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Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com 1/8 報道資料 2017年2月16日 株式会社インターブランドジャパン Interbrand “Best Japan Brands 2017” ブランド価値による日本ブランドのランキング,Japan’s Best Global Brands TOP40及びJapan’s Best Domestic Brands TOP40を発表 ToyotaがJapan’s Best Global Brandsで9年連続の第1位 Subaruが前年比28%増のブランド価値となり4年連続で成長率第1位 Tokio MarineとMUJIがグローバルブランド基準を満たしJapan’s Best Global Brands上位にランクイン Kampo SeimeiとSompo Holdingsの保険ブランドとLINE,Gustoが Japan’s Best Domestic Brandsに初ランクイン 日本最大のブランディング会社である株式会社インターブランドジャパン(東京都渋谷区,代表取締 役社長 兼 CEO:並木将仁)は,ブランドの持つ価値を金額換算する独自のブランド価値評価 (Brand Valuation™)手法を用い,日本発のブランドを対象としたブランド価値ランキング「Best Japan Brands 2017」を発表いたしました。 2009年より発表し,今年で第9回目となるBest Japan Brands 2017は,日本のグローバルブランド (海外売上高比率30%以上)を対象とした「Japan’s Best Global Brands(JBGB)」と,国内ブラ ンド(海外売上高比率30%未満)を対象とした「Japan’s Best Domestic Brands(JBDB)」の2部 門で,各TOP40ブランドを発表しています。 Best Japan Brandsは,インターブランドが2000年より毎年発表するグローバルTOP100のブラン ド価値ランキング「Best Global Brands」と共通の評価方法を用いており,グローバルのリーディ ングブランドと日本企業のブランド価値が比較可能となる世界基準の指標として活用されています。 Best Japan Brands 2017 概況 円高の進行や米国大統領選挙,英国のEU離脱国民投票など様々な政治・経済の環境変化があったも のの,各ランキングのブランド価値の合計金額は,昨年比でJBGBが6.3%成長,JBDBが0.5%成長と なりました。昨年10月に発表したBest Global Brands 2016全体の成長率は前年比4.8%であり, JBGB全体の成長率はそれを上回ることから,日本のグローバルブランドの好調さを表す結果となり ました。 業界別では,自動車関連ブランド(11 ブランド)および金融関連ブランド(11 ブランド)が多く名 を連ねています。Toyota(JBGB 1 位,前年比+9%)を筆頭に自動車関連ブランドはブランド価値 を伸長させ,昨年に続き日本ブランド全体を牽引しています。金融ブランドでは,昨年上場した Kampo Seimei(JBDB 17 位)と Sompo Holdings(JBDB 35 位)の保険ブランドが初のランク インとなりました。 ビジネス成長を明確に意識してブランドを強化しているブランドは,ブランド価値の成長率が継続し て高いことが伺えます。Subaru(JBGB 10位,前年比+28%)及びShimano(JBGB 22位,前年比 +20%)は,差別化要因を明確にすることでプレミアム価格を実現し,利益率の向上を実現していま す。MUJI(JBGB 19位,前年比+20%)は,シンプルなライフスタイル提案によりグローバルでの 顧客を増やし,売上高成長につなげることに成功しています。

Interbrand “Best Japan Brands 2017” Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan 2/8 Japanʼs Best Global Brands

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Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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報道資料 2017年2月16日 株式会社インターブランドジャパン Interbrand “Best Japan Brands 2017” ブランド価値による日本ブランドのランキング,Japan’s Best Global Brands TOP40及びJapan’s Best Domestic Brands TOP40を発表 • ToyotaがJapan’s Best Global Brandsで9年連続の第1位 • Subaruが前年比28%増のブランド価値となり4年連続で成長率第1位 • Tokio MarineとMUJIがグローバルブランド基準を満たしJapan’s Best Global Brands上位にランクイン

• Kampo SeimeiとSompo Holdingsの保険ブランドとLINE,GustoがJapan’s Best Domestic Brandsに初ランクイン

日本最大のブランディング会社である株式会社インターブランドジャパン(東京都渋谷区,代表取締役社長 兼 CEO:並木将仁)は,ブランドの持つ価値を金額換算する独自のブランド価値評価(Brand Valuation™)手法を用い,日本発のブランドを対象としたブランド価値ランキング「Best Japan Brands 2017」を発表いたしました。 2009年より発表し,今年で第9回目となるBest Japan Brands 2017は,日本のグローバルブランド(海外売上高比率30%以上)を対象とした「Japan’s Best Global Brands(JBGB)」と,国内ブランド(海外売上高比率30%未満)を対象とした「Japan’s Best Domestic Brands(JBDB)」の2部門で,各TOP40ブランドを発表しています。 Best Japan Brandsは,インターブランドが2000年より毎年発表するグローバルTOP100のブランド価値ランキング「Best Global Brands」と共通の評価方法を用いており,グローバルのリーディングブランドと日本企業のブランド価値が比較可能となる世界基準の指標として活用されています。 Best Japan Brands 2017 概況 円高の進行や米国大統領選挙,英国のEU離脱国民投票など様々な政治・経済の環境変化があったものの,各ランキングのブランド価値の合計金額は,昨年比でJBGBが6.3%成長,JBDBが0.5%成長となりました。昨年10月に発表したBest Global Brands 2016全体の成長率は前年比4.8%であり,JBGB全体の成長率はそれを上回ることから,日本のグローバルブランドの好調さを表す結果となりました。 業界別では,自動車関連ブランド(11 ブランド)および金融関連ブランド(11 ブランド)が多く名を連ねています。Toyota(JBGB 1 位,前年比+9%)を筆頭に自動車関連ブランドはブランド価値を伸長させ,昨年に続き日本ブランド全体を牽引しています。金融ブランドでは,昨年上場したKampo Seimei(JBDB 17 位)と Sompo Holdings(JBDB 35 位)の保険ブランドが初のランクインとなりました。 ビジネス成長を明確に意識してブランドを強化しているブランドは,ブランド価値の成長率が継続して高いことが伺えます。Subaru(JBGB 10位,前年比+28%)及びShimano(JBGB 22位,前年比+20%)は,差別化要因を明確にすることでプレミアム価格を実現し,利益率の向上を実現しています。MUJI(JBGB 19位,前年比+20%)は,シンプルなライフスタイル提案によりグローバルでの顧客を増やし,売上高成長につなげることに成功しています。

Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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Japan’s Best Global Brands 2017 JBGB2017では,Toyotaが9年連続の第1位となり, Honda(2位, 前年比-4%),Nissan(4位, 前年比+22%),Lexus(9位, 前年比+10%),Subaru(10位, 前年比+28%)とTOP10のうち5つが自動車ブランドとなりました。Subaruは4年連続でブランド価値成長率第1位となり,初のTOP10入りを果たしています。ランキング全体では,TOP40のうち11ブランドが自動車関連ブランドで占められています。 また,昨年のMUFG(6位, 前年比+7%)に続き,海外売上高比率30%以上の「グローバル基準」を満たしたことで,Tokio Marine(15位,前年比+19%)及びMUJI(19位,前年比+20%)がJBDBから移動しランクイン。両ブランドはTOP 5 Growing Brandsにも名を連ねる著しい成長を遂げており,グローバル市場でビジネス成長を加速する日本ブランドの増加傾向が継続しています。 TOP 5 Growing Brands(前年比ブランド価値成長率トップ5) Subaru (10位,前年比+28%) 2012年のランクイン以来ブランド価値は二桁成長を続けており,2014年から4年連続でブランド価値成長率で1位となっています。「安心と愉しさ」を価値の中心に据え,他社に先駆けて注力してきた北米市場でポジションの確立に成功し,「スバリスト」と呼ばれる熱狂的なファンを多く抱え,高い顧客ロイヤリティを獲得しています。 Nissan(4位,前年比+22%) 競合優位を実現するために,自動運転をブランドの大きな柱として,戦略的事業提携,戦略商品の発売,顧客接点体験の改善などブランド価値を高める一貫性のある活動を展開しており,長年にわたる継続的なブランドへの取り組みが確実に成果に繋がっています。 MUJI(19位,前年比+20%) 海外売上高比率が30%を超え,今年からJBGBにランクインしました。シンプルなライフスタイル提案により中国や欧米の顧客の潜在ニーズを捉え,グローバルでの顧客を増加させ,売上高の成長につなげています。さらに海外での認知度向上が国内でのインバウンド消費にもつながっています。 Shimano(22位,前年比+20%) 部品によってはShimanoの規格が世界のデファクトスタンダードになるほどの差別性を有し,自転車製品の世界シェアNo.1ブランドとしてのポジションを堅守しています。差別化要因を明確にすることでプレミアム価格を実現し,利益率を向上させることで,高いブランド価値を実現しています。 Tokio Marine(15位,前年比+19%) 損保業界では他社に先駆けて積極的に海外展開を進めてきた結果,「Tokio Marineブランド」を冠する事業の海外売上高が30%を超え,今年からJBGBにランクインとなりました。M&Aの際には積極的にワン・ブランド化を進め,グローバルで存在感を高めています。 New Entrants(ランキング入り) MUJI(19位,前年比+20%),Tokio Marine(15位,前年比+19%) ※両ブランドはJBDBからJBGBへ移動

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Japan’s Best Global Brands 2017

* Best Global Brands 2016にランクインしたブランドはBest Global Brands 2016のブランド価値金額を適用しています。 ** 海外売上高比率はトヨタ自動車の数値。 *** ヤマハ発動機株式会社とヤマハ株式会社のブランド価値を合算し算出しています。海外売上高比率は2社の海外売上高の合計を総売上高で割っています。

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Japan’s Best Domestic Brands 2017 JBDB2017では,NTT DOCOMOが7年連続の1位(前年比+4%)となり,以下Softbank(2位,前年比+5%),au(3位,前年比+5%)と大手通信3社が安定成長を続ける中,昨年上場し本評価の対象となったKampo Seimei(17位)とLINE(23位)に加え,Sompo Holdings(35位), Gusto(37位)の4つのブランドが初のランクインを果たしました。 TOP 5 Growing Brands(前年比ブランド価値成長率トップ5) Matsumotokiyoshi(38位,前年比+28%) インバウンド需要の取り込みや CRMの活用により売上高・利益とも高い伸びを実現しています。さらに,新PB「matsukiyo」の投入,リアルとネットを融合した買い物サービスの提供,顧客の美容と健康に対するソリューションを提供する次世代型ヘルスケアショップ「matsukiyo LAB」の展開など,積極的に消費者ニーズを先取りする施策を展開しており,さらなる成長が期待できます。 KOSÉ(24位,前年比+27%) 長年の研究開発を経て発売されたコスメデコルテの美容液は「ブースター」という新たなカテゴリーを創出し,その商品にフォーカスすることで新規顧客を多数獲得,囲い込みに成功しています。さらにチャネルやターゲット層を上位に絞ることで,高価格帯市場での成功につなげるとともに,KOSÉブランドに価値を蓄積しています。 Calbee(19位,前年比+17%) トップの強力なリーダーシップのもと高収益体質に生まれ変わり,増収増益を続けています。「フルグラを国民食にする」のミッションのもと,その食べ方の啓蒙にはじまる体験を通したブランド展開で,シリアル市場だけでなく広く朝食市場における新しいポジションを確立,大きく売り上げを伸ばしています。また,ファンづくりを意識したウェブ展開やお客様相談室の対応,コンセプトショップ「カルビープラス」の展開など顧客との共感共創の実現を行っています。 Kao(8位,前年比+11%) 消費者起点の「よきモノづくり」をマーケティングの基本に掲げ,消費者のニーズに革新的な技術で丹念に応えていく姿勢を貫いており,顧客の声を製品の性能やデザインの改善に活用しています。これらにより売上高は微増ながらも「利益ある成長」を果たし,高いブランド価値の伸長を実現しています。 Meiji(21位,前年比+9%) 各カテゴリーを代表する強い商品ブランドを,独自の価値創造によってその長所を伸ばし,プレミアム化にシフトすることで増収増益を実現しています。チョコレートではカカオポリフェノールによるチョコレートの健康機能価値の訴求により市場の拡大と自社商品の拡販に成功。プロバイオティクスヨーグルトでは乳酸菌の機能性研究を基盤とし,その効能を訴求することで消費者ニーズを捉え,「LG21」や「R-1」を中心に機能性ヨーグルト市場におけるポジションを確立しています。

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New Entrants(ランキング入り) Kampo Seimei(17位) 日本全国各地でアクセスできる「かんぽ」は認知度が高く,収益も安定しています。新規上場により評価対象となり,今回高順位でランクインとなりました。 LINE(23位) 「Closing the distance」というミッションのもと,身近な人と気軽に繋がっていたい,一つのプラットフォームで何でも手軽に済ませたいという消費者のニーズを捉え,主要ターゲット層の10代~20代において高い好感度を獲得。プラットフォームのオープン化戦略によりユーザーと企業を結びつけ,広告や通販を通じて増収増益を実現しています。 Sompo Holdings(35位) 2016年より「SOMPO ホールディングス」という新ブランドを発足させ,「安心・安全・健康」を基軸に損保,生保,介護・ヘルスケアの3事業でワン・ブランド化を進めています。SOMPOブランドへの統合のレベルの違いはあるものの,事業を束ねるブランドが明確になったことで価値が増大し,今回の初ランクインとなりました。 Gusto(37位) 誰もが居心地よく好きなものが食べられる場所という提供価値を高める施策が奏功し,今回初のランクインとなりました。2013年以降のリモデルにより内装・空間環境を改善し,2016年にはデータ分析に基づきメニューを大幅に改定するなど,より幅広い顧客層のより多様な利用シーンに応えることで「価格以上の価値」を提供し,ビジネスとブランド双方の成長を実現しています。 Nitori(39位) 「低価格でインテリアをトータルコーディネートする」という価値を提案し,顧客の支持を得てきました。優れた研究開発力と商品開発力に加え,顧客ニーズへの高い対応力により,「スキレット鍋」に代表されるヒット商品も次々に生まれています。近年は,これまでよりやや高価格帯の商品戦略をとることで客単価が上昇,売上高・営業利益の伸びにつながり,2015年以来2年ぶりのJBDBランクインとなりました。

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Japan’s Best Domestic Brands 2017

* 海外売上高比率は30%超ですが,各ブランド(SoftBank,Recruit,Kao,Suntory,Kirin,NTT DATA)を冠する事業での売上高が30%に満たないため,本ランキングの対象としています。 ** Suntoryのブランド価値および海外売上高比率は,上場しているサントリー食品インターナショナルの数値をベースに評価しています。 *** Japan Airlinesの海外売上高は国際線と海外売上の合計となっております。一方で,実質的に国外で発生した売上高は公表されておりません。よって,今年は本ランキングの対象としています。

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Best Japan Brands 2017のブランド価値評価について 評価対象基準 グローバルに展開される日本発のブランドについて,そのブランド価値を明らかにし,「世界共通の尺度」で,そのポジションを相対比較することを目的に,以下の基準を満たすブランドを抽出し評価します。 • 日本発のブランドであること:日本の企業によって生み出されたコーポレートおよび事業ブランドであること

• 各種財務情報が公表されていること:2016年10月31日時点で上場しており,アナリストによる業績予測が入手可能な企業であること

• 「Japan’s Best Global Brands」では,2015年度実績で,ブランドを冠する事業の海外売上高比率が30%以上であること(「Japan’s Best Domestic Brands」では30%未満,「Best Global Brands 2016」ランクインブランドは 2016 年度のブランド価値を適用)

• グローバルで一般に認知されていること 評価手法 インターブランドのブランド価値評価手法は,財務力,ブランドが購買意思決定に与える影響力,そしてブランドによる将来収益の確かさ,という観点からみたブランド価値の評価です。証券アナリストが事業の価値を分析・評価するのと同じように,「将来どれくらい収益を上げると予想されるか」という視点に基づいて,ブランドの価値を分析・評価します。ブランドの金銭的価値測定のための世界標準として,国際標準化機構(ISO)からISO10668の認定を受けており,以下3つの分析によって評価されます。 1. 財務分析:企業が生み出す利益の将来予測を行う まず,ブランドが冠された事業の現在および将来の収益を予想します。そして,その売上から営業費用,税金,投下資本に応じた資本コストを差し引き,将来の経済的利益を算出します。本分析は公開されている企業情報を基にし,将来予測はアナリストによる業績予想(※)を基にしています。 ※ 本評価のアナリストの業績予想は,THOMSON REUTERSより取得したアナリストによる将来予測を用い

ています。将来予測については,2016年11月25日時点のものを採用しています。   2. ブランドの役割分析:利益のうちブランドの貢献分を抽出する 財務分析で算出された将来の経済的利益のうち,ブランドによってもたらされた利益を抽出するために,ブランドがどの程度顧客の購買意思決定に影響を与えているかを分析します。本評価においては,ブランドが消費者の購買動向に果たす役割について,インターブランドが過去30年以上にわたり実施した10,000を超えるブランド価値評価実績のデータベースを活用し,業界別にベンチマーク分析を行います。それを基にして,独自の調査・分析により個別ブランドのブランドの貢献分のスコアを算出します。 3. ブランド強度分析 :ブランドによる利益の将来の確実性を評価する ブランド強度分析は,市場でのロイヤリティ,消費者の継続購入や囲い込みといったクライアントのニーズを喚起する力(将来の収益を維持する力)を測り,ブランドによる利益を割り引いて現在価値に換算するものです。 この評価は,ブランドのリスクを判断する体系的な手法であり,以下の10項目で評価されます。経営層や社員のブランドへの支持や管理体制などの社内評価,市場でのブランドのポジション,消費者の認知・好感度,イメージなど社外評価を踏まえ,同業種の他ブランドと比較して,100をパーフェクトブランドとする0から100までのスコアで表されます。 次に,このブランド強度スコアは,インターブランド独自の計算手法により割引率に変換され,その割引率で将来のブランド利益を割り引くことで,ブランド価値が算定されます。「ブランドの役割分析」および「ブランド強度分析」は,公表されているさまざまな報告書等を使用し,弊社コンサルタントの多面的な評価を踏まえ算定されます。

ブランド強度評価モデル10要素(Brand Strength Model 10 Factors) 社内要素(Internal Factors) 社外要素(External Factors) ・概念明瞭度(Clarity) ・信頼確実度(Authenticity) ・体験一貫度(Consistency) ・関与浸透度(Commitment) ・要求充足度(Relevance) ・存在影響度(Presence) ・統治管理度(Governance) ・差別特有度(Differentiation) ・共感共創度(Engagement) ・変化対応度(Responsiveness)

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インターブランドについて インターブランドは,1974年にロンドンで設立された,世界最大のブランディング専門会社です。インターブランドは,ブランドをLiving business asset(常に変化する事業資産)と定義し,組織が明確な戦略を持ち,優れた顧客体験を提供する時,成長がもたらされると考えています。世界17カ国,24のオフィスを拠点に,戦略,クリエイティブ,テクノロジーの組み合わせにより,クライアントのブランドとビジネス双方の成長を促進する支援を行っています。 インターブランドの「Brand Valuation™(ブランド価値評価)」は,ISOにより世界で最初にブランドの金銭的価値測定における世界標準として認められました。インターブランドは,グローバルブランドの価値を評価したブランドランキングである Best Global Brandsをはじめとする各種ブランド価値・ブランド強度分析レポートを公表しています。インターブランドでは,先端的な手法を用いる戦略分析チームと高い芸術性を持つクリエイティブチームが一つのチームとなり,プロジェクトを推進します。ブランド価値評価・ブランド戦略構築をリードする戦略コンサルタント,ブランドロゴ・パッケージ・空間・デジタルデザインを開発するデザイナー,ネーミング・スローガン・メッセージを開発するコピーライターなどが在籍し,分析から実行,全ての流れを自社のリソースで完結します。 インターブランドジャパンは,ロンドン,ニューヨークに次ぐ,インターブランド第3の拠点として,1983年に東京で設立されました。日系企業,外資系企業,政府・官公庁など様々な組織・団体に対し,トータルなブランディングサービスを提供しています。インターブランドについての詳しい情報は http://www.interbrandjapan.com をご覧ください。

以上 お問い合わせ 株式会社インターブランドジャパン 担当:中村正道,黒木英明,山中雄介 Tel: 03-5448-1200 Fax: 03-5448-1052 e-mail: [email protected]