると、平均キューが最大しきい値に達したときに、256 のうち 1 つの割

合でパケットが廃棄されます。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ポリシー マップのコマンド

10-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

帯域予約は異なるトラフィック ストリーム間でリンク帯域幅を複数のキューに分割します。各

キューには、すべての空でない キュー間で分割されたリンク帯域幅が適切に割り当てられます。空

のキューに関連付けられた帯域幅は無駄に使用されず、送信するパケットのあるキューに未使用の

帯域幅を分割することによって、単一のキュー方式と同じように複数のキューの平均遅延が同じに

なり、しかも均等化のメリットがあります。

低遅延プライオリティ キューイングでは、保証された最小帯域幅を 1 つのキューに割り当て、生の

音声や映像など、遅延に影響されやすいトラフィックに対してパケット遅延の変動を最小に抑えま

す。

(注) 同じクラスで帯域幅と低遅延プライオリティを組み合わせることはできません。

帯域予約キューイング

bandwidth コマンドを使用して、複数のクラス キューを作成します。

bandwidth rate-in-kbps[no] bandwidth

rate-in-kbps パラメータの値は 8~ 2,000,000 で、リンク帯域幅の 1~ 99% を表します。

帯域幅キューイングを無効にする場合は、このコマンドに no を付けます。

次の例では、2 つのクラス キューを設定しています。

• IP 優先順位ビットの設定が 1、2、3、4 のいずれかであるパケットの場合、18Kbps のキュー

• IP 優先順位ビットの設定が 5、6、7 のいずれかであるパケットの場合、54Kbps のキュー

インターフェイスの帯域幅が 128Kbps であると仮定すると、2 つのクラス キューには、インター

フェイス帯域幅の 25% および 62% が与えられます。IP 優先順位 0 を含む他のすべてのトラフィッ

クには、帯域幅の残りの 8Kbps つまり 13% が与えられます。

Router# enableRouter# configure terminalRouter(config)# class-map cityRouter(config-cmap)# match ip precedence 1 2 3 4Router(config-cmap)# class-map bostonRouter(config-cmap)# match ip precedence 5 6 7Router(config-cmap)# policy-map precedence-queuesRouter(config-pmap)# class cityRouter(config-pmap-c)# bandwidth 16Router(config-pmap-c)# class bostonRouter(config-pmap-c)# bandwidth 40Router(config-pmap-c)# interface switch1:1Router(config-if)# service-policy output precedence-queuesRouter(config-if)# end

キューの実際のスループットは、リンクその他のキューが未使用の場合、高くなります。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ポリシー マップのコマンド

10-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

低遅延プライオリティ キューイング

低遅延プライオリティ キューイングでは、リンク帯域幅の指定の割り当てを 1 つのキューに割り当

てることで、そのキューが他のすべてのキューより優先されるようにします。低遅延プライオリ

ティ キューイングは、生の音声や映像など遅延に影響されやすいトラフィックに対して、パケット

遅延の変動を最小に抑えます。

priority コマンドを使用して、低遅延プライオリティ キューを作成します。

priority rate-in-kbps[no] priority

rate-in-kbps パラメータの値は 8~ 2,000,000 で、保証された最小帯域幅を表します。

プライオリティ キューイングを無効にする場合は、このコマンドに no を付けます。

次の設定例では、音声トラフィックに対するプライオリティ キューを作成し、それをインターフェ

イス switch1.1 に適用します。

Router# enableRouter# configure terminalRouter(config)# class-map voiceRouter(config-cmap)# match ip rtp 2000 2000Router(config-cmap)# policy-map voice-queueRouter(config-pmap)# class voiceRouter(config-pmap-c)# priority 56Router(config-pmap-c)# interface switch1:1Router(config-if)# service-policy output voice-queueRouter(config-if)# end

プライオリティ キューの実際のスループットは、最小値より高くなることがあります。リンクの他

のすべてのキューが空の場合、リンク帯域幅全体がプライオリティ キューに割り当てられるためで

す。

汎用トラフィック シェーピング

RPM-XF では、リモート サイトの要件に適合するために、またはそのインターフェイスで提供され

るサービス レートを維持するためにインターフェイスのトラフィック フローを制御または変更す

るメカニズムとして、トラフィック シェーピングを使用します。Generic Traffic Shaping(GTS; 汎

用トラフィック シェーピング)は、インターフェイスがカプセル化されているかどうかにかかわら

ず、すべてのインターフェイスのトラフィック シェーピングをサポートします。

現在の Cisco IOS ソフトウェアには 2 つのトラフィック シェーピングが実装されています。GTS と

Frame Relay Traffic Shaping(FRTS; フレームリレー トラフィック シェーピング)です。ここでは、

GTS について説明します。

(注) RPM-XF はフレームリレーをサポートしていません。

(注) トラフィックの shape コマンドは、ポリシー マップ クラス設定モードで使用します。インターフェイス設定モードではサポートされていません。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ポリシー マップのコマンド

10-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

shape コマンドは、スループットを rate-in-kbps(単位 KBps のレート)と等しくなるよう制限します。

shape rate-in-kbps[no] shape

rate-in-kbps パラメータの値は 56~ 2,000,000 で、可能な最大スループットを表します。

トラフィック シェーピングを無効にする場合は、このコマンドに no を付けます。

次の設定例では、トラフィック シェープがスループット 100 に設定されます。

Router(config-pmap-c)# shape 100Router(config-pmap-c)#

キュー限度の指定

ここでは、キューが保持するパケット数の指定方法を説明します。キュー限度を高くすると、割り

当てられたインターフェイスでの一時的な輻輳によって廃棄されるパケットの数を減らすことが

できます。キュー限度は、輻輳管理におけるデフォルトのパケット廃棄方式として動作します。未

指定ビット レート(UBR)として設定された ATM PVC で queue limit コマンドを使用することはできません。

(注) ATM インターフェイスでは、可変ビット レート(VBR)の PVC のみでキュー限度を適用できます。

queue-limit packets[no] queue-limit

packets パラメータは 32~ 16,384 のパケット数で、2 のべき乗です(64、128、256 など)。

(注) 指定されたパケット数が 2 のべき乗でない場合、入力された数は自動的に 2 のべき乗に切り上げられます。たとえば、パケット数を 60 と入力すると、64 に切り上げられます。

キュー限度をデフォルト値に戻す場合は、このコマンドに no を付けます。

show interface コマンドを使用すると、現在のキュー限度を調べることができます。キュー限度を

高い値に設定すると、他のインターフェイスが使用できるパケット バッファ数が少なくなります。

次の例では、キュー限度は 256 パケットに設定されます。

Router(config)# policy-map lynxRouter(config-pmap)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)# queue-limit 256

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ポリシー マップのコマンド

10-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

セット値の適用

set コマンドによって、他のルータが QoS 管理に使用できるビット値をマークすることができます。

set {ip {dscp value | precedence value} | qos-group value | atm-clp | mpls experimental value}[no] set {ip {dscp value | precedence value} | qos-group value | mpls experimental value}

外部から見える値は次のとおりです。

内部で見える値は次のとおりです。

設定値をデフォルトに戻す場合は、このコマンドに no を付けます。

次の設定例では、IP 優先順位と QoS グループに対してビット値が設定されます。

Router(config)# policy-map lynxRouter(config-pmap)# class minkRouter(config-pmap-c)# set ip precedence 7Router(config-pmap-c)# set qos-group 8

パラメータ 説明

dscp 0~ 63 の値

precedence 0~ 7 に設定された優先順位ビット。通常、0 は低優先順位トラフィックを表

します。7 は高優先順位トラフィックを表します。

パラメータ 説明

qos-group パケットを QoS グループに分類するのに使用できるグループ ID をルーティ

ング テーブルに設定します。値は 0~ 99 です。

atm-clp ATM セル損失優先度を設定します。この引数を使用して、輻輳が激しい場合

に指定の PVC の ATM セルが廃棄される確率を設定します。

mpls experimental 0~ 7 の値で、通常、0 は低優先順位トラフィックを表し、7 は高優先順位ト

ラフィックを表します。

(注) set mpls experimental は、EXP ビットをインポジション フレーム(MPLS タグ スタックに追加されるタグの付いたフレームなど)のみに設定します。

(注) set mpls experimental は、入力ポリシー マップのみで有効です。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定service-policy コマンド

10-15Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

service-policy コマンドポリシー マップをインターフェイスに関連付けるには、service-policy コマンドを使用します。

service-policy [input | output] name[no] service-policy [input | output] name

(注) 帯域幅、低遅延プライオリティ、ランダム廃棄、キュー限度、およびシェープ パラメータは output の場合にのみ使用され、input 引数を使用する場合は無視されます。

インターフェイスからサービス ポリシーを削除する場合は、このコマンドに no を付けます。

2 つを超えるサービス ポリシーをインターフェイスに関連付けることはできません。関連付けられ

るのは input に 1 つと output に 1 つです。

ATM インターフェイスでは、PVC だけにポリシー マップを適用できます。

次の例では、ポリシー マップ lynx が、ギガビット イーサネット ラインカードのインターフェイス

の着信トラフィックに適用されます。

(注) service-policy コマンドを使用するには、CEF スイッチングがオンになっている必要があります。

Router(config)# interface gigabitethernet 1/0Router(config-if)# service-policy input lynx

次の例では、ポリシー マップが ATM PVC に適用されています。

Router(config)# interface switch1.1Router(config-if)# pvc 0/101Router(config-if-atm-vc)# service-policy input lynx

パラメータ 説明

input インターフェイスの着信トラフィック

output インターフェイスの発信トラフィック

name ポリシー マップの名前

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定表示コマンド

10-16Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

表示コマンド

ここでは、クラス マップとポリシー マップに関する情報の表示に使用するコマンドを説明します。

show policy-map

このコマンドは、1 つまたはすべてのポリシー マップの設定を表示し、設定に関する情報を一覧表

示します。この例を次に示します。

Router# show policy-map lynx Policy Map lynx class mink set qos-group 8 Policy Map jaguar class class-default random-detect random-detect exponential-weighting-constant 9 random-detect precedence 0 16 32 10 random-detect precedence 1 18 32 10 random-detect precedence 2 20 32 10 random-detect precedence 3 22 32 10 random-detect precedence 4 24 32 10 random-detect precedence 5 26 32 10 random-detect precedence 6 28 32 10 random-detect precedence 7 30 32 10

show policy-map interface

このコマンドは 1 つまたはすべてのインターフェイスのポリシー マップの統計情報を表示します。

この例では、特定のシリアル インターフェイスの統計情報を表示します。

Router# show policy-map interface [pos1/0] Pos1/0 service-policy input: lynx class-map: mink (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute rate 0 bps match: access-group 3 set: qos-group 8

show class-map

このコマンドは、クラス マップを一覧表示し、それぞれの match 文を表示します。この例を次に示

します。

Router# show class-map mink Class Map match-all mink (id 3) Match access-group 3

Class Map match-all pink (id 4) Match access-group 23 Match qos-group 32

Class Map match-any class-default (id 0) Match any Class Map match-all customer_pri (id 2)

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質ポリシー伝搬例

10-17Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

show vlans

このコマンドは、仮想 LAN サブインターフェイスを 1000 までリストアップします。この例を次に

示します。

Router# show vlansVirtual LAN ID: 1 (IEEE 802.1Q Encapsulation)VLAN Trunk Interface: GigabitEthernet1/0Protocols Configured: Address: Received: Transmitted: IP 200.1.1.1 18 273894058

ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質ポリシー伝搬例

ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質(QoS)ポリシー伝搬(QPPB)によっ

て、BGP コミュニティ リスト、BGP 自律システム パス、およびアクセス リストに基づいて IP 優

先順位別にパケットを分類できます。パケットが分類された後、専用アクセス レート(CAR)や重

み付けランダム早期検出(WRED)など他の QoS 機能を使用して、ビジネス モデルに適したポリ

シーを指定して適用することができます。

この例では、次の設定方法を示しています。

1. BGP コミュニティ リスト、アクセス リスト、および BGP AS パスに一致するルート マップを作成

2. 近隣ルータから取得したルートに IP 優先順位を適用

この例では、RPM-XF は autonomous system(AS; 自律システム)10 と AS 60 からルートを取得しま

す。定義されたルート マップに一致するすべてのパケットに QoS ポリシーが適用されます。

RPM-XF から AS 10 または AS 60 へのパケットはすべて、該当の QoS ポリシーへ送られます(図

10-2 を参照)。

図 10-2 RPM-XF ルートと QoS ポリシーの適用

RPM-XF の設定Router(config)# router bgp 30Router(config)# table-map precedence-mapRouter(config-router)# neighbor 20.20.20.1 remote-as 10Router(config-router)# neighbor 20.20.20.1 send-communityRouter(config-router)# neigh 20.20.20.1 route-map precedence-map out!Router(config)# ip bgp-community new-format

RPM-XF

2. 3. QoS

1.

4. QoS

B

30

7564

8

10

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質ポリシー伝搬例

10-18Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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コミュニティ 1 に一致、IP 優先順位を priority に設定、QoS グループを 1 に設定。

Router(config)# route-map precedence-map permit 10Router(config-route-ma)# match community 1Router(config-route-ma)# set ip precedence priorityRouter(config-route-ma)# set ip qos-group 1

コミュニティ 2 に一致、IP 優先順位を immediate に設定。

Router(config)# route-map precedence-map permit 20Router(config-route-ma)# match community 2Router(config-route-ma)# set ip precedence immediate

コミュニティ 3 に一致、IP 優先順位を flash に設定。

Router(config)# route-map precedence-map permit 30Router(config-route-ma)# match community 3Router(config-route-ma)# set ip precedence flash

コミュニティ 4 に一致、IP 優先順位を flash-override に設定。

Router(config)# route-map precedence-map permit 40Router(config-route-ma)# match community 4Router(config-route-ma)# set ip precedence flash-override

コミュニティ 5 に一致、IP 優先順位を critical に設定。

Router(config)# route-map precedence-map permit 50Router(config-route-ma)# match community 5Router(config-route-ma)# set ip precedence critical

コミュニティ 6 に一致、IP 優先順位を internet に設定。

Router(config)# route-map precedence-map permit 60Router(config-route-ma)# match community 6Router(config-route-ma)# set ip precedence internet

コミュニティ 7 に一致、IP 優先順位を network に設定。

Router(config)# route-map precedence-map permit 70Router(config-route-ma)# match community 7Router(config-route-ma)# set ip precedence network

IP アドレス アクセス リスト 69 に一致、または AS パス 1 に一致、IP 優先順位を critical に設定、

QoS グループを 9 に設定。

Router(config)# route-map precedence-map permit 75Router(config-route-ma)# match ip address 69Router(config-route-ma)# match as-path 1Router(config-route-ma)# set ip precedence criticalRouter(config-route-ma)# set ip qos-group 9

上記以外は、IP 優先順位を routine に設定します。

Router(config)# route-map precedence-map permit 80Router(config-route-ma)# set ip precedence routine

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質ポリシー伝搬例

10-19Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

コミュニティ リストを定義します。

Router(config)# ip community-list 1 permit 60:1Router(config)# ip community-list 2 permit 60:2Router(config)# ip community-list 3 permit 60:3Router(config)# ip community-list 4 permit 60:4Router(config)# ip community-list 5 permit 60:5Router(config)# ip community-list 6 permit 60:6Router(config)# ip community-list 7 permit 60:7

AS パスを定義します。

Router(config)# ip as-path access-list 1 permit ^10_60

アクセス リストを定義します。

Router(config)# access-list 69 permit 69.0.0.0

ルータ B の実行設定RouterB(config)# router bgp 10RouterB(config-router)# neighbor 30.30.30.1 remote-as 30RouterB(config-router)# neighbor 30.30.30.1 send-communityRouterB(config-router)# neigh 30.30.30.1 route-map send_community out!RouterB(config)# ip bgp-community new-format

プレフィックス 10 に一致、コミュニティを 60:1 に設定。

RouterB(config)# route-map send_community permit 10RouterB(config-route-ma)# match ip address 10RouterB(config-route-ma)# set community 60:1

プレフィックス 20 に一致、コミュニティを 60:2 に設定。

RouterB(config)# route-map send_community permit 20RouterB(config-route-ma)# match ip address 20RouterB(config-route-ma)# set community 60:2

プレフィックス 30 に一致、コミュニティを 60:3 に設定。

RouterB(config)# route-map send_community permit 30RouterB(config-route-ma)# match ip address 30RouterB(config-route-ma)# set community 60:3

プレフィックス 40 に一致、コミュニティを 60:4 に設定。

RouterB(config)# route-map send_community permit 40RouterB(config-route-ma)# match ip address 40RouterB(config-route-ma)# set community 60:4

プレフィックス 50 に一致、コミュニティを 60:5 に設定。

RouterB(config)# route-map send_community permit 50RouterB(config-route-ma)# match ip address 50RouterB(config-route-ma)# set community 60:5

プレフィックス 60 に一致、コミュニティを 60:6 に設定。

RouterB(config)# route-map send_community permit 60RouterB(config-route-ma)# match ip address 60RouterB(config-route-ma)# set community 60:6

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定ボーダーゲートウェイ プロトコルを使用したサービス品質ポリシー伝搬例

10-20Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

プレフィックス 70 に一致、コミュニティを 60:7 に設定。

RouterB(config)# route-map send_community permit 70RouterB(config-route-ma)# match ip address 70RouterB(config-route-ma)# set community 60:7

上記以外は、コミュニティを 60:8 に設定します。

RouterB(config)# route-map send_community permit 80RouterB(config-route-ma)# set community 60:8

アクセス リストを定義します。

RouterB(config)# access-list 10 permit 61.0.0.0RouterB(config)# access-list 20 permit 62.0.0.0RouterB(config)# access-list 30 permit 63.0.0.0RouterB(config)# access-list 40 permit 64.0.0.0RouterB(config)# access-list 50 permit 65.0.0.0RouterB(config)# access-list 60 permit 66.0.0.0RouterB(config)# access-list 70 permit 67.0.0.0

次の例では、IP 優先順位と QoS グループ ID に基づいてパケットを分類するようにいくつかのイン

ターフェイスを設定する方法を示しています。

interface switch1.1ip address 200.28.38.2 255.255.255.0bgp-policy source ip-prec-mapno ip mroute-cacheno cdp enableframe-relay interface-dlci 20 IETF

interface switch1.2ip address 200.28.28.2 255.255.255.0bgp-policy source qos-groupno ip mroute-cacheno cdp enable

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定Versatile Traffic Management System

10-21Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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Versatile Traffic Management SystemRPM-XF 上の Versatile Traffic Management System(VTMS)では、Virtual Channel(VC; 仮想チャネ

ル)間で帯域幅を共有することができます。アイドル状態になっている VC の帯域幅を、他の VC

が使用することができます。VTMS では、すべての VC が同じ VTMS リンクを共有することができ

ます。また、VTMS は、ATM リンクと Packet Over SONET(POS)リンクまたは GigE リンクのい

ずれかをサポートします。

RPM-XF 上の VTMS では 65535 の帯域幅除数を使用し、またトラフィック輻輳を処理するためにダ

ミーのフル キューを使用します。これにより、UBR(未指定ビット レート)のパケット廃棄を含

むパケット廃棄が可能になります。

VTMS は、パケット デキューイングを抑止するためにパケット ヘッダー内のフロー ビットを使用

します。

フロー ビット制御には次の 2 種類があります。

• ソフトウェア フロー ビット

• ハードウェア キュー ステータス

ソフトウェア フロー ビットとハードウェア キュー ステータスの両方がレディ状態を示す場合はパ

ケットがエンキューされ、ソフトウェア フロー ビットとハードウェア キュー ステータスの両方が

輻輳状態を示す場合はデキューされます。

パケットがエンキューされると、フロー ビット テーブルにフロー ビットが追加されます。フロー

ビット テーブルは、ライン カードが輻輳しているか調べるために使用されます。ライン カードが

輻輳している場合、VTMS はダミーのフル キューを作成します。これにより、パケットは強制的に

廃棄、またはデキューされます。

(注) VTMS は UBR でもダミーのフル キューを使用しますが、RPM-XF は UBR パケットのヘッダーを廃棄するため、インターフェイス上にトラフィックの輻輳がある場合に UBR は廃棄されます。

(注) RPM-XF では、VTMS がデフォルトで有効になっています。

VTMS バッファ管理

VTMS では、バッファとキューの違いを知っておくことが必要です。

• バッファはパケットだけを保存するメモリ領域です。RPM-XF には 128MB のバッファ メモリがあります。

• キューはデータ構造体であり、特定の順序でバッファ内のパケットを指し示します。

パケットはクラス別に分類され、first-in-first out(fifo; 先入れ先出し)の原則に基づいてキューイン

グされます。キューイングされたパケットは、次の 3 つのパスの 1 つに振り分けられます。

• ファースト パス

• パント パス

• ドロップ パス

メモリ バッファは、管理者が設定し、初期化時に割り当てることができます。管理者は、メモリ

バッファ プールを 8 個まで設定できます。これらのプールは、pool 0~ 7 として指定できます。メ

モリ バッファ プールの割り当ての例を次に示します。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定Versatile Traffic Management System

10-22Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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• プール 0:9216 バイト(合計 100)

• プール 1:4672 バイト(合計 500)

• プール 2:1600 バイト(合計 30000)

• プール 3:640 バイト(合計 67671)

• プール 4:256 バイト(合計 98173)

• プール 5:64 バイト(合計 131000)

バッファ管理 CLI コマンドshow pxf cpu buffersshow pxf cpu buffers leaked <pool no>

VTMS キューイング

キューはデータ構造体であり、VTMS 設定に基づいて特定の順序でバッファ内のパケットを指し示

します。VTMS はパケットを次の 2 つのキュー クラスの 1 つに割り当てます。

ワーク キュー

パケット キュー

キューイング方式は、必要な QoS 機能、スループット、遅延、パケット サイズによって異なりま

す。RMP-XF のキューイングは、小さいパケット、低遅延、高度な QoS に対応する低速、高速どち

らのインターフェイス用にも最適化できます。

VTMS スケジューラは、パケットの振り分け方法を決定します。パケットがクラスに割り当てられ

ると、VTMS スケジューラは、これらのパケットを VTMS 設定に基づいて次のさまざまなタイプの

キューに振り分けます。

• 先入れ先出し(FIFO)

• フェア キューイング

• Weighted Fair Queuing(WFQ; 均等化キューイング)

• Class Based WFQ(CBWFQ; クラス ベース WFQ)

• Low Latency Priority Queuing(LLQ; 低遅延プライオリティ キューイング)

• カスタム キューイング

先入れ先出し(FIFO)キューイングは、最優先タイプのキューイングで、ルーティング アップデー

トのような制御トラフィックで使用します。

フェア キューイングでは、フロー サイズとパケット サイズを基にして、大きいパケットの後の小

さいパケットが待たされないように小さいパケットから処理します。

均等化キューイング (WFQ) では、重みに基づいてパケットを処理します。重みは、各ワーク キュー

内のパケットの IP 優先順位値に基づいて、そのキューに割り当てられます。

クラス ベース WFQ(CBWFQ)は、分類されたトラフィックを処理します。トラフィックの分類は

ユーザが設定します。重みは、そのキューの帯域幅に基づいて VTMS が設定します。

低遅延プライオリティ キューイング(LLQ)は、このキューイング方式の設定後にオンデマンドで

作成される追加のキューです。LLQ は、送られてきた分類済みのトラフィックを処理し、小さいパ

ケットと音声に使用されます。

カスタム キューイングでは、特定のユーザの設定情報に基づいてラウンドロビン方式でパケットを

処理します。カスタム キューイングでは、最大 16 個のキューを使用できます。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定マルチリンク PPP/リンク断片化インターリービング

10-23Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

キューイング CLI コマンドshow pxf cpu queue <interface> - summarized infoshow pxf cpu queue <qid> - detailed info including CIR, MIR, EIR, stats, etc.show pxf cpu statistics qos <interface>show pxf cpu police <policy map>

マルチリンク PPP/リンク断片化インターリービングマルチリンク PPP/リンク断片化インターリービング(MLP/LFI)では、大きいパケットを小さいフ

ラグメントに分割することにより、VoIP パケットのような小さいパケットのために回線が閉塞さ

れないようにすることができます。

T1 速度より低速のインターフェイスでは、特に Voice over IP(VoIP)アプリケーションで、パケッ

トの Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送単位)が最大である場合、低遅延プライオリティ

キュー(LLQ)で回線閉塞の危険に達する可能性があります。これを解決するためには、これらの

インターフェイスに MLP/LFI を実装します。

RPM-XF は MLPPP インターフェイスで MLP/LFI をサポートします。MLP/LFI を有効にしたイン

ターフェイスを最大 200 個までサポートします。MLP/LFI および PPP インターフェイスでは、

Multilink Point-to-Point Protocol(MLPPP)の長いシーケンス番号のフラグメント形式ヘッダーを使

用します。

MLPPP バンドルでの複数リンク上の MLP/LFI はサポートされません。アウト オブ シーケンス フ

ラグメントの受信と再組み立てもサポートされません。

パケットがデキューされると、MLP/LFI は各フラグメントを個別に再スケジュールし、再送します。

MLP/LFI は、すべてのフラグメントを受信した後にのみ遠端でパケットを再組み立てします。

MLP/LFI の設定

MLP/LFI の設定には、次の設定コマンドを使用できます。

Table 10-1 MLP/LFI 設定コマンド

コマンド 説明

ppp multilink インターフェイスでマルチリンクを有効にします。

ppp multilink fragmentation マルチリンク断片化を有効にします。

ppp multilink fragment-delay<milliseconds>

フラグメント間の最大遅延(ミリ秒)を設定します。たとえば、音

声ストリームの最大遅延を 20 ミリ秒として設定できます。MLPPP

はこの値に基づいてフラグメント サイズを選択します。

ppp multilink interleave バンドルされた伝送でリアルタイムのパケット インターリーブを

有効にします。

match ip rtp<starting-port-number>

<range-of-ports>

starting-port-number または range-of-ports に基づいて、インターリー

ブで優先するトラフィックを設定します。これらの割り当てを使用

してパケットを特定のクラスにマップできます。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定マルチリンク PPP/リンク断片化インターリービング

10-24Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

match ip rtp コマンドを使用する方法は、インターリーブの際にトラフィックを分類する方法の 1

つにすぎません。アクセス リストを使用する方法もあります。policy-map コマンドでは、トラフィッ

クのクラスをプライオリティ キューに関連付け、priority コマンドでポリシー マップ内でのそのク

ラスのプライオリティを設定します。次に、service policy でこの分類とアクションをインターフェ

イスに対応付けます。たとえば、次のように設定します。

class-map match-all VOIP match ip rtp 16384 16383

class-map LESS_CRITICAL match access-group 101 policy-map VOIP_PRI class VOIP priority 50 class LESS_CRITICAL set ip precedence 5 interface sw1.100 point-to-pointpvc toortr01 0/58 vbr-nrt 406 406protocol ppp Virtual-Template15interface Virtual-Template15bandwidth 320ip address 10.16.0.105 255.255.255.252ip tcp header-compression iphc-formatservice-policy output VOIP_PRIppp multilinkppp multilink fragment-delay 14ppp multilink interleaveip rtp header-compression iphc-format

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定

10-25Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定Internet Protocol Header Compression(IPHC; インターネット プロトコル ヘッダー圧縮)を使うと、

IP ヘッダーのサイズがきわめて大きい場合やヘッダーとペイロードの大きさがほぼ同じ場合に、

PPP リンクの帯域幅利用率が増加します。PPP リンクの利用率は、1 つの集約ノードが処理できる

呼び出しの数に直接影響する点で重要です。IPHC は、compressed Real Time Protocol(cRTP; 圧縮

RTP)、compressed User Datagram Protocol(cUDP; 圧縮 UDP)、および compressed Transport Control

Protocol(cTCP; 圧縮 TCP)をサポートします。

RPM-XF は、エンドポイント ルータ向けのマルチリンク PPP または PPPoATM PVC 上の IP データ

グラムを圧縮します。各 PVC は複数の IPHC データ フローをサポートします。各フローは、IP/UDP

ヘッダーの一意な組み合わせを表します。RPM-XF は、PVC あたり 1000 のフロー、カードあたり

200 の PVC をサポートします。非アクティブなフローは、一定のタイムアウト時間の経過後、解放

されます。このタイムアウト時間は設定可能です。

IPHC の設定

IPHC が有効なフローは、最初のパケットを完全なヘッダー(通常の IP+UDP および IPHC ヘッダー

の特殊な形式)付きで送信します。後続のパケットは、cUDP または cRTP プロトコルを使用して

圧縮されます。このプロトコルにより、完全なヘッダーは置換されて、IPID、RTP シーケンス、RTP

タイムスタンプなど元のヘッダーとは異なる IP/UDP/RTP ヘッダー フィールドに対応するデルタと

なります。各デルタはゼロまたは非ゼロです。ゼロはヘッダーに変更がなかったことを示します。

デルタがゼロのパケットは、基本フィールドだけを含み、サイズも最小限です。デルタが非ゼロの

パケットは、デルタの数と値に応じてサイズが異なります。デコンプレッサは、元の完全なヘッ

ダーのコピーを保持し、パケット ヘッダーを再組み立てします。IPHC は次のように設定できます。

• IPID デルタ付きの圧縮パケット(すべてのデルタ付きでの通常圧縮)

デコンプレッサは、IPID デルタ付きの圧縮パケットを受け取ると、保存してあった圧縮前のヘッダーのそれぞれのフィールドにデルタを追加することにより、パケット ヘッダーを再組み立てします。一般に、IPHC は、cUDP 向けに 8 ビット圧縮が使用されている場合は、ヘッダーを 2~ 5 バイト(16 ビット圧縮が使用されている場合はもう 1 バイト追加、UDP チェックサムが存在している場合はさらにもう 2 バイト追加)に圧縮します。cRTP 向けに 8 ビット圧縮が使用されている場合は、2~ 8 バイト(16 ビット圧縮が使用されている場合は もう 1 バイト追加、UDP チェックサムが存在する場合はさらにもう 2 バイト追加)に圧縮します。

この機能を有効にするには、ip rtp header-compression iphc-format コマンドを使用します。

• IPID デルタなしの圧縮パケット(IPID デルタなしの cUDP)

デコンプレッサは、圧縮パケットを受け取ると、保存してあったヘッダー情報を使って、上記

と同じ方法により、パケットを再組み立てします。ただし、コンプレッサが IPID デルタを符号化しないために、デルタが 0 とされ、IPID フィールドの完全性が保証されない場合を除きます。

この機能を有効にするには、ip rtp header-compression iphc-format および hw-module rpm ipranコマンドを使用します。詳細については、「IP-RAN 向けの RPM-XF の設定」(P. 10-32)を参照してください。

(注) この機能は、IPHC 拡張機能の 1 つで、IP-RAN が有効な場合のみ有効です。IP-RAN が無効な場合、IPHC は通常の圧縮を使用します。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定

10-26Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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(注) RPM-XF は TCP 圧縮解除をサポートしていますが、TCP 圧縮はサポートしていません。TCP パケットは常に圧縮なしで送信されます。圧縮された TCP パケットの圧縮解除は、それらをルート プロセッサにパントすることによって行われます。圧縮された TCP トラフィックには、PXF とルートプロセッサ間で個別のキューが使用されます。TCP パケットは 2.4MBps を超える速度で廃棄されます。IPHC を有効にしたインターフェイスでは、特にカスタマー エッジ ルータが TCP 圧縮を選択的に停止できない場合は TCP トラフィックを搬送しないでください。

圧縮の設定

デフォルトでは、cRTP プロトコルは UDP および RTP パケットをすべて圧縮します。RTP は別と

して UDP パケットを圧縮することが容認できないネットワークの場合には、UDP 圧縮の無効を選

択することができます。cRTP が有効なときの UDP 圧縮の有効 /無効を指定するには、hw-modulerpm udp-comp コマンドを使用します。

(注) IP-RAN が有効なときは UDP 圧縮を無効にはできません。IP-RAN は cUDP パケットのみを圧縮します。

IPHC をサポートしているコマンド

次の CLI コマンドは IPHC をサポートしています。

表 10-2 設定コマンド

コマンド 説明

clear ip rtp header-compression インターフェースの cRTP/cUDP 統計情報を 0 にリセットします。

clear ip tcp header-compression インターフェイスの TCP 圧縮解除統計情報をリセットします。

hw-module rpm udp-comp UDP ヘッダー圧縮を有効にします。このコマンドの no バージョ

ンは UDP 圧縮を無効にします。デフォルトでは、cRTP が有効な

場合 cUDP は有効です。

ip rtp compression-connections <number>

インターフェイスでサポートする cRTP/cUDP ヘッダー圧縮接続

の総数を指定します。デフォルトは 16、最大値は 1000 です。こ

のコマンドの no バージョンは、デフォルト(16)を復元します。

ip rtp header-compression iphc-format

インターフェイス上で、 iphc 形式を使用した cRTP/cUDP ヘッ

ダー圧縮を有効にします。このコマンドの no バージョンは、ヘッ

ダー圧縮を無効にします。

ppp iphc max-time IPHC フローのタイムアウト値を設定します。デフォルトは 5 秒

に設定されています。このコマンドの no バージョンは、デフォ

ルトのタイムアウト値を復元します。

show pxf cpu queue <qid> cTCP キューの専用キュー ID(qid)を使用します。

show pxf cpu queue RP ルート プロセッサにパントされた cTCP パケットを表示します。

show pxf cpu statistics crtp [interface]

インターフェイスのすべての PXF IPHC 統計情報を表示します。

ルート プロセッサが行うすべての処理の統計値は、この情報には

反映されません。

show int <interface> rpmxf-iphc-db

デバッグ対象のインターフェイス IPHC データベースを表示しま

す。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定

10-27Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

show ip rtp header-compression および show ip tcp header-compression コマンドは、次のような IPHC

統計情報を表示します。

show ip rtp header-compression [interface]

インターフェイスのすべての統計情報を表示します。

show ip tcp header-compression [interface]

インターフェイスの TCP 圧縮解除統計情報を表示します。

表 10-2 設定コマンド(続き)

コマンド 説明

表 10-3 IPHC 統計情報

統計情報 説明

Rcvd:

total デコンプレッサが処理した総パケット数。

compressed 受信した圧縮 cRTP/cUDP パケット数。

status msgs 受信したコンテキスト ステータス メッセージ。このメッセージは、圧縮パ

ケットのヘッダーに格納されたシーケンス番号がデコンプレッサが予期する

ものと異なる場合にデコンプレッサが送信します。また、フローがデコンプ

レッサでタイムアウトとなり、タイムアウトに対する応答としてコンプレッ

サが完全なヘッダーを送信しなかった場合にも、このメッセージが送信され

ます。

dropped エラーのため廃棄された圧縮パケットの数を示します。

Sent:

total コンプレッサが処理した総パケット数。

compressed 送信した圧縮 cRTP/cUDP パケット数。

status msgs 送信したコンテキスト ステータス メッセージ。このメッセージは、デコンプ

レッサが、受信した圧縮パケットにシーケンス番号の問題を見つけた場合に

送信します。

Connect:

collisions 再試行の後に空の接続 ID が見つからない場合に送信した非圧縮パケットの

数。

rx slots、tx slots 仮想アクセス インターフェイス上の cRTP/cUDP 接続の数を示します。この

数は、PPPoATM またはマルチリンク PPP の最終ネゴシエート値を表します。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定

10-28Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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IPHC の例

次の例は IPHC 情報を表示しています。

show pxf cpu statistics crtp [interface]

Interface Virtual-Access3: Rcvd: compressed : 0 pkts / 0 bytes fullheader : 0 pkts / 0 bytes dropped : 0 pkts cs (status) : 0 pkts Sent: compressed : 0 pkts / 0 bytes fullheader : 0 pkts / 0 bytes uncompressed: 0 pkts / 0 bytes cs (status) : 0 pkts Collisions : 0 pkts Punted to RP : 0 pkts (IP Options/RTP ext/CSRC) Compressed TCP in : 0 pkts Max CID : 1000 Cids in use : 0 Timeout (compr) : 9 Timeout (decompr) : 8

show int <interface> rpmxf-iphc-db

Interface : Virtual-Access3IPHC enabled: yes IPHC id: 1 vcci: 15 states: 0 hashMask: 0x3E8

Tx stats in shadow memory:compressedout :pkts = 0 , bytes = 0uncompressedout :pkts = 0 , bytes = 0fullheaderout :pkts = 0 , bytes = 0cs_packet_rcvd 0 num_cid_collisions 0

Rx stats in shadow memory:compressedin :pkts = 0 , bytes = 0fullheaderin :pkts = 0 , bytes = 0compressed_tcp_in :pkts = 0cs_packet_sent 0 punted(IP options/RTP ext/CSRC list) 0tossed packets(bad CRC) 0IPHC enabled on PXF(read from PXF): yes

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-29Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

IP 無線アクセス ネットワークの有効化IP Radio Access Network(IP-RAN; IP 無線アクセス ネットワーク)は、IP 通信を無線アクセス ネッ

トワーク向けに最適化する機能の集まりです。IP-RAN には次のような機能があります。

• IPHC パケット フローにおける IP ID フィールド デルタの送信の無効化

• cUDP シーケンス番号不一致に関する CS パケットの抑制

• フロー期限切れタイマー

• cUDP 圧縮のみの実行

• 動的帯域幅ネゴシエーション

これらの機能は、基本的に、帯域幅利用を無線アクセス ネットワーク向けに最適化します。この最

適化は、T1/E1 回線などコストが重視される WAN リンクを介した音声トラフィックに効果を発揮

します。

IP-RAN をサポートしているコマンド

IP-RAN をサポートしている CLI コマンドは次のとおりです。

hw-module rpm ipran

ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)で IP 無線アクセス ネットワーク(IP-RAN)機能を有効

にするには、グローバル設定モードで hw-module rpm ipran コマンドを使用します。IP-RAN を無

効にするには、このコマンドを no 形式で使用します。

hw-module rpm ipran

no hw-module rpm ipran

このコマンドは、RPM-XF カードの IP-RAN 機能を有効にします。IP-RAN 機能は、無線アクセス

ネットワークを全面的に利用できるよう、MPSM を介したマルチリンク PPP 接続を最適化します。

表 10-4 IP-RAN 設定コマンド

コマンド 説明

hw-module rpm ipran IP-RAN 機能を有効にします。このコマンドの no バージョンは

IP-RAN を無効にします。

ppp iphc max-time IPHC フローのタイムアウト値を設定します。このコマンドの noバージョンは、デフォルトのタイムアウト値を復元します。これ

は、IP-RAN だけでなく、すべての IPHC フローに適用される汎用

機能です。

show rpm ipran IP-RAN の動作ステータス(有効か無効か)を表示します。

show ip rtp header-compression virtual-access

ヘッダー圧縮統計情報を表示します。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-30Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ppp iphc max-time

IPHC フローが期限切れになるまでの最大待ち時間を指定するには、インターフェイス設定モード

で ppp iphc max-time コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、no形式でこのコマンドを使用します。

ppp iphc max-time length-of-time

no ppp iphc max-time

ppp iphc max-time コマンドは、アイドル状態になっているフローのフロー コンテキスト ID を期限

切れにすることにより、IPHC パフォーマンスを改善できます。length-of-time で指定した時間の間、

フローに対してアクティビティがなかった場合、そのフロー コンテキスト ID は新しいフローで再

利用できます。このコマンドは、IP-RAN ソリューションだけでなく、すべての IPHC フローに適用

されます。

このコマンドが実装する機能は、ip header-compression max-time コマンドと同じです。

show rpm ipran

IP 無線アクセス ネットワーク(IP-RAN)機能の動作ステータスを表示するには、特権 EXEC モー

ドで show rpm ipran コマンドを使用します。

show rpm ipran

このコマンドは、IP-RAN の動作ステータス(有効か無効か)を表示します。

show ip rtp header-compression

Compressed Real-Time Transport Protocol(CRTP; 圧縮リアルタイム転送プロトコル)を表示するに

は、特権 EXEC モードで show ip rtp header-compression コマンドを使用します。

show ip rtp header-compression [detail] [interface-type interface-number]

特定のインターフェイス上での RTP ヘッダー圧縮についての情報を取得するときには、このコマン

ドを入力します。detail キーワードを指定すると、次の情報が表示されます。

length-of-time IPCH フローが期限切れになるまでの待ち時間を秒単位で指定します。指定

できる時間の範囲は 0~ 255 秒です。デフォルト値は 5 秒です。

detail (オプション)各接続の詳細を表示します。

interface-type

interface-number

(オプション)インターフェイスのタイプと番号。RPM-XF の場合は、

virtual-access とインターフェイス番号を入力します。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-31Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

IP-RAN の設定

IP-RAN ソリューションは、RPM-XF および MPSM カードを使用します。MPSM カードは、RPM-XF

ルータを接続して、MLPPP(マルチリンク PPP)リンクを介して他のルータにアクセスできるよう

にします(図 10-3 IP-RAN ソリューション を参照)。

図 10-3 IP-RAN ソリューション

MPSM と RPM-XF の間は、PPPoATM カプセル化を使用した ATM PVC で接続されます。RPM-XF

でスレーブ側接続エンドポイントを作成するには、MLPPP バンドル用の帯域幅情報が必要です。

MPSM でマスター側接続エンドポイントを作成するには、RPM で使用されている NSAP アドレス

と VPI/VCI が必要です。

ここでは、RPM-XF の設定手順を詳しく説明し、MPSM の設定手順の概要を示します。

表 10-5 仮想アクセス統計情報

統計情報 説明

Max Header リンクに送信できる完全なヘッダーの最大サイズ。完全なヘッダーとは、圧縮な

しで送信される IP パケットのことです。完全なヘッダーには、そのフローで使

用されるコンテキスト ID など追加の情報が含まれています。RPM-XF ではサ

ポートしていません。

Max Time 特定のフローに対して完全なヘッダーを送信するときの最大時間間隔。この時間

が経過した後、該当のフローで完全なヘッダーを 1 つ送信することが必要です。

RPM-XF ではサポートしていません。

Max Period 圧縮パケット数で表した最長期間。この期間を超過すると、該当のフローで完全

なヘッダーを 1 つ送信することが必要です。RPM-XF ではサポートしていません。

Feedback CS パケットの送受信を有効にします。CS パケットは、デコンプレッサがコンプ

レッサにパケット損失について通知するためのフィードバック機構として使用

されます。

Tx Context Tx 方向で現在使用されているフローの数。

Rx Context Rx 方向で現在使用されているフローの数。

T1/E1 ATM PVC IP IP

MPSMRPM-XF

PPPoATM PPPoATM

PPP MLPPP

PPPMux

PPPMLPPP

PPPMux

1229

46

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-32Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

IP-RAN 向けの RPM-XF の設定

IP-RAN の設定では次の作業を行います。

• QoS サービス ポリシーの定義

• IP-RAN の有効化と設定

• PVC の設定

QoS サービス ポリシーの定義

QoS サービス ポリシーを定義するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 ネットワーク上で使用されているデータ タイプについて QoS クラスを定義します。音声およびデー

タ クラスの一般的な定義の例を次に示します。

Router(config)# class-map <data> Router(config-cmap)# match ip precedence <0> Router(config-cmap)# class-map <voice> Router(config-cmap)# match ip precedence <1>

ステップ 2 ポリシー マップを設定します 動的帯域幅機能を最大限に活かせるよう、クラスの帯域幅をパーセ

ンテージで指定します。一般的なポリシーの例を次に示します。

Router(config)# policy-map <ipran-policy-name>Router(config-pmap)# class <voice>Router(config-pmap-c)# priorityRouter(config-pmap-c)# police cir percent <1-100>Router(config-pmap)# class <data>Router(config-pmap-c)# bandwidth percent <1-100>

IP-RAN の有効化と設定

IP-RAN を有効にして設定するには、次の手順を実行します。

ステップ 1 IP-RAN 機能セットを有効にします。

Router(config)# hw-module rpm ipran

ステップ 2 PVC エンドポイントに対して仮想テンプレートを設定します。これらのテンプレートにより、IPHC

の有効化と設定を行います。

Router(config)# interface VirtualTemplate <1>Router(config-if)# ip address <address> <mask>Router(config-if)# ip tcp header-compression iphc-formatRouter(config-if)# ppp iphc max-time <1-255>Router(config-if)# ip rtp header-compression iphc-formatRouter(config-if)# ip rtp compression-connections <1-1000>

ステップ 3 SAR ベースの QoS に Switch1 を設定します。動的帯域幅機能はこのモードで実行する必要がありま

す。

Router(config)# interface Switch1Router(config-if)# atm sar-based-cbwfq

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-33Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

PVC の設定

IP-RAN ソリューションの場合、PVC を使って RPM-XF を MPSM-16-T1E1 に接続します。IP-RAN

が有効なときには、PVC に関して次の制約事項が適用されます。

• Cisco PPP over AAL5 カプセル化は、MPSM-16-T1E1 カードでのみ使用できます。FRSM またはMPSM (ASAP) カードで Cisco PPP over AAL5 カプセル化を使用するには、IP-RAN を無効にしてください。

• PVC を MLP-LFI 向けに設定することはできません。

• 動的帯域幅機能は、RPM-XF 上のすべての PVC スレーブ側接続エンドポイントに適用されます。

• PVC に接続するサービス ポリシーの場合、帯域幅は絶対値ではなくパーセンテージで設定する必要があります。

RPM-XF と MPSM-16-T1E1 の間に IP-RAN ソリューション向けの PVC を作成するには、次の手順

を実行します。

ステップ 1 Switch1 上にポイントツーポイント サブインターフェイスを作成します。RPM-XF は、このインター

フェイスを介してトラフィックをエンドポイント ルータにルーティングします。

Router(config)# interface Switch1.1 point-to-point

ステップ 2 このサブインターフェイスに PVC を追加し設定します。サービス タイプを vbr-rt または vbr-nrt に設定し、対応する MLPPP バンドルの帯域幅(PCR および SCR)とバースト サイズ(MBS)を指定

します。Cisco PPP over AAL5 カプセル化と適切な仮想テンプレートを適用します。最後に、「QoS

サービス ポリシーの定義」(P. 10-32)で作成したポリシーマップを適用します。

Router(config-subif)# pvc <vpi/vci>Router(config-if-atm-vc)# vbr-nrt <pcr> <scr> <mbs>Router(config-if-atm-vc)# encapsulation aal5ciscoppp Virtual-Template<1>Router(config-if-atm-vc)# service-policy output <ipran-policy-name>

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-34Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ステップ 3 スレーブ側接続エンドポイントを作成し、その情報を表示します。

Router(config-subif)# switch connection vcc <vpi> <vci> master remote

Router# show switch connection vcc <vpi> <vci> ---------------------------------------------------------- Alarm state : No alarm Local Sub-Interface : 1 Local VPI : 0 Local VCI : 101 Remote NSAP address : default Local NSAP address : 47.009181000000000164444B61.000001011802.00 Remote VPI : 0 Remote VCI : 0 Routing Priority : N/A Max Cost : N/A Preferred Route Id : N/A Directed Route : N/A Percent Util : 100 Remote PCR : 34400 Remote SCR : 34400 Remote MBS : 1024 Local PCR : 34400 Local SCR : 34400 Remote Percent Util : 100 Connection Master : Remote Slave type : N/A Synch Status : inSynch Auto Synch : OFF Admin Status : UP Conn-Id : 0 Update Count : 140840001

ステップ 4 ローカル NSAP アドレス、VPI、VCI、リモート PCR、およびリモート SCR の値(太字で表示)を

記録します。これらの値は、MPSM でエンドポイントに追加する必要があります。

ステップ 5 MPSM 接続を該当の PVC に追加します。詳細については、「IP-RAN 向けの MPSM カードの設定」

(P. 10-35)を参照してください。

ステップ 6 PXM カードの管理セッションを開き、接続を確認します。

MGX.PXM> dspconsLocal Port Vpi.Vci Remote Port Vpi.Vci State Owner Pri Persisteny----------------------+------------------------+---------+-------+---+----------1:1.2:2 0 101 27.65535 8 1000 OK SLAVE - PersistentLocal Addr: 47.009181000000000164444b61.000001011802.00Remote Addr: 47.009181000000000164444b61.0000011b1fff.00Preferred Route ID:- Cast Type: P2P

ステータスの表示

IP-RAN ステータスを表示するには show rpm ipran コマンドを使用します。IP-RAN 統計情報を表

示するには、IP-RAN 接続に対応する仮想アクセス インターフェイスを指定して show ip rtp header-compression virtual-access コマンドを使用します。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-35Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

IP-RAN 向けの MPSM カードの設定

ここでは、MPSM-16T1E1 カードに回線、バンドル、および接続を設定するためのクイックスター

トを紹介します。詳細については、『Cisco ATM and Frame Relay Services (MPSM-T3E3-155 and

MPSM-16T1E1) Configuration Guide and Command Reference for MGX Switches, Release 5.1』の「Adding

a Connection to an MP Bundle for the IP-RAN Solution」を参照してください。

MPSM でマスター側接続エンドポイントを追加するための addcon コマンドの引数を表 10-6 に示し

ます。addcon のその他の引数は MLPPP 接続では使用しません。

コマンド 説明

ステップ 1 MPSM カードとの間に設定セッショ

ンを確立します。

GROUP 1 以上の特権を持つユーザ名を使用してください。

ステップ 2 addmpbundle バンドルを追加します。

ステップ 3 addppplink バンドルに PPP リンクを追加します。

ステップ 4 addpppmux バンドルに PPPMux を追加します。

ステップ 5 addcon バンドルを RPM-XF に接続します。

addcon コマンドのパラメータのうち IP-RAN PVC に適用

されるものを表 10-6 に示します。

ステップ 6 dspcon 接続情報を表示します。

表 10-6 IP-RAN ソリューションに適用される addcon コマンドのパラメータ

パラメータ 説明

ifnum 設定する接続のローカル側の論理インターフェイスを、1 ~ 16 の範囲で指定し

ます。

dlci Data Link Connection Identifier(DLCI; データ リンク接続識別子)の値を指定しま

す。すべての IP-RAN 接続に対して値 1000 を使用してください。

chanType 値 5 を使用してフレーム転送チャネル タイプを指定します。

serviceType 接続の ATM サービス タイプを指定します。IP-RAN 接続の場合、rtVBR と nrtVBR

のみがサポートされています。次のいずれか 1 つだけを選択します。

• 2 = rtVBR

• 3 = nrtVBR

mastership 接続の役割。IP-RAN 接続を追加するときには、接続のマスター側は MPSM カー

ドにプロビジョニングし、接続のスレーブ側は RPM-XF 側にプロビジョニングし

ます。値 1 を使用してマスターを選択します。

cir 認定情報レート(bps)。範囲は 0~ 1984001。この引数は MPSM でのバンドルの

帯域幅に設定します。

-slave 接続の RPM-XF エンドポイントのスレーブ側接続識別子(形式は

nsap_address.vpi.vci )。NSAP アドレスを見つけるには、RPM-XF の show switch connection vcc <vpi> <vci> コマンドを使用します。該当の NSAP アドレスから小

数点をすべて削除した後、RPM-XF 接続エンドポイントの vpi と vci を小数点で

区切って追加します。

-lpcr ローカル PCR。値の範囲は 10~ 104268 cps です。RPM-XF スレーブ側接続の rpcr

セル レートに設定します。「PVC の設定」(P. 10-33)を参照してください。

-lscr ローカル SCR。値の範囲は 10~ 104268 cps です。RPM-XF スレーブ側接続の rscr

セル レートに設定します。「PVC の設定」(P. 10-33)を参照してください。

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-36Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

IP-RAN の例

一般的な IP-RAN の設定例を次に示します。

設定例

IP-RAN を有効にして、関連する QoS およびスイッチパラメータを設定する例を次に示します。

Router> enableRouter# configure terminal

Router(config)# hw-module rpm ipran

帯域幅をパーセンテージのみで指定して、レイヤ 3 の QoS を設定します。詳細については、「クラ

ス マップのコマンド」(P. 10-5)と「ポリシー マップのコマンド」(P. 10-7)を参照してください。

Router(config)# class-map dataRouter(config-cmap)# match ip precedence 0Router(config-cmap)# class-map voiceRouter(config-cmap)# match ip precedence 1

Router(config)# policy-map fooRouter(config-pmap)# class voiceRouter(config-pmap-c)# priorityRouter(config-pmap-c)# police cir percent 50Router(config-pmap-c-police)# conform-action transmitRouter(config-pmap-c-police)# exceed-action dropRouter(config-pmap-c-police)# class dataRouter(config-pmap-c)# bandwidth percent 35Router(config-pmap-c)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)# bandwidth percent 15

IPHC 設定を定義する仮想テンプレートを設定します。

Router(config)# interface Virtual-Template1Router(config-if)# ip address 192.168.1.1 255.255.255.0Router(config-if)# ip tcp header-compression iphc-formatRouter(config-if)# ip ospf hello-interval 1Router(config-if)# ip ospf dead-interval 3Router(config-if)# keepalive 1Router(config-if)# ppp timeout retry 1Router(config-if)# ppp iphc max-time 8Router(config-if)# ip rtp header-compression iphc-formatRouter(config-if)# ip rtp compression-connections 1000

SAR ベースの QoS 向けのスイッチを設定します。

Router(config-if)# interface Switch1Router(config-if)# atm sar-based-cbwfq

サブインターフェイスと PVC を設定します。この例の場合、バンドルの帯域幅は 6,144.000 bps です。

Router(config-if)# interface Switch1.1 point-to-pointRouter(config-subif)# pvc 0/101Router(config-if-atm-vc)# encapsulation aal5ciscoppp Virtual-Template1Router(config-if-atm-vc)# vbr-nrt 6144 6144 1024Router(config-if-atm-vc)# service-policy output fooRouter(config-if-atm-vc)# switch connection vcc 0 101 master remote

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-37Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

表示例Router# show ip rtp header-compression virtual-access 1 detailRTP/UDP/IP header compression statistics:Configured:Max Header 168 Bytes, Max Time 5 Secs, Max Period 256 Packets, Feedback OnNegotiated:Max Header 168 Bytes, Max Time 5 Secs, Max Period 256 Packets, Feedback OnTX contexts:RX contexts:

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第 10章 サービス品質(QoS)の設定IP 無線アクセス ネットワークの有効化

10-38Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

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A-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

A P P E N D I X A

MGX RPM-XF のメンテナンス

この付録では、インターネットワーキングのニーズが変化した場合に、行う必要があるメンテナン

ス手順を説明します。付録 Aの内容は次のとおりです。

• 前面パネルの LED 表示

• パスワードを忘れた場合のパスワードの回復手順

• 仮想構成レジスタの設定

• ブートフラッシュへの Cisco IOS イメージのコピー

• ブートおよびシステム イメージの回復

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A-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンス前面パネルの LED 表示

前面パネルの LED 表示RPM-XF の前面パネルにある LED は、RPM-XF の現在の動作状態を示します。LED を観察し、

RPM-XF が故障している場合にはその状態を記録し、必要な場合にはシステム管理者、または製品

をお買い上げの弊社販売代理店に連絡してください。

RPM-XF の前面パネルと LED を図 A-1 に示します。前面パネル LED の点灯状態とその定義を表 A-1

で説明します。

図 A-1 MGX RPM-XF の前面パネルの LED

LED には名前が付けられており、点滅によってポートの全体的な状態とアクティビティを表示しま

す。大量のアクティビティがあるポートでは、そのポートの LED が連続して点灯することがあり

ます。ポートがアクティブで、ケーブルが正常に接続されているのに、LED が点灯していない場合

は、ポートに何らかの問題があることを示しています。

7553

4

LM2 OK

RPM-XF

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

LM2 OK

LM1 OK

CB RX

CB TX

CPU OK

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A-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンス前面パネルの LED 表示

表 A-1 前面パネル LED

LED の名称 色 定義

CPU OK 消灯 CPU は動作していません。

緑 カードはアクティブです。

黄 カードはスタンバイです。

赤 カードが故障しました。

CB TX 消灯 セルをセルバスへ送信していません。

緑 セルをセルバスへ送信しています。

CB RX 消灯 セルをセルバスから受信していません。

緑 セルをセルバスから受信しています。

LM1 OK 消灯 ベイ 1 のバック カードが存在していません。

緑 ベイ 1 のバック カードが存在していて、ケーブルが接続されて

います。

赤 ベイ 1 のバック カードは存在していますが、ケーブルが接続さ

れていません。

LM2 OK 消灯 ベイ 2 のバック カードが存在していません。

緑 ベイ 2 のバック カードが存在し、ケーブルが接続されています。

赤 ベイ 2 のバック カードは存在していますが、ケーブルが接続さ

れていません。

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A-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスパスワードを忘れた場合のパスワードの回復手順

パスワードを忘れた場合のパスワードの回復手順

ここでは、パスワードを忘れた場合に、RPM-XF で、イネーブル パスワードとコンソール ログイ

ン パスワードを回復する方法、およびイネーブル シークレット パスワードを変更する方法を説明

します。

(注) イネーブル パスワードまたはコンソール ログイン パスワードは回復することができますが、 イネーブル シークレット パスワードは暗号化されているため、新しいものに変更する必要があります。

パスワード回復手順の概要を次に示します。

• RPM-XF にログインできる場合には、show version コマンドを入力して、既存の構成レジスタの値を調べます。

• Break キーを押して、ブートストラップ プログラム プロンプト(ROM モニター)に入ります。RPM-XF の電源を一度切り、再投入して、システム イメージをリロードすることが必要になることもあります。

• 構成レジスタを変更して、Break、ignore startup configuration、boot from bootflash memory の各機能を有効にします。

(注) 紛失したパスワードを回復するキー ポイントは、構成レジスタのビット 6(0x0040)を設定して、起動設定(通常 NVRAM にある)を無視することです。これによって、パスワードを使用せずにログインし、起動設定のパスワードを表示することができます。

• RPM-XF の電源を一度切り、再投入します。

• RPM-XF にログインして、特権 EXEC モードに入ります。

• show startup-config コマンドを入力して、パスワードを表示します。

- 表示されたパスワードを回復するか、置き換えます。

- 構成レジスタを変更して元の設定値に戻します。

(注) Break が RPM-XF で無効になっている場合、忘失パスワードを回復するには、物理的に RPM-XF にアクセスする必要があります。

パスワードの回復手順

パスワードを忘れた場合に、イネーブル パスワード、イネーブル シークレット パスワード、また

はコンソール ログイン パスワードの回復、または置き換えを行うためには、次の手順を行います。

ステップ 1 ASCII 端末を MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B バック カードのコンソール ポートに接続します。

ステップ 2 端末を 9600 ボー、データ ビット 8 、パリティなし、およびストップ ビット 1 で動作するように設

定します。コンソール ポートの設定パラメータを変更した場合は、変更後のパラメータを使用する

ように端末を設定します。

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A-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスパスワードを忘れた場合のパスワードの回復手順

ステップ 3 非特権ユーザとして RPM-XF にログインできる場合は、show version コマンドを入力して、既存の

構成レジスタの値を表示します。この値は、後で使用できるように書き留めます。RPM-XF にまっ

たくログインできない場合は、次のステップに進みます。

ステップ 4 Break キーを押すか、コンソール端末から Break を送信します。

Break が有効の場合、RPM-XF は ROM モニターに入り、ROM モニター プロンプト(rommon 1>)

が表示されます。ステップ 6 に進みます。Break が無効の場合は、RPM-XF の電源を一度切り、再

投入します (MGX 8850 のシャーシから RPM-XF を取り外してから、再度挿入します)。次に、ス

テップ 5 に進みます。

ステップ 5 RPM-XF の電源を再投入してから 60 秒以内に、Break キーを押すか、Break を送信します。

この操作によって、RPM-XF は ROM モニターに入り、ROM モニター プロンプト(rommon 1>)

が表示されます。

ステップ 6 RPM-XF 上で構成レジスタを設定するには、構成レジスタ ユーティリティを使用します。ROM モ

ニター プロンプトで次のように confreg コマンドを入力します。

rommon 1> confreg

「ignore system config info?」という質問に対して yes を入力します。現在の構成レジスタの設定値を

書き留めます。

ステップ 7 reset コマンドを次のように入力して、RPM-XF を初期化します。

rommon 2> reset

RPM-XF が初期化され、構成レジスタが 2142 に設定されます。また、RPM-XF によりフラッシュ

メモリからシステム イメージがブートされ、次のようなシステム設定ダイアログ(セットアップ)

が表示されます。

--- System Configuration Dialog --

ステップ 8 次に示すメッセージが表示されるまで、システム設定ダイアログ プロンプトで no を入力し続けま

す。

Press RETURN to get started!

ステップ 9 Enter キーを押します。ユーザ EXEC プロンプトが、次のように表示されます。

Router>

ステップ 10 enable コマンドを入力して、特権 EXEC モードに入ります。

次に、show startup-config コマンドを次のように入力して、設定ファイル内のパスワードを表示し

ます。

Router# show startup-config

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A-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスパスワードを忘れた場合のパスワードの回復手順

ステップ 11 表示された設定ファイルの内容を調べて、パスワードを探します(通常、イネーブル パスワードは

ファイルの最初の方にあり、コンソール ログイン パスワードまたはユーザ EXEC パスワードは

ファイルの最後の方にあります)。表示されるパスワードの形式は、次のとおりです。

enable secret 5 $1$ORPP$s9syZt4uKn3SnpuLDrhueienable password 23skiddoo..line con 0 password onramp

イネーブル シークレット パスワードは暗号化されており、回復することはできません。したがっ

て、変更しなければなりません。イネーブル パスワードおよびコンソール パスワードは、暗号化

されている場合も、クリア テキストの場合もあります。イネーブル シークレット パスワード、コ

ンソール ログイン パスワード、またはイネーブル パスワードを変更するには、次のステップに進

みます。イネーブル シークレット パスワードがなく、イネーブル パスワードおよびコンソール ロ

グイン パスワードが暗号化されていない場合には、この 2 つのパスワードを書き留め、ステップ

16 に進みます。

注意 イネーブル パスワード、イネーブル シークレット パスワード、またはコンソール ログイン パスワードを変更する場合以外は、次のステップは実行しないでください。次に示すステップを書いて

あるとおりに実行しなかった場合、RPM-XF の設定を消去してしまうことがあります。

ステップ 12 configure memory コマンドを入力して、起動設定ファイルを実行メモリにロードします。この操作

によって、設定ファイル内のパスワードの修正または変更ができるようになります。

Router# configure memory

ステップ 13 特権 EXEC コマンド configure terminal を入力して、設定モードに入ります。

Router# configure terminal

ステップ 14 パスワードを 3 つとも変更するには、次に示すコマンドを入力します。

Router(config)# enable secret newpassword1Router(config)# enable password newpassword2Router(config)# line con 0Router(config-line)# password newpassword3

変更が必要なパスワードだけを変更してください。個々のパスワードは、上記のコマンドの no 形

式を使用して削除することができます。たとえば、no enable secret コマンドを入力すれば、イネーブル シークレット パスワードが削除されます。

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A-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスパスワードを忘れた場合のパスワードの回復手順

ステップ 15 すべてのインターフェイスについて、次のように設定して、管理シャットダウンが行われないようにします。

Router(config)# interface fastethernet 2/0Router(config-int)# no shutdown

最初から設定されているインターフェイスすべてに対して、同等のコマンドを入力します。この手

順を省くと、RPM-XF が再起動されたとき、すべてのインターフェイスで管理シャットダウンが行

われて、利用できなくなります。

ステップ 16 config-register コマンドを使用して、構成レジスタに、ステップ 3 またはステップ 7 で書き留めて

おいた元の値、または、次のように工場出荷時のデフォルト値 0x2102 を設定します。

Router(config)# config-register 0x2102

ステップ 17 Ctrl キーを押した状態で Z キーを押すか、end と入力して、設定モードを終了し、EXEC コマンド

インタープリタに戻ります。

注意 パスワードの変更や置き換えを行っていない場合、次のステップは実行しないでください。ステッ

プ 12 からステップ 15 までを省略した場合は、ステップ 19 に進んでください。この注意に従わないと、RPM-XF 設定ファイルが消去されます。

ステップ 18 copy running-config startup-config コマンドを入力し、新しい設定内容を不揮発性メモリに保存しま

す。

ステップ 19 reload コマンドを入力して、RPM-XF をリブートします。

ステップ 20 新しいパスワードまたは回復されたパスワードで、RPM-XF にログインします。

これで、パスワードを紛失した場合に、イネーブル パスワード、イネーブル シークレット パスワー

ド、またはコンソール ログイン パスワードを回復または変更する作業が完了です。

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A-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンス仮想構成レジスタの設定

仮想構成レジスタの設定

RPM-XF には、16 ビットの仮想構成レジスタがあり、NVRAM に書き込まれます。仮想構成レジス

タの設定値は、次に示す理由がある場合は、変更することができます。

• 構成レジスタ値を設定および表示する場合

• システムを強制的に ROM モニターまたはブート ROM にする場合

• ブート開始元またはデフォルトのブート ファイル名を選択する場合

• Break 機能を有効または無効にする場合

• ブロードキャスト アドレスを制御する場合

• コンソール端末のボー レートを設定する場合

• 忘失パスワードを回復する(NVRAM 内の設定ファイルを無視する)場合

• Trivial File Transfer Protocol(TFTP; トリビアル ファイル転送プロトコル)サーバ ブートを有効にする場合

仮想構成レジスタの各メモリ ビットの意味とブート フィールド名の定義を表 A-2 に示します。

注意 有効な構成レジスタ設定値は表 A-2 に示す設定値を組み合わせたもので、この表に示す個々の値ではありません。間違うと RPM-XF が停止する可能性があります。たとえば、工場出荷時のデフォルト値 0x2102 は、設定値を組み合わせたものです。

表 A-2 仮想構成レジスタ ビットの意味

ビット No.1

1. 構成レジスタの工場出荷時のデフォルト設定値は 0x2102 です。この値は、設定値ビット 13 = 0x2000、ビット 8= 0x0100、および ビット 00~ 03 = 0x0002 を組み合わせたものです。

16 進 意味

00~ 03 0x0000~ 0x000F ブート フィールド

05 0x0020 コンソール回線速度

06 0x0040 システム ソフトウェアが、NVRAM の内容(startup-config)を無

視します。

07 0x0080 OEM ビットを有効にします。

08 0x0100 Break を無効にします。

10 0x0400 全 0 で IP ブロードキャスト

11~ 12 0x0800~ 0x1000 コンソール回線速度

13 0x2000 フラッシュ ブートが 5 回失敗すると、ブート ROM ソフトウェ

アをロードします。

14 0x4000 IP ブロードキャストには、ネットワーク番号がありません。

15 0x8000 診断メッセージを有効にし、NVRAMの内容を無視します。

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A-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンス仮想構成レジスタの設定

構成レジスタ設定の変更

次の手順に従って、Cisco IOS ソフトウェアの動作中に構成レジスタを変更します。

ステップ 1 enable コマンドとパスワードを入力して、特権モードに入ります。

Router> enablepassword: enablepasswordMGX 8850-RPM#

ステップ 2 特権レベルのシステム プロンプト(#)で、configure terminal コマンドを入力します。

Router# configure terminal

ステップ 3 構成レジスタの中身を設定するために、設定コマンド config-register 0x<value> を入力します。こ

こで、value は 16進数です(表 A-2 と表 A-3 を参照)。

Router(config)# config-register 0xvalue

(仮想構成レジスタは NVRAM に格納されています。)

ステップ 4 Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、設定モードを終了します。

新しい設定値は、メモリに保存されますが、RPM-XF をリブートしてシステム ソフトウェアがリ

ロードされると、有効になります。

ステップ 5 現在有効な構成レジスタ値と次回のリロード時に使用される値を表示するには、show version EXEC

コマンドを入力します。 値は、画面の最終行に表示されます。

Configuration register is 0x142 (will be 0x102 at next reload)

ステップ 6 RPM-XF をリブートします。

新しい値が有効になります。構成レジスタの変更は、RPM-XF を再起動したときだけに有効になり

ます。再起動は、システムの電源を入れたとき、または reload コマンドを入力したときに行われま

す。

表 A-3 ブート フィールドの説明(構成レジスタのビット 00~ 03)

ブート フィールド ブート プロセス

0x0 ROM モニターでブート プロセスを停止します。

0x1 ブート ROM モニターでブート プロセスを停止します。

0x2 フル ブート プロセスです。フラッシュ メモリ内の Cisco IOS イメージをロー

ドします。

0x3~ 0xF TFTP サーバからネットワーク経由でブートするデフォルトのファイル名を

指定します。TFTP サーバからネットワーク経由でブートするデフォルトの

ファイル名を無効にするブート システム コマンドを有効にします。

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A-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンス仮想構成レジスタの設定

仮想構成レジスタ ビットの意味

仮想構成レジスタの下位 4 ビット(ビット 3、2、1、および 0)がブート フィールド(表 A-3 参照)

を形成します。ブート フィールドでは、バイナリ形式で数値を指定します。ブート フィールド値

を 0 に設定すると、次のようにブートストラップ プロンプトに対して b コマンドを入力して、手動

でオペレーティング システムをブートする必要があります。たとえば、次のように入力します。

> b [ tftp ] bootflash filename

b コマンドのオプションは次のとおりです。

• b:デフォルトのシステム ソフトウェアを ROM からブートします。

• b bootflash:ブートフラッシュ メモリ内の最初のファイルをブートします。

• b filename [host]:TFTP サーバを使用してネットワークからブートします。

• b bootflash [filename]:filename ファイルをブートフラッシュ メモリからブートします。

コマンド b [tftp] bootflash filename の詳細については、Cisco IOS のコンフィギュレーション マニュ

アルを参照してください。

ブート フィールド値を 0x2 から 0xF の値に設定し、有効なシステム boot コマンドが設定ファイルに格納されている場合、RPM-XF は、システム ソフトウェアをその値によって指示されたとおり

ブートします。ブート フィールドを他のビット パターンに指定した場合は、RPM-XF はその数値

を使用して、デフォルトのブート ファイル名を作成し、それを TFTP サーバを介したネットワーク

からのブートに使用します (表 A-4 を参照)。

表 A-4 デフォルトのブート ファイル名

ファイル名 ビット 3 ビット 2 ビット 1 ビット 0

bootstrap mode 0 0 0 0

ROM software 0 0 0 1

cisco2-RPM-XF 0 0 1 0

cisco3-RPM-XF 0 0 1 1

cisco4-RPM-XF 0 1 0 0

cisco5-RPM-XF 0 1 0 1

cisco6-RPM-XF 0 1 1 0

cisco7-RPM-XF 0 1 1 1

cisco10-RPM-XF 1 0 0 0

cisco11-RPM-XF 1 0 0 1

cisco12-RPM-XF 1 0 1 0

cisco13-RPM-XF 1 0 1 1

cisco14-RPM-XF 1 1 0 0

cisco15-RPM-XF 1 1 0 1

cisco16-RPM-XF 1 1 1 0

cisco17-RPM-XF 1 1 1 1

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A-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンス仮想構成レジスタの設定

次の例では、ブートフラッシュ メモリから RPM-XF をブートし、RPM-XF の次のリブート時に Break

を無視するように仮想構成レジスタを設定しています。

Router> enablePassword: enablepasswordRouter#config terminalEnter configuration commands, one per line. End with CTRL/Z Router(config)#config-register 0x2102Router(config)#no boot system Router(config)#boot system bootflash:rpmxf-p12-mz.122-7b.binRouter(config)#end

RPM-XF では、デフォルトのブート ファイル名を自動設定プロセスの中で作成します。ブート ファ

イル名は、cisco、ブート フィールド番号の 8 進数表記、ハイフン、およびプロセッサ種別で構成さ

れます。

(注) NVRAM にある RPM-XF の設定ファイルに格納されている boot system 設定コマンドは、デフォルトのブート ファイル名を無効にします。

ビット 8 は、コンソールの Break キーを制御します。ビット 8 を設定する(工場出荷時のデフォル

ト)と、プロセッサはコンソールの Break キーを無視するようになります。ビット 8 をクリアする

と、プロセッサは、Break キーを、システムを強制的にブートストラップ モニターにするコマンド

と解釈するようになり、その結果、正常動作を停止します。 Break は、設定に関係なく、システム

がリブートしている最初の 60 秒の間に送ることができます。

ビット 10 は、IP ブロードキャスト アドレスのホスト部を制御します。ビット 10 を設定すると、プ

ロセッサはすべて 0 を使用します。ビット 10 をクリアする(工場出荷時のデフォルト)と、プロ

セッサはすべて 1 を使用します。ビット 10 は、ビット 14(ネットワークとブロードキャスト アド

レスのサブネット部を制御)と相互に影響します (表 A-5 を参照)。

表 A-5 ブロードキャスト アドレス送信先の構成レジスタ設定

ビット 14 ビット 10 アドレス(<ネットワーク > <ホスト >)

オフ オフ <すべて 1> <すべて 1>

オフ オン <すべて 0> <すべて 0>

オン オン <ネットワーク > <すべて 0>

オン オフ <ネットワーク > <すべて 1>

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A-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンス仮想構成レジスタの設定

構成レジスタのビット 5、ビット 11、ビット 12 は、コンソール端末のボー レートを決定します。

使用可能なボー レートのビット設定を表 A-6 に示します (工場出荷時に設定されているデフォル

トのボー レートは 9600 ボーです)。

ビット 13 は、ブートロード障害に対するサーバ応答を決定します。 ビット 13 を設定すると、サー

バは、ネットワークからブート ファイルをロードしようとして 5 回失敗すると、 ROM からオペレー

ティング ソフトウェアをロードします。ビット 13 をクリアすると、いつまでも、ネットワークか

らブート ファイルをロードしようとします。工場出荷時のデフォルトでは、ビット 13 には 1 が設

定されています。

PXM ハードディスクからのブートの有効化

Break を無効にして、PXM ハードディスクからのブートを有効にするには、次のコマンドを使用し

ます。

Router> enablePassword:enablepasswordRouter# config terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)#config-register 0x2102Router(config)#no boot systemRouter(config)#boot system x:rpmxf-p12-mz.122-7b.binRouter(config)#end

ブートフラッシュからのブートの有効化

Break を無効にして、ブートフラッシュからのブートを有効にするには、次のコマンドを使用しま

す。

Router> enablePassword:enablepasswordRouter# config terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)#config-register 0x2102Router(config)#no boot systemRouter(config)#boot system bootflash:rpmxf-p12-mz.122-7b.binRouter(config)#end

表 A-6 システム コンソール端末のボー レート設定

ボー ビット 12 ビット 11 ビット 05

1200 1 0 0

2400 1 1 0

4800 0 1 0

9600 0 0 0

19200 0 0 1

38400 0 1 1

57600 1 0 1

115200 1 1 1

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A-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスブートフラッシュへの Cisco IOS イメージのコピー

ブートフラッシュへの Cisco IOS イメージのコピー新しいイメージまたはメンテナンス リリースが利用可能になったときには、新しい Cisco IOS イ

メージをブートフラッシュにコピーする必要があります。コピーするときは、copy tftp bootflash コ

マンドを使用します。

次の手順に従って、新しいイメージをブートフラッシュ メモリに TFTP サーバからコピーします。

ステップ 1 ファイルをブートフラッシュ メモリにコピーする前に、show bootflash コマンドを入力して、使用

可能なメモリ スペースが十分あることを確認します。表示される使用可能なブートフラッシュ メ

モリ容量を、コピーするファイルのサイズと比較します。

ステップ 2 現在のイメージのバックアップ コピーを作成します。

enable モードに切り替え、copy bootflash tftp コマンドを入力します。現在のイメージのファイル名

が新しいイメージのファイル名と異なることを確認して、上書きされないようにしてください。

ステップ 3 copy tftp bootflash コマンドを入力して、ブートフラッシュに新しいイメージをコピーします。

Router> enablePassword: enablepasswordRouter# copy tftp bootflash

ステップ 4 次に、リモート TFTP サーバの IP アドレスまたは名前の入力を求めるプロンプトが表示されます。

Address or name of remote host [ ]?

ステップ 5 リモート ホストの IP アドレスまたはホスト名を入力します。

次に、ソース ファイル名の入力を求めるプロンプトが表示されます。

Source filename []?

ステップ 6 コピー元ファイルの名前を入力します。次のプロンプトが表示されます。

Destination filename [filename]?

ステップ 7 Return キーを押して、デフォルトのファイル名を受け入れるか、別のファイル名を入力します。次

の例のようなメッセージが表示されます。

Accessing tftp://hostname/rpmxf-p12-mz.122-7b.bin...Loading rpmxf-p12-mz.122-7b.bin from 172.16.72.1 (via FastEthernet2/0): !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![OK - 2647996/5295104 bytes]

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A-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスブートフラッシュへの Cisco IOS イメージのコピー

ステップ 8 新しいソフトウェア イメージを使用するように設定をアップデートします。たとえば、次のように

なります。

Router> enablePassword: enablepasswordRouter# config terminalRouter(config)# no boot systemRouter(config)# boot system bootflash:rpmxf-p12-mz.122-7b.bin

Ctrl キーを押した状態で Z キーを押して、設定モードを終了します。

ステップ 9 新しい設定内容をメモリに書き込みます。

Router# copy running-config startup-config

設定内容が保存されると、OK メッセージが表示されます。

ステップ 10 reload コマンドを入力して、RPM-XF をリブートします。

(注) copy tftp bootflash コマンドとその他の関連コマンドの詳細については、Cisco IOS のコマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

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A-15Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスブートおよびシステム イメージの回復

ブートおよびシステム イメージの回復RPM-XF に障害が発生し、有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージがブートフラッシュ メモリにな

い場合、ROM モニターには、この状況から復旧するのに役立つツールが用意されています。次の

ROM モニター コマンドのいずれかを使用して、Cisco IOS イメージを復元できます。

• xmodem:xmodem プロトコルを使用して、管理バック カード上のコンソール ポートに直接新しいイメージをダウンロードします。

• tftpdnld:管理バック カード上のファースト イーサネット ポート経由で TFTP サーバから直接新しいイメージをダウンロードします。

xmodem コマンドの使用

ブート イメージとシステム イメージの両方がブートフラッシュ メモリから消去されている場合、

xmodem コマンドを入力して障害からの復旧のためコンソールとルータ コンソール間に接続を確

立します。xmodem コマンドのシンタックスを次に示します。

xmodem [-r | -x | -c | -y] [filename]

それぞれ次のように指定します。

• -r:ダウンロード直後にイメージを起動します。

• -x:ダウンロード中に 1024 バイトのパケットを使用します。

• -c:ダウンロード時にチェックサムの代わりに CRC-16 を使用します。

• -y:X モデムではなく Y モデムを使用してダウンロードします。

ステップ 1 ROM モニター プロンプトで xmodem -r コマンドを実行して、新しい Cisco IOS イメージを RPM-XF

にダウンロードし、起動します。たとえば、次のとおりです。

rommon 1> xmodem -r filenameDo not start the sending program yet...Invoke this application only for disaster recovery.Do you wish to continue? y/n [n]: yReady to receive file ...

ステップ 2 端末プログラムを使用して、X モデム アップロードを開始します。

ステップ 3 イメージのダウンロードが完了したら、ROM モニターはイメージを起動します。

ステップ 4 Cisco IOS イメージをロードした後、次のようにブートフラッシュをまとめます。

Router> enablePassword: enablepasswordRouter# squeeze bootflash:

ステップ 5 Cisco IOS イメージをブートフラッシュにコピーします。

詳細については、「ブートフラッシュへの Cisco IOS イメージのコピー」(P. A-13)を参照してくだ

さい。

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A-16Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスブートおよびシステム イメージの回復

tftpdnld コマンドの使用

ブート イメージとシステム イメージの両方がブートフラッシュ メモリから消去されている場合、

障害の回復のために新しい Cisco IOS イメージをダウンロードするには、MGX-XF-UI または

MGX-XF-UI/B 管理バック カードのファースト イーサネット ポートで tftpdnld コマンドを入力し

ます。tftpdnld コマンドのシンタックスを次に示します。

tftpdnld [-r]

それぞれ次のように指定します。

• -r:ダウンロード直後にイメージを起動します。

tftpdnld コマンドでは、次の変数を必須で設定する必要があります。

• IP_ADDRESS:TFTP ダウンロードで使用する IP アドレス

• IP_SUBNET_MASK:TFTP ダウンロードで使用するサブネット マスク

• DEFAULT_GATEWAY:TFTP ダウンロードで使用するデフォルト ゲートウェイ

• TFTP_SERVER:ダウンロード元の TFTP サーバの IP アドレス

• TFTP_FILE:ダウンロードするファイル名

• TFTP_MACADDR:TFTP ダウンロード用のファースト イーサネット ポートに割り当てる MACアドレス

tftpdnld コマンドでは、次の変数はオプションであり、必ずしも設定する必要はありません。

• TFTP_VERBOSE:詳細出力設定、0 = quiet(詳細情報を出力しない)、1 = progress(デフォルト:転送中の情報を出力)、2 = verbose(詳細情報を出力する)

• TFTP_RETRY_COUNT:ARP および TFTP の再試行回数(デフォルト = 7)

• TFTP_TIMEOUT:TFTP 操作の全体のタイムアウト(秒単位、デフォルト = 7200)

• TFTP_CHECKSUM:ダウンロードされたイメージでチェックサム テストを実行。0 = 実行しない、1 = 実行する(デフォルト = 1)

• FE_PORT:0 = イーサネット 0(デフォルト)、1 = イーサネット 1

• FE_SPEED_MOD:0 = 10Mbps 半二重、1 = 10Mbps 全二重、2 = 100Mbps 半二重、3 = 100Mbps全二重、4 = 自動速度、自動二重(デフォルト)

ステップ 1 ROM モニター プロンプトで tftpdnld -r コマンドを入力して、新しい Cisco IOS イメージを RPM-XF

にダウンロードし、起動します。たとえば、次のようになります。

rommon 1> IP_ADDRESS=10.1.0.1rommon 2> IP_SUBNET_MASK=255.255.255.0rommon 3> DEFAULT_GATEWAY=10.0.0.1rommon 4> TFTP_SERVER=10.2.0.3rommon 5> TFTP_FILE=rpmxf-p12-mz.122-7b.binrommon 6> TFTP_MACADDR=0050.3eff.f301rommon 7> tftpdnld -r

ステップ 2 イメージのダウンロードが完了したら、ROM モニターはイメージを起動します。

ステップ 3 Cisco IOS イメージをロードした後、次のようにブートフラッシュをまとめます。

Router> enablePassword: enablepasswordRouter# squeeze bootflash:

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A-17Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスブートおよびシステム イメージの回復

ステップ 4 Cisco IOS イメージをブートフラッシュにコピーします。詳細については、「ブートフラッシュへの

Cisco IOS イメージのコピー」(P. A-13)を参照してください。

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A-18Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 A MGX RPM-XF のメンテナンスブートおよびシステム イメージの回復

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B-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

A P P E N D I X B

ケーブルとコネクタの仕様

この付録では、次のピン割り当てについて説明します。

• 100BaseT ファースト イーサネットの仕様

• コンソール ポートと補助ポートの信号とピン割り当て

• ファースト イーサネット RJ-45 コネクタのピン割り当て

• SFP の仕様

(注) この付録に記載されていないピンは、接続されません。

(注) シスコシステムズでは、ファースト イーサネット(FE)ポート アダプタ ケーブルを提供していません。このケーブルは、一般のケーブル ベンダーに注文してください。

(注) シスコシステムズでは、コンソール ケーブルと補助ポート ケーブルもキットとしては提供していません。コンソール ケーブルと補助ポート ケーブルは、予備部品として弊社販売代理店に注文することができます。

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B-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 B ケーブルとコネクタの仕様100BaseT ファースト イーサネットの仕様

100BaseT ファースト イーサネットの仕様MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B バック カード上の各ファースト イーサネット ポートには、

100BaseTX 用のカテゴリ 5 UTP に接続するための RJ-45 コネクタがあります。UTP ケーブルを使用

する 100Mbps のファースト イーサネット伝送のケーブル接続仕様を次の表に示します。

パラメータ RJ-45

ケーブル仕様 カテゴリ 5 の 1 UTP2、22~ 24 AWG

1. EIA/TIA-568 または EIA-TIA-568 TSB-36 に準拠。

2. カテゴリ 5 の UTP RJ-45 ケーブルは、シスコでは提供していません。市販品を購入してください。

最大ケーブル長 —

最大セグメント長 100BaseTX では 100M(328 フィート)

最大ネットワーク長 200M(656 フィート)(リピータ 1 台使用)

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B-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 B ケーブルとコネクタの仕様コンソール ポートと補助ポートの信号とピン割り当て

コンソール ポートと補助ポートの信号とピン割り当てRPM-XF では、コンソール(ASCII 端末または端末エミュレーション ソフトウェアを実行している

PC)またはモデムを RPM-XF に接続するには、コンソール ケーブルと補助ポート ケーブルが必要

です。シスコシステムズでは、これらの接続用ケーブルを提供していません。必要なケーブルは、

次のとおりです。

• 標準の RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル(詳細については、後述のロールオーバー ケーブルの識別を参照)

• ケーブル アダプタ

- RJ-45/DB-9 メス DTE アダプタ(Terminal のラベル付き)

- RJ-45/DB-25 メス DTE アダプタ(Terminal のラベル付き)

ロールオーバー ケーブルの識別

ロールオーバー ケーブルは、ケーブルの 2 つのモジュラ端を比較することで識別できます。タブを

裏側にしてケーブルの端を並べて持つと、左側のプラグの外側のピンに接続されている線が、右側

のプラグの外側のピンに接続されている線の色と同じになるはずです(図 B-1 参照)。シスコシス

テムズから購入したケーブルの場合は、一方のコネクタのピン 1 と、もう一方のコネクタのピン 8

が白い線になります(ロールオーバー ケーブルでは、ピン 1 と 8、ピン 2 と 7、ピン 3 と 6、ピン

4 と 5 が、逆になっています)。

図 B-1 ロールオーバー ケーブルの識別

1 8

H38

24

1 8

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B-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 B ケーブルとコネクタの仕様コンソール ポートと補助ポートの信号とピン割り当て

コンソール ポートの信号とピン割り当て

コンソール ポートに端末エミュレーション ソフトウェアを実行している PC を接続するには、細い

平型の RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと RJ-45/DB-9 メス DTE アダプタ(Terminal のラベル

付き)を使用します。コンソール ポートに PC を接続する方法を図 B-2 に示します。非同期シリア

ル コンソール ポート、RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル、RJ-45/DB-9 メス DTE アダプタ

(Terminal のラベル付き)のピン割り当てを表 B-1 に示します。

図 B-2 コンソール ポートに PC を接続

(注) このケーブル配線の設定は、PC と補助ポートを接続するときにも使用できます。

コンソール ポートに端末を接続するには、細い平型の RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと

RJ-45/DB-25 メス DTE アダプタ(Terminal のラベル付き)を使用します。コンソール ポートに端末

を接続する方法を図 B-3 に示します。非同期シリアル コンソール ポート、RJ-45/RJ-45 ロールオー

バー ケーブル、RJ-45/DB-25 メス DTE アダプタ(Terminal のラベル付き)のピン割り当てを表 B-2

に示します。

表 B-1 コンソール ポートの信号と DB-9 アダプタを使用するケーブル接続

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B コンソール ポート(DTE)

RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル

RJ-45/DB-9ターミナル アダプタ

コンソールデバイス

信号 RJ-45 ピン RJ-45 ピン DB-9 ピン 信号

RTS 11

1. ピン 1 は内部でピン 8 に接続されています。

8 8 CTS

DTR 2 7 6 DSR

TxD 3 6 2 RxD

GND 4 5 5 GND

GND 5 4 5 GND

RxD 6 3 3 TxD

DSR 7 2 4 DTR

CTS 8 1 7 RTS

RJ-45/RJ-45

RJ-45/DB-9 : Terminal

PC

1808

3MGX 8850 RPM

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B-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 B ケーブルとコネクタの仕様コンソール ポートと補助ポートの信号とピン割り当て

図 B-3 コンソール ポートに端末を接続

(注) このケーブル配線の設定は、端末と補助ポートを接続するときにも使用できます。

補助ポートの信号とピン割り当て

補助ポートに端末エミュレーション ソフトウェアを実行している PC を接続するには、細い平型の

RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと RJ-45/DB-9 メス DTE アダプタ(Terminal のラベル付き)を

使用します。補助ポートに PC を接続する方法を図 B-4 に示します。非同期シリアル補助ポート、

RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル、RJ-45/DB-9 メス DTE アダプタ(Terminal のラベル付き)の

ピン割り当てを表 B-3 に示します。

(注) モデム経由での補助ポートへの接続はサポートしていません。

図 B-4 補助ポートに PC を接続

表 B-2 コンソール ポートの信号と DB-25 アダプタを使用するケーブル接続

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B コンソール ポート(DTE)

RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル

RJ-45/DB-25ターミナル アダプタ

コンソールデバイス

信号 RJ-45 ピン RJ-45 ピン DB-25 ピン 信号

RTS 11

1. ピン 1 は内部でピン 8 に接続されています。

8 5 CTS

DTR 2 7 6 DSR

TxD 3 6 3 RxD

GND 4 5 7 GND

GND 5 4 7 GND

RxD 6 3 2 TxD

DSR 7 2 20 DTR

CTS 8 1 4 RTS

RJ-45/RJ-45

RJ-45/DB-25 : Terminal 18

082MGX 8850 RPM

RJ-45/RJ-45

RJ-45/DB-9 : Terminal

PC

1808

3MGX 8850 RPM

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B-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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付録 B ケーブルとコネクタの仕様コンソール ポートと補助ポートの信号とピン割り当て

補助ポートに端末を接続するには、細い平型の RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと RJ-45/DB-25

メス DTE アダプタ(Terminal のラベル付き)を使用します。補助ポートに端末を接続する方法を図

B-5 に示します。非同期シリアル補助ポート、RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル、RJ-45/DB-25

メス DTE アダプタ(Terminal のラベル付き)のピン割り当てを表 B-4 に示します。

図 B-5 補助ポートに端末を接続

表 B-3 補助ポートの信号と DB-9 アダプタを使用するケーブル接続

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B コンソール ポート(DTE)

RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル

RJ-45/DB-9ターミナル アダプタ

コンソールデバイス

信号 RJ-45 ピン RJ-45 ピン DB-9 ピン 信号

RTS 1 8 8 CTS

DTR 2 7 6 DSR

TxD 3 6 2 RxD

GND 4 5 5 GND

GND 5 4 5 GND

RxD 6 3 3 TxD

DSR 7 2 4 DTR

CTS 8 1 7 RTS

表 B-4 補助ポートの信号と DB-25 アダプタを使用するケーブル接続

MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B コンソール ポート(DTE)

RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル

RJ-45/DB-25ターミナル アダプタ

コンソールデバイス

信号 RJ-45 ピン RJ-45 ピン DB-25 ピン 信号

RTS 1 8 5 CTS

DTR 2 7 6 DSR

TxD 3 6 3 RxD

GND 4 5 7 GND

GND 5 4 7 GND

RxD 6 3 2 TxD

DSR 7 2 20 DTR

CTS 8 1 4 RTS

RJ-45/RJ-45

RJ-45/DB-25 : Terminal 18

082MGX 8850 RPM

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B-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 B ケーブルとコネクタの仕様ファースト イーサネット RJ-45 コネクタのピン割り当て

ファースト イーサネット RJ-45 コネクタのピン割り当てここでは、FE RJ-45 コネクタのピン割り当てについて示します。

(注) シスコシステムズでは FE ポート アダプタ ケーブルを提供していません。このケーブルは、シスコ以外のケーブル ベンダーに注文してください。

(注) カテゴリ 5 の UTP ケーブルの未使用ペア線 4/5 および 7/8 には、適切なコモンモード回線終端を使用してください。コモンモード ターミネータを使用することで、Electromagnetic Interference(EMI;電磁干渉)の発生およびコモンモード ソースからの影響が減少します。4/5 と 7/8 のペア線は、FE-TX ポート アダプタの 100BaseTX ポート回路にある RJ-45 ポート回路でアクティブに終端されます。

RJ-45 インターフェイス ケーブルの接続要件に応じて、図 B-6 と図 B-7 に示すいずれかのピン割り

当てを使ってください。

図 B-6 ストレート ケーブルのピン割り当て(FE-TX RJ-45 ケーブルによるハブまたはリピータへの接続)

図 B-7 クロス ケーブルのピン割り当て(FE-TX RJ-45 ケーブルによるハブとリピータの間の接続)

ピン 説明

1 RxD+(受信データ +)

2 RxD-

3 TxD+(送信データ +)

6 TxD-

LAN3 TxD+

6 TxD–

1 RxD+

2 RxD–

3 RxD+

6 RxD–

1 TxD+

2 TxD– H71

01

LAN LAN

3 TxD+

6 TxD–

1 RxD+

2 RxD–

3 TxD+

6 TxD–

1 RxD+

2 RxD– H31

38

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B-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 B ケーブルとコネクタの仕様SFP の仕様

SFP の仕様ここでは、MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードで使用する

Small-Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュールのケーブルの仕様

を示します。この表では、SFP とそれぞれのケーブルのタイプと長さを一覧にしています。

MGX-1GE および MGX-2GE バック カードでは、SFP のタイプに応じて、マルチモード光ファイバ、

シングルモード光ファイバ、または銅ケーブルを使用して 1Gbps のスループットをサポートするト

ランクが提供されます。

SFP 説明

62.5/125 um マルチモード850 nm ケーブル

50/125 um マルチモード850 nm ケーブル

62.5/125 um マルチモード1310 nm ケーブル

50/125 um マルチモード1310 nm ケーブル

9/125 um シングルモード1310 nm ケーブル

カテゴリ 5ケーブル

GLC-SX-MM 1000Base SX 220M

(60MHz-km

の場合)

275M

(200MHz-km

の場合)

500M

(400MHz-km

の場合)

550M

(500MHz-km

の場合)

— — — —

GLC-LH-SM 1000Base LH/LX — — 550M

(500MHz-km

の場合)

550M

(400MHz-km

の場合)

10Km —

GLC-ZX-SM 1000Base ZX — — — — 70Km —

GLC-T 1000BASE-T

(銅)

— — — — — 100M

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C-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

A P P E N D I X C

Cisco IOS と設定の基本事項

この付録では、Cisco IOS ソフトウェアの概要と RPM-XF の設定の概要について説明します。この

付録の内容は次のとおりです。

• Cisco IOS ソフトウェアの基本事項

- Cisco IOS の動作モード

- 状況依存ヘルプの使用法

- 設定変更の保存

• RPM-XF の手動設定

- ネットワーク接続性の検証

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C-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 C Cisco IOS と設定の基本事項Cisco IOS ソフトウェアの基本事項

Cisco IOS ソフトウェアの基本事項ここでは、Cisco IOS ソフトウェアに関する基本情報を一部説明します。

Cisco IOS の動作モード

Cisco IOS ソフトウェアでは、複数の異なるコマンド モードにアクセスできます。各コマンド モー

ドには、そのモードに関連するコマンドが異なるグループとして用意されています。

安全上の理由で、Cisco IOS ソフトウェアでは、ユーザと特権という 2 つのコマンド アクセス レベ

ルを提供しています。非特権のユーザ モードは「ユーザ EXEC」モードと呼びます。特権モードは

「特権 EXEC」モードと呼び、パスワードが必要になります。ユーザ EXEC モードで使用可能なコ

マンドは、特権 EXEC モードで使用可能なコマンドのサブセットです。最も広く使用されるモード

の一部、そのモードへの切り替え方法、およびそのモードのプロンプトを表 C-1 に説明します。モー

ドのプロンプトによって、どのモードにいるかを簡単に識別できるため、使用可能なコマンドも容

易に識別できます。

表 C-1 Cisco IOS 動作モード

動作モード 使用法 モードへの入り方 プロンプト

ユーザ EXEC ユーザ EXEC コマンドを使用して、リモート デ

バイスへの接続、一時的な端末設定値の変更、基

本的なテストの実行、およびシステム情報の表示

を行うことができます。ユーザ レベルで使用可

能な EXEC コマンドは、特権レベルで使用可能

なコマンドのサブセットになっています。

ログインします。 MGX8850-RPM>

特権 EXEC 特権 EXEC コマンド セットは、動作パラメータ

を設定します。このコマンド セットには、ユー

ザ EXEC モードに含まれるコマンドが含まれて

いるだけでなく、その他のコマンド モードにア

クセスできるようにするための configure コマン

ドも含まれています。特権 EXEC モードには、

debug のような、高レベルのテスト コマンドも

あります。

ユーザ EXEC モードで、enableEXEC コマンドを入力します。

MGX8850-RPM#

グローバル設

グローバル設定コマンドは、システム全体に影響

する機能に適用されます。

特権 EXEC モードで、configure 特

権 EXEC コマンドを入力します。

MGX8850-RPM

(config)#

インターフェ

イス設定

インターフェイス設定コマンドは、ファースト

イーサネットまたはギガビット イーサネットな

どのインターフェイスの動作を修正します。多数

の機能がインターフェイスごとに有効にされま

す。インターフェイス設定コマンドは、常に、イ

ンターフェイス種別を定義するインターフェイ

ス グローバル設定コマンドの後に入力します。

グローバル設定モードで、

interface type number コマンドを

入力します。たとえば、ATM イ

ンターフェイスを設定するには、

interface fastethernet 2/1 コマンド

を入力します。

MGX8850-RPM

(config-if)#

ROM モニター ROM モニター コマンドは、低レベルの診断機能

を実行する際に使用します。システム障害から回

復する際、および特定の動作環境でのブート プ

ロセスを停止する際にも ROM モニター コマン

ドを使用できます。1

1. config-reg 設定コマンドを使用すると、構成レジスタ値を変更することができます。詳細については、付録 A 「MGX RPM-XF のメンテナンス」の「仮想構成レジスタの設定」を参照してください。

特権 EXEC モードで、reload

EXEC コマンドを入力します。シ

ステムのブート中、最初の 60 秒

の間に Break キーをクリックし

ます。

ROMMON>

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C-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 C Cisco IOS と設定の基本事項Cisco IOS ソフトウェアの基本事項

設定コマンドはほとんどすべて、no 形式もあります。一般に、no 形式は、機能または動作を無効

にするために使用します。キーワード no なしで、コマンドを使用して、無効にされた機能を再度

有効にするか、またはデフォルトで無効になっている機能を有効にします。たとえば、IP ルーティ

ングは、デフォルトでは有効になっています。IP ルーティングを無効にするには、no ip routing コ

マンドを入力し、再度有効にするには、ip routing を入力します。Cisco IOS ソフトウェア コマンド

リファレンスのマニュアルには、設定コマンドの完全なシンタックスが記載されており、no 形式コ

マンドの機能が説明されています。

状況依存ヘルプの使用法

どのコマンド モードでも、使用可能なコマンドのリストを表示させるには、疑問符(?)を入力します。

MGX8850-RPM> ?

特定の文字列で始まるコマンドのリストを表示するには、その文字列の直後に疑問符(?)を続けて入力します。スペースは挿入しないでください。この形式のヘルプは、コマンド ワードの完全な

形を表示するので、ワード ヘルプと呼ばれます。

MGX8850-RPM# co?configure connect copy

キーワードまたは引数のリストを表示するには、キーワードまたは引数の代わりに疑問符(?)を

入力します。疑問符の前に 1 つスペースを置きます。この形式のヘルプは、コマンド シンタックス

ヘルプと呼ばれます。すでに入力されているコマンド、キーワード、および引数に基づいて、使用

できるキーワードまたは引数を表示します。

MGX8850-RPM# configure ? memory Configure from NV memory network Configure from a TFTP network host terminal Configure from the terminal <cr>

コマンドやキーワードは、他のコマンドと区別するのに十分な文字だけを入力して短縮できます。

たとえば、show コマンドは、sh に短縮できます。

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C-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 C Cisco IOS と設定の基本事項Cisco IOS ソフトウェアの基本事項

設定変更の保存

RPM-XF の設定を変更するときは、変更内容をメモリに保存して、システムのリブート時に変更内

容が失われないようにする必要があります。設定ファイルには、実行(現在動作中)設定と起動

(最終保存)設定の 2 種類があります。実行設定ファイルは、RAM に格納され、起動設定ファイル

は、NVRAM に格納されます。

現在の実行設定を表示するには、show running-config コマンドを入力します。copy running-configstartup-config コマンドを入力し、現在の実行設定を NVRAM の起動設定ファイルに保存します。

MGX8850-RPM> enableMGX8850-RPM# copy running-config startup-config

起動設定を表示するには、show startup-config コマンドを入力します。起動設定を実行設定に書き

込むには、copy startup-config running-config コマンドを入力します。

MGX8850-RPM> enableMGX8850-RPM# copy startup-config running-config

両方の設定ファイルを消去(および最初から起動)するには、write erase コマンドと reload コマン

ドを入力します。

MGX8850-RPM> enableMGX8850-RPM# write eraseMGX8850-RPM# reload

警告 このコマンド シーケンスを実行すると、RAM と NVRAM の RPM-XF の設定全体が消去され、RPM-XF がリロードされます。

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C-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 C Cisco IOS と設定の基本事項RPM-XF の手動設定

RPM-XF の手動設定AutoInstall またはプロンプトによる System Configuration Dialog を使用したくない場合は、手動で

RPM-XF を設定できます。

次の手順に従って、RPM-XF を手動で設定してください。

ステップ 1 コンソール端末を RPM-XF に接続します。

第 3 章「MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付け」の「コンソール端末または PC

からコンソール ポートへの接続」に説明されている指示に従い、RPM-XF に電源を入れます。

ステップ 2 最初のダイアログに入るかどうかをプロンプトで聞かれたら、no を入力して RPM-XF の通常の動

作モードに入ります。

Would you like to enter the initial dialog? [yes]: no

数秒後、ユーザ EXEC プロンプト(Router>)が表示されます。

デフォルトでは、ホスト名は Router ですが、プロンプトは現在のホスト名と同じになります。次の

例では、ホスト名は MGX8850-RPM-XF です。

ステップ 3 enable コマンドを入力して、特権 EXEC モードに入ります。設定変更は、特権 EXEC モードだけで

行えます。

Router> enable

ステップ 4 hostname コマンドを使用して、ホスト名を RPM-XF に割り当てます。

Router> hostname MGX8850-RPM-XF

プロンプトは、特権 EXEC プロンプトの MGX8850-RPM-XF# に変わります。

ステップ 5 特権 EXEC プロンプトで、configure terminal コマンドを入力して、設定モードに入ります。

MGX8850-RPM-XF# config terminal

この段階で、設定を必要に応じて変更できます。通常の場合、次の作業を実行します。

1. enable secret コマンドを使用して、イネーブル シークレットを入力します。

2. enable password コマンドを使用して、イネーブル パスワードを入力します。

3. protocol address コマンドを使用して、アドレスをインターフェイスに割り当てます。

4. インターフェイス上でサポートするプロトコルを指定します。

RPM-XF の設定に使用できるコマンドの詳細については、Cisco IOS のコンフィギュレーション マ

ニュアルとコマンド リファレンス マニュアルを参照してください。また、『MGX 8850 Wide Area

Switch Command Reference』と『MGX 8850 Wide Area Switch Installation and Configuration』も参照し

てください。

ステップ 6 RPM-XF の設定が完了したら、exit コマンドを入力して、特権 EXEC プロンプト

(MGX8850-RPM-XF#)に戻ります。

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C-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 C Cisco IOS と設定の基本事項RPM-XF の手動設定

ステップ 7 設定の変更を NVRAM に保存するには、特権 EXEC プロンプトで copy run start コマンドを入力します。

MGX8850-RPM-XF# copy run start********

この段階で RPM-XF の設定が完了し、入力した設定内容でブートされます。

ネットワーク接続性の検証

RPM-XF の取り付け、設定が完了したら、ユーザ EXEC モードで次のコマンドを使用すると、ネッ

トワークの接続性を検証することができます。

• ping:特殊なデータグラムを送信先デバイスに送信した後、そのデバイスからの応答データグラムの返送を待ちます。

ping コマンドの実行手順の詳細については、第 4 章「MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定」の「イーサネット接続の確認」を参照してください。

• telnet:リモート ノードにログインします。

• traceroute:パケットが RPM-XF から他のルータへ伝送されるときのルートを検出します。

ネットワーク接続性に問題がある場合は、付録 A 「MGX RPM-XF のメンテナンス」の「前面パネ

ルの LED 表示」を参照して、ケーブルの接続を確認してください。その後も問題がある場合は、

RPM-XF の設定を確認してください。さらにサポートが必要な場合は、弊社販売代理店に連絡して

ください。

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D-1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

A P P E N D I X D

コマンドの要約

この章では、RPM-XF で実行されるほとんどのコマンドの概要を説明します。コマンド キーワード

および引数についての説明は記載されていません。この付録の内容は次のとおりです。

• ユーザ EXEC モード コマンド

• 特権 EXEC モード コマンド

• グローバル設定モード コマンド

• インターフェイス設定モード コマンド

• QoS 設定モード コマンド

各コマンドの詳細については、Cisco IOS コマンド リファレンスのマニュアルを参照してください。

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D-2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約ユーザ EXEC モード コマンド

ユーザ EXEC モード コマンド

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

<1-99> 再開するセッション番号 Network Management Station(NMS; ネット

ワーク管理ステーション)で Telnet と他の

セッション間を移動します。

access-enable 一時的なアクセスリスト エント

リを作成します。

RPM-XF へのアクセスを制限します。

access-profile ユーザプロファイルをインター

フェイスに適用します。

PPP セッション中のユーザごとの認証属

性をインターフェイスに適用します。

clear リセット機能 show interface コマンドのカウンタをクリ

アします。回線のトラフィックをクリアし

ます。ロギングをクリアします。

connect 端末接続を開きます。 Telnet を使用してデバイスに接続します。

disable 特権コマンドをオフにします。 —

disconnect 既存のネットワーク接続を終了

します。

enable 特権コマンドをオンにします。 —

exit 既存のネットワーク接続を終了

します。

端末セッションを終了します。

help 対話型ヘルプ システムの説明で

す。

コマンド モードのヘルプ システムを簡単

に説明します。

lock 端末をロックします。 一時的なパスワードを回線に設定します。

login 特定のユーザとしてログインし

ます。

logout ユーザ EXEC モードを終了しま

す。

mrinfo 近隣ルータおよびバージョンの

情報をマルチキャスト ルータに

要求します。

mstat 複数のマルチキャスト トレース

ルート後に統計情報を表示しま

す。

IP マルチキャスト パケット レートと損失

の情報を表示します。

mtrace マルチキャスト パスを逆にト

レースします。

マルチキャスト配布ツリーを送信元から

送信先ブランチへトレースします。

name-connection 既存のネットワーク接続に名前

をつけます。

インターフェイスに論理名を割り当てま

す。

ping ICMP エコー メッセージを送信し

ます。

インターフェイスの接続性を確認します。

ppp IETF ポイントツーポイント プロ

トコル(PPP)を開始します。

release リソースを解放します。 —

renew リソースを更新します。 —

resume アクティブなネットワーク接続

を再開します。

rlogin rlogin 接続を開きます。 —

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D-3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約ユーザ EXEC モード コマンド

show システムに関する情報を表示し

ます。

キーワードには、hardware、version、および facility-alarm があります。

slip シリアル回線 IP(SLIP)を開始し

ます。

systat 端末回線に関する情報を表示し

ます。

ルータのアクティブ回線に関する情報を

表示します。

telnet Telnet セッションを起動します。 —

terminal 端末回線のパラメータを設定し

ます。

traceroute 送信先へのルートをトレースし

ます。

ソース ポートから指定の送信先までデー

タがたどるパスを判断します。

tunnel トンネル接続を開きます。 ルータへのネットワーク層接続を設定し

ます。

where アクティブな接続を一覧表示し

ます。

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

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D-4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約特権 EXEC モード コマンド

特権 EXEC モード コマンド

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

<1-99> 再開するセッション番号 —

access-enable 一時的なアクセス リスト エント

リを作成します。

RPM-XF へのアクセスを制限します。

access-profile ユーザプロファイルをインター

フェイスに適用します。

ユーザごとの認証属性を PPP セッション

に適用します。

access-template 一時的なアクセスリスト エントリ

を作成します。

一時的なアクセスリスト エントリをカス

タマイズします。

analyze IOS リソースを分析します。 —

archive アーカイブ ファイルを管理しま

す。

calendar ハードウェア カレンダを管理しま

す。

cd 現在のディレクトリを変更しま

す。

別のディレクトリへ移動します。

clear リセット機能 show interface コマンドのカウンタをクリ

アします。回線のトラフィックをクリアし

ます。ロギングをクリアします。

clock システム クロックを管理します。 RPM-XF の日付と時間を設定します。

configure 設定モードに入ります。 端末とメモリの設定モードに入ります。

connect 端末接続を開きます。 Telnet、rlogin、または LAT をサポートして

いるホストにログインするには、connect EXEC コマンドを使用します。

copy ファイルを別のファイルにコピー

します。

debug デバッグ機能(「undebug」も参照)現在の端末セッションの debug コマンドの

出力およびエラー メッセージを表示しま

す。

delete ファイルを削除します。 フラッシュ メモリ デバイスのファイルを

削除します。

dir ファイル システムのファイルを一

覧表示します。

ファイル システムのファイルのリストを

表示します。

disable 特権コマンドをオフにします。 disable を使用して特権 EXEC モードを終

了し、ユーザ EXEC モードに戻ります。

disconnect 既存のネットワーク接続を終了し

ます。

elog イベントログを制御します。 —

enable 特権コマンドをオンにします。 —

erase ファイル システムを消去します。 —

event-log イベント ログを有効化、無効化、

または初期化します。

exatm-test-client exatm API についてクライアント

をテストします。

exit EXEC を終了します。 —

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D-5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約特権 EXEC モード コマンド

format ファイル システムをフォーマット

します。

フラッシュ ディスクまたはフラッシュ

カードをフォーマットします。

help 対話型ヘルプ システムの説明で

す。

iterate-ip-addrs IP アドレス イテレータがアクセ

スした IDB を表示します。

lock 端末をロックします。 一時的なパスワードを回線に設定します。

login 特定のユーザとしてログインしま

す。

logout EXEC を終了します。 —

loop-counter IDB ループのデバッグ コマンド。 —

microcode コマンドをマイクロコード化しま

す。

PXM、SAR、その他ダウンロード可能なマ

イクロコードをサポートしているあらゆ

るタイプのハードウェアを有効にします。

monitor 別のシステムのイベントをモニタ

リングします。

more ファイルの内容を表示します。 —

mpls ルータのトラフィック処理を設定

します。

トラフィック処理タグ スイッチング コマ

ンドの使用によって、マルチプロトコル ラ

ベル スイッチングを有効にします。

mrinfo 近隣ルータおよびバージョンの情

報をマルチキャスト ルータに要求

します。

ローカル ルータと同位の近隣のマルチ

キャスト ルータを識別します。

mstat 複数のマルチキャスト トレース

ルート後に統計情報を表示しま

す。

IP マルチキャスト パケットのレートと損

失の情報を表示します。

mtrace マルチキャスト パスを送信先から

送信元へ逆にトレースします。

マルチキャスト配布ツリーを送信元から

送信先ブランチへトレースします。

name-connection 既存のネットワーク接続に名前を

つけます。

接続に論理名を割り当てます。

no コマンドを無効にするか、デフォ

ルト値を復元します。

ping ICMP エコー メッセージを送信し

ます。

ppp IETF ポイントツーポイント プロ

トコル(PPP)を開始します。

PPP を使用して非同期接続を開始します。

pwd 現在の作業ディレクトリを表示し

ます。

cd コマンドの現在の設定を表示します。

release リソースを解放します。 —

reload システムを停止し、コールド リス

タートを行います。

オペレーティング システムをリロードし

ます。

rename ファイルの名前を変更します。 クラス C フラッシュ ファイル システムに

あるファイルの名前を変更します。

renew リソースを更新します。 —

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

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D-6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約特権 EXEC モード コマンド

resume アクティブなネットワーク接続を

再開します。

開いている別の Telnet、rlogin、LAT、また

は PAD のセッションに移動します。

rlogin rlogin 接続を開きます。 —

rsh リモート RSH ホストでコマンド

を実行します。

send 別の TTY 回線にメッセージを送

信します。

1 つまたはすべての端末回線にメッセージ

を送信します。

set システム パラメータを設定しま

す。

show 稼動中のシステムに関する情報を

表示します。

キーワードには、 class-map、 policy-map、controllers、environment、facility-alarm、hardware、ppp multilink、startup-config、running-config、および versionがあります。

slip シリアル回線 IP(SLIP)を開始し

ます。

SLIP を使用して、リモート ホストへのシ

リアル接続を開始します。

socktest ソケット テストを実行します。 —

squeeze ファイル システムをまとめます。 フラッシュ カードからファイルを完全に

削除します。

start-chat 回線でチャット スクリプトを起動

します。

systat 端末回線に関する情報を表示しま

す。

ルータのアクティブ回線に関する情報を

表示します。

telnet Telnet セッションを起動します。 —

terminal 端末回線のパラメータを設定しま

す。

test サブシステム、メモリ、およびイ

ンターフェイスをテストします。

traceroute 送信先へのルートをトレースしま

す。

ソース ポートから指定の送信先までデー

タが流れるパスを判断します。

tunnel トンネル接続を開きます。 ルータへのネットワーク層接続を設定し

ます。

undebug デバッグ機能を無効にします

(「debug」も参照)。

undelete ファイル削除を取り消します。 フラッシュ カードで削除のマークがつい

たファイルを復旧します。

upgrade ソフトウェアをアップグレードし

ます。

verify ファイルを検証します。 フラッシュ メモリ ファイルのチェックサ

ムを検証します。

where アクティブな接続を一覧表示しま

す。

which-route OSI ルート テーブルの検索を実行

し、結果を表示します。

指定の CLNS 送信先が検出されたルー

ティング テーブルを表示します。

write OSI ルート テーブルの検索を実行

し、結果を表示します。

実行構成をメモリ、ネットワーク、または

端末に書き込みます。

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

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D-7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約グローバル設定モード コマンド

グローバル設定モード コマンド

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

aaa 認証、権限、および会計。 RADIUS または TACACS+ を使用する

ときに、料金計算またはセキュリティの

ために使用します。

access-list アクセス リスト エントリを追加し

ます。

alias コマンドのエイリアスを作成しま

す。

archive 設定をアーカイブします。 —

arp 静的 ARP エントリを設定します。 MAC アドレスを IP アドレスにマップ

します。

async-bootp システム ブート パラメータを変更

します。

拡張 BOOTP 要求をサポートします。

BOOTP 要求に応じて送信される情報を

指定します。

audit ルータを監査します。 —

banner ログイン バナーを定義します。 対話型 EXEC で端末にバナーを表示し

ます。

boot システムのブート パラメータを変

更します。

buffers システム バッファ プールのパラ

メータを調整します。

バッファ プールの設定および一時バッ

ファ作成と破棄の制限を調整します。

busy-message ホストへの接続が失敗したときに

メッセージを表示します。

call 呼び出しパラメータを設定します。 —

cdp グローバル シスコ検出プロトコル

設定サブコマンド

chat-script モデムのチャット スクリプトを定

義します。

class-map QoS クラス マップ コマンド config-cmap 設定モードに入ります。

clns グローバル CLNS 設定サブコマン

clock 1 日の時間クロックを設定します。 —

config-register 構成レジスタを定義します。 システムの起動動作を定義します。

control-plane 制御プレーン サービスを設定しま

す。

controller 特定のコントローラを設定します。 コントローラ タイプを設定し、コント

ローラ設定モードに入ります。

coverage カバレッジ分析ツール —

default コマンドをデフォルト値に復元し

ます。

default-value デフォルトの文字ビット値です。 フロー制御デフォルト値を 7 ビット幅

から 8 ビット幅に変更します。

define インターフェイス範囲マクロの定

義です。

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D-8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約グローバル設定モード コマンド

dialer ダイヤラ コマンド —

dialer-list ダイヤラ リスト エントリを作成し

ます。

dnsix-dmdp DNSIX 用の DMDP サービスを提供

します。

dnsix-nat 監査追跡用の DNSIX サービスを提

供します。

do 設定モードで EXEC コマンドを実

行します。

download-compatible-config

古いソフトウェアと互換性のある

設定を生成します。

enable イネーブル パスワード パラメータ

を変更します。

end 設定モードを終了します。 —

exception 例外処理を行います。 —

exit 設定モードを終了します。 端末セッションを閉じ、設定モードを終

了します。

file ファイル システム パラメータを調

整します。

flow-sampler-map フロー サンプラを設定します。 —

help 対話型ヘルプ システムの説明です。 —

hostname システム ネットワーク名を設定し

ます。

RPM-XF のホスト名を指定します。

hw-module ハードウェア モジュールを設定し

ます。

rpm キーワードは RPM-XF を指定しま

す。

interface 設定するインターフェイスを選択

し、config-if モードに入ります。

インターフェイス タイプを設定し、

config-if モードに入ります。

ip グローバル IP 設定サブコマンド —

ipc IPC システムを設定します。 —

isis グローバル ISIS 設定サブコマンド —

kerberos Kerberos を設定します。 —

key 鍵管理 —

line 端末回線を設定します。 —

logging メッセージ ロギングの機能を変更

します。

ログを格納または削除します。

login-string ホスト固有のログイン文字列を定

義します。

map-class 静的マップ クラスを設定します。 ダイヤラ マップ コマンドで共有するパ

ラメータを定義します。

map-list 静的マップ リストを設定します。 マップ グループを指定し、それをロー

カルの E.164 または X.121 の送信元アド

レスおよびリモートの E.164 または

X.121 の送信先アドレスにリンクしま

す。

memory メモリ管理を設定します。 —

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

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D-9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約グローバル設定モード コマンド

menu ユーザ インターフェイスのメニュー

を定義します。

ユーザ インターフェイス メニューの基

となるコマンドを指定します。

microcode マイクロコードを設定します。 —

modemcap モデム機能データベース —

mpls MPLS パラメータを設定します。 —

multilink PPP マルチリンクのグローバル設定 —

no コマンドを無効にするか、デフォル

ト値を設定します。

ntp NTP を設定します。 ネットワーク タイム プロトコルを設定

します。

parser パーサーを設定します。 —

password 暗号化パスワード(鍵)を設定しま

す。

periodic-ping 定期的な ping を設定します。 —

policy-manager ポリシー マネージャを設定します。 —

policy-map QoS ポリシー マップを設定します。 config-pmap モードに入ります。そこか

ら、config-pmap-c モードに入ることが

できます。

ppp PPP パラメータを設定します。 iphc キーワードは、RPM-XF カードのタ

イムアウトを設定します。

priority-list 優先度リストを作成します。 プロトコル タイプに基づいてキューイ

ング優先度を確立します。これは、

Logical Unit(LU; 論理単位)アドレスに

基づいてキューイング優先度を確立す

る手順の 1 つです。

privilege privilege パラメータを指定します。 設定コマンドにアクセスするのに必要

な特権レベルを調整します。

process プロセスを設定します。 —

process-max-time プロセスが自主的にプロセッサを

明け渡すまでの最大実行時間です。

prompt システム プロンプトを設定します。 システム プロンプトをカスタマイズし

ます。

queue-list カスタムキュー リストを作成しま

す。

インターフェイスのプライオリティ

キューイングを割り当てます。

rbe RFC 1483 イーサネットのカプセル

化パケットのルーティングを行う

コマンド

regexp regexp コマンド —

resume-string ホスト固有の再開文字列を定義し

ます。

rlogin rlogin 設定コマンド —

rmon リモート モニタリング イーサネット インターフェイスのリ

モート モニタリング

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

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D-10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約グローバル設定モード コマンド

route-map ルート マップを作成するか、または

route-map コマンド モードに入りま

す。

あるルーティング プロトコルから別の

ルーティング プロトコルへルートを再

配布する条件、あるいはポリシー ルー

ティングを有効にする条件を定義しま

す。config-route-map モードに入ります。

router ルーティング プロセスを有効にし

ます。

さまざまなルーティング プロトコルを

有効にします。

rtr RTR 基本設定 応答時間報告プローブを設定します。

scheduler スケジューラ パラメータ CPU プロセス処理のタイミングをスケ

ジューリングします。

service ネットワーク ベースのサービスの

使用を変更します。

snmp エンジン以外の SNMP パラメータ

を変更します。

snmp-server SNMP パラメータを変更します。 —

standby グローバル HSRP 設定コマンド —

state-machine TCP ディスパッチ状態マシンを定

義します。

subscriber サブスクライバを設定します。 —

table-map テーブル マップを設定します。 —

tacacs-server TACACS クエリー パラメータを変

更します。

tag-switching ダイナミック タグ スイッチング コ

マンド

template 設定するテンプレートを選択しま

す。

terminal-queue 端末キュー コマンド 端末ポート キューの再試行間隔を変更

します。

tftp-server netload 要求に対して TFTP サービス

を提供します。

time-range 時間範囲エントリを定義します。 —

track オブジェクト トラッキングを設定

します。

username ユーザ名認証を設定します。 構成ファイルに表示されるユーザ名を

割り当てます。

vc-class VC 別パラメータを設定します。 —

access-profile 仮想プロファイルの設定 AAA 設定によって仮想プロファイルを

有効にします。

virtual-template 仮想テンプレートの設定 —

vlan VLAN を設定します。 —

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

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D-11Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約インターフェイス設定モード コマンド

インターフェイス設定モード コマンド

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

arp arp タイプ(arpa、probe、snap)またはタ

イムアウトを設定します。

atm ATM パラメータを変更します。 —

autodetect シリアル インターフェイス上のカプセル

化を自動検出します。

backup バックアップ パラメータを変更します。 サポートしていません。

bandwidth 帯域幅情報パラメータを設定します。 —

barium POS インターフェイスの Barium を設定し

ます。

bgp-policy bgp コミュニティ ストリングによって伝

搬されたポリシーを適用します。

インターフェイスで QPPB を有

効にします。

carrier-delay インターフェイス移行の遅延を指定しま

す。

cdp CDP インターフェイスのサブコマンド —

class-int デフォルトの vc-class 名を設定します。 —

clns CLNS インターフェイスのサブコマンド —

clock インターフェイスのクロック ソースを設

定します。

compress シリアル インターフェイスの圧縮を設定

します。

crc CRC のワード サイズを指定します。 —

custom-queue-list インターフェイスにカスタム キュー リス

トを割り当てます。

dampening イベント抑制処理を有効にします。

default コマンドをデフォルト値に設定します。 —

delay インターフェイスのスループット遅延を

指定します。

description インターフェイス固有の説明 インターフェイス設定にコメン

トを追加します。

dialer Dial-on-demand routing(DDR; ダイヤルオ

ンデマンド ルーティング)コマンド

dialer-group インターフェイスをダイヤラ リストに割

り当てます。

dot1q インターフェイスに dot1q を設定します。 —

down-when-looped ループしているシリアル インターフェイ

スを強制的にダウンさせます。

duplex 二重動作を設定します。 —

duplex full 全二重動作モードを設定します。 —

duplex half 半二重および関連のコマンドを設定しま

す。

encapsulation インターフェイスにカプセル化タイプを

設定します。

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D-12Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約インターフェイス設定モード コマンド

extended-port XTagATM インターフェイスをスイッチ

ポートにマップします。

exit インターフェイス設定モードを終了しま

す。

fair-queue インターフェイスでフェア キューイング

を有効にします。

flow-sampler インターフェイスにフロー サンプラを接

続します。

full-duplex 全二重モードを設定します。 —

glbp Gateway Load Balancing Protocol を設定し

ます。

half-duplex 半二重モードを設定します。 —

help 対話型ヘルプ システムの説明です。 —

hold-queue 保留キュー項目数を設定します。 —

ip インターフェイスのインターネット プロ

トコル設定コマンド

ポートとインターフェイスの IP

サービスの設定を行います。

isis IS-IS コマンド —

iso-igrp ISO-IGRP インターフェイスのサブコマン

ISO-IGRP 隣接関係の設定をフィ

ルタ処理します。

keepalive キープアライブを有効にします。 —

label-control-protocol

ラベル スイッチ コントローラの制御プロ

トコル コマンド

load-interval インターフェイスの負荷計算の間隔を指

定します。

負荷統計情報の計算に使用する

ためにデータを蓄積する期間を

変更します。

logging インターフェイスのロギングを設定しま

す。

syslog サーバにメッセージを記

録します。

loopback インターフェイスに内部ループバックを

設定します。

mac-address MAC アドレスを手動で設定します。 —

map-group 静的マップ グループを設定します。 —

max-reserved-bandwidth

インターフェイスの最大予約可能帯域幅 —

media-type インターフェイスのメディア タイプ —

mpls MPLS インターフェイス パラメータを設

定します。

mtu インターフェイスの Maximum Transmission

Unit(MTU; 最大伝送ユニット)を設定し

ます。

multilink-group インターフェイスをマルチリンク バンド

ルに組み込みます。

negotiation 自動ネゴシエーション モードを選択しま

す。

no コマンドを無効にするか、デフォルト値を

復元します。

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

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D-13Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約インターフェイス設定モード コマンド

ntp NTP を設定します。 ネットワーク タイム プロトコ

ルを設定します。

peer ATM MPLS インターフェイスの同位パラ

メータ

pos POS パラメータを修正します。 —

ppp ポイントツーポイント プロトコル —

priority-group インターフェイスに優先グループを割り

当てます。

pulse-time リセット中、DTR を低くします。 —

pvc ATM PVC パラメータを設定します。 —

rate-limit レート制限 専用アクセス レート(CAR)お

よび Distributed CAR(DCAR; 配

布 CAR)ポリシーを設定します。

random-detect インターフェイスで重み付けランダム早

期検出(WRED)を有効にします。

rmon インターフェイスのリモート モニタリン

グを設定します。

routing インターフェイスごとのルーティングを

設定します。

serial シリアル インターフェイスを設定します。—

service-policy QoS サービス ポリシーを設定します。 —

shutdown 選択したインターフェイスをシャットダ

ウンします。

snapshot インターフェイスのスナップショット サ

ポートを設定します。

snmp SNMP インターフェイス パラメータを変

更します。

source 別のソースから設定を取得します。 —

speed スピード操作を設定します。 —

standby HSRP インターフェイス設定パラメータ —

switch RPM スイッチの設定 —

tag-control-protocol タグ スイッチ コントローラの制御プロト

コル コマンド

tag-switching タグ スイッチング インターフェイス設定

コマンド

timeout このインターフェイスのタイムアウト値

を定義します。

traffic-shape インターフェイスまたはサブインター

フェイスのトラフィック シェーピングを

有効にします。

transmit-interface 伝送インターフェイスを受信専用イン

ターフェイスに割り当てます。

tx-ring-limit PA レベルの伝送リング制限を設定しま

す。

vrrp インターフェイスに VRRP を設定します。 —

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

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D-14Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

付録 D コマンドの要約QoS 設定モード コマンド

QoS 設定モード コマンドQuality of Service(QoS; サービス品質)のコマンドについては、第 10 章「サービス品質(QoS)の

設定」で説明しています。

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

description クラスマップの説明 —

exit QoS クラスマップ設定モードを終了しま

す。

match 分類基準 —

no コマンドを無効にするか、デフォルト値を

設定します。

rename このクラスマップの名前を変更します。 —

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

class ポリシー基準 —

description クラスマップの説明 —

exit QoS ポリシーマップ設定モードを終了しま

す。

no コマンドを無効にするか、デフォルト値を

設定します。

rename このクラスマップの名前を変更します。 —

コマンド 説明 コマンドの使用方法と目的

bandwidth クラスベースの均等化キューイング —

exit QoS クラス アクション設定モードを終了し

ます。

description クラスマップの説明 —

no コマンドを無効にするか、デフォルト値を

設定します。

police ポリシングします(専用アクセス レート:

CAR)

priority プライオリティ キュー —

queue-limit テール ドロップ —

random-detect 重み付けランダム早期検出 —

set QoS 値を設定します。 —

shape シェーピング伝送 —

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I N D E X

1Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

Numerics

802.1q PXF スイッチング  10-2

A

access-group コマンド  10-5

AC 電源

電源モジュールの取り外し  3-6

addred コマンド  7-17, 7-20

ARPA カプセル化  10-2

B

bandwidth

コマンド  4-7, 5-7, 6-7

BGP

コミュニティ ストリング  D-11

設定  9-18

boot

シーケンス  7-11

C

CAR

専用アクセス レートを参照

Cisco 10000 シリーズ エッジ サービス ルータ(ESR)

アクセス制限  D-2

Cisco IOS ソフトウェア

基本事項  C-2

設定の消去  C-4

設定の保存  C-4

動作モード  C-2

ヘルプの利用方法  C-3

class-map コマンド  10-3, 10-5

class コマンド  10-4

CLI

QoS 設定  10-3

モジュラ  10-3

CLNS 送信先  D-6

clock source コマンド  4-7, 4-12, 5-7, 5-9

config terminal コマンド  C-5

config-cmap コマンド  10-3

config-pmap モード  10-4

copy running-config startup-config コマンド  C-4, C-6

CPU プロセス処理  D-10

crc コマンド  4-7, 5-7

cRTP  10-25

cTCP  10-25

cUDP  10-25

D

DCAR

配布 CAR 参照

DiffServ コード ポイント  10-6

drop キーワード  10-9

dscp  10-6

E

eiBGP

ロード シェアリング  9-19

EMI 要件

10BASE-T の  B-7

enable コマンド  C-5

encapsulation コマンド  4-7, 5-7

ewc value  10-10

H

hw-module rpm ipran コマンド  10-29

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Index

2Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

hw-module rpm udp-comp コマンド  10-26

I

iBGP  9-13

ICMP エコー メッセージ  D-2, D-5

ICMP エコー メッセージの送信  D-5

IOS

サポート対象クラス マップ  10-5

IP

DiffServ コード ポイント  10-6

dscp 値  10-14

アドレス マッピング  D-7

会計  7-22

ポートのサービス  D-12

マルチキャスト パケット レート  D-5

優先順位値  10-9

ip address 設定サブコマンド  5-8, 6-8

IPHC  10-25

IPID デルタ付き  10-25

IPID デルタなし  10-25

コマンド  10-26

設定可能な圧縮  10-26

例  10-28

IPRAN  10-29

PVC

接続  10-35

概要  10-31

機能  10-29

コマンド  10-29

設定  10-32

設定例  10-36

統計情報  10-30

表示例  10-37

IP 無線アクセス ネットワーク

IPRANを参照

K

keepalive コマンド  4-7, 4-12, 5-7, 6-7

L

LED

図示  1-10, A-2

loopback

コマンド  5-11, 6-10

M

mark-denom 値  10-10

match コマンド  10-3, 10-5

maximum transmission unit コマンド

mtu コマンドを参照

max-value しきい値  10-10

MGX RPM-XF

Cisco MGX 8850 バックプレーンによる電源供給  1-4, 2-3

出荷パッケージの内容  3-2

ハードウェアの概要  1-4

パフォーマンス  1-3

MGX-1GE バック カード

機能  6-2

設置  6-18

MGX-1OC12POS-IR バック カード

インターフェイス設定  5-8

カスタマイズ  5-9

機能  5-2

シンタックス  5-8

設置  5-6

設定  5-7

設定例  5-12

デフォルト値  5-7

トラブルシューティング  5-14

MGX-2GE バック カード

機能  6-4

設置  6-18

MGX-2OC12POS バック カード

インターフェイス設定  5-8

カスタマイズ  5-9

機能  5-4

シンタックス  5-8

設置  5-6

設定  5-7

設定例  5-12

デフォルト値  5-7

トラブルシューティング  5-14

MGX 8850

3 スロット モデル  1-4

MII

ケーブル仕様  4-6

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3Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

min-value しきい値  10-10

MLP/LFI  10-23

MPLS VPN  9-12, 9-13

mtu コマンド  4-7, 4-12, 5-7, 6-7

N

netload 要求  D-10

no shutdown コマンド  5-9, 6-8

NVRAM  C-4

O

OC-12 POS ラインカード

スクランブリング POS 同期ペイロード エンベロープ(SPE)  5-11

相互運用性  5-10

フレーム同期モード  5-10

ループバック テスト  5-11, 6-10

P

ping コマンド  C-6

police コマンド  10-8

policy-map コマンド  10-3, 10-4, 10-7

pos flag コマンド  5-7, 5-10

pos framing コマンド  5-7, 5-10

pos scramble-atm コマンド  5-7, 5-11

POS 同期ペイロード エンベロープ(SPE)  5-11

ppp iphc max-time コマンド  10-30

PPP セッション  D-2

Q

QoS

match コマンド  10-3

重み付けランダム早期検出(WRED)  10-1

クラス マップ  10-3

サービス ポリシー  D-13

セット  10-2

専用アクセス レート(CAR)  10-1

パケット管理プロセス  10-3

パフォーマンス、向上  10-7

ボイラープレートの作成  10-3

ポリシー伝搬  10-2

ポリシー、入力  10-7

ポリシー マップ  10-3

QPPB

サポート  10-2

設定例  10-17

説明  10-2

有効化  D-11

R

RADIUS  D-7

random-detect キーワード  10-10

random-detect コマンド  10-9

reload コマンド  A-9

RJ-45

1 ファースト イーサネット

ケーブル仕様  4-5

クロス ケーブルとストレート ケーブルのピン割り当て  B-7

ケーブル

仕様  4-5, 4-6, B-2

ファースト イーサネットのピン割り当て  B-7

ピン割り当て  B-7

ファースト イーサネット

クロス ケーブルとストレート ケーブルのピン割り当て  B-7

ケーブル  B-7

ケーブル仕様  B-2

ケーブルのピン割り当て  B-7

ROM モニター モード  C-2

S

service-policy コマンド  10-3, 10-15

set-dscp-transmit value キーワード  10-9

set-prec-transmit value キーワード  10-9

set-qos-transmit value キーワード  10-9

set コマンド  10-14

show class-map コマンド  10-16

show ip rtp コマンド  10-30

show policy-map interface serial コマンド  10-16

show policy-map コマンド  10-16

show rpm ipran コマンド  10-30

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4Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

T

TACACS+  D-7

Telnet  D-2

デバイス  D-2

telnet コマンド  C-6

trace コマンド  C-6

transmit キーワード  10-9

V

Versatile Traffic Management System

VTMS を参照

VPN

MPLS  9-12, 9-13

外観  9-11

配線路  9-13

マルチキャスト  9-23

VTMS  10-21

W

WRED  10-1, 10-9, 10-17

アクセス制限  D-2

アクセス リスト エントリの作成  D-2

アクティブな接続  D-6

アップグレード、ソフトウェア  A-13

安全

電気関係の  2-2

イーサネット

インターフェイス  10-4

イーサネット 10BaseT 接続  2-6

一時的アクセス リスト エントリ  D-2

一時的なパスワード  D-2

インターネット プロトコル ヘッダー圧縮

IPHC を参照

インターフェイスのバンドル  D-12

インターフェイスの割り当て  10-4

インポート ルート

設定  9-20

インポート ルートとエクスポート ルート

設定  9-20

エクスポート ルート

設定  9-20

エコー メッセージ  D-2, D-5

重み付けランダム早期検出

WRED を参照

会計  D-7

カウンタ、クリア  D-2

仮想構成レジスタ  A-8

キーワード

set-clp-transmit  10-9

set-dscp-transmit value  10-9

set-prec-transmit value  10-9

set-qos-transmit value  10-9

transmit  10-9

キーワードの廃棄  10-9

ギガビット イーサネット インターフェイス、割り当て  10-4

キュー

限度  10-13

サイズ  10-10

キューイングの優先順位化  D-9

近隣ルータ情報、要求  D-2

クラス C フラッシュ ファイル  D-5

グローバル設定モード  C-2

クロス ケーブル

ファースト イーサネット  B-7

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5Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

警告

クラス 1 レーザー製品  xx

定義  xix

有資格者  3-4

レーザー光線  xx

ケーブル

アセンブリ  B-4, B-6

ピン割り当て

コンソール  B-4, B-6

ファースト イーサネットの RJ-45 ピン割り当て  B-7

権限  D-7

現在の設定  D-5

構成レジスタの設定変更  A-9

コード ポイント値  10-6

コマンド

1-99  D-2, D-4

aaa  D-7

access-enable  D-2, D-4

access-list  D-7

access-profile  D-2, D-4

access-template  D-4

alias  D-7

analyze  D-4

archive  D-4, D-7

arp  D-7, D-11

async-bootp  D-7

atm  D-11

audit  D-7

autodetect  D-11

backup  D-11

bandwidth  D-11

banner  D-7

b(boot)  A-10

bgp-policy  D-11

boot  D-7

boot system  A-11

buffers  D-7

busy-message  D-7

calendar  D-4

call  D-7

carrier-delay  D-11

cd  D-4

cdp  D-7, D-11

chat-script  D-7

class  10-4

class-map  10-5, D-7

clear  D-4

clns  D-7, D-11

clock  D-4, D-7, D-11

compress  D-11

config terminal  C-5

config-cmap  10-3

config-register  A-9, A-11, D-7

configure  D-4

connect  D-2, D-4

controller  D-7

control-pane  D-7

copy  D-4

copy running-config startup-config  C-4, C-6

coverage  D-7

crc  D-11

custom-queue-list  D-11

dampening  D-11

debug  D-4

default  D-7, D-11

default-value  D-7

define  D-7

delay  D-11

delete  D-4

description  D-11

dialer  D-8, D-11

dialer-group  D-11

dialer-list  D-8

dir  D-4

disable  D-2, D-4

disconnect  D-2, D-4

dnsix-dmdp  D-8

dnsix-nat  D-8

do  D-8

dot1q  D-11

download-compatible-config  D-8

down-when-looped  D-11

duplex  D-11

elog  D-4

enable  A-9, C-5, D-2, D-4, D-8

encapsulation  D-11

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6Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

end  D-8

erase  D-4

event-log  D-4

exatm-test-client  D-4

exit  D-2, D-4, D-8, D-12

extended-port  D-12

fair-queue  D-12

flow-sampler  D-12

flow-sampler-map  D-8

format  D-5

full-duplex  D-12

glbp  D-12

half-duplex  D-12

help  D-2, D-5, D-8, D-12

hold-queue  D-12

hostname  D-8

hw-module  D-8

hw-module rpm ipran  10-29

hw-module rpm udp-comp  10-26

interface  D-8

ip  D-8, D-12

ipc  D-8

isis  D-12

iso-igrp  D-12

iterate-ip-addrs  D-5

keepalive  D-12

kerberos  D-8

key  D-8

label-control-protocol  D-12

line  D-8

load-interval  D-12

lock  D-5

logging  D-8, D-12

login  D-2, D-5

login-string  D-8

logout  D-2, D-5

loopback  D-12

loop-counter  D-5

mac-address  D-12

map-class  D-8

map-group  D-12

map-list  D-8

match  10-3, 10-5, D-14

max-reserved-bandwidth  D-12

media-type  D-12

memory  D-8

menu  D-9

microcode  D-5, D-9

modemcap  D-9

monitor  D-5

more  D-5

mpls  D-5, D-9, D-12

mrinfo  D-5

mstat  D-2, D-5

mtrace  D-2, D-5

mtu  D-12

multilink  D-9

multilink-group  D-12

name-connection  D-2, D-5

negotiation  D-12

no  D-5, D-9, D-12

ntp  D-9, D-13

parser  D-9

password  D-9

peer  D-13

periodic-ping  D-9

ping  C-6, D-2, D-5

police  10-8

policy-manager  D-9

policy-map  10-4, 10-7, D-9

pos  D-13

ppp  D-2, D-5, D-9, D-13

ppp iphc max-time  10-30

ppp multilink  D-9

priority-group  D-13

priority-list  D-9

privilege  D-9

process  D-9

process-max-time  D-9

pulse-time  D-13

pvc  D-13

pwd  D-5

queue-list  D-9

random-detect  10-9, D-13

rate-limit  D-13

rbe  D-9

regexp  D-9

release  D-2, D-5

reload  A-9, C-4, D-5

rename  D-5

renew  D-2, D-5

resume  D-2, D-6

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7Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

resume-string  D-9

rlogin  D-2, D-6, D-9

rmon  D-9, D-13

route-map  D-10

router  D-10

routing  D-13

rtr  D-10

scheduler  D-10

send  D-6

serial  D-13

service  D-10

service-policy  10-15, D-13

set  D-6

show class-map  10-16

show ip rtp  10-30

show policy-map  10-16

show policy-map interface serial  10-16

show rpm ipran  10-30

show version  A-9

show vlans  10-17

shutdown  D-13

slip  D-3, D-6

snapshot  D-13

SNMP  D-10

snmp  D-10, D-13

socktest  D-6

source  D-13

speed  D-13

squeeze  D-6

standby  D-10, D-13

state-machine  D-10

subscriber  D-10

switch  D-13

systat  D-3, D-6

table-map  D-10

tacacs-server  D-10

tag-control-protocol  D-13

tag-switching  D-10, D-13

Telnet  C-6, D-3, D-6

template  D-10

terminal-queue  D-10

test  D-6

tftp-server  D-10

timeout  D-13

time-range  D-10

trace  C-6

traceroute  D-3, D-6

track  D-10

traffic-shape  D-13

transmit-interface  D-13

tunnel  D-6

tx-ring-limit  D-13

undebug  D-6

undelete  D-6

upgrade  D-6

username  D-10

vc-class  D-10

verify  D-6

virtual-profile  D-10

virtual-template  D-10

vlan  D-10

vrrp  D-13

where  D-3, D-6

which-route  D-6

write  D-6

write erase  C-4

カウンタのクリア  D-2

システム情報表示  D-3

端末のロック  D-2

トンネル オープン  D-3

フラッシュ関連  A-10

ブレーク(中断)  A-11

プロンプト  D-9

bandwidth  4-7, 4-12, 5-7, 6-7

encapsulation  4-7, 5-7

keepalive  4-7, 4-12, 5-7, 6-7

mtu  4-7, 4-12, 5-7, 6-7

pos framing  5-10

scramble  5-7

クロック ソース  4-7, 4-12, 5-7

フレーム同期  5-7

コミュニティ ストリング  D-11

コミュニティ リスト  10-19

コンソール ポート

アダプタ  B-4, B-6

ピン割り当て  B-4, B-6

コンソール ポート接続  3-13

コンボ カード

MGX 8850 RPM への接続  3-8, 3-9

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8Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

サービス品質、QoSを参照

再開するセッション番号  D-2

最大 /最小しきい値  10-10

作業ディレクトリ、表示  D-5

時間、設定  D-7

指数加重定数値  10-10

システム コード、更新  A-13

仕様

システム  1-10

静的 ARP エントリ、設定  D-7

セッション

終了  D-2

番号  D-2

接続

rlogin  D-6

アクティブ  D-6

アクティブのリスト  D-3

終了  D-2

シリアル  D-6

端末  D-2

トンネル  D-3

非同期  D-5

設定

表示  C-4

変更の保存  C-4

レジスタ

設定、変更  A-9

ブート フィールド  A-10

設定モード  D-8

クラス マップ  10-3

終了  D-8

セットアップ

手動設定  C-5

専用アクセス レート(CAR)  10-17, D-13

送信先、トレース  D-3

ソフトウェア

アップグレード  A-13

帯域幅

増加  10-8

保証  10-9

予約  10-1

対象読者、このマニュアルの  xvii

端末回線  D-3

端末セッション

debug 出力  D-4

エラー メッセージ  D-4

終了  D-2

閉じる  D-8

端末セッションのエラー メッセージ  D-4

端末セッションの終了  D-8

端末接続、開く  D-2

チャネル化 T3 ラインカード

回線のクロック ソース  5-9

注意

ルータの停止  A-8

低遅延プライオリティ  10-1

ディレクトリ、表示  D-5

データ パス、決定  D-3

手順

取り付け  3-1

メンテナンス  A-1‐ A-14

伝搬  10-2

同期ペイロード エンベロープ(SPE)  5-11

統計情報の表示  D-2, D-5

特権 EXEC モード  C-2

トラフィック

クリア  D-2

転送  10-9

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9Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

優先順位付け  10-2

優先順位の制御  10-8

トラフィック シェーピング  10-1

トラフィックの転送  10-9

取り付け

構成レジスタの設定変更  C-6

トレースルート

説明  D-5

統計情報の表示  D-2

内部ループバック  D-12

認証  D-7

認証属性、割り当て  D-2

認定情報レート(CIR)  10-8

ネットブート  A-10

ネットワーク管理ステーション(NMS)  D-2

ネットワーク接続の検証  C-6

ネットワーク層接続  D-3

バージョン情報、要求  D-2

ハードウェア

取り付け手順  3-1

廃棄確率  10-10

配布 CAR(DCAR)ポリシー  D-13

パケット

IP 優先順位値  10-6

クラス マップ  10-3

ソース、減速  10-1

特性の定義  10-5

認識  10-3

廃棄  10-3

分類  10-17

パスワード

アクセス制限  D-2

一時的  D-2, D-5

バック カード

MGX-XF-UI  4-3

MGX-XF-UI/B  4-4

MGX-XF-UI、側面図  4-4

設定例  6-11

バッファ、プール設定  D-7

パラメータ

backup  D-11

bandwidth  D-11

MPLS  D-9, D-12

privilege  D-9

scheduler  D-10

SNMP  D-10, D-13

TACACS  D-10

ダイヤラ マップ  D-8

端末回線  D-3

調整  D-8

ビット幅フロー制御  D-7

ピン割り当て

RJ-45

ファースト イーサネット  B-7

ファースト イーサネットのクロス ケーブルとストレート ケーブル  B-7

ファースト イーサネット

ストレート ケーブル  B-7

ファイル

削除取り消し  D-6

ファイル パラメータの調整  D-8

ファイル名、ネットブート  A-11

ブートロード障害に対する応答  A-12

フラッシュ メモリ

コピー前に使用可能なスペースを確認する  A-13

バッファ オーバーフロー メッセージ  A-13

フレーム同期

SDH STM-1  5-10

SONET STS-3c  5-10

フレーム ヘッダー、カスタマイズ  5-10

プロトコル

ポリシー伝搬ボーダーゲートウェイ  10-17

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10Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-6594-01-J

ルーティング  D-10

フロント カード

取り外し  3-6

文の一致  10-6

ヘッダー圧縮

IPHC を参照  10-25

ボイラープレート

QoS  10-2

インターフェイスへの割り当て  10-4

ボーダーゲートウェイ プロトコル

BGP を参照

ポート

ソース  D-6

補助ポート

アダプタ  B-4, B-6

ホスト失敗  D-7

ポリシー伝搬ボーダー ゲートウェイ プロトコル

QPPB を参照

ポリシー マップ統計情報  10-16

マッピング ルール  10-6

マップ

クラス、作成  10-3

ポリシー、作成  10-3

ルール  10-6

マニュアル

VIP 関連ソフトウェア コマンドの  4-15

構成  xviii

参照と関連  xvii

ソフトウェア設定  xvii, 7-13

目的  xvii

マニュアルの表記法  xix

マルチキャスト VPN  9-23

マルチキャスト パケット レート  D-2

マルチリンク PPP/リンク断片化インターリービング

MLP/LFI を参照

メモリ、テスト  D-6

メンテナンス手順  A-1

文字ビット値  D-7

モジュラ CLI  10-3

ユーザ EXEC モード  C-2

ユーザプロファイル、作成  D-2

有資格者の警告  3-4

優先順位値  10-10

ラインカード

クロック ソース  5-10

リセット機能  D-2

リモート モニタリング  D-9

ルータ

QoS の管理  10-2, 10-14

ロールオーバー ケーブル、識別  B-3

ロギング、クリア  D-2

論理名、割り当て  D-2