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クレジット制度及び カーボン・オフセット制度の 資料4-2 ボン オフセット制度の 概要について 20128

クレジット制度及び カーボン・オフセット制度の 概要について...①カーボン・オフセット ②温対 法算定報告・公表制度に活用 プロジェクト登録件数

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Page 1: クレジット制度及び カーボン・オフセット制度の 概要について...①カーボン・オフセット ②温対 法算定報告・公表制度に活用 プロジェクト登録件数

クレジット制度及びカーボン・オフセット制度の

資料4-2

カ ボン オフセット制度の概要について

2012年8月

Page 2: クレジット制度及び カーボン・オフセット制度の 概要について...①カーボン・オフセット ②温対 法算定報告・公表制度に活用 プロジェクト登録件数

� 国内クレジット制度の概要� オフセット・クレジット(J-VER)制度の概要� 新クレジット制度の概要� カーボン・オフセットとは� カーボン・ニュートラルとは

目次

� カ ボン ニュ トラルとは� カーボン・オフセット制度について� 2013年度以降の体制について

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機密性○

中小企業

大企業等

排出削減量に相当するクレジット資金

農業 家庭クレジットの認証

国内クレジット

認証委員会

国内クレジット制度

※自主行動計画の目標達成に活用※CSR活動

導入技術の種類

ボイラー更新

371件,202,413 t-CO2

バイオマスボイ空調設備更新

ヒートポンプ導

入93件,40,817 t-CO2

太陽光発電設

備導入

34件,34,695 t-CO2

工業炉更新

21件,27,596 t-CO2

照明設備更新

157件,20,877 t-CO2

インバーター制

御等導入68件,10,737 t-CO2 その他51件,

14,500 t-CO2

合計54.4万 t-CO2

国内クレジット制度の概要について

○「国内クレジット制度」とは、大企業等による資金等の提供を通じて、中小企業等が行った温室効果ガス排出削減量を認証し、大企業の自主行動計画の目標達成等のために活用できる制度。

○「ベースライン・アンド・クレジット」の考え方に基づき温室効果ガス削減量を評価する。具体的な評価については、温室効果ガスを削減する技術や方法ごとに定められた排出削減方法論(※)に基づいて算定する。※2012年7月末現在、67件の排出削減方法論が承認されている。

バイオマスボイラー 太陽光発電ヒートポンプ※自治体も実施

※活用されたクレジットのうち、件数の約90%がCSR及びオフセット目的

一次買い手の業種国内クレジット制度(平成20年10月~)

制度根拠 「京都議定書目標達成計画」(平成20年3月28日閣議決定)

事務局 経産省、環境省、農水省

対象 温室効果ガスの排出削減事業

活用方法

①自主行動計画の目標達成②温対法・省エネ法への活用③カーボン・オフセット等のCSR活動 等

事業計画案提出数 1,375件(平成24年7月30日時点)

クレジット認証件数 54.4万t-CO2 (984件)

削減見込量 188万t-CO2 (2012年度末まで)

バイオマスボイ

ラー導入

177件,140,453 t-CO2

空調設備更新

181件,51,481 t-CO2

オフセットプロバ

イダー37%

商社, 16%電力会社15%

銀行・リース8%

低炭素投資促

進機構, 8%

ESCO・省エネサービス事業者

4%

メーカー4%

小売・流通業者2%

ガス・石油会社1%

シンクタンク・コ

ンサルティング

会社1%

建設・プラント0.5%

その他,3%

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機密性○

計画受付

国内クレジット制度における事業の登録・クレジットの認証等の状況について

○ 2012年7月30日現在、1,375件の計画案が提出されている。

○その内、1,153件が排出削減事業として承認されており、2012年度までの総削減見込量は、約162.6万t-CO2(1件当たりの総削減量は約1,410t-CO2)。

○また、これまでにクレジットの認証に至ったものは984件で、認証量は累計で約54.4万t-CO2となっている(1件あたりの認証量は約550t-CO2)。

排出削減事業に係る計画案・承認、国内クレジット認証の累計件数の推移

排出削減事業に係る総削減見込量、国内クレジット認証量の推移

計画受付

(万t-CO2)(件)

4.3

90.9

128.5 133.5140.4

168.6 172.8180.6

67.3

100.0 102.5110.0 113.7

140.8149.0 153.7

159.9 162.6

3.615.1 19.5 22.8

27.4 31.3 34.444.9 49.4

54.4

184.6 186.4 188.1

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

200

2008

年度

第1回

~第

2回

2009

年度

第3回

~第

11回

2010

年度

第12

回~

第18

回第

19回

H23/

5/30

第20

回H2

3/7/

27第

21回

H23/

10/3

第22

回H2

3/12

/9第

23回

H24/

2/20

第24

回H2

4/3/

23第

25回

H24/

5/28

第26

回H2

4/7/

30

事業承認

クレジット認証

12

398

870 908

9991056

1135

12661336 1359 1375

634 663721

778857

9581037

10971153

404482

574640

795864

984

297355

306

92

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

2008

年度

第1回

~第

2回

2009

年度

第3回

~第

11回

2010

年度

第12

回~

第18

回第

19回

H23/5

/30

第20

回H23

/7/2

7第

21回

H23/1

0/3

第22

回H23

/12/

9第

23回

H24/2

/20

第24

回H24

/3/2

3第

25回

H24/5

/28

第26

回H24

/7/3

0

計画受付

事業承認

クレジット認証

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機密性○国内クレジットの活用状況について

○2012年3月末時点で、のべ273件の国内クレジットの償却申請があり、180,430t-CO2の償却が行われている。23年度は、22年度以前と比べ、全体で3倍以上の伸びとなっている。

○償却件数ベースでは、CSR及びオフセット目的の償却が全体の約90%を占めている。

国内クレジット 償却目的別分類(償却件数ベース)

自主行動計

画、温対法

等,44%

CSR オフセ

国内クレジット 償却目的別分類(償却量ベース)

合計:180,430t-CO2

自主行動計

画、温対法

等, 11%

合計:273件

CSR・オフセット, 56%

(件)(t-CO2)

17,859

62,301

25,452

74,818

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

H22年度以前 H23年度

自主行動計画、温対法等

CSR,オフセット

CSR・オフセット, 89%

1020

58

185

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

200

H22年度以前 H23年度

自主行動計画、温対法等

CSR,オフセット

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■環境省は、カーボン・オフセット(自らの排出量を他の場所の削減量(クレジット等)で埋め合わせて 相殺すること。)の仕組みを活用して、国内における排出削減・

吸収を一層促進するため、国内で 実施されるプロジェクトによる削減・吸収量を、オフセット用クレジット(J-VER)として認証する制度を 2008年11月からスタート。

(「J-VER」=「Japan-Verified emission reduction」)

■自主的なカーボン・オフセットのほか、温対法に基づく排出量算定・報告・公表制度の報告に活用可能。国際規格ISOに準拠した信頼性の高い認証制度として運営。

ジェイ バー

<オフセットの仕組み>

排出

排出量

対策を講じなかった場合の排出量(ベースライン排出量)

削減量を認証

削減量

B社の排出量をA社の削減量でオフセット

削減量

オフセット・クレジット(J-VER)制度の概要

排出削減系102件

森林吸収系117件

畜産系2件

<プロジェクト種類別登録プロジェクト数>

A社 B社

量 量削減プロジェクトを実施

資金

項目 内容

制度運営事務局 環境省

制度期間 平成20年11月~平成25年3月

参加主体 地方自治体、民間企業等

対象事業温室効果ガスの排出削減事業温室効果ガスの吸収事業

事業の申請先・申請方法 気候変動対策認証センター(委託先)に申請

クレジットの用途①カーボン・オフセット②温対法算定報告・公表制度に活用

プロジェクト登録件数 221件(平成24年7月26日現在)

クレジット認証量 31万t-CO2(165件)

<排出削減系・畜産系方法論別プロジェクト数 単位:件>

出典:環境省

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○ 2012年6月時点で、J-VER制度に登録されているプロジェクトの件数は累計220件。

○このうち162件のプロジェクトについて、オフセット・クレジット(J-VER)の認証が行われている。累計認証クレジット量は309,308t-CO2。

○現在までに、無効化されたJ-VERは、27,807t-CO2。

<排出削減系方法論別登録プロジェクト数><プロジェクト登録・クレジット認証件数の推移>

オフセット・クレジット(J-VER)制度 認証・登録等の状況

北海道27

四国21

九州23

中部27

関東21

中国13

東北30

近畿40

<地域別登録プロジェクト数>複数地域

13

出典:環境省

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機密性○

●オフセット・クレジット(J-VER)制度では、温室効果ガス排出削減・吸収量をクレジットとして認証・発行する都道府県の制度について、本制度に整合していると認められるものを、J-VER認証委員会が認証し、「都道府県J-VERプログラム」としてプログラム認証リストに掲載する「都道府県J-VERプログラム認証」の仕組みを設けている。

●都道府県J-VERプログラムより発行されるクレジット(都道府県J-VER)は、J-VERと同列にJ-VER登録簿に登録される。

●2012年3月時点で、新潟県・高知県の2県が認証されている。

オフセット・クレジット(J-VER)制度 都道府県J-VERプログラム(都道府県が運営するクレジット認証制度)

都道府県J-VERプログラム認証

環境省事務局:気候変動対策認証センター(4CJ)

都道府県

プロジェクト事業者

オフセット・クレジット(J-VER)登録簿

プロジェクト事業者

都道府県J-VERプログラム認証

プロジェクト申請

都道府県J-VER認証・発行プロジェクト申請

J-VER認証・発行

J-VERと都道府県J-VERは、J-VER登録簿上で、同列に扱われる。

都道府県J-VER登録

出典:環境省

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温室効果ガス排出事業者 ※低炭素社会実行計画の目標達成に活用

<2013年度以降のクレジット制度についての基本的な視点>�国内における排出削減・吸収源対策を推進していくことが必要�産業界の取組やCSR、カーボン・オフセット等の取組をさらに進めるため、クレジット制度の継続が必要�クレジットを創出する制度が併存しているわかりにくい状況を解消し、制度の活性化を図る上で、2013年度以降のクレジット制度の継続に当たっては、両制度を統合すべき。

(「新クレジット制度の在り方について(取りまとめ)」より抜粋)

新しいクレジット制度の概要について

新しいクレジット制度の仕組み

排出削減・吸収量に相当するク レジット

資金

クレジットの認証

クレジット

認証委員会

※CSR活動

バイオマスボイラー

太陽光発電

ヒートポンプ

中小企業 農林水産業

家庭大企業

排出削減事業者

森林管理・吸収

地方自治体

項目 内容

制度根拠 ポスト京都議定書目標達成計画(予定)

制度運営事務局 経済産業省、環境省、農林水産省

制度期間 2013年4月~2020年度末

参加主体 民間企業、家庭、地方自治体等

対象事業 温室効果ガスの排出削減・吸収事業

事業の申請先・申請方法

クレジット認証委員会へ申請

クレジットの用途

①低炭素社会実行計画の目標達成②温対法・省エネ法への活用③カーボン・オフセット等のCSR活動 等

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家庭やオフィス、移動(自動車・飛行機)での温室効果ガス排出量を把握する

カーボン・オフセットとは?

【定義】市民、企業等が、①自らの温室効果ガスの排出量を認識し、②主体的にこれを削減する努力を行う とともに、③削減が困難な部分の排出量を把握し、④他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減 ・吸収量等(クレジット)の購入、他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動の実施等により、③の排出量の全部又は一部を埋め合わせること。

省エネ活動や環境負荷の少ない交通手段の選択など、温室効果ガスの削減努力を行う

削減が困難な排出量を把握し、他の場所で実現したクレジットの購入または他の場所での排出削減活動を実施

対象となる活動の排出量と同量のクレジットで埋め合わせ(相殺)する

出典:環境省

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カーボン・オフセットの類型

( )市場流通型 市場を通じ 広く第 者に流通するク ジ トを活用したカ ボ オ セ ト(1)市場流通型・・・市場を通じて広く第三者に流通するクレジットを活用したカーボン・オフセットⅠ-1:商品使用・サービス利用オフセット・・・商品を製造・使用・廃棄したり、サービスを利用したりする際に排出される温室効果ガス排出量をオフセットするもの。

Ⅰ-2:会議・イベント開催オフセット・・・国際会議やコンサート、スポーツ大会等の開催に伴って排出される温室効果ガス排出量をオフセットするもの。

Ⅰ-3:自己活動オフセット・・・自らの活動に伴って排出される温室効果ガス排出量をオフセットするもの。Ⅱ:自己活動オフセット支援・・・商品・サービスを介し、当該商品・サービスを購入・利用する個人の日常生活に伴う排出量のオフセットを支援するもの。

(2)特定者間完結型・・・市場を通さずに特定者間のみで実施されるカーボン・オフセット

出典:環境省