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久喜市議会 令和2年6月定例会 市政に対する質問通告 第1日目 員(発言順) 6月12日(金) 午前9時~ 田村 栄子 議員 渡辺 昌代 議員 丹野 郁夫 議員 斉藤 広子 議員 平間 益美 議員 柿沼 繁男 議員 第2日目 員(発言順) 6月15日(月) 午前9時~ 平沢 健一郎 議員 盛永 圭子 議員 石田 利春 議員 井上 忠昭 議員 新井 議員 川内 鴻輝 議員 第3日目 員(発言順) 6月17日(水) 午前9時~ 田中 議員 貴志 信智 議員 長谷川 富士子 議員 大橋 きよみ 議員 杉野 議員 第4日目 員(発言順) 6月18日(木) 午前9時~ 園部 茂雄 議員 成田 ルミ子 議員 川辺 美信 議員 岡崎 克巳 議員 猪股 和雄 議員

Kuki - 久喜市議会 令和2年6月定例会 市政に対する質問通告...久喜市議会 令和2年6月定例会 市政に対する質問通告 第1日目 質 問 予 定 議

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  • 久喜市議会

    令和2年6月定例会

    市政に対する質問通告

    第1日目 質 問 予 定 議 員(発言順)

    6月12日(金)

    午前9時~

    ① 田村 栄子 議員 ② 渡辺 昌代 議員 ③ 丹野 郁夫 議員

    ④ 斉藤 広子 議員 ⑤ 平間 益美 議員 ⑥ 柿沼 繁男 議員

    第2日目 質 問 予 定 議 員(発言順)

    6月15日(月)

    午前9時~

    ① 平沢 健一郎 議員 ② 盛永 圭子 議員 ③ 石田 利春 議員

    ④ 井上 忠昭 議員 ⑤ 新井 兼 議員 ⑥ 川内 鴻輝 議員

    第3日目 質 問 予 定 議 員(発言順)

    6月17日(水)

    午前9時~

    ① 田中 勝 議員 ② 貴志 信智 議員 ③ 長谷川 富士子 議員

    ④ 大橋 きよみ 議員 ⑤ 杉野 修 議員

    第4日目 質 問 予 定 議 員(発言順)

    6月18日(木)

    午前9時~

    ① 園部 茂雄 議員 ② 成田 ルミ子 議員 ③ 川辺 美信 議員

    ④ 岡崎 克巳 議員 ⑤ 猪股 和雄 議員

  • 目 次

    【第1日目 6月12日(金)】

    ① 田 村 栄 子 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

    ② 渡 辺 昌 代 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

    ③ 丹 野 郁 夫 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

    ④ 斉 藤 広 子 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

    ⑤ 平 間 益 美 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

    ⑥ 柿 沼 繁 男 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

    【第2日目 6月15日(月)】

    ① 平 沢 健一郎 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

    ② 盛 永 圭 子 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

    ③ 石 田 利 春 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

    ④ 井 上 忠 昭 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

    ⑤ 新 井 兼 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

    ⑥ 川 内 鴻 輝 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

    【第3日目 6月17日(水)】

    ① 田 中 勝 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

    ② 貴 志 信 智 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

    ③ 長谷川 富士子 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

    ④ 大 橋 きよみ 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

    ⑤ 杉 野 修 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

    【第4日目 6月18日(木)】

    ① 園 部 茂 雄 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

    ② 成 田 ルミ子 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

    ③ 川 辺 美 信 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

    ④ 岡 崎 克 巳 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

    ⑤ 猪 股 和 雄 議員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

  • ~ 1 ~

    【第1日目 6月12日(金)】

    ① 田 村 栄 子 議員

    1 済生会栗橋病院の移転後の跡地活用の方向は

    令和元年11月定例会以降の久喜市と済生会栗橋病院との意見交換は令和2年1月28日に行

    われた。市の副市長、健康・子ども未来部長が栗橋病院を訪問し、栗橋病院の統括責任者、事務

    部長と同病院跡地の活用を含め今後の方向の確認の協議を行った。本市は、病床が残らないこと

    となった現在地でどのような医療ができるかをたずねた結果、栗橋病院から院長自らが引き続き

    跡地において何らかの医療を検討しているとの回答があった。今後も引き続き栗橋病院と協議を

    進めていくと本年2月議会で答弁があった。

    (1)その後協議はどのように進んでいるか。跡地における医療について具体的な計画を伺う。

    (2) 栗橋病院の中で東病棟が比較的新しい建物であり、病院として十分機能できると思われる。

    この病棟の今後はどのような扱いになるのか伺う。

    2 新型コロナウイルス感染再拡大への備えは

    感染者数が久喜市は4人で少なく推移し、今日まで来ている。市民の自粛の努力が実を結んだ

    結果だと考えられる。緊急事態宣言が解除されてもコロナは完全に終息していないので市民は不

    安である。不安の第1は、今後この病気の治療薬やワクチンがまだ十分ないなかで、市民が新型

    コロナウイルスと共存する社会に生きていかなければならないことである。第2は、感染してい

    ても発症せず、無症状の人がウイルスを拡散している同じ空間で市民が生活しなければならない

    ということである。そこでこれらに対する安全対策が必要となってくる。

    (1)新型コロナウイルスと共存するための感染防止策として久喜市の取組みと、市民生活の在

    り方の考えを伺う。今後第2波に向けての方策を伺う。

    (2)新型コロナウイルスと共存していくには感染しているか、否かが最重要課題である。この

    判定は抗原検査、抗体検査、PCR検査を受けることで判明すると報道されている。市とし

    て検査体制を整えるべきではないか(例えば、東京理科大跡地に検査会場を)。次の波が押し

    寄せてくるまでに対策を急ぐべきであるが、如何か。

    (3)市内各公共施設にサーモグラフィー等の非接触型体温測定器を設置するべきであるが、如

    何か。また、換気対策に扇風機やファンを取り付けるべきであるが、市内各施設の現状と安

    全対策を伺う。

    (4)各公共施設が6月から利用可能になり、コロナ感染防止のため市として利用者に制限を設

    けた。この制限は事業者に対するものとほぼ同程度のものと考えられる。これでは市民の利

    用者に数々の負担が生じると思われる。市は市民の立場で手を差し伸べる方法を考えるべき

    であるが、如何か。

    (5)緊急事態宣言解除後の動向が心配される。久喜市としてどのような状態になれば、再度自

    粛を宣言するか、伺う。

    (6)この秋ごろからインフルエンザが流行してくることも想定され、コロナとダブルで我々を

    襲ってくる不安がある。市としての対策はできているか、伺う。

    (7)新型コロナウイルスの感染を恐れて日頃の受診をしなければいけない外来患者が、かかり

    つけ医へ通院していない現状、極端に減っている現実を市として把握しているか。そのため

  • ~ 2 ~

    病院、医院の経営が逼迫している現状を市ではどの程度把握しているか、伺う。

    (8) かかりつけ医の見つけ方を市の相談窓口やホームページで知らせるべきではないか、伺う。

    (9)市民の生命・生活を守る事こそが「政治」の本来の務めである。市長は、この疫病との戦

    いにどのような考えで臨んでいるか、伺う。

    3 新型コロナウイルス流行中の防災対策は

    頻発する地震並びに大雨災害にどのように対処するか。新型コロナウイルス流行中に風水害、地

    震が起こることも想定しておかなければならない。このような複合災害にどう対処するか。

    久喜市のハザードマップによると水害時栗橋・鷲宮両地区は水深3~5mが予想される。しか

    も今後、雨量の規模が大変大きくなって、浸水の危険性が増大すると言われている。自分の命を

    守るためには避難しかないが、新型コロナウイルス感染の予防対策から見ると、3密が避けられ

    ない有様である。そこで以下伺う。

    (1)コロナの流行時に水害が発生した場合の避難所の収容可能者数を割り出し、公表するべき

    であるがいかがか。更に広域避難(他市との連携)が望まれるがいかがか。

    (2)具体的な避難経路、避難の方法を示すべきだがいかがか。

    (3)水害用のハザードマップに代わりリーフレットを作成していると前の議会で回答があった

    が、この中に複合災害の場合も盛り込む必要が出てきているが、リーフレットの作成状況と

    今後どう対処するのか、伺う。

    (4)実際の災害時には避難所の収容状況をリアルタイムでスマートフォンやパソコンに流すべ

    きであるが、如何か。

    4 狂犬病予防注射の中断後の手当は

    狂犬病の発症が愛知県豊橋市の医療機関で見られた。患者は、静岡市に住む外国人で、昨年9

    月ごろ、フィリピンで左足首を犬にかまれたが、治療は受けなかったと話している。

    狂犬病の確認は日本国内で14年ぶりである。日本人の2人がフィリピンで犬にかまれて帰国

    し、発症して以来のことである。

    先日、予防注射の集団検診がコロナのために中止になったことはやむを得ないことだが、まだ

    まだ狂犬病がこの世からなくならないことを考えると、未接種の代替方法を考えて注射を受けて

    もらう機会を作る必要があるのではないか、伺う。

    5 オンライン授業の格差を無くすには

    久喜市のオンライン授業は新聞に掲載される程いち早く取り入れており、多くの児童・生徒に

    行き渡っていると考えられる。しかし、一部の家庭でネット環境が整わず、支障を来たしている

    問題もある。オンライン授業の現状とこの問題を市ではどのように解決していくのか、伺う。

    ② 渡 辺 昌 代 議員

    1 新型コロナウイルス感染の久喜市の今後の対応を伺う

    新型コロナウイルス感染拡大で「緊急事態宣言」が発令され、市民の暮らしと営業はこれまで

    に無い困難と自粛を余儀なくされてきた。現在、解除となったが、ウイルスが撃退されたわけで

    は無い。第2波・3波が起こることを想定し、久喜市が市民と共に協力しあえる対策、さらに久

  • ~ 3 ~

    喜市民の命・健康を守り、市民生活や子ども達の学習環境を守る対策をどのように考えているの

    か、以下伺う。

    (1)介護施設・介護事業所・障害者施設・障害者事業所等は集団感染の可能性が高い。すでに

    全国では介護事業所で集団感染が発生し、2週間の休業で、身体や認知の機能に影響がでて

    いる利用者が6割に及んだとする報告もある。また、各事業所が事業の中止・縮小となれば

    大幅な減収により、倒産・廃業・離職となり介護・障害者支援サービスの基盤崩壊に繋がる。

    そうならないためにも久喜市では、治療目的による検査にとどまらず、広く感染の有無を調

    べる「スクリーニング目的でのPCR検査」の実施が感染拡大を防止する上で効果的ではな

    いか。医療関係者や介護など密接な業務を行う職員や介護・福祉の利用者へのPCR検査を

    優先して実施すべきと考えるがいかがか。

    また、各事業所・施設への感染症対策への必要経費の補償、デイサービス中止などの時の

    減収補償、リスク相応の特別手当の要求を国にしっかりと求めていくべきと考えるがいかが

    か。

    (2)3密状態となり感染リスクが高い出産、分娩では、安全で安心な出産がなんとしても必要

    と考える。出産間近な妊婦全員にPCR検査を実施し、久喜市の公費負担とすべきと考える

    がいかがか。

    (3)自粛要請などの影響による収入減や失業が拡大する中、生活困窮者への対策は、急務であ

    る。久喜市では、どのような対策を進め、今後もとっていくのか伺う。

    ア 生活困窮者自立支援制度を行っている久喜市社会福祉協議会での緊急小口資金・総合支

    援資金の活用はどのような現状か伺う。さらに住宅確保給付金や一時生活支援などはどう

    か伺う。さらなる周知と支援拡大が必要と考えるが対応を伺う。

    イ 今後、納税の猶予や公共料金の猶予・税(市税、国民健康保険税、水道料金)の減免な

    どの対象者が増えてくることが予想される。現状としてはどうか伺う。しっかりと寄り添

    った対応で進めていただきたいがいかがか。

    ウ 生活保護制度は、セーフティネットとして、命を繋ぐ最後の砦である。このような時こ

    そ迅速で柔軟な対応が求められている。この間、どのように対応してきたか伺う。申請か

    ら開始までの現状はどうであったか。また、生活保護業務については、申請と「稼働能力」

    活用の判断について簡略化しても良いとする事務連絡が厚生労働省からでている。コロナ

    危機による深刻な実態を直視して、今後も犠牲者を出さないための最大限の努力をしてい

    ただきたいがいかがか。

    (4)小中学校では、6月からの順次授業再開となる。その中で、コロナウイルス感染拡大を防

    ぐため、海外への渡航や入国が制限される状況で、外国語指導助手(ALT)の来日への影

    響が懸念されている。本年度から小学校では英語は教科化されるが、久喜市の影響はどうか

    伺う。

    (5)小中学校では、臨時休校が延長され、コロナウイルス感染症が完全終息していないことな

    どから、修学旅行が中止となった学校が出てきている。特に中学3年生は、体育祭や部活動

    の学校総合体育大会等も中止となり、思い出作りが出来ない状況にある。授業を取り戻す時

    間確保が必要なことは十分理解できるが、余りにも不憫でならない。何らかの行事(日帰り

    でも)を組むことは出来ないか伺う。

    また、修学旅行中止に伴い、契約時の企画料が取り消し料として発生してしまっている学

    校がある。修学旅行中止の上、取り消し料の個人負担は避けるべきと考える。公費負担を望

    むがいかがか。

  • ~ 4 ~

    2 持続化給付金の早急な改善を国に求める

    経済産業省から出されたコロナ対策の一つである「持続化給付金」は、中小企業小規模事業者

    と個人事業者の売り上げが、前年度比50%以上減少している事業者に対して事業の継続を下支

    えする対策として、給付される。政府の大きな対応策として早くから周知されてきた施策である

    が、未だ申請に至っていない方が多いなどかなり問題があり、改善を求められている。以下伺う。

    (1)やっと給付申請受付が5月1日に始まったが、書類申請を一切受け付けず、Web上での

    申請のみなので、パソコン・スマホ等を利用できない事業者は申請ができなかった。相談し

    たくても、相談窓口は持続化給付金コールセンターのみであり一切つながらない状況であっ

    た。久喜市はこの状況をどう捉えていたか伺う。

    (2)自身で電子申請を行うことが困難な方のために「申請サポート会場」が5月12日に開設

    されたが、「熊本市1カ所、八王子2カ所」の合計3箇所のみで、出かけることは困難であっ

    た。その後5月29日までに埼玉県内14カ所の会場が開設されたが、久喜市近隣では春日

    部市が近場となるが、会場へ行くには予約受付で、その受付自体もままならない状況である。

    申請が出来たとしても給付には3週間かかると言われていて、現金が届くのは7月以降にな

    ってしまう。久喜市はこの状況をどう考えるか伺う。

    (3)国ではフリーランスも対象とされていたが、フリーランスであるにもかかわらず、確定申

    告の時点で「雑所得」「給与所得」としていた事業者の方は対象外とされてしまう不備も出さ

    れている。これらの改善はされるのか伺う。

    (4)今、コロナによって自粛要請がされ、収入が激減し、生活ができるかどうかの瀬戸際にな

    っている市民の方は死活問題である。久喜市は国に対してどう改善を求めたか、対策をした

    か伺う。また、今後をどう考えているのか伺う。

    3 久喜駅西口の再開発の進捗状況を伺う

    本年度予算で伺った「久喜駅西口周辺まちづくり検討事業」について、説明では、6月には調

    査規模や内容を含め、業者選考が行われると聞いた。これまでの進捗状況を伺う。また、これら

    の開発には、一部の関係者だけで協議検討がされることがないようにすべきと考える。地権者・

    地域住民には、全ての地域住民を対象にした説明会を行うべきと考える。今後どのように計画を

    するのか伺う。

    ③ 丹 野 郁 夫 議員

    1 ウィズコロナの小中学校環境整備を

    新型コロナウイルスによって社会を取り巻く環境は一変し、私たちは意識の変革を余儀なくさ

    れ、新しい生活様式の構築が不可欠となってくる。教育現場におけるこれまでの常識も変化し、

    今後より柔軟な対応が求められる。

    そのような中、市教育委員会はいち早くオンライン授業に取り組み、やや拙速な感はあったも

    のの、勇気ある決断と実行力は大いに評価したい。今後の教育現場における対応について、幼稚

    園(保育園)や特別支援学校等にも関連することであるが、論点を絞るために小中学校にフォー

    カスして以下伺う。

    (1)学校教育活動再開支援経費(1校100万円~300万円)の使途は。

    (2)学校ICT環境整備を推進について。

  • ~ 5 ~

    ア オンライン授業の取組みの評価と今後の展開は。

    イ モバイルルーターの貸与についての考えは。

    ウ 要保護世帯や準要保護世帯等の低所得世帯へ通信費補助についての考えは。

    エ 教員のICT人材教育方針は。

    オ 障がいのある児童生徒の家庭学習における支援策は。

    (3)休校による空白期間の教育再開の対応策及びスケジュールは。

    (4)一学期における成績評価の考え方は。

    (5)運動会や修学旅行等の各種イベントの開催要否の検討は。

    (6)感染拡大防止のための校内における対策は。

    (7)マスク、消毒液、非接触型体温計等の衛生用品の学校備蓄の取組みは。

    (8)感染拡大防止のための児童生徒の健康管理対応は。

    (9)発熱症状(あるいはその不安)がある児童生徒の欠席の考え方は。

    (10)発熱症状等で欠席した児童生徒に対する偏見・差別解消の取組みは。

    (11)教員の加配、スクールサポートスタッフの追加配置の考えは。

    2 アフターコロナにおける行政改革を

    教育現場の変革よりも、より一層スピード感をもって行政改革を実施すべきと考える。以下伺

    う。

    (1)行政デジタル化の推進を求める。

    ア オンライン申請の充実に向けた取組みは。

    イ マイナンバーカードのマイナポータル活用の考えは。

    ウ オンライン電子マネー決済の導入の考えは。

    エ AI導入を加速させるべきだが、市の考えは。

    オ Web会議導入の考えは。

    カ ICTに特化した民間企業・人材の柔軟な活用の考えは。

    (2)職員の勤務体制の再構築は。

    (3)アセットマネジメントに「密を避ける」項目の導入は。

    (4)5月~6月に実施した市刊行物配布の業者発注を今後も継続すべきだが、市の考えは。

    ④ 斉 藤 広 子 議員

    1 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)正しい情報を伝え接種を判断できる環境づくりを

    子宮頸がんは、子宮の入り口部分にできるがんで、年間約1万人近くの女性が子宮頸がんにか

    かります。その中で約3,000人もの女性が亡くなっております。約3分の1。子育て中の女

    性が幼い子どもを残して亡くなるケースも多いことから、「マザーキラー」とも呼ばれている怖い

    がんです。

    この子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスで、性交経験が

    ある女性の80%以上が50歳までに感染すると言われております。しかし、がんの中でも唯一

    予防できるがんとして、この予防ワクチンが世界中で使用されるようになりました。この予防ワ

    クチンは日本でも2009年12月にやっと承認され、2010年11月より国の基金対象ワク

    チンとなり接種が進みました。その後、2013年4月より国の定期接種となり、対象者の小学

  • ~ 6 ~

    6年生から高校1年生までが定期接種として無償で接種できるようになりました。

    ちなみに、1回約1万6,000円程度のワクチンを決められた期限内に3回接種できる費用

    を、対象者1人に対し約5万円を国が予算化しているものです。

    ところが、接種後、多様な症状が生じたとする報告により、国は2013年6月に自治体によ

    る積極的勧奨の差し控えを行いました。にもかかわらず、国は現在もこのワクチンを定期接種の

    対象としております。毎年予算化されているのが現状です。ですから、接種を希望する小学6年

    生から高校1年の女子は定期接種として受けることが可能とされております。

    2013年6月14日に厚労省から出されたヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応

    についての通達の中で、接種の積極的な勧奨とならないよう留意することと勧告が出たことで、

    全国ほとんどの自治体がA類定期接種ワクチンであるにもかかわらず、個別通知などによる周知

    を行わなくなった。その結果、接種率は約70%から1%未満にまで激減しており、子宮頸がん

    に罹患するリスクが定期接種導入以前に戻ってしまうとも推計されています。

    WHO世界保健機関は、SDGsに子宮頸がんの死亡率を2030年までに30%減らすこと

    を目標に掲げ、子宮頸がん排除への戦略としてHPV子宮頸がん予防ワクチン接種率90%を目

    標としています。日本では子宮頸がん罹患者、死亡者数とも近年、漸増傾向にあり、このまま子

    宮頸がん予防ワクチンの接種が進まない状況が改善しないと、子宮頸がんの予防において世界の

    流れから大きく取り残される懸念があります。ほかの定期接種と同様、周知徹底をしていくべき

    であります。そこで、お伺いいたします。

    (1)当市の定期接種が始まった当初から現在までの接種者数と現在の状況について伺う。

    (2)久喜市では、国からの積極的勧奨を差し控えるとした内容を受け、それから後、対象者に

    はどのように周知をされてきたのか伺う。

    (3)世界保健機関(WHO)や国際産科婦人科連合が、子宮頸がんワクチンの効果と安全性を

    再確認することで、日本の状況を非常に危惧する声明も出されております。最近では、日本

    産科婦人科学会が、自治体が行う子宮頸がん予防ワクチンが定期接種対象ワクチンであるこ

    との通知、告知活動を強く支持しますという声明を2019年11月1日に発表しておりま

    す。

    また、日本小児科医会は、子宮頸がん予防ワクチン接種通知についてのお願いとして、接

    種勧奨ではなく周知のための通知を実施し、対象者へ正確な情報を伝えるための要望書を昨

    年の12月に各自治体の首長宛てに提出をしているそうです。市長御覧頂いておりますでし

    ょうか、また市長の見解を伺う。

    (4)HPVワクチンは現在においても予防接種法における定期接種A類として位置づけられて

    おり、自治体は制度の周知を行う義務がある。周知を行わないことは、市町村の不作為を問

    われる可能性も否定できない。「何も知らないまま定期接種の対象期間を過ぎてしまった」と

    いう市民を出さないためにも、HPVワクチンの正しい情報を知って接種の判断をして頂く

    ためにも、個別通知による確実な情報提供を実施する必要があるのではないか。少なくとも、

    定期接種の権利がなくなる高校1年の女子に対しては、接種の可否を判断するための最新の

    正しい情報とともに助成期間終了のお知らせ(権利失効通知)」をすべきと考えるがいかがか。

    (5)厚労省はHPVワクチンに関する情報の周知を進めるため、リーフレットを作成して自治

    体に使用を促しておりますけれども、最近実施した認知度調査では、対象年齢の女性では

    82.5%、その母親は87.7%がリーフレットなんか見たことがないという結果でした。

    また、その同じ調査では、個別通知による周知を実施している自治体は1,742自治体中

    97自治体にとどまっており、HPVワクチンが定期接種であること、つまり定期接種とし

    て接種できる権利そのものについても周知不足と言わざるを得ない状況であります。また、

  • ~ 7 ~

    同じ調査において41%の方が、この「HPVワクチン接種に関して分からないことが多い

    ため、決めかねている」と回答し、情報不足のため、接種の可否を判断できない現状も明ら

    かになったというふうにありますが久喜市は、どのように推進されているか伺う。

    2 地域共生社会の実現へ「断らない」相談支援について

    高齢者や障がい者、子どもなど、全ての世代のあらゆる境遇の人たちが、お互いに支え合うこ

    とができる社会の実現に向け、「断らない」相談窓口を整備するための社会福祉法などの改正案が

    閣議決定された。現行の地域福祉の体制は、各自治体の相談窓口が多岐にわたっている。

    親の介護であれば高齢者福祉サービス、障がい者の場合は障害福祉サービス、ひきこもりに対

    しては生活保護や精神保健、貧困問題については生活困窮者自立支援、子どものいる家庭には子

    育て支援など、それぞれの分野ごとに相談先となる自治体の担当課が分かれている。

    ところが、現実は、複雑かつ複合的な悩みを抱えている住民が多い。例えば、子どものひきこ

    もりが長期化し、就職しないまま50代になってしまった中高年と、高齢化して80代となった

    親が同居し、生活に行き詰まる「8050問題」が顕在化している。

    また、介護と育児の問題を同時に抱えて、負担が過重になってしまう「ダブルケア」に苦しむ

    家庭もある。

    これまでは、相談窓口が分かれているために、複数の問題に悩む人が、たらい回しにされるう

    ちに相談を諦めてしまうこともあった。また、それぞれの相談窓口の担当者間で情報が共有され

    ず、必要な支援が行き届かないことも少なくない。

    そこで、今回の改正案では、地域住民のさまざまな悩みに包括的に対応するため、相談窓口を

    一本化する市町村の取り組みを後押しするとしている。「断らない相談支援」を目標としていると

    いう点である。世代や分野で分けずに、地域住民のどのような内容の相談にも一元的に応じるこ

    とで、現行の制度では対応できなかった要望への取り組みも進めることをめざす。これにより、

    誰にも相談できないまま地域から孤立して、問題を深刻化させてしまう人が生じることを防ぐ。

    (1)今回の改正案では、福祉サービスの担い手となる社会福祉法人の経営基盤や対応力を強化

    するため、複数の社会福祉法人が共同で物資を購入したり、人材の採用や育成を行ったりす

    る「社会福祉連携推進法人」の制度を新たに創設するとしているがどのように取り組むのか

    伺う。

    (2)地域共生社会の実現を強く推進していく中で「断らない相談支援」についてもどのように

    推進していくのか伺う。

    (3)市の役割として「包括的な支援体制の整備について市の責務は重要である。地域福祉計画

    として関係者と合意し、計画的に推進していくことが有効」とあるが、どのような内容とス

    ケジュールで取り組むのか伺う。

    3 市民サービスの為の理科大跡地活用を

    5月18日の全員協議会で報告のあった「東京理科大学跡地活用検討業務委託の結果」(民間事

    業者意向調査等)において市長が示したインキュベーションセンター・市民レストラン・専門学校

    など厳しい結果であった。確かに維持費や修繕費など財源を考える事は、必要であるが一番に考

    えるのは、市の資源の活用をして市民サービスの充実に取り組む事が最優先と思う。そこで質問

    をする。

    (1)市のアセットマネジメント計画とは別に理科大跡地活用は、どう考えているのか。今後の

    計画とスケジュールを伺う。

    (2)前計画で予定されていた、子育て包括支援センター・保健センター・生涯学習センター・

  • ~ 8 ~

    子供図書館等、緊急性を必要としている今後のサービスについて、どのように考えて行くの

    か伺う。

    (3)「東京理科大学跡地計画」が先延ばしになっているが市長の見解について伺う。

    ⑤ 平 間 益 美 議員

    1 市立小・中学校大規模改造基本方針について

    全ての小中学校のトイレ洋式化はこれまでも多くの保護者が、学校が、議員が、早急の改善を

    要望してきた。これまではトイレ単独の検討がされてきたが、梅田市長になってから突然大規模

    改造計画として行うことが表明され、進捗状況がダウンした感がある。

    2月議会においても具体的なスケジュールの問いにも「示すことができない」という答弁であ

    った。しかし2月議会終了直後の、3月19日教育委員会が「全ての子どもたちにチャンスのあ

    る教育環境」を具現化するとして、大規模改造計画の方向性を示した。そこで以下伺う。

    (1)計画目標では1年目は工事内容、規模等の決定と設計を行い、2年目以降に工事を実施す

    るとあるが、具体的な実施年度を伺う。

    (2)財源措置については文部科学省の「学校施設環境改善交付金」を活用するとあるが、申請

    年度は何年を予定しているのか。

    (3)交付金で賄いきれない分の市の財源はどの時点で計上するのか。

    (4)これまでの調査結果を踏まえて、各地区ごとに、小学校・中学校に優先順位を付けたが、

    工事内容、規模等の決定と設計、2年目以降の工事の実施は各地区同時並行で行うのか。そ

    れとも例えば、久喜地区を優先し、次は菖蒲地区というようなことになるのか。

    また、小学校・中学校ではどちらが優先されるのか伺う。

    2 GIGAスクールの計画について

    新型コロナウイルスの感染に伴い、全国の小中学校が休校するという異常な事態になり、教育

    現場では数々の問題が浮き彫りになった。そのような中、久喜市では全国に先駆けて、オンライ

    ン学習を取り入れ対応してきた。しかし、タブレットなどの機材が不足するという事態になった。

    このような全国的なオンライン教育の事例を受け、文科省はGIGAスクールの導入を前倒しで

    行うことを本年4月に全国の教育委員会に通達した。久喜市でも2月議会においてGIGAスク

    ール構想の実現に向け、校内通信ネットワーク整備事業として7億9860万円の補正予算を決

    定したが、計画の大幅な見直し、前倒しが予想される。

    (1)今後の計画について伺う。

    ア 当初計画では、まず中学校からタブレットを全生徒に配布する予定であったと思うが、

    久喜市では当初計画で行うのか。

    イ 当初の計画を基本とするなら改めて導入スケジュールを伺う。

    ウ 変更を予定しているならば変更予定スケジュールを伺う。

    (2)現代の教育現場において、教員の仕事量は限界であるともいわれ、国が教員の増を行うこ

    とが必要という声は教育現場から出ている。そのような中GIGAスクールは、教える教員

    にとって更なる仕事の増という面で、また、得手不得手という面からも大きな問題である。

    全ての指導者が同じような指導力を持つ必要があるが、過大なる負担が予想される現場の教

    員の研修、フォローはどのように考えているのか。

  • ~ 9 ~

    (3)今回のオンライン授業で児童・生徒側の問題点も多く出たと思われるが、GIGAスクー

    ルを進めるうえで、児童生徒のフォローはどのように行うのか。

    3 コロナウイルスによる視覚障がい者支援について

    新型コロナウイルスの感染拡大により、視覚障がい者の方が苦境に立たされているという報道

    がなされている。令和2年4月22日には「社会福祉法人日本視覚障害者団体連合」が厚生労働

    大臣・文部科学大臣に「新型コロナウイルスに関する要望書」を、更に5月14日には総務大臣・

    経済産業大臣・厚生労働大臣あてに「新型コロナウイルスに係る各種支援策に対する要望書」を

    提出し、国や自治体への柔軟な支援を求めている。

    4月22日の要望書では「1マスク・消毒用アルコールなど衛生用品の優先的入手・購入」を、

    「2あはき(あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう)業についての所得補償の救済措置」、「3同

    行援護について」など6項目が、5月14日では支援策の周知方法や、申請に関する支援が要望

    されている。久喜市の取り組みについて以下伺う。

    (1)久喜市における視覚障がい者の方の人数を伺う。

    (2)障がい者の方にとって、買い物や通勤にガイドヘルパーの方々に付き添ってもらう同行援

    護は不可欠であるが、ヘルパーと視覚障がい者の間で社会的距離が保てない、という事でガ

    イドヘルパーの活動自粛が広がっているといわれている。久喜市においてもそのような事案

    があれば至急対応する必要がある。そこで、久喜市において買い物や通院でヘルパーが必要

    な方の人数を伺う。

    (3)久喜市において、視覚障がい者の方から各種支援策に対する周知の方法や、申請に関する

    支援、あはき業の所得補償支援、同行援護について、SOSが発信された事例はあるか。

    (4)事例があれば、どのような対応を講じたのか伺う。

    (5)コロナ感染が続く中において、視覚障がい者に対しての各種支援策や、同行援護は重要な

    問題である。今後の久喜市の対応について伺う。

    4 小・中学校の学校再開について

    6月11日までの段階的再開を実施したのち、6月15日より通常授業を行うことが決定され

    たが、今まで通りの授業体制は難しいことが指摘されている。一部自治体では、1学級の人数を

    30人以下あるいは28人以下にするなどの対策を講ずるとしている。その場合、教員の数は圧

    倒的に不足することになる。また、新たな教室の確保も必要になってくる。更に、段階的な学校

    再開中は簡易給食が提供され、15日以降は通常給食が提供される。今回のコロナ感染によって、

    保護者の経済的基盤は大きく減少しているといわれている。4月29日に総務省が発表したデー

    ターによれば、政府の外出自粛要請に伴う企業の休業や倒産で、非正規雇用労働者は97万人減

    少し、うち71万人は女性であることが報告された。また、今後完全失業者は120万人にも上

    るといわれ、日本経済回復までには2年から3年を要すると報道されている。給食費の補助を拡

    大し、保護者の支援を行う必要がある。そこで以下伺う。

    (1)クラスの編成にあたって

    ア 現行の1クラスの人数では「学校の新しい生活様式」の中にある「3つの密」を避ける

    ことはできないと考えられるが久喜市の考えを伺う。

    イ 少人数に移行した場合教員の加配は必要になるが、どのように考えているか。

    ウ 教室の確保はどのように考えているか。

    (2)給食費について伺う。大阪市は来年度から予定していた市立小・中学校の給食費の無償化

    を前倒しして、本年4月から実施するとしている。また、津市は6、7、9月の給食費を無

  • ~ 10 ~

    償にするなど自治体での支援が行われている。久喜市は今年度より、第3子を無償にしてい

    る。長い間求めてきた無償化の要望が少し前進した。今回のコロナ感染により仕事がなくな

    り、収入がなくなった保護者を支援するためにも給食費の無償化を進めるべきである。

    ア 段階的再開中の給食費は保護者の負担を求めるのか。

    イ 15日からの通常再開後の給食費についてはいかがか。

    ウ 今すぐ給食費の完全無償化が難しいのであれば、第1子、第2子の給食費を半額にする

    ことを要望する。その際必要とする市の負担額を伺う。

    エ 市長に伺う。第3子無償化でも最終的には市長判断で行われた。今回のコロナ感染でひ

    とり親家庭への補助を行うなどの政策も実施されたが、支援としては、まだまだ不十分で

    あると考える。市長判断で第1子、第2子の給食費を半額にし、約1万500人の児童生

    徒の保護者を支援すべきであるが考えを伺う。

    ⑥ 柿 沼 繁 男 議員

    1 東京理科大学跡地について

    先の全員協議会で、市長が公約に掲げた東京理科大学跡地の民間活用は断念せざるを得ない結

    果になったとの報告があった。

    (1)公共施設に対する市長の考えに変化があったのか。

    (2)今後、東京理科大学跡地をどうしていこうと考えているのか。

  • ~ 11 ~

    【第2日目 6月15日(月)】

    ① 平 沢 健一郎 議員

    1 オンライン学習とGIGAスクール構想について

    新型コロナウイルスの感染拡大の防止対策として、市内の小中学校の臨時休校が行われた。学

    習機会の確保のため、市内小中学校は、埼玉県内でいち早くオンライン学習に乗り出した。久喜

    市は、GIGAスクール構想を進めている。以下質問する。

    (1)GIGAスクール構想でタブレットや学校の通信環境を整備するが、この構想で児童生徒

    の学習環境はどのように変わるのか。

    (2)久喜市は学習の補助としてオンライン学習を進めたが、この取り組みは、GIGAスクー

    ル構想にどのようにつながるのか。

    (3)オンライン学習を行うことで自宅の学び方に大きな変化があった。GIGAスクール構想

    で、自宅での学習方法はどのように変わっていくのか。

    (4)現在、GIGAスクール構想の実現に向け、小中学校内の高速大容量の情報ネットワーク

    の整備をしているが、オンライン学習を行った経験からGIGAスクール構想を進める上で

    必要なことは何か。

    2 小・中学校の適正規模・適正配置について

    教育委員会では、「久喜市立小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針」を策定し、児

    童生徒の教育環境の整備の改善に取り組んでいる。

    学校の小規模化は、子どもたちを取り巻く教育環境に様々な影響を及ぼし、教育活動や学校運

    営に課題が生じることが懸念される。以下質問する。

    (1)市内3小学校1中学校で、学校統廃合等の進捗状況はどのようになっているか。

    (2)住民基本台帳によると、三箇小学校の児童数は令和7年度入学で7名、令和8年度には9

    名と、入学児童が1桁になることが見込まれる。また、令和6年度の市内全小学校入学者数

    見込みは千人を切り、令和8年度の入学者数見込みは833人と900人を割る。市内の児

    童数の減少が予想され、現在取り組んでいる適正規模・適正配置の後はどのように考えるの

    か。

    ② 盛 永 圭 子 議員

    1 県道12号川越栗橋線・小林交差点の改良工事の進捗状況を伺う

    (1)測量・用地買収などはいつごろから始めるのか、詳細を伺う。

    (2)交差点の改良に伴って歩道の整備を同時に進めてほしいが、市の考えを伺う。

    2 菖蒲南中学校のブラスバンドの楽器について

    (1)生徒によるとトランペットなど楽器が古くて本来の音がでない。

    吹奏楽部が使用しているすべての楽器の購入時期を教えてほしい。

  • ~ 12 ~

    (2)楽器を購入しないことについては、どうせ統廃合してしまうのだという考えがあるのか伺

    う。

    (3)生徒は一生懸命に練習に励んでいるが、楽器が古くて正しい練習にはなっていない。市は

    認識しているのか。

    (4)特定の学校のみ新しい楽器を購入しているのは不平等ではないか、市の考えを伺う。

    3 循環バスについて

    再三循環バスを久喜市内(菖蒲地区を含む)全地域に運行してほしいと、お願いしている。

    今後、菖蒲地区に大型ごみ処理施設や(仮称)本多静六記念 市民の森・緑の公園が建設され、

    市全域から多くの市民の集まる施設となることが想像される。このような施設を含め、菖蒲地区

    への循環バスの運行が必要になると考えるが、市の見解を伺う。

    ③ 石 田 利 春 議員

    1 新型コロナウイルスの感染防止を踏まえた避難所のあり方を検討すべき

    新型コロナウイルスによる感染症との戦いは長期戦となることを覚悟しなければなりません。

    昨年経験した台風による水害対策、更に地震による災害など複合的な災害を想定し、同時並行で

    避難所の整備を進めることは喫緊の課題です。市民のいのちと暮らしを守る久喜市の取り組みに

    ついて伺います。

    (1)避難所の確保について伺います。

    ア 2019年の台風19号は、久喜市としても初めて堤防決壊の危険から避難勧告を発令

    し久喜市全体でも1万人近い方が避難しました。とりわけ栗橋地区では家屋崩壊エリアと

    なっており、市も早い段階から「広域避難」が重要と呼びかけ、広域避難先の確保につと

    めるとして来ました。この間の進捗状況を伺います。

    イ 広域避難を必要とする市民は何人と想定していますか。そして、広域避難場所確保は何

    人分を確保しようと考えていますか。

    ウ 古河市、結城市と災害協定を結んでいます。協議は進められましたか。

    エ 久喜市内外の公共施設および民間施設の更なる避難所確保が求められています。どのよ

    うに取り組んできましたか。また今後どのように取り組んでいきますか。

    (2)避難所のあり方について伺います。

    ア 新型コロナウイルス感染を踏まえた指定避難所を確保するには、「3密」を避けた避難所

    体制を確保することが求められます。「密」を避けるための生活衛生環境はどのような環境

    が必要と考えていますか。具体的な避難所環境を伺います。

    イ 避難場所が浸水しないことや、新型コロナウイルス感染拡大防止として、平面ではなく、

    一段高いダンボールベッドは効果的と聞きます。市の認識はいかがですか。

    (3)広域避難訓練、バスを活用して実施するとしていました。具体的には、いつどのように実

    施するのか伺います。

    (4)久喜市は昨年の台風19号の経験を経て新たに「洪水避難決断ブック」を作成します。洪

    水避難決断ブック作成にあたり、感染対策を織り込んだ内容にすることが求められると考え

    ます。検討されていますか。

    (5)備蓄品に感染症対策を取り入れた内容とすることが求められます。検討されますか。

  • ~ 13 ~

    (6)久喜市の避難所にエレベータの設置を求め伺います。

    ア 久喜市の小中学校は全て指定避難所で、エレベータの設置は災害が多発する中重要です。

    避難所の環境整備、改善の一貫として設置を進めるべきです。市の認識を伺います。

    イ 大規模改造修理が対象となっている学校で、エレベータがない学校から設置を検討すべ

    きです。いかがか伺います。

    ウ エレベータ設置に伴う費用に、国からの財政支援は考えられないか伺います。

    2 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ為に尽力している医療機関を支援すべき

    (1)新型コロナウイルス感染者の治療に尽力している医療機関では減収・経営難が深刻化して

    います。日本病院会など3団体の調査では、コロナ患者受け入れ病院の4月の利益率は、マ

    イナス11.8%で平均1億円の赤字と言われています。財政支援を拡充し、経営破綻によ

    る医療崩壊を防ぐことが求められています。市の認識を伺います。また、久喜市の医療機関

    の実態を把握していますか。

    (2)新型コロナウイルス感染の第2波・第3波に備えるためにも、しっかりした医療提供体制

    の整備拡充、医療機関への抜本的な財政措置が必要です。経営難、医療崩壊を防ぐために伺

    います。

    ア 久喜市独自の財政支援が求められています。実施しますか。

    イ 市は、済生会栗橋病院に対し、場外発売場環境整備基金を活用し支援してきましたが、

    支援を打ち切っています。新型コロナウイルス感染拡大に奮闘する医療機関であり、今こ

    そ、この基金を活用し支援すべきと考えます。いかがか伺います。

    3 済生会栗橋病院との定期協議の内容は

    済生会加須病院は、130億円をかけ、300床で2022年2月ごろに完成する予定で起工

    式が行われました。このような中、済生会栗橋病院の医療施設活用が急がれています。済生会栗

    橋病院との定期協議における内容について報告を求めます。

    4 PCR検査を抜本的に増やすことが求められています

    新型コロナウイルス感染の有無を検査するPCR検査の抜本的強化を求め伺います。

    (1)二次感染拡大を防ぎ、収束に向けた実態を把握するうえでPCR検査は最重要課題です。

    PCR検査、唾液採取による検査など、感染の実態を早期に把握し、症状に応じた隔離対策

    が求められると考えます。市の認識はいかがか伺います。

    (2)久喜市の新型コロナウイルスに対応する検査体制はどのようになっていますか。PCR検

    査を実施する対象の方はどのような場合と位置づけていますか。

    (3)かかりつけ医などが必要と認めた場合、保健所を通さず、PCR検査する体制が求められ

    ています。久喜市の認識を伺います。

    5 特別定額給付金、希望者にもれなく給付する為に

    (1)特別定額給付金、10万円の給付金の実務について以下伺います。

    ア 申請書の内容で伺います。口座番号記載にあたり、総務省のモデルでは「希望する口座」

    の記載で、「□水道料引き落とし口座」などがあり、「この場合通帳などのコピーは添付す

    る必要はありません。」としていました。久喜市の申請書は、すべて通帳など添付する内容

    となっていました。総務省のモデルとしなかった理由について伺います。

    イ 申請書の中で、特別定額給付金を希望しない場合「□不要」欄がありました。この欄を

  • ~ 14 ~

    削除することはできなかったのか。給付を希望しない方は、申請そのものをしなければ良

    いことです。「□不要」の欄は必要なかったと考えますがいかがか。

    ウ DV被害者の方への対応はどのように進めて来ましたか。

    エ 給付金が世帯主に振り込まれたものの、世帯主との関係から個人へ給付金が届かず、世

    帯主とは、別に給付してほしい場合、個人に届く救済措置はあるか。あるとすれば、どの

    ような場合があるか。その場合の救済措置はどのような手順が必要か伺います。

    オ 学生の事例で、親とは別に住んでおり、学費も出してもらえず、アルバイトも減り財政

    的に厳しい生活をしている中、給付金も世帯主の親に支払われてしまう事例です。困難を

    抱える学生の立場に立った対応が求められますが、10万円が学生に直接届くための救済

    措置はありますか。

    (2)窓口業務で伺います。

    ア 特別定額給付金が確定してから、窓口業務が混雑していました。混雑の要因は何か伺い

    ます。

    イ オンライン申請、マイナンバーカードを取得してからの申請は、混乱を招いたのではな

    いですか。マイナンバーカードは、情報漏洩など大きなリスクがあります。今からでも特

    別定額給付金の「オンライン申請方式」は中止すべきと考えますが、いかがですか。

    (3)10万円の給付金「希望しない」欄にチェックされていながら、振込口座番号など書かれ

    ている場合は、誤って記入したとも考えられます。久喜市でこのような事例はありましたか。

    また、このような場合改めて申請者に確認する必要があると考えます。どのような対応をと

    っているか伺います。

    (4)路上生活者など、住民基本台帳に記載されていない生活者へはどのような手だてが考えら

    れますか。久喜市ではこのような事例はありましたか。その場合どのような対応をしている

    か伺います。

    (5)生活保護受給者の場合、身分証明書、国民健康保険証などがない中、どのように進めてい

    ますか。全ての生保受給者が10万円給付申請できるような対応を取っているか伺います。

    (6)特別定額給付金の決定通知書とともに、「寄附のお願い」が送付されて来ました。以下伺い

    ます。

    ア 寄附はあくまでも自主的なものに徹する必要があります。認識を伺います。

    イ 「寄附金」を逆手にとっての詐欺も考えられます。同封した理由について伺います。

    ウ 決定通知書のみであれば、「はがき式」で十分だと考えます。封書にしたのは、「寄附の

    お願い」も同封するためだったのか伺います。

    ④ 井 上 忠 昭 議員

    1 新型コロナウイルス感染症に関係する事項について

    新型コロナウイルス感染症に関係するもののうち、以下伺う。

    (1)これまで、私も市民の方々から多くのご質問、ご意見を伺ってきたが、そのなかでもっと

    も多いのは、自分が感染した場合、もしくは、疑われる場合、どのように医療機関に受診し

    たらよいのかというものである。答えになるものとしては、「医療機関に直接行くのではなく、

    まずは事前に確認のため電話連絡をする。」「幸手保健所に連絡する。」となり、ネットなどで

    広報はされているが、全体に周知されているわけではない。これについては繰り返し、さま

  • ~ 15 ~

    ざまな媒体などを使って周知し続けることが大事なのではないか。

    (2)現状を考えても、リスクマネジメントに貢献する危機管理指針や緊急事態等対処計画は必

    要と考える。改めて認識を伺う。また先の代表質問でも述べたが、新型コロナウイルス感染

    症対策と避難所運営について、自治体によってはすでに検討を始め、指針を示しているとこ

    ろが出始めている。久喜市はいかがか。

    (3)基金として寄附を募ってはいるが、併せてすでに国民にとって広く周知がされ市外からの

    寄附も期待出来るふるさと納税を活用してはいかがか。すでにさまざまな形でこれを活用し

    ている自治体があるが、返礼品がなくても、本来の趣旨に近い形で久喜市を応援したいと思

    う方に呼びかけが出来るのではないか。

    (4)感染の第二波があって再び緊急事態宣言が発令された場合を想定した対応は、現時点では

    どこまで久喜市として検討がされているのか。その方針についても伺う。また、個別の案件

    として伺うところでは、再度の全校一斉休業か、学校ごとの休業かや、もし学校でのクラス

    ターが発生した場合の対応について伺う。

    (5)新しい生活様式についてもさまざまな論点がある。例えば学校であれば、授業など学習時

    間の確保が中心になるし、当然2学期に行事も集中する。先生や児童生徒もこれまでとは置

    かれている状況も違っているし、PTAも役員決めすら行えていないところがある中で、教

    育委員会や市はそれを理解した上で通知や案内などすべきで、当然のように求められるもの

    や、人員の確保のための割り振りなどもこれまでと同じに考えるべきではないと考える。い

    かがか。

    2 東京理科大学跡地活用検討業務委託の調査結果を受けて

    (1)調査結果を受け、これまでの期間、どのように検討がされてきたのか、その経過も含めて

    示されたい。(全員協議会で同じことを確認したが、議会や総務財政市民常任委員会への説明

    という内容になっていた。そうではなく、調査結果を受けて当局がどう検討したのかを知り

    たい。)

    (2)調査結果を市民に対して広報するということが全員協議会での回答で示されはしたが、い

    つどういう形で、どこまでの範囲で行うのか、その考え方を示されたい。

    (3) この調査結果を受け、今後は他の公共施設のあり方検討と一体に考えていくとのことだが、

    明らかにこの問題は別に考えるべきである。市長公約であり、これまで東京理科大跡地利用

    については、個別に独立して扱ってきたのになぜ一体化して考えるのか。市長のお考えを伺

    う。

    (4)調査結果を受け、主な内容として示された活用案は厳しくなったということだが、これに

    ついては市長自ら、市民に説明し、今後どうするのかを説明する責任があると考えている。

    いかがか。また、それをいつ、どのように行うのか。

    ⑤ 新 井 兼 議員

    1 新型コロナウイルス感染症に関連する対策とウィズコロナを生き抜く対応を積極的に推進すべ

    新型コロナウイルス感染症に関連する感染症対策、情報発信、経済対策、医療提供体制、学校

    対応等について問う。

  • ~ 16 ~

    (1)新型コロナウイルスの感染の第2波、第3波の流行に備えて、これまでの対応の検証と想

    定や対策が必要と考える。今後、県、医師会、医療機関、介護施設、市民などと連携しなが

    ら、市としてどのような対応を進めていくのか、市の見解を伺う。

    (2)特別定額給付金をオンライン申請した割合、不備数、主な不備内容について伺う。また他

    自治体ではオンライン申請の中止や休止をしているところもあるが、久喜市では影響が少な

    かったと認識して良いのか、市の見解を伺う。

    (3)今般、市の全職員が、テレワークの対象者とされて運用してきたが、どのような業務をテ

    レワークとして行ってきたのか伺う。また実際にテレワークを行ったことにより、把握でき

    た効果や課題について伺う。

    (4)新型コロナウイルス感染症に関する最新情報は、市ホームページ、市公式SNSやテレビ

    埼玉データ放送を活用した情報発信を進めてきた。一方でインターネット環境に恵まれてい

    ない市民に対して、日々更新される感染防止対策や支援策などの情報を届ける手段の確保に

    ついて、市の見解を伺う。

    (5)5月15日に日本災害情報学会が発表した「避難に関する提言」では、「「避難」とは難を

    避ける行動のことです。避難所に行くことだけが避難ではありません。」とあり、 感染症と

    自然災害の複合災害では、在宅避難や分散避難なども選択肢となる。今後、市民に対して避

    難のための啓発をどのように行っていくのか、市の見解を伺う。

    (6)避難にあたり重症化すると危険性が高い妊婦や高齢者などの感染リスクを減らすために、

    市内宿泊施設を避難所として受け入れる体制を構築することはできないか、市の見解を伺う。

    (7)感染症の拡大により、特に大きな影響を受ける事業者に対して支給される持続化給付金の

    申請は、オンライン申請のみであり、不慣れな事業者は申請作業が困難である。経済産業省

    は、6月末までに全国計541箇所に申請サポート会場を設置するとしているが、一方で久

    喜市には申請サポート会場が設置される予定がないことから、独自のサポート体制を構築す

    ることはできないか、市の見解を伺う。

    (8)市内の医療機関の経営状況、限りある医療資源の現状、医療物資不足などに代表される医

    療現場の要望などについて、市はどのように状況を把握し、対応を検討していくのか、市の

    見解を伺う。

    (9)小・中学校の長期に渡る臨時休業により、新たな学校生活に不安を抱いている児童・生徒

    もいる。なかなか学校に足が向かない児童・生徒に対して、どのようなフォローアップを行

    っていく必要があると考えているのか、教育委員会の見解を伺う。

    (10)現在GIGAスクール構想の実現に取り組んでいるところだが、インターネット環境がな

    い家庭には、Wi−Fi機能を持つモバイルルーター等を調達し、貸出しを行うことにより、

    緊急事態時におけるオンライン学習支援に十分に活用することができると考えるが、教育委

    員会の見解を伺う。

    ⑥ 川 内 鴻 輝 議員

    1 新型コロナ状況下における久喜マラソン大会の今後の方針について

    (1)久喜マラソン大会以外の大きなイベント(くき市民まつり)の今後の開催方針について、

    市はどのように考えているのか伺う。

    (2)第五回久喜マラソン大会は新型コロナウイルス拡大防止の観点から中止となった。エント

  • ~ 17 ~

    リーしていただいたランナーの方への対応について伺う。

    (3)収支報告の掲載がなかったが、参加者からエントリー費用をいただく以上、大会が中止に

    なる際にはホームページ上に収支報告書を掲載してはいかがか。

    (4)第五回大会は記念大会ということもあり、参加定員を6,000名に拡大してクオーター

    の部を新設した。次回大会以降も同様の規模と種目数で予定しているのか伺う。また新たに

    考えている企画などがあれば伺う。

    (5)新型コロナウイルスによる第二波、第三波が来ることを想定すると、大会の実施判断が非

    常に難しい。大会の実施判断の時期はいつ頃を予定しているのか伺う。

    2 市民の健康づくりについて

    新型コロナウイルス感染拡大防止策により、外出自粛が要請されたことで多くの市民が自宅に

    て巣ごもり生活を送った。これにより精神的・肉体的に体調不良を訴える例が出ている。

    一方で健幸・スポーツ都市の久喜市には、コロナ状況下でも出来る限り予防しながらウォーキ

    ングやランニング等の運動をすることにより、健康維持に努めている市民が大勢いる。ただ公園

    利用者は昼間に集中してしまい、人で溢れている状況がある。そこで以下の点について伺う。

    (1)健幸・スポーツ都市として運動やスポーツを通じて市民の健康を維持する上で、今後どの

    ような展開を考えているのか伺う。

    (2) 利用時間を分散させること、また防犯上の観点から公園の夜間照明を整備すべきと考える。

    各地区にある公園のLED化の進捗状況について伺う。

    (3)沼井公園は老若男女が利用しており、公園利用者が非常に多い。公園内のトイレが和式で

    あり非常に汚れているので、改修すべきと考えるが、いかがか。

  • ~ 18 ~

    【第3日目 6月17日(水)】

    ① 田 中 勝 議員

    1 災害対策

    先の2月議会での代表質問において、昨年大災害をもたらした台風19号について、久喜市の

    初動の遅れを指摘…、その上で、市民目線で捉えた「三つの課題・問題点」について質した。し

    かし、その答弁は、到底納得できる内容ではない。従って、質疑内容を以下に示し、係る問題点

    について、改めて伺う。

    (1)避難所の開設と避難指示及び避難方法について

    質問は…、避難場所と避難指示については、菖蒲地区と栗橋北彩高校で「二転三転して混

    乱を極めた」この課題を、どのように克服するお考えか、である。

    対する答弁は…、避難情報の発令前に自主避難に伴う滞在施設として、一部の小中学校の

    体育館などに開設した。その後、荒川の水位上昇により、菖蒲地区に避難準備・高齢者等避

    難開始を発令するとともに、菖蒲地区の全ての小中学校の校舎を避難所として開設した。ま

    た、利根川の水位上昇により、市内全域に避難勧告を発令したものであり、適切な判断であ

    った。栗橋北彩高校については、地域の皆様の主な避難所になることから、学校と協議し、

    早めに開設できるように調整する。…である。以上を踏まえて2点伺う。

    ア 避難所の開設については、避難情報の発令前に「一部の小中学校の体育館などに開設し

    た」と示された。だが、菖蒲地区では、朝方は「菖蒲支所」 昼頃は「南中」(小林、栢間

    地区)そして夕方…、荒川の水位上昇により「菖蒲地区全ての小中学校の校舎を避難所と

    して開設」された。一方、栗橋北彩高校では、鍵の所在が分からなく、開設が遅れ、避難

    所の役割を果せなかった。「二転三転して混乱を極めた」の、指摘はここにある。「混乱を

    極めた」と「適切な判断」の認識は、大きな隔たりがある。よって、当局が「適切な判断」

    と示された根拠をお示し願う。

    イ 利根川の水位上昇により、市内全域に避難勧告を発令したもので「適切な判断」と示さ

    れた。だが、避難勧告が発令されたのは真夜中である。「適切な判断」と示された根拠をお

    示し願う。

    (2)災害弱者に対する移動方法について

    質問は…、地区の避難場所への移動もままならない、交通手段を持たない高齢者や障がい者

    に対する移動方法を、どのようにお考えか。である。

    対する答弁は…、先ずは、自主防災組織などの共助組織により、避難所まで避難させていた

    だくようお願いする…である。ここで伺う。

    自主防災組織等、共助組織がない場合、どのように避難すれば良いとお考えか。

    (3)広域避難の移動方法について

    質問は…、避難勧告が発令された栗橋地区は、過去の災害を鑑みると、広域避難の必要性

    が生じるものと考える。この事案をどのようにお考えか。である。

    対する答弁は…、利根川が決壊した場合、本市のほぼ全域が浸水すると想定されている。

    特に栗橋地区は、利根川に接することもあり浸水した場合は、水深は深く、浸水継続期間は

    長くなる。そのようなことから、危険を感じた場合には、早めの広域避難が必要となる。広

    域避難は、市が発令する避難情報前に、可能な方は、ひとりひとりが、自分の判断で行うこ

  • ~ 19 ~

    とが必要だ。車などの移動手段がない方については、市が手配したバスを用いた避難も実施

    する。である。以上を踏まえ、2点伺う。

    ア 当局は、市民に対して「早めに行動を…」と求めている。一方「市の対応は極めて遅い!」

    この矛盾をどのようにお考えか。

    イ 移動手段がない方については、「市が手配したバスを用いた避難も実施する」と示された。

    では…伺う。

    19号と同様に真夜中に発令しなければならない災害が発生した場合、バスによる移動

    ができるのか、いささか疑問が残る。

    いかがお考えか、お示し願う。

    2 複合災害時(感染症と自然災害)の避難所の在り方

    新型コロナの渦中…、自然災害が発生した場合の備えについて

    新型コロナ問題の渦中…、いつ起きるか分からない自然災害への備えも考えなければならない。

    先ずは、多くの市民が押し寄せる避難所での3密をどのように回避するか…。である。さらに、

    復興を支えるボランティアや、医療体制の懸念も残される。この他、様々な難問題が発生すると

    想定される「複合災害時での避難所の設置」について、久喜市は現在…、どのように考えている

    のか。お示し願う。

    ② 貴 志 信 智 議員

    1 来庁しなくても完結する行政手続きを推進するべき

    新型コロナウイルスへの対策を契機として、行政手続き等の簡素化、オンライン化を進めるべ

    きである。市役所が開庁している時間に直接の来庁をお願いする手続きは特に改めるべきである

    と考える。

    (1)本年4月以降久喜市ホームページ上で「手数料の無い届け出等は郵送で受け付けます」と

    記載のある届け出等は今後も郵送による受付を認めるべきではないか、市の見解を伺う。

    (2)千葉市や福岡市のように、行政手続きのオンライン化、簡略化を進める大方針を打ち出し

    てはどうか。各担当課による判断で進めるよりも、明確な方針のもとに見直しを進める方が

    改善のスピードが増すと考える。見解を伺う。

    2 動画を活用して利便性の向上を図るべき

    ここ数年、情報収集の手段として「動画」が急速に普及している。新型コロナウイルス感染症

    対策の目的に加え、市民の利便性向上のために、活用を進めるべきと考える。

    (1)これまで久喜市は、学校統廃合や施設新設等、市民の理解が必要と思われる事業を検討す

    る際に住民説明会を開催してきた。市民の理解を広く得ようとする姿勢は評価するが、これ

    までの説明会は、場所と時間を限定して行うものであり、参加出来ない市民への情報共有が

    課題であった。また参加者が限定的になると、一部の熱心な(声の大きい)市民の意見が「住

    民の総意」であるかのように錯覚してしまう傾向があるように感じる。言うまでもなく、関

    心度の高低や、声の大小に関わらず全ての意見は等しく貴重である。説明会の様子を動画サ

    イトでも配信し、場所や時間を問わず、出来るだけ広く、正確な情報共有が図られるべきで

    ある。千葉市などは説明会の様子を動画配信する方針を固めている。見解を伺う。

  • ~ 20 ~

    (2)新型コロナウイルスの第2波、第3波の襲来にも備え、窓口の混雑は少しでも軽減するべ

    きと考える。志木市は「窓口待ち人数表示ライブ配信」として混雑状況を配信している。久

    喜市でも同様の取り組みを進めるべきと考える。見解を伺う。

    3 キャッシュレス決済を推進するべき

    経産省は、現在30%前後であるキャッシュレス決済の比率を2025年までに40%に引き

    上げることを目標にしている。生産性向上と、利用者の利便性向上の観点から、久喜市において

    も推進するべきであると考え、2019年11月議会の一般質問と2020年2月議会の委員会

    審査でも取り上げた。その後の社会情勢の変化も踏まえ、以下伺う。

    (1)税の支払いの際、現行の方法に加えて、スマートフォンアプリを使用したキャッシュレス

    決済を可能にすることについての検討状況を伺う。

    (2)公共施設窓口における各利用料支払いや、市役所窓口における手数料の支払い等、少額決

    済の手段としてキャッシュレス決済を導入するべきであると考える。現金以外の選択肢が増

    えることで事務の軽減、また支払機会の拡大につながる。新型コロナウイルスの感染拡大防

    止にもつながる。自治体による導入も急速に拡大している。現在の検討状況を伺う。

    4 クールビズの拡大について

    環境省は「令和3年度からはクールビズ期間を定めない」と発表し、期間は各事業者や自治体

    の判断に任せることとした。これは環境の変化によりクールビズ期間外であっても極端な気温の

    日もあることに配慮したためと言われている。新型コロナウイルスの感染拡大等により、各人の

    体調管理が一層重要度を増す昨今であることからも、久喜市においては通年でノーネクタイも可

    能とすることを提案する。市の見解を伺う。

    5 聖火リレー記念オブジェを見直すべき

    東京五輪の聖火リレーに関わる「レガシー創出」との名目で、記念のオブジェを制作・設置す

    る費用として330万円が計上されている。日本中を走る聖火リレーのコースの一部に久喜が選

    ばれたことは大変光栄ではあるが、あくまでコースのごく一部であるのも事実である。330万

    円の記念オブジェを設置する妥当性は感じない。聖火リレーの盛り上がりや人々の心に刻まれる

    記憶には、このオブジェの有無は全く関係ないように感じる。奇しくも東京五輪は延期になった

    ことから、この予算は大幅に見直すべきと考える。仮に来年に聖火リレーが実施されたとしても

    このような時勢において、高額な記念オブジェの設置が市民の理解を得られるとは思わない。市

    の見解を伺う。

    ③ 長谷川 富士子 議員

    1 新型コロナウイルスの感染リスクに対応した避難所運営のあり方について

    新型コロナウイルス拡大の「第2波」が懸念される中、これから本格的な梅雨、そして台風の

    シーズンを迎える。また、最近では全国各地で数多くの地震が発生していることも心配である。

    新型コロナウイルスとの闘いは、政府の専門家会議が示した「新しい生活様式」を踏まえつつ、

    長期戦を覚悟しなくてはならない。

    仮に、新型コロナウイルスが収束しない状況下で自然災害が起きた場合を想定し、どのように

  • ~ 21 ~

    備え、行動するべきなのかを検討し準備しておくことは、大変重要である。特に、災害発生に備

    えた避難所の感染症対策は急務である。

    先日、公明党市議団は、避難所に指定されている市内小中学校、各地区4校を視察し、避難所

    となる体育館や防災倉庫の備蓄品を確認することができた。この視察の内容も踏まえ、伺う。

    (1)新型コロナウイルス感染症対応の備蓄品について

    防災倉庫では、新型コロナウイルス感染症対策の備品が、充分に備蓄されていない現状。

    床に寝ないことでウイルスの吸入防止に効果がある段ボールベッドや、室内を区切るパー

    ティションの備蓄強化など、コロナ感染症対策においては、いつまでに、何を、どこに、ど

    のように、備蓄するのか以下伺う。

    ア 感染症対策用

    イ 避難者等の健康管理用

    ウ 避難所運営スタッフの防護用

    エ 避難所開設の資材

    (2)避難所について

    ア 密閉空間・密集場所・密接場面の「3密」を避けるためには、各避難所の収容人数にあ

    る程度の制限を設けるべきと考える。事前に避難所のレイアウト図を作成し、収容可能人

    数をあらかじめ決めておくことが必要である。新型コロナウイルス感染症対策の市内の各

    地区の避難所となる件数とその収容人数を伺う。

    イ 地震対応と水害対応では、避難所のあり方や収容人数が異なる。水害対応では、避難所

    の1階が使用できないため、レイアウト図はそれぞれ別々に作成するべきと考えるが、い

    かがか伺う。

    ウ 市内民間施設ホテル業界との連携協定を締結されているのか。されていなければするべ

    きと思うが、市の見解を伺う。

    エ 避難所収容人数不足に対応するために、市内外のホテル・旅館など、民間施設の借り上

    げは検討されているのか伺う。

    オ 避難者の健康管理体制の取り組みを伺う。

    カ 避難者が発熱した場合の体制は。

    キ 避難者が新型コロナウイルス感染症を発症した場合の体制は。

    ク 熱中症対策として、体育館にエアコンを導入するべきと思うが。無理な場合は、大型扇

    風機が必要です。いかがか伺う。

    (3)住民への広報について

    地震・風水害における新型コロナウイルス感染症対策が必要になる場合は、各避難所の収

    容人数には限度があり、かなりの不足が想定される。本当に避難所に行く必要がある方を、

    最優先に受け入れられるよう、市民の方の協力が必要である。そのためにも混乱させてしま

    わないよう、避難所レイアウト図面などを親切・丁寧に示して、納得してもらう必要がある

    と考えるが、いかがか伺う。

    (4)福祉避難所対象者、災害弱者の対応について

    台風19号の検証結果を踏まえ、どのように検討されて、また、今後のコロナ感染症対策

    を含めた具体的な取り組みを伺う。

    (5)職員参集訓練について

    台風19号の検証結果を踏まえ、どのように検討されて、また、今後のコロナ感染症対策

    を含めた具体的な取り組みを伺う。

  • ~ 22 ~

    (6)学校側からのご要望について

    「行政・学校・地域との連絡協議会を開催し、綿密な連携を図りたい。特に、防災時の連

    携は大変重要になるため、せめて参集訓練の時に、顔の見える連絡協議会を開催してもらい

    たい」との声があがっている。台風19号の教訓やコロナ感染症対策を含めた、学校及び地

    域との連携のとれた避難所の開設・運営について、市の見解を伺う。

    ④ 大橋 きよみ 議員

    1 使用済み紙おむつの再生利用について

    今年3月末に環境省から各自治体に対し、使用済み紙おむつの再生利用等に関するガイドライ

    ンについて発表された。

    久喜市においても平成29年3月に策定した久喜市一般廃棄物ごみ処理基本計画の中に「人口

    減少、急速な高齢化、要介護者の増加等に伴い、�