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令和2年3月 ~令和元年度~ 高校生による 和の給食コンテスト

~令和元年度~ 高校生による 和の給食コンテスト - Shizuoka ......令和2年3月 静 岡 県 ~令和元年度~ 高校生による 和の給食コンテスト

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  • 令和2年3月

    静 岡 県

    ~令和元年度~

    高校生による

    和の給食コンテスト

  • はじめに

    「和食 日本の伝統的な食文化」が平成25年12月にユネスコ無形文化遺産に登録され、

    世界的に「和食」への関心が高まっており、国内においても保護・継承活動が活発化してき

    ています。また、平成29年6月に文化芸術基本法が成立し、和食をはじめとする「食」が文

    化として認知され、その発展及び振興の推進が本格的に図られています。

    「和食」への意識を高めるためには、味覚が形成される幼少期からの教育が重要となりま

    すが、家庭での食事はもちろんのこと、学校給食の役割が重要視されています。

    学校給食は、戦後の「欠食児童対策」から、食を支える人への感謝の気持ちを持つことや

    伝統的な食文化への理解などに目的が大きく変わってきており、各地でごはんを主食とした

    給食の割合は増加し、地場産品の利用も増えてきています。

    一方、給食の終了する高校生や大学生が、「和食」に触れる機会を確保するなど、教育の

    継続性が必要となります。

    県は、「和食」をもう少し広い視点で捉え、「和の食」を推進しています。「和の食」と

    は、ごはんとお茶を基本とし、本県産の豊富で多彩な農林水産食材を使った料理のことで、

    箸で食べられるものであれば、洋風や中華風のおかずでもよいという考え方です。

    この「和の食」への関心を高校生に高めてもらうことと、地場産品を利用した学校給食を

    小学生に提供することを目的に、高校生による和の給食コンテストを平成27年度から実施し

    ております。

    今回は、県内の公私立42校から919点もの応募があり、その中から7地域において、最

    優秀賞・優秀賞等を決定しました。受賞作品は、地域の小学校に給食として提供されますが、

    その過程の中で学校給食栄養士から、より給食メニューとして近づけるための指導や、小学

    校によっては、作品を応募した高校生を招き、小学生と交流を図るなど、副次的な成果も上

    げることができました。

    本冊子は、各地域で入賞した作品や、小学校への導入状況などを紹介したものであり、今

    後の取組の参考として御活用いただければ幸いです。

    結びに、冊子の作成にあたり、御協力いただいた関係者の皆様に、厚くお礼申し上げます。

    令和2年3月

    静岡県経済産業部農業局地域農業課長

    瀧 義明

  • 目 次

    1 高校生による和の給食コンテストの概要---------------------------------- 1

    2 県内各地域の実施結果

    (1)賀茂地域------------------------------------------------------------ 4

    (2)東部地域------------------------------------------------------------ 7

    (3)富士地域------------------------------------------------------------ 9

    (4)中部地域----------------------------------------------------------- 12

    (5)志太榛原地域------------------------------------------------------- 14

    (6)中遠地域----------------------------------------------------------- 17

    (7)西部地域----------------------------------------------------------- 19

    高校生による和の給食コンテスト開催要領(概要版)------------------------- 24

  • 1 高校生による和の給食コンテストの概要

    (1)目的

    高校生の和食への関心を高めることと、地場産品を利用した学校給食を小学生

    に提供することを目的に、高校生による和の給食コンテストを県内7地域で実施

    しました。

    (2)概要

    応募作品は、各地域の審査会(学校給食栄養士、ふじのくに食の都づくり仕事

    人等)で審査を行いました。その後、受賞作品は、栄養士らによる検討会(試作

    会)を踏まえて、地元市町の小学校で給食メニューとして提供されました。

    (3)結 果

    42 校から 919 点の応募があり、審査の結果、最優秀賞 7点、優秀賞 15 点等を

    決定しました。

    【各地域の応募校数・点数】

    主 催 各農林事務所

    協 力 市町、市町教育委員会、静岡県学校給食栄養士会、JA など

    開催期間 令和元年5月~令和2年3月

    開催場所 審査会・表彰:各農林事務所

    作成メニュー主菜1品、副菜2品以上の小学生向け学校給食献立(ご飯とお

    茶は必須とし、地域食材を3点以上使用)

    地域名 応募高校数 応募点数 (内訳)応募高校名及び点数

    賀茂 4 36 稲取高校

    松崎高校

    下田高校

    下田高校南伊豆分校

    17

    9

    8

    2

    東部 7 88 御殿場高校

    三島南高校

    伊豆中央高校

    伊豆総合高校

    沼津市立沼津高校

    田方農業高校

    沼津視覚特別支援学校

    35

    24

    9

    7

    6

    6

    1

    富士 5 347 静岡県富士見高校

    富岳館高校

    富士市立高校

    富士宮東高校

    吉原高校

    321

    12

    7

    4

    3

    1

  • 【各地域の最優秀賞】

    地域名 応募高校数 応募点数 (内訳)応募高校名及び点数

    中部 10 267 静岡農業高校

    静岡女子高校

    静岡城北高校

    静岡東高校

    清水西高校

    駿河総合高校

    科学技術高校

    清水桜が丘高校

    静岡西高校

    静岡高校

    124

    51

    31

    15

    10

    10

    8

    8

    7

    3

    志太榛原 6 27 藤枝北高校

    焼津中央高校

    榛原高校

    島田高校

    島田商業高校

    焼津高校

    16

    6

    2

    1

    1

    1

    中遠 5 96 磐田農業高校

    小笠高校

    磐田北高校

    袋井高校

    磐田西高校

    39

    32

    12

    7

    6

    西部 5 58 浜松大平台高校

    浜松湖南高校

    浜松湖東高校

    浜松江之島高校

    浜松西高校

    34

    12

    10

    1

    1

    合計 42 919

    (参考 H30) (43) (845)

    地域名 学校名

    チーム名または氏名

    メニュー名

    賀茂 下田高校南伊豆分校

    「Haruna's」

    渥美晴菜、猪又美星、

    小嶋里菜、矢田るりか

    「地域の食材を取り入れた健康ご飯」

    豆腐とひじきの和風ハンバーグ、明日葉のごまあ

    え、すまし汁、黄飯、桜だんご

    東部 伊豆総合高校

    「フライベイビー」

    坂庭美音、大石夢奈、

    石田明歩、館林美純

    「変わり揚げ給食」

    あんかけ鮭フライ、ひじきサラダ、みそ汁、黒米

    ご飯、みかんゼリー、牛乳

    富士 静岡県富士見高校

    太田響祐

    「茶葉入りつくね」

    ご飯、お茶入りつくね、ほうれん草とシラスのポ

    ン酢おかか和え、きのこかき玉汁、みかんゼリー

    2

  • (5)学校給食への提供

    【給食を提供及び計画している小学校等】(3月末現在)

    中部 清水桜が丘高校

    「柴」

    小泉真子、鮫島萌

    「みかんが香るフレッシュご飯」

    鶏のみかんソース和え、さっぱりほうれん草、こ

    かぶの和風スープ

    志太榛原 藤枝北高校

    「fkg」

    柴田葉月、室伏若葉

    「サバのコロッケ定食」

    サバコロッケ、ほうれん草とれんこんのおかかあ

    え、具たくさんみそ汁

    中遠 小笠高校

    赤堀未依

    「食欲そそるかぜ対策給食」

    お茶ポークカツ、しらすとキャベツのこんぶあ

    え、静岡のたきこみご飯、しいたけと里いものお

    つゆ

    西部 浜松湖南高校

    「みみ2nd season」

    太田迪花、福田瑞琴

    「静岡彩り給食」

    みかんの酢豚、じゃがいもとしらすの青のり和

    え、ミニトマト、野菜たっぷりスープ、ごはん、

    みかん

    地域名 提供学校

    賀茂

    最優秀賞 5校

    (特別賞との合体メニューで提供)

    優秀賞 17校

    (給食提供数 3,132 食)

    東部

    優秀賞 1校

    その他 8校

    (給食提供数 5,105 食)

    富士最優秀賞 28 校

    (給食提供数 16,666 食)

    中部

    最優秀賞 4校

    優秀賞 1校

    その他 1校

    (給食提供数 1,370 食)

    志太榛原優秀賞 1校

    (給食提供数 778 食)

    中遠最優秀賞 12 校

    (給食提供数 3,000 食)

    西部最優秀賞 2校

    (給食提供数 1,080 食)

    合計 80 校 31,131 食

    3

  • (1)賀茂地域

    <応募数> 4校、36 点(参加生徒数 82名)

    ①入賞作品

    <最優秀賞>

    「地域の食材を取り入れた健康ご飯」

    下田高校南伊豆分校 Haruna's

    (渥美晴菜、猪又美星、小嶋里菜、矢田るりか)

    【メニュー内容】

    豆腐とひじきの和風ハンバーグ、明日葉

    のごまあえ、すまし汁、黄飯、桜だんご

    【審査講評】

    ジビエを使ったハンバーグや、桜葉を使っ

    たデザートなど、地場産品が上手に献立

    に使用されていて良いと思います。郷土

    料理の黄飯もきれいです。

    <優秀賞>

    「賀茂の食材を使ったヘルシ

    ー給食」

    (れんこんと鶏肉のうま煮、春

    雨のピリ辛あえ、黒はんぺん

    のみそ汁、ご飯)

    下田高校 給食大好き

    (内山華蓮、土屋このみ)

    【審査講評】

    彩りもよく、全ての献立に地場

    産品が使用されて静岡らしい

    献立です。

    <優秀賞>

    「野菜たっぷり和風給食」

    (五目ご飯、鯵の甘酢あん

    かけ、けんちん汁、いんげ

    ん豆のごま和え)

    稲取高校 ベジーズ

    (遠藤彩音、石切山陽向、今井雅)

    【審査講評】

    力作と感じます。お野菜も

    たくさん使用していて素晴ら

    しいと思いました。

    <優秀賞>

    「ヘルシー満足給食」

    (地野菜とひじきのカツオバーグ、じ

    ゃがいもと玉ねぎのチャウダー風ス

    ープ、空芯菜とエリンギのソテー、お

    茶プリン、黒米ごはん)

    松崎高校 鈴木咲

    【審査講評】

    新しいアイデアの多い献立

    ですね。地場産品も上手に

    取り入れています。

    学校名 応募数 学校名 応募数

    稲取高校 17 松崎高校 9

    下田高校 8 下田高校南伊豆分校 2

    2 県内各地域の実施結果

    4

  • ②表彰式

    令和元年 11 月、各学校で表彰式を行い

    ました。表彰式では、審査員長の伊藤晃

    賀茂農林事務所長から、「子供たちに楽し

    く食べてもらうよう、創意工夫がなされ

    た力作ぞろいでした。今回のコンテスト

    を機会に、皆様が食育や地域の食、農業、

    漁業について、一層の関心を持っていた

    だければ大変うれしく思います。」との講

    評がありました。

    ③小中学生との交流会

    令和2年1月 22日(水)、南伊豆町の

    小中学校で、南伊豆分校の受賞作品「地

    域の食材を取り入れた健康ご飯」(最優秀

    賞)と「松風香る和の給食」(特別賞)が

    提供されました。当日は受賞した高校生

    も南伊豆町立南中小学校で給食を食べた

    ものの、インフルエンンザの影響で、児

    童と別室で給食の試食となりました。し

    <特別賞>

    「松風香る和の給食」

    (松風焼き、菜花の昆布和え、いのしし鍋、

    ゆかり梅ご飯、へらへら団子)

    下田高校南伊豆分校 maker's

    (飯田陸、松本敦也、長池亜門、外岡司、外

    岡蒼天、宮崎飛翔)

    【審査講評】

    地場産品の使用方法がとても上手です。南

    伊豆の食材をうまく使用しオリジナルなメニ

    ューになっています。

    <特別賞>

    「野菜たっぷり給食(魚)」

    (さばと豆腐のヘルシーハンバーグ、切干

    し大根、けんちん汁、ご飯)

    稲取高校 YMR

    (細田理子、稲葉真麻、藤井優斗)

    【審査講評】

    給食としてそのまま出てきてもおかしくない

    献立だと思います。野菜たっぷりなのも良

    いです。

    受賞者

    受賞した給食を食べる児童

    5

  • かし、教室では献立の一つの松風焼きに

    使われた粟を題材にした「粟の長者」の

    昔話が上映され、児童達は興味深く鑑賞

    していました。

    令和元年2月 27日(月)、松崎町の小

    中学校で、松崎高校の受賞作品「ヘルシ

    ー満足給食」(優秀賞)が提供されました。

    当日は松崎町立松崎中学校で、コンテス

    ト参加者と中学生が教室で一緒に給食を

    食べて交流を行いました。受賞者が松崎

    町の住民であったため顔見知りの生徒も

    おり、給食にとどまらず幅広い話題で盛

    り上がりました。

    ④給食センター見学

    令和2年1月24日(金)、東伊豆町の

    小中学校で稲取高校の受賞作品「野菜た

    っぷり和風給食」(優秀賞)が提供され

    ました。当日は稲取高校の受賞者「ベジ

    ーズ」チームのメンバーが給食センター

    を訪問し、学校給食栄養士から給食セン

    タのー施設や今回給食に提供するためア

    レンジした点等の説明を受けた後、給食

    を試食しました。

    受賞者は、初めて見る大量調理現場に

    興味津々で、次々に質問していました。

    ⑤学校給食への提供

    受賞した4作品のレシピを管内の給食センターや教育委員会に配布し、学校給食に

    提供するよう依頼したところ、令和2年1月の学校給食週間前後に、幼稚園や小中学

    校へ、給食として 3,132 食が提供されました。

    児童と一緒に給食を食べる受賞者

    給食センターで説明を受ける受賞者

    6

  • (2)東部地域

    <応募高校> 7校、88点(参加生徒数 210 名)

    ①入賞作品

    <最優秀賞>

    「変わり揚げ給食」

    伊豆総合高校 フライベイビー

    (坂庭美音、大石夢奈、石田明歩、館林美純)

    【メニュー内容】

    あんかけ鮭フライ、ひじきサラダ、み

    そ汁、黒米ご飯、みかんゼリー、牛乳

    【審査講評】

    高校生らしいユニークなメニュー。ベ

    ビースターラーメンと魚が合ってお

    り、味も濃くない。子供は魚を食べな

    いこともあり、子供が食べやすいメニ

    ュー。

    <優秀賞>

    「日本食南蛮」

    (チキン南蛮、野菜のおひたし、け

    んちん汁、じゃこわかめご飯、牛乳

    寒天)

    伊豆総合高校 プーさん

    (本間結亜、水口愛満、小川真生、

    秋山瑞希)

    【審査講評】

    わさびの三杯酢漬けを利用したタルタ

    ルソースは彩りと食感が良い。しいた

    け、わさびなど地元のものを上手に献

    立に取り入れている。全体の彩りも良

    く華やかさのある給食となっている。

    <優秀賞>

    「栄 養 たっぷり 1 日 頑 張 る給 食 」

    (しいたけのハンバーグ、あんかけ、

    シャキシャキサラダ、おざく、黒米ご

    飯、牛乳寒天)

    伊豆総合高校 ゆらひか

    (林夢実、秋山浦菜、松原楓、渡辺

    日奈詩)

    【審査講評】

    しいたけハンバーグは地元のものを

    使い味も良かった。ひじき入りサラダ

    も食べやすい味つけだった。おざく

    は野菜が多く甘い味付けでおいしく

    食べられた。

    <特別賞>

    「簡 単 に栄 養 取 れちゃう給 食 」

    (あんかけ豆腐ハンバーグ、ほうれん草

    とちくわの磯辺あえ、黒米ご飯、きのこ

    たっぷり卵スープ、みかんゼリー)

    伊豆総合高校 がんばるチーム

    (石井佑希、金岡拓真、仁科利緒

    斗)

    【審査講評】

    豆腐ハンバーグは彩りが良くあ

    んかけも鮮やかだった。実際に

    給食として提供しやすいメニュー

    となっている。

    学校名 応募数 学校名 応募数

    御殿場高校 35 三島南高校 24

    伊豆中央高校 9 伊豆総合高校 7

    沼津市立沼津高校 6 田方農業高校 6

    沼津視覚特別支援学校 1

    7

  • ②審査会

    今年度は、昨年度に引き続き、書類審査による1次審査を実施した後に2次審査に

    おいて調理・試食を含めた総合評価による審査を行いました。

    1次審査で高く評価された4作品について、11 月 23 日にエネリアショールーム柿

    田川にて、実際に高校生に調理してもらい試食を含めた審査を行いました。

    作品の盛り付けまで終わると、各チームは審査員の前でメニューの説明を行い、作

    品に込めた思いや工夫した点を、手作りのボードなどを使って発表しました。

    調理風景 メニュー説明

    ③学校給食への提供

    2月 17 日、優秀賞作品「栄養たっぷり 1日頑張る給食」が、伊豆の国市韮山南小学

    校(1校 605 食)で、学校給食として提供されました。当日はメニューを考案した伊

    豆総合高校の「ゆらひか」チームのメンバーも参加し、小学生と一緒に給食をいただ

    きました。給食を食べた小学生からは「しいたけが普段は苦手だが今日は食べられた」

    「ハンバーグとあんかけがおいしかった」などと感想を寄せてくれました。

    2月 20 日、特別賞作品「簡単に栄養取れちゃう給食」が御殿場市内南給食センター

    管内小中学校(8校、4,500 食)で、学校給食として提供されました。当日は伊豆総

    合高校の「かんばるチーム」のメンバーも参加し給食が提供された御殿場市立富士岡

    小学校で会食しました。小学生からは、「豆腐ハンバーグがおいしかった」「野菜がた

    くさん食べられた」と大喜びでした。

    8

  • (3)富士地域

    <応募高校> 応募高校数 5校、応募総数 347 点

    ① 入賞作品

    学校名 応募数 学校名 応募数

    静岡県富士見高校 321 富岳館高校 12

    富士市立高校 7 富士宮東高校 4

    吉原高校 3

    <最優秀賞>

    「「茶茶葉葉入入りりつつくくねね」」

    静岡県富士見高校 太田 響祐

    【メニュー内容】

    ご飯、お茶入りつくね、ほうれん草とシラスのポン

    酢おかか和え、きのこかき玉汁、みかんゼリー

    【審査講評】

    主菜の「お茶入りつくね」は、つくねに茶葉が入っ

    ており、風味も良く、肉のうま味が出ています。

    副菜のきのこかき玉汁には、野菜の苦手な子ども

    でも食べやすいように食材を小さめにカットし、椎

    茸を薄切りにし、食べやすいように工夫をした献

    立にアイデアが光ります。卵をふわふわに仕上げ

    るなど、小学生のことを良く考えた献立となってい

    ます。

    <優秀賞>

    「唐揚げの甘味噌ピーナッツ和え、

    ちりめんじゃこと小松菜の炒め物」

    静岡県富士見高校 渡辺 温人

    【審査講評】

    子どもたちの好きな唐揚げを地場産のピーナッ

    ツを使用してアレンジするアイデアが素晴らしい

    です。

    <優秀賞>

    「フジの子ランチ」

    富岳館高校 地田 ひなた

    【審査講評】

    主菜では地場産のニジマスを彩り良い料理に仕上

    げています。和え物では仕上げにバター醤油を加

    え、新しい発想の調理が光ります。

    9

  • ② 審査会及び表彰式 富士地域では、計 347 点の作品の応募があり、令和元年 10 月 31 日に審査会を開

    催しました。審査員は、富士市及び富士宮市の栄養教諭に務めていただき、最優秀

    賞1点、優秀賞2点、富士地域独自の特別賞である「逸品賞」10点が選ばれました。

    令和 2年1月 16日、最優秀賞を受賞した静岡県富士見高校1年の太田響祐さんが

    富士市立田子浦小学校を訪問し、表彰式で富士農林事務所長から賞状と副賞を贈呈

    した後に小学生と給食を囲んだ食育交流を行いました。

    また、優秀賞を受賞した静岡県富士見高校と富岳館高校、逸品賞を受賞した各参

    加高校に賞状と副賞が贈られました。

    ③ 小学校等への導入取組 令和2年1月16日、最優秀作品が富士市立富士市立田子浦小学校の給食として

    提供されました。献立を考案した静岡県富士見高校の太田響祐さんが同校を訪問し、

    2年生のクラスに入り、給食を囲んだ食育交流を行いました。

    献立は、「ご飯、茶葉入りつくね、ほうれ

    ん草とシラスのポン酢おかか和え、きのこ

    かき玉汁、みかんゼリー」でした。太田さ

    んからは、地域の食材は新鮮であることを

    知り、多く使うように心掛けたことや、好

    き嫌いを無くすことで体をしっかり作って

    欲しいと伝えられました。

    児童からは、「普段食べるつくねも好きだ

    けど、今日は茶葉風味で美味しい!」、「地

    域の食材がこんなにたくさん入った給食でびっくりした!」、「野菜は得意でないが、

    今日は細かくカットされていて食べられました!」など、嬉しい感想を聞くことが

    できました。

    学校栄養士には、来年度以降も本献立が学校給食として定着するようにしていき

    最優秀賞を受賞 太田響祐さん

    審査会の様子

    審査会の様子

    10

  • たいとコメントをいただきました。

    給食は大変好評で、会食では楽しいひとときを過ごすことができました。

    なお、太田さんの献立は、会食が行われた富士市立田子浦小学校だけでなく、富

    士市内の小中学校(28校)で約16,000食が提供されました。

    【小学生へのメッセージ】

    私の考えた給食を美味しいと言って食べてもらえたことが嬉しかったです。特に、

    勢いよくおかわりをしていた姿が印象的で、美味しい給食をもっと食べたいという

    気持ちが伝わりました。コンテストに参加し本当によかったです。

    担任の先生から、野菜を全く食べない子がおいしそうに食べていたことや、いつ

    もよりおかわりをしていた子が多かったとお聞きしました。 これからも給食を残さ

    ず食べ、心も体も成長して欲しいです。

    【コンテストに参加して】

    小学生との交流や、発表の機会を通して、人前で話す事が苦手な私も大きく成長

    する事が出来ました。これからもバランスよい食生活をしていきたいと思います。

    (太田響祐さん)

    お礼の手紙が届きました おかわり続出!

    会食の様子

    栄養教諭や農林から食育

    11

  • (4)中部地域<応募数> 10校、267 点(参加生徒数 355 名)

    ①入賞作品

    <最優秀賞>

    「みかんが香るフレッシュご飯」

    清水桜が丘高校 柴 (小泉真子、鮫島萌)

    【メニュー内容】

    ・鶏のみかんソース和え

    ・さっぱりほうれん草

    ・こかぶの和風スープ

    【審査講評】

    ・みかんをソースにして、食材とし

    て使っている点が面白い。

    ・野菜類など、地元(清水)の食材

    が非常に多く使われている。

    ・献立としての新しさと、給食とし

    ての作りやすさが両立している。

    <優秀賞>

    「体にいい和料理」

    (マグロのしいたけ詰め、ワカメと桜えび

    の酢の物、ちくわとごぼうのみそ汁)

    静岡女子高校 佐藤美沙希

    【審査講評】

    ・しいたけにマグロのすき身を詰める発想が斬

    新。食べてみたい。

    ・地元の食材をとても意識している。桜えびを

    色目に使うなど、さりげなく上手に取り入れ

    ている。

    <優秀賞>

    「 高(こうこう)給食」

    (和風鰯ソーセージ(サルシッチャ風)、具だ

    くさんゴマ汁、青梗菜のおかか和え、いちご)

    静岡高校 ジャイアントベビー

    (小岩和音、松下静、鈴木陸)

    【審査講評】

    ・とても工夫されており、自分たちが食べたい。

    ・分量や作り方などきっちりと丁寧に書かれて

    おり、レシピとしての完成度が高い。

    学校名 応募数 学校名 応募数

    静岡農業高校 124 静岡女子高校 51

    静岡城北高校 31 静岡東高校 15

    清水西高校 10 駿河総合高校 10

    科学技術高校 8 清水桜が丘高校 8

    静岡西高校 7 静岡高校 3

    12

  • ②表彰式

    令和元年11月18日および19日に、入賞した清水桜が丘高校ほか2校において、そ

    れぞれ表彰式を行いました。

    当日は、各高校の校長または副校長、指導教諭の立会いの下、当所から最優秀賞

    及び優秀賞を受賞した生徒に、表彰状と副賞の図書券が授与されました。

    受賞した生徒達に献立作成への思いを聞くと、「去年もチャレンジしたが、今年

    は作りやすさと凝ったものの兼ね合いを考えた」「メニューの考案は今までにない

    経験で、過去の作品を見るなどして真剣に考えた」などの感想が聞かれました。

    【最優秀】清水桜が丘高校「柴」 【優秀】静岡高校「ジャイアントベビー」

    【優秀】静岡女子高校 佐藤さん

    ③学校給食への提供

    令和2年1月22日、静岡北特別支援学校において、最優秀賞を受賞したメニューが

    給食として提供され、受賞した清水桜が丘高校の小泉さんと鮫島さん、指導教諭が参

    加して、小学部の児童と会食すると共に、校内放送でメニューを紹介しました。

    受賞者の2人に感想を聞くと、「子どもたちがみかんソースをおいしいと言ってくれ

    たのがうれしかった」と話してくれました。

    また、1月23日には中央特別支援学校及び清水特別支援学校において、1月20日か

    ら24日にかけては静岡聴覚特別支援学校において、最優秀賞はじめ入賞した5作品の

    メニューが給食として提供されました。

    受賞者の鮫島さんと小泉さん 受賞作品をアレンジした給食

    13

  • (5)志太榛原地域

    <応募数> 6校、27 点(参加生徒数 69名)

    ①入賞作品

    <最優秀賞>

    「サバのコロッケ定食」

    藤枝北高校 fkg

    (柴田葉月、室伏若葉)

    【メニュー内容】

    サバコロッケ、ほうれん草とれんこんの

    おかかあえ、具だくさんみそ汁

    【審査講評】

    ・ 地場産物のサバとお茶を使った主菜

    が工夫してあり、和の献立としてまと

    まっています。

    ・ 子どもが食べやすい様に工夫され、野

    菜たっぷりのバランスの良いメニュー

    です。

    <優秀賞>

    「気分サッパリ元気が出る給食」

    (サバの南蛮漬け、ナムル、レタス

    と塩昆布のスープ)

    焼津中央高校 トリさん家庭部

    (鈴木日菜乃、岩本葵、髙山理

    子、下山結香)

    【審査講評】

    サバの南蛮漬けは、子供でもお

    いしく食べられ、彩りもきれいで

    す。塩昆布をスープに入れるが

    斬新で、地元の食材を上手に取

    り入れた献立です。

    <優秀賞>

    「野菜たっぷりいろどり給食」

    (野菜たっぷり豚ひき肉のつくね、チン

    ゲン菜ともやしとコーンの和え物、豆

    腐としいたけのお吸い物)

    島田商業高校 原美羽

    【審査講評】

    豚ひき肉を使うことで、柔らく食べ

    やすい。ひじきとキャベツ、甘ダレ

    餡の相性がよく、地場産物の野菜

    を取り入れながら、彩りもよく、工

    夫されています。

    <特別賞(審査委員長賞)>

    「彩り豊かまるっと静岡給食」

    (黒はんぺんフライ、チンゲン菜

    としいたけのおひたし、キャベツ

    と人参と卵の味噌汁)

    島田高校 ミント

    (櫻井真衣、片岡月菜、鈴木菜摘)

    【審査講評】

    みそ汁に卵をいれるのが新しく、

    静岡らしさが伝わります。和食献

    立になっていて、チンゲン菜とし

    いたけのおひたしは地産地消で

    よいです。

    学校名 応募数 学校名 応募数

    藤枝北高校 16 焼津中央高校 6

    榛原高校 2 島田高校 1

    島田商業高校 1 焼津高校 1

    14

  • ②審査及び表彰式

    11月17日、藤枝市の東海ガスくりっぴープラザにおいて、二次審査会及び表彰式を

    行いました。

    二次審査は、10月21日に開催した一次審査(書類)で選出された3作品を実際に高校

    生に調理してもらい、市町の栄養教諭、ふじのくに食の都づくり仕事人、農協職員、

    農林事務所の審査員が試食して、審査しました。

    調理は、どの高校も手際よく、たくさん練習した様子がうかがえました。

    審査委員からは「どのメニューもおいしかった。」「給食の献立を考える際の参考

    になった。」等の感想があり、選定に悩んだ様子でしたが、投票の結果、藤枝北高校

    「fkg」の「サバのコロッケ定食」が最優秀賞に輝きました。

    調理風景

    記念撮影(入賞者、審査委員)

    ③学校給食への提供

    藤枝特別支援学校において、令和2年1月22日に優秀賞(島田商業高校「野菜たっぷ

    りいろどり給食」469食)、1月24日に優秀賞(焼津中央高校「気分サッパリ元気が出

    る給食」309食)が給食提供され、支援学校生徒と入賞者との会食及び交流会を実施し

    ました。

    小学部及び中学部の生徒が食堂に集まり、一緒に食事しました。

    子どもたちが、「おいしかった」、「おかわりした」等の感想を直接伝えており、

    受賞者も嬉しそうで、誇らしげでした。

    15

  • 会食及び交流会の様子(1月22日)

    会食及び交流会の様子(1月24日)

    【令和2年度の提供予定】

    令和2年度は最優秀賞の「サバのコロッケ定食」(藤枝北高校)を島田市(8,300 食)、

    藤枝市 (12,000 食)、川根本町(250 食)で、優秀賞の「野菜たっぷりいろどり給食」(島

    田商業高校)を焼津市(12,000 食)で提供を予定しています。

    また、牧之原市、吉田町も今後の提供を検討しています。

    16

  • (6)中遠地域<応募数> 5校、96 点(参加生徒数 175 名)

    ①入賞作品

    <最優秀賞>

    「食欲そそるかぜ対策給食」

    小笠高校 赤堀未依

    【メニュー内容】

    お茶ポークカツ、しらすとキャベツ

    のこんぶあえ、静岡のたきこみご

    飯、しいたけと里いものおつゆ

    【審査講評】

    冬に出すメニューという点から『か

    ぜ対策』というコンセプトを立てた

    うえで、地元の産物を取り入れた献

    立を考案しています。PRポイント

    やレシピ面の記載もしっかりして

    いました。

    <優秀賞>

    「野菜サツマイモーモ」

    (あじコロッケ、ゴマあえ、白菜みそ汁、

    さつまいもご飯)

    磐田北高校 BALLISTIK:GIRLZ

    (岩崎晏奈、倉島由菜、村上優花)

    【審査講評】

    僅差で優秀賞となりましたが、イモ類を

    中心とした視点が面白く好評でした。ボリ

    ューム面で、ちょっと『重め』な感もあり

    ましたが、応募作品中、最も『フォトジェ

    ニック』であり、審査員へのインパクトが

    高かったです。

    <優秀賞>

    「郷土の香り和食」

    (ぶりの照り焼き、小松菜と塩昆布のおひ

    たし、豚汁、しらす入り茶飯)

    袋井高校 あんず

    (竹入秀果、竹内円茄、高塚夏悠)

    【審査講評】

    ひと目で、作品応募の主要テーマである『和

    食』を感じさせる作品となっています。みかん

    の味ではなく「香り(フレーバー)」に着目し

    た点を評価しました。お茶の香りも加えるなど

    の工夫ができれば、なお良い作品になると思わ

    れます。

    学校名 応募数 学校名 応募数

    磐田農業高校 39 小笠高校 32

    磐田北高校 12 袋井高校 7

    磐田西高校 6

    17

  • ②審査会

    応募のあった96作品について、御前崎市及び御前崎市教育委員会の御協力により、

    栄養教諭に給食メニューとしての観点から一次審査をお願いしました。

    一次審査を通過した 14 作品について、栄養教諭に加え、ふじのくに食の都づくり仕

    事人や栄養士に参加いただき、10 月 23 日に本審査を行い、最優秀賞1点及び優秀賞

    2点を選出しました。

    ③表彰及び小学校への給食提供

    最優秀賞となった作品は、御前崎市教育員会の御厚意により令和2年1月 28 日、市

    内の幼稚園5園及び小中学校7校に給食メニューとして約 3,000 食が提供されました。

    さらに、御前崎市立白羽小学校の御協力により、受賞した高校生と児童が会食する

    機会を設けました。メニューはとても好評で、生徒は全員完食でした。当日は、森谷

    所長も同席し、小学生の感想を直接聞く貴重な機会となりました。

    最優秀賞の授与児童との会食の様子

    18

  • (7)西部地域

    <応募数> 5校、58 点(参加生徒数 85名)

    ①入賞作品

    <最優秀賞>

    「静岡彩り給食」

    浜松湖南高校 みみ2nd season

    (太田迪花、福田瑞琴)

    【メニュー内容】

    みかんの酢豚、じゃがいもとしらすの青のり和

    え、ミニトマト、野菜たっぷりスープ、ごはん、

    みかん

    【献立のアピールポイント】

    ・彩りを意識しながら地元食材をたくさん使うこ

    とで、小学生に楽しんでもらえる献立にしまし

    た。

    ・酢豚は静岡で有名なみかんを使用し、甘酸っ

    ぱさと爽やかさを感じるやさしい風味にしまし

    た。野菜は素揚げにすることで、臭みを無くし

    て食べやすくしました。

    【審査講評】

    彩りが良く、酢豚にみかんを使うなど調理に工

    夫がされている点が高く評価されました。

    <優秀賞>

    「野菜と栄養ゴロゴロ給食」

    (彩り酢豚、塩コーンぶキャベサラダ、うなぎさつまけんちん汁、さくらごはん、みかん)

    浜松湖東高校 chuchu(安部菜々、藤田華奏)

    【審査講評】彩りや栄養バランスが良く、地元食

    材が豊富に使われている点が評価されまし

    た。

    <優秀賞>

    「栄養たっぷり!和風カレーポトフ給食」

    (和風カレーポトフ、もやしとしめじの卵炒め、

    ごはん、三ケ日みかん入り牛乳寒天)

    浜松大平台高校 神谷美香

    【審査講評】ポトフを和風カレーにしたアイデアが

    良く、寒い日にはからだが温まりそうとの評価を得

    ました。

    学校名 応募数 学校名 応募数

    浜松大平台高校 34 浜松湖南高校 12

    浜松湖東高校 10 浜松江之島高校 1

    浜松西高校 1

    19

  • ②試作・試食会

    令和元年10月30日(水)、浜松市立和地小学校(浜松市西区)の家庭科室にて、最優秀

    作品を学校給食として導入するための試作・試食会を実施しました。

    ふじのくに食の都づくり仕事人及び学校栄養教諭、市教育委員会栄養士により、学校給

    食にあわせた調理方法への変更や、新しい食材の追加をするなど、最優秀作品の特色を

    活かしながら献立をアレンジしました。

    <調整したところ>

    ○みかんの酢豚:みかん果肉は給食調理では崩れてしまうため、みかんは使用せず、みか

    んジュースのみで風味付けしました。名前は「みかん風味の酢豚」に変更しました。

    ○じゃがいもとしらすの青のり和え:しらすは乾燥したものを使用して加熱調理、じゃがいも

    は蒸さずに茹でました。

    ○野菜たっぷりスープ:コンソメの代わりにスープの素材はブイヨンで代替しました。

    <参加者の感想>

    ○とても彩りよく、給食の楽しさが伝わってきました。

    ○みかんの酢豚は果肉をいれたものが本来であるので、風味を増すために果汁を入れるタ

    イミングを修正する。

    試食・意見交換学校栄養教諭、市教育委員会栄養士が試作

    「静岡彩り給食」試作品

    20

  • ③表彰式・学校給食への導入

    令和2年 1 月 21 日(火)、浜松市立和地小学校(浜松市西区)にて、表彰式を行うとともに、

    最優秀作品「静岡彩り給食」を給食献立として提供しました(約 880 食)。

    表彰式では、西部農林事務所長より表彰状と副賞が授与された後、審査委員長で「ふじ

    のくに食の都づくり仕事人」である東海調理製菓専門学校の田中進路指導部長が「高校生

    が考案した献立を実際に児童が食べられる試みはとても貴重。給食を通して地元食材に関

    心をもつきっかけになってほしい」と審査講評を述べました。

    <給食提供校 校長先生のコメント>

    考案された献立は地元愛に溢れたもので素晴らしい。児童も職員も今日の給食をとて

    も楽しみにしています。今後も地元食文化を支える取り組みを続けていってください。

    <最優秀賞受賞 「みみ 2nd season」のコメント>

    地元浜松で作られている食材を多く使い、食べやすさや栄養バランス、彩りを考えた献

    立を作りました。この給食を小学生に味わってもらうことで、自分たちの地元で生産されて

    いる農産物やその美味しさを知って、地場産物に興味を持つきっかけにしてほしいと思い

    ました。喜んでもらえると嬉しいです。

    【最優秀賞】浜松湖南高校「みみ 2nd season」 【優秀賞】浜松湖東高校「chuchu」

    浜松大平台高校 神谷美香さん

    受賞者全員

    21

  • 表彰式後、受賞者全員で最優秀賞作品「静岡彩り給食」をいただきました。

    また、給食時間中の校内放送を通して、最優秀賞を受賞した「みみ 2nd season」のふたり

    が、献立の説明や献立作成に込めた想いを児童へ伝えました。

    <小学生の感想>

    ・酢豚からみかんのいい香りがする。お肉が柔らかくて美味しい。

    ・じゃがいもとしらすの青のり和えはご飯にも合うし、そのまま食べても美味しい。

    また、令和2年 1 月 22(水)、湖西市立湖西中学校(湖西市太田)においても、最優秀作

    品「静岡彩り給食」が給食献立として提供されました(約 200 食)。献立は、学校栄養士に

    より、最優秀作品の特色を活かしながら学校給食にあわせてアレンジされました。

    <調整したところ>

    ○みかんの酢豚:「みかん香る酢豚」に名前変更。みかんがほのかに香るよう、実際のみか

    んを剥いて果汁を絞り、最後に水ではなく、みかん果汁で片栗粉を溶くことで、風味豊か

    に仕上げました。みかん粒が酢豚に入るように、みかんの缶詰を具材に入れました。

    ○じゃがいもとしらすの青のり和え:じゃがいもはボイルし、しらすは臭みを消すために、酒

    を振って蒸しました。青のりは、香りを出すために炒りました。

    ○スープ:「地場産物たっぷりスープ」と名前を変更。湖西市の地場産物である「小松菜」、

    「きくらげ」を加え、県内で加工している「なると」を加え、彩り豊かにしました。

    受賞者や関係者も児童と一緒に試食静岡彩り給食

    湖西中学校で提供された静岡彩り給食

    22

  • ④食育講座

    令和2年 1 月 21 日(火)、浜松市立和地小学校(浜松市西区)にて、給食導入と併せて、

    3時限目に同校6年生を対象に、「ふじのくに食の都づくり仕事人」である東海調理製菓専

    門学校の田中進路指導部長よる食育講座を開催しました。

    田中進路指導部長は、「好き嫌いをしない」「朝ごはんを食べよう」「野菜をいっぱい食べ

    よう」といった「食べることの大切さ」や、様々な味・色・調理法、料理人という職業について

    児童へ伝えました。児童は、興味津々で話を聞き、田中進路指導部長の問いかけにたくさ

    んの元気な答えが返ってきました。

    食育講座

    23

  • 高校生による和の給食コンテスト開催要領

    1 趣 旨

    高校生が、食について考え学ぶことは、将来、食生活を自ら考え行動するための準備として、

    とても重要です。このため、高校生が、地場産物を利用した小学生向けの和の給食を考案するこ

    とで、和の食や地場産物への理解を深めること、また、その給食を地元小学生に提供し、学校給

    食への地場産物の導入を促進することを目的に、高校生による和の給食コンテストを開催します。

    2 主 催

    静岡県○○農林事務所

    3 協 力

    市町、農業協同組合、静岡県漁業協同組合連合会、県水産振興課

    4 参加資格

    県内の高校に通う生徒

    ※3~4人のグループや個人など、いずれの単位でも参加可。

    5 募集テーマ

    小学生向けの○○○○の給食

    6 作品規定

    ・ご飯とお茶、牛乳(200ml)は必須とし、その他に主菜1品、副菜2品以上を含むメニューと

    します。

    ・ご飯、お茶、牛乳以外に、地域の食材を3点以上使用してください。なお、食材の選定にあ

    たっては別記リストや○○HPを参考にしてください。また、実際に給食として提供がしやす

    いよう、旬の時期が長い食材などを積極的に御活用ください。

    ※地域の食材は、静岡県産のものとします。

    ・生野菜(ミニトマトを除く)、生もの(魚・卵)は学校給食では提供できませんので、使用し

    ないでください。

    ・アレルギー物質を含む食品をなるべく使用しないでください。もしも使用する場合は、その

    旨を表示してください。(アレルギー物質を含む食品については別紙1を参照してください。)

    ・小学校中学年(8~9歳児)が食べる分量としてください。

    ・1人前300円以内の材料費でつくれるものとしてください。

    7 実施内容

    (1)応募用紙の作成

    ・考案したレシピについて、応募用紙にレシピ等の必要事項を記載してください。

    「和の給食」とはご飯とお茶を基本とし、本県産の豊富で多彩な農林水産食材を

    使った料理で、箸で食べられるものを基本とします。多少、洋風や中華風のおかずでも構いません。

    24

  • (2)作品の応募

    ・各学校で応募用紙を取りまとめて、○○農林事務所に応募してください。

    (3)審査会

    ・各学校から応募された作品を、審査会において審査し、最も優れたもの1点を最優秀賞、2

    点を優秀賞として選定します。

    (4)学校給食栄養士による検討会

    ・最優秀賞のメニューを、学校給食栄養士が検討、応募者と意見交換し、必要に応じて学校給

    食に提供しやすい形にアレンジします。

    (5)学校給食での提供

    ・小学校で給食として提供します。提供にあたっては、地域の実状にあわせて実施します。

    8 開催日程

    (1)審査会 10 月

    (2)表彰式 11月

    (3)給食試作会及び小学校等への給食提供 11 月以降

    9 応募〆切り

    令和元年9月 27日(金)までに○○農林事務所に応募してください。

    (応募上の留意事項)

    ・応募作品は返却しません。

    ・応募に使用した写真を祭典での展示に使用させていただく場合がございますので、

    2MB 程度以上の写真を撮影し、消去せず保管してください。

    ・作品の権利は静岡県に属します。

    ・作品を制作、応募する経費は自己負担とします。

    10 審査基準

    ① 学校給食で提供できるメニューとなっているか

    ② 地域の食材を上手くメニューに取り入れているか

    ③ 高校生らしいアイデアが盛り込まれているか

    ④ 小学校中学年に適した栄養バランスに配慮しているか

    ⑤ 色彩豊かで、食欲をそそる色どりなど工夫がされているか

    11 審査方法及び審査員

    応募された書類と写真に基づき、審査員が審査基準に従い審査をします。

    審査員:学校給食栄養士、ふじのくに食の都づくり仕事人、農林事務所職員等

    12 審査結果の通知

    農林事務所から学校あて通知します。

    25

  • 26

  • 静岡県内の農林事務所

    名 称 所在地・電話・FAX・メールアドレス 担当地域

    賀茂農林事務所

    地域振興課

    〒415-0016 下田市中 531-1

    TEL(0558)24-2079/FAX(0558)24-2163

    [email protected]

    下田市、東伊豆町、河

    津町、南伊豆町、松崎

    町、西伊豆町

    東部農林事務所

    地域振興課

    〒410-0055 沼津市高島本町 1-3

    TEL(055)920-2161/FAX(055)924-8594

    [email protected]

    沼津市、熱海市、三島

    市、伊東市、御殿場市、

    伊豆市、伊豆の国市、

    函南町、清水町、長泉

    町、裾野市、小山町

    富士農林事務所

    生産振興課

    〒416-0906 富士市本市場 441-1

    TEL(0545)65-2194/FAX(0545)64-8430

    [email protected]

    富士宮市、富士市

    中部農林事務所

    地域振興課

    〒422-8031 静岡市駿河区有明町 2-20

    TEL(054)286-9025/FAX(054)286-9282

    [email protected]

    静岡市

    志太榛原農林事務所

    地域振興課

    〒426-0075 藤枝市瀬戸新屋 362-1

    TEL(054)644-9224/FAX(054)644-9226

    [email protected]

    島田市、焼津市、藤枝

    市、牧之原市、吉田町、

    川根本町

    中遠農林事務所

    地域振興課

    〒438-8558 磐田市見付 3599-4

    TEL(0538)37-2284/FAX(0538)37-2280

    [email protected]

    磐田市、掛川市、袋井

    市、御前崎市、菊川市、

    森町

    西部農林事務所

    地域振興課

    〒430-0929 浜松市中区中央 1-12-1

    TEL(053)458-7219/FAX(053)458-7168

    [email protected]

    浜松市、湖西市

    令和2年3月

    高校生による和の給食コンテスト

    編集・発行

    静岡県経済産業部農業局地域農業課

    〒420-8601 静岡市葵区追手町9番6号

    電話番号 054-221-2626