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カール・ロジャースによると、
人は誰でも周りの人から
・関心を持たれている・大切にされている・認められている・理解されている・愛されている
と感じる時に、自分の内にある「自己成長力を発揮し、主体的・意欲的に物事に立ち向かっていくのだそうです。
「適切な職業選択には
肯定的な自己概念が必要である。」D・E・Super
肯定的自己像
自己否定感
自己存在感・効力感
←親・教師
←友だち
←勉強
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+
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+
自分への肯定感とは「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない
存在だ」と思える心の状態。
自分を肯定している感覚、感情などを指す。
対義語は、「自己否定感」。
※自己肯定感が高いと心の受容力が大きく、少しのことではめげない。ポジティブな人間関係を築きやすい。前向き・・・
※自己肯定感が低いと自信喪失、萎縮、自己否定的、なげやり・・・いじめ・・・うつ・・・自殺
課題を乗り越えて生き抜く力
自立・協同
イベント型人権教育
キャリア教育
日常的なキャリア教育
自己肯定感の育成と
信頼関係の構築
インターンシップ
総学の時間・学校行事
授業(協同学習・対話力)
コーチングの技術
(傾聴・承認・質問)
勇気づけ
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マズローの欲求五段階説と承認自己実現欲求・・自分の能力や生き方の可能性を高めようとする欲求自我欲求・・・・自分の能力や地位が認められることを求める承認欲求所属欲求・・・・愛され、家族や社会などに所属することを求める欲求
安全への欲求・・生命の安全を求める欲求生理的欲求・・・食欲、性欲など生存に必須の生理的欲求
成熟社会 高度な欲求社会へ承認の欲求
利他の欲求
自己肯定感を高め、育てることはキャリア教育の根本的な課題。どうしたら、肯定的感情を高められるのでしょうか。
どうすればいいのか?自問他答の旅
①コミュニケーション能力
②知識・技能の修得
③肯定的自己像
3つの課題をどのように
解決すればいいのだろうか?
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否定・命令禁止
傾聴・承認質問
質問対話型コントロール
不信感 信頼感
生徒を良くしたい。成長させたい。勉強が
できるようにしたい。意義ある高校生活を!
反抗・不安自己不信
安心感自 信
全国放浪の旅の果てに辿り着いたのは
コーチング2004~
協同学習2005~
アクティブラーニング
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AL協同学習の学習観・授業観
学習観の変化学習は個人の営み・知識は個人の頭の中に構成される
勉強は本来、自分ひとりでやる
学習は社会的な営み 実社会でも
知識は相互作用により深まる
教え合うことで確かなものになる
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つながる力を育む協同教育の精神(理念)
•自らの学びが仲間の役に立つ。
•そして、仲間の学びが自分の役に立つ。
•自分のためにも仲間のためにも真剣に学ぼう。(学習定着と学力向上。)
•自他共栄の心。切磋琢磨の厳しい関係協同的な人間関係形成能力民主・共生社会の基盤となる価値観の醸成。
1500人の調査から見出された 幸せの心的要因
心的特性について29項目87個の質問を1500人にアンケート調査を因子分析。(慶応大学大学院・前野隆司)「楽観性、社会的比較志向のなさ、コンピテンス」(強み)、自己実現尺度、人を喜ばす傾向、ユーモア自尊心、感謝傾向、愛情、将来への希望の強さ、勤労意欲、満喫傾向、思想・宗教があること、社会の要請に応えていること、自律性、熟達の程度、積極的な他者関係、心配事がないこと、個人的成長の程度、人生の意義の明確傾向、目標の明確性、親切さ、気持ちの切り替えが得意であること、自己概念の明確傾向、最大効果の追求のなさ、環境制御性、人生の目的明確傾向、制約の知覚のなさ、
「私は物事が思い通りに行くと思う(楽観性)」
「私は自分がすることと他人がすることをあまり比較しない(社会的比較志向のなさ)」
※1500人分の膨大なデータをコンピューターでSPSSというソフトウェアで統計解析。
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【長続きする幸せの4つの因子】❶自己実現と成長 やってみよう因子
夢を持つこと、夢の実現、成長、学習など
❷つながりと感謝 ありがとう因子
つながりの多様性、感謝、親切、利他、調和
❸前向きと楽観 何とかなる因子
ポジティブ、なんとかなる、なんとかする、余裕
❹独立とマイペース 自分らしく因子
人の目なんか気にしない、自分らしく、自分の
ペースで
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質問対話型の教育技術
①相手の意欲・やる気を引き出し、
②自発的な行動を促し、
③相手の目標を実現を支援する効果的な対話の教育技術
→教育コーチング
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個別の生徒に対するコーチング生活指導・進路指導・個人面談
授業という場で技術学習集団に対するコーチング
アクティブラーニングの支援方法
授業者の言葉がけ➡質問・承認・提案学習活動を見守る➡傾聴
「対話的」とは
❶自己開示と傾聴。「分からない」と問える❷他者の存在を前提に他者の目線
をテコに、自らを刷新し続けること。
❸他者と協同しながら自分を作り上
げるプロセス。 日本総研 井上岳一
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教育コーチングとアクティブラーニング型授業授業中にやっていること(特にグループワーク中)
学生に質問する。短時間の話し合いを促す。
気になる生徒には個別に質問する。(質問)
学生のつぶやきを拾い上げる。(傾聴して質問で返す)
学生の発言や行動を私メッセージで言葉がけ。
(プロセスを承認)
グループワーク中は発言を控える(傾聴と沈黙・見守る)
チームのメンバーへの援助を促す(提案)
発表など苦労した学生を労う(承認)
行き詰まりを救済する(提案)
グループに応じた支援・振り返りを促す(提案)17
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コーチングの基本• コーチングはコーチ自身のあり方、信念の上に、様々なスキルを活用することで、大きな効果を発揮。
①「傾聴」
②「承認」
③「質問」
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コーチングの構造化としてのGROWモデル
GAP
「君の状況はよく分かった。それでどうなればいい?」
どこから どこへ どうやっていくかを相手とともに考え、行動を促し、自立を支援する技術→コーチング
❶
❷
❸
質問が生き方を変える。
質問が人生を開く。
質問が知を拓く。
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質問の質どんな問いを自分に投げ掛けるかによって行動や生き方は大きく変化する。どんな問いを相手に投げ掛けるかによって、相手の行動や生き方も違ったものになる
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質問のマトリックス
肯定質問
否定質問
過去質問 未来質問
①②
④③「何故失敗したんだ?」
「何故そんなことをした?」
「次も失敗するんじゃないの」
「何を言ってもどうせ無理なんでしょ」
「どうすれば○○できるかな?」「出来たときはどんな時だった?」
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①「人」 自分から誰かの視点に変えて考える。・あなたの尊敬する人だったら、この状況をどう解決すると思いますか。・チームの他の人はどう思っているだろうか。②「時間」今ではなくて、1年後をイメージ。・1年立ってこの問題が解決したなら、どのような状況になると思いますか。③「本質」 煩雑な現象から本来の姿を考える。「そもそも人は」「そもそもチームは」・人というのはどういう時に協力しようと思うのでしょうか。④「意欲」 Must から Want へ。⑤「人生」 立場から使命へ。・人生に何を残したいと思いますか。
視点を広げる
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コーチングで、フィードバックするとは、
コーチが相手から感じたものを伝えること。
そのことにより、自分(相手)自身では見えていないことに意識が向き、その結果、「気づき」が生まれることがある。
ポジティブなフィードバック⇒励ましネガティブなフィードバック⇒
信頼関係をベースに正直に伝えることで、より深いコミュニケーションを図れる。
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「フィードバックする」のポイント
相手の話を聴いて、感じたことを感じたまま伝えること。
相手が話していない感情や思いの部分を感じ取り、伝えること。
人間は時として、口にしていることと、実際に思っている内容とが食い違うものなので、それを感じたら、正直にそれを伝えることも、「フィードバックする」こと。
コーチはクライアントにとって、鏡のような役割
自分に見えていないものを指摘してくれるからこそ、クライアントはコーチに価値を感じる。
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「フィードバック」の具体的な方法は「Iメッセージ」
私には、~のように「聞こえます」「見えます」「感じ取れます」「受け取れます」「伝わってきます」
「君が本当にやりたいことは、他にあるように聞こえるのですが。」「あなたが心から楽しんでいることが伝わってきます。」「僕には、あなたがまだベストを尽くしていないように感じる。あなたはもっとできるはずだと思っているよ。」「あなたが生徒のことを心から大切にしているのが、伝わってくるよ。」