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Network Manager IP Edition バージョン 3 リリース 9 リリース情報 R2E2 IBM

IBM Tivoli Network Manager IP EditionnX...v Kernel-Based Virtualization は、 SUSE Linux のサポート対象のすべてのバージ ョンでサポートされています。v

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Network Manager IP Editionバージョン 3 リリース 9

リリース情報

R2E2

IBM

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Network Manager IP Editionバージョン 3 リリース 9

リリース情報

R2E2

IBM

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注記

本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 51 ページの『特記事項』に記載されている情報をお読みください。

本書は、IBM Tivoli Network Manager IP Edition (製品番号 5724-S45) のバージョン 3.9、および新しい版で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合があります。

 

原典: R2E2Network Manager IP EditionVersion 3 Release 9Release Notes

発行: 日本アイ・ビー・エム株式会社

担当: トランスレーション・サービス・センター

© Copyright IBM Corporation 2006, 2016.

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目次

リリース情報 - IBM Tivoli NetworkManager IP Edition V3.9 . . . . . . . 1

特記事項 . . . . . . . . . . . . . . 51商標 . . . . . . . . . . . . . . . . . 53

© Copyright IBM Corp. 2006, 2016 iii

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iv IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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リリース情報 - IBM Tivoli Network Manager IP Edition V3.9

IBM Tivoli Network Manager IP Edition V3.9 がリリースされました。製品の新機能、互換性、既知の問題、インストール、およびその他の基本操作の問題については、これらのリリース・ノートをお読みください。

目次v 『製品説明』

v 『フィックスパック・リリース』

v 19 ページの『発表』

v 19 ページの『互換性に関する注意』

v 22 ページの『システム要件』

v 23 ページの『インストールおよびアップグレードに関する注意事項』

v 31 ページの『既知の問題』

v 49 ページの『サポート』

製品説明

IBM Tivoli Network Manager IP Edition は、ネットワーク・ディスカバリーおよびモニター、トポロジー視覚化、およびルート原因分析能力を提供します。この製品は、ネットワーク管理者が複雑なネットワークのレイアウトやネットワークに対するイベントおよび障害の影響を理解するのに役立ちます。製品の概要については、IBM Tivoli Network Manager IP Edition Web サイト (http://www-01.ibm.com/software/tivoli/products/netcool-precision-ip) を参照してください。

フィックスパック・リリース

以下の表に、製品とフィックスパックのリリース日を示します。フィックスパックは、http://www-933.ibm.com/support/fixcentral/ からダウンロードできます。フィックスパックは累積されるため、例えばフィックスパック 3 にはそれより前のフィックスパックのフィックスがすべて含まれています。

表 1. 製品およびフィックスパックのリリース日

製品のバージョンまたはフィックスパック リリース日

V3.9 一般出荷可能日 (GA) 2011 年 2 月 25 日

フィックスパック 1 2012 年 2 月 24 日

フィックスパック 2 2012 年 7 月 31 日

完全版製品イメージのリフレッシュ (ビルド・レベル 3.9.0.71)

2012 年 9 月 14 日重要: このバージョンの製品には、フィックスパック 2 に含まれるすべての変更、および GA イメージに対する変更が含まれています。後続のフィックスパックは、GA イメージとこのリフレッシュされたイメージの両方に適用できます。

フィックスパック 3 2013 年 2 月 15 日

© Copyright IBM Corp. 2006, 2016 1

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表 1. 製品およびフィックスパックのリリース日 (続き)

製品のバージョンまたはフィックスパック リリース日

フィックスパック 4 2014 年 4 月 18 日

フィックスパック 5 2016 年 8 月 31 日

製品資料は最新の状態に保たれ、GA イメージおよび現在のフィックスパックまでの後続のフィックスパックに含まれている機能を取り上げています。この資料では、製品のインストール済み環境には適用されていない機能やフィックスパックが説明されている場合もあります。資料では、フィックスパック固有の項目がグラフ

ィックでマークされています。例えば、前に Fix Pack 5

が付いている項目は、製品

のフィックスパック 5 以降に含まれています。同様に、前に Fix Pack 4

が付いて

いる項目は、フィックスパック 4 以降に含まれています。これらの項目は、製品の基本バージョンまたはビルド 3.9.0.71 までの後続のフィックスパックやリフレッシュには含まれていません。

フィックスパックに含まれているフィックス (APAR フィックスなど) については、フィックスパックの README ファイルを参照してください。

フィックスパックの適用について詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IPEdition インストールと構成ガイド 」で「フィックスパックのインストール」を検索してください。

製品の新機能

IBM Tivoli Network Manager IP Edition V3.9 には次の新機能があります。

注: それぞれの新機能の詳細については、http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSSHRK_3.9.0/com.ibm.networkmanagerip.doc_3.9/itnm/ip/wip/relnotes/reference/nmip_rn.html で入手できるオンライン・バージョンを参照してください。それぞれの機能の説明の後に、各機能についての詳細な情報へのリンクを見つけることができます。

Fix Pack 5

フィックスパック 5

フィックスパック 5 では、以下の機能が導入されています。

v DB2 V10.5 は NCIM トポロジー・データベースとしての使用がサポートされるようになりました。

v Oracle 12c は NCIM トポロジー・データベースとしての使用がサポートされるようになりました。

v Oracle 10 は NCIM データベースとしての使用がサポートされなくなりました。

v 新規ポーリング・ポリシー ospfNbrState が提供されます。 このポリシーはOSPF の隣接情報をモニターします。

v Tivoli Netcool/OMNIbus V8.1 は、Network Manager での使用がサポートされています。

2 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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v 新規スクリプト ncp_validate_ncim_tables.pl が使用可能です。このスクリプトは、作成された NCIM テーブルおよびビューと、スキーマ・ファイルで定義されたテーブルおよびビューを比較して、定義されたすべてのテーブルおよびビューが作成されたことを確認します。

v 新規スクリプト restrict_db2_privileges.sh が使用可能です。このスクリプトは、DB2 で NCIM データベースに対して実行します。 このスクリプトは、NCIM データベース・スキーマの作成時に NCIM データベース・ユーザーに付与された広範な特権を取り消します。

v Kernel-Based Virtualization は、SUSE Linux のサポート対象のすべてのバージョンでサポートされています。

v 新規ディスカバリー・エージェントが使用可能です。 F5 スイッチ・エージェントが F5 ルーターの構成情報をディスカバーします。

Tivoli Common Reporting 3.1 を使用できるのは、Netcool Operations Insight ユーザーです。Netcool Operations Insight ユーザーは、Network Manager サーバーの接続先として、Jazz for Service Management と共にインストールされている既存の Tivoli Common Reporting 3.1 インストール済み環境を指定できます。詳しくは、http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSTPTP_1.3.0/com.ibm.netcool_ops.doc_1.3.0/omn_nmip/task/nnm_noi_installtcr.html を参照してください。

フィックスパック 4

フィックスパック 4 では、以下の機能が導入されています。

重要:

フィックスパックをインストールした後で、該当する場合は、以下のタスクを実行します。

v CleanSystem スクリプトを $NCHOME/precision/install/scripts ディレクトリーから $NCHOME/precision/bin ディレクトリーにコピーします。これらのスクリプトは、今回のフィックスパックで更新されています。

v クロスドメイン・ディスカバリーの場合: 手動での変更が必要な構成ファイルがリストされている $NCHOME/log/install/manuallyUpdate.log ファイルを確認します。フィックスパックのインストール中に、これらのファイルがデフォルトから変更されていないかをインストーラーが検査します。変更が検出された場合、これらのファイルは上書きされません。これらのファイル内で、list type text

が出現する箇所をすべて list type undef で置き換えます。例えば、以下のようなステートメントを変更する必要があります。

connects&1 = "eval(list type text, '&RelatedTo')",

このサンプル・ステートメントを以下のように変更する必要があります。

connects&1 = "eval(list type undef, '&RelatedTo')",

v SSL によって保護された 64 ビットの分散環境の場合: Network Manager ホスト上で、nc_common ユーティリティーの JRE レベルを変更します。$NCHOME/bin/nc_common を編集し、すべての NCO_JRE エントリーをNCO_JRE_64_32 に変更します。この変更は、シングル・サーバー環境では不要です。

リリース情報 3

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v Tivoli Netcool/OMNIbus のインストール済み環境が V7.4 フィックスパック 2以降である場合は、$NCHOME/probes/arch/nco_p_ncpmonitor.props ファイル内で以下の行のコメントを外します。ここで、arch はご使用のオペレーティング・システムを表します。次に、nco_p_ncpmonitor プロセスを再始動します。

– UNIX NHttpd.ConfigFile: "$NCHOME/omnibus/etc/libnhttpd.json"

– Windows NHttpd.ConfigFile: "%NCHOME%¥¥omnibus¥¥etc¥¥libnhttpd.json"

ブラウザー・サポートの拡張Internet Explorer 10 および Mozilla Firefox 24 ESR のサポートが導入されました。

拡張データベース・サポートMySQL 5.5 および 5.6 を NCIM トポロジー・データベースとして使用するためのサポートが導入されました。MySQL 5.5 または MySQL 5.6 にアップグレードする場合は、データベースをアップグレードする前にフィックスパックを適用してください。そうしないと、ネットワーク・ビューのGUI でエラーが発生します。(フィックスパック 4 より前のバージョンで使用している MYSQL JDBC ライブラリーは MySQL 5.5 や MySQL 5.6と互換性がありません。)

拡張されたオペレーティング・サポートSuSE Linux Enterprise 11.0 SP2 および SP3 のサポートが導入されました。

クロスドメインのディスカバリーおよび視覚化クロスドメイン・ディスカバリーでは、ディスカバーされた複数のネットワーク・ドメインを結合することができます。クロスドメイン・ディスカバリーでは、異なるドメインにあるデバイス間の接続が検出されて、トポロジーに追加されます。この機能は、ディスカバリーを実行する前に、ドメインのディスカバリー構成ファイルで有効にする必要があります。クロスドメイン・ネットワークをディスカバーするプロセスでは、各ドメインを順番に 1回ずつディスカバーし、その後に各ドメインを再ディスカバーします。各ドメインで 2 回のディスカバリーが完了するまでは、最終的なクロスドメイン接続を使用できない場合があります。ネットワーク・ビューとトポロジー・ビューには、デバイス間のリンクが表示されます。デバイスの上にカーソルを移動すると、デバイスが属しているドメインが表示されます。

重要: この機能を構成する前に、手動での構成ファイルの変更が必要になる場合があります。フィックスパックのインストール後に、変更が必要なファイルがリストされた $NCHOME/log/install/manuallyUpdate.log ファイルを確認します。クロスドメイン・ディスカバリーが機能するためには、manuallyUpdate.log にリストされている ModelNcimDb.DOMAIN.cfg ファイルに対して、すべての変更を行います。詳しくは、「IBM Tivoli NetworkManager IP Edition インストールと構成ガイド 」で「フィックスパックのインストール」を検索してください。

クロスドメイン・ディスカバリーでは、ディスカバーされた複数のドメインを結合することができます。この機能は、ディスカバリーを実行する前に、ドメインのディスカバリー構成ファイルで有効にする必要があります。クロスドメイン・ネットワークをディスカバーするプロセスでは、各ネットワー

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クを順番に 1 回ずつディスカバーし、その後に各ネットワークを再ディスカバーします。クロスドメイン・ディスカバリーでは、異なるドメインにあるデバイス間の接続が検出されて、トポロジーに追加されます。各ドメインで 2 回のディスカバリーが完了するまでは、最終的なクロスドメイン接続を使用できない場合があります。ネットワーク・ビューとトポロジー・ビューには、デバイス間のリンクが表示されます。デバイスの上にカーソルを移動すると、デバイスが属しているドメインが表示されます。

重要: この機能を構成する前に、手動での構成ファイルの変更が必要になる場合があります。フィックスパックのインストール後に、変更が必要なファイルがリストされた $NCHOME/log/install/manuallyUpdate.log ファイルを確認します。詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」で「フィックスパックのインストール」を検索してください。

拡張されたポーリング機能ポーリング機能が以下のように拡張されました。これらの変更は、フィックスパックのインストール中に自動的に適用されます。

v ポーリング・アーキテクチャーが変更されて、ncp_poller プロセスの開始時間が改善されました。この変更により、ポーリング・プログラムの開始時に、ポーリングされたエンティティーのデータが NCIM データベースから NCPOLLDATA データベースにコピーされなくなりました。結果として、ポーリング・プログラムの開始に関連する SQL WRITE 操作の数が削減されました。NCPOLLDATA データベースを NCIM データベースのデータで更新する処理は、MODEL トポロジー・マネージャーが行うようになりました。

v コマンド行インターフェースで棒グラフとして出力できるポーリング・プログラムのメトリックが導入されました。この棒グラフは、個々のポーリング・プログラムの正常性をモニターし、ポーリング・プログラムの障害を回避するのに使用します。これにより、ポーリング・プログラムがキャパシティーいっぱいに近い状態で実行中であるかどうかを事前に確認できます。

v NCPOLLDATA データベースに書き込むためのポーリング・データのキューのサイズにしきい値と制限を設定するための、新しい構成オプションが導入されました。これらのオプションは、キューが大きくなりすぎた場合 (データベース障害が発生した場合やポーリング・ロードが大きすぎる場合など) にポーリング・プログラムがメモリー不足になるのを防ぐために役立ちます。しきい値を超過した場合は、ポーリング・プログラムのログ・ファイルにアラート・メッセージが示されます。制限を超過した場合、ログおよびアクティブ・イベント・リスト (AEL) でアラートが表示されます。するとポーリング・プログラムは、キュー内のデータを別のファイルに書き出してキューから削除することにより、それ以上の増大を防ぎます。キュー・データは SQL INSERT ステートメントとして書き込まれ、手動で NCPOLLDATA データベースに書き込むことができます。

v $NCHOME/log/precision/ncp_poller.SnmpPoller.DOMAIN.trace ファイルでのメッセージングが改善されて、SNMP noSuchName メッセージにvarbind が指定されるようになりました。 varbind は、問題の原因とな

リリース情報 5

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っている変数、または問題の原因となっている ifIndex (ポーリング・データがテーブルのデータである場合) を特定するのに役立ちます。次の例は、新しいメッセージ・フォーマットを示しています。

ncp_poller.SnmpPoller.ITNM39.trace:2013-10-23 10:03:44 WARNINGbatchitem.cc(2024): received message from 172.30.120.15:161 with error(error-status = NOSUCHNAME error-in-dex = 23 vblsize = 29 vb = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.21.37) - handling tooBig,so will not attempt to fix request

ここでは、varbind が vb = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.21.37 で指定されています。

v ポーリング・ポリシーのスコープ内にあるエンティティーを照会できるmonitors.current テーブルが更新されて、インターフェースの管理状況を照会できるようになりました。以前は、シャーシの管理状況しか照会できませんでした。エンティティーの管理状況は、エンティティーがポーリングされない原因を把握するのに役立つため、この情報を照会できると便利です。

IBM Tivoli Netcool/OMNIbus コンポーネントのプロセス制御の改善ユーザーは、Network Manager のプロセス制御コマンド (itnm_start、itnm_stop、および itnm_status) をセットアップして、IBM TivoliNetcool/OMNIbus Process Agent (NCO_PA) とサイレントに通信することにより、NCO_PA の管理下にある IBM Tivoli Netcool/OMNIbus プロセスを制御できます。この機能を使用して、IBM Tivoli Netcool/OMNIbusプロセス制御システムを利用することにより、複雑なデプロイメントでの問題を解決し、セキュリティーを強化します。

管理 IP アドレスを使用したディスカバリー時のデバイスの命名複数の IP アドレスを介してアクセスできるデバイスに強制的に管理 IP アドレスを使用して名前を付ける既存のデバイス命名機能が、さらに多くのネットワーク・エンティティーを対象とするように拡張されました。この機能は、ping 可能なシャーシとインターフェースおよび ping 不可能なシャーシとインターフェースに適用できるようになりました。この機能を有効にするために、disco.config テーブルに m_UseIPName という新規の列が追加されました。scope.special テーブルに IP アドレスの命名を制御するフィールドが追加され、Translations データベースに specialManagementIPs という新規のテーブルが追加されました。 specialManagementIPs テーブルには、scope.special テーブルの設定に基づいて、スコープ内にあった各 IPアドレスのエントリーが書き込まれます。

DB2® HADR を使用した NCIM トポロジー・データベースの高可用性機能Network Manager では、ユーザーが NCIM 複製 (NCIM トポロジー・データベース複製とも呼ばれます) を使用して、NCIM トポロジー・データベースのフェイルオーバー構成を含めることができます。NCIM 複製機能に加えて、Network Manager は、DB2 データベースによって提供されるNCIM トポロジー・データベースの高可用性機能をサポートします。具体的には、DB2 が提供する高可用性災害復旧 (HADR) という機能を使用して、NCIM トポロジー・データベースのフェイルオーバー構成を構成します。

Network Manager 3.9 フィックスパック 4 の DB2 HADR 機能は、DB29.7 および DB2 10.1 で使用可能です。

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追加のディスカバリー・エージェント以下のディスカバリー・エージェントが追加されています。

ZTEPPhysicalInventoryZTEPhysicalInventory エージェントは、各物理エンティティーについて、ZXR10-MIB、ZXR10-RACK-MIB、およびZXR-SYSTEM-HARDWARE-MIB を照会し、その物理エンティティーの包含情報を取得します。

このエージェントは物理包含をモデル化し、ZTE T1200、T600、および M6000 の各デバイスの資産管理を実行します。包含情報には、コンテナー内に保持されているすべてのパーツの物理的な明細と、これらの各パーツに関する詳細情報が含まれます。

ディスカバリー・エージェントの機能拡張以下のディスカバリー・エージェントの機能が拡張されています。

JuniperBoxAnatomyこのエージェントは、Juniper QFabric デバイスに対して JuniperFabric Anatomy MIB を使用するように拡張されています。

Hypertext Transfer Protocol Secure (HTTPS) 通信プロトコルをサポートするSOAP コレクター

以下の Simple Object Access Protocol (SOAP) コレクターは、ネットワーク上でのセキュアな通信のために、Hypertext Transfer Protocol Secure(HTTPS) 通信プロトコルをサポートします。

v Alcatel5620SamSoap コレクター

v Alcatel5620SamSoapFindtoFile コレクター

v Alcatel5529IdmSoap コレクター

Network Manager EMS コレクターは、HTTPS を使用して上記の SOAPコレクターに接続します。そのためには、OpenSSL 0.9.7d パッケージをインストールする必要があります。OpenSSL 0.9.7d パッケージは、オペレーティング・システム CD から入手するか、Web からダウンロードすることができます。

注: サポート対象として認定されているバージョンは、Open SSL 0.9.7d パッケージのみです。

フィックスパック 3

フィックスパック 3 では、以下の機能が導入されています。

パフォーマンスとスケーリングを改善するためのデータベース・スキーマの変更Network Manager フィックスパック 3 には、トポロジーの視覚化および適応ポーリングのパフォーマンスとスケーリングを改善するための変更が含まれています。この変更は、データベースでのテーブル・レベルのロックの除去、キャッシュ作成時間の短縮、およびビューで表示できるディスカバーされたエンティティー数のスケーリングを目的としています。この変更を行うには、フィックスパック 3 向けにデータベース・スキーマをアップグレードする必要があります。スキーマをアップグレードしても NetworkManager の機能的動作は変更されません。また、このスキーマ変更は以前のバージョンの Network Manager にも対応します。

リリース情報 7

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重要: このスキーマ変更は、フィックスパック 3 をインストールする前に適用する必要があります。スキーマをアップグレードする方法については、Network Manager フィックスパック 3 INSTALL ファイルを参照してください。このスキーマ変更を既存の Network Manager 3.9 インストール済み環境に適用し、後でフィックスパック 3 をインストールすることもできます。これは、同じデータベースを使用する複数の Network Manager サーバーとTivoli Integrated Portal サーバーのフィックスパック・アップグレードを予定している場合などに役立ちます。

ディスカバリーの改善ディスカバリー時間を改善するための変更として、ボトルネックが特定され、以下のスティッチャーとエージェントの速度が改善されました。

v WorkingEntities スティッチ操作

v Entity エージェント

v AdjustedIPLayer および RTBasedVPNResolution ディスカバリー・スティッチャー

拡張データベース・サポートIBM® DB2 Universal Database™ バージョン 10.1 は、NCIM トポロジー・データベースに使用できます。

大規模ネットワークでのポーリング・プログラムおよびフェイルオーバーの安定性の改善

大規模ネットワークでのポーリング・プログラムのスケーリングを改善し、大規模ネットワークでのフェイルオーバー操作を支援することを目的として、複数の変更が行われました。

Netcool Configuration Manager 統合 tarballNetcool Configuration Manager 統合 tarball は、Network Manager と一緒に配布されます。統合 tarball は、Netcool Configuration Manager とNetwork Manager の統合をセットアップするために必要となります。既存の統合にフィックスパック 3 を適用する場合は、Network Manager と一緒に配布される tarball を使用します。詳しくは、「IBM Tivoli NetcoolConfiguration Manager Integration Guide」の『Upgrading an integratedsystem』を参照してください。この tarball は、フィックスパック 3 が適用された環境で新規の統合を作成する場合にも使用します。詳しくは、「IBMTivoli Netcool Configuration Manager Integration Guide」の『Integrating theproducts』を参照してください。

複数のポーリング・プログラムを対象とした構成での -noadmin オプションncp_poller プロセスで -noadmin オプションを使用することができます。このオプションを指定して ncp_poller を開始すると、管理用タスクが実行されません。管理用タスクには、ビュー・キャッシュのモニター、ncpolldata.polldata テーブルのプルーニング、snmpKeyChain テーブル内のデバイス・アクセス資格情報の更新などがあります。-noadmin オプションは、複数のポーリング・プログラムを構成する場合に使用します。CtrlServices.cfg ファイルで、ある 1 つのポーリング・プログラムを-admin オプションで開始するように構成し、残りのポーリング・プログラムを -noadmin オプションで開始するように構成します。

8 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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追加のディスカバリー・エージェント以下のディスカバリー・エージェントが追加されています。

AvayaPhysicalInventoryAvayaPhysicalInventory エージェントは、各物理エンティティーのRAPID-CITY MIB を照会し、その物理エンティティーの包含情報を取得します。物理包含をモデル化し、資産管理を行う場合は、AvayaPhysicalInventory エージェントを実行します。ネットワークに Avaya (以前の名称は Nortel) デバイスがある場合、このエージェントを有効にします。

注: このエージェントを有効にする前に、SNMP アクセスおよびSNMP ヘルパーを構成します。

DefaultLLDPDefaultLLDP エージェントは、LLDP MIB をサポートし、かつLink Layer Discovery Protocol (LLDP) が有効になっているデバイス間のレイヤー 2 接続をディスカバーします。LLDP エージェントと DefaultLLDP エージェントはともに、lldpRemLocalPortNumで索引付けされる LLDP MIB のデータを使用します。この変数は、特定の LLDP 接続が存在する ifIndex またはポートを示します。LLDP エージェントでは、 lldpRemLocalPortNum がデバイス上の ifIndex を参照するデバイス (通常は Cisco デバイス) がサポートされます。DefaultLLDP エージェントでは、lldpRemLocalPortNum がポートまたはその他の任意に割り当てられた索引を参照するデバイス (通常は、Juniper や BNT デバイスなどの非 Cisco デバイス) がサポートされます。

DefaultLLDP エージェントは、デバイスで Extended-LLDP-MIBがサポートされるかどうかを検査します。デバイスでExtended-LLDP-MIB がサポートされない場合は、lldpRemLocalPortNum はスイッチ・ポートであると見なされます。その場合、エージェントは BRIDGE-MIB のdot1dBasePortIfIndex 変数を使用して、このレコードの ifIndex を判別します。Network Manager が lldpRemLocalPortNum の異なる実装を持つデバイスで LLDP 接続を検出できるようにするには、LLDP エージェントと DefaultLLDP エージェントの両方を有効にします。

フィックスパック 2

フィックスパック 2 では、以下の機能が導入されています。完全版製品イメージのリフレッシュ (2012 年 9 月 14 日にリリースされたビルド・レベル 3.9.0.71) には、フィックスパック 2 のすべてのフィックス、および基本イメージに対する変更が含まれています。後続のフィックスパックは、このイメージの NetworkManager に直接適用できます。

ブラウザー・サポートMozilla Firefox 10 延長サポート版 (ESR) および Internet Explorer 9.0 のサポートが導入されました。Internet Explorer 9.0 には、Tivoli IntegratedPortal 2.2.0.5 以降が必要です。Firefox 10 ESR には、Tivoli Integrated

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Portal 以降が必要です。このフィックスパックでは、Tivoli IntegratedPortal のサポートが導入されています。

トポロジー・データベース製品に組み込まれるデータベースが、Informix® Growth Edition 11.70.xC5に変更されました。完全版製品イメージのリフレッシュ (2012 年 9 月 14日にリリースされたビルド・レベル 3.9.0.71) にも、Informix GrowthEdition 11.70.xC5 が組み込まれています。以前に組み込まれていたInformix Workgroup Edition バージョン 11.5 (11.50.xC6) からアップグレードできます。

制約事項: Linux Informix 11.7 は、SUSE Linux Enterprise Server(SLES) 10 ではサポートされません。SLES 10 では、Informix 11.5 またはサポートされる別のデータベースを使用してください。

Tivoli Common ReportingTivoli Common Reporting V2.1.1 のサポートが導入されました。 TivoliCommon Reporting がまだインストールされていない場合は、NetworkManager のインストーラーによってデフォルトでインストールされます。詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」の『他の Tivoli 製品との互換性』および『サポートされるオペレーティング・システム』を参照してください。

オペレーティング・システムRed Hat Enterprise Linux 6.0 のサポートが導入されました。

制約事項: Tivoli Common Reporting は、Red Hat Enterprise Linux 6.0ではサポートされません。 Tivoli Common Reporting を使用する場合は、別のホストにインストールしてください。Network Manager インストーラーによる Tivoli Common Reporting のインストールを抑止することができます。 詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」で「Network Manager のインストール」を検索してください。

ディスカバリー機能に対する変更disco.config テーブルに m_RefreshDiscovery というブール・オプションが追加されました。このオプションでは、最初のフル・ディスカバリーが完了した後に FullDiscovery.stch スティッチャーがディスカバリーを再始動するかどうかを指定します。 RestartDiscoProcess.stch という新規のスティッチャーが追加されています。restart_disco_process.pl スクリプトが追加されています。 詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition ディスカバリー・ガイド」の『disco.config テーブル』と『主なディスカバリー・スティッチャー』、および「IBM Tivoli Network Manager IP Edition管理ガイド」のセクション『restart_disco_process.pl』を参照してください。

フィックスパック 1v APAR IV12417 のため、IP フィルタリング機能が変更されています。関連する

トピックは更新されたため、その情報は、V3.9 フィックスパック 1 以降をインストールしない限り該当しません (「IBM Tivoli Network Manager IP Edition ネットワーク可視化セットアップ・ガイド」のセクション『IP フィルター構文』を参照してください)。

10 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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v Network Manager V3.9 のフィックスパック 1 で、Tivoli Integrated Portal2.2 および IBM Tivoli Application Dependency Discovery Manager 7.2.1 がサポートされるようになりました (「IBM Tivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」のセクション『他の Tivoli 製品との互換性』を参照してください)。

v Alcatel 5620 SAM Soap Collector が、ユーザーによる構成が可能なテキスト・ファイルを使用して定義された追加情報を収集できるようになりました (「IBMTivoli Network Manager IP Edition ディスカバリー・ガイド」のセクション『コレクターの構成』を参照してください)。

以下のディスカバリー・エージェントが追加されています。

BNT スイッチ・エージェントBNTSwitch エージェントは、SNMP を使用して、レイヤー 2 接続情報とVLAN の包含情報 (VLAN のタグ、VLAN トランク、およびトランク・グループ情報を含む) を取得します。

AlteonSwitchAlteonSwitch エージェントは、Alteon ロード・バランサーおよびイーサネット・スイッチ・モジュールからレイヤー 2 接続情報を取得します。

JuniperLAGStackThe JuniperLAGStack agent retrieves Link Aggregation Group (LAG)information from Juniper devices.

CiscoSerialInterfaceTelnetCiscoSerialInterfaceTelnet エージェントは、Telnet を使用してAsynchronous Transport Mechanism (ATM) 接続情報を Cisco デバイスから取得します。ATM Private Virtual Circuit (PVC) として構成されたシリアル・インターフェースによって接続されている Cisco ルーターがある場合は、このエージェントを使用します。

JuniperMXGroupTelnetJuniperMXGroupTelnet エージェントは、Telnet を使用して、Juniper MXデバイス上のルーティング・エンジン・グループの論理コレクション情報をディスカバーします。

JuniperBoxAnatomy AgentJuniperBoxAnatomy エージェントは、Juniper デバイス内にインストールされたモジュールおよびコンポーネントと、それらの包含に関する情報を取得します。エージェントは、Juniper Box Anatomy MIB などのベンダー固有の MIB を使用します。

HSRP 2 次仮想 IP アドレスHSRPSnmp エージェントは、SNMP を使用して、HSRP (Hot Stand-byRouting Protocol) 仮想 IP プロトコルを使用するルーティング・デバイスから情報を取得します。HSRPSnmp エージェントは、1 次 HSRP IP アドレスおよび 2 次 HSRP IP アドレスでデータを取得します。このデータは、インターフェースのディスカバリーおよび視覚化に使用されます。

リリース情報 11

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GA 製品

Network Manager V3.9 では、以下の機能が導入されています。

インストール、アップグレード、およびマイグレーション

インストール・アーキテクチャーの変更Netcool® Common Installer は IBM Autonomic DeploymentEngine (DE) および Composite Offering Installer (COI) に置き換えられました。

アップグレードおよびマイグレーション・プロセスの変更アップグレードおよびマイグレーション・プロセスが拡張されて、ドメイン、ポーリング・ポリシー、ポーリング定義、カスタム・ビュー、およびユーザー役割のマイグレーションが含まれるようになりました。プロセスには以前のシステムからのデータのエクスポートと、新規インストール済み環境へのデータのインポートが含まれます。手動更新が必要なユーザー・カスタマイズ・ファイルを強調表示するためのインポート・ログが提供されます。V3.7 およびV3.8 からのアップグレードがサポートされます。このプロセスは、v3.9 構成のバックアップおよびリストアや、複数の V3.9 システム間での構成のコピーにも使用できます。IBM Tivoli NetView からのデータのインポートもサポートされます。

サイレント応答ファイルの自動生成インストーラーを実行してサイレント応答ファイルを生成できるようになりました。このファイルは、ブラウザー能力やグラフィック能力を持たない別のサーバー上のインストーラーへの入力ファイルとして指定できます。

デフォルトのインストール・ディレクトリー構造の変更ネットワーク可用性管理製品およびコンポーネントについてのデフォルトのインストール・ディレクトリー構造が、リリース間で変更されました。

デフォルトのトポロジー・データベースは IBM Informix です。

Network Manager V3.9 では、製品と共にインストールされるデフォルトのトポロジー・データベースは、IBM Informix です。このデータベースは、デフォルト・データベースとして MySQL を置き換えました。

2012 年 9 月 13 日 (ビルド・レベル 3.9.0.71) より後に NetworkManager V3.9 の完全な製品イメージをダウンロードした場合、組み込まれている Informix のバージョンは、それまで組み込まれていた Informix Workgroup Edition バージョン 11.5 (11.50.xC6) に代わって Informix Growth Edition バージョン 11.7 (11.70.xC5)になります。

フェイルオーバー能力の向上フェイルオーバー能力が拡張されました。構成プロセスが単純化されました。複製用のフェイルオーバー中に 1 次データベース接続が

12 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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失われると、バックアップ用の Network Manager サーバーがアクティブになり、フェイルオーバーの発生時期を明示する新規イベントが生成されます。

また、フェイルオーバーでは、フェイルオーバー構成の 1 次ドメインとバックアップ・ドメインで、複数のポーリング・プログラムがサポートされるようになりました。フェイルオーバーが発生すると、すべての 1 次ポーリング・プログラムがポーリングを中断し、対応するバックアップ・ポーリング・プログラムがポーリングを開始します。フェイルオーバーは、個々の ncp_poller プロセスからトリガーできます。

制約事項: Network Manager は、 Tivoli Netcool/OMNIbusWeb GUI などの他の製品がサポートする、 Tivoli IntegratedPortal ロード・バランシング機能をサポートしません。

管理

デフォルトのログイン用ポートの変更Network Manager へのログイン用ポートが変更されました。新しいポートは 16310 (非セキュア・アクセス用) および 16311 (セキュア・アクセス用) です。例えば、セキュアな URL はhttps://localhost:16311/ibm/console のようになります。ここで、localhost はTivoli Integrated Portal サーバーの完全修飾ホスト名または IP アドレスです。非セキュア・アクセスは、セキュア・ポートにリダイレクトされます (リダイレクトされないように構成した場合を除く)。

GUI ロギングの向上Network Manager をセットアップして、GUI 問題のトラブルシューティングで使用できるログ・ファイルまたはトレース・ファイルを作成できます。ログ・ファイルは、ログ情報を IBM CommonBase Event (CBE) 形式と互換性のある標準形式で提供することで、ログを IBM Support Assistant Log Analyzer で分析できます。トレース・ファイルは、操作に関する詳細な技術情報を追加で収集し、問題解決能力の向上を目的としています。

メッセージ・バスの置換前のリリースのランデブー・メッセージ・バスは Really SmallMessage Broker (RSMB) に置き換えられました。rvd プロセスを置き換える新規メッセージ・バス・デーモン・プロセスの名前はncp_brokerd で、デフォルト・ポートは 1883 です。このプロセスは、先行プロセスと同じように必要なときに自動的に開始され、バックグラウンド・プロセスとして実行されます。

NCIM キャッシュトポロジー・マネージャー ncp_model は、検出されたトポロジー・データをリレーショナル・データベース形式で NCIM キャッシュに保管します。NCIM キャッシュ内のデータの形式は、NCIM トポロジー・データベースで使用される形式を基にしています。ncp_model はディスカバリー後、NCIM キャッシュ内に保管されて

リリース情報 13

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いるデータを使用して、最新のトポロジー・データでイベント・ゲートウェイおよびポーリング・エンジンを更新します。NCIM キャッシュの使用によって、イベント・ゲートウェイではトポロジー・データを使用したイベント・データの広範囲の強化を実行できます。

Network Manager プロセス・データベースの照会のための新しい認証方式OQL サービス・プロバイダー ncp_oql を構成して、NCIM データベースまたは Tivoli Netcool/OMNIbus ObjectServer を使用した認証を実行できるようになりました。既存の OQL サービス・プロバイダーの認証エンジン ncp_auth は、V3.9 では使用されなくなりました。

ディスカバリー

拡張されたディスカバリー状況 GUIディスカバリー状況 GUI が再設計され、より簡素化されたディスカバリー起動とモニターの機能が提供されます。ディスカバリー

は、「開始」

ボタンを押すだけで開始できるようになりました。最初に ncp_disco プロセスを停止する必要はありません。GUIには、ディスカバリー・プロセスをフェーズごとに明確に示す、新たに設計された表およびアイコンがあります。さらに、フェーズごとの所要時間や検出された IP アドレス数などの指標を使用した、以前のディスカバリーとの比較が提供されます。各フェーズについて、GUI ではディスカバリー・エージェントごとの進行状況を示します。各エージェントについては、エージェント状況、エージェントによって問い合わせが行われた IP アドレスの数、所要時間などの処理標識をモニターでき、選択されたエージェントによって処理された IP アドレスをリストすることもできます。

ネットワーク・テクノロジーによるディスカバリーの向上Protocol Independent Multicast、Internet Group Multicast、QinQなどのネットワーク・テクノロジーをディスカバーできるようになりました。ディスカバリー構成 GUI には、マルチキャスト・ディスカバリー構成用の新しい「マルチキャスト」タブがあります。

Perl API の改善Perl API の改善により、上級者およびビジネス・パートナーはNetwork Manager& のアクセス・テクノロジーおよびヘルパー・サブシステムをフルに使用することができます。Perl スクリプトから、SNMP、Telnet、および SSH を使用してデバイスにアクセスできます。また、定義されたアクセス資格情報を再利用することもできます。このアクセス機能は、右クリック Web ツールを変更または展開するときにも使用できます。

資料 Network Manager V3.9 の文書セットには、すべての新機能についての情報が記載されており、文書セットは情報アーキテクチャー・レビューに基づいて再編成されました。このセットには、Network Manager のカスタム・ディスカバリー・エージェントを構築できる Perl ディスカバリー API などの新規トピックも、対象範囲として含まれています。

14 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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イベント管理

イベント・エンリッチについての変更イベント・ゲートウェイ (Tivoli Netcool/OMNIbus ObjectServerからイベントを受信するプロセス) が再設計され、ncp_g_event と呼ばれています。イベント・ゲートウェイには、関連する一連のプラグインがあります。これらのプラグインは、強化されたイベントを ncp_g_event から受け取り、それらのイベントに対してさらにイベント・エンリッチを実行したり別のアクションを実行したりするモジュラー・プロセスです。イベント・ゲートウェイのプラグインの 1 つが RCA プラグインで、これは以前のリリースのncp_f_amos プロセスを置き換えるものです。他のイベント・ゲートウェイ・プラグインには、以下のものがあります。

v Disco プラグインは、受信したトラップに基づいてディスカバリーを開始します。 Disco プラグインは、以前のバージョンのNetwork Manager で使用されていたトラップ・ファインダーを置き換えるものです。

v Failover プラグインは、受信した Network Manager 正常性検査イベントに基づいてフェイルオーバーおよびフェイルバックを開始します。

v サービスに影響を与えるイベント (SAE) プラグインは、TivoliNetcool/OMNIbus からのイベント・データに基づいて、MPLSVPN、IP パス、およびカスタムのサービスに影響を与えるイベントを生成します。イベント・ゲートウェイへのプラグインとして SAE 機能を実装することで、サービスに影響を与える既存のイベント・エンジン ncp_ncosae を置き換えます。

Network Manager 状況イベントNetwork Manager は、Network Manager の各種プロセスの状況を示すイベントを生成できるようになりました。このイベントはNetwork Manager 状況イベントと呼ばれ、alerts.status のAlertGroup フィールドで ITNM Status という値を割り振られます。

RCA の変更RCA は、イベント・ゲートウェイの ncp_g_event プロセスのプラグインとして実行するようになりました。 RCA ルールは、以前のバージョンの Network Manager で使用されていた RCA ルール言語の代わりにスティッチャー言語を使用して作成および構成されます。

他の製品との統合

ディスカバリー・ライブラリー・アダプター (DLA) の機能拡張ディスカバリー・ライブラリー・アダプター (DLA) が拡張されて、データの収集およびエクスポートがさらに詳細化されました。Network Manager データ・エクスポートを調整することで、IBMTivoli Application Dependency Discovery Manager およびその他のディスカバリー・ライブラリー (IdML) ブックの利用者は、一般的な管理対象リソースの間に適切なリンクを作成するために必要なリソースおよび関係のみをインポートできます (例えば、ネットワ

リリース情報 15

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ーク・エッジ・エンティティー ID を提供するためのレイヤー 2セグメント接続)。 TADDM の他に TBSM および CCMDB をサポートする DLA は、以下を提供するために拡張されました。

v IPv6 のサポート。

v 指定された 1 つ以上のネットワーク・ビューのための DLA を作成するオプション。

v IBM Common Data Model (CDM) 2.10.11 への更新と、追加のCDM クラスの実装。

IBM Systems Director との統合Network Manager GUI のデバイスを右クリックすることによって、IBM Systems Director を Network Manager から起動できるようにシステムをセットアップできます。その後、選択されたデバイスに対して IBM Systems Director で様々な作業を実行できます。

IBM Tivoli Netcool Configuration Manager との統合Network Manager と Netcool Configuration Manager との統合によって、構成管理機能とポリシー・ベースの準拠機能が提供されます。Netcool Configuration Manager との統合によって、以下の機能が提供されます。

v Network Manager からのネットワーク接続情報を使用したNetcool Configuration Manager のシード。

v ネットワーク内での構成変更の検出と、ObjectServer によるNetwork Manager へのネットワーク変更イベントの生成。構成変更イベントを相関させて、根本原因かどうかを判別することができます。

v ネットワーク・デバイス構成が定義済みポリシーに準拠しない事例の検出や、非準拠の場合での ObjectServer による NetworkManager へのイベントの生成。

v トポロジー・マップのデバイスおよび AEL のイベントからの、構成変更レポートおよび構成履歴レポートの右クリックによるコンテキスト起動。

ポーリング

適応ポーリング変化するネットワーク条件に適応するポーリング・ポリシーのセットを定義できるようになりました。ポーリング・ポリシーに使用されるスコープは、モニター・イベントまたは他のソースからのイベントに基づいて変更できます。これらの適応性のあるスコープを使用することによって、ポリシーのしきい値イベントを使用して相互にチェーニングされたポリシーを定義し、変化するネットワーク条件に適応したモニターが可能です。

拡張された ネットワーク・ポーリング GUIネットワーク・ポーリング GUI が再設計されて、ポーリング・ポリシーおよびポーリング定義の作成および編集がさらに簡素化されました。各ポーリング・ポリシーについて、GUI を使用して、その

16 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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ポリシーでポーリングされるすべてのデバイスをリストできます。また GUI では、各ポーリング・ポリシーおよびポーリング定義の状況情報が表示されます。

ポーリング・ポリシーに複数のポーリング定義を関連付けできる各ポーリング・ポリシーに複数のポーリング定義を関連付けることができます。既存のネットワーク・ビューを使用してポーリング・ポリシー・スコープ用のデバイス・フィルターを指定します。これは、ポーリングと視覚化に同じデバイス・グループを使用することを意味します。また、ポーリング・ポリシー・スコープは、ポーリング・ポリシーと、そのポーリング・ポリシー内に含まれるポーリング定義の両方に定義されるようになりました。上記のポーリング・ポリシーは、ネットワーク・ビューに基づくデバイス・レベルのフィルタリングを含み、ポーリング・ポリシー内の各ポーリング定義は、クラス・ベースのフィルタリングとインターフェース・レベルのフィルタリングを含むことができます。

レポート作成

新しいレポート新しいレポートが提供され、トポロジー・ビュー、デバイスの可用性、およびデバイスを通過するトラフィックのモニターに役立ちます。新しいレポートの多くは Cognos® データ・モデルに基づいています。各レポートがどのデータ・モデルに基づいているかは、レポートの参照情報に指定されています。レポートは、.html、.pdf、および .csv の各出力用にフォーマット設定され、PostScript 形式とすることもできます。少なくとも、レポートを出力するファイル形式用の読み取りプログラムがコンピューターにインストールされていることを確認してください。例えば、.pdf 形式でレポートを出力する場合は、PDF リーダーをインストールしてください。Tivoli®

Common Reporting ツールを使用して、既存の Cognos ベースのレポートを編集したり、独自の Cognos ベースのレポートを作成したりすることができます。新しいレポートは、ネットワークの正常性を対象とします。新しいレポートの例を以下に示します。

v デバイス可用性要約: ICMP 待ち時間、sysUptime、パケット・ロスなどが含まれます。

v デバイス入口トラフィックの正常性の要約:snmpInBandwidth、ifInErrors、ifInDiscards などが含まれます。

v デバイス出口トラフィックの正常性の要約:snmpOutBandwidth、ifOutErrors、ifOutDiscards などが含まれます。

視覚化

デバイス間のアクティブ・リンクトポロジーを示すビューでデバイスを接続する回線がアクティブになったことで、ユーザーは接続の問題を特定でき、適切なツールをコンテキスト起動できます。

リリース情報 17

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イベント・フィルター済みビューイベント基準およびトポロジー基準に基づいてフィルタリングしたネットワーク・ビューを作成できるようになりました。例えば、「重大」イベントが発生したデバイスをすべて表示するネットワーク・ビューを作成できます。

改善された MIB グラフ改善された MIB グラフ機能によって、ユーザーはネットワーク・デバイスの特定の MIB 変数のリアルタイム・グラフを表示できます。SNMP MIB グラフ・ポートレットの使いやすさが向上したため、MIB グラフの構成がさらに簡単になりました。また、2 つのMIB 変数を同時にグラフ化できるようになりました。

トポロジーの検索の向上デバイスの検索が簡単になりました。また、ホップ・ビューの名前はネットワーク・ホップ・ビューに変更されました。また、特定のネットワーク・ビューを名前で検索できます。

Network Views・ツリーの機能拡張Network Views・ツリーに、ツリー内のテキストを検索できる検索機能が追加されました。これらの検索機能は、ネットワーク・ビュー GUI、パス・ビュー GUI のNetwork Views・ツリー、ポーリング・ポリシー・エディター のNetwork Views・ツリーで使用できます。 Network Views・ツリー内の状況アイコンはハイパーリンクになりました。状況アイコンをクリックすると、Active EventList (AEL) が開き、関連するネットワーク・ビュー内のエンティティーのイベントを示します。

新しいデフォルト・ネットワーク・ビュー新しいネットワーク・ビュー、例えば、アラートの重大度によって分けたデバイスのビューなどがデフォルトで使用できます。

ネットワーク・パスの新しいビューIPv4 ネットワーク・パスを構成するすべてのデバイスおよびリンクをネットワーク・パス・ビューに視覚的に表示することによって、これらをモニターできるようになりました。ネットワーク・パスを作成することもできます。この機能は MPLS TE トンネルもサポートします。

構造ブラウザーの機能拡張構造ブラウザーに、デバイス構造ツリー内のテキストを検索できる検索機能が追加されました。さらにデバイス構造ツリーには、ツリー内のナビゲーションを容易にするために、「すべて展開」ボタンと「すべて省略」ボタンが付けられました。デバイス構造ツリー内の状況アイコンはハイパーリンクになりました。状況アイコンをクリックすると、Active Event List (AEL) が開き、関連するエンティティーのイベントを表示します。

ネットワーク・ビューの表レイアウトネットワーク・ビューを表レイアウトで表示できるようになりました。表レイアウトを使用することで、トポロジー・データをフィルターおよびソートできます。

18 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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トポロジー・エディターネットワーク・ホップ・ビューで使用可能な新規トポロジー編集機能によって、検出されたトポロジーを手動で変更できます。ネットワーク・デバイスの追加、ネットワーク・デバイス間の接続の追加、ドメインからのデバイスの除去、およびデバイス間の接続の除去を実行できます。

Webtool が Microsoft Windows プラットフォームでサポートされるようになりました

Webtool が Microsoft Windows プラットフォームでサポートされるようになりました。これによって、ユーザーは NetworkManager のすべてのビューの右クリック・ポップアップ・メニューから、ツールをコンテキスト起動できます。

発表

http://www-01.ibm.com/common/ssi/index.wss から、Network Manager V3.9の発表資料をご覧いただけます。発表資料で以下の情報を確認できます。

v 詳細な製品説明 (新機能の説明を含む)

v 製品の位置付けの説明

v パッケージ化および注文の詳細

v 国際間の互換性情報

互換性に関する注意v 『コンポーネントおよび製品バージョンの変更』

v 21 ページの『Tivoli Integrated Portal の互換性』

v 21 ページの『Tivoli Netcool/OMNIbus V7.4 の互換性』

v 22 ページの『除去された互換性または制限された互換性』

v 22 ページの『非推奨の機能または除去された機能』

コンポーネントおよび製品バージョンの変更

以下の表に、Network Manager V3.9 リリースに属する主要なコンポーネントおよび製品バージョンでの変更点を示します。複数のコンポーネント・バージョンがリストされている場合は、どのバージョンが製品バージョンまたはフィックスパックに含まれているかを示しています。

表 2. コンポーネントおよび製品バージョンの変更

V3.9 GAV3.9 フィックスパック 1

V3.9 フィックスパック 2

V3.9 完全版製品イメージ・ダウンロードのリフレッシュ

V3.9 フィックスパック 3

V3.9 フィックスパック 4

V3.9 フィックスパック 5

リリース日 2011 年 2 月25 日

2012 年 2 月24 日

2012 年 7 月31 日

2012 年 9 月14 日

2013 年 2 月15 日

2014 年 4 月18 日

2016 年 8 月31 日

ビルド・レベル

3.9.0.32 3.9.0.32 3.9.0.68 3.9.0.71 3.9.0.97 3.9.0.116 3.9.0.131

リリース情報 19

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表 2. コンポーネントおよび製品バージョンの変更 (続き)

V3.9 GAV3.9 フィックスパック 1

V3.9 フィックスパック 2

V3.9 完全版製品イメージ・ダウンロードのリフレッシュ

V3.9 フィックスパック 3

V3.9 フィックスパック 4

V3.9 フィックスパック 5

DeploymentEngine のレベル

1.4.0.12 1.4.0.16

TivoliIntegratedPortal 1 のレベル

2.1.0.1 2.1.0.52.2.0.12.2.0.32.2.0.5

2.1.0.52.2.0.12.2.0.32.2.0.52.2.0.7

2.1.0.52.2.0.12.2.0.32.2.0.52.2.0.7

2.1.0.52.2.0.12.2.0.32.2.0.52.2.0.72.2.0.92.2.0.11

2.1.0.52.2.0.12.2.0.32.2.0.52.2.0.72.2.0.92.2.0.112.2.0.13

2.1.0.5 2

2.2.0.12.2.0.32.2.0.52.2.0.72.2.0.92.2.0.112.2.0.132.2.0.17

TivoliCommonReporting のレベル

2.1.0 暫定修正 1

2.1.0暫定修正 1 4

2.1.1 2

2.1.0 暫定修正 1 以降2.1.1

Fix Pack 5

3.15

IBM TivoliNetcool/OMNIbus のレベル (WebGUI を含む)

7.3.1 2 7.3.1 2

7.4 3

7.3.1 2

7.4 フィックスパック113

8.1 フィックスパック8

リモートサーバー上のみWeb GUI7.4フィックス

パック 5

表の注:

1. 各 Network Manager リリースでサポートされるレベルとの互換性について詳しくは、 21 ページの『TivoliIntegrated Portal の互換性』を参照してください。

2. 製品のこのバージョンまたはフィックスパックに含まれています。

3. 21 ページの『Tivoli Netcool/OMNIbus V7.4 の互換性』を参照してください。

4. 後続のバージョンもサポートされます。

5.制約事項: Tivoli Common Reporting 3.1 を使用できるのは、Netcool Operations Insight ユーザーのみです。

20 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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Tivoli Integrated Portal の互換性

製品には Tivoli Integrated Portal V2.1 が含まれていますが、Tivoli IntegratedPortal V2.2 もサポートされます。V2.1 から V2.2 にアップグレードするためのプロセスは以下のとおりです。

1. Network Manager V3.9 フィックスパック 2 以上を適用します。それより前のバージョンの製品は、Tivoli Integrated Portal V2.2 との互換性がありません。

2. V2.2.0.1 のシグニチャー・ファイルを含んだ Tivoli Integrated Portal FIT パッケージを適用します。

3. Tivoli Integrated Portal フィーチャー・パックを適用します。

4. Tivoli Integrated Portal V2.2.0.x にアップグレードします。

FIT パッケージ、フィーチャー・パック、およびすべてのフィックスパックは、IBM Fix Central (https://www-933.ibm.com/support/fixcentral/) から入手できます。 V2.2.0.x は、Tivoli Integrated Portal の最新のフィックスパックを示します。一部のフィックスパック (2.2.0.3 や 2.2.05 など) は、製品インストールの一部としてのみ適用され、個別に入手することはできません。

Network Manager V3.9 完全版製品イメージのリフレッシュ (2012 年 9 月 14 日にリリースされたビルド・レベル 3.9.0.71) またはそれ以降のバージョンは、既存のTivoli Integrated Portal V2.2 にインストールすることができます。

V2.2.0.x の最新バージョンについては、IBM DeveloperWorks の Tivoli IntegratedPortal 認定マトリックス (https://www.ibm.com/developerworks/community/groups/service/html/communityview?communityUuid=26d4aa47-4fd6-460d-a93b-3ee8945324d6) を参照してください。

制約事項: Network Manager を既存の 32ビットまたは 64 ビットの TivoliIntegrated Portal V2.2 環境に インストール することはできますが、32 ビットから 64 ビットにアップグレード することはできません。 Network Manager を 64ビットとして実行するには、64 ビットの Tivoli Integrated Portal にインストールします。 32 ビット・システムから Network Manager カスタマイズ・データをエクスポートして 64 ビット・システムにインポートできます。

JRE の互換性

Fix Pack 3 Oracle JRE 1.7.0.51 で導入された新規の認証および許可機能によって、Network Manager および Tivoli Netcool/OMNIbus Web GUI のアプレットの実行が妨げられる可能性があります。Network Manager でこの問題を解決する方法については、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21659962を参照してください。 Web GUI でこの問題を解決する方法については、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21662212を参照してください。

Tivoli Netcool/OMNIbus V7.4 の互換性

制約事項: 既知の問題があるため、Network Manager 3.9 インストーラーは、Linux および Solaris システム上で Tivoli Netcool/OMNIbus 7.4 をインストールまたは構成できません。この問題があるため、Network Manager 3.9 に付属してい

リリース情報 21

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る ConfigOMNI スクリプトは、Linux および Solaris システム上で TivoliNetcool/OMNIbus 7.4 を構成できません。この問題およびその解決方法については詳しくは、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21615671 にあるトラブルシューティング技術情報を参照してください。

除去された互換性または制限された互換性

Network Manager V3.9 では、以下のデータベース、オペレーティング・システム、ブラウザー、および製品のサポートが除去または制限されています。

v データベース: MySQL 5.0 および IBM DB2 8.2 はサポートされません。Oracle11g は、Linux on System z® オペレーティング・システムではサポートされません。(Linux on System z システム上の Oracle 11g 用のクライアント・ライブラリーは、Network Manager V3.9 GA リリース時点では使用できません。)

注意:Linux on System z オペレーティング・システム上の Oracle 11g データベース・サーバーに対して Oracle 10g のクライアント・ライブラリーを使用しないでください。使用すると、データベース・デッドロックが発生します。

v オペレーティング・システム: Red Hat Enterprise Linux バージョン4、Windows 2003、AIX® 5.3、SuSE Linux Enterprise Server (SLES)9、Solaris 9、および SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11.0 SP2 はサポートされません。SLES 11.0 SP2 について詳しくは、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21619336 を参照してください。 サポートされるオペレーティング・システムについて詳しくは、「IBM Tivoli Network ManagerIP Edition インストールと構成ガイド 」で「サポートされるオペレーティング・システム」を検索してください。

v ブラウザー: Internet Explorer 6 はサポートされません。 サポートされるブラウザーについて詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」で『Web アプリケーション用にサポートされているブラウザー』を検索してください。

v Tivoli Common Reporting: MySQL データベースを使用する Linux on Systemz オペレーティング・システムでは、レポートはサポートされません。

v

非推奨の機能または除去された機能v Tivoli Netcool/OMNIbus のプローブ用の nco_p_ncpmonitor.map ファイルは、

使用されなくなったため、除去されました。

v DLA 構成ファイルで、ncp.dla.validateComputerSystemFqdn プロパティーが使用されなくなりました。

システム要件

ハードウェアおよびソフトウェアの要件と、デプロイメントの考慮事項については、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」の『インストールの計画』を参照してください。

IBM Prerequisite Scanner V1.2.0.10 は、Network Manager V3.9 をサポートします。IBM Prerequisite Scanner は、スタンドアロンの前提条件検査ツールで、Tivoli 製品または IBM ソリューションのインストールやアップグレードを行う前

22 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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に、システム環境の分析を行います。IBM Prerequisite Scanner は、NetworkManager 製品には含まれていません。これは、IBM Fix Central からダウンロードできます。Network Manager インストーラーおよびランチパッド内の前提条件検査機能に代わるものとして、IBM Prerequisite Scanner を使用できます。これは複数の製品に対するコンピューターの適合性を評価できるため、複数の製品をホストするコンピューターか、またはソリューションをホストするコンピューターで役立ちます。このツールのダウンロード方法および実行方法に関する詳細と、サポートされる製品のリストについては、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24031503 を参照してください。

インストールおよびアップグレードに関する注意事項

Network Manager のインストールの概要については、「IBM Tivoli NetworkManager IP Edition Quick Start Guide」を参照してください。この資料は、製品メディア、Passport Advantage®、または IBM Knowledge Center(http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSSHRK_3.9.0/com.ibm.networkmanagerip.doc_3.9/itnm/ip/wip/common/welcome.htm) から入手できます。

Network Manager をインストールしたら、Tivoli Netcool/OMNIbus などの関連製品についてアップグレードやパッチがないかどうかをサポート担当者に確認します。常に最新のパッチを適用してください。

フィックスパック 5 で提供されている ospfNbrState ポーリング・ポリシーを既存のドメイン用に有効化するには、以下のコマンドを実行します。

ncp_perl $NCHOME/precision/scripts/perl/scripts/get_policies.pl -to domain=DOMAIN_NAME -from file=$NCHOME/precision/scripts/sql/data/ospfNbrState.xml

ここで DOMAIN_NAME は、ポリシーを使用する既存のドメインの名前です。 フィックスパック 5 のインストール後に作成したドメインは、このポーリング・ポリシーへ自動的にアクセスできます。

インストール前の Tivoli Netcool/OMNIbus のアップグレード

Oracle 11 または 12 をトポロジー・データベースとして使用し、IBM TivoliNetcool/OMNIbus を Network Manager フィックスパック 5 と同じ Solaris サーバーにインストールしている場合、フィックスパック 5 をインストールする前にIBM Tivoli Netcool/OMNIbus 7.4 をインストールまたは 7.4 にアップグレードする必要があります。

アップグレード・スクリプトの更新

Network Manager のインストール済み環境を Network Manager V3.9 フィックスパック 5 に複製またはマイグレーションする場合、最初に以下のインポート・スクリプトとエクスポート・スクリプトを更新する必要があります。$NCHOME/precision/install/scripts/nmExport、 $NCHOME/precision/install/scripts/nmImport、および $NCHOME/scripts/upgrade/ITNMExportNetworkViews.pl。 Network Manager フィックスパック 5 のインストールが済んだら、nmExport スクリプトと nmImport スクリプトを、NetworkManager のメジャー・バージョンのインストール・ファイルを解凍した場所のscripts ディレクトリーにコピーします。 あるいは、ExportPackage.tar を使用し

リリース情報 23

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ている場合、これらのスクリプトは、.tar ファイルを解凍した scripts ディレクトリーにコピーします。 これらのスクリプトは、既存のインストールやフィックスパックのインストールから実行することはできません。 また、ITNMExportNetworkViews.pl スクリプトを、同じ場所の migration/bin/ ディレクトリーにコピーします。

SLES 10 での Informix V11.5 のインストール

SLES 10 では、Informix V11.5 のみがサポートされます。ここではそのインストールについて説明します。

1. http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=3118&uid=swg24028957 にあるダウンロード文書の説明に従って、Informix 11.5 パッケージを入手します。Informix 11.5 は、パスポート・アドバンテージから入手できます。これは、他の Network Manager V3.9 インストール・パッケージと共にリストされています。

2. データベースをインストールします。詳しくは、Informix 11.5 KnowledgeCenter (http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSGU8G_11.50.0/com.ibm.start.doc/welcome.htm) で「Informix のインストール」を検索してください。

3. データベースを構成します。詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IPEdition インストールと構成ガイド 」で『UNIX での既存の Informix データベースの構成』を検索してください。

V11.5 から V11.7 への Informix のアップグレード

製品に組み込まれている Informix のバージョンは、ダウンロードした製品イメージによって異なります。基本の GA イメージには Informix Workgroup EditionV11.5 (11.50.xC6) が含まれています。完全版製品イメージのリフレッシュ (2012 年9 月 14 日にリリースされたビルド 3.9.0.71) には、Informix Growth EditionV11.7 (11.70.xC5) が含まれています。基本の GA 製品イメージを実行している場合は、V11.5 から V11.7 にアップグレードできます。

制約事項: SUSE Enterprise Linux 10 では、このアップグレードを実行できません。詳しくは、『SLES 10 での Informix V11.5 のインストール』を参照してください。

アップグレードの前に、既存のデータベースをバックアップしてください。さまざまな種類のバックアップが可能です。詳しくは、Informix 11.5 Knowledge Center(http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSGU8G_11.50.0/com.ibm.start.doc/welcome.htm) で「バックアップおよび復元のガイド」を検索してください。

以下の説明は、Network Manager V3.9 に限定して簡略化しています。 Informixデータベースのアップグレードでは、多数のオプションを選択できます。詳しくは、Informix 11.7 の資料 (http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSGU8G_11.70.0/com.ibm.welcome.doc/welcome.htm) で、『Informix の新規バージョンへのマイグレーション』を検索してください。

v 25 ページの『V11.5 から V11.7 への Informix のアップグレード (UNIX)』

24 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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v 27 ページの『Informix の V11.5 から V11.7 へのアップグレード(Windows)』

V11.5 から V11.7 への Informix のアップグレード (UNIX)1. Informix 11.7 インストール・パッケージを、IBM パスポート・アドバンテー

ジからダウンロードします。部品番号については、使用するオペレーティング・システム用のダウンロード資料 (http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=3117&uid=swg24028958) を参照してください。

2. 以下のコマンドを実行して、実行中のすべての Network Manager プロセスを停止します。

itnm_stop -domain domain

3. ユーザー informix でログインし、環境セットアップ・ファイル$NCHOME/platform/arch/informix/setup.ksh を読み込みます (arch は製品がインストールされているオペレーティング・システム)。

4. 以下のコマンドを実行して、Informix をシャットダウンします。

onmode -ky

5. root ユーザーとしてログインします。

6. 既存の Informix 11.50 ディレクトリーの名前を変更します。以下に例を示します。

mv $NCHOME/platform/arch/informix $NCHOME/platform/arch/informix1150

7. Network Manager インストール・パッケージを解凍します。

8. インストール・パッケージで、informix ディレクトリーに変更し、以下のように Informix インストーラーを開始します。

./ids_install -i console

9. 概要説明を読んで使用条件の条項に同意します。次に、製品およびフィーチャーをインストールするためのオプションを選択します。

10. インストール・ディレクトリーの指定を求めるプロンプトが出されたら、元のディレクトリーを指定します。つまり、名前を変更する前のディレクトリー名です。例: $NCHOME/platform/arch/informix

11. カスタム・インストールを選択します。役割分担についてのプロンプトが出されるまでは、デフォルトのオプションを選択します。役割分担を有効にしないオプションを選択します。

12. サーバー・インスタンスを作成しないというオプションを選択します。次に、インストールの残りの部分についてはデフォルト値を受け入れます。これで、Informix がインストールされます。

13. 以下の Informix 構成ファイルおよびデータベース・ファイルを、V11.5 インストール済み環境から V11.7 インストール済み環境にコピーします。arch

は、製品がインストールされているオペレーティング・システムです。ファイルの所有権、グループ、および権限が同じままであることを確認します。

$NCHOME/platform/arch/informix1150/setup.ksh$NCHOME/platform/arch/informix/setup.ksh$NCHOME/platform/arch/informix1150/setup.csh$NCHOME/platform/arch/informix/setup.csh$NCHOME/platform/arch/informix1150/etc/$ONCONFIG$NCHOME/platform/arch/informix/etc/$ONCONFIG

リリース情報 25

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$NCHOME/platform/arch/informix1150/etc/sqlhosts.$INFORMIXSERVER$NCHOME/platform/arch/informix/etc/sqlhosts.$INFORMIXSERVER$NCHOME/platform/arch/informix1150/databases$NCHOME/platform/arch/informix/

14. $NCHOME/platform/arch/informix/etc/$ONCONFIG ファイルを以下のように編集します。

v 以下の行を追加します。

ANSI_TO_IFMX_JOIN 1SQL_DEF_CTRL 0x0000000C

v パフォーマンスをさらに向上させるために、以下の値を設定します。

VP_MEMORY_CACHE_KB 2048LOCKS 100000SHMVIRTSIZE 153600SHMADD 38400EXTSHMADD 38400STACKSIZE 128DS_TOTAL_MEMORY 2048000MAX_PDQPRIORITY 0DS_NONPDQ_QUERY_MEM 512000IFX_FOLDVIEW 1

v 以下のようにバッファー・プール設定を変更します。

– AIX BUFFERPOOL size=2K,buffers=100000

– その他のすべてのオペレーティング・システム: BUFFERPOOL

size=2k,buffers=51200

v サーバーのプロセッサーが 3 個未満の場合は、以下の行を追加します。

VPCLASS cpu,num=1,noageSINGLE_CPU_VP 1

15. Solaris Cognos レポートとの互換性を確保するために、32 ビット CSDKをインストールします。

a. 解凍した Network Manager インストール・パッケージで、Informix/Informix32bit に変更し、以下のコマンドを実行します。

./installclientsdk -i console

b. CSDK を $NCHOME/platform/arch/informix_csdk32 にインストールします。

c. インストールに関するデフォルト値を受け入れます。

16. 次のコマンドを使用して Informix 11.70 を開始します。

oninit

Informix によってデータベースは開始時に自動的にアップグレードされます。

注意:コマンド oninit -i は使用しないでください。使用すると、NetworkManager データベースが破棄されます。

17. Informix online.log ファイルでアップグレードの進行状況をモニターします。以下のメッセージがログに追加されたら、アップグレードは完了です。

Conversion Completed SuccessfullyOn-Line Mode

26 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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18. Network Manager プロセスを開始します。これで、製品を使用できるようになりました。

Informix の V11.5 から V11.7 へのアップグレード (Windows)1. Informix 11.7 インストール・パッケージを、IBM パスポート・アドバンテー

ジからダウンロードします。部品番号については、使用するオペレーティング・システム用のダウンロード資料 (http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=3117&uid=swg24028958) を参照してください。

2. 「スタート」メニュー項目を使用して、Network Manager プロセスを停止します。詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition 管理ガイド」で『Windows での Network Manager プロセスの停止』を検索してください。

3. ユーザー informix でログインし、環境セットアップ・ファイル%NCHOME%/platform/architecture/informix/setup.ksh を読み込みます(architecture は製品がインストールされているオペレーティング・システム)。

4. 以下のコマンドを使用して、Informix をシャットダウンします。

onmode -ky

5. 以下のファイルをバックアップします。

C:¥IFMXDATA¥ITNM¥*

%INFORMIXDIR%¥etc¥%ONCONFIG%

%INFORMIXDIR%¥etc¥onconfig.std

%INFORMIXDIR%¥etc¥oncfg*

%INFORMIXDIR%¥etc¥sm_versions

%INFORMIXDIR%¥aaodir¥adtcfg.*

%INFORMIXDIR%¥dbssodir¥adtmasks.*

6. 次のコマンドを実行してプロンプトに従うことにより、Informix JDBC v.3.50ドライバーをアンインストールします。

java -cp C:¥Program Files¥IBM¥Informix_JDBC_Driver¥_uninst¥uninstall.jar run

7. 「コントロール パネル」 > 「プログラムの追加と削除」をクリックして、IBM Informix Client SDK 3.50 をアンインストールします。

8. Informix 11.50 を以下のようにアンインストールします。

a. 「スタート」 > 「すべてのプログラム」 > 「IBM Informix DynamicServer 11.50」 > 「インストールの変更」をクリックします。

b. 「除去」オプションを選択します。

c. 「データベースはすべて保持するがサーバーのバイナリーは削除する」が選択されていること、ならびに「すべてのユーザー ID を削除」および「グループの削除」が選択されていないことを確認します。

9. %NCHOME%¥platform¥win32¥informix ディレクトリーを削除します。

10. C:¥Windows¥System32¥drivers¥etc¥services ファイルで、以下の行が存在する場合は削除します。

svc_ids_1150_0 9088/tcp #ITNMsvc_drda 9089/tcp #svc_drda

リリース情報 27

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11. Network Manager インストール・パッケージを解凍し、informix ディレクトリーに変更します。

12. インストール・パッケージ内の informix ディレクトリーに変更します。

13. Informix 11.70 をインストールします。

a. setup.exe を実行して Informix インストーラーを開始します。

b. 概要説明を読んで使用条件の条項に同意します。

c. インストール先として次の場所を選択します: %NCHOME

%¥platform¥win32¥informix

d. カスタム・インストールを選択します。

e. 製品の選択はデフォルトのままにします。

f. 「ユーザー Informix のアカウント」を選択します。

g. 役割分離はクリアしたままにしておきます。

h. サーバー・インスタンスを作成しないというオプションを選択します。

i. インストール処理の最後のデータ・サーバー・パッケージはインストールしないでください。

14. Informix がインストールされたら、以下のように新しいサーバー・マネージャーを作成します。

a. 「プログラム」 > 「IBM Informix Dynamic Server 11.70」 > 「サーバー・マネージャー (Server Manager)」をクリックします。

b. 「新規作成」を選択します。

c. 「サーバー番号」 は 「0」を設定します。

d. 「動的サーバー名」には「ITNM」と指定します。

e. 「TCP ソケット」のパラメーターは「turbo」および「9088」のままにします。

f. 「DB 領域名」は「ncimdbspace」と設定します。

g. 保管場所はデフォルトのままにします。

h. 「デフォルトの SB 領域名」は「ncimsbspace」と設定します。

i. 保管場所はデフォルトのままにします。

j. Informix ユーザーのパスワードを入力します。

k. マシン名はデフォルトのままにします。

l. プロンプトが出ても初期化しないでください。

m. 既存のルート DB 領域が検出された後に、次に進むように促すプロンプトが出たら、「いいえ」と応答します。

15. %NCHOME%¥platform¥win32¥informix¥etc¥onconfig.ITNM ファイルをバックアップ・コピーで置き換えます。

16. onconfig.ITNM ファイルで以下の行を追加します。

ANSI_TO_IFMX_JOIN 1SQL_DEF_CTRL 0x0000000C

17. パフォーマンス上の効果を高めるために、この同じファイルに以下の値が設定されていることを確認します。

VP_MEMORY_CACHE_KB 2048LOCKS 100000SHMVIRTSIZE 153600

28 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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SHMADD 38400EXTSHMADD 38400STACKSIZE 128DS_TOTAL_MEMORY 2048000MAX_PDQPRIORITY 0DS_NONPDQ_QUERY_MEM 512000IFX_FOLDVIEW 1BUFFERPOOL size=4k,buffers=75000,lrus=8,lru_min_dirty=50,lru_max_dirty=60

18. サーバーのプロセッサーが 3 つより少ない場合は、onconfig.ITNM ファイルに必ず次の行を含めます。

VPCLASS cpu,num=1,noageSINGLE_CPU_VP 1

19. 以下のコマンドを実行して、言語サポート用の環境変数をレジストリーに設定します。

reg add "HKLM¥System¥CurrentControlSet¥Control¥Session Manager¥Environment"/v DB_LOCALE /d EN_US.UTF8reg add "HKLM¥System¥CurrentControlSet¥Control¥Session Manager¥Environment"/v CLIENT_LOCALE /d EN_US.UTF8reg query HKLM¥Software¥Wow6432Node¥Informix¥Online¥ITNM¥Environment > nul 2>&1IF %ERRORLEVEL%==0 (reg add HKLM¥Software¥Wow6432Node¥Informix¥Online¥ITNM¥Environment/v GL_USEGLU /d 1reg add HKLM¥Software¥Wow6432Node¥Informix¥Online¥ITNM¥Environment/v DB_LOCALE /d EN_US.UTF8reg add HKLM¥Software¥Wow6432Node¥Informix¥Online¥ITNM¥Environment/v CLIENT_LOCALE /d EN_US.UTF8) ELSE (reg add HKLM¥Software¥Informix¥Online¥ITNM¥Environment /v GL_USEGLU /d 1reg add HKLM¥Software¥Informix¥Online¥ITNM¥Environment /v DB_LOCALE /dEN_US.UTF8reg add HKLM¥Software¥Informix¥Online¥ITNM¥Environment /v CLIENT_LOCALE/d EN_US.UTF8)

既存のレジストリー値を上書きするか確認を求めるプロンプトが出たら、「はい」を選択します。

20. %NCHOME%¥platform¥win32¥informix¥ITNM.CMD ファイルで、末尾近くにある 2行を以下のように変更します。

set CLIENT_LOCALE=EN_US.UTF8set DB_LOCALE=EN_US.UTF8

変更が行われたことを確認するために、「プログラム」 > 「IBM InformixDynamic Server 11.70」 > 「ITNM」をクリックし、SET コマンドを実行します。環境変数が正しく設定されていれば、以下の出力が表示されます。

CLIENT_LOCALE=EN_US.UTF8DB_LOCALE=EN_US.UTF8

21. 次のコマンドを使用して Informix 11.70 を開始します。

oninit -w

Informix によってデータベースは開始時に自動的にアップグレードされます。アップグレード処理には数分かかります。

22. Informix %NCHOME%¥platform¥win32¥informix¥ITNM.log ファイルでアップグレードの進行状況をモニターします。以下のメッセージがログに追加されたら、アップグレードは完了です。

リリース情報 29

Page 36: IBM Tivoli Network Manager IP EditionnX...v Kernel-Based Virtualization は、 SUSE Linux のサポート対象のすべてのバージ ョンでサポートされています。v

Conversion Completed SuccessfullyOn-Line Mode

23. Network Manager および Tivoli Integrated Portal のプロセスを開始します。

Fix Pack 5

ディスカバリー・コレクターのための SSL の構成

Network Manager のインストール後、HTTPS プロトコルを使用するAlcatel5620SamSoap、Alcatel5620SamSoapFindtoFile、または Alcatel5529IdmSoapコレクターを使用したい場合は SSL を構成する必要があります。

これらのコレクター用に SSL を構成するには、以下の手順を実行します。

1. コレクターがインストールされているサーバー上に OpenSSL 1.0.2h ライブラリーをインストールします。

2. パスを OpenSSL 1.0.2h 実行可能プログラムにエクスポートします。

3. 以下のコマンドを実行します。

run "openssl s_client -connect server:8443 -showcerts -tls1 -no_ssl2 -no_ssl3"

ここで server は、SAM5620 または SAM5620 EMS の IP アドレスです。

4. コマンド出力から SSL 証明書 (-----BEGIN CERTIFICATE----- から -----ENDCERTIFICATE----- まで) を抽出します。 SSL 証明書は、以下の例に類似しています。

-----BEGIN CERTIFICATE-----MIIDVzCCAj+gAwIBAgIED+J/BjANBgkqhkiG9w0BAQsFADBcMREwDwYDVQQGEwhNYWxheXNpYTELMAkGA1UECBMCUEoxDzANBgNVBAcTBlVwdG93bjEMMAoGA1UEChMDSUJNMQswCQYDVQQLEwJRQTEOMAwGA1UEAxMFS0wgUUEwHhcNMTQxMDI5MDc1NjQ5WhcNMTUxMDI5MDc1NjQ5WjBcMREwDwYDVQQGEwhNYWxheXNpYTELMAkGA1UECBMCUEoxDzANBgNVBAcTBlVwdG93bjEMMAoGA1UEChMDSUJNMQswCQYDVQQLEwJRQTEOMAwGA1UEAxMFS0wgUUEwggEiMA0GCSqGSIb3DQEBAQUAA4IBDwAwggEKAoIBAQCh+7X25fKXdaI0cY1ivl4eagbgALMdL2cdJWthTk2O7Smspr+PEmf6nC3uG9pW1MEWPmJcOY8UOJ+xsTrkXOPqZQ4VuN1fYEIdhYq7ACVl4a2qDDzceI3dAjl3QehPT7j2tDa20ZdFBG7Yv5k1f75LdaF4AG4FPcAE9eL3XE/JU4sUVzlVCd1cu5W7icciFk3xIYHK+RjfDxvvomOGmYizu4zrbD/ASZlOo25o4LEQW8Qn6k4mDqRR87KxjiG7XuWx92098cTkz9bvVxUI98KwxYBTABZrXztR01Ay2bY3TffzCuIXxhI0UxC5//6LlH5hOQSw4SC7w+ZigWOI/ZKBAgMBAAGjITAfMB0GA1UdDgQWBBS55x8IYd1uiZJgXjnBrwVJ63edjzANBgkqhkiG9w0BAQsFAAOCAQEADqQsKBwKtj9kxjAqFAGuszg31276r45Nle8wRDuBxb4zdHldbS2XEbLnlfoZ0DXGhs8t0bWQLv7EsPJSSiCgJRFyV0g5xssuGBTUCDc5dK3rm2/Ve+yqCH5bklqq6ZXwGPhCaWETM+Cx3/njl3Rn1zPwU1QZXlI5E7+K381Yi2/gp4o98ZT/hDlMGhyI3ZyOiXeDhvN/0zRZa+OTGVayW0usxYRJsjY1wJnFPgXpDQSibRDixusNWw7AN+8KVr69Y6pFRINdr/CGv7oUjn17TvZ3qvgTkYgh9IahXQZNhB8gIT2d0xSkvk1djQPUwOeslsCP08k0zFDnCFIbu3mgQQ==-----END CERTIFICATE-----

5. 各コレクターの certs サブディレクトリーの SSL 証明書ファイルのコンテンツを上書きします。

6. AIX では、LIBRARY 環境変数をエクスポートして OpenSSL 1.0.2h ライブラリー・パスを組み込みます。

7. Solaris、Linux、および Windows では、LD_LIBRARY_PATH 環境変数をエクスポートして OpenSSL 1.0.2h ライブラリー・パスを組み込みます。

30 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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既知の問題

GA リリース時点での Network Manager V3.9 の既知の問題は、これらのリリース情報に記載されています。GA リリース後に判明した既知の問題は、個別の技術情報の形式でサポート知識ベース (http://www-01.ibm.com/software/sysmgmt/products/support/IBMTivoliNetworkManagerIPEdition.html) に文書化されています。問題が検出されて解決されると、IBM サポート・チームが知識ベースを更新します。知識ベースを検索すると、問題の対処法または解決策を迅速に見つけることができます。バージョン 3.9 の製品の技術情報をすべて検索するには、http://www-01.ibm.com/support/search.wss?tc=SSSHRK&q=technote+3.9を参照してください。

製品フィックスパックの既知の問題

以下の既知の問題が、製品フィックスパックに影響を与えます。影響を受けるフィックスパックを、アイコンで示しています。

IBM Tivoli Business Service Manager との統合

フィックスパック 5 では、ncp_dla.properties ファイルにパラメーターncp.dla.refresh.book が含まれています。 このパラメーターはデフォルトでは true に設定されています。

XML Toolkit プロセスを使用して IDML ファイルを IBM Tivoli BusinessService Manager にインポートする必要がある場合、このパラメーターがfalse に設定されていることを確認してください。 パラメーターが TRUEに設定されている場合、新規デバイスはインポートされません。

Tivoli Common Reporting 3.1 および Internet ExplorerTivoli Common Reporting 3.1 と Internet Explorer 10 および 11 についての問題は、以下の技術情報を参照してください。

v http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21657313

v http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21974757

Informix データベース・アップグレード時の問題のないエラー・メッセージ

updateInformix_39_FP5.sh スクリプトを使用して Informix 11.5 をアップグレードする場合、以下のメッセージのような警告メッセージが表示される場合があります。

201: A syntax error has occurred.Error in line 1Near character position 17

Windows の Netcool/OMNIbus WebGUI の CGI スクリプト

Network Manager V3.9 を Netcool/OMNIbus WebGUI フィックスパック 5 と共にインストールした場合、CGI スクリプトを使用するツールを右クリックしても機能しない場合があります。perl.exe に対して適切な場所を使用するように CGI スクリプトを編集する必要があります。 スクリプトを編集するには、以下の手順を実行します。

1. %NCHOME%\omnibus_webgui\etc\cgi-bin ディレクトリーに変更します(例: C:\IBM\tivoli\netcool\omnibus_webgui\etc\cgi-bin\)

リリース情報 31

Page 38: IBM Tivoli Network Manager IP EditionnX...v Kernel-Based Virtualization は、 SUSE Linux のサポート対象のすべてのバージ ョンでサポートされています。v

2. ファイル ncp_ping_nt.cfg、 launch-rootcause-event.cfg、およびlaunch-suppressed-events.cfg を編集します。

3. スクリプト内の perl.exe の場所が正しいことを確認します。 例えば、Perl の場所をデフォルト・ロケーションに定義する行を以下のように変更します。

#!C:\IBM\tivoli\netcool\precision\perl\bin\perl.exe

Fix Pack 3 非常に規模の大きいネットワーク・ビューが、ロードできないか、ロードに時間がかかる

数百個以上のデバイスを含むネットワーク・ビューは、ロードに時間がかかるか、ロードできないことがあります。Java コンソールが有効である場合、メモリー不足エラーが表示される可能性があります。ビューの規模が大きい場合、ビューレンダリングと、イベントの状況の取得のための TivoliNetcool/OMNIbus への登録の両方の面から、メモリー・フットプリントが大きくなります。この問題を解決するには、以下のオプションがあります。

v フィックスパック 3 暫定修正 1 またはフィックスパック 4 を適用して、Tivoli Netcool/OMNIbus への登録によって発生するメモリー・フットプリントを改善する。

v 多数のデバイスを含むネットワーク・ビューを日常的に使用する場合は、JVM ヒープ・サイズを増やす。必ず事前に Oracle 資料をお読みください。

1. 「Java コントロール パネル」で、「Java」タブをクリックします。次に、ランタイム設定を表示するために「表示」をクリックします。

2. 「ランタイム・パラメータ」フィールドに -Xmx N と入力します。ここで N は、新しい最大ヒープ・サイズです。例えば 256 MB に増やすには、-Xmx 256M と入力します。次に、「OK」をクリックします。

3. 「適用」をクリックしてから、「OK」をクリックします。

Fix Pack 3

Fix Pack 4

Tivoli Integrated Portal V2.2.0.9 以降へのアップグレード

後に、非常に規模の大きいネットワーク・ビューがロードされないこの問題は、数百個以上のデバイスを含むネットワーク・ビューに影響します。ネットワーク・ビューがハングするか、またはデバイスが表示されても、イベント状況やその他の詳細は表示されません。次のエラーがSystemOut.log ファイルに書き込まれます。

com.ibm.wsspi.webcontainer.util.RequestUtils parseQueryString SRVE0325E:要求ごとに許可されるパラメーターの最大数 10,000 に対して、現在は10,000 で、さらに追加することはできません (Exceeding maxi-mum parameters allowed per request 10,000 ,current10,000, cannot add more.)。

この問題は、IBM WebSphere® V7.0.0.23 以降で、セキュリティー上の理由により、要求ごとに許可されるパラメーター数への制限が導入されたために発生します。Tivoli Integrated Portal V2.2.0.9 には、WebSphere V7.0.0.23が含まれます。さらに新しいバージョンの Tivoli Integrated Portal には、新しいバージョンの WebSphere が含まれます。

32 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

Page 39: IBM Tivoli Network Manager IP EditionnX...v Kernel-Based Virtualization は、 SUSE Linux のサポート対象のすべてのバージ ョンでサポートされています。v

この問題を解決するには、Web コンテナーのカスタム・プロパティーcom.ibm.ws.webcontainer.maxParamPerRequest を変更します。詳しくは、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21670554を参照してください。

Fix Pack 4

ネットワーク・ビューのドリルダウン機能が Firefox ESR 24 で作動し

ない ネットワーク・ビュー内のドリルダウン機能 (すなわち表示ペイン内でビューまたはビュー・コンテナーを表すノードをクリックしてそのビューまたはコンテナーを表示する場合) が作動しません。ビューまたはコンテナーをクリックしても、何も起こりません。この問題は、Firefox ESR 24 ブラウザーを使用している場合にのみ発生します。この問題を回避するには、GUIの左側にある「ネットワーク・ビュー」メニュー内のツリー構造までクリックして、ビューまたはコンテナーにナビゲートします。「ネットワーク・ビュー」メニュー内のツリー構造が使用するシステム・リソースの量は、ドリルダウン機能が使用する量よりも少なくなります。

Fix Pack 4

Firefox ESR 24 でレイアウト間の切り替えを行った後にネットワーク・

ビュー・レイアウトを保存できないネットワーク・ビューのレイアウトを表レイアウトから別のレイアウトに変更するか、別のレイアウトから表レイアウトに変更する場合、新しいレイアウトを保存できません。「保存」をクリックした後、ビューには元のレイアウトが再ロードされ、指定した新規レイアウトはロードされません。この問題は、Firefox ESR 24 ブラウザーを使用している場合にのみ発生します。この問題を回避するには、常に、必要なレイアウトで新規ネットワーク・ビューを作成してください。表レイアウトへの切り替えまたは表レイアウトからの切り替えは行わないでください。この問題は、表レイアウトのみに影響します。階層レイアウト、対称レイアウト、直交レイアウト、円形レイアウト、およびグリッド・レイアウトの間の変更は、問題なく実行できます。

Fix Pack 4

「デバイスの追加」右クリック・メニューによって「ホップ・ビュー」

に「デバイスの追加ウィザード」が表示されない「ホップ・ビュー」で、「トポロジー管理」 > 「デバイスの追加」右クリック・メニューを使用した場合に、デバイスが選択されていないと、「デバイスの追加ウィザード」は開きません。この問題を回避するには、「トポロジー管理」 > 「デバイスの追加」をクリックする前に「ホップ・ビュー」でデバイスを選択するようにしてください。

GA 製品の既知の問題

GA (2011 年 2 月 25 日) の時点で、以下の重要な問題が確認されています。

ncp_g_event からの NmosDomainName 関連エラーの解決

サービスに影響を与えるイベント (SAE) を使用しているときにncp_g_event から NmosDomainName 関連のエラーが発生した場合は、SAE の生成をサポートする自動化をセットアップする必要があります。Network Manager で Tivoli Netcool/OMNIbus バージョン 7.3.1 以降を使用している場合は、ポストインストール・タスクとして自動化をセットアップします。エラーを解決し、自動化をセットアップするには、「IBMTivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」の『SAEの自動化の構成』セクションで説明されている手順に従います。

リリース情報 33

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Network Manager をアップグレードする前に Web GUI をアップグレードしないと、AEL データ・ソースが接続に失敗する

Network Manager の古いインストール済み環境に、 TivoliNetcool/OMNIbus Web GUI フィックスパック 1 またはフィックスパック 3 のいずれもインストールされていなかった場合、そのインストール済み環境から GUI データを Network Manager 3.9 フィックスパック 1 に移行しても AEL は表示されません。

この問題を回避するためには、Tivoli Netcool/OMNIbus Web GUI の古いインストール済み環境をフィックスパック 1 またはフィックスパック 3 にアップグレードしてから GUI データをエクスポートするようにします。フィックスパック 1 またはフィックスパック 3 のいずれもインストールしたくない場合は、以下の手順を実行してデータ・インポート・プロセスをカスタマイズすることにより問題を防止できます。

1. データをインポートする方のバージョンの Tivoli Netcool/OMNIbusWeb GUI がインストールされているサーバー上で、ファイル(install_directory/integration/plugins/OMNIbuswebGUI_clone_settings.properties) を編集します。ここで、install_directory は、 Tivoli Netcool/OMNIbus Web GUI のインストール・ディレクトリーです (例: /opt/IBM/tivoli/netcool/

omnibus_webgui)。

2. ImportWebGUIPlugin.ignore で始まる行を見つけます。

3. その行に次の値を追加します: encrypt/vault.key。値を追加すると、この行は以下の例のようになります。

ImportWebGUIPlugin.ignore=server.init,dci-common/security/dci-security.properties,encrypt/vault.key

4. ファイルを保存して閉じます。

既にデータを移行済みである場合は、以下の手順を実行して暗号化設定を変更することで、この問題を回避できます。

1. ファイルの中で、以下の例のような ncwDataSourceCredentials という項目を見つけます (ユーザー名およびパスワードは異なるはずです)。

<ncwDataSourceCredentialsuserName="root" password="7CS6ClApseLQP3df0dO+2Q=="encrypted="true" algorithm="FIPS"/>

2. encrypted="true" を encrypted="false" に変更します。暗号化したパスワードを使用したい場合は、encrypted 値を変更せずに、「IBMTivoli Netcool/Webtop 管理ガイド」を参照して、暗号化した新しいパスワードを生成する方法を確認してください。

3. ファイルを保存して閉じます。

TIP インストールの後に問題のないエラー・メッセージが出るTivoli Integrated Portal が正常にインストールされた後に、WebSphereSystemOut.log ファイルに次のエラー・メッセージが現れることがあります。

ESSLTPAConfig E ESSLTPAConfig validateValue(key) CTGES2056EThe following property is missing, empty or otherwise notset to a valid value.

34 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

Page 41: IBM Tivoli Network Manager IP EditionnX...v Kernel-Based Virtualization は、 SUSE Linux のサポート対象のすべてのバージ ョンでサポートされています。v

このメッセージは、前の構成に関する照会を実行するという正常な操作によるものであり、障害を示すものではありません。一緒に CTGES* エラー・メッセージが出ていない限りは、この CTGES2056E メッセージは、単なる通知として扱ってください。

2012 年 9 月 13 日より後の Network Manager V3.9 インストーラーによるTivoli Netcool/OMNIbus のインストール

Network Manager インストーラーは、 Tivoli Netcool/OMNIbus バージョン 7.3.1 のみを検索します。Tivoli Netcool/OMNIbus イメージを (イメージの名前または部品番号に基づき) 検出できなかった場合は、ファイルの場所の入力を求めます。 7.3.1 以外のサポートされる TivoliNetcool/OMNIbus バージョンをインストーラーでインストールするには、解凍した Network Manager インストール・パッケージ内に OMNIbus というサブディレクトリーを作成し、ダウンロードした TivoliNetcool/OMNIbus パッケージをこのディレクトリーに解凍します。

制約事項: 既知の問題があるため、Network Manager 3.9 インストーラーは、Linux および Solaris システム上で Tivoli Netcool/OMNIbus 7.4 をインストールまたは構成できません。この問題があるため、NetworkManager 3.9 に付属している ConfigOMNI スクリプトは、Linux およびSolaris システム上で Tivoli Netcool/OMNIbus 7.4 を構成できません。この問題およびその解決方法については詳しくは、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21615671 にあるトラブルシューティング技術情報を参照してください。

詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」の『カスタム・インストールの値』にあるセクション『インストールするコンポーネントの選択 (続き)』の Tivoli Netcool/OMNIbus のところを参照してください。

Windows Server 2008 では管理ユーザーとしてインストールする必要がありますWindows Server 2008 および Windows 2008 R2 システムでは、NetworkManager をインストールするには管理者である必要があります。

IBM Autonomic Deployment Engine (DE) では、管理者でないユーザーがWindows Server 2008 システム上でインストールを試行した場合、ユーザーが管理者グループに属していてもインストールに失敗するという既知の問題があります。

Tivoli Netcool/OMNIbus ライセンスの受け入れWindows では、Tivoli Netcool/OMNIbus をインストールするというボックスをチェックすると、Tivoli Netcool/OMNIbus のご使用条件が表示されます。このご使用条件は、他のインストール・ウィンドウでは表示されない場合があります。Alt-Esc キーを使用して、ご使用条件を含むウィンドウに移動し、条件を受け入れてから続行します。

英語版以外の Windows へのインストール数値が ASCII 文字でない言語 (ヒンディ語など) の Windows にこの製品をインストールする場合は、インストール時は一時的にサーバーの言語を英語に設定する必要があります。インストールが完了したら、言語の設定を元に戻してください。

リリース情報 35

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トルコ語ロケールのインストールTivoli Common Reporting は、トルコ語のロケールにはインストールされません。これは、Network Manager Web アプリケーションはトルコ語のロケールにはインストールできないということを意味します。NetworkManager Web アプリケーションをインストールするには、インストール作業中はロケールを英語に変更してください。詳しくは、次の URL にあるTivoli Common Reporting 資料の『Troubleshooting the installation』セクションを参照してください。http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSH2DF_2.1.0/ic-home.html

複数の製品のインストール・シーケンスと互換性Network Manager をインストールする前に、Network Manager と一緒にインストールする製品のインストール・シーケンスと互換性について、最新の既知の問題を確認してください。

他の製品に関する最新の既知の問題を検索するには、それらの製品のリリース情報を参照するか、サポート Web サイト (http://www.ibm.com/support/jp/ja/) から検索を実行してください。

Network Manager に関する最新の既知の問題は、次のリンクから参照できます。

http://www-01.ibm.com/support/search.wss?rs=3118&tc=SSSHRK&q=technote+3.9&ibm-go.x=18&ibm-go.y=12

「IBM Tivoli Network Manager IP Edition インストールと構成ガイド 」にも、複数の製品をインストールする場合の考慮事項が示されています。

問題のないエラー・メッセージ

以下のエラー・メッセージは問題がないため、無視できます。

v IBM Tivoli Monitoring for Tivoli Network Manager IP Edition V3.9エージェントのインストール時: Unable to open Metafile

"/opt/IBM/ITM/sol286/np/hist/XYZC/KNPPOLLPER.hdr"

v Network Manager Web アプリケーションのインストール時:

/opt/IBM/tivoli/tipv2Components/TCRComponent/logs/

tcr.cognos.post.config.err ログ・ファイル内:

ERROR: ld.so: object '/usr/lib/libfreetype.so.6' fromLD_PRELOAD cannot be preloaded: ignored.

/opt/IBM/tivoli/tipv2Components/TCRComponent/logs/

tcr.cognos.deploy.err ファイル内:

*sys-package-mgr*: processing new jar, '/opt/IBM/tivoli/tipv2/java/jre/lib/ext/bcprov-jdk14-145.jar'

*sys-package-mgr*: processing new jar, '/opt/IBM/tivoli/tipv2/java/jre/lib/ext/bcprov-jdk14-134.jar'

/opt/IBM/tivoli/tipv2Components/TCRComponent/logs/

tcr.cognos.err ファイル内:

36 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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sh: mapUpgrade: command not found

v リモート DB2 データベースを NCIM データベースとして含む正常なインストールの後、インストール・ログ・ファイル IA-ITNM-Install.logの終了コードが予想される値の 0 ではなく 1でインストールが終了する。

v 正常なインストールの後、SNMP コミュニティー・ストリングや LDAPパスワード値などの値のリストを処理した後に、インストール・ログ・ファイル IA-ITNM-Install.log に NULL ポインター例外が含まれることがある。

v 正常なインストールの後、インストール・ログ・ファイルIA-ITNM-Install.log にボールト鍵例外が含まれることがある。

v 正常なインストールの後、TIPHOME/profiles/TIPProfile/logs/server1/

SystemErr.log ファイルに複数の Java™ NullPointerExceptions エラーが記録される。

IBM Tivoli Netcool/OMNIbus ユーザーおよびグループの LDAP 構成をインストール後に実行する必要がある

Network Manager インストーラーと Tivoli Netcool/OMNIbus Web GUIインストーラーとでは LDAP の構成方法が異なります。Network Managerインストーラーはインストール中に LDAP のセットアップを実行しますが、Tivoli Netcool/OMNIbus Web GUI インストーラーではインストール後に構成を実行する必要があります。

Network Manager のインストールでは、Network Manager のデフォルトのユーザーおよびグループの LDAP を自動的に構成しますが、IBM TivoliNetcool/OMNIbus のデフォルトのユーザーおよびグループについてはLDAP を構成しません。IBM Tivoli Netcool/OMNIbus のデフォルトのユーザーおよびグループを Tivoli Integrated Portal 内で使用することを計画していて、LDAP を使用する場合、これらのユーザーおよびグループについてはインストール後に LDAP を手動で構成する必要があります。

Tivoli Netcool/OMNIbus Web GUI の LDAP 構成手順について詳しくは、「IBM Tivoli Netcool/OMNIbus インストールおよびデプロイメント・ガイド 」を参照してください。

64 ビットの Windows 上の IBM Tivoli Netcool/OMNIbus ObjectServer での問題 Network Manager インストーラーを使用して IBM Tivoli

Netcool/OMNIbus をインストールした場合、64 ビット・バージョンのWindows 2008 では Network Manager のインストール後か、NetworkManager サーバーのリブート後に以下の問題が発生することがあります。

v Network Manager GUI にログインできないことがある。

v IBM Tivoli Netcool/OMNIbus イベント・リスト GUI が表示されないことがある。

この問題をすぐに解決するには、ObjectServer 用の Windows サービスを再始動します。この問題を永続的に解決するには、以下の手順を実行します。

1. Tivoli Netcool/OMNIbus がインストールされているサーバーの%WinDir%¥system32¥drivers¥etc¥hosts エントリーを編集します。

リリース情報 37

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2. Tivoli Netcool/OMNIbus がインストールされているサーバーの IP アドレスおよびホスト名を追加します。ファイルを保存して閉じます。

3. 「スタート」 > 「コントロール パネル」 > 「管理ツール」 > 「サービス」をクリックします。

4. 「NCO ObjectServer」サービスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

5. 「スタートアップの種類」リストから「自動 (遅延開始)」を選択します。

中国語 (簡体字) のインストーラー・パネル・テキストが小さすぎる中国語 (簡体字) ロケールが使用された場合、一部のインストーラー・パネルのテキストが予想以上に小さくなります。テキストを読みやすくするには、インストール中の画面解像度を調整します。

Informix IConnect のサイレント・インストールが Windows 64 ビット・システムで失敗する

Windows 64 ビット・システムでのサイレント・インストール中、IConnect の Network Manager インストールが失敗することがあります。Informix IConnect のインストールがエラー・コード 1 で失敗したことを示すエラー・メッセージが表示される場合があります。

この問題を解決するには、メッセージの「OK」をクリックしてサイレント・インストールを完了し、残りのインストールを正常に完了した後、Network Manager インストール・パッケージに付属するInformix¥ICONNECT¥setup.exe を実行して、IConnect GUI インストーラーを使用して Informix IConnect を手動でインストールします。カスタム・インストールを実行し、IConnect 製品のみをインストールするように選択します。

ConfigOMNI が「Java class not found」メッセージで失敗する複数の Netcool 製品 (例えば、Tivoli Netcool/OMNIbus V7.3 とNetwork Manager V3.9) がインストールされている UNIX システム上でConfigOMNI スクリプトをスタンドアロンで実行中に、Netcool/OMNIbusナレッジ・ライブラリーをインストールしようとすると、エラーが報告されて実行が異常終了します。スクリプトは、Java クラスが見つからないことを示すメッセージで失敗します (例:.opt.ibm.tivoli.netcool.platform.aix5.jre_1.6.7.jre.bin.java)。

この問題を解決するには、http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21461722 から参照できる『Stand-alone ConfigOMNIfails with "Java class not found" message』というタイトルの技術情報に添付されている ConfigOMNI スクリプトを使用してください。

Windows でリモート・データベースの使用中に MIB モジュールを初期化できずMIB データベースにアクセスできない

Windows システム上でリモート・トポロジー・データベース接続を使用している場合に MIB データベースをロードまたは更新するには、インストール後に ncp_mib コマンドを実行することが必要な場合があります。

関連するポリシーまたはポーリング定義が利用できない場合、ヒストリカル・ポーリング・データのマイグレーションに失敗する

ポーリング・ポリシーまたはポーリング定義を削除する場合、

38 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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itnm_polldata_pruning スクリプトを使用して、関連するすべてのヒストリカル・ポーリング・データをデータベースから削除する必要があります。ヒストリカル・ポーリング・データのマイグレーションを計画している場合、このメンテナンス作業は Network Manager V3.8 からのマイグレーションよりも前に実行する必要があります。

ディレクトリー $NCHOME/precision/platform/java/lib/ncp_topoviz/etc/tnm/ のファイルを変更しない

ディレクトリー $NCHOME/precision/platform/java/lib/ncp_topoviz/etc/tnm/ のファイルはポーリング・エンジン ncp_poller によって使用されるもので、Tivoli Integrated Portal サーバーの以下の場所にある GUI プロパティー・ファイルと混同しないでください。

NCHOME/precision/profiles/TIPProfile/etc/tnm

SNMPv1 を使用して大規模なデバイス・テーブルを取得するときにデータが欠落する SNMP GetNext 操作を使用して大規模なデバイス・テーブルを取得すると

き、一部の項目が逸失して、ディスカバリー、ポーリング、パス・トレース、MIB ブラウザーなどの操作中のデバイスのデータが欠落することがあります。この問題は GetBulk をサポートしないデバイスにのみ影響します。例えば、デバイスが SNMPv1 を使用するように構成されている場合や、デバイスのコミュニティーが SNMPv1 を使用するように設定されている場合があります。

この問題が発生する場合、以下のいずれかのアクションを実行します。

v ネットワークのデバイスにアクセスするために SNMP GetBulk を使用するようにします。コミュニティーで SNMPv2c を使用するように構成し、ネットワーク内のすべての SNMP デーモンが SNMPv2c をサポートするようにします。

v NCHOME/etc/precision/DiscoSnmpHelperSchema.cfg およびNCHOME/etc/precision/SnmpStackSecurityInfo.cfg ファイルのタイムアウト値を高い値に設定して、この問題が発生する可能性を下げることができます (デフォルトは 3000 ミリ秒です。m_TimeOut パラメーターを参照してください)。ただし、タイムアウト値を高く設定すると、ディスカバリー・プロセスがスローダウンする場合があります。

管理者ユーザー (itnmadmin) が最初にログインしたとき、適切なすべてのメニュー項目が左側のナビゲーション・パネルに表示されない

管理者ユーザー (itnmadmin) が最初にログインすると、以下のメニュー項目が左側のナビゲーション・パネルで使用可能になるはずです。

v ようこそ

v スタートアップ・ページ

v ユーザーおよびグループ

v 設定

v 管理

v 可用性

v ディスカバリー

v レポート作成

v トラブルシューティングおよびサポート

リリース情報 39

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itnmadmin ユーザーが最初にログインしたときに、これらすべてのメニュー項目がナビゲーション・パネルに表示されない場合、itnmadmin ユーザーのユーザー役割およびグループがインストール中に自動的に割り当てられていないことを意味します。itnmadmin ユーザーには以下のユーザー役割とグループが必要です。

ユーザー役割

v 管理者

v chartAdministrator

v chartCreator

v iscadmins

v ncp_sqlbrowser

v ncw_admin

v ncw_user

v netcool_rw

ユーザー・グループ・メンバーシップ

v Network_Manager_IP_Admin

v Network_Manager_User

v 公開

v システム

役割およびグループを手動で割り当てます。

NCPOLLDATA 分離レベルに必要な手動構成Cognos ODBC データ・ソースのデフォルトの分離レベルは、コミットされた内容を読み取るように設定されています。ドメインが複数存在する場合、多数のポーリングが実行される場合、またはその両方の場合、パフォーマンスの理由やエラーを発生させた表ロックを回避するという目的で分離レベルを Read Uncommitted に変更しなければならないことがあります。詳しくは、「IBM Tivoli Network Manager IP Edition 管理ガイド」の『データ・ソース分離レベルの変更』を参照してください。

ネットワーク・ディスカバリー構成 GUI のツールバーが表示されないWebSphere の何らかの問題を詳細に診断するときに WebSphereApplication Server の詳細ロギングを使用可能にした場合、ネットワーク・ディスカバリー構成 GUI のツールバーが表示されず、以下のエラー・メッセージが表示される場合があります。

Error 500: java.lang.NullPointerException

この場合、GUI を使用してディスカバリー構成を保存できません。

この問題は、WebSphere パッケージ com.ibm.ws.webcontainer.srt のトレース・ロギングを使用可能にした場合にのみ発生します。この問題を回避するには、このパッケージのロギングを、fine またはそれ以上のトレース・レベル (finer や finest など) で使用可能にしないようにします。

Informix を使用して一時ファイルのオープンまたは作成ができないNetwork Manager を Informix データベースと一緒に使用しているときに

40 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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(大規模データ・セットに対してレポートを実行した場合など) 以下のエラー・メッセージが表示された場合、一時的なデータベース・スペースを追加することが必要な場合があります。

一時ファイルをオープンまたは作成できませんでした(Could not open or create temporary file)

注: この問題が通常発生するのは、大量のデータを収集した後にパフォーマンス・レポートを実行しようとしたときで、例えばヒストリカル・ストレージを使用してポーリングを実行した後にパフォーマンス・レポートを実行する場合などです。

http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSGU8G_11.70.0/com.ibm.admin.doc/ids_admin_0572.htm の説明に従って、コマンド行からスペースを追加できます。

例えば、UNIX システム上の Network Manager で空ファイルを作成して2 GB の一時 DB 領域を作成するには、コマンド行から以下の手順を実行します。

v touch $NCHOME/platform/arch/informix/databases/tempdbspace_002

v chown informix:informix $NCHOME/platform/arch/informix/databases/

tempdbspace_002

v chmod 660 $NCHOME/platform/arch/informix/databases/

tempdbspace_002

v onspaces -a tempdbspace -p $NCHOME/platform/arch/informix/

databases/tempdbspace_002 -o 0 -s 2048000

構文の内容は次のとおりです。

v _002 は既存のファイルからのパス名を一意的に特定します。

v arch はシステム・アーキテクチャーの名前です (linux2x86 など)。

Informix OpenAdmin Tool (OAT) がある場合、スペースを以下のように追加することもできます。

1. 「スペース管理」 > 「DB 領域」をクリックします。

2. 表の「名前」列から「tempdbspace」をクリックします。

3. 「管理」タブをクリックします。

4. 「スペースの追加先 [tempdbspace]」セクションのフィールドに以下のように入力します。

v 「パス」を NCHOME/platform/arch/informix/databases/tempdbspace_002 に設定します。_002 は、既存のファイルからのパス名を一意的に特定します。

v 「オフセット」を 0 に設定します。

v 「サイズ」を 2048 M に設定して 2 GB 追加します。

v 「ファイル作成」を「存在しない場合にファイルを作成」に設定します。

5. 「チャンクの追加」ボタンをクリックします。「スペース管理」 >「DB 領域」をクリックして、変更が有効になったことを確認します。表「tempdbspace」には 2 つのチャンクがあり、サイズは 4 GB になっているはずです。

リリース情報 41

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6. 必要な場合、上記のステップを繰り返してスペースをさらに追加します。

タイプ「コレクション」のネットワーク・ビューで、「サブグラフ」ラベルが正しく機能しない

タイプ「コレクション」のネットワーク・ビューを作成し、「サブグラフ」ラベルを使用可能にすると、論理グループの一部であるネットワーク・ビュー内のエンティティーが境界 (クラウド) で囲まれて表示されます。この表示は、展開したり省略したりすることができます。展開すると、論理グループの名前がクラウドの横のラベルに表示されるはずです。ところが、クラウドが展開されているときにこのラベルが表示されません。ラベルを表示するには、クラウドを省略表示する必要があります。

ネットワーク・ホップ・ビューを最小化して最大化するとリフレッシュされるネットワーク・ホップ・ビューを最小化してから最大化すると、トポロジー・ビューがリフレッシュされ、「シード・デバイス」フィールドおよび関連するビューの設定が失われ、ネットワーク・ホップ・ビューが失われます。ビューを視覚化するには、「シード・デバイス」および関連する値を再び入力する必要があります。

注: この問題は Firefox でのみ発生します。

トポロジー編集機能を使用してドメインから削除されたデバイスがトポロジー・マネージャー ncp_model の再始動後にトポロジー・ビューに再表示される

ディスカバーされたデバイスと手動で追加したデバイスの両方が、後続のディスカバリー後もトポロジー・ビューに表示されないようにするために、ネットワーク・ホップ・ビューのトポロジー編集機能を使用して、これらのデバイスを現在のドメインから削除できます。ただし、トポロジー・マネージャー ncp_model が再起動されると (itnm_stop および itnm_start コマンドが実行された場合など)、削除されたデバイスがトポロジー・ビューに再表示されます。デバイスを削除するには、トポロジー編集機能を再び使用する必要がありますが、デバイスの entityID を知っていてデータベースを十分理解している場合は、SQL を使用してデバイスを削除できます。

デバイス間の接続を作成するときのトポロジー編集機能の使用に関する制限事項ネットワーク・ホップ・ビューのトポロジー編集機能を使用することによって、ディスカバーされたネットワーク・トポロジー内でのデバイス間に接続を手動で追加できます。ただし、ディスカバーされたネットワークが疑似ワイヤー・トポロジー (エンティティー・タイプ 77) または VPLS 疑似ワイヤー・トポロジー (エンティティー・タイプ 84) 内に接続を持つ場合、GUIではこれらのトポロジー内でデバイス接続を作成できますが、接続はトポロジー・マネージャー ncp_model でサポートされません。接続は根本原因の分析用のグラフに追加されず、以下の場合に表示されなくなります。

v トポロジー・マネージャー (ncp_model) が再始動された場合。

v 新規ディスカバリーが開始された場合。

トレース・パス・ウィンドウのツールチップが間違ったエレメントを指し示すIPv4 パスをトレースするとき、「名前」フィールドのツールチップが「ドメイン」フィールドを指し示します。

VPLS エンドポイントについての構造ブラウザーの「詳細」セクションが空白になる

42 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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VPWS プロトコル・エンドポイントの属性を表示しようとすると、構造ブラウザーの「詳細」セクションが空白になります。この問題が発生した場合、以下の手順を実行します。

1. ファイル $ITNMHOME/profiles/TIPProfile/etc/tnm/ncimMetaData.xmlを編集します。

2. vpwsEndPoint の項目の下にある以下の 2 つの行を削除します。

<dataField tableAlias="v" dataType="str"

column="PWTunnelName"/>

<dataField tableAlias="v" dataType="int"

column="PWTunnelType"/>

3. Tivoli Integrated Portal サーバーを再始動します。

Netcool Configuration Manager 統合で正しくない tarball バージョンが表示される tarball リリース・バージョン 1.0.1.8 を使用して Network Manager を

Netcool Configuration Manager に統合した場合、Netcool ConfigurationManager に統合 tarball の正しいバージョンが表示されません。表示されるバージョンは 1.0.0.8 です。Network Manager フィックスパック 3 に含まれている tarball およびフィックスパック 2 Web サイトから入手可能なtarball の正しいバージョンは、1.0.1.8 です。

GUI テーブル・フィルターの表示の問題多くの列を持つテーブルの検索を特定の列に制限する場合、検索およびフィルターのドロップダウンは一定の項目数を表示した後、画面からはみ出します。リストの下の方の項目を表示したり、選択された列を受け入れるために「OK」ボタンを押したりすることができません。この問題を解決するには、以下の手順を実行します。

1. フィルター・フィールドの左側にある下矢印をクリックして、表の表示を表内の 1 つ以上の列に制限します。

「フィルター対象」ドロップダウンが開き、表内のすべての列が垂直方向にリストされます。列の数が多い場合、下の方の列は表示されません。

2. 列名の左側にあるチェック・ボックスをクリックして、検索を制限するために 1 つ以上の列を選択します。複数の列を指定できます。

リストから切り捨てられている列を選択するには、「フィルター対象」ドロップダウンがフォーカスされていることを確認し、キーボードの下矢印を押します。ポートレット全体が下に移動し、「OK」ボタンを含むリストの下側の部分が表示されます。

3. 必要な列を選択して「OK」をクリックします。

これで、検索およびフィルター・フィールドを使用して、選択された列の検索を実行できます。

ネットワーク・ビュー GUI でネットワーク・ビューを変更するときに Javascriptエラーが表示される

ネットワーク・ビュー GUI でネットワーク・ビューを変更すると、以下のいずれかのメッセージに類似した内容を意味する Javascript エラーが表示されることがあります。

リリース情報 43

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vLine: 16Error: 'this.hiddenFocusNode' is null or not an object

vLine: 16Error: 'this.scrollboxNode' is null or not an object

スクリプトの実行を続行することを選択します。

マウスオーバー・ポップアップが ネットワーク・ビュー、ネットワーク・ホップ・ビュー、またはパス・ビュー GUI で表示されない

ブラウザーが IBM Java Runtime Environment (JRE) ではなく OracleJRE を使用するように構成されている場合、ネットワーク・ビュー、ネットワーク・ホップ・ビュー、またはパス・ビューの各 GUI でツールチップの機能が停止することがあります。完全なツールチップの代わりに短い青い線が表示されます。この問題は、以下を実行した場合に発生します。

1. 影響を受けるいずれかのビューを含む 1 つ以上のページを開きます。

2. 手順 1 で開いたすべてのページを閉じます。手順 1 と 2 の間でそのビュー内で実行したアクションの内容や、手順 1 と 2 の間の経過時間には関係ありません。

3. JRE が終了する前に、影響を受けるいずれかのビューを含む 1 つ以上のページを開きます。手順 1 と同じページか違うページかは関係ありません。

JRE は通常、すべての GUI アプレットが終了した少し後に自動的に終了します。JRE が終了するまで待ってから、影響を受けるビューを含むいずれかのページを再オープンする場合や、JRE を手動で強制終了する場合、この問題は発生しません。

この問題を回避するには、以下のいずれかを実行します。

v Oracle JRE でなく IBM JRE を使用します。

v 影響を受けるいずれかのビューを含む 1 つ以上のページを開き、いずれかのページを閉じる必要がある場合、少なくともこれらのいずれかのページを開いたままにしておきます。

v 問題が発生した場合、アプレット (他の Web サイトのものがあればそれも含む) を使用するすべてのページを閉じ、JRE が終了するのを待つか、タスク・マネージャー (Windows の場合) または kill コマンド(UNIX の場合) を使用して JRE を手動でシャットダウンします。

あるいは、単純に Network Manager からログアウトして、ブラウザーを再始動します。

ネットワーク・ビュー GUI ポートレットで最小化、最大化、または復元の編集オプションを適用するとき、問題のないエラー・メッセージが表示される

ネットワーク・ビュー ポートレットが表示されているとき、「オプションの編集」をクリックしてから「最小化」、「最大化」、または「復元」をクリックすると、エラー・メッセージが表示されます。このエラー・メッセージは問題のないものです。エラー・メッセージを閉じてブラウザー・ページをリフレッシュし、ネットワーク・ビュー GUI ポートレットの通常の機能に戻すことができます。

44 IBM Tivoli Network Manager IP Edition: リリース情報

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Active Event List (AEL) ポートレットで水平スクロール・バーが表示されないAEL の下に水平スクロール・バーが表示されない場合、AEL と左側のナビゲーション・ペインの間の垂直バーを移動してポートレットをサイズ変更します。

ポートレットを閉じる際に問題のないエラー・メッセージが出るInternet Explorer 8 を使用している場合、ポートレットを閉じるときにエラー・メッセージが表示されることがあります。例えば、以下のようなエラーが出ます。

PopupUtil.OpenPopup ERROR: Element named _N12345146_portlet_contentnot found, unable to create popup window'ns__N12345146_ibm.tivoli.tip.dijit.TipMessageDialog'

. このようなエラー・メッセージは無視してかまわないので、「OK」をクリックして次に進みます。

アプレット内のページのロードが失敗する場合があるアプレット・キャッシュをクリアして、以下のいずれかの NetworkManager ポートレットをロードすると、そのポートレットに関連付けられているアプレットが失敗する可能性があります。

v ネットワーク・ヘルス・ビュー (Network Health View)

v 障害検出ビュー (Fault Finding View)

v ネットワーク・ビュー

v ネットワーク・ホップ・ビュー (Network Hop View)

v パス・ビュー

v アクティブ・イベント・リスト

アプレット・パネルの色が黒になるか、アプレットが応答できません。さらに、Java コンソールに障害が起こります (稼働している場合)。

この問題の発生が認識されているのは、サポートされている MicrosoftWindows オペレーティング・システムまたは Red Hat Enterprise Linux(RHEL) Desktop 5.0 で、Internet Explorer 8 または Firefox 3.6 ブラウザーを以下のいずれかの Java ランタイム環境 (JRE) と一緒に使用する場合です。

v Oracle JRE 1.6.0_21 から 1.6.0_23

v IBM JRE 1.6.0 Service Refresh 9

この問題を回避するには、クライアントまたはエンド・ユーザー・マシンで以下の環境変数を設定します。

JPI_PLUGIN2_NO_HEARTBEAT = 1

IBM は、Oracle に対し、この変数を「パラメーター化可能」にするように機能拡張要求を行っています。これにより、将来的には、この変数をアプレットによって起動時に JRE に渡すことができるようになり、エンド・ユーザーごとにこれを設定する必要をなくすことができます。

Java のぜい弱性IBM Websphere Application Server では、http://www.oracle.com/technetwork/topics/security/alert-cve-2010-4476-305811.html に記載されて

リリース情報 45

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いる Java サービス妨害による機密漏れに対処するための修正がリリースされました。この修正をダウンロードしてインストールするには、以下の指示に従います。

1. フィックス PM32173 に移動し、これを TIP_HOME_DIR/WebSphereUpdateInstallerV7/maintenance ディレクトリーにダウンロードします。

2. Tivoli Integrated Portal サーバーおよび関連するすべてのプロセスを停止します。

3. WUI_HOME_DIR/update.sh (UNIX の場合) または update.exe (Windowsの場合) を実行して WUI を開始します。最初のパネルで「次へ」をクリックします。

4. インストール済み環境で使用されている TIP_HOME_DIR パスを指定して、「次へ」をクリックします。

5. 「保守パッケージのインストール」をクリックし、「次へ」をクリックします。

6. 「保守操作選択」パネルで、TIP_HOME_DIR/

WebSphereUpdateInstallerV7/maintenance ディレクトリーに移動して、「次へ」をクリックします。

7. 修正 IFPM32173 を選択し、「次へ」をクリックします。その後、「インストールの要約」パネルまでクリックします。

JRE にパッチが適用され、インストールが完了します。「完了」をクリックしてインストーラーを閉じます。

GUI テーブルの更新に問題があるNetwork Manager GUI のすべてのテーブルおよびツリー表は、テーブルに表示されている情報に更新がないか確認する目的で、Network Managerサーバーと常時通信しています。何らかの理由でテーブルとサーバーとの通信に障害が発生した場合、エラー・メッセージが表示されます。エラー・メッセージは GUI によって異なります。

ネットワーク・ポーリング GUIテーブルネットワーク・ポーリング GUI は「管理」 > 「ネットワーク」 >「ネットワーク・ポーリング」から使用できます。

ネットワーク・ポーリング GUI の「ポーリング・ポリシーの構成」および「ポーリング定義の構成」テーブルに、「ポリシーの最新表示エラー/定義の最新表示エラー」というタイトルのエラー・メッセージと、要求の状況コードを説明するメッセージが表示されます。これは以下の理由で発生します。

v Web サーバーに異常に高い負荷がかかり、リフレッシュ要求を処理できない。

v Web サーバーの他のエラーが問題の原因となっている。

v ファイル $NCHOME/precision/profiles/TIPProfile/etc/tnm/monitorconfig.properties に構成されているリフレッシュ期間monitorconfig.policy.table.refresh.period およびmonitorconfig.definition.table.refresh.period の設定が低す

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ぎる。リフレッシュ期間がデフォルトの設定値の 60 秒である場合、この問題は発生しないはずです。

ネットワーク・ビュー GUI ツリー表およびパス・ビュー GUI ツリー表ネットワーク・ビュー GUI およびパス・ビュー GUI は、「可用性」 > 「ネットワーク可用性」から使用できます。

ネットワーク・ビューおよびパス・ビュー・ツリー表にはエラー・メッセージとコード CTGTD1003E が表示されます。これは以下の理由で発生します。

v Web サーバーに異常に高い負荷がかかり、リフレッシュ要求を処理できない。

v Web サーバーの他のエラーが問題の原因となっている。

v ファイル $NCHOME/precision/profiles/TIPProfile/etc/tnm/status.properties に構成されているリフレッシュ期間status.tree.updateperiod の設定が低すぎる。リフレッシュ期間がデフォルトの設定値の 20 秒である場合、この問題は発生しないはずです。

エラー・メッセージは一時的な問題で、自ずと修正される場合もあります。例えば、サーバー上の高い負荷は、自然に低下します。エラー・メッセージが表示され、他のすべてに関して GUI が完全に機能している場合は、エラー・メッセージ・ウィンドウで「OK」をクリックして作業を続行します。問題が続く場合、以下の手順を使用して、さらに調査を行います。

1. 以下の Web サーバー・ログを調べて、エラーがないか確認します。

v $TIPHOME/profiles/TIPProfile/logs/server1/SystemOut.log

v $TIPHOME/profiles/TIPProfile/logs/server1/SystemErr.log

v $TIPHOME/profiles/TIPProfile/logs/server1/trace.log

2. ネットワーク・ポーリング GUI テーブルの問題の場合、以下のモニター・ログとポーリング・プログラム・ログを確認します。

モニター・ログ

v $NCHOME/precision/profiles/TIPProfile/logs/tnm/

ncp_monitor.0.log

v $NCHOME/precision/profiles/TIPProfile/logs/tnm/

ncp_monitor.0.trace

ポーリング・プログラム・ログ

v $NCHOME/log/precision/ncp_poller.DOMAIN_NAME.log

v $NCHOME/log/precision/ncp_poller.DOMAIN_NAME.trace

ここで、DOMAIN_NAME はドメインの名前です。

3. ネットワーク・ビュー GUI ツリー表およびパス・ビュー GUI ツリー表に問題がある場合、以下のトポロジー視覚化 GUI ログを確認します。

v $NCHOME/precision/profiles/TIPProfile/logs/tnm/

ncp_topoviz.0.log

v $NCHOME/precision/profiles/TIPProfile/logs/tnm/

ncp_topoviz.0.trace

リリース情報 47

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ITM ヘルス・モニターでポーリング・プログラムのプロファイル・メトリックが無効になる

IBM Tivoli Monitoring を使用して Network Manager のインストール済み環境の正常性をモニターする場合、 Network Manager フィックスパック 2 では、OQL SnmpPoller サービスの profiling.snmp 表に格納される下位レベルの SNMP メトリックがデフォルトで無効になります。

この変更により、Network Manager に関する以下の ITM 正常性グラフが影響を受けます。

v SNMP エラーおよびタイムアウト

v 取得された MIB オブジェクト

v ポーリング・プログラムで送信および処理されたパケット

これらのグラフは、Tivoli Enterprise Portal の Network Manager IP モニター・ワークスペースで使用できます。

これらのメトリックを再び有効にして上記のグラフに含めるためには、NCHOME/etc/precision/NcPollerSchema.cfg ファイルを開き、以下の行を追加し、次のように「1」に設定します。 update config.properties set

PollerProfiling = 1;

ファイルを保存して、ポーリング・プログラムを再始動します。これらのメトリックを使用すると、CPU の使用率が高くなる可能性があります。使用する SNMP ポーリングの数が多いほど、システムが影響を受ける可能性も高くなります。その結果、 CPU 使用率にスパイクが生じてポーリングが数秒遅延し、解放されたときに大量のポーリングが行われる可能性があります。これは、ネットワークに対する通常のポーリング・パターンに影響を与えるほど大量でない限り、一般的には目立つものではありません。フィックスパック 2 をインストールしていない場合に、ポーリング・プログラムの CPU 使用率に大きなスパイクが生じていること、および次のポーリング間隔で復元された ping 失敗アラートがまとまって出ていることに気付いた場合は、技術情報 1605783『Increase in false NmosPingFail pingalerts, restored on next poll』の説明に従って前述の設定を「0」に変更すると回避できます。

ドリルダウン・レポートは、対応するメイン・レポートのアクティブ・リンクと同等の機能を提供する

一部の Cognos ベースのレポートには、「帯域幅使用率」と「帯域幅使用率ドリルダウン」のようにメイン・レポートとドリルダウン・レポートが含まれています。レポートのドリルダウン・バージョンには、メイン・レポート表示で選択可能なアクティブ・リンクをクリックしたときに表示される情報と同じ情報が表示されます。ただし、ドリルダウン・レポートでは、レポートを実行するときに追加の構成情報またはパラメーターを指定することが必要です。メイン・レポートにはこの情報が事前構成されているため、指定は不要です。ドリルダウン・レポートを非表示にすることを選択できます。

ドリルダウン・レポートを非表示にするには、以下の手順を実行します。

1. ドリルダウン・レポートのチェック・ボックスを選択し、レポートの右側にある「プロパティーの設定」アイコンをクリックします。(レポート自体を選択した場合、レポートが開きます。)

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2. 「プロパティーの設定」パネルで、「この項目を非表示にする (Hidethis entry)」チェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックしてパネルを閉じます。

レポートの非表示を解除するには、以下の手順を実行します。

1. 「マイ・エリア (My Area)」アイコンをクリックし、「レポートの処理」ウィンドウのメイン・ツールバーから「マイ・プリファレンス (MyPreferences)」プルダウンを選択します。

2. 「非表示項目の表示 (Show hidden entries)」チェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックしてパネルを閉じます。非表示のすべてのレポートが表示されます。

3. 非表示を解除するレポートのチェック・ボックスを選択し、レポートの右側にある「プロパティーの設定」アイコンをクリックします。

4. 「プロパティーの設定」パネルで、「この項目を非表示にする (Hidethis entry)」チェック・ボックスのチェックを外し、「OK」をクリックしてパネルを閉じます。

5. 「マイ・エリア (My Area)」アイコンに戻り、「レポートの処理」ウィンドウのメイン・ツールバーから「マイ・プリファレンス (MyPreferences)」プルダウンを選択し、「非表示項目の表示 (Showhidden entries)」チェック・ボックスのチェックを外します。「OK」をクリックしてパネルを閉じます。

モニター対象のネットワーク・ビュー・レポートのデバイス名のリストに問題がある モニター対象のネットワーク・ビューの詳細情報を得るためにアクティブ・

リンクをクリックしたとき、モニター対象のデバイス名の完全なリストが表示されないことがあります。

Webtool の結果メニューが英語でしか表示されないWebtool の結果メニューは英語以外の言語に翻訳されていません。

サポート

IBM 電子サポートには、問題を診断して解決し、ご使用の IBM 製品を保守するための包括的な技術情報を提供する、オンライン・ツールおよびリソースのポートフォリオが用意されています。 IBM では、初期の段階で問題の発生を回避できるように、あるいは問題が発生したときに素早く簡単にトラブルシューティングできるように、多くのスマートなオンライン・ツールおよびプロアクティブな機能を開発しています。 IBM によるサポート・リソースの個人情報設定を改善することにより、効率的で効果的な問題回避および解決に必要とされる情報とリソースのみに焦点を合わせて注目することができます。詳しくは、以下を参照してください。http://www.ibm.com/support/electronicsupport/about.html

関連情報:

IBM Tivoli Network Manager IP Edition サポート

リリース情報 49

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特記事項

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本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。

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本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができますが、有償の場合もあります。

本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、またはそれと同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。

この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で決定されたものです。 そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。 さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。 実際の結果は、異なる可能性があります。 お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。

IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公に利用可能なソースから入手したものです。 IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの製品の供給者にお願いします。

本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。 より具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるいは製品などの名前が含まれている場合があります。 これらの名称はすべて架空のものであり、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎません。

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