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© Graduate School of Management,Kyoto University 2010 京都の観光サービスとICT おもてなしに関するイノベーション 2010年12月11日 京都大学 経営管理大学院 教授 経営研究センター長 [email protected] http://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/hara/ 第9回ITSシンポジウム2010 企画セッション 「歩くまち・京都」実現へのITSの貢献

京都の観光サービスとICT - ITS KyotoUniversity2010 2 訪日外国人3,000万人ロードマップ (観光庁) 521 614 673 733 835 835 1,000 1,500

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© Graduate School of Management,Kyoto University 2010

京都の観光サービスとICT

おもてなしに関するイノベーション

2010年12月11日

京都大学

経営管理大学院

教授

経営研究センター長

原 良 憲

[email protected]

http://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/hara/

第9回ITSシンポジウム2010企画セッション

「歩くまち・京都」実現へのITSの貢献

© Graduate School of Management,Kyoto University 2010 2

訪日外国人3,000万人ロードマップ

(観光庁)

521614

673733

835 835

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

万人

(平成15年) (平成18年) (平成20年) (平成22年) (平成25年) (平成28年) (平成31年)

ドイツ(9位)2,487

英国(6位)3,019

ビジット・ジャパン・

キャンペーン開始

目標1,000万

平均伸び率14.5%の成長目標

平均伸び率10.5%の成長目標

平均伸び率8%の成長目標

第1期

第2期

第3期

第1期目標1,500万人

第2期目標2,000万人

タイ(18位)1,433

第3期目標2,500万人679

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訪日外国人と京都市宿泊外国人の 国・地域別割合

引用:

京都市観光調査年報

(2009年)

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対外的な京都観光サービスの現状と課題

観光サービスにおけるインバウンド政策

日本全体で、700万人(現在)から2500万人(10年後) へ

cf.

京都は約10%強

京都への外国人観光客は、人口100人あたり年間35人

京都滞在は、欧米からの観光客が多い (アジアからの観光客は、移動時に立ち寄る?)

課題

観光客と地域住民・通勤通学者との調和

行政の関与の程度、住民参加の程度

ICTの新たな活用法

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(1)

「中国人観光客を京都に」

(KICS,京大等)

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合同会社

KICS

京都の地域情報化推進団体

1992年、8商店街、380店舗で発足

現在、48商店街・団体、約1,300店舗

規模の経済と京都の特徴を活かした 各種事業

カード一括処理事業

インターネット事業

物流経費合理化事業

(観光客への宅配)

エコ推進事業

(鉄道カードと共同)

エコ推進活動を推進

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(2)

京都市行政評価システムプロジェクト分析

京都市の行政評価制度とそのプロジェクト分析

政策評価

市民生活実感評価

事務事業評価

平成20年度約1,400 のプロジェクトを分析

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政策重要度別集計表による段階分類

マズローの欲求五段階説を参考に、施策を段階分類

政策重要度別集計表における重要度から、順に基本施策とする

高度情報化国際交流大学文化、青少年個性と魅力あるまちづくり産業市民参加区役所を拠点とする地域づくり

高次施策生涯学習行政評価歩いて楽しいまちづくり観光市政改革美しいまちづくり情報公開人権文化、環境、住環境

交通基盤消防・防災しごと子育て健康学校教育福祉、生活安全

中間段階施策

基本施策

参考:

福士,原,「協働化イノベーション

ー京都市の取り組みを事例としてー」,

アントレプレナーエンジニアリング研究会

(2010)

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市民生活実感評価の詳細分析 ー

政策重要度別集計と行政関与の妥当性

高次施策ほど行政関与の要請が高い(行政がじっくり取り組む 必要性あり)

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

4

4.5

5

1 2 3

1

2

3

行政関与の妥当性

政策重要度別集計

基本施策 中間段階施策 高次施策

市民生活実感

評価の平均値

妥当でない

妥当である

参考:

福士,原,「協働化イノベーション

ー京都市の取り組みを事例としてー」,

アントレプレナーエンジニアリング研究会

(2010)

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京都の観光サービスとICT

従業員の情報活用リテラシーと、観光客の観光リテラシー の向上

KICSと京大をはじめとした取り組み

老舗のサービスイノベーション事例 ⇒

長期関係構築の重要性、文化・慣習の理解の重要性

中高次欲求対象プロジェクトに対する行政関与の必要性

京都市プロジェクトの分析

ICTの新たな活用法

クラウドコンピューティング

認知科学、行動分析技術

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クラウドコンピューティングの 観光サービス分野での活用

ICT基盤の進展により仕事のしかたや生活のありかたが変化

インターネット、金融、物流、流通、交通などを含めた財の移動の効率化

デジタル化による知識の収集・蓄積・共有・活用

ネットワーク・パワーの活用

自分でするか、誰かに頼むか?

金融

物流

交通商取引

知識サー

業務・・・

ICT基盤

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認知科学・行動分析技術の 観光サービスへの適用

行動を認識・誘発するサービスシステムの研究開発 cf.

バリアフリーの捉え方

観光サービス領域への適用、評価、ビジネスモデル の研究