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ワープロソフト(Word2013)応用操作 講習会テキスト -論文・レポート作成に役立つ機能- 明治大学 教育の情報化推進本部

ワープロソフト(Word2013)応用操作 講習会テキスト · 2016. 5. 10. · 図形の例 ワードアートの例 また、表計算ソフトの「Excel」で作成された表

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ワープロソフト(Word2013)応用操作

講習会テキスト

-論文・レポート作成に役立つ機能-

明治大学

教育の情報化推進本部

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Word 2013 応用編

目次

はじめに ..................................................................................................................................................... 1

レポートの完成見本 .................................................................................................................................... 2

1. 準備 ................................................................................................................................................... 3

2. 表紙の作成 ......................................................................................................................................... 3

2.1. ページ区切りの挿入 ....................................................................................................................... 3

2.2. 文字装飾 ......................................................................................................................................... 4

3. 見出しの作成 ..................................................................................................................................... 6

4. 脚注の作成 ......................................................................................................................................... 7

5. 図表の挿入 ......................................................................................................................................... 9

5.1. 図形とワードアート ....................................................................................................................... 9

5.1.1. 図形の挿入 ................................................................................................................................. 9

5.1.2. ワードアートの作成 ................................................................................................................. 14

5.1.3. 図形のグループ化と図表番号 .................................................................................................. 15

5.2. Excel で作成した表の挿入 ........................................................................................................... 17

5.2.1. Excel の表を Word に貼り付け ................................................................................................ 17

5.2.2. 表に図表番号を挿入 ................................................................................................................. 18

6. 段落番号、インデント設定............................................................................................................... 20

6.1. 段落番号の詳細設定 ..................................................................................................................... 20

6.2. インデントの設定 ......................................................................................................................... 21

7. 参考文献一覧の作成 ......................................................................................................................... 25

7.1. ぶら下げインデント ..................................................................................................................... 25

7.2. ハイパーリンクの解除 ................................................................................................................. 25

8. ページ全体の設定 ............................................................................................................................ 26

8.1. 文字数と行数の設定 ..................................................................................................................... 26

8.2. ヘッダーにタイトルを表示 .......................................................................................................... 27

8.3. フッターにページ番号を表示 ....................................................................................................... 28

9. 付録 ................................................................................................................................................. 30

9.1. 目次の作成 .................................................................................................................................... 30

9.2. 段組み ........................................................................................................................................... 31

9.3. 文字カウント ................................................................................................................................ 32

9.4. 原稿用紙を設定する ..................................................................................................................... 33

9.5. Excel グラフの貼り付け ............................................................................................................... 34

9.6. 文字飾り(上付き、下付き) ....................................................................................................... 35

9.7. 数式ツール .................................................................................................................................... 37

9.8. スクリーンキャプチャ ................................................................................................................. 38

9.9. 写真の挿入 .................................................................................................................................... 40

9.9.1. デジタルカメラ写真の挿入 ...................................................................................................... 40

9.9.2. 画像とテキストの回りこみ ...................................................................................................... 42

・本テキスト内に取り上げた商品名・サービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

・編集する原稿内にて示した文献・Webサイト等は本学とは直接関係ありません。

・本テキストは「Windows 7」と「Microsoft Word 2013」で実習することを想定して制作しています。

改訂日:2016 年 4 月 1 日

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Word 2013 応用編

1

はじめに

本テキストは『Microsoft Word 2013』に準拠して作成しました。

このテキストでは、レポート・論文の作成でよく使われる機能と使い方を紹介し、それらを Wordで作成

できるようになることを目標としています(レポート・論文の執筆方法・校正方法は、本テキストでは割

愛しています)。

そのため、日本語文書の入力方法やワープロソフト『Word 2013』の基本的な操作方法などは習得済であ

ることを前提として進めていきます。基本的な操作方法に不安がある場合は、『ワープロソフトの基本操

作』を事前に受講するか、テキストを熟読してください。

※情報関連講習会のテキストは駿河台メディアサービスのホームページ内に掲載されています。

http://www.kisc.meiji.ac.jp/ja/edu-info/workshop/index.html

またこのテキストでは文書の入力作業は極力行いません。すでに入力を済ませ、表現などの推敲を終え

た Wordファイルを、レポートに適したレイアウト(見栄え)に編集していきます。これは、作業時間短縮

のためだけではありません。レポートや論文を作成する上では、文書の推敲をおこなってから、最後にま

とめてレイアウト(見栄え)を編集する方が、作業効率が良いのです。

また、Wordの便利な機能を巻末に『9.付録』として掲載しました。必要に応じてご活用ください。

レポート原稿

(ファイル配布)

レポートの完成

Wordで編集・作図 Excelファイル(表)の挿入

作業の流れ

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Word 2013 応用編

2

レポートの完成見本

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1. 準備

講師の指示に従い、本講習会で使用するファイ

ルを、ファイルサーバから各自の PCにコピーしよ

う。配布するデータは以下の通りである。

report_sample.pdf

作成されるレポートのサンプルの PDFファイル

report.docx

今回編集する Wordファイル

report_diagram.xlsx

原稿に挿入する表の Excelファイル

flower_text.text

『9.付録』で用いる写真説明文の TEXTファイル

flower.jpg

『9.付録』で用いる写真の JPEG ファイル

作業をするファイル[report.docx]を Wordで

開こう。

2. 表紙の作成

まずはレポート・論文に必要な「表紙」を作ろ

う。なお、Word では[挿入]タブにある[表紙]ボタ

ンから、あらかじめデザインされた表紙を用いる

こともできる。しかし、今回は練習のため自分で

作成しよう。

2.1. ページ区切りの挿入

[ページ区切り]を挿入すると、その行からは次

ページの先頭になる。

ここでは、本文と表紙を[ページ区切り]で分け

てみよう。

表紙と本文が 2ページに分けられた。

① 1ページ目『はじめに』行頭へ

カーソルを移動する

②[ ]タブの[ページ]の

[ページ区切り]をクリック

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4

Point

[改行](Enterキー)だけを用いて新しいページ

を作成すると、後で文書の内容を修正したときに

レイアウトが崩れてしまい、レイアウトの調整作

業が必要になる。新しいページを作成する際は[改

行](Enterキー)ではなく[ページ区切り]機能を

使おう。

2.2. 文字装飾

表紙部分と本文部分を分けただけでは表紙らし

くない。そこで表紙に記述してある表題を加工し

て、見栄えの良い表紙に変えていこう。

作成する表紙

表題の文字が大きくなった。

表題の文字が太く強調された。

表題が左右中央に配置された。

①1ページ目の表題『Webサイト構築にお

ける情報デザイン』をドラッグで選択

②[ ]タブの[フォント]の

[ フォントサイズ]を[24]に設定

③[フォント]の [太字]をクリック

(ボタンが水色になる)

④[段落]の[中央揃え]

をクリック

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副題のフォントサイズ、配置が修正された。

氏名などが右に寄せられ、表紙ができあがった。

⑤同様に、2行下の副題『〈スタイルシート(CSS)

レイアウトの重要性〉』を選択し、[フォントサイ

ズ]を[14]、[太字]、[中央揃え]に設定する

⑥自分の『学部、学科、学年、学籍番号』(改行)

『氏名』などを入力

例:商学部 商学科 1年 学籍番号 1234567890

氏名 明治 太郎

⑦2行ともドラッグして選択

⑧[段落]の[右揃え]

をクリック

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3. 見出しの作成

[見出し]は、文書の章・節・項などのそれぞれ

の項目に共通の書式を設定できる機能である。こ

れにより文書全体の構造が読者に伝わりやすくな

る。

また、[見出し]を設定しておくと、[目次]のペ

ージ番号を自動的に設定することができる(付録

「9.1.目次の作成」参照)。

見出しの例(第 5 段落『おわりに』)

段落見出しに番号が付いて『1.はじめに』になった。

なお、見出しの数字の前に黒い点が表示されることがあ

るが、実際には印刷されない目印である。

以下の見出し部分でも同様にして「2.」「3.」

「4.」「5.」と段落番号を振ろう。

・2ページ目『Web サイトの構築』

・2ページ目『スタイルシートレイアウトとは』

・3ページ目『スタイルシートの魅力』

・4ページ目『おわりに』

①2ページ目の 1行目『はじめに』を

ドラッグで選択する

②[ ]タブの[スタイル]の

[ ]をクリック

③[ ]タブの[段落]の

[ 段落番号]をクリック

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4. 脚注の作成

レポート・論文を作成する上で、詳細な説明が

必要なキーワードに印をつけ、別の場所にその用

語の説明を記載する手法を[脚注]という。

Wordでの脚注の付け方には 2種類ある。

・同じページ内で説明を記載する [脚注]

・全文書の最後に記載する[文末脚注]

ここでは、前者の[脚注]を挿入してみよう。

ページの末尾に脚注の記入欄ができた。

脚注の欄には文書を入力する。しかし今回はす

でに本文に脚注のテキストが【 】内に入ってい

るため、それを[切り取り]→[貼り付け]しよ

う。

①2ページ目冒頭『Webサイトを構築す

る上で――』の段落の『【』の前にカー

ソルを移動する

②[ ]タブ

で、[脚注]の[脚注の挿入]をクリック

③2ページ目冒頭『Webサイトを構築す

る上で――』の段落で【 】にはさまれ

ている部分をドラッグして選択する

④右クリックして[ 切り取り(T)]を選択

⑤脚注記入欄にカーソルを移動する

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1番目の脚注(上:脚注番号、下:脚注)

脚注になった。

同様に、2ページ目の

『(CSS)【Cascading Style Sheets の略……

(中略)……CSSと表記していく。】』

を、2 番目の[脚注]にしてみよう。

2 番目の脚注(上:脚注番号、下:脚注)

Point

手順②の画面で[脚注]の横の をクリックする

と、[脚注と文末脚注]ダイアログボックスが表示

され、脚注や文末脚注の詳細な設定をすることが

できる。

⑥右クリックで[ 貼り付けオプション]の

[ テキストの保持]を選択

⑦前後の不要な【 】は[Delete]キー

(または[BackSpace]キー)で削除

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5. 図表の挿入

ここでは、簡単な図形を挿入する[図形]と、装

飾された文字を作ることができる[ワードアート]

という機能を学ぼう。

図形の例

ワードアートの例

また、表計算ソフトの「Excel」で作成された表

を Wordに挿入する方法も学ぼう。

5.1. 図形とワードアート

ここでは以下のような説明図を作成しよう。

作成する図形・ワードアート

5.1.1. 図形の挿入

図形の描画

図形を描こう。

まず、2ページ目「2.Webサイトの構築」の段落

後の 2行目にカーソルを移動し、改行を8個追加

して図形を描くスペースをつくろう。

図形名称は左から

右矢印、矢印、中かっこ、スマイル

①[ ]タブの[図]の[図形]をクリック

②[基本図形]の[ メモ]をクリック

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Point

[Ctrl]キーを押しながら図形をドラッグする

と、ドラッグした図形と同一のものを、別の場所

に作成することができる。

また、[Shift]キーを押しながら図形をドラッ

グすると、図形を平行移動することができる。

次に[十字形]を描こう。

Point

[Shift]キーを押しながら図形を描画・サイズ

変更をすると、縦横の比率を維持しながら図形の

描画・サイズ変更をすることができる。

③空いている箇所で斜めにドラッグしてメモの

枠を描く

④[Ctrl]キーと[Shift]キーを押しながら③の

[メモ]を右側にドラッグし、少し離れた場所で

マウスボタンだけを離すと――、

⑤同じ図形が2つに複製された

[Ctrl]キーはマウスボタンの後に離そう

⑥[図形の挿入]の[ その他]をクリック

⑦[基本図形]で[十字形]をクリック

⑧2つの[メモ]の間の位置で、[Shift]キーを押

しながらドラッグして描画しよう(正十字形を

描画するため)

ドラッグ

[Shift]+ドラッグ

[Ctrl]+[Shift]ドラッグ

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図形の配置調整

図形を選択すると、以下のように枠に 印が表

示される。

これを利用して選択状態を確かめながら図形の

配置を整えよう。

選択された枠の表示例

[十字形]が[メモ]の上下中央に配置される。

[十字形]が2つの[メモ]の左右中央に配置された。

Point

[Ctrl]キーを押しながら図形をクリックする

と、複数のものを同時に選択できる。

①[Ctrl]キーを押しながら図形を次々にク

リックして、3つとも選択

②描画ツール[ ]タブの

[配置グループ]の[ 配置]をクリック

③プルダウンメニューから

[ 上下中央揃え(M)]を選択

④同様に[ 配置]のプルダウンメニューから、

「選択したオブジェクトを揃える(O)」を選択して、

[ 左右に整列(H)]を選択

[Ctrl]+クリック

上下中央位置が揃う

2等分された位置に配置

選択すると

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図形にテキストを追加

[メモ]の中にカーソルが現れて、テキスト(文書)を入

力することができるようになる。

右の[メモ]にも同様に、右クリックし、テキ

ストを追加する。

①余白のどこかをクリックして図形の選択を解除する。

②左側の[メモ]をクリック

して選択

③右クリックし、

[テキストの追加(X)]

をクリック

④左の[メモ]には

HTML文書[改行]

(本文)

と、入力する

⑤右の[メモ]には同様に

スタイルシート[改行]

(デザイン部分)

と入力する

クリック

右クリック

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図形の着色

A

左の[メモ]の背景がうすい青になった。

3つの図形に着色された。

①左側の[メモ]を選択

② の[ ]タブの

[図形のスタイル]の[ ]をクリック

③[パステル-青、アクセント 5]をクリック

④同様に、右側の[メモ]の背景はオレンジ色にしまし

ょう [パステル-オレンジ、アクセント 2]をクリック

⑤中央の[十字形]は、グレーにする

[パステル-黒、濃色 1]をクリック

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5.1.2. ワードアートの作成

[ワードアート]は、文字を使ったロゴを簡単に

作成できる機能である。

入力したい場所にカーソルを合わせ、 [ワード

アート]を挿入する。

ワードアートが追加された。

①入力したい場所にカーソルを合わせ、

クリック

②[ ]タブの[テキスト]の

[ ]をクリック

③ワードアートの▼から、

塗りつぶし(グラデーション)-ゴール

ド、アクセント 4、輪郭-アクセント 4

をクリック

④ワードアートのテキストボックスに入力されている

文字を削除後、「理想的な Webページ」と入力

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次に、文字の大きさを変更しよう。

ワードアートが中央に配置された。

5.1.3. 図形のグループ化と図表番号

図形をグループ化し、その図表に番号を挿入し

よう。

まずは、図表をグループ化しよう。

⑤ワードアートのテキストを選択し、ミニツールバー

を表示(出ない場合は、右クリックで)させフォント

サイズを[24]に変更

⑥ワードアートのテキストボックスを選

択。

⑦描画ツールの[書式]タブの[配置]グループの

[左右中央揃え]を選択。

① ワードアートのテキストボックスが選択された状

態で、[Shift]キーを押しながら[メモ]オブジ

ェクトの輪郭線上にカーソルを持っていき、

[ ]の状態になったら、[メモ]オブジェ

クトを選択。

②続いて、[Shift]キーを押しながら

[十字形]、右の[メモ]も選択。

③4つのオブジェクトが選択された状態で、[書式]タ

ブの[配置]グループの中の[グループ化]の[グル

ープ化]を選択。

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※ 4つのオブジェクトをグループ化したら用紙の中央に

配置しておきましょう。

グループ化した図表に図表番号を挿入しよう。

論文・レポートなどでは、図に番号を振って本

文中から指定しやすくすることが多い。この[図表

番号]も Wordの機能で設定できる。

以上で作図ができた。

① [ ]タブの[図表]の[ ]をクリ

ック

②[図表番号]ダイアログボックス

[ラベル名]ボタンをクリック

③ラベルに「図」と入力

④上記のように変更して、[OK]ボタンをクリック

⑤図表番号が『図 1』と入った

すぐ右に続けてスペース(空白)1字と、『理想的な

Webページのモデル図』と入力する

⑥⑤のテキストボックスを選択し、リボン[ホーム]の

[段落]グループから[ ]を選択し、中央揃えにする

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Point

「図表番号」は、図表とは独立したテキストボ

ックスである。そのため、もしも図表番号を挿入

した図表にレイアウトなどの変更があれば、図表

番号のない状態に戻してからおこなおう。レイア

ウトが崩れることがあるので注意が必要だ。

5.2. Excel で作成した表の挿入

Wordでも表は作成できる。しかし、ここでは表

計算ソフト『Excel 2013』で作成した表を Wordの

文書に挿入する方法を紹介する。

Excel は表計算だけではなく、こういった単純な

作表でも作業効率がよく応用性も高いのである。

Wordと Excelを連動させて使ってみよう。

5.2.1. Excel の表を Word に貼り付け

Excelでファイルが開かれた。

②冒頭で配布した Excelフ

ァイル『report_diagram』

を開く

③[A2]セルから[C5]セルまで

ドラッグして選択

④Excelの[ホーム]タブから

[クリップボード]の

[ コピー]をクリック

⑤作業ウィンドウを Excel から

Wordに変更

ドラッグ

クリック

①3ページ『4.スタイルシートの魅力』の 2行前

の空白行にカーソルを移動

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Excel で作成した表を、Wordに貼り付けられた。

5.2.2. 表に図表番号を挿入

表にも[図表番号]を挿入しよう。なお、基本的

には『5.1.3.図形のグループ化と図表番号』と同

様の操作方法である。

表全体を選択した(表がグレーになった)。

⑥[ホーム]タブの[クリッ

プボード]の[貼り付け]の

下の▼をクリック

⑦[形式を選択して貼り付け(S)]

をクリック

⑧[形式を選択して貼り付け]ダイアログ

ボックス

・[貼り付け(P)]にチェック

・[貼り付ける形式(A)]は

[HTML 形式]を選択

⑨[OK]をクリック

①[ マウスのポインタ]

を表の枠内に乗せる

(クリックしない)

②左上に[ 表の移動ハ

ンドル]が出てくるので

クリック

③[ ]タブの[図表]の

[ ]をクリック

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[図表番号]が挿入できた。これで、Excelで作成した

表の貼り付け作業が完了した。

Point

[形式を選択して貼り付け]ボックスで、[図(拡

張メタファイル)]を選んだ場合、表を画像データ

として貼り付けることができる(『付録 9.6.Excel

グラフの貼り付け』参照のこと)。

[HTML 形式]は[図(拡張メタファイル)]と違

い、Word 上でデータの編集が可能な長所もある。

しかし、Word上での表やフォントの拡大と縮小は

[図(拡張メタファイル)]のようには簡単にはで

きない。貼り付ける形式を使いわける必要が生じ

る。

[形式を選択して貼り付け]をクリックせず、[コ

ピー]→[貼り付け]をすると、Word の標準機能では

[HTML 形式]を選択したときと同じである。

また、Excel で作ったグラフも貼り付けることが

できる。詳細は付録『9.6.Excel グラフの貼り付

け』を参照しよう。

Wordと比較すると Excelでの表作成は最初から

罫線が引かれたシート上でおこなえる分、非常に

簡単である。このように、Wordの機能だけで資料

のすべてを作ろうとせず、他のソフトも利用しな

がら Wordでの作業をおこなってみよう。論文やレ

ポートの内容がより充実していくだろう。

④[図表番号]ダイアログボックス

[図表番号(C):]は『表 1』にするには、

[オプション]――

・[ラベル(L)]は[表]を選択

(無い場合は新しいラベルを作成)

・[位置(P)]は

[選択した項目の上]を選択

※ラベルの[位置(P)]は、

【図の場合は[選択した項目の下]】

【表の場合は[選択した項目の上]】

と定められている。

⑤[OK]をクリック

⑥図表番号『表 1』に続けて

スペース(空白)1字と、

『HTMLのみと、CSS追加の場合のタグ比較』

と入力する

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6. 段落番号、インデント設定

ひとつの節の中に、さらに項目を列挙して説明

する場合、小見出しに番号を付け、さらに段落本

文にはインデントを入れて分かりやすくレイアウ

トする場合がある。ここではその方法を学ぼう。

小見出しに番号付け・インデントの作例

6.1. 段落番号の詳細設定

第4段落「4.スタイルシートの魅力」内の小

見出しに[段落番号]で半角の「(1).(2).(3).……」

を付けよう。

『(1). ファイルサイズの縮小化』となり、「(1).」とい

う[段落番号]が設定できた。

①第4段落『スタイルシートの魅力』

の『ファイルサイズの縮小化』の

行冒頭にカーソルを移動する

②[ ]タブの[段落]の[ 段落番号]ボタン

右の▼をクリック

③[番号ライブラリ]の下部の[新しい番

号書式の定義(D)]をクリック

④[新しい番号書式の定義]ダイアログボ

ックス

[番号書式]――

・[番号の種類(N)]は[1,2,3,―]

・[番号書式(O)]の数字の前後に、

半角の小括弧“(”と“)”を入力

例:

※数値が(5)になっている場合でも、

気にせず作業を続行してよい

⑤[OK]をクリック

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同様に、他の段落にも[段落番号]を付けよう。

番号書式設定をした直後であれば、行の冒頭に

カーソルを移動してから、 (▼ではなく数

字側)をクリックすればよい。

以下の場所にも[段落番号]を設定し、番号が自

動的に付いていくのを確認しよう。

段落番号付けの結果

6.2. インデントの設定

[ルーラー]の左側にある[インデント]を設定す

ると、行頭の位置を決めることができる。文書を

見やすくしたいときに、ぜひ利用しよう。

ここでは[左インデント]:2マス、[1行目のイ

ンデント]:1マスを段落単位で設定しよう。

なお、[ぶら下げインデント]は『7.1.ぶら下げ

インデント』で解説する。

段落番号と段落名

(2). 高度なタイポグラフィーの表現

(3). 要素の配置指定の向上

(4). オールインワンサイト

(5). サイト開発、管理、更新の時間短縮

(6). アクセシビリティの向上

(7). SEO 対策

ルーラー・インデントの各部名称

ルーラー:文字の位置を確かめるための目盛り

1行目のインデント

ぶら下げインデント 左インデント

[ルーラー]が表示されていない場合

リボン をクリックし、表示グループの

ルーラーにチェックを入れると表示される

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段落をすべて右に 2マス移動した。

1行目だけを右にずらすことができた。

つぎに『(2). 高度なタイポグラフィーの表現』

から『(7). SEO 対策』の段落の文書にも、まとめ

て[インデント]を設定してみよう。

①『(1).ファイルサイズの縮小化』の

『CSSを使うことで』

の行頭にカーソルを移動する

②[左インデント]を右に 2マスドラッグ

③[1行目のインデント]を右に 1マスドラッグ

④『(2). 高度なタイポグラフィーの表現』の『フォン

トサイズをより細かく』の行頭にカーソルを移動する

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⑤この段落の文章全体をド

ラッグして選択する

『フォントサイズを――

(中略)――デザインする

ことができる』

⑥いったんマウスボタンを離して、

キーボードの[Ctrl]キーを押す

離す 押す

⑦[Ctrl]キーを押しながら、以下の部分を

ドラッグして、離れた場所を追加選択する

『(3). 要素の配置指定の向上』の次、

『階層(深さ)での場所指定に――(中

略)――簡単にできるようになった』

ドラッグ 押す

⑧続けて、[Ctrl]キーは押したまま、見出

しを抜かして段落本文のみをドラッグして

いくと、このように、離れた場所でもまと

めて選択していくことができる

選択する場所は以下の通りである

『(4). オールインワンサイト』の次、

『CSSの media属性を使用すること(中

略)オールインワンで表現できる。』

『(5). サイト開発、管理、更新の時間短

縮』の次、

『サイト全体のデザインに(中略)

作業効率が向上する。』

『(6). アクセシビリティの向上』の次、

『CSSを効果的に使うこと(中略)

閲覧しやすくなったといえる。』

『(7). SEO対策』の次、

『構造的な HTMLファイルを作ると(中

略)閲覧出来るようになったのである。』

押す ドラッグ

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『(2).』から『(7).』の段落の文書にも、まとめて[イ

ンデント]を設定できた。

Point

このように[インデント]を使うことにより、見やすく

レイアウトすることができる。

[インデント]を使わずに[スペース](空白)で位置を

合わせてしまうと、あとで変更したときに他の場所と比

べて位置がずれてしまうことがある。ぜひ[インデント]

を使う習慣を付けよう。

また、[ルーラー]の右端には[右インデント]があり、

段落の行末の位置を設定することができる。今回は使用

しないが、必要に応じて利用しよう。

右インデント

段落ダイアログボックスでは数値を指定してインデン

トを設定することができる。

⑨マウスボタンを離してから[Ctrl]

キーを離す(選択範囲を確定する)

離す 離す

⑩ ②同様に

[左インデント]

を設定する

⑪ ③同様に

[1行目のインデント]

を設定する

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7. 参考文献一覧の作成

レポートや論文には、必ず参考文献を明記しな

ければならない。ここでは[ぶら下げインデント]

を利用する方法で、体裁を整えよう。

また、Webページを参考文献として利用する場合

の編集上の注意点も学ぼう。

7.1. ぶら下げインデント

[ぶら下げインデント]は、[1行目のインデン

ト]とは対照的で、1行目以降にインデントを設定

することができる。

2行目以降が[ぶら下げインデント]になる。

7.2. ハイパーリンクの解除

Webサイトの URLを Wordで入力すると、自動的

に[ハイパーリンク]が設定されることがある。

Word上では便利だが、印刷物では不要である。[

ホーム]タブの[フォント]で色や下線を変更すれば、

見た目は本文同様にできるが、[ハイパーリンク]

機能は残ってしまう。今回は[ハイパーリンク]そ

のものの解除方法を紹介する。

①『【参考文献】』をドラ

ッグして選択

②[ ]タブの

[フォント]から

[ 太字]に設定する

③『【参考文献】』の下の行をすべてドラッグして

選択する

④[ぶら下げインデント] をドラッグして、

2文字分右に移動する

※[ぶら下げインデント] を動かすと、

2つが同時に動く

ハイパーリンクについて

[ハイパーリンク]を設定すると、Web上の URL

等と Wordファイル内の文字を関連付けられる

☆通常の URL

http://www.meiji.ac.jp

☆ハイパーリンクを設定した状態

http://www.meiji.ac.jp/

下線が引かれ、青く文字色が付く

Ctrlキーを押しながらクリックすると、リン

ク先を Webブラウザで表示できる

①[ハイパーリンク]された

文字の上で右クリック

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下線が消え、青色の文字色が標準の色に戻った。

また、マウスを URL上に乗せても『Ctrl キーを押しな

がらクリックしてリンク先を表示』とは表示されなくな

った。つまり、見た目だけではなく機能としても[ハイ

パーリンク]を削除できた。

Point

Webサイトは誰でも公開できる便利なメディアで

あるが、その分、情報の信頼性に注意しよう。

また、URLや内容は、いつ変更されるか分からな

い。Webサイトを参考文献とするならば、参照した

日時(アクセス日時)も明記しておこう。

8. ページ全体の設定

授業の課題レポートでは、先生からの指示によ

り、また論文の場合は提出先の都合で、1ページあ

たりの「文字数」と「行数」を指定される場合が

ある。

また、ページの上(ヘッダー)に書類の題名を

表示すると、どのページがそのレポートの文書な

のかが分かりやすくなる。

さらに、ページの下(フッター)にページ番号

を表示して、原稿ページの順番をはっきりさせる

ことも重要だ。

レポート編集作業の仕上げとして、このような

原稿全体に関わる設定方法を学ぼう。

8.1. 文字数と行数の設定

「1行の文字数:40」「1ページの行数:40」と

して、その設定方法を学ぼう。

②[ ハイパーリンクの削除(R)]をクリック

①[ ]タブの

[ページ設定]グループ右下の ボタンをクリックし、

[ページ設定]ダイアログボックスを表示する

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1ページあたりの文字数・行数の設定が変更された。

画面左下の欄で総ページ数の変化を確認しよう。

変更前:

変更後:

8.2. ヘッダーにタイトルを表示

本文の上余白部分に書類の題名や作成日などを

表示したい場合、ヘッダーを設定する。

②[ページ設定]ダイアログボックス

[文字数と行数]タブ

[文字数と行数の指定]――

・[文字数と行数を指定する(H)]

にチェック

[文字数]――

・[文字数(E)]は[40]

[行数]――

・[行数(R)]は[40] ①本文冒頭の『1.はじめに』のページ(全

体としては 2ページ目)にカーソルを移動

する

②[ ]タブの[ヘッダー/フッタ

ー]の[ ヘッダー]をクリック

③現れるメニューの下部の

[ ヘッダーの編集(E)]をクリック

④ヘッダーへの入力欄が現れた

『Webサイト構築における情報デザイン』

と入力

③[OK]をクリック

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ヘッダーにレポートの題名が右揃えで入力された。

8.3. フッターにページ番号を表示

引き続き、本文の下余白部分にフッターを設定

し、ページ番号を表示してみよう。

今回のレポートは表紙をつけているが、表紙に

はページ番号を表示しないことが多い。その設定

方法も学ぼう。

フッターへの入力欄が現れた。

ページ番号がフッターに表示された。

②表紙にはページ番号が表示されないよう

に、[オプション]で[先頭ページのみ別指

定]をチェックする(ヘッダーに設定した

題名も表紙には表示されなくなる)

③[ヘッダーとフッター]の

[ ページ番号]ボタンをクリック

④[ ページの下部]を選び、[番号のみ 2]を

クリック ①[ヘッダー/フッターツー

ル]の[デザイン]タブの[ナビ

ゲーション]の[フッターに移

動]をクリック

⑤[ ]タブの[段落]の

[ 右揃え]をクリック

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このままでは表紙を 1 ページ目として数えてい

る番号になってしまっている(本文の 1枚目が 2

ページ目とされている)。そこで、表紙を 0ペー

ジ目として数えるように設定しよう。

本文 1枚目のページ番号が「1」に変更された。

[ヘッダー/フッター ツール]がリボンから消え、本

文の編集画面に戻った。

以上で編集作業はひとまず終了である。

なお、そのほか役に立つ機能については、次の

ページから[9.付録]として掲載した。必要に応じ

て各自で学習しよう。

⑤画面左上の[ヘッダーとフッター]の[ページ番号]

ボタンをクリック

⑥[ ページ番号の書式設定(F)]をクリック

⑦[ページ番号の書式]

ダイアログボックス

[番号書式(F)]は[1,2,3,―]

[連続番号]――

・[開始番号(A)]を選択

→[1]から[0]に変更

⑧[OK]をクリック

⑨ヘッダーとフッターの編集

が終わったので、

[閉じる]の[ヘッダーとフッ

ターを閉じる]をクリック

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9. 付録

本章では、前章までに解説していない Wordの便

利な機能をいくつか紹介する。

9.1. 目次の作成

本文で[見出し]を設定している場合、[目次]を

簡単に作成できる(『3.見出しの作成』を参照)。

①[目次]を入れたい場所にカーソルを移動する(今回の

レポートでは、表紙の氏名の次の次の行の冒頭)

②[ ]タブから[目次]の

[ 目次]をクリック

③[ ユーザー設定の目次]をクリック

④[目次]ダイアログボックス

[目次]タブ

[印刷イメージ]――

・[ページ番号を表示する(S)]にチェック

・[ページ番号を右揃えにする(R)] にチェック

⑤[OK]をクリック

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自動的に目次を作成できた。

Point

目次はこのように自動で作成できる。そのため

にも見出し部分には[見出し]を設定する習慣をつ

けよう。

また、本文のページを増やすなど、後から変更

を加えた場合も更新できる。[ ]タブ

の[目次]にある[ 目次の更新]を使ってみよ

う。

9.2. 段組み

新聞や雑誌などでは、文書を読みやすくするた

めに「段組み」が利用されている。

[段組み]は Wordでも設定できる。ここでは練習

として、レポートの本文を2段組にしてみよう。

①レポートの表紙は[段組み]にしないの

で、本文の1行目冒頭(全体の2ページ目

冒頭)『1. はじめに』をクリックする

②[ ]タブの[ページ設定]

の[段組み]をクリック

[ 段組の詳細設定(C)]をクリック

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本文が2段組になった(作例は図のサイズ調整済)。

Point

文書の一部分を選択してから[段組み]をする

と、その部分だけに[段組み]効果を設定できる。

9.3. 文字カウント

Wordには入力された文字を数える[文字カウント

]という機能がある。論文やレポートなどで文字数

制限を指定された場合などに利用してみよう。

詳しい情報が[文字カウント]として表示される。

③[段組み]ダイアログボックス

[種類]――

・[2段(W)]を選択

[設定対象(A)]――

・[これ以降]を選択

④[OK]をクリック

①画面の左下の[文字数:]

の横の数字が、文章全体の文字数

である

クリック

②詳しく知りたい場合、

[文字数:]をクリック

1段組

1段組

2段組

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Point

文書を選択した状態では、全体の文字数とその

部分の文字数が分数で表示される。また、選択状

態のまま画面左下の[文字数]をクリックすると、

選択された部分の文字数をカウントすることもで

きる。

文書の一部の文字カウント例

9.4. 原稿用紙を設定する

Wordでは、自動的に原稿用紙のような枠線を作

成し、その中に文書を入力することができる。原

稿用紙何枚といった指定のある論文や小説などの

執筆時に活用しよう。

クリック

①[ ]タブの

[原稿用紙]の[ ]をクリック

②[原稿用紙設定]ダイアログボックス

・[罫線]の[スタイル(S)]は、

[マス目付き原稿用紙(A)]を選択

・その他、任意で適宜設定する

③[OK]をクリック

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原稿用紙の設定にできた。

Point

原稿用紙など、特定の書式設定をしたファイル

に他の Word ファイルの文書を[貼り付け]をしたい

場合、元のファイルの書式を引き継がないように

注意してほしい。

[ホーム]タブの[貼り付け]で[形式を選択して貼

り付け(S)]をクリックし[テキスト]形式にしよ

う。こうすると貼り付けた先の書式設定(原稿用

紙用に設定した等幅フォントなど)に自動的に設

定できる。

9.5. Excel グラフの貼り付け

Excel で作成したグラフを Wordのファイル内に

貼り付けることができる。

②グラフの空白スペース上で、右クリッ

クしてから[コピー(C)]をクリック

③作業ウィンドウを Excelから

Word に変更

①冒頭で配布されたファイル

『report_diagram.xlsx』を Excelで開

き、『グラフ(図)の貼り付け』タブを

クリックしてシートを切り替える

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Excel で作成したグラフを、Wordに貼り付けることが

できた。

9.6. 文字飾り(上付き、下付き)

『2 乗(22)』などの指数や、『注1』などのよう

に、通常の文字の上に小さく書き込む文字装飾機

能を、Wordでは[上付き](うえつき)という。

たとえば三辺 a,b,c から成り立つ直角三角形

があるとすると、三辺の関係は、

と表せる。

この『三平方の定理』の数式を Word 上で書いて、

[上付き]の練習をしよう。

また、[下付き]機能を使って『二酸化炭素』を、

化学記号で『CO2』と表してみよう。

④[ ]タブの[クリックボード]の

[貼り付け]の下方▼をクリック

⑤[形式を選択して貼り付け(S)]を

クリック

⑥[形式を選択して貼り付け]

ダイアログボックス

・[貼り付け(P)]を選択

・[貼り付ける形式(A)]:

[図(拡張メタファイル)]を選択

⑦[OK]をクリック

a

b

c

①数式『a2+b2=c2』を入力

②『2』の部分をひとつ選択

『a2+b2=c2』

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『a2』が『a2』に変更された。

残りの部分の『2』にも同様の[上付き]を設定する。

これで『a2+b2=c2』という数式を作成できた。

『CO2』を『CO2』に変更できた。

Point

この[上付き][下付き]機能で表せる数式はあま

り多くはない。分数やルートなどもっと複雑な数

式を記述したい場合には、『9.7. 数式ツール』を

参照しよう。

③[ ]タブの

[フォント]の

[ 上付き]をクリック

④[ 上付き]をクリック

して書式を解除する

⑤次の行に、

『CO2』と入力

⑥『CO2』の『2』を選択

⑦[ ]タブの

[フォント]の

[ 下付き]をクリック

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9.7. 数式ツール

複雑な数式を入力したい場合、[数式ツール]で

入力できる。たとえば平方根のルート記号、分数、

行列なども入力できる。

ここでは『 2

3 』(3分の2)を例に、簡単な分

数を入力してみよう。

[リボン]に[数式ツール]の[デザイン]タブ

が現れた。また、数式の入力欄

も表示された。

①[ ]タブの[記号と特殊文字]の

[数式]の▼をクリック

②数式を集めた[組み込み]が表示された

が、今回は新たな数式を作るので

[ 新しい数式の挿入(I)]をクリック

③[構造]から[分数]をクリック

④[分数]の書式一覧が表示される

この中から今回入力したい形である

をクリック

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『 2

3 』(3分の2)という分数ができた。

9.8. スクリーンキャプチャ

Windows 7ではパソコンの画面表示状態を画像

として取り込むことができる。これを「スクリー

ンキャプチャ」という。その機能を持つのが

[Print Screen](プリントスクリーン)キーだ。

ここではその使い方を学習しよう。

Print Screen キーの場所

[Print Screen]キーの場所を確認しよう。

Point

ノートパソコンや小型化されたキーボードなど

では[Fn]キーを押しながら[Prt Sc]キーを押す

と、[Print Screen]キーと同等の働きをする場合

が多い。

しかし、機種によってキーの名称や操作方法など

が異なるので、取扱説明書で確認しよう。

⑤数式入力欄に空の分数が

現れる

まず分母の欄(下)をクリ

ック

⑥分母の値『3』を半角で

入力

⑦同様に、分子の値『2』

を入力

⑧分数を入力できたら、入

力欄の外側をクリック

[F12]キーの右にあることが多い

クリック

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モニター画面全体のキャプチャ

実際にキャプチャしてみよう。まず画面表示全

体を、Wordの文書内に貼り付けてみよう。

これで、スクリーンキャプチャした画面全体を、Word

文書内の画像として利用できる。

アクティブウィンドウのキャプチャ

アクティブウィンドウ(作業しているウィンド

ウ)だけをキャプチャすることもできる。

①好きな画面表示時に[Print Screen]

キーを押す(例、デスクトップ)

②Wordで、[ ]タブの

[ 貼り付け]をクリック

①今回はアクティブウィンドウとして、

明治大学の Webサイトを「Internet

Explorer」で表示しておく

②[Alt(オルト)]キーを押しながら、

[Print Screen]キーを押す

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これで、キャプチャしたアクティブウィンドウを、

Word文書内の画像として利用できる。

Point

画像の一部の切り出しや画像ファイルとしての保存な

どは[スタート]の[すべてのプログラム]の[アクセサリ]

の[ ペイント]でおこなおう。([Alt]+)[Print

Screen]キーを押したあと、[ペイント]で[編集]の[貼り

付け]をすればよい。

[ペイント]での[貼り付け]作業例

「スクリーンキャプチャ」機能は、Web サイトの

紹介をするときや、アプリケーションの使い方を

説明する場合などに重宝するだろう。

9.9. 写真の挿入

Wordではデジタルカメラなどで撮影した写真も

挿入できる。

レポートの内容をより分かりやすくするために、

必要であれば利用しよう。

9.9.1. デジタルカメラ写真の挿入

最初に配布した[flower.jpg]ファイルを挿入し

てみよう。

③Word で、[ ]タブの

[ 貼り付け]をクリック

①Word のファイルを新規

作成する

②[ ]タブの[図]の

[ ]をクリック

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椿の花の画像「flower.jpg」が挿入された。

このままでは写真が大きすぎるので、サイズを

変更してみよう。画像の角の[ ]をドラッグして

もよいが、今回は数値を入力して正確に変更しよ

う。

③[図の挿入]ダイアログボックス

・[flower.jpg]を選択

④[挿入(S)]をクリック

⑤画像を右クリック

⑥[レイアウトの詳細設定(Z)] をクリック

⑦[レイアウトの詳細設定(Z)]ダイアログボッ

クスの[サイズ]タブ

・[拡大/縮小]の[縦横比を固

定する(A)]にチェックを入れる

・[幅(D)]に[75mm]と入力

⑧[OK]をクリック

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写真の横幅のサイズが 75mmに変更された。

Point

大学のパソコンでは、デジタルカメラで撮影し

た写真を読み込むためには別途メモリーカードリ

ーダーなどが必要である。

また、ここでは例として配布した写真で実習し

たが、実際にレポート・論文を作成する際には自

分に著作権がある写真を利用しよう。Webページや

文献上など、他者に著作権がある写真画像を勝手

に利用すると、著作権侵害となることがあるので

注意が必要だ(著作者が利用を認めている場合や

引用の要件を満たす場合などを除く)。

写真やイラストのサイズ変更の際には、かなら

ず画像の角の[ ]をドラッグするか、[縦横比を固

定する]にチェックを入れて、画像がゆがまないよ

うにしよう。特に、レポートの資料として写真を

使う際には、縦横の比率がゆがんだ写真は正しい

資料にはならないため、注意しよう。

9.9.2. 画像とテキストの回りこみ

実際のレポートでは、写真には解説文を添える

ことが多いだろう。ここでは、最初に配布したテ

キストファイル[flower_text.txt]を用いて、文章

と画像の配置方法について実習しよう。

①カーソルは画像のすぐ右

へ、移動しておく

②[挿入]タブの[テキスト]の

[オブジェクト]の▼をクリックして

[ファイルからテキスト(F)]をクリック

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画像の次の部分に文章が入った。

写真に対する文章の配置方法を設定しよう。

文章が画像の右側にまとまって配置された。

③[ファイルの挿入]ダイアログボックス

[ファイル名(N)]――

・[すべての Word文書]を[すべてのフ

ァイル]に変更する

・[flower_text.txt]を選択

④[挿入(S)]をクリック

⑤[ファイルの変換]ダイアログボックス

[エンコード方法]――

・[Windows(規定値)(W)]を選択

⑥[OK]をクリック

⑦写真をクリック

⑧ をクリック

⑨[配置]の[文字列の折り返し]から

[四角(S)]をクリック

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Point

『5.1.4.描画キャンバスの調整』でも触れた

が、Word では文字と画像の配置関係(回り込み)

を設定できる。設定可能箇所はいくつかある。

[図ツール]-[書式]-[配置]-[文字列の折り返し]

[書式]タブの[配置]の[位置]をクリック

→[その他のレイアウトオプション]をクリック

→[レイアウトの詳細設定]→[文字列の折り返し]

画像を右クリックして[文字列の折り返し

(W)]

いずれの場所からも同じ考え方で設定できる。

次に画像と文章の配置関係の考え方を示した。

・[行内オブジェクト]として扱われる場合

→画像は文章の一部になる

・[浮動オブジェクト]として扱われる場合

→画像と文章は別物扱いになる

画像が文字の行内に

固定される。

[ホーム]タブの[段

落]の[中央揃え]などを

かける、周りの文字を

増減させるなどにより

画像も移動するが、あ

まり自由な移動はでき

ない。

画像は文章に四角形

状に囲まれて配置され

る。

画像の輪郭にそって

文章が配置される左右

にへこんだ部分まで文

字が回りこまれる。

左図では犬の首の下

にも文字が入っている

ことに注目。また[内

部]も参照のこと。

画像の上にかぶさる

ように文字が配置され

る。

あまり色の濃さの近

い画像と文字を使うと

どちらかが見づらくな

るので、色合いに注意

(コントラストの差を

付けるとよい)。

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・[浮動オブジェクト]と[アンカー]

画像を[浮動オブジェクト]([四角]、[外周]、

[背面]、[前面]、[上下]、[内部]のいずれか)と

して配置したとき、画像をクリックすると

「 」のアイコンが表示される。これを[アン

カー]という。

[アンカー]は、その画像が所属している段落を

示すものだ。そのため、[浮動オブジェクト]で配

置した画像が所属する段落をすべて削除するなど

の大幅な改稿時には、配置した画像が移動してし

まうことがある。

画像の位置を固定するには、以下の方法をとる

とよい。

①まず画像をクリックして[図ツール]の[書式]タブの

[配置]の[位置]の[その他のレイアウトオプション(L)]

を表示する。

[背面]とは逆に、画

像は文字の上にかぶせ

られる。

画像の上下に文字が

配置される。

[外周]と似ている

が、画像の輪郭の上下

にへこんだ部分まで文

字を回りこませたいと

きに利用する。

左図では犬の背や足

元にも文字が入ってい

ることに注目のこと。

[アンカー]の例

アンカー記号の表示設定

※なお、[アンカー]が表示されていない場合に

は、 から[オプション]をクリック

し、[表示]で[常に画面に表示する編集記号]で

[アンカー記号(C)]にチェックを入れよう。

Page 48: ワープロソフト(Word2013)応用操作 講習会テキスト · 2016. 5. 10. · 図形の例 ワードアートの例 また、表計算ソフトの「Excel」で作成された表

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②つぎに、[レイアウトの詳細設定]ダイアログボック

スの[位置]タブを表示し、[アンカーを段落に固定する]

と[文字列と一緒に移動する]のチェックをはずす。