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© Hitachi Solutions, Ltd. 2014. All rights reserved. 株式会社 日立ソリューションズ オープンソース技術開発センタ 2014/11/12 田中一義 OSSを活用したホストマイグレーション 従来のシステムを新時代のワークロードへ:

HIGIS 3/プレゼンテーション資料/J GrayA · 3-1 オープンソース活用の観点 オープンソースの特性をどう生かすか オープン移行のC/Pを高めるには

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株式会社 日立ソリューションズ オープンソース技術開発センタ

2014/11/12

田中一義

OSSを活用したホストマイグレーション

従来のシステムを新時代のワークロードへ:

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1. ホストマイグレーションの動向

2. OSSによるマイグレーション

3. オープンソース活用の観点

1

Contents

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1. ホストマイグレーションの動向

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メインフレームコンピュータの出荷実績(国内出荷)

出典:JEITA「わが国におけるサーバ・ワークステーションの出荷実績」のデータをグラフ化

3

1-1 国内のメインフレーム動向

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

MF大型

MF中型

MF小型

国内メインフレーム出荷台数は年々減少傾向

1. システム統合やオープン化が進行 2. レンタル/リース更新の頻度が下がり、長期間使用される傾向

新技術活用の機会減

塩漬け化の懸念

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1-2 オープン化(マイグレーション)する理由

スクリーンにてご覧下さい

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1-3 オープン化(マイグレーション)しない理由

スクリーンにてご覧下さい

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1-4 OSSを適用する狙い

オープン化(マイグレーション)を諦めないために

移行コストの妥当性を高めるもうひとつの選択肢として

•移行開発・テストの生産性向上 •ソフト・ハード投資の精査 •現行システムの複雑さに対抗

•老朽化したシステムの刷新 •運用管理コストの削減 •技術者不足の解消 •開発の生産性向上 •特定ベンダーへの依存の解消

オープンソースの特性を生かす

移行コスト

オープン化の効果

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1-5 OSSによるマイグレーションの国内著名事例

業種 業務 規模 移行先環境

自治体

職員総合 財務会計 予算編成

COBOL:15,000本 JCL:6,500本 帳票レイアウト:1,200本

CentOS MySQL OpenCOBOL+拡張 Perl CakePHP HaruPDF

卸売業

紙卸商向け ・販売管理 ・在庫管理

COBOL:423本 Java:3,322本 JCL:316本 オーバーレイ:211本

CentOS PostgreSQL opensource COBOL + OpenCOBOL ESQL AJTOOL for OpenCOBOL Batch Framework AJTOOL for OpenCOBOL UI Framework JasperReports

出典:OSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会パンフレットから抜粋

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2. OSSによるマイグレーション

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2-1 OSSマイグレーションの移行パス

移行対象 移行方法 移行先製品・OSS

アプリ オンライン対話 再構築 (Web)JBoss,Ruby on Rails, PHP, …

移行

バッチ処理 再構築 ASAKUSA, …

移行 JCL → Linux shell (bash), ruby, … COBOL → opensource COBOL, … 4GL → COBOL → opensource COBOL, …

帳票 再構築 JasperReports, PDFでカスタム開発, …

移行 ベンダ製帳票製品(商用)

データ 移行

SAM → Linuxファイル

ISAM → PostgreSQL, KVS(LMDB)

プラット フォーム

OS

再構築

Linux

運用管理 ZABBIX, Hinemos, 他各社製品(商用)

ハードウェア IA, POWER (Linux対応H/W), 各社IaaS, …

ネットワーク

移行方法

移行方法 再構築

移行

プロプライエタリ製品を使用

オープンソース製品を使用

オープンソース製品を使用

移行パス

仕様を継承or再設計して再開発

現行資産そのままor修正して再利用

リホスト

BPR

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新システム(Web) 現行(ホストオンライン)

画面003

画面002

画面001

画面003

画面002 画面003

画面002

画面001

10

2-2 オンライン対話の再構築(Web化)

画面定義 (マップ)

ソース (COBOL)

実際の画面 画面項目一覧

I/Oファイル一覧

CRUD操作

関連チェック

解析・ 変換

Web 設計

ファイル編集仕様

画面編集仕様

画面001

単項目チェック

ビュー

解析情報

(1)現行システムの仕様から解析情報を抽出 解析情報を基に移行先プラットフォームで再構築(Ruby, Java, ...)

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2-2 オンライン対話の再構築(Web化)

(2)従来と変わらない操作性をブラウザで再現 更にWebアプリのインタフェースで改善

【例】Enterキーで入力欄移動、入力欄全桁入力で次へ移動、Caps自動変換など

【例】コード入力補助、データを入力時点でデータ整合性チェック、など

操作性の改善

従来通りの操作性の再現

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2-2 オンライン対話の再構築(Web化)

(3)アプリケーションの部品・テンプレート適用 (Ruby on Rails用)

部品 概要

1 バッチ部品 バッチの起動、ログ表示、応答メッセージの送信

2 サービス停止管理部品 決められた時間帯でサービスを停止

3 メニュー部品 業務画面を紐付けたメニューボタンの作成

4 プリンタ部品 指定したプリンタに印刷データを送信

5 共通エラー部品 エラー発生時にメッセージと接続元情報を表示

6 ジョブ管理部品 ジョブの開始・終了の管理、ジョブの強制終了

7 業務排他管理部品 排他の実現、排他状況の管理

バッチ: shell +

opensource COBOL

オンライン:

Ruby on Rails (Web)

Webブラウザから同期・非同期にサーババッチ処理を起動

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新システム(Linuxコンソールバッチ)

opensource COBOL

現行(ホストバッチ)

変換+修正

13

2-3 バッチ処理の移行(COBOL)

ファイル一覧

ソース (COBOL)

JCL

ソース (4GL)

ファイル定義 帳票定義

テーブル定義・ ローダー

COPYブック (COBOL)

ソース (COBOL)

サービスルーチン (COBOL)

スクリプト (shellなど)

エンティティ 仕様

変換+修正

COBOL処理系を拡張し、方言などに対応 (拡張したソースコードはopensource COBOLコミュニティへ提出)

(1)既存資産を最小の変更でLinux環境へ移行 資産のコンバートや移行先環境(OSS)の拡張によって、資産の手修正を最小化

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2-3 バッチ処理の移行(COBOL)

(2)オープンソースのCOBOL処理系

OpenCOBOL(現GNU Cobol) •開発:日本医師会総合政策研究機構 ORCAプロジェクト •原作者:西田圭介氏 その後Roger While氏に引継ぎ、現在GNUプロジェクトでのリーダーはSimon Sobisch氏 OpenCOBOLが適用された日医標準レセプトソフトは2002年より本運用開始、1万以上の医療機関で利用される

•COBOL85準拠(通信・報告書作成・デバッグ機能単位を除く)

opensource COBOL •日本グループによるメンテナンス版(OpenCOBOL1.1ベース)

(OSSコンソーシアム オープンCOBOL部会) •日本語対応・日本でのニーズに応じた互換機能追加など

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RDB

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2-4 データ構造の移行

ファイル(ISAM等)→RDB移行方法の選択

選択肢 設計上のトレードオフ

1 ファイル→表のストレートマッピング ○バッチをストレートに近い方式で移行 ×オンライン側のモデル設計に制約

2 リレーショナルでデータ再構築 ○オンライン側のモデル設計が自由に ○実行効率のチューニング有利 ×データ・バッチのロジックに再設計が必要

バッチ (COBOL)

オンライン (Web)

O/Rマッパー等 • 外部ファイルハンドラ • 埋め込みSQL

オンライン(Web)とバッチから同じデータソースを使う

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OSSマイグレーションの事例

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2-6 事例:丸協青果様 販売仕切システム

17

(1)お客様の紹介

丸協青果株式会社様 • 名古屋市中央卸売市場本場 青果部卸売業者として、昭和29年(1954年)創業

出典:丸協青果ホームページ http://www.nagoya-marukyo.co.jp/

• 基幹業務システムを日立メインフレーム上で開発・運用 • メインフレームのリースアップを機にオープン化を実施

移行と同時に業務フローを見直し、データ二重管理などを排除

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2-6 事例:丸協青果様 販売仕切システム

18

(2)開発期間と体制

• 開発期間:2013年8月~2014年8月(計13ヶ月) • 開発体制:

プロジェクトマネージャ

プロジェクトリーダ

現行システム解析(3名)

Web開発(最大時5名)

バッチ移行支援(1名)

プロジェクトオーナー ご担当(2名) お客様側

ベンダ側

バッチ移行・総合テストをお客様側で実施

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2-6 事例:丸協青果様 販売仕切システム

19

(3)対象業務と移行方針

• 対象業務 • 57業務(販売入力、買付申請、仕入請求)

• 移行方針 • 基本的な画面レイアウトや入力フォーム配置は現行踏襲 • 販売入力機能については今回見直し • プロトタイピングでユーザのフィードバックに基づき開発

販売入力

買付申請 仕入請求

機能改良 •二重入力の排除 •Excel登録機能追加など

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2-6 事例:丸協青果様 販売仕切システム

20

(4)移行パス

移行元カテゴリー 移行方法

アプリ オンライン対話 再構築 CUTE2/NHELP 60業務 Ruby on Rails 3.2 / Ruby 2.0

バッチ処理 移行 JCL COBOL85, NHELP

400ジョブ 600+200本

Linuxシェル (bash) opensource COBOL v1.3.2J

帳票 移行 ライタ 日立PDE for Open

再構築 専用帳票 10帳票 日立EUR

データ 移行

SAM 200ファイル

Linuxファイル

ISAM, DAM PostgreSQL9.3

プラット フォーム

OS

再構築

VOS1/LS RedHat Enterprise Linux 6.2

運用管理 日立JP1, LifeKeeper

ハードウェア 日立メインフレーム IAサーバー×3

ネットワーク

移行元 移行先

※NHELP: 簡易言語

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2-6 事例:丸協青果様 販売仕切システム

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共有ストレージ

LTO

EDI端末

ページプリンタ

公衆網

ISDN

運用PC(バッチ起動)

DB・APサーバ

バックアップ装置

印刷・バックアップ サーバ

入力端末 現場端末

ページプリンタ Webクライアント

PostgreSQL

Ruby on Rails

Apache HTTP Server

opensource COBOL

LifeKeeper

JP1/AJS3 Manager

Windows Server2008 R2

PDE for Open

UCosminexus EUR Print Service

Prinfina Manager

ARCServe Backup JP1/AJS3 Agent

RedHat Enterprise Linux

active/standby

(5)移行先システム構成

IAサーバ IAサーバ

IAサーバ

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2-6 事例:丸協青果様 販売仕切システム

22

(6)移行後の規模

対象 規模

画面数 154本

専用帳票数 13本

COBOL本数 793本

テーブル数 157本

Rubyステップ数 56.2Kステップ

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3. オープンソース活用の観点

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3-1 オープンソース活用の観点

オープンソースの特性をどう生かすか オープン移行のC/Pを高めるには

•移行開発・テストの生産性向上 •ソフト・ハード投資の精査 •現行システムの複雑さに対抗

•老朽化したシステムの刷新 •運用管理コストの削減 •技術者不足の解消 •開発の生産性向上 •特定ベンダーへの依存の解消

移行コスト

オープン化の効果

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OSSの特性

25

3-2 老朽化更新における付加価値

現行機能の再現を基本としながら、プラスアルファのメリットを追求 • 操作性刷新・業務改善 • 実装規模のスリム化による保守コスト削減 • 将来の更改・改良を低コストで行うための、システム構造の整理改善

高効率な開発 言語・環境

• ユーザ要求の取り込みや実装の改善に適した、高効率と評価される多様な開発手段(Ruby on Railsほか)

• 将来にわたるシステム活用の機会と手段「OSSエコシステム」を形成する技術群

「レガシー」

オープン化

「OSSエコシステム」活用

新技術の活用

• ITリソースの最適化・最適配置 • 災害対策の拡充 • 戦略的意思決定の支援 • ビジネスルール管理システム • …

• 維持コスト削減 • 業務効率向上

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OSSの特性

26

3-3 運用コストの低減

「運用コスト」の内訳 (平均値:%)

出典:ガートナー (ITデマンド・リサーチ)/調査:2014年5月 「2014年前期 企業ユーザーITデマンド調査報告書:第1部」

25.6

25.4

23.6

24.1

14.7

14.5

10.8

10.8

17.5

17.4

7.9

7.8

0% 100%

2013年度

2014年度

n=354

ハードウェア製品の保守費 ソフトウェア製品の保守費 ネットワーク費用 運用関係の外部委託費 運用関係の社内人件費 その他

「運用コスト」の約半分を占める保守費(ハード・ソフト)の削減 • ハード保守:適切なサイジング、オープン系ハード・仮想化・クラウドの活用 • ソフト保守:リスク選択に応じたサポートの設計、自組織リソースの活用

•仮想化・クラウド管理技術やミドル・フレームワークが充実 •ソフト保守のサポート手段に選択の幅がある

•ソースはじめ保守技術情報が公開 •サードパーティによるサポートサービスもある

ソース・技術 情報の公開

仮想化・クラウド 関連技術の先進性

と充実

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3-3 運用コストの低減

OSSの保守サポートについて

製品保証・補修請求先がない (メインフレームでは長期保証が一般的)

• 開発そのものの長期的な持続性を担保するために、開発コミュニティに対する継続的な支持、貢献や働きかけが有効

ユーザIT部門 OSSの保守も内製化

ユーザIT部門・SIベンダ・ 個別アプリ保守受託先

個別アプリ保守の範囲で安定稼動メンテナンス

OSSサポートベンダ サポートサービスによる問題解決

OSSパッケージ ディストリビュータ

サポート付きのディスト リビューションを利用

サポートの実施主体 実施内容 組合せイメージ

使うOSSと使い方に応じてサポート手段を組合せ・使い分ける

ソースはじめ 保守技術情報が公開

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OSSの特性

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3-4 開発生産性向上・技術者不足の解消

システム開発の技術ポートフォリオを強化 • 最新の開発環境、開発技法への挑戦 • 一方で、従来の開発経験を生かす方略 • 習得コストの低い、標準的な技術の採用

高効率な開発 言語・環境

(COBOL もある)

低い技術習得 コスト

標準的な技術 の実装

•多様な技術の選択肢がある •最新の開発言語・環境(Ruby, Python, PHP, …) •従来の開発経験を生かす言語・環境(オープンソースCOBOL)

•技術情報と実装が容易に入手でき、技術者の技術習得にかかるコストが低い

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OSSの特性

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3-5 特定ベンダーへの依存の解消

OSSを積極的に利用 • プロプライエタリ製品でも、より標準的な技術の採用

標準的な技術 の実装

ソース・技術 情報の公開

• 特定ベンダーが専有する技術を使わない選択 • 開発計画などがオープンになっている

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OSSの特性

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3-6 移行費用の低減

(注意点)ただし、移行コストの内訳では一般に調査やテスト工数が占める割合が大きく、ソフト購入費用の削減効果はあまり大きく寄与しない傾向がある。

移行プロセスの効率向上 • 現行資産をあらかじめ精査し移行対象スコープをスリム化 • 移行にかかるプロセスの効率向上

• 購入費用が発生しない

ハード費用・ソフト費用の低減

OSSの特性

• 自動化ツールなどの充実 • 習熟の敷居が低い=プロジェクト適用にかかるコストが低い

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OSSの特性

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3-6 現行システムの複雑さへの対抗

新しい開発技法による挑戦 • 現行システムの仕様回復や要件定義を効率よく行うための仕組みを作る

• 進化的アプローチ(アジャイル、プロトタイピングなど) • 顧客ユーザの協力が非常に重要

高効率な開発 言語・環境

•プロトタイピングやアジャイル開発に適した開発言語(Rubyほか)や開発環境の充実

•継続的インテグレーション •テストフレームワーク •静的チェックツール

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オープンソースの特性を生かして 移行コストに対するリターンを拡大

32

3-7 OSSを活用したホストマイグレーション

•老朽化したシステムの刷新 •運用管理コストの削減 •技術者不足の解消 •開発の生産性向上 •特定ベンダーへの依存の解消

オープン化の次の展開へ

オープン化を達成

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オープンソースの特性を生かして 移行コストに対するリターンを拡大

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3-7 OSSを活用したホストマイグレーション

•老朽化したシステムの刷新 •運用管理コストの削減 •技術者不足の解消 •開発の生産性向上 •特定ベンダーへの依存の解消

オープン化の次の展開へ

オープン化を達成

戦略的な機能強化

さまざまなOSSのユニークな機能を生かした イノベーションとビジネス拡大へ

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3-7 OSSを活用したホストマイグレーション

ホストマイグレーションの世界でもOSSが活躍しています。 OSSによって、マイグレーションの選択肢が拡張されます。 従来、ニーズはありながらもオープン化に踏み切れなかった システム資産にも、オープンソースの技術や特性がより良く マッチし、次世代の展開をもたらす可能性があります。

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ご清聴ありがとうございました

OpenCOBOLは、日本医師会総合政策研究機構 ORCAプロジェクトで開発が始められました。その原作者は西田圭介氏です。 本レポートにおいてガートナーに帰属するすべての記述は、ガートナーの顧客向けに発行されたシンジケート購読サービスの一部として発行されたデータ、リサーチ・オピニオン、または見解に関する(株)日立ソリューションズによる解釈であり、ガートナーによる本レポートのレビューは行われておりません。ガートナーの発行物は、その発行時点における見解であり、本プレゼンテーション/レポート発行時点のものではありません。ガートナーの発行物で述べられた意見は、事実を表現したものではなく、事前の予告なしに変更されることがあります。

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CentOSおよびJBossは、REDHAT, INCの登録商標または商標です。 MySQL は、MySQL ABの登録商標です。 Perlは、Yet Another Society DBA The Perl Foundationの登録商標です。 CakePHPは、Cake Software Foundation, Incの登録商標または商標です。 AJTOOL は東京システムハウス株式会社の登録商標です。 JasperReportsはJasperSoft Corporationの登録商標または商標です。 Ruby on Rails、Railsロゴは、Hansson, David Heinemeierの登録商標または商標です。 Linux は、Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。 Pythonは、PYTHON SOFTWARE FOUNDATIONの登録商標です。 ZABBIXは、ZABBIX, SIA の登録商標または商標です。 Hinemosは、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ の登録商標です。 LifeKeeperは、SIOS Technology Corp.の登録商標です。 Apacheは、Apache Software Foundationの登録商標です。 Prinfinaは、株式会社リコーの登録商標です。 ARCServeは、COMPUTER ASSOCIATES INTERNATIONAL, INC.の登録商標です。 uCosminexus、EURは株式会社日立製作所の登録商標、 JP1、PRINT DATA EXCHANGE for Openは株式会社日立製作所の商品名称です。 Windows Server 2008は、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

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