ヤ マ ト 科 学 株 式 会 社

マッフル炉 ＦＰシリーズ

仕 様 書 一 覧

〈 資 料 № 〉 〈 内 容 〉 〈 枚 数 〉

Ｆ０３－０００ 仕 様 書 ２

Ｆ０３―００１ 設置要領書 ２

Ｆ０３―００２ 標準外付属品選択表 １

Ｆ０３―００３ 外観図 １

Ｆ０３―００４ 構造図 ２

Ｆ０３―００５ 技術資料 ２

－ 標 準 外 付 属 品 仕 様 書 －

Ｆ０３―０１０ 排気装置ユニット ２

Ｆ０３―０１１ Ｎ２ガス導入口 ２

Ｆ０３－０１２ 試料トレー ２

Ｆ０３―０１３ タイムアップ出力端子 １

Ｆ０３―０１４ 温度出力端子 １

Ｆ０３－０１５ 外部警報出力端子 １

Ｆ０３－０１６ 独立過昇防止器 １

ＦＰ２２Ｓ－３１０００ 外 形 図

ＦＰ３２Ｓ－３１０００ 外 形 図

ＦＰ４２Ｓ－３１０００ 外 形 図

－ 技 術 資 料 －

[１]ＪＴＭ基準

[２]ＪＴＭ温度分布精度

[３]ＪＴＭ温度調節幅

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型 式 図 面 番 号 作成 95年 6月 № f03-000 1/2

ＦＰ―２２ ＦＰ―３２ FP-32-2

ＦＰ―４２

FP22S-31000 FP32S-31000 FP32S-31000 FP42S-31000

マッフル炉

仕 様 書

改 訂

御 選 択 機 種

品 名 マッフル炉

型 式 ＦＰ－２２ ＦＰ３２ ＦＰ―３２－２ ＦＰ－４２ 単相１００Ｖ１３Ａ 単相１００Ｖ２６Ａ 単相２００Ｖ１３Ａ 単相２００Ｖ1.75Ａ

電 源 ５０／６０Ｈｚ共用、電源電圧の許容変動範囲±１０％ 最大消費電力 １．３ＫＶＡ ２．６ＫＶＡ ２．６ＫＶＡ ３．５ＫＶＡ 使用温度範囲 １００～１１５０℃

温度調節精度※１ ±１．５℃（ａｔ１１５０℃） 性

能 最高温度到達時間

※１ 約８０分

外装 冷間圧延鋼板 メラミン樹脂焼付塗装

炉体 真空―大成形セラミックファイバー

扉 左開き 排気孔 内径１８φ（ｍｍ）

高温用鉄クロム線 ヒータ

１．１ＫＷ ２．４ＫＷ ２．４ＫＷ ３．２５ＫＷ

構

成

冷却ファン コンデンサ型モータ １４Ｗ

温度制御方式 マイクロコンピュータによるＰＩＤ制御

温度設定方式 ▲▼キーによるデジタル設定方式（分解能：１℃） 温度表示方式 緑色ＬＥＤによるデジタル表示（分解能：１℃）

その他の表示 熱処理プロセスを示す温度パターンＬＥＤ表示

タイマー １分～９９時間５９分及び１００時間～９９９時間（タイマ分解能：１分または１時間）

運転機能

定値運転 オートスタート運転 オートストップ運転

プログラム運転（１６セグメント、繰り返し、勾配等）

付加機能 カレンダタイマ機能（２４時間内の実時間タイマ） 積算時間計機能（４９９９９時間までの積算計時）

時計表示（現在時刻表示） ヒータ回路制御 トライアック ゼロクロス方式

コントローラ

センサ Ｒ熱電対

記事

※ １ ＪＴＭ基準による。 但し周囲温度２０℃、無負荷時。

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作成 95 年 6月 № F03-000 2/2

御 選 択 機 種

品名 マッフル炉

型式 ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ ＦＰ－３２－２ ＦＰ－４２

１５Ａ ４０Ａ ２０Ａ ３０Ａ 漏電ブレーカ

短絡・過電流保護

温度調節器内臓

機能 自己診断機能（温度センサ異常検知、ヒータ断線検知、トライアック短絡検知、メインリレー 不良検知、自動温度過昇防止）キーロック機能

溶断温度：１８０℃

安全装置

温度ヒューズ 外壁温度過昇防止

塗装色 本体・扉 オリジナルカラー・ライトグレー淡 制御部 オリジナルカラー・ミディアムグレー淡

耐熱ビニールキャプタイヤケーブル（接地線内蔵 器外 ２ｍ） 電源コード

２．０mm２×３芯 ３．５mm２×３芯 ２．０mm２×３芯 ３．５mm２×３芯

内寸法 外寸法 ※２

幅×奥行×高さ 100×150×100mm 346×402×515mm

幅×奥行×高さ 200×250×150mm 446×502×565mm

幅×奥行×高さ 300×250×150mm 506×502×625mm

内容積 １．５ﾘｯﾄﾙ ７．５ﾘｯﾄﾙ １１．３ﾘｯﾄﾙ 寸法

重量 ２５ｋｇ ４０ｋｇ ６０ｋｇ

排気孔キャップ １個

取扱説明書 本体用及びコントローラ専用 各１部 付

属

品

保証書 １部

記 事

※２ 但し突起部寸法を含まず。

型 式 図 面 番 号 作成 95年 6月 № F03-001 1/2

ＦＰ―２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

FP22S-31000 FP32S-31000 FP32S-31000 FP42S-31000

マッフル炉

設置要領書

改 訂

概 要 設置場所 ・設置間隔 ・周囲条件 電源工事 ・電源設備 ・接地線の接続

本設置要領書は設置場所、給電工事を容易に実施していただけるように、準備

していただくようまとめたものです。 装置の設置間隔は、別図のような寸法で空間をとって下さい。 （１） 周囲温度が５～３５℃以内であること。 （２） 電源の供給が容易であり、且つその容量が充分であること。 （３） 直射日光があたらないこと。 （４） 可燃性ガス、腐食性ガスの雰囲気でないこと。 （５） 湿気や粉塵が少ないこと。 （６） 設置床面が平らなこと。 （１） 電源の電圧変動は、定格の±１０％以内でご使用下さい。

ＦＰ－２２／３２ ＡＣ１００Ｖ １φ ±１０％ ＦＰ－３２－２／４２ ＡＣ２００Ｖ １φ ±１０％

（２） 電源容量表 （３） 電源コードは、アースを含む３芯を使用していますが、緑色の芯線を接地してください。

長さは２．２ｍとなっております。 （１） 電源コードに内蔵されている、接地線（緑色）を電気設備技術基準第１８条（第３種接地工事

１００Ω以下）に基づき接地してください。接地工事を施されていませんと、感電事故の原因と

なり極めて危険です。 （２） 電源への接続は、下記の様にしてください。

３線（単相）の場合

型 式 電源電圧 全負荷電流 端末処理 開閉器容量

ＦＰ－２２ １００Ｖ １３Ａ ｱー ｽ付きﾌ゚ ﾗｸ゙ １５Ａ

ＦＰ－３２ １００Ｖ ２６Ａ 丸端子 R-5.5-4 ４０Ａ

ＦＰ－３２－２ ２００Ｖ １３Ａ 丸端子 R-5.5-4 ２０Ａ

ＦＰ－４２ ２００Ｖ １７．５Ａ 丸端子 R-5.5-4 ３０Ａ

線芯色 昼内配線

黒 電圧側

白 接地側

緑 接地極（アース）

作成 95 年 6月 № F03-001 2/2

（３） 接地の周囲は下図の空間を取ってください。

記 事

型 式 図 面 番 号 作成 95 年 6 月 № F03-002 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

標準外付属品選択表

改 訂

本仕様書は標準外付属品、特別オプションを貴社の御希望により、選択できるようチェック方式でまとめており、御要望を

満足させる仕様に数量を記して表します。

尚、標準仕様書と相違する事項はすべてこの仕様書が優先されます。

機種による取付の可否

品 名 仕 様 数

量

御選択欄

FP-22 FP-32 FP-32-2 FP-42 排気装置ユニット ・ 炉内の温度上昇による発生ガス等を排気

○ ○ ○ ○

Ｎ２ガス導入口 （型式OFP10）

・ 非酸化雰囲気で熱処理 ○ ○ ○ ○

試料トレー （形式OFP20）

・ 処理前及び処理後の試料の仮置 ○ ○ ○ ○

タイムアップ出力

端子 （形式OFP30）

・ オートストップ及びプログラム終了時に出力。 ・ Ｃ接点（リレー出力） ・ 接点容量 ＡＣ２５０Ｖ／ＤＣ３０Ｖ ３Ａ ・ Ｍ４ネジ込端子台

○ ○ ○ ○

温度出力端子 （形式OFP40）

・ 測定温度に応じたＤＣ電圧を出力 ・ ２ｍＶ／℃ ・ 負荷インピーダンスは１００Ω以上 ・ 分解能 ０．１℃ ・ Ｍ４ネジ込端子台

○ ○ ○ ○

外部警報出力端子 （型式 OFP50）

・ 運転中に異常が発生した場合、異常信号として

外部に出力します。 ・ Ｃ接点（リレー出力） ・ 接点容量 ＡＣ２５０Ｖ／ＤＣ３０Ｖ ３Ａ ・ Ｍ４ネジ込端子台

○ ○ ○ ○

独立過昇防止器 （型式 OFP60）

・ 動作時メインリレー（ヒータ電源）遮断 ・ 設定温度範囲 ６００～１３００℃ ・ 設定精度 ±３０℃ ・ デジタルスイッチ設定

○ ○ ○ ○

○…標準外付属品 ×…取付不可

記事

型 式 図 面 番 号 作成 95 年 6月 № F03-003 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

FP22S-31000 FP-32S-31000 FP32S-31000 FP42S-41000

マッフル炉

外観図

改 訂

記 事

型 式 図 面 番 号 作成 95 年 6月 № F03-004 1/2

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

結線図

改 訂

記 事

作成 95 年 6 月 № F03-004 2/2

ヒータ部詳細

型 式 図 面 番 号 作成 95 年 6月 № F03-005 1/2

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

技術資料

改 訂

記 事

ここに記載するデータは、参考データです。保証値ではありません。

作成 95 年 6 月 № F03-005 2/2

図９．５ ＦＰ２２／３２／４２の炉内温度と放熱量の関係

記 事

ここに記載するデータは参考データです。保証値ではありません。

型 式 図 面 番 号 作成 95 年 6月 № F03-010 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

標準オプション仕様書

改 訂

排気装置ユニット

（１）適用

１００Ｖ排気装置ユニット：ＦＰ－２２／３２

２００Ｖ排気装置ユニット：ＦＰ－３２－２／４２

（２）仕様

（２―１）排気用ブロワー １００Ｖ ５０／６０ＨＺ

風量０．９５／１．１０ｍ３／ｍｉｎ

（２―２）排気用ブロワー ２００Ｖ ５０／６０ＨＺ

風量０．９０／１．０５ｍ３／ｍｉｎ

（２－３）外形寸法 Ｗ２００×Ｈ２０５×Ｄ１９８．８ｍｍ

（２―４）付属品 排気ホース：アルミフレキホース

外径 φ５５．３ｍｍ

内径 φ５０．３ｍｍ

長さ １．５ｍ

（排気ホースは消耗品です）

記 事

作成 95 年 6 月 № F03-010 2/2

外観図

型 式 図 面 番 号 作成 95年 6月 № F03-011 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

標準オプション仕様書

改 訂

Ｎ２ガス導入口

窒素ガスを槽内に導入します。

但し槽内は密閉構造ではないためＮ２濃度は成り行きとなります。

（１）適用機種 ＦＰ 全機種

（２）仕様

流量計 ニードルバルブ付流量計

最大流量 ５～５０ﾘｯﾄﾙ／分

接続口径 ＰＴ１／４メネジ

供給ガス圧 ０．５ｋｇ／ｃｍ２Ｇ～２．０ｋｇ／ｃｍ２Ｇ

使用可能ガス Ｎ２，Ａｒ，Ｈｅ

但し流量径の指示値はＮ２以外は正しくありません。

（３）外観図 ＯＦＰ１０－３００１０

記 事

型 式 図 面 番 号 作成 95 年 12月 № F03-012 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

標準オプション仕様書

改 訂

試料トレー

（１）仕様

処理前及び処理後の試料の仮置

（２）外観図 ＯＦＰ２０－３００１０

記 事

型 式 図 面 番 号 作成 95年 12月 № F03-013 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

標準オプション仕様書

改 訂

タイムアップ出力端子

オートストップのタイムアップ、プログラム終了時にリレー接点が動作します。

接点出力 ：ｃ接点

接点容量 ：ＡＣ２５０Ｖ ３Ａ

ＤＣ３０Ｖ ３Ａ

接続 ：Ｍ４ネジ込端子台

記 事

型 式 図 面 番 号 作成 95 年 12 月 № F03-014 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

標準オプション仕様書

改 訂

温度出力端子

測定温度に応じた電圧（ＤＣ）を出力します。

出力電圧単位：２ｍＶ／℃

分解能 ：０．１℃ 精度 ：±０．５％Ｆ．Ｓ 以内

負荷ｲﾝﾋ゚ ﾀー゙ ﾝｽ：１００Ω以上 接続 ：Ｍ４ネジ込端子台

記 事

型 式 図 面 番 号 作成 95 年12月 № F03-015 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

標準オプション仕様書

改 訂

外部警報出力端子

異常（エラー）発生時にリレー接点が動作します。

接点出力 ：ｃ接点

接点容量 ：ＡＣ２５０Ｖ ３Ａ ＤＣ３０Ｖ ３Ａ

接続 ：Ｍ４ネジ込端子台

記 事

型 式 図 面 番 号 作成 95 年 12月 № F03-016 1/1

ＦＰ－２２ ＦＰ－３２ FP-32-2 ＦＰ－４２

マッフル炉

標準オプション仕様書

改 訂

独立過昇防止器

独立過昇防止器の設定よりも測定温度が高くなった場合にヒータ回路を遮断します。

設定 ：デジタル設定

設定温度範囲 ：６００～１３００℃

設定精度 ：±３０℃

表示 ：動作時温度調節器に［Ｅｒ０７］表示

動作 ：メインリレー（ヒータ電源）遮断

記 事

ＪＴＭ

高温恒温槽の性能基準

ＪＴＭ Ｋ ０５-1991

平成３年３月２８日 制定

日本試験機工業会

日本試験機工業会規格 ＪＴＭ

高温恒温槽の性能基準 Ｋ ０５－1991 Standard for performance of high temperature chambers

１．適用範囲 この規格は、温度の環境試験などに使用する高温恒温槽（以下、高温槽という。）の

性能表示及び性能試験方法について規定する。

備考 この規格の引用規格を、次に示す。

JIS C 0021 環境試験方法（電気・電子）高温（耐熱）試験方法

JIS Z 8703 試験場所の標準状態

２．用語の定義 この規格で用いる用語の定義は次のとおりとする。

（１）高温恒温槽 温度範囲が、常温からJISC 0021 4.1（試験温度）に規定している315℃まで

の温度の雰囲気を作り出す試験槽（以下、槽という。）を持つ装置。ただし、次の装置は対象

外とする。

（ａ）槽に人が立入り、作業又は試験をするもの。

（ｂ）腐食性ガス、圧力、光、振動など複合試験装置を有するもの。

（ｃ）その他特別な用途に用いるもの。

（１） 試験槽、期待する温度を満たすことができる仕切られた空間。

（２） 試験槽の温度 槽の幾何学的中心（以下、槽の中心という。）の温度。

（３） 安定状態 温度が次の条件を満たした状態。

槽の中心にて、２回別々の３０分間における平均温度の差が０．５℃以下である状態。

（４） 有効空間 槽を構成するそれぞれの壁面から、相対する壁面までの距離の1/6（ただし最小

50mm、最大300mmとする。）を除く空間。

（５） 平均最高温度 安定状態にある一定点における継続した測定時間毎に得られる温度の極大値

の算術平均。

（６） 平均最低温度 安定状態にある一定点における継続した測定時間毎に得られる温度の極小値

の算術平均。

３．標準条件 高温槽の性能表示をする場合の標準となる条件。この条件を外囲条件、電源条件及び

運転条件で表す。

３.1 外囲条件 温湿度は、JISZ8703 に規定する標準状態の温度、湿度並びに許容差の級別より次の

値を採用する。その他は特に規定しない。

２ Ｋ－０５－１９９１ 温度 23±5℃ 湿度 65±20％

３.2電源条件 電圧変動許容値は、定格電圧の±５％、周波数変動許容範囲は、定格周波数の±１％とする。

３.3 運転条件

（１）槽内は供試品がない状態とする。供試品がある状態の性能については、それぞれの条件によって異なるので、製造者

と使用者間で決めるものとする。

（２）３. 1 の外囲条件は、無風状態を原則とする。強制的に外囲条件を作り出す場合は、作り出された吐出空気は、試験

する高温槽に直接当てないこと。 （３）標準として付属する棚板、操作孔などは、取付けた状態とする。棚板は有効空間内であって、その天井面、底面に最 も近いところにそれぞれ設置する。 （４） 排気（換気）装置付きの場合はこれを閉の状態とする。 （５） 温度安定となってからの槽の内壁温度はJIS C 0021に規定する絶対温度（Ｋ）で表した試験温度の３％の範囲 を超えてはならない。この条件は槽の内壁のすべての部分に適用する。 （６） 水平な台又は床に設置する。 （７） 高温槽には直射日光が当たらないこと。 （８） 外囲より高温槽に対し不要放射がないこと。

備考 ここでいう不要放射とは、一般にいわれる空中及びラインノイズを意味する。 （９） 設置場所に振動がないこと。 ４．性能表示 槽の性能表示は、次の項目のうち必要と認められるものを表示する。ただし、電源周波数は明記する。３． より外れた条件で運転する場合の性能表示は、その条件を明記する。 （１）温度制御範囲 温度制御範囲は、安定した温度制御が維持できる範囲をいう。 （２）運転可能条件 運転可能条件は、高温槽の保証性能を満足することは出来ないが、継続して使用できる標準条件のう ち外囲条件及び周波数は対象外とする。 （３）温度変動幅 温度変動幅は、槽の中心における平均最高温度と平均最低温度の差をいう。 （４）温度分布 温度分布は、槽の中心の温度と有効空間内の任意の点における温度の差をいう。 （５）温度上昇時間 温度上昇時間は、槽の温度が標準条件の外囲温度から温度制御範囲の最高温度まで到達する時間をい う。 （６） 消費電力 消費電力は温度制御範囲内で運転した場合の加熱器、送風機などの消費する最大の総電力をいい、この値

を表示する。単位はキロワット（ＫＷ）とする。 （７） 負荷電流 負荷電流は、温度制御範囲内で運転した場合、高温槽への電源供給に流れる電流の最大値をいい、この値

を表示する。三相電源の場合は、そのうちの１線に流れる最大電流値をいう。単位はアンペア（Ａ）とする。 ５．寸法及び重量表示 （１）寸法 高温槽の外法寸法及び槽の内法寸法について表示する。表示は突起物を除いた面間の距離で表示する。特に突 起物が大きい場合は、その寸法を表示するか、断りを付ける。これらの形状及び寸法の理解を容易にするため、正面 図、側面図、平面図することが望ましい。 （２）重量 総重量を表示する。総重量とは、付属品を含んだ装置全体の重量をいう。 ６．性能試験方法 ６.1 準備すべき試験用温度検知器 （１）温度検知器 温度検知器（以下、検知器という。）は構成した抵抗式又は熱電式のいずれでもよい。検知器の熱応答 速度は、特定数（ｒ）で最小１０秒、最大６０秒相当とする。 （２）温度検知器の位置と数 検知器は、槽の中心及び槽の中心をはさんで選んだ対称的でなるべく遠い距離にある４点（槽 の中心を含めて計５点）以上の箇所に設置する。 ６.2測定すべき温度点 標準条件において運転し、温度制御範囲内における次の２点とする。 （ａ）最高温度 （ｂ）中間温度 ６.3温度変動幅 ６.1に規定された検知器を槽の中心に置き、暗転状態に達したことを確認後、１分間以上の時間間隔で １０回以上３０分間測定し、この値から平均最高温度と平均最低温度を求め、この差を温度変動幅とする。 ６.4 温度分布の算出方法 ６.2の各点について、それぞれ１分間以上に達したことを確認後、次の測定を行う。

① ６.1（２）に示す検知器において、それぞれ１分間以上の時間間隔で１０回以上３０分間測定する。 ② 槽の中心温度の平均値を求める。

③ 各測定温度（槽の中心温度を除く。）をこの中心温度の平均値より高い方と低い方に分け、それぞれの平均値を求め

る。 ④ この平均値の差を温度分布とし、表示する場合はさらにこれを２で除した値の前に±を付ける。

６.5温度上昇時間 槽の温度が標準条件の外囲温度から、温度制御範囲の最高温度まで到達する時間を求める。 備考１． 最高温度に上昇させる倍、温度調節器（又は設定器）の設定は、槽の温度制御範囲の最高温度とする。 この場合、温度調節器（又は設定器）の設定誤差、残留誤差が考えられる場合は、その分だけ過設定す る方法をとってもよい。

２． 送風機が動作しているときは、ヒータが入っていなくても槽の温度は外囲温度より約５～１０℃弱く なる。この場合は、温度調節器を先に設定し、次に扉を閉じヒータを入れ、この時点から最高温度に到 達する時間を測定し、これを温度上昇時間とする。

関連規格 ＪＩＳ Ｃ ００１０ 環境試験方法（電気・電子）通則 ＪＴＭ Ｋ ０１ 恒温恒湿槽の性能基準 ＪＴＭ Ｋ ０２ 恒温恒湿槽の安全基準 ＪＴＭ Ｋ ０３ 恒温恒湿室の性能基準

ＪＴＭ Ｋ ０４ 恒恒湿室の安全基準通則 ＪＴＭ Ｋ ０６ 高温恒温槽の安全基準

ＪＴＭ温度分布精度

◎温度分布精度＝± Ｐ９の平均温度よりＰ９を除いた高温側の値の平均―Ｐ９の平均温度よりＰ９を除いた低温側の値の平均 ２

（℃）

但しＰ９：器内中央温度

ＪＴＭ温度調節幅

◎温度分布精度＝± 平均温度より高温側の値の平均－平均温度より低温側の値の平均 ２

（℃）