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H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 97055-97095 改訂 B 2008 年 3 月

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H-ESI プローブ

ユーザー ガイ ド

97055-97095 改訂 B 2008 年 3 月

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© 2008 Thermo Fisher Scientific Inc. 無断複写 ・ 転載を禁じ ます。

Teflon および Tefzel は、 E. I. du Pont de Nemours & Co. の 米国およびその他の国における登録商標です。 KEL-F は 3M Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。

PEEK は、 Victrex plc. の商標です。

その他のすべての商標は、 Thermo Fisher Scientific Inc. およびその子会社が所有し ています。

この文書は Thermo Fisher Scientific Inc. から製品を購入し たお客様が、 製品の操作をするために支給される ものです。 この文書は著作権法で保護されてお り、 Thermo Fisher Scientific Inc. の文書による承諾がない限り、 その全部も し く は一部を複製する こ と を固 く 禁じ ます。

文書の内容は、 予告な く 変更される こ とがあ り ます。 文書の全てのテ クニカル情報は、 あ く まで参考と し て使用し て く だ さい。 この文書に記載されているシステム構成や仕様は、 過去に購入者に提供された全ての情報に優先し ます。

Thermo Fisher Scientific Inc 社は、 この文書が完全である こ と、 正確である こ と、 または誤りがないこ と を保証する ものではな く 、 よ って文書の指示に正し く 従った と し ても、 それによ り もたら された と考えられる過失、 脱落、 損傷または損失について一切の責任や補償を負いません。

この文書は、 Thermo Fisher Scientific Inc. と購入者との売買契約には含まれません。 この文書に基づき売買条件が決定または変更される こ とは一切あ り ませんが、 一方、 2 つの文書の情報が矛盾し た と きは、 売買条件に基づき全て決定されます。

改訂履歴 : 改訂 A、 2005 年 6 月 ; 改訂 B、 2008 年 3 月

研究目的のみ。 ただ し米国食品医薬品局またはその他の関係当局によ り、

医学/獣医学診断用と し ての規制はされていません。

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規制 準拠

Thermo Fisher Scientific 社では、 当社の製品について精密検査/試験を行い、 該当する国内規則および国際規則に完全に準拠し ている こ と を確認し ています。 システムは納入される時点で、 以下に示す関連のるすべての電磁適合性 (EMC) および安全基準に準拠し ています。

EMC - 指令 89/336/EEC、 92/31/EEC および 93/68/EEC による修正を含む

EMC 準拠については、 U.L. (Underwriter’ s Laboratory Inc.) によ って評価済みです。

低電圧安全性の準拠

本装置は、 低電圧指令 73/23/EEC および整合規格 EN 61010-1:2001 に準拠し ています。

システムに改変を加える と、 これらの EMC または安全性 ( るいはその両方 ) に関する基準への準拠が無効になる可能性がり ますのでご注意 く だ さい。 システムの改変には、 部品の交換または Thermo Fisher Scientific が個別に承認および認定し ていないコ ンポーネン ト 、 オプシ ョ ンまたは周辺機器の追加が含まれます。 EMC および安全性に関する基準準拠を維持するために、 交換部品および追加コ ンポーネン ト / オプシ ョ ン / 周辺機器は Thermo Fisher Scientific またはその承認を受けた代理店に注文し て く だ さい。

FCC 適合性宣言

EMC 承認

EN 55011 1998 EN 61000-4-3 2002

EN 61000-3-2 1995, A1; 1998, A2; 1998, A14; 2000 EN 61000-4-4 1995, A1; 2001, A2; 2001

EN 61000-3-3 1998 EN 61000-4-5 1995, A1; 2001

EN 61326-1 1998 EN 61000-4-6 1996, A1; 2001

EN 61000-4-2 2000 EN 61000-4-11 1994, A1; 2001

FCC ク ラス A、CFR 47 パー ト 15 およびパー ト 18

2005 CISPR 11 1999, A1; 1999, A2; 2002

本装置は、 FCC 規則パー ト 15 に準拠し ています。 本装置の動作は、 以下の 2 つの条件を満た し ています : (1) 本装置は有害な干渉の原因と なる こ とがな く 、 (2) 不要な動作を引き起こす可能性のる ものを含め、 及ぼされる任意の干渉による影響を受けない。

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Thermo Scientific

機器の持ち上げおよび取り扱いについての注意

安全性と国際規制準拠のために、 この Thermo Fisher Scientific 機器の持ち上げ / 移動を含む物的運搬は、 複数の人で行う必要がり ます。 本機器は重 く 大きいため、 1 人では安全に扱う こ とができません。

Thermo Scientific

機器の適切な使用についての注意

国際規則の遵守 : 本機器を Thermo Fisher Scientific によ って指示されている以外の方法で使用する と、機器に設けられている保護機能が損なわれる可能性がり ます。

電磁波透過性の

感度についての注意

本機器は管理された電磁環境下で使用し て く だ さい。 機器の周囲で携帯電話などの無線機器を使用し ないで く だ さい。

製造場所については、 機器のラベルを参照し て く だ さい。

注意 本装置を使用する前に、 この製品の安全な使用および操作に関し て、 本書に記載されている各種の予防的注記、 表示および記号について、 よ く 読んで理解し て く だ さい。

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WEEE ComplianceThis product is required to comply with the European Union’s Waste Electrical & Electronic Equipment (WEEE) Directive 2002/96/EC. It is marked with the following symbol:

Thermo Fisher Scientific has contracted with one or more recycling/disposal companies in each EU Member State, and this product should be disposed of or recycled through them. Further information on Thermo Fisher Scientific’s compliance with these Directives, the recyclers in your country, and information on Thermo Fisher Scientific products which may assist the detection of substances subject to the RoHS Directive are available at www.thermo.com/WEEERoHS.

WEEE-KonformitätDieses Produkt erfüllt die Bestimmungen der Richtlinie 2002/96/EG der Europäischen Union über Elektro- und Elektronik-Altgeräte (WEEE-Richtlinie). Es ist mit dem folgenden Symbol gekennzeichnet:

Thermo Fisher Scientific hat Verträge mit Recycling- oder Entsorgungsunternehmen in jedem Mitgliedsstaat der Europäischen Union (EU) abgeschlossen, die die Entsorgung oder Wiederverwertung dieses Produkts regeln. Weitere Informationen zur Einhaltung dieser Richtlinie durch Thermo Fisher Scientific und die Recycling-Unternehmen in Ihrem Land finden Sie unter www.thermo.com/WEEERoHS.

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Conformité WEEECe produit doit être conforme à la directive européenne (2002/96/CE) relative aux déchets d’équipements électriques et électroniques (WEEE). Le symbole ci-dessous a été apposé sur ce produit :

Thermo Fisher Scientific a passé des contrats avec une ou plusieurs sociétés spécialisées dans le recyclage/la mise au rebut de ce type d’équipement dans chacun des états membres de l’Union Européenne et ce produit pourra donc être mis au rebut ou recyclé par le biais de ces sociétés. Pour plus d’informations concernant la conformité des produits Thermo Fisher Scientific aux exigences de cette directive et les sociétés de recyclage implantées dans votre pays, consulter le site www.thermo.com/WEEERoHS.

Conformidad WEEEEste producto debe cumplir la Directiva 2002/96/CE de la Unión Europea sobre Desechos eléctricos y de equipos electrónicos (WEEE). Está marcado con el símbolo siguiente:

Thermo Fisher Scientific ha contactado con una o varias empresas de reciclaje o eliminación de residuos en cada país miembro de la Unión Europea (EU) y dichas empresas deben eliminar o reciclar este producto. Consulte www.thermo.com/WEEERoHS para obtener más información sobre el cumplimiento de estas directivas por parte de Thermo Fisher Scientific y sobre las empresas de reciclaje de su país.

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WEEE 準拠この製品は、廃電気電子機器指令(WEEE)2002/96/EC に準拠している必要があり、以下のシンボルで表示されます。

Thermo Fisher Scientific 社では、欧州連合(EU)各国の 1社以上の廃棄物処理業者と契約しており、これらの業者は製品を廃棄またはリサイクルする義務があります。Thermo FisherScientific社における当該指令の遵守状況、および各国のリサイクル業者の詳細については、www.thermo.com/WEEERoHS を参照してください。

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Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド ix

目次

はじめに. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . xi

本書について. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . xi

安全性の通知と特別な通知. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . xi

問い合せ先. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .xii

第 1 章 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1

第 2 章 機能説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5

第 3 章 H-ESI プローブの取り外しおよび取り付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7

H-ESI プローブの取り外し . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7

H-ESI プローブの取り付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9

第 4 章 メ ンテナンス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13

サンプル ト ラ ンスフ ァー ラ イ ン、 サンプル チューブおよび

H-ESI プローブの洗い流し . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13

H-ESI サンプル チューブの調整 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14

H-ESI ニー ドルおよびニー ドル シールの交換 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14

新しいいフ ューズ ド シ リ カサンプル チューブおよび PEEK

安全ス リーブを取り付けます。 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

第 5 章 交換部品 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19

索引 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21

目次

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Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド xi

P

はじめに

本書について本書 H-ESI™ Probe ユーザー ガイ ド は、 加熱エレ ク ト ロ スプレー イオン化 (H-ESI) プローブの使用に関する情報を提供する ものです。 H-ESI プローブの取り付けおよび メ ンテナンス手順も説明し ています。

安全性の通知と特別な通知

本書に記載されている使用上の注意に従って く だ さい。 安全性の通知および特別な通知は枠内に示し ています。

安全性の通知と特別な通知の種類は以下のとお り です :

警告 人体に対する危険性、 物損の危険性または環境への危険性を示し ています。 それぞれの 「注意」 通知は、 該当する 「注意」 シンボルと共に示し ています。

重要 ソ フ ト ウ ェ アに対する障害、 データ喪失、 無効な検査結果を回避するために必要な情報を示し ています。 または、 システムの性能を 適化するために重要な情報を示し ています。

注意 一般的な参考情報を示し ています。

注 作業を容易にするのに役立つ情報を示し ています。

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はじめに

xii H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

問い合せ先Thermo Fisher Scientific への問い合せ方法は、 以下のとお り です。

❖ テ クニカルサポー ト :

ソ フ ト ウ ェ アの更新と ダウンロー ド については、 www.mssupport.thermo.comを参照し て く だ さい。

❖ 顧客サービス (注文案内) :

❖ 文書やヘルプについてご提案があ り ま し たら、

・ オン ラ イ ン読者調査 www.thermo.com/lcms-techpubs にご記入 く だ さい。

・ テ クニカルパブ リ ケーシ ョ ン ・ エデ ィ タtechpubs.finnigan-lcms@ thermofisher.com まで E メ ールをご送信 く だ さい。

電話 800-685-9535

フ ァ クス 561-688-8736

E メ ール [email protected]

知識ベース www.thermokb.com

電話 800-532-4752

フ ァ クス 561-688-8731

ウ ェ ブサイ ト www.thermo.com/finnigan

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Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 1

1

はじめに

加熱エレ ク ト ロ スプレー イオン化 (H-ESI) は、 エレ ク ト ロ スプレー イオン化 (ESI) と加熱補助ガスを併用し て、 溶液中のイオンを気相イオンに変換し ます。 H-ESI は、 溶液中でイオン化される極性化合物の分析に使用できます。 形成される イオンには、 付加イオンが含まれます場合がり ます。 た と えば、 ポリ エチレン グ リ コールは、 溶液中の NH4

+ イオンおよび高分子化合物中の酸素原子間の付加体形成するので、 酢酸アンモニウムを含む溶液にする こ とによ り分析できます。

この章では、 H-ESI および H-ESI プローブの原理について説明し ます。 図 1 を参照し て く だ さい。 H-ESI プローブは、 Ion Max™ イオン源ハウジングに取り付けて使用し ます。

図 1. イオン源イ ン ターフ ェ イス ( 左 ) と H-ESI プローブ ( 右 )

H-ESI のマルチプル チャージングによ り、 重量分析計で 100 000 u 以上の一連の分子量の分析が可能です。 H-ESI は、 生体高分子を含む極性化合物 ( た と えば、タ ンパク質、 ペプチ ド、 糖タ ンパク、 ヌ ク レオチ ド など ) の質量分析に特に有用です。 医薬品やその代謝産物、 工業用高分子化合物 ( た と えば、 ポリ エチレン グリ コール ) 。

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1 はじめに

2 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

H-ESI による イオン生成および分析は以下のとお り です。

1. サンプル溶液が 高電圧 H-ESI ニー ドルに送られます。

2. H-ESI ニー ドルがサンプル溶液の荷電液滴を微粒の霧状にし て噴霧し ます。

3. 液滴表面の荷電密度は、 液滴から溶液が蒸発する と増加し ます。 H-ESI は、加熱補助ガスによ って溶液の蒸発を促進し ます。

4. 液滴表面の荷電密度は、 レ イ リーの安定限界と し て知られている臨界点まで増加し ます。 この臨界点で静電反発力が表面張力よ り も大き く なるため、 液滴は更に小さ な液滴に分解されます。 このプロセスが何度も繰り返されて、極小の液滴が形成されます。

5. この静電反発力によ って、 サンプル イオンは極小の高荷電液滴から気相に転化されます。

6. この気相のサンプル イオンが質量分析計に送られて分析されます。

図 2 高荷電液滴から イオンが形成されるプロセスを示し ています。

図 2. 陽イオン極性モー ドの H-ESI プロセス

EjectedPositiveIons

E

+ +

+ + ++++++ +

+ ++

– –––––

+ + ++

++ +–– – ––––

+

H-ESI ニー ドル

H-ESI プローブ

イオン スイープ コーン

荷電液滴

液滴から溶液が蒸発

陽イオンに転化

圧力 = 1 ト ール イオン ト

ラ ンスフ ァー キャ ピ ラリ

イオン スキマーへ

ヒーター

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1 はじめに

Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 3

H-ESI モー ドは、 陽イオンおよび陰イオンの両方の極性モー ド で使用できます。 イオン極性モー ドの選択は、 溶液中でらかじめ形成される イオンの極性によ って決定されます。 酸性分子は溶液中に陰イオン、 塩基性分子は陽イオンを形成し ます。 液滴のイオン荷電と表面荷電が同じ極性でれば、 液滴からサンプル イオンへの転化が促進されるため、 陽イオンの分析には正荷電ニー ドルおよび陰イオンの分析には負荷電ニー ドルを使用し ます。

サンプル イ オンには、 単一の荷電または複数の荷電を与えるこ と ができます。 サンプル イ オンの荷電数は、 検体の構造およびキャ リ ア溶液によっ て異なり ます。 ( H-ESI では、 緩衝液の種類および緩衝液の強さ の両方が感度に対し て顕著な影響を与えます。 こ のため、 こ れら の変数を正し く 選択するこ と が重要です。 ) 分子量が大きいタ ンパク 質やペプチド の質量スペク ト ルは、 通常、 多価イ オンの分布に相当する一連のピーク 群で構成さ れます。

液滴の大き さ、 表面荷電、 液体表面張力、 溶液揮発度、 イオン溶液の強度は、H-ESI プロセスに影響する係数です。 表面張力が高 く て大きな液滴、 低揮発度、強度のイオン溶液、 低表面荷電、 高伝導は、 良好なエレ ク ト ロ スプレーを阻害し ます。

H-ESI では、 メ タ ノ ール、 アセ ト ニ ト リル、 イ ソ プロピル アルコールなどの有機溶媒は、 水よ り も優性です。 揮発性の酸や塩基は有効ですが、 濃度 10 mM 以上の塩および強度な酸や塩基は非常に害を及ぼし ます

以下のルールに従 う こ と で、 良好なエレ ク ト ロ スプレーを達成できます。

・ 溶液システムから塩類を除外する。

・ 有機 / 水性溶媒システムおよび揮発性の酸 / 塩基を使用する。

・ 溶液システムの pH を 適化する。

表 1 流量別の H-ESI 初期設定を示し ています。 これらの初期設定は、 システム性能を 適化するための基本と な り ます。 目的の化合物に対し てシステム性能を

適化する手順については、 各質量分析計の入門 ガイ ド を参照し て く だ さい。

表 1. H-ESI 初期設定

流速(μL/min)

イオン ト ラ ンスフ ァー チューブ ( キャ ピ ラ リー ) 温度 (°C)*

H-ESI ベーパライザー温度 (°C)**

シース ガス圧力 (psi)

補助ガス流量( 任意の 単位 )

スプレー電圧 (V)

5 240 停止 - 50 5 0 +3000 (-2500)***

200 350 250 - 300 35 30 +3000 (-2500)

500 380 300 - 400 60 50 +3000 (-2500)

1000 400 350 - 450 75 60 +3000 (-2500)

*イオン ト ラ ンスフ ァー チューブの温度を変更する際は、 必ずチューブ レンズ電圧を 適化し て く だ さい。**化合物によ って異な り ます***陰イオン モー ド

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1 はじめに

4 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

注意 日常の手順の一部と し て質量分析計の調整およびキャ リ ブレーシ ョ ンを行う必要はり ません。

キャ リ ブレーショ ン パラ メ ータ は、 質量の精度および解像度に影響を与える機器パラ メ ータ です。 調整パラ メ ータ は、 イ オン信号の強度に影響を与える機器パラ メ ータ です。 質量分析計は、四半期毎に 1 回調整と キャ リ ブレーショ ン ( すなわち調整パラ メ ータ と キャ リ ブレーショ ン パラ メ ータ の 適化 ) を行う必要がり ます。 質量分析計の調整およびキャ リ ブレーショ ンの手順については、 機器の入門ガイ ド の「 ESI/MS モード での自動調整およびキャ リ ブレーショ ン」 を参照し てく ださ い。

実験の種類を変更し た と きは、 必ずチューンパラ メ ータの 適化 ( または調整方法の変更 ) を行う必要がり ます。 H-ESI 測定のパラ メ ータ 適化および調整の手順については、 各機器の入門ガイ ドの 「H-ESI/MS モー ド における目的の化合物に対する質量分析計の 適化」 を参照し て く だ さい。

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Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 5

2

機能説明

H-ESI プローブ ( 図 3 参照 ) は、 サンプル イオンを含む荷電液滴を生成噴霧し ます。 H-ESI プローブは、 流量 1 μL/ 分 ~ 1 mL/ 分の液体導入に分流せずに対応し ます。

H-ESI プローブは、 フ ューズ ド シ リ カサンプル チューブ、 ニー ドル、 ノ ズル、マニホール ド、 ベーパラ イザー、 熱交換器で構成されています。 サンプル および溶液は、 サンプル チューブを通し て H-ESI プローブに送られます。 サンプル チューブ は、 外径 0.1-mm のフ ューズ ド シ リ カ管で、 H-ESI ニー ドルの端から

中に入れて、 H-ESI プローブに挿入し ます。 H-ESI ニー ドルに加えられる 正負の高電圧 ( 通常 ±3 ~ ±5 kV) によ って、 サンプル 溶液の荷電液滴が微粒な霧状となって噴霧し ます。 H-ESI ノ ズルは、 シース ガスおよび補助ガス流を液滴に向ける役割を果た し ます。 H-ESI マニホールドはシースガスおよび補助ガス用の配管付きで、 H-ESI ノ ズルおよびニー ドルが装着されます。 シース ガス配管は、 サンプル 溶液を ノ ズルから噴霧するための乾燥窒素ガスを送り込みます。

H-ESI プローブには、 サンプル 溶液、 シース ガス、 補助ガス、 シース液またはキャ リ ブ ラ ン ト を取り込む吸入口がり ます。 シース ガスは窒素ガス ( 内部同軸 )で、 サンプル チューブのサンプル 溶液を微粒の霧状にし て噴霧するのに使用されます。 通常 H-EST のシース ガス流量には、 サンプル 流量が 10 μL/ 分未満では任意の 5 ~ 20 の単位、 400 μL/ 分以上では任煮の 50 ~ 75 の単位が使用されます。 質量分析計を調整する際に、 イオン信号が安定するまでシース ガス流量を調整する と 善の結果が得られます。

加熱補助ガスは窒素ガス ( 外部同軸 ) で、 シース ガスによるサンプル 溶液の脱溶媒を補助し ます。 補助ガスを加熱する と、 ベーパラ イザー内でスパイ ラル流を起こ し ます。 サンプル 溶液が直接加熱されるのを防ぐため、 ベーパラ イザーはサンプル チューブから断熱されています。 ベーパラ イザーの温度は、 Xcalibur™データ システムで制御できます。 温度の範囲は、 室温 ~ 600 °C です。 推奨運転温度およびガス流量の設定については、 表 1 (3 ページ ) を参照し て く だ さい。

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2 機能説明

6 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

図 3. H-ESI プローブ

シース液 をシ リ ンジ ポンプから H - ESI プローブのシース液 / キャ リ ブ ラ ン ト吸入口 (CAL のラベル付き ) に直接注入し て、 脱溶媒を促進し た り エレ ク ト ロ スプレーの安定性を増すこ とができます。 内部キャ リ ブ ラ ン ト を H-ESI プローブに注入する こ と もできます。

H-ESI プローブの角度は、 約 60 度に固定されています。 スプレーの安定性を適化するための補助と し て、 調整ネジを Ion Max イオン源ハウジングに使用し てプローブの位置を少し変える こ とができます。 固定角度の軸外スプレーは、 非揮発性の基質成分、 移動相緩衝液、 イオン対試薬を含むほとんどの溶液について、長期の信号安定性 ( 信頼性 ) を提供し ます。 プローブの位置調整については、「Ion Max および Ion Max-S API ソース ハー ド ウ ェ ア マニュアル」 を参照し て くだ さい。

H-ESI ニー ドル

H-ESI ベーパラ イザー /ベーパラ イザーシールド

H-ESI ノ ズル

ガイ ド ピン

H-ESI ベーパラ イザーケーブル ソケ ッ ト

プローブ デプス マーカー

H-ESI マニホールド

シース ガス吸入口 (S)

補助ガス吸入口 (A)

H-ESI ニー ドル高電圧コネク タ レセプ タ クル

サンプル 吸入口

シース液 / キャ リ ブ ラ ン ト 吸入口

接地ユニオン ホルダー

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Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 7

3

H-ESI プローブの取り外しおよび取り付け

この章では、 Ion Max イオン源ハウジングから H-ESI プローブを取り外す方法および取り付ける方法を説明し ます。 イオン化モー ドへの切り替えおよびプローブのメ ンテナンスを行う には、 H-ESI プローブを取り外す必要があ り ます。 プローブを交換する際は、 Ion Max イオン源ハウジングを取り外す必要はあ り ません。

H-ESI プローブの取り外し

H-ESI プローブを取り外すには

1. 質量分析計をス タ ンバイ状態にし ます。

2. サンプル ト ラ ンスフ ァー チューブ (LC ラ イ ン ) を接地ユニオン ( ステンレス鋼 ZVD フ ィ ッ テ ィ ング ) から外し ます。

3. 8 kV ケーブルを H-ESI ニー ドル高電圧レセプ タ クルから以下のよ う に外し ます ( 図 4 参照 ):

a. 固定リ ングを左にひねって、 ケーブルのロ ッ ク を解除し ます。

b. 8 kV ケーブルのプラ グを H-ESI ニード ル高電圧レセプタ ク ルから 外し ます。

4. H-ESI ベーパラ イザー ケーブルのプ ラグを H-ESI プローブのケーブル ソケ ッ ト から外し ます。 図 4 を参照し て く だ さい。

5. H-ESI ベーパラ イザー ケーブルを イオン源ハウジングの ESI イ ン ターロ ッ ク ソケ ッ ト に接続し ます。 図 5 を参照し て く だ さい。

6. 補助ガス フ ィ ッ テ ィ ング ( 緑 ) をプローブ マニホールドの補助ガス吸入口 (A) から外し ます。 図 4 を参照し て く だ さい。

7. シース ガス フ ィ ッ テ ィ ング ( 青 ) をプローブ マニホールドのシース ガス吸入口 (S) から外し ます。

注意 APCI または ESI プローブの取り外し / 取り付けについては、 「Ion Max API ソース ハー ド ウ ェ ア マニュアル」 を参照し て く だ さい。

警告 熱傷の防止 H-ESI ベーパラ イザーは、 運転温度で重度の熱傷を もたらす恐れがり ます。 通常 H-ESI ベーパラ イザーの温度は、 動作時に 350 ~ 450 °C に達し ます。 H-ESI プローブを取り外す際または触れる前に、 加熱されたベーパラ イザーは必ず室温まで冷ま し て く だ さい ( 約 20 分間 )。

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3 H-ESI プローブの取り外しおよび取り付けH-ESI プローブの取り外し

8 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

図 4. H-ESI プローブが取り付けられた Ion Max ハウジング

8. プローブ固定ノ ブを左に回し て、 プローブ固定リ ングのロ ッ ク を解除し ます。

9. ハウジングのポー ト 内のプローブを、 EST イ ン ターロ ッ ク ブロ ッ クのスロ ット に接触するまでゆっ く り真っ直ぐ引き出し ます。 プローブ マニホール ドのガイ ド ピンは、 このピンが EST イ ン ターロ ッ ク ブロ ッ クのスロ ッ ト に合わせられるまで、 プローブがねじれるのを防止し ます。 プローブが完全に引き戻され、 スロ ッ ト に合わせられた状態になれば、 プローブ を 45° 度左に回し てアラ イ メ ン ト ノ ッ チから引き離し ます。 フ ューズ ド シ リ カ サンプル チューブまたは PEEK™ 安全ス リーブを破損し ないよ う に注意し て く だ さい。

10. プローブを真っ直ぐ引き出し、 イオン源ハウジングから取り外し ます。

11. H-ESI プローブを元の運送用コ ンテナに戻し ます。

8 kV ケーブル (H-ESI ニー ドル )

シース ガス ラ イ ン ( 青色のフ ィ ッ テ ィ ング )

プローブ固定ノ ブ

PEEK 安全ス リーブ

H-ESI ベーパラ イザーケーブル

補助ガス ラ イ ン( 緑色のフ ィ ッ テ ィ ング )

サンプル吸入口( 赤色のフ ィ ッ テ ィ ング )

接地ユニオン

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3 H-ESI プローブの取り外しおよび取り付けH-ESI プローブの取り付け

Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 9

H-ESI プローブの取り付け

H-ESI プローブを取り付けるには

1. H-ESI プローブを保管コ ンテナから取り出し ます。 必要に応じ て、 点検および洗浄し て く だ さい。

2. プローブ固定リ ングが 大幅の位置に開かれている こ と を確認し ます。 図 5を参照し て く だ さい。

図 5. H-ESI プローブが取り付けられていない Ion Max イオン源ハウジング

注意 APCI または ESI プローブの取り外しについては、 「Ion Max API ソース ハー ド ウ ェ ア マニュアル」 を参照し て く だ さい。

注意 サンプル チューブ ( フ ューズ ド シ リ カ キャ ピ ラ リ ) および安全スリーブが H-ESI プローブに取り付けられていない場合、 “新しいいフ ューズ ド シ リ カサンプル チューブおよび PEEK 安全ス リーブを取り付けます。” (16 ページ ) で説明されている手順に従って、 サンプル チューブおよび PEEK 安全ス リーブを取り付けて く だ さい。

8 kV ケーブル

補助ガス フ ィ ッ テ ィング ( 緑 )

シース ガス フ ィ ッテ ィ ング ( 青 )

プローブ固定ノ ブ

H-ESI ベーパラ イザーケーブル

ESI イ ン ターロ ッ ク ソケ ッ ト

ESI イ ン ターロ ッ ク ブロ ッ ク

ESI 接地ユニオン ホルダー

プローブ ポー トプローブ固定リ ング

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3 H-ESI プローブの取り外しおよび取り付けH-ESI プローブの取り付け

10 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

3. H-ESI プローブを イオン源ハウジングのポー ト に挿入し ます。 プローブ本体のガイ ド ピン ( 図 6 参照 ) を ESI イ ン ターロ ッ ク ブロ ッ クからマイナス 45 度~ 度の位置に合わせます ( 図 5 参照 ) 。

図 6. H-ESI プローブ前面図

4. ガイ ド ピンがイオン源ハウジングの固定リ ングに接触するまで、 プローブをポー ト に押し込みます。 図 5 を参照し て く だ さい。

5. プローブを 45 度右に回し、 ガイ ド ピンを ESI イ ン ターロ ッ ク ブロ ッ クのスロ ッ ト に合わせます。 場合によ っては、 プローブを手前に少し引 く こ と で、ピン と ノ ッ チを正し く 合わせる こ とができます。 プローブを回し て、 ポー トの後部でピンをアラ イ メ ン ト ノ ッ チに合わせるのに十分離れれば、 ガイ ド ピンがアラ イ メ ン ト ノ ッ チの底部で止まるまで、 プローブを真っ直ぐ押し込みます。

6. プローブ固定ノ ブを右に回し て、 プローブを所定の位置に固定し ます。 図 5を参照し て く だ さい。

7. 接地ユニオン ( ステンレス鋼 ZDV フ ィ ッ テ ィ ング ) が H-ESI プローブの接地ユニオン ホルダーに装着されている こ と を確認し ます。 図 7 を参照し て く ださい。

ガイ ド ピン

H-ESI ベーパラ イザー ケーブル ソケ ッ ト

プローブ デプス マーカー

シース ガス吸入口 (S)

補助ガス導入口 (A)

H-ESI マニホールド

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3 H-ESI プローブの取り外しおよび取り付けH-ESI プローブの取り付け

Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 11

図 7. H-ESI プローブ後面図

8. シース ガス フ ィ ッ テ ィ ング ( 青 ) をプローブ マニホールドのシース ガス吸入口 (S) に接続し ます。 図 6 を参照し て く だ さい。

9. 補助ガス フ ィ ッ テ ィ ング ( 緑 ) をプローブ マニホールドの補助ガス吸入口 (A) に接続し ます。 図 6 を参照し て く だ さい。

10. H-ESI ベーパラ イザー ケーブルのプ ラグを ESI イ ン ターロ ッ ク ソケ ッ ト から外し ます。

11. H-ESI ベーパラ イザー ケーブルを H-ESI プローブのケーブル ソケ ッ ト に接続し ます。 図 6 を参照し て く だ さい。

12. 8 kV ケーブルを H-ESI プローブの H-ESI ニー ドル高電圧レセプ タ クルに接続し ます。 図 7 を参照し て く だ さい。 8 kV コネク タの固定リ ングを締め付けます

13. サンプル ト ラ ンスフ ァー チューブ (LC ラ イ ン ) を接地ユニオンに接続し ます。 図 8 を参照し て く だ さい。

H-ESI ニー ドル高電圧コネク タ レセプ タ クル

サンプル吸入口

シース液体 / キャ リ ブ ラ ン ト 吸入口

接地ユニオン ホルダー

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3 H-ESI プローブの取り外しおよび取り付けH-ESI プローブの取り付け

12 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

図 8. H-ESI プローブが取り付けられた Ion Max ハウジング

上の図は、 H=ESI ソースが質量分析計に正し く 取り付けられた状態を示し ています。

8 kV ケーブル (H-ESI ニー ドル )

シース ガス ラ イ ン ( 青色のフ ィ ッ テ ィ ング )

プローブ固定ノ ブ

PEEK 安全ス リーブ

H-ESI ベーパラ イザーケーブル

補助ガス ラ イ ン( 緑色のフ ィ ッ テ ィ ング )

サンプル吸入口( 赤色のフ ィ ッ テ ィ ング )

接地ユニオン

注意 H-ESI ソースでサンプルを分析する前に、 Quantum Tune Master の H-ESI ソース モー ド を変更する必要がり ます。 Setup > Change Ion Source > HESI を選択し ます。

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Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 13

4

メ ンテナンス

H-ESI プローブに必要な メ ンテナンスは 低限に抑えられています。 フ ューズ ドシ リ カ サンプル管が詰ま った り破損し た場合、 交換が必要です。 サンプル チューブは、 H-ESI プローブを分解し な く ても調整または交換できますが、H-ESI ニー ドルまたはニー ドル シールを交換するには、 H-ESI プローブを部分的に分解する必要がり ます。

サンプル ト ラ ンスフ ァー ラ イ ン、 サンプル チューブおよび H-ESI プローブの洗い流し

適な状態を維持するには、 毎日の作業終了時に ( または汚染の可能性がる場合は更に頻繁に ) サンプル ト ラ ンスフ ァー ラ イ ン、 サンプル チューブおよび H-ESI プローブを 15 分間洗い流し て く だ さい。 LC から API ソースまで 50:50 のメ タ ノ ール / 蒸留水の溶液を使用し ます。 15 分後、 LC から API ソースへの液体の流れを停止し ますが、 API ソース ( シース ガスおよび補助ガスを含む ) は、 更に 5 分間洗い流し ます。 質量分析計のハー ド ウ ェ ア マニュアルの日常の操作の章を参照し て く だ さい。

注意 適な状態を維持するには、 H-EST プローブを毎日の作業終了時に、LC から H-ESI プローブまで 50:50 HPLC 等級のメ タ ノ ール / 蒸留水の溶液を使用し て洗い流し て く だ さい。

H-ESI コ ンポーネン ト を扱う と きは、 清潔な手袋を着用し ます。

警告 熱傷の防止 H-ESI ベーパラ イザーは、 運転温度で重度の熱傷を もたらす恐れがり ます。 通常 H-ESI ベーパラ イザーの温度は、 動作時に 350 ~ 450 °C に達し ます。 H-ESI プローブを取り外す際または触れる前に、 加熱されたベーパラ イザーは必ず室温まで冷ま し て く だ さい ( 約 20 分間 )。

目次

・ サンプル ト ラ ンスフ ァー ラ イ ン、 サンプル チューブおよび H-ESI プローブの洗い流し

・ H-ESI サンプル チューブの調整

・ H-ESI ニー ドルおよびニー ドル シールの交換

・ 新しいいフ ューズ ド シ リ カサンプル チューブおよび PEEK 安全ス リーブを取り付けます。

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4 メ ンテナンスH-ESI サンプル チューブの調整

14 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

H-ESI サンプル チューブの調整移動相でアセ ト ニ ト リルを機器に使用する と、 フ ューズ ド シ リ カ サンプル チューブのポリ ア ミ ド コーテ ィ ングが伸びる原因と な り ます。 ポリ ア ミ ド コーテ ィ ングが H-ESI ニー ドルの端を越えて伸びた場合、 サンプル チューブの端を切断し て位置を再調整する必要がり ます。

サンプル チューブの端を切断し て位置を再調整するには (H-ESI ニー ドルの端よ り内側約 0.5 mm (0 ~ 1 mm))

1. “H-ESI プローブの取り外し” (7 ページ ) で説明されている手順に従って、H-ESI プローブを Ion Max イオン源から取り外し ます。

2. サンプル吸入口のフ ィ ッ テ ィ ングを緩めます。

3. サンプル チューブをゆっ く り引き戻し、 フ ィ ッ テ ィ ングから離し ます。

4. サンプル チューブを前に押し て、 H-ESI ニー ドルの端を越えて伸ばし ます。

5. フ ューズ ド シ リ カ切断ツールを使用し て、 サンプル チューブを短 く 切断し ます。 サンプル チューブの端は直角に切断し て く だ さい。

6. サンプル チューブを後方に引き出し、 サンプル チューブの出口側を H-ESI ニー ドルの内側約 0.5 mm (0 ~ 1 mm) の位置まで戻し ます。

7. サンプル導入口のフ ィ ッ テ ィ ングを し っかり締め付け、 サンプル チューブを固定し ます。

8. “H-ESI プローブの取り付け” (9 ページ ) の説明に従って、 H-ESI プローブを取り付け直し ます。

H-ESI ニー ドルおよびニー ドル シールの交換H-ESI ニー ドルが損傷し た場合、 交換する必要がり ます。 ニー ドル シール - ニードル イ ン ターフ ェ イスでシース ガスが漏れている場合、 ニー ドル シールを交換する必要がり ます。 ニー ドルを交換する際は、 ニー ドル シールも交換する必要がり ます。

ニー ドル / ニー ドル シールを交換するには ( 図 9 参照 )

1. “H-ESI プローブの取り外し” (7 ページ ) で説明されている手順に従って、H-ESI プローブを Ion Max イオン源から取り外し ます。

2. サンプル吸入口のフ ィ ッ テ ィ ングを外し ます。

3. サンプル チューブおよびサンプル吸入口のフ ィ ッ テ ィ ングを H-ESI プローブから外し ます。

4. 7/64 イ ンチの六角レンチまたはボール ド ラ イバを使用し て、 6-32 × 1/4 インチの ソケ ッ ト ネジ 2 本を外し ます。

5. H-ESI マニホールドからエン ド カバーを外し ます。

注意 サンプル導入口のフ ィ ッ ティ ングを締めると 、 サンプル チュ ーブが前方に移動するこ と がり ます。 サンプル チュ ーブが H-ESI ニード ルの内側約 0.5 mm (0 ~ 1 mm) の位置に戻っ ているこ と を確認し ます。 必要に応じて、 フ ィ ッ ティ ングを緩めてサンプル チュ ーブの位置を調整し 直し ます。

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4 メ ンテナンスH-ESI ニー ドルおよびニー ドル シールの交換

Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 15

6. シース液 / キャ リ ブ ラ ン ト フ ィ ッ テ ィ ングを外し ます。

7. 液体ジャ ンク ショ ン ユニオン、 ニード ル、 ニード ル シール、 ニード ル シースを一体と し て、 H-ESI マニホールド から 外し ます。 図 9 を参照し てく ださ い。

8. 1/2 イ ンチ オープン エン ド レンチで液体ジャ ン クシ ョ ン ユニオンを把持しながら、 3/8 イ ンチ オープン エン ド レンチを使用し て、 ニー ドル シースを液体ジャ ン クシ ョ ン ユニオンから外し ます。

9. H-ESI ニー ドルおよびニー ドル シールをニー ドル シースから取り外し ます。

10. ニー ドル シールを H-ESI ニー ドルから取り外し ます。

11. Teflon™ ニー ドル シール (P/N 97055-20271) を点検し ます。 ニー ドル シールが変形し ている場合、交換し ます。

12. 26- ゲージ H-ESI ニー ドル (P/N 97055-20273) を点検し ます。 H-ESI が損傷している場合、 交換し ます。 ニー ドルを交換する際は、 ニー ドル シールも交換する必要がり ます。

13. “H-ESI プローブの取り付け” (9 ページ ) の説明に従って、 H-ESI プローブを取り付け直し ます。

図 9. H-ESI プローブ分解図

液体ジャ ン クシ ョン ユニオン

ニー ドル シース

H-ESI ニー ドル

高電圧コネク タ レセプ タ クル

エン ド カバー

H-ESI マニホールド

10-32 × 1/4 イ ンチHPLC アダプ タ フ ィ ッ テ ィ ング

10-32 × 1/4 イ ンチHPLC アダプ タ フ ィ ッ テ ィ ング

6-32 × 1.5 イ ンチソケ ッ ト ネジ

ニー ドル シール

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4 メ ンテナンス新しいいフ ューズ ド シ リ カサンプル チューブおよび PEEK 安全ス リーブを取り付けます。

16 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

H-ESI プローブ を再組み立てするには ( 図 9 参照 )

1. H-EST ニー ドルの入口側をニー ドル シールに挿入し ます。

2. ニー ドル シース、 H-ESI ニー ドルと シール、 液体ユニオン ジャ ン クシ ョ ン ユニ ッ ト を以下のよ う に再組み立て し ます :

a. H-ESI ニー ドルおよびニー ドル シールをニー ドル シースに装着し ます。

b. ニー ドル シールを液体ジャ ン クシ ョ ン ユニオンに通し ます。 ニー ドル シースのスレ ッ ド を HPLC 等級の潤滑用メ タ ノ ールで少し湿らせます。

c. 3/8 イ ンチのレンチを使用し て、 ニー ドル シースを手締めよ り少し きつい程度までゆっ く り締め付けます。 ニー ドル シースを締め付けすぎないよ う にし て く だ さい。

3. ニー ドル シース、 H-ESI ニー ドルと シール、 液体ユニオン ジャ ン クシ ョ ン ユニ ッ ト を H-ESI マニホール ド に挿入し ます。

4. シース液 / キャ リ ブ ラ ン ト アダプ タ を H-ESI マニホール ド に挿入し て、 手締め程度のきつさ まで締め付けます。

5. H-ESI マニホールド にエン ド カバーを位置決めし ます。

6. 6-32 × 1/4 イ ンチ ソケ ッ ト ネジ 2 本を H-ESI プローブに挿入し て、 7/64 イ ンチ六角レンチ またはボール ド ラ イバで締め付けます。

7. フ ュ ーズド シリ カ サンプル チュ ーブを H-ESI プローブにゆっ く り 挿入し ます。

8. サンプル吸入口のフ ィ ッ テ ィ ングを締め付けます。

9. “H-ESI プローブの取り付け” (9 ページ ) の説明に従って、 H-ESI プローブを取り付け直し ます。

新しいいフ ューズ ド シ リ カサンプル チューブおよび PEEK 安全ス リーブを取り付けます。

新しいサンプル チューブおよび PEEK 安全ス リーブを取り付けるには

1. “H-ESI プローブの取り外し” (7 ページ ) で説明されている手順に従って、H-ESI プローブを Ion Max イオン源から取り外し ます。

警告 感電防止 H-ESI モー ド で機器を操作する際は、 以下の安全用具を取り付けないと、 感電する恐れがり ます。 H-ESI を操作中にフ ューズ ド シ リ カ キャ ピ ラ リ チューブが破損し た場合、 感電する恐れがり ます。 感電を防止し、 安全性を確保し て国際安全基準を遵守するために、 機器を操作する前に、安全ス リーブ キ ッ ト (P/N 70005- 62015) で供給される PEEK 安全ス リーブ (P/N 00301- 22806) および付随の PEEK フ ェ ラール (P/N 00101- 18119) でフ ューズ ド シ リ カ キャ ピ ラ リ チューブを カバーする必要がり ます。 取付方法説明書 (P/N 70005- 97009) は、 このキ ッ ト に付属し ています。 安全ス リーブ無し で機器を操作する と、 機器の安全保護機能が損なわれ、 重症事故の原因とな り ます。

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4 メ ンテナンス新しいいフ ューズ ド シ リ カサンプル チューブおよび PEEK 安全ス リーブを取り付けます。

Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 17

2. フ ュ ーズド シリ カ 切断ツールを使用し て長さ 30 cm (12 イ ンチ )、 0.1-mm ( 内径 ) × 0.19-mm ( 外径 ) に切断し ます - フ ュ ーズド シリ カ 管 ( サンプル チュ ーブ ) (P/N 00106- 10499)。 フ ュ ーズド シリ カ 管の端は直角に切断し てく ださ い。

3. サンプル チューブを H-ESI ニー ドルの出口側を通し て入れ、 H-ESI プローブに挿入し ます。

4. サンプル チューブを H-ESI プローブを通し て押し込みます。 H-ESI ニー ドルの出口側から約 3.5 cm (1.5 イ ンチ ) 突き出し ている状態まで押し込みます。 サンプル チューブの残り部分は、 H-ESI プローブ サンプル吸入口から出せる状態にし ておきます。

5. 10- 32 × 1/4- 28 Kel-F™ フ ィ ッ テ ィ ング アダプ タ (P/N 00101- 18080) をサンプル チューブに通し てスラ イ ド させて ( 図 10 参照 )、 フ ィ ッ テ ィ ングを H-ESI プローブ サンプル吸入口に締め付けます。

図 10. フ ューズ ド シ リ カ サンプル チューブおよび安全ス リーブの組み立て

6. あらかじめ切断し た 25-cm (10 イ ンチ ) 0.009 イ ンチ ( 内径 ) × 0.024 イ ンチ ( 外径 ) PEEK 安全ス リーブ (P/N 00301-22806) をサンプル チューブに通し てスラ イ ド させます。

7. 0.027 イ ンチ ( 内径 ) PEEK フ ェ ラール (P/N 00101-18119) の幅が狭い側を初に、 PEEK 安全ス リーブに通し て 10- 32 × 1/4- 28 Kel-F フ ィ ッ テ ィ ング アダプ タにスラ イ ド させます。

8. ( 赤色の ) 手締めフ ィ ッ テ ィ ング (P/N 00101-18195) を、 PEEK 安全ス リーブを通し て H-ESI プローブ サンプル吸入口 ( サンプル ラベル付き ) にスラ イ ドさせます。 フ ィ ッ テ ィ ングをゆっ く り締めます。 この時点では、 完全に締め付けないで く だ さい。

9. PEEK 安全ス リーブをサンプル チューブに通し て押し込みます。 H-ESI プローブ内の Teflon ニー ドルに突き当たるまで押し込みます。

10. サンプル チューブを引き出し ます (H-ESI ニー ドル側から )。 あらかじめ切断し た PEEK 安全ス リーブの四角い端とサンプル チューブがぴった り重なるまで引き出し ます。

10-32 × 1/4-28 フィ ッ テ ィ ング (P/N 00101-18080)

手締め フ ィ ッ テ ィ ング (P/N 00101-18195)

手締め フ ィ ッ テ ィ ング (P/N 00101-18081)

接地ユニオン ( ステンレス鋼 ZVD フ ィ ッ テ ィ ング )

サンプル チューブフ ューズ ド シ リ カ キャ ピ ラ リ (P/N 00106-10499)

フ ェ ラール (P/N 00101-18119)

フ ェ ラール (P/N 00101-18119)

PEEK 安全ス リーブ (P/N 00301-22806)

H-ESI プローブ

接地ユニオン ホルダー

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4 メ ンテナンス新しいいフ ューズ ド シ リ カサンプル チューブおよび PEEK 安全ス リーブを取り付けます。

18 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

11. ( 茶色の ) 手締めフ ィ ッ テ ィ ング (P/N 00101-18081) および ( 茶色の ) フ ェラール (P/N 00101-18119) の幅の広い側を 初に、 PEEK 安全ス リーブに通してスラ イ ド させます。

12. ( 茶色の ) 手締めフ ィ ッ テ ィ ングを締めて、 PEEK 安全ス リーブおよびフ ェラールを ( ステンレス鋼 ) ZDV フ ィ ッ テ ィ ングに接続し ます。 手締めフ ィ ッテ ィ ングが PEEK 安全ス リーブの周囲にし っかり締め付けられている こ と を確認し ます。 締め付けが不十分な場合、 サンプルがサンプル チューブ と PEEK 安全ス リーブの間に流れ込みます。 サンプル チューブを H-ESI ニー ドルの出口側からゆっ く り引っ張り、 サンプル チューブが接地されたフ ィ ッテ ィ ングにし っかり固定されている こ と を確認し ます。

13. フ ューズ ド シ リ カ切断ツールを使用し て、 H-ESI ニー ドル側のサンプル チューブを切断し、 H-ESI ニー ドルの出口側から 2.5 cm (1 イ ンチ ) だけ突き出し ている状態にし ます。

14. サンプル チューブの出口側が H-ESI ニー ドルの内側約 0.5 mm (0 ~ 1 mm) の位置に戻るまで、 サンプル吸入口から PEEK 安全ス リーブを後方に引き出し ます。 図 11 を参照し て く だ さい。

15. ( 赤色の ) 手締めフ ィ ッ テ ィ ングをゆっ く り締め付け、 PEEK 安全ス リーブおよびサンプル チューブを所定の位置に固定し ます。

図 11. フ ューズ ド シ リ カ サンプル チューブの取り付け

注意 サンプル吸入口のフ ィ ッ ティ ングを締めると 、サンプル チュ ーブが前方に移動するこ と がり ます。 サンプル チュ ーブが H-ESI ニード ルの内側約 0.5 mm (0 ~ 1 mm) の位置に戻っ ているこ と を確認し ます。 必要に応じて、 フ ィ ッ ティ ングを緩めてサンプル チュ ーブの位置を調整し 直し ます。

サンプル チューブ ( フ ューズ ド シ リ カ キャ ピ ラ リ )

H-ESI プローブ

サンプル チューブはこの方向から挿入

H-ESI ニー ドル

サンプル チューブ

1 mm

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Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 19

5

交換部品

この章では、 H-ESI プローブの交換および消耗部品の部品番号を記載し ています。 H-ESI プローブを適切に整備するには、 必ず記載されている部品またはその同等品を注文し て く だ さい。

この章には、 以下の部品番号を記載し ています。

プローブ、 H-ESI . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 97055-60140

ニー ドル、 金属製、 26- ゲージ、 H-ESI . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .97055-20273シール、 ニー ドル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .97055-20271配管、 フ ューズ ド シ リ カ、 0.10-mm ID × 0.19-mm OD . . . . . . . . .00106-10499フ ィ ッ テ ィ ング、 接地ユニオン、 ZDV、 1/4-28 . . . . . . . . . . . . . . .00109-00304フ ェ ラール 、 0.008 ID、 KEL-F、 HPLC . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .00101-18075フ ィ ッ テ ィ ング、 プ ラグ、 1/4-28、 TEFZEL?、 HPLC . . . . . . . . . .00101-18075フ ェ ラール 、 0.012 ID、 KEL-F、 HPLC . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .00101-18116

安全ス リーブ キ ッ ト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 70005-62015

フ ュルール 0.27 ID PEEK HPLC . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .00101-18119安全ス リーブ .009 ID × 024 OD × 10" 未加工 PEEK . . . . . . . . . . .00301-22806安全ス リーブ説明書. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .70005-97009フ ィ ッ テ ィ ング、 手締め Upchurch . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .00101-18195フ ィ ッ テ ィ ング、 手締め、 HPLC、 10-32、 PEEK . . . . . . . . . . . . . .00101-18081フ ィ ッ テ ィ ング、 アダプ タ、 10-32 × 1/4-28、 KEL-F . . . . . . . . .00101-18080

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5 交換部品

20 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

図 12. H-ESI プローブの消耗品

図 13. PEEK 安全ス リーブ部品番号

ニー ドル シール (P/N 97055-2027

H-ESI ニー ドル シール (P/N 97055-20273)

手締め フ ィ ッ テ ィ ング (P/N 00101-18195)

手締め フ ィ ッ テ ィ ング (P/N 00101-18081)

接地ユニオン ( ステンレス鋼 ZVD フ ィ ッ テ ィ ング )

フ ェ ラール (P/N 00101-18119)

PEEK 安全ス リーブ (P/N 00301-22806)

フ ェ ラール (P/N 00101-18119)

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Thermo Scientific H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド 21

AAPCI プローブ

取り外し ( メ モ ) 7

API プローブ洗い流し 13

EESI プローブ

取り外し ( メ モ ) 7

HH-ESI

イオン源の変更 ( メ モ ) 12

プロセス ( 図 ) 2プロセス、 説明 1

初期設定 ( 表 ) 3良好なエレ ク ト ロ スプレーのためのルール 3

H-ESI サンプル チューブ調整 14

H-ESI ニー ドル交換 14

高電圧コネク タ、 位置 ( 図 ) 6電圧 5

H-ESI プローブPEEK 安全ス リーブ 16

サンプル チューブ 5

サンプル チューブ、 取り付け 16

ニー ドル シール、 交換 14

メ ンテナンスの概要 13

機能説明 5

交換部品 19

再組み立て 16

取り外し 7

取り付け 9

取り付け状態 ( 図 ) 8, 12

消耗品 19

図 1, 10

洗い流し 13

分解 14

分解図 ( 図 ) 15

H-ESI ベーパラ イザーケーブル ソケ ッ ト 、 位置 ( 図 ) 6温度設定 3

熱傷の防止 ( 注意 ) 13

IIon Max

図 8, 9, 12

PPEEK 安全ス リーブ

取り付け 16

取り付け ( 図 ) 17

注意 16

いイオン ト ラ ンスフ ァー チューブ

設定 3

イオン源イ ン ターフ ェ イス図 1

えエレ ク ト ロ スプレー

良好なエレ ク ト ロ スプレーのためのルール 3

エレ ク ト ロ スプレー電圧設定 3

かガイ ド ピン

位置 ( 図 ) 6

きキャ リ ブレーシ ョ ン

頻度 ( メ モ ) 4

索引

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22 H-ESI プローブ ユーザー ガイ ド Thermo Scientific

Index: さ

さサンプル チューブ

再配置 ( メ モ ) 18

取り付け 16

取り付け ( 図 ) 18

洗い流し 13

調整 14

サンプル ト ラ ンスフ ァー ラ イ ン洗い流し 13

サンプル 吸入口位置 ( 図 ) 6

しシース ガス

設定 3

説明 5

流量 5

シース液説明 6

すスプレー電圧

設定 3

にニー ドル シール

位置 ( 図 ) 15

交換 14

再取り付け 16

取り外し 14

ニー ドル、 H-ESI位置 ( 図 ) 15

再取り付け 16

取り外し 14

ふフ ューズ ド シ リ カ サンプル チューブ

取り付け 16

取り付け ( 図 ) 17, 18

調整 14

めメ モ

サンプル チューブの再配置 18

メ ンテナンスH-ESI プローブ、 概要 13

H-ESI プローブ、 洗い流し 13

サンプル チューブ、 取り付け 16

サンプル チューブ、 洗い流し 13

サンプル チューブ、 調整 14

サンプル ト ラ ンスフ ァー ラ イ ン、 洗い流し 13

ニー ドル シール、 交換 14

ニー ドル、 交換 14

ん加熱補助ガス

説明 5

交換部品H-ESI プローブ 19

図H-ESI プローブ 1, 6

H-ESI プローブ分解図 15

H-ESI プロセス 2

PEEK 安全ス リーブの取り付け 17

イオン源イ ン ターフ ェ イス 1

サンプル チューブの取り付け 18

洗浄手順H-ESI プローブ、 洗い流し 13

サンプル チューブ、 洗い流し 13

サンプル ト ラ ンスフ ァー ラ イ ン、 洗い流し 13

注意感電、 PEEK 安全ス リーブ 16

熱傷の防止、 H-ESI ベーパラ イザー 13

調整頻度 ( メ モ ) 4

電圧H-ESI ニー ドル 5

日常のメ ンテナンスH-ESI プローブ、 洗い流し 13

サンプル チューブ、 洗い流し 13

サンプル ト ラ ンスフ ァー ラ イ ン、 洗い流し 13

表H-ESI 初期設定 3

部品番号 19

H-ESI プローブ消耗品 19

補助ガス設定 3

流量 5