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QITOコース:社会情報システム工学コース 2015224福田晃 九州大学 大学院システム情報科学研究院 九州大学実践的ICT教育シンポジウム QITOコースにおけるICT人材育成の取り組み

コースにおけるICT人材育成の取り組み · ict社会ビジネス特論(2014年度:前期-木曜4,5限)(全12回) 遠隔配信は6/19まで 日付 テーマ 会社名

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QITOコース:社会情報システム工学コース

2015年2月24日

福田晃

九州大学 大学院システム情報科学研究院

九州大学実践的ICT教育シンポジウム

QITOコースにおけるICT人材育成の取り組み

QITO誕生の背景

日本経団連 高度人材育成部会 「高度情報通信人材育成プロジェクト」 2006年5月:推進拠点として九州大学と筑波大学を選定

2009年8月:CeFIL(NPO法人高度情報通信人材育成支援センター)に支援主体を移管

文部科学省 「先導的ITスペシャリスト人材育成推進プログラ ム」(2006年~2009年)

2006年(ソフトウェア) 6拠点校(筑波大,東大,名大,阪大,九大,慶応義塾)

九州大学 採択課題名:次世代情報化社会を牽引するICTアーキテクト育成プログラム

「情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業」【enPiTプログラム】(2012年~)

分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク:15拠点大学で形成

ICTは重要な 社会基盤

日本の国際競争力の危機

大学と企業との人材ギャップ

先導的ICT人材育成が,大きな課題

産学官連携の動き

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期待する技術者像

π型技術者

π ICTを社会でどう役立てるかという 「価値創造力」

「技術力」 (コンピュータサイエンスの知識)

「デザイン力」「人間力」

社会の問題を見つける能力 社会の問題をICTにより解決する能力 社会の問題から新たな研究テーマを見つける能力

「価値創造」と「技術」をつなぐ

ニーズ シーズ

3

九州大学 情報技術人材育成事業の歩み

4

【九州大学 大学院 システム情報科学府】

■電気電子工学専攻

■情報学専攻

■情報知能工学専攻

●知的情報システム工学コース

▼改組

2006 (H18)

2007 (H19)

2008 (H20)

2009 (H21)

2010 (H22)

2011 (H23)

2012 (H24)

2013 (H25)

2014 (H26)

2015 (H27)

■電気電子システム工学専攻

■電子デバイス工学専攻

■情報理学専攻

■知能システム学専攻

■情報工学専攻

●社会情報システム工学コース(QITOコース)

先導的ICTアーキテクト 育成プログラム

価値創造型高度ICTフロン ティア人材育成プロジェクト

1期生

2期生

3期生

4期生

5期生

6期生

実践的教育協働ネットワーク

7期生

8期生

2016 (H28)

2017 (H29)

文 部 科 学 省

日 本 経 団 連

CeFIL

次世代情報化社会を牽引する

ICTアーキテクト(π型技術者)育成

デザイン力

価値創造力 技術力

人間力

(チーム力)

(自律エンジン)

(アントレプレナーシップ)

ゴール

ゴールと4つのサブゴール

日本の将来を担う実践的ICT人材の育成 産業界や社会を改革するリーダ 世界に通用する力を持った国際人 イノベーションを創造でき実践できる人材、アーキテクト

4つのサブゴール

π オムニバス講義 通常講義

PBL+インターンシップ+拡充科目(アントレプレナーシップ分野)

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カリキュラムの特色

6

• PBL第一(M1前期・必修)

• PBL第二(M1後期・必修)

• PBL第三(M2前期・必修)

PBL

• ICT社会ビジネス特論(M1前期・選択)【H26年度から共通基礎科目に】

•先端ICT工学特論(M1後期・選択)

•プロジェクトマネジメント特論(M1後期・選択)

•高度ICTリーダ特論(M1集中・選択)

オムニバス講義

• インターンシップ 長期

インターンシップ

アントレプレナーシップ(QREC)分野

(拡充科目)

◆ 情報知能工学専攻の拡充科目の例

グループを組み プロジェクトを推進

実践的な 知識の修得

実務経験を通した 自己研鑽

◆ 社会情報システム工学コース・講究科目の特色ある科目群

◆ 共通基礎科目,情報知能工学専攻 「社会情報システム工学分野」のアドバンス科目

• テクノロジーマーケティング I

• テクノロジーマーケティング II

• ビジネスにおける競争優位性

• アイデアラボ II

• アントレプレナーシップ・オーガニゼーション

世界を舞台に 活躍する

起業家精神の醸成

ICT社会ビジネス特論(2014年度:前期-木曜4,5限)(全12回)

遠隔配信は6/19まで

日付 テーマ 会社名 講師

1 5/8

オリエンテーション 九州大学 鵜林先生

【社会インフラ(電力、鉄道)】 ICTによる社会インフラ・イノベーション

㈱日立製作所 菊池 純男 様

2 5/15 【BOP】新興国ICTアントレプレナーシップ 九州大学 アシル先生

3 5/22 【医療・介護・健康】 医療・介護・健康における社会課題とICTの活用

㈱エヌ・ティ・ティ・データ

東川 淳紀 様

4 5/29 【農業】M2Mと農業ICT化について

日本電気㈱ 高津戸 史朗 様

【防犯】ICTと犯罪(特にサイバー犯罪) 則房 雅也 様

5 6/5 【金融】 私たちの生活を支えるICT(金融システム事例)

㈱野村総合 研究所

二村 修 様

6 6/12 【交通】渋滞低減、高齢化社会に向けた車の知能化 トヨタ自動車㈱ 井上 秀雄 様

7 6/19 【スポーツ】スポーツ×ICTによる新ビジネス創出 富士通株式会社 内島 誠 様

8 6/26 新サービス創出演習(M2M) 富士通㈱ 香川 進吾 様

9 7/3 演習1:テーマ設定・フィールドワーク 富士通㈱

富士通デザイン㈱ 加藤 公敬 様 石塚 昭彦 様

10 7/10 演習2:価値観の共有(アイディア、コンセプト) 富士通㈱

富士通デザイン㈱ 加藤 公敬 様 石塚 昭彦 様

11 7/17 演習3:サービスアイディアの共有(ブラッシュアップ)

富士通㈱ 富士通デザイン㈱

加藤 公敬 様 石塚 昭彦 様

12 7/24 発表・質疑・振返り 九州大学 富士通㈱

富士通デザイン㈱

鵜林尚靖教授 加藤 公敬 様 石塚 昭彦 様

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これまでの成果

スーパクリエータの養成 スーパクリエータ 認定(IPA 未踏ソフトウェア事業 2010,2012)

起業 2件

学生の自律エンジン シリコンバレー研修,研修合宿(九重研修所)

全国的な主体的活動:PBLサミット

学会,コンテストでの受賞 IEEE Young Researcher Award,情報処理学会CS領域奨励賞,情報処理学会ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム 最優秀論文賞,MBL研究会 最優秀論文賞などなど,約30件

九州大学学生後援会学術研究賞など 福岡ビジネス・デジタル・コンテンツ賞2015 (特別賞),e-

ZUKAスマートフォンアプリコンテスト(テーマ賞)など

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文部科学省 情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業

分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク

九州大学 大学院システム情報科学研究院

組込みシステム分野

組込みシステム分野

分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク

名古屋大

愛知工大

徳島大

九州大

兵庫県立大

立命館大

静岡大

東京電機大

日本大

東京都市大

関東学院大

早稲田大

和歌山大

同志社大

岐阜大 南山大

宮崎大

九州産業大

北九州市大

福井工大

中京大

名城大

群馬大

信州大

広島市大

九州工大

奈良先端大

東京工大

芝浦工大

東海大

愛知県立大

京都大

関西学院大

組込みシステム分野は、連携大学(九州大学・名古屋大学)と

25以上の参加大学で全国的な協働ネットワークの構築を推進

【参加条件】 参加学生の指導教員も一緒に参加 ⇒指導教員が実施ノウハウを修得し、補助期間終了後に各大学で継続して実施できる体制に

【育成する人材像】 組込みシステムが中核の1つとなる 付加価値の高いサイバーフィジカル システム(CPS)を構築できる人材

【事前修得技術】 ディペンダビリティ技術 センサー・ネットワーク技術 モデルベース開発・検証技術 HW/SW協調開発技術等

組込みシステム分野

分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク

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分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク カリキュラム

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▪ ディペンダビリティ技術

▪ センサー・ネットワーク技術

▪ モデルベース開発・検証技術

▪ HW/SW協調開発技術

▪ プロジェクトマネジメント手法

▪ プロジェクト・コミュニケーション技術

▪ ドキュメント作成技術

基礎知識学習

(事前学習)

参加大学で授業できない場合は、連携大学(九大・名大)からその授業を配信する

基本コース(主としてM1の学生が対象):問題発見能力/解決能力を身につける 発展コース(M1/M2の学生が対象):管理方法とその運用方法にまで踏込んだ

発展的な能力を身につける

•連合型PBL(Project Based Learning) •OJL(On the Job Learning) いずれかを選択し、終了時に成果発表会

分散PBL

短期集中合宿

(キックオフ)

• サマースクール(基本コース) 学生が一連の開発プロセスを実体験

• スプリングスクール(発展コース) 参加大学の教員のためのFDも実施

短期集中合宿・分散PBLの受講と成果発表会の評価に基づき、修了証を出す

分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク

演習教材

• 掃除ロボット風開発キット:Kobuki (http://kobuki.yujinrobot.com/)

最大速度:70cm/s

可搬重量:5kg(フローリング)、4kg(カーペット)

稼働時間:3時間(標準バッテリー)、7時間(ラージバッテリー)

充電時間:1.5時間(標準バッテリー)、2.6時間(ラージバッテリー)

12 九州大学 PEARL

分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク

合宿風景#1

13 九州大学 PEARL

可視化した作成地図 走行中の地図作成 講 義

ドック入りした2台のKobuki ベーシック部門の競技フィールド

分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク

合宿風景#2

14 九州大学 PEARL

スマートモバイル競技ベーシック部門の競技会

早稲田大学岸教授の講義

アドバンス競技の競技会

講義後のワークショップ

分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク

分野外との協働ネットワーク

15 組込みシステム分野

後援

共催

発表

講座

教育指導教材開発

横断

enPiT 組込みシステム分野情報処理学会

組込みシステム研究会

連携企業・協力アドバイザ

【主催/共催イベント】研究会

LED-CampSWESTESSETNET::

教員

交流九州大学PEARL

名古屋大学OJL

参加大学

enPiT

クラウドコンピューティング

分野

セキュリティ分野

ビジネスアプリケーション

分野

交流 【特別企画】ESSロボットチャレンジ

教員

ESSロボットチャレンジ10周年

・PEARLサマースクールにて10周年記念シンポジウム開催(右写真)

・ESS2014にて10周年記念パネルセッションを開催

・学会誌「情報処理」2015年1月号で特集 『分野を超えたものづくりと教育 ─組込みシステム開発教育のためのロボットチャレンジ─』

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