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期間|3日~20仮想オーナー|6組 Facebookページ|https://www.facebook.com/ServiceDesignTrial MOS CAFEはモスバーガーなどのファストフード チェーンを運営する株式会社モスフードサービスの 直営店舗である。ゆったりとした造りの店内で、カ フェ形式の豊富なメニューを提供しており、インテ リアも通常のモスバーガーとは異なる造りとなって いる。今回はMOS CAFE烏丸六角店を舞台に、店内 にある本棚に着目して活動を行った。 既存のファストフードサービス 匿名性、画一性、予測可能性、制御に重 きが置かれたデザイン(G.Ritzer: ) 「近代性の記号(Signifier of Modernity)として、広く人々に受け入れられてきた (L. Kincheloe:)ファストフードの サービスデザイン 「つながる」 はじまる。 ほんだなの看板はオーナーからのメッセージです。 気になる本を見つけたら、 ぜひ手に取ってみてください。 想いに共感できたなら、 あなたも仲間に入りませんか? 新しい出会い。 新しいつながり。 本から広がるコミュニティ。 わたしの、 あなたの、 みんなの、 ほんだな。 ◯佐藤那央 (京都大学デザインスクール), 山内裕 (京都大学経営管理大学院),服部梨紗(京都大学工学部建築学科),足立朋也(京都大学総合人間学部),和田一真(京都大学経済学部経済経営学科),中澤香奈 (フリー書籍編集者), 辻邦浩 (Kunihiro Tsuji Design),荒牧英治 (京都大学デザイン学ユニット), 須永剛司 (京都大学デザイン学ユニット),寺田知太 (京都大学デザイン学ユニット), 水野大二郎 (京都大学デザイン学ユニット), 塩瀬隆之 (京都大学総合博物館) , 加納圭 (iCeMS 科学コミュニケーショングループ),峠田充謙 (設計峠 design tôge) 京都大学デザインスクール 2014年度後期FBL/PBL2 2015317日、MOSCAFEにて、 仮想オーナーと一般ユーザを交えた サービスデザインワークショップを 実施した。オーナーサイド、ユーザ サイドの視点からのサービスのブラッ シュアップを試みた。 20141024モスカフェ烏丸六角店 117吉田デザインファブリケーション拠点 1114モスカフェ烏丸六角店 1128吉田デザインファブリケーション拠点 1212モスカフェ烏丸六角店 1219吉田デザインファブリケーション拠点 201519モスカフェ烏丸六角店 123吉田デザインファブリケーション拠点 3月初旬~ サービストライアル開始 317ワークショップ@ MOS CAFE テーマ看板 コミュニティ情報 参考文献 [1] Ritzer G:The Mcdonaldization of Society, Sage Publications, 2000. [2]Joe L. Kincheloe: “The Sign of the Burger McDonald’s and the Culture of Power”, Temple University Press, 2002. Ideation Prototyping Test Brush up プロトタイピング とテストの繰り返し Trial 最終アイディアで一ヶ 月のトライアルを実施 コンセプト 匿名性、画一性という、個人が問題にならないファストフードサービス を打破するべく、「人がつながるファストフード」をコンセプトに活動 を行った。 単純な合理性の追求という価値観は否定されつつある。 次世代のファストフードサービスが提供する価値とは? 左: MOSCAFE 烏丸六角店,右:店内に設置された本棚 本棚はインテリアの一部であり、実際に本が置かれて いる訳ではない。私たちががこの本棚に着目したのは、 この形式的な象徴としての本棚が,画一的なファスト フードのサービスを体現しているように感じられた為 である。 MORNING CREATION 左:店内設置ポスター,上:本棚テーマ, 下中央:店内風景,右下:情報交換 用特設Facebookページ アイディア創出 自分ならどんな 本棚を作る? タッチポイントに必要なものの プロトタイピング アイディアテスト (Y)our Books 店内の本棚をコミュニティ作りのプラット ホームとして貸し出すサービス。 本棚の構成 コミュニティのコンセプト看板 コミュニティにまつわる本 コミュニティ 情報 メリット 新しい価値の提案 コミュニティの活動の場として機能 朝の時間帯の有効活用 コスト不要 etc.. 背景&コンセプト デザイン対象|MOS CAFE プロセス&スケジュール トライアル サービスデザインWS 最終アイディア なぜ本棚?

ファストフードの サービスデザイン - Kyoto U...2015/11/02  · 2014年度後期FBL/PBL2 2015年3月17日、MOSCAFEにて、 仮想オーナーと一般ユーザを交えた

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  • 期間|3月6日~4月20日仮想オーナー|6組Facebookページ|https://www.facebook.com/ServiceDesignTrial

    MOS CAFEはモスバーガーなどのファストフードチェーンを運営する株式会社モスフードサービスの直営店舗である。ゆったりとした造りの店内で、カフェ形式の豊富なメニューを提供しており、インテリアも通常のモスバーガーとは異なる造りとなっている。今回はMOS CAFE烏丸六角店を舞台に、店内にある本棚に着目して活動を行った。

    既存のファストフードサービス匿名性、画一性、予測可能性、制御に重きが置かれたデザイン(G.Ritzer:左)。「近代性の記号(Signifier of Modernity)」として、広く人々に受け入れられてきた(L. Kincheloe:右)。

    ファストフードのサービスデザイン

    「 つ な が る 」 は じ ま る 。

    ほ ん だ な の 看 板 は オ ー ナ ー か ら の メ ッ セ ー ジ で す 。

    気 に な る 本 を 見 つ け た ら 、 ぜ ひ 手 に 取 っ て み て く だ さ い 。

    想 い に 共 感 で き た な ら 、 あ な た も 仲 間 に 入 り ま せ ん か ?

    新 し い 出 会 い 。 新 し い つ な が り 。 本 か ら 広 が る コ ミ ュ ニ テ ィ 。

    わ た し の 、 あ な た の 、 み ん な の 、 ほ ん だ な 。

    ◯佐藤那央 (京都大学デザインスクール), 山内裕 (京都大学経営管理大学院),服部梨紗(京都大学工学部建築学科),足立朋也(京都大学総合人間学部),和田一真(京都大学経済学部経済経営学科),中澤香奈 (フリー書籍編集者), 辻邦浩 (Kunihiro Tsuji Design),荒牧英治 (京都大学デザイン学ユニット), 須永剛司 (京都大学デザイン学ユニット),寺田知太 (京都大学デザイン学ユニット), 水野大二郎 (京都大学デザイン学ユニット), 塩瀬隆之 (京都大学総合博物館) , 加納圭 (iCeMS 科学コミュニケーショングループ),峠田充謙 (設計峠 design tôge)

    京都大学デザインスクール 2014年度後期FBL/PBL2

    2015年3月17日、MOSCAFEにて、仮想オーナーと一般ユーザを交えたサービスデザインワークショップを実施した。オーナーサイド、ユーザサイドの視点からのサービスのブラッシュアップを試みた。

    2014年 10月24日 モスカフェ烏丸六角店 11月7日 吉田デザインファブリケーション拠点 11月14日 モスカフェ烏丸六角店 11月28日 吉田デザインファブリケーション拠点 12月12日 モスカフェ烏丸六角店 12月19日 吉田デザインファブリケーション拠点 2015年 1月9日 モスカフェ烏丸六角店 1月23日 吉田デザインファブリケーション拠点 3月初旬~ サービストライアル開始 3月17日 ワークショップ@ MOS CAFE

    テーマ看板

    コミュニティ情報

    参考文献 [1] Ritzer G:“The Mcdonaldization of Society”, Sage Publications, 2000. [2]Joe L. Kincheloe: “The Sign of the Burger McDonald’s and the Culture of Power”, Temple University Press, 2002.

    Ideation Prototyping Test

    Brush upプロトタイピング

    とテストの繰り返し

    Trial最終アイディアで一ヶ月のトライアルを実施

    コンセプト匿名性、画一性という、個人が問題にならないファストフードサービスを打破するべく、「人がつながるファストフード」をコンセプトに活動を行った。

    単純な合理性の追求という価値観は否定されつつある。次世代のファストフードサービスが提供する価値とは?

    左: MOSCAFE 烏丸六角店,右:店内に設置された本棚

    本棚はインテリアの一部であり、実際に本が置かれている訳ではない。私たちががこの本棚に着目したのは、この形式的な象徴としての本棚が,画一的なファストフードのサービスを体現しているように感じられた為である。

    少し早起きをして、

    いつもと違う、

    ちょっとした、

    繋がりができる朝。

    MORNING CREATION

    ロボットと未来、

    あなたの思いを

    文科省へ。

    対話型パブリックコメント

    思い出すまで

    忘れている、

    自分の住むまちの

    色んなこと。

    わたしのマチオモイ帖

    旅する京都

      ←

    暮らす京都

    京都移住計画

    モスカフェを出たら

    どこへ行こう。

    ししょまろはん﹇

    図書館司書グループ﹈

    朝脳に学びを。

    京都朝げいこ

    左:店内設置ポスター,上:本棚テーマ, 下中央:店内風景,右下:情報交換用特設Facebookページ

    アイディア創出 自分ならどんな本棚を作る?

    タッチポイントに必要なもののプロトタイピング

    アイディアテスト

    (Y)our Books店内の本棚をコミュニティ作りのプラットホームとして貸し出すサービス。本棚の構成コミュニティのコンセプト看板コミュニティにまつわる本コミュニティ 情報メリット新しい価値の提案コミュニティの活動の場として機能朝の時間帯の有効活用コスト不要 etc..

    背景&コンセプト* デザイン対象|MOS CAFE *

    プロセス&スケジュール*

    トライアル*

    サービスデザインWS*

    最終アイディア*

    なぜ本棚? *