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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号 当資料は、資産運用に関する情報提供を目的として作成したものであり、個別商品の勧誘を目的としたものではありません。 また、当資料は当社が信頼できると判断した資料データ等により作成しましたが、その正確性および完全性について保証するものではありません。 また、将来の投資成果や市場環境を保証するものではありません。投資決定にあたっては、投資家ご自身の判断でなされますようお願いいたします。 Copyright ©2020 エグゼトラスト株式会社 https://www.kawataamekabu.com/ 1. マーケット概況 【相場概況】 ファンダメンタルズに注目が集まる 2. ラウンドテーブル(前半) 【今週のバロンズ】 アップル バンク・オブ・アメリカ スポティファイ 3. 社長のひとりごと 【投資のヒント➀】 ラウンドテーブル 4. カワタがズバリ答えます 【投資のヒント②】 全ての卵をひとつのカゴに入れてもいいんじゃない? 5. ナスダック 100 を使ったポートフォリオ 【運用実践①】 健全な上昇軌道を取り戻す 6. 個別銘柄運用プログラム(タイミング投資) 【運用実践②】 大きくプラスになった銘柄もあるが小型株は不調 7. カワタの手の内をお見せします 【運用実践③】 パフォーマンスはナスダック 100 に肉薄 8. お告げ:S&P500 指数 【市場予測】 1 月下旬高後、警戒色があらわれるか ■ストックボイス: 1 22 日(水)・2 5 日(水)・2 12 日(水) 3 4 日(水)・3 18 日(水)・4 1 日(水)・4 15 日(水) 11:00SG プロFP道場 『米国株式投資の魅力』: 1 16 日(木) 東京 18:15■エイチ・エス証券米国株セミナー: 1 25 日(土) 福岡 2 1 日(土) 大阪 『米国株式を使った投資戦略』 2 2 日(日) 埼玉 2 5 日(水) 横浜 2 8 日(土) 東京 2 29 日(土) 名古屋 ご質問やご要望がございましたら、ご遠慮なく下記宛先までメールでご連絡ください。 [email protected]

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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号

当資料は、資産運用に関する情報提供を目的として作成したものであり、個別商品の勧誘を目的としたものではありません。

また、当資料は当社が信頼できると判断した資料データ等により作成しましたが、その正確性および完全性について保証するものではありません。

また、将来の投資成果や市場環境を保証するものではありません。投資決定にあたっては、投資家ご自身の判断でなされますようお願いいたします。

Copyright ©2020 エグゼトラスト株式会社

https://www.kawataamekabu.com/

1. マーケット概況 【相場概況】

ファンダメンタルズに注目が集まる

2. ラウンドテーブル(前半) 【今週のバロンズ】

アップル バンク・オブ・アメリカ スポティファイ

3. 社長のひとりごと 【投資のヒント➀】

ラウンドテーブル

4. カワタがズバリ答えます 【投資のヒント②】

全ての卵をひとつのカゴに入れてもいいんじゃない?

5. ナスダック 100 を使ったポートフォリオ 【運用実践①】

健全な上昇軌道を取り戻す

6. 個別銘柄運用プログラム(タイミング投資) 【運用実践②】

大きくプラスになった銘柄もあるが小型株は不調

7. カワタの手の内をお見せします 【運用実践③】

パフォーマンスはナスダック 100 に肉薄

8. お告げ:S&P500 指数 【市場予測】

1 月下旬高後、警戒色があらわれるか

■ストックボイス: 1 月 22 日(水)・2 月 5 日(水)・2 月 12 日(水)

3 月 4 日(水)・3 月 18 日(水)・4 月 1 日(水)・4 月 15 日(水) 11:00~

■SG プロFP道場 『米国株式投資の魅力』: 1 月 16 日(木) 東京 18:15~

■エイチ・エス証券米国株セミナー: 1 月 25 日(土) 福岡 2 月 1 日(土) 大阪

『米国株式を使った投資戦略』 2 月 2 日(日) 埼玉 2 月 5 日(水) 横浜

2 月 8 日(土) 東京 2 月 29 日(土) 名古屋

ご質問やご要望がございましたら、ご遠慮なく下記宛先までメールでご連絡ください。

[email protected]

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1. マーケット概況 【相場概況】 ファンダメンタルズに注目が集まる ■概況:中東情勢はすぐ織り込み 米国とイランの緊張関係は、本格対立する直前の一触即発の様相から、世界市場にほとんど影響しない状況へ急激

に変化した。これ以上対立を激化させ状況を悪化させることは両国とも望んでいないようだ。 1 月 7 日火曜日夜にイランが在イラク米軍基地にミサイルを撃ち込んだことで緊張が高まり、報道された直後に

S&P500 指数先物の夜間取引は 1.6%下落した。しかし、攻撃の詳細が明らかになり死傷者がいないことが明確にな

ると、すぐに値を戻している。翌水曜日には前日からやや上昇して始まった。 先週の株式市場は、週間ベースで上昇を維持した。S&P500 指数が 0.9%高い 3265.35、ダウ工業株 30 種平均は

0.7%高の 2 万 8823 ドル 77 セント、ハイテク株のウェイトが高いナスダック総合指数は 1.8%高の 9178.86 だった。3指数とも史上最高値に近い水準だ。一方でラッセル 2000 指数は 0.2%下落の 1657.64 と、小型株は依然不調だ。 今週号のバロンズであるストラテジストが「非常に悪化しやすい中東の状況を速く織り込んでしまったことは、現在の投

資環境が非常に強いことを物語っている。足元のファンダメンタルズが健全である限り、市場は地政学的な問題を簡

単に消化してしまう傾向にある」と指摘している。こうしたファンダメンタルズが、様々な問題が発生する中で過去数カ

月間の市場の上昇を支えてきた。S&P500 指数が前日比で 1%以上の下落となったのは 10 月 8 日が最後だという。 しかし、上昇相場が長くなるほど、株式市場は悪材料に反応しやすくなるものだ。「株式市場のバリュエーションと投資

家のポジションの状況を見ると、下落局面が近いと考えられる」との見方もある。今週から第 4 四半期の決算発表が始

まる。米中貿易協定の「第1段階」の合意についての調印も予定されている。投資家の注目が一層ファンダメンタルズ

に集まりそうだ。

2019、2020年の株価変動

ダウ S&P500 ナスダック総合 ナスダック100

2018年年末 23327 2507 6635 63302019年年末 28538 3231 8973 87332019年変化率 22.34% 28.88% 35.23% 37.96%史上最高値 28957 3275 9203 8990最高値の日付 2020/1/9 2020/1/9 2020/1/9 2020/1/9

直近(2020年1月10日) 28824 3265 9179 8967年初来変化率 1.0% 1.1% 2.3% 2.7%史上最高値との比較 -0.5% -0.3% -0.3% -0.3%

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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号

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2. ラウンドテーブル(前半) 【今週のバロンズ】 アップル バンク・オブ・アメリカ スポティファイ

1. リスクはあるが相場は上昇の見込み 【ラウンドテーブル】 2. 昨年に好調だったアップルに投資する方法 【フィーチャー】 3. 大手銀行に賭けよ、なかでも狙いはバンク・オブ・アメリカだ 【銀行】 4. 配当成長を期待するなら、今年はヘルスケアと情報技術セクターが狙い目【インカム投資】 5. トランプ景気は続く 【コラム】 6. 中東での緊張の高まりにもかかわらず株式市場は上昇 【米国株式市場】 7. 世界経済フォーラム(ダボス会議)が今年も開催 【フィーチャー】 8. 話題が満載だったCES 2020で本当に注目すべきポイント【ハイテク】 9. 音楽ストリーミング急成長の中、競争激化懸念に揺れるスポティファイ 【フィーチャー】 10. 今週の予定【経済関連スケジュール】

■今週の読みどころ

1. リスクはあるが相場は上昇の見込み

今週のカバーは新年恒例の「ラウンドテーブル」だ。バロンズ最大の目玉企画でウォール街の達人 10 人が一堂に会

し、今年の相場を縦横無尽に語り尽くす。今週は政治、経済、金融政策、世界情勢等の話題が中心で来週は各人の

推奨銘柄を披露する。

毎年顔ぶれは少しずつ変わるが常連も多い。銘柄選択の達人マリオ・ガベリやゴールドマン・サックスの著名ストラテ

ジスト、アビー・コーエンいったウォール街の「顔」がそうだ。彼らは概ね強気派で米国の相場と相性がいい。参加者の

所属はセルサイドのコーエン以外は運用会社やヘッジファンドのトップや CIO(最高投資責任者)だ。なお今回の新

顔は 2 名でフランクリン・テンプルトンの債券グループ CIO と英国の運用会社、ベイリー・ギフォードの幹部。参加者は

相場や銘柄を当てないと生き残れない人たちなので、グローバルで上質な知見を本音で語っていると信じたい。

さて、今年の景気後退を予想する参加者はいない。そして政策金利は当面このままが主流だ。これらを前提にした株

式市場見通しは、昨年の高騰もあり、1 桁台の上昇を想定する参加者が多い。株価収益率(PER)が歴史的高水準に

ある現状で株価をけん引するのは 1 株当たり利益(EPS)の伸びだ。そしてやはり話題の焦点は米国大統領選挙と中

国との貿易戦争だが、財政赤字や人口動態にも話題が広がる。詳しくは「バロンズ・ダイジェスト」をご覧いただきた

い。

2. 昨年に好調だったアップルに投資する方法

2.「フィーチャー」では昨年 2 倍近くに上昇したアップルへの投資スタンス。割高水準にある同銘柄の代替銘柄として

半導体ファウンドリメーカーの台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>、この分野に分散投資する上場投資信託(ETF)

の i シェアーズ拡大テクノロジー・ソフトウエア・セクター<IGV>。さらには、高リスク・高リターン銘柄としてデータドッグ

<DDOG>を紹介している。

3.大手銀行に賭けよ、なかでも狙いはバンク・オブ・アメリカだ

3.「銀行」ではモイニハンCEO(最高経営責任者)の経営手腕を高く評価してバンク・オブ・アメリカ〈BAC〉を推している。

同社はウォーレン・バフェットもお気に入りの銘柄だ。4 番「インカム投資」では、配当成長が期待できるヘルスケアや

情報技術セクターから利回り 3%台の有望銘柄を多く紹介している。8 番「ハイテク」では直近開催された電子機器見

本市 CES2020 の注目ポイント。

その他、9.「フィーチャー」では音楽ストリーミング・サービスのスポティファイ・テクノロジー〈SPOT〉。2018年の急落後、上下動を繰り返して上値が重い同社株価に影響を与える注目材料を紹介。

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3. 社長のひとりごと 【投資のヒント➀】 「バロンズ・ダイジェスト」の目玉企画「ラウンドテーブル」に思う事 年初のラウンドテーブルは Barron’s の最大企画といってよい。年に 1 度、ウォール街の投資の達人と言われる 10 人

が一堂に会して各々の相場見通しを語り尽くす。実際のコンファレンスは6日終日をかけて実施された。今週はマクロ

見通しで来週が個別銘柄だ。それに先立ちありアメでは下記の10人の昨年同時期とこれも通例だが7月ごろ開催の

「ミッドイヤーラウンドテーブル」の紹介銘柄のパフォーマンスを列挙しておく。 ■ 参加者と所属 氏 名 所 属 1 アビー・コーエン ゴールドマン・サックス証券のシニア投資ストラテジスト 2 トッド・アールステン パルナッソス・インベストメンツのCIO 3 ソナル・デサイ フランクリン・テンプルトンの債券グループCIO 4 ルパール・バンサリ アリエル・インベストメンツのCIO 5 ウィリアム・プリースト エポック・インベストメント・パートナーズのCEO兼共同CIO 6 ジェームズ・アンダーソン ベイリー・ギフォードのパートナー兼ポートフォリオマネジャー 7 ヘンリー・エレンボーゲン デュラブル・キャピタル・パートナーズ 8 メリル・ウィトマー イーグル・キャピタル・パートナーズのゼネラル・パートナー 9 マリオ・ガベリ ガムコ・インベスターズの会長兼CEO 10 スコット・ブラック デルファイ・マネジメントの創設者および社長 今回から新債券帝王と言われていたジェフリー・ガンドラック氏とオスカー・シェーファー氏がメンバーから外

れ、ソナル・デサイ氏とジェームズ・アンダーソン氏の2名が新たに加わっている。ガンドラック氏はウォール

街では超有名人だが「バロンズ・ダイジェスト」を通じて観察する彼のパフォーマンスはことエクイティに関し

てはさっぱり。とにかく弱気一点張りで一昨年年末の急落場面以外は良いところなく、推奨銘柄やポジションは

ことごとく外れていた。それもあってか昨年のラウンドテーブルが最後。 ■「誰がどの立場で言っている?言わされている?」 ガンドラックと似たような立ち位置で結局このラウンドテーブルから姿を消したのはレポート「The Gloom, Boom & Doom Report」で有名、そしてDr. Gloom(陰鬱博士)の異名をとるマーク・ファーバーだ。彼も以前

はラウンドテーブルの常連で、逆張りでマーケットを言い当てていた印象がある。しかし金融危機以降はどうだ

ろう?パフォーマンスは振るわず2015年の年初と年央の株式の推奨銘柄もさっぱり。2015年6月のミッドイヤ

ーラウンドテーブルが最後だった。 他にも在欧州でマーケットを見るヘッジファンドやグローバル、新興国投資が得意な運用者も米国株式運用に関

する限りそして彼らの主戦場でもパフォーマンスは芳しくない。単純な強気や大型ハイテク銘柄の推奨はファン

ダメからは出てこない帰結なのだろうか。芳しくないパフォーマンスはそれが災いしているのだろう。したがっ

て、この手の予想を見るときは「誰がどの立場で言っている?言わされている?」これをいつも念頭に置いてい

る。 ついでに言えば、彼らは米国で起こっているイノベーションや創造的破壊そして純化する株主資本主義への理解

が致命的に不足しているように思える。まあ、相場が上がっているから言えるセリフだが。

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■ マクロ見通し 景気/GDP 金融政策/金利 株式市場 その他注目点 アビー・コーエン テクノロジーや気

候変動、商品やサービスの価格など、さまざまな面で経済に大きな構造的変化が生じている。

FRB は政策を変更せず。金利は上昇しない。

2020 年の株価上昇率は低下して企業の利益増加率に近い水準になる公算が大きい。主要国では1 桁の見込み。

現在のS&P 500指数は公正価値近辺。 但し金利が予想以上に急上昇すれば株価にも影響を与える。 米国株が世界の中でアウトパフォームした理由はテクノロジーセクターのウェイトが高いせい。

トッド・アールステン

経済成⾧率は低下を予想。 気候変動がある時点でインフレに火をつける可能性。 古い経済の残骸や新経済への投資などがボラティリティやインフレの原因になる。

FRB は金融政策を維持。

変動の激しい年となるだろう。PER の上昇は難しく、利益成⾧も 1 桁半ば程度で、年間の株式のリターンは1 桁半ば程度と予想。

市場は割高で、は全てを織り込んだ状態であり、今年はよりディフェンシブな年になる。

ソナル・デサイ 経済成⾧率に対する 見 方 は 大 半 の人々より強気で 2.5~2.75%。 ユーロ圏の成⾧率は潜在成⾧率水準の1.1%。

FRB は短期金利を今の水準あたりに据え置く。⾧期金利は若干上昇。雇用市場の強さがその理由。

バリュエーションが上昇し過ぎているため、ささいなことでも下落する可能性。 1 桁半ばのリターンを予想。

ルパール・バンサリ インフレ率は 2%を

上回っており、予想を上回るインフレ率が市場の足かせになる可能性。

インフレ率が 2%を大きく上回ればFRB は利上げを余儀なくされる可能性があり、株式市場は耐えられないだろう。

ヘルスケア業界では画期的な変革が起きており、この業界は米国経済における知られざるヒーローだ。

双子の赤字に注目。 GDP のサイクルのピークで過去最低の失業率の下でも財政赤字と経常赤字を抱えている。

ウィリアム・プリースト

労働力の増加と生産性の伸びの和がマイナスになるのはあり得ず、GDP成⾧率は 1.5%を予想。 世界の GDP 成⾧率は3%を予想。

株式市場は、利益、配当および PER がけん引。増益率は 3~5%で株価の上昇率は5~7%を予想。PER には上昇余地がほとんどない。 賃金が上昇し始めればインフレ懸念。

新たな冷戦の時代に入っており、それは世界の経済成⾧にとっての悪材料。グローバル化も後退しつつある。そのため、市場では上昇余地よりも下落余地の方が大きい。

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景気/GDP 金融政策/金利 株式市場 その他注目点 ジェームズ・アンダーソン

気候変動は重要だが、代替エネルギーは非常にデフレ的になる公算が大きい。

創造的破壊が加速し、今後 10 年間に大きな影響を及ぼす。株式市場には素晴らしい投資機会がある。

米国債を上回る株式の付加価値全てはわずか1.3%の企業がもたらした

ヘンリー・エレンボーゲン

実質 GDP 成⾧率は1.5~2%と予想。

破壊的創造は、中央銀行の金融緩和維持につながり、投資家にとって妥当な投資環境を生み出している。

不確定要因が落ち着くまでは軟調。

テクノロジーの破壊的創造が世界をどのように変えたかを見ることが重要。 2020 年に市場を動かす最大の要因は FRB、中国、選挙。

メリル・ウィトマー 個人消費は好調が

続く バリュエーションが

高いため、強い相場は期待していない。15~20%高過ぎる。 民主党左派の大統領が当選しなければ、株式相場は 5~6%上昇する可能性も。

マリオ・ガベリ 先進国の実質成⾧率は 2%、中国は実質 6%以上、世界全体での実質 GDP 成⾧率は 3.2%と予想。

上半期上昇。最後の3 カ月は翌年に高まると予想される不透明感から下落を予想。

GDP に占める個人消費の割合は米国の 70%に対して中国は 40%で、まだまだ伸びる可能性。

スコット・ブラック インフレは 2%未満

で、失業率は過去最低水準。

FF 金利を 1.5~1.75%に引き下げたのは行き過ぎだが、パウエル議⾧は選挙結果が判明するまで緩和政策を継続する。

民主党左派の大統領が当選しなければ、株式相場は 5~6%上昇する可能性。

2020 年のS&P 500の予想利益は 166 ドル。15倍のPERはやや割高だが、中小型株は21 倍ともっと高い。 中国との貿易問題、FRBの緩和行動、大統領選に注目。

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■ 各メンバーのプロファイルと推奨銘柄(2019年初および7月時点) 昨年1年でS&P500指数は約30%、そしてナスダック100は39%上昇した。したがって、いくつかの銘柄のポ

ートフォリオなら5~6割上がる銘柄があっても全然不思議ではない。記載のトータルリターンは配当込みリター

ンで再投資は含んでいない。赤字はS&P500を下回った銘柄。さて各人のパフォーマンスの解読方法を私の経験

から。 1 アビー・コーエン ゴールドマン・サックス証券のシニア投資ストラテジスト

→この人はストラテジストで本人も、「私じゃなく会社の推奨銘柄」だと断っている。基本的に強気しか言わない

ので今回は結構当たっている。 2 トッド・アールステン パルナッソス・インベストメンツのCIO

→今回はパフォーマンスが抜群によかった。本業のインカム投資でもパフォーマンスは安定していて大負けがな

い。 3 ソナル・デサイ フランクリン・テンプルトンの債券グループCIO

→今回初登場、大手運用会社の幹部クラスなので実績はあるはず。ただしそれが運用能力なのか組織掌握なのか?

これくらい大手だと本人の運用能力は判断できない。 4 ルパール・バンサリ アリエル・インベストメンツのCIO

→昨年のラウンドテーブルから登場。証券仲介業の父の背中を見て育ち、国際グローバル戦略で「逆張り投資家」

を自認。実績は凄いらしいが今回のパフォーマンスは良くない。 5 ウィリアム・プリースト エポック・インベストメント・パートナーズのCEO兼共同CIO

→随分ベテランで長い間ヘッジファンドビジネスに従事。昨年推奨のパフォーマンスは悪くはないけど一昨日は

ひどかった。 6 ジェームズ・アンダーソン ベイリー・ギルフォードのポートフォリオマネジャー

→スコットランドの大手運用会社のベテラン運用者。今回が初登場 7 ヘンリー・エレンボーゲン T.ロウ・プライスのCIO

→大手運用会社の T.ロウ・プライスで CIO を務めていたがその実績を引っ提げて昨年 2 月に独立したようだ。

ラウンドテーブルでのパフォーマンスは悪くない。 8 メリル・ウィトマー イーグル・キャピタル・パートナーズのゼネラル・パートナー

→ラウンドテーブルの常連。金融危機の前までは中型株で驚異の的中率を誇った。ただしここ数年は米国株式の

バリュエーションに懐疑的で相場の流れに乗れてない。組織改編やM&Aのターゲットになる銘柄の先取りが上

手い。 9 マリオ・ガベリ ガムコ・インベスターズの会長兼CEO

→ウォール街のレジェンド。中型株やメディア関連にめっぽう強いイメージが焼き付いている。個々の銘柄のエ

クイティストーリーを思い描いて待ち伏せするのが得意 10 スコット・ブラック デルファイ・マネジメントの創設者および社長

→米国株式には弱気だった印象が強い。この人も大ベテランでラウンドテーブルの卒業も近い?

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ラウンドテーブルメンバー推奨銘柄(2019年年初)のパフォーマンス(2019年1月4日~2019年12月31日)

S&P500指数 28.9%S&P500指数 (配当込み) 31.1%

トッド・アールステン

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Cadence Design Systems / CDNS $43.26 $69.36 60.3 60.3Synopsys / SNPS 83.9 139.2 65.9 65.9Cerner / CERN 52.23 73.39 40.5 41.5Linde / LIN 156.63 212.9 35.9 38.2Walt Disney / DIS 109.61 144.63 31.9 33.6

平均 46.9 47.9

ルパール・バンサリ

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

China Mobile / CHL $49.23 $42.27 -14.1 -10.4Gilead Sciences / GILD 68.25 64.98 -4.8 -1.1

平均 -9.5 -5.8

スコット・ブラック

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

U.S. Bancorp / USB $46.83 $59.29 26.6 30.0AbbVie / ABBV 89.07 88.54 -0.6 4.2Walt Disney / DIS 109.61 144.63 31.9 33.6Lockheed Martin / LMT 265.04 389.38 46.9 50.3Hercules Capital / HTGC 11.68 14.02 20.0 31.4

平均 25.0 29.9

アビー・コーエン

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

New Oriental Education & TechnologyGroup / EDU

$56.57 $121.25 114.3 114.3

Northrop Grumman / NOC 247.9 343.97 38.8 40.8Tapestry / TPR 34.27 26.97 -21.3 -17.4iShares Global Clean Energy / ICLN 8.5 11.75 38.2 40.1

平均 42.5 44.45

ヘンリー・エレンボーゲン

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Gartner / IT $126.36 $154.10 22.0 22.0Waste Connections / WCN 74.02 90.79 22.7 23.6Vail Resorts / MTN 217.74 239.83 10.1 13.4SS&C Tech Holdings / SSNC 45.08 61.4 36.2 37.1

平均 22.8 24.0

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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号

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マリオ・ガベリ

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Liberty Braves Group / BATRA $24.90 $29.65 19.1 19.1Herc Holdings / HRI 29.48 48.94 66.0 66.0MGM Resorts International / MGM 25.77 33.27 29.1 31.1Navistar International / NAV 27.16 28.94 6.6 6.6Griffon / GFF 11.30 20.33 79.9 82.5Energizer Holdings / ENR 46.53 50.22 7.9 10.5

平均 34.8 36.0

ジェフリー・ガンドラック

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

iShares MSCI Emerging Markets / EEM $39.69 $44.87 13.1 16.2VanEck Vectors Gold Miners / GDX 21.30 29.28 37.5 38.4Vanguard Short-Term Federal / VSGBX 10.55 10.73 1.7 4.0

平均 17.4 19.5

ウィリアム・プリースト

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Hexcel / HXL $58.22 $73.31 25.9 27.0Linde / LIN 156.63 212.90 35.9 38.2Alphabet / GOOGL 1078.07 1339.39 24.2 24.2

平均 28.7 29.8

オスカー・シェーファー

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Ball Corp. / BLL $45.59 $64.67 41.9 43.1Crown Holdings / CCK 43.07 72.54 68.4 68.4Sealed Air / SEE 35.45 39.83 12.4 14.2Dollar Tree / DLTR 92.89 94.05 1.2 1.2

平均 31.0 31.7

メリル・ウィトマー

銘柄 / ティッカー株価

2019/1/4株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Packaging Corp. of America / PKG $86.17 $111.99 30.0 33.6Orion Engineered Carbons / OEC 25.78 19.30 -25.1 -22.0

平均 2.5 5.8

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ラウンドテーブルメンバー推奨銘柄(2019年ミッドイヤー)のパフォーマンス(2019年7月10日~2019年12月31日)

S&P500指数 7.94%

トッド・アールステン

銘柄 / ティッカー株価

2019/7/10株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Trimble / TRMB $43.95 $41.69 -5.1 -5.1Nvidia / NVDA 160.06 235.3 47.0 47.2

平均 21.0 21.1

ルパール・バンサリ

銘柄 / ティッカー株価

2019/7/10株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Ahold Delhaize / ADRNY $22.60 $25.10 11.1 12.5Nokia / NOK 5.06 3.71 -26.7 -25.6

平均 -7.8 -6.6

スコット・ブラック

銘柄 / ティッカー株価

2019/7/10株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Kemet / KEM $18.73 $27.05 44.4 44.7TriplePoint Venture Growth BDC / TPVG 14.51 14.22 -2.0 3.0

平均 21.2 23.9

アビー・コーエン

銘柄 / ティッカー株価

2019/7/10株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

SPDR S&P Dividend / SDY $101.44 $107.57 6.0 7.5Eli Lilly / LLY 114.53 131.43 14.8 15.9

平均 10.4 11.7

ヘンリー・エレンボーゲン

銘柄 / ティッカー株価

2019/7/10株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Vail Resorts / MTN $224.58 $239.83 6.8 8.4FirstService / FSV 97.32 93.04 -4.4 -4.1Redfin / RDFN 17.94 21.14 17.8 17.8

平均 6.7 7.4

マリオ・ガベリ

銘柄 / ティッカー株価

2019/7/10株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Liberty Braves Group / BATRA $28.14 $29.65 5.4 5.4Fox Corp. / FOX 36.14 36.4 0.7 1.4Navistar International / NAV 33.26 28.94 -13.0 -13.0CNH Industrial / CNHI 10.31 11 6.7 6.7Energizer Holdings / ENR 39.67 50.22 26.6 28.1

平均 5.3 5.7

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ウィリアム・プリースト

銘柄 / ティッカー株価

2019/7/10株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

MGM Resorts International / MGM $29.13 $33.27 14.2 15.1Centene / CNC 51.21 62.87 22.8 22.8

平均 18.5 19.0

メリル・ウィトマー

銘柄 / ティッカー株価

2019/7/10株価

2019/12/31上昇率(%)

トータルリターン(%)

Morgan Stanley / MS $43.31 $51.12 18.0 19.6Fox Corp. / FOX 36.14 36.40 0.7 1.4

平均 9.4 10.5

4. カワタがズバリ答えます 【投資のヒント②】 全ての卵をひとつのカゴに入れてもいいんじゃない? Q.先日参加したセミナーで、講師の FP(ファイナンシャルプランナー)が「投資は国際

分散投資が原則。日本株だけではなく、米国株や新興国株にもバランスよく投資

することで、リスクが小さくなります。海外株式だけに投資するのは危険です」と説明

していました。川田社長は米国株オンリーだと思いますが、リスクを取り過ぎている

のではないでしょうか? A. 国際分散投資?現状ではあまり意味がないねぇ。資産クラスの分散ならリスク低減

の意味はあるが、エリア分散は効果期待薄。分散したくなるほど一定規模以上の資

産があれば、収益機会を増やす意味で投資先を分散するのはアリだが、そこそこ

の資産規模にとどまっているのであれば、米国株一択で問題ない。

■分散投資の目的をもう一度考えよ

分散投資とは「全ての卵をひとつのカゴに入れるな」ということわざにあるように、「運用にあたって特定資産(同じ商品

や同じエリア)に投資を集中させない」ことを指す。「国際」分散投資となると、投資対象商品を海外の金融商品に広げ

ていくことを意味する。

改めて、分散投資の目的は何か。それは、リスクを低減させることである。では、リスクを低減させるためにはどうすれ

ばよいか。それは、ポートフォリオの構成資産全体が同じ方向に値動くのではなく、資産ごとに動きが異なるようにする

ことだ。ここまでは、ほとんどの投資家にとっては基本中の基本だろう。

分散投資を考えている(あるいは専門家から勧められている)多くの人は、個別銘柄というよりインデックスや ETF(もし

くは投資信託)が運用の中心であろう。例えば、日本株投信に加えて、米国株投信や新興国株投信も購入した方が

良いだろうか、と悩んでいるのではないか。私は、分散のためにエリアを拡大することはあまり意味がないと思っている。

いや、より正確に言えば、日本株や新興国株はやめて米国株に集中投資するだけで良い、ということだ。

なぜか?それは、グローバル化が急速に進展し、世界中の金融市場が強く連動するようになったからである。リーマ

ンショックが発生した時、日本人にとって対岸の火事では済ますことができなかったことが顕著な例だし、最近では米

中貿易交渉の進捗に応じて日本株式市場も右往左往している。もちろん、企業の本来業務がグローバル規模で影

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- 12 -

響を受けて個別の株価が大きく動くということも

なくはないが、近年はそれ以上に金融市場の

一体化が大きなウェイトを占めているのであ

る。

かつては各国の経済が自国内で完結する割

合が高く、グローバルなつながりは製品の輸出

入の影響に現れる程度だったが、現在はモノ

だけではなく、あらゆるものがグローバル規模

で連結し、お互いの影響は相乗的に増大して

いる。

■連動する日米株式市場

さて、右のチャートを見てほしい。日経平均と

S&P500およびナスダック100の値動きを示した

もので、上が今年(2019 年)、下が昨年(2018

年)である。日米でよく似た動きをしているのが

分かるだろう。指数間の相関係数は表の通り

で、今年の相関が強まっているのが分かる。

S&P500 とナスダック 100 は相関係数 0.99 であ

り、完全にシンクロしていると言っていい。日経

平均と米国の指数の相関も 0.86~0.87 とかな

り強い相関がある。昨年は日経平均とナスダッ

ク 100 の相関が今年よりは弱かったが、米国ほ

ど日本のハイテクセクターが下落しなかったこ

とが奏功した結果と言えるのではないか。正確

にはグローバルマーケットにおける日本のハイ

テクセクターの存在感が薄かったということな

のかもしれないが・・・

いずれにしても、米国も日本も同じような動きをするのであれば、両方持ったところで分散は効かない。そうであれば、

より成長性が高い(上昇が見込める)米国株一本に投資先を絞るのが賢明ではないか。私は(当面は)ひとつのカゴ

に卵を入れておこうと思っている。

5.ナスダック 100 を使ったポートフォリオ 【運用実践①】 健全な上昇軌道を取り戻す ■ 史上最高値の更新は続く

ナスダック 100(NDX)を使った 2 つのポートフォリオ「①QQQ+キャッシュ=100%」と「②QQQ(76%)+ゴールド(24%)」

の運用を実際に行いながらリスク耐性の検証を行っている。QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)はNDXに連動

する米国の上場投資信託である。

キャッシュと組み合わせたポートフォリオ①のリターンは+13.51%(前週比+0.99%ポイント)で NDX を 1.18%ポイント下回っ

ている。QQQ 組入比率は引き続き 98%台、期中平均は 93%だ。

先週(1月6日~10日)も中東情勢を受けて上昇一辺倒というわけではなかったが、上昇局面ではキッチリと史上最高

値を更新してきた。最終金曜日も午前は買いが先行したものの、その後は高値警戒感が強まり利益確定の動きが進

2019 2018SP500×ナスダック100 0.99 0.93

SP500×日経平均 0.87 0.83ナスダック100×日経平均 0.86 0.71

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んだが、終値は 8966.64 と前週末比+1.96%と高い水準で引けた。これに伴い、ポートフォリオ①の QQQ 組入比率ガイ

ダンスは 99.9%と、本プログラム開始以来の高水準となっている。つまり、この時期にキャッシュを保有する必要はない、

というサジェスチョンだ。

ストックボイスでも話したが、今回の空爆はそうめんを茹でるときのびっくり水のように、市場の過熱に一息いれる格好

となり、再び健全な上昇を取り戻すことになったことは良いことだ。念のためだが、当然私自身はいかなる戦争行為も

容認すべきではないと考えている。ウクライナ機の誤爆で一瞬緊張が高まったものの、米国もイランも本格的な対立は

望んでいないことは明らかで、このまま双方がソフトランディングしてほしいものだ。

9 月 23 日~1 月 10 日のパフォーマンス比較

チャートの見方:付表左はベンチマーク(NDX)に対する手法➀(青線)と手法②(赤線)のパフォーマンス。両手法とも相場の上昇局面で

は若干出遅れるが、下降場面では踏ん張りが期待でき、長期ではリスクリターンで「ナスダック 100 のみへの投資」よりは優れた運用成果

が期待できる。付表右は手法①における組入比率ガイダンス(青点線)と実際の組入比率(オレンジ線)。出典: NPMWEB 版 『 潮目フ

ァインダー(SHIOME Finder) 』 提供: ㈱金融データソリューションズ 6. 個別銘柄運用プログラム(タイミング投資) 【運用実践②】 大きくプラスになった銘柄もあるが小型株は不調 ■ 今後は中小型株見極めにひと工夫必要か 先週は売却ウィークだった。12 月に購入した 33 銘柄のうち、年明け 1 月 3 日に 6 銘柄を売却していたが、残る 27銘柄のうち 24 銘柄を先週一気に売却した。 売却時のリターンが良かったのは、DHT ホールディングス(DHT)+17.84%、テスラ(TSLA)+15.42%、ペイロシティ・

ホールディング(PCTY)+9.07%、ユニバーサル・ディスプレイ(OLED)+6.22%、コパート(CPRT)+5.05%、ルルレモ

ン・アスレティカ(LULU)+2.92%など。DHT は 20 日間の保有で+17.84%ということは年率換算 325%・・・というのは

冗談だが、同時期の NDX が 3~4%上昇なので、それを大きく上回っている。この DHT は、英国の石油タンカー運

航会社で中東情勢緊迫化を受けた運賃上昇により株価上昇が期待されるとして、ティーケイ・タンカーズ(TNK)ととも

データアップデート差替

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に今週号のバロンズに取り上げられている。タンカー株の上昇は短期的には調整局面入りするものの、長期的には

上昇が続きそうだという。 売却は全て売却予定日の寄りの成り行きで行っているが、テスラをはじめいくつかの銘柄は当該売却日の引けにか

けて大きく値を伸ばしており、売却タイミングを遅らせれば数%リターンが上乗せされていた。この点については今後

手法の改善を行っていきたい。 一方、読みが大きく外れたのは PH グラットフェルター(GLT)-7.24%、グリフォン(GFF)-6.83%、スターリング・コンスト

ラクション(STRL)-6.20%など。最初の 2 つはいずれも小型株だ。 12 月の遅いタイミングで購入した銘柄のパフォーマンスが特に良くない。上昇を続けている相場がクリスマスラリーの

現れ方に影響を与えたのだろうか。また、それら終盤に購入した銘柄には米国市場の上げ相場から出遅れた中小型

株が多かったことも、影響しているのかもしれない。今後は中小型株の選定にひと工夫していこうと考えている。 ■ 今週の売買予定 今週は 1 月 14 日にアメリカズ・リアルティ・トラスト(COLD)を売却予定。

個別銘柄運用プログラムについて ナスダック 100 構成銘柄やバロンズで取り上げられた銘柄などを対象に、短期間で動きがありそうな個別銘柄のタ

イミング投資を行っていく。売買タイミングはエグゼトラスト社の投資戦略チームにて各種情報(※)に基づき決定し、

読者の皆さんに事前に開示する。但し、直近情報を基にタイミングは適宜見直していく。運用期間は2019年11月

~2020 年 2 月までの約 4 カ月間を予定。(2020 年 1 月 5 日現在) ※出典: NPMWEB 版 『 潮目ファインダー(SHIOME Finder) 』 提供: ㈱金融データソリューションズ

個別銘柄運用プログラム 11 月購入結果

銘柄(ティッカー) セクター 時価総額 ベータ

購入 予定日

売却 予定日

購入単価 売却単価 売却時 リターン

判定

フェイスブック(FB)

通信サービス

622.54 B 1.05

11/7 12/2 191.83 202.00 +5.30% (+1.09%)

エヌビディア(NVDA)

情報技術 148.73 B 2.03

11/8 11/26 207.68 220.50 +6.17% (+1.57%)

クアルコム(QCOM)

情報技術 102.66 B 1.58

11/12 12/2 92.12 83.94 -8.88% (+0.55%)

×

アマゾン(AMZN)

一般消費財

942.54 B 1.60

11/13 12/2 1,773.50 1,804.00 +1.72% (+0.60%)

アムジェン(AMGN)

ヘルスケア

141.97 B 1.11

11/13 11/29 220.45 234.13 +6.21% (+1.74%)

コストコ(COST)

生活必需品

132.27 B 0.91

11/13 11/29 300.21 300.82 +0.20% (+1.57%)

シスコシステムズ (CSCO)

情報技術 200.74 B 1.20

11/15 11/29 45.14 45.24 +0.22% (+1.06%)

チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)

通信サービス

108.95 B 1.16

11/19 11/26 475.96 467.30 -1.82% (+0.56%)

×

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銘柄(ティッカー) セクター 時価総額 ベータ

購入 予定日

売却 予定日

購入単価 売却単価 売却時 リターン

判定

ペプシコ(PEP)

生活必需品

187.96 B 0.54

11/20 12/2 134.68 135.44

+0.56% (+0.31%)

アドビ(ADBE)

情報技術 164.21 B 1.09

11/20 11/26 299.42 305.00 +1.86% (+1.23%)

ネ ッ ト フ リ ッ ク ス(NFLX)

通信サービス

147.10 B 1.47

11/22 12/2 309.27 314.39 +1.66% (+0.45%)

個別銘柄運用プログラム 12 月購入(2020 年1 月10 日現在)

銘柄(ティッカー) セクター 時価総額 ベータ

購入 予定日

売却 予定日

購入単価 売却単価 売却時 リターン

判定

サンダーソン・ファームズ(SAFM)

生活必需品

3.75 B 0.72

12/17 1/3 166.72 173.11 +3.83% (+2.54%)

DHT ホールディングス(DHT)

エネルギー

1.21 B 0.63

12/18 1/6 7.32 8.62 +17.84% (+3.12%)

アナログ・デバイセズ(ADI)

情報技術 44.44 B 1.40

12/19 1/8 117.38 120.18 +2.39% (+3.12%)

シンタス(CTAS) 資本財 28.85 B 0.97

12/19 1/8 265.24 270.77 +2.08% (+3.12%)

PH グラットフェルター(GLT)

素材 768.58 M 1.72

12/19 1/8 18.52 17.18 -7.24% (+3.12%)

×

ペイロシティ・ホールディング(PCTY)

情報技術 7.08 B 1.44

12/19 1/9 121.09 132.07 +9.07% (+4.03%)

スプランク(SPLK) 情報技術 24.10 B 2.02

12/19 1/8 149.36 153.64 +2.87% (+3.12%)

アンシス(ANSS) 情報技術 22.01 B 1.41

12/20 1/8 257.88 256.41 -0.57% (+2.68%)

×

ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)

情報技術 20.58 B 1.12

12/20 1/9 70.09 72.82 +3.89% (+3.59%)

コパート(CPRT) 資本財 22.15 B 0.79

12/20 1/9 90.03 94.58 +5.05% (+3.59%)

インテル(INTC) 情報技術 262.7 B 0.87

12/20 1/8 58.51 58.86 +0.60% (+2.68%)

ルルレモン・アスレティカ(LULU)

一般消費財

32.38 B 0.80

12/20 1/3 224.69 231.24 +2.92% (+1.33%)

ライブ・ネイション・エンターテイメント(LYV)

通信サービス

15.38 B 1.12

12/20 1/8 70.50 71.17 +0.95% (+2.68%)

ユニバーサル・ディスプレイ(OLED)

情報技術 10.27 B 1.59

12/20 1/8 200.52 213.00 +6.22% (+2.68%)

ピルグリム・プライド(PPC)

生活必需品

7.69 B 0.75

12/20 1/7 32.50 31.40 -3.38% (+1.94%)

×

シアトル・ジェネティクス(SGEN)

ヘルスケア

19.17 B 1.98

12/20 1/8 114.50 111.70

-2.45% (+2.68%)

×

スターリング・コンストラクション(STRL)

資本財 391.67 M 0.90

12/20 1/3 14.85 13.93 -6.20% (+1.33%)

×

スカイワークス・ソリューションズ(SWKS)

情報技術 20.35 B 1.22

12/20 1/8 118.53 118.08 -0.38% (+2.68%)

×

ティーケイ・タンカーズ(TNK)

エネルギー

1.64 B 1.34

12/20 1/6 24.25 24.55 +1.24% (+1.96%)

テスラ(TSLA) 一般消費財

86.76 B 0.60

12/20 1/8 410.69 474.00 +15.42% (+2.68%)

バーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)

ヘルスケア

59.24 B 1.45

12/20 1/8 219.62 225.89 +2.85% (+2.68%)

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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号

- 16 -

銘柄(ティッカー) セクター 時価総額 ベータ

購入 予定日

売却 予定日

購入単価 売却単価 売却時 リターン

判定

アレクション・ファーマシューティカルズ(ALXN)

ヘルスケア

24.51 B 1.68

12/23 1/3 110.72 107.00 -3.79% (+1.13%)

×

シトリックス・システムズ(CTXS)

情報技術 14.85 B 1.03

12/23 1/8 111.22 112.63 +1.27% (+2.47%)

ファステナル・カンパニー(FAST)

資本財 20.77 B 1.21

12/23 1/8 37.39 36.11 -3.42% (+2.47%)

×

ファイサーブ(FISV)

情報技術 80.09 B 0.80

12/23 1/22 116.59

グリフォン(GFF)

資本財 916.13 M 2.19

12/24 1/8 21.20 19.75 -6.83% (+2.43%)

×

リバティ・グローバル(LBTYA)

通信サービス

13.16 B 1.37

12/24 1/28 22.79

エムエー・コム・テクノロジー・ソリューションズ・ホ ールディングス(MTSI)

情報技術 1.75 B 1.97

12/24 1/8 27.39 26.56 -3.03% (+2.43%)

×

PRA グループ(PRAA)

金融 1.67 B 1.54

12/24 1/8 1/9

36.96 36.76 -0.55% (+3.33%)

×

バイオジェン(BIIB)

ヘルスケア

54.28 B 1.20

12/26 1/3 304.58 290.77 -4.53% (+0.18%)

×

アメリカズ・リアルティ・トラスト(COLD)

不動産 6.50 B N/A

12/26 12/24

1/14 34.14

ヘイン・セレスティアル・グループ(HAIN)

生活必需品

2.64 B 1.40

12/26 12/24

1/3 25.82 25.03 -3.06% (+1.09%)

×

テンピュール・シーリー・インターナショナル(TPX)

一般消費財

4.61 B 1.67

12/27 1/8 88.59 84.77 -4.31% (+1.60%)

× ※ 小型株(時価総額 20 億ドル未満) 中型株(時価総額 20 億ドル以上 100 億ドル未満) 無印は大型株 ※リターン欄の下段は各銘柄保有期間における NDX のリターン ※判定欄の見方は以下の通り

◎:同期間の NDX を大きく上回る(NDX の 2 倍以上) 〇:同期間の NDX を上回る(NDX の 2 倍未満) △:同期間の NDX を下回るがリターンはプラス ×:同期間の NDX を下回り、リターンもマイナス

7.カワタの手の内をお見せします 【運用実践③】 パフォーマンスはナスダック 100 に肉薄 ■ 良好なパフォーマンス 私自身は「ETF8割:個別銘柄2割」程度の資産配分

を基本として運用しているが、その 2 割を構成する個

別銘柄のパフォーマンスを紹介する。2020年 1 月 10日時点で 7 銘柄(表参照)を保有している。 11 月 26 日から 1 月 10 日における川田ポートフォリ

オ(7 銘柄)のリターンは+6.43%(前週比+2.91%ポイ

ント)と好調。同期間のナスダック 100(+7.10%)は下

回っているが、S&P500(+4.20%)は上回っている。 各銘柄とも先週末対比で押しなべて上昇。この 1 週

間の上昇率は NDX+1.96%、S&P500+0.94%に対し、川田ポートフォリオは+2.94%だった。なお、このポートフォリオ

では各銘柄をほぼ均等ウェイトで保有し、キャッシュ比率は直近で 4%強となっている。

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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号

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8.お告げ:S&P500 指数 【市場予測】 1 月下旬高後、警戒色があらわれるか 12 月 30 日(月) ※先週と同内容を記載しています

『年明けもラリー継続へ。急ピッチの上昇に 2 月初旬の NASDAQ 発の調整は他の指数も巻き込み、3 月上旬

に潮目を形成した後、2020 年 4 月までの相場がスタート。潮目日程と大統領選重要日が符合する日は注

目。』

・2020 年 1 月下旬高となりそう。 ・2月初旬から中旬にかけて急ピッチの上げからナスダックなどに警戒色があらわれ、3指数は3月初旬にかけ

て調整し、3 月上旬は押し目買いの好機。 ・その後、4 月上旬に SP500 銘柄での利食い調整の可能性。5 月初旬から下旬にかけては停滞。6 月初旬に

かけても調整の可能性。 ・6 月中旬に底値潮目を形成し反転するも上昇は緩やか。 ・7 月下旬から 8 月にかけて底値潮目形成の動き。

※出典: NPMWEB 版 『 潮目ファインダー(SHIOME Finder) 』 提供: ㈱金融データソリューションズ

鬼(=『バロンズ・ダイジェスト』)に金棒(お告げ) 混乱する中東情勢もどこ吹く風、マーケットは木曜にすべての主要指数が史上最高値した。ところで今週からまた人

前で話す機会が増える。今週木曜日(1/16)は SG プロ FP 道場で『米国株式の魅力』と題してフィナンシャル・プラン

ナーの方々を前に 2 時間の長丁場、ご興味のある方はゲスト参加もまだ間に合うとのこと。また 1 月下旬からエイチ・

エス証券で再度セミナー講師を務める。今度の演題は「米国株式を使った投資戦略~ありがとうアメリカ株式」でこち

らは受付を開始したところ。気恥ずかしいけど先週土曜日の日経にもデカデカと広告が掲載されていた(そして今週

末にも)。さて今週の「バロンズ・ダイジェスト」は最大企画のラウンドテーブル。原文ボリュームが多く要約でも解読に

は時間がかかる。ところが「ありがとう アメリカ株式」ではそれを凝縮してエッセンスを分かりやすく紹介している。これ

がほんとの「ありがとうアメリカ株式」

銘柄名 ティッカー 概要 時価総額 セクター

ブライト・ホライゾンズ・ファミリー・ソリューション

BFAM保育や幼児教育サービスを提供。事業は、保育フルサービスセンターサービス、扶養家族養育サービス、その他教育アドバイスサービスに分かれる。米国、英国、オランダ、アイルランド、カナダ、インドで880施設を運営。

89億ドル 一般消費財

ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズ

BR 投資家向け通信ソリューションや、金融サービス業向け証券処理・運用アウトソーシング・ソリューションを扱う金融取引処理サービス会社。

142億ドル 情報技術

IHSマークイット INFO

イギリスの金融情報サービス企業(本社はロンドン)。多様なアセットクラスの時価評価・金融情報を提供。また、OTCCデリバティブ、FXなどの取引処理のほか、エンタープライズ・ソフトウェア・プラットフォームなどのウェブソリューションも提供。

295億ドル 資本財

ムーディーズ MCO信用格付け、企業信用情報のリサーチ、データ、分析サービスを提供。各種信用格付けを行うほか、信用リスクスコア、リスク評価ソフトウエア、企業財務データ、業界分析、その他商品・サービスを開発、販売する。

450億ドル 金融

ベイル・リゾーツ MTN子会社を通じ、山岳リゾート施設や都市のスキー場、ホテルやリゾート内のコンドミニアム、ゴルフ場を運営するほか、スキー学校、レストラン、小売/レンタル事業、リゾート開発業などにも従事。

99億ドル 一般消費財

ネクステラ・エナジー NEE

公益事業持株会社。主要子会社では、フロリダ州で発電、送電、配電、小売事業を行ったり、卸売電力市場向けに天然ガス、水力、風力、太陽、地熱、バイオマス燃料などの無公害・再生可能燃料を利用した独立系発電施設を所有、開発、建設、運営、管理を行ったりしている。

1186億ドル 公益事業

ビザ Vクレジットカード会社。決済処理プラットフォーム、ATM網、電子決済、モバイル決済、リスク管理、カード発行処理、請求内容照合、顧客ロイヤルティープログラム、不正・オンラインセキュリティー管理決済関連サービスなどを提供。

3218億ドル 情報技術

川田ポートフォリオ保有銘柄(2020 年1 月10 日現

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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号

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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号

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【セミナー】 ■SG プロFP道場 『米国株式投資の魅力』

2020 年 1 月 16 日(木) 18:15-20:20 文京シビックセンター5 階(東京)

詳細は以下 URL を参照ください。 https://www.jafp.or.jp/tbb/sg/schedule.php?sg_act_id=19034&sg_uniq=100&houjin_cd=913&linkp=

■エイチ・エス証券 『米国株式を使った投資戦略 ~ありがとう アメリカ株式~』

➀福岡:2020 年 1 月 25 日(土) 14:00-15:30 (13:30 開場) 西鉄グランドホテル 2 階 プレジール

②大阪:2020 年 2 月 1 日(土) 14:00-15:30 (13:30 開場) 大阪マルビル 大阪第一ホテル 1 階 グランプリモ

③埼玉:2020 年 2 月 2 日(日) 10:00-11:30 (9:30 開場) ホテル・ヘリテイジ飯能 sta.5 階 秩父

➃横浜:2020 年 2 月 5 日(水) 14:00-15:30 (13:30 開場) 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ 4 階 清流

⑤東京:2020 年 2 月 8 日(土) 14:00-15:30 (13:30 開場) 日経カンファレンスルーム 6 階

⑥名古屋:2020 年 2 月 29 日(土) 10:00-11:30 (9:30 開場) キャッスルプラザ 4 階 梓の間

セミナー詳細・申込はエイチ・エス証券のセミナー情報を 参照ください(右の画像または下の URL をクリック) https://www.hs-sec.co.jp/news/seminar.php?year=0

日経新聞 2020/1/11 朝刊

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ありがとう アメリカ株式 2020 年 1 月 12 日号

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■マネックスオンラインセミナー 「米 S&P500 の魅力を解説!米国経済を味方につける資産形成術」

2019 年 11 月 12 日出演:https://youtu.be/0UoPzOSC7aQ

■お金のEXPO2019講演「新たな投資のスタンダード、米国株投資で資産形成への道を切り開く!」 2019 年 11 月 17 日登壇:https://media.moneyforward.com/articles/4076?af=home_list_1st

■ストックボイス

2019 年 10 月 16 日出演 :https://www.youtube.com/watch?v=osvQFsI0XW8 2019 年 11 月 6 日出演 :https://www.youtube.com/watch?v=1pCSXCc14Ys 2019 年 11 月 20 日出演 :https://www.youtube.com/watch?v=kb5Lip-uMA8 2019 年 12 月 4 日出演 :https://www.youtube.com/watch?v=y-dvIYAQMmY 2019 年 12 月 18 日出演 :https://www.youtube.com/watch?v=MA3-OIOlyEQ 2020 年 1 月 8 日出演 :https://www.youtube.com/watch?v=AjyUYxe8jVw

一緒に米国株による資産形成を考えませんか? 川田社長の運用手法を詳しく知りたい方は、実際にお会いして情報共有をさせていただきます。当然ながら、

当方が特定の金融商品を皆様に販売するようなことは一切ありません。あくまでも運用手法に関する勉強会

ですのでご安心ください。 ご興味のある方は積極的にご連絡をいただければと思います。但し、実のあるミーティングにならない可能性

が高いため、以下のような方々はご遠慮ください。 ●冷やかしの方

(あまりにも資金が少額の方) ●自己知識をひけらかしたい方、難解な専門用語を羅列したい方

(その割に他人に語れる投資実績は残っていない方) ●マウンティングすることに快感を覚える方

(特に無意識、無自覚に他人より上位に立ちたい方) ●暇をつぶしたい方

(暇を持て余している暇人に使っている暇はないのです!) ●儲かった時のことしか覚えていない方

(日本人男性に多い「健忘症的投資自慢」が生き甲斐の方)

なお、当方、「極端に打たれ弱い」性格ですので、あらかじめご理解ください。 ご希望の方は、ウエブサイトの「投資手法の情報共有ミーティング-希望者はこちらから」から、 必要事項をご記入の上お申し込みください。折り返しご連絡をさせていただきます。

☞ ありがとうアメリカ株式 https://www.kawataamekabu.com/

編集人

川田 重信(かわた しげのぶ) 大和證券入社後1986年から米国株式を中心に外国株式の営業活動に従事。ペインウェバー(現UBS)証券を経て 2000年にエグゼトラストを設立。神戸大学経営学部卒業 米国ロチェスター大学MBA。 ありがとうアメリカ株式 https://www.kawataamekabu.com/