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Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

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Salary Survey for roles in Financial Services or Commerce and Industry in Japan

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Page 1: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012
Page 2: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

目次

マネジングディレクター挨拶 2

銀行・金融部門 3

アセットマネジメント及びプライベートバンクの求人 4

コンプライアンス職の求人 5

財務/リスク関連/監査職の求人 6

フロントオフィス職の求人 7

IT分野の求人 8

オペレーション及びプロジェクト/

チェンジマネジメント分野の求人 9

事業法人部門 10

経理・財務職の求人 11

人事職の求人 13

IT分野の求人 14

営業職の求人 15

このガイドのご利用について 17

ご相談窓口 18

ハイパーリンクをクリックすると各ページが表示されます。

Page 3: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

本Salary Guideは、日本国内の金融部門及び事業法

人部門全体の雇用・報酬動向に関するマーケット情報

を提供することを目的に作成されています。ここに示さ

れている給与情報及び解説は、これらの各部門の雇

用主及び専門家と定期的に連絡を取り合っている弊社

の調査員によりまとめられたものです。

昨年は、破滅的な被害をもたらした3月の地震及び津

波の発生にはじまり、ユーロ圏危機を引き金とする世

界経済の不安定な回復で締めくくられた、途方もなく困

難な1年でした。実際、こうした出来事による求人市場

への影響を予測するのは、非常に難しい状況でした。

地震発生直後は、当然のことながら求人件数が激減し

ましたが、第2四半期の中盤から終わりには、雇用件

数もかなりの高水準にまで一気に持ち直しました。残り

の期間の雇用状況は、業界により大きく異なる結果と

なりました。

金融部門では、銀行のボーナス周期に基づく季節性、

及び3月後半から4月前半の求人が保留されていたこ

ともあり、第2四半期にはかなりの水準の雇用が発生し

ました。第3四半期には雇用活動が横ばいになり、ユー

ロ圏危機による波及的影響が感じられました。第4四

半期には、大半の金融機関により公式あるいは非公

式の雇用凍結が実施され、求人の大半が重要任務の

みに限られる結果となりました。2011年を通した求人

の大部分が欠員補充の募集で、業務拡張に伴う求人

は(2010年同様)ごくわずかでした。

今年に入ってからの兆候を見る限り、2012年もほぼ

同じ傾向が継続する見通しとなっています。世界的な

人員削減戦略の一環として、一部の金融機関は2012

年初めにリストラクチャリングを予定しています。東京

の金融機関が過去数年間にわたってわずかとはいえ

成長を遂げてきたことは、ユーロ圏危機の影響が東

京には他の金融センターほど波及していない裏付け

といえるでしょう。しかし、金融部門の求人は、2012年

も同様に欠員補充の募集に限られるというのが弊社

の予測です。

2011年第2四半期には、事業法人部門でも金融部門

とよく似た雇用傾向が確認されました。一方で、その

後も安定した水準の雇用が発生し続けた点では、金

融市場と異なる結果になりました。業界による格差も

ありますが、専門職に関しては2011年を通して安定し

た需要が発生し、ラグジュアリー/小売、IT及び製薬

/医療機器業界ではそうした傾向が特に顕著に現れ

ました。事業法人部門の求人もその大半が欠員補充

の募集で占められましたが、転職の増加により年間を

通して相当数の求人が発生しました。

当然のことながら、欧州に本社を持つ多国籍企業を

始めとする各企業の人事・採用担当者の多くが、継続

するユーロ危機の動向を注意深く監視しています。慎

重な見通しは変わりませんが、2012年を通して比較

的安定した雇用が発生すると予想されています。これ

まで同様、専門性の高い高需要の専門職については

、人員削減に関係なく求人が発生する見通しとなって

います。

最後に、皆さまの継続的なサポートに感謝し、2012年

中の採用業務の成功をお祈りした上で、ご挨拶とさせ

ていただきます。

Lionel Kaidatzis

マネジングディレクター・日本 T: +81 (0) 3 5403 7064

E: [email protected]

マネジング

ディレクター

挨拶

2

2012年度版Morgan

McKinley Japan

Salary Guideの

発行について

Page 4: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

銀行・金融部門

SALARY GUIDE

3

Page 5: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

2011年における金融部門での雇用の大半は

第2/第3四半期に発生しました。悲劇的な被

害をもたらした3月の地震発生後は、特に支援

要員の需要が高まりましたが、継続するユー

ロ圏の問題により、第3四半期後半には求人

が一気に減少しました。マーケティング要員の

求人は年間を通して安定していたほか、

業務内容: アナリスト /

役職なし

アソシエイト /

AVP /

マネージャー

VP /

シニア

マネージャー

SVP /

ディレクター

ディレクター /

シニア

ディレクター

ファンド・マネージャー アシスタント 3 - 5.5 5.5 - 8 - - -

ファンド・マネージャー 4.5 - 8 8 - 12 12 - 15 15 - 18 18+

リサーチ・アナリスト 3.5 - 7.5 7.5 - 12 12 - 15 15 - 17 17+

パフォーマンス分析アナリスト 3.5 - 7 7 - 10 10 - 13 - -

商品企画・開発 4 - 7 7 - 9.5 9.5 - 14 14 - 17 17+

営業・営業企画 5 - 8 8 - 13 13 - 16 16 - 20 20+

トレーダー 4 - 6 6 - 8.5 8.5 - 11 11 - 15 15+

クライアント・サービス 3.5 - 6.5 6.5 - 9 9 - 12 12 - 15 15+

クライアント・レポーティング 3.5 - 6 6 - 8 8 - 12 13 - 15 -

投信計理 3 - 5.5 5.5 - 9 9 - 12.5 12.5 - 15 -

トレード・サポート 3 - 5 5 - 8 8 - 12 12 - 15 -

コンプライアンス 5.5 - 7.5 7.5 - 11.5 11.5 - 17 17 - 21 21+

プロジェクト・マネージャー/ビジネス・アナリスト 4.5 - 6.5 6.5 - 9 9 - 13 13 - 18 -

債券に関する専門知識を持つ営業/商品開

発要員の求人も比較的多く発生しました。外

国債券に関する専門知識を持つ人材への需

要が高まる中、こうした傾向は、特に若手から

中堅レベルで継続する見通しとなっています。

基本給(年収、単位:100万円)

銀行・金融部門

アセットマネジメント及びプライベートバンクの求人

4

雇用市場での競争はますます激しくなる見通

しのため、求職者にとっては、あらゆる求人を

常にチェックすることが重要となります。また、

規制緩和に伴い、海外の資産運用会社が日

本に移転してくる可能性も急速に高まっていま

す。

Page 6: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

銀行・金融部門

コンプライアンス職の求人

証券・銀行業界のコンプライアンス職の求人

は、ここ12カ月非常に安定していました。

中でも、豊富な法務経験、商品や事業部門に

関する正しい知識、及び国内の規制当局の対

応経験を持つプロフェッショナルの求人は、特

に多く発生しました。

業務内容: アナリスト /

役職なし

アソシエイト /

AVP /

マネージャー

VP /

シニア

マネージャー

SVP /

ディレクター

ディレクター /

シニア

ディレクター

コア・コンプライアンス業務 6 - 8 9 - 13 14 - 18 19 - 22 22+

マーケット・モニタリング業務 7 - 9 9 - 14 15 - 18 19 - 22 25+

アドバイザリー業務 - 12 - 16 16 - 20 20 - 25 25+

基本給(年収、単位:100万円)

5

日本の当局は、金融機関による過剰なリスク

テイクを制限するため、より厳しく複雑な規制

の導入に引き続き取り組んでいます。その結

果、コンプライアンス・アドバイザリー及びトレ

ードモニタリング分野の求人は、軒並み増加し

ました。

2012年も、昨年に酷似した傾向が見通されて

います。特に、豊富な実務経験を持つバイリン

ガルのコンプライアンス・スペシャリスト(調査

/ECM部門配属)は、給与交渉を有利に進め

られることでしょう。

Page 7: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

銀行・金融部門

財務/リスク関連/監査職の求人

2011年には、株式を対象とするプロダクト・コ

ントロール及び市場リスク関連分野の雇用は

安定していた一方で、金融部門の内部監査職

の求人には減少傾向が見られました。引き続

き欠員補充が求人の大半を占める結果となり

ましたが、アソシエイトからAVPレベルでは、

転職者の増加し空席ができることで年間を通

して比較的安定した求人が発生しました。

VP(部門責任者)レベルの求職者数は、年間

を通して例年を下回っていました。この原因の

一部には、2011年3月の地震発生後に相次い

だシニアレベルの外国人専門職の帰国があり

ます。

2013年のバーゼルIII規制の導入により、レギ

ュラトリー・レポート、流動性リスク及び財務に

関連する経歴を持つ専門職の需要が高まると

予想されています。また、経理/監査及び戦

略的コンサルティングの実務経験を持つプロ

フェッショナルの需要も増加する見通しとなっ

ています。全体的には、給与は2011年と同様

の水準にとどまる見込みですが、これまで同

様、需要の高いスキルを持った専門職は、転

職による昇給を期待できるでしょう。

業務内容: アナリスト /

役職なし

アソシエイト /

AVP /

マネージャー

VP /

シニア

マネージャー

SVP /

ディレクター

ディレクター /

シニア

ディレクター

財務

管理会計・レギュラトリーレポート 6 - 7 7 - 12 13 - 15 15 - 20 22+

プロダクト・コントロール 6 - 8 8 - 14 15 - 18 18 - 24 25+

税務 6 - 8 8 - 14 15 - 18 18 - 22 22+

財務会計 6 - 8 8 - 13 13 - 16 16 - 20 20+

バリュエーション 6 - 8 8 - 14 15 - 19 19 - 24 25+

監査

IT監査 6 - 8 8 - 13 13 - 17 17 - 20 20+

内部監査 6 - 9 9 - 14 14 - 19 19 - 24 24+

リスク管理

業務リスク 6 - 7 7 - 11 11 - 16 16 - 20 20+

信用リスク 6 - 8 8 - 12 12 - 18 18 - 22 22+

市場リスク 6 - 9 9 - 14 14 - 20 20 - 25 25+

クオンツ・リスク 8 - 10 10 - 15 15 - 20 20 - 25 25+

基本給(年収、単位:100万円)

6

Page 8: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

銀行・金融部門

フロントオフィス職の求人

2011年の東京の金融部門は、東北地方太平

洋沖地震及びユーロ圏危機の著しい影響を

受けました。年の後半に経費削減策が各行に

より導入されたことで、一部機関では雇用凍

結や雇用削減が必要とされるほど事態が悪化

しました。影響は投資銀行事業にも及び、特に

M&Aコンサルティング事業には最も深刻な影

響が及んだと言えます。

ほぼすべての金融機関で例年を下回る結果と

なった2011年には、セールス・トレーディング

を担当するアナリストからVPレベルの報酬(特

にボーナス)が軒並みダウンしました。こうした

影響はベンチャー・キャピタルにも及び、これ

らの企業ではその影響が若手社員にも及びま

した。

2011年には、別の投資銀行への転職を希望

する一部フロントオフィス職及び一流株式アナ

リストによる求職登録が、特にボーナス時期を

過ぎた第2四半期に相次ぎました。FX市場の

乱高下により、ベテランのFX専門職の需要も

急増しました。2012年には、あらゆる商品部

門を専門とするシニアレベルの人材の需要の

ほか、ベテランのFX専門職の需要が引き続き

見込まれています。

業務内容: アナリスト /

役職なし

アソシエイト /

AVP /

マネージャー

VP /

シニア

マネージャー

SVP /

ディレクター

ディレクター /

シニア

ディレクター

債券セールス 6 - 10 8 - 15 15 - 22 18 - 35 25 - 45

債券トレーディング 6 - 10 8 - 15 15 - 22 18 - 35 25 - 45

株式セールス 5 - 8 7 - 15 15 - 20 18 - 32 25 - 35

株式トレーティング 5- 8 7 - 15 15 - 20 18 - 32 25 - 40

株式調査 5 - 8 7 - 15 12 - 20 18 - 30 25 - 45

デリバティブ・ストラクチャリング 5 - 8 7 - 15 15 - 22 18 - 35 25 - 35

FX/コモディティ 6 - 12 8 - 18 15 - 25 20 - 30 25 - 35

投資銀行業務 5 - 11 8 - 15 18 - 22 22 - 30 30 - 35

ECM/DCM 5 - 11 8 - 15 18 - 22 22 - 30 30 - 40

M&Aスペシャリスト 5 - 11 8 - 17 18 - 23 22 - 32 30 - 40

ストラクチャードファイナンス/証券化 5 - 11 8 - 13 13 - 18 18 - 30 25 - 40

ベンチャー・キャピタル 6 - 9 9 - 13 12 - 15 17 - 20 20 - 40

基本給(年収、単位:100万円)

7

Page 9: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

銀行・金融部門

IT分野の求人

求人の大半が欠員補充に占められた昨年は、

IT専門職にとっても厳しい1年となりました。一

部の企業の間では、既存の従業員の技能開

発を通しIT部門やIT業務の強化を図る傾向も

広がりました。規制強化に伴い金融庁をはじ

めとする国内の規制機関とやりとりを行う必要

性が増したことで、

基本給(年収、単位:100万円)

以前は日本語力が必要とされなった分野のバ

イリンガルIT専門職の需要が急増しました。社

員が金融市場の不安定要素に対する警戒を

強める中、一部の専門職による母国への帰国

や業界からの転職が相次ぎ、2012年には離

職者が増加する可能性もあります。

IT分野におけるオフショアリングや人員削減は

3~4年前から始まっていますが、2012年中に

は国内のIT部門の規模に大きな変化は発生

せず、求人の大半は、代替要員の雇用を通し

た人員確保が必要とされる際に発生する見通

しとなっています。

業務内容:

アプリケーション

デベロッパー(VB、NET) 8 - 13

デベロッパー(C#、C++、JAVA ) 8 - 14

アプリケーション・サポート 9 - 16

シニア・デベロッパー(C++ 、JAVA) 14 - 19

アルゴリズム/クオンツ・デベロッパー 13 - 19

ソフトウェア/ソルーション・アーキテクト 13 - 18

部門責任者 22 - 30

管理

ITリスク及び監査 9 - 14

ITシルク及び監査(シニア) 15 - 20

ビジネス・アナリスト 11 - 19

プロジェクト・マネージャー 12 - 19

プログラム・マネージャー 16 - 22

業務内容:

管理(続き)

ITマネージャー 12 - 16

CIO 22 - 35

インフラ

デスクトップ/ヘルプデスク/テクニカル・サポート 5 - 8

デスクトップ/ヘルプデスク/テクニカル・サポート(チームリーダー) 8 - 12

デスクトップ/ヘルプデスク/テクニカル・サポート(マネージャー) 12 - 14

ネットワーク・エンジニア 5 - 10

ネットワーク・チームリーダー 10 - 14

Wintelシステム・エンジニア 8 - 13

セキュリティ・アナリスト 9 - 15

システム/ストレージ/サーバー管理者 7 - 16

データベース管理者 11 - 16

8

Page 10: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

銀行・金融部門

オペレーション及びプロジェクト/チェンジ・マネジメント分野の求人

2011年中に起こった様々な出来事にもかかわ

らず、年の後半には比較的安定したオペレー

ション、プロジェクト/チェンジ・マネジメント要

員の求人が発生しました。決済・トレードサポ

ート分野からも求人が発生しましたが、オペレ

ーション・コントロール分野の求人が最も多い

結果となりました。

ユーロ圏危機の影響もあり、第4四半期は雇

用の冷え込みと共に幕を下ろす残念な結果と

なりました。2012年には、円高による雇用コス

トの増加により、雇用ニーズの見直しや雇用

制限の実施が相次ぐ見通しとなっています。ク

ライアントサービス業務や(株式)トレードサポ

ート業務などの他のアジア拠点へのオフショア

リングも引き続き一部銀行により行われる見

通しですが、大半の企業がこうした移転事業

の大部分をすでに完了しています。2012年中

は、主に若手から中堅管理職レベルで、代替

要員や強化要員の求人が発生する見込みで

す。

業務内容: アナリスト /

役職なし

アソシエイト /

AVP /

マネージャー

VP /

シニア

マネージャー

SVP /

ディレクター

ディレクター /

シニア

ディレクター

運用業務

決済 5.5 - 7 7 - 11 12 - 16 16+ 20+

シェアードサービス 5.5 - 7 7 - 11 10 - 16 15+ -

オペレーションリスク・管理 6 - 8 9 - 13 13 - 18 18+ -

トレード/セールスサポート 6 - 8.5 9 - 13 13 - 18 18 - 22 22+

プロジェクト/チェンジマネジメント

ビジネス・アナリスト 7 - 9 10 - 14 14 - 16 - -

ビジネス・マネージャー - 9 - 13 14 - 17 17 - 22 22+

プロジェクト・マネージャー - 10 - 14 14 - 18 18 - 22 22+

基本給(年収、単位:100万円)

9

2011年中には、プロジェクト/チェンジマネジ

メントの求人が多く発生しました。これは、中央

清算機関(CCP)での清算義務化が間近に迫

る中、銀行によるプロジェクト・マネージャーや

ビジネス・アナリストの雇用が活発化したため

です。

基本的な報酬水準は2012年を通してほぼ変

わらない見通しですが、適用性の広い技能を

持つベテランのバイリンガル専門職や、順応

性に優れたシニア・マネージャーレベルの人

材は、年間を通して有利な給与交渉を行える

でしょう。

Page 11: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

事業法人部門

SALARY GUIDE

10

Page 12: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

事業法人部門

経理・財務職の求人

2011年中の事業法人部門の経理・財務職の求人件数は

横ばいで推移し、平均的な給与水準も2010年とほぼ同レ

ベルとなりました。

2011年の求人件数は、前年比をわずかに上回る結果とな

りました。医療業界及びIT業界は、給与水準と雇用件数

の両方で強さを発揮した一方で、給与水準のみでは、手

厚い給与と手当が売りのたばこ業界がトップとなりました。

高級品/小売ブランドによる雇用活動は活発化しており、

これらの業界は求職者の間で人気が高い一方で、給与水

準は低い傾向にあります。しかし、現在多くの小売企業が

重要な人材の確保に向けた報酬体系の見直しに取り組ん

でいます。

現在各企業では、コスト管理のほか、会計報告を活用した

事業計画の分析・プランニングに注目が集まっています。

そのため、所定の報告書の作成だけでなく、ビジネス全体

を見据えて分析業務に従事できるファイナンス・プロフェッ

ショナルの需要が飛躍的に高まっています。中でも、シニ

アからマネージャーレベルのバイリンガル・ファイナンシャ

ルアナリスト(FP&A)への需要は、特に高い傾向にありま

す。

業務内容: 小企業

(100名以下)

中企業

(101~500名)

大企業

(501名以上)

CFO 14 - 20 17 – 20 21+

ファイナンス・ディレクター(財務部長) - 14 - 17 18+

ファナンス・コントローラー 9 - 14 12 - 15 14 – 17

FP&Aマネージャー - 8 - 11 12 – 15

シニアファイナンシャルアナリスト 6.5 – 7.5 6.5 - 8 8 – 10

ファイナンシャルアナリスト 4 - 6 5 - 7 5 - 7

ジュニアファイナンシャルアナリスト - 4 – 5.5 4 – 5.5

経理マネージャー - 7 - 10 11 – 15

経理シニアスタッフ - 5 - 7 7 – 8

経理スタッフ 4 – 6.5 4 - 6 5 - 7

経理ジュニア - 4 – 5.5 4 – 5.5

基本給(年収、単位:100万円)

11

Page 13: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

事業・法人部門

経理・財務職の求人(続き)

業務内容: 小企業

(100名以下)

中企業

(100~500名)

大企業

(500名以上)

内部監査責任者 - 12 - 14 13 – 15

内部監査マネージャー - 8 - 10 8 – 11

内部監査スタッフ - 5 - 6 6 – 8

税務マネージャー - 8 - 11 12 – 15

税務スタッフ - 4 - 6 5 – 7

財務マネージャー - 9 - 11 10 – 13

財務アナリスト - 5 - 7 6 – 8

売掛金マネージャー - 6 - 8 6 – 8

買掛金マネージャー - 5 - 7 6 – 8

買掛金/与信/売掛金担当スタッフ 4 – 5 4 – 5.5 4 – 6

原価計算 - 5 - 7 6 - 8

基本給(年収、単位:100万円)

12

2011年には、4大監査法人/会計事務所の監査役及びコ

ンサルタントからの人材の流出が相次ぎました。この傾向

は2012年も継続する見通しとなっています。

企業の依頼により転職に至ったプロフェッショナルの大半

が5~10%(もしくはシニアレベルでは100~200万)の昇

給を受け、特に有能な候補者に至っては最大30%の昇給

も提示されました。

雇用主である企業は、トップ5%の人材を巡る激しい争い

を繰り広げており、需要の高いスキルを持った求職者は、

複数の企業からオファーを提示される可能性があります。

Page 14: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

事業法人部門

人事職の求人

基本給(年収、単位:100万円)

13

2011年を通した事業法人部門での人事職の求人は、不

定期な需要にとどまりました。3月に発生した地震の影響

から、雇用活動は第2四半期に低下しましたが、第3四半

期にいったん持ち直し、第4四半期の終わりに再び減少し

ました。

一方で、HRビジネス・パートナー、社内採用担当者、給与

・福利厚生スペシャリスト及び人材開発スペシャリストには

あらゆる業界部門で高い需要がありました。

企業による再編策の模索が活発化した2011年は、主に組

織改編を前提とする求人活動が進められた年でもありまし

た。そのため、国際経験、語学力及び人事に関する専門

知識などの技能が特に重宝されました。求職者によるキャ

リアアップに向けた活動も活発化したため、全体的に動き

の多い1年になりました。

転職に伴う平均的な昇給率は10~15%にとどまりましたが

特殊技能を持つ人材に対して高額な報酬が支払う企業も

あります。

人事職の雇用活動に見られるプラス成長は、2012年も継

続する見込みです。日本国内における人事業務の要件は

進化しており、部門管理を直接的に支援するビジネス・パ

ートナーとの連携に基づく人事部門の拡張が各企業によ

り取り組まれる中、事業提携経験のある中堅管理職レベ

ルの人事ジェネラリスト/スペシャリストへの需要が増加

する見通しとなっています。

業務内容:

人事ディレクター/部長 15 – 30

人事マネージャー/ 人事ビジネス・パートナー 8 – 14

人事シニアジェネラリスト 7 – 10

人事スタッフ/アシスタント 5 – 7

採用担当ディレクター/責任者 13 – 19

採用担当マネージャー 8 – 13

採用担当スペシャリスト 6 – 10

人材開発/組織開発(OD)担当ディレクター 15 – 25

人材育成マネージャー 8 – 13

人材育成スタッフ 6 – 9

C&B(給与・福利厚生)担当ディレクター 15 – 25

C&Bマネージャー 8 – 15

C&Bスペシャリスト 6 – 10

Page 15: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

業務内容:

開発

ソフトウェア/アプリケーション・エンジニア 6 - 12

Android/IOSエンジニア 4 - 8

検索エンジン・エンジニア 4 - 8

データマイニング 4 - 6

デベロッパー/テクニカル・サポート 4 - 8

小売

ITマネージャー 10 - 14

情報システム・マネージャー 8 - 12

POS/店舗システム・マネージャー 8 - 10

クリエイティブ・プロダクション

ゲーム・エンジン・デベロッパー 4 - 8

ウェブマスター 6 - 8

ウェブデザイナー 4 - 6

事業法人部門

IT分野の求人

2011年中の事業法人部門のIT関連職の求人

は当初好調な出だしを見せましたが、悲劇的

な被害をもたらした3月の震災発生後、雇用活

動は事業法人部門全体にわたって一時低迷

しました。しかしその後、市場は思いのほか早

く安定し、必ずしもすべての要件を満たしてい

なくても有能な専門職を積極的に雇用するな

ど、年の後半には安定した雇用活動が行われ

ました。

基本給(年収、単位:100万円)

2011年中に出現した新たな技術革新により、

弊社に求人業務を委託しているソフトウェア/

IT/携帯電話/ゲーム関連/小売/消費財

/製薬企業の間では、アプリケーション・エン

ジニア、ウェブ・テクノロジー・デベロッパー、IT

プロジェクト・マネージャー及びインフラエンジ

ニアへの需要が高まっています。

2012年には、経験豊かなIT専門職の求人/

需要件数が、大幅に増加する見通しとなって

います。また、新技術の誕生や未開発の市場

をターゲットとする事業の設立にも、大いに期

待できる1年となるでしょう。

業務内容:

インフラ/ネットワーク

インフラエンジニア 8 - 12

ストレージ/データベース・エンジニア 8 -12

ネットワーク・エンジニア 5 - 9

管理/コンサルティング

CIO/CTO 12 - 20

プロジェクト・マネージャー 8 - 12

サービスデリバリー・マネージャー 12 - 15

ソルーション・アーキテクト 8 - 14

SAP/ERP/CRMコンサルタント 8 - 12

ビジネス・インテリジェンス 8 - 12

ビジネス・アナリスト 4 - 8

IT コンサルタント 8 - 12

14

Page 16: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

事業法人部門

営業職の求人

基本給(年収、単位:100万円)

15

企業が収益創出及び市場シェア獲得に重点的に取り組む

中、営業専門職の需要は、大半の業界で増え続けていま

す。年間平均でプラス成長を果たした企業もあり、 2011

年の後半には、多くの企業の売上高が震災前の水準に回

復し、予想外に好調な結果がもたらされました。

特筆すべきは、 高級品/製薬/IT部門における雇用活

動が特に活発化したことです。当面はこうした傾向が継続

するものと見られており、業務別では、チャネル営業職や

主要顧客のアカウントマネージャーの雇用が増加していま

す。

業務内容:

ITコミュニケーション

マネジング・ディレクター 25 – 35

セールス・ディレクター 15 – 20

マーケティング・ディレクター 15 – 18

マーケティング・マネージャー 12 – 14

セールス・マネージャー 10 – 15

キーアカウント・マネージャー 10 –12

アカウント・マネージャー 7 – 11

セールス・エグゼクティブ 7 – 11

マーケティングコミュニケーション・マネージャー 7 – 9

FMCG

マネジング・ディレクター 20 – 35

マーケティング・ディレクター 13 – 18

セールス・ディレクター 13 – 16

マーケティング・マネージャー 12 – 15

シニア・ブランド・マネージャー 10 – 13

ブランド・マネージャー 8 - 10

広報担当マネージャー 8 - 10

セールス・マネージャー 8 - 10

プロダクト・マネージャー 7 - 9

トレード・マーケティング・マネージャー 7 - 9

キーアカウント・マネージャー 7 - 9

アカウント・マネージャー 6 - 8

バイヤー / マーチャンダイザー 6 - 8

セールス・エグゼクティブ 4 - 6

Page 17: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

事業法人部門

営業職の求人 (続き)

基本給(年収、単位:100万円)

16

ソーシャルメディアやオンラインメディアを活用する企業が

あらゆる業界で増加する中、デジタル・マーケティングを専

門とする営業専門職の不足がますます顕著になり始めて

います。また、競争が激化する市場での生き残りをブラン

ド・ロイヤリティ強化により図ろうとする企業が増える中、ト

レード・マーケティング(小売業を対象とするマーケティン

グ)のプロフェッショナルや広報/宣伝/ブランド戦略業務

に従事した経験のある営業職の需要も高まっています。

今後12カ月にわたる給与水準は、わずかな上昇を除けば

比較的一定に推移する見通しとなっています。一方で、特

に需要の高い技能を持つ専門職は、転職によりかなりの

昇給を期待できるでしょう。

業務内容:

高級ブランド

ジェネラル・マネージャー 20 – 30

小売ディレクター 15 – 18

マーケティング・ディレクター 14 – 17

マーケティング・マネージャー 13 – 14

小売マネージャー 8 – 14

プロダクト・マネージャー 6 – 8

広報担当マネージャー 8 – 12

イベント・マネージャー 6 – 8

バイヤー / マーチャンダイザー 6 – 8

旗艦店マネージャー 8 – 13

店舗マネージャー 6 – 12

アシスタント店舗マネージャー 4 – 8

シニア・セールス 4 – 6

ジュニア・セールス 2.5 – 3.5

Page 18: Morgan Mc Kinley Japan Salary Survey 2012

Visit www.morganmckinley.co.jp for more information

2012年度版「SALARY GUIDE JAPAN」 このガイドのご利用について

調査方法:

このガイドに示されている給与情報は、Morgan

McKinleyの金融部門及び事業法人部門に勤務する調査員によりまとめられたものです。弊社の調査員は、日本国内のこれらの各部門の雇用主及び求職者と常に連絡を取り合っています。

給与データ:

このガイドに示されている給与の範囲は、同様の職歴を持つ求職者が、2012年中に転職することで得られる給与の指標として示されているものです。これらの給与データは、過去6カ月間に実際に締結された雇用契約(内定)、及びMorgan McKinleyのコンサルタントが持つ専門知識に基づき作成されました。

賃金や報酬の管理方法が雇用主により異なっているため、表には確約された年収(確約されていないボーナスや各種手当は含まない)のみが示されています。

この文書に含まれている情報は、あくまで一般的な指針として示されているものです。

Morgan McKinleyは、それぞれの求職者に適した転職のチャンスを提供するため、個々のあらゆる技能及び能力を評価した上で、それぞれの求人への適性を判断しています。

詳細問い合わせ先:

特定の給与/雇用情報については、

www.morganmckinley.co.jp をご参照いただくか、担当のコンサルタントに直接お問い合わせください。

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世界及び国内のトップ企業には成功の秘訣があります。弊社はそれが何であるか知っているのです。 日本

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