3
( ) ( ) 湿 ( ) 10 12 12 「インド放浪記・人生観は変わる?」 ㈱総販 開発営業部 課長 (高松商工会議所青年部 専務理事) 山岡 正季

「インド放浪記・人生観は変わる?」「インド放浪記・人生観は変わる?」 総販 開発営業部 課長 (高松商工会議所青年部 専務理事) 山岡

  • Upload
    others

  • View
    3

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 「インド放浪記・人生観は変わる?」「インド放浪記・人生観は変わる?」 総販 開発営業部 課長 (高松商工会議所青年部 専務理事) 山岡

インド―この言葉を聞くと皆さんは何を

連想されますか?インドカレー、サリー…

人それぞれ思い浮かぶ事は違うと思います。

昨年9月の連休、2番目の兄とインドに

行きました。私の1番上の兄が、数年前か

らODA

(

国際協力・政府開発援助)

の仕

事で、デリーメトロ

(

地下鉄)

の工事に携

わっているため、ぜひ長兄がインドに赴任

しているうちに訪れては、との父の計らい

からでした。

よくインドを旅行すると、「

人生観が変

わる」

と聞いていましたが、その結果は後

ほど。

まずはデリー・インディラガンジー空港

へ到着。しかし、荷物がなかなか出てこな

い!到着後1時間はかかる有様。早速イン

ドらしい時の流れが…。

暑さも日本と同じかと思いきや、湿度が高

いためか、かなり暑く感じました。

1日目はニューデリーのホテルに入るも、

玄関から厳重な警備が。後で聞くとテロの

予告もあり、日々警備が厳しいとのことで

した。

日本では考えられません。初日から日本

がいかに安全な国かあらためて実感しまし

た。滞在中、ホテルは比較的安全でしたが、

外では危険を感じることもありました。初

日は、長兄と合流し、遅い晩ご飯を街の中

華レストラン

(

インド式中華、翌日からは

インド料理のため兄の計らいで)

で、外国

人専用だということでしたが、いろいろ考

えさせられました。

ある外国人の家族に付き添うインド人の

女の子が一人。兄に聞くと

メイドさん」

とのこと。歳は娘と同じくらいの10〜12歳

位。この国ではれっきとした仕事なのです。

また、外に出ると物乞いの親子が…。貧困

の現実を痛感しました。

翌日はニューデリー市内をバスで見学。

長兄が携わる地下鉄の現場へ行きました。

途中、車の数、人の数の多さ、また何事も

動じないインドの人々。日本ではありえな

い現実が目の前で繰り広げられるのです。

安全面がいやはや本当に大丈夫か?と目を

疑う光景ばかりでしたが、インドではあた

り前とのこと。

12

「インド放浪記・人生観は変わる?」㈱総販 開発営業部 課長(高松商工会議所青年部 専務理事)

山岡 正季氏

Page 2: 「インド放浪記・人生観は変わる?」「インド放浪記・人生観は変わる?」 総販 開発営業部 課長 (高松商工会議所青年部 専務理事) 山岡

車窓から、人・車・自転車・牛・ラクダ、

多くの生き物が共存している光景を見ると、

いつもバタバタしている自分が情けなくも

感じられました。

その後、3兄弟でニューデリーから、ア

グラ、ジャイプールと3都市を回りました。

アグラでは、世界遺産のタージ・マハ―

ルを訪れました。世界遺産だけはある感動

の建物。長い年月をかけ亡くなったお妃様

の為に国力を使い、建てたそうです。

そして3つ目の都市ジャイプールへ。こ

の街も、色々な歴史・宗教観が感じられま

した。

インド旅行の中で私が強く感じたことは、

人々の活気は途轍もなく強いこと。そして、

長兄が言うには、インドは昭和30年代の日

本と同じだと。高度経済成長の始まりの日

本と同じだということでした。

確かに都市部は開発の為か、排ガスで空

気が悪く感られました。昔、日本も近代化

を急ぐことで多くの犠牲を払ってきました

が、インドも同じ歴史をたどるのだろうか、

と気がかりです。

また、今回の旅行を通して1番感心した

事はインドの人々の未来に向かうエネルギー。

そしてインドの人たちの家族愛でした。核

家族化や、個人主義が進む日本では、それ

を揶揄するかもしれませんが。

昔、日本人が持っていた助け合う心を、

今もインドの国では持っているのです。イ

ンド時間と言うのかゆっくりとイライラも

せず時間を使うこの国に、逆に大きなもの

を感じたのは、なぜなのでしょうか。

貧富の差、人口増、近代化の波、日本で

は考えられない現実を見ると、今後この国

が急速発展する事は間違いないでしょう。

ただインドの国に願う事は、昔日本も持っ

ていた、思いやる心を忘れないでほしい、

物がない時代だからこそ、今を大切に生き

ている人々に近代化で大切な心を失うこと

がないように祈りたいです。

文頭でも書きましたが、インドに行くと

人生観が変わるという話。

今回はインドの入り口の所しか見ていま

せんが、自分自身の価値観は変わったと思

います。インド旅行を通して、「

思い通り

にならない現実」

に直面し、イライラした

り、怒る事の無意味さをあらためて感じ、

協力関係が無いと思い通りにならない事を

知りました。これが旅行で得た教訓でした。

インド旅行を無事終えることができたの

は、両親・会社・そして家族の協力のおか

げです。皆さん、本当にありがとうござい

ました。日本に帰り家族の顔を見た時、素

直に幸せだと感じました。

13

Page 3: 「インド放浪記・人生観は変わる?」「インド放浪記・人生観は変わる?」 総販 開発営業部 課長 (高松商工会議所青年部 専務理事) 山岡

①小豆島

中山地区、肥土山地区の集落や棚

田全体を舞台にしたアート作品や、

集落独特の虫送りや蛍の乱舞を連想

させるようなインスタレーションの

展開がある。

また、江戸時代より地芝居として

盛んであった農村歌舞伎を

ハレ」

の行事として位置づけ、その舞台を

活用したイベントが開催される。

②豊

建築家西沢衛氏とアーティスト内

藤礼氏のコラボレーションによる新

美術館の整備

(

豊島アートプロジェ

クト)

では、休耕田を再生し稲穂が

風に揺れる風景のなかに

水滴」

モチーフとした美術館が誕生する。

また、唐櫃の清水、棚田など島の名

所、特性を引き出す作品や空家を使っ

た地産地消のレストランを展開する。

③犬

犬島の製錬所跡地は、平成19年、

経済産業省による

近代化産業遺産

群」

の一つとして認定された。平成

20年4月に竣工した

製錬所」

は、

環境に負荷を与えない施設として再

生するなど、犬島全体を

建築・現

代アート・環境」

による新たな循環

社会のモデルとすることを目指した

犬島アートプロジェクト」

の第1期

プロジェクトである。建築は三分一

博志氏、アート作品は柳幸典氏、建

築や現代芸術に加え、環境をテーマ

とし自然エネルギーによって冷暖房

を行う初めての芸術館である。

④直

豊かなアート施設や高い知名度を

活かし、芸術祭の会場となる島々の

中で中心的役割を果たすよう建築家

安藤忠雄氏とアーティスト李禹煥

(

リー・ウーファン)

氏のコラボレー

ションによる建物と作品を展開する

美術館

李禹煥プロジェクト」

が建

設中である。またアーティスト大竹

伸朗氏が手がけた実際に入浴できる

美術施設である直島銭湯

I�湯

(

アイラブユ)」

がオープンしている。

19

11月

13日

瀬戸内国際芸術祭は、小豆

島、豊島、犬島、直島をはじ

め7つの島+高松を中心に2

010年7月19日

(

海の日)

から10月31日までの105日

間開催される。

今回、観光部会

(三矢昌洋

部会長

(

株)

喜代美山荘代表

取締役)

が主管し、関連部会・

委員会はじめ�香川経済同友

会のメンバーなど42人が

戸内国際芸術祭2010」

開催に先立って、その舞台と

なる瀬戸内海の島々

(

①小豆

島↓②豊島↓③犬島↓④直島)

の現地見学を行った。