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体を動かすTV
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高校講座・学習メモ
テレビ学習メモ
“グラウンド・ゴルフ”ってどんなスポーツ !?
「いつでも・どこでも・だれとでも」楽しめるスポーツです。昭和57年に鳥取県東伯郡泊
とまり
村(現:湯梨浜町)で考案されました。競技発祥の地名を後世に残すため「ホー
まずは、準備運動から!
肩・腰・膝・腕のストレッチ・準備運動をします。上半身をひねったり、前後左右に曲げ伸ばしたりします。肩や腕はしっかりとストレッチしましょう。クラブを両手で持って上半身の曲げ伸ばしやひねりを行ってもいいでしょう。
きれいなフォームのコツ!
⃝クラブは、両手で握ります。右利きの場合、右手を前に左手をその後ろに添えるようにして握ります。両手のバランスが取りにくい人は、ゴルフのように右手の小指と左手の人差し指を組み合わせます。
⃝握るときのクラブヘッドの向きは、ヘッドの細いほう(写真の○印の部分)を手前(自分の方)に向けます。
ルポストの中にボールが静止した状態を “トマリ ” と言う」のがルールです。グラウンド・ゴルフは、高度な技術を必要とせず、ルールも簡単ですので、初心者で
も大丈夫!高齢者のスポーツという印象があるかもしれませんが、親子大会や三世代交流大会などもあり、年齢に関係なく誰もが楽しめるスポーツなのです。グラウンド・ゴルフは、全力を出す場面と集中力や調整力を発揮する場面がうまく組
み合わされていて、プレーの楽しさはもちろんのこと、得点を競う醍醐味も味わえます。近年は韓国、中国、ロシア、モンゴル、スペインなどでも愛好者が増加、国際的なスポーツとして広がりつつあります。また、大会は芝生のグラウンドで行われ、自然を感じながらプレーする心地よさも格別です。皆さんもグラウンド・ゴルフを体験してみてください!
松田雅彦日本グラウンド・ゴルフ協会指導者育成委員会 委員
グラウンド・ゴルフ体育
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高校講座・学習メモ
体を動かすTV グラウンド・ゴルフ
<構え方・立ち方>⃝スタンスは肩幅ぐらいがいいでしょう。⃝肩のラインと両腕で逆三角形になるようにし、リラックスして構えます。
⃝「目標(ホールポスト)とボールを結んだライン」と「両足を結んだライン」が平行になるように立ちます。このとき、ボールが両足の中央になるように立つとボールがまっすぐ転がります。
⃝ボールはクラブヘッドの面と垂直方向に転がります。クラブ面と目標とするラインが垂直になるようにクラブを振ることが大切です。
⃝グラウンド・ゴルフのボールは、思ったより重くて打つときに衝撃がありますので、クラブをしっかり握っていないとクラブヘッドがブレてしまい、まっすぐに転がりません。また、クラブを後ろに引いたところからボールを打った後のクラブヘッドの軌道が目標にまっすぐになっていないとボールは曲がってしまいます。こうした問題には、いくつかの原因があります。[原 因] スタンスが「目標(ホールポスト)とボールを結んだライン」と「両足を結ん
だライン」が平行になっていない。[解決方法]グラウンドなら「目標(ホールポスト)とボールを結んだライン」と平行にラ
インを引いて立ってみましょう。「目標(ホールポスト)とボールを結んだライン」と平行に立っているかを、友達に後ろから見てもらいましょう。
[原 因] 体の軸がブレている。[解決方法]頭の位置を固定しよう。後ろにクラブを振り上
げたときに頭が後ろに動くと、肩や腰も同様に後ろにブレます。そして、そのまま前にスイングすると頭・肩・腰が前にブレてしまいます。そうなるとクラブヘッドの軌道がずれやすくなるので思った方向にボールが飛びません。頭の位置を固定することで体の軸のブレがなくなります。
[原 因] 肩や腰の回転がなく腕だけでクラブを振っている。[解決方法]腰の回転は、番組でも紹介している「お隣さんハイどうぞ!」のように、モノを渡す
ときの回転と同じです。体の軸がブレないように上手に腰を回してみましょう。
ボールをまっすぐ転がすコツ!
<打ち方>
〈良い例〉 〈悪い例〉
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体を動かすTV グラウンド・ゴルフ
ねらった距離に打つコツ!
<遠くに打つ>⃝ボールがクラブにあたるときのスピードが速いほど、ボールは遠くに飛びます。クラブを大きく後ろに振り上げるとスイング・スピードが早くなりますので、遠くに飛びます。
⃝目標が遠いときには、スイングの大きさに気を取られてしまうと、方向がブレることが多いので注意しましょう。
<近くに打つ>⃝クラブの軌道が視野に入りやすくなりますので、しっかりと方向を定め、目標に対してまっすぐクラブを引いて打つと良いでしょう。
⃝短い距離では、下半身をなるべく動かさず、振り子のようにクラブを振ることがポイントです。
⃝集中力がなくなるとボールがブレることが多いので、「トマリ(ホールイン)するぞ!」という気持ちがとても大切です。
ゲームを楽しもう!
<試合の進行>⃝専用のクラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットを使用します。
⃝スタートマットから打ち始め、ホールポスト内に静止した状態「トマリ」までの打数を数える。打数が少ない人が勝ち。
⃝ホールインワンもあります。(ホールインワンの場合は、自分の各ホールの合計打数から3打をマイナスできるという特典あり)
⃝試合においての打順は、いつも同じ順番で打つ固定方式と、ホールが進むごとに順番を変えるローテーション方式があります。
<ルール>▶ゲーム中は、打球練習を行ってはいけない。反則した場合は1打付加。▶ボールを打つときは、クラブのヘッドで正しく打ち、押し出したり、かき寄せたりしない。反則した場合は1打付加。ただし、から振りの場合は打数に数えない。
▶打ったボールが紛失したり、コース外に出たときは1打付加し、ホールポストに近寄らないで(クラブ1本分の長さ内で移動)、プレー可能な箇所にボールを置き、次の打を行う。
▶プレーヤーは、プレーの妨げになるボールを、一時的に取り除くことを要求できる(取り除くのはボールの持ち主で、取り除く際には、ホールポストに対してボールの後方にマー
屋外用
室内用
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高校講座・学習メモ
体を動かすTV グラウンド・ゴルフ
クをする)。▶打ったボールがほかのプレーヤーのボールに当たったときは、そのままボールの止まった位置からプレーを続ける。当てられたプレーヤーは元の位置にボールを戻す。
▶ゲーム中の判定はプレーヤー自身が行う。
<エチケット&マナー>グラウンド・グルフでは、エチケットやマナーに関することもルールで決められています。
スポーツは「私もあなたも楽しい」のが原則ですから、ほかの人に対する気遣いが大切です。⃝自分のプレーが終わったら、すみやかに次のプレーヤーの妨げにならない場所に移動する。⃝ほかのプレーヤーが打つときには、話したり、ボールやホールポストの近くに立たない。⃝(屋外でプレーする場合)自分の作った穴や足跡を直す。
オリジナルコースを作ってみよう!
みんなでワイワイ相談しながらユニークなコースを作るのも、楽しみ方の一つです!グラウンドで行う場合は、ネットや鉄棒、ゴールなどを障害物にすることができます。また、
番組でも紹介しているようにグラウンド・ゴルフは室内でもプレーできます。体育館の階段や舞台を利用した打ち下ろしコース、マットや得点板を障害物にしたコースなど、いろいろと工夫してみてください。障害物の種類や配置によってコースの難易度も変わります。ぜひオリジナルコースを作って楽しんでみましょう!
⃝日本グラウンド・ゴルフ協会HP http://www.groundgolf.or.jp/