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記者発表資料 平成21年4月3日 東北地方整備局 「国営みちのく杜の湖畔公園整備プログラム」を策定しました みちのく公園の整備と管理運営の方針(H20~H25)を策定しました 国営みちのく杜の湖畔公園は、平成元年8月に開園以来、来園者が、 この3月末で累計973万人に達しました。本公園を、より多くの皆様 が利用しやすい公園とするために、広くご意見を伺い、平成20~25 年度までの整備と管理運営の方針となる「国営みちのく杜の湖畔公園整 備プログラム」を策定しました。 みちのく公園は、平成25年度末の整備完了をめざして、本プログラ ムに基づき、整備・管理運営を進めて参ります。(別添概要参照) 参考資料 国営みちのく杜の湖畔公園整備プログラム 策定にあたっては、平成20年7月22日(火)から平成20年8月11日の期間に いて、広く意見募集を行い、ご意見は最終的に68件が寄せられました。 〈詳しくは、国営みちのく杜の湖畔公園ホームページをご覧下さい 〉 http://www.thr.mlit.go.jp/m-park/ アドレス: <発表記者会:宮城県政記者会、東北電力記者会、東北専門記者会、仙南記者クラブ> < 問い合わせ先 > 国土交通省 東北地方整備局 建政部 都市調整官 大利 泰宏 おおり 022-225-2171(内線6113) 国営みちのく杜の湖畔公園事務所 国土交通省 東北地方整備局 調査・品質確保課長 佐藤 徳男 0224-84-6211(内線351)

「国営みちのく杜の湖畔公園整備プログラム」を策 …国営みちのく杜の湖畔公園 整備プログラム -平成20~25年度までの整備及び管理運営方針-

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記者発表資料平成21年4月3日東 北 地 方 整 備 局

「国営みちのく杜の湖畔公園整備プログラム」を策定しました

~ ~みちのく公園の整備と管理運営の方針(H20~H25)を策定しました

国営みちのく杜の湖畔公園は、平成元年8月に開園以来、来園者が、この3月末で累計973万人に達しました。本公園を、より多くの皆様が利用しやすい公園とするために、広くご意見を伺い、平成20~25年度までの整備と管理運営の方針となる「国営みちのく杜の湖畔公園整備プログラム」を策定しました。みちのく公園は、平成25年度末の整備完了をめざして、本プログラ

ムに基づき、整備・管理運営を進めて参ります。(別添概要参照)

参考資料 国営みちのく杜の湖畔公園整備プログラム

策定にあたっては、平成20年7月22日(火)から平成20年8月11日の期間に お※いて、広く意見募集を行い、ご意見は最終的に68件が寄せられました。

〈詳しくは、国営みちのく杜の湖畔公園ホームページをご覧下さい 〉。http://www.thr.mlit.go.jp/m-park/アドレス:

<発表記者会:宮城県政記者会、東北電力記者会、東北専門記者会、仙南記者クラブ>

< 問い合わせ先 >国土交通省 東北地方整備局 建政部

都市調整官 大利 泰宏お お り

022-225-2171(内線6113)

国営みちのく杜の湖畔公園事務所国土交通省 東北地方整備局調査・品質確保課長 佐藤 徳男0224-84-6211(内線351)

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国営みちのく杜の湖畔公園 整備プログラム

-平成 20~25 年度までの整備及び管理運営方針-

平成 21年3月

国土交通省 東北地方整備局

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みちのく公園は昭和 56 年度

か ら 整 備 を 開 始 し 、 全 体 計 画

647ha(うち水面 355ha)の

うち、現在までに 305ha(う

ち水面 172ha)を供用してい

ます。

今後は、平成 22年度までに

北地区みちのく自然共生園を整

備、平成 25 年度までに東地区

の整備を完了させ、全面供用を

図ることとしています。

<国営みちのく杜の湖畔公園 整備プログラム>

1.全体計画

国営みちのく杜の湖畔公園(以下「みちのく公園」という)は、東北地方整備

局が整備を進める、東北地方で唯一の国営公園です。みちのく公園は、南東北の

主要都市、仙台市・山形市・福島市を20~50km 圏内におく宮城県柴田郡川

崎町に位置しております。

公園の基本テーマは「豊かな自然とのふれあいを通じて人間性の回復向上」で

あり、釜房湖の豊かな水、丘陵の緑、蔵王連峰の展望など、美しい環境との調和

を図りつつ、自然とのふれあいを通じて人間性の回復向上に寄与しうることを基

本理念としています。

2.開園の状況

南地区

北地区

東地区

北地区

(健康と緑のゾーン)

心身の「健康」づくりと自然体験拠点、東北の「緑の文化」の発信。

東地区

(森と環境のゾーン)

里山の自然環境の育成、環境学習、地域参加。

南地区

(文化と水のゾーン)

東北らしさを強調した「文化」と人間の生命を育む「水」。

(湖面・湖畔のゾーン)

ダムの機能を損なわない景観形成と、親水性豊かなレクリエーションの提供

南地区

北地区

東地区

北地区

(健康と緑のゾーン)

心身の「健康」づくりと自然体験拠点、東北の「緑の文化」の発信。

東地区

(森と環境のゾーン)

里山の自然環境の育成、環境学習、地域参加。

南地区

(文化と水のゾーン)

東北らしさを強調した「文化」と人間の生命を育む「水」。

(湖面・湖畔のゾーン)

ダムの機能を損なわない景観形成と、親水性豊かなレクリエーションの提供

青 : み ち の く 公 園 計 画 区 域

黒 : 平 成 2 0 年 6 月 末 ま で の 開 園 区 域

緑 : 今 後 の 整 備 区 域

み ち の く 自 然 共 生 園

開 園 区 域

開 園 区 域

Ⅲ期 地 区

Ⅱ期 地 区

開 園 区 域

み ち の く 自 然 共 生 園

開 園 区 域

開 園 区 域

東 地 区

北 地 区

開 園 区 域

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3.開園している主な施設

①彩のひろば

「彩のひろば」は、大小様々な噴水とカスケ

ード、それを取り囲む、約 10 万本の花が彩

る大花壇が水と花の景を形成しており、春は

チューリップ、夏はサルビア、秋はコギク、

冬はパンジーなど、四季を通して様々な花風

景を楽しむことができます。

②わらすこひろば

「わらすこひろば」は、多様な遊具により

幼児から小学生までを対象に、動的な遊びを

提供するひろばです。大小 2 基のローラーす

べり台や子どもに大人気の「ジャンピング・

ドーナッツ」、春から秋までの間の水遊びの

場となっている「せせらぎ水路」など様々な

施設があります。

③ふるさと村

「ふるさと村」は、かつてはどこにでもあ

った「東北の農村風景」の中で、東北地方の

伝統的な「くらしの知恵」に触れ、楽しみ、

学ぶための施設です。東北6県のそれぞれ特

色ある古民家があり、田や畑、流れ、道ばた

の石碑などとあいまって、過ぎし日の「ふる

さと」の風景を作り出しています。

④エコキャンプみちのく

「エコキャンプみちのく」は、アウトドア

志向の家族が存分に自然にふれあえるオート

キャンプ場です。コテージ、オートキャンプ

サイト、フリーサイト等があり、自然を体験

したり学んだりできる環境教育など、様々な

プログラムを行っています。

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4.公園の利用状況

平成元年 8 月の当初開園から平成 20年12月末までの累計入園者数は約 9

67万人となっています。平成 19 年度は、開園以来最高の 71 万人にご利用い

ただいており、平成 20 年度もほぼ同じペースでご利用いただいております。

5.これからのみちのく公園の整備について

みちのく公園は、平成 25 年度末までの整備完了を目指しています。これから

整備を行う区域については、草地、森林、水辺、耕作地など、豊かで特徴的な環

境が多く残されていることから、これらの環境の保全、活用と適切な利用に留意

しつつ、以下の公園テーマ及び目指すべき 3 つの方向性をもとに整備を行って

いきます。

■公園テーマ

■目指すべき方向性

①南東北固有の歴史と風土に根差した美しい景観を創出、再生し、人々が誇り

を持てる地域づくりを先導する公園づくり

②地域活性化に向け、地域ブランドを発信する観光・交流拠点づくり

③計画・整備・運営にわたっての市民協働による公園づくり

計画地の自然を活かして、人と自然の関わり合いと原風景をみんなで再生し、

今後の新たな地域モデル、広域観光の拠点を目指す

228,276

375,500

470,909498,862501,553

380,386397,214

446,376

404,973

360,751

428,436398,338

493,761463,680

555,331

599,719623,315

665,291

716,545

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

700,000

800,000

H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19

0

50

100

150

200

250

300

350

入園者数(人) 開園面積(ha)

入園者数

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<これから整備を行う区域について>

これから整備を行う区域については、水辺~平地~丘陵地の連続する空間を、

一体として豊かな自然環境と美しい景観の保全・再生を図る場と捉え、それぞれ

の土地・資源特性に応じるとともに、専門家等の意見を聞きながら環境への配慮

を行いつつ活用を図る。

また、東北地方の里地・里山に対応する「さと-のら-のべ-やま」を活かし

特色ある空間形成を図るものとし、それぞれの自然と文化(人の暮らしと自然と

の関わり)を体験しつつ、レクリエーション・学習の場として活用していきます。

さと のら のべ やま

-河岸段丘の平地林と水路- 地形・景観を活かした

人と自然の共生の再現、 学びの拠点

―平地の野原と水辺― 自然のなかでの交流と 健康づくり・休息、 水辺での自然体験

-丘陵地の里山-

里山の保全・環境学習

○ 草 地 、平 地 林 、水 辺 、森 林 な ど 、特 徴 的 な 環 境 を 保

全 ・ 活 用 及 び 適 正 に 利 用 。

みみみ ちちち ののの くくく 自自自 然然然 共共共 生生生 園園園

自自自 然然然 生生生 態態態 園園園

山山山 ののの 楽楽楽 校校校 エエエ リリリ アアア

地地地 域域域 交交交 流流流 拠拠拠 点点点 エエエ リリリ アアア

東東東 地地地 区区区

((( 森森森 ととと 環環環 境境境 ののの ゾゾゾ ーーー ンンン )))

北北北 地地地 区区区

((( 健健健 康康康 ととと 緑緑緑 ののの ゾゾゾ ーーー ンンン )))

健康と緑のゾーン 森と環境のゾーン

さと

のら

のべ

やま

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6.平成 25 年度までの整備方針について

平成 25 年度末までにみちのく公園の整備を完了させるため、「健康と緑のゾ

ーン」(北地区)、「森と環境のゾーン」(東地区)の着実かつ効率的・効果的

な整備を進めコスト縮減を図りつつ、順次供用していきます。また、事業の実施

にあたっては大規模な造成を行わず、みちのく公園の豊かな自然環境を保全・活

用する公園づくりに取り組んでいきます。

(主な整備地区の概要)

①みちのく自然共生園

みちのく自然共生園は、「人の暮らしとの関わりの中で形成された東北地

方の特徴的な緑の景観と、その恵みを利用者が五感を使って体感し、これか

らの環境共生、資源循環について学ぶエリア」です。整備にあたっては、「み

ちのくの美しい里地風景の再生」を図るとともに、「人と自然のかかわりを

通して育んだ共生の知恵」を里地文化として発信し、将来へ継承するととも

に、美しい里地の風景を守り・伝えるための学習の場を提供していきます。

平成 20 年度よりみちのく自然共生園の本格的な整備を進め、平成 23年

春の開園を目指します。

(昭和 30 年代の風景の再生)

「魅力ある観光空間・交流空間としての地域づくり」

「これからの里地管理の担い手の育成」 新たな人の誘致・移動を生み、地域間の交流や連携を促進

みちのくの美しい 風景の再生

自然共生技術の継承

先人の知恵

里地の再生

観光利用の促進

魅力ある地域づくり

再生された

景観を活用

みちのくの

里地文化

(里地で育まれた技)

地域づくりの知恵

これからの知恵

人材の育成

里地文化の発信

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<みちのく自然共生園の整備イメージ>

湿性草花園 茅場の風景

整備計画図

観察池での自然体験 昔のくらし体験

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②森と環境のゾーン(東地区)

森と環境のゾーンは、①里山育成体験など環境学習に活用する場、②里山の

自然環境と水源の水質や水量等の状態を良い方向に育てることを行う場、③地

域参加の場、の3つの役割を持つゾーンであり、山の楽校エリア、自然生態園、

地域交流拠点エリアによって構成されています。全体面積は 131.3ha で、す

べて未供用区域となっていますが、平成21年度から整備に着手し、平成 25

年度末までの整備完了、平成26年春の開園を目指します。

1)山の楽校エリア

山の楽校エリアは、森と環境のゾーン(東地区)の自然体験活動の拠点

となるエリアです。山に入る前にガイダンスを受けたり、里山の育成を体

験できる育成体験区などを設置し、身近に里山の自然を体験・学習できる

エリアとします。

2)自然生態園

自然生態園は、里山の自然環境や水源の水質・水量等の状態を良い方向

に育て、自然とのふれあい体験の場として活用していくエリアです。かつ

て薪炭林として機能し、また身近な動植物が豊かであった里山林を間伐・

下刈り等により育成し、かつての環境の修復をはかるとともに、間伐・下

刈り等により、カタクリやツツジなどの林床の草花の育成を図り、来園者

に豊かな自然環境を観察・鑑賞していただく場を提供します。

3)地域交流拠点エリア

地域交流拠点エリアは、文化と水のゾーン(南地区)と隣接するエリア

であり、地域の情報発信やボランティア活動など市民参加の拠点として機

能するよう、多目的広場や休憩施設などを配置します。

また、今まで分断されていた公園を園路で一体化します。

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<森と環境のゾーン(東地区)位置図>

<森と環境のゾーン(東地区)整備イメージ>

里山体験 下草刈りにより開花したヤマツツジ

散策路 林床の草花(カタクリ)の鑑賞

自然生態園

山の楽校エリア

地域交流拠点エリア

東地区

(森と環境のゾーン)

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7.平成 25 年度までの管理運営方針について

みちのく公園では、今後もさらに多くの方にご利用いただけるよう、通常の

メンテナンスをより一層充実させるとともに、以下の 9 つの方針のもとに総

合的な管理運営を実施していきます。

①花の名所つくりによる広域利用の促進

春の「花のフェスティバル」や秋の「コスモスまつり」の開催など、み

ちのくを代表する花の名所つくりを進め、季節感が感じられる花風景を提

供し、より多くの人々に利用していただくことを目指します。

なお、平成 20 年度のゴールデンウィーク中(4 月 26 日~5 月 6 日)

の宮城県内の主な観光地の人出(宮城県警調べ)では、みちのく公園は 2

位、また、東北全体では10位となっています。今後も観光振興の拠点と

して、地域活性化に貢献するよう広域利用の促進に取り組んでまいります。

②東北の文化・風土を伝える場の提供

ふるさと村における民話語りやみちのく自然共生園における自然体験

などを通して、東北の文化や風土を感じ、先人の暮らしの知恵や人々の営

みを次世代に継承する場を提供します。

花のフェスティバル コスモスまつり

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③すべての人に安全・安心な公園管理運営

人に優しい公園を目指し施設のユニバーサルデザイン化を進めるとと

もに、遊具等の細やかな施設点検や利用者案内指導の充実により、だれも

が安全・安心に公園をご利用いただけるような管理運営を行っていきます。

また、若年者から高齢者まで安全に安心して参加が可能なプログラムや

イベントを実施していきます。

④市民参加の推進

現在、さまざまな方のご協力により行われている各種ボランティア活動

(ふるさと村パートナーネットワーク、釜房ろばたの会、ふるさと村の民

話の会、食のボランティア、自然解説ボランティア等)との連携を継続・

充実させていきます。また、地域の団体や専門家との新たな連携方策を図

るとともに、園内で試行的な催しの開催を募集する「夢プラン」の実施な

ど参画型の公園管理運営を推進します。

民話の会 自然観察会

⑤広域的な話題・文化の発信拠点

多様なイベントを誘致することにより、広域的な話題や文化の発信拠点

とします。また、みちのく公園ならではの個性的な企画運営を心がけ、独

自性をアピールし、広域的な集客を目指します。イベント等についても、

持ち込み企画を柔軟に活用するなど、積極的・効率的な公園運営を進めま

す。

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⑥自然環境の保全、活用

これからのみちのく公園の整備については、大規模な造成は行わず自然

環境の保全・活用に努め、豊かな自然環境を来園者の自然体験・環境学習

に活用します。また、公園内での希少生物の保護に取り組むとともに、一

部の植物資源については増殖を図り、みちのく自然共生園などに活用して

いきます。

⑦ライフサイクルコストを考慮した計画的な維持管理の実施

平成元年にみちのく公園が開園して以来、約 20 年が経過し園内各施設

の老朽化が進んできたことから、アセットマネジメント手法等、ライフサ

イクルコストを考慮した計画的な維持管理を実施すると共に、コスト縮減

に努めます。

⑧園内でのリサイクル・資源循環の推進

園内で発生した植物性廃棄物は、堆肥やチップ化などにより園内での再

利用化に努め、その成果を発信します。現在、みちのく公園では公園管理

上発生する芝草や落ち葉等を堆肥化し、100%の園内での還元を図って

いますが、リサイクル・資源循環の観点からも、この取り組みを継続して

いきます。

園内で発生した植物系資源のリサイクル

発生した植物性資源の仮置き 破砕機への投入

発酵期間(3ヶ月)養生期間(3ヶ月)

発生量:2,800m3

生産した堆肥の活用

・花畑、花壇高木植栽等の土壌改良剤として公園内で100%使用

年間生産量:300m3

発酵槽での切り返し作業

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⑨周辺市町村や周辺観光施設等との連携の推進

公園を活用した地域振興が図られるよう、周辺市町村や周辺観光施設、

教育関係機関、民間企業等との連携強化を図ります。特に公園の大規模イ

ベント時においては、広域から多くの利用者が見込まれることから、地元

物産市の開催や共同イベントの開催など、より一層の地域振興に資するよ

う、地域との連携を積極的に行っていきます。

地元物産市の開催 共同イベントの開催

(かまくらまつり)

なお、本プログラムは、社会経済情勢の変化や事業の進捗状況などをふまえ、

随時見直しをしていく予定です。