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1 障がい者とスポーツを通じた共生社会創生事業 ~スポーツで障がい者との共生社会をつくろう~ 「エンジョイパラスポーツ 2018平成 30 年度愛媛県 NPO 法人活動助成事業 事業報告書 NPO 法人 School Green Japan 平成 30 12 21

~スポーツで障がい者との共生社会を ...€¦ · 達成できた 3 100% a ほぼできた 2.6~2.9 99~80 b1 2.5~2.0 79~50 b2 達成できなかった 1.9~1.0

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障がい者とスポーツを通じた共生社会創生事業

~スポーツで障がい者との共生社会をつくろう~

「エンジョイパラスポーツ 2018」

平成 30 年度愛媛県 NPO 法人活動助成事業

事業報告書

NPO 法人 School Green Japan

平成 30 年 12 月 21 日

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障がい者とスポーツを通じた共生社会創生事業

「エンジョイパラスポーツ 2018」

報告書目次

1.表紙

2.目次

3.事業概要

4.報告【実施プログラム 1】(障がい者スポーツセミナー&体験会)

セミナー&障がい者サッカー体験会

5.報告【実施プログラム 2】(障がい者スポーツセミナー&体験会)

セミナー&車いすツインバスケットボール体験会

6. 評価報告(インパクトレポート)

7.まとめ

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【事

(目

・障

・セ

事業概要】

目的)

(実施プログ

障がい者スポ

・セミナー&障

セミナー「ス

セミナー&車

セミナー「障

グラム)

ポーツセミ

障がい者サッ

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車いすツイン

障がい者スポ

ミナー&体験

ッカー体験会

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3

験会「エン

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ラスポーツ

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24 日(土)

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【実施プログラム1】

タイトル セミナー&障がい者サッカー体験会(ブラインドサッカー)

日時・場所 平成 30 年 10 月 20 日(土)12:30~15:00 松山市青少年センター

参加者 スタッフ 5 名 講師 2 名 一般参加者 15 名

内 容 (セミナー)「スポーツボランティア・障がい者スポーツについて」

講師 愛媛大学 社会共創学部 地域資源マネジメント学科

山中 亮 准教授

・「スポーツにおけるボランティア」と題し、スポーツへの関わり方について

講演をしていただきました。「ボランティアとは」「スポーツボランティアの楽

しみ方」「ボランティア活動の事例」「障がいのある人のスポーツ」「日本スポ

ーツボランティアネットワークの活動について」などについて、アイスブレイ

ク等も織り交ぜられ、リラックスした楽しい内容でした。

講師 愛媛県パラスポーツ・コーディネーター 幸田 裕司

・「障がい者スポーツの現状」「障がい者」をキーワードに特に障がいに対する

考え方等について、楽しい話術で笑いの絶えない、そして障がいについてにの

気づきがある内容でした。

(セミナーについて)

講演内容が、障がい者スポーツ、スポーツボランティアの実践者からの話で

あり、障がい者スポーツ・スポーツボランティア等に取組んでいる人も、いな

い方にも、現状や定義的なことが、リラックスした雰囲気で楽しみながら受講

できたことが、とても良い内容で期待通りでした。

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(体験会)ブラインドサッカー

講師 NPO SGJ 三上 伸人 (障がい者スポーツ指導員)

・参加者は、全員ブラインドサッカー未経験者でしたが、サュカー経験者が多

く、ボールの扱い、体の動き等、予想以上だったので、プログラムがスムーズ

に実施されました。笑いの絶えない楽しい時間となり、スポーツをしたことの

ない方からは、「みんな優しく楽しかった」と好評でした。

協力・支援

講師 山中 亮(愛媛大学)、幸田 裕司(愛媛県障がい者スポーツ協会)

えひめ I select (知的障がい者サッカークラブ)

日本ブラインドサッカー協会、(一社)日本障がい者サッカー連盟

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【実施

タイト

日時・

参加者

内容

協力

施プログラム

トル セミ

・場所 平成

者 スタ

(セ

講師

スポ

・障

どを

くこ

生ら

(体

講師

・車

後半

スポ

講師

特定

サン

ム 2 】

ミナー&車い

成 30 年 11 月

タッフ 5 名

セミナー)「

師 愛媛大学

ポーツ健康マ

障がい者の支

を学生達と取

こと⇒運動⇒

らしく体を動

体験会)車い

師 愛媛エン

車いすスポー

半は、ボール

ポーツ経験者

師 牛山 眞

定非営利活動

ン・アビリテ

いすツインバ

月 24 日(土

講師 1 名

「障がい者スポ

学 社会共創

マネジメント

支援活動とし

取組んだ事例

⇒スポーツの

動かしながら

いすツインバ

ンジェルス

ーツ経験者と

ルを使った動

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眞貴子(愛媛

動法人 今治

ティーズ今治

6

バスケットボ

土)9:30~12

一般参加者

ポーツについ

創学部 地域

トコース 牛

して、ダンス

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の必要と継続

らの笑顔の絶

バスケットボ

と未経験者が

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ボール体験会

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者 5 名

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域資源マネジ

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スポーツクラ

エンジェルス

治市営中央体

ジメント学科

子 教授

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座でした。

媛エンジェル

前半はチェア

ャレンジして

をクリアーし

ラブ(総合型

ス(車いすツ

体育館

康ウォーキング

健康づくりに、

お話をダンスの

ルス)

アワークを中心

てみました。

していました。

型地域 SC)

ツインバスケ)

グな

、動

の先

心に、

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【評価報告(インパクトレポート)】

(事業目標)

・障がい者スポーツを通じて、障がい者の支援を多種多様なステークホルダーが連携して

取り組み共生社会づくりを目指す。

(ロジックモデル)

資源 活動 直接の結果 初期成果 中期成果 長期成果

・人的資源

運営スタッフ

指導者(障がい

者スポーツ指

導員)

専門家(講師・

インストラク

ター)

ボランティア

スタッフ

・物的資源

用具

運営・企画ノウ

ハウ

他の団体・組織

と連携・協働

・資金的資源

補助・助成金、

寄附、協賛金

障がい者ス

ポーツのセ

ミナー・体

験会の実施

ステークホ

ルダーへの

支援・協力

要請

障がい者ス

ポーツの情

報発信・広

・セミナー、

体験会

開催回数

参加人数

支援者人数

(スタッ

フ・講師・

ボランティ

ア)

・ステーク

ホルダー数

打合せ回数

(産・官・

学・民)

・宣伝・広

報 メディ

ア掲載数、

チラシ配布

部数、情報

誌等の掲

載、SNS 掲

載数

障がい者

スポーツ

に関心が

持てた

また参加

したいと

思う(参加

者・支援

者)

ステーク

ホルダー

との連携

・協働(ワ

ーキン

グ・研究

会)

協賛・協力

企業、団体

の意識が

向上した

障がい者

スポーツ

に係る人

が増える

(プレイ

ヤー・支援

者)

スポーツ

チーム・ク

ラブの運

営(環境整

備)

スポーツ

実施率向

ステーク

ホルダー

の増加(企

業・団体・

支援者)

障がい者

スポーツ

の情報ポ

ータルサ

イト設立

への取組

・情報的資源

情報収集・メデ

ィア・SNS

発信

障がい

者と一

般人が

スポー

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とがで

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(見る・

する・さ

さえる)

スポー

ツクラ

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定運営、

地域コ

ミュニ

ティ拠

障がい

者スポ

ーツ情

報によ

る活性

化が高

まる

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(事業評価)

事業評価 (達成状況) 総合評価

① 事業の仕組みや体制面での評価 (ストラクチャー) B1

② 事業の目的・目標の達成に向けた過程や活動状況の評価(プロセス) B2

③ 目的・目標の達成のために行われる事業結果(アウトプット) B2

④ 目的・目標の達成度、成果の数値目標に対する評価(アウトカム) C

※評価方法は、運営スタッフ、支援者、協力関係者への調査から算出

達成状況 評価平均値 評価率(%) 総合評価

達成できた 3 100% A

ほぼできた 2.6~2.9 99~80 B1

2.5~2.0 79~50 B2

達成できなかった 1.9~1.0 49%以下 C

※評価率・・・事業ごとに評価し、その平均値を出したもの

達成できた⇒80%以上⇒3 ややできた⇒50%以上⇒2 できなかった⇒50%未満⇒1

(活動評価)

ステークホルダー できたこと できなかったこと 改善点

関係組織・団体、

個人

事業内容についての説明

県内の 2 地域(中予・東予)

で開催

訪問先数、再訪回数を増

やす

組織的活動で訪問回数

を増やす

情報発信する

協力・支援者

(講師・専門家)

セミナー・体験会の内容は

良かった

開催時間の長さ

セミナー・体験会の時間

が短かった

プログラム内容の精査、

受講者ファーストを忘

れずに

障がい者の方

セミナーと体験会で新たな

気づきと、一般の方と一緒

に楽しみながら体験ができ

たことが良かった

協力チーム以外の障が

い者の参加者増加

障がい者、一般の方との

交流

参加募集の活動不足

対象者の絞り込みと関

係組織・団体への勧誘

情報発信する

一般の方

セミナーと体験会で新たな

気づきと、障がい者の方と

一緒に楽しみながら体験が

できたことが良かった

体験は初めての方が多数

参加者の増加

体験の時間の長さ

障がい者の方との交流

参加募集の活動不足

対象者の絞り込みと関

係組織・団体への勧誘

情報発信する

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【まとめ】

今回の事業は、3 年計画の初年度であり、目標に対してスタートアップの段階で、基盤構

築に向けて、多種多様なステークホルダーにアプローチし、組織・団体、個人等の方針、

考え方などを把握することから取り組みました。

活動を進める中で、それぞれの立場、考え・思い等の違いはありますが、皆さん大変な

思いをされながら活動されており、改めてこの事業を通じて支援活動を進める意義を感じ

ました。と同時に課題点も多くあり、解決には、時間とコミュニケーション、連携・協働、

信頼が必要であると、再認識しました。

事業を進めるにあたり、企画にはありませんでしたが、障がい者スポーツ以外の障がい

者支援の団体と連携したり、次年度に向けての取組に向けた活動として、研究会を立ち上

げたり、今年度の活動と次年度に向けての活動を同時進行できたことは、+αの成果であっ

たと思います。

今後の取り組みとして、ステークホルダーとの関係を構築するために、広さ(数)と深

さ(信頼)を求め、事業の開発・改善、コレクティブインパクト等を実施し、障がい者の

皆さんの考え、思い、環境改善に向けて、スポーツを通じて多くの方と連携・協力して活

動を継続していきたいと思います。

具体的には、研究会の開催(情報共有)、障がい者スポーツ関係のポータルサイトの開設

(情報発信)イベントとして、セミナー・体験会等を、総合型地域スポーツクラブ、幼稚

園、小学校、中学校、自治会等を中心に実施(普及と振興)、障がい者スポーツ団体の支援

として大会・イベント運営、マネジメント等(普及と振興)に取組んでいきます。

障がい者スポーツで共生社会づくりの目標に向けて、今後も課題に取組みながら持続可

能な活動を、多くの方と協力・協働しながらおこなっていきますので、ご支援のほど宜し

くお願いいたします。

最後に、この事業にご支援、ご協力をいただいた多くの方々と、助成事業に採択してい

ただいた愛媛県に、お礼と感謝を申しあげます。

ありがとうございました。 感謝

NPO 法人 School Green Japan

理事長 三上 伸人