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<strong>No.17 February 4, 2009</strong>
ESH EXPERT
3日に発生した台風1号が勢力を強めながら沖縄地方へ近づいています。今年は統計史上、2番目に遅い台風1号の発生となりました。進路次第では、沖縄や九州地方に影響を及ぼす可能性があるとのことですので、十分にご注意ください。
台風による被害は避けたいものですが、一方で今年は深刻な水不足が懸念されており、台風が水不足を解消するための鍵を握っているともいわれています。
週末、栃木県の川俣ダムを訪れたのですが、やはり貯水量が少なく、茶褐色の山肌がむき出しになっていて、その深刻さを目の当たりにしました。
すでに3年ぶりの「取水制限」に踏み切っていますが、さらに水不足が続くと、家庭への水量を制限する「給水制限」、さらに「時間給水」や「断水」という手段が取られることになります。
今年は猛暑が予想されていますので、まとまった雨が降ってくれることを祈らずにはいられません。(門)
◆ご挨拶
環境安全衛生のオンライン情報マガジン
No.195 July 6, 2016
くい打ち機転倒 国道の柵が損壊 伊勢の病院工事現場/三重 (6/25)
http://www.esh.co.jp
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名古屋会場:名古屋ダイヤビルテック(株)2号館 223会議室
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無料ですので、是非ともご参加ください。
お申し込みは次のアドレスまで;
mailto:[email protected]
希望日、社名、ご参加者名、連絡先、「講師黒崎紹介」をご記入ください。
ESH EXPERT 2/10
◆お知らせ
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自力で 2015年版に対応したい組織にお薦めです。
また、ISO45001 の DIS もワード版で提供中です。
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法人会員(同一事業所内)追加費用:40,000円 → 28,000円
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お申込みは、お問合せはこちらから → [email protected]
ストレスの多い読者様の心を癒し勇気づけるためのこのコーナー、178回目の言葉は、
パンに生えたカビからペニシリンができたように、誰しも何かを生み出せる可能性を秘めている
先日亡くなったモハメド・アリの言葉です。
自分の可能性を信じられるか否かが成否の分かれ道と言えそうです。
◆今日の言霊
■ ISO45001情報
LRQA(UK)の情報によれば、ISO45001開発の今後は次のとおり見込まれています。
2016年 8~9月 トロントで処理できなかったコメントの処理 10月 第 6回総会 11月 DIS2発行 12~1月 各国で翻訳
2017年 2~3月 DIS2投票(2 か月間) 5月 第 7回総会 6月 ISO発行(多くの国の支持により FDIS がスキップされた場合)
FDIS が必要となれば ISO発行は 11月頃
◆新着情報
ESH EXPERT 3/10
◆環境不祥事の教訓
★ベストプラクティス
各種メディアにおいて、「東京ドーム○個分」が対象の広さや量の多さを強調する尺度として使われます。
面積では 46,755m2、体積では 124万m3 が単位だそうです。
例えば、トリクロロエチレンの地下水の水質浄化措置命令に関する基準は、平成 27年 10月 21日より従来の0.03mg/L から 0.01mg/L に改正されました。
トリクロロエチレン1缶(30kg)を東京ドームいっぱいに満たされた水に混入すれば、
30,000g/1,240,000m3=0.024g/m3=0.024mg/L
となり、基準を 2.4倍も超過することになります。
これは、わかりやすい表現ではないでしょうか。
また、化学物質の地下における挙動については、インターネットで画像検索すれば、次のような様々な画像を探すことができます。
なお、海外の動画サイトで、「soil contamination」などで検索すれば動画を入手することも可能です。
環境安全の教育は退屈になりがちですが、工夫次第ではより興味深くすることが可能であり、担当者の知恵の出し処と言えます。
◆秋田の水路に泡 原因は消防職員 大量の消火剤を不法投棄 (6/24)
秋田市の雄物川に流れ込む水路で22日、大量の泡が発生する水質汚染事故があり、原因は市消防本部の職員2人が不法投棄した消火剤であることが分かった。県警は廃棄物処理法違反の疑いで捜査している。
国土交通省秋田河川国道事務所によると、22日朝、秋田市雄和石田の水路に大量の泡が浮かんでいると連絡があり、現場を確認し、関係機関に連絡。市上下水道局は雄物川からの取水を約3時間停止した。
市消防本部によると、警防課の男性消防司令補(51)と男性消防士長(61)が「自分たちが捨てた消火剤が原因かもしれない」と申し出て、2人のほか消防車1台などが出動して泡の回収作業を行った。
2人は21日、現場近くの消防施設敷地内に穴を掘り、消火剤約860リットルを捨てた。土壌に浸透し、側溝を通じて水路に流れ込んだとみられる。市消防本部は23日朝になって、事実関係を河川国道事務所などに報告した。
佐藤好幸消防長は「法令に従い職務を執行すべき職員が不適切な行為を行い、ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と話している。(産経ニュース)
◆解説
気軽に不要物を捨ててしまうのは消防署員に限ったことではありません。
例えば、トリクロロエチレンなど塩素系溶剤による土壌汚染においては、不要になった塩素系溶剤を建屋の出入口付近の砂利や土の上に棄てた例が数多く見られました。
もちろん当時は規制対象物質ではなかったため安易に棄てたのだと思いますが、一般社員の認識はあまり高くないことの顕れです。
当然ながら、土壌や地下水の挙動など知る由もなく、まさか河川に流れ出るとは考えもしなかったのでしょう。
化学物質や土壌・地下水汚染に関する教育の重要性を示す事例と言えます。
http://biz.kkc.co.jp/より引用
www.kalkaskacounty.net より引用
ESH EXPERT 4/10
◆労働災害の真相
◆タンク死亡事故 社長ら書類送検 労働安全衛生法違反容疑で労基署/宮崎 (6/23)
木城町の飼料工場のタンク内で5月、男性が低酸素血症で死亡した事故で、宮崎労働基準監督署は22日、宮崎市の食品加工・畜産会社「OkazakiFood」と、同社社長の男(41)、専務の男(51)を労働安全衛生法違反容疑で宮崎地検に書類送検した。
送検容疑は5月26日、木城町の飼料工場にある焼酎かすを貯蔵するタンク近くで男性従業員(43)を作業させるにあたり、タンクへの立ち入りを禁止する表示をしなかったとしている。従業員はタンクから焼酎かすを抜き取る作業をしていたが、何らかの理由でタンク内に入り低酸素血症で死亡した。
男性を助けようとした別の男性従業員(38)もタンク内に入り意識がもうろうとして倒れた。(毎日新聞)
◆解説
この場合の「低酸素血症」とは、「酸素欠乏症」のことです。
「低酸素血症」は原因別に、大気性低酸素症、貧血性低酸素症、 うっ血性低酸素症などと分類されます。
大気性低酸素症とは、低酸素濃度の空気の吸入など吸気中の酸素分圧の低下が原因で起こりますが、吸気中酸素分圧の低下によって起こる大気性低酸素症のうち、低酸素濃度空気の吸入によるものを酸素欠乏症といいます。
本送検の事由は、酸素欠乏症等防止規則の次の条文だと考えられます;
【酸素欠乏症等防止規則】
(立入禁止)
第九条 事業者は、酸素欠乏危険場所又はこれに隣接する場所で作業を行うときは、酸素欠乏危険作業に従事する労働者以外の労働者が当該酸素欠乏危険場所に立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に表示しなければならない。
被災者がタンク内に入った理由は不明ですが、もし、「酸欠注意」などの表示があれば防げた災害かもしれません。
この災害では、救出者も酸欠状態に陥りましたが、酸欠災害では典型的な事象であり、命を落とさなかったことがせめてもの救いと言えそうです。
★ベストプラクティス
日本の酸欠則に対し、米国では OSHA(Occupational Safety & Health Administration:労働安全衛生庁)が、許可を必要とするコンファインドスペース(Permit-required confined spaces:閉鎖空間、閉塞空間などと訳されることが多い)を定めています。
ロックアウト・タグアウトと並び、最もポピュラーな安全管理プログラムの一つです。
コンファインドスペース・プログラムでは、まず、対象となる場所の評価・特定からスタートします。
まず、コンファインドスペースとは次の全てに該当する場所です:
・人が入るのに十分な大きさがあり、 ・出入りの方法に制限があり、 ・人が常時居ることを目的として設計されていない空間
その対象はかなり多く、次のような箇所が該当します;
ボイラー内、ケーブルピット、パイプライン、立杭、ポンプ室、反応槽、処理槽、浄化槽、汚泥処理槽、下水管、サイロ、貯蔵タンク、ユーティリティ用地下設備・・・
そして、その中で、次のいずれかに該当するコンファインドスペースは、許可を必要とするコンファインドスペース(PRCS:permit required confined space)となり、入場時には事前の許可が必要となります;
・酸素欠乏(19.5%未満、23.5%以上) 空間 ・LEL(爆発下限界)の 10%を超える空間 ・有害な雰囲気を有する空間 ・飲み込まれたり捕捉されたりする危険のある空間 ・その他入場者に重大な危険を及ぼす空間
許可を必要とするコンファインドスペースには、教育を受けた要員のみが入場することが出来ます。
このように日本の酸欠危険場所より多くの場所が対象となりますが、それらの場所には表示が義務付けられています。
まず、対象となる場所を評価・特定し、確実に表示する点は、日本の企業も参考にすべき手法だと考えます。
ESH EXPERT 5/10
◆環境事故・ニュースレポート
◆遺伝子組み換え菌漏出の報告遅れで厚労省が行政指導
「人体、環境に影響なし」 (6/17)
厚生労働省は17日、医薬品製造用の遺伝子組み換え酵
母菌を含んだ廃液を管理区域外に漏出させたにもかかわらず
報告が遅れたとして、医薬品製造業「バイファ」(北海道千歳
市)を厳重注意した。菌はその後の排水処理工程で死滅した
とみられることなどから、厚労省は「人体や環境への影響はな
い」としている。
同社は遺伝子組み換え酵母菌を使ってやけどや肝硬変の治
療に使われる人血清アルブミン製剤「メドウェイ」=販売停止中
=を製造。厚労省によると、少なくとも平成23年10月から
4年4カ月間、菌を含んだ廃液を十分に滅菌せず工場内の
管理区域外に漏出させていた。
25年8月、区域外の敷地から遺伝子組み換え酵母菌が検
出されたことが分かったが、省令に定められた「排出量を最小限
にとどめる措置」がとれていると判断し、厚労省に報告しなかっ
た。その後、漏出を減らすため行程を見直すなどしたが改善でき
ず、今年2月に厚労省に報告した。
同社は田辺三菱製薬の子会社で、22、25年にはメドウェ
イの治験データを改竄したなどとして2度にわたり業務停止命
令を受けた。バイファは「近隣住民はじめ多くの方に迷惑と心配
をかける事態を招いたことを深くおわびする。再発防止策を徹底
し、信頼回復に努める」とコメントした。(産経ニュース)
◆大雨で廃棄物流出、シート破損 地下水路に/愛媛
(6/23)
環境汚染防止対策に巨額の公費が投入される愛媛県松山
市菅沢町の産業廃棄物処理会社「レッグ」の最終処分場問
題で、市は22日、19日からの大雨の影響で処分場の地
下水路から焼却灰や廃プラスチックなどの廃棄物が流出したと
発表した。
市廃棄物対策課によると流出量は不明。大量に降った雨が処
分場の遮水シートの破損箇所から地下水路に漏れ出したとみ
ている。水路出口や水路が流れ込む河川、下流域の井戸など
計8カ所の水質検査を実施中で、下流にある飲用の井戸7
1カ所は結果が出るまで使用しないよう住民に連絡している。
結果判明は早くて27日。
20日午前8時ごろ、廃棄物や汚染水の流出対策工事の
行政代執行を行う共同企業体(JV)関係者から連絡があ
り、廃棄物の流出を確認。21日午後3時半ごろには処分
場から約3.5キロ下流の西谷川に灰濁水が流れているのが
分かった。 (愛媛新聞)
◆秋田の水路に泡 原因は消防職員 大量の消火剤を不
法投棄 (6/24)
秋田市の雄物川に流れ込む水路で22日、大量の泡が発
生する水質汚染事故があり、原因は市消防本部の職員2人
が不法投棄した消火剤であることが分かった。県警は廃棄物
処理法違反の疑いで捜査している。
国土交通省秋田河川国道事務所によると、22日朝、秋田
市雄和石田の水路に大量の泡が浮かんでいると連絡があり、
現場を確認し、関係機関に連絡。市上下水道局は雄物川か
らの取水を約3時間停止した。
市消防本部によると、警防課の男性消防司令補(51)と
男性消防士長(61)が「自分たちが捨てた消火剤が原因
かもしれない」と申し出て、2人のほか消防車1台などが出動
して泡の回収作業を行った。
2人は21日、現場近くの消防施設敷地内に穴を掘り、消
火剤約860リットルを捨てた。土壌に浸透し、側溝を通じて
水路に流れ込んだとみられる。市消防本部は23日朝になっ
て、事実関係を河川国道事務所などに報告した。
佐藤好幸消防長は「法令に従い職務を執行すべき職員が不
適切な行為を行い、ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と話して
いる。(産経ニュース)
◆「水道から泡」 消防車がホース誤接続、消火剤混入 札
幌 (6/24)
札幌市消防局は23日、札幌市豊平区月寒東3で21日
に消火活動をした際、消火剤を含む水を、誤って消防車から
消火栓を通じて水道管に混入させるトラブルがあったと発表し
た。市消防局は周辺の800世帯(1800人)に、消
火剤の混じった水道水が供給された可能性があるとみている。
市消防局によると、放水作業中の消防車1台に消火栓から
水を補給するため、ホースを消防車に接続する際、取水する
「中継口」ではなく、排出する「放水口」に誤ってつないだ。逆
流に気づき、消火栓をすぐに閉めたが、消火剤を含む水が混
入したという。
火災現場近くの住民から「水道から泡が出る」との苦情を受
け、市水道局は21日、水道管に残る水を排出。市消防局
からはトラブルの連絡がなく、断水などの措置はとらなかった。
市消防局は消火剤について「人体への影響は極めて小さい」と
説明。重篤な健康被害は23日午後5時現在、確認され
ていない。(北海道新聞)
ESH EXPERT 6/10
◆石綿見落とし改修工事 堺の事務所、飛散状況調査/
大阪 (6/24)
堺市は23日、市北部地域整備事務所(堺市北区)の機
械室棟の改修工事で、煙突の一部にアスベスト(石綿)が使
われているのを見落とし、飛散防止策を取らずに工事していたと
発表した。周辺に保育園や小学校があり、大気や土壌への飛
散状況を調べている。
市によると、機械室棟にある高さ8メートルの煙突の耐熱材に
石綿が使用されていた。外壁や屋上を改修する工事は18日
に行われ、煙突のうち屋上に突き出た2.3メートル分を撤去し
た。20日に市職員が解体材に石綿のようなものがあると発
見。21日に茶石綿と判明した。
建物の設計図がなく、目視調査でも石綿に気付かなかった。工
事現場はビニールシートや粘着テープで覆った。(毎日新聞)
(続報)堺の石綿問題 煙突のがれき、保育園に落下/大
阪 (6/29)
堺市北区の市北部地域整備事務所で、機械室棟の煙突に
アスベスト(石綿)が含まれているのに市が飛散防止策を取ら
ずに解体工事をした問題で、工事の際、煙突のがれきが隣接
する保育園の庭に落ちていたことが28日、市への取材で分か
った。当時、園児が庭で遊んでいたが、けがはなかった。
市によると、解体工事中の18日午前10時半ごろ、作業員
が屋上でがれきが入った袋を誤って倒し、小石からこぶし大まで
のがれきが多数園庭に落ちた。園から連絡があり、市は20日
に謝罪した。
煙突の耐熱材には国の規定値の約250倍の石綿が含まれ
ていた。市は保育園の土壌を調査したが、石綿は検出されなか
った。(毎日新聞)
◆廃棄カツ横流し ダイコーの許可取り消し 愛知県
(6/27)
冷凍カツ横流し事件で愛知県は27日、産業廃棄物処理業
者ダイコー(同県稲沢市)が無許可で食品などの産廃の破
砕処理をしたとして、廃棄物処理法に基づき収集運搬と中間
処理の許可を取り消した。
県によると、ダイコーは2006年ごろから稲沢市内に施設を
つくり、廃棄物を破砕処理していた。同社の会長は27日、県
職員に違反の事実を認めたという。
県は未処分の産廃を処分したとする虚偽の管理票作成や、保
管場所や発酵施設の無届け、基準を超える量を保管して飛
散・流出させたことも違反に当たると判断した。
大村秀章知事は「規模が大きく悪質だ。産廃業者への指導を
徹底していく」と述べた。
県は8日から、民間の産廃業者の協力を得て、ダイコーの倉
庫などに残された大量の廃棄物の撤去を進めている。(産経
WEST)
◆箱崎キャンパス跡地から有害物質 九大/福岡 (6/28)
九州大は27日、箱崎キャンパス(福岡市東区)の移転に
伴い、解体された旧工学部2号館跡地の土壌を調査した結
果、指定基準を超える水銀やヒ素などの有害物質が検出され
たと発表した。同大は「汚染土壌が飛散する可能性は低く、周
辺の生活環境への影響はない」としている。土壌汚染対策法
に基づき、基準値超過区域の指定を福岡市に申請し、今後は
汚染物質の除去などに取り組む。
調査は昨年7月から今年5月末までに実施。調査対象の1
万9千平方メートルのうち、有害物質は5900平方メート
ルで検出された。解体前の2号館には電気・機械系統の研究
室などが入っていたが、同大は「1955年以降に建て替えら
れた際、それ以前に残置された物質が土壌面に浸透したので
は」とみている。
調査結果によると、土壌に水を加えて溶出した水銀の量は基
準値の最大90倍に上り、ヒ素は同11倍。鉛の土壌含有
量は同8.6倍で、汚染の深度は最大で4.5メートルだった。
シートで覆うなど処置をしている同大は今後、周辺住民への説
明会を開く予定。
箱崎キャンパスの跡地再開発をめぐっては、2017年度から
民間事業者の公募を行う予定で、同大は「売却スケジュールに
は影響がないように汚染除去を進める」としている。(西日本
新聞)
◆魚の大量死、原因は化学物質=JFE出資の製鉄所が
排出-ベトナム (6/30)
ベトナム政府は30日、中部ハティン省などの海で4月に相次
いで起きた魚の大量死について、台湾の総合石油化学メーカ
ー、台湾プラスチックが建設し、日本のJFEスチールも5%
出資する製鉄所からの排水に含まれる有害化学物質が原因と
発表した。
排水システムの試験運転で、規制基準を上回る濃度の有害
物質が海に流出したという。台湾プラスチック側は「申し訳ない」
と謝罪。再発防止策を取るとともに、漁業関係者らに対し総額
5億ドル(約500億円)超の補償を行う意向を表明し
た。
ベトナム政府は当初、魚の大量死に製鉄所が関係する確証は
ないとの見解を示し、製鉄所関係者も「魚と近代的な製鉄業
のどちらを選ぶのか」などと発言。そうした対応に住民らの反発が
強まったため、政府が調査を進めていた。(時事ドットコム)
◆西尾の工場からダイオキシン/愛知 (7/2)
県は1日、西尾市の自動車部品メーカー、碧海工機ダイカス
ト工場の排出ガスから国の基準値の4.9倍のダイオキシンが
検出されたと発表した。
県環境活動推進課によると、基準値を超えたのはアルミニウム
合金を製造するため稼働中の溶解炉2基のうち1基。直ちに
健康被害が出るレベルではないが、同社は自主的にこの溶解
炉の稼働を停止し、原因究明を急ぐ。県も適切な改善が図ら
れるよう指導する。(毎日新聞)
ESH EXPERT 7/10
◆西郷の工場で爆発事故 薬剤が突然爆発、作業員2人
軽いやけど/福島 (6/21)
20日午前9時30分ごろ、西郷村、日本工機白河製造
所で、製造作業中のエアバッグを膨らませるガス発生剤が爆
発、作業現場付近にいた男性作業員2人が頭などに軽いやけ
どを負った。
白河署によると、ガス発生剤の製造作業中、混ぜ合わせていた
薬剤が突然爆発したという。2人は作業現場に隣接する部屋
にいて、爆風に巻き込まれた。ガスは人体に影響はなく、同署が
原因を調べている。
同社によると、事故直後にガス発生剤の製造機から出火しスプ
リンクラーが作動。数分後に鎮火したが、工場内の壁の一部が
焦げたという。製造作業は通常通りだったといい、佐藤公之所
長は「原因を究明し再発防止に努めたい」としている。工場では
金属加工、火薬類製造などを行っている。(福島民友)
◆ヤマト運輸社員自殺で提訴 遺族「長時間労働が原因」
(6/21)
ヤマト運輸(東京)の支店長だった仙台市の男性=当時
(47)=が自殺したのは、長時間労働と上司のパワハラが
原因だとして、妻と子供らが、会社と上司に計約8500万
円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こしたことが20
日、分かった。
訴状によると男性は平成26年3月、仙台市内の支店に赴
任。人員不足を訴えても補充は認められず、支店長でありなが
らドライバーとしても働き、月の時間外労働が100時間を超
えた。さらに、上司に怒鳴られるなどのパワハラを頻繁に受けたと
している。男性は約3カ月後に練炭自殺しているのが見つかっ
た。
仙台労働基準監督署は「業務による強い心理的負荷によって
発症したうつ病で自死に至った」と判断し、27年6月に労災
と認定したという。遺族側は「会社側は、疲労や心理的負荷が
過度に蓄積して労働者の心身の健康を損なわないよう注意す
る義務に違反した」と主張している。(産経ニュース)
◆「防火不備を放置」10人死傷の認知症ホーム火災、運
営業者代表を書類送検へ 長崎県警 (6/22)
長崎市の認知症グループホームで平成25年2月、5人が
死亡、5人が重軽傷を負った火災で、長崎県警は、防火管
理に不備があったとして、業務上過失致死傷の疑いで、施設を
運営していた「アイ・エル・エス」の代表(64)を近く書類送
検する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、代表は防火扉の不備を改善するよう長
崎市から繰り返し指導されていたのに放置。火災で建物内に
煙を充満させ、77~90歳の5人を一酸化炭素(CO)
中毒などで死亡させ、5人に重軽傷を負わせた疑いが持たれて
いる。県警は当初、負傷者を7人としたが、うち2人はけがが
確認されなかったとしている。
県警は施設関係者から当時の様子や防火設備の状況などを
聞き取り、煙がどのように広がったかを確認する燃焼実験も実
施。防火扉が閉じにくいといった不備の改善を怠っていたことに
加え、スプリンクラーが設置されていなかったり避難訓練を十分
実施しなかったりした複数の過失が重なり、被害の拡大を招い
たと判断した。
施設は地上4階建ての「ベルハウス東山手」。火災は25年
2月8日夜に発生し、火元は2階の部屋にあったリコール対
象の加湿器だった。亡くなった5人は1~3階で見つかった。
この火災などをきっかけに、昨年4月から、自力で避難すること
が困難な人が入所する社会福祉施設に原則スプリンクラーの
設置が義務付けられた。(産経WEST)
◆タンク死亡事故 社長ら書類送検 労働安全衛生法違反
容疑で労基署/宮崎 (6/23)
木城町の飼料工場のタンク内で5月、男性が低酸素血症で
死亡した事故で、宮崎労働基準監督署は22日、宮崎市の
食品加工・畜産会社「OkazakiFood」と、同社
社長の男(41)、専務の男(51)を労働安全衛生法
違反容疑で宮崎地検に書類送検した。
送検容疑は5月26日、木城町の飼料工場にある焼酎かす
を貯蔵するタンク近くで男性従業員(43)を作業させるにあ
たり、タンクへの立ち入りを禁止する表示をしなかったとしている。
従業員はタンクから焼酎かすを抜き取る作業をしていたが、何ら
かの理由でタンク内に入り低酸素血症で死亡した。
男性を助けようとした別の男性従業員(38)もタンク内に入
り意識がもうろうとして倒れた。(毎日新聞)
◆一酸化炭素中毒か トンネル内で作業中の7人搬送 岐
阜 (6/23)
23日午後1時25分ごろ、岐阜県八百津町の建設中のト
ンネル内で作業していた工事責任者の男性(53)から「気
分が悪いと作業員が訴えている」と119番があった。可茂消
防から救急車5台が出動し、症状を訴えた20~62歳の
男性7人を救急搬送した。症状はいずれも軽く、命に別条は
ないという。
県警可児署によると、トンネル内で舗装工事をしていた建設作
業員の男性(20)が頭痛を訴えたのに続き、他の6人も同
様の症状を訴えた。
現場は、県が発注した、御嵩町と八百津町を結ぶ全長13
60メートルのトンネル。当時は作業員ら約30人がいた。ト
ンネル内は、生コンクリートの運搬車両などが行き来しており、同
署は排ガスによる一酸化炭素中毒の可能性もあるとみて調べ
ている。(毎日新聞)
◆労働災害レポート
ESH EXPERT 8/10
◆脚立からの転落災害でうなぎ料理店を書類送検 諫早労基署 (6/23)
長崎・諫早労働基準監督署は、労働者に照明器具の修繕作業を行わせる際に転落防止措置を怠ったうなぎ・日本料理店の有限会社魚荘(うおそう=長崎県諫早市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第 21条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で長崎地検に書類送検した。平成27年 12月、同社労働者が死亡する労働災害が発生している。
被災者は、照明器具の修繕作業を行っていたところ、脚立の上から地上へ2メートル転落。頭部を強打し、事故翌日にくも膜下出血で亡くなっている。
同社は、労働者に高さ2メートル以上の場所で作業を行わせる際、足場を組み立て作業床を設けるといった転落防止措置を怠っていた。【平成 28年5月 19日送検】(労働新聞社)
◆危険性の周知不徹底で従業員死亡 食品会社、容疑で書類送検 宮崎 (6/24)
宮崎労働基準監督署は、従業員に作業現場の危険性を十分に周知しなかったとして労働安全衛生法違反の疑いで宮崎市の食品加工・畜産会社「OkazakiFood」と代表取締役(41)、専務(51)を書類送検した。
書類送検容疑は5月26日、焼酎粕を貯蔵するタンクへの立ち入り禁止を張り紙などで表示せず、男性従業員(43)を近くで作業させたとしている。中は酸素が薄く、危険な場所だった。
この従業員は何らかの理由でタンク内に入り、低酸素血症で死亡。倒れた男性を助けようとした別の従業員も一時意識がもうろうとなった。会社は口頭で入らないよう伝えていたという。(産経ニュース)
◆屋根上の作業で墜落防止措置を採らず送検 松江労基署 (6/24)
島根・松江労働基準監督署は、墜落防止措置を採らなかったとして、有限会社山崎建設(島根県壱岐郡)と同社の代表取締役ら 3人を労働安全衛生法第 21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで松江地検に書類送検した。同代表取締役のほかに書類送検されたのは、共同して安全衛生管理を行う取締役と現場責任者である。
平成 28年3月、同社労働者が高さ約 6 メートルになる骨組みだけの屋根の上で作業していたところ、墜落し死亡している。施工上作業床を設置することが困難だったため、防網を張り、安全帯を使用させるなどの措置が必要だった。【平成28年 5月 27日送検】(労働新聞社)
◆誘導者配置せずドラグショベルを使用し送検 延岡労基署 (6/24)
宮崎・延岡労働基準監督署は、ドラグショベルを使用する際に誘導者を配置せず労働者を立ち入らせたとして、株式会社久保工務店(鹿児島県鹿児島市)と同社現場所長を労働安全衛生法第 20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで宮崎地検延岡支部に書類送検した。
同社が施工する宮崎県内のトンネル掘削工事現場で平成27年 12月 15日、同社労働者がバックしてきたドラグショベルにひかれて死亡する労働災害が発生した。同社は、ドラグショベルの走行・稼働範囲内への労働者の立入り禁止措置またはドラグショベルの誘導者の配置が義務付けられていたにもかかわらず、いずれの措置も講じていなかった。理由として同社は「労働者自身で気を付けていれば問題ないと思っていた」と述べている。【平成 28年 5月 9日送検】(労働新聞社)
◆労災 うつ病などの精神疾患で申請1515人 過去最多 (6/24)
長時間労働やパワーハラスメントが原因でうつ病などの精神疾患を発症した労働災害の請求が1515人(前年度比59人増)と初めて1500人を超え、過去最多となったことが24日、厚生労働省が公表した2015年度の労災状況まとめで明らかになった。うち472人(同25人減)が労災認定された。脳・心疾患などの労災申請も、前年度から増加するなど高止まりしている。 (毎日新聞)
◆管内の残圧でコンクリート噴出か、作業員死亡 (6/24)
国交省関東地整は 6月 20日、トンネルの覆工コンクリートの打設作業で、圧送配管から飛び出したコンクリートの直撃を受けて作業員 1人が死亡する事故を起こしたとして、元請けの清水建設を 2週間の指名停止にした。(日経コンストラクション)
ESH EXPERT 9/10
◆横浜・製油所火災 原油タンクから出火、2時間後に鎮火 (6/24)
24日午後1時45分ごろ、横浜市中区千鳥町の「JXエネルギー」根岸製油所の原油タンク(直径約70メートル、高さ約15メートル、容量約4万8000キロリットル)から出火、同製油所の消防隊が消火剤を投入するなどし、約2時間後に鎮火した。タンクの天井に当たる蓋(ふた)の一部が焼け、けが人はなかった。
同製油所などによると、出火当時タンクでは、点検のために内部の原油を抜く作業が行われていた。蓋の上で安全確認をしていた作業員が出入り口を開いたところ、黒煙が上がったという。
現場は首都高湾岸線沿いで、横浜港に面した製油所。市消防局の消防車約30台が出動するなど、周囲は一時騒然とした。(毎日新聞)
◆工場火災、落雷原因か 静岡・磐田 (6/25)
25日午前5時すぎから6時ごろにかけ、静岡県磐田市にある工場2カ所で火災が相次いだ。当時、磐田市上空には活発な雨雲が発生し、雷注意報が出ていた。現場付近では雷が落ちた音を聞いた人もおり、磐田署は落雷が原因の可能性があるとみて調べている。けが人はなかった。
同署によると、午前5時10分ごろ、磐田市福田の織物工場を全焼する火災があり、約50分後には西に約270メートル離れた別の織物工場でも一部が焼けた。それぞれ配電盤付近の燃え方が激しかったという。(産経ニュース)
◆くい打ち機転倒 国道の柵が損壊 伊勢の病院工事現場/三重 (6/25)
24日午前9時ごろ、伊勢市楠部町の市立伊勢総合病院建て替え工事現場で、高さ36メートルのくい打ち機がバランスを崩して倒れた。隣接する国道23号の歩道の壁や柵に、くい打ち機の先端が当たり、一部が壊れたが、けが人はなかった。
市によると、くい打ち機は1人が乗って操縦し、周囲に作業員約10人がいた。深さ30メートルの地中にくいを打ち込む工事中、次の打ち込み場所に約20メートル移動しようとした際に倒れた。事故原因を調べている。
新病院は現病院の敷地を拡張して建設する計画で、昨年12月から造成工事を実施。造成地はかつて水田で、地盤が軟弱なため、地中にくいを830本設置する。市は造成完了後、10月から本体工事に入る予定だが、事故の影響で遅れる可能性もあるという。(毎日新聞)
(続報)事故の原因は鉄板変形/三重 (6/28)
伊勢市楠部町の市立伊勢総合病院建て替え工事現場で24日に起きた大型くい打ち機の転倒事故について、同市は27日、現場に敷いてあった鉄板が変形していたため、くい打ち機がその上を走行した際にバランスを崩したと明らかにした。
市によると、鉄板は作業中のくい打ち機が移動する場所に敷かれていた。繰り返し使われ変形しており、段差が生じていた端の部分をくい打ち機が通行し、足を取られたという。
市は27日の市議会教育民生委員会で、安全監視員を置くことなどの事故防止策を報告。10月開始予定の本体工事への影響については「事故に伴う工期延長はない」と説明した。(毎日新聞)
◆突風にあおられ墜落死 屋根工事業者を書類送検 龍ケ崎労基署 (6/27)
屋根取り付け工事中の危険防止措置を怠り、労働者が墜落死する労働災害が発生――茨城・龍ケ崎労働基準監督署は、屋根工事業の室井板金工業有限会社(東京都江戸川区)と同社代表取締役を労働安全衛生法第 21条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で水戸地検土浦支部に書類送検した。
被災者は、平成 28年1月、同代表取締役とともに同県取手市内の資材置き場新築工事現場において、屋根の取付け工事に従事していた。2人が地上4メートルの足場板上で波板を持っていたところ突風が吹き、バランスを崩した被災者が墜落して死亡した。
同社は、墜落のおそれがある場所で労働者に作業を行わせていたにもかかわらず、防綱を張る、労働者に安全帯を使用させるなどの危険防止措置を一切講じていなかった疑い。【平成 28年5月 20日送検】(労働新聞社)
◆廃材投げ下ろし中に転落死 解体業者を送検 前橋労基署 (6/28)
群馬・前橋労働基準監督署は、墜落防止措置を怠った建造物解体業のナグモコーポレーション(群馬県前橋市)と同社取締役を労働安全衛生法第 21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで前橋地検に書類送検した。
平成 28年2月、同社労働者が工場建屋の解体工事現場2階床面で、地上へ解体した部材を投げ下ろす作業に従事していたところ、墜落して死亡する労働災害が発生していた。同社は墜落の恐れがあったにもかかわらず、手すりを設置したり被災者に安全帯を使わせるといった墜落防止措置を怠っていた疑い。【平成 28年5月 30日送検】(労働新聞社)
◆海自1曹を書類送検 2人死亡の潜水事故 (6/28)
神奈川県横須賀市の海上自衛隊潜水医学実験隊の訓練水槽で平成26年5月、潜水中の男性隊員2人が死亡した事故で、海自横須賀地方警務隊は28日、事故防止の注意義務を怠ったとして、業務上過失致死の疑いで、実験隊所属の40代の男性1等海曹を書類送検した。
実験隊は同日、2人に酸素を送る管の中に窒素ガスが残っていたことなどが原因とする調査結果を公表した。
実験隊によると、1曹は管の気密性検査を監督。検査の際に使用した窒素のガス抜き作業を始めたが、別の作業のため中断し、そのままになっていた。死亡した2人は窒素が残っていることを知らないまま潜水し、高濃度の窒素を含む低酸素ガスを吸入した。(産経ニュース)
ESH EXPERT 10/10
◆2トンの鉄板の下敷き、作業員の男性死亡 東京都大田区 (6/29)
29日午後1時35分ごろ、東京都大田区大森南の作業所で、クレーンで運搬中の50枚の鉄板(重さ計約2トン)が落下、クレーンを操作していた会社員(55)が下敷きとなった。男性は病院に搬送されたが、腹部を強く圧迫されており、まもなく死亡が確認された。
警視庁大森署によると、鉄板は1枚縦約2.5メートル、幅約1.2メートル。50枚を一度にクレーンで運搬している最中に高さ約1.9メートルの位置から落下した。同署が落下した原因を調べている。(産経新聞)
◆移動式クレーンで労働災害 漁業組合を書類送検 室蘭労基署 (6/29)
無資格者に移動式クレーンを運転させ処分――北海道・室蘭労働基準監督署は、いぶり噴火湾漁業協同組合(北海道虻田郡洞爺湖町)と同組合豊浦支所長を労働安全衛生法第 61条(無資格者による移動式クレーンの運転)違反の容疑で札幌地検室蘭支部に書類送検した。
同組合は平成 27年 11月5日、豊浦漁港内で資格を持たない労働者に吊り上げ荷重 2.93 トンの移動式クレーンを運転させた。同労働者が鮭定置網を吊り上げさせたところ、クレーンがバランスを崩し横転、付近で作業していた別の労働者に激突した。被災者は頭部に怪我を負い、現在も休業している。【平成 28年6月3日送検】(労働新聞社)
◆蒸気で配管腐食か 苫小牧の出光火災 市消防本部が議会で報告 (6/30)
5月に発生した出光興産北海道製油所(苫小牧市真砂町)の火災で、苫小牧市消防本部は29日、火元となった装置の配管の一部に亀裂が生じたのは、蒸気配管から漏れた蒸気による腐食が原因とみられることを明らかにした。同日の市議会総務委員会で、報告した。
同本部によると、火元となったのは重油から硫黄を取り除く重油直接脱硫装置。雨水などの影響で腐食した蒸気配管から漏れた蒸気が、処理中の重油が流れる装置の配管に当たったため、腐食が進んで配管の一部に亀裂が生じ、漏れた高温の重油が自然発火した可能性があるという。
同製油所はこれまでに、重油直接脱硫装置内の類似する537カ所を点検した。別の装置の類似する箇所も定期点検のチェック項目に加えるほか、従業員教育の徹底などの再発防止策をまとめたという。(北海道新聞)
◆1年3カ月の間に労災隠し3件 八尾のプレス加工業者を書類送検/大阪 (7/1)
1年3カ月の間に3件の労災隠しがあったとして、東大阪労働基準監督署は1日までに、労働安全衛生法違反の疑いで、八尾市の金属プレス加工会社「大昇プレス」と男性社長(51)を書類送検した。
書類送検容疑は平成26年3月~27年6月、同市の工場で、男性従業員3人がプレス機械で作業中、それぞれ指切断や指の骨折などのけがをして4日以上休んだにもかかわらず、今年4月まで労働者死傷病報告書を労基署に提出しなかったとしている。3人は同じ機械を使用していた。(産経WEST)