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Kobe University Repository : Kernel タイトル Title ストループ現象に関する継時的効果(Serial effect on the Stroop phenomenon) 著者 Author(s) 嶋田, 博行 掲載誌・巻号・ページ Citation 神戸商船大学紀要. 第二類, 商船・理工学篇 = Review of Kobe University of Mercantile Marine. Part II, Maritime studies, and science and engineering,50:41-54 刊行日 Issue date 2002-07 資源タイプ Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 版区分 Resource Version publisher 権利 Rights DOI JaLCDOI URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81004287 PDF issue: 2020-07-20

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Kobe University Repository : Kernel

タイトルTit le

ストループ現象に関する継時的効果(Serial effect on the Stroopphenomenon)

著者Author(s) 嶋田, 博行

掲載誌・巻号・ページCitat ion

神戸商船大学紀要. 第二類, 商船・理工学篇 = Review of KobeUniversity of Mercant ile Marine. Part II, Marit ime studies, and scienceand engineering,50:41-54

刊行日Issue date 2002-07

資源タイプResource Type Departmental Bullet in Paper / 紀要論文

版区分Resource Version publisher

権利Rights

DOI

JaLCDOI

URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81004287

PDF issue: 2020-07-20

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ストループ現象に関する継時的効果

Serial effect on the Stroop phenomenon

嶋田博行

Hiroyuki SHIMADA (平成 14年4月6日受理)

Abstracts The qeneral model自 onthe Stroop effect which have explained completely

eiqhteen summarized findings (MacLeod, 1992) have never been proposed by the other researchers. The reasons that construction of the models on the Stroop

effect was difficult were as follows: the serial effect needed reconfirmation

of reproduction through carryinq out any experiments. However, the自eworks was

impossible to execute,because devices or apparatuses which could present two more colo:t'-word自 ofdifferent color with different timing did not exist.

In this project, the devices possible to present two color dimension on the same plane on CRT and to make measurement of respaa time were made out. The

present author carried out some experim自ntson the serial effect of the Stroop

effect. As the results, the finding of current experiments showed that the serial effect was more complicated than MacLeoa review.

The current findnqs suqgested necessity of the furthermore experiments.

1.はじめに

本研究のテーマであるストループ効果は

認知心理学において、わが国は別にしても

国際的には注目されている現象である。ア

メリカ心理学会発行の Journalof EXPsrimental PsYChologyにおいても、毎年

必ずストループ効果の論文が掲載されてい

る。

ストループ効果は 1935年に Stroop,J. R. が発表して以来すでに65年経ているが今な

お、研究が進められている心理学の歴史上

まれな現象である。ストループ効果とは、

色と単語の意味的に不一致な色刺激に対し

て色命名反応を行うときに見られる反応の

遅れおよび困難性に関する干渉現象である。

一見するときわめて単純な現象のように

思われるが、次の理由により、多くの認知

心理学者をひきつけてきた。すなわち、こ

の効果はたんなる刺激が意味的に不一致で

あるために生じるためではなく、干渉の非

対称性がある。つまり、不一致な色刺激に

対して色で反応させるときには、干渉が生

じ反応が困難となるが、単語を読ませたと

きには干渉は生じない。また、この現象は、

単語の読み、注意、自動性に関係する現象

であることから、認知に関する基本的な理

論を検証するための試金石となってきた。

ストループ効果を説明するために多くの

認知心理学者がこの問題に取り組んだ結果、

ストループ効果に関して必ず引用されるマ

クロード(MacLeod)(1991)のレヴューによ

るとストループ効果を説明するためには、

18個の派生効果を説明しなければならなく

なっている。

ストループ効果のモデルの困難性はこれ

ら、すべての派生効果についても説明され

なければならないことである。

前に述べたようにストループ効果のモデ

-41-

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ルを精築することの困難性は、 18個の派生

効果すべてを説明できるモデルが要求され

ていることである。申請者は独自のモニタ

リングモデルを構築し現在検証している。

このモデルはストループ効果の課題事態を、

認知課題を解決するため問題解決事態であ

るということから出発する。そして、被験

者は問題を解決するためのストラジーを長

期記憶から検索し、アルゴリズムに基づく

ルーチン群として構成する。これらのルー

チン群は純粋にアルゴリズムであるため、

コンビュータシミュレーション可能である。

現在、基本的なモデルの構築は終わって

いるが、これらのモデルを検証するための

実験を行っている。すべての実験が完了し

ないと検証は、完全ではなく、モデルは記

述できない。

18個の派生効果のうち、最後まで検証が

残されていた実験があった。この実験は実

験装置という物理的な側面で検証が困難で

あった。すなわち、引き続き提示される色

単語刺激の時間的な意味的な前後関係であ

る。すなわち、先行する色単語の色次元、

単語次元と後続の色単語の色次元、単語次

元の一致、不一致の関係によって、干渉の

効果が異なるということを調べなければな

らない。この実験は単なる色単語刺激が時

間的に続いて提示されることが必要となる

のではない。刺激は先行提示される色単語

刺激が空間的に異なった位置に提示された

まま、近接の位置に別の色単語で提示され

なければならない。この場合、色次元は当

然先行刺激と異なった色であることがあり

うる。

ところが、現在の刺激提示装置では、二つの

色刺激を空間的に異なった位置に時間的にずら

せて提示することが極めて困難である。代表的

な刺激提示装置である岩通アイセックのAVタ

キストスコープはコンビュータで連動し、高価

であるがこの実験をおこなうことができない。

なお、当研究室はすでに所有しているが、この

条件では実験が不可能であるため、今回、実験

装置の開発を行うこととした。

ストループ効果について膨大なレビューを

しているマクロード(MacLeod,1997)は、「試行シ

ーケンス」としてまとめているが、この効果は、

Neill(1977)らによって始められたものである。

しかし、その後十分な追試が行われてこなかっ

た。したがって、 Neillの元のデータはこの詳細

な実験状況が不明であり、その結果 Macleodの

レビューにおいてもこの効果が単なる 2つの連

続した色単語の時間的な提示の効果であるとま

とめられている。

しかし、元の文献を読む限りでは、単に二つ

の刺激を連続的に提示したのではなく、先行刺

激が後続刺激の近傍に同時に提示されているよ

うに受け取れる。このことは追試をして見なけ

ればならないが、追試が行えない状況にあった。

その主な原因は刺激提示装置の限界による。

つまり、先に述べたように、この実験を始める

ためには、空間的に異なった位置に色単語刺激

を時間的なオン時間をずらせて提示する必要が

あるが、現在一般に普及しているコンビュータ

連動のタキストスコープ(岩通アイセック製)で

は、異なった色刺激を異なった空間的位置に時

間的に遅らせて提示するときのように、2種類の

異なる色刺激の合成は仕様上不可能となってい

る。そこで、この問題を解決するには、新たに

装置を作成する必要が生じてきた。しかし、か

かる装置の作成はコンビュータの知識をかなり

要する問題であり、専門家に発注する以外に方

法はないのである。この間題は米国においても

同様であり、残念なことに適当な装置がないの

が実情である。

今回、装置が完成したので、この問題につい

て実験を行うことが可能になった。

継時的提示効果とは、ストループ効果におけ

る時系列の効果のことである。その効果につい

て、 MacLeod(991)は、 rN試行での言葉がN+

l試行でのインクの色と一致すると、反応の干

渉は増大し、逆に N試行でのインクの色がN+

1試行の言葉と一致するなら反応は促進され

る」と述べている。この時系列の研究について

は、 Dalrymple-A1fordと Budayr が 1966

-42-

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年にストループ効果の干渉において、「カラーワ

ードのカラーがその直前のワードによってネー

ミングされた時に干渉が最大になる」というこ

とを指摘したことに端を発している。また、こ

の領域での最も詳しい研究は、 Neillと E血er

の研究である。 E血erは時系列的な干渉を報告

した。すなわち、N試行の無関係なワードがN+l

試行でのインクカラーと発音が似ている時は干

渉が増大し、逆に N 試行でのインクカラーが

N+l試行での無関係なワード似とているときに

は、干渉が減少したというのである。彼はこれ

らの結果をさまざまな方法で確定した。最初の

ものは N試行のワードが抑制されるならば確定

する。そのとき、 N+l試行に反応するためには

追加的な活動をしなければならなし、二番目は

最後の試行で、特定の反応を行った場合は、次

の試行での反応を簡単にやめることができる。

Neill(1977)は Dalrymple-A1ford と Budayr

の実験を拡張し、ストループタスクの個別試行

パージョンをつくった。そして、彼は同じ結果

をうみだした。 N試行のワードがN+1試行での

インクカラーと一致したら干渉は増大する。

Neillはこの現象を妨害抑制効果と命名した。

我々は現在、この現象は一般的なことを知って

いる。そして、この現象が、文字命名、絵画命

名に鉱張されることを知っている。

しかし、様々な実験が行われてきたにもかか

わらず、この研究、つまり rN試行での言葉が

N+1試行でのインクの色と一致すると、反応の

干渉は増大し、逆に N試行でのインクの色がN

+1試行の言葉と一致するなら反応は促進され

る」ということに関する結論は、まだはっきり

していない。

2.実験

実厳I

① 被験者

実験を受けた被験者は、 18歳から 25歳の 1

5名(男子 12名、女子3名)。

② 実験装置

実験は、総合学術交流棟4階の実験室で行われ、

被験者はついたて、および暗幕で覆われたスペ

ースに入り、実験者は 3mほど離れた位置から

実験装置の操作、被験者の監視、教示を行った。

園 1 被験者サンプル画像

図のように黒い幕で覆い、さらに、実際はつ

いたての周りを黒いカーテンで覆うため、被験

者に入ってくる視覚刺激は薗面の文字のみとな

る。

実験装置は先ほど述べた:研究室作成の認知心

理学実験装置を使用した。これをノートパソコ

ン (Windows98搭載)で作動させ、モニ夕、マ

イクを接続した。モニタに映し出された文字刺

激を被験者が反応し、その音声をマイクで取得

し、反応時聞を計測するシステムとなっている。

④実験手続き

まず画面の左右に白い注視点を表示する。こ

の後提示するカラーワードは、

この注視点を表示した場所に表示する。

注視点は 1秒提示され、消えてから 1秒後に画

面の左側にカラーワードを提示し、被験者はそ

の色を反応する。使用した文字と色は、赤、育、

黄、緑の4種類である。

左のカラーワードが提示されてから1.5秒後に

右側のカラーワードが提示される。被験者はこ

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ちらの色にも反応する。被験者が右のワードに

反応すると、左右のカラーワードは同時に消え、

1秒後にまた注視点を提示し以降繰り返して

いく。測定時聞の対象は、右側の文字が提示さ

れてから被験者が反応するまでである。

表 1 刺激の組み合わせ

瞳り色 |左の文字 惜のf竺

11赤 |膏 |貧

21赤 |警 l緑

31赤 |貧 l膏

41赤 |貧 告書

5赤 |緑 l膏

6赤 |級 賞

7膏 |赤 曾

日脊 |邪 S量91膏 |賃 赤

10 |膏 |賞 1*霊11 !膏 |緑 |赤

12 l膏 I~車 |赤

13 l賞 |赤 |青

14 !貧 |赤 |級

15 賞 l膏 |赤

16 |賞 膏 |緑

17 !賞 |線 !赤

18 |貫 |線 i膏19 |緑 |赤 |膏

20 1緑 1;Jii 1賞21 |鍾 膏 |赤

22 l緑 膏 |赤

23 緑 賞 |赤

24 骨量 Jt 膏

全組み合わせは表 1のように 24通りある。こ

の組み合わせを各5田ずつ提示する(順不同)

ので、全部で 120試行となった。これは、条

件2、条件3も同様である。

この組み合わせは、 Basicを用いて計算し、同

じ提示が続かないように各条件に設定した。

次に、提示するカラーワードの条件は以下の

3種類である。画面の左右に提示する 4種類の

文字、色を組み合わせると表 lのようになる。

(1) 条件 l 左右の両カラーワードのす

べての組み合わせが不一致

( 2 )条件2

左のワードと右のカラーが一致し、残りは不一

( 3)条件3

左のカラーと右のワードが一致し、残りは不ー

実験は先に述べた手続きを元に、大きく 2種

|右の文字

|緑

|貫

|鰻

|膏

|賞

1 .. |舗

|賞

|絹

|赤

!貧|曾

|繊l膏

綿

赤l脊赤

貧... 首

Jt

" 赤

ている。

向F

白鴎

類に分けられ、それぞれを課題l、

課題2として行った。

課題lは、条件1, 2, 3を個別

に120回ずつ、計360回試行し、

課題2は条件 1,2, 3を混在させ、

各条件40回ずつ、合計 120回試

行した。

課題 1では順序効果が混入する

ので、被験者を 3つのグループに分

け、行う条件の順番を(1.2.3)、

(2.3.1)、 (3.1.2)の組に分けた。

また、課題2での条件 1,2, 3

課題lでの条件1,2, 3に対応し

ている。

計測された時間のデータは、 csV形式のファイルで保存されるの

で、MS-Excelでの保存が可能であ

り、さまざまなソフトと連動させて

データの解析ができるようになっ

また、初期設定として、以下のように反応し

た場合、装置はエラーと判定し、データの統計

の際は除いである。

① 被験者の反応の声が8dB以下の時

実験室は極力雑音のない環境を作ったが、そ

れでも 2-3dbの雑音が生じてしまう。被験者

の呼吸音等も考慮し、 8db以下の音の場合はエ

ラーとした。

② 反応時間が 20 0 -2 0 0 0 (m s e c)

以外の時

被験者が早過ぎたり還すぎる反応をした場合

は、エラーとした。

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③ 練習試行

本実験を行う前に、被験者には練習試行を行

う。本実験同様、画面の左右に

左、右の順にカラーワードを提示し、色に反応

する。

提示するカラー、ワードの規則性はない。

練習試行は、基本的に 5試行行ったが、被験者

が実験の内容が理解できていない場合や、全体

的に声が小さく、注意が必要な場合には数回繰

り返し実施した。

④教 示

実験の全体の順序は

練習試行一> 課題 1 -> 課題2

の流れで行われた。実験全体の所要時間は約5

5分である。以下試行順に

教示を列挙する(先に述べたように、被験者に

よって実験1の順序は異なっている。ここでは、

ある被験者を例にとって表示する)。

(被験者の準備完了)

実験者:ただいまより実験を行います。画面の

左右に、左、右のj績に色文字が現れます。左右

の文字のどちらとも、現れたらすばやく正面の

マイクに向かってその色を答えてください。で

はまず、練習試行を 5回行います。途中で気分

表2 平均反応時間分散分析表

分散分析褒=纏略的霊示効.

が悪くなったら、知らせてください。

(練習試行開始。被験者が実験方法を理解でき

たか確認)

実験者:それでは本試行に入ります。練習試行

と同様に左右の色文字の色を

答えてください。途中で気分が惑くなったら、

知らせてください。

(課題1の条件1を行う。そして終了)

それではしばらくお待ちください。

(実験者は実験データの安換を行う。そして完

了)

実験者:つぎも同様の実験を行います。途中で

気分が恵くなったら、知らせてください。

(以下、条件2、条件3、課題2と同様に続く)

II-2 実験結果

まず、被験者 15名の各条件ごとの平均反応

時閣のグラフを表示する。

次に反復測定分散分析した結果を以下に示す。

主効果は有意でない。(課題1と課題2とでは

差がない)よって、条件ごとにまとめて分析す

る。分析にはPost-Hocテストを行い、

以下に各項目別の分析結果を表示する。

自由度 平方和 平均平方 F(直 pf直 ラムダ 検出力

対象課題別棟個別申対魚粂件目11条件別市対象課題別事条件別標橿別噂条件目IJ市対像

14

14 2 28 2 28

623760.168 5269.378 73455.822 86871.488 69413.178 14078.022 47453.978

44663.583 6259.378 1.002 .3337 1.002 .148 5246.830 17835.744 7.195 .0030 14.389 .917 2479.042 7038.0 11 4.153 .0268 8.305 .884 1894.785

-45-

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720.00

700.00

680.00

s t 6600O ..-司t 宮 640.00也出

620.00

600.00

580.00

表3Post-hoc テスト

Flst陽 r 凡SD .略的聾示効果効果:親園ItJ有怠水~: 5 I

条件別平均反応時間

図2 反応時間

平均値の差 寮却1直 p(i

条件 1と条件2の問、条件2と条件3との聞に有

意差が認められた。条件別の比較を行うと、条件

lと2、条件2と3とでは有意差が認められる。

すなわち条件 2(左のワードと右のカラーが等し

いとき)、他の条件に比べて、平均周回寺間カ短か

った。この結果は、 MacLeodのレヴユーと

は逆の結果である。

標題, .課値2 1 -15.2891 32.7521.33371

FlaherのPLSD 鐙略的墾示効果

警弘主匂1lz

条件1,条件2条件 1.条件3条件2.重量件3

なぜこのような結果カ句号られたのかさらに詳し

く備すする必要がある。

そこで、多識2を行った。

-46-

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II-3 期衆考察

MacLe吋は、継附句効果について rn誠子での言

葉がn+1甜子でのインクの色と一致すると、反応の

子樹坤し、逆にn誠子でのインクの色がn+1誠子

の言葉と一致するなら反応は促進される」とまとめ

ている。

まず、条件3について、条件lとほぼ同じ反応時

間であったため、条件3が大きな干渉を受けている

とは言いがたい。そして、条件2が即芯を促進させ

る点については、確かに課題1では他の条件よりも

反応が早かったが、課題2では差がほとんどなくな

っていた。

これは、課題1では左のワードが右の反応するべ

きカラーと一致する上に、この条件が同様に 120

回続くことから、側食者は経済性の原3里によるスト

ラテジーを学習したため、反応が早くなったものと

思われる。実際、各条件を混在させて、次の文字提

示が予想できない実験2では、他の2条件との差が

ほとんとなくなっている点から見てもこの推測が正

しい可能性は十分あり得る。

よって、課題2の条件2から判断すると、条件2

が即志を大きく促進させているとも言いがたい。し

かし、有意差が出なかったもののわずかでも他条件

より早い結果が出ているのも事実である。

結尾 MacL凹 dのレヴューと出量の結果がでてし

まったが、今回の実験の結果のみで理論づけてしま

うのも早計である。糊欄の空間的な距離の要因が

原因かもしれない。さらに詳しく撫すするために実

験IIを実施した。

実蹟E

2つのカラーワード期j激聞の空間的な距離が大きい

条件と小さい条件の条件をさらに加え、細寺的に提

示される2つのカラーワード聞の意味的な関係に加

えて、空間的な距離の要因を検討した。

①械鯖

実験の被験者は、神戸醐合大学の 18歳から 22歳

までの学生。

被験者数は 12名。

②実験装置

実験装置は、「認知心哩学実験システム」を使用し

た。これをノートパソコン (Windows98使用)で

作動させ、モニタとマイクを接続した。なお、ディ

スプレイと被験者の視点との距離は約64cmであ

る。

「認知心哩学期食システム」とは当研究室が開発

した、認却心哩学におけるストルーフ効果の実験の

幅を更に拡大させることが可能な装置である。その

特徴としては、第一に、従来の実験装置ではー画面

に一つの刺激しか提示できなかったのに対し、この

装置は一画面に複数の刺激を提示できること。第二

に、従来の装置は専用のマシンを使用していたのに

対し、今回の装置はソフトウェア形式で、あり 08に

Windows (Nr、 95、98)を採用しているので、

汎周性が広いという点である。

③実験に使用するカラーワード

実験に使用するワードは、赤、育、黄、緑の四文

字、また、カラーは赤、育、 、緑の四色である。

④実験内容

まず画面の左右に白い註視点を表示する。 I主ネ助長

は0.5秒提示さn,消えてから 1相殺に画面の左側

にカラーワードを提示し、被験者はそのワードの読

みではなく色を反応する。続いて左のカラーワード

が提示されてから1.5和様に右側のカラーワードが

提示される。被験者はこちらのカラーワードについ

ても色を反応する。右のカラーワードに反応すると、

左右のカラーワードは同時に消えて、その 0.5相殺

にまた出見点前見れ、以降これを繰り返す。提示す

るカラーワードの条件は、条件Aから条件Fまでの

6通りである。これを各条件48前議長り返し実験デ

ータをとる。なお、被験者一人に対する実験時間は

約40分である。なお、この6通りの条件は、循環法

によるカウンターバランスに基づいて、

a (1)ー(2)ー(6)一(3)一(5)一(4)

b (2)一(3)一(1)一(4)一(6)一(5)

c (3)ー(4)ー(2)ー(5)一(1)一(6)

d (4)一(5)一(3)一(6)一(2)一(1)

e (5)一(6)ー(4)一(1)一(3)ー(2)

f (6)一(1)一(5)一(2)一(4)一(3)

-47-

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の通り a-fまでの6通り用意し、これを2回ずつ

繰り返して行った。また、(1)-(6)の各条件の内容

は以下の通りである。

(1) 条件A

左右のカラーワード全ての組み合わせが不一致な

条件

(カラーワード聞の距厳大)

全組み合わせは24通りある。この組み合わせを使用

して、 48謝ラ実験を行った。

(2) 条件B

左のワードと右のカラーが一致し、残りは不一致

な条件

(カラーワード間の距灘対

(3) 条件C

左のカラーと右のワードが一致し、残りは不一致

な条件

(カラーワード聞の距灘対

次に、実験のエラー同部こついて説明する。

(1) 被験者の反応の声の大きさが8dB以下の

とき

実験室は、外部からの光が入ってこないように、

厚い暗幕に覆われていて、雑音も少ない環境で

はあるが、被験者の呼吸音等を考慮し、 8dB

以下の音はエラー即位した。

(2) 反応時聞が200-2000Cms吋以外の

場合

被験者の反応が速すぎる、または避すぎると判

断し、エラー即包とした。

(3) 被験者がカラーワードの色命名反応

知出血gうにおいて、誤反応の場合

この場合、左のカラーワード、右のカラーワー

ド、もしくはその荷方のカラーワードにたいし

て被験者が誤反応を起こした場合、全てエラー

反応とした。

また、誤反応の例としては、「あ、赤」、「あ

ーか」、「み青Jr緑、あ、赤」などのように

一言でかかって訂正しようとしたものも含め

(4) 条件D る。

左右のカラーワード全ての組み合わせが不一致か

つ、条件Aに比べてカラーワード閣の距離が近い ⑤練習誠子

条件 実験を行う前に、被験者には練習樹子を行った。

(カラーワード聞の距離小) 練習試行は、本実験同様、画面に左、右の順にカラ

(5) 条件E

左のワードと右のカラーが一致し、残りは不一致

かつ、条件Bに比べてカラーワード間の距離が近

い条件

(カラーワード間の距離小)

(6) 条件F

左のカラーと右のワードが一致し、残りは不一致

かつ、条件Cに比べてカラーワード聞の距厳が近

ーワードを提示し、その色に反応してもらった。な

お提示するカラーワードの規制空はない。

練習誠子は、 1誠子につき 10回、このテストをもう

一度行い、合計20回行った。これは、被験者にス

トループ効果の実験になれてもらうとともに、声が

きちんとデータが収集できるくらいの大きさででて

いるか、また、初めて行う実験のため、最初のほう

は誤反応が多く、データとして収集できないためあ

る程度実験に慣れてもらう必要があるからである。

い条件 ⑥教示

(カラーワード関の距醗小) 実験を行う際の教示は、以下のとおりである。

実験者

なお、カラーワード聞のE掛吃たのE明監は、 11.5 r今から実験を行います。画面の左、右のl頓に

cm、カラーワード聞の距離小のE醜監は2cmであ 色文字が現れます。左右の色文字のどちらとも、

る。 現れたらすばやく大きな声で、その色を正確に答

-48ー

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えてください。それではまず、練習甜?を行いま

す。」

(被験者が実験方法を理解できたかどうか確認し、

理解できていれば練習誠子に移る。まだ実験を理

解出来ていない場合は、理解できるまで翻股繰

り返す。)

練習誌行開台

実験者

「それでは、もう一度練習誠子を行います。」

再び練習樹子開始

実験者

「それでは本試行に移ります。反応はできるだ

けすばやく大きな声で、正確に答えてください。」

本前行開始

2-2 実験結果

被験者12名の平均反応時聞のグラフを示す。

図3のグラフの赤色は、左右のカラーワード全て

の組み合わせカ珂=一致な条件を示している(条件A

と条件D)。

青色は、左のワードと右のカラーカL 致し、残りは

不一致な条件な条件を示している(条件Bと条件E)。

条件別平均反応時間

反応時間(msec)

図3条件B医局崎冊 範例 1条件A 2:条件B 3条件C

4・条件D5条件E 6条件F

黄色は、左のカラーと右のワードが一致し、残りは

不一致な条件を示している(条件CとF)。 被験者12名のカラーワード閣の距肱カラーワ

ード間の前後閥系像件)について、いずれも有意

続いて、この結果を元に、反復測定分散分析を 差は認められなかった。すなわち、この実験の結果

行った。 を見る限りにおいては、ストルーフ効果における時

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系列の効果、すなわち継時的提示効果は生じなかっ ストラテジーを学習しなかった被験者の平均即剖寺

たことになる。しかし各樹験者に実験を行った際、 聞は下図のとおりとなった。

実験中に明らかにカラーワードの組み合わせバター

ンがわかったと回答した被験者がニ名いたのである。 I ストラテジーの被雇費者(2人)を除いた平均反応時間

被験者NOは3、と5の被験者で、その被験者のど

ちらもが、左のワードと右のカラーが一致し、残り

は不一致な条件な条件に対して、左のワードと右の

カラーが一致していることに気づき、右のカラーを

予想しよりすばやく反応することができたというの

である。

この回答を元に、この二名の平均反応時間を検証し

てみることにした。

この被験者二名の平均同芯時聞に、他の条件と明

らかに反応射欄に差がある箇所があった。その差は、

他の条件と比べて 200msecもの反応時閣の差が

あり、このような大きな即時間の差は、他のどの

被験者にも見られない。また、この二名の即同嘘

かった条件は、パターンがわかったと回答したとお

りの箇所である、左のワードと右のカラーが一致し、

残りは不一致な条件であった。被験者がこのように

すばやく反応できたのは、この左のワードと右のカ

ラーが一致し、残りは不一致な条件において、スト

ラテジーを学習したためであると考えられる。なぜ

この条件の時だけにストラテジーを学習することが

できたのかは、このように推測できる。まず、左右

のカラーワード全ての組み合わせが不一致な条件で

ある、条件A、Dについては、全てが不一致で関連

性がないため、被験者は左右のカラーワードに対し

て、反応崎間を促進させたり、または増加させたり

する要素は見ちれない。つづいて、左のワードと右

のカラーが一致し、残りは不一致な条件である、条

件B、Eについては、まず左のワードを抑制して、

そのカラーを反応しなければならない。ここまでは

普通のストルーフ効果と同じである。ところが、次

の右のカラーワードに移ったときに、右のワードを

抑制しそのカラーを反応する前に、過去に(左のカ

ラーワードに反応するとき)抑制したはずの左のワ

ードのほうが、より簡単に反応でき、かっその友の

ワードが右のカラーになっていることに気づいたた

めではないかと推測できる。

そこで、ストラテジーを学習した被験者と、ぞう

でない被験者とに分けて更に解析を行った。まず、

反応時間

務 務 務機(msec)

条件

図 4 2名を除く平均時間{範例lま園3と共通Jこの図からは、MacL制の掛昌する継時的提示効

果の傾向がみられる。

続いて、このストラテジーを感じなかった被験者

について反復測定分散分析を行った。

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11

03

1.

15

ロ8

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4画像分1If&: ストラテヲーあり@値圏直司置の平司IiJIII闇度

カラーワード問。:iie雄

分散分析の結果をみてみると、カラーワード聞の前

後関係において有意差があらわれた。そこで、この

結果をより詳細に検討するため、さらに下位検定と

して多重比較検定(pωtH∞百sts)をおこなった。

(表の右端の S字は、指定した有意水準で有意な差

があると認められた場合に表示されている。)

この結果から、カラーワード聞の前後関系におい

て、「左右のカラーワード全ての組み合わせが不一致

な条件、左のワードと右のカラーが一致し、残りは

不一致な条件」、次に「左のワードと右のカラーが一

致し、残りは不一致な条件、左のカラーと右のワー

ドが一致し、残りは不一致な条件」において、有意

差が生じた。(俸グラフの育と永赤と黄緑の2つの

開系において有意差が宝じた)また、このストラテ

ジーありの榔鰭の平均即5時間は、先ほども述べ

たとおり、 MacLωdの継続時的提示効果とはまった

く逆の傾向である。それは、実験結果から見る限り

において、被験者がストラテジーを学習したためで

あるとおもわれる。つまり、本来 rN誠子での言葉

がN+l誠子でのインクの色と一致すると、反応の

干渉は増大する」、つまり今回の実験において、「左

のワードと右のカラーが一致し、残りは不一致な条

件」に関して言えば、反応の干渉は増大するはずで

あったものが、被験者がストラテジーを学習すると、

逆に反応が速くなる(促進される)と、とらえるこ

とが出来るのである。

2-3 結論

今回の実験を元に考察すると、以下のような結論

に達した。

ストルーフ効果における時系列の効果、つまり継

時的提示効果とは、被験者がストラテジーを学習し

ない、もしくはストラテジーの学習が少ない場合、

rN読売の言葉がN+l読売のインクの色とー

致すると、反応の干渉は増大する」。

しかし、被験者がストラテジーを学習した、もし

くはストラテジーの学習が多い場合、 rN誌行での言

葉が N+l誠子でのインクの色と一致すると、反応

の干渉は減少し、逆に反応を促進させるおつまり、

ストラテジーがあるか無いかによって、妨害促進効

果にもなるし、逆に妨害抑市助果にもなる、と考え

ることができるのである。

いずれにせよ、マクロードのレヴューにある継時

的効果については、さらに詳細な実験を行う必要が

ある。従って、現時点においては、ストルーフ効果

のモデルは、この継時的効果を除いて構築する必要

がある。

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