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IT・データ利活⽤による新産業創出
平成25年11⽉15⽇
経済産業省 商務情報政策局 情報経済課
【第1回新戦略推進専⾨調査会新産業分科会】
資料7
多種多様な情報・データが利⽤可能なIT社会
1
○ 近年のITの発展は⽬覚ましく、⾃動⾞、家電、スマートフォンなど様々な製品がインターネットに接続するようになり、これらをセンサーとして多種多様な情報・データが取得されるようになった。
○ また、ITインフラの充実、クラウド技術の登場、情報処理技術の⾼度化等により、これらの⼤量のデータを集積、分析することも可能となった。
位置、速度、ETC… 位置、アプリ、EC取引…
照明、エアコン、テレビ… クレジットカード、ICカード乗⾞券…
ITインフラ、クラウド技術、情報処理技術の⾼度化で多種多様な情報・データの集積・分析が可能に
○ “ビッグデータ” の活⽤の重要性が叫ばれているが、本質的には、データ量の多寡を問わず、いかにデータから価値を⽣み出し、新産業の創出や社会課題の解決に繋げるかが鍵。
○ 経済産業省では、既存産業がデータの利活⽤を通じてITと融合して新たな付加価値を獲得する、異分野のビジネスを⽣み出す、という考え⽅から「IT融合」と称し、今後の競争⼒強化のカギと捉えて促進している。
ビッグデータ・ブーム 今後取組むべき領域:データからの「価値創出」
・IT企業・供給者中⼼の視点・⼤量データ⾃体に着⽬・既存のビジネス・組織・制度等を前提とした受動的対応
・需要者、利⽤者からの視点・多種多様なデータからいかに価値を創出するかに重点・環境変化を踏まえて、ビジネス・組織・制度等のあり⽅を⾒直す主体的対応
ネットに限らずリアルの世界からも膨⼤なデータが発⽣(IOTの実現)
出典:喜連川 優 東京⼤学⽣産技術研究所 教授
ビッグデータとは - IT社会で築く優位性
2
IT融合で⽬指す社会像 -IT・データ利活⽤による新産業創出-
次のような取組を「IT融合」と称し、我が国の競争⼒強化の観点から推進している。・既存産業がITと融合して新たな付加価値を獲得すること。・ITを媒介とした異分野の融合により新たなビジネスを⽣み出すこと。
3
医療・ヘルスケア
IT・データを活⽤した新ビジネスIT分野での新技術の開発
製造業(⾃動⾞、ロボット等)、サービス業(医療・ヘルスケア)、
農業 等
ITと既存産業の融合による新ビジネス
エネルギー IT・データを媒介とした異分野融合による新産業
⾃動⾞、交通システム
①新技術を活⽤したIT分野での新ビジネスの創出
②既存産業のIT活⽤による競争⼒強化・新領域への進出
③異分野の産業や社会システムの融合による新産業創出
IT・データの活⽤IT・データの活⽤
(例)スマートメーター導⼊によるDR(※)サービスの導⼊建機の稼働状況の遠隔把握を通じた早期アフターケアの導⼊衝突防⽌機能を搭載した運転補助機能付き⾃動⾞の導⼊
※DR: デマンド・レスポンス
(例)エネルギーシステムと交通システムの連携によるEV管理・渋滞解消ソリューション医療・ヘルスケアと農業の連携による機能性⾷品の開発
(例)検索サービスの登場、ソーシャルメディアの登場
農業
×
ITを媒介とした融合ITを媒介とした融合ITを媒介とした融合ITを媒介とした融合
IT融合
IT融合システム開発事業の狙い
4
交通分野 医療分野 農業分野
【現状】
交通
量、
位置
情報
…交
通量
、位
置情
報…
渋滞
緩和
、道
路整
備…
渋滞
緩和
、道
路整
備… 電
⼦カル
テ、レセ
プト…
電⼦
カルテ、
レセプ
ト…
医療
費の
効率
化…
医療
費の
効率
化…
⽣育
情報
、ノウ
ハウ…
⽣育
情報
、ノウ
ハウ…
ノウハウ継承
、後
継者
…ノウハウ継
承、
後継
者…
・ データ利活⽤の範囲は、企業・業界内に限定。・ 顧客に提供される商品・サービス、付加価値の
広がりも限定的。
交通関連企業 医療関連企業 農業関連企業
【本事業の⽬指す姿】
…
異業種・ベンチャー等
新商
品・
サー
ビス
新商
品・
サー
ビス新
商品
・サ
ービ
ス新
商品
・サ
ービ
ス
・ 企業・業界の枠を越えて多種多様なデータを利活⽤することができるプラットフォームを構築、横展開することで、既存商品・サービスの付加価値向上、新商品・サービスの創出を促進。
・ 国⺠の利便性や⽣活の質を向上を図るとともに、経済活性化を促進。
データ利活⽤プラットフォーム
○ IT融合によって国⺠⽣活の利便性向上にも寄与する様々な新サービス創出等が期待される⼀⽅、外部性、新規性、規制・制度等の課題から、企業・業界の枠を超えたデータ利活⽤は進まない。
○本事業を通じ、企業・業界の枠を越えたデータの利活⽤を可能とする情報のプラットフォームを構築、新ビジネスを創出し、横展開も含め広くIT融合の取組を促進していく。
IT融合システム開発事業の概要
5
○ 本事業は平成24年度から開始。事業の効率・効果を⾼めるため、最初の2年はフィージビリティ・スタディーを実施し、事業性を評価。平成25年度末のステージゲートで、実⽤化が⾒込まれ、かつ規制などの制度改善につながるテーマに絞り込み、平成26年度から事業化に向けた実証事業を実施予定。
ヘルスケア分野
都市交通分野
農商⼯連携分野
基盤技術
脳情報システムがん診断⽀援システム
件数を絞り込んで実証
平成24年度 平成25年度 平成27年度平成26年度 平成28年度
農業⽣産⽀援システム農作物収穫⽀援システム
都市空間情報システム
先導研究
ステージゲートによる絞り込み
次世代モビリティシステム
‥(基盤技術はステージⅠで終了)‥
‥
・予算額の推移 平成24年度 15.0億円、平成25年度 15.0億円、平成26年度 5.0億円(概算要求額)・スキーム
国 ⺠間企業等NEDO交付 委託・共同研究
※原則NEDO負担率2/3、⼤学と企業が⼀体となったコンソーシアムの場合は委託
国 ⺠間企業等NEDO交付 共同研究
※原則NEDO負担率1/2、⼤学と企業が⼀体となったコンソーシアムの場合はNEDO負担率2/3
ステージⅠ(平成24年度・平成25年度) ステージⅡ(平成26年度以降)
・事業計画 将来性の⾒込まれる事業を幅広く採択、フィージビリティ・スタディーを実施
実⽤化が⾒込まれ、かつ規制などの制度改善につながるテーマに絞り込み、事業化に向けた実証事業を実施
※ 計18件を採択
⾏政事業レビュー公開プロセスでの指摘と対応
6
【⾏政事業レビュー公開プロセスでの指摘事項】実証段階への移⾏における事業の絞り込みに当たっては、真に国が⽀援すべき必要性の⾼い分野や
事業に重点化した施策となるよう、改善の措置を講ずること。その際、以下の点を踏まえた改善策の検討を⾏うこと。
〇 他省庁ではなく経済産業省が⽀援を⾏う⽬的を、より明確化すること。〇 規制などの制度改善が必要となる部分を⽀援すること。〇 他省庁事業との役割分担を政府全体で整理するなど、他省庁との連携強化等を検討すること。
【指摘事項への対応】〇 広く産業活動⼀般を所管する経済産業省の役割として、特定の産業分野に捉われることなく、幅
広い分野でビジネス創出につながるプロジェクトを⽀援する。
○ 平成26年度以降は、異業種連携かつ規制などの制度改善が必要となる事業に絞り込み、思い切った重点化を図るとともに、全件に補助率を導⼊し、予算額を⼤幅に削減する。
○ 他省庁との連携強化を図るため、各プロジェクトにアドバイザリーボードを設置し、規制を担当する関係省庁の担当官を交えてプロジェクトの進め⽅について議論を⾏う。
予算額の推移とステージⅡの⾒込み
7
○ ⾏政事業レビュー公開プロセスでの指摘事項への対応を踏まえ、平成26年度予算額を15億円から5億円(概算要求額)に、18件あったプロジェクトもステージゲートで3件程度に⼤幅に絞り込む予定。
○ ⼀⽅、ヘルスケア分野の有望プロジェクトにおいては、4億円程度の事業規模が想定され、本事業で継続することは困難な状況。
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
15億円 15億円
5億円(概算要求額)
??
18件 18件
3件(⾒込み) ? ?
規模の⼤きいヘルスケア分野は継続困難。
本事業の課題
8
○ IT・データ利活⽤による新産業創出には、規制・制度⾯での⽀援の他、⺠間企業の新産業創出に向けた取組みを後押しする予算による⽀援も必要であり、⼀部の有識者からもその必要性が語られている。
○ ⼀⽅、⺠間企業のビジネス創出に向けた国費の使い⽅に対しては、⾏政事業レビュー公開プロセスの有識者や財務省からも厳しい指摘を受けており、公共性・社会的貢献を強く求められている。
○ 新産業創出による経済活性化に、公共性・社会的貢献の意義があると感じてもらえないことが多い。
IT融合システム開発事業
【経産省の考え】・ 外部性、新規性、規制・制度等の課題
から、企業・業界の枠を超えたデータ利活⽤は進まない。この課題を乗り越えて新ビジネスを創出するには、予算による⽀援も含めた国の関与が必要。
【公開プロセスでの指摘・コメント】・ ⺠間企業が持つ様々なデータを、国が
関与することで収集してビッグデータ化し、解析すること。
・ 経済産業省だけの予算ではなく、官⺠ファンドによるプロジェクトやナショナルプロジェクトとして体制を構築し、ダイナミックな取組みで推進すべき。
【財務省の指摘】・ ビジネス創出の取組みは⺠間企業が⾃
らリスクを取って進めるもの。国費を投じて⽀援するようなものではない。
【公開プロセスでの指摘・コメント】・ ⺠間ではビッグデータの相互利⽤が進
まないという発想や認識は違うと感じており、国が関与すべきものではないと考える。
・ 利益の出るところは⺠間はすでにやっているし、やればよい。利益の出ない公共的な分野が、国が関与すべき分野。
肯定的な考え 否定的な考え
予算による⽀援の必要性はあるものの新産業・ビジネス創出に国費を投じることに
否定的な考えもあるため施策は頓挫
IT・データ利活⽤に関連する政策の分類
9
公共(将来にわたって税⾦で対応) ⺠間
予算
規制・制度
ICT街づくり推進事業
パーソナルデータに関する検討会
IT融合システム開発事業
IT融合システム開発事業
新産業創出を促進する⽀援であるが、理解が得られにくい領域。
マイナンバー法
理解が得られやすい領域であるが、新産業創出につながりにくい領域。
新産業創出にはつながりにくい領域。 新産業創出につながりやすいが、成果を得るまで時間を要する領域。
IT・データ利活⽤による新産業創出に向けて
10
○新産業創出には⺠間企業⾃らの取組みが⽋かせず、⺠間企業の事業環境整備(規制・制度改⾰)に加え、⺠間企業の取組みを後押しするための予算による⽀援が必要。
○⼀⽅、⺠間企業への予算による⽀援は、個社⽀援、社会的貢献の⽋如(⺠間企業の⾃助努⼒とすべき)という厳しい指摘を受けることが多く、⼀府省庁が⾏う予算による⽀援には限界がある。
○ナショナルプロジェクト体制の構築も含め、国及び各府省庁の関わり⽅と⽅向性を⽰し、規制・制度改⾰と予算による⽀援を⼀体化した取組みとして推進していくべきではないか。
各省連携によるナショナルプロジェクトのイメージ
11
○ 国⺠⼀⼈ひとりがITのメリットを実感できる、⽣活者の⽬線からの成功モデルを⽣み出して横展開。○ IT視点からの分野横断的な社会実証を各省連携で規制改⾰も組み合わせて実施。分野横断の融合や、
異分野への派⽣といった相乗効果を期待。○ 時間と空間を超えるITを駆使し、地域の特徴に応じた地域主役の世界最先端IT社会モデルを創出。
【概要】
エネルギーデータ
医療データ 交通データ
・これまでは各省が⾃分の分野に閉じた政策を実施。・データの利活⽤範囲が限定され相乗効果に乏しい。
エネルギーデータ
医療データ 交通データ
・各分野のデータをひとつのネットワークで共有。・分野横断的に利活⽤することで新サービス創出に
無限の可能性。
エネルギー×
医療
医療×
交通
公共×
エネルギー
公共データ
・・・エネルギー
マネジメント医療費の効率化 渋滞緩和
⽣活情報ネットワーク
離島・⼭間部モデル
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【直⾯する課題】○ 離島・⼭間部では過疎が進み、⾼齢者も増加。○ その結果、医療難⺠や買い物難⺠が顕在化。
⽣活情報ネットワーク
【具体的なサービス例】
検診予定予約情報
バス運⾏情報タクシー配⾞情報
・⾃分の予約、検査予定からバスやタクシーが送迎。・住⺠それぞれの移動予測を⽴て、複数の住⺠の送迎を効率的に⾏い、地域全体で最適な運⾏計画を実現。
在庫情報価格情報
バス運⾏情報タクシー配⾞情報 配達情報
・⾃分の購⼊したいものの在庫や価格情報を確認。・購⼊希望商品を⼊⼒することで、必要最⼩限の移動で済む最適経路、交通⼿段等の情報を提供。
・移動困難者には⾃宅まで配送するサービスを提供。
通院⽀援サービス 買い物⽀援サービス
⽣活情報ネットワーク
ベッドタウンモデル
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【直⾯する課題】○ 郊外の団地やベッドタウンでは、地域コミュニティのつながりが希薄。○ そのため、⾼齢者の孤独死や⼦供を狙った犯罪への不安が拡⼤。
【具体的なサービス例】
⽣活情報ネットワーク⽣活情報ネットワーク
健康情報 HEMS情報 カルテ情報検診情報
・医療機関の情報や、⾃宅で取得する健康情報を集めて⾼齢者の健康状態を把握。
・HEMSデータから⽣活パターン異常を検知。・⾼齢者の異常を早期に発⾒し、応急処置や搬送サービスを提供。
GPS情報(⼦供) SNS情報 GPS情報
(地域サポーター)
・携帯GPS情報や地域⼦供コミュニティサイトから⼦供同⼠のやりとり、⾏動等の状況を把握。
・⾼齢者等が地域サポーターとなり、⼦供の異常を発⾒したら近くのサポーターに連絡、駆けつけるサービス。
ホームセキュリティサービス ⼦供の遊び場⽀援サービス
SNS
データ利活⽤を促進させるプレイヤーの創出
14
○ データ利活⽤のニーズがあったとしても、特に他社保有のデータに関しては、アクセスのハードルが⾼く、データを活⽤した事業モデルの構想に限界がある状況。
○ こうした課題を解決し、さらに経済活動全体におけるデータ利活⽤を促すために、データを有償で購⼊してデータ取引を媒介するプレイヤーが必要。
○ 死蔵しているデータの発掘、データの棚卸しや価値化を促し、新産業創出、市場活性化につなげる。
◆データ提供企業◆データ提供企業⾃社に眠っているデータを本法⼈に提供し、収益を得る。※「公開してよいデータ」、「公開してよいが可能なら⼩銭稼ぎしたいデータ」、「公開したくないが条件を交渉して譲渡したいデータ」、「⾃社で管理するデータ」といった分類を⾏う作業が必要になり、データ利活⽤に向けた、社内検討の契機に。
◆データ活⽤企業この法⼈から有償でデータを買い上げ、新事業創出につなげる。
◆データ取引を媒介する法⼈○データの発掘
事業者等が保有し、無償、あるいは、有償で提供しようとするデータセットを、発掘し、譲り受ける。
○データの加⼯・譲渡・販売取得したデータを、そのまま、あるいは、組み合わせ加⼯して、無償で⼀般に、あるいは有償で個別に、譲り渡す。
○データコンサルティング・ライセンスサービス顧客事業者の求めに応じて、そのビジネスモデルに応じた匿名化、データフォーマット統⼀加⼯等のテーラーメード型のサービスを請負い、モノによってはその成果物の外販の権利を得て、それらの条件込みで、取引を⾏う。
取り扱うデータ(例)
プラットフォーム事業者としての知⾒ データリテラシーを有する⼈材の確保ポイント流通企業、知財流通の担い⼿
(弁護⼠事務所)等データリテラシーを有する⼈材確保しているIT企業
(ブレインパッド、PFI社等)
センサー関連情報
⼩売データ/その他テキスト
関連データ
位置情報データ プローブデータ橋梁・道路等のインフラ関連
データ
農地のモニタリングデータ
POSデータEC購買履歴
データ
ソーシャルネットワーク等の
テキストデータ
企業の財務・与信データ
天候関連センサ
その他B2B取引で発⽣する
データ
データ法⼈の概要
担い⼿に求められる機能(例)
データ活⽤料⽀払い
データ提供
データ活⽤料⽀払い
データ提供
(参考)都市交通分野:パーソナルモビリティのスマートシェアリングシステムに関する研究開発
15
【開発内容】○ パーソナルモビリティのシェアリング及びソリューションサービスを、他事業者もサービス提供可
能なプラットフォームとして開発。⾃治体等との連携により、つくば市、東京都臨海副都⼼エリア、豊⽥市の候補地で実証を予定。
○ 特に、モビリティロボット実験特区のつくば市において、シェアリングシステム導⼊に関する予測モデルを実証データから構築し、規制対象である公道⾛⾏に対するリスク評価やシェアリングシステムの最適配置の研究を⾏う。
【委託先】・トヨタ⾃動⾞
シェアリングシステム開発シェアリングステーション開発パーソナルモビリティ拡張機能開発
・産業技術総合研究所パーソナルモビリティ交通予測モデル構築リスクアセスメント及び最適配置の研究
パーソナルモビリティを使⽤する⼈の属性、場所、時間情報等に応じて、情報・広告・ポイント等を提供し、都市や移動を活性化
シェアリングシステム
シェアリングサービス
事業者
シェアリングシステム提供(メンテナンスを含む)
ユーザー
シェアリングサービスナビ、広告、ポイント等配信サービス
属性、位置、時間情報など
他業種システムパッケージとしてサービス環境を提供
独⾃サービスによる連携
情報クラウド 稼働情報
属性、位置、時間情報など
情報、広告、ポイント等配信サービス
ナビ、広告、ポイント等
パーソナルモビリティシェアリングサービス
(参考)ヘルスケア分野:脳画像・臨床・ITの融合によるアルツハイマー病超早期診断と先制医療の実現
16
【開発内容】○ 脳画像・臨床情報・⽣化学・ゲノム等の情報(3年間の経時変化を含む)をデータベース化し、⾼
精度脳画像処理・情報解析技術により、超早期(発症前)ADの⾼精度診断と治療薬の効果判定を可能とする。
○ ADの超早期診断を可能とするシステムを開発し、診断機器と治療薬、IT化した医療技術の⼀体的な展開を実現する。
発症前等超早期ADの⾼精度脳画像情報処理技術よる計測法開発により、アルツハイマー病の有効な診断技術、治療薬開発
【開発内容】研究開発1(脳画像):⾼精度画像データ補正、解析技術、脳容積(海⾺等の)変化計測。
研究開発2:臨床拠点間の超⾼精度画像データ交信、撮像・技術等の標準化、規格化(クラウド環境での情報維持管理、交信、アプリ開発)。研究開発3(統合解析):AD脳画像情報と共に臨床、⽣化学、ゲノム等データを⾼速に統合解析し、超早期画像、バイオマーカーを抽出。
画像IT企業製薬企業コンソーシアム
超早期AD脳画像臨床情報統合解析DB
質の⾼い臨床情報⽣化学バイオマーカーゲノム情報
超早期AD治療・診断法開発
成果の利活⽤国際規格・標準化
超早期診断・治療が可能
全国42臨床機関 +【委託先】・東京⼤学(統括)・バイオ組合
製薬コンソ(14社:アステラス、エーザイ第⼀三共、武⽥他)画像IT企業(10社;東芝メディカル、島津浜ホト、GEヘルス新⽇鉄住⾦エンジ他)
【共研先等】・東北⼤、筑波⼤
新潟⼤、都⽼⼈研先端医療、国⽴精神国⽴⻑寿等11機関
・臨床研究42機関(NEDOプロ認定機関)
(参考)農商⼯連携分野:スマートリーン農業アーキテクチャの開発と農業⽣産⽀援サービス事業の世界展開
17
【開発内容】○ 圃場や栽培過程での果実の情報、気象などの環境情報、蓄積された農業ノウハウ(病害⾍・施肥・
灌⽔等に関すること)を管理し、データに基づく指導を可能にする遠隔指導システムを開発。○ 低コストな糖酸度センサーを選果機に組込み、そこから得られる果実の情報に基づき、農作業指導
内容を導出する遠隔指導ロジックを開発し、遠隔指導システムに組み込む。○ ⽇本及びタイのカンキツ産地で本システムを実証し、事業展開上での課題を抽出。
【委託先】・NECシステムテクノロジー/NEC
(システム開発)・近江度量衡(クラウド連携選果機開発)・シードタイム(他作物展開検証)・⽇本農業サポート研究所
(タイ実証サポート)・東京農⼯⼤ (⼟壌センシング⼿法開発)・理化学研究所(低コスト糖酸度センサー開発)
【再委託先等】・農研機構 (園地管理等)・⾹川県/愛媛県/三重県/静岡県
(農業知識・コンテンツの整理)
遠隔指導システムによる⽇本型農業⽣産⼿法の海外展開向けビジネスモデル
国内・新興国の産地コミュニティ
知識データベース
⽇本型⽣産⼿法の遠隔指導システム
マルドリ⽅式圃場継続的に知識を更新
遠隔指導ロジック
マルドリ⽅式圃場
篤農家の栽培ノウハウを集積・形式値化
センシングした果実情報、気象情報、農作業情
報をインプット
知識データベースに基づく農作業指⽰
圃場状態に応じた農作業を遠隔指導するシステムをコアにした農業⽣産⽀援サービス
糖酸度センサー組込み選果機フランチャイズ
本部
圃場1・農家A 圃場2,3・
農家B
圃場4,5・農業法⼈C
フランチャイズ型農業ビジネスモデルを
⽇本・タイにて実証
農業⽣産⽀援サービスを活⽤した農業経営
遠隔指導
(参考)採択案件⼀覧①
18
No. テーマ名 機関名都市交通-1 移動体データ銀⾏で実現する次世代交通情報共通基盤ア
ジアモデルの構築⻄鉄情報システム株式会社、株式会社メイテツコム、株式会社IIC、九州⼤学、名古屋⼤学
都市交通-2 北海道観光における観光客導線による総合交通産業エコ事業
株式会社デンソー、株式会社デンソーセールス、⽇本航空株式会社、北海道⼤学、埼⽟⼤学
都市交通-3 地域の医療・介護サービス等を⾼齢者らに届ける新たな都市内交通システムの構築
株式会社グリーンシンク、株式会社エックス都市研究所、株式会社早稲⽥環境研究所、⼀般社団法⼈グッドモーニングララ、公益社団法⼈⽇本ロジスティクスシステム協会、早稲⽥⼤学環境総合研究センター
都市交通-4 パーソナルモビリティのスマートシェアリングシステムに関する研究開発
トヨタ⾃動⾞株式会社、独⽴⾏政法⼈産業技術総合研究所
都市交通-5 都市交通・エネルギー統合マネジメントシステムの開発および実証実験
株式会社アイ・トランスポート・ラボ、三菱重⼯業株式会社、⼀般財団法⼈⽇本⾃動⾞研究所、東京⼤学⽣産技術研究所
都市交通-6 都市空間情報と多様なサービスの連携を実現するスマートモビリティシステムの構築に向けた研究開発
株式会社 KDDI 研究所、⼤学共同利⽤機関法⼈国⽴情報学研究所、東京⼤学
ヘルスケア-1 脳画像・臨床・ITの融合によるアルツハイマー病超早期診断と先制医療の実現
バイオテクノロジー開発技術研究組合、独⽴⾏政法⼈国⽴精神・神経医療研究センター、独⽴⾏政法⼈国⽴⻑寿医療研究センター、東京⼤学、新潟⼤学
ヘルスケア-2 診断と治療を貫くがん診療⽀援システム開発 -病理 IT化と治療計画・プロセスの⾰新-
株式会社⽇⽴製作所、株式会社ジェイマックシステム、キヤノン株式会社、三菱重⼯業株式会社、独⽴⾏政法⼈国⽴がん研究センター東病院、北海道⼤学、慶應義塾⼤学、京都⼤学
ヘルスケア-3 次世代医⽤クラウドシステムによる脳卒中に関する統合診断⽀援プラットフォームの構築
株式会社 NTT データ、株式会社 NTT データ経営研究所、岩⼿医科⼤学
ヘルスケア-4 IT×医療×ヘルスケアアライアンスによる3次予防を中⼼とした患者QOL向上プロジェクト
株式会社くまもと健康⽀援研究所、株式会社ワイズ・リーディング、有限会社TRIART、株式会社電算、株式会社グッドワン、熊本⼤学
ヘルスケア-5 ⾓膜再⽣医療の普及のための診断・治療 IT⽀援システム開発・ビジネスモデル実証事業
株式会社ニデック、株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング、⼤阪⼤学
ヘルスケア-6 IT融合による途上国向けバーチャルクリニック構築事業 合同会社カルナヘルスサポート、九州⼤学
(参考)採択案件⼀覧②
19
No. テーマ名 機関名農商⼯-1 スマートリーン農業アーキテクチャの開発と農業⽣産⽀
援サービス事業の世界展開NECシステムテクノロジー株式会社、⽇本電気株式会社、近江度量衡株式会社、株式会社⽇本農業サポート研究所、株式会社シードタイム、独⽴⾏政法⼈理化学研究所、東京農⼯⼤学
農商⼯-2 農業産業化ジャパンクオリティ・システム形成に向けたスマートSCM融合基盤の開発
デザイナーフーズ株式会社、⽇本電気株式会社、豊橋技術科学⼤学
農商⼯-3 農作物収穫予測に基づく⾷農連携ビジネスを実現するプライベートクラウドマーケットの研究開発
富⼠通株式会社、株式会社富⼠通システムズ・イースト、カルビーポテト株式会社、芽室町農業協同組合
農商⼯-4 栄養学的観点に基づいた野菜⽣産流通情報に関するシステム開発
ASD株式会社、崇城⼤学
基盤-1 リアルタイム⼤規模データ解析処理基盤の研究開発 ⽇本電気株式会社、株式会社 Preferred Infrastructure、独⽴⾏政法⼈産業技術総合研究所
基盤-2 ⾼信頼・低消費電⼒型スケーラブルM2Mデータ制御基盤の技術開発
株式会社⽇⽴製作所、東京⼤学