2018 年 11 月 5 日（毎月 5・15・25 日発行）兵庫保険医新聞（　　　　　　　）号外【1】　

昭和 43 年 6 月 12 日第三種郵便物認可

（年間購読料 12000 円）

兵庫県保険医協会

　発　行　兵庫県保険医協会但馬支部　連絡先　〒 669-5346　豊岡市日高町伊府６６０　　　　　　　　　　　谷垣医院 TEL/079-644-0010　FAX/079-644-0706

但馬支部ニュースNo.156 2018 年 11 月 5 日発行

他科を知る会 「救急医療シリーズ」 第 2回

日々の診療のためになる交流深めた

　協会但馬支部は９月１５日、 公立豊岡病院にて他科を知る会の救急医療シリーズ第

２回を開催、 １１人が参加した。 今回は、 「救急医療の症例から」 をテーマに同病院救

命救急センターの松井大作先生が講師を務めた。 参加者の感想文を紹介する。

　前回のシリーズ第 1 回は、 昨年 11 月 25 日 （土）、 同センターの藤崎修先生のお話

でしたが、 私は所用があり参加できず、 参加された先生からは好評で、 とても残念に思っ

ていました。 松井先生は香美町出身で、 近大附属豊岡高校卒と地元の方で、 小林誠

人センター長が赴任する前の、救急部が 3 人体制のころからおられた最古参だそうです。

　まず、 救命救急センターの紹介から。 ４Ｋの職場 （最後のＫは、 「怖い」 とのこと） で、

忙しく、 気も立っているので、 特に若い先生方の電話口での応対に対し、 時には腹立

実際の症例をスライドで紹介しながら、開業医で対応すべきポイントを解説した

感　　想　　文

（2 面に続く）

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１０月１３日 ( 土 ) 日高地区公民館で第 175 回幹事会を開いた ( ３人出席 )。 以下、 主

に議論された内容を報告する。

● 「他科を知る会」 は、「救急医療」 シリーズの第２回を９月１５日に開催、１１人が参加。

●病院勤務医対策として、 公立豊岡病院の教育研修企画に協力し、 受験対策セミナー

を開催する。

幹 事 会 だ よ り　

※幹事会は、 会員の先生であればどなたでもご参加いただけます。 お問合せは、 担当事務局

山下 （TEL ： 078-393-1840） まで。

たしいことがあるかもしれないが、ご容赦いただきたい。 私 （松

井先生） の方で常々注意している、 とのことでした。

　症例１は、 20 代の女性。 腹痛で、 来院時は症状軽微、 炎

症所見もなく、 婦人科診察も異常なし。 その後連日救命救急

センターの受診があり、 結局消化器科に回り、 大腸内視鏡、

生検で好酸球性腸炎と診断され、 ステロイド内服で軽快した

そうです。 後で見ると外来の検査で、 好酸球が増えていたと

いうことでした。

　症例２は、 60 代の男性、 蜂に刺されて息がしんどい、 蕁麻

疹が出た。 近くにいた医師がボスミンを注射してくれたそうです。 アナフィラキシーショッ

クには、 成人にはボスミン 0.3 ㎎、 大腿前面に注射をして、 点滴をしてほしいとのこと。

もしアドレナリンが診療所になければ、 救急車に常備しているので使ってほしいそうです。

　救命救急センターからのお願いとして、 紹介するときは必ず電話で事前連絡をし、 疾

患名か病態、 バイタル、 来院手段、 家族の情報などを知らせてほしいとのこと。 脳卒中

の疑いがあれば発症後の時間によって治療が変わってくるので、 なるべく早く紹介して

ほしいということでした。 また、 心筋梗塞が疑われるときなどは、 できれば 20 Ｇ以上の針

でルートを確保してほしいとのこと。 なお、 心肺停止時には、 蘇生するかどうかの治療

方針がはっきりしていないことがあり、 後で困ることもあるそうです。

　講演の後、 数名の先生方の質問にもお答えいただき、 救命救急センターに対して今

まで以上の好印象を持たれたことと思います。 今後も、 この救急医療シリーズが続くと思

いますので、 センターに患者さんを紹介される先生方には、 ぜひ参加して、 交流を深め

てほしいと思います。 きっと日々の診療のためになるはずです。 松井先生はお酒の入る

交流も希望されていました。 　　　　　　　　 　【豊岡市・舟木内科医院・舟木 宏 先生】

講師の公立豊岡病院救命救

急センター 松井 大作 先生

（１面からの続き）

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「みんなでストップ！ 患者負担増署名」

５万筆達成にご協力ください11 月 1 日現在の到達

( 協 会 ) ５１０９筆

( 但馬支部 ) １３４筆

◆先生方へのお願い◆◎まずはご自身・ご家族・職員さんから集めて

　いただき、協会へご返送ください。

◎院内へのポスター掲示、受付・待合室への署

　名用紙の設置など、患者さんへの呼びかけも

　お願いいたします。

◎署名用紙と患者負担増計画の解説チラシ、返

　信用封筒のセットも用意しております。患者

　さんへ持ち帰っていただき、ポストへ投函し

　ていただけます。

署名用紙・チラシ・ポスターの追加は

☎ 078-393-1807 までお願いします。

ご家族のための受験対策セミナーを開催（公立豊岡病院主催・協会但馬支部協力）

　公立豊岡病院教育研

修部が主催し、 協会但

馬支部が協力した 「ご

家族のための受験対策

セミナー」 が、 10 月 18

日 （木） 公立豊岡病

院で開催され、 ６人が参加した。 医学部受験 ･ 中学受験の家庭教師派遣 ・ 塾を手がけ

ている中央受験センターが講師として情報提供を行い、 個別相談を実施した。

　協会では現在、 病院勤務医への協会の利用案内を勧めている。 ご家族 ･ お知り合い

で協会未利用の医師 ･ 歯科医師がおられればぜひご紹介いただきたい。

中学・高校・医学部受験の各段階について情報提供・解説した

【4】2018 年 11 月 5 日（毎月 5・15・25 日発行）　兵庫保険医新聞（　　　　　　）　　 号外昭和 43 年 6 月 12 日第三種郵便物認可

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兵庫県保険医協会第 94 回評議員会のご案内（臨時 ( 決算 ) 総会・第 41 回共済制度委員会）

　診療報酬改定対策や審査指導対策、医療改善運動、会員の身近な要求に応える活動など、前半期の活動を振り返り、

後半期の活動方針を協議するため、標記の会議を開催致します。お繰り合わせの上ご出席いただくようご案内いたし

ます。

11月18日 ( 日 )13時00分～　兵庫県保険医協会会議室・13 時～　　第 94 回評議員会　　・14 時 30 分～　　臨時 ( 決算 ) 総会

　

　トランプ米大統領による米国第一主義、保護貿易政策の嵐が吹き荒れています。グローバル経済は、先進国を中心に堅調に推移してきましたが、米国が政策金利の引上げを継続し、欧州も量的緩和政策を終了する段階にあるなど、米欧の金融政策は大きな転換点にあります。このような中、米中貿易摩擦懸念や欧州におけるポピュリズム政党の台頭、トルコ・アルゼンチン等の新興国通貨の大幅な下落など、不安定要因が急速に増加しつつあり、これらを踏まえた今後の金融市場の動向を俯瞰します。加えて、最近「パリ協定（気候変動枠組条約締結国会議）」や「ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）」など、世界中で「持続可能な社会」形成への関心が高まっています。これらを背景として、資産運用の世界においても急速に拡大しているのがＥＳＧ（環境・社会・ガバナンス）投資です。ＥＳＧ投資の概要とその動向、三井生命の今後のＥＳＧ投資戦略についてお話します。（前川 記）

● 16 時 20 分～　特別講演

「激動の朝鮮半島と核ー被爆国の役割とトランプ・リスクー」

　■第 94 回評議員会・臨時 ( 決算 ) 総会・第 41 回共済制度委員会　□　出席します　　　　　□　欠席します

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　■特別講演 ( １６時２０分～ )　

　　□　参加します（お席の準備の都合上、事前の申し込みをお願いします）　

　　　　　地区　　　　　　　　 氏名　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　返信　FAX　078 － 393 － 1802

　2018 年 6 月 12 日、金正恩委員長とトランプ大統領は史上初の米朝首脳会談を行い、米朝国交正常化などを目指すとした共同声明に署名しました。また北朝鮮は韓国とも、今年に入り３回の首脳会談を行っています。一方、日本では、北朝鮮に対して、脅威を強調し軍備を増強するとともに外交でも圧力一辺倒の路線が維持されています。こうした政府の対応へのオルタナティブとして被爆国日本のあるべき外交ビジョンをお聞きします。

〈おおた・まさかつ〉　1968 年富山県生まれ。共同通信社編集委員（論説委員兼務）。広島支局、大

阪社会部、高松支局、外信部、政治部、米ワシントン特派員を経て 2009 年から現職。早稲田大学

政治経済学部卒、政策研究大学院大学博士課程修了（博士）。2006 年度ボーン・上田記念国際記者

賞受賞、09 年度平和・協同ジャーナリスト基金賞（大賞）受賞。

● 14 時 50 分～　第 41 回共済制度委員会　　　　　

「今後の金融市場動向と拡大するＥＳＧ投資」

共同通信社編集委員・論説委員　太田　昌克 氏

三井生命保険株式会社 執行役員 運用統括部長　 　前川　等 氏　

＊当日は、神戸マラソン開催日でもあり周辺駐車場の混雑が予想されます。公共交通機関でお越しください。＊すでにお返事を頂戴している場合は、失礼の段何卒ご容赦ください。