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PEN AUGUST 2015 1 PEN N E W S L E T T E R Public Engagement with Nano- based Emerging Technologies ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5

ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

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PEN AUGUST 20151

PENN E W S L E T T E R

Public Engagement with Nano-based Emerging Technologies

ISSN 2185 - 3231

August 2015Volume 6 Number 5

PEN AUGUST 2015 2

Table of contents

6

12

Event and announcement 15

20Letter from the editor

The latest f indings from home

The latest f indings from abroadナノテクノロジーナノ材料の規制策

やリスク管理など社会受容に関わる

海外の最新の動向をお伝えします

ナノテクノロジーナノ材料の規制策

やリスク管理など社会受容に関わる

国内の最新の動向をお伝えします

書籍の紹介や講演会やシンポジウムなどの

イベント案内などをお伝えします

4Breaking story複層カーボンナノチューブに係る厚生労働省の

対応について

PEN AUGUST 20153

Breaking story

PEN AUGUST 2015 4

複層カーボンナノチューブ(MWNT-7)を対象としたがん原性指針策定について(速報)

8 月 31 日に厚生労働省「第 2 回 化学物質による労働

者の健康障害防止措置に係る検討会」(検討会)が開催

され「化学物質による健康障害を防止するための指針」

(がん原性指針)に盛り込まれるべき内容について議論

された

これまでの経過を簡単にまとめる6 月 23 日の「化学

物質のリスク評価検討会」において労働安全衛生法

第 57 条の 5 に基づくがん原性試験の結果複層カー

ボンナノチューブ(MWNT-7)にがん原性を認めると

の結論が出され労働衛生安全法 28 条第 3 項の規定

に基づきがん原性指針が策定されることとなった

7月 23 日の「第 2 回 発がん性評価ワーキンググルー

プ」においてがん原性指針の対象となる物質につい

て検討され「MWNT-7 相当のもの」あるいは「MWNT-7

に代表されるようなもの」といった表現が適当ではな

いかとの提案が委員より出された一方で7 月 30 日

の「第 3 回 化学物質のリスク評価に係る企画検討会」

において複層カーボンナノチューブ(MWNT-7)は

すでに製造されていないことを理由に労働者のばく露

リスク評価の対象物質からは外された

8 月 31 日の検討会において複層カーボンナノチュー

ブ(MWNT-7)は製造を中止されているが在庫品が

全くない訳ではないので注意喚起の観点からがん原

性指針を公表することが改めて確認された指針の対

象となる物質について「複層カーボンナノチューブ

(MWNT-7)」とされ但し書きで「製造事業者により

当該製品の名称が NT-7NT-7K に変更されたためこ

れら変更後の名称の製品も含む」と記された通常は

化学物質名と併記される CAS 番号は掲載しないと決定

された

当初がん原性指針の案には MWNT-7 に CAS 番号

308068-56-6 が併記されることになっていた検討

会において例外的に CAS 番号ががん原性指針から削

除されることとなった背景には MWNT-7 の CAS 番号

を巡る次のような混乱がある米国の有害物質規制法

(TSCA)や欧州の化学物質の登録評価認可及び制

限に関する規則(REACH)などの化学物質管理のため

のインベントリで様々なカーボンナノチューブが元

素としての「炭素」やグラファイトの CAS 番号で管理

されまた CAS 番号がついていなかったり営業秘密

情報(CBI)として非公開のものも多いこのような状

況に対応するためにカーボンナノチューブに最も短

いナノチューブであるフラーレンまで含めてCAS 番

号 308068-56-6 が割り振られる慣行があったこの

ような状況を正しく把握できないままカーボンナノ

チューブの CAS 番号として受け入れている製造企業も

あった単層なのか多層なのかさえ問わずフラーレ

ンまで包含してしまう CAS 番号が今回のがん原性指

針の対象である MWNT-7 を代表するものではないこと

は明らかであるこのような状況で「MWNT-7(CAS

番号 308068-56-6)相当のもの」といった表現でがん

原性指針に掲載されるとナノ炭素材料すべてに発が

ん性があるということになってしまう

厚 生 労 働 省 は 様 々 な 情 報 を 精 査 し た う え で

「MWNT-7 相当のもの」あるいは「MWNT-7 に代表さ

れるようなもの」という表現は指針の対象物質の説

明とするには適当ではないと判断したものと思われる

今後検討会では「指針対象物質の作業環境測定の方

法(案)」および「使用すべき保護具(案)」について

内容を詰める予定である作業環境測定の方法として

炭素分析法と高速液体クロマトグラフ分析方法が提案

されているまた使用すべき保護具については平成

21 年 3 月 31 日付基発第 0331013 号「ナノマテリア

ルに対するばく露防止等のための予防的対応について」

に沿った対応が提案されている

参考資料

平成 21 年 3 月 31 日付基発第 0331013 号「ナノマテ

リアルに対するばく露防止等のための予防的対応につ

いて」httpwwwjnioshgojppublicationdochoukokunanofilesmhlw

Notification_0331013pdf

PEN 関谷瑞木

PEN AUGUST 20155

The latest f indings from abroad

PEN AUGUST 2015 6

ドイツ国家プロジェクトで環境中のナノマテリアルのリスク評価手法開発(2015819)ドイツで製品から排出されたナノマテリアルの人や

環境へのリスクを評価するための革新的手法の開発

を目指すプロジェクト NanoUmwelt が進められてい

るNanoUmwelt は 2014 年 10 月に国家プロジェク

トとして開始され企業研究機関連邦および州政

府など 11 の企業組織が協力しているNanoCare プ

ログラムの枠組みで進められドイツ連邦教育研究

省(BMBF)から 3 年間で 180 万ユーロが投資される

NanoUmwelt ではナノマテリアルのライフサイクル

蓄積毒性に取り組んでいる様々な環境に取り込ま

れたナノマテリアルを定量化しそれぞれの環境でナ

ノマテリアルの挙動のキャラクタリゼーションを行う

ことを目標としているまた環境やヒト試料中の微

量のナノマテリアルを検出できる高い精度の手法を開

発することも視野に入れているNanoUmwelt の成果

は BMBF のナノマテリアルのデータベース DaNa20 に

収められるhttpwwwchemeuropecomennews154159on-the-track-of-nanomaterials

html

英国 HSLナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環境曝露の評価と管理手法について報告書を公開

(2015818)英国安全衛生庁(HSE)に属する安全衛生研究所(HSL)

がナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環

境曝露の評価と管理手法についてまとめた「Summary

of work undertaken to assess workplace exposure

and control measures during the manufacture and

handling of engineered nanomaterials」 を 公 開 し た

HSE と HSL はナノマテリアルを製造またはナノマテ

リアルを使用している企業を特定しその参加を促し

たしかし実際に本調査プロジェクトに参加を申し

出たのは 4 社にとどまったHSL は調査の対象となっ

た企業とナノマテリアルは数が少なく限定されたもの

であり調査結果を一般化しすぎないように注意すべ

きであると断っている調査プロジェクトの目的は

企業を訪れて製造取り扱い使用の際の大気中の

ナノマテリアルへの曝露を評価することさらにナ

ノマテリアルへの曝露を低減するための管理手法の有

効性を評価することであった本調査によって得られ

た重要な知見はナノマテリアルの製造取り扱い

使用の際に行われている複数の作業や活動と浮遊ナノ

マテリアルへの曝露の可能性既存の優れた衛生管

理慣行が浮遊ナノマテリアルへの曝露の低減に対して

有効であると考えらしたがってナノマテリアルを

扱う様々な作業で用いられる管理策をきちんと評価す

ることが重要であること浮遊ナノマテリアルの排

出を監視する小規模事業所向き曝露モニタリングプラ

ンを評価し有効性と費用効果を確認したことなど

であるhttpnanotechlawbccom201508uk-report-assesses-workplace-exposure-

and-control-measures-during-the-manufacture-and-handling-of-engineered-

nanomaterials

「Summary of work undertaken to assess workplace

exposure and control measures during the manufacture

and handling of engineered nanomaterials」httpwwwhsegovukresearchrrpdfrr1068pdf

エクセター大学の研究チーム着底性の水生生物へのナノ粒子の影響を検討(2015813)エクセター大学の研究チームが外壁の装飾に塗られ

ている煉瓦用塗料やその他の家庭用製品から排出され

る工業ナノ粒子が水生生物に及ぼす影響について調査

した調査によるとナノ粒子が水と接触し「変化」し

その変化したナノ粒子が水底の沈殿物へそして着底

性の水生生物へと移動してゆくことで水生生物に影響

が及ぶ可能性があるという沈殿物は水中生態系を良

好に保つために重要な役割を果たしているが沈殿物

へ相当な量のナノ粒子が沈み込む可能性があると推定

されたエクセター大学の研究者はナノ粒子が水中

に排出された後沈殿する前に変形することを考慮に

入れることがナノ粒子が現実的な環境に及ぼす影響

を調査する際に重要であると考えているhttpwwwexeteracuknewsfeaturednewstitle_465207_enhtml

EPA廃水中のナノマテリアルの評価を継続(201584)米国環境保護庁(EPA)は「2014 年版最終排水ガ

イ ド ラ イ ン プ ロ グ ラ ム プ ラ ン(Final 2014 Effluent

Guidelines Program Plan)」(2014 年版排水ガイドラ

イン)を公開した2014 年版排水ガイドラインには

産業廃水中のナノマテリアルの評価結果がまとめられ

ているEPA は産業廃水中のナノマテリアルについて

製造や加工の方法によっては廃水が発生する可能性

があるしかし発生量と廃棄物処理業務ついて文書

化されていないナノマテリアルの毒性によるハザー

PEN AUGUST 20157

ドは実験的には確認されているが環境や人体へのリ

スクについては良く分かっていない排出された産

業廃水中のナノマテリアルの環境中運命や曝露につい

ての研究はほとんどなされていないなどの知見がレ

ビューによって得られたとしているまたさらなる

研究が必要とされる分野として(1)産業廃水中のナ

ノマテリアルの検出とキャラクタリゼーションのため

の標準的なサンプリング方法の開発(2)適切な形状

と濃度を考慮に入れたナノマテリアルの毒性の影響と

潜在的な産業廃水中での生起の評価(3)ナノマテリ

アルを使用する施設生産量製造加工中に発生

廃棄される廃棄物の全体像の明確化(4)産業廃水中

でのナノマテリアルの運命変形処理の評価とキャ

ラクタリゼーションの 4 分野をあげているEPA は

今後の年次評価でも継続してナノマテリアルに注目す

るとともにデータの不足を埋めるような新しい知見

を収集すると述べているhttpnanotechlawbccom201508epa-will-continue-review-of-engineered-

nanomaterials-in-wastewater

排水ガイドラインは表層水および公共下水処理場

に排出される産業廃水を対象にした連邦政府が定め

る技術標準水質汚染防止法の Section 304 (m) の規

定によってEPA は排水ガイドラインの修正排水

ガイドラインの作成が必要な新しい産業カテゴリの同

定などのためのプランを作成するよう求められている

そのためEPA は 2 年に一度準備段階のプランをパ

ブリックコメントのために公開しパブリックコメン

トを反映した最終プランを作成している

FDAペットフードや飼料中のナノマテリアルに関するガイダンスを公開(201584)米国食品医薬品局(FDA)はナノテクノロジーナ

ノマテリアルを用いた動物用食品の安全や規制に関連

する潜在的な課題についてまとめた企業向け最終ガイ

ダンスを公開したガイダンスは動物用食品用の(1)

ナノマテリアルで作られている(2)材料としてナノ

マテリアルを含んでいるあるいは(3)その他のナ

ノテクノロジー応用を用いている食品添加物が対象と

なっているガイダンスには法的な枠組みについての

検討や食品添加物申請(FAP)の提出の提言などが

盛り込まれているhttpwwwfdagovAnimalVeterinaryNewsEventsCVMUpdatesucm457112

htm

環境 NGOEPA のナノ銀の条件付き登録に異議を唱える(2015730)米国環境保護庁(EPA)は2 件目となるナノ銀を用

いた農薬製品の条件付き登録を認めたこの決定に対

し再検討の申し立てが市民団体より米国連邦第 9 巡

回区控訴審裁判所に提出された申し立ては自然資源

防衛協議会(NRDC)による 1 件と食品安全センター

(CDS)と国際技術評価センター(ICTA)が共同で提

出した 1 件の計 2 件であるいずれの申し立ても法廷

に対してナノ銀含有抗菌殺虫製品 NSPW-L30SS(ま

たは Nanosilva)に対する条件付き登録を認める EPA

の最終告知を無効にするよう求めているNRDC は

EPA が初めてナノ銀製品(HeiQ AGS-20)に対して条

件付き登録を認めた 2011 年にも同様の申し立てを

行っているこの申し立てについて2013 年 11 月 7

日に巡回区裁判所は NDRC の主張の一部を認めた巡

回区裁判所は EPA のリスク評価データの収集方法の判

断には十分な根拠があると認めたもののAGS-20 で

コーティングされた繊維の短期および中期の経口経

皮曝露には低減策の必要なリスク懸念はないとの判断

については無効としたhttpnanotechlawbccom201507ngos-challenge-nanosilvas-conditional-

registration

化学品 4 社ECHA の決定に不服を申し立て(2015729)化学品 4 社JM Huber Finland Oy(フィンランド)

Rhodia Operations SAS(フランス)IQESIL SA(ス

ペイン)Evonik Degussa GmbH(ドイツ)が欧州

化学品庁(ECHA)の情報要求に対する不服申し立て

を行った申し立てはいずれもケイ酸とアルミニウム

ナトリウム塩に関する内容である申し立てのあった

決定は申請登録文書(ドシエ)の評価の際に行われ

たコンプライアンスチェックを受けて 2014 年 12

月 17 日に下されたものであるECHA は化学物質の登

録評価 認可及び制限に関する規則(REACH)の第

10 条 (a)(ii)および附属書Ⅵの第 2 節の要求を満たし

ていないと判断し4 社に対して以下の情報を提出す

るよう求めている

化学品の名称その他の識別名分子および構造

式(附属書Ⅵ21 および 22)

化学品の組成(附属書Ⅵ23)

使用された分析手法の説明(附属書Ⅵ237)

要請を受けたいずれの企業もECHA は形状等級

ナノフォームといった不明確な定義に基づいて情報を

PEN AUGUST 2015 8

要求しており法的な明確性の原則を逸脱していると

主張し不服審査会に対して ECHA の決定を無効とす

るよう求めているhttpnanotechlawbccom201507companies-appeal-echas-requests-for-

information-concerning-nanoforms

カ ナ ダ ナ ノ マ テ リ ア ル 情 報 の 提 供 を 企 業 に 要 求(2015725)カナダ政府は環境大臣名で関係者にナノマテリアル

情報の提供を要求することを 7 月 25 日付官報で告知

した届出の対象となるのは一つまたはそれ以上

の外形寸法あるいは内部または表面の構造が 1 か

ら 100nm の間に収まる物質であって告知に掲載の

リスト(Schedule 1)に収められている物質である

Schedule 1 には 200 を超える化学物質が記載されて

いる2014 年中にSchedule 1 に掲載されている化

学物質を総量で 100kg を超えて製造した者が対象とな

る同様に2014 年中に Schedule 1 に掲載されてい

る化学物質を濃度と状態(単一物質混合物成形

品)を問わず合計 100kg 以上輸入した者も対象とな

る提供が求められている情報は(1)CAS 番号と名称

(2)ナノスケールの形状であると判断した根拠(研究

開発資料技術データ特許データ宣伝推測そ

の他)(3)製造または輸入された総量(kg)(4)当

該の物質が含まれる最終物質混合物成形品に適用

される 6 桁の北米産業分類システム(NAICS)コード

(5)告知に掲載されている 7 桁の物質の機能コード

である届出の期限は 2016 年 2 月 23 日となってい

る以下の物質は届出が免除される(a)カナダを通

過する物質(b)天然由来の物質(c)偶発的に生成

された物質(d)有害廃棄物の輸出入について定めた

Export and Import of Hazardous Waste and Hazardous

Recyclable Material Regulations で定義された有害廃棄

物有害廃棄物に含まれる物質または有害な再生可

能材料であって 2014 年中に許可を得ている物質(e)

殺虫殺菌剤法で定義される害虫防除製品もしくは害虫

防除製品中に含まれる物質であって登録済みの物質

(f)肥料法に従って登録された肥料液体肥料(サプ

リメント)またはそれらに含まれる物質(g)飼料法

によって登録済みの飼料または飼料に含有される物質

(h)種子法に従って登録された種子と混ぜ合わせられ

た物質または種子に添加された物質である

Canada Official Gazzete Vol 149 No 30 25 July

2015 Government Notice

httpwwwgazettegccarp-prp120152015-07-25htmlnotice-avis-eng

phpna1

本情報はキヤノン株式会社の鈴木寿一様よりご提供

いただきました

EPATSCA 第 5 条を改訂(2015720)米国環境保護庁(EPA)は有害物質規制法(TSCA)

第 5 条を改訂する直接最終規則を告示した本改訂に

より製造前届出(PMN)及びその他の書類はEPA

の電子届出システム「CDX」を介して提出することが

可能となる申請者にはPMN のオンライン申請用の

e-PMN ソフトウェアの新たなアクセス方法e-PMN 申

請書の新しい作成方法CDX 登録方法の変更点オン

ラインで「善意の意図に基づく製造」を提出する方法

EPA によって免除が認められていた化学物質の新しい

製造事業所の届出方法について情報が提供される本

改訂によってEPA と事業者双方が TSCA 第5条に基

づく届出の費用管理の負担を削減することにつなが

ると期待されている直接最終規則は 2016 年 1 月 19

日より有効になるh t t p w w w r e g u l a t i o n s g o v d o c u m e n t D e t a i l D = E P A - H Q -

OPPT-2013-0385-0001

EFSA新興リスクに関連する 2014 年の活動を報告(2015710)欧州食品安全機関(EFSA)は新興リスクに関連し

た 2014 年の活動についてまとめた報告書を公表した

EFSA によると新興のリスクの同定方法はさらに進歩

し同定された特定の課題のフォローアップの取り組

みも実施された18 件の課題について検討がなされ

5 件についてはさらなる調査が必要と判断されたま

た蜜蜂の健康化学物質の新興リスクの同定の手法

EU 加盟国の新興リスクに関連するネットワーク新興

リスクの要因についての予備的な研究の結果に関する

4 件の報告書を作成したEFSA の 2012 ~ 2013 年の

新興リスクに関連の取り組みについても報告している

現在進行中の取り組みには複数の化学物質の複合毒

性についての組織的なレビュー蜜蜂の複数の化学物

質への曝露に関する毒性学モデル研究リスク評価の

ためのヒトのバイオモニタリングデータの利用に関す

る研究ヒトのリスク評価のための化学物質の非単調

用量反応効果の研究食品のシアノバクテリアによる

毒性の発生に関する研究であるhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub838ehtm

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

Spilt and found

PEN AUGUST 201511

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PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 2: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 2

Table of contents

6

12

Event and announcement 15

20Letter from the editor

The latest f indings from home

The latest f indings from abroadナノテクノロジーナノ材料の規制策

やリスク管理など社会受容に関わる

海外の最新の動向をお伝えします

ナノテクノロジーナノ材料の規制策

やリスク管理など社会受容に関わる

国内の最新の動向をお伝えします

書籍の紹介や講演会やシンポジウムなどの

イベント案内などをお伝えします

4Breaking story複層カーボンナノチューブに係る厚生労働省の

対応について

PEN AUGUST 20153

Breaking story

PEN AUGUST 2015 4

複層カーボンナノチューブ(MWNT-7)を対象としたがん原性指針策定について(速報)

8 月 31 日に厚生労働省「第 2 回 化学物質による労働

者の健康障害防止措置に係る検討会」(検討会)が開催

され「化学物質による健康障害を防止するための指針」

(がん原性指針)に盛り込まれるべき内容について議論

された

これまでの経過を簡単にまとめる6 月 23 日の「化学

物質のリスク評価検討会」において労働安全衛生法

第 57 条の 5 に基づくがん原性試験の結果複層カー

ボンナノチューブ(MWNT-7)にがん原性を認めると

の結論が出され労働衛生安全法 28 条第 3 項の規定

に基づきがん原性指針が策定されることとなった

7月 23 日の「第 2 回 発がん性評価ワーキンググルー

プ」においてがん原性指針の対象となる物質につい

て検討され「MWNT-7 相当のもの」あるいは「MWNT-7

に代表されるようなもの」といった表現が適当ではな

いかとの提案が委員より出された一方で7 月 30 日

の「第 3 回 化学物質のリスク評価に係る企画検討会」

において複層カーボンナノチューブ(MWNT-7)は

すでに製造されていないことを理由に労働者のばく露

リスク評価の対象物質からは外された

8 月 31 日の検討会において複層カーボンナノチュー

ブ(MWNT-7)は製造を中止されているが在庫品が

全くない訳ではないので注意喚起の観点からがん原

性指針を公表することが改めて確認された指針の対

象となる物質について「複層カーボンナノチューブ

(MWNT-7)」とされ但し書きで「製造事業者により

当該製品の名称が NT-7NT-7K に変更されたためこ

れら変更後の名称の製品も含む」と記された通常は

化学物質名と併記される CAS 番号は掲載しないと決定

された

当初がん原性指針の案には MWNT-7 に CAS 番号

308068-56-6 が併記されることになっていた検討

会において例外的に CAS 番号ががん原性指針から削

除されることとなった背景には MWNT-7 の CAS 番号

を巡る次のような混乱がある米国の有害物質規制法

(TSCA)や欧州の化学物質の登録評価認可及び制

限に関する規則(REACH)などの化学物質管理のため

のインベントリで様々なカーボンナノチューブが元

素としての「炭素」やグラファイトの CAS 番号で管理

されまた CAS 番号がついていなかったり営業秘密

情報(CBI)として非公開のものも多いこのような状

況に対応するためにカーボンナノチューブに最も短

いナノチューブであるフラーレンまで含めてCAS 番

号 308068-56-6 が割り振られる慣行があったこの

ような状況を正しく把握できないままカーボンナノ

チューブの CAS 番号として受け入れている製造企業も

あった単層なのか多層なのかさえ問わずフラーレ

ンまで包含してしまう CAS 番号が今回のがん原性指

針の対象である MWNT-7 を代表するものではないこと

は明らかであるこのような状況で「MWNT-7(CAS

番号 308068-56-6)相当のもの」といった表現でがん

原性指針に掲載されるとナノ炭素材料すべてに発が

ん性があるということになってしまう

厚 生 労 働 省 は 様 々 な 情 報 を 精 査 し た う え で

「MWNT-7 相当のもの」あるいは「MWNT-7 に代表さ

れるようなもの」という表現は指針の対象物質の説

明とするには適当ではないと判断したものと思われる

今後検討会では「指針対象物質の作業環境測定の方

法(案)」および「使用すべき保護具(案)」について

内容を詰める予定である作業環境測定の方法として

炭素分析法と高速液体クロマトグラフ分析方法が提案

されているまた使用すべき保護具については平成

21 年 3 月 31 日付基発第 0331013 号「ナノマテリア

ルに対するばく露防止等のための予防的対応について」

に沿った対応が提案されている

参考資料

平成 21 年 3 月 31 日付基発第 0331013 号「ナノマテ

リアルに対するばく露防止等のための予防的対応につ

いて」httpwwwjnioshgojppublicationdochoukokunanofilesmhlw

Notification_0331013pdf

PEN 関谷瑞木

PEN AUGUST 20155

The latest f indings from abroad

PEN AUGUST 2015 6

ドイツ国家プロジェクトで環境中のナノマテリアルのリスク評価手法開発(2015819)ドイツで製品から排出されたナノマテリアルの人や

環境へのリスクを評価するための革新的手法の開発

を目指すプロジェクト NanoUmwelt が進められてい

るNanoUmwelt は 2014 年 10 月に国家プロジェク

トとして開始され企業研究機関連邦および州政

府など 11 の企業組織が協力しているNanoCare プ

ログラムの枠組みで進められドイツ連邦教育研究

省(BMBF)から 3 年間で 180 万ユーロが投資される

NanoUmwelt ではナノマテリアルのライフサイクル

蓄積毒性に取り組んでいる様々な環境に取り込ま

れたナノマテリアルを定量化しそれぞれの環境でナ

ノマテリアルの挙動のキャラクタリゼーションを行う

ことを目標としているまた環境やヒト試料中の微

量のナノマテリアルを検出できる高い精度の手法を開

発することも視野に入れているNanoUmwelt の成果

は BMBF のナノマテリアルのデータベース DaNa20 に

収められるhttpwwwchemeuropecomennews154159on-the-track-of-nanomaterials

html

英国 HSLナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環境曝露の評価と管理手法について報告書を公開

(2015818)英国安全衛生庁(HSE)に属する安全衛生研究所(HSL)

がナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環

境曝露の評価と管理手法についてまとめた「Summary

of work undertaken to assess workplace exposure

and control measures during the manufacture and

handling of engineered nanomaterials」 を 公 開 し た

HSE と HSL はナノマテリアルを製造またはナノマテ

リアルを使用している企業を特定しその参加を促し

たしかし実際に本調査プロジェクトに参加を申し

出たのは 4 社にとどまったHSL は調査の対象となっ

た企業とナノマテリアルは数が少なく限定されたもの

であり調査結果を一般化しすぎないように注意すべ

きであると断っている調査プロジェクトの目的は

企業を訪れて製造取り扱い使用の際の大気中の

ナノマテリアルへの曝露を評価することさらにナ

ノマテリアルへの曝露を低減するための管理手法の有

効性を評価することであった本調査によって得られ

た重要な知見はナノマテリアルの製造取り扱い

使用の際に行われている複数の作業や活動と浮遊ナノ

マテリアルへの曝露の可能性既存の優れた衛生管

理慣行が浮遊ナノマテリアルへの曝露の低減に対して

有効であると考えらしたがってナノマテリアルを

扱う様々な作業で用いられる管理策をきちんと評価す

ることが重要であること浮遊ナノマテリアルの排

出を監視する小規模事業所向き曝露モニタリングプラ

ンを評価し有効性と費用効果を確認したことなど

であるhttpnanotechlawbccom201508uk-report-assesses-workplace-exposure-

and-control-measures-during-the-manufacture-and-handling-of-engineered-

nanomaterials

「Summary of work undertaken to assess workplace

exposure and control measures during the manufacture

and handling of engineered nanomaterials」httpwwwhsegovukresearchrrpdfrr1068pdf

エクセター大学の研究チーム着底性の水生生物へのナノ粒子の影響を検討(2015813)エクセター大学の研究チームが外壁の装飾に塗られ

ている煉瓦用塗料やその他の家庭用製品から排出され

る工業ナノ粒子が水生生物に及ぼす影響について調査

した調査によるとナノ粒子が水と接触し「変化」し

その変化したナノ粒子が水底の沈殿物へそして着底

性の水生生物へと移動してゆくことで水生生物に影響

が及ぶ可能性があるという沈殿物は水中生態系を良

好に保つために重要な役割を果たしているが沈殿物

へ相当な量のナノ粒子が沈み込む可能性があると推定

されたエクセター大学の研究者はナノ粒子が水中

に排出された後沈殿する前に変形することを考慮に

入れることがナノ粒子が現実的な環境に及ぼす影響

を調査する際に重要であると考えているhttpwwwexeteracuknewsfeaturednewstitle_465207_enhtml

EPA廃水中のナノマテリアルの評価を継続(201584)米国環境保護庁(EPA)は「2014 年版最終排水ガ

イ ド ラ イ ン プ ロ グ ラ ム プ ラ ン(Final 2014 Effluent

Guidelines Program Plan)」(2014 年版排水ガイドラ

イン)を公開した2014 年版排水ガイドラインには

産業廃水中のナノマテリアルの評価結果がまとめられ

ているEPA は産業廃水中のナノマテリアルについて

製造や加工の方法によっては廃水が発生する可能性

があるしかし発生量と廃棄物処理業務ついて文書

化されていないナノマテリアルの毒性によるハザー

PEN AUGUST 20157

ドは実験的には確認されているが環境や人体へのリ

スクについては良く分かっていない排出された産

業廃水中のナノマテリアルの環境中運命や曝露につい

ての研究はほとんどなされていないなどの知見がレ

ビューによって得られたとしているまたさらなる

研究が必要とされる分野として(1)産業廃水中のナ

ノマテリアルの検出とキャラクタリゼーションのため

の標準的なサンプリング方法の開発(2)適切な形状

と濃度を考慮に入れたナノマテリアルの毒性の影響と

潜在的な産業廃水中での生起の評価(3)ナノマテリ

アルを使用する施設生産量製造加工中に発生

廃棄される廃棄物の全体像の明確化(4)産業廃水中

でのナノマテリアルの運命変形処理の評価とキャ

ラクタリゼーションの 4 分野をあげているEPA は

今後の年次評価でも継続してナノマテリアルに注目す

るとともにデータの不足を埋めるような新しい知見

を収集すると述べているhttpnanotechlawbccom201508epa-will-continue-review-of-engineered-

nanomaterials-in-wastewater

排水ガイドラインは表層水および公共下水処理場

に排出される産業廃水を対象にした連邦政府が定め

る技術標準水質汚染防止法の Section 304 (m) の規

定によってEPA は排水ガイドラインの修正排水

ガイドラインの作成が必要な新しい産業カテゴリの同

定などのためのプランを作成するよう求められている

そのためEPA は 2 年に一度準備段階のプランをパ

ブリックコメントのために公開しパブリックコメン

トを反映した最終プランを作成している

FDAペットフードや飼料中のナノマテリアルに関するガイダンスを公開(201584)米国食品医薬品局(FDA)はナノテクノロジーナ

ノマテリアルを用いた動物用食品の安全や規制に関連

する潜在的な課題についてまとめた企業向け最終ガイ

ダンスを公開したガイダンスは動物用食品用の(1)

ナノマテリアルで作られている(2)材料としてナノ

マテリアルを含んでいるあるいは(3)その他のナ

ノテクノロジー応用を用いている食品添加物が対象と

なっているガイダンスには法的な枠組みについての

検討や食品添加物申請(FAP)の提出の提言などが

盛り込まれているhttpwwwfdagovAnimalVeterinaryNewsEventsCVMUpdatesucm457112

htm

環境 NGOEPA のナノ銀の条件付き登録に異議を唱える(2015730)米国環境保護庁(EPA)は2 件目となるナノ銀を用

いた農薬製品の条件付き登録を認めたこの決定に対

し再検討の申し立てが市民団体より米国連邦第 9 巡

回区控訴審裁判所に提出された申し立ては自然資源

防衛協議会(NRDC)による 1 件と食品安全センター

(CDS)と国際技術評価センター(ICTA)が共同で提

出した 1 件の計 2 件であるいずれの申し立ても法廷

に対してナノ銀含有抗菌殺虫製品 NSPW-L30SS(ま

たは Nanosilva)に対する条件付き登録を認める EPA

の最終告知を無効にするよう求めているNRDC は

EPA が初めてナノ銀製品(HeiQ AGS-20)に対して条

件付き登録を認めた 2011 年にも同様の申し立てを

行っているこの申し立てについて2013 年 11 月 7

日に巡回区裁判所は NDRC の主張の一部を認めた巡

回区裁判所は EPA のリスク評価データの収集方法の判

断には十分な根拠があると認めたもののAGS-20 で

コーティングされた繊維の短期および中期の経口経

皮曝露には低減策の必要なリスク懸念はないとの判断

については無効としたhttpnanotechlawbccom201507ngos-challenge-nanosilvas-conditional-

registration

化学品 4 社ECHA の決定に不服を申し立て(2015729)化学品 4 社JM Huber Finland Oy(フィンランド)

Rhodia Operations SAS(フランス)IQESIL SA(ス

ペイン)Evonik Degussa GmbH(ドイツ)が欧州

化学品庁(ECHA)の情報要求に対する不服申し立て

を行った申し立てはいずれもケイ酸とアルミニウム

ナトリウム塩に関する内容である申し立てのあった

決定は申請登録文書(ドシエ)の評価の際に行われ

たコンプライアンスチェックを受けて 2014 年 12

月 17 日に下されたものであるECHA は化学物質の登

録評価 認可及び制限に関する規則(REACH)の第

10 条 (a)(ii)および附属書Ⅵの第 2 節の要求を満たし

ていないと判断し4 社に対して以下の情報を提出す

るよう求めている

化学品の名称その他の識別名分子および構造

式(附属書Ⅵ21 および 22)

化学品の組成(附属書Ⅵ23)

使用された分析手法の説明(附属書Ⅵ237)

要請を受けたいずれの企業もECHA は形状等級

ナノフォームといった不明確な定義に基づいて情報を

PEN AUGUST 2015 8

要求しており法的な明確性の原則を逸脱していると

主張し不服審査会に対して ECHA の決定を無効とす

るよう求めているhttpnanotechlawbccom201507companies-appeal-echas-requests-for-

information-concerning-nanoforms

カ ナ ダ ナ ノ マ テ リ ア ル 情 報 の 提 供 を 企 業 に 要 求(2015725)カナダ政府は環境大臣名で関係者にナノマテリアル

情報の提供を要求することを 7 月 25 日付官報で告知

した届出の対象となるのは一つまたはそれ以上

の外形寸法あるいは内部または表面の構造が 1 か

ら 100nm の間に収まる物質であって告知に掲載の

リスト(Schedule 1)に収められている物質である

Schedule 1 には 200 を超える化学物質が記載されて

いる2014 年中にSchedule 1 に掲載されている化

学物質を総量で 100kg を超えて製造した者が対象とな

る同様に2014 年中に Schedule 1 に掲載されてい

る化学物質を濃度と状態(単一物質混合物成形

品)を問わず合計 100kg 以上輸入した者も対象とな

る提供が求められている情報は(1)CAS 番号と名称

(2)ナノスケールの形状であると判断した根拠(研究

開発資料技術データ特許データ宣伝推測そ

の他)(3)製造または輸入された総量(kg)(4)当

該の物質が含まれる最終物質混合物成形品に適用

される 6 桁の北米産業分類システム(NAICS)コード

(5)告知に掲載されている 7 桁の物質の機能コード

である届出の期限は 2016 年 2 月 23 日となってい

る以下の物質は届出が免除される(a)カナダを通

過する物質(b)天然由来の物質(c)偶発的に生成

された物質(d)有害廃棄物の輸出入について定めた

Export and Import of Hazardous Waste and Hazardous

Recyclable Material Regulations で定義された有害廃棄

物有害廃棄物に含まれる物質または有害な再生可

能材料であって 2014 年中に許可を得ている物質(e)

殺虫殺菌剤法で定義される害虫防除製品もしくは害虫

防除製品中に含まれる物質であって登録済みの物質

(f)肥料法に従って登録された肥料液体肥料(サプ

リメント)またはそれらに含まれる物質(g)飼料法

によって登録済みの飼料または飼料に含有される物質

(h)種子法に従って登録された種子と混ぜ合わせられ

た物質または種子に添加された物質である

Canada Official Gazzete Vol 149 No 30 25 July

2015 Government Notice

httpwwwgazettegccarp-prp120152015-07-25htmlnotice-avis-eng

phpna1

本情報はキヤノン株式会社の鈴木寿一様よりご提供

いただきました

EPATSCA 第 5 条を改訂(2015720)米国環境保護庁(EPA)は有害物質規制法(TSCA)

第 5 条を改訂する直接最終規則を告示した本改訂に

より製造前届出(PMN)及びその他の書類はEPA

の電子届出システム「CDX」を介して提出することが

可能となる申請者にはPMN のオンライン申請用の

e-PMN ソフトウェアの新たなアクセス方法e-PMN 申

請書の新しい作成方法CDX 登録方法の変更点オン

ラインで「善意の意図に基づく製造」を提出する方法

EPA によって免除が認められていた化学物質の新しい

製造事業所の届出方法について情報が提供される本

改訂によってEPA と事業者双方が TSCA 第5条に基

づく届出の費用管理の負担を削減することにつなが

ると期待されている直接最終規則は 2016 年 1 月 19

日より有効になるh t t p w w w r e g u l a t i o n s g o v d o c u m e n t D e t a i l D = E P A - H Q -

OPPT-2013-0385-0001

EFSA新興リスクに関連する 2014 年の活動を報告(2015710)欧州食品安全機関(EFSA)は新興リスクに関連し

た 2014 年の活動についてまとめた報告書を公表した

EFSA によると新興のリスクの同定方法はさらに進歩

し同定された特定の課題のフォローアップの取り組

みも実施された18 件の課題について検討がなされ

5 件についてはさらなる調査が必要と判断されたま

た蜜蜂の健康化学物質の新興リスクの同定の手法

EU 加盟国の新興リスクに関連するネットワーク新興

リスクの要因についての予備的な研究の結果に関する

4 件の報告書を作成したEFSA の 2012 ~ 2013 年の

新興リスクに関連の取り組みについても報告している

現在進行中の取り組みには複数の化学物質の複合毒

性についての組織的なレビュー蜜蜂の複数の化学物

質への曝露に関する毒性学モデル研究リスク評価の

ためのヒトのバイオモニタリングデータの利用に関す

る研究ヒトのリスク評価のための化学物質の非単調

用量反応効果の研究食品のシアノバクテリアによる

毒性の発生に関する研究であるhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub838ehtm

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

Spilt and found

PEN AUGUST 201511

The latest f indings

from home

PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 3: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 20153

Breaking story

PEN AUGUST 2015 4

複層カーボンナノチューブ(MWNT-7)を対象としたがん原性指針策定について(速報)

8 月 31 日に厚生労働省「第 2 回 化学物質による労働

者の健康障害防止措置に係る検討会」(検討会)が開催

され「化学物質による健康障害を防止するための指針」

(がん原性指針)に盛り込まれるべき内容について議論

された

これまでの経過を簡単にまとめる6 月 23 日の「化学

物質のリスク評価検討会」において労働安全衛生法

第 57 条の 5 に基づくがん原性試験の結果複層カー

ボンナノチューブ(MWNT-7)にがん原性を認めると

の結論が出され労働衛生安全法 28 条第 3 項の規定

に基づきがん原性指針が策定されることとなった

7月 23 日の「第 2 回 発がん性評価ワーキンググルー

プ」においてがん原性指針の対象となる物質につい

て検討され「MWNT-7 相当のもの」あるいは「MWNT-7

に代表されるようなもの」といった表現が適当ではな

いかとの提案が委員より出された一方で7 月 30 日

の「第 3 回 化学物質のリスク評価に係る企画検討会」

において複層カーボンナノチューブ(MWNT-7)は

すでに製造されていないことを理由に労働者のばく露

リスク評価の対象物質からは外された

8 月 31 日の検討会において複層カーボンナノチュー

ブ(MWNT-7)は製造を中止されているが在庫品が

全くない訳ではないので注意喚起の観点からがん原

性指針を公表することが改めて確認された指針の対

象となる物質について「複層カーボンナノチューブ

(MWNT-7)」とされ但し書きで「製造事業者により

当該製品の名称が NT-7NT-7K に変更されたためこ

れら変更後の名称の製品も含む」と記された通常は

化学物質名と併記される CAS 番号は掲載しないと決定

された

当初がん原性指針の案には MWNT-7 に CAS 番号

308068-56-6 が併記されることになっていた検討

会において例外的に CAS 番号ががん原性指針から削

除されることとなった背景には MWNT-7 の CAS 番号

を巡る次のような混乱がある米国の有害物質規制法

(TSCA)や欧州の化学物質の登録評価認可及び制

限に関する規則(REACH)などの化学物質管理のため

のインベントリで様々なカーボンナノチューブが元

素としての「炭素」やグラファイトの CAS 番号で管理

されまた CAS 番号がついていなかったり営業秘密

情報(CBI)として非公開のものも多いこのような状

況に対応するためにカーボンナノチューブに最も短

いナノチューブであるフラーレンまで含めてCAS 番

号 308068-56-6 が割り振られる慣行があったこの

ような状況を正しく把握できないままカーボンナノ

チューブの CAS 番号として受け入れている製造企業も

あった単層なのか多層なのかさえ問わずフラーレ

ンまで包含してしまう CAS 番号が今回のがん原性指

針の対象である MWNT-7 を代表するものではないこと

は明らかであるこのような状況で「MWNT-7(CAS

番号 308068-56-6)相当のもの」といった表現でがん

原性指針に掲載されるとナノ炭素材料すべてに発が

ん性があるということになってしまう

厚 生 労 働 省 は 様 々 な 情 報 を 精 査 し た う え で

「MWNT-7 相当のもの」あるいは「MWNT-7 に代表さ

れるようなもの」という表現は指針の対象物質の説

明とするには適当ではないと判断したものと思われる

今後検討会では「指針対象物質の作業環境測定の方

法(案)」および「使用すべき保護具(案)」について

内容を詰める予定である作業環境測定の方法として

炭素分析法と高速液体クロマトグラフ分析方法が提案

されているまた使用すべき保護具については平成

21 年 3 月 31 日付基発第 0331013 号「ナノマテリア

ルに対するばく露防止等のための予防的対応について」

に沿った対応が提案されている

参考資料

平成 21 年 3 月 31 日付基発第 0331013 号「ナノマテ

リアルに対するばく露防止等のための予防的対応につ

いて」httpwwwjnioshgojppublicationdochoukokunanofilesmhlw

Notification_0331013pdf

PEN 関谷瑞木

PEN AUGUST 20155

The latest f indings from abroad

PEN AUGUST 2015 6

ドイツ国家プロジェクトで環境中のナノマテリアルのリスク評価手法開発(2015819)ドイツで製品から排出されたナノマテリアルの人や

環境へのリスクを評価するための革新的手法の開発

を目指すプロジェクト NanoUmwelt が進められてい

るNanoUmwelt は 2014 年 10 月に国家プロジェク

トとして開始され企業研究機関連邦および州政

府など 11 の企業組織が協力しているNanoCare プ

ログラムの枠組みで進められドイツ連邦教育研究

省(BMBF)から 3 年間で 180 万ユーロが投資される

NanoUmwelt ではナノマテリアルのライフサイクル

蓄積毒性に取り組んでいる様々な環境に取り込ま

れたナノマテリアルを定量化しそれぞれの環境でナ

ノマテリアルの挙動のキャラクタリゼーションを行う

ことを目標としているまた環境やヒト試料中の微

量のナノマテリアルを検出できる高い精度の手法を開

発することも視野に入れているNanoUmwelt の成果

は BMBF のナノマテリアルのデータベース DaNa20 に

収められるhttpwwwchemeuropecomennews154159on-the-track-of-nanomaterials

html

英国 HSLナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環境曝露の評価と管理手法について報告書を公開

(2015818)英国安全衛生庁(HSE)に属する安全衛生研究所(HSL)

がナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環

境曝露の評価と管理手法についてまとめた「Summary

of work undertaken to assess workplace exposure

and control measures during the manufacture and

handling of engineered nanomaterials」 を 公 開 し た

HSE と HSL はナノマテリアルを製造またはナノマテ

リアルを使用している企業を特定しその参加を促し

たしかし実際に本調査プロジェクトに参加を申し

出たのは 4 社にとどまったHSL は調査の対象となっ

た企業とナノマテリアルは数が少なく限定されたもの

であり調査結果を一般化しすぎないように注意すべ

きであると断っている調査プロジェクトの目的は

企業を訪れて製造取り扱い使用の際の大気中の

ナノマテリアルへの曝露を評価することさらにナ

ノマテリアルへの曝露を低減するための管理手法の有

効性を評価することであった本調査によって得られ

た重要な知見はナノマテリアルの製造取り扱い

使用の際に行われている複数の作業や活動と浮遊ナノ

マテリアルへの曝露の可能性既存の優れた衛生管

理慣行が浮遊ナノマテリアルへの曝露の低減に対して

有効であると考えらしたがってナノマテリアルを

扱う様々な作業で用いられる管理策をきちんと評価す

ることが重要であること浮遊ナノマテリアルの排

出を監視する小規模事業所向き曝露モニタリングプラ

ンを評価し有効性と費用効果を確認したことなど

であるhttpnanotechlawbccom201508uk-report-assesses-workplace-exposure-

and-control-measures-during-the-manufacture-and-handling-of-engineered-

nanomaterials

「Summary of work undertaken to assess workplace

exposure and control measures during the manufacture

and handling of engineered nanomaterials」httpwwwhsegovukresearchrrpdfrr1068pdf

エクセター大学の研究チーム着底性の水生生物へのナノ粒子の影響を検討(2015813)エクセター大学の研究チームが外壁の装飾に塗られ

ている煉瓦用塗料やその他の家庭用製品から排出され

る工業ナノ粒子が水生生物に及ぼす影響について調査

した調査によるとナノ粒子が水と接触し「変化」し

その変化したナノ粒子が水底の沈殿物へそして着底

性の水生生物へと移動してゆくことで水生生物に影響

が及ぶ可能性があるという沈殿物は水中生態系を良

好に保つために重要な役割を果たしているが沈殿物

へ相当な量のナノ粒子が沈み込む可能性があると推定

されたエクセター大学の研究者はナノ粒子が水中

に排出された後沈殿する前に変形することを考慮に

入れることがナノ粒子が現実的な環境に及ぼす影響

を調査する際に重要であると考えているhttpwwwexeteracuknewsfeaturednewstitle_465207_enhtml

EPA廃水中のナノマテリアルの評価を継続(201584)米国環境保護庁(EPA)は「2014 年版最終排水ガ

イ ド ラ イ ン プ ロ グ ラ ム プ ラ ン(Final 2014 Effluent

Guidelines Program Plan)」(2014 年版排水ガイドラ

イン)を公開した2014 年版排水ガイドラインには

産業廃水中のナノマテリアルの評価結果がまとめられ

ているEPA は産業廃水中のナノマテリアルについて

製造や加工の方法によっては廃水が発生する可能性

があるしかし発生量と廃棄物処理業務ついて文書

化されていないナノマテリアルの毒性によるハザー

PEN AUGUST 20157

ドは実験的には確認されているが環境や人体へのリ

スクについては良く分かっていない排出された産

業廃水中のナノマテリアルの環境中運命や曝露につい

ての研究はほとんどなされていないなどの知見がレ

ビューによって得られたとしているまたさらなる

研究が必要とされる分野として(1)産業廃水中のナ

ノマテリアルの検出とキャラクタリゼーションのため

の標準的なサンプリング方法の開発(2)適切な形状

と濃度を考慮に入れたナノマテリアルの毒性の影響と

潜在的な産業廃水中での生起の評価(3)ナノマテリ

アルを使用する施設生産量製造加工中に発生

廃棄される廃棄物の全体像の明確化(4)産業廃水中

でのナノマテリアルの運命変形処理の評価とキャ

ラクタリゼーションの 4 分野をあげているEPA は

今後の年次評価でも継続してナノマテリアルに注目す

るとともにデータの不足を埋めるような新しい知見

を収集すると述べているhttpnanotechlawbccom201508epa-will-continue-review-of-engineered-

nanomaterials-in-wastewater

排水ガイドラインは表層水および公共下水処理場

に排出される産業廃水を対象にした連邦政府が定め

る技術標準水質汚染防止法の Section 304 (m) の規

定によってEPA は排水ガイドラインの修正排水

ガイドラインの作成が必要な新しい産業カテゴリの同

定などのためのプランを作成するよう求められている

そのためEPA は 2 年に一度準備段階のプランをパ

ブリックコメントのために公開しパブリックコメン

トを反映した最終プランを作成している

FDAペットフードや飼料中のナノマテリアルに関するガイダンスを公開(201584)米国食品医薬品局(FDA)はナノテクノロジーナ

ノマテリアルを用いた動物用食品の安全や規制に関連

する潜在的な課題についてまとめた企業向け最終ガイ

ダンスを公開したガイダンスは動物用食品用の(1)

ナノマテリアルで作られている(2)材料としてナノ

マテリアルを含んでいるあるいは(3)その他のナ

ノテクノロジー応用を用いている食品添加物が対象と

なっているガイダンスには法的な枠組みについての

検討や食品添加物申請(FAP)の提出の提言などが

盛り込まれているhttpwwwfdagovAnimalVeterinaryNewsEventsCVMUpdatesucm457112

htm

環境 NGOEPA のナノ銀の条件付き登録に異議を唱える(2015730)米国環境保護庁(EPA)は2 件目となるナノ銀を用

いた農薬製品の条件付き登録を認めたこの決定に対

し再検討の申し立てが市民団体より米国連邦第 9 巡

回区控訴審裁判所に提出された申し立ては自然資源

防衛協議会(NRDC)による 1 件と食品安全センター

(CDS)と国際技術評価センター(ICTA)が共同で提

出した 1 件の計 2 件であるいずれの申し立ても法廷

に対してナノ銀含有抗菌殺虫製品 NSPW-L30SS(ま

たは Nanosilva)に対する条件付き登録を認める EPA

の最終告知を無効にするよう求めているNRDC は

EPA が初めてナノ銀製品(HeiQ AGS-20)に対して条

件付き登録を認めた 2011 年にも同様の申し立てを

行っているこの申し立てについて2013 年 11 月 7

日に巡回区裁判所は NDRC の主張の一部を認めた巡

回区裁判所は EPA のリスク評価データの収集方法の判

断には十分な根拠があると認めたもののAGS-20 で

コーティングされた繊維の短期および中期の経口経

皮曝露には低減策の必要なリスク懸念はないとの判断

については無効としたhttpnanotechlawbccom201507ngos-challenge-nanosilvas-conditional-

registration

化学品 4 社ECHA の決定に不服を申し立て(2015729)化学品 4 社JM Huber Finland Oy(フィンランド)

Rhodia Operations SAS(フランス)IQESIL SA(ス

ペイン)Evonik Degussa GmbH(ドイツ)が欧州

化学品庁(ECHA)の情報要求に対する不服申し立て

を行った申し立てはいずれもケイ酸とアルミニウム

ナトリウム塩に関する内容である申し立てのあった

決定は申請登録文書(ドシエ)の評価の際に行われ

たコンプライアンスチェックを受けて 2014 年 12

月 17 日に下されたものであるECHA は化学物質の登

録評価 認可及び制限に関する規則(REACH)の第

10 条 (a)(ii)および附属書Ⅵの第 2 節の要求を満たし

ていないと判断し4 社に対して以下の情報を提出す

るよう求めている

化学品の名称その他の識別名分子および構造

式(附属書Ⅵ21 および 22)

化学品の組成(附属書Ⅵ23)

使用された分析手法の説明(附属書Ⅵ237)

要請を受けたいずれの企業もECHA は形状等級

ナノフォームといった不明確な定義に基づいて情報を

PEN AUGUST 2015 8

要求しており法的な明確性の原則を逸脱していると

主張し不服審査会に対して ECHA の決定を無効とす

るよう求めているhttpnanotechlawbccom201507companies-appeal-echas-requests-for-

information-concerning-nanoforms

カ ナ ダ ナ ノ マ テ リ ア ル 情 報 の 提 供 を 企 業 に 要 求(2015725)カナダ政府は環境大臣名で関係者にナノマテリアル

情報の提供を要求することを 7 月 25 日付官報で告知

した届出の対象となるのは一つまたはそれ以上

の外形寸法あるいは内部または表面の構造が 1 か

ら 100nm の間に収まる物質であって告知に掲載の

リスト(Schedule 1)に収められている物質である

Schedule 1 には 200 を超える化学物質が記載されて

いる2014 年中にSchedule 1 に掲載されている化

学物質を総量で 100kg を超えて製造した者が対象とな

る同様に2014 年中に Schedule 1 に掲載されてい

る化学物質を濃度と状態(単一物質混合物成形

品)を問わず合計 100kg 以上輸入した者も対象とな

る提供が求められている情報は(1)CAS 番号と名称

(2)ナノスケールの形状であると判断した根拠(研究

開発資料技術データ特許データ宣伝推測そ

の他)(3)製造または輸入された総量(kg)(4)当

該の物質が含まれる最終物質混合物成形品に適用

される 6 桁の北米産業分類システム(NAICS)コード

(5)告知に掲載されている 7 桁の物質の機能コード

である届出の期限は 2016 年 2 月 23 日となってい

る以下の物質は届出が免除される(a)カナダを通

過する物質(b)天然由来の物質(c)偶発的に生成

された物質(d)有害廃棄物の輸出入について定めた

Export and Import of Hazardous Waste and Hazardous

Recyclable Material Regulations で定義された有害廃棄

物有害廃棄物に含まれる物質または有害な再生可

能材料であって 2014 年中に許可を得ている物質(e)

殺虫殺菌剤法で定義される害虫防除製品もしくは害虫

防除製品中に含まれる物質であって登録済みの物質

(f)肥料法に従って登録された肥料液体肥料(サプ

リメント)またはそれらに含まれる物質(g)飼料法

によって登録済みの飼料または飼料に含有される物質

(h)種子法に従って登録された種子と混ぜ合わせられ

た物質または種子に添加された物質である

Canada Official Gazzete Vol 149 No 30 25 July

2015 Government Notice

httpwwwgazettegccarp-prp120152015-07-25htmlnotice-avis-eng

phpna1

本情報はキヤノン株式会社の鈴木寿一様よりご提供

いただきました

EPATSCA 第 5 条を改訂(2015720)米国環境保護庁(EPA)は有害物質規制法(TSCA)

第 5 条を改訂する直接最終規則を告示した本改訂に

より製造前届出(PMN)及びその他の書類はEPA

の電子届出システム「CDX」を介して提出することが

可能となる申請者にはPMN のオンライン申請用の

e-PMN ソフトウェアの新たなアクセス方法e-PMN 申

請書の新しい作成方法CDX 登録方法の変更点オン

ラインで「善意の意図に基づく製造」を提出する方法

EPA によって免除が認められていた化学物質の新しい

製造事業所の届出方法について情報が提供される本

改訂によってEPA と事業者双方が TSCA 第5条に基

づく届出の費用管理の負担を削減することにつなが

ると期待されている直接最終規則は 2016 年 1 月 19

日より有効になるh t t p w w w r e g u l a t i o n s g o v d o c u m e n t D e t a i l D = E P A - H Q -

OPPT-2013-0385-0001

EFSA新興リスクに関連する 2014 年の活動を報告(2015710)欧州食品安全機関(EFSA)は新興リスクに関連し

た 2014 年の活動についてまとめた報告書を公表した

EFSA によると新興のリスクの同定方法はさらに進歩

し同定された特定の課題のフォローアップの取り組

みも実施された18 件の課題について検討がなされ

5 件についてはさらなる調査が必要と判断されたま

た蜜蜂の健康化学物質の新興リスクの同定の手法

EU 加盟国の新興リスクに関連するネットワーク新興

リスクの要因についての予備的な研究の結果に関する

4 件の報告書を作成したEFSA の 2012 ~ 2013 年の

新興リスクに関連の取り組みについても報告している

現在進行中の取り組みには複数の化学物質の複合毒

性についての組織的なレビュー蜜蜂の複数の化学物

質への曝露に関する毒性学モデル研究リスク評価の

ためのヒトのバイオモニタリングデータの利用に関す

る研究ヒトのリスク評価のための化学物質の非単調

用量反応効果の研究食品のシアノバクテリアによる

毒性の発生に関する研究であるhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub838ehtm

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

Spilt and found

PEN AUGUST 201511

The latest f indings

from home

PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 4: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 4

複層カーボンナノチューブ(MWNT-7)を対象としたがん原性指針策定について(速報)

8 月 31 日に厚生労働省「第 2 回 化学物質による労働

者の健康障害防止措置に係る検討会」(検討会)が開催

され「化学物質による健康障害を防止するための指針」

(がん原性指針)に盛り込まれるべき内容について議論

された

これまでの経過を簡単にまとめる6 月 23 日の「化学

物質のリスク評価検討会」において労働安全衛生法

第 57 条の 5 に基づくがん原性試験の結果複層カー

ボンナノチューブ(MWNT-7)にがん原性を認めると

の結論が出され労働衛生安全法 28 条第 3 項の規定

に基づきがん原性指針が策定されることとなった

7月 23 日の「第 2 回 発がん性評価ワーキンググルー

プ」においてがん原性指針の対象となる物質につい

て検討され「MWNT-7 相当のもの」あるいは「MWNT-7

に代表されるようなもの」といった表現が適当ではな

いかとの提案が委員より出された一方で7 月 30 日

の「第 3 回 化学物質のリスク評価に係る企画検討会」

において複層カーボンナノチューブ(MWNT-7)は

すでに製造されていないことを理由に労働者のばく露

リスク評価の対象物質からは外された

8 月 31 日の検討会において複層カーボンナノチュー

ブ(MWNT-7)は製造を中止されているが在庫品が

全くない訳ではないので注意喚起の観点からがん原

性指針を公表することが改めて確認された指針の対

象となる物質について「複層カーボンナノチューブ

(MWNT-7)」とされ但し書きで「製造事業者により

当該製品の名称が NT-7NT-7K に変更されたためこ

れら変更後の名称の製品も含む」と記された通常は

化学物質名と併記される CAS 番号は掲載しないと決定

された

当初がん原性指針の案には MWNT-7 に CAS 番号

308068-56-6 が併記されることになっていた検討

会において例外的に CAS 番号ががん原性指針から削

除されることとなった背景には MWNT-7 の CAS 番号

を巡る次のような混乱がある米国の有害物質規制法

(TSCA)や欧州の化学物質の登録評価認可及び制

限に関する規則(REACH)などの化学物質管理のため

のインベントリで様々なカーボンナノチューブが元

素としての「炭素」やグラファイトの CAS 番号で管理

されまた CAS 番号がついていなかったり営業秘密

情報(CBI)として非公開のものも多いこのような状

況に対応するためにカーボンナノチューブに最も短

いナノチューブであるフラーレンまで含めてCAS 番

号 308068-56-6 が割り振られる慣行があったこの

ような状況を正しく把握できないままカーボンナノ

チューブの CAS 番号として受け入れている製造企業も

あった単層なのか多層なのかさえ問わずフラーレ

ンまで包含してしまう CAS 番号が今回のがん原性指

針の対象である MWNT-7 を代表するものではないこと

は明らかであるこのような状況で「MWNT-7(CAS

番号 308068-56-6)相当のもの」といった表現でがん

原性指針に掲載されるとナノ炭素材料すべてに発が

ん性があるということになってしまう

厚 生 労 働 省 は 様 々 な 情 報 を 精 査 し た う え で

「MWNT-7 相当のもの」あるいは「MWNT-7 に代表さ

れるようなもの」という表現は指針の対象物質の説

明とするには適当ではないと判断したものと思われる

今後検討会では「指針対象物質の作業環境測定の方

法(案)」および「使用すべき保護具(案)」について

内容を詰める予定である作業環境測定の方法として

炭素分析法と高速液体クロマトグラフ分析方法が提案

されているまた使用すべき保護具については平成

21 年 3 月 31 日付基発第 0331013 号「ナノマテリア

ルに対するばく露防止等のための予防的対応について」

に沿った対応が提案されている

参考資料

平成 21 年 3 月 31 日付基発第 0331013 号「ナノマテ

リアルに対するばく露防止等のための予防的対応につ

いて」httpwwwjnioshgojppublicationdochoukokunanofilesmhlw

Notification_0331013pdf

PEN 関谷瑞木

PEN AUGUST 20155

The latest f indings from abroad

PEN AUGUST 2015 6

ドイツ国家プロジェクトで環境中のナノマテリアルのリスク評価手法開発(2015819)ドイツで製品から排出されたナノマテリアルの人や

環境へのリスクを評価するための革新的手法の開発

を目指すプロジェクト NanoUmwelt が進められてい

るNanoUmwelt は 2014 年 10 月に国家プロジェク

トとして開始され企業研究機関連邦および州政

府など 11 の企業組織が協力しているNanoCare プ

ログラムの枠組みで進められドイツ連邦教育研究

省(BMBF)から 3 年間で 180 万ユーロが投資される

NanoUmwelt ではナノマテリアルのライフサイクル

蓄積毒性に取り組んでいる様々な環境に取り込ま

れたナノマテリアルを定量化しそれぞれの環境でナ

ノマテリアルの挙動のキャラクタリゼーションを行う

ことを目標としているまた環境やヒト試料中の微

量のナノマテリアルを検出できる高い精度の手法を開

発することも視野に入れているNanoUmwelt の成果

は BMBF のナノマテリアルのデータベース DaNa20 に

収められるhttpwwwchemeuropecomennews154159on-the-track-of-nanomaterials

html

英国 HSLナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環境曝露の評価と管理手法について報告書を公開

(2015818)英国安全衛生庁(HSE)に属する安全衛生研究所(HSL)

がナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環

境曝露の評価と管理手法についてまとめた「Summary

of work undertaken to assess workplace exposure

and control measures during the manufacture and

handling of engineered nanomaterials」 を 公 開 し た

HSE と HSL はナノマテリアルを製造またはナノマテ

リアルを使用している企業を特定しその参加を促し

たしかし実際に本調査プロジェクトに参加を申し

出たのは 4 社にとどまったHSL は調査の対象となっ

た企業とナノマテリアルは数が少なく限定されたもの

であり調査結果を一般化しすぎないように注意すべ

きであると断っている調査プロジェクトの目的は

企業を訪れて製造取り扱い使用の際の大気中の

ナノマテリアルへの曝露を評価することさらにナ

ノマテリアルへの曝露を低減するための管理手法の有

効性を評価することであった本調査によって得られ

た重要な知見はナノマテリアルの製造取り扱い

使用の際に行われている複数の作業や活動と浮遊ナノ

マテリアルへの曝露の可能性既存の優れた衛生管

理慣行が浮遊ナノマテリアルへの曝露の低減に対して

有効であると考えらしたがってナノマテリアルを

扱う様々な作業で用いられる管理策をきちんと評価す

ることが重要であること浮遊ナノマテリアルの排

出を監視する小規模事業所向き曝露モニタリングプラ

ンを評価し有効性と費用効果を確認したことなど

であるhttpnanotechlawbccom201508uk-report-assesses-workplace-exposure-

and-control-measures-during-the-manufacture-and-handling-of-engineered-

nanomaterials

「Summary of work undertaken to assess workplace

exposure and control measures during the manufacture

and handling of engineered nanomaterials」httpwwwhsegovukresearchrrpdfrr1068pdf

エクセター大学の研究チーム着底性の水生生物へのナノ粒子の影響を検討(2015813)エクセター大学の研究チームが外壁の装飾に塗られ

ている煉瓦用塗料やその他の家庭用製品から排出され

る工業ナノ粒子が水生生物に及ぼす影響について調査

した調査によるとナノ粒子が水と接触し「変化」し

その変化したナノ粒子が水底の沈殿物へそして着底

性の水生生物へと移動してゆくことで水生生物に影響

が及ぶ可能性があるという沈殿物は水中生態系を良

好に保つために重要な役割を果たしているが沈殿物

へ相当な量のナノ粒子が沈み込む可能性があると推定

されたエクセター大学の研究者はナノ粒子が水中

に排出された後沈殿する前に変形することを考慮に

入れることがナノ粒子が現実的な環境に及ぼす影響

を調査する際に重要であると考えているhttpwwwexeteracuknewsfeaturednewstitle_465207_enhtml

EPA廃水中のナノマテリアルの評価を継続(201584)米国環境保護庁(EPA)は「2014 年版最終排水ガ

イ ド ラ イ ン プ ロ グ ラ ム プ ラ ン(Final 2014 Effluent

Guidelines Program Plan)」(2014 年版排水ガイドラ

イン)を公開した2014 年版排水ガイドラインには

産業廃水中のナノマテリアルの評価結果がまとめられ

ているEPA は産業廃水中のナノマテリアルについて

製造や加工の方法によっては廃水が発生する可能性

があるしかし発生量と廃棄物処理業務ついて文書

化されていないナノマテリアルの毒性によるハザー

PEN AUGUST 20157

ドは実験的には確認されているが環境や人体へのリ

スクについては良く分かっていない排出された産

業廃水中のナノマテリアルの環境中運命や曝露につい

ての研究はほとんどなされていないなどの知見がレ

ビューによって得られたとしているまたさらなる

研究が必要とされる分野として(1)産業廃水中のナ

ノマテリアルの検出とキャラクタリゼーションのため

の標準的なサンプリング方法の開発(2)適切な形状

と濃度を考慮に入れたナノマテリアルの毒性の影響と

潜在的な産業廃水中での生起の評価(3)ナノマテリ

アルを使用する施設生産量製造加工中に発生

廃棄される廃棄物の全体像の明確化(4)産業廃水中

でのナノマテリアルの運命変形処理の評価とキャ

ラクタリゼーションの 4 分野をあげているEPA は

今後の年次評価でも継続してナノマテリアルに注目す

るとともにデータの不足を埋めるような新しい知見

を収集すると述べているhttpnanotechlawbccom201508epa-will-continue-review-of-engineered-

nanomaterials-in-wastewater

排水ガイドラインは表層水および公共下水処理場

に排出される産業廃水を対象にした連邦政府が定め

る技術標準水質汚染防止法の Section 304 (m) の規

定によってEPA は排水ガイドラインの修正排水

ガイドラインの作成が必要な新しい産業カテゴリの同

定などのためのプランを作成するよう求められている

そのためEPA は 2 年に一度準備段階のプランをパ

ブリックコメントのために公開しパブリックコメン

トを反映した最終プランを作成している

FDAペットフードや飼料中のナノマテリアルに関するガイダンスを公開(201584)米国食品医薬品局(FDA)はナノテクノロジーナ

ノマテリアルを用いた動物用食品の安全や規制に関連

する潜在的な課題についてまとめた企業向け最終ガイ

ダンスを公開したガイダンスは動物用食品用の(1)

ナノマテリアルで作られている(2)材料としてナノ

マテリアルを含んでいるあるいは(3)その他のナ

ノテクノロジー応用を用いている食品添加物が対象と

なっているガイダンスには法的な枠組みについての

検討や食品添加物申請(FAP)の提出の提言などが

盛り込まれているhttpwwwfdagovAnimalVeterinaryNewsEventsCVMUpdatesucm457112

htm

環境 NGOEPA のナノ銀の条件付き登録に異議を唱える(2015730)米国環境保護庁(EPA)は2 件目となるナノ銀を用

いた農薬製品の条件付き登録を認めたこの決定に対

し再検討の申し立てが市民団体より米国連邦第 9 巡

回区控訴審裁判所に提出された申し立ては自然資源

防衛協議会(NRDC)による 1 件と食品安全センター

(CDS)と国際技術評価センター(ICTA)が共同で提

出した 1 件の計 2 件であるいずれの申し立ても法廷

に対してナノ銀含有抗菌殺虫製品 NSPW-L30SS(ま

たは Nanosilva)に対する条件付き登録を認める EPA

の最終告知を無効にするよう求めているNRDC は

EPA が初めてナノ銀製品(HeiQ AGS-20)に対して条

件付き登録を認めた 2011 年にも同様の申し立てを

行っているこの申し立てについて2013 年 11 月 7

日に巡回区裁判所は NDRC の主張の一部を認めた巡

回区裁判所は EPA のリスク評価データの収集方法の判

断には十分な根拠があると認めたもののAGS-20 で

コーティングされた繊維の短期および中期の経口経

皮曝露には低減策の必要なリスク懸念はないとの判断

については無効としたhttpnanotechlawbccom201507ngos-challenge-nanosilvas-conditional-

registration

化学品 4 社ECHA の決定に不服を申し立て(2015729)化学品 4 社JM Huber Finland Oy(フィンランド)

Rhodia Operations SAS(フランス)IQESIL SA(ス

ペイン)Evonik Degussa GmbH(ドイツ)が欧州

化学品庁(ECHA)の情報要求に対する不服申し立て

を行った申し立てはいずれもケイ酸とアルミニウム

ナトリウム塩に関する内容である申し立てのあった

決定は申請登録文書(ドシエ)の評価の際に行われ

たコンプライアンスチェックを受けて 2014 年 12

月 17 日に下されたものであるECHA は化学物質の登

録評価 認可及び制限に関する規則(REACH)の第

10 条 (a)(ii)および附属書Ⅵの第 2 節の要求を満たし

ていないと判断し4 社に対して以下の情報を提出す

るよう求めている

化学品の名称その他の識別名分子および構造

式(附属書Ⅵ21 および 22)

化学品の組成(附属書Ⅵ23)

使用された分析手法の説明(附属書Ⅵ237)

要請を受けたいずれの企業もECHA は形状等級

ナノフォームといった不明確な定義に基づいて情報を

PEN AUGUST 2015 8

要求しており法的な明確性の原則を逸脱していると

主張し不服審査会に対して ECHA の決定を無効とす

るよう求めているhttpnanotechlawbccom201507companies-appeal-echas-requests-for-

information-concerning-nanoforms

カ ナ ダ ナ ノ マ テ リ ア ル 情 報 の 提 供 を 企 業 に 要 求(2015725)カナダ政府は環境大臣名で関係者にナノマテリアル

情報の提供を要求することを 7 月 25 日付官報で告知

した届出の対象となるのは一つまたはそれ以上

の外形寸法あるいは内部または表面の構造が 1 か

ら 100nm の間に収まる物質であって告知に掲載の

リスト(Schedule 1)に収められている物質である

Schedule 1 には 200 を超える化学物質が記載されて

いる2014 年中にSchedule 1 に掲載されている化

学物質を総量で 100kg を超えて製造した者が対象とな

る同様に2014 年中に Schedule 1 に掲載されてい

る化学物質を濃度と状態(単一物質混合物成形

品)を問わず合計 100kg 以上輸入した者も対象とな

る提供が求められている情報は(1)CAS 番号と名称

(2)ナノスケールの形状であると判断した根拠(研究

開発資料技術データ特許データ宣伝推測そ

の他)(3)製造または輸入された総量(kg)(4)当

該の物質が含まれる最終物質混合物成形品に適用

される 6 桁の北米産業分類システム(NAICS)コード

(5)告知に掲載されている 7 桁の物質の機能コード

である届出の期限は 2016 年 2 月 23 日となってい

る以下の物質は届出が免除される(a)カナダを通

過する物質(b)天然由来の物質(c)偶発的に生成

された物質(d)有害廃棄物の輸出入について定めた

Export and Import of Hazardous Waste and Hazardous

Recyclable Material Regulations で定義された有害廃棄

物有害廃棄物に含まれる物質または有害な再生可

能材料であって 2014 年中に許可を得ている物質(e)

殺虫殺菌剤法で定義される害虫防除製品もしくは害虫

防除製品中に含まれる物質であって登録済みの物質

(f)肥料法に従って登録された肥料液体肥料(サプ

リメント)またはそれらに含まれる物質(g)飼料法

によって登録済みの飼料または飼料に含有される物質

(h)種子法に従って登録された種子と混ぜ合わせられ

た物質または種子に添加された物質である

Canada Official Gazzete Vol 149 No 30 25 July

2015 Government Notice

httpwwwgazettegccarp-prp120152015-07-25htmlnotice-avis-eng

phpna1

本情報はキヤノン株式会社の鈴木寿一様よりご提供

いただきました

EPATSCA 第 5 条を改訂(2015720)米国環境保護庁(EPA)は有害物質規制法(TSCA)

第 5 条を改訂する直接最終規則を告示した本改訂に

より製造前届出(PMN)及びその他の書類はEPA

の電子届出システム「CDX」を介して提出することが

可能となる申請者にはPMN のオンライン申請用の

e-PMN ソフトウェアの新たなアクセス方法e-PMN 申

請書の新しい作成方法CDX 登録方法の変更点オン

ラインで「善意の意図に基づく製造」を提出する方法

EPA によって免除が認められていた化学物質の新しい

製造事業所の届出方法について情報が提供される本

改訂によってEPA と事業者双方が TSCA 第5条に基

づく届出の費用管理の負担を削減することにつなが

ると期待されている直接最終規則は 2016 年 1 月 19

日より有効になるh t t p w w w r e g u l a t i o n s g o v d o c u m e n t D e t a i l D = E P A - H Q -

OPPT-2013-0385-0001

EFSA新興リスクに関連する 2014 年の活動を報告(2015710)欧州食品安全機関(EFSA)は新興リスクに関連し

た 2014 年の活動についてまとめた報告書を公表した

EFSA によると新興のリスクの同定方法はさらに進歩

し同定された特定の課題のフォローアップの取り組

みも実施された18 件の課題について検討がなされ

5 件についてはさらなる調査が必要と判断されたま

た蜜蜂の健康化学物質の新興リスクの同定の手法

EU 加盟国の新興リスクに関連するネットワーク新興

リスクの要因についての予備的な研究の結果に関する

4 件の報告書を作成したEFSA の 2012 ~ 2013 年の

新興リスクに関連の取り組みについても報告している

現在進行中の取り組みには複数の化学物質の複合毒

性についての組織的なレビュー蜜蜂の複数の化学物

質への曝露に関する毒性学モデル研究リスク評価の

ためのヒトのバイオモニタリングデータの利用に関す

る研究ヒトのリスク評価のための化学物質の非単調

用量反応効果の研究食品のシアノバクテリアによる

毒性の発生に関する研究であるhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub838ehtm

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

Spilt and found

PEN AUGUST 201511

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PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 5: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 20155

The latest f indings from abroad

PEN AUGUST 2015 6

ドイツ国家プロジェクトで環境中のナノマテリアルのリスク評価手法開発(2015819)ドイツで製品から排出されたナノマテリアルの人や

環境へのリスクを評価するための革新的手法の開発

を目指すプロジェクト NanoUmwelt が進められてい

るNanoUmwelt は 2014 年 10 月に国家プロジェク

トとして開始され企業研究機関連邦および州政

府など 11 の企業組織が協力しているNanoCare プ

ログラムの枠組みで進められドイツ連邦教育研究

省(BMBF)から 3 年間で 180 万ユーロが投資される

NanoUmwelt ではナノマテリアルのライフサイクル

蓄積毒性に取り組んでいる様々な環境に取り込ま

れたナノマテリアルを定量化しそれぞれの環境でナ

ノマテリアルの挙動のキャラクタリゼーションを行う

ことを目標としているまた環境やヒト試料中の微

量のナノマテリアルを検出できる高い精度の手法を開

発することも視野に入れているNanoUmwelt の成果

は BMBF のナノマテリアルのデータベース DaNa20 に

収められるhttpwwwchemeuropecomennews154159on-the-track-of-nanomaterials

html

英国 HSLナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環境曝露の評価と管理手法について報告書を公開

(2015818)英国安全衛生庁(HSE)に属する安全衛生研究所(HSL)

がナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環

境曝露の評価と管理手法についてまとめた「Summary

of work undertaken to assess workplace exposure

and control measures during the manufacture and

handling of engineered nanomaterials」 を 公 開 し た

HSE と HSL はナノマテリアルを製造またはナノマテ

リアルを使用している企業を特定しその参加を促し

たしかし実際に本調査プロジェクトに参加を申し

出たのは 4 社にとどまったHSL は調査の対象となっ

た企業とナノマテリアルは数が少なく限定されたもの

であり調査結果を一般化しすぎないように注意すべ

きであると断っている調査プロジェクトの目的は

企業を訪れて製造取り扱い使用の際の大気中の

ナノマテリアルへの曝露を評価することさらにナ

ノマテリアルへの曝露を低減するための管理手法の有

効性を評価することであった本調査によって得られ

た重要な知見はナノマテリアルの製造取り扱い

使用の際に行われている複数の作業や活動と浮遊ナノ

マテリアルへの曝露の可能性既存の優れた衛生管

理慣行が浮遊ナノマテリアルへの曝露の低減に対して

有効であると考えらしたがってナノマテリアルを

扱う様々な作業で用いられる管理策をきちんと評価す

ることが重要であること浮遊ナノマテリアルの排

出を監視する小規模事業所向き曝露モニタリングプラ

ンを評価し有効性と費用効果を確認したことなど

であるhttpnanotechlawbccom201508uk-report-assesses-workplace-exposure-

and-control-measures-during-the-manufacture-and-handling-of-engineered-

nanomaterials

「Summary of work undertaken to assess workplace

exposure and control measures during the manufacture

and handling of engineered nanomaterials」httpwwwhsegovukresearchrrpdfrr1068pdf

エクセター大学の研究チーム着底性の水生生物へのナノ粒子の影響を検討(2015813)エクセター大学の研究チームが外壁の装飾に塗られ

ている煉瓦用塗料やその他の家庭用製品から排出され

る工業ナノ粒子が水生生物に及ぼす影響について調査

した調査によるとナノ粒子が水と接触し「変化」し

その変化したナノ粒子が水底の沈殿物へそして着底

性の水生生物へと移動してゆくことで水生生物に影響

が及ぶ可能性があるという沈殿物は水中生態系を良

好に保つために重要な役割を果たしているが沈殿物

へ相当な量のナノ粒子が沈み込む可能性があると推定

されたエクセター大学の研究者はナノ粒子が水中

に排出された後沈殿する前に変形することを考慮に

入れることがナノ粒子が現実的な環境に及ぼす影響

を調査する際に重要であると考えているhttpwwwexeteracuknewsfeaturednewstitle_465207_enhtml

EPA廃水中のナノマテリアルの評価を継続(201584)米国環境保護庁(EPA)は「2014 年版最終排水ガ

イ ド ラ イ ン プ ロ グ ラ ム プ ラ ン(Final 2014 Effluent

Guidelines Program Plan)」(2014 年版排水ガイドラ

イン)を公開した2014 年版排水ガイドラインには

産業廃水中のナノマテリアルの評価結果がまとめられ

ているEPA は産業廃水中のナノマテリアルについて

製造や加工の方法によっては廃水が発生する可能性

があるしかし発生量と廃棄物処理業務ついて文書

化されていないナノマテリアルの毒性によるハザー

PEN AUGUST 20157

ドは実験的には確認されているが環境や人体へのリ

スクについては良く分かっていない排出された産

業廃水中のナノマテリアルの環境中運命や曝露につい

ての研究はほとんどなされていないなどの知見がレ

ビューによって得られたとしているまたさらなる

研究が必要とされる分野として(1)産業廃水中のナ

ノマテリアルの検出とキャラクタリゼーションのため

の標準的なサンプリング方法の開発(2)適切な形状

と濃度を考慮に入れたナノマテリアルの毒性の影響と

潜在的な産業廃水中での生起の評価(3)ナノマテリ

アルを使用する施設生産量製造加工中に発生

廃棄される廃棄物の全体像の明確化(4)産業廃水中

でのナノマテリアルの運命変形処理の評価とキャ

ラクタリゼーションの 4 分野をあげているEPA は

今後の年次評価でも継続してナノマテリアルに注目す

るとともにデータの不足を埋めるような新しい知見

を収集すると述べているhttpnanotechlawbccom201508epa-will-continue-review-of-engineered-

nanomaterials-in-wastewater

排水ガイドラインは表層水および公共下水処理場

に排出される産業廃水を対象にした連邦政府が定め

る技術標準水質汚染防止法の Section 304 (m) の規

定によってEPA は排水ガイドラインの修正排水

ガイドラインの作成が必要な新しい産業カテゴリの同

定などのためのプランを作成するよう求められている

そのためEPA は 2 年に一度準備段階のプランをパ

ブリックコメントのために公開しパブリックコメン

トを反映した最終プランを作成している

FDAペットフードや飼料中のナノマテリアルに関するガイダンスを公開(201584)米国食品医薬品局(FDA)はナノテクノロジーナ

ノマテリアルを用いた動物用食品の安全や規制に関連

する潜在的な課題についてまとめた企業向け最終ガイ

ダンスを公開したガイダンスは動物用食品用の(1)

ナノマテリアルで作られている(2)材料としてナノ

マテリアルを含んでいるあるいは(3)その他のナ

ノテクノロジー応用を用いている食品添加物が対象と

なっているガイダンスには法的な枠組みについての

検討や食品添加物申請(FAP)の提出の提言などが

盛り込まれているhttpwwwfdagovAnimalVeterinaryNewsEventsCVMUpdatesucm457112

htm

環境 NGOEPA のナノ銀の条件付き登録に異議を唱える(2015730)米国環境保護庁(EPA)は2 件目となるナノ銀を用

いた農薬製品の条件付き登録を認めたこの決定に対

し再検討の申し立てが市民団体より米国連邦第 9 巡

回区控訴審裁判所に提出された申し立ては自然資源

防衛協議会(NRDC)による 1 件と食品安全センター

(CDS)と国際技術評価センター(ICTA)が共同で提

出した 1 件の計 2 件であるいずれの申し立ても法廷

に対してナノ銀含有抗菌殺虫製品 NSPW-L30SS(ま

たは Nanosilva)に対する条件付き登録を認める EPA

の最終告知を無効にするよう求めているNRDC は

EPA が初めてナノ銀製品(HeiQ AGS-20)に対して条

件付き登録を認めた 2011 年にも同様の申し立てを

行っているこの申し立てについて2013 年 11 月 7

日に巡回区裁判所は NDRC の主張の一部を認めた巡

回区裁判所は EPA のリスク評価データの収集方法の判

断には十分な根拠があると認めたもののAGS-20 で

コーティングされた繊維の短期および中期の経口経

皮曝露には低減策の必要なリスク懸念はないとの判断

については無効としたhttpnanotechlawbccom201507ngos-challenge-nanosilvas-conditional-

registration

化学品 4 社ECHA の決定に不服を申し立て(2015729)化学品 4 社JM Huber Finland Oy(フィンランド)

Rhodia Operations SAS(フランス)IQESIL SA(ス

ペイン)Evonik Degussa GmbH(ドイツ)が欧州

化学品庁(ECHA)の情報要求に対する不服申し立て

を行った申し立てはいずれもケイ酸とアルミニウム

ナトリウム塩に関する内容である申し立てのあった

決定は申請登録文書(ドシエ)の評価の際に行われ

たコンプライアンスチェックを受けて 2014 年 12

月 17 日に下されたものであるECHA は化学物質の登

録評価 認可及び制限に関する規則(REACH)の第

10 条 (a)(ii)および附属書Ⅵの第 2 節の要求を満たし

ていないと判断し4 社に対して以下の情報を提出す

るよう求めている

化学品の名称その他の識別名分子および構造

式(附属書Ⅵ21 および 22)

化学品の組成(附属書Ⅵ23)

使用された分析手法の説明(附属書Ⅵ237)

要請を受けたいずれの企業もECHA は形状等級

ナノフォームといった不明確な定義に基づいて情報を

PEN AUGUST 2015 8

要求しており法的な明確性の原則を逸脱していると

主張し不服審査会に対して ECHA の決定を無効とす

るよう求めているhttpnanotechlawbccom201507companies-appeal-echas-requests-for-

information-concerning-nanoforms

カ ナ ダ ナ ノ マ テ リ ア ル 情 報 の 提 供 を 企 業 に 要 求(2015725)カナダ政府は環境大臣名で関係者にナノマテリアル

情報の提供を要求することを 7 月 25 日付官報で告知

した届出の対象となるのは一つまたはそれ以上

の外形寸法あるいは内部または表面の構造が 1 か

ら 100nm の間に収まる物質であって告知に掲載の

リスト(Schedule 1)に収められている物質である

Schedule 1 には 200 を超える化学物質が記載されて

いる2014 年中にSchedule 1 に掲載されている化

学物質を総量で 100kg を超えて製造した者が対象とな

る同様に2014 年中に Schedule 1 に掲載されてい

る化学物質を濃度と状態(単一物質混合物成形

品)を問わず合計 100kg 以上輸入した者も対象とな

る提供が求められている情報は(1)CAS 番号と名称

(2)ナノスケールの形状であると判断した根拠(研究

開発資料技術データ特許データ宣伝推測そ

の他)(3)製造または輸入された総量(kg)(4)当

該の物質が含まれる最終物質混合物成形品に適用

される 6 桁の北米産業分類システム(NAICS)コード

(5)告知に掲載されている 7 桁の物質の機能コード

である届出の期限は 2016 年 2 月 23 日となってい

る以下の物質は届出が免除される(a)カナダを通

過する物質(b)天然由来の物質(c)偶発的に生成

された物質(d)有害廃棄物の輸出入について定めた

Export and Import of Hazardous Waste and Hazardous

Recyclable Material Regulations で定義された有害廃棄

物有害廃棄物に含まれる物質または有害な再生可

能材料であって 2014 年中に許可を得ている物質(e)

殺虫殺菌剤法で定義される害虫防除製品もしくは害虫

防除製品中に含まれる物質であって登録済みの物質

(f)肥料法に従って登録された肥料液体肥料(サプ

リメント)またはそれらに含まれる物質(g)飼料法

によって登録済みの飼料または飼料に含有される物質

(h)種子法に従って登録された種子と混ぜ合わせられ

た物質または種子に添加された物質である

Canada Official Gazzete Vol 149 No 30 25 July

2015 Government Notice

httpwwwgazettegccarp-prp120152015-07-25htmlnotice-avis-eng

phpna1

本情報はキヤノン株式会社の鈴木寿一様よりご提供

いただきました

EPATSCA 第 5 条を改訂(2015720)米国環境保護庁(EPA)は有害物質規制法(TSCA)

第 5 条を改訂する直接最終規則を告示した本改訂に

より製造前届出(PMN)及びその他の書類はEPA

の電子届出システム「CDX」を介して提出することが

可能となる申請者にはPMN のオンライン申請用の

e-PMN ソフトウェアの新たなアクセス方法e-PMN 申

請書の新しい作成方法CDX 登録方法の変更点オン

ラインで「善意の意図に基づく製造」を提出する方法

EPA によって免除が認められていた化学物質の新しい

製造事業所の届出方法について情報が提供される本

改訂によってEPA と事業者双方が TSCA 第5条に基

づく届出の費用管理の負担を削減することにつなが

ると期待されている直接最終規則は 2016 年 1 月 19

日より有効になるh t t p w w w r e g u l a t i o n s g o v d o c u m e n t D e t a i l D = E P A - H Q -

OPPT-2013-0385-0001

EFSA新興リスクに関連する 2014 年の活動を報告(2015710)欧州食品安全機関(EFSA)は新興リスクに関連し

た 2014 年の活動についてまとめた報告書を公表した

EFSA によると新興のリスクの同定方法はさらに進歩

し同定された特定の課題のフォローアップの取り組

みも実施された18 件の課題について検討がなされ

5 件についてはさらなる調査が必要と判断されたま

た蜜蜂の健康化学物質の新興リスクの同定の手法

EU 加盟国の新興リスクに関連するネットワーク新興

リスクの要因についての予備的な研究の結果に関する

4 件の報告書を作成したEFSA の 2012 ~ 2013 年の

新興リスクに関連の取り組みについても報告している

現在進行中の取り組みには複数の化学物質の複合毒

性についての組織的なレビュー蜜蜂の複数の化学物

質への曝露に関する毒性学モデル研究リスク評価の

ためのヒトのバイオモニタリングデータの利用に関す

る研究ヒトのリスク評価のための化学物質の非単調

用量反応効果の研究食品のシアノバクテリアによる

毒性の発生に関する研究であるhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub838ehtm

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

Spilt and found

PEN AUGUST 201511

The latest f indings

from home

PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 6: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 6

ドイツ国家プロジェクトで環境中のナノマテリアルのリスク評価手法開発(2015819)ドイツで製品から排出されたナノマテリアルの人や

環境へのリスクを評価するための革新的手法の開発

を目指すプロジェクト NanoUmwelt が進められてい

るNanoUmwelt は 2014 年 10 月に国家プロジェク

トとして開始され企業研究機関連邦および州政

府など 11 の企業組織が協力しているNanoCare プ

ログラムの枠組みで進められドイツ連邦教育研究

省(BMBF)から 3 年間で 180 万ユーロが投資される

NanoUmwelt ではナノマテリアルのライフサイクル

蓄積毒性に取り組んでいる様々な環境に取り込ま

れたナノマテリアルを定量化しそれぞれの環境でナ

ノマテリアルの挙動のキャラクタリゼーションを行う

ことを目標としているまた環境やヒト試料中の微

量のナノマテリアルを検出できる高い精度の手法を開

発することも視野に入れているNanoUmwelt の成果

は BMBF のナノマテリアルのデータベース DaNa20 に

収められるhttpwwwchemeuropecomennews154159on-the-track-of-nanomaterials

html

英国 HSLナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環境曝露の評価と管理手法について報告書を公開

(2015818)英国安全衛生庁(HSE)に属する安全衛生研究所(HSL)

がナノマテリアルの製造と取り扱いにおける作業環

境曝露の評価と管理手法についてまとめた「Summary

of work undertaken to assess workplace exposure

and control measures during the manufacture and

handling of engineered nanomaterials」 を 公 開 し た

HSE と HSL はナノマテリアルを製造またはナノマテ

リアルを使用している企業を特定しその参加を促し

たしかし実際に本調査プロジェクトに参加を申し

出たのは 4 社にとどまったHSL は調査の対象となっ

た企業とナノマテリアルは数が少なく限定されたもの

であり調査結果を一般化しすぎないように注意すべ

きであると断っている調査プロジェクトの目的は

企業を訪れて製造取り扱い使用の際の大気中の

ナノマテリアルへの曝露を評価することさらにナ

ノマテリアルへの曝露を低減するための管理手法の有

効性を評価することであった本調査によって得られ

た重要な知見はナノマテリアルの製造取り扱い

使用の際に行われている複数の作業や活動と浮遊ナノ

マテリアルへの曝露の可能性既存の優れた衛生管

理慣行が浮遊ナノマテリアルへの曝露の低減に対して

有効であると考えらしたがってナノマテリアルを

扱う様々な作業で用いられる管理策をきちんと評価す

ることが重要であること浮遊ナノマテリアルの排

出を監視する小規模事業所向き曝露モニタリングプラ

ンを評価し有効性と費用効果を確認したことなど

であるhttpnanotechlawbccom201508uk-report-assesses-workplace-exposure-

and-control-measures-during-the-manufacture-and-handling-of-engineered-

nanomaterials

「Summary of work undertaken to assess workplace

exposure and control measures during the manufacture

and handling of engineered nanomaterials」httpwwwhsegovukresearchrrpdfrr1068pdf

エクセター大学の研究チーム着底性の水生生物へのナノ粒子の影響を検討(2015813)エクセター大学の研究チームが外壁の装飾に塗られ

ている煉瓦用塗料やその他の家庭用製品から排出され

る工業ナノ粒子が水生生物に及ぼす影響について調査

した調査によるとナノ粒子が水と接触し「変化」し

その変化したナノ粒子が水底の沈殿物へそして着底

性の水生生物へと移動してゆくことで水生生物に影響

が及ぶ可能性があるという沈殿物は水中生態系を良

好に保つために重要な役割を果たしているが沈殿物

へ相当な量のナノ粒子が沈み込む可能性があると推定

されたエクセター大学の研究者はナノ粒子が水中

に排出された後沈殿する前に変形することを考慮に

入れることがナノ粒子が現実的な環境に及ぼす影響

を調査する際に重要であると考えているhttpwwwexeteracuknewsfeaturednewstitle_465207_enhtml

EPA廃水中のナノマテリアルの評価を継続(201584)米国環境保護庁(EPA)は「2014 年版最終排水ガ

イ ド ラ イ ン プ ロ グ ラ ム プ ラ ン(Final 2014 Effluent

Guidelines Program Plan)」(2014 年版排水ガイドラ

イン)を公開した2014 年版排水ガイドラインには

産業廃水中のナノマテリアルの評価結果がまとめられ

ているEPA は産業廃水中のナノマテリアルについて

製造や加工の方法によっては廃水が発生する可能性

があるしかし発生量と廃棄物処理業務ついて文書

化されていないナノマテリアルの毒性によるハザー

PEN AUGUST 20157

ドは実験的には確認されているが環境や人体へのリ

スクについては良く分かっていない排出された産

業廃水中のナノマテリアルの環境中運命や曝露につい

ての研究はほとんどなされていないなどの知見がレ

ビューによって得られたとしているまたさらなる

研究が必要とされる分野として(1)産業廃水中のナ

ノマテリアルの検出とキャラクタリゼーションのため

の標準的なサンプリング方法の開発(2)適切な形状

と濃度を考慮に入れたナノマテリアルの毒性の影響と

潜在的な産業廃水中での生起の評価(3)ナノマテリ

アルを使用する施設生産量製造加工中に発生

廃棄される廃棄物の全体像の明確化(4)産業廃水中

でのナノマテリアルの運命変形処理の評価とキャ

ラクタリゼーションの 4 分野をあげているEPA は

今後の年次評価でも継続してナノマテリアルに注目す

るとともにデータの不足を埋めるような新しい知見

を収集すると述べているhttpnanotechlawbccom201508epa-will-continue-review-of-engineered-

nanomaterials-in-wastewater

排水ガイドラインは表層水および公共下水処理場

に排出される産業廃水を対象にした連邦政府が定め

る技術標準水質汚染防止法の Section 304 (m) の規

定によってEPA は排水ガイドラインの修正排水

ガイドラインの作成が必要な新しい産業カテゴリの同

定などのためのプランを作成するよう求められている

そのためEPA は 2 年に一度準備段階のプランをパ

ブリックコメントのために公開しパブリックコメン

トを反映した最終プランを作成している

FDAペットフードや飼料中のナノマテリアルに関するガイダンスを公開(201584)米国食品医薬品局(FDA)はナノテクノロジーナ

ノマテリアルを用いた動物用食品の安全や規制に関連

する潜在的な課題についてまとめた企業向け最終ガイ

ダンスを公開したガイダンスは動物用食品用の(1)

ナノマテリアルで作られている(2)材料としてナノ

マテリアルを含んでいるあるいは(3)その他のナ

ノテクノロジー応用を用いている食品添加物が対象と

なっているガイダンスには法的な枠組みについての

検討や食品添加物申請(FAP)の提出の提言などが

盛り込まれているhttpwwwfdagovAnimalVeterinaryNewsEventsCVMUpdatesucm457112

htm

環境 NGOEPA のナノ銀の条件付き登録に異議を唱える(2015730)米国環境保護庁(EPA)は2 件目となるナノ銀を用

いた農薬製品の条件付き登録を認めたこの決定に対

し再検討の申し立てが市民団体より米国連邦第 9 巡

回区控訴審裁判所に提出された申し立ては自然資源

防衛協議会(NRDC)による 1 件と食品安全センター

(CDS)と国際技術評価センター(ICTA)が共同で提

出した 1 件の計 2 件であるいずれの申し立ても法廷

に対してナノ銀含有抗菌殺虫製品 NSPW-L30SS(ま

たは Nanosilva)に対する条件付き登録を認める EPA

の最終告知を無効にするよう求めているNRDC は

EPA が初めてナノ銀製品(HeiQ AGS-20)に対して条

件付き登録を認めた 2011 年にも同様の申し立てを

行っているこの申し立てについて2013 年 11 月 7

日に巡回区裁判所は NDRC の主張の一部を認めた巡

回区裁判所は EPA のリスク評価データの収集方法の判

断には十分な根拠があると認めたもののAGS-20 で

コーティングされた繊維の短期および中期の経口経

皮曝露には低減策の必要なリスク懸念はないとの判断

については無効としたhttpnanotechlawbccom201507ngos-challenge-nanosilvas-conditional-

registration

化学品 4 社ECHA の決定に不服を申し立て(2015729)化学品 4 社JM Huber Finland Oy(フィンランド)

Rhodia Operations SAS(フランス)IQESIL SA(ス

ペイン)Evonik Degussa GmbH(ドイツ)が欧州

化学品庁(ECHA)の情報要求に対する不服申し立て

を行った申し立てはいずれもケイ酸とアルミニウム

ナトリウム塩に関する内容である申し立てのあった

決定は申請登録文書(ドシエ)の評価の際に行われ

たコンプライアンスチェックを受けて 2014 年 12

月 17 日に下されたものであるECHA は化学物質の登

録評価 認可及び制限に関する規則(REACH)の第

10 条 (a)(ii)および附属書Ⅵの第 2 節の要求を満たし

ていないと判断し4 社に対して以下の情報を提出す

るよう求めている

化学品の名称その他の識別名分子および構造

式(附属書Ⅵ21 および 22)

化学品の組成(附属書Ⅵ23)

使用された分析手法の説明(附属書Ⅵ237)

要請を受けたいずれの企業もECHA は形状等級

ナノフォームといった不明確な定義に基づいて情報を

PEN AUGUST 2015 8

要求しており法的な明確性の原則を逸脱していると

主張し不服審査会に対して ECHA の決定を無効とす

るよう求めているhttpnanotechlawbccom201507companies-appeal-echas-requests-for-

information-concerning-nanoforms

カ ナ ダ ナ ノ マ テ リ ア ル 情 報 の 提 供 を 企 業 に 要 求(2015725)カナダ政府は環境大臣名で関係者にナノマテリアル

情報の提供を要求することを 7 月 25 日付官報で告知

した届出の対象となるのは一つまたはそれ以上

の外形寸法あるいは内部または表面の構造が 1 か

ら 100nm の間に収まる物質であって告知に掲載の

リスト(Schedule 1)に収められている物質である

Schedule 1 には 200 を超える化学物質が記載されて

いる2014 年中にSchedule 1 に掲載されている化

学物質を総量で 100kg を超えて製造した者が対象とな

る同様に2014 年中に Schedule 1 に掲載されてい

る化学物質を濃度と状態(単一物質混合物成形

品)を問わず合計 100kg 以上輸入した者も対象とな

る提供が求められている情報は(1)CAS 番号と名称

(2)ナノスケールの形状であると判断した根拠(研究

開発資料技術データ特許データ宣伝推測そ

の他)(3)製造または輸入された総量(kg)(4)当

該の物質が含まれる最終物質混合物成形品に適用

される 6 桁の北米産業分類システム(NAICS)コード

(5)告知に掲載されている 7 桁の物質の機能コード

である届出の期限は 2016 年 2 月 23 日となってい

る以下の物質は届出が免除される(a)カナダを通

過する物質(b)天然由来の物質(c)偶発的に生成

された物質(d)有害廃棄物の輸出入について定めた

Export and Import of Hazardous Waste and Hazardous

Recyclable Material Regulations で定義された有害廃棄

物有害廃棄物に含まれる物質または有害な再生可

能材料であって 2014 年中に許可を得ている物質(e)

殺虫殺菌剤法で定義される害虫防除製品もしくは害虫

防除製品中に含まれる物質であって登録済みの物質

(f)肥料法に従って登録された肥料液体肥料(サプ

リメント)またはそれらに含まれる物質(g)飼料法

によって登録済みの飼料または飼料に含有される物質

(h)種子法に従って登録された種子と混ぜ合わせられ

た物質または種子に添加された物質である

Canada Official Gazzete Vol 149 No 30 25 July

2015 Government Notice

httpwwwgazettegccarp-prp120152015-07-25htmlnotice-avis-eng

phpna1

本情報はキヤノン株式会社の鈴木寿一様よりご提供

いただきました

EPATSCA 第 5 条を改訂(2015720)米国環境保護庁(EPA)は有害物質規制法(TSCA)

第 5 条を改訂する直接最終規則を告示した本改訂に

より製造前届出(PMN)及びその他の書類はEPA

の電子届出システム「CDX」を介して提出することが

可能となる申請者にはPMN のオンライン申請用の

e-PMN ソフトウェアの新たなアクセス方法e-PMN 申

請書の新しい作成方法CDX 登録方法の変更点オン

ラインで「善意の意図に基づく製造」を提出する方法

EPA によって免除が認められていた化学物質の新しい

製造事業所の届出方法について情報が提供される本

改訂によってEPA と事業者双方が TSCA 第5条に基

づく届出の費用管理の負担を削減することにつなが

ると期待されている直接最終規則は 2016 年 1 月 19

日より有効になるh t t p w w w r e g u l a t i o n s g o v d o c u m e n t D e t a i l D = E P A - H Q -

OPPT-2013-0385-0001

EFSA新興リスクに関連する 2014 年の活動を報告(2015710)欧州食品安全機関(EFSA)は新興リスクに関連し

た 2014 年の活動についてまとめた報告書を公表した

EFSA によると新興のリスクの同定方法はさらに進歩

し同定された特定の課題のフォローアップの取り組

みも実施された18 件の課題について検討がなされ

5 件についてはさらなる調査が必要と判断されたま

た蜜蜂の健康化学物質の新興リスクの同定の手法

EU 加盟国の新興リスクに関連するネットワーク新興

リスクの要因についての予備的な研究の結果に関する

4 件の報告書を作成したEFSA の 2012 ~ 2013 年の

新興リスクに関連の取り組みについても報告している

現在進行中の取り組みには複数の化学物質の複合毒

性についての組織的なレビュー蜜蜂の複数の化学物

質への曝露に関する毒性学モデル研究リスク評価の

ためのヒトのバイオモニタリングデータの利用に関す

る研究ヒトのリスク評価のための化学物質の非単調

用量反応効果の研究食品のシアノバクテリアによる

毒性の発生に関する研究であるhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub838ehtm

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

Spilt and found

PEN AUGUST 201511

The latest f indings

from home

PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 7: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 20157

ドは実験的には確認されているが環境や人体へのリ

スクについては良く分かっていない排出された産

業廃水中のナノマテリアルの環境中運命や曝露につい

ての研究はほとんどなされていないなどの知見がレ

ビューによって得られたとしているまたさらなる

研究が必要とされる分野として(1)産業廃水中のナ

ノマテリアルの検出とキャラクタリゼーションのため

の標準的なサンプリング方法の開発(2)適切な形状

と濃度を考慮に入れたナノマテリアルの毒性の影響と

潜在的な産業廃水中での生起の評価(3)ナノマテリ

アルを使用する施設生産量製造加工中に発生

廃棄される廃棄物の全体像の明確化(4)産業廃水中

でのナノマテリアルの運命変形処理の評価とキャ

ラクタリゼーションの 4 分野をあげているEPA は

今後の年次評価でも継続してナノマテリアルに注目す

るとともにデータの不足を埋めるような新しい知見

を収集すると述べているhttpnanotechlawbccom201508epa-will-continue-review-of-engineered-

nanomaterials-in-wastewater

排水ガイドラインは表層水および公共下水処理場

に排出される産業廃水を対象にした連邦政府が定め

る技術標準水質汚染防止法の Section 304 (m) の規

定によってEPA は排水ガイドラインの修正排水

ガイドラインの作成が必要な新しい産業カテゴリの同

定などのためのプランを作成するよう求められている

そのためEPA は 2 年に一度準備段階のプランをパ

ブリックコメントのために公開しパブリックコメン

トを反映した最終プランを作成している

FDAペットフードや飼料中のナノマテリアルに関するガイダンスを公開(201584)米国食品医薬品局(FDA)はナノテクノロジーナ

ノマテリアルを用いた動物用食品の安全や規制に関連

する潜在的な課題についてまとめた企業向け最終ガイ

ダンスを公開したガイダンスは動物用食品用の(1)

ナノマテリアルで作られている(2)材料としてナノ

マテリアルを含んでいるあるいは(3)その他のナ

ノテクノロジー応用を用いている食品添加物が対象と

なっているガイダンスには法的な枠組みについての

検討や食品添加物申請(FAP)の提出の提言などが

盛り込まれているhttpwwwfdagovAnimalVeterinaryNewsEventsCVMUpdatesucm457112

htm

環境 NGOEPA のナノ銀の条件付き登録に異議を唱える(2015730)米国環境保護庁(EPA)は2 件目となるナノ銀を用

いた農薬製品の条件付き登録を認めたこの決定に対

し再検討の申し立てが市民団体より米国連邦第 9 巡

回区控訴審裁判所に提出された申し立ては自然資源

防衛協議会(NRDC)による 1 件と食品安全センター

(CDS)と国際技術評価センター(ICTA)が共同で提

出した 1 件の計 2 件であるいずれの申し立ても法廷

に対してナノ銀含有抗菌殺虫製品 NSPW-L30SS(ま

たは Nanosilva)に対する条件付き登録を認める EPA

の最終告知を無効にするよう求めているNRDC は

EPA が初めてナノ銀製品(HeiQ AGS-20)に対して条

件付き登録を認めた 2011 年にも同様の申し立てを

行っているこの申し立てについて2013 年 11 月 7

日に巡回区裁判所は NDRC の主張の一部を認めた巡

回区裁判所は EPA のリスク評価データの収集方法の判

断には十分な根拠があると認めたもののAGS-20 で

コーティングされた繊維の短期および中期の経口経

皮曝露には低減策の必要なリスク懸念はないとの判断

については無効としたhttpnanotechlawbccom201507ngos-challenge-nanosilvas-conditional-

registration

化学品 4 社ECHA の決定に不服を申し立て(2015729)化学品 4 社JM Huber Finland Oy(フィンランド)

Rhodia Operations SAS(フランス)IQESIL SA(ス

ペイン)Evonik Degussa GmbH(ドイツ)が欧州

化学品庁(ECHA)の情報要求に対する不服申し立て

を行った申し立てはいずれもケイ酸とアルミニウム

ナトリウム塩に関する内容である申し立てのあった

決定は申請登録文書(ドシエ)の評価の際に行われ

たコンプライアンスチェックを受けて 2014 年 12

月 17 日に下されたものであるECHA は化学物質の登

録評価 認可及び制限に関する規則(REACH)の第

10 条 (a)(ii)および附属書Ⅵの第 2 節の要求を満たし

ていないと判断し4 社に対して以下の情報を提出す

るよう求めている

化学品の名称その他の識別名分子および構造

式(附属書Ⅵ21 および 22)

化学品の組成(附属書Ⅵ23)

使用された分析手法の説明(附属書Ⅵ237)

要請を受けたいずれの企業もECHA は形状等級

ナノフォームといった不明確な定義に基づいて情報を

PEN AUGUST 2015 8

要求しており法的な明確性の原則を逸脱していると

主張し不服審査会に対して ECHA の決定を無効とす

るよう求めているhttpnanotechlawbccom201507companies-appeal-echas-requests-for-

information-concerning-nanoforms

カ ナ ダ ナ ノ マ テ リ ア ル 情 報 の 提 供 を 企 業 に 要 求(2015725)カナダ政府は環境大臣名で関係者にナノマテリアル

情報の提供を要求することを 7 月 25 日付官報で告知

した届出の対象となるのは一つまたはそれ以上

の外形寸法あるいは内部または表面の構造が 1 か

ら 100nm の間に収まる物質であって告知に掲載の

リスト(Schedule 1)に収められている物質である

Schedule 1 には 200 を超える化学物質が記載されて

いる2014 年中にSchedule 1 に掲載されている化

学物質を総量で 100kg を超えて製造した者が対象とな

る同様に2014 年中に Schedule 1 に掲載されてい

る化学物質を濃度と状態(単一物質混合物成形

品)を問わず合計 100kg 以上輸入した者も対象とな

る提供が求められている情報は(1)CAS 番号と名称

(2)ナノスケールの形状であると判断した根拠(研究

開発資料技術データ特許データ宣伝推測そ

の他)(3)製造または輸入された総量(kg)(4)当

該の物質が含まれる最終物質混合物成形品に適用

される 6 桁の北米産業分類システム(NAICS)コード

(5)告知に掲載されている 7 桁の物質の機能コード

である届出の期限は 2016 年 2 月 23 日となってい

る以下の物質は届出が免除される(a)カナダを通

過する物質(b)天然由来の物質(c)偶発的に生成

された物質(d)有害廃棄物の輸出入について定めた

Export and Import of Hazardous Waste and Hazardous

Recyclable Material Regulations で定義された有害廃棄

物有害廃棄物に含まれる物質または有害な再生可

能材料であって 2014 年中に許可を得ている物質(e)

殺虫殺菌剤法で定義される害虫防除製品もしくは害虫

防除製品中に含まれる物質であって登録済みの物質

(f)肥料法に従って登録された肥料液体肥料(サプ

リメント)またはそれらに含まれる物質(g)飼料法

によって登録済みの飼料または飼料に含有される物質

(h)種子法に従って登録された種子と混ぜ合わせられ

た物質または種子に添加された物質である

Canada Official Gazzete Vol 149 No 30 25 July

2015 Government Notice

httpwwwgazettegccarp-prp120152015-07-25htmlnotice-avis-eng

phpna1

本情報はキヤノン株式会社の鈴木寿一様よりご提供

いただきました

EPATSCA 第 5 条を改訂(2015720)米国環境保護庁(EPA)は有害物質規制法(TSCA)

第 5 条を改訂する直接最終規則を告示した本改訂に

より製造前届出(PMN)及びその他の書類はEPA

の電子届出システム「CDX」を介して提出することが

可能となる申請者にはPMN のオンライン申請用の

e-PMN ソフトウェアの新たなアクセス方法e-PMN 申

請書の新しい作成方法CDX 登録方法の変更点オン

ラインで「善意の意図に基づく製造」を提出する方法

EPA によって免除が認められていた化学物質の新しい

製造事業所の届出方法について情報が提供される本

改訂によってEPA と事業者双方が TSCA 第5条に基

づく届出の費用管理の負担を削減することにつなが

ると期待されている直接最終規則は 2016 年 1 月 19

日より有効になるh t t p w w w r e g u l a t i o n s g o v d o c u m e n t D e t a i l D = E P A - H Q -

OPPT-2013-0385-0001

EFSA新興リスクに関連する 2014 年の活動を報告(2015710)欧州食品安全機関(EFSA)は新興リスクに関連し

た 2014 年の活動についてまとめた報告書を公表した

EFSA によると新興のリスクの同定方法はさらに進歩

し同定された特定の課題のフォローアップの取り組

みも実施された18 件の課題について検討がなされ

5 件についてはさらなる調査が必要と判断されたま

た蜜蜂の健康化学物質の新興リスクの同定の手法

EU 加盟国の新興リスクに関連するネットワーク新興

リスクの要因についての予備的な研究の結果に関する

4 件の報告書を作成したEFSA の 2012 ~ 2013 年の

新興リスクに関連の取り組みについても報告している

現在進行中の取り組みには複数の化学物質の複合毒

性についての組織的なレビュー蜜蜂の複数の化学物

質への曝露に関する毒性学モデル研究リスク評価の

ためのヒトのバイオモニタリングデータの利用に関す

る研究ヒトのリスク評価のための化学物質の非単調

用量反応効果の研究食品のシアノバクテリアによる

毒性の発生に関する研究であるhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub838ehtm

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

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PEN AUGUST 201511

The latest f indings

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PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 8: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 8

要求しており法的な明確性の原則を逸脱していると

主張し不服審査会に対して ECHA の決定を無効とす

るよう求めているhttpnanotechlawbccom201507companies-appeal-echas-requests-for-

information-concerning-nanoforms

カ ナ ダ ナ ノ マ テ リ ア ル 情 報 の 提 供 を 企 業 に 要 求(2015725)カナダ政府は環境大臣名で関係者にナノマテリアル

情報の提供を要求することを 7 月 25 日付官報で告知

した届出の対象となるのは一つまたはそれ以上

の外形寸法あるいは内部または表面の構造が 1 か

ら 100nm の間に収まる物質であって告知に掲載の

リスト(Schedule 1)に収められている物質である

Schedule 1 には 200 を超える化学物質が記載されて

いる2014 年中にSchedule 1 に掲載されている化

学物質を総量で 100kg を超えて製造した者が対象とな

る同様に2014 年中に Schedule 1 に掲載されてい

る化学物質を濃度と状態(単一物質混合物成形

品)を問わず合計 100kg 以上輸入した者も対象とな

る提供が求められている情報は(1)CAS 番号と名称

(2)ナノスケールの形状であると判断した根拠(研究

開発資料技術データ特許データ宣伝推測そ

の他)(3)製造または輸入された総量(kg)(4)当

該の物質が含まれる最終物質混合物成形品に適用

される 6 桁の北米産業分類システム(NAICS)コード

(5)告知に掲載されている 7 桁の物質の機能コード

である届出の期限は 2016 年 2 月 23 日となってい

る以下の物質は届出が免除される(a)カナダを通

過する物質(b)天然由来の物質(c)偶発的に生成

された物質(d)有害廃棄物の輸出入について定めた

Export and Import of Hazardous Waste and Hazardous

Recyclable Material Regulations で定義された有害廃棄

物有害廃棄物に含まれる物質または有害な再生可

能材料であって 2014 年中に許可を得ている物質(e)

殺虫殺菌剤法で定義される害虫防除製品もしくは害虫

防除製品中に含まれる物質であって登録済みの物質

(f)肥料法に従って登録された肥料液体肥料(サプ

リメント)またはそれらに含まれる物質(g)飼料法

によって登録済みの飼料または飼料に含有される物質

(h)種子法に従って登録された種子と混ぜ合わせられ

た物質または種子に添加された物質である

Canada Official Gazzete Vol 149 No 30 25 July

2015 Government Notice

httpwwwgazettegccarp-prp120152015-07-25htmlnotice-avis-eng

phpna1

本情報はキヤノン株式会社の鈴木寿一様よりご提供

いただきました

EPATSCA 第 5 条を改訂(2015720)米国環境保護庁(EPA)は有害物質規制法(TSCA)

第 5 条を改訂する直接最終規則を告示した本改訂に

より製造前届出(PMN)及びその他の書類はEPA

の電子届出システム「CDX」を介して提出することが

可能となる申請者にはPMN のオンライン申請用の

e-PMN ソフトウェアの新たなアクセス方法e-PMN 申

請書の新しい作成方法CDX 登録方法の変更点オン

ラインで「善意の意図に基づく製造」を提出する方法

EPA によって免除が認められていた化学物質の新しい

製造事業所の届出方法について情報が提供される本

改訂によってEPA と事業者双方が TSCA 第5条に基

づく届出の費用管理の負担を削減することにつなが

ると期待されている直接最終規則は 2016 年 1 月 19

日より有効になるh t t p w w w r e g u l a t i o n s g o v d o c u m e n t D e t a i l D = E P A - H Q -

OPPT-2013-0385-0001

EFSA新興リスクに関連する 2014 年の活動を報告(2015710)欧州食品安全機関(EFSA)は新興リスクに関連し

た 2014 年の活動についてまとめた報告書を公表した

EFSA によると新興のリスクの同定方法はさらに進歩

し同定された特定の課題のフォローアップの取り組

みも実施された18 件の課題について検討がなされ

5 件についてはさらなる調査が必要と判断されたま

た蜜蜂の健康化学物質の新興リスクの同定の手法

EU 加盟国の新興リスクに関連するネットワーク新興

リスクの要因についての予備的な研究の結果に関する

4 件の報告書を作成したEFSA の 2012 ~ 2013 年の

新興リスクに関連の取り組みについても報告している

現在進行中の取り組みには複数の化学物質の複合毒

性についての組織的なレビュー蜜蜂の複数の化学物

質への曝露に関する毒性学モデル研究リスク評価の

ためのヒトのバイオモニタリングデータの利用に関す

る研究ヒトのリスク評価のための化学物質の非単調

用量反応効果の研究食品のシアノバクテリアによる

毒性の発生に関する研究であるhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub838ehtm

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

Spilt and found

PEN AUGUST 201511

The latest f indings

from home

PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 9: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 20159

RIVM労働者にとっての新規および新興リスク化学物質リストを更新(201578)オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は労働者

にとっての新規および新興リスクの化学物質(NERC)

の優先順位付けとモニタリングその他の対応に関する

報告書を公表したRIVM は労働者にとって最も曝露

の可能性の高い径路は呼吸と皮膚であると指摘してい

るまたできるだけ早期に NERC を同定するシステ

ムが必要だと考えているRIVM は 2013 年に43 種

の NERC を掲載したリストを公開しているこのほど

公開された報告書でこのリストが更新され6 物質増

加されて合計 49 物質が NERC とされたさらにこ

の 49 の NERC の潜在的なリスクとオランダでの使用

状況をマッピングして優先順位が決定されたデータ

に基づいて対応方法のカテゴリが考案されているま

た欧州の化学物質管理の枠組みである REACH やそ

の他の管理策における 49 物質の管理状況をまとめた

インベントリが作成されたhttpwwwrivmnldsresourceobjectid=rivmp282847amptype=orgampdisposition

=inline

EC健康環境および新興リスクに関する科学委員会を再編(201578)欧州委員会(EC)は健康環境および新興リスクに

関する科学委員会(SCHEER)を設置する委員会決定 C

(2015)5383 を公布したこれにより健康及び環

境リスクに関する科学委員会(SCHER)と新規および

新興の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)が

統合されることとなったhttpeceuropaeuhealthscientific_committeesdocscall_2015_5383_

decision_with_annexes_enpdf

ECHA事業者に REACH と CLP で収集された情報の活用を促す(201576)欧州化学品庁(ECHA)は2015 年 4 月に開催された

「化学物質の登録評価 認可及び制限に関する規則」

(REACH)と「分類表示包装に関する規則」(CLP)

で収集された情報を事業所で活用するための報告書を

公開した事業所において両規則で収集された情報を

化学物質の安全な使用や主要な環境指令や労働衛生指

令へ適合を図る際に活用するよう促す目的で公開され

たhttpechaeuropaeuview-article-journal_contenttitleimproving-the-use-

of-reach-and-clp-information-in-the-supply-chain

EFSA 新 興 リ ス ク に 関 連 す る 年 次 報 告 書 を 公 開(2015626)欧州食品安全機関(EFSA)は組織化された効率的な

方法で短期中期長期の新興のリスクに気づくこ

とができるよう十分に備えたいと考えている2010

年に EFSA と欧州連合(EU)加盟国各国が食品飼

料の新興リスクに関する情報を共有するための組織と

して「新興リスク交流協会(EREN)」を立ち上げた

EREN には現在 21 の EU 加盟国とノルウェーが代表を

送っておりこれらの国々加えて欧州委員会EU の

未加盟国米国食品医薬品局食糧農業機関がオブ

ザーバーとして参加しているEREN は2014 年中

に 2 回会合を開き潜在的な新興の課題の 10 の予兆

について議論した議論された課題は化学物質の有

害性不法行為微生物学的な危険生物毒素動物

の健康新しい消費動向新しい技術と処理方法で

あったEREN は EFSA の活動の透明性と情報の公開

の理念に従って活動の内容をまとめ年次報告書と

して公表したEREN は議論になった課題のうち 4 つ

が新興の課題であると考え次のような提言をして

いる(i)EFSA は問題の推移を注意深く観察するこ

と(ii)必要なデータを作成すること(iii)EFSA は

欧州の姉妹機関である新興リスクに関する利害関係者

協議会(Stakeholder Consultative Group on Emerging

Risk)や保健衛生食の安全総局の食品偽装ネットワー

ク(Food Fraud Network of DG SANT)などに助言を

求めることhttpwwwefsaeuropaeuensupportingpub839e

半 導 体 業 界TSCA 近 代 化 法 の 下 院 通 過 を 歓 迎(2015624)米国連邦議会下院は 2015 年 6 月 24 日に「2015 年有

害物質規制法(TSCA)近代化法(HR 2576)」を承認

したTSCA は 1976 年の発効以来一度も改訂され

ていないため改訂が必要だとされている上院に本

法案とほぼ同じ内容の UdallVitter 法案(S 697)が

2015 年 3 月 10 日に提出されておりS 697 が上院

で採択されれば下上両院はそれぞれの法案を調整す

る必要がある法案は調整後に大統領へ送付されるhttpblogsemiconductorsorgbloghouse-approves-needed-updates-to-

federal-chemicals-law

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

Spilt and found

PEN AUGUST 201511

The latest f indings

from home

PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 10: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 10

狩りの名人ハエトリグモ

ハエトリグモは網を張らない蜘蛛の巣を張る代わりに獲物を求めて活発に動き回るジャンプが得意でピョンピョンと軽やかに跳ねる小型の虫を主な餌としており多くの人が苦手とするゴキブリを捕まえてくれる小さくも頼もしい狩人である

ハエトリグモは都市や人家にもよく適応しており古くから人の暮らしの傍にいた前の東京オリンピックのころには子供の遊びとしてハエトリグモに喧嘩をさせる「ほんち」という遊びが流行していた横浜ホンチ保存会によると当時はクモを捉えておく箱が駄菓子屋などで売られていたという保存会の会員によって再現された 6匹用の箱は古代ローマの剣闘士の控室を彷彿とさせるものであるまたこちらは完全に廃れてしまったが徳川綱吉が将軍職にあったころハエトリグモを「座敷鷹」と呼んでハエを取らせて楽しむことが流行したクモを飼うための箱も蒔絵など細工を凝らして飾られていたようである

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「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 11: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 201511

The latest f indings

from home

PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 12: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 12

「日本人における化学物質のばく露量について」パンフレットを作成(2015821)環境省ではダイオキシン類をはじめとする化学物質

の人への蓄積量や摂取量を明らかにするため「化学物

質の人への曝露量モニタリング調査」を行っている

平成 26 年度の調査の結果をパンフレットにまとめ

このほど公開した本調査は平成 14 年度から平成

22 年度まで実施した「ダイオキシン類の人への蓄積量

調査」を踏まえ血液尿食事における様々な化学

物質の濃度を測定したものであるまた平成 24 年

度から国民への平均的な放射性物質の影響を明らかに

するため血液尿食事における放射性物質の濃

度を測定しているhttpwwwenvgojppress101349html

化学物質のリスク評価検討会報告書(第 1 回)を公開(2015812)厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」では

毎年化学物質による労働者の健康障害のリスク評価

を行っておりこのほど平成 27 年度 第 1 回の報告書

をまとめ公表した今回は「ヒトに対して発がん性

の可能性がある」または「神経毒性または生殖毒性が

ある」とされている 5 物質についてリスクの評価を行っ

たリスク評価の結果を受け「三酸化二アンチモン」

については健康障害防止措置の検討に着手し「塩化ア

リル」については詳細リスク評価を実施する本報

告書にはリスク評価の対象物質の一つとして実施され

た酸化チタン(ナノ粒子)に関する詳細リスク評価書

も含まれている酸化チタン(ナノ粒子)については

現在リスク評価を行っている酸化チタン(ナノ粒子

以外)の評価結果と併せて両者の整合を図り粒子

の大きさと労働者の健康障害リスクの関係を踏まえた

対応の検討を行うとしているhttpwwwmhlwgojpstfhoudou0000093215html

環境ビジネスの動向把握振興方策等に関する報告書の公表について(201587)環境省では「経済社会のグリーン化」や「グリーン

成長」を担う環境ビジネスについて官民に役立つ情

報を提供するため環境ビジネスの実態に関する情報

をまとめた報告書「環境への取組をエンジンとした経

済成長に向けて」を公表した今年度は先進的な環

境ビジネスを展開する企業 29 社に取材しつつ「環境

ビジネスの成功要因」「行政側に求められる振興方策」

について検討を行ったhttpwwwenvgojppress101305html

外国特許情報サービス「FOPISER」を開始(201586)特許庁は外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォ

ピサー)」を 8 月 7 日より開始するFOPISER の運用

によりこれまで J-PlatPat では照会できなかった国の

特許情報を無料で検索し日本語で照会することが可

能になる検索照会可能な外国特許情報はサービ

ス開始後も順次拡大される予定

FOPISER の特徴

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献ロシア台湾の意匠文献を蓄積しており日

本語による使いやすいユーザーインターフェイスで

文献番号を指定してこれらの文献を照会すること

ができる

ロシア台湾オーストラリアの特許実用新案

文献については分類情報キーワード(英語)な

どを用いて簡易検索することもできる

機械翻訳により日本語でこれらの文献を照会す

ることができる

クラウド上に構築されたシステムでインターネッ

トを介して一般ユーザーが容易に利用できる

文献の掲載国の知財制度等の関連情報へ容易にア

クセスできるようにリンク集が掲載されているhttpwwwmetigojppress2015082015080600120150806001html

使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律に基づく再資源化事業計画の認定について(201585)使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律

(促進法)第 10 条第 3 項に基づき6 事業者の再資源

化事業計画について環境大臣及び経済産業大臣によ

る認定を行ったhttpwwwenvgojppress101269html

日本ユネスコ報告書「持続可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向けて」を公開(201584)日本ユネスコ国内委員会教育小委員会持続可能な開発

のための教育(ESD)特別分科会は平成 27 年 3 月

から今後の ESD の推進方策について議論を「持続

可能な開発のための教育(ESD)の更なる推進に向け

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 13: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 201513

て」として取りまとめたESD 特別分科会では「国連

ESD の 10 年」の成果を振り返りそれぞれの分野で

の課題を整理し国際的な動向も踏まえより具体的

な ESD の実践を推進していくための日本の取るべき方

策を議論した本報告書では(1)ESD を広めるため

の取り組み(2)ESD を深める(実践力を高める)た

めの取り組み(3)国際的に ESD を推進するための取

り組みに分類して推進方策を提案しているhttpwwwmextgojpunesco00120151360636htm

化審法の施行状況を公開(201583)経済産業省は化学物質の審査及び製造等の規制に関

する法律(化審法)に基づく平成 26 年度分の新規化

学物質の届出申出件数の推移既存化学物質の点検

状況等について公表したhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhoufiles

informationsekousekou_h26pdf

「白」物質に関する公示(2015730)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審

法)第 4 条第 1 項第 5 号に該当するものと判断された

新規化学物質いわゆる白物質の名称 185 物質が公示

された白物質とは化審法施行後に国内で新たに製

造又は輸入される化学物質として届け出られたものの

うち第一種特定化学物質相当の化学物質難分解性

でヒトへの長期毒性を有する疑いのある化学物質難

分解性で生態毒性を有する化学物質のいずれにも該当

しないと判定され化審法第 4 条第 4 項に基づき公示

されたものなお1987 年 3 月 31 日までに届け出ら

れたものに関しては化審法の第 1 種特定化学物質に該

当しないもの1987 年 4 月 1 日以降 2004 年 3 月 31

日までに届け出られたものに関しては化審法の第 1

種特定化学物質に該当せず指定化学物質(旧第 2 種

監視化学物質)にも該当しないものが白物質として公

示されているまた公示した白物質の判定結果につ

いても随時公表しているhttpwwwmetigojppolicychemical_managementkasinhouinformation

bulletin_shirohtml

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 14: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 14

Event andannouncement

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 15: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 201515

EVENT

第 23 回 地球環境シンポジウム日時2015 年 9 月 2 日(水)~ 4 日(金)

会場北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟

(北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目)

主催土木学会地球環境委員会

概要土木学会地球環境委員会では恒例の地球環境シ

ンポジウムを北海道大学にて開催します一般セッショ

ン(論文発表)ポスターセッション(研究報告)に多

数の応募をいただいており地球環境問題に関する幅

広い分野からの発表が予定されています

参加費事前申込み【一般】10000 円【学生】7000

当日申込み【一般】12000 円【学生】9000 円httpcommitteesjsceorjpglobalnode41

第8回「化学物質と環境に関する政策対話」日時2015 年 9 月 3 日(木)1400 ~ 1630

会場大手町サンスカイルーム 24 階 E 室

(東京都千代田区大手町 2 丁目 6 番 1 号 朝日生命大

手町ビル 24 階)

概要環境省は化学物質対策に関して国民事業者

行政学識経験者等の様々な主体が参加した意見交

換合意形成の場として「化学物質と環境に関する政

第 5 回 ナノカーボン実用化推進研究会日時2015 年 9 月 10 日(木)1730 ~ 1930

会場北九州国際会議場メインホール(福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目 8-1)

主催フラーレンナノチューブグラフェン(FNTG)学会

開催にあたってナノカーボン材料は1985 年のフラーレン発見後カーボンナノチューブグラフェンなど様々

な形態が見出されましたその多様かつ特徴的な性能からナノテクノロジーの代表的な素材として注目を浴び

産学官で幅広く基礎研究及び用途開発研究が展開されていますこのような状況を踏まえ2013 年 8 月ナノカー

ボン材料に関心を寄せる多くの企業大学研究機関の方々にご参加いただきナノカーボン材料の用途開発に関

連する発表を通じ企業におけるナノカーボン材料を用いた新たな事業創出を支援することを目的に「ナノカー

ボン実用化推進研究会」を FNTG 学会所属の研究会として設立しました研究会には毎回 200 名近い方々に参

加をいただき企業からの参加者が 3 分の 2 以上を占めています毎回熱心に発表を聞いていただいておりま

さにナノカーボン材料への企業の方々の関心の高さの表れと慶んでいます研究会後に講師の方々を交えた交流会

を開催しますこちらにもぜひご参加ください

申し込み申込書にご記入の上電子メールにてご連絡ください

参加費と支払方法について研究会はFNTG 学会会員 2000 円FNTG 学会会員外 5000 円学生無料ですまた

交流会は学生以外 4000 円学生 1500 円ですいずれも 8 月 31 日(月)までに申込書に記載されている口座

にお振込みいただき振込受領の連絡をもって受付完了のご連絡とさせていただきますなお当日お支払いの

場合は参加費のみ(FNTG 学会会員 3000 円FNTG 学会会員外 6000 円学生無料)となりますhttpwwwncafjpnextshtml

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 16: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 16

策対話」を設置しています第8回となる今回は主と

して国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ

(SAICM)への取組状況の報告と本年9月 28 日(月)

から 10 月2日(金)にかけて開催される第 4 回国際

化学物質管理会議(ICCM4)への対応について議論す

る予定ですhttpwwwenvgojppress101313html

平成 27 年度日本学術会議九州沖縄地区会議学術講演会

「水素元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」日時2015 年 9 月 8 日(火)1400 ~ 1700

会場九州大学伊都キャンパス稲盛ホール(福岡県福

岡市西区元岡 744)

主催日本学術会議九州沖縄地区会議

概要日本学術会議はその役割の一つである科学に

関する世論啓発を目的として学術講演会を開催する

こととしており今年度は九州大学との共催で「水素

元年-新しいエネルギー社会の構築に向けて-」をテー

マとし4 名の講演者を招いて開催しますhttpwwwscjgojpjaeventpdf2214-s-0908pdf

平成 27 年度 炭素繊維応用技術研究会日時2015 年 9 月 11 日(金)1330 ~ 1700

会場愛知県技術開発交流センター 交流ホール(愛知

県刈谷市恩田町 1-157-1)

主催(公財)科学技術交流財団あいち産業科学技術

総合センター

概要炭素繊維は重さが鉄の 4 分の 1 ながら 10 倍以

上の強度を持っていることから先端機能材料として

注目を集めていますゴルフクラブのシャフトや釣竿

などのスポーツ用品から始まった利用は燃費改善の

切り札として航空機や自動車等の構造部材に広がっ

てきましたまた世界の炭素繊維市場において素材

段階では日本のメーカーがシェアの上位を占めている

ものの部品加工や製品段階になるとシェアは約 1 割

とされており技術開発や生産力の向上が急務と言わ

れています当財団では昨年度に引き続き次世代

自動車や航空宇宙といった今後の成長が期待される新

産業分野向けの成形加工技術や研究開発動向に関す

る最新情報等を提供する研究会を開催します httpwwwastforjpastfhukyubunyah27k102html

国際シンポジウム「食品安全国際規格(コーデックス委員会)のあり方-

ヨーロッパの視点から」日時2015 年 9 月 12 日(土)1000 ~ 1210(開

場 930 ~)

会場東京大学弥生講堂 セイホクギャラリー( 東京都

文京区弥生 1-1-1 東京大学農学部内)

主催厚生労働科学研究費補助金「国際食品規格策定

プロセスを踏まえた食品衛生規制の国際化戦略に関す

る研究」東京大学政策ビジョンセンター東京大学公

共政策大学院

開催趣旨政府間組織コーデックスの作成する規格は

世界貿易機関(WTO)の「衛生植物検疫措置の適用に

関する協定」によって食品安全に関する国際規格と定

められているコーデックス規格は国連食糧農業機

関と世界保健機関の専門家会合の科学的評価をベース

とし加盟国間の議論に基づき作成される本シンポ

ジウムではコーデックスへの理解を深め日本のコー

デックス戦略の策定へ貢献する議論を行うことを目指

しているhttppariu-tokyoacjpeventsmp150912html

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 17: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 201517

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム平成 27 年度 第 2 回ナノ理工学情報交流会

「ナノテクノロジーと光技術の融合と今後の展開」

日時2015 年 9 月 30(水)1315 ~ 1740

会場大阪大学豊中キャンパス文理融合型研究棟 3 階

305 号室「ナノサイエンスデザイン教育研究センター

セミナー室」

遠隔配信地大阪大学東京オフィス(霞ヶ関)および

四日市商工会議所場所は下記を参照httpwwwsigmaesosaka-uacjppubnano02_shakaijinmapMaptophtm

その他現在ナノ理工学社会人教育プログラムのサテ

ライト教室を開講されている場合は遠隔講義配信によ

る受講が可能です配信をご希望の場合にはコンソー

シアム事務局までご連絡ください

主催大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシア

共催大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究セン

ター

テーマ今日の光技術の目覚しい進展を見るとその

多くがナノテクノロジーとの融合技術であることが注

目される新しい発光材料光を制御する機能性さ

らには光技術の新たな応用など興味ある話題が尽きな

いそこで今回はまず発光材料としての半導体量子

ドット新材料3 原色可視光半導体レーザーによるディ

スプレイの発展深紫外線 LED の活用電子伝達ポリ

マーによる光エネルギー変換機能などの話題を取り上

げナノテクノロジーと光の融合技術の現状について

の様々な取り組みを紹介し議論するこれらを通じ

て光技術発展に関わるナノテクノロジーの今後の新展

開を探る

【プログラム】

(1)1315 - 1320

はじめに 伊藤正(コンソーシアム代表理事)

(2)1320 - 1415

小俣孝久氏(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

「コロイダル量子ドット蛍光体デバイス応用の現状と

脱カドミウム」

CdSe のコロイダル量子ドット蛍光体はLCD 用バック

ライトに使用される青色 LED 光の波長変換素子として

上市され近年大きな注目を集めているRoHS 指令

の除外規定が適用されていることでEU 圏内での使用

は当面認められているものの脱カドミウムは開発さ

れるべき必須技術となっている本講演ではコロイ

ダル量子ドット蛍光体の応用技術の現状と脱カドミウ

ム技術について講演者らの研究成果を中心に紹介す

(3)1415 - 1510

山本和久氏(大阪大学光科学センター副センター長 特

任教授)

「可視光半導体レーザーの新たな応用展開-レーザー

ディスプレイから照明まで-」

可視光領域において赤色青色に加え緑色という 3

原色の半導体レーザー光源が実用化されたことレー

ザー特有の課題であったスペックルノイズ低減技術が

開発されたことによりレーザーディスプレイの研究開

発が活発化昨今はレーザー照明まで波及している

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 18: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 18

講演では本分野におけるレーザーおよび関連技術の現

状新たな応用展開について紹介するまたナノテ

クノロジーの必要性期待を含めた普及への課題につ

いて述べる

1510 - 1530 休憩 

(4)1530 - 1625

久世直洋氏(旭化成エレクトロニクス(株)執行役員

(兼)旭化成(株)UVC プロジェクト長)

「昇華法 AlN 基板を用いた深紫外線 LED とその応用」

米国クリスタルアイエス社において開発してきた昇華

法による高品質 AlN 単結晶基板を用いて高出力長

寿命高信頼性の深紫外線 LED(UVC-LED)の製品開

発を進めている本講演では計測分析用で製品化

した UVC-LED(製品名 Optan)の性能とそれらの応用

について紹介するさらに今後様々な用途でその応

用が期待されている殺菌用 UVC-LED の開発について

も概要を報告する

(5)1625 - 1720

中西周次氏(大阪大学太陽エネルギー化学研究センター

教授)

「細胞膜透過性電子伝達ポリマーによる光エネルギーバ

イオ変換」

光合成微生物は太陽光エネルギーを巧みに使って

水と CO2 を原料に有機化合物を生合成するこれは究

極の環境調和型エネルギー変換系であることから光

合成微生物を「生きた環境触媒」として使う技術の開

発が望まれている我々は独自に開発した細胞膜透

過性の電子伝達ポリマーにより生細胞の中の電子の流

れを電気化学的に意のままに操り光合成プロセスを

人類のニーズに合う形に変調する技術の開発を進めて

いる

1720 - 1740 名刺交換会(大阪大学豊中キャンパス)

オーガナイザー

コンソーシアム企画運営委員 下方幹生(株)村田製

作所

コンソーシアム企画運営委員 中山康子(株)東芝

コンソーシアム企画運営委員 福井祥文(株)カネカ

コンソーシアム企画運営委員 前田和幸 住友電工

(株)

コンソーシアム企画運営委員 山本宏 BASF ジャパン

(株)

コンソーシアム企画運営委員 若林信一 パナソニッ

ク(株)  

コンソーシアム企画運営委員 伊藤正 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 小川久仁 大阪大学

コンソーシアム企画運営委員 藤原康文 大阪大学

参加費コンソーシアム会員学生及び大阪大学教職

員は無料コンソーシアム企業会員の場合社内から

何名でも無料で参加が可能です上記以外の方は資料

作成費として 1000 円 人

参加登録氏名所属連絡先受講会場を記載の上

メールにて大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソー

シアム事務局へお申込みください

E-mailnano-consnanoscienceorjp

HPhttpwwwnanoscienceorjp

登録締め切り2015 年 9 月 24 日(木)

問い合わせ先大阪大学ナノ理工学人材育成産学コン

ソーシアム事務局

TEL06-6853-6859(FAX と共通)

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 19: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 201519

日時2015 年 9 月 19 日(土)1400 ~ 1700(受

付 1330 ~)

会場大阪科学技術センター 小ホール(8F)

主催(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)

開催趣旨近年カワセミの形状に似ている「新幹線

500 系の高効率機能」や蚊の口を参考にした「痛み

のない注射針」など自然界の構造や機能などを産業

技術へ応用する取り組みに注目が集まっています世

界的にもこの分野を「バイオミメティクス」として国

際標準化することを欧州特にドイツフランス等の

国々が中心で取り組んでおり近年中に国際標準が作

成される見込みでありそのため会議が本年 10 月に

京都で開かれますこの分野に関し産官学にまたが

る活発な世界動向に反して国内はもとより関西での

バイオミメティクス関西研究会プレセミナー 〜新幹線に役立った自然の叡智〜

情報提供の場が少なくOSTEC として研究会の発足 を

次年度に検討していますこの研究会発足のためのプ

レセミナーとして関西の皆様へ実例を紹介するととも

に新研究会の構想を説明し参加をお勧めするもの

です

参加要項参加費1000 円 人本セミナーは一般

の方も参加可能です

参加申し込み大阪科学技術センター技術振興部秋

元(akimotoostecorjp) 橋 本(chashimotoostec

orjp)宛に下記の必要事項を記載のうえ2015 年 9

月 10 日(木)までにメールにてお申込みください

必要事項氏名団体名所属役職電話番号メー

ルアドレス

第 4 回 ネイチャーインダストリーアワード 開催のご案内

大阪科学技術センター(OSTEC)では自然の叡智に関

する若手研究者支援事業「ネイチャーインダストリー

アワード」を今年も開催しますネイチャーインダ

ストリーアワード」はOSTEC が主催し自然の叡

智の活用を研究する若手研究者の発表の機会創出や実

用化につなげる支援を行うとともに優れた研究を表

彰するものです 

ネイチャーインダストリーアワードは「自然に学

ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」ことを研

究している

①若手研究者の発表の機会創出

②優れた研究を表彰することによる奨励

③産業界と技術シーズのマッチングをめざした支援

を行い実用化につなげることを通じて科学技術の発

展と未来社会に貢献することを目指しています

若手研究者の皆様の技術シーズの応募をお待ちしてい

ます

ネイチャーインダストリーアワード参加の特典

受賞者の表彰

受賞者は日刊工業新聞の特別紙面(全国版)に

て紹介

発表者全員の発表要旨をホームページに掲載

第 4 回の募集要項応募の留意点応募申請書をホー

ムページにて公開していますhttpwwwostec-tecinfo01-2

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp

Page 20: ISSN 2185 - 3231 PEN...ISSN 2185 - 3231 August 2015 Volume 6, Number 5 PEN UGUS 2015 2 Table of contents 6 12 Event and announcement 15 Letter from the editor 20 The latest findings

PEN AUGUST 2015 20

処暑を過ぎてようやく暑さも鎮まってきた

夏も終わりに近づくと蜩ヒグラシ

に代わって法ツクツクボウシ

師蝉の声が

よく聞こえるようになる法師蝉は寒カンセン

蝉とも呼ば

れ秋の季語とされている

風流な蝉の声も過ぎればただの騒音である北米

には素数ゼミあるいは周期ゼミと呼ばれる素数年

の周期で羽化する蝉がいる素数ゼミは一度に大

量に地上に現れるうえに機械的で非常に大きな

音で鳴くため建物のなかで耳を塞いでいても

鳴き声が聞こえるという

とはいえ少々五月蠅くても構わないので夏の

余韻を楽しむために蜩にも今しばらく鳴いていて

もらいたいものだ

寒蝉は法師蝉より早くに鳴き始める蜩を指すとの説もある

2015 年 8 月 31 日 関谷瑞木 PEN

Letter from the editor

茨城県つくば市東 1-1-1

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

ナノチューブ実用化研究センター

httpwwwnanocarbonjp