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チームビルディングにおける 心理学的障壁の傾向と緩和策の提案 redmine.tokyo分科会 ○岡野麻子 [email protected] 門屋浩文 [email protected] 小林稔央 [email protected]

チームビルディングにおける 心理学的障壁の傾向と緩和策の提案 · 1. なぜ取り組んだか(1/2) redmine.tokyo勉強会で行われるグループディスカッションでは、参加者同士が

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チームビルディングにおける心理学的障壁の傾向と緩和策の提案

redmine.tokyo分科会

○岡野麻子 [email protected]

門屋浩文 [email protected]

小林稔央 [email protected]

redmine.tokyo分科会

• redmine.tokyoとは

フリー(OSS)のプロジェクト管理ツール Redmine の恩恵を共有することを目的として、

主に関東を中心に勉強会を開催し、課題や知見を共有する活動を行うコミュニティで

す。

• redmine.tokyoでは、年に二回、関東で勉強会を開いています。

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アジェンダ

1.なぜ取り組んだか

2.どう取り組んだか

3.今わかっていること

4.これからどうする?

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1. なぜ取り組んだか

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1. なぜ取り組んだか(1/2)

redmine.tokyo勉強会で行われるグループディスカッションでは、参加者同士が

現場での問題や悩みごとを話し合う。

⇒ Redmineの利用の仕方よりチームビルディングに問題あり

A:チームの成熟度の問題

B:上司が問題

C:ツールリテラシーの低さ

など

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1. なぜ取り組んだか(2/2)

Redmineの利用の仕方よりチームビルディングに問題あり

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コミュニケーションエラーについて仮説をたて、モデル化できないか?

本発表の内容

プロジェクトを遂行する上で、一番厄介なものは人間関係といえる。

プロジェクト内での衝突・言った言わない問題などに代表される人間が関わる問題・課題をできる限り事

前に取り除き、プロジェクトの失敗をなくすことが理想である。

本稿では、上述の問題・課題としてコミュニケーションエラーに焦点を当て、解決策までのアプローチに一

つの仮説をたてて検証した。その方法を紹介・提案する。

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2.どう取り組んだか

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2.どう取り組んだか

コミュニケーションエラーを抑えたい

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課題

仮説

対象業務(ありたい姿)を定義し、コミュニケーションエラーを抑えるた

め、エラー内容をモデル化(エラー特性モデル)し、レベルに応じた解

決手段・ツールを「とくぎ」としてパッケージ化(RPG風モデル)してみる

仮説の方針

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1 チームの振る舞いと対象業務 マズローの欲求5段階説

2 難敵 (エラー特性モデル) TOCの抵抗の6階層

3 さくせん 難敵を克服し対象業務の精度と成熟度を上げる・維持する

4 とくぎ (RPG風モデル) 難敵に立ち向かう 武器/防具・仲間・回復じゅもん・攻撃じゅもん

参考:マズローの欲求5段階説

人間の欲求は5段階のピラミッド

のように構成されていて、

低階層の欲求が満たされると、

より高次の階層の欲求を欲する

とされる。

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(参考 https://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html)

参考: TOCの抵抗の6階層

Lv 抵抗の種類 本発表での表現

1. 問題に対して同意しない 問題に対して

2. 解決の方向性に同意しない 解決の方向性

3. 解決策が問題を解決することに同意しない 解決策に対して

4. 解決策を実行すると新たな問題が発生する 実行すると新たな問題が発生

5. 解決策実行前の障害を克服できない 実行前の障害

6. 未知の問題や障害に対する不安と恐れ 未知への不安

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組織全体にかかわる中核問題を解決するためには、関係者の協力が不可欠です。しかしながら、人は変化に対して本能的に恐怖をいだきます。特に納得できない変化に対しては、恐怖のあまりかたくなに抵抗します。ですから、変革を実現するためには、関係者の抵抗を取り除き、合意・協力を得る必要があるのです。TOC思考プロセスでは、人間の変化に対する抵抗心理を次の6段階の階層構造であるととらえています。 (参考 http://www.goal-consulting.com/solution/t-process.html)

さくせん・とくぎ

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さくせん:後ほど3章でご紹介

武器/防具:ソフトウェア工学・リーダーシップ・ヒューマンスキル/心理学的アプローチ、

Redmineの利用方法、テクニック

仲間:必要な人材。一緒に高めていく人たち。

回復じゅもん:利用効果を測る方法・機能・プラグイン など

攻撃じゅもん:UXを改善し、便利にするプラグイン など

欲求段階

振る舞い 対象業務 難敵 武器 防具 仲間 回復じゅもん 攻撃じゅもん

5

4

3

2

1

仮説検討の進め方

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難敵の解決や対象業務の定着に向けて必要なとくぎを明確化し「さくせん」としてまとめる

モデル化(RPG風モデル)・全般に関係するとくぎをまとめる

モデル化(エラー特性モデル)・チームの振る舞い

・利用できるようにしたい業務・定着までの難敵

マズローの欲求5段階説と運用業務

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欲求段階

振る舞い 利用人数 リアルタイム性チケット関連付他システム連携

情報量 メトリクス 運用対象業務

5 自ら改善を始める 大多数 リアルタイム作業経緯と成果物の完全一致

すべての経緯が確認できる

定量的改善 自律型ナレッジ

4 ないと仕事にならない

大多数 ほぼリアルタイム作業と成果物が同期されはじめる

作業や進捗状況が見える

定量的改善 プロジェクト

3あれば便利 複数名

バッチ処理、ちょいリアルタイム

作業との関連はそれなり

記載の粒度がバラバラ

(なし)チェックリストスケジュール表

2 周りに合わせる 複数名 バッチ処理 作業との関連は薄い事象の把握のみ。

(なし) 課題管理

1 命令されれば使う 1人 バッチ処理 なし 少ない (なし) 日報

運用対象業務 と エラー特性モデル(難敵)

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運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して実行すると新たな

問題発生実行前の障害 未知への不安

自律的ナレッジ なんでやっているかわからない

何が変わるかわからない

もっといい解決方法があるのではないか

この業務なくなって大丈夫?

技術的制約がある 前例がない

プロジェクト なんでやっているかわからない

なんで変えるかわからない

個人として解決していると思っている

人間関係が悪化する

リソースがない 責任は誰がとるんだ

チェックリストスケジュール表

取組む理由がわからない

なんで変えるかわからない

自分にメリットがない

自分たちの仕事が増える

教えてくれない 解決実行を手伝ってくれない

課題管理 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー

日報 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー

1. なぜ取り組んだか(2/2)

• 現場での問題や悩み事

⇒ 問題が、Redmineの利用の仕方よりチームビルディングに問題あり

A:チームの成熟度の問題

B:上司が問題

C:ツールリテラシーの低さ

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エラー特性モデル(難敵)(グループディスカッションの内容を当てはめてみると・・・)

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運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して実行すると新たな問題

発生実行前の障害 未知への不安

自律的ナレッジ なんでやっているかわからない

何が変わるかわからない

もっといい解決方法があるのではないか

この業務なくなって大丈夫?

技術的制約がある 前例がない

プロジェクト なんでやっているかわからない

なんで変えるかわからない

個人として解決していると思っている

人間関係が悪化する リソースがない 責任は誰がとるんだ

チェックリストスケジュール表

取組む理由がわからない

なんで変えるかわからない

自分にメリットがない 自分たちの仕事が増える

教えてくれない 解決実行を手伝ってくれない

課題管理 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー

日報 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ーC ツールリテラシーの低さ

B 上司が問題A チームの成熟度の問題

運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して実行すると新たな問

題発生実行前の障害 未知への不安

自律的ナレッジ なんでやっているかわからないー

何が変わるかわからない もっといい解決方法があるのでは

この業務なくなって大丈夫?

技術的制約がある 前例がない

プロジェクト なんでやっているかわからない

なんで変えるかわからない

個人として解決していると思っている

人間関係が悪化する リソースがない 責任は誰がとるんだ

チェックリストスケジュール表

取組む理由がわからない なんで変えるかわからない―

自分にメリットがない 自分たちの仕事が増える 教えてくれない 解決実行を手伝ってくれない

課題管理 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー

日報 めんどくさい 今のままがいい 使ったことがない ー ー ー

難敵の傾向

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この難敵は武器・防具・仲間のおかげでコツコツと順次に解決

重い・手強い難敵?!じゅもんが必要?!

個人やチーム内の努力で何とかなる難敵

今日の味方は明日の敵。レベルが上がると仲間が難敵に変わることも。

左下から右上に難敵がシフトしていく?

2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

とくぎの内訳について(RPG風モデル)

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スキル種別 スキル内容

1 武器/防具 ツールなど(Redmine)の利用方法、テクニックソフトウェア工学・リーダーシップ・ヒューマンスキル心理学的アプローチ

2 仲間 必要な人材。一緒に成熟度を高めていく。

3 回復じゅもん 利用効果を測る方法・機能・プラグイン

4 攻撃じゅもん UXを改善し、便利にするプラグイン

2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

〜武器で「ありたい姿に」、防具で「自分たちを守っていく」〜・業務フロー、プロセス、問題解決手法(sapid,TOCfEなど)平易・複雑・用語や粒度

・リーダーシップ専制、共和、サーヴァント・主体的・従属的アントレプラナー

・ヒューマンスキル論理的思考・表現力・アピール力個々の技術力・傾聴力

武器 :ソフトウェア工学のアプローチ防具 :心理学のアプローチ

212018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

〜組織やチームにおける安全度合い〜・心理的安全「チケットに下手なこと書けねえよなあ」「かけって言われるから書くけど」「書いてないと、みんなに迷惑がかかる」「書いておいたほうが、あとで自分が助かる」「書いておくと、誰かが助けに来てくれる」

・運用ルールと環境「ルールは守らないとな」「良いルールに変えていこう」ルールを順守、維持・廃止する仕組み。環境はいつでも使える?時間的制約あり?

武器と防具は表裏一体

222018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

「こういう奴らがいればうまくいく」Redmine警察(おまわりさん)、RedmineマイスターRedmineエバンジェリスト敏腕PM、相談しやすいPMO、SEPG、QA(報告のしやすさ)過去の自分や未来の自分自然とルールの中で飼われる羊活動のライブラリアン政治力のある人・フォロワーシップ環境を保守、維持してくれるひと悩みを聞く、前向きな意見に変える存在(スナックのママ)

仲間

232018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

ルイーダの酒場

回復じゅもん

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〜こういう結果がでるから、さらに利用したくなる〜・活動、ガントチャートチケットに確認すれば事足りる「人に聞くな チケットに聞け」

・関連付け変更履歴や関連性がすべてわかる

・同音異義語、同義語の調整、統一・ナレッジと未来予測検索ルーチンの効率化(Redmineで高速に全文検索する方法)、EVM

2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

攻撃じゅもん

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〜こういうことができるから、楽に利用できる〜・有名なプラグイン たくさんあります(Redmineプラグイン)

onozaty/redmine-view-customizeakiko-pusu/redmine_issue_templatestkusukawa/redmine_wiki_lists

haru/redmine_wiki_extensions

2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

3.今わかっていること前章までに述べてきた内容を【さくせん】として5つ、パッケージ化してみた

選択した5つは、プロジェクトの難易度・質にあわせたマネジメント方法や

レベルを確保するときに、多くの組織でぶつかる壁を選択している。

このパッケージに当てはまる事例を紹介する。

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チェックリストとして使えるようになる

【さくせん1】パーティ組もうぜ‼~底力UP!

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運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して実行すると新たな問

題発生実行前の障害 未知への不安

自律的ナレッジ

プロジェクト

チェックリストスケジュール表

課題管理 ー ー -

日報 ー ー -習熟度をあげる(いきなりはできない)ナレッジとしての活用教育・引継ぎコストの低減

事実の把握できる人の力ではなくツール(とくぎも使用)で巻き込む

同じことを別の人でもできるように保守・パッケージ導入など

2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

専制型からサーバントリーダーシップ型

【さくせん2】 パーティのレベルアップ

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運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して実行すると新たな問

題発生実行前の障害 未知への不安

自律的ナレッジ

プロジェクト

チェックリストスケジュール表

課題管理 ー ー ー

日報 ー ー ー

目標+アルファをもって実施できる高めあう仲間

習熟度を上げる工夫技術的・心理的

事実の把握から、予防、スケジュール把握へ

リアルタイム性をアップさせる

2018/9/13 SQIP2018 ©redmine.tokyo分科会

ナレッジとして活用できるようになる

【さくせん3】 そして伝説へ

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運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して実行すると新たな問

題発生実行前の障害 未知への不安

自律的ナレッジ

プロジェクト

チェックリストスケジュール表

課題管理 ー ー ー

日報 ー ー ー

ほっといてもよくなっていくような流れ 自律

レベルを充分あげたうえで挑戦する(さくせん2の後に実施)

違和感や予感をすぐ次につなげられるようなチームすぐにチケット化(課題管理からリスク管理へ)

安心につながる個々は鋭くチームは丸く

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問題・解決方法を合意し対応できる

【さくせん4】 仲間になりたそうにこっちを見てる

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運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して実行すると新たな問

題発生実行前の障害 未知への不安

自律的ナレッジ

プロジェクト

チェックリストスケジュール表

課題管理 ー ー ー

日報 ー ー ー

使い続けるやれる範囲から やれる人から

どういう結果が待っているかの良いイメージ

身近なうまくいっている例

敷居を低くする 風通しのよい

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組織的な問題について対応できる

【さくせん5】 できちゃった💛

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運用対象業務 問題に対して 解決の方向性 解決策に対して実行すると新たな問

題発生実行前の障害 未知への不安

自律的ナレッジ

プロジェクト

チェックリストスケジュール表

課題管理 ー ー ー

日報 ー ー ー

事実・実績ベース

承認より謝罪

もうやっちゃってます 特命係長マフィアオファー政治的圧力

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事例紹介

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•事例1 【さくせん2】 パーティのレベルアップ「レベル3→4」

•事例2 【さくせん5】 できちゃった💛

• 小学生二人(高学年と低学年)と、母親の三人チームのレベルアップのストーリー。

• 毎日母親は子供たちのフォローに明け暮れる。お互いにWIN-WINになれない。

• 毎日の夜会、時には合宿などで議論を重ね、インセプションデッキを作成、更新。

たどりついたチケット駆動管理。

• チェックリスト管理→Redmine管理→アナログ看板でDONEの定義を合意、付箋紙管理

• 最近では、高学年が低学年をフォローするサーヴァント型へ変化

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事例1【さくせん2】 パーティのレベルアップ「レベル3→4」

1年目 2年目 3年目 現在

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事例1【さくせん2】 パーティのレベルアップ「レベル3→4」

土台作り・成功体験 やることリスト チェックリストセルフチェックDoneの定義

チケット駆動相互フォローサーバント

確認回数

確認回数

確認回数

やる

確認

でき

た!

事例1【さくせん2】 パーティのレベルアップ「レベル3→4」

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レベル 運用対象

ゴール 難敵 武器・防具 仲間 じゅもん チームビルディングの特徴

4 プロジェクト

宿題以外にも視野を広げていく

ずるい・今のままでいい

小さな成功体験の積み重ね

友達 Redmineプラグイン

やることが増え、質問・相談が増えた

目指す姿:専制型からサーバントリーダーシップ型

1 日報 自分でやることを把握

めんどくさい 簡単に・日課・専制

ー レポート用紙 家族からの叱咤・細かいお小言あり。作業の数ぶんのストレス発生

3 チェックリスト

姉弟協力して終わらせる

なんでやるかわからない、おもしろくない

動線・相互確認

姉弟・母 ふせんアナログかんばん

最終的な全件終了の確認のみ。細部は自律的管理

2 課題管理

もれなく必要なことをやる

めんどくさい スマホ・簡単・従属

姉弟母 Redmine 残件の確認と、終了の確認のみ

事例2【さくせん5】 できちゃった💛

• とある組み込み開発プロジェクトが、組織トップ(バグゼロ継続中)に躍り出るストーリー。

• 互いの得意不得意を理解し、自然とサポートし合えている。一人一人はトンがってるが、スキルバラン

スとして素晴らしいチーム。

• みなが自らの責任を感じ、自信を持って業務を遂行していることが感じられるチーム。任せてください!

というわけではないが、暗にそういう気概が感じられるのが心地よい。

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事例2【さくせん5】 できちゃった💛

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11(現在)

土台作りTRY & ERROR

メール駆動 Redmine

・理解と納得感・温度差を無くす・「チーム」一丸

・「なあなあ」の打破・プロセスの見直し

出荷後バグゼロ 継続中

・すべての情報がRedmineに蓄積されている・人ではなくチケットに聞く→週報を書く作業を無くした

年数

事例2【さくせん5】 できちゃった💛

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レベル 運用対象

ゴール 難敵 武器・防具 仲間 じゅもん チームビルディングの特徴

5 自律ナレッジ

業界を超えて、世界最高品質を叩き出すデバイス制御ソフトウェア開発集団。もはやソフト部門がトラブルを出さない、遅延しないのは当たり前で、常に他部門のサポートに尽力する集団

評価制度/測定方法/オフショア予算

・神の手の可視化・とことん納得がいくまで議論できる関係性(納得と成功体験)・インセプションデッキ

・プロジェクトメンバー自身・改善スパイラル維持の価値を理解できる経営層・最高の仕事をしている自分

「会社で一番のチームとか、すごくね?」

良い状況を他のチームで再現できるようにしている。自分たちが最高のパフォーマンスを維持していたら、結果としてバグゼロがついてきている。目的ではない。

考察・提案

プロジェクトの成功は、「計画8割」といわれている。計画段階において、プロジェクト内

での問題・課題をできる限り事前に取り除く(リスク対策)施策の一つとして、チーム

の現状(惨状)を診断し、特性にあったツール・手法を選択することを行う。

実行段階においても、チーム内で振り返りをしながら計画時に選択したツール・手法を

リファインさせ、コミュニケーションエラーを減らすことに、本稿で提案するアプローチ方

法は有効だと考える。

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4.これからどうする?

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4.これからどうする?

• Redmineを利用することからスタートした仮説検証だったが、ほかのツールや手段に

も同じように適用することができるかを検証する

• とくぎ(武器防具仲間じゅもん)の獲得方法について議論が必要

• 「さくせん」のバリエーションがまだまだ少ない

• 多くの事例を使って仮説をブラッシュアップしていく

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ご清聴ありがとうございました

Special thanks to redmine.tokyo