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MEGADETH黄金期を代表するスラッシュ・メタルの金字塔 『Countdown To Extinction』の20周年記念盤リリース! 1983年、METALLICAを追い出されたDave Mustaineを中心に LAにて結成。そのMETALLICA、そしてSLAYER、ANTHRAXら と共に、今やBIG4(スラッシュ・メタル四天王)に数えられる世界屈 指のメタル・バンド、MEGADETH。METALLICAを追い出された ことから“METALLICAを超えるバンド”を目指すという、なにやら Dave Mustaineの私怨のような結成の発端であったが、これまで にグラミー賞ノミネート10回、4,800万枚に上るトータル・セールス を記録し、伝説的メタル・バンドの1つとして数えられるほどの実績 を残すに至った。 その伝説のバンドMEGADETHによるバンド史上最も成功を収め たアルバム『Countdown To Extinction』が今年、リリース20周 年の記念すべき節目を迎える。全米初登場2位、ダブル・プラチナム (200万枚)のセールスを記録したこのアルバムは、日本でもオリコ ン・チャート6位を記録するなどまさにバンドの黄金期を築き上げ た、メタル・シーンの名盤として数えるべきアルバムである。その前 作となる4thアルバム『Rust In Peace』より、タモリ倶楽部などへ の出演で日本のお茶の間でもおなじみのMarty Friedman (Gt)が Nick Menza (Dr)と共に加入し、立ち上げメンバーでもあるDavid Ellefson (Ba)を加えた4人というMEGADETH史上最強の布陣で LAにて1992年にレコーディングが行われた。時は1990年に勃発し た湾岸戦争の直後、油にまみれた海鳥の映像がTVを埋め尽くし、LA ではロス暴動が起こるまさに直前。そのような不穏な時代を背景に、 今で言う“ブッシュ父”の悪名高いスピーチの一節“Read my lips (話をちゃんと聞け)”をサンプリングしたTrack.4「Architecture Of Aggression」、スポーツ・ハンティングを痛烈に批判したタイトル・ トラックなど政治的、社会的なメッセージを持った楽曲が生まれた。 後にシングル・カットされたタイトル・トラックは、アニマル・ライツ (動物の権利)への注目を促した功績を評価され、アメリカ動物愛護 協会から賞を与えられるに至った。メッ セージを発し続けていたMEGADETH が如何に影響力を持っていたのかが分 かるエピソードと言えるだろう。 そのスラッシュ・メタル・シーンの金字塔 『Countdown To Extinction』のリ リース20周年を記念し、“リマスター& エクステンデッド・エディション”がリリースされる。その内容はとい うと、Dave Mustaine自ら監修した2枚組CDボックス・セットと なっており、リマスターを施したオリジナル・アルバムと1992年にサ ンフランシスコのカウ・パレスで行われたライヴを記録した音源、さ らに、音楽ジャーナリストのKory Growの書き下ろしライナー・ノー ツ、24"×36"サイズのポスター、そして貴重なポスト・カードに、 ジャケット絵柄ステッカー(日本盤のみ)が収められている。リリー スと同時期のカウ・パレスのライヴは全編披露されたことがこれまで 1度もなく、ファンにとって貴重な音源となることは間違いない。 更に、MEGADETH20周年を記念した“Countdown To Extinction 20th Anniversary Tour”も企画されており、11月 よりアメリカ全土を回る18公演のこのツアーでは、『Countdown To Extinction』を完全再現するというから、このアルバムへのバ ンドの思い入れがよく分かる。ここ日本からもツアーに参戦する猛 者がきっと出てくることだろう。傑作と呼べるこのアルバムを生で体 験できるというのはまさにメタル・ファンにとって一大事である。 奇しくも、バンドの創設メンバーであり『Countdown To Extinction』 でもベースをプレイしているDave Ellefsonが2010年にバンドに復 帰。まさにこのツアーはこの2人のDaveのためのものと言えるシチュ エーションが揃った。個人的にはMarty Friedmanも一緒にプレイ してくれたら最高なのだが、創設メンバーの2人が揃えばそれ以上求 めるのは野暮というものだろう。MEGADETHを知らない若いメタ ル・ファン、そして当時の音源を聴き込んだMEGADETHファン、どち らもこの“リマスター&エクステンデッド・エディション”を擦り切れる まで聴いて、更にもし時間とお金が許すならば、ぜひともこの一大イ ベント、“Countdown To Extinction 20th Anniversary Tour” にも参戦していただきたい。 (米沢 彰) MEGADETH 『Countdown To Extinction』 【20 周年記念デラックス・エディション】 [EMI MUSIC JAPAN] 2012.11.7 ON SALE!! TOCP-71404 \3,600(税込)

MEGADETH黄金期を代表するスラッシュ・メタルの金字塔 … · ベント、“Countdown To Extinction 20th Anniversary Tour” にも参戦していただきたい。(米沢

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  • MEGADETH黄金期を代表するスラッシュ・メタルの金字塔『Countdown To Extinction』の20周年記念盤リリース!

    1983年、METALLICAを追い出されたDave Mustaineを中心に

    LAにて結成。そのMETALLICA、そしてSLAYER、ANTHRAXら

    と共に、今やBIG4(スラッシュ・メタル四天王)に数えられる世界屈

    指のメタル・バンド、MEGADETH。METALLICAを追い出された

    ことから“METALLICAを超えるバンド”を目指すという、なにやら

    Dave Mustaineの私怨のような結成の発端であったが、これまで

    にグラミー賞ノミネート10回、4,800万枚に上るトータル・セールス

    を記録し、伝説的メタル・バンドの1つとして数えられるほどの実績

    を残すに至った。

    その伝説のバンドMEGADETHによるバンド史上最も成功を収め

    たアルバム『Countdown To Extinction』が今年、リリース20周

    年の記念すべき節目を迎える。全米初登場2位、ダブル・プラチナム

    (200万枚)のセールスを記録したこのアルバムは、日本でもオリコ

    ン・チャート6位を記録するなどまさにバンドの黄金期を築き上げ

    た、メタル・シーンの名盤として数えるべきアルバムである。その前

    作となる4thアルバム『Rust In Peace』より、タモリ倶楽部などへ

    の出演で日本のお茶の間でもおなじみのMarty Friedman (Gt)が

    Nick Menza (Dr)と共に加入し、立ち上げメンバーでもあるDavid

    Ellefson (Ba)を加えた4人というMEGADETH史上最強の布陣で

    LAにて1992年にレコーディングが行われた。時は1990年に勃発し

    た湾岸戦争の直後、油にまみれた海鳥の映像がTVを埋め尽くし、LA

    ではロス暴動が起こるまさに直前。そのような不穏な時代を背景に、

    今で言う“ブッシュ父”の悪名高いスピーチの一節“Read my lips

    (話をちゃんと聞け)”をサンプリングしたTrack.4「Architecture

    Of Aggression」、スポーツ・ハンティングを痛烈に批判したタイトル・

    トラックなど政治的、社会的なメッセージを持った楽曲が生まれた。

    後にシングル・カットされたタイトル・トラックは、アニマル・ライツ

    (動物の権利)への注目を促した功績を評価され、アメリカ動物愛護

    協会から賞を与えられるに至った。メッ

    セージを発し続けていたMEGADETH

    が如何に影響力を持っていたのかが分

    かるエピソードと言えるだろう。

    そのスラッシュ・メタル・シーンの金字塔

    『Countdown To Extinction』のリ

    リース20周年を記念し、“リマスター&

    エクステンデッド・エディション”がリリースされる。その内容はとい

    うと、Dave Mustaine自ら監修した2枚組CDボックス・セットと

    なっており、リマスターを施したオリジナル・アルバムと1992年にサ

    ンフランシスコのカウ・パレスで行われたライヴを記録した音源、さ

    らに、音楽ジャーナリストのKory Growの書き下ろしライナー・ノー

    ツ、24"×36"サイズのポスター、そして貴重なポスト・カードに、

    ジャケット絵柄ステッカー(日本盤のみ)が収められている。リリー

    スと同時期のカウ・パレスのライヴは全編披露されたことがこれまで

    1度もなく、ファンにとって貴重な音源となることは間違いない。

    更に、MEGADETH20周年を記念した“Countdown To

    Extinction 20th Anniversary Tour”も企画されており、11月

    よりアメリカ全土を回る18公演のこのツアーでは、『Countdown

    To Extinction』を完全再現するというから、このアルバムへのバ

    ンドの思い入れがよく分かる。ここ日本からもツアーに参戦する猛

    者がきっと出てくることだろう。傑作と呼べるこのアルバムを生で体

    験できるというのはまさにメタル・ファンにとって一大事である。

    奇しくも、バンドの創設メンバーであり『Countdown To Extinction』

    でもベースをプレイしているDave Ellefsonが2010年にバンドに復

    帰。まさにこのツアーはこの2人のDaveのためのものと言えるシチュ

    エーションが揃った。個人的にはMarty Friedmanも一緒にプレイ

    してくれたら最高なのだが、創設メンバーの2人が揃えばそれ以上求

    めるのは野暮というものだろう。MEGADETHを知らない若いメタ

    ル・ファン、そして当時の音源を聴き込んだMEGADETHファン、どち

    らもこの“リマスター&エクステンデッド・エディション”を擦り切れる

    まで聴いて、更にもし時間とお金が許すならば、ぜひともこの一大イ

    ベント、“Countdown To Extinction 20th Anniversary Tour”

    にも参戦していただきたい。(米沢 彰)

    MEGADETH『Countdown To Extinction』【20 周年記念デラックス・エディション】

    [EMI MUSIC JAPAN]

    2012.11.7 ON SALE!!

    TOCP-71404 \3,600(税込)