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学校インターンシッププログラム 2012
学校インターンシップとは
学校インターンシップ取組責任者(文学部 教授)
山本 冬彦
関西大学では、大学生が学校現場で有意義な就業体験をおこなえるプログ
ラムとして、学校インターンシップを実施しています。学校という異なる年
齢の集団から構成される場に、先生でも生徒でもない「大人」としての立場
で関わることになります。自分の持っている可能性を確かめ、悩みや喜びを
通して人間的に成長し、責任を果たす中から次の課題を見出していく様子が、
これまで本プログラムに参加した皆さんから伝わってきます。
将来教職をめざしている、いないにかかわらず、広い意味でのキャリアデ
ザインの機会である学校インターンシップに、一人でも多くの参加者があり、
貴重な体験を共有してもらえることを期待しています。
充実の研修内容
大規模プログラム 例年、300を超える近隣の幼稚園・小学校・中学校・高等学校等から、インターンシップ生の受け入れ申込みがあります。本学では、毎年約200名前後の学生を、インターンシップ生として学校現場へ派遣しており、過去9年間で、延べ約1,700名の学生が学校現場で研修を行いました。
学校現場での研修内容は、多岐にわたっており、様々な業務を体験することができます。(受入校により、研修内容は異なります。)詳細については、5月の「募集説明会」で配布する、各学校・園の「研修内容一覧」をご覧ください。
[研修内容例]授業補助、補習・勉強会補助、運動会や文化祭、オープンスクールなどの行事補助、校務補助、部活動指導補助、進路相談、図書館業務補助、支援学級補助、帰国生徒・留学生支援補助等
特色GPに採択 平成17年度文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択された取り組みです。特色GPとしての取り組み期間は終了しましたが、引き続き学校インターンシップの更なる発展を目指し、参加学生にとってより有意義な研修となるよう、プログラムの整備・充実に取り組んでいます。
CONTENTS
学校インターンシップの概略 ……………… 2
単位認定について ……………… 3
学校インターンシップ スケジュール ……………… 4
学校インターンシップ 研修内容例 ……………… 6
学校インターンシップ インタビュー ……………… 8
学校インターンシップ Q&A ……………… 10
学校インターンシップ申込書の見本 ……………… 11
事後アンケートのお願い ……………… 13
毎年、“自分自身の適性”を知るために、学校インターンシップに参加するという教職志望の学生が多く見受けられます。そうした学生は、研修終了後に自分自身のキャリアデザインについて、あらためて考える機会を得ることでしょう。 そこで、学校現場での研修終了後、希望者に学生フォロー面談(個人面談)を実施しています。 現場での研修を終えて「教職につくために自分に何が足りないのか」、「現場で活動するうちに、教師に向いていないと感じるようになった」など、インターンシップを経験して感じた悩みなどを専門のアドバイザーに相談することができます。 「学生フォロー面談」の詳細については、インフォメーションシステム等でご案内します。
学校インターンシップNews
お知らせ
学校現場での研修終了後の「事後報告会」において、インターンシップ生が1グループあたり6~8名程度のグループに分かれ、テーマに沿って、意見交換を行いました。当日は、「事後報告会」に出席された受入校の先生や教育委員会の先生方にも、アドバイザーとして参加していただきました。
[2011年度 テーマ]学校現場での研修を振り返って ① 積極的に取り組んだこと ② 積極的に取り組めなかったこと(反省点) ③ ②について、なぜ出来なかったか ④ ②について、どのようにしたら解決できるか
インターンシップ生にとって、あらためて研修の振り返りを行うとともに、他のインターンシップ生の体験談を聞くことで、共感し、ともに解決策を考える有意義なグループワークとなりました。また、受入校の先生方から直接、現場の生の声を聞き、アドバイスをいただくことができたと大変好評でした。 2012年度も、グループワークを実施する予定です。
「事後報告会」で、グループワークを実施!1
URL:http://www.kansai-u.ac.jp/koudai/gakuinte/
関西大学 学校インターンシップ 検 索
学校インターンシップの専用サイトを開設しています。学校インターンシップについての最新情報や行事予定、Q&Aはもちろん、研修期間中の業務日報や研修報告書もこちらからダウンロードできるので活用してください。
学校インターンシップのHPで最新ニュースをチェック!1
学生フォロー面談を実施!2
「学生懇談会」とは、2008年度に学校インターンシップをより良いものにしていくために発足した学生団体です。 一緒に活動をするメンバーを、随時募集しています。●学校インターンシップに参加する学生をサポートしたい!●学校インターンシップをもっとたくさんの学生に広めたい!●学校インターンシップを、より良いプログラムにしたい!と考えている、そんな方をお待ちしています。 学校インターンシッププログラムについて、学生の立場から提案したり、改善していきませんか?
[2011年度の主な活動内容]●学校インターンシップ相談会、説明会等での「個別相談」対応●学生代表として、インターンシップ体験談を発表● 研修校を訪問し、担当の先生とインターンシップ生へ「突撃インタビュー」を実施
●「事後報告会」の企画・運営 等
「学生懇談会」に興味をもった人は、下記までお気軽にお問い合わせください。
学校インターンシップ「学生懇談会」メンバーを募集中!2
「学生懇談会」問い合わせ先(関西大学高大連携センター)E-mail:[email protected]
対 象 者学部生・大学院生で、誠実に学校インターンシップに取り組める人すべてが対象です。※学年、学部、教職志望など特定の条件は、原則としてありません。 (ただし、政策創造学部の1・2年次生は履修できません)
2012学校インターンシップの概略
2
●学校インターンシップの各種行事実施日について原則として水曜日の5時限目に実施します。あらかじめスケジュールをあけておいてください。
●学校インターンシップの申込みについて①「学校インターンシップ募集説明会」②「学校業務講座」上記①、②を両方受講しなければ、学校インターンシップに申し込むことはできません。(行事の詳細はP.4~5をご覧ください)
注意
1注意
2
研 修 期 間
2012年7月下旬~12月中旬の間に、研修先(学校現場)で、総計36時間以上の研修を行います。研修期間は、主に2タイプあります。 ●短期連続型モデル➡(例)7月下旬~9月中旬の間の6日間など ●長 期 型 モ デ ル➡(例)9月下旬~12月中旬の間、毎週特定曜日1日など (最終的には研修先学校との相談により、研修日程の詳細が決まります。)
研 修 内 容 インターンシップ生受入申込校および研修内容は、募集説明会で、一覧表を配布します。※研修内容例は表紙裏をご参照ください。募集説明会の開催日時等の詳細はP.4をご参照ください。
費 用 インターンシップ期間中の必要経費については、原則自己負担です。ただし、研修先への交通費は大学で一部補助しています(P.10のQ5参照)。
研 修 先 関西大学が協定を結んでいる教育委員会の幼稚園・小学校・中学校および近隣の高等学校等。(受入申込みのあった学校・園から、各自で選んでいただきます。)
守 秘 義 務 インターンシップ期間中に知り得た学校・園およびその在校生、関連機関等の機密事項の取り扱いについて、守秘に関する「誓約書」を事前に提出していただきます。
事前と事後講座
インターンシップ生は、 ●学校インターンシップ募集説明会 ● 事前講座(学校業務講座とマナー講座) ●内定者オリエンテーション ● 事後講座(事後報告会)〔10月または12月のいずれか1回〕への参加が義務づけられています(原則として水曜日の5時限目に実施、P.4~5参照)。また、インターンシップ研修終了後、10日以内に研修報告書と業務日報を提出していただきます。これら全てにもとづいて単位が認定されます。
事 故 補 償インターンシップ期間中に不慮の事故などが発生した場合に対応するため、原則としてインターンシップ生は全員損害保険に加入してもらいます(自己負担:210円)。なお、教育実習、介護等体験、ビジネスインターンシップ等に参加するために、すでに同保険に加入している場合は不要です。
○単位認定の有無にかかわらず、学校インターンシップは何年次生でも履修することができます。 (ただし政策創造学部の1・2年次生は履修できません)○単位認定の詳細については、各学部の『HANDBOOK』 を参照してください。
本学では単位認定の目安を、事前および事後研修を除いて、研修先(学校現場)での研修時間総計36時間以上としています。各学部における単位認定の取り扱いは、以下のとおりです。 【平成24年4月現在】
【2009年度以前入学生】
学 部 科目名 単 位 卒業単位への算入
法 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含まない
文 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む
経 済 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む※2
商 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含まない
社 会 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含まない
政策創造学部 インターンシップ(学校1~3)※1
(ただし、3年次から配当) 2 含まない
外国語学部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む
総合情報学部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含まない
システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む※3
※1 「インターンシップ(学校1)」を修得済みの場合、「インターンシップ(学校2)」、「インターンシップ(学校3)」の順で認定する。※2 インターファカルティ専修においては、全学共通科目の卒業所要単位数(20単位)を超える場合、専門教育科目に算入することができる。※3 全学共通科目の「B・C・K群」で合計2単位まで、卒業所要単位に算入することができる。
【2010年度以降入学生】
学 部 科目名 単位 卒業単位への算入
法 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む※6
文 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む
経 済 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む※2
商 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含まない
社 会 学 部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含まない
政策創造学部 インターンシップ(学校1~3)※1
(ただし、3年次から配当) 2 含まない
外国語学部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む
人間健康学部 学校インターンシップ(ステージ1~3)※3 2 含 む※4
総合情報学部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含まない
社会安全学部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含まない
システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部 インターンシップ(学校1~3)※1 2 含 む※5
※1 「インターンシップ(学校1)」を修得済みの場合、「インターンシップ(学校2)」、「インターンシップ(学校3)」の順で認定する。※2 インターファカルティ専修においては、全学共通科目の卒業所要単位数(20単位)を超える場合、専門教育科目に算入することができる(2010年度入学生まで)。※3 「学校インターンシップ(ステージ1)」を修得済みの場合、「学校インターンシップ(ステージ2)」、「学校インターンシップ(ステージ3)」の順で認定する。※4 全学共通科目として認定する。なお、全学共通科目は合計10単位まで基礎科目の卒業所要単位に算入することができる。※5 全学共通科目の「B・C・K群」で合計2単位まで、卒業所要単位に算入することができる。※6 全学共通科目の「B・C・K群」で合計4単位まで、卒業所要単位に算入することができる。
3
単位認定について
4
申込書の提出
締 切:5月22日(火) 15:00まで
面接 (会場:千里山キャンパス)
6月 5日(火) 10:00~16:00(予定)
!締切厳守
学校業務講座(事前講座)
千里山:5月16日(水) 16:20~17:50高 槻:5月18日(金) 12:10~13:40ミューズ:5月18日(金) 16:20~17:50 堺 :5月18日(金) 16:20~17:50
学校インターンシップ募集説明会
千里山:5月 9日(水)❶16:20~17:10 5月10日(木)❷12:10~13:00高 槻:5月11日(金)❶12:10~13:00 ❷13:10~14:00ミューズ:5月15日(火)❶11:10~12:00 ❷12:10~13:00 堺 :5月14日(月)❶11:10~12:00 ❷12:10~13:00
学校インターンシップ相談会
!絶対参加
!絶対参加
!絶対参加
千里山:4月13日(金)❶12:10~13:00 4月17日(火)❷12:10~13:00 堺 :4月16日(月)❶12:10~13:00
※6月5日(火)は、大学昇格記念日(休日)です。
千里山:インフォメーションシステム等でお知らせします。 堺 :SA501教室
会場
「学校インターンシップとは?」について説明します。個別相談も受付けます。
会場
学校インターンシップの概要説明の他、受け入れ申込みのあった学校・園の『研修内容一覧』および申込み書類を配布し、申込み時のポイントを説明します。
千里山:新関西大学会館北棟ホール高 槻: インフォメーションシステム等でミューズ: お知らせします。 堺 :
⎫⎬⎭
会場
学校現場の基本的知識や心構え、マナー等を学びます。
千里山:新関西大学会館北棟ホール高 槻: インフォメーションシステム等でミューズ: お知らせします。 堺 :
⎫⎬⎭
申込者全員に面接を実施します。面接時間・集合場所などは、5月末にインフォメーションシステム等でお知らせします。※面接実施後に、選考結果を通知します。
会場千里山:新関西大学会館北棟ホール
希望研修先を選び、締切日までに下記へ申込書を提出してください。千里山:高大連携センター高 槻:総合情報学部オフィスミューズ:ミューズオフィス 堺 :教務・学生オフィス
2012学校インターンシップ
スケジュール
5
内定書類の受け取り、研修先との面談・打合せ
業務日報・研修報告書の提出
事後報告会(会場:千里山キャンパス)
学校インターンシップ研修スタート
10月24日(水) 16:20~17:50
12月12日(水) 16:20~17:50
※必ずいずれか1回は、参加してください。
!絶対参加
内定者オリエンテーション(会場:千里山キャンパス) 6月27日(水) 16:20~17:50
ビジネスマナー講座(事前講座)(会場:千里山キャンパス)
6月下旬~7月上旬予定
!絶対参加
!絶対参加
※実施会場等は変更になる可能性がありますので、必ずインフォメーションシステム等でご確認ください。
派遣内定者に、内定書類をお渡しします。内定者は所定の期日までに研修先を訪問し、担当の先生と面談、打合せを行います。
学校現場での研修における注意事項や、円滑に研修を進めていくための心構え等について説明します。
会場千里山:新関西大学会館北棟ホール
学校インターンシップ生代表者による研修発表およびグループワークを実施します(予定)。原則として、10月中旬までに研修が終了した短期連続型研修の体験者は10月、長期型研修の体験者は12月開催の報告会に出席してください。
会場千里山:新関西大学会館北棟ホール
キャリアセンター主催の講座(予定)社会人としての基本的なマナーを学びます。開催日時等は別途お知らせします。
会場千里山:インフォメーションシステム等で お知らせします。
研修終了後10日以内に下記へ「業務日報」と「研修報告書」を提出してください。千里山:高大連携センター高 槻:総合情報学部オフィスミューズ:ミューズオフィス 堺 :教務・学生オフィス
6
2012学校インターンシップ
研修内容例
◉ 大学の夏季休業中に実施される研修が多いため、学期中は大学での授業が多い学生でも参加しやすい。
◉ 研修内容は運動会(体育祭)や文化祭などの行事補助、勉強合宿や夏期講習の指導補助、プール指導補助が多い。
短期連続型
幼 稚 園事 例 1【研修内容】
【研修期間】研修時間
保育補助・運動会補助・プール補助
9月1日(木)~15日(木)【7日間、約41時間】
小 学 校事 例 2【研修内容】
【研修期間】研修時間
授業補助、運動会補助
9月5日(月)~16日(金)【10日間、約71時間】
中 学 校事 例 3【研修内容】
【研修期間】研修時間
特別支援学級補助、夏休み学習会補助
8月17日(水)~26日(金)【6日間、約37時間】
高等学校事 例 4【研修内容】
【研修期間】研修時間
図書館内の蔵書点検・整理、図書委員の生徒の指導
8月24日(水)~9月10日(土)【8日間、約37時間】
高等学校事 例 5【研修内容】
【研修期間】研修時間
文化祭補助、生徒会活動補助の指導
9月5日(月)~13日(火)【8日間、約57時間】
学校インターンシップの研修内容は、個々の学校・園によって異なります。以下に2011年度の事例を一部参考に紹介します。
特 徴[2011年度]
7
◉ 長期にわたる研修のため、児童・生徒の成長の過程を見ることができ、コミュニケーションもとりやすい。
◉ 研修内容は、授業補助や支援学級補助、部活動補助など多岐にわたる。
長 期 型
短期・長期複合型
小 学 校事 例 1【研修内容】
【研修期間】研修時間
水泳指導補助、運動会補助、支援学級補助7月19日(火)~10月1日(土)主に木・金曜日【14日間、約71時間】
小 学 校事 例 1【研修内容】
【研修期間】研修時間
水泳指導補助、運動会補助、授業補助
①7月26日(火)~9月9日(金) 【9日間】②10月2日(日)~11月21日(月) 毎週月曜日【4日間】①+②【13日間、約85時間】
中 学 校(夜間学級)事 例 2
【研修内容】
【研修期間】研修時間
授業補助、パソコン指導補助
9月1日(木)~11月8日(火)主に火・木曜日【10日間、約38時間】
中 学 校事 例 3【研修内容】
【研修期間】研修時間
体育大会補助、授業補助、支援学級補助9月27日(火)~11月29日(火)毎週火曜日【9日間、約41時間】
高等学校事 例 4【研修内容】
【研修期間】研修時間
オープンスクール補助、学校パンフレット作成、図書館業務補助8月22日(月)~11月9日(水)毎週火・水曜日【12日間、約40時間】
高等学校事 例 5【研修内容】
【研修期間】研修時間
部活動の練習指導(女子テニス部)
7月28日(木)~11月26日(土)主に土・日曜日【12日間、約37時間】
特 徴[2011年度]
[2011年度]
8
昨年度の学校インターンシップ生4名のインタビューを掲載します。
昔から子どもが大好きで、幼稚園の先生という仕事に興味がありました。学校インターンシップの研修先に幼稚園があると知り、ぜひ参加したいと思いました。実際に教育現場を体験して、自分が先生として子どもと向かい合っていけるのか、その職業に向いているのかを、将来の進路決定に向けて確認したいと思ったからです。 具体的な研修内容は、保育補助の他に園児が使用する教材の準備、運動会の準備などです。園児たちとの交流はとても楽しく、やはり子どもはかわいいと実感。将来の進路について、いろいろと悩んでいたのですが、園児たちのまっすぐで純粋な心に触れ、私も初心に返ってがんばろうと思いました。 子どもたちのかわいらしさを実感すると同時に、先生という職業の大変さもわかりました。先生方は朝早くから元気いっぱいの子どもたちと遊び、園児の帰宅後に事務作業をこなされます。また、園児の様子についてミーティングを行ったり、保護者の皆さんときめ細やかなやりとりをされたり、とにかく一日中お忙しいのです。 特に印象に残っているのは、園児たちがけんかを始めたときの、ある先生の対応です。私はどうしていいかわからず戸惑ってばかりで、うまく対応することができませんでした。しかし、先生はけんかをしている両者の意見を聞き、どちらに対しても「どこがいいか」「どこが悪いか」をきちんと説明した上で、「じゃあ仲直りしようね」と、けんかをおさめられたのです。その様
子を間近に拝見して、本当にすごい仕事だなと思いました。 学校インターンシップを経験する以前は、幼稚園の先生に対して「子どもと深く関われていいな」という表面的なイメージが先行していました。実際は楽しいことばかりではなく大変な時もあったのですが、想像していたよりずっとやりがいのある仕事だとわかり、学校インターンシップを経験してよかったと思いました。 私は教職課程をとっていますが、特に教職を目指しているわけではない人にも、学校インターンシップをお勧めしたいです。教育実習と違って身構えることなく参加できますし、教育現場の雰囲気がよくわかります。それ以外にも、例えば将来、自分に子どもが産まれたときの参考になるかもしれません。得るものはたくさんあるはずですし、「こういうことをやってみたい」「こんなことを知りたい」という気持ちがあれば大丈夫だと思いますので、あまり怖がらずにチャレンジしてみてください。
文学部2年次 松下こころさん
私は小学校の教員志望ですが、実は最初からその進路を決めていたわけではありません。昔から教師という仕事に憧れはありましたが、いつしかその気持ちが薄れていきました。自分は本当に教師になりたいのか、単なる憧れに過ぎないのではないかと感じ、自分の気持ちがうまく見極められなかったということも、気持ちが薄れていった理由の一つかもしれません。しかし大学3年次生の頃、偶然たくさんの子どもたちと接する機会がありました。そこで子どもたちがとても懐いてくれてうれしかったことから、「子ども時代の単なる憧れではないんだ。大学生という大人の目線で見ても、やっぱり自分は教師になりたい」ということに気づいて、真剣に教師を目指してみようと決心し、学校インターンシップに参加しました。 私は主に1・2年生の授業補助を担当しました。支援学級を担当させていただくことが多く、様々なタイプの児童と触れ合いました。児童の中には、他の児童の持ち物を取り上げて窓から投げたり、本を破ったりする子どももいて、指導そのものが難しいという状況も経験しました。最初はとても戸惑いましたが、接するうちにだんだん慣れていきました。 支援学級の児童との交流で心に残っているのは、特に指導が難しかった1年生の児童です。その児童は他の児童を叩くなどの問題行動を取ることがあり、全く私の言うことを聞いてくれませんでした。しかし、算数の時間にその児童に足し算と引き算を教えていた時のことです。その児童は、最初は自分の指を
使って数を数えていたのですが、やがて指の数が足りなくなってしまいました。どうするのかなと思い見守っていると、「先生、指を貸して」と言ってきたのです。その様子を見て、「こちらがしっかり教えて、本人がその気になればちゃんとできるんだ」と実感しました。 参加して本当によかったと思うのは、支援学級をはじめ様々な子どもたちと触れ合えたことです。実際に教師になった時に、今回の経験は間違いなく生きると確信しています。学習指導要領が新しくなったことも含め、小学校教育の「今」を見ることができたことも非常によい体験でした。学校インターンシップは教育実習のように正規の授業を行うことはありませんが、生徒指導や児童・生徒との交流は教育実習と同じか、それ以上だと思います。教職を目指す人はもちろん、目指していなくても、子どもが好きだという人は、ぜひ参加してみてください。それだけの価値があるインターンシップです。
2012年3月文学部卒業 山本陽平さん
2012学校インターンシップ
インタビュー
子どもの純粋さに触れ、やりがいを実感。【研修期間】短期連続型 【主な研修内容】保育補助、行事補助
幼 稚 園
教師になった時に生かせる体験ができました。【研修期間】長期型 【主な研修内容】授業補助、支援学級補助
小 学 校
9
私が学校インターンシップに参加した理由は二つあります。一つ目は9年間続けたバレーボールを通し、子どもたちとつながりたいと思ったからです。二つ目は、もともと教員志望ではなかったけれど、大学生の間にしかできない経験をしたかったからです。 研修では中学校の女子バレーボール部の指導補助を担当させていただくことになりました。私がお世話になった中学校のバレー部には、バレーを経験した先生がおられませんでした。そのため、私は経験者として部活に関して全般的に関わらせていただきました。私が研修で学校に行ったのは、もうすぐ対抗試合が行われるという時期でした。けれど部員はほとんど基礎ができておらず、基本からの指導が必要でした。練習するからには強くなってほしいと厳しく指導する私に対し、部員たちは「楽しくやりたい」、あるいは「決まり事だからやっている」という捉え方で、そこにギャップが生まれ、部員たちとの間に溝ができてしまいました。 その溝を埋めるにはどうしたらいいか悩み、顧問の先生に相談しました。先生から頂いたアドバイスは、「生徒ともっと密接なコミュニケーションを図り、目標を同じ位置に定めるところから始めてみては」ということでした。そこで「一つでも多く試合に勝つこと」を目標に、部員たちとコミュニケーションを取り始めたのですが、様々な性格の子がいたため接し方に戸惑いました。そこで生徒のキャラクターごとに接し方を変えた結果、関係を深めていけるようになりました。
心に残っているのは、私が指導を始めて最初に参加した大会で負けた日の出来事です。強い他チームの試合を見て、キャプテンとエースを務める部員が「私たちもあんな風になりたい。自主練習をしたいので、球出しをお願いします」と、私に言いにきてくれたのです。バレーに取り組む姿勢が変わったなと思い、すごくうれしく思いました。 学校インターンシップで得たものは、相手の性格を考慮しつつ「この生徒は何を求めているのか」、「この生徒にはどう対応すべきか」を考えられるようになったことです。相手の立場に立って物事を考えるという視点は、たとえ教職に就かなくても、社会に出て役立つと思っています。 学校インターンシップへの参加を考えている人は、受け身ではなく、積極的にやりたいことに取り組んでみてください。その方がやりがいを感じられるはずです。教員志望ではないから関係ないと思わず、少しでも興味があるならぜひお勧めします。
外国語学部4年次 柳川真実さん
私は、高校の教員免許を取得予定で、教育実習前に心の準備をしておきたかったので、学校インターンシップに参加しました。主に文化祭の準備の手伝いをしたのですが、私が研修に行った高校の生徒たちは、学校生活をしっかり楽しんでいる生徒ばかりで、勉強だけでなくクラブ活動や学校行事にも前向きに取り組む生徒が多く、とても活気がありました。自分の気持ちをしっかり表現できる生徒が多く、嫌なことは嫌だと言える上に「なぜ嫌なのか」をきちんと説明できるのです。その姿から、自分の考えを外に伝えていくことはとても重要だと教えられました。 生徒たちとコミュニケーションを取る中で、他にも気づかされたことがあります。例えば、生徒たちは思っているよりずっと、大人の言葉や行動を覚えているということです。最終日に生徒たちから寄せ書きをもらったのですが、自分ではあまり関わりをもてなくて心残りだと思っていた生徒が、私の何気ない一言について感想を書いてくれていたのです。とてもうれしかったと同時に、大人が子どもに与える影響の大きさを知り、自分の言動やふるまいに対して強く責任を感じました。 また、生徒たちとの接し方についても考えさせられました。今から思えば、生徒たちはインターンシップ生である私のことを保護者や先生に続く「第三の大人」として見てくれていたのではないかと思います。勉強やクラブ活動についてはもちろん、それ以外に生徒たちが抱える悩みを相談されたこともありまし
た。そこで大切なのは生徒を一人の人間としてみることです。大人の意見をそのままうのみにしてしまわないよう、自分の意見を押しつけることなく、生徒自身が考える余地はきちんと残す。同時に、単なるアドバイスに終わってしまわないよう、生徒としっかり向き合いながら相談に乗る。生徒を一人の人間として捉えながら、彼ら・彼女らのために何ができるかを考えること、それが重要なのではないかと思います。 卒業後は教職を含めた教育業界で働きたいと思っていますが、学校インターンシップを通して生徒を一人の人間としてみるという視点を持てたことは、将来、役に立つのではないかと考えています。教育であれ、他の業種であれ、「相手のニーズに応える」「相手のために何かをする」という考え方は必要だと思います。このインターンシップでの経験は、社会に出た時に、様々な場面で生かすことができると思います。
社会学部4年次 加藤清志さん
学校インターンシップは、毎年たくさんの学校・園からさまざまな研修内容が提示されます。同じような研修内容であっても、学校や担当される先生によって、その研修は異なったものになるでしょう。また、研修に行くインターンシップ生の取り組み姿勢によっても、研修が実りあるものになるかどうかが変わってきます。 募集説明会で配布される『研修内容一覧』を参考に、自分の希望に合う研修先を選んでください。
受け身でなく、やりたいことを積極的にアピールしました。【研修期間】長期型 【主な研修内容】クラブ活動の指導補助
中 学 校
教育者に必要なのは、「生徒のために」という視点。【研修期間】短期連続型 【主な研修内容】文化祭補助
高等学校
その他ご不明な点があれば、高大連携センターまでお問い合わせください。
学校インターンシップに参加すると、教員採用試験に有利ですか?
学校インターンシップが、教員採用試験において直接的に有利になることはありません。しかし、早期に学校現場を体験することで、教育実習に行く前に、教員の様々な業務を知ることができ、自分の適性や今後の目標を確認する良いきっかけとなります。また、将来教員になったときの、さまざまな事例への対応能力を養うこともできるでしょう。その点では、間接的ですが論文や面接等で自分の考えを示すときに役立つでしょう。A3
Q3
A2
Q2 学校ボランティアとの違いは?
学校ボランティアは「学生個人の自主的な活動」であるのに対して、学校インターンシップは「大学教育の一環」として位置づけられています。そのため、学校現場で活動する前に、マナー講座やオリエンテーション等の事前講座への参加、活動(研修)後も報告会への出席や業務日報・研修報告書の提出を義務づけています。これら諸条件を満たした人には、単位の認定をしています。
A5
Q5 研修中の交通費は支給されますか?
学校インターンシップに参加し、業務日報と研修報告書を大学に提出した研修生を対象に交通費の補助を行います(通学定期区間の交通費を除く。研修日が大学の夏休み期間中であっても同様の扱い)。補助支給額の算出は、業務日報による研修日数にもとづき行います。以下のとおり研修日数によって上限額を設け、交通費の一部を補助します。
1日~5日
11日~15日
5,000円
10,000円
6日~10日
16日以上
7,500円
12,500円
【研修日数と上限額】
※交通費実費相当額が上限額に満たない場合は、実費相当額の補助となります。※駐輪場代や貸し自転車代などは支給対象外です。
A1
Q1 教員志望でなくても参加できますか?
もちろん参加可能です。学校インターンシップは教員を志望している学生だけのプログラムではありません。年少者と接することで、学生でありながら大人としての自覚をもつ絶好の機会となりますので、ぜひチャレンジしてみてください。ただし、学校によっては「教職志望者のみ」などの受け入れ条件を設定している場合もありますのでご注意ください。
A4
Q4 1年次生でも参加できますか?
学校インターンシップは学年を問わず参加可能です(大学院生を含む)。ただし、政策創造学部生の1・2年次生は履修できません。2011年度の学校インターンシップでは、派遣者数の約半分が1年次生でした。なお、学校によっては「2年次生以上が望ましい」という受け入れ条件を設定している場合もあります。単位認定については学部、入学年度により異なりますので、詳細についてはP.3でご確認ください。
1年次生51%
2年次生28%
4年次生2%
院生 2%
2011年度実績
3年次生17%
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2012学校インターンシップ
Q&A
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下記の用紙は見本です。正式な申込書(個人票)は、学校インターンシップ募集説明会でお渡しします。
2012年度 学校インターンシップ申込書(個人票)【見本】
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【見本】
学校インターンシップ事後アンケートにご協力を!
<参考資料> 2011年度 学校インターンシップ事後アンケートより
●あなたは教職を めざしていますか?
●次年度も学校インターンシップに 参加したいと思いますか?
●あなたは、今回の 学校インターンシップ研修に 満足していますか?
●あなたが参加した研修は?
■めざしている■めざしていない■まだわからない
■ぜひ参加したい■できれば参加したい■わからない■参加しない
■大変満足■満足■どちらともいえない■やや不満■不満
■主に大学の夏休みを 利用した短期連続型 (主に8月~9月末までの活動)
■長期型 (主に10月~12月までの活動)
■その他
59%
28%
34%
25%
12%
14%
28%
修に
38%
50%
5% 0%
32%
64%
8%
4%
※有効回答者数193人※グラフの中の数値(パーセント)は小数点以下を 四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
関西大学では、学校インターンシップに参加し、研修を終了した学生を対象に「事後アンケート」を実施しています。 アンケートの結果は、学校インターンシップのさらなる充実を図るための重要な資料となります。アンケートは、インフォメーションシステムのアンケートメニューから回答していただきます。(回答時期は、別途お知らせします。) 学校インターンシップが関大生にとって、より魅力的な内容となるようアンケートへのご協力をお願いします。
2012年度も、インフォメーションシステムを利用したアンケートを実施しますので、ぜひご協力をお願いします。
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高大連携センター(新関西大学会館北棟1階)
TEL:06-6368-1184
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【お問い合わせ先】
社会連携部 高大連携センター〒564-8680 大阪府吹田市山手町3丁目3番35号Tel(06)6368‐1184(直通) Fax(06)6368‐0858E-mail : [email protected]