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IFRS 16 号に 関する 補足資料 年次財務諸表ガイド IFRS ® December 2017 kpmg.com/ifrs

IFRS第16号に 関する 補足資料 - assets.kpmg · 月1日以降開始する事業年度から発効される予定のifrs第16 号「リース」に焦点を当て、2017年9月版ガイドを補足するものとして、ifrs第16

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IFRS第16号に 関する 補足資料年次財務諸表ガイドIFRS®

December 2017

kpmg.com/ifrs

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目次本冊子について 1

IFRS第16号について 3

開示例の前提となる企業グループのリースのポートフォリオ 6

パート1 – 修正遡及アプローチ 10

連結財政状態計算書 11

連結純損益及びその他の包括利益計算書 13

連結持分変動計算書 15

連結キャッシュフロー計算書 17

連結財務諸表注記(抜粋) 19

1. リース 19

A. 重要な会計方針 19

B. 借手としてのリース 25

C. 貸手としてのリース 29

2. 投資不動産 33

3. 会計方針の変更 35

パート2 – 完全遡及アプローチ 38

連結財政状態計算書 39

連結純損益及びその他の包括利益計算書 41

連結持分変動計算書 43

連結キャッシュフロー計算書 45

連結財務諸表注記(抜粋) 47

1. リース 47

A. 重要な会計方針 47

B. 借手としてのリース 49

C. 貸手としてのリース 55

2. 投資不動産 59

3. 会計方針の変更 61

KPMGによるその他の刊行物 66

謝辞 68

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© 2018 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International”), a Swiss entity. All rights reserved.

本冊子について この冊子は「IFRS財務諸表ガイド-開示例(2017年9月版)」(以下、「2017年9月版ガイド」)を補足する目的でKPMG International Standard Group(KPMG IFRS

Limited内の一部門)により作成されました。

2017年9月版ガイドは、企業がIFRSに準拠した財務諸表を作成する際に役立つものであり、IFRSの初度適用企業ではない架空の多国籍上場企業を想定した財務諸表の一様式を例示しています。

リース この冊子は、2019年1月1日以降開始する事業年度から発効される予定のIFRS第16

号「リース」に焦点を当て、2017年9月版ガイドを補足するものとして、IFRS第16

号の開示例を示しています。したがって、この冊子は2017年9月版ガイドの前提と整合するようには作成されていません。

IFRS第16号で要求される開示は企業固有の事実及び状況に依拠するため、この冊子では、IFRS第16号で要求されるすべての開示が例示されているわけではありません。開示が要求される項目を網羅したリストについては、「IFRS財務諸表ガイド-開示チェックリスト(2017年9月版)」を参照してください。

開示例 この冊子の開示例は、2019年1月1日を適用開始日としてIFRS第16号を適用した架空の上場企業を想定しています。この企業はリースのほとんどを借手として行っていますが、貸手としてリースすることもあり、投資不動産に分類される不動産を所有しています。この企業のリースのポートフォリオは6ページに詳細を記載しています。この企業には1年分の比較情報のみの表示が要求されていますが、企業によっては、2年以上の比較情報の表示が要求される場合があります。さらに、この冊子に記載している開示は関連する規定を説明することを意図するために、必要以上に詳細な場合があります。企業はそれぞれの固有の状況を反映するように、項目の重要性を含め、自社の開示及び開示の順序を決定しなければなりません。

IFRS第16号はさまざまな移行措置を提供していますが、この冊子では以下を例示しています。:

– 修正遡及アプローチ;このアプローチのもとで適用できる様々な実務上の便法を適用する(パート1参照)

– 完全遡及アプローチ(パート2参照)

移行措置の詳細な説明については、「IFRS第16号「リース」~適用に向けて~ シリーズ1:新基準への移行」を参照ください。

この冊子の構成 この冊子には、以下の開示例が含まれています。

– 基本財務諸表;

– 借手及び貸手としてのリースに関する注記(リースの会計処理に関する重要な会計方針を含む)

– 投資不動産に関する注記

– 会計方針の変更に関する注記

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2 | Guide to annual financial statements – IFRS 16 Leases supplement

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参照 基準書への参照はこの冊子内の左側の余白に記載しています。基本的に表示及び開示規定に関するもののみ記載しています。凡例は下記のとおりです。

IFRS 16.53–54 IFRS第16号第53項から第54項

[IFRS 16.9, B9–B31] IFRS第16号第9項、B9項からB31項。[ ]は、重要な会計方針の箇所のみで使われており、記載された参照が表示や開示に関するものではなく、認識や測定に関するものであることを示しています。

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About IFRS 16 | 3

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IFRS第16号について IFRS第16号により、借手は、現行のファイナンス・リースの会計処理に類似した、リースをオンバランス処理する会計モデルに基づき、新たな資産と負債を認識することとなります。新たな資産と負債を認識すること、及びリースに係る損益の認識時期、計上区分が従前と異なることから、主要な指標が影響を受けます。

IFRS第16号は2019年1月1日以降開始する事業年度から適用され、早期適用も認められます。

IFRS第16号及び当該基準書の影響に関する解説については、KPMGの冊子「IFRSの新リース会計 ~概説 IFRS第16号~」を参照ください。

全般的な開示目的 IFRS 16.51, 89 IFRS第16号には、定量的事項と定性的事項の両方の開示規定が含まれています。

IFRS第16号の開示規定は、リースが財務諸表に与える影響を財務諸表利用者が評価するための基礎を提供することを目的としています。

IFRS 16.BC215–BC216 企業は、開示規定をチェックリストとして用いるのではなく、開示目的に重点を置くべきです。開示目的は、借手及び貸手がリースに関する開示の全体的な質と情報価値が十分かどうかを評価する際の拠り所となることを意図しています。

企業は、開示事項を決定する際に重要性の概念も適用します。従って、個々の状況に応じて、必要とされる開示が増減する場合があります。

全般的に、IFRS第16号の開示要求事項はIAS第17号よりも多くなっています。借手及び貸手は、要求されている開示事項に加えて、全体的な開示目的を満たすために、追加の情報開示の要否を検討する必要があります。このため、開示の準備には、より多くの努力と判断が必要となります。

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詳細な開示

このセクションでは、IFRS第16号で要求される開示の概要、及び現行の開示規定との類似点及び差異を示しています。

要求される開示 IFRS第16号に基づく新たな

開示か

借手

IFRS 16.47, 53, 58 財政状態計算書に関する事項

使用権資産の増加額 期末日現在の、原資産のクラス別の使用権資産の帳簿価額

及び、使用権資産を別掲していない場合には、財政状態計算書上の表示項目 リース負債を別掲していない場合には、リース負債の金額、及び財政状態計算書上の表示項目 リース負債の満期分析 –

IFRS 16.53–54 純損益及びその他の包括利益計算書に関する事項

(他の資産の原価の一部として資産計上された金額を含む)

使用権資産の減価償却費(原資産のクラス別に) リース負債に係る金利費用 認識の免除規定を適用した短期リースに係る費用

(リース期間が1ヶ月以内のリースは除外することができる) 認識の免除規定を適用した少額資産のリースに係る費用 リース負債に含まれていない変動リース料に係る費用 – 使用権資産のサブリースによる収益 セール・アンド・リースバック取引から生じた利得又は損失 –

IFRS 16.53(g) キャッシュフロー計算書に関する事項

リースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額 IFRS 16.55 その他

企業が期末時点でコミットしている短期リースのポートフォリオが、当期の短期リースに係る費用が関連するポートフォリオと類似していない場合には、当該短期リースのコミットメント金額

IFRS 16.58, 60, 7.39(c) 定性的開示

リース負債に関連する流動性リスクをどのように管理しているかの説明 短期リース・少額資産のリースの免除規定を適用している場合はその旨

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要求される開示 IFRS第16号に基づく新しい

開示か

IFRS 16.56–57, 59 追加的な開示(該当する場合) 借手のリース活動の性質 – 借手が潜在的に晒されている将来キャッシュ・アウトフローのうちリース負

債の測定に反映されていないもの リースにより課されている制限又は特約 – セール・アンド・リースバック取引 – 使用権資産が投資不動産の定義を満たしている場合、IAS第40号「投資不動産」

で要求される開示 – 使用権資産にIAS第16号「有形固定資産」の再評価モデルを適用している場合

– 再評価の実施日

– 独立した鑑定人の関与の有無

– 原価モデルを適用していたとした場合に認識したであろう帳簿価額

– 再評価剰余金(金額、当期の変動及び配当制限があればその内容)

貸手-ファイナンス・リース IFRS 16.90, 93–94 定量的情報 販売損益 正味リース投資未回収額に対する金融収益 正味リース投資未回収額に含まれていない変動リース料に係る収益 – 正味リース投資未回収額の帳簿価額の著しい変動 リース債権の詳細な満期分析 – IFRS 16.93 定性的情報 正味リース投資未回収額の帳簿価額の著しい変動についての説明 IFRS 16.92 追加的な開示(該当する場合) 貸手のリース活動の性質 – 原資産に対して貸手が留保している権利に関連したリスクをどのように管理

しているのか 貸手―オペレーティング・リース IFRS 16.90, 95–97 定量的情報 指数又はレートに連動するもの以外の変動リース料に係るリース収益 その他のリース収益 リース債権の詳細な満期分析 – 該当する場合、IAS第16号(他の資産とは区分する)、IAS第36号「資産の減

損」、IAS第38号「無形資産」、IAS第40号「投資不動産」及びIAS第41号「農業」に基づいて要求される開示事項

– IFRS 16.92 追加的な開示(該当する場合) 貸手のリース活動の性質 – 原資産に対して貸手が留保している権利に関連したリスクをどのように管理

しているのか

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開示例の前提となる企業グループのリースのポートフォリオ

借手としてのリース 不動産リース

企業グループの不動産リースには小売店舗とオフィスのリースが含まれます。企業グループは、これらをIAS第17号のもとでオペレーティング・リースに分類していました。

オフィスビル:企業グループは本社ビルをリースしています。解約不能期間は10年で、企業グループはリース期間をさらに10年間延長するオプションを有しています。リース料は、前年の消費者物価指数の変動に基づき、毎年調整されます。リース料には貸手の税金や保険料の補填も含まれており、毎年調整されます。企業グループが延長オプションを行使した場合、延長期間のリース料は市場賃料を反映します。

当初、企業グループは延長オプションを行使することは合理的に確実ではないと判断し、IAS第17号のもとで当該リースをオペレーティング・リースに分類していました。適用開始日において、当該リースの残りの解約不能期間は3年です。企業グループは、ビルの立地や適切な代替ビルの可能性を検討して、現在は延長オプションを行使することが合理的に確実であると判断しています。

当該リースに修正遡及アプローチを適用するにあたり、企業グループは以下を選択しました。

– 使用権資産は、適用開始日の追加借入利子率を用いて、リース開始日からIFRS第16号を適用していたと仮定して測定する

– 実務上の便法を適用して、リース期間の評価にあたり事後的判断を使用する

– 実務上の便法を適用して、使用権資産から当初直接コストを除外する

小売店舗:企業グループは小売店舗を30店舗リースして事業を行っています。リース期間及び適用開始日における残存リース期間は様々で、適用開始日における残存リース期間が12ヶ月以内のリースもあります。これらのリースには延長オプションは含まれていません。

小売店舗のリースのうち15店舗は固定リース料です。その他の15店舗のリース料は、年間最低リース料を下限とした各店舗の年間売上高に基づく変動リース料です。

当該リースに修正遡及アプローチを適用するにあたり、企業グループは以下を選択しました。

– 使用権資産は、適用開始日の追加借入利子率を用いて、リース開始日からIFRS第16号を適用していたと仮定して測定する

– 実務上の便法を適用して、適用開始日から12ヶ月以内にリース期間が終了するリースについて、使用権資産とリース負債を認識しない

– 実務上の便法を適用して、使用権資産から当初直接コストを除外する

さらに、企業グループは営業を中止した店舗をリースしています。当該店舗は2019

年12月31日現在で空店舗となっています。企業グループは2020年から当該店舗をサブリースできると見込んでいますが、リース収益はリース料を下回ります。2018年12月31日に、企業グループはIAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」に従って不利な契約の引当金を計上しました。適用開始日における残存リース期間は5年です。当該リースに延長オプションは含まれていません。

当該リースに修正遡及アプローチを適用するにあたり、企業グループは以下を選択しました。

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The Group’s lease portfolio | 7

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– 使用権資産は、適用開始日の追加借入利子率を用いて、リース開始日からIFRS第16号を適用していたと仮定して測定する

– 実務上の便法を適用して、減損テストを実施せず、IAS第37号に基づく不利なリースの評価に依拠して、適用開始日現在の使用権資産を不利なリースに係る引当金の額で調整する

– 実務上の便法を適用して、使用権資産から当初直接コストを除外する

車両のリース

企業グループは車両をリースしており、主に小売店舗への製品の運搬に使用しています。個々のリースのリース期間は3年であり、企業グループはリース期間終了時に当該車両を購入するオプションを有しています。IAS第17号のもとで、企業グループはこれらの購入オプションを行使することは合理的に確実ではないと判断してこれらのリースをオペレーティング・リースに分類していました。

当該リースに修正遡及アプローチを適用するにあたり、企業グループは以下を選択しました。

– 使用権資産は、適用開始日にリース負債と同額で測定する

– 実務上の便法を適用して、特性が類似したリースのポートフォリオに単一の割引率を適用する

– 実務上の便法を適用して、使用権資産から当初直接コストを除外する

さらに、企業グループは、工場や倉庫で使用している他の車両もリースしており、5

年間のリース期間終了時における当該車両の残存価値を保証しています。企業グループは、リース料総額の現在価値が、当該資産の公正価値のほとんどすべてとなっていたため、IAS第17号のもとで当該リースをファイナンス・リースに分類していました。

適用開始日において、企業グループは、同日直前におけるファイナンス・リースのリース資産及びリース負債の帳簿価額でそれぞれ使用権資産及びリース負債を測定しました。

機械のリース

企業グループは、店舗の内装作業や製造に使用する機械をリースすることがあります。これらのリースの解約不能期間は12ヶ月以内です。一般的にこれらのリースには延長オプションがついていますが、企業グループは、延長オプションを行使することは合理的に確実でないと判断しています。これらのリースには、短期リースの認識免除規定を適用することを選択しています。

IT機器のリース

企業グループは、本社のスタッフが使用するプリンターやラップトップコンピューターなどのIT機器をリースしています。これらのリースには、少額資産のリースの認識免除規定を適用することを選択しています。

セール・アンド・リースバック

企業グループはP社に建物を2004年に売却し、当該建物を市場条件で20年間リースバックしました。企業グループは、リースバック終了時に市場価格で当該建物を買い戻すオプションを有しています。企業グループは、当該購入オプションを行使することは合理的に確実でないと判断し、IAS第17号のもとで当該リースバックをオペレーティング・リースに分類していました。適用開始日における当該リースバックの残存期間は5年です。企業グループは、事業の変化により、リース終了時に当該購入オプションを行使しないことを決定しています。

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当該取引は、IAS第17号のもとで売却とオペレーティング・リースバックとして会計処理されていたため、適用開始日において、企業グループは、当該リースバックを他の小売店舗のリースと同じ方法で会計処理しました。

貸手としてのリース 投資不動産

企業グループは、もはや事業に使用していない建物を所有しており、現在は賃料収入を得ています。当該建物は、第三者に固定リース料でオペレーティング・リースしています。さらに、企業グループは、賃借している建物を第三者にサブリースしており、当該サブリースをオペレーティング・リースに分類しています。

企業グループは、投資不動産を公正価値で測定しています。

機械のリース

企業グループは、サプライヤーにいくつかの機械をリースしており、当該リースをオペレーティング・リースに分類しています。

サブリース

企業グループは、オフィスビルを2014年1月1日から10年間リースしています(ヘッドリース)。このヘッドリースには10年間の延長オプションが含まれていますが、企業グループは当該延長オプションを行使する予定はありません。企業グループは、このオフィスビルを2018年1月1日から6年間Z社にリースしています(サブリース)。企業グループは、IAS第17号のもとで、当該ヘッドリースとサブリースをオペレーティング・リースに分類していました。

企業グループは、サブリースのリース期間がヘッドリースの残存期間の全部にあたるため、IFRS第16号のもとで、サブリースをファイナンス・リースに分類しています。

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The Group’s lease portfolio | 9

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パート1-修正遡及アプローチ 注釈

IFRS 16.C5(b), C7, C14–C15

a. IFRS第16号は複数の移行措置を提供している。この冊子のパート1では、企業グループは修正遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用している。企業グループは、借手として様々な実務上の便法を用いることを選択し、貸手としてはサブリースを除いて、移行時の調整はしていない。このアプローチでは、企業グループは比較情報を修正再表示せず、IFRS第16号の適用による累積的影響を適用年度の資本の期首残高に対する修正として認識する。IFRS第16号を完全遡及適用する場合の表示及び開示の例示については、パート2を参照。

IFRS 16.47(a), 48 b. この企業グループは、投資不動産の定義を満たさない使用権資産を、有形固定資産(すなわち、同じ性質の原資産を自己所有していた場合に表示される項目)に含めて表示している(注記1(B)を参照)。企業グループは、使用権資産を財政状態計算書において別掲することもできる。投資不動産の定義を満たす使用権資産は投資不動産に含めて表示している。

IFRS 16.47(b) c. 企業グループは、リース負債を借入金等に含めて表示している。借手は、リース負債を財政状態計算書において他の負債と区分して別掲することもできる。

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PartⅠ- Modified retrospective approach 11 Primary statements

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連結財政状態計算書a IAS 1.10(a), 29, 38–38A, 113 千ユーロ 注記

2019年

12月31日

2018年

12月31日

資産

IFRS 16.47(a) 有形固定資産b 1(B) 94,026 81,396

IFRS 16.48 投資不動産 2 4,450 4,550

営業債権及びその他の債権 18,667 15,670

その他 9,502 13,019

非流動資産 126,645 114,635

営業債権及びその他の債権 8,634 11,720

その他 39,071 31,464

流動資産 47,705 43,184

資産合計 174,350 157,819

資本

資本金 XXX XXX

その他の資本の構成要素 XXX XXX

利益剰余金 3 12,367 12,697

当社の所有者に帰属する持分 102,036 89,488

非支配持分 - -

資本合計 102,036 89,488

負債

IFRS 16.47(b) 借入金等c 23,691 34,773

引当金 360 788

その他 9,263 10,732

非流動負債 33,314 46,293

IFRS 16.47(b) 借入金等c 8,319 1,383

その他 30,681 20,655

流動負債 39,000 22,038

負債合計 72,314 68,331

資本及び負債合計 174,350 157,819

XXページからXXページの注記は本連結財務諸表の必須構成要素です。

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12 | Guide to annual financial statements – IFRS 16 Leases supplement

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注釈

IAS 1.81B a. この冊子は例示目的で、連結純損益及びその他の包括利益計算書の例のみを示し、以下のものは表示していない。

– 当期純利益及び当期包括利益合計の非支配持分と親会社の所有者への配分

– 基本的1株当たり利益及び希薄化後1株当たり利益

IFRS 16.49 b. 借手は、リース負債に係る利息費用を使用権資産に係る減価償却費と区分して表示する。リース負債に係る利息費用は、連結純損益及びその他の包括利益計算書において別掲される金融費用の内訳項目である。

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PartⅠ- Modified retrospective approach 13 Primary statements

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連結純損益及び

その他の包括利益計算書a

IAS 1.10(b), 29, 38–38A, 113

12月31日に終了する事業年度

千ユーロ 注記 2019年 2018年

当期純利益

収益 XXX XXX

売上原価 (162,894) (131,211)

売上総利益 XXX XXX

その他の収益 3,479 1,602

販売費 (XXX) (XXX)

一般管理費 (105,124) (61,186)

その他の費用 (XXX) (XXX)

営業利益 XXX XXX

金融収益 1,152 821

IFRS 16.49 金融費用b (2,349) (1,327)

金融収益(費用)純額 (1,197) (506)

持分法による投資純利益(税引後) XXX XXX

税引前純利益 XXX XXX

税金費用 (XXX) (XXX)

当期純利益 1,325 365

その他の包括利益

その後に純損益に振り替えられる可能性のある項目

持分法適用会社におけるその他の包括利益の持分 XXX XXX

関連する法人所得税 (XXX) (XXX)

当期その他の包括利益(税引後) XXX XXX

当期包括利益合計 XXX XXX

XXページからXXページの注記は本連結財務諸表の必須構成要素です。

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注釈

IFRS 16.C5(b) a. この冊子のパート1において、この企業グループは、適用による累積的影響を適用開始日(すなわち2019年1月1日)に認識する方法でIFRS第16号を遡及適用している。

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連結持分変動計算書a 12月31日に終了する事業年度

IAS 1.10(c), 29, 38–38A, 113

当社の所有者に帰属する持分

千ユーロ 注記 資本金 資本剰余金 その他の資本

の構成要素 利益剰余金 合計 非支配持分 資本合計

2018年1月1日残高 XXX XXX XXX 12,332 XXX - XXX

当期包括利益合計

当期純利益 - - - 365 365 - 2,064

その他の包括利益 - - XXX - XXX - XXX

当期包括利益合計 - - XXX - XXX - XXX

2018年12月31日残高 XXX XXX XXX 12,697 XXX - XXX

2019年1月1日残高の従来の報告額 XXX XXX XXX 12,697 XXX - 89,488

IAS 1.106(b) 会計方針の変更による影響 - - - (1,655) (1,655) - (1,655)

2019年1月1日修正再表示後の残高 XXX XXX XXX 11,042 XXX - 87,833

当期包括利益合計

当期純利益 - - - 1,325 1,325 - 1,325

その他の包括利益 - - XXX - XXX - XXX

当期包括利益合計 - - XXX 1,325 XXX - XXX

所有者との取引

企業結合に関連した普通株式の発行 XXX XXX - - XXX - XXX

所有者との取引合計 XXX XXX - - XXX - XXX

2019年12月31日残高 XXX XXX XXX 12,367 102,036 - 102,036

XXページからXXページの注記は本連結財務諸表の必須構成要素です。

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注釈

IFRS 16.C5(b), C7 a. この冊子のパート1において、この企業グループは修正遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用し、IFRS第16号の適用による累積的影響を適用開始日(すなわち2019年1月1日)に認識している。

IFRS 16.50(c) b. 短期リースに係るリース料、少額資産のリースに係るリース料及びリース負債の測定に含まれない変動リース料は、営業活動によるキャッシュフローに分類している。

IFRS 16.50(b), IAS 7.31

c. この企業グループは、オペレーティング・リースに係るキャッシュフローを営業活動によるキャッシュフローに分類している。また、ファイナンス・リースに係るリース債権の元本部分及び利息部分の回収に係るキャッシュフローは、投資活動によるキャッシュフローに分類している。

IFRS 16.50(a)–(b), IAS 7.17(e), 31

d. この企業グループは、支払リース料の元本部分を財務活動によるキャッシュフローに、利息部分を営業活動によるキャッシュフローに分類している。

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連結キャッシュフロー計算書a IAS 1.10(d), 38–38A, 113

12月31日に終了する事業年度

千ユーロ 注記 2019年 2018年

営業活動によるキャッシュフローb, c

当期純利益 1,325 365

調整:

– 減価償却 1 21,747 20,880

– 投資不動産の公正価値の純減 2 100 -

– 減損損失(戻入れ) (2,025) 1,430

– 金融費用(収益)純額 1,187 506

– […] XXX XXX

増減:– […] XXX XXX

営業活動により生じたキャッシュフロー XXX XXX

IAS 7.31–32 利息の支払額d (2,540) (1,385)

法人所得税の支払額 XXX XXX

営業活動による正味キャッシュフロー XXX XXX

投資活動によるキャッシュフロー

IAS 7.31 利息の受取額c 217 71

ファイナンス・リースに係る受取リース料c 550 -

[…]

投資活動による正味キャッシュフロー XXX XXX

財務活動によるキャッシュフロー

IAS 7.17(e), IFRS 16.50(a) リース負債の支払額d (6,520) (1,102)

[…] XXX XXX

財務活動による正味キャッシュフロー XXX XXX

現金及び現金同等物の純減少額 XXX XXX

1月1日現在の現金及び現金同等物 XXX XXX

保有する現金の為替変動による影響 XXX XXX

12月31日現在の現金及び現金同等物 XXX XXX

* 注記3を参照

XXページからXXページの注記は本連結財務諸表の必須構成要素です。

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注釈

IAS 1.38–38A a. IFRS第16号の移行規定C5項(b)を適用する場合、比較情報は、この企業グループがIAS第17号およびIFRIC第4号「契約にリースが含まれているか否かの判断」のもとで適用していたリースの会計方針に基づいている。そのため、IFRS

第16号の適用後の会計方針と同様に、IFRS第16号適用前の会計方針を開示することが必要となる。

この冊子では、この企業グループは、IAS第17号およびIFRIC第4号における会計方針の説明のうちIFRS第16号における会計方針と異なる点についてのみ、注記1「リース」で別個に詳細な開示をしている。 これは、比較情報の会計方針を開示するにあたって考えられるアプローチの1つであり、他のアプローチを適用する実務も考えられる。

IAS 1.113–114 b. 注記は、実務上可能な範囲で、体系的な順序で表示し、基本財務諸表の項目と相互参照させている。体系的な表示方法を決定する際に、企業は財務諸表の理解可能性及び比較可能性への影響を考慮する。この企業グループは、経営成績及び財政状態を理解するうえで最も適切と自らが判断した方法で、関連性のある情報をまとめて表示している。この冊子で表示されている順序は、例示目的のものであり、企業は企業特有の状況に合わせて注記の構成を独自に検討する必要がある。

IAS 1.117(b), 119, 121

c. この冊子で例示されている会計方針は、これらの財務諸表の基礎となるこの企業グループの状況を反映しており、この企業グループのリースに関する会計処理の理解に関連する特定の会計方針のみが記載されている。これらの会計方針の例示は、IFRS第16号を網羅的に理解するためのものではなく、またIFRS第16号そのものへの参照の代わりとして使用すべきではない。会計方針の基礎となるIFRS第16号の規定を識別するのに役立つよう、IFRS第16号の関連する規定への参照が含まれている。

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PartⅠ- Modified retrospective approach 19 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リースa, b, c

[IFRS 16.C5(b), C7] 当社グループは、修正遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用しており、比較情報は修正再表示せず、従前通りIAS第17号及びIFRIC第4号に基づき報告しています。IAS第17号及びIFRIC第4号に基づく会計方針の説明は、IFRS第16号の会計方針と異なる場合のみ、別個に開示しており、会計方針の変更による影響は注記3に記載しています。

A. 重要な会計方針

2019年1月1日より適用される方針

[IFRS 16.9, B9–B31] 当社グループは、契約の締結時に契約がリースであるか又はリースを含んでいるかを判定します。契約が特定された資産の使用を支配する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるか又はリースを含んでいます。契約が特定された資産の使用を支配する権利を移転するか否かを評価するために、当社グループは以下のことを検討しています。

– 契約が特定された資産の使用を含むか。-これは明記される場合もあれば黙示的に識別される場合もあり、特定された資産は、物理的に別個のものであるか物理的に別個の資産の稼働能力のほとんどすべてを表すものでなければなりません。サプライヤーが資産を入れ替える実質的な権利を有している場合は、資産は特定されていません。

– 当社グループが使用期間全体にわたり資産の使用からの経済的便益のほとんどすべてを得る権利を有しているか。

– 当社グループが資産の使用を指図する権利を有しているか。資産の使用方法及び使用目的の変更に最も関連性のある意思決定権を有している場合、当社グループはその権利を有しています。資産の使用方法及び使用目的が事前に決定されているまれな場合には、以下のいずれかである場合に、当社グループは資産の使用を指図する権利を有しています。

– 当社グループが資産を稼働させる権利を有している

– 当社グループが、資産の使用方法及び使用目的を事前に決定するように、資産を設計した

この会計方針は2019年1月1日以降に締結または変更された契約に適用しています。

[IFRS 16.12–15] 当社グループは、リース要素が含まれる契約の締結時または見直し時に、契約で合意した対価を、各リース要素及び非リース要素の独立価格の比率に基づいて各要素に按分します。ただし、当社グループが借手となる土地と建物のリースについては、非リース要素を分離せずに、リース要素と非リース要素を単一のリース要素として会計処理することを選択しています。

2019年1月1日より前に適用されていた方針

[IFRIC 4.6, 10] 2019年1月1日より前に締結した契約については、当社グループは、以下の検討に基づき、契約がリースであるか、又はリースを含んでいるかを判断しました。

– 契約の履行が、特定の資産や資産群の使用に依存しているか。

– 契約により、当該資産の使用権が移転するか。以下のいずれかが満たされた場合、その契約は当該資産の使用権を移転するといえる。

– 購入者が、当該資産を稼働する能力または権利を有しており、かつ当該資産からのアウトプットのうち無視できない量を取得または支配している。

– 購入者が、当該資産への物理的なアクセスを支配する能力または権利を有しており、かつ当該資産からのアウトプットのうち無視できない量を取得または支配している。

– 事実と状況から、当該資産からのアウトプットのうち無視できない量を他者が取得する可能性がほとんどないことが示唆され、アウトプットの販売価格がアウトプット単位当たりで固定されておらず、またアウトプット単位当たりの市場価格とも等しくない。

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注釈

[IFRS 16.29, 34–35] a. この企業グループは、使用権資産に原価モデルを適用している(投資不動産の定義を満たす使用権資産を除く)。企業グループは使用権資産が関連する有形固定資産のクラスにIAS第16号の再評価モデルを適用している場合、再評価モデルを使用権資産に適用することも選択することができる。

この企業グループは、投資不動産の定義を満たす使用権資産を含む投資不動産に公正価値モデルを適用している。投資不動産に関するより詳細な情報は、注記2を参照。

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PartⅠ- Modified retrospective approach 21 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)A. 重要な会計方針(続き)

i. 借手としてのリース

[IFRS 16.22–24] 当社グループは、リースの開始日に使用権資産とリース負債を認識します。使用権資産は、取得原価で当初測定しています。この取得原価は、リース負債の当初測定額に、開始日又はそれ以前に支払ったリース料を調整し、発生した当初直接コストと原資産の解体及び除去、原資産または原資産の設置された敷地の原状回復の際に生じるコストの見積りを加え、受領済みのリース・インセンティブを控除して算定します。

[IFRS 16.29–32] 当初認識後、使用権資産は、開始日から使用権資産の耐用年数の終了時又はリース期間の終了時のいずれか早い方の日まで、定額法により減価償却しますa。使用権資産の見積耐用年数は、自己所有の有形固定資産と同様に決定します。さらに、使用権資産は、(該当ある場合)減損損失によって減額され、特定のリース負債の再測定に際して調整されます。

[IFRS 16.26] リース負債は、開始日時点で支払われていないリース料をリースの計算利子率を用いて割り引いた現在価値で当初測定しています。リースの計算利子率が容易に算定できない場合には、当社グループの追加借入利子率を用いており、一般的に、当社グループは追加借入利子率を割引率として使用しています。

[IFRS 16.27] リース負債の測定に含めるリース料総額は、以下で構成されます。

– 固定リース料(実質的な固定リース料を含む)

– 指数またはレートに基づいて算定される変動リース料。当初測定には開始日現在の指数またはレートを用いる

– 残価保証に基づいて支払うと見込まれる金額

– 当社グループが行使することが合理的に確実である場合の購入オプションの行使価格、延長オプションを行使することが合理的に確実である場合のオプション期間のリース料、及びリースの早期解約に対するペナルティの支払額(当社グループが早期解約しないことが合理的に確実な場合を除く)

[IFRS 16.36, 40, 42] リース負債は、実効金利法による償却原価で測定しています。指数またはレートの変動により将来のリース料が変動した場合、残価保証に基づいて支払うと見込まれる金額の見積りが変動した場合、または購入、延長、あるいは解約オプションを行使するかどうかの判定が変化した場合、リース負債は再測定されます。

[IFRS 16.39] このようにリース負債を再測定する場合、対応する修正は使用権資産の帳簿価額を修正するか、使用権資産の帳簿価額がゼロまで減額されている場合には損益として認識します。

[IFRS 16.47–48] 当社グループは、財政状態計算書において、投資不動産の定義を満たさない使用権資産を「有形固定資産」に、リース負債を「借入金等」に含めて表示しています(B参照)。

短期リース及び少額資産のリース

IFRS 16.60 [IFRS 16.5–6, 8]

当社グループは、リース期間が12ヶ月以内の機械の短期リース及びIT機器のリースを含む少額資産のリースについて、使用権資産及びリース負債を認識しないことを選択しています。当社グループは、これらのリースに係るリース料をリース期間にわたり定額法により費用として認識しています。

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PartⅠ- Modified retrospective approach 23 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)A. 重要な会計方針(続き)

i. 借手としてのリース(続き)

IAS第17号のもとでの方針

[IAS 17.8, 20, 25, 27] 比較対象期間において、当社グループは、借手として、所有に伴うリスクと経済価値が実質的にすべて移転するリースをファイナンス・リースとして分類しています。この場合、リース資産は、公正価値または最低支払リース料総額の現在価値のいずれか小さい額で当初測定しています。最低支払リース料総額とは、借手がリース期間にわたって支払を要求される金額(すべての変動リース料を除く)をいいます。

当初認識後、当該リース資産は、その資産に適用される会計方針に基づいて会計処理しています。

[IAS 17.8, 33, SIC-15.3]

他のリース契約のもとで保有する資産はオペレーティング・リースに分類し、当社グループの財政状態計算書に計上されません。オペレーティング・リースに基づくリース料支払額は、リース期間にわたり定額法により損益として認識しています。受領済みのリース・インセンティブは、リース料総額の一部としてリース期間にわたり認識しています。

ii. 貸手としてのリース

[IFRS 16.61–62] 当社グループがリースの貸手である場合、リース契約時にそれぞれのリースをファイナンス・リース又はオペレーティング・リースに分類します。

それぞれのリースを分類するに当たり、当社グループは、原資産の所有に伴うリスクと経済価値が実質的にすべて移転するか否かを総合的に評価しています。移転する場合はファイナンス・リースに、そうでない場合はオペレーティング・リースに分類します。この評価の一環として、当社グループは、リース期間が原資産の経済的耐用年数の大部分を占めているかなど、特定の指標を検討します。

[IFRS 16.B58] 当社グループが中間の貸手である場合、ヘッドリースとサブリースは別個に会計処理します。サブリースの分類は、原資産ではなくヘッドリースから生じる使用権資産を参照して判定します。ヘッドリースが上記の免除規定を適用して会計処理する短期リースである場合、サブリースはオペレーティング・リースとして分類します。

[IFRS 16.17] 契約がリース要素と非リース要素を含む場合、当社グループは、IFRS第15号を適用して契約における対価を按分しています。

[IFRS 16.81] 当社グループは、オペレーティング・リースによるリース料をリース期間にわたり定額法により収益として認識し、「その他の収益」に含めて表示しています。

比較対象期間において、当社グループが貸手としてリースに適用する会計方針は、IFRS第16号と変わりません。ただし、当社グループが中間の貸手となる場合、サブリースは原資産を参照して分類しています。

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注釈

IFRS 16.C7 a. この冊子のパート1において、この企業グループは、IFRS第16号への移行にあたり比較情報を修正再表示しない修正遡及アプローチを適用しているため、比較情報を開示していない。比較情報はIAS第17号に基づいて開示する必要がある。IAS第17号に基づく開示については「年次財務諸表ガイド-開示例」(2017年9月版)参照。

IFRS 16.58 b. IFRS第16号では、他の金融負債の満期分析とは区分して、IFRS第7号「金融商品:開示」の第39項及びB11項を適用してリース負債の満期分析を開示することが借手に要求されている。

IFRS 16.BC221 c. IFRS第7号もIFRS第16号も、この分析に用いるべき期間区分を設けていないため、この企業グループは、その判断に基づき適切な期間区分の数を決定している。

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)a

B. 借手としてのリース

IFRS 16.47 「有形固定資産」は、投資不動産の定義を満たさない自己所有の資産及びリース資産から構成されます。

千ユーロ 注記 2019年

自己所有の有形固定資産 X 78,483

使用権資産(投資不動産を除く) 15,543

94,026

IFRS 16.53–54 当社グループは、土地・建物、車両、機械及びIT機器を含む多くの資産をリースしています。当社グループが借手となるリースの情報は、以下のとおりです。

使用権資産

千ユーロ 不動産 車両 合計

2019年

IFRS 16.53(j) 1月1日現在の残高 15,493 4,940 20,433

IFRS 16.53(a) 減価償却費 (3,948) (2,013) (5,961)

IFRS 16.53(j) 12月31日現在の残高 11,916 3,627 15,543

IFRS 16.53(h) 2019年における使用権資産の増加額は、822千ユーロでした。

リース負債 b, c

千ユーロ 2019年

IFRS 16.58, 7.39, B11 満期分析-契約上の割引前キャッシュフロー

1年未満 7,644

1年以上5年以内 12,935

5年超 2,092

割引前リース負債の12月31日現在の残高 22,672

12月31日現在の財政状態計算書に含まれるリース負債の残高 19,943

流動 6,506

非流動 13,437

純損益に認識された金額

千ユーロ 2019年

IFRS 16.53(b) リース負債に係る金利費用 (1,369)

IFRS 16.53(e) リース負債の測定に含めていない変動リース料 (1,700)

IFRS 16.53(f) 使用権資産のサブリース収入 950

IFRS 16.53(c) 短期リースに係る費用 (1,470)

IFRS 16.53(d) 少額資産のリースに係る費用(少額資産の短期リースに係る費用を除く) (750)

キャッシュフロー計算書で認識された金額

千ユーロ 2019年

IFRS 16.53(g) リースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額 (11,809)

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注釈

IFRS 16.59(b)(i), B49, IE9

a. この企業グループは、リース料総額に占める変動リース料の割合及び、売上高の変動に対するそれらの変動リース料の感応度に関する情報が、自社の財務諸表の利用者にとって目的適合性があると結論したため、この追加的な情報を開示している。

IFRS 16.59(b)(ii), B50, IE9

b. この企業グループは、延長オプション、特に将来のリース料に対する潜在的なエクスポージャーに関する情報が、自社の財務諸表の利用者にとって目的適合性があると結論したため、この追加的な情報を開示している。

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)B. 借手としてのリース(続き)

i. 不動産リース

IFRS 16.59(a) 当社グループは、オフィス及び小売店舗として土地と建物をリースしています。典型的なオフィスのリースは10年、小売店舗のリースは3年から5年の契約であり、契約期間終了後に同じ期間リースを延長するオプションが含まれている契約もあります。

IFRS 16.59(b) 現地の価格指標の変動またはその期間におけるリース店舗の売上高に基づき、追加的なリース料が求められるリースもあります。また、貸手に課される固定資産税や貸手が支払う保険料(これらの金額は通常、毎年決定されます。)に関する支払が求められるリースもあります。

当社グループは、一部のリース不動産をオペレーティング・リースまたはファイナンス・リースによりサブリースしています(C参照)。

IFRS 16.59(b)(i), B49, IE9

売上高に基づく変動リース料a

小売店舗のリースには、当該店舗における売上高に基づく変動リース料を含むリースがあります。このような支払条件は、当社グループが営業を行っている国の小売店舗では一般的です。2019年12月31

日に終了した報告期間における固定リース料及び変動リース料は、以下のとおりです。

千ユーロ 固定リース料 変動リース料 リース料合計

売上高が1%増加した場合の

リース料への年間影響額の見積り

売上高に基づくリース料のあるリース 4,230 1,700 5,930 235

当社グループは、固定リース料と変動リース料の相対的な割合は、将来の年度においてもほぼ一定であると見込んでいます。

IFRS 16.59(b)(ii), B50, IE10

延長オプションb

オフィスビルのリースには、解約不能期間終了の1年前まで当社グループが行使可能な延長オプションが付されているリースがあります。当社グループは、事業上の柔軟性を確保するため、新規のリース契約には、可能な場合には、延長オプションを含めるようにしています。この延長オプションは、当社グループだけが行使可能であり、貸手は行使できません。当社グループは、リース開始日に、当該延長オプションを行使することが合理的に確実であるか否かを評価します。当社グループは、当社グループがコントロールできる範囲内にある重大な事象の発生または重大な状況の変化があった時に、当該オプションを行使することが合理的に確実であるか否かを見直します。

千ユーロ 認識しているリース負債

(割引後)

リース負債に含まれていない潜在的な将来の

リース料(割引後)延長オプションの

過去の行使率

オフィスビル 1,733 2,915 33%

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注釈

IFRS 16.59(b)(iii), B51

a. この企業グループは、残存価値リスクに対するエクスポージャーに関する情報が、自社の財務諸表の利用者にとって目的適合性があると結論したため、この追加的な情報を開示している。

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PartⅠ- Modified retrospective approach 29 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)B. 借手としてのリース(続き)

ii. その他のリース

IFRS 16.59(b)(iii), B51 当社グループは、車両と機器をリースしており、リース期間は3年から5年です。この中には、契約期間終了時に当社グループが当該資産を購入できるオプションを有しているリースや、当社グループが契約期間終了時のリース資産の残存価値を保証しているリースがあります。

当社グループは、これらの車両や機器の使用状況をモニタリングし、報告日時点で残価保証に基づいて支払うと見込まれる金額を再評価することを通じて、リース負債と使用権資産を再測定しています。2019年12月31日現在において、当社グループは、残価保証に基づいて支払うと見込まれる金額を710

千ユーロと見積もっています。a

IFRS 16.60 当社グループは、IT機器と機械もリースしており、契約期間は1年から3年です。これらのリースは短期リース及び(または)少額資産のリースです。当社グループは、これらのリースについて使用権資産とリース負債を認識しないことを選択しています。

iii. セール・アンド・リースバック

IFRS 16.59(d), B52 当社グループは2004年にオフィスビルの1つを売却し、当該オフィスビルを20年間リースバックしました。当社グループは、契約期間終了時に市場価格でこのオフィスビルを再購入するオプションを有しています。当該セール・アンド・リースバック取引により、当社グループは、オフィスを継続して使用しながら、より多くの資金にアクセスすることができました。賃料は、類似物件の現地の市場賃料の上昇を反映させるため、5年毎に改訂しています。

iv. 余剰リース

当社グループがリースしている不動産のうち1つが、2018年7月以降空室となっています。外部の不動産コンサルタントとの協議に基づき、当社クループは、2020年から当該物件をサブリースできると見込んでいます。

C. 貸手としてのリース

当社グループが貸手となるリース契約によるリース収益は、以下のとおりです。

IFRS 16.90–91 千ユーロ 2019年

ファイナンス・リースIFRS 16.90(a)(ii) 正味リース投資未回収額に対する金融収益 126

オペレーティング・リースIFRS 16.90(b) リース収益 750

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注釈

IFRS 16.94, 97 a. IFRS第16号では、ファイナンス・リース及びオペレーティング・リースについて、リース料債権の満期分析が要求されている。貸手は、少なくとも今後5年間については年度毎に、及び残りの期間に関してはその合計で受取り予定の割引前リース料を開示しなければならない。

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)C. 貸手としてのリース(続き)

i. オペレーティング・リース

IFRS 16.92(a) 当社グループは、投資不動産及び一部の機械を第三者に賃貸しています。これらのリースは資産の所有に伴うリスクと経済価値を実質的にすべて移転するものではないため、当社グループは当該リースをオペレーティング・リースに分類しています。投資不動産のオペレーティング・リースに関する情報は、注記2に示しています。

IFRS 16.97 以下の表は、受取リース料の満期分析であり、報告日後に受け取る割引前のリース料を示していますa。

千ユーロ 2019年

1年未満 750

1-2年 350

2-3年 150

3-4年 150

4-5年 150

5年超 450

割引前リース料合計 2,000

ii. ファイナンス・リース

IFRS 16.92(a) 当社グループは、2014年にリースしたオフィスビルのサブリースを行っています。当該サブリースのリース期間がヘッドリースの全残存期間にあたるため、当社グループは、当該サブリースをファイナンス・リースに分類しています。

IFRS 16.94 以下の表は、12月31日における将来の割引前受取リース料の満期分析ですa。

千ユーロ 2019年

1年未満 550

1-2年 550

2-3年 550

3-4年 550

割引前受取リース料合計 2,200

未稼得金融収益 (272)

正味リース投資未回収額 1,928

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注釈

Insights 3.4.260.40 a. IAS第40号は投資不動産のクラスごとの開示について何も言及していないため、投資不動産ポートフォリオ全体について合算ベースで開示することが最低限必要であると考えられる。しかし、投資不動産が資産のうちの相当部分を占める場合には、例えば、投資不動産の種類ごとのポートフォリオのように追加的な分析情報を開示することが適切となる場合がある。

b. この企業グループは、投資不動産に公正価値モデルを適用している。IAS第40号に基づいて定められた投資不動産に関する会計方針、並びにIAS第40号及びIFRS第13号「公正価値測定」において要求される公正価値の開示は、この冊子の例示に含まれていない。詳細については、「年次財務諸表ガイド-開示例」(2017年9月版)参照。

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連結財務諸表注記(抜粋) 2. 投資不動産a, b

IFRS 16.92(a) 投資不動産は、オペレーティング・リース契約により外部の第三者にリースしているオフィスビルから構成されています。

投資不動産には、当社グループが所有する不動産とともに、使用権資産として保有している不動産が含まれています。投資不動産のリースは、当初5年から10年は解約不能となっています。また、期間終了時に借手に延長オプションを付与しているリースもあります。

すべての投資不動産のリースは、契約上賃貸収入が固定されています。しかし、当社グループが支払った保険料の補填を借手に要求するリースもあり、その場合、保険料の金額は毎年決定されます。

A. 帳簿価額の調整表

千ユーロ 自己所有

不動産 使用権資産 合計

IAS 40.76, IFRS 13.93(e) 2018年1月1日現在の残高 2,250 1,200 3,450

IAS 40.76(a), IFRS 13.93(e)(iii)

取得 350 - 350

IAS 40.76(f), IFRS 13.93(e)(iii)

有形固定資産からの振替え 750 - 750

IAS 40.76(d), IFRS 13.93(e)(i), (f)

公正価値の純変動 400 (400) -

IAS 40.76, IFRS 13.93(e) 2018年12月31日現在の残高 3,750 800 4,550

2019年1月1日現在の残高 3,750 800 4,550

IAS 40.76(d), IFRS 13.93(e)(i), (f)

公正価値の純変動 300 (400) (100)

2019年12月31日現在の残高 4,050 400 4,450

B. 純損益で認識された金額千ユーロ 2019年 2018年

IAS 40.75(f)(i) 賃貸料収益(サービス料を除く) 550 550

IAS 40.75(f)(ii) 当期中に賃貸料収益を生み出した投資不動産から生じた直接営業費用 (300) (300)

賃貸料収益は、「その他の収益」に含めて表示しています。

IFRS 13.93(e)(i), (f) 公正価値の変動は、利得(損失)として純損益に認識し、「その他の収益(その他の費用)」に含めて表示しています。このうち、300千ユーロの利得及び400千ユーロの損失(2018年:400千ユーロの利得及び400千ユーロの損失)は、報告日時点で保有する投資不動産に起因しています。

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注釈

IFRS 16.C5(b) a. この冊子のパート1において、この企業グループは修正遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用している。IFRS第16号C5項(a)に基づいてIFRS第16号を完全遡及適用する場合の開示の例示については、パート2参照。

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連結財務諸表注記(抜粋) IAS 8.28 3. 会計方針の変更a

IFRS 16.C1

当社グループの会計方針は、以下に示した変更を除き、本連結財務諸表において表示されているすべての期間について継続的に適用されています。

当社グループは2019年1月1日を適用開始日としてIFRS第16号を適用しています。その結果、当社グループは下記に記載のとおりリースに関する会計方針を変更しました。

IFRS 16.C5(b), C7 当社グループは、適用開始による累積的影響を2019年1月1日の剰余金において認識する修正遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用しました。会計方針の変更の詳細について以下で開示しています。

A. リースの定義

[IFRIC 4.6], IFRS 16.C4

従来、当社グループは、契約締結時にIFRIC第4号に基づいて、契約がリースであるか、又はリースを含んでいるかを判断していました。IFRS第16号では、注記1(A)で説明しているとおり、当社グループはリースの定義に基づいて契約がリース又はリースを含んでいるか否かを判定します。

[IFRS 16.C3] IFRS第16号への移行にあたり、当社グループは、取引がリースであるか否かに関する従前の判定を引き継ぐ実務上の便法を適用することを選択しました。従来リースとして識別されていた契約にのみIFRS第16号を適用し、IAS第17号及びIFRIC第4号のもとでリースとして識別されなかった契約については、リースであるか否かの再評価を行っていません。したがって、IFRS第16号に基づくリースの定義は、2019年1月1日以降に締結または変更された契約にのみ適用しています。

B. 借手としてのリース

[IAS 17.7] 当社グループは借手として、従来、原資産の所有に伴うリスクと経済価値が実質的にすべて当社グループに移転するか否かの評価に基づいて、リースをオペレーティング・リースとファイナンス・リースに分類していました。IFRS第16号では、当社グループは、ほとんどのリースについて使用権資産とリース負債を認識(すなわち、オンバランス)しています。

[IFRS 16.5], IFRS 16.60

当社グループは、機械の短期リースとIT機器のリースについて認識の免除規定を適用することを決定しました(注記1(A)参照)。IAS第17号のもとでオペレーティング・リースに分類されていた他の資産のリースについて、当社グループは使用権資産とリース負債を認識しました。

i. IAS第17号のもとでオペレーティング・リースに分類されていたリース

[FRS 16.C8] 移行時のリース負債は、移行日時点の残存リース料総額を2019年1月1日現在の当社グループの追加借入利子率を用いて割り引いた現在価値で測定しました。使用権資産は、以下のいずれかの方法で測定しました。

– リース開始時点からIFRS第16号を適用していたと仮定して算定した帳簿価額。ただし、割引率については、適用開始日現在の借手の追加借入利子率を用いる。-当社グループは、金額的に重要な不動産リースにこの方法を適用しました。

– リース負債の測定額に、前払リース料と未払リース料を調整した金額。-当社グループは、その他の全てのリースにこの方法を適用しました。

[IFRS 16.C10], IFRS 16.C13

当社グループは、従来IAS第17号のもとでオペレーティング・リースに分類していたリースにIFRS第16号を適用する際に、以下の実務上の便法を適用しました。

– 特性が類似したリースのポートフォリオに単一の割引率を適用する– 減損レビューの代替として、適用開始日の直前におけるIAS第37号に基づく不利な契約に係る引当

金の金額で使用権資産を調整する– 残存リース期間が12ヶ月以内のリースに、使用権資産とリース負債を認識しない免除規定を適用する– 適用開始日の使用権資産の測定から当初直接コストを除外する– 延長または解約オプションが含まれている契約のリース期間を算定する際に、事後的判断を使用する

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連結財務諸表注記(抜粋) 3. 会計方針の変更(続き)B. 借手としてのリース(続き)

ii. 従来ファイナンス・リースに分類されていたリース

[IFRS 16.C11 IAS第17号のもとでファイナンス・リースに分類していたリースについて、2019年1月1日現在の使用権資産とリース負債の帳簿価額は、その直前の日におけるIAS第17号に基づくリース資産とリース負債の帳簿価額で算定しています。

C. 貸手としてのリース

[IFRS 16.C14–C15] 当社グループが貸手となるリースについては、サブリースを除き、IFRS第16号への移行時に調整は必要ありません。当社グループは、適用開始日からIFRS第16号に基づいて会計処理しています。

[IFRS 16.B58(b)] IFRS第16号では、原資産ではなく使用権資産を参照して、サブリースを分類することが要求されます。移行時において、当社グループは、従来IAS第17号のもとでオペレーティング・リースに分類していたサブリース契約の分類を再評価し、サブリースはIFRS第16号のもとでファイナンス・リースであると結論しました。

[IFRS 16.17] 当社グループは、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を適用して、契約における対価をリース要素と非リース要素に按分しました。

D. セール・アンド・リースバック

[IFRS 16.C16, C18] IFRS第16号のもとで、当社グループは、2004年にセール・アンド・リースバック取引として完了したオフィスビルについて、セール・アンド・リースバック取引の会計処理を継続しています。当社グループは、2019年1月1日に、当該リースバックについて使用権資産及びリース負債を認識し、他の使用権資産及びリース負債と同様の方法で同日に測定しました。

E. 財務諸表への影響

IFRS第16号への移行にあたり、当社グループは、16,740千ユーロの使用権資産と21,341千ユーロのリース負債を追加的に認識し、その差額を利益剰余金で認識しました。

IFRS 16.C12(a) リース負債を測定する際に、当社グループは、2019年1月1日現在の追加借入利子率を用いてリース料を割り引きました。適用した利子率の加重平均は、6%です。

千ユーロ 2019年1月1日

IFRS 16.C12(b) 当社グループの連結財務諸表で開示した2018年12月31日現在の オペレーティング・リースに係るコミットメント額 38,473

2019年1月1日現在の追加借入利子率を用いて割り引いた金額 20,798

2018年12月31日に認識したファイナンス・リース債務 4,300

– 認識の免除規定­ 短期リース (606)

­ 少額資産のリース (356)

– 行使することが合理的に確実な延長または解約オプション 1,708

– 指数またはレートに基づいて算定される変動リース料 40

– 残価保証 (243)

2019年1月1日に認識したリース負債 25,641

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パート2-完全遡及アプローチ 注釈

IFRS 16.C3, C5(a) a. IFRS第16号は複数の移行措置を複数提供している。この冊子のパート2では、企業グループは完全遡及アプローチを用いてIFRS16号を適用している。ただし、IFRS第16号への移行にあたり、リースの定義の再評価を行わない実務上の便法を用いている。企業グループは、借手として表示する過去の報告期間のそれぞれにIFRS第16号を遡及適用し、貸手としてはサブリースを除いて、移行時の調整はしていない。

実務上の便法を用いた修正遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用する場合の表示及び開示の例示については、パート1参照。

IAS 8.26, Insights 2.8.50.110

b. この企業グループは、修正再表示した比較情報に「修正再表示」の見出しを付している。

KPMGの見解では、これは、比較情報が前事業年度の財務諸表に表示された財務諸表情報と同一ではないことを強調するために必要である。

IAS 1.10(f), 40A c. この企業グループは、会計方針の遡及的な変更(注記3を参照)が財政状態計算書の情報に著しい影響を与えているため、前期の期首時点における第3の財政状態計算書を表示している。

IFRS 16.47(a), 48 d. この企業グループは、投資不動産の定義を満たさない使用権資産を、有形固定資産(すなわち、同じ性質の原資産を自己所有していた場合に表示される項目)に含めて表示している(注記1(B)を参照)。企業グループは使用権資産を財政状態計算書において別掲することもできる。投資不動産の定義を満たす使用権資産は投資不動産に含めて表示している。

IFRS 16.47(b) e. 企業グループは、リース負債を借入金等に含めて表示している。借手は、リース負債を財政状態計算書において他の負債と区分して別掲することもできる。

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PartⅡ- Retrospective approach 39 Primary statements

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連結財政状態計算書a IAS 1.10(a), 29, 38–38A, 113 千ユーロ 注記

2019年

12月31日

2018年

12月31日

修正再表示*b

2018年

1月1日

修正再表示*b, c

資産

IFRS 16.47(a) 有形固定資産d 1(B) 93,284 97,712 116,728

IFRS 16.48 投資不動産 2 4,450 4,550 3,450

営業債権及びその他の債権 17,845 17,497 18,540

その他 10,324 13,020 14,466

非流動資産 125,903 132,779 153,184

営業債権及びその他の債権 8,635 12,241 13,160

その他 39,070 31,464 27,318

流動資産 47,705 43,705 40,478

資産合計 173,608 176,484 193,662

資本

資本金 XXX XXX XXX

その他の資本の構成要素 XXX XXX XXX

利益剰余金 3 13,514 12,075 9,848

当社の所有者に帰属する持分 102,753 88,868 85,498

非支配持分 - - -

資本合計 102,753 88,868 85,498

負債

IFRS 16.47(b) 借入金等e 22,366 48,987 66,964

引当金 360 191 583

その他 9,264 10,732 10,292

非流動負債 31,990 59,910 77,839

IFRS 16.47(b) 借入金等e 8,184 7,497 6,923

その他 30,681 20,655 23,402

流動負債 38,865 27,706 30,325

負債合計 70,855 87,616 108,164

資本及び負債合計 173,608 176,484 193,662

* 注記3を参照

XXページからXXページの注記は本連結財務諸表の必須構成要素です。

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注釈

IAS 1.81B a. この冊子は例示目的で、連結純損益及びその他の包括利益計算書の例のみを示し、以下のものは表示していない。

– 当期純利益及び当期包括利益合計の非支配持分と親会社の所有者への配分

– 基本的1株当たり利益及び希薄化後1株当たり利益

IFRS 16.49 b. 借手は、リース負債に係る利息費用を使用権資産に係る減価償却費と区分して表示する。リース負債に係る利息費用は連結純損益及びその他の包括利益計算書において別掲される金融費用の内訳項目である。

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PartⅡ- Retrospective approach 41 Primary statements

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連結純損益及び

その他の包括利益計算書a 12月31日に終了する事業年度

IAS 1.10(b), 29, 38–38A, 113 千ユーロ 注記

2019年 2018年

修正再表示*

当期純利益

収益 XXX XXX

売上原価 (163,060) (128,467)

売上総利益 XXX XXX

その他の収益 3,479 1,052

販売費 (XXX) (XXX)

一般管理費 (104,808) (90,733)

その他の費用 (XXX) (XXX)

営業利益 XXX XXX

金融収益 1,152 972

IFRS 16.49 金融費用b (2,387) (2,856)

金融収益(費用)純額 (1,235) (1,884)

持分法による投資純利益(税引後) XXX XXX

税引前純利益 XXX XXX

税金費用 (XXX) (XXX)

当期純利益 1,439 2,227

その他の包括利益

その後に純損益に振り替えられる可能性のある項目

持分法適用会社におけるその他の包括利益の持分 XXX XXX

関連する法人所得税 (XXX) (XXX)

当期その他の包括利益(税引後) XXX XXX

当期包括利益合計 XXX XXX

* 注記3を参照

XXページからXXページの注記は本連結財務諸表の必須構成要素です。

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注記

IFRS 16.C3, C5 a. この冊子のパート2において、この企業グループは、完全遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用している。ただし、IFRS第16号への移行にあたり、リースの定義の再評価を行わない実務上の便法を用いている。

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PartⅡ

- Retro

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pro

ach

43 P

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連結持分変動計算書a 12月31日に終了する事業年度

IAS 1,10(c), 29, 38–38A, 113

当社の所有者に帰属する持分

千ユーロ 注記 資本金 資本剰余金 その他の資本

の構成要素 利益剰余金 合計 非支配持分 資本合計

2018年1月1日残高の従来の報告額 XXX XXX XXX 12,332 XXX - XXX

IAS 1.106(b) 会計方針の変更の影響 3 - - - (2,484) (2,484) - (2,484)

2018年1月1日修正再表示後残高 XXX XXX XXX 9,848 85,498 - 85,498

修正再表示後の当期包括利益合計

修正再表示後の当期純利益 3 2,227 2,227 - 2,227

その他の包括利益 - - XXX - XXX - XXX

修正再表示後の当期包括利益合計 - - XXX XXX XXX - XXX

2018年12月31日及び2019年1月1日修正再表示後残高 XXX XXX XXX 12,075 88,868 - 88,868

当期包括利益合計

当期純利益 - - - 1,439 1,439 - 1,439

その他の包括利益 - - XXX - XXX - XXX

当期包括利益合計 - - XXX 1,439 XXX - XXX

所有者との取引

企業結合に関連した普通株式の発行 XXX XXX - - XXX - XXX

所有者との取引合計 XXX XXX - - XXX - XXX

2019年12月31日残高 XXX XXX XXX 13,514 102,753 - 102,753

XXページからXXページの注記は本連結財務諸表の必須構成要素です。

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注記

IFRS 16.C5(a) a. この冊子のパート2において、この企業グループは、完全遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用している。ただし、IFRS第16号への移行にあたり、リースの定義の再評価を行わない実務上の便法を用いている。

IFRS 16.50(c) b. 短期リースに係るリース料、少額資産のリースに係るリース料及びリース負債の測定に含まれない変動リース料は、営業活動によるキャッシュフローに分類している。

IFRS 16.50(b), IAS 7.31

c. この企業グループは、オペレーティング・リースに係るキャッシュフローを営業活動によるキャッシュフローに分類している。また、ファイナンス・リースに係るリース債権の元本部分及び利息部分の回収に係るキャッシュフローは、投資活動によるキャッシュフローに分類している。

IFRS 16.50(a)–(b) IAS 7.17(e), 31

d. この企業グループは、支払リース料の元本部分を財務活動によるキャッシュフローに、利息部分を営業活動によるキャッシュフローに分類している。

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PartⅡ- Retrospective approach 45 Primary statements

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連結キャッシュフロー計算書a 12月31日に終了する事業年度

IAS 1.10(d), 38–38A, 113 千ユーロ 注記

2019年 2018年

修正再表示*

IAS 7.18(b) 営業活動によるキャッシュフローb, c

当期純利益 1,439 2,227

調整:

– 減価償却 1 21,895 26,108

– 投資不動産の公正価値の純減 2 100 -

– 減損損失(戻入れ) (1,944) 2,026

– 金融費用(収益)純額 (1,235) (1,884)

– […]

増減:– […] XXX XXX

営業活動により生じたキャッシュフロー XXX XXX

IAS 7.31–32 利息の支払額d (2,577) (2,914)

法人所得税の支払額 XXX XXX

営業活動による正味キャッシュフロー XXX XXX

投資活動によるキャッシュフロー

IAS 7.31 利息の受取額c 378 222

ファイナンス・リースに係る受取リース料c 550 550

[…]

IAS 7.10 投資活動による正味キャッシュフロー

財務活動によるキャッシュフロー

IAS 7.17(e), IFRS 16.50(a)

リース負債の支払額d (6,953) (6,963)

[…] XXX XXX

財務活動による正味キャッシュフロー XXX XXX

現金及び現金同等物の純減少額 XXX XXX

1月1日現在の現金及び現金同等物 XXX XXX

保有する現金の為替変動による影響 XXX XXX

12月31日現在の現金及び現金同等物 XXX XXX

* 注記3を参照

XXページからXXページの注記は本連結財務諸表の必須構成要素です。

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注釈

IAS 1.113–114 a. 注記は、実務上可能な範囲で、体系的な順序で表示し、基本財務諸表の項目と相互参照させている。体系的な表示方法を決定する際に、企業は財務諸表の理解可能性及び比較可能性への影響を考慮する。この企業グループは、経営成績及び財政状態を理解するうえで最も適切と自らが判断した方法で、関連性のある情報をまとめて表示している。この冊子で表示されている順序は、例示目的のものであり、企業は企業特有の状況に合わせて独自に検討する必要がある。

IAS 1.117(b), 119, 121

b. この冊子で例示されている会計方針は、これらの財務諸表の基礎となるこの企業グループの状況を反映しており、この企業グループのリースに関する会計処理の理解に関連する特定の会計方針のみが記載されている。これらの会計方針の例示は、IFRS第16号を網羅的に理解するためのものではなく、またIFRS第16号そのものへの参照の代わりとして使用すべきではない。会計方針の基礎となるIFRS第16号の規定を識別するのに役立つよう、IFRS第16号の関連する規定への参照が含まれている。

[IFRS 16.29, 34–35] c. この企業グループは、使用権資産に原価モデルを適用している(投資不動産の定義を満たす使用権資産を除く)。企業グループは使用権資産が関連する有形固定資産のクラスにIAS第36号の再評価モデルを適用している場合、再評価モデルを使用権資産に適用することも選択できる。

この企業グループは、投資不動産の定義を満たす使用権資産を含む投資不動産に公正価値モデルを適用している。投資不動産に関するより詳細な情報は、注記2を参照。

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PartⅡ- Retrospective approach 47 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リースa, b

当社グループは、完全遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用しています。会計方針の変更による影響は注記3に記載しています。

A. 重要な会計方針[IFRS 16.9, B9–B31] 当社グループは、契約の開始時に契約がリースであるか又はリースを含んでいるかを判定します。契

約が特定された資産の使用を支配する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるか又はリースを含んでいます。契約が特定された資産の使用を支配する権利を移転するか否かを評価するために、当社グループは以下のことを検討しています。

– 契約が特定された資産の使用を含むか。-これは明記される場合もあれば黙示的に識別される場合もあり、特定された資産は、物理的に別個のものであるか物理的に別個の資産の稼働能力のほとんどすべてを表すものでなければなりません。サプライヤーが資産を入れ替える実質的な権利を有している場合は、資産は特定されていません。

– 当社グループが使用期間全体にわたり資産の使用からの経済的便益のほとんどすべてを得る権利を有しているか。

– 当社グループが資産の使用を指図する権利を有しているか。資産の使用方法及び使用目的の変更に最も関連性のある意思決定権を有している場合、当社グループはその権利を有しています。資産の使用方法及び使用目的が事前に決定されているまれな場合には、以下のいずれかである場合に、当社グループは資産の使用を指図する権利を有しています。­ 当社グループが資産を稼働させる権利を有している­ 当社グループが、資産の使用方法及び使用目的を事前に決定するように、資産を設計した

当社グループは、この会計方針を2019年1月1日以降に締結または変更された契約に適用しています。他の契約に対する当社グループの会計方針については、注記3で説明しています。

[IFRS 16.12–15] 当社グループは、リース要素が含まれる契約の締結時または見直し時に、契約で合意した対価を、各リース要素および非リース要素の独立価格の比率に基づいて各要素に按分します。ただし、当社グループが借手となる土地と建物のリースについては、非リース要素を分離せずに、リース要素と非リース要素を単一のリース要素として会計処理することを選択しています。

i. 借手としてのリース

[IFRS 16.22–24] 当社グループは、リースの開始日に、使用権資産とリース負債を認識します。使用権資産は、取得原価で当初測定しています。この取得原価は、リース負債の当初測定額に、開始日又はそれ以前に支払ったリース料を調整し、発生した当初直接コストと原資産の解体及び除去、原資産または原資産の設置された敷地の原状回復の際に生じるコストの見積りを加え、受領済みのリース・インセンティブを控除して算定します。

[IFRS 16.29–32] 当初認識後、使用権資産は、開始日から使用権資産の耐用年数の終了時又はリース期間の終了時のいずれか早い方の日まで、定額法により減価償却しますC。使用権資産の見積耐用年数は、自己所有の有形固定資産と同様に決定します。さらに、使用権資産は、(該当ある場合)減損損失によって減額され、特定のリース負債の再測定に際し調整されます。

[IFRS 16.26] リース負債は、開始日時点で支払われていないリース料をリースの計算利子率を用いて割り引いた現在価値で当初測定しています。リースの計算利子率が容易に算定できない場合には、当社グループの追加借入利子率を用いており、一般的に、当社グループは追加借入利子率を割引率として使用しています。

[IFRS 16.27] リース負債の測定に含めるリース料総額は、以下で構成されます。– 固定リース料(実質的な固定リース料を含む)– 指数またはレートに基づいて算定される変動リース料。当初測定には開始日現在の指数またはレー

トを用いる– 残価保証に基づいて支払うと見込まれる金額

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PartⅡ- Retrospective approach 49 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)A. 重要な会計方針(続き)

i. 借手としてのリース(続き)

– 当社グループが行使することが合理的に確実である場合の購入オプションの行使価格、延長オプションを行使することが合理的に確実である場合のオプション延長期間のリース料、及びリースの早期解約に対するペナルティの支払額(当社グループが早期解約しないことが合理的に確実な場合を除く)

[IFRS 16.36, 40, 42] リース負債は、実効金利法による償却原価で測定しています。指数またはレートの変動により将来のリース料が変動した場合、残価保証に基づいて支払うと見込まれる金額の見積りが変動した場合、または購入、延長、あるいは解約オプションを行使するかどうかの判定が変化した場合、リース負債は再測定されます。

[IFRS 16.39] このようにリース負債を再測定する場合、対応する修正は使用権資産の帳簿価額を修正するか、使用権資産の帳簿価額がゼロまで減額されている場合には損益として認識します。

[IFRS 16.47–48] 当社グループは、財政状態計算書において、投資不動産の定義を満たさない使用権資産を、「有形固定資産」に、リース負債を「借入金等」に含めて表示しています(B参照)。

短期リース及び少額資産のリース

IFRS 16.60 [IFRS 16.5–6, 8]

当社グループは、リース期間が12ヶ月以内の機械の短期リース及びIT機器のリースを含む少額資産のリースについて、使用権資産及びリース負債を認識しないことを選択しています。当社グループは、これらのリースに係るリース料をリース期間にわたり定額法により費用として認識しています。

ii. 貸手としてのリース

[IFRS 16.61–62] 当社グループがリースの貸手である場合、リース契約時にそれぞれのリースをファイナンス・リース又はオペレーティング・リースに分類します。

それぞれのリースを分類するに当たり、当社グループは、原資産の所有に伴うリスクと経済価値が実質的にすべて借手に移転するか否かを全体的に評価しています。移転する場合はファイナンス・リースに、そうでない場合はオペレーティング・リースに分類します。この評価の一環として、当社グループでは、リース期間が原資産の経済的耐用年数の大部分を占めているかなど、特定の指標を検討します。

[IFRS 16.B58] 当社グループが中間の貸手である場合、ヘッドリースとサブリースは別個に会計処理します。サブリースの分類は、原資産ではなくヘッドリースから生じる使用権資産を参照して判定します。ヘッドリースが上記の免除規定を適用して会計処理する短期リースである場合、サブリースはオペレーティング・リースとして分類します。

[IFRS 16.17] 契約がリース要素と非リース要素を含む場合、当社グループは、IFRS第15号を適用して契約における対価を按分しています。

[IFRS 16.81] 当社グループは、オペレーティング・リースによるリース料をリース期間にわたり定額法により収益と認識し、「その他の収益」に含めて表示しています。

B. 借手としてのリース[IFRS 16.47] 「有形固定資産」は、投資不動産の定義を満たさない自己所有の資産及びリース資産から構成されます。

千ユーロ

2019年

12月31日

2018年

12月31日

修正再表示*

2018年

1月1日

修正再表示*

自己所有の有形固定資産 78,498 77,717 93,163

使用権資産(投資不動産を除く) 14,786 19,995 23,565

93,284 97,712 116,728

* 注記3を参照。

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注釈

IFRS 16.58 a. IFRS第16号では、他の金融負債の満期分析とは区分して、IFRS第7号「金融商品:開示」の第39項及びB11項を適用したリース負債の満期分析を開示することが借手に要求されている。

IFRS 16.BC221 b. IFRS第7号もIFRS第16号もこの分析に用いるべき期間区分を設けていないため、この企業グループは、その判断に基づき適切な期間区分の数を決定している。

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PartⅡ- Retrospective approach 51 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)B. 借手としてのリース(続き)

IFRS 16.53–54 当社グループは土地、建物、車両、機械及びIT機器を含む多くの資産をリースしています。当社グループが借手となるリースの情報は、以下のとおりです。

使用権資産

千ユーロ 不動産 車両 合計

2018年

IFRS 16.53(j) 1月1日現在の残高(修正再表示)* 18,755 4,810 23,565

IFRS 16.53(a) 減価償却費(修正再表示)* (4,667) (1,867) (6,534)

IFRS 16.53(j) 12月31日現在の残高(修正再表示)* 15,072 4,923 19,995

2019年

IFRS 16.53(j) 1月1日現在の残高 15,072 4,923 19,995

IFRS 16.53(a) 減価償却費 (4,208) (2,113) (6,321)

IFRS 16.53(j) 12月31日現在の残高 11,155 3,632 14,786

* 注記3を参照

IFRS 16.53(h) 2019年における使用権資産の増加額は、822千ユーロ(2018年:1,979千ユーロ)でした。

リース負債a, b

千ユーロ 注記 2019年 2018年

修正再表示*

IFRS 16.58, 7.39, B11 満期分析-契約上の割引前キャッシュフロー

1年未満 7,645 8,210

1年以上5年以内 12,935 19,245

5年超 2,092 2,676

割引前リース負債の12月31日現在の残高 22,672 30,131

12月31日現在の財政状態計算書に含まれるリース負債の残高 19,883 26,015

流動 6,502 6,913

非流動 13,381 19,102

* 注記3を参照

純損益に認識された金額

千ユーロ

2019年 2018年

修正再表示*

IFRS 16.53(b) リース負債に係る金利費用 (1,406) (1,746) IFRS 16.53(e) リース負債の測定に含めていない変動リース料 (1,700) (1,700)

IFRS 16.53(f) 使用権資産のサブリース収入 950 950

IFRS 16.53(c) 短期リースに係る費用 (1,000) (1,250) IFRS 16.53(d) 少額資産のリースに係る費用(少額リースの短期リースに

係る費用を除く) (750) (750)

* 注記3を参照

キャッシュフロー計算書で認識された金額

千ユーロ 2019年 2018年

IFRS 16.53(g) リースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額 (11,809) (12,192)

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注釈

IFRS 16.59(b)(i), B49, IE9

a. この企業グループは、リース料総額に占める変動リース料の割合及び、売上高の変動に対するそれらの変動リース料の感応度に関する情報が、自社の財務諸表の利用者にとって目的適合性があると結論したため、この追加的な情報を開示している。

IFRS 16.59(b)(ii), B50, IE9

b. この企業グループは、延長オプション、特に将来のリース料に対する潜在的エクスポージャーに関する情報が、自社の財務諸表の利用者にとって目的適合性があると結論したため、この追加的な情報を開示している。

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)B. 借手としてのリース(続き)

i. 不動産リース

IFRS 16.59(a) 当社グループは、オフィス及び小売店舗として土地と建物をリースしています。典型的なオフィスのリースは10年、小売店舗のリースは3年から5年の契約であり、契約期間終了後に同じ期間リースを延長するオプションが含まれている契約もあります。

IFRS 16.59(b) 現地の価格指標の変動またはその期間におけるリース店舗の売上高に基づき、追加的なリース料を求められるリースもあります。また、貸手に課される固定資産税や貸手が支払う保険料(これらの金額は通常、毎年決定されます。)に関する支払が求められるリースもあります。

当社グループは、一部のリース不動産をオペレーティング・リースまたはファイナンス・リースによりサブリースしています(C参照)。

IFRS 16.59(b)(i), B49, IE9

売上高に基づく変動リース料a

小売店舗のリースには、当該店舗における売上高に基づく変動リース料を含むリースがあります。このような支払条件は、当社グループが営業を行っている国の小売店舗では一般的です。2019年12月31

日に終了した報告期間における固定リース料及び変動リース料は、以下のとおりです。

千ユーロ 固定リース料 変動リース料 リース料合計

売上高が1%増加した場合のリース料への年間影響額

の見積り

売上高に基づく変動リース料のあるリース 4,230 1,700 5,930 235

当社グループでは、将来の各年度における固定リース料と変動リース料の割合は、引き続き同水準で継続すると見込んでいます。

IFRS 16.59(b)(ii), B50, IE10

延長オプションb

オフィスビルのリースには、解約不能期間終了の1年前まで当社グループが行使可能な延長オプションが付されているリースがあります。当社グループは、事業上の柔軟性を確保するため、新規のリース契約には、可能な場合には、延長オプションを含めるようにしています。この延長オプションは、当社グループだけが行使可能であり、貸手は行使できません。当社グループは、リース開始日に、当該延長オプションを行使することが合理的に確実であるか否かを評価します。当社グループは、当社グループがコントロールできる範囲内にある重大な事象の発生または重大な状況の変化があった時に、当該オプションを行使することが合理的に確実であるか否かを見直します。

千ユーロ 認識しているリース負債

(割引後)

リース負債に含まれていない潜在的な将来の

リース料(割引後)延長オプションの

過去の行使率

オフィスビル 1,773 3,176 33%

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注釈

IFRS 16.59(b)(iii), B52

a. この企業グループは、残存価値リスクに対するエクスポージャーに関する情報が、自社の財務諸表の利用者にとって目的適合性があると結論したため、この追加的な情報を開示している。

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PartⅡ- Retrospective approach 55 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)B. 借手としてのリース(続き)

ii. その他のリース

IFRS 16.59(b)(iii), B51 当社グループは、車両と機器をリースしており、リース期間は3年から5年です。この中には、契約期間終了時に当社グループが当該資産を購入できるオプションを有しているリースや、当社グループが契約期間終了時のリース資産の残存価値を保証しているリースがあります。

当社グループは、これらの車両や機器の使用状況をモニタリングし、報告日時点で残価保証に基づいて支払うと見込まれる金額を再評価することを通じて、リース負債と使用権資産を再測定しています。2019年12月31日現在において、当社グループは、残価保証に基づいて支払うと見込まれる金額を710

千ユーロと見積もっていますa。

IFRS 16.60 当社グループは、IT機器と機械もリースしており、契約期間は1年から3年です。これらのリースは短期リース及び(または)少額資産のリースです。当社グループは、これらのリースについて使用権資産とリース負債を認識しないことを選択しています。

iii. セール・アンド・リースバック

IFRS 16.59(d), B52 当社グループは2004年にオフィスビルの1つを売却し、当該オフィスビルを20年間リースバックしました。当社グループは、契約期間終了時に市場価格でこのオフィスビルを再購入するオプションを有しています。当該セール・アンド・リースバック取引により、当社グループは、オフィスを継続して使用しながら、より多くの資金にアクセスすることができました。賃料は、類似物件の現地の市場賃料の上昇を反映させるため、5年毎に改訂しています。

iv. 余剰リース

当社グループがリースしている不動産のうち1つが、2018年7月以降空室となっています。外部の不動産コンサルタントとの協議に基づき、当社クループは、2020年から当該物件をサブリースできると見込んでいます。当社グループは、2018年に597千ユーロの減損損失を認識し、2019年に290千ユーロを戻し入れました。

C. 貸手としてのリース

当社グループが貸手となるリース契約によるリース収益は、以下のとおりです。

IFRS 16.90–91 千ユーロ 2019年 2018年

修正再表示*

ファイナンス・リースIFRS 16.90(a)(ii) 正味リース投資未回収額に対する金融収益 129 151

オペレーティング・リースIFRS 16.90(b) リース収益 750 750

* 注記3を参照

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注釈

IFRS 16.94, 97 a. IFRS第16号では、ファイナンス・リース及びオペレーティング・リースについて、リース料債権の満期分析が要求されている。貸手は、少なくとも今後5年間については年度毎に、及び残りの期間に関してはその合計で受取り予定の割引前リース料を開示しなければならない。

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PartⅡ- Retrospective approach 57 Notes

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連結財務諸表注記(抜粋) 1. リース(続き)C. 貸手としてのリース(続き)

i. オペレーティング・リース

IFRS 16.92(a) 当社グループは、投資不動産及び一部の機械を第三者に賃貸しています。これらのリースは資産の所有に伴うリスクと経済価値を実質的にすべて移転するものではないため、当社グループは当該リースをオペレーティング・リースに分類しています。投資不動産のオペレーティング・リースに関する情報は、注記2に示しています。

IFRS 16.97 以下の表は、受取リース料の満期分析であり、報告日後に受け取る割引前のリース料を示していますa。

千ユーロ

2019年 2018年

修正再表示*

1年未満 750 750

1-2年 350 750

2-3年 150 350

3-4年 150 150

4-5年 150 150

5年超 450 600

割引前リース料合計 2,000 2,750

* 注記3を参照

ii. ファイナンス・リース

IFRS 16.92(a) 当社グループは、2014年にリースしたオフィスビルのサブリースを行っています。当該サブリースのリース期間がヘッドリースの全残存期間にあたるため、当社グループは、当該サブリースをファイナンス・リースに分類しています。

IFRS 16.94 以下の表は、12月31日における将来の割引前受取リース料の満期分析ですa。

千ユーロ

2019年 2018年

修正再表示*

1年未満 550 550

1-2年 550 550

2-3年 550 550

3-4年 550 550

4-5年 - 550

割引前受取リース料合計 2,200 2,750

未稼得金融収益 (272) (401)

正味リース投資未回収額 1,928 2,349

* 注記3を参照

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注釈

Insights 3.4.260.40 a. IAS第40号は投資不動産のクラスごとの開示について何も記載していないため、投資不動産ポートフォリオ全体について合算ベースで開示することが最低限必要であると考えられる。しかし、投資不動産が資産のうちの相当部分を占める場合には、例えば、投資不動産の種類ごとのポートフォリオのように追加的な分析情報を開示することが適切となる場合がある。

b. この企業グループは、投資不動産に公正価値モデルを適用している。IAS第40号に基づいて定められた投資不動産に関する会計方針、並びにIAS第40号及びIFRS第13号において要求される公正価値の開示は、この冊子の例示に含まれていない。詳細については、「年次財務諸表ガイド-開示例」(2017年9月版)参照。

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連結財務諸表注記(抜粋) 2. 投資不動産a, b

IFRS 16.92(a) 投資不動産は、オペレーティング・リース契約により第三者にリースしているオフィスビルから構成されています。

投資不動産には、当社グループが所有する不動産とともに、使用権資産として保有している不動産が含まれています。投資不動産のリースは、当初5年から10年を解約不能となっています。また、期間終了時に借手に延長オプションを付与しているリースもあります。

すべての投資不動産のリースは、契約上賃貸収入が固定されています。しかし、当社グループが支払った保険料の補填を借手に要求するリースもあり、その場合、保険料の金額は毎年決定されます。

A. 帳簿価額の調整表

千ユーロ 注記 自己所有

不動産 使用権資産 合計

IAS 40.76, IFRS 13.93(e) 2018年1月1日現在の残高 2,250 1,200 3,450

IAS 40.76(a), IFRS 13.93(e)(iii)

取得 350 - 350

IAS 40.76(f), IFRS 13.93(e)(iii)

有形固定資産からの振替え 750 - 750

IAS 40.76(d), IFRS 13.93(e)(i), (f)

公正価値の純変動 400 (400) -

IAS 40.76, IFRS 13.93(e) 2018年12月31日現在の残高 3,750 800 4,550

2019年1月1日現在の残高 3,750 800 4,550

IAS 40.76(d), IFRS 13.93(e)(i), (f)

公正価値の純変動 300 (400) (100)

2019年12月31日現在の残高 4,050 400 4,450

B. 純損益で認識された金額千ユーロ 2019年 2018年

IAS 40.75(f)(i) 賃貸料収益(サービス料を除く) 550 550

IAS 40.75(f)(ii) 当期中に賃貸料収益を生み出した投資不動産から生じた直接営業費 (300) (300)

賃貸料収益は、「その他の収益」に含めて表示しています。

IFRS 13.93(e)(i), (f) 公正価値の変動は、利得または損失として純損益に認識し、「その他の収益(その他の費用)」に含めて表示しています。このうち、300千ユーロの利得及び400千ユーロの損失(2018年度:400千ユーロの利得及び400千ユーロの損失)は、報告日時点で保有する投資不動産に起因しています。

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注釈

IFRS 16.C5(b) a. この冊子のパート2において、この企業グループは、完全遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用している。ただし、IFRS第16号への移行にあたり、リースの定義の再評価を行わない実務上の便法を用いている。IFRS第16号C5項(b)に基づいて、修正遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用する場合の開示の例示については、パート1参照。

IFRS 16.33 b. 借手は、使用権資産が減損しているかどうかを判定する際にIAS第36号を適用する。IAS第36号に基づいて要求される開示は、この冊子の例示には含まれていない。資産の減損に関する開示の例示については、「年次財務諸表ガイド-開示例」(2017年9月版)参照。

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連結財務諸表注記(抜粋) IAS 8.28 3. 会計方針の変更a, b

IFRS 16.C1 当社グループの会計方針は、以下に示した変更を除き、本連結財務諸表において表示されているすべての期間について継続的に適用されています。 当社グループは2019年1月1日を適用開始日としてIFRS第16号を適用しています。その結果、当社グループは下記に記載のとおりリースに関する会計方針を変更しました。

IFRS 16.C5(a) 当社グループは、完全遡及アプローチを用いてIFRS第16号を適用しています。会計方針の変更の詳細について以下で開示しています。

A. リースの定義[IFRIC 4.6, 10], IFRS 16.C3–C4

従来、当社グループは、契約締結時にIFRIC第4号に基づいて、契約がリースであるか、又はリースを含んでいるかを判断していました。IFRS第16号では、注記1(A)で説明しているとおり、当社グループは、リースの定義に基づいて契約がリース又はリースを含んでいるか否かを判定します。IFRIC第4号では、当社グループは、以下の検討に基づき、契約がリースであるか、又はリースを含んでいるかを判定しました。

– 契約の履行が、特定の資産や資産群の使用に依存しているか– 契約により、当該資産の使用権が移転するか。以下のいずれかが満たされた場合、その契約は当該

資産の使用権を移転するといえる。­ 購入者が、当該資産を稼働する能力または権利を有しており、かつ当該資産からのアウトプット

のうち無視できない量を取得または支配している。­ 購入者が、当該資産への物理的なアクセスを支配する能力または権利を有しており、かつ当該資

産からのアウトプットのうち無視できない量を取得または支配している。­ 事実と状況から、当該資産からのアウトプットのうち無視できない量を他者が取得する可能性がほ

とんどないことが示唆され、アウトプットの販売価格がアウトプット単位当たりで固定されておらず、また、アウトプット単位当たりの市場価格とも等しくない。

IFRS第16号への移行にあたり、当社グループは、取引がリースであるか否かに関する従前の判定を引き継ぐ実務上の便法を適用することを選択しました。当社グループは、2019年1月1日以降に締結または変更された契約についてIFRS第16号に基づくリースの定義を適用しています。

B. 借手としてのリース[IAS 17.7] 当社グループは借手として、従来、原資産の所有に伴うリスクと経済価値が実質的にすべて当社グルー

プに移転するか否かの評価に基づいて、リースをオペレーティング・リースとファイナンス・リースに分類していました。IFRS第16号では、当社グループは、ほとんどのリースについて使用権資産とリース負債を認識(すなわちオンバランス)しています。

[IFRS 16.5], IFRS 16.60

当社グループは機械の短期リースとIT機器のリースについて認識の免除規定を適用することを決定しました(注記1(A)参照)。IAS第17号のもとでオペレーティング・リースに分類されていた他の資産のリースについて、当社グループでは使用権資産とリース負債を認識しました。

[IFRS 16.C5(a)] IFRS第16号のもとで認識の免除規定が適用されないリースについて、当社グループは、IFRS第16号に基づいて測定した使用権資産とリース負債を認識しました。当社グループは、使用権資産の減損テストも実施し、2018年に一部の資産について減損損失を認識しましたb。C. 貸手としてのリース

[IFRS 16.C14–C15] 当社グループが貸手となるリースについては、サブリースを除き、IFRS16号への移行時調整は必要ありません。当社グループは、適用開始日からIFRS第16号に基づいて会計処理しています。

[IFRS 16.B58(b)] IFRS第16号では、原資産ではなく使用権資産を参照して、サブリースを分類することが要求されます。移行時において、当社グループは、従来IAS第17号のもとでオペレーティング・リースに分類していたサブリース契約の分類を再評価し、サブリースはIFRS第16号のもとでファイナンス・リースであると結論したため、当該サブリースを適用開始日に締結した新たなファイナンス・リースとして会計処理しました。

D. セール・アンド・リースバック[IFRS 16.C16, C18] IFRS第16号のもとで、当社グループは、2004年にセール・アンド・リースバック取引として完了した

オフィスビルについて、セール・アンド・リースバック取引の会計処理を継続しています。当社グループは、当該リースバックについて使用権資産及びリース負債を認識し、他の使用権資産及びリース負債と同様の方法で測定しました。

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連結財務諸表注記(抜粋) 3. 会計方針の変更(続き)E. 財務諸表への影響

以下の表は、IFRS第16号の適用による当社グループの連結財務諸表への影響の概要です。

i. 連結財政状態計算書

IAS 8.28(f)(i) 会計方針の変更の影響

2018年1月1日 千ユーロ 従来の報告額 調整額 修正後

有形固定資産 97,134 19,594 116,728

営業債権及びその他の債権 28,953 2,747 31,700

その他 45,234 - 45,234

資産合計 171,321 22,341 193,662

借入金等 (49,062) (24,825) (73,887)

その他 (34,277) - (34,277)

負債合計 (83,339) (24,825) (108,164)

利益剰余金 (12,332) 2,484 (9,848)

その他 (75,650) - (75,650)

資本合計 (87,982) 2,484 (85,498)

会計方針の変更の影響

2018年12月31日 千ユーロ 従来の報告額 調整額 修正後

有形固定資産 81,396 16,316 97,712

営業債権及びその他の債権 27,389 2,349 29,738

その他 49,034 - 49,034

資産合計 157,819 18,665 176,484

借入金等 (36,156) (19,882) (56,038)

引当金 (788) 597 (191)

その他 (31,387) - (31,387)

負債合計 (68,331) (19,285) (87,616)

利益剰余金 (12,695) 620 (12,075)

その他 (76,793) - (76,793)

資本合計 (89,488) 620 (88,868)

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連結財務諸表注記(抜粋) 3. 会計方針の変更(続き)E. 財務諸表への影響(続き)

ii. 連結純損益及びその他の包括利益計算書

IAS 8.28(f)(i) 会計方針の変更の影響

2018年12月31日に終了する事業年度 千ユーロ 従来の報告額 調整額 修正後

収益 290,485 - 290,485

売上原価 (131,211) 2,744 (128,467)

一般管理費 (91,779) 1,046 (90,733)

金融収益 821 151 972

金融費用 (1,327) (1,529) (2,856)

その他の収益 1,602 (550) 1,052

その他 (68,226) - (68,226)

当期純利益 365 1,862 2,227

当期包括利益合計 XXX XXX

iii. 連結キャッシュフロー計算書

IAS 8.28(f)(i) 会計方針の変更の影響

2018年12月31日に終了する事業年度 千ユーロ 従来の報告額 調整額 修正後

当期純利益 365 1,862 2,227

調整:

– 減価償却 20,880 5,228 26,108

– 使用権資産の減損損失 1,429 597 2,026

– 金融費用純額 506 1,378 1,884

増減:– 利息の支払額 (1,385) (1,529) (2,914)

[…]

営業活動による正味キャッシュフロー XXX 7,537 XXX

利息の受取額 71 151 222

ファイナンス・リースに係る受取リース料 - 550 550

[…]

投資活動による正味キャッシュフロー XXX 701 XXX

リース負債の支払額 (1,102) (5,861) (6,963)

[…]

財務活動による正味キャッシュフロー XXX (5,861) XXX

IAS 8.28(f)(ii) 2018年12月31日に終了する事業年度の当社グループの基本的1株当たり利益または希薄化後1株当たり利益に重要な影響はありません。

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KPMGによるその他の刊行物 kpmg.com/ifrsでは、新規のIFRS利用者も現行のIFRS利用者も最新動向の概略、複雑な規定についての詳細なガイダンス及び「年次財務諸表ガイド-開示例」や「開示チェックリスト」等の実務的なツールを入手することができます。 ※翻訳されたツールはKPMG/あずさ監査法人のホームページにて入手することができます。

IFRSのツールキット

基準書の改定

Delivering insight, analysis and practical guidance on IFRS

Insights into IFRS(英語)

IFRSの実務への適用を

支援します。

年次財務諸表ガイド-開示例

IFRSのもとでの開示例及び 現在適用されている 既定のチェックリストを

提供します。

IFRS-新たな基準書 IFRS compared to US GAAP(英語)

Q&A: Fair Value Measurement(英語)

Combined and/or carve-out financial statements(英語)

Business combinations and consolidation(英語)

Presentation and disclosures(英語)

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新基準に向けて

その他、有用な情報を公開しています

KPMGの「Accounting Research Online」では、広範にわたる会計、監査及び財務報告に関するガイダンスや文献について参照することが可能です。現在の大きく変化する環境において最新情報に精通したい方にとって、このウェブベース会員制サービスは価値あるツールとなります。aro.kpmg.com で、ぜひ30日間の無償トライアルをお試しください。

日本語訳の発行にあたって

あずさ監査法人IFRSアドバイザリー室は、国際財務報告基準の改定や新基準書の公表に際して、適時に情報を提供することを目的として、KPMG International Standards Group(KPMG IFRS Limitedの一部。以下、ISG)が公表する英文冊子のうち、日本に与える影響の大きいものについて日本語訳を作成しています。

本冊子は、ISGが2017年12月に発行した「IFRS16 Supplement – Guide to annual financial statements」の日本語訳です。翻訳と英語原文間に齟齬がある場合は、英語原文が優先するものとします。本冊子が、IFRSを理解または適用しようとしている方々に、少しでもお役に立てれば幸いです。

本冊子の翻訳は、あずさ監査法人IFRSアドバイザリー室のメンバーを中心に行いました。

2018年3月

It’s time for action(英語)

新基準の実務上の指針

Are you good to go? (英語)

業種別のガイダンス

Revenue(英語) Financial

instruments(英語)

Leases(英語) Insurance contracts(英語)

IFRS news(英語) IFRS for banks(英語)

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謝辞 本冊子の出版に携わった主な執筆者であるKPMG ISGのKirill Kulakov, Jeewon Lee, Sylvie Leger, Brian O’Donovan, Marina Shu and Anisa Vallee の貢献に謝意を表すとともに、移行シナリオの設定と開示内容の確認に協力いただいたKPMG LLP(UK)のIan Greenwood and Alastair Burnieに感謝します。

また、本冊子の出版に携わったKPMGグローバルの以下のIFRSリース・トピック・チームのメンバーにも謝意を表します。

Kimber Bascom (leader) US

Zola Beseti South Africa

Archana Bhutani India

Judit Boros Hungary

Yen San Chan Singapore

Una Curtis Ireland

Karine Dupre France

Ramon Jubels Brazil

Wolfgang Laubach Germany

Sylvie Leger Canada

Andrew Marshall UK

Brian O’Donovan (deputy leader) UK

Julie Santoro US

Patricia Stebbens Australia

Mag Stewart Canada

Beth Zhang China

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本冊子は、KPMGインターナショナルが2017年12月に発行した「Guide to annual financial statements – IFRS 16 Leases supplement」を翻訳したものです。翻訳と英語原文間に齟齬がある場合は、当該英語原文が優先するものとします。Publication name: Guide to annual financial statements – IFRS 16 Leases supplement

Publication number: 134964

Publication date: December 2017

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