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ICT時代の人材育成NTT研究所の取り組み状況

NTT先端技術総合研究所

北村 守

第一回人材育成WG資料資料ＷＧ１－５

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目次

NTTのR&Dの状況

NTT研究所の人材育成の状況

今後の情報通信産業

今後の人材育成

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ＮＴＴのＲ＆Ｄの状況

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応用的R&D

…

NTT(持株会社)

基盤的R&D

応用的R&D

応用的Ｒ＆Ｄ

応用的Ｒ＆Ｄ

応用的R&D

応用的R&D

NTT 東日本

NTT 西日本

NTT コミュニケーションズ

NTT データ

NTT ドコモ

他グループ会社 約400社

ＮＴＴグループにおける研究開発体制

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マイクロシステムインテグレーション研究所

監査役会

監 査 役

監査役室

取 締 役 会

社 長

ｻｲﾊﾞｰｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ総合研究所

情報流通基盤総合研究所

先 端 技 術 総 合 研 究 所

知的財産センタ

サイバーソリューション研究所

サ イ バ ー ス ペ ー ス 研 究 所

サービスインテグレーション基盤研究所

情報流通プラットフォーム研究所

ﾈｯﾄﾜｰｸサービスシステム研究所

アクセスサービスシステム研究所

環 境 エ ネ ル ギ ー 研 究 所

未 来 ね っ と 研 究 所

フ ォ ト ニ ク ス 研 究 所

ｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ科学基礎研究所

物 性 科 学 基 礎 研 究 所

第 一 部 門

第 二 部 門

第 三 部 門

第 四 部 門

第 五 部 門

・広報室・国際室

・次世代ﾈｯﾄﾜｰｸ推進室

・IR室・考査室

・ビジネスプロセス改革推進室・秘書室

中 期 経 営 戦 略 推 進 室

○グループ全体の経営戦略・事業計画・広報など

○ネットワーク・資材調達基本方針の策定など

○研究開発ビジョンの策定など

○会計決算、資金調達、株主向け情報提供活動など

○人事、労務、総務、秘書など

日本電信電話株式会社（持株会社）組織図

6持株会社Ｒ＆Ｄの技術領域

アクセスネットワーク

コアネットワーク 環境

ｴﾈﾙｷﾞｰ

ＡＤＳＬ

サービスNW制御

プラットフォーム

先端技術人間

情報科学未来型

コミュニケーション光

デバイスナノ

テクノロジ量子物性

ワイヤレスアクセス

アプリケーションサービス・端末

品質制御（ＱｏＳ）

セキュリティ

マルチキャスト ＩＰｖ６

課金

光分岐（ＰＯＮ）

光波長多重（ＷＤＭ）

ネットワークアーキテクチャ

IP網と電話サービスの共存

サイバーサイバー

コミュニケーションコミュニケーション

総合研究所総合研究所

情報流通基盤情報流通基盤

総合研究所総合研究所

先端技術

総合研究所

給電ｼｽﾃﾑ

光IPルータ

電磁環境評価

認証

高臨場感画像通信ブロードバンド

ポータルヒューマン

インタフェース

ホームセキュリティ

コンテンツ流通

ソフトウェア技術

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市場投入

「研究開発段階から市場に移るまでのギャップ」

““死の谷死の谷””

実用化開発実用化開発

容易

困難

基礎研究

資金調達の容易さ

【出典：米商務省】

The Valley

ofDeath

NTT研究所では、基礎研究と市場投入（商品化）の間のギャップ＝「死の谷」を

克服するため、「総合プロデュース制」を導入しました。

「死の谷」 （The Valley of Death）

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コア技術開発

実用化開発

事業導入リサーチ

市中技術・製品市中技術・製品

市場動向

NTTグループ会社ニーズ

総合プロデュース機能を中核とした新しいＲ＆Ｄマネージメント

アライアンス

グループ会社応用R&D

コア技術開発

リサーチ・目利き・目利き・市場・市場//技術動向調査分析技術動向調査分析・マーケティング・マーケティング・開発企画、提案・開発企画、提案・マーケットクリエーション・マーケットクリエーション

総合プロデュース機能

リサーチ

アライアンスアライアンス

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ＮＴＴ研究所の人材育成の状況

10ＮＴＴ研究所の採用・人事・育成

採用

採用は７０名前後（中途含み、短期雇用含まず）

修士～９割、博士～１割

持株会社採用者は研究所に配属

人事制度

給与、処遇体系は、事業会社（東、西、コミュニケーションズ）と同一

新しいＲ＆Ｄマネージメントに即した育成体系の見直し

４つのキャリア目標を設定し、育成・研修メニューを充実

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破壊的技術を創造できるリサーチプロフェッショナル破壊的技術を創造できるリサーチプロフェッショナル

商品の種を創造できるコア技術プロフェッショナル商品の種を創造できるコア技術プロフェッショナル

マーケットニーズをイノベーションに翻訳できるプロデュースプロフェッショナルマーケットニーズをイノベーションに翻訳できるプロデュースプロフェッショナル

死の谷を克服できる商品開発を推進できる開発プロフェッショナル死の谷を克服できる商品開発を推進できる開発プロフェッショナル

今、研究所に必要な４つのキャリア目標

マーケットイン

プロダクトアウト

プロダクト研究開発

基礎研究

- マーケットニーズの把握、サービス・ビジネスの動向、ビジネス規模の予測のできる人材- 技術動向の把握、技術の目利きのできる人材- 事業会社や他社への売り込みやビジネスクリエーションに向けたSEのできる人材

- 該当分野におけるビジネス知識、技術スキルを有する人材- プロダクトの設計、製造、試験、プロダクト管理（品質、性能、コスト、スケジュール管理）のできる人材- 運用・維持管理およびプロダクトの継続的な成長に向けた安心できる体制作りのできる人材

- 中長期のマーケットを予測したブレークスルー目標を設定のできる人材

- 設定した目標をクリアできる高度な技術スキルを有する人材- 設定した目標に向かって深掘りしつつ、時間感覚を以って目標を達成できる人材

- 世界の科学技術をリードする新概念・革新的原理の創出とその発展に貢献できる人材- 斬新な発想により、将来のNTTビジネスにつながる先駆的技術を開拓できる人材

近々に

儲ける！

将来儲ける！

中期経営戦略実現にむけた中期経営戦略実現にむけたR&DR&Dの推進の推進☆ 死の谷を乗り越え、新技術によりＮＴＴ事業に貢献する☆ ＮＴＴ独自の骨太な技術で新規事業の立ち上げに貢献する☆ ＪＡＰＡＮ発破壊的技術を創出し、技術・産業の発展に貢献する

12キャリア目標と目標とCDPCDPのポイントのポイント

• 入社後概ね５年（若手研究者交流終了）までを適性判断の期間と考え、コアスキルの確立と事業交流による実践力と経験知を蓄積

• 状況の変化や個々人の変化に応じて、会社と話し合いの上、キャリア目標は変更することもあり、自分自身に最適なキャリアを達成

• 二つ以上のキャリア目標を選択し、達成することもできる。

入社若手研究者交流終了時 35歳 40歳 45歳

Ａさんの場合

Ｂさんの場合

Ｃさんの場合

Ｄさんの場合

ずっとコア技術プロフェッショナル

フェロー、特別研究員、大学等

NTTグループ内外でプロとして活躍（PM、プロデューサ、事業会社、G会社、メーカ等）

Eさんの場合

○ﾘｻｰﾁｽﾍﾟｼｬﾘｽﾄ

○ｺｱ技術ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

○ｺｱ技術ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ ○開発ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

○開発ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

○ｺｱ技術ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

３０代央までコア技術プロフェッショナルをめざし、途中から開発プロフェッショナルへ

開発プロフェッショナルから、４０歳前にプロデュースプロフェッショナルへ

ずっとリサーチプロフェッショナル

コア技術ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙからプロデュースﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙへ、さらに開発ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

○開発ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

他社から採用

○開発ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

プロのプロデューサとして独立

○ﾘｻｰﾁｽﾍﾟｼｬﾘｽﾄ

ﾘｻｰﾁﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙを即戦力として中途採用

開発ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙのｽｷﾙをもって起業へ

○ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙプロデュースプロフェッショナルを即戦力として中途採用

Ｆさんの場合

Ｇさんの場合

ベンチャー企業を設立

コアスキル確立＋

事業交流

適性判断

（研究開発者としての軸足を固める）

Ｈさんの場合

他研究機関から採用

大学、他研究機関へ

【キャリアパス例】 1000人いれば1000のキャリアパスがある

10年後、20年後、あなたは何のプロ？

○ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

○ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙ

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ｷｬﾘｱﾌﾟﾗﾝの視点

視野拡大への挑戦

専門性とエンプロイヤビリティの確立

技術者として進む方向の見定め

専門性・基本技術の熟成

基礎力の習得

役割の拡大と専門性の深化

キャリア目標実現にむけた育成メニュー入社

30代

40代

基礎研究基盤技術研究開発実用化開発技術経営

新入社員導入研修

ＳＴＥＰ研修

学位取得

研究系グループ企業での活躍

学会活動

海外研修

MOT留学特別研究員

標準化活動研究会活動

実用化チームの中堅として活躍

若手プロジェクトへの挑戦

リサーチプロ開発プロ／コア技術プロプロデューサ

基盤・基礎研究のマネジメント実用化開発マネジメント

事業系グループ企業での活躍

ドラゴンプロジェクト

キャリアビジョン研修

サブリーダ研修

コアリーダ研修

各種管理者研修

知識付与型研修

・社内講座の利用による専門知識取得

・英語研修、プレゼン研修 etc.・特許・知的財産研修

テーマ企画と遂行（ＯＪＴ）

若手研究者の事業交流

実用化チームの若手として活躍

社内ベンチャー

黒字は選択、選抜メニュー赤字は階層別、節目研修

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今後の情報通信産業

15情報通信産業の状況

収入構造の変化

変化の速度が速まり急激になる

新たなビジネスモデルの誕生（google, web 2.0…）

トラヒックの爆発

Winner-Takes-All： 生き残りには急激な変化の先

取りが必須

破壊的イノベーションへの準備が必要

16急増を続けるInternet Backbone Traffic

10年で1000倍の

ハイペース

http://www.jpix.ad.jp/jp/techncal/traffic.html

17持続的イノベーションと破壊的イノベーションの影響

持続的技術による進歩

持続的技術による進歩 市場のローエンドで求められる性能

市場のハイエンドで求められる性能

時間

製品

の性

能

破壊的イノベーション

クレイトン・クリステンセン“イノベーションのジレンマ”より引用

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時間

製品

の性

能

インターネットにおける破壊的イノベーション

（０）背景： ソ連のスプートニクショックから、国防システムSAGE(Semi Automatic Ground Environment)研究の促進要請（１）ビジョン： Universal Networking（２）プラットフォーム： ARPANET（３）電子メール、リモートアクセスなどの研究者用ネット市場を創り出して持続的発展に着手

ARPA-net誕生（１９６９）

Web（１９９１）,Archie(1990)

Google(1998)

VoIP/Instant Messaging(2000)

WDM

SDHPC

WS

TCP/IP, NSF Net/(Merit,MCI,IBM)（１９８３）

ミニコン、電子メール

Napster(1999)

UUNET商用サービス(1987)

SUN Microsystems(1982)Cisco Systems(1984)

IIJ(1993)AT&T Divestiture1984) vBNS（９５）⇒MCI(00)

19破壊的イノベーション発生までのインターネット

20年以上にわたる産官学の連携期間に米国の

インターネット関連産業は確立した

究極のアプリケーション・サービスビジョンは不要

アプリケーションは研究者が日々使って技術を磨き進化させるためのものだった

インターネットを発展させた指導原理はアーキテクチャ設計原則

アーキテクチャ設計原則の変更が起きるようならプラットフォームシフトが起きる

20事業/産業を創造するプラットフォーム

「技術の種」＋「成長する仕組み」市場成立時には、技術ベンダー、サービスプロバイダ、アプリケーション産業、技術者コミュニティ、標準化を牽引する仕組みなどが出来上がっている

プラットフォームの必須要素Goal/Concepts、Platform Architectural Principles

成長を通じて維持されるべき目標、設計原則

技術蓄積： Technology seeds、課題理解応用の場： R&Dをドライブするアプリケーションとそれを使い込む『場』

構想を体現・実証する原始システムで「場」を実現アプリケーションを開発者自身が未熟な技術をユーザとして日々使い込み磨く

技術者集団

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今後の人材育成

22破壊的イノベーションを牽引する研究者

広義の経営的視点、知識、実践力を持ち、破壊的イノベーションを仕掛け、自ら牽引する人材の育成

１０年、２０年先のビジョンに基づき、長期的な視野に立った研究開発を行い、成果をテストする実践の場「プラットフォーム」を提供。

資金、実践の場、指導者を得てチャレンジできる仕組み。

指導者は、斯界の経験豊富な成功者。

育成期間は、１年から数年。

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人材を育成する事業/産業創造プラットフォーム

知識 実践力

広義経営力

プラットフォーム（ビジョン、技術蓄積、応用の場、技術者集団）

理念・信条

事業

選択

技術者・研究者

24市場価値の高い成果を創出し事業導入する研究者

研究開発を推進する上で、事業の要請や市場の要請をいち早く取り込み、市場価値の高い商品やサービスを生み出す研究者の育成

自らの研究成果と市中技術の組み合わせによりお客様の要請に答えるケースが多い。

先端技術を短期に修得させる講義や演習が有効１～２か月の短期集中プログラム指導者は、実践的スキルを指導できる人事業会社の技術者の育成にも有効

あわせて、「死の谷」越えのために、事業会社と研究所の各種交流を実施

25市場価値の高い商品やサービスを生み出し、成果の導入を推進する研究者の育成

お 客 様

研 究 所

事業会社

グループ企業

社外技術

社外技術

商品・サービスご提供

販売

販売

成果

提供

人事交流人事交流

成果の導入に伴う出張ベースの技術支援など

出向・還流

技術開示

先端技術

短期修得

プログラム

研修