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RC造 壁面内断熱工法 施 工 要 領 書 平成26年3月12日 ダウ化工株式会社 技術・開発本部 (A種押出法ポリスチレンフォーム保温板裏打ちパネル直張り工法) スタイロフォーム後張り工法

スタイロフォーム後張り工法 - 木材・合板博物館20以上 25以上 スタイロフォームB2 ノンフロン断熱材「スタイロフォームTM」を使用した複合パネルをコンクリート下地に接着剤を

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RC造 壁面内断熱工法

施 工 要 領 書

平成26年3月12日

ダウ化工株式会社技術・開発本部

(A種押出法ポリスチレンフォーム保温板裏打ちパネル直張り工法)

スタイロフォーム後張り工法

1.スタイロフォーム(JIS A 9511 A種押出法ポリスチレンフォーム保温板)の特性

◎ JIS表示認証品◎ ホルムアルデヒド放散等級:F☆☆☆☆◎ フロン類を使用しない、ノンフロン断熱材◎ グリーン購入法適合品◎ 「4VOC基準適合」   (社)日本建材・住宅設備産業協会の登録商標

③グリーン購入法により環境負荷を低減できる機材を選定するように努める。④JISマーク表示の確認できるもの。

比熱 kcal/kg・℃ 0.27

*:透湿係数は厚さ25mm当たりの値です。・物性値は、JIS、ASTM、ダウ法にもとづいた標準値です。・酸素指数とは、材料を持続的に燃焼させるために必要な最低酸素濃度を示し、26未満は消防法の  取扱いにより指定可燃物となります。

スタイロフォームIB

(A-XPS-B-1b)

スタイロエースTM-Ⅱ

(A-XPS-B-3b)

0.028以下

20以上

25以上

スタイロフォームB2

◇ ノンフロン断熱材「スタイロフォームTM」を使用した複合パネルをコンクリート下地に接着剤を

 使用して直張りする、スタイロフォーム後張り工法は最も一般的な工法で、簡単にすばやく施工できます。

●発泡プラスチック保温材裏打ちせっこうボード及び裏打ち合板を対象としています。

●当施工要領書は「公共住宅建設工事共通仕様書」(平成22年版)-(19章 内装工事 11節 断熱及

26以上

⑤特記がなければ、押出法ポリスチレンフォーム保温板3種bとする。⇒「スタイロエース-Ⅱ」が該当

TM:ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー/ダウ化工株式会社商標

20以上

0.040以下

16以上

20以上

※「公共住宅建設工事共通仕様書」より①特記がなければ、ホルムアルデヒド放散量 F☆☆☆☆②アスベストを含有しないもの。

25以上

80

cm/cm・℃ 7×10-5

熱伝導率

N/cm2

透湿係数*

N/cm2

ng/㎡・s・Pa 145以下

圧縮強さ

曲げ強さ

g/100cm2 0.01以下 (アルコール法)

- 合格 (3秒以内に炎が消えて、残じんがなく、かつ燃焼限界指示線を超えて燃焼しない)

製品名

(A-XPS-B-2b)

25以上

0.034以下

18以上

20以上

吸水量

燃焼性

単位項目

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-1

酸素指数

加熱変形温度

線膨張係数

密度 kg/m3

W/m・K

(JIS区分・記号) 1種b 2種b 3種b

  び防露)及び押出法ポリスチレンフォーム保温板裏打ちパネル直か張り工法(一液・無溶剤仕様)施工要領  (第3版)を参考として作成しました。

*1:変成シリコーン樹脂系を主成分とし、有機溶剤中   毒予防規則に定める有機溶剤を5%以上含有   しないもので、消防法上における危険物に該

TM:ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー/ダウ化工株式会社商標

※「公共住宅建設工事共通仕様書」より

・断熱材張り用接着剤(天井用および壁用)は、JIS A 5547(発泡プラスチック保温板用接着剤)の一液・無溶剤型変成シリコーン系接着剤とし、発泡プラスチック保温板裏うち合板及び発泡プラスチック裏うちせっこうボード等を天井、壁のコンクリート面等に接着する場合に用いる。

*1:住宅性能表示省エネルギー対策等級4 ≒ 次世代省エネルギー基準(平成11年告示)*2:住宅性能表示省エネルギー対策等級3 ≒ 新省エネルギー基準(平成4年告示)※鉄筋コンクリート造では、上記の他に熱橋部分では断熱補強が必要です。

2.3、3.0、4.0、5.5

一液・無溶剤型*1

変成シリコーン樹脂系接着剤

接着剤の種類 メーカーセメダイン㈱

  B-C以上の合板

せっこうボード9.5又は12.5

合板

910×1820

910×1820

*接着剤及び合板は、F☆☆☆☆品を使用。

3.スタイロパネルTM の種類

●スタイロフォームと表面材を複合した製品

表面材種類

スタイロパネルP

スタイロパネルV

4.適用接着剤(S1工法用)

セメダイン PM525ボンド KPM10

タイルメント MS-850

 JIS A 6901   「せっこうボード製品」による 「合板の日本農林規格」の「普通合 板の規格」による2類1等又は1類

商品名

厚さ(mm)標準サイズ

幅×長さ(mm)製品名

公共住宅建設工事共通仕様書表面材の品質

コニシ㈱㈱タイルメント

   当しないもの。

注)接着剤の使用方法・要領は必ず接着剤メーカーにご確認ください。

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-2

・セメダイン㈱ 接着技術相談センター:☎ 0120-58-4929・コニシ㈱ 接着相談室:☎ 0120-28-1168・㈱タイルメント 大阪支店:☎ 06-6386-6141

45

30

40

25

スタイロエースTM-Ⅱ(A-XPS-B-3b)

35

20

スタイロフォームIB壁部位に必要な断熱厚さ(mm)

省エネ対策等級

等級4 *1

◎省エネルギー基準 Ⅳ地域・鉄筋コンクリート造等の住宅・内断熱工法

スタイロフォームB2(A-XPS-B-2b)(A-XPS-B-1b)

等級3 *2

2.必要断熱厚みの参考データ

事前打合せ 注意事項等の確認

資材の準備 パネル・接着剤・道工具等

下地の確認 不陸等の調整

下地の清掃

作業場内の環境・換気

割付け・裁断

背割り(スリット)加工

接着剤の塗布

打音による接着状態確認

パネルの貼り付け

張り込み後の養生

清 掃

5.施工フロー

後片付け

完了検査

当て木・ハンマー・プラスチックピン等

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-3

チェックシート作成・承認

  使用しない。  反りは平滑な平面上にパネルを置き、  パネルと平面間のすきまの距離を測る。

  立会い、置場を指示して、規格に合っ  ているかどうかを確認する。  その後、受領書にサインする。

「公共住宅建設工事共通仕様書」による

Ⅰ 製品のそり   長辺方向 : ±12mm以内   短辺方向 : ±12mm以内Ⅱ 四隅の直角性   直角度 : ±0.5°以内

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-4

2)特に反りは、はがれの原因となるので  よく確認し、12mm以上の反りのものは

  する。

  は、熱損失をなくす意味で、できるだけ密

①パネル施工の前後の工程を元請監督員  員に確認してパネル施工の工程表を作成

  員の確保。

6.施工手順

  せ等の納まりを検討し、各部との取り合い

  付ける。④窓廻りや開口部廻りの納まりに十分注意

  着させることが望ましい。

1.パネル施工の準備

1)パネルの搬入と受入れに当っては、

2.パネルの搬入と受入れ

②施工する場所の順序、流れの確認、作業

  (当日の天候等により施工の流れを変更   することがある。)

①パネルのロスがないように十分に検討し  て作成する。②割付けは、天井、廻り縁、付け鴨居、畳寄

承認を得る。

1)作業工程の打合せ

  する。

2)割付け図を作成後、監督員に提出し、

①パネルの許容差

③目地ジョイント部をすくなくするため、可能  な限り大きなパネルを使用するように割り

  シートをかけて保管する。

  すること。   フォーム面を上にして積み重ねる。 

・裏打ちされた合板は、吸湿によりひずみを 生じやすい。

3)ほこり、ごみ等が付着しないように、 ①スタイロフォームの表面にほこりやゴミが  付着すると接着力を弱める要因となる。

4.パネルの運搬

1)小運搬に際しては無理を避け、周囲の  器物に当ててパネルを損傷することの  ないように注意をはらう。

2)小運搬後もパネルは平積みして保管

①特に四隅は損傷することが多いので注意する。

①平積み時には木組みをし、その最下段は

 パネルは異種の材料を複合した製品で乾 湿や温度差による伸縮差で反りが生じるこ とがあり、変形したパネルは施工時に下地 へのなじみが悪く使用が困難となる。

2)パネルは直接地面に接しないようパレ  ット又は木材等を敷き平積みする。

①地面等に直積みすると湿気がこもるので  木組みを置く。

1)パネルは速やかに屋内等に取り入れ ①直射日光及び熱や雤露を避けられる場所  湿気や水分を避けられる場所、風通しの  良い場所を選び保管する。

・直射日光は紫外線によりスタイロフォーム を劣化促進させもろくさせる。また、高温環 境下では変形を来たす可能性がある。

  保管する。

3.パネルの保管

・パネルを斜めに立て掛けると反り等のクセ がつき、はがれの原因となる。

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-5

  材)による。用いるセメントは、JIS R 52  10 (ポルトランドセメント)による普通ポル

③下地処理に用いるセメント系下地調整塗  材は、JIS A 6916 (建築用下地調整塗

  トランドセメントとする。

Ⅳ 塗付け後の養生期間は、7日以上とする。

「公共住宅建設工事共通仕様書」より

*下地に著しい気泡のある場合は、初期補  修用プレミックスポリマーセメントモルタル  で処理する。

Ⅰ 塗り付け量は、1.5kg/㎡ とする。Ⅱ 外気温が3℃以下のときは、行わない。Ⅲ 下地面が極度に乾燥している場合は、   適度の水湿しをする。

  とする。

・パネル面とのすき間が大きいと施工後に 結露やパネルのはがれの原因となる。

柱梁

5種 スタイロフォーム

後張り工法の下地

*平たんさは、長さ2m以内における凹凸の  差とする。*種別5種は、JIS A 6916 (建築用下地調  整塗材)で処理する場合は、その平たんさ

用途種別部位

壁天井

1)不陸調整

①素地面(下地)の状態が平滑であるこ  とを確認する。

②型枠による大きな損傷、型枠パネルの  段違い、PC板どうしの目違い、豆板や  あばた面等、直張り工事に不適当な不  陸があれば、ハツリや左官工事で下地

仕上げ面の種別及び平たんさ平たんさ

2)製品に異常が認められた場合には、  製造元に連絡をとる。

3)ラベルの取扱い注意事項をよく読み、  これを守る。

①ラベルには取扱い注意事項や労働安全  衛生法による成分、含有量等が表示さ

1)接着剤を工事現場に搬入する際には

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-6

5.接着剤の取扱い

  れている。

4)製造年月日から6ヶ月を越えたものを  使用してはならない。

①あまりに長期間に保存したものは粘度上  昇を生じ、塗布しにくくなるので、安全を期  して製造後、6ヶ月以内のものを使用する。

6.下地の状態確認

  商品名、製造年月日、数量、製造所  名について確認する。

  を平滑な状態にしてもらう。

(mm)

  り、十分乾燥させる。

③チリ廻りにはゴミや微粉等がたまりやすい  ので、特に注意して取り除く。

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-7

  る。

  はらう。

下地 コンクリート面 モルタル面乾燥日数 30日以上 14日以上

・コンクリート打設やPC板製造後の乾燥日数

  雤季(高湿時)、低温期には特に注意を

  けて、放置期間を短縮することができる。

3)下地の清掃

①素地面(下地)に油類や不純物、微粉  が付着していないことを確認する。

①下地面の汚れ、付着物及びレイタンスは  除去し、清掃する。

*但し、気象条件等により監督員の承諾を受

②下地コンクリート面の結露水は、よくふき取

  触になっているかどうか調べる。   っては左記要領で見当をつける。

②下地の含水率が高いと接着剤のなじみや  硬化をさまたげトラブルにつながることがあ  るので十分に注意する。

  せるのも一つの方法である。  の部屋から施工することも考える。

③下地が黒っぽい感じになっていると乾燥  していないので白っぽく乾燥している他

①湿潤部は赤外線ランプ(Iランプ)等で乾燥さ

④施工前の天候を調べ、温度・湿度・風通  し等の見通しをつけ工程を組む参考とす

①素地面(下地)が十分に乾燥しているか

①コンクリートの含水率は10%以下が接着施②布や手で素地面をこすってみて、水分が  つかないことはもちろん、サラサラした感   工できる条件であるが、現場での確認にあ

6.下地の状態確認

2)下地の乾燥

  確認する。

②パネルに定規を当ててカッター等で裁  断する。

  要に応じて開放し適切な換気を行う。   設置は必要ないが、適切な換気を行う。

7.施工方法

1)作業場内の環境・換気

  気は行う必要がある。

②割付け墨は、濃い鉛筆、マジック等で消え  ないようにしるしをする。

③押入れ内は出来る限り色調の似た合板の  パネルを割付ける。

❖作業に必要な材料・工具を揃える。

①カッター ②裁断鋸 ③荒目ヤスリ④ハンマー(鉄製、木製、ゴム製)⑤当て木 ⑥定規 ⑦メジャー ⑧鉋⑨接着剤メーカーの定めるクシ目ゴテ⑩電動ドリル ⑪下地等清掃用具

③コンセント、換気口等の位置をたしかめる  しるしをつける。

*しるしがないとコンセント、換気口等の  位置がわからなくなり手直し作業が生  じる。

  十分に注意する。

①裁断面はカッターで垂直に裁断する。  裁断は床面から10~15cm高い台の上  でするのが良い。

②フォーム面に付着した切屑は必ず取り除く

2)割付け並びに裁断

  等の確認をする。

  ルの裁断寸法を決める。①垂直、水平に注意して割付ける。

①作業する部屋の窓及び出入口ドアは必 ①有機溶剤型接着剤とは異なり、送風機等の

②無溶剤型ではあるが、通常必要とされる換

③無溶剤型接着剤で、非危険物であるが、紙  木材と同様に燃焼性はあるため、火気には

②裸火の有無、静電気やスパークの防止

①必要に応じ、割付け図面を作成し、パネ

⑫その他養生用具

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-8

③フォーム面にVカットを作ってはならない。

3)スリット(背割り)加工

①フォーム面を上にして、平滑な台上に  パネルを置く。

  そのためにはカッターの刃の出の長さを決  め、角度を一定にして切るとよい。

  込む。  間隔で入れる。・異形サイズのスリットは300~600mm

②カッターナイフでフォーム面に910mm  方向で3本、1820mm方向で5本の  切れ目(スリット)を入れる。

①フォーム面のスリットの位置にしるしをつけ  定規にそって切れ目を入れる。

②スリットは表面材を傷つけないように切り

  返しにより、反る傾向があり、壁面からは  がれようとする内部応力が発生する。  スリットを入れることによって、その応力  が分散され、施工後のはがれようとする力  が低下する。また、パネルの剛性が弱まり  施工時の壁面へのなじみが良くなる。

❖スリット(背割り)加工の位置  同じ場所に2回カットを入れるとフォーム面

〔 壁面 〕

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-9

*裏打ち合板の場合、施工後の乾湿の繰り

  がVカットになるので、必ず1回でスリット  を入れること。

910mm

30

3m

m

91

0m

m

18

20

mm

227mm

455mm

スリット

スリット

 

*くし目ごてをねかせると塗布量が尐なく

・910×1820mm 1枚当たりでは約800g。

  面に塗布する。

②標準塗布量

塗布量一液・無溶剤型変成シリコーン樹脂系 500g/m2

①塗布量を一定にするため必ず指定された

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-10

  使う。

  シ目ゴテを使用して、スタイロフォーム

①接着剤の塗布は標準塗布幅を100mm

  なり、接着強度の低下をきたす。

②クシ目ゴテは塗布面から60°以上立てて

③接着剤はくし目ごてでスタイロフォーム  面に力強く、こすりつける。

①スタイロフォーム面またはコンクリート面の  微細な凹凸に接着剤が入り込み、アンカー  効果により接着力が向上する。

  形状のクシ目ゴテを使用する。

①一液・無溶剤型変性シリコーン樹脂系接  着剤は、片面塗布でオープンタイムをとら  ずにパネルをコンクリート面に張り付ける。

4)接着剤の塗布

  とし、接着剤メーカーの指定する専用ク

〔 梁側面 〕

〔 梁底面 〕

910mm

227mm

455mm スリット

910mm

227mm

455mm

スリット

30

0m

m以

プラスチックピンを併用する。

  イムをとると、表面に皮張りができて相手①接着剤は片面塗布方式のためオープンタ

  低下する。したがって、塗布後直ちに張り

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-11

プラスチックピン を併用する。

  合せることが必要である。

●接着剤塗布、スリット及びプラスチックピンの標準位置図

Ⅰ 壁面及び梁底面

〔 梁側面 〕

  の面に対する「ぬれ」が悪くなり接着性が

④接着剤はオープンタイムをとらない。  接着剤塗布後、直ぐに張り合せる。

〔 梁底面 〕

910mm 3

03

m

91

0m

18

20

mm

227mm

455mm

スリット

スリット

910mm

227mm

455mm スリット

910mm

227mm

455mm

スリット

30

0m

m以

接着剤の標準塗布幅は約100mmとし、接着剤メーカーの指定

する専用クシ目ゴテを使用する。着s剤

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-12

Ⅲ 天井面

Ⅱ 梁側面及び幅300mm以上の梁底面

303mm以下 910mm以下 1200mm以上 1820mm以下

12

0m

m

22

7m

m

45

5m

m以

スリット プラスチックピンを併用する。 外壁側

室内側

303mm以下 600mm以上 1200mm未満 303mm以下 600mm未満

22

7m

m

45

5m

m以

12

0m

m

303mm以下 910mm以下 1200mm以上 1820mm以下

12

0m

m

22

7m

m

91

0m

プラスチックピンを併用する。

12

0m

m

スリット

接着剤の標準塗布幅は約100mmとし、接着剤メーカーの

指定する専用クシ目ゴテを使用する。

303mm以下 600mm以上 1200mm未満

12

0m

m

12

0m

m

22

7m

m

91

0m

m

303mm以下 600mm未満

スリット プラスチックピンを併用

●標準納まり図

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-13

◎プラスチックピンの例 ・タイルメント㈱ 「プラファス」 

②プラスチックピンはハンマードリルで孔を  あけて打込む。打込むさいには垂直にな  るように注意する。

②開口部のない時は端部から、開口部のあ  る時は窓枠、チリ廻りから張り始める。

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-14

③順次、張られたパネルの入隅部の納

  目地部を調整し、無理なく装着させる。  まりは、あらかじめカンナなどで突付け

①無理に力まかせに押し込むと、施工後、  パネルの反力にまさる浮きが生じることが  あるので注意する。

③窓枠廻りや端部等の納まりには特に注意  して張り付ける。

②接着剤塗布後、直ちに張り付ける。  張り方は、ずれ、曲がり等が無いよう手  で圧着し、さらに1枚ごとに接着剤の塗  布部分に当て木をして木づち等で軽く  たたく。

①割り付け墨に従って順に張り付ける。

  ける場合は、前図のように接着剤と  プラスチックピンを併用して留めつける。

①パネル目地は突付けとする。

5)パネルの張り付け

①パネル面に当て木をして中央部から端部  へハンマーで軽くたたいて圧着する。

*圧着することにより両面の接着面積が  広がり、接着性が向上する。Ⅰハンマー:縦約6cm程度の木製、ゴム        製のハンマー。Ⅱ当て木:幅約8cm、厚さ約3cm、長さ       約40cm程度の堅い木。

②パネル面上をまんべんなく、軽くたたいて  圧着する。

③突付け目地部は目違いを生じないように  注意して圧着する。

④必ず当て木をして軽くたたきこみ、表面材  を損傷しないように注意する。

  は、前図のように接着剤とプラスチック⑤直張り天井にパネルを張り付ける場合

  ピンを併用して留めつける。

①プラスチックピンの躯体への打込み長さは

  程度とする。  20~25mmとし、ピン頭は径15~30mm

④梁側面及び幅300mm以上の梁底面  にパネル(単体貼りを除く)を張り付け

  紙、木材同様に燃える性質があるため火  気に十分注意する。

③必要以上の数量を持ち込まない。

④接着剤は2段以下の積み重ねとする。

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-15

①パネルの保管 ①前述の通り。

②接着剤の保管 ①5~35℃の直射日光の当たらない場所に  保管する。

②無溶剤型接着剤で、非危険物であるが、

8.安全対策

1)安全保護具の着用

①作業現場の安全ルールに則り保護具  を着用する。

①安全ヘルメット、保護メガネ等の保護具を  着用する。

②作業服、手袋は木綿等の静電気のスパー  クが発生しないものが望ましい。

2)材料の保管

  固い感じで手やパネルに震動がつた   わらない。コツコツという感じ。Ⅱ接着の悪いところ  音がひびき、手やパネルに震動がつ  たわる。ボコボコという感じ。

②元請け、監督員の検査を受け工事完了  証を受け取り、パネル張付け工事完了  とする。

①作業チェックシートがある場合は必要事項  を記入して、関係先へ提出する。

7)完成後の確認と検査

①作業完了後、再度工事場所を巡回し、

  えないように養生する。

  不良個所がないことを確認する。①接着剤塗布部分の接着状態は、打音、  感触にて確認する。

Ⅰ接着のよいところ

②クロス張り等の後工程の作業は、7日間  以上養生してから行うように依頼する。

  とクロスの収縮により、パネルに反りや  浮きが生じることがある。

*パネル接着後、直ちにクロス張りを行う

6)パネルの張り付け後の養生

①養生中の表示をする。①施工後、24時間はパネルに外力を加

*現場の廃棄ルールに従い処分する。

②接着剤の空容器は元請けの安全管理基  準に基づいた指定の場所に集めて処分  する。

⑧空気中の湿気と反応して硬化するため、開封後は速やかに使いきる。

※詳細な注意事項が必要な場合には、接着剤メーカーに製品安全データシートを  請求して、ご確認ください。

⑤消火器や消火用水の場所を確認しておく。

⑥喫煙は指定された場所で行う。

⑦吹付け作業の火気や火源となる作業との  同時作業は行わない。

4)作業後の注意

①後片付け ①パネル等の残材は、適時、屋外の安全な  場所に集めて処分する。

  いことを確認する。

②火源となるものは、あらかじめ部屋外に持  ち出す。

③施工場所は整理、整頓しておく。

④必要以上の接着剤を現場に持ち込まない。

8.安全対策

3)作業場所の環境と作業中の注意

①換気 ①作業する部屋の窓及び出入り口ドアは必  要に応じて開放し、適切な換気を行う。

②火気注意 ①施工場所やその周囲に火気や火源のな

9.取扱い注意事項

1)接着剤

①取扱い中は、皮膚に触れないようにし、必要に応じて保護具を着用する。

②取扱い後は、手洗い及びうがいを十分に行う。

③皮膚に付着した場合には速やかに拭きとり、石けんと水でよく洗い落す。

④眼に入った場合には、多量の水で洗い、必要に応じて医師の診察を受ける。

⑤誤って飲み込んだ場合には、早急に医師の診察を受ける。

⑥直射日光の当たらない、温度が5~25℃の湿気のない場所を定めて保管する。

⑦有効期間:製造後6ヶ月 (5~25℃の冷暗所保存の場合)

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  施工要領書-16

⑤局部荷重や衝撃には弱く、割れやすい材料です。

②多くのプラスチックと同様に紫外線によって劣化します。直射日光に長時間さらすと  表面から変色劣化し、接着不良、厚さ減尐等の原因となりますので、保管にあたって  は養生シートで覆ってください。

③酸、アルカリには安定ですが、アルコール系以外の有機溶剤、石油類には侵されま  す。使用接着剤、塗料の選択等については、事前にそれらのメーカーに問合せ確認  をお願い致します。

④使用温度は80℃以下です。80℃を超えると徐々に変形し始めますので、高温での  使用は避けてください。

RC壁面スタイロフォーム後張り工法  標準施工要領書-17

⑦熱線スライス等の煙の発生する作業を行う場合は、換気を十分に行ってください。

⑧鳥・鼠・昆虫等によって損害を受けることがありますが、栄養源や餌にはなりません。

⑨廃棄の際には、法令に従って処理してください。燃やすと黒煙(スス)がでますので

※本施工要領書に記載されている情報に関して、実際の作業条件をなんら保証するもの  ではありません。

※新しい知見により、予告なしに改訂することがあります。

9.取扱い注意事項

①燃焼遅延剤を添加して、微尐火源では着火しにくくしてありますが、燃える性質があ

2)スタイロフォーム (A種押出法ポリスチレンフォーム保温板)

  ります。保管、施工、特に溶接・溶断にあたっては火花等の火気に十分に注意して  ください。

⑥フォームの屑が目に入った場合は、こすらずに流水で洗浄してください。

情報内容

1 ダウ化工株式会社 合板

mm

2 使用部位 2.33 樹種  「合板の日本農林規格」の「普通合 3.0

 板の規格」による2類1等又は1類 4.0 5.5

4 サイズ(厚み) 2.33.0

合板と断熱材の複合パネル 4.0 5 塗装の有無 任意 5.56 素材のみ、システム 合板と断熱材の複合パネル 2.37 設計価格 右表参照 3.0 8 仕様事例(写真) 添付の施工要領書参照 4.0

5.52.33.0 4.0 5.52.33.0 4.0 5.52.33.0 4.0 5.5

※XPS

メーカー名&担当

連絡先:東日本営業二部 堀下(ほりした)電話番号:03-5460-2371RC壁、内側施工

  B-C以上の合板合板厚み:2.3, 3.0, 4.0, 5.5mm断熱材厚み:XPS 20~45mm

設計価格

mm

XPS-B1-30

6,0006,5007,0007,400

XPS-B1-45

8,9009,2009,700

10,100

XPS-B2-25

5,7006,3006,7007,200

XPS-B2-40

7,2007,7008,2008,600

XPS-B3-20

5,5006,0006,5006,900

XPS-B3-35

7,1007,6008,1008,500

押出法ポリスチレンフォーム

断熱材種類、グレー

ド、厚み円/枚

(910mmx1820mmサイズ)

21021

●スタイロフォームは、燃焼遅延剤を添加して、微少火源では着火しにくくし  てありますが、燃える性質があります。保管、施工、特に溶接溶断に当たっ ては火気に充分ご注意ください。●スタイロフォームは、多くのプラスチックと同様に紫外線によって劣化し ます。直射日光に長時間さらすと徐々に表面から変色劣化し、接着不良、 厚さ減少等の原因となりますので、保管に当たっては養生シートで覆い、 施工後は速やかに仕上げを行ってください。●スタイロフォームは、酸、アルカリに対しては安定ですが、アルコール系以 外の有機溶剤、石油類には侵されますので、使用接着剤・塗料の選択及び 木造住宅での防腐・防蟻薬剤の選定及び使用方法については事前にそれ らのメーカーにお問合わせください。 溶剤を使って作業する場合は十分に換気し、火気を使用しないでください。●スタイロフォームの使用温度は80℃以下です。80℃を超えると徐々に 変形し始めますので、高温での使用はさけてください。●スタイロフォームは、局部荷重や衝撃には弱く割れやすい材料です。下地 の無い箇所には乗らないでください。●スタイロフォームは、軽量で取り扱いが容易な反面、風にあおられやすい ので、強風下での作業は行わないでください。また、保管に当たっては 飛散防止処置をしてください。

1) フォームの屑が目に入った場合は、こすらずに流水で洗浄してください。2)熱線スライス等の煙の発生する作業を行う場合は、換気を十分に行って  ください。3)廃棄の際には、法令に従って処理してください。燃やすと黒煙(スス)が   でますのでご注意ください。4)鳥・鼠・昆虫等によって損害を受けることがありますが、栄養源や餌には   なりません。

注意事項

その他の注意

「スタイロパネル」シリーズ

二 次 加 工 品

項 目

厚 み 巾 長さ

IB・B2 20・25・30・40・50

910 1820

20・25・30・35・40・45・50 910 1820

25・30・35・40・50 910 1820

主な用途・形態

JIS規格 種類・記号

kg/m3

W/m・K (kcal/mh℃) ng/m2・s・Pa (g/m2hmmHg)

N/cm2

(kgf/cm2)

N/cm2 (kgf/cm2)

g/100cm2

ー ℃

cm/cm・℃ kcal/kg・℃

20以上 0.040以下 (0.034) 145以下 (0.07) 16以上 (1.6) 20以上 (2.0)

0.01以下

26以上 80

7×10ー5

0.27 C ※スタイロフォームは全て「ノンフロン」製品です。 ※JIS A 9511表示規定 ホルムアルデヒド放散区分の記号:F☆☆☆☆

※酸素指数とは、材料を持続的に燃焼させるために必要な最低酸素濃度。26未満は消防法の取扱いにより指定可燃物となります。

単位(mm)

25以上 0.034以下 (0.029) 145以下 (0.07) 18以上 (1.8) 20以上 (2.0)

0.01以下

26以上 80

7×10ー5

0.27 D

25以上 0.028以下 (0.024) 145以下 (0.07) 20以上 (2.0) 25以上 (2.5)

0.01以下

26以上 80

7×10ー5

0.27 E

25以上 0.028以下 (0.024) 145以下 (0.07) 20以上 (2.0) 25以上 (2.5)

0.01以下

26以上 80

7×10ー5

0.27 E

JIS A 9511

JIS A 9511

JIS A 9511

JIS A 9511

JIS A 9511

JIS A 9511

JIS A 9511

JIS K 7201 Dow法

ASTM D 696 ASTM C 351

単 位 IB

一般建築用 スキン無

一般建築用 スキン無

高性能住宅用 スキン無

一般建築用 スキン無

JIS A 9511:2006R A種押出法ポリスチレンフォーム保温板 1種b

A-XPS-B-1b 2種b

A-XPS-B-2b 3種b

A-XPS-B-3b 3種b

A-XPS-B-3b

B2

試験法

密 度

熱 伝 導 率 透 湿 係 数 (厚さ25mm当り)

圧 縮 強 さ

曲 げ 強 さ

燃 焼 性

吸 水 量 (アルコール法) 酸 素 指 数 加熱変形温度 線 膨 張 係 数 比 熱 断 熱 材 区 分

スタイロエース- EK-

3秒以内に炎が消えて、残じんがなく、かつ燃焼限界指示線を超えて燃焼しない 合格

※一部の銘柄については、販売地域が限定されます。また、上記以外のサイズもございますのでお問合わせください。

スタイロエース- EK-

スタイロフォームの物性表

スタイロフォームの標準サイズ

IB B2 等級4(次世代省エネルギー基準) 等級3(新省エネルギー基準) 等級4(次世代省エネルギー基準) 等級3(新省エネルギー基準) 等級4(次世代省エネルギー基準) 等級3(新省エネルギー基準) 等級4(次世代省エネルギー基準) 等級3(新省エネルギー基準) 等級4(次世代省エネルギー基準) 等級3(新省エネルギー基準)

95 70 75 40 45 40 45 30 45 20

80 60 65 35 40 35 40 25 40 20

65 50 55 30 35 30 35 20 35 15

単位(mm)

スタイロエース- ・EK- 省エネルギー基準に基づくスタイロフォーム必要厚さ【壁(コンクリート造)】

「スタイロパネル」シリーズ 二 次 加 工 品

2010.05