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Microsoft Azure自習書シリーズ
Azure Site Recovery による
物理サーバーの Azure への移行
この自習書では、Microsoft Azure の障害復旧サービスである Azure Site Recovery(ASR)の保護とフ
ェールオーバーを利用し、物理サーバーを Azure(仮想マシン)へ移行する手順をハンズオン形式で学
習体験します。
発行日 : 2015年 12月 17日
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
- 2 -
更新履歴
版数 発行日 更新履歴
第 1版 2015年 12月 17日 初版発行
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
- 3 -
目次
1. はじめに ....................................................................................................................................................................................... 4
2. Azure Site Recovery の概要 ................................................................................................................................................... 5
3. 実習環境の準備 ........................................................................................................................................................................ 10
4. Webサーバー(物理 PC)の準備 ..................................................................................................................................... 13
5. プロセスサーバー(物理 PC)の準備 ............................................................................................................................ 24
6. 仮想ネットワークの作成 ..................................................................................................................................................... 25
7. ストレージアカウントの作成 ............................................................................................................................................ 27
8. ASR コンテナーの作成 ........................................................................................................................................................... 29
9. 構成サーバーの作成 .............................................................................................................................................................. 30
10. マスターターゲットサーバーの作成 ............................................................................................................................ 40
11. プロセスサーバーのインストール ................................................................................................................................ 43
12. ASR 環境の確認 ...................................................................................................................................................................... 48
13. 物理 PCの保護 ....................................................................................................................................................................... 50
14. 物理 PCのフェールオーバー ........................................................................................................................................... 54
15. 移行された仮想マシンの確認.......................................................................................................................................... 58
16. 物理 PCの保護の解除 ......................................................................................................................................................... 63
17. 実習環境の削除 ..................................................................................................................................................................... 65
18. Microsoft Azureに関する情報の入手元 ....................................................................................................................... 68
19. Microsoft Azureのお問合せ .............................................................................................................................................. 70
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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1. はじめに
本自習書をご利用いただきありがとうございます。この自習書では、Microsoft Azure の障害復旧サ
ービスである Azure Site Recovery(ASR)の保護とフェールオーバーを利用し、物理サーバーを Azure
(仮想マシン)へ移行する手順をハンズオン形式で学習体験します。
自習書において、あなたは Adventure Works Cycles社(AW社)に勤めている IT管理者です。AW
社は、架空の大規模な多国籍製造企業です。この企業は、北米、ヨーロッパ、およびアジアのマーケ
ットを対象に、金属製自転車やカーボン製自転車の製造および販売を行っています。従業員 290 人の
米国ワシントン州ボセルの拠点に加え、自社のマーケット基盤全体にわたって複数の地域販売チーム
を配置しています。
あなたのミッションは、Azure Site Recoveryのコンポーネントを導入した上で、オンプレミス環境
にある物理 PCのWebサーバーを Azure(仮想マシン)へ移行することです。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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2. Azure Site Recovery の概要
Azure Site Recovery(ASR)は、サーバーを異なるサイト(オフサイト)へレプリケーションし、災
害発生時には、フェールオーバーによる迅速な復旧を実現する事業継続/災害対策(BCDR : Business
Continuity/Disaster Recovery)ソリューションです。Azure Site Recoveryにより、災害時でもワークロ
ードのダウンタイムを最小にし、ビジネスを継続することができます。また、Azure Site Recoveryは
BCDRソリューションだけでなく、オンプレミスの様々なサーバーをMicrosoft Azureへ移行するソリ
ューションとしても利用することができます。
Azure Site Recoveryでは、組織のインフラに対応した 6つのシナリオをサポートしています。な
お、本自習書では、「物理 PC /VMwareサイトと Azure間」を利用し、オンプレミス環境の物理 PCを
Azure仮想マシンへと移行します。
●オンプレミス Hyper-V サイトと Azure間
Hyper-V仮想マシンを Azure仮想マシンへとレプリケーションし、フェールオーバーを実現しま
す。もっともシンプルなシナリオです。Microsoft Azureデータセンターを利用するため、オフサイト
の構築が不要です。
●オンプレス VMMサイトと Azure間
「オンプレミス Hyper-Vサイトと Azure間」シナリオと似ていますが、Hyper-Vサイトが Virtual
Machine Manager(VMM)で管理されており、VMMのコンソールからも Azure Site Recovery を操作
できます。また、Microsoft Azureデータセンターを利用するため、オフサイトの構築が不要です。
●オンプレミス VMM サイト間
オンプミスの複数のサイト間で Hyper-V仮想マシンをレプリケーションし、フェールオーバーを実
現します。各サイトには VMMが必要です。レプリケーションには、Windows Serverの Hyper-Vレプ
リカを使用します。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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●オンプレミス VMM サイト間(SAN レプリケーションの使用)
「オンプレミス VMMサイト間」シナリオと同じですが、レプリケーションに、ストレージ機器の
SANレプリケーション機能を活用し、高いパフォーマンスを実現します。EMC(VMAX、VNX)、
NetApp(FAS)、HP(3PAR)などの各社のストレージ機器に対応しています。
●2 つの内部設置型 VMware サイト間
物理 PCまたは VMware仮想マシンをレプリケーションし、別の VMware仮想マシンへのフェール
オーバーを実現します。
●物理 PC/VMware サイトと Azure間
物理 PCまたは VMware仮想マシンを Azure仮想マシンへレプリケーションし、フェールオーバーを
実現します。本自習書では、このシナリオを紹介します。
ワンポイント
Azure Site Recoveryの他のシナリオについては、「自習書シリーズ Azure Backup と Azure Site
Recoveryによるワークロードの保護」を参照してください。
現状の物理サーバーをMicrosoft Azureの仮想マシンへ移行して運用するメリットには、次のものが
あります。
●柔軟なリソース管理
ワークフローのプロセッサ、メモリ、ディスクなどのリソースを柔軟に増減できます。月次処理の
みなど、特定の期間だけリソースを増やし、それ以外の期間はリソースを減らすことで、低コストで
最大のパフォーマンス効果を得ることができます。
●高い可用性
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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Microsoft Azureの仮想マシンはマイクロソフトが運用する信頼性の高いデータセンターで実行され
ます。例えば、Geo冗長のストレージアカウントを利用することにより、ディスクは、ローカルサイ
トで 3重、リモートサイトでさらに 3重の合計 6重に複製され、ディスク障害から保護されていま
す。また、Azure Backupにより、容易に仮想マシンをバックアップし、災害時に復旧させることもで
きます。
●TCOの削減
仮想マシンを実行するデータセンターは、マイクロソフトが責任をもって保守します。そのため、
サーバーのキッティング、故障時の対応、セキュリティ対策などから解放され、TCOを削減できま
す。
物理サーバーを Azure仮想マシンへ移行するため、Azure Site Recoveryの「物理 PC/VMwareサイト
と Azure間」シナリオを利用するには、次のコンポーネントの準備が必要です。
●モビリティサービス
物理 PCに常駐するエージェントプログラムで、レプリケーションデータをプロセスサーバーへ送信
します。初期レプリケーション後は、ディスクへの書き込みのみを送信します。また、定期的に VSS
(ボリュームシャドウコピーサービス)によるWindowsアプリケーションの整合性を確保したレプリ
ケーションデータも送信します。モビリティサービスは、手動インストールまたは自動インストール
が可能です。
●プロセスサーバー
モビリティサービスから受信したレプリケーションデータをキャッシュし、圧縮と暗号化した上
で、マスターターゲットサーバーへ送信します。また、物理 PC へのモビリティサービスのプッシュ
インストールも処理します。プロセスサーバーは、オンプレミスの物理 PC または仮想マシンとして
実装します。
●マスターターゲットサーバー
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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プロセスサーバーからレプリケートされたデータを受け取って、ストレージアカウントに保持しま
す。マスターターゲットサーバーは、Azure仮想マシンとして実装します。サイズは Standard A4、
D14、DS4より、圧縮や暗号化の処理能力を考えて選択します。仮想マシンの OSは、Windowsを保
護する場合は、Windows Server 2012 R2、Linuxを保護する場合は、Linuxを選択します。
●ストレージアカウント
レプリケートされた物理 PCの VHDを格納します。ストレージアカウントは、Geo冗長ストレージ
または Premium Storageのいずれかである必要があります。
●構成サーバー
司令塔の役割として、Azure Site Recoveryにおけるサーバー間(モビリティサービス、プロセスサ
ーバー、マスターターゲットサーバー)のやり取りを調整します。構成サーバーは、Windows Server
2012 R2の Azure仮想マシン(サイズ Standard A3)として実装します。
●インターネットまたは VPN
レプリケーションデータは、インターネット経由または VPN(および ExpressRoute)経由で送信さ
れます。
移行元となるWindows物理 PCについては、次の要件を満たしている必要があります。
・サポートされる OSは、Windows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2012、Windows Server 2012
R2です。
・OSは、Cドライブにインストールする必要があります。
・ホスト名、マウントポイント、デバイス名、システムパス(例えば、C:¥Windows)は、英語のみ使
用できます。
・クラスター化されたサーバーはサポートされません。
・UEFIブート(その元となる EFIブート)はサポートされません。BIOSブートを使用します。
・BitLocker暗号化ボリュームはサポートされません。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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・ベーシックディスクのみがサポートされます。ダイナミックディスクはサポートされません。
・ディスクの最大サイズは 1TBまで、最大ディスク数は 32までです。
・静的 IPアドレスはサポートされません。DHCPによる動的 IPアドレスを使用する必要があります。
ワンポイント
この他、Azure仮想マシンのコンソールへアクセスするために、リモートデスクトップを有効化
する必要があります。さらに VPN経由ではなく、インターネット経由でアクセスする場合は、
Windowsファイアウォールの規則でリモートデスクトップ接続を許可する必要があります。
移行後、Azure仮想マシンを最適化するため、次の作業をおこないます。
・ページファイルを Azureの一時ディスクに変更します。既定の一時ディスクのドライブは Dドライ
ブです。
・次のコマンドを実行し、KMSライセンス認証用プロダクトキーでアクティベーションをおこないま
す。
Slmgr –ipk <KMSライセンス認証用プロダクトキー>
Slmgr –skms kms.core.winodws.net
Slmgr -ato
・オプションとして、VMエージェントをインストールします。VMエージェントをインストールする
ことで、パスワードのリセットやMicrosoft Antimalwareなどの拡張機能を利用することが可能となり
ます。VMエージェントのインストールプログラムはWebサイト
(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=394789&clcid=0x411)よりダウンロード可能です。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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3. 実習環境の準備
この自習書の手順は、次の実習環境を準備することで、実際に試すことができ、理解を深めることが
できます。
●物理 PC
この自習書をおこなうには、次の 3台の物理 PCが必要です。
( 1)物理 PC1
移行元となるWebサーバーです。Windows Server 2012 R2と Internet Information Servicesが動作す
るスペックであれば何でも構いません。
( 2)物理 PC2
Azure Site Recoveryのコンポーネントであるプロセスサーバーです。スペックについては、データの
変更量に準じた次のガイドラインがあります。実習環境の場合、データ変更量が 300GB以下のスペック
で問題ありません。
データ変更量 プロセッサ メモリ ディスクサイズ ディスクスループット 帯域幅
(受信/送信)
300GB 以下 4 vCPU(2 ソケット
2コア @2.5 GHz) 4GB 600GB 7~10MB/秒 30Mbps/21Mbps
300GB~600GB 8 vCPU(2 ソケット
4コア @2.5 GHz) 6GB 600GB 11~15MB/秒 60Mbps/42Mbps
600GB~1TB 12 vCPU(2ソケット
6コア @2.5 GHz) 8GB 600GB 16~20MB/秒 100Mbps/70Mbps
1TB 以上 別のプロセスサーバーを作成します。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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( 3)物理 PC3
Azure 管理ポータルにアクセスする Web ブラウザーを操作する PC です。Internet Explorer が利用で
きればどのような PCでも構いません(Windows 10などのクライアント OSでも可)。
ワンポイント
3 台の物理 PC を用意する代わりに、Hyper-V ホストを 1 台用意し、そこに 2 台の仮想マシンを作
成して、実習をおこなうこともできます。この場合、Hyper-VホストのWebブウラザーで、Azure管
理ポータルを操作し、Hyper-V仮想マシンとしてWebサーバーとプロセスサーバーを作成します。
●インターネット接続
3 台の物理 PC は、同じネットワークに接続され、さらにインターネットに接続されている必要があ
ります。企業内で実習をおこなう場合は特に注意が必要です。多く企業のインターネット接続では、フ
ァイアウォールが介在します。その場合は実習で必要なリモートデスクトップ接続のプロトコルがブロ
ックされていないことを確認する必要があります。
●Microsoft Azure サブスクリプション
Microsoft Azureサブスクリプションは、Microsoft Azureを使用するための権利です。すでにMicrosoft
Azure サブスクリプションをお持ちの場合は、そのサブスクリプションを利用することができます。ま
だ 、 Microsoft Azure サ ブ ス ク リ プ シ ョ ン を お 持 ち で な い 場 合 は 、 実 習 用 に
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/free-trial/ より、1 か月間の無料評価版をサインアップし、使
用することができます。
ワンポイント
Microsoft Azureの 1か月間の無料評価版のサインアップには、本人確認のため、電話番号(固定電
話または携帯電話)およびクレジットカードの情報が必要です。なお、無料評価版の利用は 1 回ま
でとなっており、過去すでに利用された方は無料評価版にサインアップいただけません。有償のサブ
スクリプションに切り替えていただきますようお願いいたします。
●Microsoft アカウント
Microsoftアカウントは、マイクロソフトが提供するクラウドサービスを利用するための IDです。こ
の自習書では、Microsoft Azure サブスクリプションの利用権を Microsoft アカウントに割り当てます。
Microsoft アカウントは http://www.microsoft.com/ja-jp/msaccount/default.aspx より、無償で登録でき
ます。また、新しく、Microsoft Azure の 1 か月間の無料評価版のサブスクリプションをサインアップ
する場合、同時にMicrosoft アカウントを登録することもできます。
●Windows Server 2012 R2 評価版(英語)
物理 PCにインストールするため、Webサイト(https://www.microsoft.com/en-us/evalcenter/evaluate-
windows-server-2012-r2)より、Windows Server 2012 R2 評価版(英語)をダウンロードし、ブート環
境に合わせて、DVDメディアまたは USBメディアに書き込みます。
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ワンポイント
プロセスサーバーの OSはWindows Server 2012 R2 英語版のみに対応します。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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4. Web サーバー(物理 PC)の準備
次の手順では、移行元となる物理 PC「Web」を準備します。物理 PCにはWindows Server 2012 R2と
Internet Information Services(IIS)をインストールします。また、移行後のコンソール接続を可能とす
るため、あらかじめリモートデスクトップを有効化しておきます。
1. 物理 PC1(Webサーバー用)をWindows Server 2012 R2の評価版 DVD(英語)で起動します。
2. [Windows Setup]が表示されます。[Keyboard or input method]から[Japanese]を選択し、[Next]
をクリックします。
3. [Install now]をクリックします。
4. [Select the operating system you want to install]表示されます。一覧から[Windows Server 2012
R2 Datacenter Evaluation(Server with a GUI)]を選択し、[Next]をクリックします。
5. [License terms]が表示されます。[I accept the license terms]をチェックし、[Next]をクリック
します。
6. [Which type of installation do you want?]が表示されます。[ Custom: Install Windows
only(advanced)]をクリックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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7. [Where do you want to install Windows?]が表示されます。<Windowsをインストールするディ
スク>を選択し、[Next]をクリックします。
ワンポイント
物理 PCの環境に合わせて、ディスクを準備してください。
8. Windows Server 2012 R2のインストールが開始されます。完了には約 10分かかります。また、途
中で再起動もおこなわれます。
9. [Settings]が表示されます。[Password]と[Reenter password]に「awPa$$w0rd」と入力し、
[Finish]をクリックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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10. サインイン画面が表示されます。ユーザー名「administrator」、パスワード「awPa$$w0rd」でサイ
ンインします。
11. 画面の右に[Networks]が表示されます。[No]をクリックします。
12. [Server Manager]が起動します。[Server Manager]の左ペインの[Local Server]をクリックし、
右ペインの[Remote Desktop]の[Disabled]をクリックします。
13. [System Properties]の[Remote]が表示されます。[Allow remote connections to this computer]
を選択します。
14. [Remote Desktop Connection]が表示されます。[OK]をクリックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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15. [OK]をクリックします。
16. [Server Manager]の右ペインの[Windows Firewall]の[Public : On]をクリックします。
ワンポイント
手順 11の[Networks]で[Yes]をクリックしたり、キャンセルしたりした場合は[Windows Firewall]
は[Private : On]になります。その時は[Private : On]をクリックしてください。
17. [Windows Firewall]が表示されます。画面左の[Allow an app or feature through Windows Firewall]
をクリックします。
18. [Allow apps to communicate through Windows Firewall]が表示されます。一覧から次のサービス
の[Private]と[Public]の両方をチェックします。
・File and Printer Sharing
・Remote Desktop
・Windows Management Instrumentation(WMI)
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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ワンポイント
Windows Firewallの[File and Printer Sharing]と[Windows Management Instrumentation(WMI)]
の許可は、モビリティエージェントのプッシュインストールのために必要です。
19. [OK]をクリックします。
20. [Windows Firewall]を閉じます。
21. [Server Manager]の右上の[Manage]をクリックし、[Add Roles and Features]をクリックしま
す。
22. [Add Roles and Features Wizard]の[Before you begin]が表示されます。[Next]をクリックし
ます。
23. [Select installation type]が表示されます。[Next]をクリックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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24. [Select destination server]が表示されます。[Next]をクリックします。
25. [Select server roles]が表示されます。一覧から[Web Server(IIS)]をクリックします。
26. [Add Roles and Features Wizard]が表示されます。[Add Features]をクリックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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27. [Next]をクリックします。
28. [Select features]が表示されます。[Next]をクリックします。
29. [Web Server Role(IIS)]が表示されます。[Next]をクリックします。
30. [Select role Services]が表示されます。[Next]をクリックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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31. [Confirm installation selections]が表示されます。[Install]をクリックします。
32. IISがインストールされます。[Installation succeeded]が表示されるまで待機し、[Close]をクリッ
クします。
33. 画面左下の[Windows]メニューをクリックし、スタート画面から[Internet Explorer]をクリック
します。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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34. [Internet Explorer]が起動し、[Set up Internet Explorer 11]が表示されます。[Use recommended
security and compatibility settings]を選択し、[OK]をクリックします。
35. [Internet Explorer]で「http://localhost」にアクセスし、IISのトップページが表示されることを確
認します。
36. [Internet Explorer]を閉じます。
37. [Server Manager]の右ペインの[Computer name]の右側のランダムな<コンピューター名>をク
リックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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38. [System Properties]の[Computer Name]が表示されます。[Change]をクリックします。
39. [Computer Name/Domain Changes]が表示されます。[Computer name]を「Web」に変更し、
[OK]をクリックします。
40. [You must restart your computer to apply these changes]が表示されます。[OK]をクリックしま
す。
41. [Close]をクリックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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42. [You must restart your computer to apply these changes]が表示されます。[Restart Now]をクリ
ックします。
43. 物理 PCが再起動します。ユーザー名「administrator」、パスワード「awPa$$w0rd」でサインインし
ます。
44. タスクバーの[Windows PowerShell]( )をクリックします。
45. [Windows PowerShell]が起動します。「ipconfig」を実行し、[Ethernet adapter]の[IPv4 Address]
を<Webの IPアドレス>としてメモします。
Webの IPアドレス :
46. [Windows PowerShell]を閉じます。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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5. プロセスサーバー(物理 PC)の準備
次の手順では、Azure Site Recoveryのプロセスサーバーとなる物理 PC「ProcessSV」を準備します。
ここではWindows Server2012 R2のインストールのみをおこないます。プロセスサーバー自体のインス
トールは後の手順でおこないます。
1. 物理 PC2(プロセスサーバー用)をWindows Server 2012 R2の評価版 DVD(英語)で起動します。
2. [Windows Setup]が表示されます。[Keyboard or input method]から[Japanese]を選択し、[Next]
をクリックします。
3. [Install now]をクリックします。
4. [Select the operating system you want to install]表示されます。一覧から[Windows Server 2012
R2 Datacenter Evaluation(Server with GUI)]を選択し、[Next]をクリックします。
5. [License terms]が表示されます。[I accept the license terms]をチェックし、[Next]をクリック
します。
6. [Which type of installation do you want?]が表示されます。[ Custom: Install Windows
only(advanced)]をクリックします。
7. [Where do you want to install Windows?]が表示されます。<Windowsをインストールするディ
スク>を選択し、[Next]をクリックします。
8. Windows Server 2012 R2のインストールが開始されます。完了には約 10分かかります。また、途
中で再起動もおこなわれます。
9. [Settings]が表示されます。[Password]と[Reenter password]に「awPa$$w0rd」と入力し、
[Finish]をクリックします。
10. サインイン画面が表示されます。ユーザー名「administrator」、パスワード「awPa$$w0rd」でサイ
ンインします。
11. 画面の右に[Networks]が表示されます。[No]をクリックします。
12. [Server Manager]が起動します。[Server Manager]の左ペインの[Local Server]をクリックし、
右ペインの[Computer name]の右側のランダムな<コンピューター名>をクリックします。
13. [System Properties]の[Computer Name]が表示されます。[Change]をクリックします。
14. [Computer Name/Domain Changes]が表示されます。[Computer name]を「ProcessSV」に変更
し、[OK]をクリックします。
15. [You must restart your computer to apply these changes]が表示されます。[OK]をクリックしま
す。
16. [Close]をクリックします。
17. [You must restart your computer to apply these changes]が表示されます。[Restart Now]をクリ
ックします。
18. 物理 PCが再起動します。ユーザー名「administrator」、パスワード「awPa$$w0rd」でサインインし
ます。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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6. 仮想ネットワークの作成
次の手順では、Microsoft Azureの仮想ネットワーク「AW-VNet」を作成します。この仮想ネットワー
クには、移行後の仮想マシンが接続されることになります。
1. 3台目の物理 PCでWebブラウザーを起動し、「https://manage.windowsazure.com/」にアクセスし
ます。サインインが表示された場合、<Microsoftアカウント>を指定し、サインインします。
ワンポイント
2015年 11月現在、Azure Site Recovery は、Azure管理ポータルのプレビューポータルに対応して
いません。そのため、クラシックポータルを使用します。
2. Azure 管理ポータル(クラシックポータル)が表示されます。画面左下の[新規]をクリックし、
[ネットワークサービス]→[VIRTUAL NETWORK]→[簡易作成]をクリックし、次のパラメータ
ーを指定して、[✓](仮想ネットワークの作成)をクリックします。
パラメーター 説明 今回の設定
名前 仮想ネットワークに付ける任意の名前です。 AW-VNet
アドレス空間
仮想ネットワークが使用する IPアドレスの空
間です。[10.x.x.x]、[172.16.x.x]または
[192.168.x.x]が選択できます。
10.---.---.---
最大 VM数 アドレス空間内で仮想マシンに割り当て可能
な IPアドレスの数を指定します。 4096[CIDR: /20]
場所
仮想ネットワークを作成する場所(データセ
ンター)を選択します。この場所は、ASRコ
ンテナーと同じ場所にする必要があります。
日本(西)
DNSサーバー
仮想ネットワークに接続された仮想マシンに
割り当てる DNSサーバーです。省略した場合
はMicrosoft Azureの DNSサーバーが使用さ
れます。
なし
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
- 26 -
3. 仮想ネットワーク「AW-VNet」が作成されます。[ネットワーク]の[VIRTUAL NETWORKS]の一
覧の[AW-VNet]の[状態]が[作成済み]になるまで待機します。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
- 27 -
7. ストレージアカウントの作成
次の手順では、ストレージアカウントを作成します。このストレージアカウントに物理 PC のレプリ
ケーションデータが仮想ハードディスク(VHD)として格納されることになります。なお、Azure Site
Recoveryで使用するストレージアカウントは、Geo冗長またはプレミアムストレージアカウントのいず
れかである必要があります。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左下の[新規]をクリックし、[DATA SERVICES]
→[ストレージ]→[簡易作成]をクリックして、次のパラメーターを指定し、[✓](ストレージ
アカウントの作成)をクリックします。
パラメーター 説明 今回の設定
URL ストレージアカウントに付ける任意の URLで
す。
<任意のストレージアカ
ウント名>
場所/アフィニティグル
ープ
ストレージアカウントを作成する場所(デー
タセンター)を選択します。この場所は、
ASRコンテナーと同じ場所である必要があり
ます。
日本(西)
レプリケーション ストレージアカウントの複製方法を選択しま
す。 geo 冗長
ワンポイント
ストレージアカウントの URL(任意のストレージアカウント名)は、グローバルに一意である必要
があります。そのため、すでに取得済みの URLは使用できません。
2. ストレージアカウント「<任意のストレージアカウント名>」が作成されます。[ストレージ]の一
覧の[<任意のストレージアカウント名>]の[状態]が[オンライン]になるまで待機します。[<
任意のストレージアカウント名>]をメモします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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8. ASR コンテナーの作成
次の手順では、Azure Site Recovery の資格情報コンテナー「AW-Migration」を作成します。以後、Azure
Site Recoveryの設定はすべてこのコンテナー内でおこないます。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左下の[新規]をクリックし、[DATA SERVICES]
→[RECOVERY SERVICES]→[SITE RECOVERYコンテナー]→[簡易作成]をクリックして、次の
パラメーターを指定し、[✓](コンテナーの作成)をクリックします。
パラメーター 説明 今回の設定
名前 ASRコンテナーに付ける任意の名前です。 AW-Migration
地域 ASRコンテナーを作成する場所(データセン
ター)を選択します。 西日本
2. ASRコンテナー「AW-Migration」が作成されます。画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、
画面右の一覧の[AW-Migration]の[状態]が[アクティブ]になるまで待機します。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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9. 構成サーバーの作成
次の手順では、「物理 PC/VMware サイトと Azure間」シナリオのコンポーネントである構成サーバー
「ConfigSV」を作成します。構成サーバーは Azure仮想マシンです。構成サーバーの作成が完了したら、
モビリティサービスのプッシュインストールで使用される管理者アカウントを指定します。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、画
面右の一覧から[AW-Migration]の名前の列をクリックします。
2. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[回復のセットアップ]から[VMware/
物理サーバーを含むオンプレミスサイトと Azure の間]を選択し、[1.ターゲット(Azure)リソー
スの準備]の[構成サーバーのデプロイ]をクリックします。
3. [新しい構成サーバーの詳細]が表示されます。次のパラメーターを指定し、[✓](OK)をクリッ
クします。
パラメーター 説明 今回の設定
構成サーバー名 構成サーバーに付ける任意の名前です。 ConfigSV
新しいユーザー名 構成サーバーの管理者アカウント名です。 awadmin
パスワード 管理者アカウントのパスワードです。 awPa$$w0rd
確認 パスワードの確認入力です。 awPa$$w0rd
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- 31 -
ネットワーク接続の種類
仮想ネットワークをオンプレミス環境に接続
する方法として、VPNまたはパブリックイン
ターネットを選択します。
パブリックインターネッ
ト
MICROSOFT AZURE 上の
ネットワーク
構成サーバーを接続する仮想ネットワークを
指定します。 AW-VNet
サブネット 仮想ネットワーク内のサブネットを指定しま
す。 Subnet-1(10.0.0.0/23)
IPアドレス 構成サーバーの予約された IPアドレスです。 10.0.0.4
4. 構成サーバー「ConfigSV」が作成されます。作成が完了するまで約 10分かかります。[ジョブ]を
クリックし、一覧の[構成サーバーを展開しています]の[状態]が[完了]になるまで待機しま
す。
5. 画面左上の[Microsoft Azure]のロゴをクリックし、最新の情報に更新します。
6. 画面左の[仮想マシン]をクリックし、画面右の一覧から[ConfigSV]を選択して、画面下の[接
続]をクリックします。
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7. 画面下に[ConfigSV.rdpを開くか、または保存しますか?]が表示されます。[ファイルを開く]を
クリックします。
8. [リモートデスクトップ接続]が表示されます。[接続]をクリックします。
9. [Windows セキュリティ]が表示されます。[別のアカウントを使用]をクリックし、ユーザー名
「awadmin」、パスワード「awPa$$w0rd」と入力し、[OK]をクリックします。
10. [リモートデスクトップ接続]が表示されます。[はい]をクリックします。
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11. ここからの操作は、仮想マシン「ConfigSV」内でおこないます。
12. 画面右の[Network]で[No]をクリックします。
13. [Microsoft Azure Site Recovery Configuration/Process Server]の[Welcome to the Microsoft Azure
Site Recovery Configuration/Process Server Setup Wizard]が表示されます。[Next]をクリックし
ます。
14. [Third Party Software Installation]が表示されます。[I Accept]をクリックします。
15. [My SQL Server Details]が表示されます。[MySQL Root Password]と[MySQL Database
User(svsystems) Password]に「awPa$$w0rd」と入力し、[Next]をクリックします。
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16. [Internet Settings]が表示されます。[Next]をクリックします。
17. [Provider Error Message Localization Settings]が表示されます。一覧から[Japanese]を選択し、
[Next]をクリックします。
18. [Azure Site Recovery Registration]が表示されます。一旦、Azure管理ポータル(クラシックポー
タル)に切り替え、画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、一覧から[AW-Migration]の
名前の列をクリックします。
19. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[1. ターゲット(Azure)リソースの準
備]の[登録キーをダウンロード]をクリックします。
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20. 画面下に[AW-Migration_<日時>.VaultCredentials を開くか、または保存しますか?]が表示され
ます。[保存]をクリックします。
21. [AW-Migration_<日時>.VaultCredentialsのダウンロードが完了しました]が表示されます。[フォ
ルダーを開く]をクリックします。
22. [ダウンロード]フォルダーが表示されます。一覧から[AW-Migration_<日時>.VaultCredentials]
で右クリックし、[コピー]をクリックします。
23. ここからの操作は、仮想マシン「ConfigSV」内でおこないます。
24. デスクトップ画面で右クリックし、[Paste]をクリックします。
25. デスクトップ画面に[AW-Migration_<日時>.VaultCredentials]がコピーされます。[Azure Site
Recovery Registration]の[Browse]をクリックし、デスクトップ画面の[AW-Migration_<日時
>.VaultCredentials]を指定して、[Install]をクリックします。
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ワンポイント
登録キーは、ダウンロード後、5日間のみ有効です。
26. 構成サーバーがインストールされます。インストールが完了すると[Completing the Microsoft
Azure Site Recovery Configuration/Process Server Setup Wizard]が表示されます。[Finish]をクリ
ックします。
27. [Configuration Server Connection Passphrase]が表示されます。[Configuration Server Connection
Passphrase]の右側の文字列を<構成サーバーのパスフレーズ>としてメモして、[OK]をクリック
します。
構成サーバーのパスフレーズ :
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ワンポイント
パスフレーズをメモし忘れた場合は、構成サーバーの[ Command Prompt]から
「c:¥home¥svsystems¥bin¥genpassphrase.exe -n」を実行し、パスフレーズを再確認します。
28. [Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server]の[Manage Accounts]が表示されます。
[Add Account]をクリックします。
29. [Account Details]が表示されます。次のパラメーターを指定し、[OK]をクリックします。
パラメーター 説明 今回の設定
Friendly name Azureで使用する管理上の名前です。 administrator
User name プッシュインストールで使用するアカウント
名です。 administrator
Password アカウントのパスワードです。 awPa$$w0rd
Confirm password パスワードの確認入力です。 awPa$$w0rd
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30. [successfully added “administrator” Account]が表示されます。[OK]をクリックします。
31. [Close]をクリックします。
32. ここからの操作は、Azure管理ポータル(クラシックポータル)でおこないます。
33. 画面左の[仮想マシン]をクリックし、画面右の一覧の[ConfigSV]の名前の列をクリックします。
34. [configsv]の[クイックスタート]が表示されます。[ダッシュボード]をクリックします。
35. [ダッシュボード]が表示されます。画面右の[パブリック仮想 IP(VIP)アドレス]を<構成サーバ
ーの IPアドレス>としてメモします。
構成サーバーの IPアドレス :
ワンポイント
構成サーバーの IPアドレスは予約されているため、途中で変更される心配はありません。なお、構
成サーバーを削除しても、IPアドレスの予約は削除されません。手動で削除する必要があります。
36. [エンドポイント]をクリックします。
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37. [エンドポイント]が表示されます。一覧の[HTTPS]のパブリックポートを<構成サーバーの HTTPS
ポート>としてメモします。
構成サーバーの HTTPSポート :
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10. マスターターゲットサーバーの作成
次の手順では、マスターターゲットサーバー「MTSV」を作成します。マスターターゲットサーバーも
構成サーバーと同様に、Azure管理ポータル(クラシックポータル)から仮想マシンとして作成します。
作成後、仮想マシンに接続し、構成サーバーとの接続設定をおこないます。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、画
面右の一覧から[AW-Migration]の名前の列をクリックします。
2. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[1. ターゲット(Azure)リソースの準
備]の[マスターターゲットサーバーのデプロイ]をクリックします。
3. [マスターターゲットサーバーのデプロイ]の[新しいマスターターゲットサーバーの詳細]が表
示されます。次のパラメーターを指定し、[✓](OK)をクリックします。
パラメーター 説明 今回の設定
マスターターゲットサー
バー名
マスターターゲットサーバーに付ける任意の
名前です。 MTSV
オペレーティングシステ
ム
OSの種類として、Windowsを保護する場合
はWindows、Linuxを保護する場合は Linux
を選択します。
Windows
サイズ 仮想マシンのサイズを選択します。 Standard_A4
新しいユーザー名 管理者アカウント名前です。 awadmin
新しいパスワード 管理者アカウントのパスワードです。 awPa$$w0rd
確認 パスワードの確認入力です。 awPa$$w0rd
構成サーバー マスターターゲットサーバーが通信する構成
サーバーを指定します。 CONFIGSV
MICROSOFT AZURE 上の
ネットワーク
マスターターゲットサーバーを接続する仮想
ネットワークを指定します。 AW-VNet
サブネット 仮想ネットワーク内のサブネットを指定しま Subnet-1(10.0.0.0/23)
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す。
IPアドレス マスターターゲットサーバーの予約された IP
アドレスです。 10.0.0.5
4. マスターターゲットサーバー「MTSV」が作成されます。作成が完了するまで約 10 分かかります。
[ジョブ]をクリックし、一覧の[マスターターゲットの展開中]の[状態]が[完了]になるま
で待機します。
5. 画面左上の[Microsoft Azure]のロゴをクリックし、最新の情報に更新します。
6. 画面左の[仮想マシン]をクリックし、画面右の一覧から[MTSV]を選択して、画面下の[接続]
をクリックします。
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7. 画面下に[MTSV.rdpを開くか、または保存しますか?]が表示されます。[ファイルを開く]をク
リックします。
8. [リモートデスクトップ接続]が表示されます。[接続]をクリックします。
9. [Windows セキュリティ]が表示されます。ユーザー名「awadmin」、パスワード「awPa$$w0rd」
と指定し、[OK]をクリックします。
10. [リモートデスクトップ接続]が表示されます。[はい]をクリックします。
11. ここからの操作は、仮想マシン「MTSV」内でおこないます。
12. [Host Agent Config]の[Global]が表示されます。[IP Address]に「10.0.0.4」、[Passphrase]に
<構成サーバーのパスフレーズ>を入力し、[OK]をクリックします。
ワンポイント
マスターターゲットサーバーと構成サーバーは同じ Azure 仮想ネットワーク上に接続されている
ため、内部の IPアドレスとポートでアクセスできます。
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11. プロセスサーバーのインストール
次の手順では、オンプレミス環境の物理 PC「ProcessSV」にプロセスサーバーのコンポーネントをイ
ンストールします。プロセスサーバーのインストールプログラムは、Azure 管理ポータル(クラシック
ポータル)からダウンロード可能です。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、画
面右の一覧から[AW-Migration]の名前の列をクリックします。
2. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[2. プロセスサーバーの準備]の[プロ
セスサーバーをダウンロードしてインストールしてください]をクリックします。
3. 画面下に[ProcessServerInstaller_<バージョン>.zipを開くか、または保存しますか?]が表示され
ます。[保存]をクリックします。
4. [ProcessServerInstaller_<バージョン>.zip]がダウンロードされます。ダウンロードが完了すると
[ProcessServerInstaller_<バージョン>.zip のダウンロードが完了しました]が表示されます。[フ
ォルダーを開く]をクリックします。
5. [ダウンロード]フォルダーが表示されます。一覧から[ProcessServerInstaller_<バージョン>.zip]
で右クリックし、[すべて展開]をクリックします。
6. [圧縮(ZIP形式)フォルダーの展開]が表示されます。[展開]をクリックします。
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7. 圧縮フォルダーが展開され、2つのファイル([Microsoft-ASR_CX_<バージョン>.exe]と[Microsoft-
ASR_CX_TP_<バージョン>.exe])が作成されます。この 2 つのファイルを物理 PC「ProcessSV」の
デスクトップ画面へコピーします。
ワンポイント
[Microsoft-ASR_CX_<バージョン>.exe]が、プロセスサーバーのセットアッププログラムで、
[Microsoft-ASR_CX_TP_<バージョン>.exe]が、依存関係ファイルのセットアッププログラムです。
依存関係ファイルは事前にインストールが必要ですが、両方のファイルを同じフォルダーにコピー
し、[Microsoft-ASR_CX_<バージョン>.exe]を実行すると、自動的に前提条件ファイルもインストー
ルされます。
8. ここからの操作は、物理 PC「ProcessSV」内でおこないます。
9. デスクトップ画面の[Microsoft-ASR_CX_<バージョン>.exe]を実行します。
10. [Azure Site Recovery Configuration/Process Server Dependencies]の[Welcome to the Azure Site
Recovery Configuration/Process Server Dependencies Setup Wizard]が表示されます。[Install]を
クリックします。
11. 依存関係ファイルがインストールされます。インストールが完了すると[Completing Microsoft
Azure Site Recovery Configuration/Process Server Dependencies Setup Wizard]が表示されます。
[Finish]をクリックします。
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12. [Microsoft Azure Site Recovery Configuration/Process Server]の[Welcome to the Microsoft Azure
Site Recovery Configuration/Process Server Setup Wizard]が表示されます。[Next]をクリックし
ます。
13. [Server Mode]が表示されます。[Process Server]を選択し、[Next]をクリックします。
14. [Environment Details]が表示されます。[No]を選択し、[Next]をクリックします。
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15. [NIC Selection For Process Server]が表示されます。[Next]をクリックします。
16. [Configuration Server Details]が表示されます。次のパラメーターを指定し、[Next]をクリック
します。
パラメーター 説明 今回の設定
Configuration Server IP
Address 構成サーバーの IPアドレスを指定します。
<構成サーバーの IPアド
レス>
Configuration Server
HTTPS Port 構成サーバーの HTTPSポートを指定します。
<構成サーバーの HTTPS
ポート>
Configuration Server
Passphrase 構成サーバーのパスフレーズを指定します。
<構成サーバーのパスフ
レーズ>
Verify Mobility Service
software signature
before installing on
source machines
モビリティサービスをプッシュインストール
する際にソフトウェア署名を検証するか否か
を選択します。
チェックなし
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17. [Select Installation Drive]が表示されます。[Install]をクリックします。
ワンポイント
プロセスサーバーのディスクの空き領域が、600GB以下の場合、警告が表示されます。
18. プロセスサーバーがインストールされます。インストールが完了すると[Completing Microsoft
Azure Site Recovery Configuration/Process Server Setup Wizard]が表示されます。[Finish]をクリ
ックします。
19. 物理 PCが再起動します。再起動後、ユーザー名「administrator」、パスワード「awPa$$w0rd」でサ
インインします。
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12. ASR環境の確認
次の手順では、構成サーバー、マスターターゲットサーバー、プロセスサーバーの各 Azure Site
Recoveryのコンポーネントが正しく構成されているかを確認します。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、画
面右の一覧から[AW-Migration]の名前の列をクリックします。
2. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[サーバー]をクリックします。
3. [サーバー]が表示されます。一覧に構成サーバーが登録されていることを確認し、[CONFIGSV]
を選択して、画面下の[最新の情報に更新]をクリックします。
ワンポイント
[最新の情報に更新]をクリックすることで、約 15分ごとの ASR環境の定期的な更新をすぐにお
こなうことができます。
4. 最新の情報に更新されます。[ジョブ]をクリックし、[サーバーの詳細の更新]の[状態]が[完
了]になるまで待機し、[サーバー]をクリックします。
5. [サーバー]が表示されます。一覧の[CONFIGSV]の名前をクリックします。
6. [configsv]の[サーバーの詳細]が表示されます。[プロセスサーバー]と[マスターターゲット
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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サーバー]が登録されていることを確認します。
ワンポイント
今回の手順では省略されていますが、ASR環境に最新の更新プログラムをインストールする必要が
あります。これらの更新プログラムは、Azure 管理ポータル(クラシックポータル)の[RECOVERY
SERVICES]から、ASRコンテナーの[ダッシュボード]よりダウンロード可能です。
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13. 物理 PC の保護
次の手順では、物理 PC「Web」を Azure Site Recovery で保護します。保護をおこなうには、まず、
保護グループ「AW-Onpremises」を作成し、保護グループに物理 PC「Web」を追加します。
ワンポイント
2015年 11月現在、保護グループに物理 PC「Web」を追加する際、失敗することがあります。失敗
する可能性を低くするために、もう一度、物理 PC「Web」を再起動してください。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、画
面右の一覧から[AW-Migration]の名前の列をクリックします。
2. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[保護された項目]をクリックします。
3. [保護された項目]の[保護グループ]が表示されます。[保護グループの作成]をクリックします。
4. [保護グループの作成]の[保護グループ設定の指定]が表示されます。次のパラメーターを指定
し、[→](次へ)をクリックします。
パラメーター 説明 今回の設定
保護グループ名 保護グループに付ける任意の名前です。 AW-Onpremises
開始 保護グループで使用する構成サーバーを指定 CONFIGSV
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します。
ターゲット ― Microsoft Azure
5. [レプリケーション設定の指定]が表示されます。次のパラメーターを指定し、[✓](完了)をク
リックします。
パラメーター 説明 今回の設定
マルチ VM整合性
保護グループ内のすべての PCをデータに整
合性がある状態で回復できるようにします
(Windowsのみ)。
OFF
RPOしきい値 RPO(Recovery Point Objective)がしきい値
を超えた場合、アラートが送信されます。 30分
復旧ポイントのリテンシ
ョン期間
復旧時、選択可能な復旧ポイントのリテンシ
ョン期間(維持される期間)を指定します。 24時間
アプリケーション整合性
のスナップショットの頻
度
アプリケーション整合性スナップショットを
含む復旧ポイントを作成する頻度を指定しま
す。
60分
6. 保護グループ「AW-Onpremises」が作成されます。一覧の[AW-Onpremises]の[状態]が[構成
済み]になるまで待機します。
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7. 一覧の[AW-Onpremises]の名前の列をクリックします。
8. [aw-onpremises]の[コンピューター]が表示されます。画面下の[コンピューターの追加]→
[物理マシン]をクリックします。
9. [物理マシンの追加]の[物理マシンの追加]が表示されます。[IP アドレス]に「<Web の IP ア
ドレス>」、[フレンドリ名]に「Web」を入力し、[オペレーティングシステムファミリ]から[Windows]
を選択して、[→](次へ)をクリックします。
10. [ターゲット設定の構成]が表示されます。[プロセスサーバー]の[選択]から[ProcessSV]、[マ
スターターゲットサーバー]の[選択]から[MTSV]、[ストレージアカウント]の[選択]か[<
任意のストレージアカウント名>]をそれぞれ選択し、[→](次へ)をクリックします。
11. [アカウントの指定]が表示されます。[アカウント]の[選択]から[administrator]を選択し、
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[✓](完了)をクリックします。
12. 物理 PC「Web」が保護グループ「AW-Onpremises」に追加されます。追加が完了するまで約 30分
かかります。画面左上の[←](戻る)をクリックし、[ジョブ]をクリックして、[物理マシンの追
加と保護]の[状態]が[完了]になるまで待機します。
ワンポイント
[仮想マシンの追加と保護]のジョブで失敗した場合、物理 PC「Web」を再起動し、保護グループ
から[Web]を削除して、もう一度、追加をおこなってください。
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14. 物理 PC のフェールオーバー
次の手順では、保護された物理 PC「Web」を Azure環境へフェールオーバーします。なお、事前に物
理 PCをシャットダウンしておくことで、データの損失を防ぐことができます。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、画
面右の一覧から[AW-Migration]の名前の列をクリックします。
2. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[保護された項目]をクリックします。
3. [保護された項目]の[保護グループ]が表示されます。一覧から[AW-Onpremises]の名前の
列をクリックします。
4. [コンピューター]が表示されます。一覧から[Web]の[状態]が[同期しています]から
[保護済み]になるまで待機し、名前の列をクリックします。
ワンポイント
[Web]の[状態]が[保護済み]になるまで時間がかかります。時間は、ネットワークの速度に
よって、異なります。
5. [web]の[プロパティ]が表示されます。[構成]をクリックします。
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6. [構成]が表示されます。[MICROSOFT AZURE上のネットワーク]から[AW-VNet]を選択し、
[サブネット]から[Subnte-1(10.0.0.0/23)]を選択して、画面下の[保存]をクリックします。
7. [変更を保存しますか?]で[はい]をクリックします。
8. 変更が保存されます。画面左上の[←](戻る)を 2回、クリックし、[ジョブ]をクリックし
て、一覧の[バーチャルマシンの更新]の[状態]が[完了]になるまで待機します。
9. ここからの操作は、物理 PC「Web」内でおこないます。
10. 画面左下の[Windows]メニューで右クリックし、[Shut down or sign out]→[Shut down]を
クリックします。
11. [Choose a reason that best describes why you want to shut down this computer]が表示されま
す。[Continue]をクリックします。
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12. 物理 PC「Web」がシャットダウンされます。
13. ここからの操作は、Azure管理ポータル(クラシックポータル)でおこないます。
14. [aw-migration]で[保護された項目]をクリックします。
15. [保護された項目]が表示されます。一覧から[AW-Onpremises]の名前の列をクリックしま
す。
16. [aw-onpremises]の[コンピューター]が表示されます。一覧から[Web]を選択し、画面下の
[フェールオーバー]をクリックします。
17. [Webの計画されていないフェールオーバーの確認]が表示されます。[✓](OK)をクリックし
ます。
ワンポイント
2015年 11月現在、Azure Site Recoveryの「物理 PC/VMwareサイトと Azure間」シナリオでは、
[計画されていないフェールオーバー]のみがサポートされています。
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18. フェールオーバーが開始されます。画面左上の[←](戻る)をクリックし、[ジョブ]をクリッ
クして、一覧の[計画外のフェールオーバー]の[状態]が[完了]になるまで待機します。フ
ェールオーバーには約 10分かかります。
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15. 移行された仮想マシンの確認
次の手順では、フェールオーバーにより、移行された Azure仮想マシン「Web」を確認します。なお、
フェールオーバーをおこなっても、エンドポイントは作成されないため、リモートデスクトップ接続と
HTTP接続のエンドポイントは手動で追加します。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左上の[Microsoft Azure]をクリックします。
2. 最新の状態に更新されます。画面左の[仮想マシン]をクリックし、画面右の一覧に[Web]があ
ることを確認し、[Web]の名前の列をクリックします。
3. [web]の[クイックスタート]が表示されます。[エンドポイント]をクリックします。
4. [エンドポイント]が表示されます。画面下の[追加]をクリックします。
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5. [エンドポイントの追加]の[仮想マシンにエンドポイントを追加します]が表示されます。[→]
(次へ)をクリックします。
6. [エンドポイントの詳細を指定します]が表示されます。[名前]から[Remote Desktop]を選択
し、[✓](完了)をクリックします。
7. [Remote Desktop]のエンドポイントが追加されます。画面右の[更新中]の表示が消えるまで待
機します。
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8. 手順 4から 7を繰り返し、[HTTP]のエンドポイントも追加します。
9. [ダッシュボード]をクリックします。
10. [ダッシュボード]が表示されます。画面右の[パブリック仮想 IP(VIP)アドレス]を<Webサーバ
ーの IPアドレス>としてメモします。
Webサーバーの IPアドレス :
11. [Internet Explorer]で[Ctrl]キーと[t]キーを同時に打鍵し、タブを追加します。新しいタブか
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- 61 -
ら<Webサーバーの IPアドレス>でアクセスし、IISのサンプルページにアクセスできることを確認
します。
12. Azure 管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[仮想マシン]をクリックし、画面右の一
覧から[Web]を選択して、画面下の[接続]をクリックします。
13. 画面下に[Web.rdpを開くか、または保存しますか?]が表示されます。[ファイルを開く]をクリ
ックします。
14. [リモートデスクトップ接続]が表示されます。[接続]をクリックします。
15. [Windowsセキュリティ]が表示されます。ユーザー名「administrator」、パスワード「awPa$$w0rd」
と指定し、[OK]をクリックします。
16. [リモートデスクトップ接続]が表示されます。[はい]をクリックします。
17. ここからの操作は、仮想マシン「Web」内でおこないます。
18. 画面右に[Network]が表示されます。[No]をクリックします。
19. [Shutdown Event Tracker]が表示されます。[Comment]に「Migration」と入力し、[OK]をクリ
ックします。移行済みの仮想マシン「Web」が正しく動作していることを確認します。
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- 62 -
ワンポイント
Azure Site Recoveryの「物理 PC/VMwareサイトと Azure間」シナリオは、複数のディスク、複数
のネットワークカード(NIC)をもつ物理 PCの移行にも対応しています。なお、複数のディスクは
ドライブレターも維持されますが、既存のディスクが Dドライブを使用している場合、一時ディス
クにはドライブレターは割り当てられません。
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16. 物理 PC の保護の解除
次の手順では、物理 PC「Web」の Azure Site Recovery による保護を解除します。この手順で移行は
完了です。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、画
面右の一覧から[AW-Migration]の名前の列をクリックします。
2. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[保護された項目]をクリックします。
3. [保護された項目]の[保護グループ]が表示されます。一覧から[AW-Onpremises]の名前の
列をクリックします。
4. [aw-onpremises]の[コンピューター]が表示されます。一覧から[Web]を選択し、画面下の
[削除]をクリックします。
5. [仮想マシンの削除]が表示されます。[仮想マシンの管理を停止します]を選択し、[✓](OK)
をクリックします。
6. 物理 PC「Web」の保護が解除されます。画面左上の[←](戻る)をクリックし、[ジョブ]をク
リックして、一覧の[資格情報コンテナーからバーチャルマシンを削除]の[状態]が[完了]
になるまで待機します。
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17. 実習環境の削除
最後の手順では、これまで構築した実習環境を削除します。実習環境を削除することで、不要な課金
を抑えることができます。なお、引き続き検証をおこないたい場合は、検証の完了後にこの手順をおこ
なってください。
実習環境の削除では、Azure 管理ポータル(クラシックポータル)より( 1)構成サーバーの削除、
( 2)ASRコンテナーの削除、( 3)クラウドサービスの削除、( 4)ストレージアカウントの削除、( 5)
仮想ネットワークの削除の順でおこないますが、ここでは一般的なリソースの削除手順を省略し( 1)
構成サーバーの削除と( 2)ASRコンテナーの削除の手順のみを紹介します。
1. Azure管理ポータル(クラシックポータル)の画面左の[RECOVERY SERVICES]をクリックし、画
面右の一覧から[AW-Migration]の名前の列をクリックします。
2. [aw-migration]の[クイックスタート]が表示されます。[サーバー]をクリックします。
3. [サーバー]の[構成サーバー]が表示されます。一覧から[CONFIGSV]を選択し、画面下の
[削除]をクリックします。
4. [削除の確認]が表示されます。[理由]から[テストだけが目的で、それも完了した]を選択
し、[✓](OK)をクリックします。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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5. 構成サーバー「ConfigSV」が削除されます。[ジョブ]をクリックし、一覧の[サーバーの登録解
除中]の[状態]が[完了]になるまで待機します。
6. [←](戻る)をクリックします。
7. [recovery services]が表示されます。一覧から[AW-Migration]を選択し、画面下の[削除]を
クリックします。
8. [azure site recovery資格情報コンテナー AW-Migration を削除しますか?]が表示されます。
[はい]をクリックします。
9. ASRコンテナー「AW-Migration」が削除されます。
ワンポイント
この他の手順として、構成サーバーの IPアドレスの予約の削除があります。ただし、Azure管理ポ
ータル(クラシックポータル)では、IPアドレスの予約を削除することができません。IPアドレスの
予約は、Azure 管理コンソール(プレビューポータル)の[予約 IP アドレス(クラシック)]より、
削除できます。
Microsoft Azure 自習書シリーズ ― Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
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18. Microsoft Azure に関する情報の入手元
Microsoft Azure に関する最新の情報は、次のWebサイトから入手できます。
●Azure の公式ページ(各国共通)
製品情報、価格、技術情報など、Azureに関するすべての情報への入口です。Azureをお使いのお客
様は、右上の「ポータル」をクリックすると Azureのポータルにログインすることができます。ポー
タルでは、Azure上で構築したアプリケーションの管理、課金状況の確認などができます。
http://azure.microsoft.com/ja-jp/
●日本のお客様向けのサイト
上記サイトの内容に加え、日本のお客様用に作成されたコンテンツが満載です。
http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/azure/Explore.aspx
●サポートエンジニアによるブログ サイト
よくお問い合わせをいただく技術・課金・サポートに関する内容をまとめたものです。サポートに
問い合わせる前に、まずはここをご参照ください。
http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/
http://blogs.msdn.com/b/jpsql/ (SQL データベース / SQL Server)
●MSDN フォーラムの Azure フォーラム
Azure に関する技術的な質問に対して、これまでの投稿から情報を入手するのみならず、自分の質
問を投稿し、他のユーザーやMVP (Most Valuable Professional) からの回答を得られることが期待でき
ます。開発者(DEVELOPER)サポート / 標準(STANDARD)サポート契約ではカバーしていない
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“How To” や “仕様” に関する質問も、このフォーラムをご活用ください。
https://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/home?category=azure
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19. Microsoft Azure のお問合せ
Microsoft Azureでは、お問い合わせ内容に応じて窓口を用意しております。お問い合わせの内容に
応じて各窓口をご利用ください。なお、Premierのお客様は、Premier窓口をご利用いただけます。
お問合せ内容 料金 窓口名 連絡方法 お問い合わせ方法
製品や機能の概要、価格、
ライセンスなどの情報の
収集や購入前相談
無償 Cloud Direct 電話、メール
「Cloud Direct」で
検索してくださ
い。
課金、サブスクリプショ
ンに関するお問い合わ
せ、請求書払いへの変更、
クォータ増加の依頼
無償 Microsoft Azure 新ポータ
ル Azure 新ポー
タル※1 ※3
技術的なお問い合わせ 有償 Microsoft Azure 新ポータ
ル※2
※1 : 電話窓口はありません。
※2 : 有償のサポートプランが必要です。
※3 : お問い合わせ方法につきましては、次の Blogをご参照ください。
サポートにお問い合わせする方法について
http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/archive/2013/10/31/10462044.aspx
なお、ポータルサイトにアクセスできない場合は、次のどちらかの方法でお問い合わせください。
窓口名 / 連絡方法 お問い合わせ方法
カスタマー インフォメーションセンター
電話番号:0120-41-6755
営業時間:平日 9:00 – 18:00
窓口担当者に、「Azure について問い合わせがし
たい」 とお伝えください。Azure 担当者より折
り返しご連絡いたします。
Webフォーム
http://azure.microsoft.com/ja-jp/support/options/
「アカウントのサインインまたはサインアップ
で問題が発生する場合」からお問い合わせを発
行してください。