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ライサポに新しくロゴマークができました!lifesupport.admini-s.com/memorial_10.pdfライサポに新しくロゴマークができました!〜 ロゴマークに込めた思い

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  • ライサポに新しくロゴマークができました!〜 ロゴマークに込めた思い 〜

     ロゴとして整えるにあたり、「あたたかみ・親しみをもってむかえられる」「ご高齢者でも読みやすい」ものに仕上げることを心がけました。 ライフサポート東京は、四つ葉のクローバーの4枚の葉(ご本人様・ご親族・行政・民間事業者)をつなぐ架け橋。たとえ「不安」という雨が降ったとしても、雨あがりの虹には「希望」が見える。そんな思いをこめて、虹の架け橋をあしらいました。(神野由美子)

     ライフサポート東京は、おかげさまで平成27年2

    月2日に設立10周年を迎えることができました。

     ライフサポート品川として、品川区の行政書士有

    志10数名の会員でスタートしてから10年。活動の

    広がりの中で新たな仲間が加わり、今日では行政書

    士をはじめ、社会保険労務士、社会福祉士、ファイ

    ナンシャルプランナー、弁護士などの専門職、さら

    には市民後見人の方々約80人の会員を首都圏全域

    に有する組織に発展いたしました。

     成年後見の受任件数も着実に増加しており、平成

    26年末時点での累計受任実績が、約150件となっ

    ています。

     総会、理事会のもとに、事務局(財産管理協力員、

    緊急時対応協力員を含む)、普及事業部、サポート

    事業部、広報部、体制委員会、監査委員会、財産

    管理委員会、不動産処分支援特別委員会で構成さ

    れる組織体制も確立することができました。

     また、法人設立以来の課題であった法人財政は、

    平成23年度から黒字基調を維持しており、しっか

    りした財政基盤を確立することができました。

     以上この10年を概括すれば、地域にしっかりと

    根を張り、地域の成年後見の一翼を担いうる、自立

    した法人後見の体制を確立できたということがいえ

    ると思います。

     これらの成果は、ライフサポート東京が掲げてき

    た3つの基本方針と、それに基づく会員の真摯な成

    年後見への取り組みが、社協や自治体、医療・介

    護・福祉事業者など地域の成年後見関係者と親族

    の方々の支持と信頼を受けた結果に他なりません。

    【ライフサポート東京:3つの基本方針】①各地の社会福祉協議会を軸とした、地域的ネッ トワークに根差した活動②法人後見に特化した活動③質の高い成年後見(本人の自己決定権の尊重、 残存能力の活用、ノーマライゼーションの理念 を最大限重視した身上監護をおこない、そのた めに適正・安全な財産管理をおこなう)の推進

     私たちは、この方針の正しさに確信をもつと同時

    に、成果に慢心することなく、今後も地域の皆様の

    期待にこたえていかなければなりません。

     10周年を契機に、協力員制度の活用とクラウド

    型の管理システムの導入による事務局機能のさらな

    る強化をすすめ、一層しっかりした法人後見の体制

    を築きあげていきます。

     また、「専門職会員の専門的スキル」と「市民後

    見人の市民感覚」というそれぞれの特徴を生かすコ

    ラボレーションで、より質の高い成年後見を推進し

    てまいります。

     会員の皆様には、活動への一層積極的な参加を

    お願いし、地域の皆様には引き続きご支援賜ります

    ことをお願いして、巻頭挨拶とさせていただきます。

    ライフサポート東京の10年をふりかえって

    特定非営利活動法人ライフサポート東京

    理事長 平松 太郎

    平成17年、

    私たちは歩き始めました。

    皆様に支えられて、

    10周年を迎えることができました。

     伝説によれば四つ葉のクローバーの小葉は、それぞれ希望・誠実・愛情・幸運を象徴しているとされ、(特に偶然に)見つけると、幸運が訪れるという伝説があります(ウィキペディアより)。 認知症高齢者・知的障害者・精神障害者の後見人等に就任することにより、日常生活から財産の管理・処分に関することなど、不安を抱えておられる方々を広くサポートする。今は元気でやっているが、今後の生活を考えると何かと不安であるというようなご高齢者を任意後見等受任者としてサポートする。このような我々ライフサポート東京の姿勢・方針としてぴったりなのが、四つ葉のクローバーの象徴する「希望・誠実・愛情・幸運」であるといえます。 また、ご本人様・ご親族・行政・民間事業者を四つ葉のクローバーの4枚の葉に見立てました。 ご本人の希望・幸運を誠実・愛情をもって支援していきたいと考えております。(笈川信孝)

  • ライフサポート東京の設立――まず平松理事長に、ライフサポート東京設立に至る経過、その頃の思い出を語っていただきたいと思います。平松理事長(以下敬称略) 平成 17年 2月設立の前の前

    の年、平成 15 年だったと思いますが、田村さん(ライフサポート東京副理事長・現東京都行政書士会品川支部支部長)と星野さん(現東京都行政書士会政治連盟品川支部支部長)と私が、東京都行政書士会品川支部に青年部を作ったことがきっかけです。当時、支部には若手を育てていくための研修会などがなく、若手を中心に支部を活性化させるためにはどうしたら良いかを考えていました。それで、まず青年部を作り、そこが支部の牽引力になろうとし

    たのです。登録 5年くらいの支部員10 数人が集まりました。――具体的には何をしたのですか。平松 いろいろな勉強会をはじめ、バーベキューなど交流もしました。そうした勉強会の一つとして成年後見制度の勉強をしました。成年後見制度に皆かなりの興味を持ちま

    した。「これは私たちにとって新しい事業になるのではないか」「社会貢献の意味も大きい」と思いました。 平成 15 年の品川支部総会の時、当時の品川区の助役が区長代理としていらっしゃいました。その助役が濱野健・現品川区長です。また、品川区社会福祉協議会成年後見センターも平成 14 年 6月には開設されていましたから、懇親会のとき、ぜひぜひ成年後見についての研修会を開きたいと、私たちが濱野さんに申し出ました。その研修会の講師としていらっしゃったうちのお一人が、齋藤所長だったんです。――齋藤所長はその時の事を覚えていらっしゃいますか。齋藤所長(以下敬称略) 覚えています。濱野さんと一緒に平松さんたちが挨拶に来られ、講師を引き受けました。成年後見制度に深い関心があること、それが新しい業態になるかもしれないという平松さんたちの意欲に魅かれましたね。私は、常 人々と会った際、又は要請などがあった際その人柄を重視していますが、その時皆さんにはとても良い印象を持ちました。平松 その時は齋藤所長の他、品川社協の当時の事務局長の木下さんも同席されました。木下さんの「成年後見には『福祉のマインド』が必要だ」という話は、ライフサポート東京の基礎的な考えになっています。木下さんが「皆さんの目指すところには、これ(『福祉のマインド』)が感じられる」とおっしゃってくださり、研修会に協力していただけることになりました。齋藤 研修会に参加された若い先生方の熱心さに感銘を受けたことを昨日のことのように覚えています。私は、成年後見センターの所長にはなったものの、これからの成年後見の進め方について、どうしていったら良いのか思案してい

    たところでした。「法人後見のニーズはきっと増えていくだろう。しかし、社協だけではそのニーズに応えきれなくなる」そう考えていましたから、この熱心な青年たちに何とか手伝ってもらえないだろうかと思いまして、アポイントをとったんです。平松さんたちが来てくれました。そこでお二人にこう頼んだんです、『後見活動に協力してほしい、ついては、受け皿となる組織を作ってほしい』と。平松 実は、私たちが呼ばれる前、研修会後の懇親会で、所長の隣の席に座った田村さんと所長との熱い会合が、大きな縁を作ってくれました。そこで受け皿組織の話も出て、そこにいた青年部の部員が「やろう、やろう」と盛り上がりました。齋藤 そうだったかね。平松 大事なことが酒の席で決まる。良くあることです(笑)齋藤 後見センターだけでやって行けるか、正直言って不安もありました。区長申立が実行されれば後見人数は相当な数になるに違いないと実感していました。すでに後見センターでは、対象者の調査や訪問を実施していましたし、私も何度も行きました。そうしたら、対象となる人の周りの近所とか親族とかにも、対象となりそうな方がたくさんおられることがわかったんです。これは大変なことだと危機意識を持ちました。社協の他に、専門職後見人として弁護士や司法書士などが就任していましたが、より手厚い後見業務のためには、それ以外にも後見人を引き受けてくれる組織が絶対に必要だと思いました。 そこへ同じ地域の青年たちが後見人を目指してきた。それも新しい分野で収入を得ながら、地域の役に立ちたいと考える人たちでした。法的センスもあり、地域にある資源=事業になるかもしれない事柄を見ている。後見センターを立ち上げてから2 年でしたが、地域で、もしかしたら新しいことができるのではないかと思いました。まさに渡りに船という感じでした。――青年部と齋藤所長の思いがマッチしたのですね。平松 後見の仕事では行政書士は後発です。だったら、既存の後見事業から漏れている人たちをカバーしていく団体を立ち上げようと考えたのです。それは今もライフサポート東京の礎になっている考え方です。確かに、後見事業にはビジネス的な面がありますが、ただビジネスとしてだけ後見を考えたらそれは間違いです。支援を必要とするご本人のために本当に機能しているのか、木下事務局長のおっしゃった『福祉のマインド』でやっているか、それが大事だと思います。

    1号目受任の思い出――ようやく平成 17 年にライフサポート東京が設立されるわけですが、順調に後見事業ができたのでしょうか。平松 全然。「特定非営利活動法人(NPO法人)ライフ

    サポート品川」として設立しましたが、実績もまったくありませんし、社会的な認知度も低い。受任など皆無でした。集まった若手も各自の仕事があり、後見に対しての関心にも温度差が出ていました。そこで、内部研修を続けながらメンバーの刷新にかかり、本当に後見事業をやろうとする人だけで法人を作り直しました。 初めての受任は平成 18 年です。家裁八王子支部の案件で、社協から紹介された案件でした。NPO法人による後見引き受けなど無理だと言うのが常識のようになっていましたから、うれしかったですね。――その第1号受任については品川社協、とりわけ齋藤所長にご尽力いただいたとか。齋藤 はい、私が家裁八王子支部まで直接行って説明しました。当時、後見引き受けは弁護士や司法書士、社会福祉士がやるものとなっていて、NPO法人が後見人になるなど常識に逆らう話でした。品川社協内の運営委員会で討議し、社協としてライフサポート品川を後見人候補者に推薦することにしました。ライフサポート品川が、信頼感・安心感・期待感などで候補者として認められた訳で、何がなんでも受任させたかったんです。当時、巷では行政書士による不祥事が問題となっていたため、学者や弁護士から、「公的な組織からの推薦を条件にするように」と強く言われていました。公的な組織として、品川社協が「ライフサポート品川は信頼に値する団体であり、候補者としてふさわしい」ということを説明したのです。また、品川区お墨付きということも説明しました。これが認められたのは本当に画期的なことでした。平松 2 件目は家裁の本庁でした。三輪さん(現ライフサポート東京監事)と荒谷さん(現ライフサポート東京理事)が呼ばれ、主に財政的な基盤のことを聞かれました。「まかせて大丈夫か、つぶれないか」などを確認する質問でした。この 2件の受任を通じて、ライフサポート品川の内部体制の刷新や強化を図りました。監査制度や書式の整備などです。そのことにより、NPO法人としての社会的信用度が高まり、口コミもあって受任件数は徐々に増えていきました。

    ライフサポート東京の設立10周年を記念して、設立当時からライフサポート東京の発展にご尽力いただいている品川成年後見センター所長・齋藤修一氏をお招きし、ライフサポート東京・平松太郎理事長との対談を開催いたしました。

    地域に根ざした新たなかたちの後見人を目指す〜 ライフサポート東京 設立10周年 記念対談 〜

    平松理事長齋藤所長

    品川区社会福祉協議会品川成年後見センター

    所長 齋藤 修一 氏

    特定非営利活動法人ライフサポート東京

    理事長 平松 太郎

  • 社協無かりせば――次に、10 年にわたるライフサポート東京の活動には品川社協との連携、協力が不可欠だったと思いますが、そんなことにまつわるお話がありますか。平松 社協の引き続きのご支援の賜物だと思っています。社協は多くの案件を受任なさっていて、ノウハウも蓄積されていましたので、私たちが案件の中で難しい問題にあたったときには、社協にご相談したことも数多くあります。社協の経験が本当に参考になりました。例えば、居宅売却に伴う家財の処分についてのサジェスチョンや、要支援者ご本人や要支援者のご家族との関わり方などです。親族から無理難題を言われることもありますし。 後見業務では、福祉関係の方 と々のお付き合いの仕方も大切です。中には後見業務の範囲をご理解いただいていない方もいらっしゃって、『台所洗剤を買ってこい』とか散歩への同行などを求められたりしたこともあります。ちゃんと対応しないと社協にクレームがいってしまいますので、そんなとき、ケアマネージャーさんとの相談で回答を見つけたこともありました。齋藤 後見業務においては、相続人やキーパーソンとの信頼関係をどう作っていくのかも大切ですね。平松 そうですね。私たちは、後見業務における経験を、いかに組織の財産・血肉とさせていけるかが重要だと思います。今後の方針を決めていくにも社協のサジェスチョンや自分たちの経験から学んだことを生かしていかなければなりません。齋藤 品川社協の歴史を振り返っても、社協は民間の力を借りて事業を進めてきたのです。民生委員が設立の主体となって昭和 27年に設立された社協は、福祉関係者だけでなく、広く一般区民を会員とした組織をめざして発足したため、PTA 連合会会長なども役員となっていました。成年後見センターも民間の力を頼みにしていますし、特にライフ

    サポート東京との関係は品川区における後見事業の発展に不可欠な存在だと思っています。平松 大変なお褒めの言葉をいただきましたが、社協の期待に応えられる、地域の期待に応えられる団体としてこれからもやっていきたいと思います。

    ライフサポート東京のこれから――品川社協と共に、地域での後見事業の発展を図っていく上での問題はありますか。平松 法人後見と言っても案件一つ一つが違っていて、一様ではありません。ライフサポート東京では、共有化を図るために、ケース会議で個別の事案の内容、対応、問題点を報告し合っています。特に資力のない方など、困難なケースもありますが、それこそ法人後見の真骨頂を示すものだと思ってお引き受けしています。齋藤 困難なケースを受任していただき感謝しています。平松 この10年を振り返っても、地域全体では、NPO法人が後見人になるということがまだまだ理解されていないと感じます。社協が行う後見とは違い、NPO法人への信頼感が今ひとつ薄い。NPO法人による後見というものを周知させていかなければならないと思っています。齋藤 社協にライフサポート東京のことで問合せが来ることがあります。「大丈夫なのか」とか「わかってやっているのか」などと言ってきますが、私たちは、ライフサポート東京は大事な協力団体だから問題ないと答えています。ライフサポート東京が、もっと地域に知ってもらう活動も必要かと思います。ですから、社協としては地域にライフサポートを知ってもらうよう気をつけています。また社協のネットワークの中に入り、社協のネットワークをうまく使っていただくことも考慮しています。 平松理事長もいわれたことと関連しますが、私はこれからの後見事業には二つの課題があると思います。

     一つ目は、無縁社会ともいうべき社会状況を反映したケースです。孤独死、虐待、徘徊、行方不明など、地域のコミュニティが相当喪失しかかっているように思います。これをどうするのか、地域のコミュニティを後見制度の発展の中から作れないかという課題です。平松 その点でいえば、ライフサポート東京は、個々の要支援者に寄り添いながら、その中で親族・隣人・地域が要支援者をサポートできるような後見を目指しています。ライフサポート東京には行政書士だけではなく、市民後見人など多様な会員がいます。また、市民後見人の育成のための出前講座なども開いています。齋藤 町会や自治会など、かつての地域コミュニティの担い手だった組織が、高齢化と人材不足によって弱体化しています。ライフサポート東京の活動実績を見ると、こうした弱体化している地域コミュニティの再生の軸に後見事業を据えることができるのではと期待しています。 二つ目は、障害者の問題です。平成 18 年の国連総会本会議において、全会一致で採択された「障害者への差別撤廃と社会参加の促進を求める人権条約」(障害者権利条約)を、日本も平成 26 年に批准しました。この障害者権利条約は、ドイツ世話人制度(注)に端的に見られるように、障害者も健常者と同じ能力を持っており、意思決定できるという考えが基礎となっています。日本の後見類型はご存知のように後見・保佐・補助となっていますが、この類型の見直しが必要となってきているように私は思います。先ほどの地域コミュニティの再生とも関連しながら、後見偏重の状態を見直し、障害者の能力や意思決定力を尊重する地域を作っていく必要があるということだと思います。平松 当法人はもともと「ライフサポート品川」から出発しました。案件が広がり会員が増加するに従って、名称も「ライフサポート東京」に変更し、東京全域、さらには埼玉や神奈川までカバーすることにはなりましたが、志はあくまで「地域に密着した後見事業をしていこう」というものです。今後の方向としても、そうした地域密着型の後見事業、つまり「地域コミュニティをバックに要支援者ご本人のための後見事業をやっていく、そのための組織づくり」を考えていかなければならないと思います。後見制度の問題で言えば、欧米型の後見制度、ノーマライゼーションの思考、障害者の自己決定権の尊重など、後見制度をめぐる問題へのアプローチも大切な活動になってきていると思います。

    ライフサポート東京の後見活動の飛躍へ――今後、より良き後見活動のためには何をするべきか、何が出来ると思いますか。平松 平成 22 年 10月に成年後見制度について、法曹関係者らが話し合う「2010 年成年後見法世界会議」が横浜で開かれ、16カ国から約 500人が参加しました。この世

    界会議に私たちのメンバーが参加しました。市民後見人をテーマとした分科会では、齋藤所長がスピーカーでした。――齋藤所長、その会議でのテーマは何でしたか。齋藤 市民後見人は本人主義の証左というテーマでした。被後見人の後見ニーズにあった後見が必要であるということです。「本人の視点」「本人主義」がおろそかになっていないか、つまり、後見人側のリスク緩和・効率性の追求が優先し、被後見人本人の最善の利益が損なわれていないか、このような価値観や実務感覚で良いとする後見人が多くなっていないか、ということでした。 そして、「成年後見制度を福祉・医療などの社会保障制度としての設計に変更する」ということです。区長申立による後見制度の実務から、成年後見制度が最後のセーフティネットであり、最大・最後の社会保障であるという考えを持つようになりました。社会福祉、社会保障の一環としての制度設計が必要と思っています。また、死後事務、医療同意など民法の枠を超えた制度設計も必要だと思っています。 さらに、見守り社会を構築すること、元気シニアなどによる多様な供給主体の参入を図ることを通じて、地域に市民後見人が必ず存在する社会を実現していくことを提案しました。そのためには、市民後見人の配置に当たっての課題に取り組む必要があります。 市民後見人の存在の必要性はもっと叫ばれていいと思います。市民後見人のための社会教育と元気シニアの活用、バランスと統一したカリキュラムによる養成、後見のアウトリーチ(訪問支援等)、組織のネットワーク(裁判所・行政・日本型後見協会・後見人)構築なども提案しました。それは今でも課題として残っています。 こうした課題をライフサポート東京など、民間の心ある人・団体と共に解決していきたいと思っています。平松 この会議がライサポの方向性を決定したとも言えます。つまり、専門職と市民後見の融合として、専門職でもない市民後見人でもない一つの後見人の姿をつくりあげるという方向を見いだしたということです。このことは折に触れ新たな会員などに伝えていますが、団体として法人後見を行うのであって、専門職と市民後見の間にあるのは上下関係ではなく利用者の状況に応じた役割分担だということです。専門職でも市民後見でも双方の属性をもった後見を行う、新しい後見人の姿を団体としてめざしていきたいと思います。――お忙しいところお時間をいただきありがとうございました。

     (注)参考文献  ドイツ成年後見ハンドブック ドイツ世話法の概説 (勁草書房刊) 市民後見入門(民事法研究会刊)齋藤修一など編

  •   ライフサポート東京10年の軌跡

    平成14年6月品川区社会福祉協議会が

    品川成年後見センターを設立 

    平成22年10月成年後見法世界会議(横浜)

    平成12年4月成年後見制度スタート

    皆様こんにちは。ライサポ通信が待望の発行でございます。ライサポ通信は

    NPOライフサポート東京事務局が

    ライフサポート東京の現状を会員の

    皆様そして成年後見実務に携わる皆

    様にお送りする機関紙でございま

    す。 どうぞよろしくお願いいたします。 早速ではありますが平成21年がス

    タートしてはや三ヶ月。まだまだ寒

    い日が続きますがライフサポート東京では『実務担当者カンファレンス』が1月 31 日土曜日、大井町にあります品川区社会福祉協議会を斉藤室長のご好意により無料にてお借りし

    て開かれました。本年は社協のほう からも7件もの新規業務の依頼 をいただけるようです。 実際に 2 月に保佐人就任の ご依頼がありました。 神奈川会の相田孝代先生が 担当です。 当法人初めての保佐人ですので 注目ですね!! 当NPOへの期待の表れで しょうか!?助成金もいただき ましたことをご報告いたします。斉藤室長ありがとうございます。このカンファレンスは

    当法人所属の現在実務を担当している会員によるNPO内で決めた様式、書き方、注意事

    項を説明する内容でした。さまざまなケーススタディが例示されて大変参考になるもので

    した。次回は4月開催予定です。正会員の皆様、ぜひ参加くださいませ。 当日は新年会も開かれ、会員の皆さんのこと成年後見制度に対する熱い思いをぶつけ合い

    ました。

    ライサポ通信 創刊号 平成21年 3 月 6 日発行

    ライサポ通信創刊号

    平成21年の成年後見実務研修会の模様

    しながわ夢さん橋 2011にて無料相談会

    市民後見人養成講座(平成25年埼玉県富士見市)

    主催シンポジウム「明日の成年後見を考える」

    (平成21年)

    こんな時代も(平成 23 年頃)

    齋藤所長を交えてのカンファレンス(平成21年頃)

    平成26年の成年後見実務研修会の模様 法人を紹介するパンフレットも数多く制作しました

  • 次の10年へ。もっと先へ。

    ライフサポート東京は、寄り添って、歩き続けます。

    これからもどうぞよろしくお願いいたします。

    数字でみるライフサポート東京

    1.会員数と受任実績(平成26年11月末日現在)

    2.受任の内訳(平成26年11月末日現在)

    家庭裁判所

    後見事務報告報酬付与の審判の申立て

    成年後見人等選任

    NPOライフサポート東京(成年後見人等)

    市区町村

    社会福祉協議会

    総  会(正会員)

    依頼 賛助会員監 事

    損害保険会社

    後見事務担当者選任

    後見事務稟議

    理 事 長

    副理事長

    担当理事 担当理事 担当理事

    理 事 会

    事務局

    ケース会議 協力員

    医療関係者

    介護関係者

    福祉関係者

    成年後見賠償責任保険契約

    事務局長/常務理事依頼 体制委員会不動産処分支援

    特別委員会

    財産管理委員会監査委員会

    統括常務理事

    担当理事

    一般市民

    依頼 普及

    事業部広報部

    サポート事業部

    無料相談会

    委任契約 出席

    監査

    後見事務担当者

    後見事務

    ご 本 人 様

    性別

    年齢

    居住

    管轄